JP4460560B2 - 撮像装置及び撮影方法 - Google Patents
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Description
以下、本発明の第1実施形態のデジタルカメラ11について図面を参照しながら説明する。但し、本発明はここに挙げる実施形態に限定されるものではない。
顔抽出回路60は、例えばBoostingと呼ばれるアルゴリズムを採用したパターン認識による顔抽出処理を行う。ROM52には、図4に示すような、例えば32pixels×32pixelsの正方領域の顔パターン65が予め何種類か記憶されている。パターン認識による顔抽出処理は、図5(A)に示すように、顔パターン65をスライドさせながら画像上を検索し、顔パターン65の同一の範囲と認定される領域を識別して顔領域として抽出する。そして、サイズの固定された顔パターン65を利用して異なるサイズの被写体から顔領域を抽出するため、図5(B)に示すように、画像サイズ制御手段61が画像を縮小してから、改めて顔パターン65をスライドさせて画像上を検索し、顔領域を抽出する。
ところで、被写体までの撮影距離の遠近によって、画像中の顔領域のサイズは異なる。被写体が所定の距離より近い場合、画像中の顔領域は、図6(A)に示すように、顔領域は32pixels×32pixelsの正方領域の顔パターン65より大きく、当初の画像のサイズのままでは抽出されない。そこで、AF検出回路53によって算出された被写体までの撮影距離が所定の距離より近い場合には、図6(B)に示すように、先ず、画像サイズ制御回路61が画像を縮小してから、顔パターン65をスライドさせて画像上を検索し、顔領域を抽出する。
また、被写体が所定の距離より遠い場合、画像中の顔領域は、図7(A)に示すように、顔領域は32pixels×32pixelsの正方領域の顔パターン65より小さく、当初の画像のサイズのままでは抽出されない。そこで、AF検出回路53によって算出された被写体までの撮影距離が所定の距離より遠い場合には、図7(B)に示すように、先ず、画像サイズ制御回路61が画像を拡大してから、顔パターン65をスライドさせて画像上を検索し、顔領域を抽出する。
また、ズームレンズ24が望遠(Tele)側や広角(Wile)側にあるかによって、画像中の顔領域のサイズは異なる。ズームレンズ24が所定の位置から望遠(Tele)側にある場合、画像中の顔領域は、図8(A)に示すように、顔領域は32pixels×32pixelsの正方領域の顔パターン65より大きく、当初の画像のサイズのままでは抽出されない。そこで、CPU31によってズームレンズ24が所定の位置から望遠(Tele)側であると判断された場合には、図8(B)に示すように、先ず、画像サイズ制御回路61が画像を縮小してから、顔パターン65をスライドさせて画像上を検索し、顔領域を抽出する。
また、ズームレンズ24が所定の位置から広角(Wide)側にある場合、画像中の顔領域は、図9(A)に示すように、顔領域は32pixels×32pixelsの正方領域の顔パターン65より小さく、当初の画像のサイズのままでは抽出されない。そこで、CPU31によってズームレンズ24が所定の位置から望遠(Tele)側であると判断された場合には、図9(B)に示すように、先ず、画像サイズ制御回路61が画像を拡大してから、顔パターン65をスライドさせて画像上を検索し、顔領域を抽出する。
人物連写モードの撮影待機状態では、LCD20にスルー画像が表示される。スルー画像は、図10に示すように、例えば4×6マスの格子状の制御領域に区画された状態で表示される。以下、説明の都合上、スルー画像は、上から下へ順にA〜Dの行に区切られ、左から右へA〜Fの列に区切られた状態の制御領域AA〜DFとして表示されるものとする。なお、LCD20に表示される制御領域AA〜DFは、CPU31によって制御されている。
制御領域AA〜DFは、ユーザがLCD20を直接触れることで仮選択され、シャッタボタン17の押圧操作で選択が確定する。制御領域AA〜DFは、仮選択されると背景色が濃くなる。そして選択された制御領域は、顔抽出回路60などによって顔抽出処理などの所定の処理が施される。図11(A)に示すように、甲田さん66、乙川さん67、丙山さん68、及び丁林さん69が映る画像から制御領域AA,BE,BF,CB,CC,CE,及びCFが仮選択されたとすると、例えば、仮選択された制御領域AA,BE,BF,CB,CC,CE,及びCFの背景色は濃くなり、ユーザは仮選択された制御領域AA,BE,BF,CB,CC,CE,及びCFを知ることができる。そして選択が確定すると、顔抽出処理により、甲田さん66、乙川さん67、及び丁林さん69、の顔領域が抽出される。一方、選択されなかった制御領域BDに映る丙山さん68の顔領域は抽出されない。
