JP5418010B2 - 撮像装置および追尾方法 - Google Patents

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本発明は、撮像装置および追尾方法に関する。
スルー画像を解析して主要被写体の移動方向を判定する技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2008−288797号公報
従来技術では、スルー画像間における主要被写体および参照点の位置関係の変化に基づいて主要被写体の移動方向を判定する。しかしながら、スルー画像などの画像情報の取得が中断されている間に、主要被写体を見失うおそれがあった。
本発明による撮像装置は、画像情報を繰り返し取得する撮像部と、追尾する被写体の情報が含まれた基準画像情報と、撮像部により取得された画像情報との相関演算を行い、追尾する被写体の位置に対応する第1被写体位置を演算する相関演算部と、装置の姿勢に対応する姿勢情報を取得する姿勢情報取得部と、相関演算部により演算された複数の第1被写体位置を用いて移動ベクトルを取得する移動ベクトル取得部と、姿勢情報と前記移動ベクトルとを用いて、追尾する被写体の位置に対応する第2被写体位置を推定する推定部と、第1被写体位置から相関演算をするように相関演算部を制御する第1制御と、第2被写体位置から相関演算をするように相関演算部を制御する第2制御とが可能な制御部と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、比較に用いる画像情報の取得が中断されても、主要被写体を見失わないように追尾できる。
本発明の一実施の形態による一眼レフ電子カメラの要部構成を説明する図である。 AFエリア表示を例示する図である。 ライブビュー切り換えスイッチがオンされた場合の一眼レフ電子カメラの要部構成を説明する図である。 一眼レフ電子カメラの制御回路を例示するブロック図である。 ライブビュー切り換えスイッチがオフされている場合の連写動作を説明するタイミングチャートである。 (a)は所定時間ごとの角速度dθ/dtの変化を例示する図、(b)はカメラの移動量F(n)を例示する図、(c)はカメラの移動ベクトルG(n)を例示する図、(d)は主要被写体の移動量H(n)を例示する図である。 フレーム画像P1およびP2間における式(2)の関係を説明する図である。 (a)は移動ベクトルG(n)の履歴を例示する図、(b)は動きベクトルG(n)の変化量の絶対値|ΔG(n)|を例示する図である。 ライブビュー切り換えスイッチがオンされている場合の連写動作を説明するタイミングチャートである。 コンピュータ装置を例示する図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。図1は、本発明の一実施の形態による一眼レフ電子カメラの要部構成を説明する図である。図1において、カメラ本体1に対して着脱可能に構成されるレンズ鏡筒2が装着されている。ライブビュー切り換えスイッチ19はオフされている。ライブビュー切り換えスイッチ19は、後述するライブビュー表示動作を行わせるためのスイッチである。
<光学ファインダーによる観察>
被写体からの光は、レンズ鏡筒2の撮影光学系3,5および絞り6を介してカメラ本体1へ入射される。ライブビュー切り換えスイッチ19がオフにされている場合、カメラ本体1に入射した被写体光は、レリーズ前はクイックリターンミラー(以下メインミラーと呼ぶ)7で上方の光学ファインダー部へ導かれて拡散スクリーン10に結像する。また、カメラ本体1に入射した被写体光の一部はサブミラー8で下方へ反射され、AFセンサー9にも入射する。AFセンサー9は、公知の瞳分割による位相差検出方式のAF(オートフォーカス)装置を構成する。
AFセンサー9は、AF装置がレンズ鏡筒2によるフォーカス調節状態を検出する焦点検出処理において用いられる。フォーカス調節状態に基づいてレンズ駆動量演算部38(図4)によって演算されたレンズ駆動情報がカメラ本体1からレンズ鏡筒2へ送信されると、レンズ鏡筒2内のAFモーター4がフォーカシングレンズ3を光軸方向に進退移動させる。これにより、所定の被写体を対象にフォーカス調節が行われる。
上述した拡散スクリーン10に結像した被写体光はさらに、AFエリア表示部25を介してペンタプリズム11へ入射する。ペンタプリズム11は、入射された被写体光を光学ファインダーレンズ12へ導く一方、その一部を測光センサ15へも導く。撮影者は、接眼部13から光学ファインダーによる被写体像を観察する。
測光レンズ14を介して測光センサ15に入射された光束は、その撮像面上に被写体像を結像する。測光センサ15は、画素に対応する複数(たとえばVGAに相当する画素数)の光電変換素子を備えたCCDイメージセンサなどによって構成される。測光センサ15は、被写体像の明るさに応じた測光用の光電変換信号を出力する。
測光センサ15には不図示のカラーフィルタが配設されており、測光センサ15は該カラーフィルタを通して受光した光電変換信号を出力する。たとえば、測光センサ15の画素位置にR,G,B色のフィルタが配設されることにより、R色のフィルタを通して受光した画素からはR色成分の光に対応する光電変換信号が出力され、G色のフィルタを通して受光した画素からはG色成分の光に対応する光電変換信号が出力され、B色のフィルタを通して受光した画素からはB色成分の光に対応する光電変換信号が出力される。
拡散スクリーン10と並べて配設されているAFエリア表示部25は、たとえば透過型液晶表示パネルによって構成される。AFエリア表示部25は、拡散スクリーン10に結像した被写体像に重ねてAFエリアを示す表示を行う。
図2は、AFエリア表示を例示する図である。本実施形態によるAF装置は、撮影画面における複数ポイント(図2の例では31ポイント)においてそれぞれ位相差検出を行うように構成されている。AFエリア表示部25が、AFエリアを示す31箇所の表示セグメント25aのうちフォーカス調節のために位相差検出情報が採用されたAFエリアに対応する表示セグメントを発光させることにより、撮影画面のうち位相差検出を行っているポイントを表示する。
