JP2001103304A - 特定被写体抽出方法および装置 - Google Patents

特定被写体抽出方法および装置

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JP2001103304A
JP2001103304A JP2000228729A JP2000228729A JP2001103304A JP 2001103304 A JP2001103304 A JP 2001103304A JP 2000228729 A JP2000228729 A JP 2000228729A JP 2000228729 A JP2000228729 A JP 2000228729A JP 2001103304 A JP2001103304 A JP 2001103304A
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JP2000228729A
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Naoto Kaneshiro
金城  直人
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】デジタルおよびアナログのフォトプリンタ等に
おいて、様々な状態の画像に対応して、高精度な特定被
写体の抽出を、良好な効率で行うことを可能にする特定
被写体抽出方法およびこれを用いる特定被写体抽出装置
を提供する。 【解決手段】複数の特定被写体抽出アルゴリズムを逐次
的に実行するに際し、後段の抽出アルゴリズムの抽出条
件を、前段の抽出アルゴリズムによる抽出結果に適応さ
せて変更することにより、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定被写体抽出方
法および装置に関し、より具体的には、通常シーンでの
特定被写体、例えば人物の顔抽出性能を維持し、かつ、
近接ストロボ撮影シーンや、逆光撮影シーンでの特定被
写体、例えば人物の顔抽出性能を向上させることが可能
な特定被写体抽出方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ネガフィルム、リバーサルフィル
ム等の写真フィルム(以下、単にフィルムという)に撮
影された画像の感光材料(印画紙)への焼き付けは、フ
ィルムの画像を感光材料に投影して感光材料を面露光す
る、いわゆる直接露光(アナログ露光)が主流であっ
た。
【0003】これに対し、近年では、デジタル露光を利
用する焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画像
を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号
とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像データ
とし、この画像データに応じて変調した記録光によって
感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、仕上り
プリント(以下、単にプリントという)とするデジタル
フォトプリンタが実用化されている。
【0004】デジタルフォトプリンタでは、画像をデジ
タルの画像データとして、画像データ処理によって焼付
時の露光条件を決定することができるので、逆光やスト
ロボ撮影等に起因する画像の飛びやツブレの補正、シャ
ープネス(鮮鋭化)処理、カラーあるいは濃度フェリア
の補正等を好適に行って、従来の直接露光では得られな
かった高品位なプリントを得ることができる。また、複
数画像の合成や画像分割、さらには文字の合成等も画像
データ処理によって行うことができ、用途に応じて自由
に編集/処理したプリントも出力可能である。
【0005】しかも、デジタルフォトプリンタによれ
ば、画像をプリントとして出力するのみならず、画像デ
ータをコンピュータ等に供給したり、フロッピー(登録
商標)ディスク等の記録媒体に保存しておくこともでき
るので、画像データを、写真以外の様々な用途に利用す
ることができる。
【0006】このようなデジタルフォトプリンタは、基
本的に、フィルムに記録された画像を光電的に読み取る
スキャナ(画像読取装置)、および読み取った画像を画
像処理して出力用の画像データ(露光条件)とする画像
処理装置を有する画像入力装置と、画像入力装置から出
力された画像データに応じて感光材料を走査露光して潜
像を記録するプリンタ(画像記録装置)、および、露光
済の感光材料に現像処理を施してプリントとするプロセ