制御領域CB及びCCは互いに隣接しており、制御領域CB,CCは、CPU31によって全体として1つの制御領域として扱われ、顔抽出回路60などによって顔抽出処理などの所定の処理が施される。同様に、制御領域BE,BF,CE,及びCFは互いに隣接しており、制御領域BE,BF,CE,及びCFは、CPU31によって全体として1つの制御領域として扱われ、顔抽出回路60などによって顔抽出処理などの所定の処理が施される。以下、説明の都合上、制御領域AAを第1領域70、制御領域CB,CCを第2領域71、制御領域BE,BF,CE,及びCFを第3領域72とする。
顔抽出処理などの所定の処理は、選択された順に行われる。仮に、制御領域がAA,CE,CF,CB,CC,BE,BFの順に選択されたとする。この場合、領域69〜71毎に見て、最初に選択された制御領域は、第1領域70は制御領域AA、第2領域71は制御領域CB、第3領域72は制御領域CEである。これら3つの制御領域AA,CB,CEの選択された順は、第1領域70の制御領域AA,第3領域72の制御領域CE,第2領域71の制御領域CBである。よって、選択された順の早い制御領域AAを含む第1領域70から、第3領域72、第2領域71の順に顔抽出処理などの所定の処理が行われる。つまり、甲田さん66、丁林さん69、乙川さん67の順に顔領域が抽出される。
選択された制御領域から顔領域が抽出されない場合には、選択された制御領域から顔領域が抽出されなかった旨のエラー表示がLCD20に表示される。例えば、図12に示すように、被写体が映っていない制御領域BE,BFのみが選択され、その制御領域BE,BFに顔抽出処理が施された場合、顔領域は抽出されず、CPU31によってエラー表示77がLCD20に表示される。ユーザは、エラー表示77が表示されることによって、選択した制御領域BE,BFから顔領域が抽出されなかった旨を知ることができる。
しかしながら、シャッタボタン17の押圧操作から所定時間遅れて撮影が実行されるセルフ撮影時には、ユーザは、エラー表示77がLCD20に表示されても、そのエラー表示77を見ることができず、選択した制御領域から顔領域が抽出されなかった旨を知ることができない。そこで、セルフ撮影時には、選択された制御領域から顔領域が抽出されない場合、補助光発光部14が発光する。ユーザは、補助光発光部14が発光することによって、選択した制御領域から顔領域が抽出されなかった旨を知ることができる。
顔領域が抽出されず、エラー表示77が表示されたり補助光発光部14が発光したりする場合、顔抽出回路60は、図13(A)に示すように、顔領域が抽出されなかった制御領域BE,BFの周囲の制御領域AD〜AF,BD,CD〜CFを第1仮想領域79として顔抽出処理を施す。第1仮想領域79からも顔領域が抽出されなかった場合、顔抽出回路60は、第1仮想領域79の周囲の制御領域AC,BC,CC,DC〜DFを第2仮想領域80として顔抽出処理を施す。この例においては、第2仮想領域80に含まれる制御領域DEから顔領域が抽出される。仮に、第2仮想領域80からも顔領域が抽出されなかった場合、顔抽出回路60は、更に同様の処理を繰り返し行い、顔領域を抽出する。
撮影距離評価回路(撮影距離推定手段)62は、ROM52に予め記憶された数値データに基づいて、抽出された顔領域のサイズから被写体までの撮影距離を推定する。顔領域のサイズと撮影距離とは、図14(A)に示すように、およそ反比例の関係にある。図14(A)は、横軸に撮影距離を表し、縦軸に抽出された顔領域のサイズを表している。また、撮影距離評価回路(差異値算出手段)62は、推定した撮影距離と、AF検出回路53(コントラスト演算部58)で算出される撮影距離とを比較してその差異値を算出する。さらに、撮影距離評価回路(第2判定手段)62は、差異値がROM52に予め記憶された所定の閾値を超えるか否かを判定する。なお、コントラスト演算部58で得られるコントラスト値と撮影距離とは、図14(B)に示すように、およそ正比例の関係にある。図14(B)は、横軸に撮影距離を表し、縦軸にコントラスト値を表している。差異値が所定の閾値を超えないと判定された場合、後述する露光条件決定処理は、顔領域のサイズから推定された撮影距離に基づいて行われる。一方、差異値が所定の閾値を超えると判定された場合、瞬き検知回路63による瞬き検知処理が行われる。
