JP2009284071A - 画像解析装置および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】正確な画像解析を行うことができる画像解析装置および撮像装置を提供する。
【解決手段】画像情報に対して第1の処理を行う第1処理手段170と、前記画像情報に対して前記第1の処理とは異なる第2の処理を行う第2処理手段170と、を備え、前記第1処理手段は、前記画像情報に対し所定の補正処理を行って前記第1の処理を行う。
【選択図】 図1

Description

この発明は、画像解析装置および撮像装置に関するものである。
画像の輝度分布に基づいて背景である可能性が高い領域を抽出し、この領域の色域を決定することで画像の中から背景領域を抽出する画像処理装置が知られている(特許文献1)。
特開2002−368982号公報
しかしながら、画像の輝度分布を用いて画像解析すると光学系の特性によっては画像の周辺部に対して正確な輝度が得られず、正確な画像解析が行えないという問題があった。
この発明が解決しようとする課題は、正確な画像解析を行うことができる画像解析装置および撮像装置を提供することである。
この発明は、以下の解決手段によって上記課題を解決する。なお、発明の実施形態を示す図面に対応する符号を付して説明するが、この符号は発明の理解を容易にするためだけのものであって発明を限定する趣旨ではない。
[1]発明に係る画像解析装置は、画像情報に対して第1の処理を行う第1処理手段(170)と、前記画像情報に対して前記第1の処理とは異なる第2の処理を行う第2処理手段(170)と、を備え、前記第1処理手段は、前記画像情報に対し所定の補正処理を行って前記第1の処理を行うことを特徴とする。
上記発明において、前記補正処理は、前記画像情報の周辺部に対する当該画像情報の輝度情報の補正として構成することができる。
また上記発明において、前記第1処理手段(170)は、前記輝度情報に基づいて前記第1の処理を行うように構成することができる。
また上記発明において、前記第1処理手段(170)は、前記輝度情報に基づいて前記画像情報から背景に相当する領域を抽出するように構成することができる。
また上記発明において、前記画像情報は色情報を含むように構成することができる。
また上記発明において、前記第2処理手段(170)は、前記色情報に基づいて前記第2の処理を行うように構成することができる。
また上記発明において、前記第2処理手段(170)は、前記色情報に基づいて前記画像情報から顔に相当する領域を抽出するように構成することができる。
また上記発明において、前記第2処理手段(170)は、前記第1処理手段(170)による抽出結果に基づいて、前記顔に相当する領域を抽出するように構成することができる。
[2]発明に係る撮像装置(1)は、上記画像解析装置を備えたことを特徴とする。
上記発明において、光学系(210)による像を観察する観察光学系と、前記観察光学系に配置されて前記像を撮像する撮像手段(137)と、を備え、前記第1処理手段(170)および第2処理手段(170)は、前記撮像手段による像に対して前記第1の処理及び第2の処理を行うように構成することができる。
上記発明によれば、画像解析の精度を向上させることができる。
以下においては、上記発明を一眼レフデジタルカメラに適用した実施形態を図面に基づいて説明する。ただし上記発明は、銀塩フィルムカメラやコンパクトカメラその他の撮像装置にも適用することができる。
図1は、本実施形態に係る一眼レフデジタルカメラ1を示すブロック図であり、上記発明の画像解析装置および撮像装置に関する構成以外のカメラの一般的構成については、その図示と説明を一部省略する。
本実施形態の一眼レフデジタルカメラ1(以下、単にカメラ1という。)は、カメラボディ100とレンズ鏡筒200とを備え、カメラボディ100とレンズ鏡筒200は着脱可能に結合されている。
レンズ鏡筒200には、フォーカスレンズ211やズームレンズ212を含むレンズ群210や絞り装置220などからなる撮影光学系が内蔵されている。
