JP5062095B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被写体の追尾機能を有する撮像装置に関する。
従来から、動きのある主要被写体に追従してフォーカス調整や露光条件の演算などを行うために、被写体追尾機能を備えた撮像装置が種々提案されている。一例として、特許文献1には、入力画像に対してテンプレートマッチング処理を施して被写体追尾を行う撮像装置において、レンズのズームに応じてテンプレートを拡大または縮小する構成例が開示されている。
特開2001−243476号公報
しかし、上述の従来技術では、レンズのズームに応じてテンプレートの画像サイズを調整したときに、被写体追尾の精度が低下しやすくなる点で改善の余地があった。
そこで、本発明は、ズームレンズのレンズ位置が変化した場合でも、比較的精度良く追尾対象の検出を可能とする手段を提供することを目的とする。
一の態様の撮像装置は、撮像部と、メモリと、レンズ位置判定部と、画像サイズ決定部と、画像処理部と、被写体追尾部と、テンプレート更新部とを備える。撮像部は、ズームレンズを通過した光束による像を撮像する。メモリは、追尾対象の特徴を示すテンプレートを記憶する。レンズ位置判定部は、ズームレンズのレンズ位置が広角側に変更されたか否かを判定する。画像サイズ決定部は、追尾対象の検索対象となる被検索画像の画像サイズを、レンズ位置に応じて決定する。画像処理部は、画像サイズ決定部が決定した画像サイズに基づいて、撮像部の出力から被検索画像を生成する。被写体追尾部は、テンプレートを用いて、被検索画像から追尾対象を検出する。テンプレート更新部は、被検索画像から追尾対象を検出できたときに、被検索画像のうちの追尾対象を含む部分領域を用いてテンプレートを更新する。そして、画像サイズ決定部は、レンズ位置が広角側に変更されると被検索画像の画像サイズをより大きく変更する。また、テンプレート更新部は、レンズ位置が広角側に変更されたときに、更新前のテンプレートよりも大きな画像サイズで更新後のテンプレートを生成する。
上記の一の態様において、被写体追尾部は、ズームレンズをズームさせる前の撮像範囲に基づいて、被検索画像のうちで追尾対象を検索する検索範囲を決定してもよい。
上記の一の態様において、レンズ位置判定部は、レンズ位置が望遠側に変更されたか否かをさらに判定してもよい。また、画像サイズ決定部は、レンズ位置が望遠側に変更されると被検索画像の画像サイズをより小さく変更してもよい。また、被写体追尾部は、変更後の被検索画像の画像サイズに応じてトリミングされたテンプレートを用いて、被検索画像から追尾対象を検出してもよい。また、テンプレート更新部は、レンズ位置が望遠側に変更されたときに、更新前のテンプレートよりも小さな画像サイズで更新後のテンプレートを生成してもよい。
上記の一の態様の撮像装置は、被写体の観察に用いる表示用画像を表示する表示部と、撮像制御部とをさらに備えていてもよい。この撮像制御部は、画像サイズ決定部が決定した画像サイズに応じて撮像部の駆動タイミングを変化させて、表示用画像および被検索画像をそれぞれ所定の周期で撮像部に撮像させる。
このとき、撮像制御部は、表示用画像および被検索画像を撮像部から交互に出力させてもよい。
また、撮像制御部は、被検索画像の画像サイズが表示用画像の画像サイズよりも大きくなるときには、被検索画像の1フレームを複数回に分けて取得するとともに、表示用画像と被検索画像の一部とを撮像部から一定間隔で出力させてもよい。
また、撮像制御部は、被検索画像の画像サイズが表示用画像の画像サイズよりも大きくなるときには、被検索画像の1フレームを複数回に分けて取得するとともに、表示用画像が撮像部から出力された後に、被検索画像の1フレーム分を撮像部に連続的に出力させてもよい。
なお、一の態様の撮像装置が、第1出力モードと第2出力モードとの切替操作を受け付ける操作部をさらに備えていてもよい。このとき、撮像制御部は、被検索画像の画像サイズが表示用画像の画像サイズよりも大きくなるときには、被検索画像の1フレームを複数回に分けて取得してもよい。そして、撮像制御部は、第1出力モードのときには表示用画像と被検索画像の一部とを撮像部から一定間隔で出力させる制御を行い、第2出力モードのときには被検索画像の1フレーム分を撮像部に連続的に出力させる制御を行うようにしてもよい。
上記の一の態様の撮像装置は、被写体の観察に用いる表示用画像を表示する表示部をさらに備えていてもよい。また、画像処理部は、撮像部の出力から表示用画像を生成するとともに、被検索画像の画像サイズが表示用画像の画像サイズ以下のときには、表示用画像を用いて被検索画像を生成してもよい。
本発明によれば、ズームレンズのレンズ位置が広角側に変更された場合に、被検索画像の画像サイズをより大きく変更して追尾対象の検出を行う。そして、被検索画像から追尾対象を検出できたときには、更新前のテンプレートよりも大きな画像サイズで更新後のテンプレートが生成される。これにより、ズームレンズのレンズ位置が広角側に変更された場合にも、追尾対象の検出を比較的精度良く行うことが可能となる。
<一の実施形態の構成の説明>