撮影距離の推定値と算出値との差異値が所定の閾値を超えると判定された場合、瞬き検知回路63は瞬きの有無を検知する瞬き検知処理を行う。瞬き検知回路63は、例えば、赤外線センサ15から出力される検出信号によって瞬きの有無を検知する。この検知方法は、反射する赤外線の強度が眼と瞼とで異なる点を利用している。瞬きが検出された場合、後述する露光条件決定処理は、顔領域のサイズから推定された撮影距離に基づいて行われる。一方、瞬きが検出されなかった場合、後述する露光条件決定処理は、AF検出回路53で算出される撮影距離に基づいて行われる。
図15(A)に示すような人物が被写体の場合、図15(B)に示す顔領域のサイズから推定される撮影距離と、図15(C)に示すコントラスト値から算出される撮影距離とは基本的に略一致する。この場合、撮影距離評価回路62は、これらの差異値が所定の閾値を超えないと判定し、後述する露光条件決定処理は、顔領域のサイズから推定された撮影距離に基づいて行われる。
図16(A)に示すような人物が被写体の場合であっても、誤差が生じ、図16(B)に示す顔領域のサイズから推定される撮影距離と、図16(C)に示すコントラスト値から算出される撮影距離とが一致しないこともある。その差が大きい場合、撮影距離評価回路62は、これらの差異値が所定の閾値を超えると判定し、瞬き検知回路63による瞬き検知処理が行われる。瞬き検知処理により、被写体から瞬きが検出され、後述する露光条件決定処理は、顔領域のサイズから推定された撮影距離に基づいて行われる。
図17(A)に示すような非人物(例えば、雪だるま)が被写体の場合であっても、顔抽出回路60によって顔領域が抽出されることもある。このとき、図17(B)に示す顔領域のサイズから推定される撮影距離と、図17(C)に示すコントラスト値から算出される撮影距離とが一致しないこともある。撮影距離の推定値と算出値とが一致せず、撮影距離評価回路62によってこれらの差異値が所定の閾値を超えると判定された場合、瞬き検知回路63による瞬き検知処理が行われる。瞬き検知処理により、被写体から瞬きが検出されず、後述する露光条件決定処理は、AF検出回路53で算出される撮影距離に基づいて行われる。
また、撮影距離の推定値と算出値との差異値が所定の閾値を超えると判定され、且つ瞬きが検出されない場合には、顔抽出回路60によって抽出された顔領域が人物ではない旨のエラー表示がLCD20に表示される。例えば、図18に示すように、CPU31によってエラー表示82がLCD20に表示される。ユーザは、エラー表示82が表示されることによって、顔抽出回路60によって抽出された顔領域が人物ではない旨を知ることができる。同様に、顔抽出回路60によって画像全体から顔領域が全く抽出されない場合には、例えば、図19に示すような、画像全体から顔領域が抽出されなかった旨のエラー表示83がLCD20に表示される。これらエラー表示82,83が表示される場合、後述する露光条件決定処理は、AF検出回路53で算出される撮影距離に基づいて行われる。また、エラー表示82,83の表示に併せてスピーカ43から警告音を発しても良い。
露光条件制御回路64は、AF検出回路53によって算出された撮影距離や、撮影距離評価回路62によって推定された撮影距離に基づいて、絞り25の絞り量、ストロボ発光部13の発光量、その他の露光条件を決定する露光条件決定処理を行う。顔抽出回路60によって複数の顔領域が抽出された場合には、露光条件制御回路64は、詳しくは後述するように、原則として顔領域毎に露光条件を決定する。但し、被写界深度の範囲内に複数の顔領域が収まる場合においては、露光条件制御回路64は、それら顔領域をグループとして分類し、グループ毎に露光条件を決定する。なお、被写界深度は、ピントの合う撮影距離の範囲のことであり、ROM52に予め記憶された数値データに基づいて、ズームレンズ24の位置や絞り25の絞り量などからCPU31によって算出される。
