JP2009188148A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】実装時の半導体基板のチッピングが防止された半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の半導体装置10は、半導体基板12と、半導体基板12の下面に設けた電極20と、半導体基板12の上下主面の周辺部に設けた傾斜面16A、16Bと、半導体基板12の上下主面を全面的に被覆する樹脂膜18A、18Bを主要に備えた構成となっている。また、樹脂膜18Aは、傾斜面16Aも含めた半導体基板12の下面を被覆している。そして、樹脂膜18Bは、傾斜面16Bも含めた半導体基板12の上面を被覆している。係る構成により、半導体装置10を実装する際のチッピングが防止される。
【選択図】図1

Description

本発明は半導体装置およびその製造方法に関し、特に、半導体素子と同等の大きさの小型な半導体装置およびその製造方法に関する。
従来、電子機器にセットされる回路装置は、携帯電話、携帯用のコンピューター等に採用されるため、小型化、薄型化、軽量化が求められている。これらの条件を満たすために、CSP(Chip Scale Package)と呼ばれる、内蔵される半導体素子と同等のサイズを有する半導体装置が開発されている。
これらのCSPの中でも、特に小型化なものとしてWLP(Wafer Level Package)がある。このWLPの製造方法の概略を、図9を参照して説明する(例えば下記特許文献1を参照。)。
図9(A)を参照して、先ず、半導体ウェハ100には、多数の半導体装置部102が形成されている。各半導体装置部102には、拡散工程によりトランジスタ等が形成されている。更に、半導体装置部102の上面は、基板内部の素子と接続された電極103が形成され、この電極103の上部を露出させた状態で絶縁層101が形成されている。この絶縁層101の上面には配線104がパターニングされる。また、配線104の上面には、例えば半田等から成る外部電極105が溶着されている。このような構成の半導体ウェハ100の裏面は、ダイシングシート106の上面に貼着される。
図9(B)を参照して、次に、高速で回転するブレード107を用いて半導体ウェハ100を切断して各半導体装置部102を分離する。ブレード107により半導体ウェハ100および絶縁層101が完全に切断される。分離された半導体装置部102が半導体装置と成る。
図9(C)に上記工程により製造される半導体装置部108の断面を示す。図から明白なように、半導体装置108の平面的なサイズは、半導体基板109と略同様である。具体的には、半導体装置108の平面的なサイズは、例えば5mm×5mm程度であり極めて小型である。また、半導体基板109の上面には、半導体装置の製造年月日や機種等を示す認識マークが刻印されている。
特開2004−172542号公報
しかしながら、上述した半導体装置の側面は、シリコン等の脆い半導体材料から成る半導体基板109が剥き出しになっていた。従って、半導体装置108を搬送して実装基板に実装する工程に於いて、搬送途中に半導体装置108の側面が実装基板上に載置された他の電子部品に接触して、半導体基板109にチッピングが発生してしまう問題があった。半導体基板109の周辺部にチッピングが発生すると、半導体基板109に形成された素子の耐圧が低下する問題が発生する。
この問題を回避するために、従来では、多数の半導体装置108を実装基板上に配置する際は、半導体装置108同士を離間させて配置していた。このことにより、半導体装置108を実装する際のチッピングの発生は抑制できるが、半導体装置108同士の間の領域がデッドスペースとなり、実装基板側の実装密度が低下してしまう問題が生じていた。
本発明は、上述した問題を鑑みてなされ、本発明の主な目的は、実装時の半導体基板のチッピングが防止された半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
本発明の半導体装置は、第1主面および第2主面を有する半導体基板と、前記半導体基板に形成された回路素子と電気的に接続されて前記第1主面に形成された電極と、を備え、前記半導体基板の前記第1主面の周辺部および前記第2主面の周辺部には傾斜面が形成され、前記半導体基板の前記第1主面および前記第2主面は、前記傾斜面も含めて樹脂膜により被覆されることを特徴とする。
