JP2015232620A - 撮像装置、制御方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 フォーカスレンズのレンズ位置を異ならせて動体を含む被写体を連続して撮像する場合であっても、複数の被写体に対して合焦した状態の画像を取得する。【解決手段】 フォーカスレンズのレンズ位置を異ならせて連続して被写体を撮像することで複数の画像を取得する撮像装置であって、動体を検出する動体検出手段と、フォーカスレンズのレンズ位置を異ならせて連続して被写体を撮像する際のレンズ位置の変更順序を設定する設定手段と、を有し、設定手段は、動体検出手段によって動体が検出された場合に、検出した動体に対応するフォーカスレンズのレンズ位置で最初に撮像をおこない、次の撮像をおこなった後はフォーカスレンズのレンズ位置を至近側または無限遠側のいずれか一方向に向けて順に異ならせて撮像をおこなうように、フォーカスレンズのレンズ位置を変更する順序を設定することを特徴とする構成とした。【選択図】 図3
Description
本発明は、フォーカスレンズのレンズ位置を異ならせて連続して被写体を撮像する撮像装置と、その制御方法およびプログラムに関する。
従来、フォーカスレンズを含む撮影レンズを備え、当該フォーカスレンズのレンズ位置を異ならせて連続して被写体を撮像する所謂フォーカスブラケット撮影をおこなう撮像装置がある。
特許文献1では、カメラから被写体までの被写体距離と絞り値に基づいて、ピント位置と撮影枚数を自動的に設定してフォーカスブラケット撮影をおこなうカメラについて提案されている。
ここで、フォーカスブラケット撮影をおこなう場合は、撮像開始を指示する際に画角内に存在する被写体を撮像したいというユーザの意図がある。この際、撮像開始を指示する際の画角内に動体が含まれている場合であっても、当該動体を含めた複数の被写体に合焦した状態の画像を取得することが望ましい。
しかしながら、特許文献1では、フォーカスブラケット撮影をおこなう被写体に動体が含まれている場合については言及されていない。したがって、フォーカスレンズのレンズ位置を、至近側および無限遠側の何れか一方から他方に向けて順に異ならせて被写体を連続して撮像する場合に、動体に合焦するレンズ位置にフォーカスレンズが位置する前に、画角内から動体が消えてしまう場合がある。この場合、動体に合焦した状態の画像を取得することができないため、ユーザが意図した複数の被写体に合焦した状態の画像を取得することができない。
本発明の目的は、フォーカスレンズのレンズ位置を異ならせて動体を含む被写体を連続して撮像する場合であっても、複数の被写体に対して合焦した状態の画像を取得することである。
上記目的を達成するための本発明の撮像装置は、撮像レンズに含まれるフォーカスレンズのレンズ位置を異ならせて連続して被写体を撮像することで複数の画像を取得する撮像装置であって、画角内の動体を検出する動体検出手段と、前記フォーカスレンズのレンズ位置を異ならせて連続して被写体を撮像する際の前記フォーカスレンズのレンズ位置を変更する順序を設定する設定手段と、を有し、前記設定手段は、前記動体検出手段によって動体が検出された場合に、当該検出した動体に対応する前記フォーカスレンズのレンズ位置で最初に撮像をおこない、次の撮像をおこなった後は前記フォーカスレンズのレンズ位置を至近側または無限遠側のいずれか一方向に向けて順に異ならせて撮像をおこなうように、前記フォーカスレンズのレンズ位置を変更する順序を設定することを特徴とする。
本発明によれば、フォーカスレンズのレンズ位置を異ならせて動体を含む被写体を連続して撮像する場合であっても、複数の被写体に対して合焦した状態の画像を取得することができる。
(第1実施形態)
本発明に係る第1実施形態としての撮像装置であるデジタルカメラ(以下、単にカメラと称す)100の基本構成について図1を参照して説明する。図1は、本発明を実施した撮像装置の第1実施形態であるカメラ100の構成を説明するブロック図である。
本発明に係る第1実施形態としての撮像装置であるデジタルカメラ(以下、単にカメラと称す)100の基本構成について図1を参照して説明する。図1は、本発明を実施した撮像装置の第1実施形態であるカメラ100の構成を説明するブロック図である。
撮像レンズ群101は、ズームレンズ102、フォーカスレンズ103、防振レンズ104、絞り105から構成される撮像レンズ群である。ズームレンズ102は焦点距離を調節することで光学的に画角を変更する撮像レンズである。
フォーカスレンズ103は焦点位置を調節する撮像レンズである。本実施形態では、フォーカスレンズ103のレンズ位置を光軸方向に動作させることによって、焦点位置を変更することができる。
防振レンズ104は手ぶれなどの種々の要因によって生じる像振れを補正する撮像レンズである。絞り105は、後述する撮像素子106に入射する光量を調節する光量調節部材である。本実施形態では、絞り105に機械的なシャッタ(不図示)が設けられており、当該シャッタの駆動を制御することで、撮像素子106に光を露光する時間(露光時間)を制御することができる。なお、複数の撮像レンズが設けられていない場合は、上述した各撮像レンズが有する、ズームやフォーカス、防振などの機能を一つの撮像レンズによって実現するような構成であってもよい。
以下の説明では、カメラ本体と撮像レンズ群101を備えたレンズ鏡筒とが一体的に設けられているような、所謂レンズ一体型のカメラ100について説明する。なお、カメラ本体とレンズ鏡筒とが別々に設けられているような所謂レンズ交換式のカメラ100を採用するような構成であってもよい。
撮像素子106は、電荷を蓄積することで画像を生成することが可能なCCDやCMOSなどの固体撮像素子からなる電荷蓄積型の撮像素子であって、2次元的に撮像用の画素が配列されている。撮像レンズ群101を透過した被写体の光学像が撮像素子106に結像すると、当該被写体の光学像に応じた電気信号(画像データ)が出力される。
画像処理部107は、撮像素子106から出力された画像データに対して画素補間処理や色変換処理や、当該画像データに基づいて被写体の輝度値(輝度情報)を取得する画像処理手段である。なお、画像処理部107には不図示のAFE(Analog Front End)が設けられており、画像データに対するゲイン量の調整や、レンズの収差補正やサンプリングをおこなうことができる。また、画像処理部107に出入力される画像データは、適宜、デジタル画像データに変換されるものとする。
メモリ108は、電気的に消去や記憶が可能な記憶手段であり、例えば、フラッシュメモリ等に代表されるEEPROMなどである。メモリ108には、本実施形態において使用される種々のデータが格納されている。例えば、カメラ100において実行されるプログラムや動作用の定数、種々の露出条件、カメラ100内の処理で使用する算出式などがメモリ108に予め格納されている。なお、カメラ100において実行されるプログラムとは、後述する図3に示すフローと同様の動作を指示するためのプログラムである。また、メモリ108には、RAM(Random Access Memory)などの記録素子によって構成された画像データの記録領域を有している。当該RAMは、所定枚数の静止画や所定時間の動画、音声データを記録することができる記憶容量を備え、取得されたデジタル画像データの記録ができる。
さらに、メモリ108は、画像表示用メモリ(ビデオメモリ)、カメラ100の各部の作業領域や、後述する記録メモリ111の記録用バッファとしても使用される。
表示部109は、TFT型LCD(薄膜トランジスタ駆動型液晶表示器)などで構成され、表示用にアナログ画像データに変換された画像データを表示する表示手段である。本実施形態では、当該画像データを表示部109に逐次表示することで、被写体を撮像した画像データのライブビュー表示をおこなうことができる。なお、電子ビューファインダ(不図示)を用いてライブビュー表示をおこなうような構成であってもよい。
圧縮伸長処理部110は、メモリ108に記録されている画像データを、画像フォーマットに応じて圧縮伸長する処理部である。記録メモリ111は、圧縮伸長処理部110によって圧縮伸長された画像データの記録が可能なメモリーカードやハードディスクなどの不揮発性の記録媒体である。なお、本実施形態では記録メモリ111として、カメラ100に対して挿抜可能なものを採用するが、DVD−RWディスク等の光学ディスクやハードディスク等の磁気ディスクを採用するような構成であってもよい。また、記録メモリ111を予めカメラ100に内蔵するような構成であってもよい。
絞り駆動部112は、設定された絞り値および露光時間に基づいて絞り105およびシャッタ(不図示)を駆動する駆動手段である。なお、絞り値および露光時間は、画像処理部107によって取得された被写体の輝度情報(輝度値)に基づいて、後述するシステム制御部120によって設定される。すなわち、本実施形態における自動露出(AE)制御は、システム制御部120からの指示に応じて、絞り駆動部112が絞り105やシャッタを駆動することでおこなわれる。なお、AE制御としては、画像処理部107においてゲイン量を調整することでもおこなわれる。
防振レンズ駆動部113は、角速度センサ130やジャイロセンサ131の情報に基づいてカメラ100に加わる振れの量を演算し、その振れを打ち消すように防振レンズ104を駆動する駆動制御手段である。なお、カメラ100に加わる振れの量の演算は、システム制御部120によって演算するような構成であってもよい。
フォーカスレンズ駆動部114はフォーカスレンズ103を駆動するレンズ駆動手段である。本実施形態では、後述するコントラスト評価値取得部121によって取得する焦点検出用の評価値(コントラスト評価値)に基づいて、フォーカスレンズ駆動部114がフォーカスレンズ103の駆動を制御する。このフォーカスレンズ駆動部114によるフォーカスレンズ103の駆動に連動させて被写体を撮像することによって、フォーカスレンズ103のレンズ位置を異ならせて連続して被写体を撮像することで複数の画像を取得することができる。すなわち、後述するフォーカスブラケット撮影が可能となる。この際、取得する複数の画像は、それぞれ合焦位置が異なる画像となる。なお、位相差方式や他の方式のフォーカス制御と組み合わせてフォーカスレンズ103の駆動制御をおこなうような構成であってもよい。