露光条件制御回路(差分値算出手段)64は、各顔領域までの撮影距離を比較してその差分値を算出する。また、露光条件制御回路(第1判定手段)64は、被写界深度の範囲内に各差分値が収まるか否かを判定する。図11(A)に示す画像から、甲田さん66、乙川さん67、及び丁林さん69の顔領域が抽出された場合を例に説明する。図20(A)に示すように、乙川さん67と丁林さん69との撮影距離の差分値は小さく、乙川さん67と丁林さん69とは、被写界深度の範囲内に収まると判定される。一方、甲田さん66と、乙川さん67や丁林さん69との撮影距離の差分値は大きく、甲田さん66は、乙川さん67や丁林さん69と同一の被写界深度の範囲内に収まらないと判定される。その結果、甲田さん66の第1グループ86と、乙川さん67と丁林さん69の第2グループ87との2つのグループに分類される。
顔領域が2つ以上のグループに分類され、且つ、絞り25が最大限絞られた最大絞り状態ではない場合、露光条件制御回路64は上記分類をリセットした上、図20(B)に示すように、絞り25を絞って被写界深度を深くして改めて顔領域をグループとして分類する。その結果、甲田さん66の第1グループ86と、乙川さん67と丁林さん69の第2グループ87との2つのグループに分類される。被写界深度を深くすることで、分類されるグループの個数が減少する可能性がある。
露光条件制御回路64は、サイズの大きい顔領域を含むグループから順に露光条件を決定する。仮に、顔領域のサイズが大きい方から順に、乙川さん67、丁林さん69、甲田さん66であるとする。この場合、グループ86,87毎に見て、最も大きいサイズの顔領域は、第1グループ86は甲田さん66であり、第2グループは乙川さん67である。これら2人66,67の顔領域のサイズは、大きい方から順に乙川さん67、甲田さん66である。よって、サイズの大きい顔領域の乙川さん67を含む第2グループ87から、甲田さん66を含む第1グループ86の順に露光条件決定処理が行われる。
露光条件制御回路64によって複数の露光条件が決定した場合、CPU(連写制御手段)31は、その決定される順に従って各露光条件で本撮影を連続実行させる。本撮影の連続実行の開始前には、本撮影が何回実行されるかの通知として、例えば図21に示すように、撮影回数表示90がLCD20に表示される。また、本撮影の連続実行時には、直前の本撮影によって取得された画像がLCD20に順次表示される。
なお、上記第1実施形態において、本体に撮影レンズ12を内蔵するデジタルカメラ11の場合を例に説明したが、これに限定されるのではなく、撮影レンズ12を内蔵するレンズユニットが本体から取外し可能なレンズユニット取外し式のデジタルカメラであっても良い。
以下、本発明の第2実施形態のデジタルカメラ101について図面を参照しながら説明する。但し、本発明はここに挙げる実施形態に限定されるものではない。
なお、上記各実施形態において、顔抽出処理は、サイズの固定された顔パターン65を用いて検索する場合を例に説明したが、これに限定されるのではなく、顔パターン65のサイズを変化させて検索するのであっても良い。この場合のパターン認識による顔抽出処理は、図30(A)に示すように、顔パターン65をスライドさせながら画像上を検索し、顔パターン65の同一の範囲と認定される領域を識別して顔領域として抽出する。そして、画像サイズをそのままにして、図30(B)に示すように、顔抽出回路60が顔パターン65を拡大してから、改めて拡大された顔パターン65をスライドさせて画像上を検索し、顔領域を抽出する。なお、この場合、画像サイズはそのままで良く、画像サイズ制御回路61が処理を施すことはない。
ところで、被写体までの撮影距離の遠近によって、画像中の顔領域のサイズは異なる。被写体が所定の距離より近い場合、画像中の顔領域は、図31(A)に示すように、顔領域は32pixels×32pixelsの正方領域の顔パターン65より大きく、当初の顔パターン65のサイズのままでは抽出されない。そこで、AF検出回路53によって算出された被写体までの撮影距離が所定の距離より近い場合には、図31(B)に示すように、顔抽出回路60は、先ず、顔パターン65を拡大してから、拡大された顔パターン65をスライドさせて画像上を検索し、顔領域を抽出する。