レリーズ後は、メインミラー7が後述するライブビュー表示時(図3)と同様の位置、すなわちメインミラー7が光路から退避する位置へ回動する。この場合の被写体光はフォーカルプレーンシャッター18を介して撮像素子17へ導かれ、撮像素子17の撮像面上に被写体像を結ぶ。撮像素子17は、たとえば、画素に対応する複数の電荷蓄積型の光電変換素子を備えたCMOSイメージセンサによって構成される。撮像素子17は、撮像面上の被写体像を撮像し、被写体像の明るさに応じた光電変換信号を出力する。
撮像素子17は、不図示のカラーフィルタを通して受光した光電変換信号を出力する。たとえば、撮像素子17の画素位置にR,G,B色のフィルタが配設されることにより、R色のフィルタを通して受光した画素からはR色成分の光に対応する光電変換信号が出力され、G色のフィルタを通して受光した画素からはG色成分の光に対応する光電変換信号が出力され、B色のフィルタを通して受光した画素からはB色成分の光に対応する光電変換信号が出力される。本実施形態の電子カメラは、撮像素子17による光電変換信号を画像記録用、後述するライブビューオン時のライブビュー表示用、およびコントラスト情報検出用に用いる。コントラスト情報は、後述するライブビューオン時のコントラスト検出方式によるフォーカス調節時に用いられる。
メインモニタ16は、カメラ本体1の背面に配設される。メインモニタ16は、撮影画像や後述のライブビュー画像などを再生表示する。
フォーカルプレーンシャッター18は、先幕18a、後幕18bおよびシャッター駆動部18cを有する。シャッター駆動部18cは、所定の露光時間が得られるように、先幕18aおよび後幕18bの走行制御を行う。
露光動作が終了すると、メインミラー7が図1に例示する位置にダウン駆動され、フォーカルプレーンシャッター18のチャージおよび記録媒体42に対する撮影画像の記録が行われて一連の撮影動作が終了する。
<ライブビュー観察>
図3は、ライブビュー切り換えスイッチ19がオンされた場合の一眼レフ電子カメラの要部構成を説明する図である。ライブビュー表示は、撮影指示(レリーズ)前に撮像素子17によって所定の時間間隔(たとえば30フレーム/毎秒)で繰り返し撮像されるモニタ用画像をメインモニタ16に逐次再生表示させることをいう。図3に例示するように、メインミラー7がアップ時は被写体光束がファインダー部へ導かれないため、撮影者は接眼部13から被写体像を確認できない。そこで、電子カメラはメインモニタ16にモニタ用画像を表示させ、被写体像をメインモニタ16で観察できるようにする。
CPU100(図4)は、ライブビュー切り換えスイッチ19からオン操作信号を受けるとライブビューモードへの切り替えを指示する。これにより、ミラー7が光路から退避(アップ状態)し、フォーカルプレーンシャッター18が先幕18aおよび後幕18bを開く。画像処理部21が撮像素子17で取得されたフレーム画像を用いて表示データを生成し、メインモニタ16が表示データによる再生画像を逐次表示する(ライブビュー表示)。
ライブビュー表示のための表示データはメインモニタ16の表示解像度に応じたサイズのデータを有していればよいので、記録用画像データに比べて解像度が小さくてよい。このため、ライブビュー表示のための撮像素子17からの光電変換信号の読み出しは、画素間引き読み出しを行うことによって撮影時の読み出しデータに比べてデータサイズを小さくする。
図4は、上述した一眼レフ電子カメラの制御回路を例示するブロック図である。カメラ本体1のCPU100は、シーケンス制御部31と、コントラストAF演算部32と、カメラ移動量演算部33と、特徴抽出部35と、相関演算部36と、測光演算部37と、レンズ駆動量演算部38とを含む。
レリーズボタン20は、レリーズ操作(全押し操作)に応じた操作信号をCPU100へ送出する。レリーズボタン20が通常ストロークの半分程度まで押し下げ操作された場合は半押し操作信号を出力し、レリーズボタン20が通常ストロークまで押し下げ操作された場合は全押し操作信号を出力する。
ライブビュー切り換えスイッチ19は、ライブビュー切り換え操作に応じてオンまたはオフ信号をCPU100へ送出する。角速度センサ24は、カメラ本体に生じた動きを検出し、検出信号(角速度信号)をCPU100へ送出する。
AFモーター4は、フォーカシングレンズ3(図1)を光軸方向に進退移動させる。絞り駆動部6aは、絞り6(図1)を所定口径へ駆動する。シャッター駆動部18cは、上述した先幕18aおよび後幕18bの走行制御を行う。画像処理部21は、撮像素子17および測光センサ15による光電変換信号に対して所定の信号処理を行う。
AFエリア表示部25は、上述したAFエリア表示を行う。メインモニタ16は、上述したようにライブビュー画像や撮影画像などを再生表示する。メモリ23は、上記光電変換信号やカメラ動作に関わる各種データを一時的に格納する。記録インターフェース(I/F)41は、記録用の画像信号を記録媒体42へ記録するためのインターフェース機能を有する。記録媒体42は、たとえばメモリカードによって構成され、撮影画像信号を記録する。
CPU100内のシーケンス制御部31は、レリーズ操作信号に応じてフォーカルプレーンシャッター18(図1)のチャージおよび走行を制御するとともに、不図示のミラー駆動機構を駆動してメインミラー7のミラーアップ駆動(図3に示す位置へ退避させる)、およびミラーダウン駆動(図1に示す位置へ復帰させる)を制御する。
被写体光束がAFセンサー9(図3)へ導かれないライブビューモード時(すなわちメインミラー7がアップ時)は、上述した位相差検出方式によるフォーカス調節状態の検出ができない。そこで、コントラストAF演算部32は、コントラスト検出方式によるAF演算を行う。具体的には、AFモーター4を駆動してフォーカシングレンズ3を移動させながら、撮像素子17から出力される撮像信号に基づいて公知の焦点評価値演算を行うことにより、画像の高周波成分を尖鋭度に置き換えた焦点評価値(以後コントラスト情報と呼ぶ)を算出する。コントラスト情報は、撮影光学系3,5が撮像素子17の撮像面上に尖鋭像を結ぶ合焦状態、すなわち、 撮像素子17によって撮像される被写体像のエッジのボケが最小の状態で最大になる。