ズームレンズ駆動部115は、ユーザによるズーム操作指示に従ってズームレンズ102を駆動する駆動手段である。
操作部116は、カメラ100に対して、ユーザが各種の指示や設定を行うためのスイッチ、ボタン、ダイヤルなどの操作部材によって構成される入力デバイス群であって、レリーズスイッチ117、メニュー操作ボタン118を含む。
ユーザの操作によって、レリーズスイッチ117がSW1状態(例えば、半押し状態)になると、測光演算や露出制御、フォーカス制御などの撮像前準備が指示される。また、レリーズスイッチ117がSW2状態(例えば、全押状態)になると被写体の本撮像が指示される。
ユーザは、メニュー操作ボタン(モード選択手段)118を操作することによって、被写体を撮像する際の撮像モードや動作モード、被写体を撮像して取得する画像の画質やサイズなどを設定(選択)することができる。また、ユーザは、メニュー操作ボタン118を操作することによって、フォーカスブラケット撮影をおこなう際の被写体の撮像回数を設定することもできる。なお、上述した撮像モードとしては、少なくとも、後述するフォーカスブラケット撮影をおこなうフォーカスブラケットモードを設定することができる。システム制御部(CPU)120は、カメラ100の全体的な動作を統括的に制御する制御手段である。CPU120は、ユーザの操作指示に応じてカメラ100の各部に動作を指示することでカメラ100全体を制御することができる。なお、CPU120は、メモリ108に格納されているプログラムを実行し、当該プログラムの処理に応じたカメラ100の動作や処理を制御することもできる。例えば、撮像素子106の制御や露出制御、フォーカス制御、ズーム制御などをおこなうためのプログラムを実行する。
また、CPU120には、特徴検出部122、コントラスト評価値取得部121、被写体検出部123、フォーカスブラケット制御部124、合成部125が設けられている。以下、この詳細を説明する。
コントラスト評価値取得部(評価値取得手段)121は、画像のコントラスト情報に基づいて、焦点検出用の評価値(以下、コントラスト評価値と称す)を取得するための取得部である。具体的には、コントラスト評価値取得部121は、フォーカスレンズ103を駆動しながら画像データを所定の間隔で取得し、当該取得した画像に基づいて一画面中におけるコントラス評価値の推移に関する情報を取得する。
特徴検出部122は、取得した画像を複数のブロックに分割し、ブロックごとに顔や人物に関わる特徴量を抽出する。そして、特徴検出部122は、抽出した特徴量と予めメモリ108に格納されている顔、人体検出用の特徴量との相関が所定の閾値を超える領域を、人物が存在する領域として判定する。この判定を、分割したブロックのサイズ、配置、配置角度の組み合わせを様々に変更しながら繰り返せば、一画面に含まれる人物を検出することができる。
なお、特徴検出部122は、上述した人物検出以外にも、画像の色情報輝度情報や先に取得したコントラスト評価値などを用いて、人物以外の被写体を検出することもできる。
また、特徴検出部122は、画角内の被写体の動きベクトルを検出することにより、画角内に存在する被写体の中から動体を検出する動体検出手段でもある。さらに、特徴検出部122は、検出した動体の移動量や移動速度、移動方向を算出することもできる。この詳細について説明する。
本実施形態では、連続して撮像することで取得した画像同士の相関演算をおこなうことで動きベクトルを検出する。まず、先に取得した画像(画像1)と画像1の直後に取得した画像(画像2)とを、図2に図示するように複数のブロックに分割する。図2は、本発明を実施した撮像装置の第1実施形態において、一画面(画角内)を複数のブロックに分割して動きベクトルを算出する方法を例示的に説明する図である。本実施形態では、一画面を8×8の64分割する場合について説明する。
次に、特徴検出部122は、画像1のブロックごとに、画像2の各ブロックとの相関演算をおこなう。そして、相関が最も高いブロック同士を比較して検出したズレ量を、当該ブロックに対応した動きベクトルとして検出する。なお、本実施形態では上述したようにブロック単位の相関演算によって動きベクトルを検出する、所謂ブロックマッチング法を用いたが、これに限定されるものではない。例えば、各画像の所定の位置の画素を代表点に設定して、代表点同士の相関演算をおこなうような、所謂代表点マッチング法を用いて動きベクトルを検出するような構成であってもよい。
次に、特徴検出部122は、取得した各ブロックの動きベクトルを平均化することで平均動きベクトルを算出する。そして、算出した平均動きベクトルと各ブロックの動きベクトルとを比較して、平均動きベクトルとの差が所定量以上であるブロック(図2の斜線部分)を、動体領域として検出する。この動体領域が、画角内で動体が存在し得る領域である。
なお、画角内において、平均動きベクトルと各ブロックの動きベクトルとの差が所定量以上のブロックが互いに隣接している場合は、隣接したブロック群を一つの動体領域として検出する。したがって、画角内の隣接しない複数の領域で動きベクトルを検出した場合は、それぞれの領域ごとに動体領域を検出する。
次に、特徴検出部122は、動体領域内の各ブロックの動きベクトルを平均化して、動体領域における平均動きベクトル(以下、代表動きベクトルと称す)を算出する。また、特徴検出部122は、動体領域内の各ブロックの動きベクトルの大きさと向きに基づいて、動体領域の重心を求める。図2に図示する黒点が代表動きベクトルの重心の位置を示し、当該重心から延びる矢印が、代表動きベクトルの大きさと向きを示している。本実施形態では、この代表動きベクトルの大きさと向きが、動体の移動速度と移動方向にそれぞれ対応している。
そして、特徴検出部122は、算出した代表動きベクトルのうち、メモリ108に予め格納されている動きベクトルとの差が所定量以上のものを動体(動体が存在する領域)として検出する。具体的には、算出した代表動きベクトルに基づく移動速度がメモリ108に予め格納されている移動速度よりも大きい場合に、当該代表動きベクトルが存在する画角内の位置を、動体が存在する領域として検出する。なお、複数の動体領域を検出した場合は、検出した複数の動体領域ごとに代表動きベクトルを算出し、画角内の動体を検出する。
また、本実施形態では、メモリ108に格納されている動きベクトルと代表動きベクトルとを比較することで動体を検出するような構成であるが、これに限定されるものではない。例えば、動体領域を検出した時点で、当該動体領域を動体が存在する領域として検出するような構成であってもよい。
CPU120の説明に戻る。被写体検出部123は、コントラスト評価値取得部121で取得したコントラスト評価値に基づいて、被写体までの距離(以下、被写体距離と称す)に関する情報を検出する検出手段である。この際、コントラスト評価値の他に、特徴検出部122で検出した被写体に関する情報を用いて、被写体距離に関する情報を検出するような構成であってもよい。
また、被写体検出部123は、先に算出した被写体距離に関する情報と特徴検出部122で検出した被写体に関する情報に基づいて、フォーカスブラケット撮影をおこなう領域(以下、被写体領域)を算出する。本実施形態では、この被写体領域の全領域に合焦した状態の画像を取得するために、当該被写体距離に合わせてフォーカスブラケット撮影をおこなう。
なお、本実施形態では、撮像素子106から被写体までの距離に関する情報を被写体距離とするが、これに限定されるものではない。例えば、撮像レンズ群101から被写体までの距離に関する情報を被写体距離とするような構成であってもよい。また、測距センサを用いた位相差方式など、上述した方法以外の公知の方法で被写体距離を検出するような構成であってもよい。
フォーカスブラケット制御部124は、フォーカスブラケット撮影をおこなう際に、フォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する順序を設定する設定手段である。この詳細については後述する。
また、フォーカスブラケット制御部124は、コントラスト評価値や被写体距離などの情報に基づいて、フォーカスブラケット撮影をおこなう際の撮影条件を設定する。なお、本実施形態において撮像条件とは、フォーカスブラケット撮影をおこなう際の露出量と被写体を撮像する際のフォーカスレンズ103のレンズ位置(以下、フォーカス位置と称す)を示している。なお、本実施形態では、絞り値やシャッタ速度、ゲイン量を変更することで露出量を設定する。したがって、フォーカスブラケット制御部124は、フォーカスブラケット撮影をおこなう際の露出量を設定する露出制御手段でもある。
以上説明した撮像条件に関する情報に基づいて、フォーカスレンズ103や絞り105およびシャッタを駆動することで、複数の被写体に対して合焦した状態の画像をそれぞれ取得することができる。
合成部125は、取得した複数の画像を合成し、被写体領域の全領域に合焦した状態の画像データ(以下、全焦点画像と称す)を生成する合成手段である。具体的に、合成部125は、フォーカスブラケット処理によって取得した複数の画像をメモリ108から読み出す。次に、合成部125は、コントラスト評価値取得部121で取得した各画像のコントラスト評価値を比較し、各画像の画素単位で最も鮮明な画素部分を抽出する。そして、抽出した各画像の画素部分を合成することで全焦点画像を生成する。以上説明した、被写体距離の検出から全焦点画像の取得までの一連の処理を、本実施形態ではフォーカスブラケット処理と称す。以上が、カメラ100の基本的な構成である。
以下、上述したフォーカスブラケット処理の詳細について図3を参照して説明する。図3は、本発明を実施した撮像装置の第1実施形態であるカメラ100のフォーカスブラケット処理を説明するフローチャートである。なお、本実施形態では、ユーザがメニュー操作ボタン118を操作することによって、事前にフォーカスブラケットモードが設定されている場合について説明する。また、以下に説明する各ステップで取得する情報は、適宜、メモリ108への記録と、メモリ108からの読み出しがおこなわれるものとする。
