JP2009186914A - 焦点検出装置および焦点調節装置ならびに撮像装置 - Google Patents

焦点検出装置および焦点調節装置ならびに撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】被写体を正確に追尾して焦点調節することができる焦点検出装置および焦点調節装置ならびに撮像装置を提供する。
【解決手段】光学系21を介して撮像された撮像画像から対象とする像に相当する基準画像に対応する画像の位置を繰り返し認識する画像追尾手段14と、前記画像追尾手段によって認識された前記画像の位置に関して前記光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段15と、前記焦点検出手段によって検出された前記焦点調節状態に基づく焦点調節動作を起動する起動手段15と、前記起動手段による起動後の前記焦点検出手段による前記焦点調節状態の検出が不能である場合に、前記画像追尾手段の動作を禁止する制御手段15と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、焦点検出装置および焦点調節装置ならびに撮像装置に関するものである。
テンプレートマッチングによる画像認識を利用して、移動する被写体の画像上の位置を追尾し、この追尾位置において被写体にピントを合わせるオートフォーカス手法が知られている(特許文献1)。
特開2001−119622号公報
しかしながら、従来の手法では、被写体のコントラストが低かったり低輝度被写体であったりすると、焦点検出が不能になることがあり、初期段階でこのような画像データをテンプレート画像として設定すると、被写体を正確に追尾できないという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、被写体を正確に追尾して焦点調節することができる焦点検出装置および焦点調節装置ならびに撮像装置を提供することである。
本発明は、以下の解決手段によって上記課題を解決する。なお、本発明の実施形態を示す図面に対応する符号を付して説明するが、この符号は本発明の理解を容易にするためだけのものであって本発明を限定する趣旨ではない。
[1]本発明に係る焦点検出装置は、光学系(21)を介して撮像された撮像画像から対象とする像に相当する基準画像に対応する画像の位置を繰り返し認識する画像追尾手段(14)と、
前記画像追尾手段によって認識された前記画像の位置に関して前記光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段(15)と、
前記焦点検出手段によって検出された前記焦点調節状態に基づく焦点調節動作を起動する起動手段(15)と、
前記起動手段による起動後の前記焦点検出手段による前記焦点調節状態の検出が不能である場合に、前記画像追尾手段の動作を禁止する制御手段(15)と、を備えたことを特徴とする。
上記発明に係る焦点検出装置において、前記画像追尾手段は、前記撮像画像の少なくとも一部を前記基準画像として設定し、前記制御手段は、前記焦点調節状態の検出が不能である場合に、前記基準画像の設定を禁止するように構成することができる。
また上記発明に係る焦点検出装置において、前記画像追尾手段によって認識された前記画像の位置を表示するとともに、当該画像の位置の表示とは異なる表示形態で、前記画像追尾手段の動作が禁止されたことを表示する表示手段(18)を備えるように構成することができる。
また上記発明に係る焦点検出装置において、前記制御手段は、前記起動手段による前記焦点調節動作の動作が解除された場合に、前記画像追尾手段の動作の禁止を解除するように構成することができる。
[2]本発明に係る焦点調節装置は、上記発明に係る焦点検出装置と、
前記起動手段に応答して前記焦点調節状態に基づいて前記光学系を焦点調節する焦点調節手段(26)と、を備えたことを特徴とする。
上記発明に係る焦点調節装置において、前記制御手段は、前記画像追尾手段の動作を禁止する場合は、前記焦点調節手段による焦点調節動作も禁止するように構成することができる。
[3]本発明は、上記発明に係る焦点調節装置を備えたことを特徴とする撮像装置(1)として具現化することができる。
本発明によれば、被写体を正確に追尾して焦点調節することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施形態に係るデジタルカメラ1を示すブロック図である。
本例のデジタルカメラ1は、撮影レンズ21と絞り22を備えている。