コントラストAF演算部32は、焦点評価値が増加する場合はフォーカシングレンズ3を同方向へ移動させ続け、焦点評価値が減少する場合はフォーカシングレンズ3の移動方向を反転させることにより、焦点評価値が最大値をとる位置、すなわち、合焦状態に対応する位置へフォーカシングレンズ3を移動するようにAFモーター4を駆動する。
カメラ移動量演算部33は、角速度センサ24による検出信号に基づいてカメラ本体1の移動量を演算する。そして、演算した移動量をカメラの姿勢変化の絶対量を示す姿勢変化情報とする。特徴抽出部35は、測光センサ15または撮像素子17による光電変換信号を用いて主要被写体の特徴部の抽出を行う。主要被写体は、たとえば、レリーズボタン20が半押し操作された時に、撮影者によって指定されているAFエリアに対応する位置に存在する被写体を主要被写体とする。あるいは、レリーズボタン20が半押し操作された時に、撮像素子17によって撮像された画像信号に基づいて公知の顔検出処理を行い、検出した「顔」を主要被写体とする。
相関演算部36は、取得時刻が異なる複数のフレーム画像に基づいて、画面内における主要被写体の移動量を演算する。たとえば、公知のテンプレートマッチング技術を用いることにより、先に取得されたフレーム画像における主要被写体と類似する領域を後から取得されたフレーム画像から検出(追尾)し、該主要被写体の画面内における位置と、該位置の変化量を示す移動ベクトルを演算する。そして、演算した移動ベクトルを主要被写体の移動情報とする。
測光演算部37は、測光センサ15または撮像素子17による光電変換信号を用いて被写体輝度を算出する。測光演算部37はさらに、設定されている撮像感度および算出した被写体輝度を用いて所定の露出演算を行い、制御絞りAVおよび制御シャッター秒時TVを決定する。
レンズ駆動量演算部38は、AFセンサー9による検出信号を用いて撮影光学系3,5によるフォーカス調節状態(デフォーカス量)を検出し、検出結果に応じてフォーカシングレンズ3の駆動量を算出する。CPU100は、位相差検出方式によるフォーカス調節を行う場合は、レンズ駆動量演算部38で算出された駆動量に応じてAFモーター4を駆動する。一方、CPU100は、コントラスト検出方式によるフォーカス調節を行う場合は、コントラストAF演算部32で算出された焦点評価値の増減に応じてAFモーター4を駆動する。
<光学ファインダ使用時の連写撮影>
本実施形態は、以上説明した電子カメラを用いて連写撮影を行う場合の動作に特徴を有するので、以降は連写動作を中心に説明する。図5は、ライブビュー切り換えスイッチ19がオフされている場合の連写動作を説明するタイミングチャートである。
図5の時刻T1において、レリーズボタン20からの半押し操作信号がCPU100へ入力される。この時点においてメインミラー7(サブミラー8)はダウン位置(光路中)にあり、フォーカルプレーンシャッター18の先幕18aは閉状態、後幕18bは開状態、絞り6は開放状態にある。角速度センサ24は、CPU100からの指示に応じて検出動作を開始し、所定時間ごとに検出を行う。図6(a)は、所定時間ごとの角速度dθ/dtの変化を例示する図である。
測光センサ15(図5において第二撮像素子と呼ぶ)は、CPU100からの指示に応じて蓄積動作を開始する。蓄積後の光電変換信号は画像処理部21へ読み出される。画像処理部21は、第二撮像素子15による光電変換信号から画像P1(図7参照)を生成してCPU100へ送る。CPU100は、画像P1をメモリ23へ格納することにより、蓄積→読み出し→格納を繰り返す。
測光演算部37は、メモリ23に格納された最新の画像P1に基づいて測光演算を行って適正露出を求める。測光演算は、画像P1が取得されるごとに繰り返す。特徴抽出部35は、上記最新の画像P1から主要被写体の特徴部を抽出し、その領域TM1を示す情報をメモリ23に格納する。主要被写体は、たとえば、時刻T1時点で撮影者によって指定されているAFエリアに対応する位置に存在する被写体とする。
AFセンサー9は、CPU100からの指示に応じて蓄積動作を開始する。蓄積後の光電変換信号はレンズ駆動量演算部38へ読み出される。レンズ駆動量演算部38は、AFセンサー9による光電変換信号に基づいてデフォーカス量を検出し、このデフォーカス量に応じてフォーカシングレンズ3の駆動量を算出する。CPU100は、算出された駆動量に応じてAFモーター4を駆動し、フォーカシングレンズ3を移動させることにより、蓄積→読み出し→駆動量演算→フォーカシングレンズ(AFレンズ)駆動を繰り返す。
図5の時刻T2において、第二撮像素子15から2回目の光電変換信号の読み出しが終了する。カメラ移動量演算部33は、角速度センサ24の検出信号に基づいて、前回の第二撮像素子15による蓄積終了時刻から今回の第二撮像素子15による蓄積終了時刻までのカメラ本体1の姿勢変化の絶対量を求める。具体的には、所定時間ごとの検出信号を積分処理し、レンズ鏡筒2から撮影光学系3,5の焦点距離および撮影距離を示す情報を取得して、上記積分結果および焦点距離情報、撮影距離情報、ならびに測光レンズ14の倍率情報を用いて、第二撮像素子15の撮像面におけるカメラの姿勢変化の絶対量を示す姿勢変化情報F(2)として算出する。
第二撮像素子15による2回目の蓄積後の光電変換信号は、画像処理部21へ読み出される。画像処理部21は、該2回目の光電変換信号から画像P2を生成してCPU100へ送る。CPU100は、画像P2をメモリ23へ格納する。
測光演算部37は、メモリ23に格納された画像P2に基づいて測光演算を行って適正露出を求める。相関演算部36は、先に取得されたフレーム画像P1における主要被写体の特徴部の領域TM1と類似する領域TM2を、後から取得されたフレーム画像P2から検出する。具体的には、フレーム画像P2上で領域TM1に相当する位置から注目位置を徐々にずらしながら相関演算を行うことにより、フレーム画像P2上で領域TM1と類似する領域TM2を求める。そして、フレーム画像P2上で、領域TM1に相当する位置から領域TM2の位置までの距離を、主要被写体の画面上での相対的な移動量を示す移動ベクトルG(2)としてメモリ23に格納する。
