JP2009188390A - 接合構造及び半導体製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】セラミックス部材中に埋設された端子に外部から電力を供給する接続部材を備えるねじり破断強度が高い接合構造を提供する。
【解決手段】孔14aが設けられたセラミックス部材14と、セラミックス部材14に埋設され孔14aの底部において露出する端子3と、端子3の露出面に接するロウ接合層6と、孔14aに挿入されロウ接合層6を介して端子3に接続される接続部材5と、を備え、端子3と接続部材5は、セラミックス部材と熱膨張係数がほぼ同一の高融点金属からなり、孔14aの内径は、接続部材5を挿入した際に接続部材5との間にクリアランス14bが形成されるように、接続部材5の外径よりも大きく、断面形状が略半円形状のロウ溜空間14dがセラミックス部材14の孔14aの側壁の一部に設けられ、ロウ接合層6がロウ溜空間14dの一部を充填している接合構造。
【選択図】図1

Description

本発明は接合構造及び半導体製造装置に関する。さらに詳しくは、本発明はセラミックス部材に埋設された金属端子に接続部材を接合する構造、埋設された電極に電力を供給する接続部材を有する接合構造及びこの接合構造を有する半導体製造装置に関する。
エッチング装置やCVD装置等の半導体製造装置の分野において、セラミックス部材中に電極が埋設された静電チェック等の半導体用サセプタが使用されている。例えば窒化アルミニウムや緻密質アルミナの基材中に電極が埋設されプラズマを発生させるための放電電極として機能する半導体用サセプタ、窒化アルミニウムやアルミナ基材中に金属抵抗体(ヒータ)が埋設されたCVD等の熱処理プロセスにおいてウエハーの温度を制御するためのセラミックスヒーターとして機能する半導体用サセプタが挙げられる。また半導体ウエハーの搬送、露光、CVD、スパッタリング等の成膜プロセス、微細加工、洗浄、エッチング、ダイシング等の工程において、半導体ウエハーを吸着し、保持するための静電チャックとして機能する半導体用サセプタにも電極が埋設されているものもある。
これら半導体装置に外部から電力を供給するために、例えば半導体用サセプタは、セラミックス部材中に埋設された端子に外部から電力を供給する接続部材を備える接合構造を有する。(例えば、特許文献1参照。)かかる接続部材の内部に設けられた螺旋状の溝に、螺旋状の溝を備える電極の端がねじ込まれることで、外部から半導体用サセプタに電力が供給されるものがある。
ところが、接続部材の溝に電極の端をねじ込む際の応力により、または半導体用サセプタの使用中に接合構造にかかる応力により、接合構造が破損する傾向があった。そのため接合構造のねじり破断強度の向上が求められていた。
特許第379000号公報
本発明は、セラミックス部材中に埋設された金属端子に外部と接続するもしくは外部から電力を供給する金属接続部材を備えるねじり破断強度が高い接合構造、この接合構造を有する半導体製造装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、孔が設けられたセラミックス部材と、セラミックス部材に埋設され、孔の底部において露出する露出面を有しており、セラミックス部材と熱膨張係数がほぼ同一の高融点金属からなる端子と、端子の露出面に接するロウ接合層と、孔に挿入されロウ接合層を介して端子に接続されるセラミックス部材と熱膨張係数がほぼ同一の高融点金属からなる接続部材と、を備え、孔の内径は、接続部材の外径よりも大きく、接続部材を挿入した際に、孔の側壁と接続部材との間にクリアランスが形成され孔の側壁には、ロウ溜空間が形成されており、ロウ溜空間は、セラミックス部材の主面に平行な断面において、略半円形状を有しており、ロウ溜空間の少なくとも一部には、ロウ材が充填されている接合構造を要旨とする。
本発明によれば、セラミックス部材中に埋設された金属端子に外部と接続するもしくは外部から電力を供給する金属接続部材を備えるねじり破断強度が高い接合構造、この接合構造を有する半導体製造装置が提供される。