図1は、一の実施形態の電子カメラの構成例を示すブロック図である。ここで、一の実施形態の電子カメラは、撮影モードの一つとして被写体追尾モードを有している。なお、被写体追尾モードでは、時系列に取得される複数の画像から追尾対象の被写体を電子カメラが継続的に検出することができる。なお、上記の被写体追尾モードは、例えば、子供の撮影に適したキッズモードなどの一機能として電子カメラに実装されるものでもよい。
電子カメラは、ズームレンズ11およびフォーカシングレンズ12と、第1レンズ駆動部13および第2レンズ駆動部14と、撮像素子15と、AFE16と、撮像制御部17と、画像処理部18と、第1メモリ19および第2メモリ20と、記録I/F21と、モニタ22と、操作部材23と、CPU24およびバス25とを有している。ここで、画像処理部18、第1メモリ19、第2メモリ20、記録I/F21、モニタ22およびCPU24は、バス25を介してそれぞれ接続されている。また、第1レンズ駆動部13、第2レンズ駆動部14、撮像制御部17および操作部材23は、それぞれCPU24に接続されている。
ズームレンズ11は、撮影倍率を光学的に変更するためのレンズである。このズームレンズ11のレンズ位置は、第1レンズ駆動部13によって光軸方向に調整される。ここで、一の実施形態でのズームレンズ11は、望遠端から広角端に向けてズームさせたときに、望遠側位置、標準位置、広角側位置の3つのレンズ位置をとるものとする。また、第1レンズ駆動部13は、ズームレンズ11の光軸方向の位置を検出するエンコーダを内蔵している。なお、ズームレンズ11のレンズ位置の情報はCPU24に入力される。
フォーカシングレンズ12は、焦点調節を行うためのレンズである。このフォーカシングレンズ12のレンズ位置は、第2レンズ駆動部14によって光軸方向に調整される。
撮像素子15は、ズームレンズ11およびフォーカシングレンズ12を通過した光束による結像を撮像してアナログの画像信号を生成する。この撮像素子15の出力はAFE16に接続されている。なお、一の実施形態の撮像素子15は、アドレス指定した画素の信号をランダムアクセスで読み出し可能なXYアドレス型の撮像素子15(例えばCMOS等)で構成されている。
ここで、被写体追尾モードでの撮像素子15は、後述のレリーズ釦の全押し操作に応答して記録用の静止画像(本画像)を撮像する。また、被写体追尾モードでの撮像素子15は、撮影待機時にも所定間隔毎に観測用の画像(スルー画像)を連続的に撮像する。
AFE16は、撮像素子15の出力に対してアナログ信号処理を施すアナログフロントエンド回路である。このAFE16は、相関二重サンプリングや、画像信号のゲインの調整や、画像信号のA/D変換を行う。なお、AFE16の出力は画像処理部18に接続されている。
撮像制御部17は、CPU24の指示に基づいて、撮像素子15およびAFE16に対して制御パルスを供給する。ここで、CPU24は、撮像制御部17の制御パルスによって、撮像素子15のうちの読み出し画素を指定することで、スルー画像の画像サイズ(画像の解像度)を調整できる。また、CPU24は、撮像制御部17の制御パルスによって、上述のスルー画像のフレームレートを調整できる。
画像処理部18は、デジタルの画像信号に対して各種の画像処理(色補間処理、階調変換処理、輪郭強調処理、ホワイトバランス調整など)を施す。また、画像処理部18は、上述のスルー画像から、ビュー画像と被検索画像とをそれぞれ生成する。ここで、ビュー画像は、フレーミングのためにモニタ22の表示に用いられる画像である。一の実施形態において、ビュー画像の画像サイズは640×480画素のサイズに設定されている。一方、被検索画像は、被写体追尾処理において追尾対象の検索対象となる画像である。
第1メモリ19は、画像処理部18による画像処理の前工程や後工程で画像のデータを一時的に記憶するバッファメモリである。この第1メモリ19は揮発性の記憶媒体であるSDRAMにより構成される。
第2メモリ20は、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体で構成される。この第2メモリ20には、CPU24によって実行されるプログラムや、被写体追尾モードで用いられる後述のテンプレートのデータが記憶される。なお、このプログラムによる被写体追尾モードでの動作例については後述する。
記録I/F21は、不揮発性の記憶媒体26(ハードディスクや、半導体メモリを内蔵したメモリカードなど)を着脱可能に接続するためのコネクタを有している。そして、記録I/F21は、上記の記憶媒体26に対してデータの書き込み/読み込みを行う。なお、図1では記憶媒体26の一例としてメモリカードを図示する。
モニタ22は、CPU24の指示に応じて各種画像を表示する。なお、一の実施形態でのモニタ22は、接眼部を有する電子ファインダや、カメラ筐体の背面などに設けられる液晶表示パネルのいずれでもよい。
上記のモニタ22には、被写体追尾モードでの撮影待機時において、CPU24の制御によりビュー画像が動画表示される。このとき、CPU24は、モニタ22のビュー画像に、撮影に必要となる各種情報の表示をオーバーレイさせることもできる。
操作部材23は、ユーザーからの操作を受け付ける複数のスイッチを有している。具体的には、一の実施形態の操作部材23には、レリーズ釦、十字キー、決定釦が含まれる。