特徴抽出部35は、上記画像P2から領域TM2を検出すると、該領域TM2を改めて領域TM1とする。すなわち、新たに取得されたフレーム画像P2を対象に相関演算を行って新たな領域TM2を検出するために、それまでTM2であった前フレーム画像P1における主要被写体の領域がTM1と改められる。
CPU100は、次式(1)のように、上述したカメラの姿勢変化情報F(2)と相関演算部36が求めた移動ベクトルG(2)との和H(2)を算出してメモリ23へ格納する。和H(2)は、主要被写体が移動した絶対量(以下、移動情報とする)を表す。
H(2)=F(2)+G(2) (1)
レンズ駆動量演算部38がデフォーカス量検出に用いるAFエリア(すなわち、フォーカス調節のための位相差検出情報を採用するAFエリア)は、最新のフレーム画像P2で検出された領域TM2に対応するAFエリアとする。
最新のフレーム画像P2で検出された領域TM2をデフォーカス量検出に用いるAFエリアに速やかに対応させるため、レンズ駆動量演算部38による次の駆動量演算の開始は、相関演算部36が最新のフレーム画像P2から最新の領域TM2を検出した直後である時刻T3とする。
時刻T2以降は、時刻T8においてレリーズボタン20からの全押し操作信号がCPU100へ入力されるまで上述した動作を繰り返す。この場合の第二撮像素子15による画像取得回数(蓄積回数)をnで表すと、主要被写体の移動情報H(n)は、次式(2)で表される。
H(n)=F(n)+G(n) (2)
ただし、nは2以上の整数である。
図6(a)は、角速度センサ24の出力を例示する図である。図6(b)は、カメラの姿勢変化情報F(n)を例示する図である。図6(c)は、移動ベクトルG(n)を例示する図である。図6(d)は、主要被写体の移動情報H(n)を例示する図である。図7は、フレーム画像P1およびP2間における上式(2)の関係を説明する図である。
CPU100は、(n−1)回目の蓄積終了時刻からn回目の蓄積終了時刻までの時間t(n)の履歴(nは2以上の整数)と移動ベクトルG(n)の履歴(nは2以上の整数)、すなわち、t(2)〜t(n)とG(2)〜G(n)とをメモリ23に格納する。格納された履歴は、後述する式(4)と式(5)の判定に用いられる。また、CPU100は、姿勢変化情報F(n−1)、F(n)と主要被写体の移動情報H(n−1)、H(n)とをメモリ23に格納する。格納された情報は、後述する式(6)、式(7)、式(8)を用いた算出に用いられる。
図5の時刻T8において、レリーズボタン20からの全押し操作信号がCPU100へ入力される。CPU100は、第二撮像素子15を用いた蓄積→読み出し→格納を停止させるとともに、AFセンサー9を用いた蓄積→読み出し→駆動量演算→フォーカシングレンズ駆動を停止させる。ただし、既に蓄積が終了されている場合は、第二撮像素子15、およびAFセンサー9による蓄積済みの光電変換信号を用いる処理をそれぞれ行い、新たな蓄積を行わないように制御する。
CPU100は、角速度センサ24による検出動作、およびカメラ移動量演算部33によるカメラの姿勢変化情報Fの演算は継続するように制御を行う。
CPU100がメインミラー7およびサブミラー8のアップ駆動を開始させると、時刻T10においてメインミラー7およびサブミラー8がアップ状態になって光路外退避が終了する。CPU100は、時刻T10で撮像素子17(図5において第一撮像素子と呼ぶ)に蓄積を開始させるとともに、シャッター制御部18cに指示を送って先幕18aの走行を開始させる(開駆動)。
ミラーアップ駆動開始後の時刻T9において、CPU100は、絞り駆動部6aへ指示を送って絞り6を所定開口まで絞り込ませる。所定開口は、たとえば、全押し操作前の最後の測光演算結果に基づいて得られる制御絞りAVに相当する。
CPU100は、シャッター制御部18cに指示を送り、先幕18aの走行開始(T10)から所定のシャッター秒時が経過すると、後幕18bの走行を開始させる(閉駆動)。所定のシャッター秒時は、たとえば、全押し操作前の最後の測光演算結果に基づいて得られる制御シャッター秒時TVに相当する。
後幕18bの走行が完了する時刻T12において、CPU100は、第一撮像素子17の蓄積を終了させる。蓄積後の光電変換信号は画像処理部21へ読み出される。画像処理部21は、第一撮像素子17による光電変換信号から記録用画像を生成してCPU100へ送る。CPU100は、記録インターフェース41に指示を送り、記録媒体42に対する撮影画像の記録を行わせて1コマ分の撮影処理を終了する。
一方、CPU100は、上記時刻T12においてメインミラー7およびサブミラー8のダウン駆動を開始させるとともに、シャッター制御部18cにシャッターチャージを指示する。時刻T13において、CPU100は、絞り駆動部6aへ指示を送って絞り6を開放状態へ復帰させる。
時刻T14において、メインミラー7およびサブミラー8がダウン状態になって光路中への復帰が終了する。なお、この時点までにシャッターチャージ(先幕18aを閉じ、後幕18bを開く)が終了するように構成されている。
時刻T14以降も継続してレリーズボタン20からの全押し操作信号がCPU100へ入力されている場合、CPU100は、時刻T15以降に上述した時刻T8〜時刻T14までに行った撮影と同様の処理を繰り返すことにより、2コマ目以降の連写撮影動作を行う。
時刻T14〜時刻T15までは、上述した時刻T1〜時刻T8までと同様の処理を行う。なお、時刻T14〜時刻T15の間に行う第二撮像素子15による画像取得回数(蓄積回数)はカメラが2コマ目以降の連写撮影の準備に要する時間によって決定される。つまり、図5に例示した3回に限らず、撮影準備が早くできた場合は画像取得回数が減り、撮影準備に長い時間を要した場合は画像取得回数が増える。
<ブラックアウト中の推定>