サ(現像装置)を有する画像出力装置とを有している。
【0007】スキャナでは、光源から射出された読取光
をフィルムに入射して、フィルムに撮影された画像を担
持する投影光を得て、この投影光を結像レンズによって
CCDセンサ等のイメージセンサに結像して光電変換す
ることにより、画像を読み取り、必要に応じて各種の画
像処理を施した後に、フィルム画像の画像データ(画像
データ信号)として画像処理装置に送る。画像処理装置
は、スキャナによって読み取られた画像データから画像
処理条件を設定して、設定した条件に応じた画像処理を
画像データに施し、画像記録のための出力画像データ
(露光条件)としてプリンタに送る。
【0008】プリンタでは、例えば光ビーム走査露光を
利用する装置であれば、画像処理装置から送られた画像
データに応じて光ビームを変調して、この光ビームを主
走査方向に偏向すると共に、主走査方向と直交する副走
査方向に感光材料を搬送することにより、画像を担持す
る光ビームによって感光材料を露光(焼付け)して潜像
を形成し、次いで、プロセサにおいて感光材料に応じた
現像処理等を施して、フィルムに撮影された画像が再生
されたプリントとする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
デジタルフォトプリンタ、通常のアナログのフォトプリ
ンタ(以下、両者をまとめてフォトプリンタという)を
問わず、画像中に人物が存在する場合には、人物の顔が
最も重要視され、その仕上りが、再生画像すなわちプリ
ントの品質や評価に大きな影響を与える。
【0010】そのため、従来のフォトプリンタでは、フ
ィルムに撮影された画像から人物の顔(顔領域)を抽出
し、顔が好ましく仕上がるように露光条件(デジタルフ
ォトプリンタでは出力用の画像データを得るための画像
処理条件、アナログのフォトプリンタでは露光光量や色
フィルタの挿入量等)を決定している。特に、デジタル
フォトプリンタでは、前述のように、画像データ処理に
よって非常に自由度の高い画像処理を行うことができる
ので、顔の情報は、画像に応じた最適な画像処理条件を
設定するための重要な情報となり、適正な顔抽出を行う
ことにより、高品位なプリントを、より安定して作成す
ることが可能となる。
【0011】このような事情の下、従来から、顔のみな
らず、各種の主要被写体等の特定被写体の抽出を行うた
めの被写体抽出の方法が、各種提案されており、例え
ば、画像の色相や彩度を用いた肌色抽出や、画像のエッ
ジ部を検出することによる輪郭抽出等が知られている。
しかしながら、フィルムに撮影される画像の状態は、ス
トロボ撮影、逆光シーン、オーバー(露光過剰)、アン
ダー(露光不足)、カラーフェリア等の様々な撮影条件
で変わるため、これらの方法では、様々な状態の画像に
対応して顔抽出を安定して高精度に行うことは困難であ
る。
【0012】他方、複数の被写体抽出方法を組み合わせ
ることにより、顔抽出の精度を上げることは可能である
が、様々な状態の画像に対応して、安定的に高精度な顔
抽出を行うためには、多数の被写体抽出方法を組み合わ
せる必要があり、被写体抽出のための処理演算時間の増
大を避けることはできず、プリント作成効率の低下等を
招く結果となる。
【0013】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、従来技術の前記問題
点を解決して、デジタルおよびアナログのフォトプリン
タ等において、様々な状態の画像に対応して、高精度な
特定被写体の抽出を、良好な効率で行うことを可能にす
る特定被写体抽出方法およびこの方法を用いる特定被写
体抽出装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様は、複数の特定被写体抽出アル
ゴリズムを逐次的に実行するに際し、後段の抽出アルゴ
リズムの抽出条件を、前段の抽出アルゴリズムによる抽
出結果に適応させて変更することを特徴とする特定被写
体抽出方法を提供するものである。
【0015】また、本発明の第2の態様は、複数の特定
被写体抽出アルゴリズムを並列処理で実行することを複
数の段階において実行するに際し、各段階の抽出状況を
管理し、前段階の抽出状況により、後続の段階の抽出処
理条件を限定して前記後続の段階の前記複数の特定被写
体抽出アルゴリズムを並列処理で実行することを特徴と
する特定被写体抽出方法を提供するものである。なお、
本明細書における「並列処理」には、時分割による実質
的な並列処理を含むものとする。
【0016】ここで、前記抽出処理条件は、前記後続の
段階の前記複数の特定被写体抽出アルゴリズムを実行す
る時の抽出処理対象エリア、または前記後続の段階で実