レリーズ釦は、半押し操作による撮影前のAF動作開始の指示入力と、全押し操作による撮像動作開始の指示入力とをユーザーから受け付ける。また、十字キーおよび決定釦は、例えば、電子カメラの設定変更の操作などをユーザーから受け付ける。なお、被写体追尾モードでは、被写体追尾処理の開始を指示する操作が上記の決定釦に割り当てられている。
CPU24は、電子カメラの動作を統括的に制御するプロセッサである。例えば、CPU24は、ズームレンズ11のレンズ位置の変化の有無を判定するとともに、ズームレンズ11のレンズ位置に応じて被検索画像の画像サイズを決定する。このとき、CPU24は、ズームレンズ11のレンズ位置が広角端に近いほど、被検索画像の画像サイズをより大きく設定する。
図2は、一の実施形態の各レンズ位置における被検索画像の画像サイズを示す図である。一例として、ズームレンズ11が望遠側位置の場合、CPU24は被検索画像の画像サイズを320×240画素のサイズに設定する(図2(a)参照)。また、ズームレンズ11が標準位置の場合、CPU24は被検索画像の画像サイズを640×480画素のサイズに設定する(図2(b)参照)。さらに、ズームレンズ11が広角側位置の場合、CPU24は被検索画像の画像サイズを1024×768画素のサイズに設定する(図2(c)参照)。
また、CPU24は、第2メモリ20に記憶されているプログラムの実行により、撮像条件調整部27、テンプレート管理部28、被写体追尾部29としてそれぞれ機能する。
撮像条件調整部27は、スルー画像のデータを用いて、公知のコントラスト検出によるオートフォーカス(AF)制御や、公知の自動露出(AE)演算をそれぞれ実行する。
テンプレート管理部28は、入力された画像から追尾対象の物体を識別するためのテンプレートのデータを生成する。一の実施形態の電子カメラでは、人間、動物、建築物、乗物などを含むあらゆる物体を追尾対象としてテンプレートを生成することが可能である。一例として、テンプレート管理部28は、撮影画面内に設定されているテンプレート生成範囲のスルー画像を用いてテンプレートのデータを生成する。上記のテンプレートのデータには、例えば、YCbCrの各チャンネルのデータ(被写体の輝度情報、色差情報)が含まれる。
また、テンプレート管理部28は、被検索画像から追尾対象を検出できたときに、被検索画像を用いてテンプレートの更新処理を実行する。このとき、テンプレート管理部28は、被検索画像の画像サイズに応じて更新後のテンプレートの画像サイズを設定する。
一例として、被検索画像の画像サイズが320×240画素の場合、テンプレート管理部28は更新後のテンプレートの画像サイズを50×50画素のサイズに設定する(図2(a)参照)。また、被検索画像の画像サイズが640×480画素の場合、テンプレート管理部28は更新後のテンプレートの画像サイズを100×100画素のサイズに設定する(図2(b)参照)。また、被検索画像の画像サイズが1024×768画素の場合、テンプレート管理部28は更新後のテンプレートの画像サイズを160×160画素のサイズに設定する(図2(c)参照)。
被写体追尾部29は、上記のテンプレートを用いて、撮影画面内における追尾対象の被写体の位置を継続的に検出する。これにより、撮像条件調整部27では、テンプレートに対応する被写体の動きに追従してAF制御を行うことができる。また、CPU24は、テンプレートに対応する被写体の位置を示すマークをビュー画像上にオーバーレイ表示させることもできる。
<被写体追尾モードの動作例>
次に、一の実施形態の電子カメラにおける被写体追尾モードの動作例を説明する。この被写体追尾モードでの電子カメラの動作は、CPU24の実行するプログラムによって制御される。
ユーザーの操作に応じて電子カメラが被写体追尾モードで起動すると、CPU24は、撮像素子15を駆動させてスルー画像の撮像を開始する。その後、スルー画像は所定間隔ごとに逐次生成されることとなる。ここで、被写体追尾処理が開始される前(決定釦の押圧前の状態)において、CPU24は、ビュー画像用のスルー画像のみを30fpsのフレームレートで取得する(図5参照)。
上記のビュー画像は、CPU24の制御によってモニタ22に動画表示される。これにより、ユーザーは、モニタ22のビュー画像を参照しつつ、撮影構図を決定するためのフレーミングを行うことができる。このとき、CPU24は、撮影画面内のテンプレート生成範囲を示すガイドマーク(矩形の枠表示)をビュー画像に重畳させる(ガイドマークの表示状態の図示は省略する)。
そして、上記の枠表示の中に追尾対象の被写体を収めた状態でユーザーが決定釦を押圧すると、CPU24は被写体追尾処理のシーケンスを開始する。以下、図3、図4の流れ図を参照しつつ、被写体追尾処理の動作例を説明する。
ステップS101:CPU24は、第1レンズ駆動部13からズームレンズ11のレンズ位置の情報を取得する。
ステップS102:CPU24は、ズームレンズ11のレンズ位置(S101)に応じて被検索画像の画像サイズを決定する。そして、CPU24は、撮像制御部17を介して撮像素子15の駆動タイミングを調整することで、被検索画像用のスルー画像の取得を開始させる。
図5に、一の実施形態におけるスルー画像の読み出し例を示す。被写体追尾処理が開始されると、撮像制御部17は、スルー画像のフレームレートを60fpsに変更するとともに、ビュー画像用のスルー画像と被検索画像用のスルー画像とを撮像素子15に交互に撮像させる。