ステップS101でCPU120は、ユーザによってレリーズスイッチ117がSW1状態にされたか否かを判定する。レリーズスイッチ117がSW1状態にされたと判定した場合にCPU120は、フォーカスブラケット処理を開始し、撮像素子106を用いてスルー画像を取得する。当該スルー画像は画像処理部107において上述した種々の処理を施した後にメモリ108に一時的に記録される。
また、画像処理部(測光演算手段)107は、当該スルー画像に基づいて測光演算をおこない、スルー画像の輝度値(輝度情報)を取得する。本実施形態では、取得したスルー画像(一画面分)を複数のブロックに分割し、これらのブロックごとに平均輝度値を算出する。そして、全ブロックの平均輝度値を積分して代表輝度値を算出し、当該代表輝度値を被写体の輝度値として以降の処理に用いる。なお、測光演算の方法としてはこれに限定されるものではなく、その他の公知の方法によって輝度値を算出するような構成であってもよい。以上説明した処理を、レリーズスイッチがSW1状態にされてからSW2状態にされるまでの間連続的におこない、フレーム毎に連続してスルー画像を取得し続ける。
次に、ステップS102でコントラスト評価値取得部121は、スルー画像に基づいて、一画面中のコントラスト評価値を取得する。次に、ステップS103で特徴検出部122は、スルー画像に基づいて画角内に存在する被写体を検出する。
次に、ステップS104で被写体検出部123は、先に取得したコントラスト評価値に基づいて、特徴検出部122で検出した被写体ごとに被写体距離に関する情報を検出する。
なお、本実施形態では、図4に図示する人物、車、木が画角内に含まれる場合のフォーカスブラケット撮影について例示的に説明する。図4は、本発明を実施した撮像装置の第1実施形態であるカメラ100の被写体条件を例示的に説明する図である。なお、被写体条件とは、画角内に存在する被写体、コントラスト評価値、被写体距離、後述するフォーカス位置などを総称したものである。
図4(a)は、複数のブロックに分割された画角内に含まれる被写体を例示的に説明する図であって、前述した図2の動体領域と対応する位置に動体として車が存在する場合を説明している。図4(b)は、図4(a)の画角内に存在する被写体のコントラスト評価値と被写体距離との関係を例示的に説明した図である。図4(c)は、図4(a)の画角でフォーカスブラケット撮影をおこなうさいのフォーカス位置と被写界深度の関係を例示的に説明する図である。図4(b)に図示するように、それぞれの被写体距離は、人物が約0.5m(L1)、車が約3m(L2)、木が約50m(L3)である。すなわち、本実施形態において、カメラ100から最も近い被写体は人物であって、カメラ100から最も遠い被写体は木である。なお、なお、同一の絞り値であっても、被写体距離に応じて被写界深度は変化するため、図4の横軸は対数に換算した被写体距離を示している。
次に、ステップS105で特徴検出部122は、画角内から動体の検出をおこなう。そして、フォーカスブラケット制御部124は、特徴検出部122によって動体が検出されたか否かを判定する。なお、動体が検出された場合は、動体の移動量と移動方向を算出する。
動体が検出されなかった場合(ステップS105でNO)は、ステップS106でフォーカスブラケット制御部124は、先に算出した輝度値、被写体距離などに基づいて、動体の優先的な撮像をおこなわない場合の撮像条件(第1の撮像条件)を設定する。以下、その詳細を説明する。
フォーカスブラケット撮影をおこなう場合は、適正な明るさであって、被写体に合焦した状態の画像を取得することができるように撮像条件を設定する必要がある。特に、絞り値については、同一の絞り値であっても被写体距離に応じて被写界深度が異なるため、撮像する複数の被写体に合焦させることができる絞り値を設定する必要がある。また、絞り値が大きい(絞り径が小さい)場合は、光の回折現象によって画像の解像度が低下してしまうため、出来るだけ解像度が低下しないような絞りを設定する必要がある。
そこで、本実施形態では、カメラ100から最も至近に存在する被写体に応じて、フォーカスブラケット撮影時の絞り値を設定する。具体的には、被写体距離が最も小さい被写体に基づいて、当該被写体に合焦するような被写界深度であって、解像度の低下が少ない絞り値を設定する。この構成であれば、同一の絞り値を設定してフォーカスブラケット撮影をおこなう場合であっても、解像度の低下を抑制しつつ、撮像する全ての被写体に合焦した状態の画像を取得することができる。例えば、図4(a)、(b)に図示するような場合は、画角内の被写体のうち、被写体距離が最も小さい被写体である人物の明るさに合わせて露出量を設定し、当該露出量に応じたフォーカス位置を設定する。
この場合、設定するフォーカス位置は、一度のフォーカスブラケット撮影で撮像をおこなう回数(以下、撮像回数と称す)に基づいて異なる。画角内で撮像をおこなう範囲(撮像範囲)をD、至近側の被写体距離(例えば、図4(b)のL1など)に応じた被写界深度をKとすると、撮像回数nは式(1)を用いて、
を満たすような回数を設定すればよい。
そして、フォーカスブラケット制御部124は、先に算出された絞り値と撮像回数nに基づいて撮像範囲Dの全域をカバーできるような位置をフォーカス位置とする。すなわち、取得する複数の画像の少なくとも一つの被写界深度内に撮像対象とする被写体が含まれるようにフォーカス位置を設定する。例えば、図4(c)に図示するように、4回の撮像をおこなうフォーカスブラケット処理では、設定された絞り値で4回の撮像をおこなう際の被写界深度の何れかに、人物1、人物2、木が含まれるようにフォーカス位置P1〜P4を設定する。
なお、本実施形態では、一度のフォーカスブラケット撮影で同一の露出量(絞り値、シャッタ速度、ゲイン量)を設定するような構成であるが、これに限定されるようなものではない。例えば、一度のフォーカスブラケット撮影の複数回の撮像のそれぞれで、露出量を変更するような構成であってもよい。
特に、動体を撮像する場合と、動体以外の被写体を撮像する場合とで異なる撮像条件を設定するような構成であってもよい。この場合、少なくとも、動体を撮像する場合と動体以外の被写体を撮像する場合とで、異なるシャッタ速度を設定する。たとえば、動体を撮像する場合は、動体以外の被写体を撮像する場合よりも、高速なシャッタ速度を優先的に設定することが望ましい。この構成によって、動体部分にブレが生じることを抑制した画像を取得することができる。また、動体以外の被写体を撮像する場合は、取得する画像の解像度を低下させないために、絞り値を優先的に設定するような構成が望ましい。
また、本実施形態では、カメラ100から最も至近側の被写体に基づいて撮像条件を設定するような構成であるが、至近側以外の被写体に基づいて撮像条件を設定するような構成であってもよい。また、本実施形態では、撮像回数を自動的に設定するような構成であるが、例えば、ユーザによって予め撮像回数を設定するような構成であってもよい。
図3に戻り、ステップS107でフォーカスブラケット制御部124は、フォーカスブラケット撮影において、フォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する順序を設定する。すなわち、先に設定したフォーカス位置のうち、どの位置から撮像を開始するかを設定する。設定されフォーカスレンズ103のレンズ位置の変更順序はメモリ108に記録する。
ステップS105の処理で動体を検出できなかった場合は、フォーカスレンズ103の至近側のフォーカス位置から無限遠側のフォーカス位置に向けてフォーカスレンズ103を駆動させる。
次に、ステップS108でCPU120は、レリーズスイッチ117がSW2状態にされたか否かを判定する。ステップS108の処理でSW2状態が検出されなかった場合は、ステップS105に戻り、再び画角内の動体検出をおこなう。
次に、動体が検出された場合(ステップS105でYES)は、ステップS109でCPU120は、先に算出した輝度値、被写体距離などに基づいて、動体の優先的な撮像をおこなう場合の撮像条件(第2の撮像条件)を設定する。
ここで、動体を撮像する場合は、少なくとも、取得した画像にぶれが生じないようなシャッタ速度を設定する必要がある。そこで、本実施形態では、先に算出した輝度値と被写体距離に加えて、検出した動体の動きベクトルに関する情報に基づいて撮像条件を設定する。
具体的には、取得した動体の動きベクトル移動速度(動きベクトルの大きさ)に関する情報に基づいて、一度のフォーカスブラケット撮影におけるシャッタ速度を設定する。そして、当該シャッタ速度に応じて、画角内の被写体に合焦した状態であって、取得する画像が適正な明るさとなるような絞り値とゲイン量を設定し、当該絞り値に基づいてフォーカス位置や撮像回数を設定する。すなわち、フォーカスブラケット撮影時に動体を撮像する場合は、当該動体の移動速度に対して適正なシャッタ速度を設定し、当該シャッタ速度に応じてその他のパラメータを設定する。なお、動体の動きベクトルに応じてシャッタ速度を設定する以外は、ステップS106で説明した第1の撮像条件の設定方法と同一である。
次に、ステップS110でフォーカスブラケット制御部124は、動体が検出された場合におけるフォーカスブラケット撮影の、フォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する順序を設定する。
一般的に、ユーザによる撮像指示(例えば、レリーズスイッチ117のSW2状態など)の際に画角内に存在する被写体を撮像したいというユーザの意図がある。しかしながら、フォーカスブラケット撮影をおこなう場合は、ユーザによる撮像指示からフォーカスブラケット撮影が完了するまでにタイムラグが生じてしまう。例えば、前述したステップS107のように、カメラ100の至近側のフォーカス位置から順に被写体を撮像する場合は、至近側のフォーカス位置に比べて無限遠側のフォーカス位置の方が、撮像をおこなうタイミングが遅くなる。すなわち、設定したフォーカス位置に対して、フォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する順序に応じて、ユーザの撮像指示から実際に撮像が行われるまでの時間は異なる。