図1(a)は、実施形態にかかる半導体用サセプタのセラミックス部材の主面に垂直な断面概略図を示し、図1(b)は、実施形態にかかる半導体用サセプタのセラミックス部材の主面に平行な断面概略図を示す。 図2は実施形態にかかる半導体用サセプタの製造工程図を示す。 図3(a)(b)は、実施形態にかかる半導体用サセプタの製造工程図を示す。 図4(a)(b)は、実施形態にかかる半導体用サセプタの製造工程図を示す。 図5(a)(b)は、実施形態にかかる半導体用サセプタの製造工程図を示す。 図6は、実施形態にかかる半導体用サセプタの製造工程図を示す。 図7(a)は、実施形態の変形例1にかかる半導体用サセプタのセラミックス部材の主面に垂直な断面概略図を示し、図7(b)は、実施形態の変形例1にかかる半導体用サセプタのセラミックス部材の主面に平行な断面概略図を示す。 図8(a)は、実施形態の変形例2にかかる半導体用サセプタのセラミックス部材の主面に垂直な断面概略図を示し、図8(b)は、実施形態の変形例2にかかる半導体用サセプタのセラミックス部材の主面に平行な断面概略図を示す。 図9(a)は、実施形態の変形例3にかかる半導体用サセプタのセラミックス部材の主面に垂直な断面概略図を示し、図9(b)は、実施形態の変形例3にかかる半導体用サセプタのセラミックス部材の主面に平行なA1A2断面概略図を示し、図9(c)は、実施形態の変形例3にかかる半導体用サセプタのセラミックス部材の主面に平行なB1B2断面概略図を示す。 図10(a)は、クリアランスがない半導体用サセプタのセラミックス部材の主面に垂直な断面概略図を示し、図10(b)は、クリアランスがない半導体用サセプタのセラミックス部材の主面な断面概略図を示す。 図11(a)は、クリアランスを設けた半導体用サセプタのセラミックス部材の主面に垂直な断面概略図を示し、図11(b)は、クリアランスを設けた半導体用サセプタのセラミックス部材の主面に平行な断面概略図を示す。
以下に、実施形態を挙げて本発明の説明を行うが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。図中同一の機能又は類似の機能を有するものについては、同一又は類似の符号を付して説明を省略する。
〔実施形態〕
(半導体用サセプタ(接合構造))
図1(a)は、実施形態にかかる半導体用サセプタのセラミックス部材の主面に垂直な断面概略図を示し、図1(b)は、実施形態にかかる半導体用サセプタのセラミックス部材の主面に平行な断面概略図を示す。尚、実施形態にかかる半導体用サセプタ11の説明をすることで、接合構造や接合構造を有する半導体装置についても説明することとなる。
実施形態にかかる半導体用サセプタ11は、内部に導電体層としてヒーター抵抗体2が埋設され上部に孔14aを設けたセラミックス部材14と、孔14aの底部において第1の主面を露出し第2の主面がヒーター抵抗体2に電気的に接するセラミックス部材4と熱膨張係数がほぼ同一の高融点金属からなる端子3と、端子3の第1の主面に接する金(Au)を含むロウ接合層61と、孔14aに挿入されロウ接合層61を介して端子3に接続されたセラミックス部材14と熱膨張係数がほぼ同一の高融点金属からなる接続部材5と、を備える。導電体層としてのヒーター抵抗体2はセラミックス部材14の主面に平行に埋設されている。孔14aの内径は、接続部材5の外径よりも大きい。孔14aに接続部材5を挿入することができるように、また、挿入した際に接続部材5が熱膨張可能になるように接続部材5の外径との間にクリアランス14bが形成される。クリアランス14bは接続部材5の全周にわたってあっても良いし、一部が孔14aに接触していてもよい。クリアランス14bが全周にわたってないことは実質的に起こらない。
ロウ接合層61は、図3(a)や図4に示されるように、接続部材5の端部の主面と端子3の第1の主面(露出面)を含む孔14aの底面との間に設けられており、接続部材5の端部の主面を上面(底面)とする略円柱状の第1空間14cを充填する。セラミックス部材14の主面に平行にセラミックス部材14を切断した際の孔14aの開口部側から見た断面形状が略半円形状のロウ溜空間14dがセラミックス部材14の孔14aの側壁の一部に設けられ、ロウ接合層61の一部を構成するロウ材62が、ロウ溜空間14dの一部を充填している。