ここで、ズームレンズ11が望遠側位置にある場合には、撮像制御部17は、ビュー画像用のスルー画像(640×320画素)と、被検索画像用のスルー画像(320×240画素)とを撮像素子15から交互に出力させる。また、ズームレンズ11が標準位置にある場合には、撮像制御部17は、ビュー画像用のスルー画像(640×320画素)と、被検索画像用のスルー画像(640×320画素)とを撮像素子15から交互に出力させる。これにより、画像処理部18は、ビュー画像および被検索画像をそれぞれ30fpsのフレームレートで取得できる。
一方、ズームレンズ11が広角側位置にある場合には、被検索画像の画像サイズがビュー画像の画像サイズよりも大きくなる。そのため、撮像制御部17は、被検索画像の1フレーム分を画像縦方向に3分割して上から順に取得する(図6参照)。そして、撮像制御部17は、ビュー画像用のスルー画像(640×320画素)と、被検索画像用のスルー画像(1024×256画素)とを撮像素子15から交互に出力させる。これにより、画像処理部18は、30fpsのフレームレートでビュー画像を取得するとともに、10fpsのフレームレートで1フレーム分の被検索画像を取得できる。
ステップS103:テンプレート管理部28は、被検索画像を用いて追尾対象のテンプレートを生成する。一例として、テンプレート管理部28は、上記の被検索画像のうちからテンプレート生成範囲の部分画像を切り出す。そして、テンプレート管理部28は、例えば、部分画像の輝度情報(Y)および色差情報(Cb,Cr)の少なくとも一方を用いてテンプレートを生成する。なお、上記のテンプレートのデータは、CPU24によって第2メモリ20に記録される。
その後、被写体追尾部29は、上記のテンプレートを用いて被写体の追尾を開始する。また、被写体の追尾が開始されると、CPU24は、被写体追尾の実行状態を示す表示(被写体追尾マーク)をモニタ22のビュー画像に重畳させる。一例として、CPU24は、上述したガイドマークの枠表示を白色から黄色に変更して追尾対象の被写体を示す。これにより、ユーザーはテンプレートの生成完了と、被写体の追尾が開始されたこととをモニタ22で確認できる。
ステップS104:CPU24は、新たな1フレーム分の被検索画像が取得できたか(1フレーム分の被検索画像が第1メモリ19に書き込まれているか)否かを判定する。上記要件を満たす場合(YES側)にはS105に移行する。一方、上記要件を満たさない場合(NO側)には、CPU24は新たな被検索画像の取得を待機する。
ステップS105:CPU24は、新たな被検索画像を取得したときのズームレンズ11のレンズ位置が、現在のテンプレートの取得時よりも望遠側に変化しているか否かを判定する。上記要件を満たす場合(YES側)にはS106に移行する。一方、上記要件を満たさない場合(NO側)にはS113に移行する。
ステップS106:テンプレート管理部28は、現在の被検索画像の画像サイズに合わせてテンプレートのトリミングを行う。
一例として、テンプレート管理部28は、ズームレンズ11が標準位置にある状態では、160×160画素のテンプレートの中央部を切り出して100×100画素分のテンプレートを生成する。また、テンプレート管理部28は、ズームレンズ11が望遠側位置にある状態では、100×100画素のテンプレートの中央部を切り出して50×50画素分のテンプレートを生成する。
ステップS107:被写体追尾部29は、被検索画像の被写体とテンプレートとのテンプレートマッチング処理を実行する。このS107では、被写体追尾部29は、以下の(イ)から(ハ)の処理を実行する。
(イ)被写体追尾部29は、被検索画像のうちで追尾対象を検索する検索エリアの範囲から、テンプレートとのマッチングを行う対象領域を決定する。この対象領域のサイズは、現在のテンプレートの画像サイズと同じサイズに設定される。
(ロ)次に、被写体追尾部29は、上記(イ)で設定された対象領域の画像とテンプレートとでそれぞれ対応位置にある注目画素間の階調差を求める。そして、被写体追尾部29は、上記の対象領域での類似度を以下の式(1)によって求める。
Figure 0005062095
ここで、式(1)において、I1はテンプレートに対応し、I2は対象領域の画像に対応する。そして、I1およびI2の注目画素は、テンプレートおよび対象領域の画像でそれぞれ対応位置にある画素を示す。また、式(1)では、テンプレートおよび被検索画像での階調がともに8bit(0〜255の階調値)であることを前提とする。なお、上記の類似度の単位は%である。すなわち、上記の式(1)では、対応画素の階調差の絶対値を合計して類似度を求めている。そして、式(1)では、階調差の絶対値の総和が大きくなるほど類似度の値が小さくなる。
(ハ)被写体追尾部29は、対象領域をシフトさせて上記(ロ)の処理を繰り返す。これにより、被写体追尾部29は、検索エリア内の各位置でテンプレートとの類似度をそれぞれ求めることとなる。
なお、図7は、ズームレンズが標準位置にあるときの被検索画像の例を示している。また、図8は、図7の状態からズームレンズを望遠側位置に変化させたときのテンプレートマッチング処理の例を示している。