撮影レンズ21は1枚または複数枚のレンズで構成され、固定焦点距離のレンズまたはズームレンズのような可変焦点距離のレンズを用いることができる。撮影レンズ21には、当該撮影レンズ21を通過した被写体像が撮像素子11の撮像面上に結像するように焦点位置を調節するフォーカスレンズが含まれている。このフォーカスレンズは、カメラ側の至近端から被写体側の無限端までの間を撮像素子11の光軸Lに沿って移動可能に設けられ、不図示のエンコーダによりその位置が検出されつつ、レンズ駆動部23によりその位置が調節される。
そして、エンコーダで検出されたフォーカスレンズの現在位置情報は、レンズ駆動制御部26を介してカメラ制御部15へ送信される一方で、カメラ制御部15はこの情報を参照しつつフォーカスレンズの焦点調節位置を演算し、レンズ駆動制御部26を介してレンズ駆動部23にレンズ駆動信号を送信する。オートフォーカスの制御手順は後述する。
絞り22は、撮影レンズ21を通過して撮像素子11に至る光束の光量を制限するとともにボケ量を調整するために、光軸Lを中心にした開口径を調節する。たとえば自動露出モードにおいては、撮像素子11に至る光束に基づいて目標とする開口径を演算し、演算された開口径に相当する絞り駆動信号を、カメラ制御部15から絞り駆動制御部25を介して絞り駆動部24へ送信さすることにより、絞り22による開口径の調節が行われる。また、開口径の調節は、カメラ1に設けられた操作部19をマニュアル操作することによっても行われ、操作部19で設定された開口径がカメラ制御部15から絞り駆動制御部25を介して絞り駆動部24に入力される。
本例のデジタルカメラ1は、撮像素子11と、A/D変換部12と、メモリ制御部13と、画像処理部14と、カメラ制御部15と、メモリ16とを備えている。
撮像素子11は、カメラボディの被写体からの光軸L上であって、撮影レンズ21の予定焦点面となる位置に固定されている。撮像素子11は、複数の光電変換素子が二次元に配列されたものであって、二次元CCDイメージセンサ、MOSセンサまたはCIDなどで構成することができる。この撮像素子11で光電変換されたアナログ画像信号は、図示しないアナログ信号処理部においてクランプ処理およびゲイン処理が施されたのち、A/D変換部12によってデジタル画像信号に変換され、画像処理部14およびメモリ制御部13へ出力される。
画像処理部14は、A/D変換部12から出力されたデジタル画像信号またはメモリ制御部13から出力されたデジタル画像信号に対して画素補間処理や色変換処理を施すとともに、撮像した画像情報を用いてAE(自動露光調節)評価値、AF(自動焦点調節)評価値およびAWB(自動ホワイトバランス調節)評価値の算出処理を含む演算処理を実行する。また、画像処理部14は、TTL方式のオートホワイトバランス処理を実行する。
本例の画像処理部14はテンプレートマッチング回路を含み、撮像した画像信号から、メモリ16に記憶されたテンプレート画像と最も相関が高い画像を抽出してその座標を演算し、被写体像の追尾動作を行う。この追尾動作については後述する。
カメラ制御部15は、画像処理部14の演算結果に基づいて、絞り駆動制御部25およびレンズ駆動制御部26に対する制御を実行する。ここでは、TTL(Through the Lens)方式のオートフォーカス処理、自動露出処理、ストロボプリ発光処理を実行する。また、追尾動作の禁止および許可ならびに焦点検出動作の禁止および許可も制御する。これについては後述する。
メモリ制御部13は、A/D変換部12、画像処理部14、メモリ16およびD/A変換部17を制御する。そして、A/D変換部12で変換された撮影画像のデジタル画像信号は、画像処理部14およびメモリ制御部13を介してメモリ16に書き込まれる。なお、A/D変換部12で変換された撮影画像のデジタル画像信号を、直接メモリ制御部13を介してメモリ16に書き込むこともできる。
メモリ16は、表示部18に表示する画像信号を記憶する記憶装置であり、この画像信号は、メモリ制御部13に読み出され、D/A変換部17にてアナログ画像信号に変換されたのち表示部18に出力される。またメモリ16は、撮像した静止画像や動画像の画像信号を格納するとともに、画像処理部14およびカメラ制御部15の作業領域としても用いられる。なお、メモリ16の記憶容量を充分な大きさとすることで、複数の静止画像を連続して撮影する連写撮影やパノラマ撮影の場合にも高速かつ大量の画像書き込みを行うことができる。
本例のデジタルカメラ1は、D/A変換部17、表示部18、操作部19およびインターフェース(I/F)20を備えている。