メインミラー7およびサブミラー8のアップ駆動が開始する時刻T8からメインミラー7およびサブミラー8のダウン駆動が終了する時刻T14までの時間は、ファインダー部へ光束が導かれないためにファインダーの視野内が暗くなる。このような状態は、いわゆるブラックアウトと呼ばれる。ブラックアウト中は、第二撮像素子15による蓄積(画像取得)も行われない。このため、ブラックアウト中に主要被写体が画面の中で大きく移動する場合は、ブラックアウト終了後に上述した相関演算に時間がかかるおそれがある。具体的には、図7のP1とP2を取得する間にブラックアウトがあったとき、主要被写体が画面内で大きく動き、フレーム画像P2における領域TM1に相当する位置と、ブラックアウト後に主要被写体が存在する領域TM2の位置とが大きく異なる場合は、フレーム画像P2における領域T1に相当する位置から注目位置を徐々にずらしながら相関演算を行っていたのでは演算時間がかさんでしまう。
そこで、ブラックアウト後のフレーム画像P2上の領域TM2の位置を推定し、この推定位置から注目位置を徐々にずらしながら相関演算を行うことにより、相関演算に要する時間を短縮する。このために相関演算部36は、ブラックアウト前の時刻T1から時刻T8までの相関演算で取得し、メモリ23に格納されている移動ベクトルG(n)の履歴(本実施形態ではnは2から5)を用いて、次式(3)により移動ベクトルG(n)と移動ベクトルG(n−1)との変化量の絶対値|ΔG(n)|(本実施形態ではΔG(3)、ΔG(4)、ΔG(5)の3つ)をそれぞれ求める。
|ΔG(n)|=|G(n)−G(n−1)| (3)
ただし、nは3以上の整数である。図8(a)は、移動ベクトルG(n)の履歴を例示する図であり、図8(b)は、動きベクトルG(n)の変化量の絶対値|ΔG(n)|を例示する図である。
相関演算部36は、次式(4)が成立する場合は上記推定を行う必要がないと判定し(条件1とする)、次式(5)が成立する場合には上記推定の必要があると判定する(条件2とする)。
Σ|ΔG(n)|/Σt(n)≦β (4)
Σ|ΔG(n)|/Σt(n)>β (5)
ただし、Σ|ΔG(n)|は時刻T1から時刻T8までの動きベクトルG(n)の変化量の絶対値の和である。Σt(n)は、メモリ23に格納されている時間t(n)の履歴を用いて算出される時間の和である。βは所定の判定閾値である。
CPU100が上記「条件1」を判定した場合、ユーザーが被写体を追えているものとして、相関演算部36は、時刻T14以降のブラックアウト終了後に最初の相関演算を行う場合、ブラックアウト終了後最初に得たフレーム画像上で領域TM1に相当する位置から注目位置を徐々にずらしながら相関演算を行うことにより、ブラックアウト後最初のフレーム画像上で領域TM1と類似する領域TM2を求める。
CPU100が上記「条件2」を判定した場合、ユーザーが被写体を追えていないものとして、相関演算部36は、時刻T14以降のブラックアウト終了後に最初の相関演算を行う場合、ブラックアウト終了後最初に得たフレーム画像上で以下の推定位置から注目位置を徐々にずらしながら相関演算を行うことにより、ブラックアウト後最初のフレーム画像上で領域TM1と類似する領域TM2を求める。
ブラックアウト中の主要被写体の移動情報をHbとし、ブラックアウト中のカメラの姿勢変化情報をFbとし、ブラックアウト中の移動ベクトルをGbとすると、次式(6)が成立する。
Hb=Fb+Gb (6)
ここで、Fbはブラックアウト中に継続して行ったカメラの姿勢変化情報Fの演算結果を用いる。
相関演算部36は、単位時間当たりのHbはブラックアウト直前と同じと仮定し、次式(7)を用いてブラックアウト中に外挿する。
Hb=H(k)/t(k)×tb (7)
ただし、第二撮像素子15によるブラックアウト前の画像取得回数(蓄積回数)をkとし、ブラックアウト直前に求めた主要被写体の移動情報をH(k)とし、(k−1)枚目の第二撮像素子15による蓄積終了時刻からk枚目の第二撮像素子15による蓄積終了時刻までの時間をt(k)とし、ブラックアウト時間をtbとする。
Gb=Hb−Fb=H(k)/t(k)×tb−Fb (8)
相関演算部36は、式(8)により、ブラックアウト中の移動ベクトルをGbを算出する。相関演算部36は、ブラックアウト直前のフレーム画像における領域TM1の位置から上記移動ベクトルGbだけ離れた位置に主要被写体が存在するものと推定し、この推定位置から注目位置を徐々にずらしながら相関演算を行うことにより、ブラックアウト後最初のフレーム画像上で領域TM1と類似する領域TM2を求める。
<ライブビューオン時の連写撮影>
図9は、ライブビュー切り換えスイッチ19がオンされている場合の連写動作を説明するタイミングチャートである。図9の時刻T31において、レリーズボタン20からの半押し操作信号がCPU100へ入力される。この時点においてメインミラー7およびサブミラー8はアップ位置(光路外へ退避)にあり、フォーカルプレーンシャッター18の先幕18a、後幕18bはともに開状態にあり、絞り6は開放状態にある。角速度センサ24は、CPU100からの指示に応じて検出動作を開始し、所定時間ごとに検出を行う。
撮像素子17(図9において第一撮像素子と呼ぶ)は、CPU100からの指示に応じて蓄積動作を開始する。この蓄積動作は撮影記録用でなく、画素間引き読み出しを行うライブビュー表示用である。蓄積後の光電変換信号は画像処理部21へ間引きして読み出される。画像処理部21は、第一撮像素子17による光電変換信号から画像P1を生成してCPU100へ送る。CPU100は、画像P1をメモリ23へ格納することにより、蓄積→読み出し→格納を繰り返す。
測光演算部37は、メモリ23に格納された最新の画像P1に基づいて測光演算を行って適正露出を求める。測光演算は、画像P1が取得されるごとに繰り返す。特徴抽出部35は、上記最新の画像P1から主要被写体の特徴部を抽出し、その領域TM1を示す情報をメモリ23に格納する。主要被写体は、たとえば、時刻T31時点で撮影者によって指定されているAFエリアに対応する位置に存在する被写体とする。
コントラストAF演算部32は、最新の画像P1のうちAFエリアに対応する画素からの光電変換信号を用いて、コントラスト情報を算出する。CPU100は、算出されたコントラスト情報の増減に応じてAFモーター4を駆動してフォーカシングレンズ3を移動させることにより、蓄積→読み出し→コントラスト情報演算→フォーカシングレンズ駆動を繰り返す。