ここで、画角内に動体が存在する場合は、撮像をおこなうタイミングに応じて画角内における動体の位置は異なる。すなわち、撮像を開始する位置と動体の位置とが離れている場合は、ユーザが撮像を指示した際の動体の位置と実際に撮像される動体の位置は異なってしまう。特に、撮像の開始した際に画角内に含まれていた動体であっても、実際に動体を撮像するタイミングに画角内から動体が消えてしまっているような場合は、生成される画角中に動体が存在しない全焦点画像が取得されてしまう。
そこで、本実施形態では、一度のフォーカスブラケット撮影において、画角内で動体が検出された場合は、当該動体に対応するフォーカス位置で最初に撮像をおこなうように、フォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する順序を設定する。具体的には、ステップS110でフォーカスブラケット制御部124は、図5(a)に図示するように、検出した動体に対応するフォーカス位置で最初に撮像をおこなうように、フォーカスレンズ103のレンズ位置を設定する。
なお、上述した、動体に対応したフォーカス位置とは、画角内で検出された動体が被写界深度内に含まれる状態のフォーカスレンズ103のレンズ位置である。すなわち、検出した動体に合焦した状態となるフォーカスレンズ103のレンズ位置である。
図5は、本発明を実施した撮像装置の第1実施形態であるカメラ100のフォーカスブラケット処理におけるフォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する順序を例示的に説明する図である。そして、図5(a)は、図4(b)で説明した状態におけるレンズ位置を変更する順序を説明した図である。なお、図5の各図において、上部は撮像する被写体と被写体距離の関係を示しており、下部は各フォーカス位置に応じた被写界深度と、フォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する順序を示している。
図5(a)に図示するように、本実施形態では、まず、動体として検出された車を撮像するためのフォーカス位置にフォーカスレンズ103のレンズ位置を合わせる(図5(a)の<1>部分)。そして、次の撮像に合わせて、人物を撮像するためのフォーカス位置にフォーカスレンズ103のレンズ位置を合わせる。以降は、カメラ100に対して至近側から無限遠側に向けて順にフォーカスレンズ103のレンズ位置を変更していく。設定されフォーカスレンズ103のレンズ位置の変更順序はメモリ108に記録する。
以上説明したように、本実施形態では、動体の撮像をおこなった後は、カメラ100の至近側から無限遠側に向かって順に被写体の撮像をおこなうようにフォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する順序を設定する。すなわち、一度のフォーカスブラケット撮影において、動体を撮像した後は、至近側から無限遠側に向かって順次被写体を撮像する。この構成であれば、フォーカスレンズ103のレンズ位置を至近側と無限遠側で交互に駆動することはない。したがって、本実施形態のカメラ100は、一度のフォーカスブラケット撮影に掛る時間をできるだけ短くすることができる。
図3に戻り、ステップS111は、前述したステップS108と同様の処理をおこなう。そして、ステップS112でフォーカスブラケット制御部124は、先に設定されたフォーカスレンズ103のレンズ位置の変更順序に基づいて動体の撮像をおこない、取得した画像をメモリ108にそれぞれ記録する。なお、本実施形態では、動体を撮像してから、フォーカスレンズ103のレンズ位置を、先に設定したフォーカス位置のなかで最も至近側または最も無限遠側の一方に変更するまでの間は、撮像をおこなわないような構成である。
次に、ステップS113でフォーカスブラケット制御部124は、フォーカスレンズ103のレンズ位置を、先に設定したフォーカス位置のうち、最も至近側のフォーカス位置に変更する。
次に、ステップS114でフォーカスブラケット制御部124は、先に設定されたフォーカス位置とフォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する順序に関する情報に基づいて順次撮像をおこない、取得した画像をメモリ108にそれぞれ記録する。
次に、ステップS115で合成部(合成手段)125は、メモリ108から先に取得した複数の画像を読み出し、当該複数の画像の画素単位で最も鮮明な画素部分を抽出する。そして、合成部125は、抽出した各画像の画素部分を合成することで、複数枚の画像データから複数の被写体に合焦した状態の全焦点画像を生成し、メモリ108に当該全焦点画像を記録し、フォーカスブラケット処理を終了する。なお、生成した全焦点画像は、表示部109にレビュー表示するような構成でもよい。以上が、本実施形態のフォーカスブラケット処理である。
以上説明したように、本実施形態のカメラ100は、一度のフォーカスブラケット撮影において、画角内に動体が存在する場合に、当該動体に対応したフォーカスレンズ103のフォーカス位置で最初に撮像をおこなう。この構成によって、画角内に存在する被写体に合焦した状態であって、撮像を指示した際に画角内に存在する動体について、当該動体の画角内における位置が、撮像を指示した際との差異が少ない画像を取得することができる。
また、動体の撮像をおこなった後は、カメラ100の至近側から無限遠側に向けて撮像をおこなうようにフォーカスレンズ103のレンズ位置を変更するため、一度のフォーカスブラケット撮影に掛る時間をできるだけ短くすることができる。
したがって、本実施形態のカメラ100は、フォーカスレンズ103のレンズ位置を異ならせて動体を含む被写体を連続して撮像する場合であっても、複数の被写体に対して合焦した状態の画像を取得することができる。
なお、本実施形態では、動体の撮像後にカメラ100の至近側から無限遠側に向けて順に撮像をおこなうように、フォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する順序を設定するような構成であるが、これに限定されるものではない。たとえば、動体から撮像を開始し、フォーカスレンズ103のレンズ位置を無限遠側から至近側に向けて順に変更するような構成であってもよい。
ここで、検出した動体を撮像するためのフォーカス位置が、設定したフォーカス位置のうちで最も至近側または無限遠側である場合は、動体の撮像をおこなった後に、至近側または無限遠側のうち、撮像を開始した側とは逆方向に向けて撮像をおこなう。すなわち、上述したような場合は、ステップS113の処理を省略し、撮像を開始したフォーカス位置とは逆側のフォーカス位置に向けてそのまま撮像を続行する。この構成によって、動体の位置に基づいて、フォーカスレンズ103を余計に駆動することを抑制することができる。
また、本実施形態では、代表動きベクトルの大きさが、メモリ108に格納されている所定の動きベクトル(第1の動きベクトル)よりも大きい場合に、代表動きベクトルが存在する領域を動体として検出するような構成であるが、これに限定されるものではない。例えば、代表動きベクトルの大きさが、下限となる第1の動きベクトルから上限値となる動きベクトル(第2の動きベクトル)までの所定の範囲内であるか否かに応じて、画角内の動体の検出をおこなうような構成であってもよい。以下、この詳細を説明する。
ユーザによって撮像指示がされた際に、画角内に所定の速度よりも速く移動する動体(例えば、鳥やボールなどの被写体)が存在する場合は、当該動体を撮像しようとするユーザの意図は小さい。また、画角内に所定の速度よりも遅い速度で移動する動体が存在する場合は、ユーザによる撮像の意図は小さくないが、当該動体を動体として認識せずにフォーカスブラケット撮影をおこなったとしても、取得する画像への影響が小さい場合がある。この場合、所定の速度よりも遅い速度で移動する動体を、動体として認識してフォーカスブラケット撮影をおこなうと、取得する画像への影響が小さいにも関わらず一度のフォーカスブラケット撮影に掛る時間が長くなってしまう。
そこで、検出した動体の動きベクトルがメモリ108に予め格納された動きベクトル(前述した第1の動きベクトルと第2の動きベクトル)の範囲内であるか否かに応じて、フォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する順序を設定する。具体的には、検出した動体の移動速度がメモリ108に予め格納された所定の移動速度の範囲内ではない場合に、動体を検出しない場合と同様の順序でフォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する。この構成によって、ユーザが撮像する意図が小さい動体や、取得する画像への影響が小さい動体が画角内に存在する場合に、一度のフォーカスブラケット撮影に掛る時間を抑制することができる。
また、本実施形態では、一度のフォーカスブラケット撮影において、動体として検出された位置(例えば図5(a)の〈1〉の位置)で撮像をおこなった後は、同じ位置を撮像しないような構成であるが、これに限定されるものではない。例えば、まず動体全体が被写界深度内に入るように被写体を撮像し、その後、動体が検出された位置を含めて、至近側または無限遠側の一方から他方に向けて一方向にフォーカスレンズ103を駆動して順次撮像をおこなうような構成であってもよい。
例えば、図5(b)の〈1〉に図示した位置で動体全体が被写界深度内に入るように撮像をおこない、その後、至近側から無限遠側に向けて、〈1〉で示した位置と重複する位置である〈3〉の位置を含めて、順次撮像をおこなう。この際、動体を撮像する際の絞り値と、至近側または無限遠側の一方から他方に向けて被写体を撮像する際の絞り値とを異なる絞り値に設定するような構成であってもよい。