表示部18は、液晶ディスプレイなどで構成され、撮像素子11により撮像した画像を逐次表示することで電子ファインダとして機能し、当該表示部18に表示される被写体を観察しながら撮影操作を行うことができる。また表示部18には、画像処理部14やカメラ制御部15のプログラムの実行に応じた動作状態やメッセージなどが、文字や画像を用いて表示される。この表示は、カメラ制御部15からの駆動信号により、撮像画像に合成した状態で表示される。
操作部19は、シャッターレリーズボタンやユーザがカメラの各種動作モードを設定するための入力スイッチを含み、使用者の設定操作によりオートフォーカスモード/マニュアルフォーカスモード等の切換が行えるようになっている。なお、シャッターレリーズボタンのスイッチは、ボタンの半押しでONとなる第1スイッチSW1と、ボタンの全押しでONとなる第2スイッチSW2とを含む。この操作部19により設定されたシャッターレリーズボタンのスイッチSW1,SW2および各種モードは、メモリ制御部13を介してカメラ制御部15へ送信され、当該カメラ制御部170によりカメラ1全体の動作が制御される。
インターフェース20は、メモリカードやハードディスクなどの記憶媒体に接続するための入出力装置であり、さらに外部コンピュータやプリンタなどの周辺機器との間で画像データおよび管理情報を転送することができる。またインターフェース20は、PCMCIAカードやコンパクトフラッシュ(登録商標)カードの規格に準拠したものを用いることができ、この場合は、LANカード、モデムカード、USBカード、IEEE1384カード、P1284カード、SCSIカード、PHS等の通信カードなどの各種通信カードを接続することができる。
なお本例では、メモリ制御部13、画像処理部14、カメラ制御部15、絞り駆動制御部25およびレンズ駆動制御部26をそれぞれ別の構成として説明したが、これらのうちの幾つかまたは全部を一つのマイクロプロセッサで構成することができる。
次に、本実施形態に係るデジタルカメラ1の動作を説明する。
図2は、本例のデジタルカメラ1の全体の動作を示すフローチャートである。ここでは、操作部19により、自動焦点調節、自動露光調節、自動ホワイトバランス調節の各モードに設定されているものとする。
まず、デジタルカメラ1の電源がオンしたことを確認すると(ステップS1)、撮影レンズ21,レンズ駆動部23,レンズ駆動制御部26,絞り22,絞り駆動部24、絞り駆動制御部25,撮像素子11,メモリ制御部13,画像処理部14,カメラ制御部15,メモリ16,表示部18およびインターフェース20の各種処理のパラメータおよび設定値を初期化する(ステップS2)。また、後述する追尾禁止フラグを「許可」にセットする(ステップS3)。
次いで、撮像素子11により撮影した画像信号をA/D変換部12でデジタル画像信号に変換したのち、画像処理部14にて所定の処理を施し、メモリ制御部13を介してメモリ16に書き込む(ステップS4)。また、メモリ16に書き込まれた画像信号をメモリ制御部13へ読み出し、D/A変換部17によりアナログ画像信号に変換したのち表示部18へ表示する(ステップS5)。
これにより使用者は、表示部18に表示された被写体を観察しながらシャッターレリーズその他の撮影操作を行うことができる。
ステップS6において、カメラ制御部15は、レリーズボタンの半押し(第1スイッチSW1のオン)がされたかどうかを判断し、オンした場合はステップS7へ進み、オンでない場合はステップS3へ戻ってステップS3〜S6の処理を繰り返す。
レリーズボタンが半押しされて第1スイッチSW1がオンすると、カメラ制御部15は、電源が投入されてから初めての自動焦点調節か否かを識別するための初回識別フラグを「初回」にセットする(ステップS7)。そして、自動焦点調節(AF)、自動露光調節(AE)、自動ホワイトバランス調節の各制御を起動する(ステップS8)。
図3は、ステップS8のAF/AE/AWBの各制御のサブルーチンを示すフローチャートである。
まず、撮像素子11で撮像された電荷信号を読み出し、A/D変換部12によりデジタル画像信号に変換したのち画像処理部14へ出力する。画像処理部14は、TTL方式による所定のAF処理、AE処理およびAWB処理を行ってAF評価値、AE評価値およびAWB評価値を算出する(ステップS801)。
カメラ制御部15は、ステップS801による演算結果に基づき、AE評価値が適切であるか否かを判断し(ステップS802)、適切である場合はステップS803へ進み、AE測定データまたはAE設定パラメータをメモリ16に記憶する。一方、AE評価値が適切な範囲にない場合はステップS804へ進み、適切な範囲になるように、絞り駆動制御部25を介して絞り駆動部24を駆動し、絞り22を調節する。