接続部材5の内部には螺旋状の溝5aが切られており、発明を理解しやすくするため図示を省略してあるが、溝5aにサセプタ11に電力を供給する螺旋状の溝を備える電極の端がねじ込まれている。
クリアランス14bとしては、接続部材5の外径を4〜6mmとしたときに、0mm超過、略0.5mm以下が好ましい。下限値より小さいと接続部材5が孔14aに挿入できず、作製上極めて困難な状況になる。孔径が大きいと不純物が入り込みやすくなり、汚染源や電極の腐食原因になるおそれがあるからである。もっとも、セラミックスにあける孔が大きいほど、セラミックスの強度が低下し、接続部材5挿入時のガイドの役割もあることから必要以上に大きな孔をあける必要はない。
セラミックス部材14としては、特に制限はないが、アルミナ、窒化アルミニウム(AlN)、Si、窒化ホウ素(BN)が挙げられる。これらは焼結法等により所望の形状に成形することができる。
端子3の材質としては、端子3がセラミックス部材14を製造する際に、アルミナ粉末や窒化アルミニウム粉末等のセラミックス粉末と同時に焼成されるため、セラミックスと熱膨張係数がほぼ同一の高融点金属により形成されることが好ましい。アルミナとニオブもしくはチタン、窒化アルミニウムとモリブデンもしくは白金、Si、窒化ホウ素(BN)とタングステンの組み合わせが良い。これらの組み合わせに限定されるものではないが、なかでも窒化アルミニウムとモリブデンを用いることが好ましい。セラミックス部材14として窒化アルミニウムセラミックスを用いた場合、熱膨張係数が窒化アルミニウムセラミックスに近く、且つ高融点で窒化アルミニウムセラミックスの焼成の際に内部に埋設できるある程度の大きさを持ったバルク体として使用できる観点からは、モリブデンを用いることが好ましい。
接続部材5の材質としては、端子3と同一の熱膨張係数の金属を用いることが好ましい。接続部材5とセラミックス部材4とを直接ロウ付けする際、両者の熱膨張差によって接合強度が低下する傾向があるためである。
接続部材5と端子3を同一の材質としたほうが、接続部材5と端子3間の応力差がなくなり、セラミックス部材14への応力を緩和できる。以上の観点から、セラミックス部材を窒化アルミニウムとした場合には、接続部材5と端子3としてはモリブデンを用いることが特に好ましい。窒化アルミニウムは高熱伝導性で高強度の絶縁材料であり、半導体サセプタ11に用いるに最適な材料である。
ロウ接合層6の直径は、接続部材5の直径と同程度とすることが好ましい。ロウ接合層6の厚は、ロウ接合層6の直径を4mm以上6mm以下としたときの金(Au)層の層厚が0.1mm以上0.2mm以下であることが好ましい。上記範囲から外れると接合強度が低くなるからである。
ヒーター抵抗体2としては、特に制限はないが、面状の金属バルク材とすることが好ましい。面状の金属バルク材としては、例えば金属を一体の面状として形成したものをいうが、その他にも多数の小孔を有する板状体からなるバルク材(パンチングメタル)や、網状のバルク材が含まれる。
ロウ接合層6の材質としては、特に制限されないが、金のみからなるロウ材を用いることが好ましい。ロウ接合層6にニッケル(Ni)が含まれなくすることで、接続部材5と端子3の間に金属間化合物が生成されず、その結果、熱サイクルやハンドリングなどの外力に対して耐久性が向上するからである。また金(Au)のみからなるロウ接合層6としたことにより、脆弱な金属間化合物ではなく固溶体層が形成されるため、外力が加わった場合に緩衝層として機能するからである。
ロウ接合層6は、金のみからなるロウ材の他にも、種々のロウ材を用いることができる。