そして、全焦点画像の〈1〉の位置と〈3〉の位置とで重複する部分については、車(動体部分)に対応する画素として〈1〉の位置で撮像した画像を用いて、車(動体部分)以外に対応する画素として〈3〉で撮像した画像を用いて全焦点画像を生成する。この構成によって、全焦点画像を生成する際に、動体部分と他の部分との繋ぎ目が不自然になることを抑制しつつ、検出した動体に合焦した状態の画像を取得することができる。
なお、本実施形態では、カメラ100に設けられた合成部125によって全焦点画像を取得するような構成であるが、これ限定されるものではない。例えば、カメラ100で、全焦点画像を生成するための複数の画像を取得し、当該複数の画像の合成をカメラ100の外部に設けられた装置(不図示)で実行するような構成であってもよい。
また、本実施形態では全焦点画像を生成するためにフォーカスブラケット撮影をおこなう場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、全焦点画像を生成しない場合にフォーカスブラケット撮影をおこなうような構成であってもよい。
(第2実施形態)
本実施形態では、画角内に存在する動体の画角内に占める割合が小さい場合のフォーカスブラケット処理について図6、7を参照して説明する。なお、デジタルカメラ(以下、単にカメラと称す)100の基本構成は、前述した第1実施形態と同様なので説明は省略する。また、メモリ108に後述する図7に示すフローと同様の動作を指示するためのプログラムが予め格納されているものとする。
本実施形態では、画角内に存在する動体の画角内に占める割合が小さい場合のフォーカスブラケット処理について図6、7を参照して説明する。なお、デジタルカメラ(以下、単にカメラと称す)100の基本構成は、前述した第1実施形態と同様なので説明は省略する。また、メモリ108に後述する図7に示すフローと同様の動作を指示するためのプログラムが予め格納されているものとする。
図6は、本発明を実施した撮像装置の第2実施形態であるカメラ100において、画角内に占める動体領域の割合を例示的に説明する図である。なお、本実施形態でも、前述した第1実施形態と同様に、一画面を8×8の64分割し、当該分割したブロックの中から、動体が存在する動体領域(図6の斜線部分)を検出する。図6に図示するように、本実施形態では、カメラ100に対して至近側から順に人物、木、車の順で画角内に被写体が位置している場合を想定する。
図6に図示するように、一般的に、ユーザによって撮像指示がされた際に、画角内に動体が存在しているような場合であっても、画角内に占める当該動体の割合が小さい場合は、この動体を撮像しようとするユーザの意図は小さい。
そこで、本実施形態では、撮像する画角に占める動体領域の割合が所定の閾値以下の場合に、動体を検出しない場合と同様の順序でフォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する。この構成によって、ユーザが撮像する意図が小さい動体に対しては、当該動体を優先してフォーカスブラケット撮影をおこなうことを抑制することができるため、一度のフォーカスブラケット撮影に掛る時間を抑制することができる。
以下、その詳細について図7を参照して説明する。図7は、本発明を実施した撮像装置の第2実施形態であるカメラ100のフォーカスブラケット処理を説明するフローチャートである。なお、ステップS201〜S205の処理は、前述した第1実施形態のステップS101〜S105の処理と同様の処理をおこなうので説明は省略する。
ステップS206でフォーカスブラケット制御部124は、ステップS205で動体領域として検出したブロックの数が、画角全体のブロックの数に占める割合を算出する。そして、フォーカスブラケット制御部(第1の判定手段)124は、算出した割合が、メモリ108に予め格納されている所定の割合よりも大きいか否かを判定する。なお、本実施形態では、当該所定の割合として2%を設定する。なお、所定の割合としては2%に限定されるものでなく、その他の割合を設定するような構成であってもよい。
検出した動体領域が所定の割合よりも大きい(ステップS206でYES)と判定された場合は、前述の第1実施形態と同様に、動体に対応するフォーカス位置で最初に撮像をおこなうようにフォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する順序を設定する。
検出した動体領域が所定の割合以下である(ステップS206でNO)と判定された場合は、動体を検出できなかった場合と同様の順序でフォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する。すなわち、この場合は、画角内に存在する動体が、撮像する意図が比較的小さい被写体であると判定して、動体を優先したフォーカスブラケット撮影をおこなわない。以降のステップS207〜S216の処理は、前述したステップS106〜S115と同様の処理をおこなうので説明は省略する。
以上説明したように、本実施形態のカメラ100は、画角内に動体が存在する場合であって、画角に占める動体の割合が所定の割合よりも大きい場合に、当該動体に対応したフォーカスレンズ103のフォーカス位置で最初に撮像をおこなう。そして、画角に占める動体の割合が所定の割合以下である場合は、動体を検出できなかった場合と同様のフォーカス位置で最初に撮像をおこなう。
この構成によって、本実施形態のカメラ100は、ユーザの撮像する意図が比較的大きい動体が画角内に存在する場合のみ、動体に対応するフォーカス位置から撮像を開始することができる。すなわち、ユーザが撮像する意図が小さい動体が画角内に存在する場合は、一度のフォーカスブラケット撮影に掛る時間を抑制することができる。したがって、本実施形態のカメラ100は、フォーカスレンズ103のレンズ位置を異ならせて動体を含む被写体を連続して撮像する場合であっても、複数の被写体に対して合焦した状態の画像を取得することができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、画角内に存在する動体が画角内の所定の範囲以外にある場合のフォーカスブラケット処理について図8、9を参照して説明する。なお、デジタルカメラ(以下、単にカメラと称す)100の基本構成は、前述した第1実施形態と同様なので説明は省略する。また、メモリ108に後述する図9に示すフローと同様の動作を指示するためのプログラムが予め格納されているものとする。
本実施形態では、画角内に存在する動体が画角内の所定の範囲以外にある場合のフォーカスブラケット処理について図8、9を参照して説明する。なお、デジタルカメラ(以下、単にカメラと称す)100の基本構成は、前述した第1実施形態と同様なので説明は省略する。また、メモリ108に後述する図9に示すフローと同様の動作を指示するためのプログラムが予め格納されているものとする。
図8は、本発明を実施した撮像装置の第3実施形態であるカメラ100において、画角内の所定の範囲以外の位置に、動体が存在する場合について例示的に説明する図である。なお、本実施形態でも、前述した第1実施形態と同様に、一画面を8×8の64分割し、当該分割したブロックの中から、動体が存在する動体領域(図8の斜線部分)を検出する。図8に図示するように、本実施形態では、カメラ100に対して至近側から順に人物、車、木の順で画角内に被写体が位置している場合を想定する。
図8に図示するように、一般的に、ユーザによって撮像指示がされた際に、画角内の中心に近い被写体ほど、当該被写体を撮像しようとするユーザの意図は大きい。したがって、画角内に動体が存在しているような場合であっても、画角内の中心から外れた動体については、当該動体を撮像しようとするユーザの意図は小さい。
そこで、本実施形態では、検出した動体が、撮像する画角の所定の範囲とは異なる領域に位置する場合に、動体を検出しない場合と同様の順序でフォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する。この構成によって、ユーザが撮像する意図が小さい動体に対しては、当該動体を優先してフォーカスブラケット撮影をおこなうことを抑制することができるため、一度のフォーカスブラケット撮影に掛る時間を抑制することができる。
以下、その詳細について図9を参照して説明する。図9は、本発明を実施した撮像装置の第3実施形態であるカメラ100のフォーカスブラケット処理を説明するフローチャートである。なお、ステップS301〜S305の処理は、前述した第1実施形態のステップS101〜S105の処理と同様の処理をおこなうので説明は省略する。
ステップS306でフォーカスブラケット制御部(第2の判定手段)124は、ステップS305で検出した動体領域が、画角内の所定の範囲内に存在するか否かを判定する。そして、フォーカスブラケット制御部124は、検出した動体領域が当該所定の範囲内に存在するか否かに応じて、フォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する順序を設定する。なお、本実施形態では、図8に図示するように、画角の中心を基準とした範囲(第1の範囲)を前述した所定の範囲として設定する(図8の太枠部分)。
第1の範囲内に検出した動体領域が位置している(ステップS306でYES)と判定された場合に、前述の第1実施形態と同様に、動体に対応するフォーカス位置で最初に撮像をおこなうようにフォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する順序を設定する。
また、第1の範囲以外の範囲(第2の範囲)に、検出した動体領域が位置している(ステップS306でNO)と判定された場合は、動体を検出できなかった場合と同様の順序でフォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する。すなわち、この場合は、画角内に存在する動体が、撮像する意図が比較的小さい被写体であると判定して、動体を優先したフォーカスブラケット撮影をおこなわない。以降のステップS307〜S316の処理は、前述したステップS106〜S115と同様の処理をおこなうので説明は省略する。