またカメラ制御部15は、ステップS801による演算結果およびAE測定データに基づき、AWB評価値が適切であるか否かを判断し(ステップS805)、適切である場合はステップS806へ進み、AWB測定データまたはAWB設定パラメータをメモリ16に記憶する。一方、AWB評価値が適切な範囲にない場合はステップS807へ進み、適切な範囲になるように画像処理部14にて色処理のパラメータを調節する。
ステップS808において、カメラ制御部15は、ステップS3にて言及した追尾禁止フラグが「禁止」か「許可」の何れであるかを判断し、「許可」である場合はステップS809へ進み、「禁止」である場合はステップS809〜S811を行わないでステップS801へ戻る。初回の処理ではステップS3にて追尾禁止フラグが「許可」に設定されているのでステップS809へ進む。
ステップS809において、カメラ制御部15は合焦状態を判定し、合焦状態が所定の範囲にある場合はステップS810へ進み、AF測定データまたはAFパラメータをメモリ16に記憶する。合焦状態が所定の範囲にない場合はステップS811へ進み、合焦状態が所定の範囲になるようにレンズ駆動制御部26を介してレンズ駆動部23を駆動する。
図4は、ステップS811のAF制御のサブルーチンを示すフローチャートである。ここでは、撮像素子11により撮像した画像信号の鮮鋭度が最大となるレンズ位置をサーチし、この位置へ撮影レンズ21のフォーカスレンズを駆動する、いわゆるコントラストAFを例に挙げて説明する。
ただし、本実施形態ではコントラストAFによる自動焦点調節以外にも、撮像素子11の前面にハーフミラーを設け、撮影レンズ21の瞳の異なる領域を通過しハーフミラーにより分岐された一対の光束をラインセンサで受光し、これらの結像位置の違いに基づいて合焦位置を検出する瞳分割位相差方式による自動焦点調節を用いることもできる。また、撮像素子11に対となる焦点検出画素を設け、撮影レンズ21の瞳の異なる領域を通過した一対の光束の結像位置の違いに基づいて合焦位置を検出する瞳分割位相差方式による自動焦点調節を用いることもできる。
まず、カメラ制御部15は、図示しないエンコーダからの位置情報を読み込み、撮影レンズ21のフォーカスレンズが、合焦位置サーチの初期位置に駆動しているか否かを判断し(ステップS811A)、初期位置に駆動している場合はステップS811へ進む。一方、フォーカスレンズが初期位置へ駆動していない場合はステップS811Bへ進み、レンズ駆動制御部26を介してレンズ駆動部23を駆動し、フォーカスレンズを初期位置へ駆動する。
フォーカスレンズが初期位置に到達したら(ステップS811C)、カメラ制御部15は、合焦位置サーチが開始したか否かを判断し、開始されていない場合はステップS811Eへ進んで合焦位置サーチを開始する。
合焦位置サーチが開始されたら、カメラ制御部15は、レンズ駆動制御部26を介してレンズ駆動部23に駆動信号を出力し、フォーカスレンズを初期位置から所定のサンプリング間隔で駆動する。そして、各サンプリング位置おけるAF評価値を演算し、AF評価値が最大となるフォーカスレンズの位置を、たとえば内挿法などの演算方式を用いて求める。
このAF評価値は、たとえば撮像素子11からの画像出力の高周波成分を、高周波透過フィルタを用いて抽出し、これを積算して焦点電圧を検出することで求めることができる。また、遮断周波数が異なる2つの高周波透過フィルタを用いて高周波成分を抽出し、それぞれを積算して焦点電圧を検出することでも求めることができる。
この内挿法によるAF評価値の最大値の求め方を、図7を参照しながら説明する。図7は本実施形態に係るデジタルカメラ1の合焦判定を説明するためのグラフであり、ここでは3点内挿法を説明する。同図の上図に示した丸印はAF評価値のサンプリング点を示し、たとえばフォーカスレンズの探索範囲に8箇所P1〜P8のAF評価値が取得されたものとする。破線で示す曲線はAF評価値のプロファイルを示し、レンズ位置Pxにピークを有する。なお、同図の下図は時間に対するフォーカスレンズ位置の軌跡を示すグラフである。
取得された8個のAF評価値では、AF評価値P5が最大となっているが、3点内挿法では、最大のAF評価値P5とその前後に位置するAF評価値P4,P6とを用いてレンズの合焦位置Pxを算出する。まず、最大の点P5と、3点のうち最小の点P6とを通る直線L1を算出する。この直線L1の傾きをKとしたとき、傾きが−Kで、残りの点P4を通る直線L2を算出する。そして、直線L1と直線L2との交点のレンズ位置座標を求める。この交点のレンズ位置座標がフォーカスレンズの合焦位置Pxとして求められる。