フォーカスレンズ211は、その光軸L1に沿って移動可能に設けられ、フォーカスレンズエンコーダ260によってその位置が検出されつつフォーカスレンズ駆動モータ230によってその位置が調節される。そして、フォーカスレンズエンコーダ260で検出されたフォーカスレンズ211の位置情報は、レンズ制御部250を介して後述するレンズ駆動制御部165へ送信される。また、フォーカスレンズ駆動モータ230は、後述する焦点検出結果に基づいて演算された駆動量や駆動速度に応じて、レンズ駆動制御部165からレンズ制御部250を介して送信される駆動信号により駆動する。さらに、フォーカスレンズ駆動モータ230は、後述するズームレンズ212の焦点距離と関係に応じた位置に、レンズ制御部250から送信される駆動信号により駆動する。
ズームレンズ212は、その光軸L1に沿って移動可能に設けられ、ズームレンズエンコーダ280によってその位置が検出されつつズームレンズ駆動モータ270によってその位置が調節される。ズームレンズ212の位置は、操作部150に設けられたズームボタンを操作することにより調節される。そして、ズームレンズエンコーダ280で検出されたズームレンズ212の位置情報は、レンズ制御部250へ送信される。
絞り装置220は、上記撮影光学系を通過して撮像素子110に至る光束の光量を制限するために、光軸L1を中心にした開口径が調節可能とされている。絞り装置220による開口径の調節は、たとえば自動露出モードにおいて演算された絞り値に応じた信号が、カメラ制御部170からレンズ制御部250を介して絞り駆動部240へ送信されることにより行われる。また、開口径の調節は、カメラボディ100に設けられた操作部150によるマニュアル操作により、設定された絞り値に応じた信号がカメラ制御部170からレンズ制御部250を介して絞り駆動部240へ送信されることによっても行われる。
レンズ鏡筒200にはレンズ制御部250が設けられている。レンズ制御部250はマイクロプロセッサとメモリなどの周辺部品から構成され、カメラ制御部170と電気的に接続され、このカメラ制御部170からデフォーカス量や絞り制御信号などの情報を受信するとともに、カメラ制御部170へレンズ情報を送信する。
一方、カメラボディ100は、被写体からの光束を撮像素子110、ファインダ135、測光センサ137及び焦点検出モジュール161へ導くためのミラー系120を備える。このミラー系120は、回転軸123を中心にして被写体の観察位置と撮影位置との間で所定角度だけ回転するクイックリターンミラー121と、このクイックリターンミラー121に軸支されてクイックリターンミラー121の回動に合わせて回転するサブミラー122とを備える。図1においては、ミラー系120が被写体の観察位置にある状態を実線で示し、被写体の撮影位置にある状態を二点鎖線で示す。
ミラー系120は、被写体の観察位置にある状態では光軸L1の光路上に挿入される一方で、被写体の撮影位置にある状態では光軸L1の光路から退避するように回転する。
クイックリターンミラー121はハーフミラーで構成され、被写体の観察位置にある状態では、被写体からの光束(光軸L1)の一部の光束(光軸L2,L3)を当該クイックリターンミラー121で反射してファインダ135および測光センサ137へ導き、一部の光束(光軸L4)を透過させてサブミラー122へ導く。これに対して、サブミラー122は全反射ミラーで構成され、クイックリターンミラー121を透過した光束(光軸L4)を焦点検出モジュール161へ導く。
したがって、ミラー系120が観察位置にある場合は、被写体からの光束(光軸L1)はファインダ135、測光センサ137および焦点検出モジュール161へ導かれ、撮影者により被写体が観察されるとともに、露出演算やフォーカスレンズ211の焦点調節状態の検出が実行される。そして、撮影者がレリーズボタンを全押しするとミラー系120が撮影位置に回動し、被写体からの光束(光軸L1)は全て撮像素子110へ導かれ、撮影した画像データを図示しないメモリに保存する。