以上説明したように、本実施形態のカメラ100は、画角内の所定の範囲内に動体が存在する場合に、該動体に対応したフォーカスレンズ103のフォーカス位置で最初に撮像をおこなう。そして、画角内の所定の範囲以外に動体が存在する場合は、動体を検出できなかった場合と同様のフォーカス位置から被写体の撮像を開始する。
この構成によって、本実施形態のカメラ100は、ユーザの撮像する意図が比較的大きい動体が画角内に存在する場合のみ、動体に対応するフォーカス位置から撮像を開始することができる。すなわち、ユーザが撮像する意図が小さい動体が画角内に存在する場合は、一度のフォーカスブラケット撮影に掛る時間を抑制することができる。したがって、本実施形態のカメラ100は、フォーカスレンズ103のレンズ位置を異ならせて動体を含む被写体を連続して撮像する場合であっても、複数の被写体に対して合焦した状態の画像を取得することができる。
なお、本実施形態では、画角の中心を基準として前述した所定の範囲(第1の範囲)を設定するような構成であるが、それ以外の位置を基準として所定の範囲を設定するような構成であってもよい。例えば、画角内の所定の位置を測光して輝度値を算出するようなスポット測光など、カメラ100に設定されている測光方法に応じて画角内における所定の範囲の位置を設定するような構成であってもよい。
また、本実施形態では、前述した所定の範囲(第1の範囲)が、長方形の場合について説明したが、円や三角などの長方形以外の形状の範囲を、所定の範囲として設定するような構成であってもよい。
(第4実施形態)
本実施形態では、画角内に複数の動体が存在する場合のフォーカスブラケット処理について図10、11を参照して説明する。なお、デジタルカメラ(以下、単にカメラと称す)100の基本構成は、前述した第1実施形態と同様なので説明は省略する。また、メモリ108に後述する図11に示すフローと同様の動作を指示するためのプログラムが予め格納されているものとする。
本実施形態では、画角内に複数の動体が存在する場合のフォーカスブラケット処理について図10、11を参照して説明する。なお、デジタルカメラ(以下、単にカメラと称す)100の基本構成は、前述した第1実施形態と同様なので説明は省略する。また、メモリ108に後述する図11に示すフローと同様の動作を指示するためのプログラムが予め格納されているものとする。
図10は、本発明を実施した撮像装置の第4実施形態であるカメラ100において、画角内に複数の動体が存在する場合について例示的に説明する図である。なお、本実施形態でも、前述した第1実施形態と同様に、一画面を8×8の64分割し、当該分割したブロックの中から、動体が存在する動体領域(図10の斜線部分)を検出する。また、図10に図示するように、本実施形態では、カメラ100に対して至近側から順に人物、車1、車2の順で画角内に被写体が位置している場合を想定する。
図10に図示するように、画角内に複数の動体が存在する場合は、当該複数の動体のうち、どの動体に対応した位置から撮像開始するかを決定する必要がある。そこで、本実施形態では、画角内の主要な動体を判定し、当該主要な動体から撮像を開始するように、フォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する順序を設定する。
以下、その詳細について図11を参照して説明する。図11は、本発明を実施した撮像装置の第4実施形態であるカメラ100のフォーカスブラケット処理を説明するフローチャートである。なお、ステップS401〜S408の処理は、前述した第1実施形態のステップS101〜S108の処理と同様の処理をおこなうので説明は省略する。
ステップS409でフォーカスブラケット制御部(第3の判定手段)124は、ステップS405で検出した動体が複数であるか否かを判定する。検出した動体が複数でない場合は(ステップS409でNO)、前述した第1実施形態と同様に、検出した1つの動体に応じた撮像条件を設定し、当該動体から撮像を開始するように、フォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する順序を設定する。
検出した動体が複数の場合(ステップS409でYES)、ステップS410でフォーカスブラケット制御部124は、画角内に存在する複数の動体の中から優先して撮像をおこなう主要な動体を判定するための処理(主要動体判定処理)を実行する。以下、その詳細について図12を参照して説明する。図12は、本発明を実施した撮像装置の第4実施形態であるカメラ100の主要動体判定処理を例示的に説明した図である。
ステップS501でフォーカスブラケット制御部(第3の判定手段)124は、図10に太枠で図示するように、画角内の略中央を基準とした所定の範囲(以下、判定範囲と称す)を設定する。一般的に、被写体を撮像する際は、画角の略中央に主要な被写体を位置させる。すなわち、画角内の中心付近に位置する被写体ほど、ユーザの撮像しようとする意図が大きい。したがって、本実施形態では、画面の中央を基準とした判定範囲内に存在する被写体を、ユーザが撮像する意図の大きい主要な動体として判定し、当該動体を基準にフォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する順序を設定する。
なお、本実施形態では、画角内の略中央を基準とした所定の範囲を判定範囲として設定するような構成であったが、これに限定されるようなものではなく、画角内のその他の位置に判定範囲を設定するような構成であってもよい。たとえば、ユーザによって設定された測光範囲に合わせて判定範囲を設定するような構成であってもよい。
具体的には、ユーザによって設定された測光方法が、所謂スポット測光や部分測光である場合は、画角内の測光範囲と略同じ位置に判定範囲を設定する。また、ユーザによって設定された測光方法が、所謂評価測光や中央重点測光である場合は、前述したような画角内の略中央を基準として判定範囲を設定する。この構成によって、ユーザの撮像しようとする意図が大きい位置に存在する動体から撮像を開始することができるため、ユーザの意図に沿って動体を逃すことなく、複数の被写体に合焦した状態の画像を取得することができる。
次に、ステップS502でフォーカスブラケット制御部124は、ステップS501で設定した判定範囲内に動体が存在するか否かを判定する。そして、判定範囲内に動体が存在すると判定した場合は、ステップS503でフォーカスブラケット制御部124は、判定範囲内の動体が存在する位置で最初に撮像をおこなうようにフォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する順序を設定する。
例えば、図10に図示するように、判定範囲内に車1が存在する場合は、フォーカスブラケット制御部124は車1を判定範囲内に存在する動体として判定する。なお、判定範囲内に動体が存在しない場合は、前述した第1実施形態と同様に、判定範囲外の動体から撮像が開始されるように、フォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する順序を設定し、主要動体判定処理を終了する。
次に、ステップS504でフォーカスブラケット制御部(第4の判定手段)124は、判定範囲外に動体が存在するか否かを判定する。例えば、図10に図示するように、判定範囲外に車2が存在する場合は、フォーカスブラケット制御部124は車2を判定範囲外に存在する動体として判定する。
判定範囲外に動体が存在しないと判定した場合は主要動体判定処理を終了する。判定範囲外に動体が存在すると判定した場合は、ステップS505でフォーカスブラケット制御部124は、当該動体が、先に検出した主要な動体よりも至近側に存在するか否かを判定する。
そして、判定範囲外の動体が至近側に存在すると判定された場合は、ステップS506でフォーカスブラケット制御部124は、主要な動体の撮像をおこなった後のフォーカスレンズ103のレンズ位置を至近側に設定する。そして、至近側から無限遠側に向けて順に撮像をおこなうように、フォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する順序を設定し、主要動体判定処理を終了する。
また、判定範囲外の動体が至近側に存在しないと判定された場合は、ステップS507でフォーカスブラケット制御部124は、主要な動体の撮像をおこなった後のフォーカスレンズ103のレンズ位置を無限遠側に設定する。そして、無限遠側から至近側に向けて順に撮像をおこなうように、フォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する順序を設定し、主要動体判定処理を終了する。
すなわち、本実施形態では、判定範囲内の動体を撮像した後は、判定範囲外の動体が、判定範囲内の動体よりも至近側に位置するか無限遠側に位置するかに応じてフォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する順序を変更する。この構成によって、ユーザによって撮像が指示されてからの時間のずれができるだけ少ない状態で、主要な動体以外の動体を撮像することができる。したがって、ユーザが意図した複数の動体に合焦した状態の画像を取得することができる。
図11に戻りステップS411でCPU120は、先に検出した動体に応じ撮像条件を設定する。この際、主要動体判定処理で判定範囲内の動体が検出された場合は、当該判定範囲内の動体に応じて撮像条件を設定する。
次に、ステップS412でフォーカスブラケット制御部124は、主要動体判定処理の結果に従って、フォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する順序を設定する。例えば、判定範囲内に動体が存在すると判定された場合は、当該判定範囲内の動体から撮像を開始するようにフォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する順序を設定する。また、判定範囲外であって、カメラ100に対して至近側にも動体が存在すると判定された場合は、判定範囲内の動体の撮像をおこなった後にフォーカスレンズ103のレンズ位置を至近側に変更する。そして、至近側から無限遠側に向けて順に撮像をおこなうよう以降のステップS413〜S417の処理は、前述したステップS111〜S115と同様の処理をおこなうので説明は省略する。