本発明の半導体装置の製造方法は、複数の半導体装置部が形成され、前記半導体装置部の内部に形成された回路素子と電気的に接続された電極が配置された第1主面と、前記第1主面に対向する第2主面とを具備する半導体ウェハを用意する工程と、前記第1主面から前記半導体装置部の境界に沿って第1溝を形成し、前記第2主面から前記半導体装置部の境界に沿って第2溝を形成する工程と、前記第1溝を含めて前記半導体ウェハの前記第1主面が被覆されるように第1樹脂膜を形成し、前記第2溝を含めて前記半導体ウェハの前記第2主面が被覆されるように第2樹脂膜を形成する工程と、前記半導体装置部の境界に沿って、前記半導体ウェハ、前記第1樹脂膜および前記第2樹脂膜を切断して、前記半導体装置部を個別に分離する工程と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、半導体装置を構成する半導体基板の両主面の周辺部に傾斜面を設け、この傾斜面も含めて両主面が被覆されるように樹脂膜を形成している。従って、先ず、半導体基板の両主面を傾斜面とすることにより、半導体基板の側辺がストレート形状であった背景技術と比較して、半導体基板の周辺部が欠けるチッピングが防止される。更に、本発明の半導体装置では、上記した傾斜面も含めて、樹脂膜により半導体基板の両主面が被覆される。従って、半導体装置の実装時等に外部から衝撃が作用しても、この衝撃が樹脂膜により緩和されて、チッピングが防止される効果が更に大きくなる。
更に本発明によれば、半導体基板の一主面に金属層を設け、この金属層の角部を面取りしている。このことにより、金属層の角部に於ける電界集中が緩和されると共に、金属層の半導体基板からの剥離が抑止される。
更にまた、本発明によれば、半導体ウェハの両主面を樹脂層で被覆した後に、半導体ウェハの各回路装置部を個別に切断して分離している。従って、樹脂層で被覆された状態の半導体ウェハを、ダイシングにより切断して分離するので、ダイシングによるチッピングの発生が防止される。結果的に、最終工程である分離の工程に於ける歩溜まりが向上される。
また、本発明では、上記した傾斜面となる溝を、エッチングにより形成される。従って、ダイシングによる方法と比較して応力が残留しないので、半導体装置の使用状況下に於けるチッピングの発生が抑制される。
先ず、図1および図2を参照して本形態の半導体装置10等の構成を説明する。図1(A)は半導体装置10の外観を示す斜視図であり、図1(B)はその断面図であり、図1(C)は他の形態の半導体装置10の断面図である。また、図2(A)および図2(B)は半導体基板12に形成される回路素子の詳細を説明するための図である。
図1(A)および図1(B)を参照して、半導体装置10は、半導体基板12と、半導体基板12の下面に設けた電極20と、半導体基板12の上下主面の周辺部に設けた傾斜面16A、16Bと、半導体基板12の上下主面を全面的に被覆する樹脂膜18A、18Bを主要に備えた構成となっている。
半導体基板12は、例えばシリコン等の半導体材料から成り、その内部には拡散工程により回路素子が形成されている。例えば、バイポーラトランジスタ、MOSFET、ダイオード、メモリ等が半導体基板12に形成される。半導体基板12の厚みは、例えば100μm〜500μm程度である。本形態では、一実施形態として、半導体基板12の内部には、ドレイン電極が共通に接続された2つのMOSFETが回路素子として形成されている。また、半導体基板12のトータルの厚みT1は例えば300μm程度であり、半導体基板12の平面的な大きさは1.1mm×1.1mm〜2.0mm×2.0mm程度である。
半導体基板12の下面には、内部の回路素子(活性領域)と電気的に接続された電極20が形成されている。この電極20が活性領域とコンタクトする部分を除いた半導体基板12の下面は、例えば窒化膜や樹脂膜から成る絶縁層11により被覆されている。図1(B)では、模式的に単層の配線層から成る電極20が図示されているが、絶縁層11を介して多層の配線層が積層され、最下層の配線層により電極20が構成されても良い。上記したように、半導体基板12の内部にドレインが共通接続された2つのMOSFETが形成されると、4つの電極20が半導体基板12の下面に形成される。