焦点検出モジュール161は、被写体光を用いた位相差検出方式による自動合焦制御を実行するための焦点検出素子であり、サブミラー122で反射した光束(光軸L4)の、撮像素子110の撮像面と光学的に等価な位置に固定されている。
図2は、図1に示す焦点検出モジュール161の構成例を示す図である。
本例の焦点検出モジュール161は、コンデンサレンズ161a、一対の開口が形成された絞りマスク161b、一対の再結像レンズ161cおよび一対のラインセンサ161dを有し、フォーカスレンズ211の射出瞳の異なる一対の領域を通る一対の光束をラインセンサ161dで受光して得られる一対の像信号の位相ずれを周知の相関演算によって求めることにより焦点調節状態を検出する。
そして、図2に示すように被写体Pが撮像素子110の等価面(予定結像面)161eで結像すると合焦状態となるが、フォーカスレンズ211が光軸L1方向に移動することで、結像点が等価面161eより被写体側にずれたり(前ピンと称される)、カメラボディ100側にずれたりすると(後ピンと称される)、ピントずれの状態となる。
なお、被写体Pの結像点が等価面161eより被写体側にずれると、一対のラインセンサ161dで検出される一対の像信号の間隔Wが、合焦状態の間隔Wに比べて短くなり、逆に被写体像Pの結像点がカメラボディ100側にずれると、一対のラインセンサ161dで検出される一対の像信号の間隔Wが、合焦状態の間隔Wに比べて長くなる。
すなわち、合焦状態では一対のラインセンサ161dで検出される像信号がラインセンサの中心に対して重なるが、非合焦状態ではラインセンサの中心に対して各像信号がずれる、すなわち位相差が生じるので、この位相差(ずれ量)に応じた量だけフォーカスレンズ211を移動させることでピントを合わせる。
図1に戻り、AF−CCD制御部162は、オートフォーカスモードにおいて、焦点検出モジュール161のラインセンサ161dのゲインや蓄積時間を制御するもので、焦点検出位置として選択された焦点検出エリアに関する情報をカメラ制御部170から受け、この焦点検出エリアに相当する一対のラインセンサ161dにて検出された一対の像信号を読み出し、デフォーカス演算部163へ出力する。
デフォーカス演算部163は、AF−CCD制御部162から送られてきた一対の像信号のずれ量をデフォーカス量ΔWに変換し、これをレンズ駆動量演算部164へ出力する。
レンズ駆動量演算部164は、デフォーカス演算部163から送られてきたデフォーカス量ΔWに基づいて、当該デフォーカス量ΔWに応じたレンズ駆動量Δdを演算し、これをレンズ駆動制御部165へ出力する。
レンズ駆動制御部165は、レンズ駆動量演算部164から送られてきたレンズ駆動量Δdに基づいてレンズ駆動モータ230へ駆動指令を送出し、レンズ駆動量Δdだけフォーカスレンズ211を移動させる。
撮像素子110は、カメラボディ100の、被写体からの光束の光軸L1上であって、レンズ群210を含む撮影光学系の予定焦点面となる位置に設けられ、その前面にシャッター111が設けられている。撮像素子110は、複数の光電変換素子が二次元に配列されたものであって、二次元CCDイメージセンサ、MOSセンサまたはCIDなどで構成することができる。この撮像素子110で光電変換された電気画像信号は、カメラ制御部170で画像処理されたのち図示しないメモリに保存される。なお、撮影画像を格納するメモリは内蔵型メモリやカード型メモリなどで構成することができる。
一方、クイックリターンミラー121で反射した被写体からの光束は、撮像素子110と光学的に等価な面に配置された焦点板131に結像し、ペンタプリズム133と接眼レンズ134とを介して撮影者の眼球に導かれる。このとき、透過型液晶表示器132は、焦点板131上の被写体像に焦点検出エリアマークなどを重畳して表示するとともに、被写体像外のエリアにシャッター速度、絞り値、撮影枚数などの撮影に関する情報を表示する。これにより、撮影準備状態において、ファインダ135を通して被写体およびその背景ならびに撮影関連情報などを観察することができる。