図4に戻り、以上の合焦位置サーチ(ステップS811F)と合焦位置計算(ステップS811G〜S811H)が完了したら、カメラ制御部15は、ステップS811Hで求められたフォーカスレンズの合焦位置Pxに相当する駆動信号を、レンズ駆動制御部26を介してレンズ駆動部23へ出力し、フォーカスレンズを合焦位置Pxに駆動する(ステップS811JおよびS811K)。
なお、ステップS811Eにおいて、撮像素子11の画像出力に高周波成分が充分に含まれない等の理由でAF評価値が算出できない場合は、合焦位置が検出不能である旨をメモリ16に記憶する。
フォーカスレンズが合焦位置Pxに達したら(ステップS811J)、ステップS811Lへ進み、カメラ制御部15は、シャッターレリーズボタンの半押(第1スイッチSW1のオン)による初回のAF制御か否かを判断する。2回目以降のAF制御である場合はステップS811Aへ戻るが、初回のAF制御である場合はステップS811Mへ進み、カメラ制御部15は、ステップS811Hで算出した合焦位置が検出不能であったか否かを判断する。
初回のAF制御において合焦位置Pxが検出された場合には、ステップS811Nの処理を行わずにステップS811Aへ戻る。したがって、追尾禁止フラグは「許可」のまま維持されることになる。
これに対し、合焦位置Pxが検出されなかった場合には、ステップS811Nへ進んで追尾禁止フラグを「禁止」にセットする。この追尾禁止フラグの「禁止」セットは、図2のステップS14〜S15に示すようにシャッターレリーズボタンの半押しが解除(第1スイッチSW1がオフ)されるまで維持され、後述する図5のステップS903〜S907の追尾動作が行われず、また上述した図3のステップS809〜S811のAF処理も行われないことになる。
すなわち、初回のAF制御において合焦位置の検出が不能である場合には、テンプレート画像の設定を含む追尾動作を禁止するとともに、AF制御も禁止する。また、シャッターレリーズボタンの第1スイッチSW1をオフすることにより、これら追尾動作の禁止とAF制御の禁止を解除する。
図2に戻り、初回のAF/AE/AWBの各処理を終了したらステップS9へ進み、追尾動作を起動する。
図5はステップS9の追尾動作のサブルーチンを示すフローチャートである。
本例では、画像処理部14においてテンプレートマッチングによる画像認識を利用した被写体追尾を実行する。まず、撮像素子11で撮像された電荷信号を読み出し、A/D変換部12によりデジタル画像信号に変換したのち画像処理部14へ出力する(ステップS901)。
ステップS902において、画像処理部14は、追尾禁止フラグが「禁止」であるか否かを判断し、「禁止」フラグがセットされている場合はステップS903〜S908の処理を行わず、これに代えてステップS909にて追尾動作が禁止されていることを使用者に喚起する表示を表示部18に表示する。たとえば、「追尾禁止」という文字を表示部18に表示されている被写体画像に合成して表示する。これにより、使用者は、レリーズボタンの半押しを一旦解除することで追尾禁止を解除することができる。なお、追尾動作が禁止された旨の表示は、文字によるものに限定されず、図形の表示、追尾枠の色彩の変更、追尾枠の点滅など、表示部18に表示される追尾枠とは別の表示形態とすることができる。また、音や音声による喚起とすることもできる。
これに対し、追尾禁止フラグが「許可」フラグである場合はステップS903へ進み、初回のAF制御か否かを判断する。そして、初回のAF制御の場合はステップS908へ進み、追尾動作のためのテンプレート画像を生成してメモリ16に記憶させたのちステップS901へ戻る。
ここで、テンプレート画像を取得する領域(表示部18には追尾枠として表示される。)は、レリーズボタンの半押しや、追尾枠設定ボタンを別途設けておくことで設定することができる。ここでは操作部19の一つである移動ボタンを左右上下に操作して追尾枠を所望位置に移動した状態でレリーズボタンを半押しすることで、表示部18に表示された観察画面の所望領域をテンプレート画像の取得領域に設定するものとする。つまり、使用者は表示部18を見ながら、追尾対象にしたい被写体に追尾枠を合わせ、レリーズボタンを半押しすることで、被写体が追尾対象として認識される。
テンプレート画像の取得領域が設定されたら、この領域に相当する撮像素子11の領域のアナログ画像出力信号を読み出し、これをデジタル信号に変換する。そして、画像処理部14にて色情報のデジタル信号を画像処理することにより、この領域に対応するテンプレート画像情報を生成する。
なお、テンプレート画像の取得領域は、たとえば撮影画面に対して1/10〜1/4のサイズの矩形領域とすることができ、矩形の中心は焦点検出領域の中心と一致させることが望ましい。また、焦点検出領域のサイズに応じて取得領域のサイズを変更することもできる。テンプレート画像の取得領域を焦点検出領域に対して若干小さいサイズとすることで、パターンマッチング演算における計算誤差をカバーすることができる。