ステップS108:被写体追尾部29は、追尾対象をロストしたか否かを判定する。具体的には、被写体追尾部29は、テンプレートマッチング処理(S107)で求めた類似度がいずれもロスト状態を示す判定閾値未満であるか否かを判定する。上記要件を満たす場合(YES側)にはS118に移行する。なお、この場合(S108のYES側)には、CPU24は、追尾対象のロストを示すエラー表示をモニタ22に出力するようにしてもよい。一方、上記要件を満たさない場合(NO側)にはS109に移行する。
ステップS109:CPU24は、被写体追尾処理の停止操作を受け付けたか否かを判定する。被写体追尾処理の停止操作があった場合(YES側)にはS118に移行する。一方、被写体追尾処理の停止操作がない場合(NO側)にはS110に移行する。
ステップS110:被写体追尾部29は、S107で求めた類似度の最大値(最大類似度)を抽出する。そして、被写体追尾部29は、被検索画像内で最大類似度を示す対象領域の位置を追尾対象の位置として決定する。
そして、被写体追尾部29は、この追尾対象の位置に合わせて、ビュー画像に重畳する被写体追尾マークの表示位置を更新する。その結果、モニタ22上の枠表示の位置は追尾対象の被写体の動きに追従してシフトする。これにより、ユーザーは追尾対象の検出結果をモニタ22で確認できる。
ステップS111:テンプレート管理部28は、追尾対象の検出位置(S110で決定したもの)を基準として、被検索画像のうちで追尾対象を含む部分領域を用いて新たにテンプレートを生成する。そして、テンプレート管理部28は、新たに生成したテンプレートを第2メモリ20に上書きしてテンプレートの更新を行う。その後、CPU24はS119に移行する。
また、S111でのテンプレート管理部28は、現在の被検索画像の画像サイズに対応した画像サイズでテンプレートを生成する。したがって、ズームレンズ11のレンズ位置が望遠側に変化している場合には、S111でのテンプレート管理部28は、更新前のテンプレートよりも小さいサイズのテンプレートを生成することとなる。これにより、望遠側へのズームによって被検索画像の画像サイズが小さくなったときも、被写体追尾部29は、適切な大きさのテンプレートを用いて被写体を追尾することが可能となる。
ステップS112:CPU24は、新たな被検索画像を取得したときのズームレンズ11のレンズ位置が、現在のテンプレートを取得したときと同一か否かを判定する。上記要件を満たす場合(YES側)には上述のS107に移行する。この場合(S112のYES側)には、S107での被写体追尾部29は、第2メモリ20に記憶されているテンプレートをそのままテンプレートマッチング処理に用いることとなる。
一方、上記要件を満たさない場合(NO側)にはS113に移行する。なお、この場合(S112のNO側)は、新たな被検索画像を取得したときのズームレンズ11のレンズ位置が、現在のテンプレートの取得時よりも広角側に変化している状態に相当する。
ステップS113:被写体追尾部29は、ズーム後の画像サイズで生成された被検索画像に対して、ズーム前に生成されたテンプレートを適用してテンプレートマッチング処理を実行する。なお、S113において、S107と同様の部分については重複説明は省略する。
例えば、ズームレンズ11のレンズ位置が望遠側位置から標準位置に変化した場合、S113での被写体追尾部29は、640×320画素の被検索画像に対して、望遠側位置で生成された50×50画素のテンプレートでテンプレートマッチング処理を行う。また、ズームレンズ11のレンズ位置が標準位置から望遠側位置に変化した場合、S113での被写体追尾部29は、1024×768画素の被検索画像に対して、標準位置で生成された100×100画素のテンプレートでテンプレートマッチング処理を行う。
なお、図9は、図7の状態からズームレンズを広角側位置に変化させたときのテンプレートマッチング処理の例を示している。
ここで、ズームレンズ11を広角側にズームさせたときには、被検索画像の画像サイズがズームの前後で同じであれば、ズーム後の被検索画像において追尾対象に対応する画素が非常に少なくなり、テンプレートマッチングによる検出が困難となる。
一方、一の実施形態では、ズームレンズ11のレンズ位置が広角側に変化したときには、被検索画像の画像サイズも大きく変更されるので、ズーム後の被検索画像に含まれる追尾対象の画素数も多くなる。そのため、被写体追尾部29は、広角側へのズームのときには元のテンプレートの高い情報量を生かして被写体の追尾を行うことができる。これにより、一の実施形態では、広角側にズームするときのテンプレートマッチング処理において被写体追尾の精度をより向上させることができる。
また、S113での被写体追尾部29は、ズームレンズ11を広角側にズームさせる前の被検索画像の撮像範囲を、新たな被検索画像において追尾対象を検索する検索エリアとして決定する(図9参照)。一般的に、ズームレンズ11を広角側にズームさせてフレーミングを行う場合、追尾対象の被写体はズーム前の被検索画像の範囲に存在することが多いためである。なお、これにより、広角側にズームすることで新たに視野に入った被写体(図9の外縁側の顔)を、被写体追尾部29が追尾対象(図9のテンプレートの顔)と誤判定するおそれも低減する。
ステップS114:被写体追尾部29は、追尾対象をロストしたか否かを判定する。上記要件を満たす場合(YES側)にはS118に移行する。一方、上記要件を満たさない場合(NO側)にはS115に移行する。なお、S114は、上述のS108に対応するので重複説明は省略する。