操作部150は、シャッターレリーズボタン、ズームボタン、および撮影者がカメラ1の各種動作モードを設定するための入力スイッチであり、自動露出モード/マニュアル露出モード、オートフォーカスモード/マニュアルフォーカスモードの切換や、オートフォーカスモードの中でも、ワンショットモード/コンティニュアスモードの切換が行えるようになっている。
また、シャッターレリーズボタンは全押ししたときにシャッターがONされるが、これ以外にも、オートフォーカスモードにおいて当該ボタンを半押しするとフォーカスレンズの合焦動作がONとなり、ボタンを離すとOFFになる。また、単写/連写設定ボタンも含まれ、連写モードでレリーズボタンを全押しすると1秒間に所定枚数の画像を撮影することができる。
また、ズームボタンは、広角側にズーミングするWボタンと、望遠側にズーミングするTボタンとを備え、Wボタンを押すとズームレンズ212の焦点距離を短くするようにズームレンズ駆動モータ270が駆動し、Tボタンを押すとズームレンズ212の焦点距離を長くするようにズームレンズ駆動モータ270が駆動する。これらの操作部150により設定された各種モードはカメラ制御部170へ送信される。
カメラボディ100にはカメラ制御部170が設けられている。カメラ制御部170はマイクロプロセッサとメモリなどの周辺部品から構成され、レンズ制御部250と電気的に接続され、このレンズ制御部250からレンズ情報を受信するとともに、レンズ制御部250へデフォーカス量や絞り制御信号などの情報を送信する。また、カメラ制御部170は、上述したように撮像素子110から画像情報を読み出すとともに、必要に応じて所定の情報処理を施し、図示しないメモリに出力する。また、カメラ制御部170は、撮影画像情報の補正やレンズ鏡筒200の焦点調節状態、絞り調節状態などを検出するなど、カメラ1全体の制御を司る。
接眼レンズ134の近傍には、測光用レンズ136と測光センサ137が設けられ、焦点板131に結像した被写体光の一部を受光する。
本例の測光センサ137は、二次元カラーCCDイメージセンサなどで構成され、受光した光束の輝度に応じた測光信号を所定の画素群ごとにカメラ制御部170へ出力し、撮影の際の撮像素子110の露出値を演算する。また、測光センサ137による画素ごと又は所定の画素群ごとの測光信号は、カメラ制御部170へ出力されて、撮影シーンの解析や認識にも用いられ、輝度や色彩に基づいて焦点調節対象の位置を解析または認識したり、人物撮影や風景撮影などの撮影モードの選択をしたり、各種画像解析処理に用いられる。以下、本例のカメラ1の画像解析処理について説明する。
図3A〜図3Eは、測光センサ137を示す正面図であって本例のカメラ1の画像解析例を説明するための図である。本例の測光センサ137は、横方向にi行、縦方向にj列のi×j個の受光部(画素)137aを有する二次元カラーCCDイメージセンサであり、左上の受光部137aを[1][1]としたときのi行j列の受光部137aを受光部[i][j]と称する。
図4Aは本例のカメラ1の動作例を示すフローチャート、図4Bは図4AのステップS7のサブルーチンを示すフローチャートである。
本例のカメラ1では、測光センサ137で撮像された画像情報から被写体の背景領域を抽出する処理と、同じく測光センサ137で撮像された画像情報から被写体(人物)の顔領域を抽出する処理を実行する。以下、図3Aに示すように、向かって中央左側に人物137A、中央右側に木137B、手前に道路137Cがある被写界を撮影した場合を例に挙げて説明する。
まず、カメラ1の主電源をONすると、測光センサ137を用いて撮影光学系210による画像を所定間隔で取得する(ステップS1)。
ステップS1で取得された画像の輝度情報はカメラ制御部170へ送出され、カメラ制御部170において輝度情報に基づいて撮影光学系210の光学特性等による光量の補正処理を実行する(ステップS2)。
ここで、ステップS1で取得された画像の受光部[i][j]の輝度出力をVy[i][j]、受光部[i][j]のRGB各色の出力をそれぞれVr[i][j],Vg[i][j],Vb[i][j]、各受光部のRGB各色の出力を合成して輝度値を算出するための定数をそれぞれRmix,Gmix,Bmixとすると、補正処理前の輝度出力Vy[i][j]は、下記式1で表わされる。