以上説明したように、本実施形態のカメラ100は、画角内に複数の動体が存在する動場合に、該動体の中でも、主要な動体として判定された動体に対応したフォーカスレンズ103のフォーカス位置で最初に撮像をおこなう。加えて、画角内に主要な動体ではない動体が存在する場合は、当該動体が存在する方向から順に撮像をおこなうようにフォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する順序を設定する。
この構成によって、本実施形態のカメラ100は、複数の動体の中から、ユーザが撮像する意図が大きい動体を優先した撮像ができるとともに、画角内に存在する動体にできるだけ合焦した状態の画像を取得することができる。したがって、本実施形態のカメラ100は、フォーカスレンズ103のレンズ位置を異ならせて動体を含む被写体を連続して撮像する場合であっても、複数の被写体に対して合焦した状態の画像を取得することができる。
なお、判定範囲内に動体が複数存在する場合は、カメラ100に対して至近側または無限遠側の一方から順に判定範囲内の動体を撮像するようにフォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する順序を設定するような構成であってもよい。この場合、判定範囲内に存在する全ての動体を撮像した後に、至近側または無限遠側の一方から他方に向けて順に判定範囲外の被写体を撮像する。
また、判定範囲内に動体が複数存在する場合は、当該複数の動体の中でも、画角の中心付近に最も近い動体のみを先に撮像するようにフォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する順序を設定するような構成であってもよい。この場合、判定範囲内に存在する複数の動体のうち、優先度の高い1つの動体を先に撮像した後に、至近側または無限遠側の一方から他方に向けてその他の被写体を撮像する。なお、判定範囲内に複数の動体が存在する場合の、当該複数の動体の撮像順序や撮像有無についてはこれに限定されず、その他の方法を採用するような構成であってもよい。
また、判定範囲外に動体が複数存在する場合は、当該複数の動体が存在する領域や大きさなどに応じて、フォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する順序を設定する。例えば、カメラ100の至近側と無限遠側のうち、判定範囲外の動体がより多く存在する方から他方に向けて順に撮像をおこなうように、フォーカスレンズ103のレンズ位置を変更してもよい。また、判定範囲外に存在する被写体のうち、画角内に占める割合が大きい動体が存在する方から他方に向けて順に撮像をおこなうように、フォーカスレンズ103のレンズ位置を変更するような構成であってもよい。なお、判定範囲外に複数の動体が存在する場合の、当該複数の動体の撮像順序や撮像有無についてはこれに限定されず、その他の方法を採用するような構成であってもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、前述した実施形態において、フォーカスブラケット撮影のモードとして、動体の撮像を優先的におこなうようにフォーカスレンズ103のレンズ位置を変更する動体優先モードを設定できる構成であってもよい。さらに、動体優先モードの詳細設定として、前述した第2乃至第4実施形態の構成をユーザが設定できる構成であってもよい。
すなわち、画角内に占める動体領域の割合や画角内の所定の範囲内の動体の撮像を優先して撮像するモードや、画角内に複数の動体の中から主要な動体を判定し、当該動体を優先して撮像するモードを個々に設定できるような構成であってもよい。なお、上述した動体優先モードの設定(選択)は、メニュー操作ボタン(モード選択手段)118を操作することでおこなう。
また、前述した各実施形態で説明した処理を、それぞれ組み合わせておこなうような構成であってもよい。例えば、第2実施形態で説明した画角内に占める動体領域の割合の判定と、第3実施形態で説明した画角内の所定の範囲内の動体の判定の両方おこない、これらの判定に基づいて設定された動体を優先して撮像するような構成であってもよい。
また、前述した実施形態では、カメラ100の内部に設けられた制御部や処理部などが互いに連携して動作することによって、カメラ100の動作を制御するような構成であるが、これに限定されるものではない。前述した図3や図7、図9、図11のフローに従ったプログラムを予めメモリ108に格納しておき、当該プログラムをCPU120が実行することで、カメラ100の動作を制御するような構成であってもよい。
また、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。また、プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、光/光磁気記録媒体でもあってもよい。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。すなわち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワークまたは各種記録媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。すなわち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワークまたは各種記録媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
100 デジタルカメラ(撮像装置)
101 撮像レンズ群(撮像レンズ)
103 フォーカスレンズ
114 フォーカスレンズ駆動部(レンズ駆動手段)
120 システム制御部(CPU)
122 特徴検出部(動体検出手段)
124 フォーカスブラケット制御部(設定手段)
101 撮像レンズ群(撮像レンズ)
103 フォーカスレンズ
114 フォーカスレンズ駆動部(レンズ駆動手段)
120 システム制御部(CPU)
122 特徴検出部(動体検出手段)
124 フォーカスブラケット制御部(設定手段)
Claims (25)
- 撮像レンズに含まれるフォーカスレンズのレンズ位置を異ならせて連続して被写体を撮像することで複数の画像を取得する撮像装置であって、
画角内の動体を検出する動体検出手段と、
前記フォーカスレンズのレンズ位置を異ならせて連続して被写体を撮像する際の前記フォーカスレンズのレンズ位置を変更する順序を設定する設定手段と、
を有し、
前記設定手段は、前記動体検出手段によって動体が検出された場合に、当該検出した動体に対応する前記フォーカスレンズのレンズ位置で最初に撮像をおこない、次の撮像をおこなった後は前記フォーカスレンズのレンズ位置を至近側または無限遠側のいずれか一方向に向けて順に異ならせて撮像をおこなうように、前記フォーカスレンズのレンズ位置を変更する順序を設定することを特徴とする撮像装置。 - 前記設定手段は、前記動体検出手段によって動体が検出されなかった場合に、最も至近側または最も無限遠側のいずれか一方の前記フォーカスレンズのレンズ位置から他方のレンズ位置に向けて順に異ならせて撮像をおこなうように前記フォーカスレンズのレンズ位置を変更する順序を設定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記設定手段は、前記動体検出手段によって動体が検出された場合に、当該検出した動体に対応する前記フォーカスレンズのレンズ位置で最初に撮像をおこない、前記フォーカスレンズのレンズ位置を最も至近側または最も無限遠側の一方に変更してから次の撮像をおこなうように前記フォーカスレンズのレンズ位置を変更する順序を設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
- 少なくともシャッタ速度を設定することで、前記フォーカスレンズのレンズ位置を異ならせて連続して被写体を撮像する際の露出量を設定する露出制御手段を有し、
前記露出制御手段は、前記動体検出手段によって動体が検出された場合に、当該検出した動体以外の被写体に対応する前記フォーカスレンズのレンズ位置で撮像をおこなう場合のシャッタ速度を、当該検出した動体に対応したシャッタ速度とは異なるシャッタ速度に設定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の撮像装置。 - 前記フォーカスレンズのレンズ位置を異ならせて連続して被写体を撮像する際の露出量を設定する露出制御手段を有し、
前記露出制御手段は、前記動体検出手段によって動体が検出された場合に、当該検出した動体以外の被写体に対応する前記フォーカスレンズのレンズ位置で撮像をおこなう場合の露出量を、当該検出した動体に対応した露出量に設定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の撮像装置。 - 前記動体検出手段は、画角内の複数の領域におけるそれぞれの動きベクトルに基づいて動体を検出することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の撮像装置。
- 前記動体検出手段は、前記動きベクトルの大きさが第1の動きベクトルよりも大きい被写体を動体として検出することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
- 前記動体検出手段は、前記動きベクトルの大きさが前記第1の動きベクトルよりも大きい第2の動きベクトルよりも小さい被写体を動体として検出することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
- 前記動体検出手段で動体が検出された場合に、前記画角内の複数の領域に占める当該動体が存在する領域の割合が所定の割合よりも大きいか否かを判定する第1の判定手段を有し、