ステップS903において初回のAF制御ではない場合は、既にテンプレート画像が設定されているので、メモリ16に記憶されたテンプレート画像とのマッチング処理を実行し、マッチング位置を所定の時間間隔で算出し、その追尾枠を表示部18に合成して表示する。
このパターンマッチングは、まず追尾枠を含みこれより広い周辺の所定エリアを設定し、所定時間経過後の周辺エリアに相当する画像情報を撮像素子11の出力信号に基づいて生成し、先に生成したテンプレート画像情報と比較する。
この比較の際に用いられる画像情報は、撮像素子11により検出される色情報及び輝度値であり、テンプレート画像情報と周辺画像情報との一致の度合いを類似度として評価するとともに、周辺エリアに他に一致するエリアが存在したかどうかといった可能性の有無を信頼度として評価する。
そして、周辺エリアの画像情報とテンプレート画像情報とのマッチング処理を実行し(ステップS905)、マッチングする場合は、周辺エリアの画像情報のうちマッチングするエリアの二次元座標を演算して求め、ステップS901へ戻る。
なお、マッチングしない場合はステップS906へ進み、連続して所定回数以上マッチングしなかったか否かを判断する。そして、マッチングしなかった回数が所定回数に達した場合は、これ以上マッチング演算を繰り返しても追尾対象がヒットする可能性は低いので、ステップ907へ進んでテンプレート画像を更新する。
図2に戻り、次のステップS10において、画像処理部14は、ステップS9による追尾動作を所定の時間間隔で実行し、それぞれ求められたテンプレート画像にマッチングする画像領域の二次元座標に基づいて表示部18に表示される追尾枠の位置も順次更新する。
図6はステップS10のサブルーチンを示すフローチャートである。まず、画像処理部14は、追尾禁止フラグが「禁止」であるか否かを判断し(ステップS1001)、「禁止」フラグがセットされている場合はステップS1002〜S1003の追尾枠更新処理を行わず、これに代えてステップS1004にて追尾動作が禁止されていることを使用者に喚起する表示を表示部18に表示する。この表示は上述したステップS909と同じ、たとえば、「追尾禁止」という文字を表示部18に表示されている被写体画像に合成して表示する。これにより、使用者は、レリーズボタンの半押しを一旦解除することで追尾禁止を解除することができる。
これに対し、追尾禁止フラグが「許可」フラグである場合はステップS1002へ進み、所定時間後の追尾枠を表示部18に合成して表示する。さらに、この追尾枠の更新にともない、焦点検出領域も当該追尾枠に基づいて更新する(ステップS1003)。
以上のようにしてテンプレート画像に合致する位置を順次追尾し、この追尾枠に含まれる所定の焦点検出領域に合焦させることで、使用者が設定した追尾対象たる被写体に対し、連続して合焦させることができる。
図2に戻り、ステップS11において、カメラ制御部15はリレーズボタンが全押しされて第2スイッチSW2がオンされたかどうかを判断し、全押しされた場合はステップS12へ進んで、撮像素子11により画像信号を取り込み、A/D変換部12によってデジタル画像信号に変換したのち、画像処理部14にて所定の処理を施し、メモリ制御部13を介してインターフェース20へ出力する。これにより、各種媒体に撮影画像を記録することができる(ステップS13)。
ステップS11において、リレーズボタンが全押しされていない場合はステップS14へ進み、リレーズボタンの半押しが維持されているか否かを判断する。そして、リレーズボタンの半押しが維持されて第1スイッチSW1がオンのままである場合はステップS8へ戻り、以上の処理を繰り返す。
これに対し、リレーズボタンが離されて半押しが解除された場合は、ステップS15へ進み、追尾禁止フラグを「許可」に解除する。
次のステップS16では、表示部18に追尾禁止マークを表示していた場合にはこれを中止するとともに、ステップS17にて初回AF識別フラグを「初回」に設定する。
ステップS18では、電源のオンを確認し、オンが維持されている場合はステップS3へ戻り、以上の処理を繰り返す。電源がオフのときはカメラの処理を終了する。
以上のように、本実施形態のデジタルカメラ1によれば、カメラ1を起動してから初回のAF制御において合焦位置が検出不能である場合は、テンプレート画像の設定を含む追尾動作を一時的に禁止するので、ピントが合わない状態で撮影することが防止できる。また、追尾動作の禁止に加えてAF制御も禁止するので、意図したもの以外の対象物に合焦することが防止できる。