図9の時刻T32において、第一撮像素子17から2回目の光電変換信号の読み出しが終了する。カメラ移動量演算部33は、角速度センサ24の検出信号に基づいて、前回の第1撮像素子17による蓄積終了時刻から今回の第1撮像素子17による蓄積終了時刻までのカメラ本体1の移動量F(2)を求める。算出方法は、ライブビューオフ時の場合と同様である。
第1撮像素子17による2回目の蓄積後の光電変換信号は、画像処理部21へ読み出される。画像処理部21は、該2回目の光電変換信号から画像P2を生成してCPU100へ送る。CPU100は、画像P2をメモリ23へ格納する。
測光演算部37は、メモリ23に格納された画像P2に基づいて測光演算を行って適正露出を求める。相関演算部36は、先に取得されたフレーム画像P1における主要被写体の特徴部の領域TM1と類似する領域TM2を、後から取得されたフレーム画像P2から検出する。具体的には、フレーム画像P2上で領域TM1に相当する位置から注目位置を徐々にずらしながら相関演算を行うことにより、フレーム画像P2上で領域TM1と類似する領域TM2を求める。そして、フレーム画像P2上で、領域TM1に相当する位置から領域TM2の位置までの距離を、主要被写体の画面上での相対的な移動量を示す移動ベクトルG(2)としてメモリ23に格納する。
特徴抽出部35は、上記画像P2から領域TM2を検出すると、該領域TM2を改めて領域TM1とする。すなわち、新たに取得されたフレーム画像P2を対象に相関演算を行って新たな領域TM2を検出するために、それまでTM2であった前フレーム画像P1における主要被写体の領域がTM1と改められる。
CPU100は、上式(1)のように、上述したカメラの姿勢変化情報F(2)と相関演算部36が求めた移動ベクトルG(2)との和H(2)を算出してメモリ23へ格納する。和H(2)は、主要被写体が移動した絶対量(移動情報)を表す。
コントラストAF演算部32がコントラスト情報の算出に用いるAFエリア(すなわち、コントラスト情報の算出に用いる画素に対応するAFエリア)は、最新のフレーム画像P2で検出された領域TM2に対応するAFエリアとする。
最新のフレーム画像P2で検出された領域TM2をコントラスト情報算出に用いるAFエリアに速やかに対応させるため、コントラストAF演算部32による次の演算の開始は、フォーカシングレンズ駆動後の時刻T34であり、相関演算部36が最新のフレーム画像P2から最新の領域TM2を検出した後が好ましい。
時刻T32以降は、時刻T38においてレリーズボタン20からの全押し操作信号がCPU100へ入力されるまで上述した動作を繰り返す。この場合の第1撮像素子17による画像取得回数(蓄積回数)をnで表すと、主要被写体の移動情報H(n)は、上式(2)で表される。
CPU100は、(n−1)回目の蓄積終了時刻からn回目の蓄積終了時刻までの時間t(n)の履歴(nは2以上の整数)と移動ベクトルG(n)の履歴(nは2以上の整数)、すなわち、t(2)〜t(n)とG(2)〜G(n)とをメモリ23に格納する。格納された履歴は、後述する式(4)と式(5)の判定に用いられる。また、CPU100は、姿勢変化情報F(n−1)、F(n)と主要被写体の移動情報H(n−1)、H(n)とをメモリ23に格納する。格納された情報は、式(6)、式(7)、式(8)を用いた算出に用いられる。
図9の時刻T38において、レリーズボタン20からの全押し操作信号がCPU100へ入力される。CPU100は、第1撮像素子17を用いたライブビュー表示用の蓄積→読み出し→格納をただちに停止させる。CPU100はさらに、シャッター制御部18cに指示を送って先幕18aをチャージさせる(閉駆動)。
CPU100は、角速度センサ24による検出動作、およびカメラ移動量演算部33によるカメラの移動量Fの演算は継続するように制御を行う。
時刻T38以降のフォーカシングレンズ駆動後の時刻T39において、CPU100は、絞り駆動部6aへ指示を送って絞り6を所定開口まで絞り込ませる。所定開口は、たとえば、全押し操作前の最後の測光演算結果に基づいて得られる制御絞りAVに相当する。
先幕チャージ後の時刻T40において、CPU100は第一撮像素子17に撮影用の蓄積を開始させるとともに、シャッター制御部18cに指示を送り、先幕18aの走行を開始させる。CPU100は、時刻T40から所定のシャッター秒時が経過すると、後幕18bの走行を開始させる(閉駆動)。所定のシャッター秒時は、たとえば、全押し操作前の最後の測光演算結果に基づいて得られる制御シャッター秒時TVに相当する。
後幕18bの走行が完了する時刻T42において、CPU100は、第一撮像素子17の撮影用の蓄積を終了させる。蓄積後の光電変換信号は画像処理部21へ読み出される。画像処理部21は、第一撮像素子17による光電変換信号から記録用画像を生成してCPU100へ送る。CPU100は、記録インターフェース41に指示を送り、記録媒体42に対する撮影画像の記録を行わせて1コマ分の撮影処理を終了する。
一方、CPU100は、上記時刻T42においてシャッター制御部18cに後幕18bのチャージを指示する。時刻T43において、CPU100は、絞り駆動部6aへ指示を送って絞り6を開放状態へ復帰させる。時刻T44において、シャッター後幕18bのチャージ(開く)が終了する。
時刻T44以降も継続してレリーズボタン20からの全押し操作信号がCPU100へ入力されている場合、CPU100は、時刻T46以降に上述した時刻T38〜時刻T44までに行った撮影と同様の処理を繰り返すことにより、2コマ目以降の連写撮影動作を行う。
時刻T44〜時刻T46までは、上述した時刻T31〜時刻T38までと同様の処理を行う。なお、時刻T44〜時刻T46の間に行う第一撮像素子17による画像取得回数(蓄積回数)はカメラが2コマ目以降の連写撮影の準備に要する時間によって決定される。つまり、図9に例示した3回に限らず、撮影準備が早くできた場合は画像取得回数が減り、撮影準備に長い時間を要した場合は画像取得回数が増える。
<ブラックアウト中の推定>