ステップS115:CPU24は、被写体追尾処理の停止操作を受け付けたか否かを判定する。被写体追尾処理の停止操作があった場合(YES側)にはS118に移行する。一方、被写体追尾処理の停止操作がない場合(NO側)にはS116に移行する。
ステップS116:被写体追尾部29は、被検索画像内で最大類似度を示す対象領域の位置を追尾対象の位置として決定する。そして、被写体追尾部29は、この追尾対象の位置に合わせて、ビュー画像に重畳する被写体追尾マークの表示位置を更新する。なお、S116は、上述のS110に対応するので重複説明は省略する。
ステップS117:テンプレート管理部28は、追尾対象の検出位置(S116で決定したもの)を基準として、被検索画像のうちで追尾対象を含む部分領域を用いて新たにテンプレートを生成する。そして、テンプレート管理部28は、新たに生成したテンプレートを第2メモリ20に上書きしてテンプレートの更新を行う。その後、CPU24はS119に移行する。
また、S117でのテンプレート管理部28は、現在の被検索画像の画像サイズに対応した画像サイズでテンプレートを生成する(図9参照)。したがって、S117でのテンプレート管理部28は、更新前のテンプレートよりも大きなサイズのテンプレートを生成することとなる。これにより、広角側へのズームによって被検索画像の画像サイズが大きくなったときも、被写体追尾部29は、適切な大きさのテンプレートを用いて被写体を追尾することが可能となる。
ステップS118:CPU24は、追尾終了の処理を実行する。例えば、S118でのCPU24は、第2メモリ20に記憶されているテンプレートのデータを初期化するとともに、ビュー画像の被写体追尾マークを消灯して一連の処理を終了する。
ステップS119:CPU24は、レリーズ釦が半押しされたか否かを判定する。レリーズ釦が半押しされた場合(YES側)にはS122に移行する。一方、レリーズ釦が半押しされていない場合(NO側)にはS120に移行する。
ステップS120:CPU24は、第1レンズ駆動部13からズームレンズ11のレンズ位置の情報を再び取得する。
ステップS121:CPU24は、現在のズームレンズ11のレンズ位置に応じて被検索画像の画像サイズを決定する。そして、CPU24は、撮像制御部17を介して撮像素子15の駆動タイミングを調整する。その後、CPU24はS104に戻って上記動作を繰り返す。したがって、ズームレンズ11のレンズ位置が変化すると、CPU24の制御によって、次回に取得される被検索画像の画像サイズが変化することとなる。
ステップS122:CPU24は、被写体追尾部29による被写体の追尾を一時停止させる。そして、撮像条件調整部27は、被写体追尾処理で最後に検出された追尾対象の位置を焦点検出エリアとしてAF制御を実行する。また、撮像条件調整部27は、追尾対象の位置を基準としてスポット測光によるAE演算を実行する。
その後、撮像条件調整部27は、本画像の撮像が行われるか、あるいはレリーズ釦の半押し操作が解除されるまでAF制御およびAE演算を停止する。これにより、フォーカスレンズの焦点位置やAE演算に基づく各パラメータ(絞り値、シャッタスピード、撮像感度)は、S122でのAF制御およびAE演算後にいずれも固定された状態となる。
ステップS123:CPU24は、レリーズ釦が全押しされたか否かを判定する。レリーズ釦が全押しされた場合(YES側)にはS125に移行する。一方、レリーズ釦が全押しされていない場合(NO側)にはS124に移行する。
ステップS124:CPU24は、レリーズ釦の半押しが解除されたか否かを判定する。レリーズ釦の半押しが解除された場合(YES側)には、CPU24は被写体の追尾を再開するとともに、S120に戻って上記動作を繰り返す。一方、レリーズ釦の半押しが継続している場合(NO側)には、CPU24はS123に戻って上記動作を繰り返す。
ステップS125:CPU24は、撮像素子15を駆動させて本画像の撮像処理を実行する。本画像のデータは、AFE16および画像処理部18で所定の処理が施された後に、記録I/F21を介して記憶媒体26に記録される。以上で、図3、図4の流れ図の説明を終了する。
上述の一の実施形態の電子カメラでは、ズームレンズ11のレンズ位置が広角側に変更された場合に、CPU24が被検索画像の画像サイズをより大きく変更する(S121)。そして、被写体追尾部29は、ズーム後の画像サイズで生成された被検索画像に対して、ズーム前に生成されたテンプレートを適用して追尾対象の検出を行う(S113)。これにより、一の実施形態では、ズームレンズ11のレンズ位置が広角側に変更された場合にも、元のテンプレートの高い情報量を生かして被写体の追尾を比較的精度良く行うことができる。
また、上述の一の実施形態の電子カメラでは、ズームレンズ11のレンズ位置が望遠側に変更された場合に、CPU24が被検索画像の画像サイズをより小さく変更する(S121)。そして、被写体追尾部29は、変更後の被検索画像の画像サイズに応じてトリミングされたテンプレートを適用して追尾対象の検出を行う(S106、S107)。これにより、一の実施形態では、ズームレンズ11のレンズ位置が望遠側に変更された場合にも、トリミングで調整されたテンプレートを用いて被写体の追尾を比較的精度良く行うことができる。
<一の実施形態の変形例1>