上記した構成の半導体基板12の周辺部には、傾斜面が形成されている。即ち、図1(B)を参照して、半導体基板12の下面の周辺部には傾斜面16Aが形成され、半導体基板12の上面の周辺部には傾斜面16Bが形成されている。ここで、傾斜面16Aおよび傾斜面16Bの断面形状は直線状を呈しているが、この断面形状は外側に膨らむ曲線形状でも良いし内側に膨らむ曲線形状でも良い。
この様に、半導体基板12の上面周辺部および下面周辺部を面取りして傾斜面16A、16Bを設けることにより、半導体基板12の端部の形状が鈍角となる。従って、半導体基板12の端部が直角形状を呈していた背景技術と比較すると、半導体基板12の端部に機械的衝撃が作用した際にチッピングが発生することが抑止される。半導体基板12の厚みT1が例えば300μm程度であるのに対して、傾斜面16Aおよび傾斜面16Bの厚みT2およびT3は、例えば125μm程度である。
半導体基板12の下面は、シリコン酸化膜またはシリコン窒化膜から構成される絶縁層11により被覆される。そして、絶縁層11を部分的に開口して設けたコンタクトホールを介して電極20は、所定の拡散領域と接続されている。また、各電極20には半田等から成る接続電極22が溶着される。
金属層14は、半導体基板12の上面を被覆するように形成され、チタン、ニッケルおよび金を順次積層させて形成されている。この金属層14は、半導体基板12の内部に形成された回路素子を接続させる働きを有する。具体的には、半導体基板12の内部には2つのMOSFETが形成され、両MOSFETのドレイン領域が金属層14により共通に接続される。この様に、半導体基板12を被覆する金属層14で、半導体基板12の内部に形成された回路素子を接続することにより、オン抵抗を低減させることができる。
更に、図1(A)を参照して、半導体基板12の上面に設けられる金属層14の4角である角部30は、直角な形状ではなく、湾曲形状を呈するように面取りされた形状となっている。この様にすることで、金属層14の角部30に於ける電界集中が抑制されると共に、角部30における金属層14の剥がれが防止される。
半導体基板12の上下主面は、上記した傾斜面も含めて樹脂膜18Bにより被覆されている。樹脂膜18A、16Bの厚みは例えば50μm程度であり、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂またはアクリル樹脂等の熱可塑性樹脂から成る。また、樹脂膜18A、16Bはフィラーが混入された樹脂材料から構成されても良い。
樹脂膜18Aは、傾斜面16Aを含めた半導体基板12の下面が被覆されるように、形成されている。更に、電極20が露出する領域(接続電極22が形成される領域)では、樹脂膜18Aを除去した開口部が設けられている。
樹脂膜18Bは、傾斜面16Bを含めた半導体基板12の上面が被覆されるように形成されている。本形態では、半導体基板12の上面を被覆する金属層14も、樹脂膜18Bにより被覆されている。
図1(C)を参照すると、半導体基板12の上面を被覆する金属層14にヒートシンク42が固着されている。ヒートシンク42は、半導体装置10を動作させたときに半導体基板12から放出される熱を良好に外部に放出するために備えられており、銅やアルミニウム等の金属を所定の形状に成形したものである。ここで、ヒートシンク42は、金属層14と絶縁して固着されても良いし、金属層14と導通した状態で固着されても良い。金属層14と絶縁して固着される場合は、エポキシ樹脂等の絶縁性の接着剤を介してヒートシンク42は半導体基板12に固着される。また、金属層14と導通した状態で固着される場合は、半田や導電ペースト等の導電性の接着材を介して金属層14の上面にヒートシンク42が固着される。
図2を参照して、半導体装置10に内蔵される回路素子を詳細に説明する。図2(A)は電極が形成された主面から半導体装置10を見た平面図であり、図2(B)は図2(A)のX−X線に沿った断面図である。
本実施の形態の半導体装置10は、スイッチング素子であるパワーMOSFET(Q1、Q2)を1チップに集積化したMOSFETチップである。図2(A)を参照すると、ゲート電極として電極20A、20Dが形成されており、ソース電極として電極20B、20Cが形成されている。また、電極20A、20Bと、電極20D、20Cとは、点線で示される線分Y−Yに対して線対称に配置されている。