《式1》
Vy[i][j]=
Rmix×Vr[i][j]+Gmix×Vg[i][j]+Bmix×Vb[i][j]
ステップS2の光量補正処理では、上記式1の輝度出力Vy[i][j]を下記式2に基づいて補正する。これにより、周辺部の光量低下が生じることがある広角レンズなどについて光量補正がされ、続くステップS3における背景領域の抽出精度が向上することになる。
なお、式2において、VyZ[i][j]は補正後の輝度出力、Kadj[i][j]は各受光部137aに光量補正を施すための係数である。補正後の輝度出力VyZ[i][j]を図3Bに示す。
《式2》
VyZ[i][j]=Vy[i][j]×Kadj[i][j]
ステップS2において各受光部137aの輝度出力が補正されると、補正後の輝度出力VyZ[i][j]の各列に対し(図3B)、下記式3および式4に基づいて背景領域の判定を行なう。
《式3》
|log(VyZ[i][j])−log(VyZ[i][1])|<B
《式4》
M1[i][j−1]≠0
上記式3において、Bは予め実験等で求めた判定閾値、log(VyZ[i][j])は2を底数とする輝度出力VyZ[i][j]の対数、log(VyZ[i][1])は2を底数とする輝度出力VyZ[i][1]の対数であり、単位は全てAPEX(Additive System of Photographic Exposure)演算などで用いられる段(ステップ)である。
また、上記式4において、M1は背景領域か否かの判定フラグであり、M1[i][1]の初期値は1、j≠1を満たすM1[i][j]の初期値は0である。
ここで、測光センサ137の最上列[i][1]の受光部137aに相当する被写界領域は背景領域である可能性が高いと言えるので、この最上列[i][1]の受光部137aの輝度出力VyZ[i][1]に対し、判定閾値Bの範囲内にある輝度域を背景領域の輝度域に設定する。そして、j=2,3,4…のようにjが小さい方から順に輝度出力VyZ[i][j]のjに代入したときに上記式3を満たす受光部137aの判定フラグM1[i][j]を初期値0から1に置換する。
測光センサ137の最下列まで上記演算を終了すると、M1[i][j]=1となった受光部137aを抽出する。抽出された背景領域137Dを図3Cに示す。このようにして抽出された背景領域137Dの情報は、たとえば焦点検出エリアの選択や露出制御を決める情報として利用することができる。
次に、被写界の撮像画像から人物137Aの顔領域を抽出する。すなわち、ステップS4において、上記ステップS1と同様に測光センサ137を用いて撮影光学系210による画像を所定間隔で取得する。
また、ステップS5では所定の焦点検出エリアにおける焦点調節状態を焦点検出モジュール161により検出し、デフォーカス演算部163、レンズ駆動量演算部164、レンズ駆動制御部165、レンズ制御部250およびフォーカスレンズ駆動モータ230を介して上述した手順でフォーカスレンズ211を合焦位置へ駆動し、その位置をフォーカスレンズエンコーダ260で検出することにより撮影距離を検出する。
ステップS6では顔領域を抽出する。ここでは、ステップS3で抽出された背景領域(図3C参照)以外の領域に人物137Aの顔領域が存在することを前提にして顔領域を抽出するが、ステップS4にて取得した画像全体に対して以下の処理を実行することもできる。
まず、ステップS3にて抽出された背景領域137Dを除く領域の画像に対し、色相Hを算出する。この色相Hは、測光センサ137の各受光部137aの各RGBの出力をR,G,B、その最大値をMAX、最小値をMINとしたときに、MAXがR(赤)の出力である場合は、色相H=60×(G−B)/(MAX−MIN)であり、同様にしてMAXがG(緑)の出力である場合は、色相H=120+60×(B−R)/(MAX−MIN)であり、MAXがB(青)の出力である場合は、色相H=240+60×(R−G)/(MAX−MIN)である。