前記設定手段は、前記第1の判定手段によって動体が存在する領域の割合が所定の割合よりも大きいと判定された場合は、当該検出した動体に対応する前記フォーカスレンズのレンズ位置で最初に撮像をおこない、次の撮像をおこなった後は前記フォーカスレンズのレンズ位置を至近側または無限遠側のいずれか一方向に向けて順に異ならせて撮像をおこなうように、前記フォーカスレンズのレンズ位置を変更する順序を設定し、前記第1の判定手段によって動体が存在する領域の割合が所定の割合よりも大きくないと判定された場合は、最も至近側または最も無限遠側のいずれか一方の前記フォーカスレンズのレンズ位置から他方のレンズ位置に向けて順に異ならせて撮像をおこなうように前記フォーカスレンズのレンズ位置を変更する順序を設定することを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の撮像装置。 - 前記動体検出手段で動体が検出された場合に、当該動体が存在する位置が所定の範囲内に存在するか否かを判定する第2の判定手段を有し、
前記設定手段は、前記第2の判定手段によって前記所定の範囲内に動体が存在すると判定された場合は、該検出した動体に対応する前記フォーカスレンズのレンズ位置で最初に撮像をおこない、次の撮像をおこなった後は前記フォーカスレンズのレンズ位置を至近側または無限遠側のいずれか一方向に向けて順に異ならせて撮像をおこなうように、前記フォーカスレンズのレンズ位置を変更する順序を設定し、前記第2の判定手段によって前記所定の範囲以外の範囲に動体が存在すると判定された場合は、最も至近側または最も無限遠側のいずれか一方の前記フォーカスレンズのレンズ位置から他方のレンズ位置に向けて順に異ならせて撮像をおこなうように前記フォーカスレンズのレンズ位置を変更する順序を設定することを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の撮像装置。 - 前記第2の判定手段は、画角内の中心を基準にして前記所定の範囲を設定することを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
- 取得した画像に基づいて測光演算をおこなう測光演算手段を有し、
前記第2の判定手段は、前記画角内の複数の領域において、前記測光演算手段により測光演算をおこなう位置に基づいて前記所定の範囲を設定することを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。 - 前記動体検出手段によって複数の動体が検出された場合に、当該複数の動体の中から主要な動体を判定する第3の判定手段を有し、
前記設定手段は、前記主要な動体に対応する前記フォーカスレンズのレンズ位置で撮像をおこない、次の撮像をおこなった後は前記フォーカスレンズのレンズ位置を至近側または無限遠側のいずれか一方向に向けて順に異ならせて撮像をおこなうように、前記フォーカスレンズのレンズ位置を変更する順序を設定することを特徴とする請求項1乃至12の何れか一項に記載の撮像装置。 - 前記第3の判定手段は、画角内の略中央を基準とした所定の範囲内に存在する動体を前記主要な動体として判定することを特徴とする請求項13に記載の撮像装置。
- 前記第3の判定手段は、被写体を測光する範囲を基準とした所定の範囲内に存在する動体を前記主要な動体として判定することを特徴とする請求項13に記載の撮像装置。
- 前記動体検出手段によって検出された複数の動体のうち、前記第3の判定手段によって設定された前記所定の範囲外に存在する動体が前記主要な動体よりも至近側または無限遠側のどちらに位置するかを判定する第4の判定手段を有し、
前記設定手段は、前記第4の判定手段によって至近側に前記所定の範囲外に存在する動体が位置すると判定された場合は、前記主要な動体に対応する前記フォーカスレンズのレンズ位置で最初に撮像をおこない、次の撮像をおこなった後は前記フォーカスレンズのレンズ位置を至近側から無限遠側に向けて順に異ならせて撮像をおこない、前記第4の判定手段によって無限遠側に前記所定の範囲外に存在する動体が位置すると判定された場合は、前記主要な動体に対応する前記フォーカスレンズのレンズ位置で最初の撮像をおこない、次の撮像をおこなった後は前記フォーカスレンズのレンズ位置を無限遠側から至近側に向けて順に異ならせて撮像をおこなうように、前記フォーカスレンズのレンズ位置を変更する順序を設定することを特徴とする請求項12乃至15の何れか一項に記載の撮像装置。 - 前記動体検出手段によって検出した動体に対応した前記フォーカスレンズのレンズ位置で最初の撮像をおこない、次の撮像をおこなった後は前記フォーカスレンズのレンズ位置を、至近側または無限遠側のいずれか一方向に向けて順に異ならせて撮像をおこなうように、前記フォーカスレンズのレンズ位置を変更するモードを選択することが可能なモード選択手段を有することを特徴とする請求項1乃至16の何れか一項に記載の撮像装置。
- 撮像レンズに含まれるフォーカスレンズのレンズ位置を異ならせて連続して被写体を撮像することで複数の画像を取得する撮像装置であって、
画角内の動体を検出する動体検出手段と、
前記フォーカスレンズのレンズ位置を異ならせて連続して被写体を撮像する際の前記フォーカスレンズのレンズ位置を変更する順序を設定する設定手段と、
を有し、
前記設定手段は、前記動体検出手段によって複数の動体が検出された場合に、当該検出した複数の動体のうち、主要な動体に対応する前記フォーカスレンズのレンズ位置で撮像をおこなった後に、前記検出した複数の動体のうち、前記主要な動体以外の動体に対応する前記フォーカスレンズのレンズ位置で撮像をおこなうように、前記フォーカスレンズのレンズ位置を変更する順序を設定することを特徴とする撮像装置。 - 前記動体検出手段によって検出した複数の動体のうち、画角内の所定の範囲内に存在する動体を前記主要な動体として判定する判定手段を有することを特徴とする請求項18に記載の撮像装置。
- 前記設定手段は、前記主要な動体が複数存在する場合は、複数の前記主要な動体の撮像をおこなった後に前記主要な動体以外の動体の撮像をおこなうように、前記フォーカスレンズのレンズ位置を変更する順序を設定することを特徴とする請求項18又は19に記載の撮像装置。
- 前記設定手段は、前記主要な動体の撮像をおこなった後に、前記フォーカスレンズのレンズ位置を至近側または無限遠側のいずれか一方向に向けて変更してから前記フォーカスレンズのレンズ位置を順に異ならせて前記主要な動体以外の動体の撮像をおこなうように、前記フォーカスレンズのレンズ位置を変更する順序を設定することを特徴とする撮像装置。
- 動体に対応する前記フォーカスレンズのレンズ位置とは、当該動体が被写界深度内に含まれるような前記フォーカスレンズのレンズ位置であることを特徴とする請求項1乃至21の何れか一項に記載の撮像装置。
- 撮像レンズに含まれるフォーカスレンズのレンズ位置を異ならせて連続して被写体を撮像することで複数の画像を取得する撮像装置の制御方法であって、
画角内の動体を検出する動体検出工程と、
前記フォーカスレンズのレンズ位置を異ならせて連続して被写体を撮像する際の前記フォーカスレンズのレンズ位置を変更する順序を設定する設定工程と、
を有し、
前記設定工程は、前記動体検出工程によって動体が検出された場合に、当該検出した動体に対応する前記フォーカスレンズのレンズ位置で最初に撮像をおこない、次の撮像をおこなった後は前記フォーカスレンズのレンズ位置を至近側または無限遠側のいずれか一方向に向けて順に異ならせて撮像をおこなうように、前記フォーカスレンズのレンズ位置を変更する順序を設定することを特徴とする撮像装置の制御方法。 - 撮像レンズに含まれるフォーカスレンズのレンズ位置を異ならせて連続して被写体を撮像することで複数の画像を取得する撮像装置の制御方法であって、
画角内の動体を検出する動体検出工程と、
前記フォーカスレンズのレンズ位置を異ならせて連続して被写体を撮像する際の前記フォーカスレンズのレンズ位置を変更する順序を設定する設定工程と、
を有し、
前記設定工程は、前記動体検出工程によって複数の動体が検出された場合に、当該検出した複数の動体のうち、主要な動体に対応する前記フォーカスレンズのレンズ位置で撮像をおこなった後に、前記検出した複数の動体のうち、前記主要な動体以外の動体に対応する前記フォーカスレンズのレンズ位置で撮像をおこなうように、前記フォーカスレンズのレンズ位置を変更する順序を設定することを特徴とする撮像装置の制御方法。 - 請求項23又は24に記載の撮像装置の制御方法をコンピュータで実行させるためのコンピュータで読み取り可能なプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014119049A JP2015232620A (ja) | 2014-06-09 | 2014-06-09 | 撮像装置、制御方法およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014119049A JP2015232620A (ja) | 2014-06-09 | 2014-06-09 | 撮像装置、制御方法およびプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015232620A true JP2015232620A (ja) | 2015-12-24 |
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Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018137648A (ja) * | 2017-02-22 | 2018-08-30 | キヤノン株式会社 | 撮像装置、撮像装置の制御方法およびプログラム |
WO2019193889A1 (ja) * | 2018-04-05 | 2019-10-10 | 富士フイルム株式会社 | 画像位置合わせ補助装置、方法及びプログラム並びに撮像装置 |
-
2014
- 2014-06-09 JP JP2014119049A patent/JP2015232620A/ja active Pending
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