図2(B)を参照して、半導体装置10は、ドレイン領域となるN+型/N型半導体基板334と、P型のチャネル領域335と、チャネル領域335を貫通して設けたトレンチ336と、トレンチ336にゲート酸化膜337を介して埋め込まれたポリシリコンより成るゲート電極338と、トレンチ336に隣接して設けたN+型のソース領域339と、ソース領域339に隣接して設けた基板ダイオードを形成するP+型のボディ領域340とを有する。半導体基板334の絶縁膜341上には、ソース領域339とボディ領域340にコンタクトしたアルミニウムのスパッタで形成された下地ソース電極342と、ゲート電極338に接続された下地ゲート電極343が設けられる。この下地ソース電極342と下地ゲート電極343上にはPd/TiあるいはAu/TiWのバリアメタル層が設けられる。また、半導体基板334の裏面の平坦部にはドレイン電極333が設けられており、このドレイン電極が図1(A)の金属層14に対応している。
更に、図2(B)を参照して、半導体基板の上面は傾斜面16Bも含めて樹脂膜18Bにより被覆され、下面は傾斜面16Aおよび金属層14も含めて樹脂膜18Aにより被覆されている。
上記した構成の半導体装置10は、フリップチップ実装により実装基板等に実装される。
次に、図3から図8を参照して、上記した構成の半導体装置の製造方法を説明する。
図3を参照して、先ず、拡散工程により所定の回路素子を半導体ウェハ24の内部に形成する。図3(A)は多数の半導体装置部28が形成された半導体ウェハ24の平面図であり、図3(B)は半導体ウェハ24の断面図である。
図3(A)を参照して、半導体ウェハ24にはマトリックス状に多数個の半導体装置部28が形成されている。ここで、半導体装置部28とは1つの半導体装置を構成する部位である。各半導体装置部28の境界には分割線26が規定されており、後の工程にて、この分割線26に沿って半導体ウェハ24が分割される。
図3(B)を参照して、1つの半導体装置部28に対応する半導体ウェハ24の内部には、例えば、図2(B)に示したような構成の2つのMOSFETが形成されている。
更に、半導体ウェハの厚みは拡散工程に於いては例えば500μm程度であるが、図3(B)を参照して、半導体ウェハ24を上面からバックグラインドすることにより、半導体ウェハ24の厚みは所定の厚さ(例えば100μm〜300μm)とされている。
また、上記したバックグラインドの工程を経ることにより、半導体ウェハ24の上面は、微細な加工キズが存在するダメージ層と成っている。そこで本形態では、半導体ウェハ24の上面を全面的にエッチングすることによりダメージ層を除去して、半導体ウェハ24の上面を平滑な面としている。この様にダメージ層をエッチングにより除去することで、半導体ウェハの機械的強度が向上される。
更にまた、半導体ウェハ24の下面には、半導体ウェハ24内部の拡散領域と接続された電極20が形成されており、この電極20の下面には半田等から成る接続電極22が溶着されている。
図4(A)および図4(B)を参照して、次に、半導体ウェハの上面に金属層14を形成する。具体的には、例えばスパッタリングやメッキ法等の成膜方法により、チタン、ニッケルおよび金をこの順番で半導体ウェハ24の上面に積層させて、金属層14を形成する。本工程では、半導体ウェハ24の上面の全域が被覆されるように金属層14が形成される。この金属層14は、1つの半導体装置部28に形成されたMOSFETの共通ドレイン電極として機能する。
図5(A)および図5(B)を参照して、次に、半導体ウェハ24の上面に形成された金属層14を所定の形状にパターニングする。図5(A)を参照すると、各半導体装置部28の境界に対応する部分(分割線26が規定された領域)に位置する金属層14が除去される。結果的に、各半導体装置部28に島状の金属層14が個別に形成されている。更に、各金属層14の角部30は、直角に形成されるのではなく、外側に膨らむ湾曲形状を呈している。この様に、分割線26に対応する領域の金属層14を本工程に除去することにより、後のダイシングの工程に於いて金属層14をダイシングする必要がない。従って、金属層14をダイシングすることによるバリの発生が抑制される。
上記した金属層14のパターニングは、不図示のエッチングレジストにて残存する領域の金属層14を選択的に被覆した後に、ウェットエッチングを行うことで行われる。
図6(A)および図6(B)を参照して、次に、各半導体装置部28の境界に対応する箇所の半導体ウェハ24の下面および上面に、第1溝32および第2溝34を設ける。本形態では、半導体ウェハ24にマトリックス状に半導体装置部28が形成されているので、第1溝32および第2溝34は格子状に形成される。