また、被写体が所定の距離より遠い場合、画像中の顔領域は、図32(A)に示すように、顔領域は32pixels×32pixelsの正方領域の顔パターン65より小さく、当初の顔パターン65のサイズのままでは抽出されない。そこで、AF検出回路53によって算出された被写体までの撮影距離が所定の距離より遠い場合には、図32(B)に示すように、顔抽出回路60は、先ず、顔パターン65を縮小してから、縮小された顔パターン65をスライドさせて画像上を検索し、顔領域を抽出する。
また、ズームレンズ24が望遠(Tele)側や広角(Wide)側にあるかによって、画像中の顔領域のサイズは異なる。ズームレンズ24が所定の位置から望遠(Tele)側にある場合、画像中の顔領域は、図33(A)に示すように、顔領域は32pixels×32pixelsの正方領域の顔パターン65より大きく、当初の顔パターン65のサイズのままでは抽出されない。そこで、CPU31によってズームレンズ24が所定の位置から望遠(Tele)側であると判断された場合には、図33(B)に示すように、顔抽出回路60は、先ず、顔パターン65を拡大してから、拡大された顔パターン65をスライドさせて画像上を検索し、顔領域を抽出する。
また、ズームレンズ24が所定の位置から広角(Wide)側にある場合、画像中の顔領域は、図34(A)に示すように、顔領域は32pixels×32pixelsの正方領域の顔パターン65より小さく、当初の顔パターン65のサイズのままでは抽出されない。そこで、CPU31によってズームレンズ24が所定の位置から広角(Wide)側であると判断された場合には、図34(B)に示すように、顔抽出回路60は、先ず、顔パターン65を縮小してから、縮小された顔パターン65をスライドさせて画像上を検索し、顔領域を抽出する。
また、上記各実施形態において、制御領域AA〜DFを選択する選択手段は、ユーザがLCD20に表示される制御領域AA〜DFを直接触れることで仮選択するタッチパネルである場合を例に説明したが、これに限定されるのではなく、例えば、LCD20に表示されるカーソルを移動させて仮選択する十字ボタン22であっても良い。
また、上記各実施形態において、隣接する制御領域を全体として1つの制御領域として扱う場合を例に説明したが、これに限定されるのではなく、例えば、図37(A)に示すように、頂点110を共有する制御領域BE及びCFが選択された場合、図37(B)に示すように、その頂点110を共有する他の制御領域BF及びCEも選択されたものとみなし、頂点110を共有する全ての制御領域BE,BF,CE及びCFを全体として1つの制御領域として扱うのであっても良い。
また、上記各実施形態において、顔抽出処理などの所定の処理は、選択された順に行われる場合を例に説明したが、これに限定されるのではない。例えば、画像の中心部に近い制御領域から順に行われるのでも良い。この場合、図11(A),図11(B)に示す例においては、中心部に近い制御領域CCを含む第2領域71から、制御領域BE,CEを含む第3領域72、制御領域AAを含む第1領域70の順に所定の処理が行われる。又は、サイズの大きい制御領域から順に行われるのでも良い。この場合、図11(A),図11(B)に示す例においては、4つの制御領域BE,BF,CE,CFから構成される第3領域72から、2つの制御領域CB,CCから構成される第2領域71、1つの制御領域AAから構成される第1領域70の順に所定の処理が行われる。
また、上記各実施形態において、選択された制御領域から顔領域が抽出されなかった場合、顔抽出処理を施す制御領域(仮想領域79,80)を段々と拡大して顔領域を抽出する場合を例に説明したが、これに限定されるのではなく、図13(B)に示すように、選択されなかった残りの制御領域全体に顔抽出処理を施すのであっても良い。
また、上記各実施形態において、複数の顔領域が抽出されたとき、サイズの大きい顔領域から順に露光条件が決定する場合を例に説明したが、これに限定されるのではなく、画像の中心部に近い顔領域から順に露光条件が決定するのでも良い。
12 撮影レンズ
13 ストロボ発光部
14 補助光発光部
15 赤外線センサ
17 シャッタボタン
19 電池
20 液晶表示部(LCD)
21 ズームボタン
24 ズームレンズ
25 絞り
26 フォーカスレンズ
27 CCDイメージセンサ
31 CPU
43 スピーカ
53 AF検出回路
57 評価領域抽出部
58 コントラスト演算部
60 顔抽出回路
61 画像サイズ制御回路
62 撮影距離評価回路
63 瞬き検知回路
64 露光条件制御回路
65 顔パターン