また、追尾動作を禁止したことを追尾枠の表示とは別に表示部18へ表示するので、使用者はこれを認識し、リレーズボタンの半押しを解除するなどしてオートフォーカス制御を即座にリセットすることができる。
また、リレーズボタンの半押しを解除することで追尾動作の禁止も解除するので、次にリレーズボタンが半押しされた場合に再び追尾動作を起動することができる。
本発明の実施形態に係るデジタルカメラを示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るデジタルカメラの動作を示すフローチャートである。 図2のステップS8のサブルーチンを示すフローチャートである。 図3のステップS811のサブルーチンを示すフローチャートである。 図2のステップS9のサブルーチンを示すフローチャートである。 図2のステップS10のサブルーチンを示すフローチャートである。 図3のステップS811のAF制御を説明するためのグラフである。
符号の説明
1…デジタルカメラ
11…撮像素子
12…A/D変換部
13…メモリ制御部
14…画像処理部
15…カメラ制御部
16…メモリ
17…D/A変換器
18…表示部
19…操作部
20…インターフェース
21…撮影レンズ
22…絞り
23…レンズ駆動部
24…絞り駆動部
25…レンズ駆動制御部
26…絞り駆動制御部

Claims (7)

  1. 光学系を介して撮像された撮像画像から対象とする像に相当する基準画像に対応する画像の位置を繰り返し認識する画像追尾手段と、
    前記画像追尾手段によって認識された前記画像の位置に関して前記光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段と、
    前記焦点検出手段によって検出された前記焦点調節状態に基づく焦点調節動作を起動する起動手段と、
    前記起動手段による起動後の前記焦点検出手段による前記焦点調節状態の検出が不能である場合に、前記画像追尾手段の動作を禁止する制御手段と、を備えたことを特徴とする焦点検出装置。
  2. 請求項1に記載の焦点検出装置において、
    前記画像追尾手段は、前記撮像画像の少なくとも一部を前記基準画像として設定し、
    前記制御手段は、前記焦点調節状態の検出が不能である場合に、前記基準画像の設定を禁止することを特徴とする焦点検出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の焦点検出装置において、
    前記画像追尾手段によって認識された前記画像の位置を表示するとともに、当該画像の位置の表示とは異なる表示形態で、前記画像追尾手段の動作が禁止されたことを表示する表示手段を備えたことを特徴とする焦点検出装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の焦点検出装置において、
    前記制御手段は、前記起動手段による前記焦点調節動作の動作が解除された場合に、前記画像追尾手段の動作の禁止を解除することを特徴とする焦点検出装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の焦点検出装置と、
    前記起動手段に応答して前記焦点調節状態に基づいて前記光学系を焦点調節する焦点調節手段と、を備えたことを特徴とする焦点調節装置。
  6. 請求項5に記載の焦点調節装置において、
    前記制御手段は、前記画像追尾手段の動作を禁止する場合は、前記焦点調節手段による焦点調節動作も禁止することを特徴とする焦点調節装置。
  7. 請求項6または7に記載の焦点調節装置を備えたことを特徴とする撮像装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013219615A (ja) * 2012-04-10 2013-10-24 Canon Inc 撮像装置およびその制御方法
JP2017175589A (ja) * 2016-03-17 2017-09-28 カシオ計算機株式会社 撮像装置、撮像方法及びプログラム
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US10462373B2 (en) 2016-03-17 2019-10-29 Casio Computer Co., Ltd. Imaging device configured to control a region of imaging

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