第1溝32および第2溝34の形成方法は、ダイシング等の機械的加工方法でも良いし、ドライエッチングまたはウェットエッチングによる化学的加工方法でも良い。化学的加工方法によると、第1溝32および第2溝34の加工に伴う機械的ストレスが半導体ウェハ24に残留しないので、製造される半導体装置の機械的強度が向上される。
エッチングにより上記した第1溝32および第2溝34を形成する場合は、先ず、第1溝32および第2溝34が形成される領域を除外して、エッチングレジストにより半導体ウェハ24の上下主面を選択的に被覆する。そして、エッチングを行い、エッチングレジストから露出する半導体ウェハ24をエッチングして、第1溝32および第2溝34を形成する。ここで、エッチングとしては、ウェットエッチングおよびドライエッチングの両方が採用可能である。ウェットエッチングを行う場合は、HFまたはKOHを含む溶液がエッチャントとして使用される。ドライエッチングを行う場合は、CF等を含むガスがエッチャントとして採用される。
更に、図6(B)を参照すると三角形形状(V字状)の断面を有する第1溝32および第2溝34が形成されており、このことによりメサ形状の半導体ウェハ24が形成される。しかしながら、第1溝32および第2溝34の形状は他の形状でも良い。例えば、両溝の形状としては、通常のウェットエッチングにより形成される湾曲形状(U字状)でも良い。
本工程により形成された第1溝32および第2溝34は、図1に示す傾斜面16A、16Bとなる。
図7を参照して、次に、半導体ウェハ24の上面および下面を全面的に樹脂膜により被覆する。具体的には、第1溝32も含めた半導体ウェハ24の下面が被覆されるように、樹脂膜18Aを形成する。そして、第2溝34も含めた半導体ウェハ24の上面が被覆されるように樹脂膜18Bを形成する。樹脂膜18A、18Bは、厚みが数十μm程度の熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂から成り、液状または半固形状の樹脂材料をコーティングすることにより形成されても良いし、真空プレス等により樹脂膜を半導体ウェハ24に貼着して形成されても良い。本工程にて形成される樹脂膜18A、18Bの厚みは例えば50μm程度であり、先工程にて形成された第1溝32および第2溝34が被覆されるように、半導体ウェハ24の両主面に形成される。また、半導体ウェハ24の下面に於いて電極20および接続電極22が形成される箇所に関しては、樹脂膜18Aが形成されない開口部となっている。
図8を参照して次に、ダイシングにより半導体ウェハ24を分離して、個々の半導体装置を得る。図8(A)は本工程を示す斜視図であり、図8(B)はダイシングされる半導体ウェハ24の断面図である。
図8(A)を参照して、先工程を経た半導体ウェハ24は、ウェハリング36により周囲が支持されたダイシングシート38の上面に貼着される。ここでは、金属層14が形成された半導体ウェハ24の主面がダイシングシート38の上面に貼着される。ここで、ウェハリング36は、板状のステンレス等を環状に形成したものである。そして、ダイシングシート38は樹脂から成るシートであり、上面には半導体ウェハ24を貼着させるための接着剤が塗布されている。
そして、各半導体装置部28の境界に規定された分割線26に沿って、高速で回転するブレード40を使用して、半導体ウェハ24を分離する。図8(B)を参照して、本工程では、シリコン等の半導体から成る半導体ウェハ24と共に、第1樹脂膜18Aおよび第2樹脂膜18Bも、各半導体装置部28の境界で切断される。
更に本工程では、各半導体装置部28の境界では、第1溝32および第2溝34が形成されることにより厚みが薄く形成されている。従って、この箇所におけるブレード40による半導体ウェハ24の分離が容易になる利点がある。
更に本工程では、樹脂膜18A、18Bにより被覆されている半導体ウェハ24をダイシングにより個別の半導体装置に分離するので、ブレード40により加えられる衝撃が樹脂膜18A、18Bにより緩和される。結果的に、ダイシングの工程に於けるチッピングが防止されて歩溜まりが向上される。
以上の工程により、図1(B)に断面を示した半導体装置10が製造される。また、図1(C)に示すようなヒートシンク42を有する半導体装置10を製造する場合は、図8(B)に示す各半導体装置部28の金属層14にヒートシンク40を固着させる。