次いで、受光部[i][j]の色相をH[i][j]、人肌の色相範囲を設定するための定数をHloconst,Hhiconst(Hloconst,Hhiconstはたとえば0〜30°)としたときに、下記式5を満たす受光部[i][j]を抽出する。図3Dに式5を満たす顔領域候補として抽出された領域137F1,137F2を示す。
≪式5≫
Hloconst<H[i][j]<Hhiconst
次いで、カメラ制御部170は、顔幅に相当する測光センサ137の受光部137aの数Fwidth(画素数)を下記式6により求める。式6において、Ftypは実際の人物の顔の幅に相当する定数、fは撮影光学系210の焦点距離、DはステップS5にて検出された所定の焦点検出エリアにおける撮影距離、pは測光センサ130の受光部137aのピッチである。
≪式6≫
Fwidth=(Ftyp×f)/(D×p)
なお、上記式6はクイックリターンミラー121から測光用レンズ136を光束が通過する間に像倍率の変更はないものとした関係式であるが、像倍率が変更される光学系においてもその倍率を考慮した関係式(たとえばピッチpを適宜の値にする)にすることで受光部数Fwidthを求めることができる。
次いで、上記式6で求められた受光部数Fwidthと、上記式5で抽出された顔領域候補137F1,137F2の受光部数とを比較し、一致する場合はその領域を顔領域と判断する。図3Dに示す2つの顔領域候補137F1,137F2については、一方の顔領域候補137F1のみが受光部数Fwidthと一致するので、図3Eに示すように、この領域137F1を顔領域の検出結果とする。
以上のようにして顔領域137F1が抽出されるが、この画像解析処理では輝度より色相が重要であることから、ステップS2で行った光量補正は行わない。したがって、そのぶんの演算負荷が軽減されることになる。
ステップS6で抽出された顔領域137F1の情報は、たとえば次のステップS7における焦点検出に利用される。ここでは、抽出された顔領域137の位置を追尾しながらその領域に合焦させる処理を実行するものとする。
すなわち、まず図4AのステップS71にて設定された被写体エリア、たとえばステップS6で抽出された顔領域137F1の画像を抽出し、テンプレート画像を生成する。次いで、ステップS72にて、顔領域137F1を含みこれより広い周辺の所定エリアを設定し、所定時間経過後の周辺エリアに相当する画像情報を測光センサ137の出力信号に基づいて生成し、先に生成したテンプレート画像と比較する。この比較の際に用いられる画像情報は、測光センサ137により検出される色情報及び輝度値であり、テンプレート画像と周辺画像との一致の度合いを類似度として評価するとともに、周辺エリアに他に一致するエリアが存在したかどうかといった可能性の有無を信頼度として評価する。
そして、ステップS73にて、周辺エリアの画像とテンプレート画像とのマッチング処理を実行し、マッチングする場合はステップS74へ進み、周辺エリアの画像のうちマッチングするエリアの二次元座標を演算して求める。なお、マッチングしない場合はステップS71へ戻り、以上の処理を繰り返す。
テンプレート画像とマッチングし、そのエリアの二次元座標が求められたら、カメラ制御部170にてマッチングした旨と座標情報を保持する。さらに、マッチング処理した結果、テンプレート画像と周辺画像との類似度及び信頼度についてもカメラ制御部170にて保持する。
次いで、ステップS75にてマッチングしたエリアの二次元座標に基づいて焦点検出する焦点検出エリアを決定し、この焦点検出エリアにおける焦点調節状態を焦点検出モジュール161により検出する。そして、ステップS76にて、デフォーカス演算部163、レンズ駆動量演算部164、レンズ駆動制御部165、レンズ制御部250およびフォーカスレンズ駆動モータ230を介して上述した手順でフォーカスレンズ211を合焦位置へ駆動する。
ステップS77では合焦状態を判定し、所定の閾値内である場合は図4Aのステップ8へ進み、合焦状態が所定の閾値外である場合はステップS71へ戻って以上の処理を繰り返す。