図10は、一の実施形態におけるスルー画像の読み出しの変形例を示す図である。この図10の説明について、上述の一の実施形態と共通の部分については重複説明を省略する。
図10の例では、ズームレンズ11を広角側位置に設定して、被検索画像の画像サイズがビュー画像の画像サイズよりも大きくなる状態にすると、撮像制御部17は、被検索画像用のスルー画像(1024×256画素)を撮像素子15から連続的に出力させる。そして、撮像制御部17は、1フレーム分の被検索画像が撮像素子15から出力された後に、ビュー画像用のスルー画像(640×320画素)を撮像素子15から出力させる。この場合、ビュー画像のフレームレートは15fpsに低下するが、広角側位置での被検索画像のフレームレートは15fpsとなるので、動きの激しい追尾対象への追従性をより高めることができる。
また、撮像制御部17は、操作部材23からの入力に応じて、ズームレンズ11が広角側位置にある場合のスルー画像の読み出しモードを切り換えてもよい。例えば、撮像制御部17は、ビュー画像と被検索画像の一部とを撮像素子15から一定間隔で交互に出力させる第1出力モード(図5参照)と、被検索画像の1フレーム分を撮像素子15から連続的に出力させる第2出力モード(図10参照)とを切り換えるようにしてもよい。
<一の実施形態の変形例2>
図11は、一の実施形態におけるスルー画像の読み出しの変形例を示す図である。この図11の説明について、上述の一の実施形態と共通の部分については重複説明を省略する。
図11の例では、被検索画像の画像サイズがビュー画像の画像サイズ以下のとき(ズームレンズ11が望遠側位置または標準位置のとき)には、撮像制御部17は、30fpsのフレームレートでビュー画像用のスルー画像を撮像する。そして、画像処理部18は、ビュー画像用のスルー画像を用いて被検索画像を生成する。なお、ズームレンズ11が望遠側位置のときには、画像処理部18はスルー画像を間引きして被検索画像を生成すればよい。
この変形例の場合には、被検索画像の画像サイズがビュー画像の画像サイズ以下のときには、スルー画像のフレームレートの低下によって、電子カメラの消費電力を抑制することができる。
<実施形態の補足事項>
(1)上述の一の実施形態ではレンズ一体型の電子カメラ(いわゆるコンパクトタイプ)の構成例を説明したが、レンズ交換が可能な一眼レフレックス型の電子カメラに本発明を適用することも勿論可能である(この場合の図示は省略する)。なお、本発明を一眼レフレックス型の電子カメラに適用する場合には、本画像を撮像する撮像素子15でスルー画像を撮像してもよく、また、本画像を撮像する撮像素子15とは別にスルー画像を撮像するための撮像素子を設けてもよい。また、本発明の撮像装置は、例えば、携帯電話などの電子機器に内蔵されるカメラモジュールに適用することも可能である。
(2)上述した一の実施形態ではズームレンズ11のレンズ位置および被検索画像の画像サイズが3段階に変化する例を示した。しかし、本発明において、ズームレンズ11のレンズ位置および被検索画像の画像サイズが3段階よりもさらに細かく変化してもよい。また、例えば、携帯電話のカメラなどに実装されるケースでは、ズームレンズ11のレンズ位置および被検索画像の画像サイズを2段階で変化させてもよい。
(3)上述した一の実施形態において、被検索画像の画像サイズおよびテンプレートの画像サイズはあくまで一例にすぎず、適宜変更することが可能である。
(4)上述した一の実施形態において、テンプレート管理部28は、被検索画像の部分領域のコントラスト比や輪郭成分などに注目してテンプレートを生成してもよい。また、テンプレート管理部28は、被検索画像の部分画像そのものをテンプレートとしてもよい。なお、一の実施形態において、テンプレートのデータは第1メモリ19に記憶される構成であってもよい。
(5)上記実施形態および変形例の構成はあくまで一例にすぎない。そのため、本発明の撮像装置を実施するときには、上述の実施形態および補足事項に示す構成やその処理の順序についてあらゆる組み合わせをとることができる。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲が、その精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図する。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずであり、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物によることも可能である。
一の実施形態の電子カメラの構成例を示すブロック図 一の実施形態の各レンズ位置における被検索画像の画像サイズを示す図 被写体追尾処理の動作例を示す流れ図 図2の続きの流れ図 一の実施形態におけるスルー画像の読み出し例を示す図 ズームレンズが広角側位置にある場合における被検索画像の読み出し例を示す図 ズームレンズが標準位置にあるときの被検索画像の例を示す図 図7の状態からズームレンズを望遠側位置に変化させたときのテンプレートマッチング処理の例を示す図 図7の状態からズームレンズを広角側位置に変化させたときのテンプレートマッチング処理の例を示す図 一の実施形態におけるスルー画像の読み出しの変形例を示す図 一の実施形態におけるスルー画像の読み出しの変形例を示す図