本発明の半導体装置を示す図であり、(A)は斜視図であり、(B)は断面図であり、(C)は断面図である。 本発明の半導体装置を示す図であり、(A)は平面図であり、(B)は断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法を示す図であり、(A)は平面図であり、(B)は断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法を示す図であり、(A)は平面図であり、(B)は断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法を示す図であり、(A)は拡大された平面図であり、(B)は断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法を示す図であり、(A)は拡大された平面図であり、(B)は断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法を示す図であり、(A)は斜視図であり、(B)は断面図である。 従来の半導体装置およびその製造方法を示す図であり、(A)−(C)は断面図である。
符号の説明
10 半導体装置
11 絶縁層
12 半導体基板
14 金属層
16A、16B 傾斜面
18A、18B 樹脂膜
20、20A、20B、20C、20D 電極
22 接続電極
24 半導体ウェハ
26 分割線
28 半導体装置部
30 角部
32 第1溝
34 第2溝
36 ウェハリング
38 ダイシングシート
40 ブレード
42 ヒートシンク

Claims (6)

  1. 第1主面および第2主面を有する半導体基板と、
    前記半導体基板に形成された回路素子と電気的に接続されて前記第1主面に形成された電極と、を備え、
    前記半導体基板の前記第1主面の周辺部および前記第2主面の周辺部には傾斜面が形成され、
    前記半導体基板の前記第1主面および前記第2主面は、前記傾斜面も含めて樹脂膜により被覆されることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  2. 前記回路素子は、2つのMOSFETであり、
    前記半導体基板の前記第2主面の平坦面には前記MOSFETのドレイン電極同士を接続させる金属層が形成され、
    前記金属層の角部は面取りされることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 複数の半導体装置部が形成され、前記半導体装置部の内部に形成された回路素子と電気的に接続された電極が配置された第1主面と、前記第1主面に対向する第2主面とを具備する半導体ウェハを用意する工程と、
    前記第1主面から前記半導体装置部の境界に沿って第1溝を形成し、前記第2主面から前記半導体装置部の境界に沿って第2溝を形成する工程と、
    前記第1溝を含めて前記半導体ウェハの前記第1主面が被覆されるように第1樹脂膜を形成し、前記第2溝を含めて前記半導体ウェハの前記第2主面が被覆されるように第2樹脂膜を形成する工程と、
    前記半導体装置部の境界に沿って、前記半導体ウェハ、前記第1樹脂膜および前記第2樹脂膜を切断して、前記半導体装置部を個別に分離する工程と、
    を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 前記第1溝および前記第2溝を形成する工程の前に、
    前記半導体ウェハを前記第2主面から全面的にエッチングする工程を有することを特徴とする請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記半導体ウェハの前記第2主面に金属膜を成膜し、前記半導体装置部の境界に対応する領域の前記金属膜を除去する工程を有することを特徴とする請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記金属膜を除去する工程では、
    前記各半導体装置部を被覆する四角形状の前記金属膜の角部を面取りすることを特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方法。
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