図4Aに戻り、ステップS8にてレリーズボタンが押されるとクイックリターンミラー121が退避位置に回動するとともにシャッター111が開き、撮像素子110により撮影光学系210を通過した被写体像を撮像する(ステップS9)。以上の処理は主電源がOFFされるまで継続する(ステップS10)。
以上のように、本実施形態のカメラ1によれば、主として輝度情報に基づいて背景領域を抽出する画像解析処理においては光量の補正処理を実行するのに対し、主として色情報に基づいて顔領域を抽出する画像解析処理においては光量の補正処理を実行しないので、演算負荷を低減することができる。
発明の実施形態に係るカメラを示すブロック図である。 図1の焦点検出モジュールを示す図である。 図1のカメラの画像解析例を説明するための図(その1)である。 図1のカメラの画像解析例を説明するための図(その2)である。 図1のカメラの画像解析例を説明するための図(その3)である。 図1のカメラの画像解析例を説明するための図(その4)である。 図1のカメラの画像解析例を説明するための図(その5)である。 図1のカメラの動作例を示すフローチャートである。 図4AのステップS7のサブルーチンを示すフローチャートである。
符号の説明
1…一眼レフデジタルカメラ
100…カメラボディ
110…撮像素子
136…測光用レンズ
137…測光センサ
161…焦点検出モジュール
170…カメラ制御部
200…レンズ鏡筒
210…レンズ群
211…フォーカスレンズ
212…ズームレンズ
220…絞り装置
230…フォーカスレンズ駆動モータ
240…絞り駆動装置
250…レンズ制御部
260…フォーカスレンズエンコーダ

Claims (10)

  1. 画像情報に対して第1の処理を行う第1処理手段と、
    前記画像情報に対して前記第1の処理とは異なる第2の処理を行う第2処理手段と、を備え、
    前記第1処理手段は、前記画像情報に対し所定の補正処理を行って前記第1処理を行うことを特徴とする画像解析装置。
  2. 請求項1に記載の画像解析装置において、
    前記補正処理は、前記画像情報の周辺部に対する当該画像情報の輝度情報の補正であることを特徴とする画像解析装置。
  3. 請求項2に記載の画像解析装置において、
    前記第1処理手段は、前記輝度情報に基づいて前記第1の処理を行うことを特徴とする画像解析装置。
  4. 請求項3に記載の画像解析装置において、
    前記第1処理手段は、前記輝度情報に基づいて前記画像情報から背景に相当する領域を抽出することを特徴とする画像解析装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像解析装置において、
    前記画像情報は、色情報を含むことを特徴とする画像解析装置。
  6. 請求項5に記載の画像解析装置において、
    前記第2処理手段は、前記色情報に基づいて前記第2の処理を行うことを特徴とする画像解析装置。
  7. 請求項6に記載の画像解析装置において、
    前記第2処理手段は、前記色情報に基づいて前記画像情報から顔に相当する領域を抽出することを特徴とする画像解析装置。
  8. 請求項7に記載の画像解析装置において、
    前記第2処理手段は、前記第1処理手段による抽出結果に基づいて、前記顔に相当する領域を抽出することを特徴とする画像解析装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像解析装置を備えたことを特徴とする撮像装置。
  10. 請求項9に記載の撮像装置において、
    光学系による像を観察する観察光学系と、
    前記観察光学系に配置されて前記像を撮像する撮像手段と、を備え、
    前記第1処理手段および第2処理手段は、前記撮像手段による像に対して前記第1の処理及び第2の処理を行うことを特徴とする撮像装置。
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