ロウ接合層6を端子3の第1の主面に接した第1タンタル層、第1タンタル層上の金層、金層上の第2タンタル層の三層としても構わない。ロウ接合層6を金層を挟んで第1タンタル層、第2タンタル層を設ける構成とした場合、第1タンタル層、第2タンタル層に特に差異を設ける必要はなく、両者の純度等は略同一である。またロウ接合層6の直径は、接続部材5の直径と同程度とすることが好ましい。ロウ接合層6の厚は、ロウ接合層6の直径を4mm以上6mm以下とし、第1タンタル層及び第2タンタル層の層厚をそれぞれ0.001mmとしたときに、金(Au)層の層厚が0.05mmを超え0.3mm未満であることが好ましい。金(Au)層の層厚が上記範囲から外れると接合強度が低くなるからである。また、ロウ接合層6の直径を4mm以上6mm以下とし、金(Au)層の厚みを0.15mmとしたときに、第1タンタル層及び第2タンタル層の層厚がそれぞれ0.001mm以上0.07mm未満であることが好ましい。第1タンタル層及び第2タンタル層の層厚が上記範囲から外れると接合強度が低くなるからである。
従来の接合構造の例を図10(a)(b)に比較例として示す。比較例では、セラミックス部材4の孔4a中の接続部材5が占める空間を除く部分にロウ接合層106が充填され、クリアランスがない半導体用サセプタ101の場合、クリアランスなく固定されているため、製造中もしくは使用時における温度サイクルで接続部材5とセラミックスの熱膨張差により応力が発生し、接続部材5の周囲のセラミックス部材4が破損する傾向があった。一方、実施形態にかかる半導体用サセプタ11はクリアランス4bを備えるため、接続部材5が熱膨張した場合、クリアランス14bにより熱応力が発生しにくいため、セラミックス部材14の破損が生じない。また、実施形態にかかる半導体用サセプタは、クリアランス14bの一部にロウ溜空間14dを備える。ロウロウ溜空間14d及びロウ材62は鍵の役割をするため(以下「キー効果」という)、ロウ溜空間14dがない形態に比べて接続部材5の軸を中心に回す力に対するねじり破断強度がはるかに高い。
実施形態によれば、クリアランス14bの一部のみがロウ材62により満たされるため、接続部材5とセラミックス部材14は孔14aの側面の一部でのみ強固に拘束され、接続部材5とセラミックス部材14の間の大部分にクリアランス14bが形成される。よって、図10に示すようなクリアランス4b全部をロウ接合層106で満たした場合に起きるセラミックス部材4の破壊は実施形態では生じない。
つまり実施形態は、図10に示すような、孔4aと同形状の断面形状の接続部材5を入れたものよりもはるかに高いねじり破断強度を有する。図10のように、孔4aと同形状の断面形状の接続部材5を入れた場合、孔4aと接続部材5の間にクリアランス4bが発生する。図10では円形状であるが、一部に突起がある形状の接続部材であっても、クリアランス4bが発生する。接続部材5が孔4aの一部と接触している場合もあるが、接続部材5のねじる方向によっては、必ずクリアランス4bがあるため、ねじる方向を逆にすると破断する傾向がある。一方、実施形態では、接続部材5の溝5aにねじ込んだねじを締めたり緩めたりした場合であっても、両方のねじる方向で略半円形状のロウ溜空間14dにクリアランス14bがないようにロウ材62が満たされているので、キー効果により高強度のねじり破断強度を発揮する。
ロウ溜空間14dは一箇所でも良いが、複数のロウ溜空間14dを設けても構わない。例えば2もしくは4箇所に互いに対称になるようにロウ溜空間14dを配置することにより更にねじり破断強度が高くなるからである。しかし、例えば5箇所以上に多くなると、必要なロウ材の量が多くなり、また、セラミックスに破断が生じる可能性が高くなるので好ましくない。なかでも、ロウ溜空間14dは、孔14aの側壁の互いに対向する位置に1組もしくは2組設けられていることが好ましく、孔14aの側壁の互いに対向する位置に1組設けられていることが最も好ましい。
実施形態によれば、外部螺旋の螺合および取り外しに際しても信頼性が高く、高温でも使用できる信頼性の高い接合構造、この接合構造を有する半導体製造装置が提供される。
(半導体用サセプタ(接合構造)の製造方法)
(イ)図2に示すようなセラミックス部材14の主面に平行にヒーター抵抗体2が埋設され、ヒーター抵抗体2に電気的に接するように端子3が埋設されたセラミックス部材14を用意する。