符号の説明
11…ズームレンズ、13…第1レンズ駆動部、15…撮像素子、17…撮像制御部、18…画像処理部、19…第1メモリ、20…第2メモリ、22…モニタ、23…操作部材、24…CPU、27…撮像条件調整部、28…テンプレート管理部、29…被写体追尾部

Claims (9)

  1. ズームレンズを通過した光束による像を撮像する撮像部と、
    追尾対象の特徴を示すテンプレートを記憶するメモリと、
    前記ズームレンズのレンズ位置が広角側に変更されたか否かを判定するレンズ位置判定部と、
    前記追尾対象の検索対象となる被検索画像の画像サイズを、前記レンズ位置に応じて決定する画像サイズ決定部と、
    前記画像サイズ決定部が決定した画像サイズに基づいて、前記撮像部の出力から前記被検索画像を生成する画像処理部と、
    前記テンプレートを用いて、前記被検索画像から前記追尾対象を検出する被写体追尾部と、
    前記被検索画像から前記追尾対象を検出できたときに、前記被検索画像のうちの前記追尾対象を含む部分領域を用いて前記テンプレートを更新するテンプレート更新部と、を備え、
    前記画像サイズ決定部は、前記レンズ位置が広角側に変更されると前記被検索画像の画像サイズをより大きく変更し、
    前記テンプレート更新部は、前記レンズ位置が広角側に変更されたときに、更新前のテンプレートよりも大きな画像サイズで更新後のテンプレートを生成することを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記被写体追尾部は、前記ズームレンズをズームさせる前の撮像範囲に基づいて、前記被検索画像のうちで前記追尾対象を検索する検索範囲を決定することを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の撮像装置において、
    前記レンズ位置判定部は、前記レンズ位置が望遠側に変更されたか否かをさらに判定し、
    前記画像サイズ決定部は、前記レンズ位置が望遠側に変更されると前記被検索画像の画像サイズをより小さく変更し、
    前記被写体追尾部は、変更後の前記被検索画像の画像サイズに応じてトリミングされた前記テンプレートを用いて、前記被検索画像から前記追尾対象を検出し、
    前記テンプレート更新部は、前記レンズ位置が望遠側に変更されたときに、更新前のテンプレートよりも小さな画像サイズで更新後のテンプレートを生成することを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の撮像装置において、
    被写体の観察に用いる表示用画像を表示する表示部と、
    前記画像サイズ決定部が決定した画像サイズに応じて前記撮像部の駆動タイミングを変化させて、前記表示用画像および前記被検索画像をそれぞれ所定の周期で前記撮像部に撮像させる撮像制御部と、をさらに備えることを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項4に記載の撮像装置において、
    前記撮像制御部は、前記表示用画像および前記被検索画像を前記撮像部から交互に出力させることを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項5に記載の撮像装置において、
    前記撮像制御部は、前記被検索画像の画像サイズが前記表示用画像の画像サイズよりも大きくなるときには、前記被検索画像の1フレームを複数回に分けて取得するとともに、前記表示用画像と前記被検索画像の一部とを前記撮像部から一定間隔で出力させることを特徴とする撮像装置。
  7. 請求項5に記載の撮像装置において、
    前記撮像制御部は、前記被検索画像の画像サイズが前記表示用画像の画像サイズよりも大きくなるときには、前記被検索画像の1フレームを複数回に分けて取得するとともに、前記表示用画像が前記撮像部から出力された後に、前記被検索画像の1フレーム分を前記撮像部に連続的に出力させることを特徴とする撮像装置。
  8. 請求項5に記載の撮像装置において、
    第1出力モードと第2出力モードとの切替操作を受け付ける操作部をさらに備え、
    前記撮像制御部は、前記被検索画像の画像サイズが前記表示用画像の画像サイズよりも大きくなるときには、前記被検索画像の1フレームを複数回に分けて取得するとともに、前記第1出力モードのときには前記表示用画像と前記被検索画像の一部とを前記撮像部から一定間隔で出力させる制御を行い、前記第2出力モードのときには前記被検索画像の1フレーム分を前記撮像部に連続的に出力させる制御を行うことを特徴とする撮像装置。
  9. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の撮像装置において、
    被写体の観察に用いる表示用画像を表示する表示部をさらに備え、
    前記画像処理部は、前記撮像部の出力から前記表示用画像を生成するとともに、前記被検索画像の画像サイズが前記表示用画像の画像サイズ以下のときには、前記表示用画像を用いて前記被検索画像を生成することを特徴とする撮像装置。

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