ライブビュー表示用の蓄積を終了する時刻T38からライブビュー表示用の蓄積を再開する時刻T44までの時間を、ここではブラックアウトと呼ぶことにする。ブラックアウト中に主要被写体が画面の中で大きく移動する場合は、光学ファインダ使用時と同様に、上述した相関演算に時間がかかるおそれがある。
そこで、ブラックアウト後のフレーム画像P2上の領域TM2の位置を推定し、この推定位置から注目位置を徐々にずらしながら相関演算を行うことにより、相関演算に要する時間を短縮する。このために相関演算部36は、ブラックアウト前の時刻T31から時刻T38までの相関演算で取得し、メモリ23に格納されている移動ベクトルG(n)の履歴(本実施形態ではnは2から5)を用いて、上式(3)により移動ベクトルG(n)と移動ベクトルG(n−1)との変化量の絶対値|ΔG(n)|(本実施形態ではΔG(3)、ΔG(4)、ΔG(5)の3つ)をそれぞれ求める。
相関演算部36は、上式(4)が成立する場合は上記推定を行う必要がないと判定し(条件1とする)、上式(5)が成立する場合には上記推定の必要があると判定する(条件2とする)。
CPU100が上記「条件1」を判定した場合の相関演算部36は、時刻T44以降のブラックアウト後に最初の相関演算を行う場合、ブラックアウト後最初に得たフレーム画像上で領域T1に相当する位置から注目位置を徐々にずらしながら相関演算を行うことにより、ブラックアウト後最初のフレーム画像上で領域TM1と類似する領域TM2を求める。
CPU100が上記「条件2」を判定した場合の相関演算部36は、時刻T44以降のブラックアウト後に最初の相関演算を行う場合、ブラックアウト後最初に得たフレーム画像上で以下の推定位置から注目位置を徐々にずらしながら相関演算を行うことにより、ブラックアウト後最初のフレーム画像上で領域TM1と類似する領域TM2を求める。
相関演算部36は、単位時間当たりのHbはブラックアウト直前と同じと仮定し、上式(7)を用いてブラックアウト中に外挿する。ただし、第一撮像素子17によるブラックアウト前のライブビュー表示用画像取得回数(蓄積回数)をkとし、ブラックアウト直前に求めた主要被写体の移動情報をH(k)とし、(K−1)枚目の第一撮像素子17による蓄積終了時刻からk枚目の第一撮像素子17による蓄積終了時刻までの時間をt(k)とし、ブラックアウト時間をtbとする。
相関演算部36は、上式(8)により、ブラックアウト中の移動ベクトルをGbを算出する。相関演算部36は、ブラックアウト直前のフレーム画像における領域TM1の位置から上記移動ベクトルGbだけ離れた位置に主要被写体が存在するものと推定し、この推定位置から注目位置を徐々にずらしながら相関演算を行うことにより、ブラックアウト後最初のフレーム画像上で領域TM1と類似する領域TM2を求める。
以上説明した実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)画面内における追尾対象である主要被写体を含む領域TM1、2の位置を認識するための画像P1、P2を取得する第二撮像素子15(または第一撮像素子17)と、第二撮像素子15(または第一撮像素子17)が画像P1,P2の取得を中断する間(ブラックアウト中)に、画像内において主要被写体が移動した移動ベクトルG(n)を演算する相関演算部36と、第二撮像素子15(または第一撮像素子17)を備えるカメラの姿勢変化を検出する角速度センサ24からの検出信号に基づいて、カメラの姿勢変化の絶対量を姿勢変化情報F(n)として演算するカメラ移動量演算部33と、第二撮像素子15(または第一撮像素子17)が画像P1,P2を連続して取得する際には、該画像P1,P2から画面内における主要被写体を含む領域TM1,2の位置を認識する通常認識を行い、第二撮像素子15(または第一撮像素子17)が画像P1を取得後に、画像P2の取得を中断する際には、中断前に認識された画面内における主要被写体を含む領域TM1の位置と、同じく中断前の移動ベクトルG(n)と、中断中の姿勢変化情報Fbとを用いて、中断後に取得された画像P2から画面内における主要被写体を含む領域TM2の位置を推定する第1中断後認識を行うCPU100を備えるようにした。CPU100は、第1中断後認識では、中断後の画像P2において中断直前の画像P1における領域TM1に相当する位置から移動ベクトルGbだけ離れた位置に主要被写体が存在するものと推定し、この推定位置から注目位置を徐々にずらしながら相関演算を行うことにより、中断後の画像P2上で領域TM1と類似する領域TM2を求めるので、領域TM1の位置から注目位置を徐々にずらしながら相関演算を行う第2中断後認識に比べて、演算量を抑えることができる。演算量を抑えることは、演算時間の短縮に有効である。
(2)CPU100は、中断後に第二撮像素子15(または第一撮像素子17)により取得された画像P2における領域TM1に相当する位置から画面内における主要被写体の位置を認識するための相関演算を行う第2中断後認識を、第1中断後認識の代わりに行うようにした。
(3)CPU100は、第二撮像素子15(または第一撮像素子17)が画像P1,P2…の取得を複数回行ってから画像P1,P2…の取得を中断した場合、該中断前に取得された画像P1,P2…のそれぞれから画面内における主要被写体の位置を認識した履歴に基づいて、認識方法の信頼性を判定し、該判定結果に基づいて、第1中断後認識と第2中断後認識とのどちらを行うかを選択するようにした。
(4)ライブビュー切り換えスイッチ19がオンの場合に第一撮像素子17により取得された光電変換信号を用いて観察用画像を表示するメインモニタ16を備えたので、接眼部13を覗きにくい場合でもモニタ像を確認できる。
(5)第二撮像素子15と、撮像動作を行う第一撮像素子17とを備え、被写体光束を第一撮像素子17に導く状態と、被写体光束を第一撮像素子17に導かない状態とを切り換え可能にしたので、撮影環境に応じた切り換えが可能になる。
(変形例1)
一眼レフ電子カメラの場合を例に説明したが、いわゆるライブビュー機能を有するものであれば、一眼レフタイプ以外の電子カメラにも本発明を適用して構わない。
(変形例2)