(ロ)図3(a)(b)に示すように、接続部材5を挿入した際に接続部材5が熱膨張可能に接続部材5の外径との間にクリアランス14bが形成されるように、接続部材5の外径よりも大きい内径を備える孔14aを設ける。尚、図4(a)中の仮想線で示される第1空間14c(6)にロウ接合層61が充填される。
(ハ)図4(a)(b)に示すように、ドリルなどを用いてセラミックス部材14の孔14aの外周の一部にロウ溜空間14dを形成する。この場合、孔14aと同時にロウ溜空間14dを形成してもよい。
(ニ)図5(a)(b)に示すように、ロウ溜空間14dを除いてシール部材10をセラミックス部材14上に配置し、そしてメタライズ処理を行なう。また接続部材5についてもロウ接合層6をはい上がらせたい部分を除いてメタライズ処理を行なうことが好ましい。メタライズ処理を行うことで、ロウ材が溶融したときにロウ溜空間14dに這い上がり易くするためであるが、必ずしも必要ではない。また接続部材5については、ロウ接合層6をはい上がらせたい部分を除いて表面酸化処理を行なうことが好ましい。表面酸化処理によって、ロウ材が這い上がらなくなるので、クリアランス全体がロウ材で満たされるのを防ぐことができる。表面酸化処理に限らず、濡れ性の悪い物質を塗布することでもよいであろう。セラミックスへのメタライズ処理か、接続部材5への表面酸化処理のいずれかもしくは両方を行えば、ロウ材をロウ溜空間14dにのみ這い上がらせることが出来る。
(ホ)図6に示すように、端子3の第1の主面(露出面)上の第1空間14cにロウ接合層6を配置する。そしてロウ接合層6を介して接続部材5をセラミックス部材14の孔14a内に配置する。接続部材5と端子3の第1の主面を含む孔14aの底面間で区切られる第1空間14cをロウ接合層6で充填する。その後、加熱してロウ接合層6を溶融させる。加熱温度は金の融点より20℃程度高くまで加熱することが好ましい。ロウ接合層6の溶融を確認してから5分程度その温度に放置する。
(ヘ)図1に示すようにロウ接合層6が接続部材5の側面とロウ溜空間14dの側面を選択的に這い上がることでロウ溜空間14dが充填される。その後、加熱を止め自然冷却を行なう。接続部材5がロウ接合層6を介して端子3に接続される。
以上により、図1(a)(b)に示す半導体用サセプタ11が製造される。
(実施形態の変形例)
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。具体的には、ねじり破断強度を増加させるためには、以下のような構成としても構わない。
変形例1:図7(a)に示すセラミックス部材14の主面に平行な断面形状が略半円形状のロウ溜空間14dが、図7(b)に示すようにセラミックス部材14の孔14aの側壁の一部に設けられており、接続部材5が、ロウ溜空間14dの一部を埋めるように、接続部材5の外周表面の一部に凸部5bを備える。凸部5bは、セラミックス部材14の主面に平行な断面において、略半円形状を有する。ロウ材62が、第1空間14cに連続してロウ溜空間14dの一部を充填するように構成してもよい。ここで、ロウ溜空間14d及び凸部5bは、嵌合によってカギ部を構成する。図7では凸部5bの部分以外の接続部材5の側面の表面を酸化処理してロウ材の濡れ性を悪くすることにより、ロウ材が接続部材の凸部5b以外の側面に這い上がらないようになっている。
変形例2:図8(a)(b)に示すように、接続部材5が、接続部材5の外周表面の一部に内側に切り込まれた切り欠き部5cを備え、セラミックス部材34に取付けた際にロウ接合層61の一部を構成するロウ材62が第1空間34cに連続して切り欠き部5cの一部を充填するように構成してもよい。
変形例3:図9(c)に示すように、端子43の第1の主面の表面に十文字(クロス)状に溝43aを切っておいてもよい。ロウ接合層6aが溝43aに入り込むことでアンカー効果が得られ、ねじり破断強度が高まるからである。
また、実施形態にかかるサセプタ(接合構造)上に半導体基板を搭載して、半導体基板に処理を施す半導体製造装置が提供される。このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