70〜72 第1〜3領域
77 エラー表示
79,80 第1,2仮想領域
82,83 エラー表示
86,87 第1,2グループ
90 撮影回数表示
102 本体
103 レンズ鏡筒
105 レンズ側電池
Claims (12)
- 被写体を撮像して画像を取得する撮像手段と、
前記画像から顔領域を抽出する顔抽出処理を行う顔抽出手段と、
前記顔領域に基づいて露光条件を決定する露光条件制御手段と、
操作されることによって前記撮像手段に本撮影を実行させる操作手段と、
複数の顔領域が抽出された場合に、前記操作手段の1回の操作で、前記露光条件制御手段に複数の露光条件を決定させ、前記撮像手段に露光条件の異なる本撮影を連続実行させる連写制御手段と、
被写体までの撮影距離を測定する距離センサと、
複数の顔領域が抽出された場合に各被写体までの撮影距離を比較して、その差分値を算出する差分値算出手段と、
前記差分値が所定の範囲内であるか否かを判定する第1判定手段とを備え、
前記露光条件制御手段は、所定の範囲内に前記差分値が収まる被写体の顔領域を集合として分類し、その集合毎に露光条件を決定することを特徴とする撮像装置。 - 前記所定の範囲は、焦点の合った被写体像が得られる範囲を意味する被写界深度であることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
- 前記露光条件制御手段は、前記顔領域が2つ以上の集合に分類される場合、絞りを絞って被写界深度を深くし、改めて前記顔領域を集合として分類し直し、その集合毎に露光条件を決定することを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
- 前記顔領域が複数の集合に分類された場合、前記露光条件制御手段は、所定の前記集合から順に露光条件を決定し、前記撮像手段は、その決定される順に従って各露光条件で本撮影を連続実行することを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の撮像装置。
- 露光条件は、前記画像の中心部に近い前記顔領域を含む集合から順に決定されることを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
- 露光条件は、サイズの大きい前記顔領域を含む集合から順に決定されることを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
- 被写体を撮像して画像を取得する撮像手段を備えた撮像装置による撮影方法において、
前記画像から顔領域を抽出する顔抽出処理を行う顔抽出ステップと、
複数の顔領域が抽出された場合に、前記撮像手段に本撮影を実行させる操作手段が1回操作されると、前記顔領域に基づいて複数の露光条件を決定する露光条件決定ステップとを有し、
露光条件の異なる本撮影を連続実行し、
前記露光条件決定ステップは、
距離センサによって被写体までの撮影距離を測定する距離測定ステップと、
複数の顔領域が抽出された場合に各被写体までの撮影距離を比較して、その差分値を算出する差分値算出ステップと、
前記差分値が所定の範囲内であるか否かを判定する第1判定ステップと、
所定の範囲内に前記差分値が収まる被写体の顔領域を集合として分類する分類ステップとを含み、
顔領域毎の露光条件を決定することを特徴とする撮影方法。 - 前記所定の範囲は、焦点の合った被写体像が得られる範囲を意味する被写界深度であることを特徴とする請求項7記載の撮影方法。
- 前記露光条件決定ステップは、前記分類ステップで前記顔領域が2つ以上の集合に分類される場合に、絞りを絞って被写界深度を深くし、改めて前記顔領域を集合として分類する再分類ステップを含むことを特徴とする請求項8記載の撮影方法。
- 前記顔領域が複数の集合に分類された場合、所定の前記集合から順に露光条件を決定し、その決定順に従って各露光条件で本撮影を連続実行することを特徴とする請求項7ないし9いずれか記載の撮影方法。
- 露光条件は、前記画像の中心部に近い前記顔領域を含む集合から順に決定されることを特徴とする請求項10記載の撮影方法。
- 露光条件は、サイズの大きい前記顔領域を含む集合から順に決定されることを特徴とする請求項10記載の撮影方法。
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