以上説明した実施形態では、あらかじめカメラ本体1内のCPU100の不揮発性メモリ内に格納されたプログラムによって図5(図9)に例示したタイミングによるカメラ制御を行う例を説明したが、カメラ制御を行うプログラムを図10に示すコンピュータ装置250を経由してカメラ本体1へ供給する構成にしてもよい。このようにコンピュータ装置250からカメラ本体1へプログラムを供給する場合には、コンピュータ装置250とカメラ本体1とを通信可能にしてプログラムを供給する。
コンピュータ装置250に対するプログラムの供給は、プログラムを格納したCD−ROMなどの記録媒体204をコンピュータ装置250にセットして行ってもよいし、ネットワークなどの通信回線201を経由する方法でコンピュータ装置250へローディングしてもよい。通信回線201を経由する場合は、通信回線201に接続されたサーバー(コンピュータ)202のハードディスク装置203などにプログラムを格納しておく。プログラムは、記録媒体204や通信回線201を介する提供など、種々の形態のコンピュータプログラム製品として供給することができる。
以上の説明はあくまで一例であり、上記の実施形態の構成に何ら限定されるものではない。
1…カメラ本体
2…レンズ鏡筒
3,5撮影光学系
6…絞り
7…メインミラー
11…ペンタプリズム
13…接眼部
15…測光センサ
16…メインモニタ
17…撮像素子
19…ライブビュー切り換えスイッチ
24…角速度センサ
33…カメラ移動量演算部
35…特徴抽出部
36…相関演算部
37…測光演算部
38…レンズ駆動量演算部
100…CPU

Claims (8)

  1. 画像情報を繰り返し取得する撮像部と、
    追尾する被写体の情報が含まれた基準画像情報と、前記撮像部により取得された前記画像情報との相関演算を行い、追尾する被写体の位置に対応する第1被写体位置を演算する相関演算部と、
    装置の姿勢に対応する姿勢情報を取得する姿勢情報取得部と、
    前記相関演算部により演算された複数の前記第1被写体位置を用いて移動ベクトルを取得する移動ベクトル取得部と、
    前記姿勢情報と前記移動ベクトルとを用いて、追尾する被写体の位置に対応する第2被写体位置を推定する推定部と、
    前記第1被写体位置から相関演算をするように前記相関演算部を制御する第1制御と、前記第2被写体位置から相関演算をするように前記相関演算部を制御する第2制御とが可能な制御部と、を含むことを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載された撮像装置であって、
    撮影者が追尾する被写体を追えているか否かを判断する判断部を有し、
    前記制御部は、前記判断部により前記撮影者が追尾する被写体を追えていると判断したとき前記第1制御を行い、前記判断部により前記撮影者が追尾する被写体を追えていないと判断したとき前記第2制御を行うことを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項2に記載された撮像装置であって、
    前記判断部は、前記被写体を追えているか否かの判断を、以下の式により判断することを特徴とする撮像装置。
    Σ|ΔG(n)|/Σt(n)≦β (1)
    Σ|ΔG(n)|/Σt(n)>β (2)
    ただし、Σ|ΔG(n)|はシャッタ半押し開始時刻T1からシャッタ全押し開始時刻T8までの移動ベクトルG(n)の変化量の絶対値の和である。Σt(n)は、(n−1)回目の蓄積終了時刻からn回目の蓄積終了時刻までの時間t(n)の履歴を用いて算出される時間の和である。βは所定の判定閾値である。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載された撮像装置であって、
    前記推定部は、前記追尾する被写体の位置に対応する第2被写体位置を以下の式により演算することを特徴とする撮像装置。
    Gb=Hb−Fb=H(k)/t(k)×tb−Fb (3)
    ただし、撮像素子によるブラックアウト前の画像取得回数(蓄積回数)をkとし、ブラックアウト直前に求めた被写体の移動情報をH(k)とし、(k−1)枚目の撮像素子による蓄積終了時刻からk枚目の撮像素子による蓄積終了時刻までの時間をt(k)とし、ブラックアウト時間をtbとする。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の撮像装置において、
    前記撮像部は、前記画像情報を取得する画像取得動作と、画面の被写体像を撮像する撮像動作とを択一的に行うことを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記撮像部により取得された前記画像情報を用いて観察用画像を表示する表示手段を備えることを特徴とする撮像装置。
  7. 請求項5に記載の撮像装置において、
    前記撮像部は、前記画像情報を取得する第1撮像素子と、前記撮像動作を行う第2撮像素子とを備え、
    被写体光束を第1撮像素子に導く状態と、前記被写体光束を第1撮像素子に導かない状態とを切り換え可能な切り換え手段を備えることを特徴とする撮像装置。
  8. 画像情報を繰り返し取得する画像情報取得処理と、
    追尾する被写体の情報が含まれた基準画像情報と、前記画像情報取得処理により取得された画像情報との相関演算を行い、追尾する被写体の位置に対応する第1被写体位置を演算する相関演算処理と、
    装置の姿勢に対応する姿勢情報を取得する姿勢情報取得処理と、
    前記相関演算処理により演算された複数の前記第1被写体位置を用いて移動ベクトルを取得する移動ベクトル取得処理と
    前記姿勢情報と前記移動ベクトルとを用いて、追尾する被写体の位置に対応する第2被写体位置を推定する推定処理と、
    前記第1被写体位置から相関演算をするように前記相関演算処理を制御する第1制御と、前記第2被写体位置から相関演算をするように前記相関演算処理を制御する第2制御とが可能な制御処理と、を行うことを特徴とする追尾方法。
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