(ねじり破断試験)
実施形態の記載に従い、表1に示す条件で、図1、図7〜図11に示す半導体用サセプタを製造した。そして、トルクレンチで接続部材5をねじり、0.1N・mづつトルクを上昇させていき、ねじり破断トルクを測定した。その後、各半導体用サセプタについて200℃での加熱と700℃での加熱を100サイクル行なった。そして上記と同様にしてねじり破断トルクを測定した。得られた結果をまとめて表1に示す。
Figure 2009188390
参考例1、参考例2より、クリアランスを設けることでねじり破断トルクが幾分向上することが分かった。参考例1は、耐久試験後のねじり破断トルクが著しく低下しており、クリアランスがないためにセラミックスにクラックがはいっていた。また実施例1〜実施例4より、クリアランスに加えてロウ溜空間やアンカーを設けることで、キー効果とアンカー効果により、ねじり破断トルクが著しく向上することが分かった。耐久試験後のねじり破断トルクの低下もなかった。また実施例2、3より、ロウ溜空間に加えてカギ部や切り欠き部を設けることにより、さらにねじり破断トルクが向上することが分かった。
1:半導体用サセプタ
2:ヒーター抵抗体
3:端子
4:孔
5:接続部材
5a:溝
5b:凸部
5c:切り欠き部
6:ロウ接合層

Claims (7)

  1. 孔が設けられたセラミックス部材と、
    前記セラミックス部材に埋設され、前記孔の底部において露出する露出面を有しており、前記セラミックス部材と熱膨張係数がほぼ同一の高融点金属からなる端子と、
    前記端子の前記露出面に接するロウ接合層と、
    前記孔に挿入され、前記ロウ接合層を介して前記端子に接続されており、前記セラミックス部材と熱膨張係数がほぼ同一の高融点金属からなる接続部材とを備え、
    前記孔の内径は、前記接続部材の外径よりも大きく、
    前記接続部材を挿入した際に、前記孔の側壁と前記接続部材との間にクリアランスが形成され
    前記孔の側壁には、ロウ溜空間が形成されており、
    前記ロウ溜空間は、前記セラミックス部材の主面に平行な断面において、略半円形状を有しており、
    前記ロウ溜空間の少なくとも一部には、ロウ材が充填されていることを特徴とする接合構造。
  2. 前記接続部材は、前記ロウ溜空間内に配置される凸部を有しており、
    前記凸部は、前記セラミックス部材の主面に平行な断面において、略半円形状を有しおり、
    前記ロウ溜空間及び前記凸部は、嵌合によってカギ部を形成することを特徴とする請求項1に記載の接合構造。
  3. 前記接続部材の外周表面の一部には、前記接続部材の内側に窪む切り欠き部が形成されており、
    前記切り欠き部の少なくとも一部には、ロウ材が充填されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の接合構造。
  4. 前記端子の前記露出面には、ロウ材が充填される溝が形成されており、
    前記溝に充填されたロウ材は、アンカーを構成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の接合構造。
  5. 前記孔の側壁には、前記ロウ溜空間として、2個〜4個のロウ溜空間が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の接合構造。
  6. 前記孔の側壁には、前記ロウ溜空間として、互いに対向する1組もしくは2組のロウ溜空間が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の接合構造。
  7. 前記セラミックス部材が、窒化アルミニウムからなり、前記セラミックス部材と熱膨張係数がほぼ同一の高融点金属が、モリブデンであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の接合構造を有することを特徴とする半導体製造装置。
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