行する抽出アルゴリズムの種類、もしくは、前記後続の
段階で実行する抽出アルゴリズム内部の制御パラメータ
であるのが好ましい。
【0017】また、前記各段階において並列処理で実行
する前記複数の特定被写体抽出アルゴリズムは、前記複
数の段階において同一の組み合わせ、または、互いに異
なる組み合わせであるのが好ましい。
【0018】一方、本発明は、上記特定被写体抽出方法
を用いる特定被写体抽出装置として具体化することが可
能である。
【0019】すなわち、本発明の第3の態様は、複数の
特定被写体抽出アルゴリズムを逐次的に実行する複数段
の被写体抽出処理手段と、前段の被写体抽出処理手段に
よる被写体抽出結果に応じて後段の被写体抽出処理手段
における抽出条件を適応的に変更する抽出条件変更制御
手段とを有することを特徴とする特定被写体抽出装置を
提供するものである。
【0020】また、本発明の第4の態様は、複数段階に
おいて各々複数の特定被写体抽出アルゴリズムを並列処
理で実行する複数段の被写体抽出並列処理手段と、この
複数段の被写体抽出並列処理手段による各段階の抽出状
況を管理し、前段階の被写体抽出並列処理手段による被
写体抽出状況により、後続の段階の被写体抽出並列処理
手段の抽出処理条件を限定する制御手段とを有すること
を特徴とする特定被写体抽出装置を提供するものであ
る。
【0021】ここで、前記制御手段は、前記抽出処理条
件として、前記後続の段階の被写体抽出並列処理手段の
抽出処理対象エリア、または、前記後続の段階の被写体
抽出並列処理手段で実行する抽出アルゴリズムの種類、
もしくは、前記後続の段階の被写体抽出並列処理手段で
実行する抽出アルゴリズム内部の制御パラメータを限定
するのが好ましい。
【0022】また、前記被写体抽出並列処理手段は、前
記複数の段階の各段階において同一の組み合わせ、また
は、互いに異なる組み合わせの前記複数の特定被写体抽
出アルゴリズムを並列処理で実行するのが好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明に係る特定被写体抽出方法
および装置を添付の図面に示す好適実施例に基づいて以
下に詳細に説明する。
【0024】図1に、本発明の一実施例に係る特定被写
体抽出方法を実施する特定被写体抽出装置を内蔵するデ
ジタルフォトプリンタ10のブロック構成図を示す。図
1に示すデジタルフォトプリンタ(以下、単にフォトプ
リンタという)10は、基本的に、フィルムFに撮影さ
れた画像を光電的に読み取るスキャナ(画像読取装置)
12と、読み取られた画像データ(画像情報)の画像処
理やフォトプリンタ10全体の操作および制御等を行う
画像処理装置14と、画像処理装置14から出力された
画像データに応じて変調した光ビームで感光材料(印画
紙)を画像露光し、現像処理してプリントとして出力す
るプリンタ16とから構成される。
【0025】画像処理装置14には、様々な条件の入力
(設定)、処理の選択や指示、色/濃度補正などの指示
等を入力するためのキーボード18aおよびマウス18
bを有する操作系18と、スキャナ12で読み取られた
画像、各種の操作指示、条件の設定/登録画面等を表示
するディスプレイ20とが接続される。
【0026】なお、本実施例に示す特定被写体抽出装置
は、このようなフォトプリンタのみならず、フィルムに
撮影された画像を光電的に読み取って、得られた画像デ
ータから絞り量などの露光光量や色フィルタ挿入量など
の色調整量等の露光条件を設定し、この露光条件に応じ
て、フィルムの投影光で感光材料を露光する、従来の直
接露光によるアナログのフォトプリンタにも好適に利用
可能である。
【0027】スキャナ12は、フィルムF等に撮影され
た画像を1コマずつ光電的に読み取る装置で、光源22
と、可変絞り24と、フィルムFに入射する読取光をフ
ィルムFの面方向で均一にする拡散ボックス28と、結
像レンズユニット32と、R(赤)、G(緑)およびB
(青)の各画像読取に対応するラインCCDセンサを有
するイメージセンサ34と、アンプ(増幅器)36と、
A/D(アナログ/デジタル)変換器38とを有する。
【0028】また、フォトプリンタ10においては、新
写真システム(Advanced PhotoSystem )や135サ
イズのネガ(あるいはリバーサル)フィルム等のフィル
ムの種類やサイズ、ストリップスやスライド等のフィル
ムの形態等に応じて、スキャナ12の本体に装着自在な
専用のキャリア30が用意されており、このキャリア3
0を交換することにより、各種のフィルムや処理に対応
することができる。フィルムに撮影され、プリント作成
に供される画像(コマ)は、このキャリア30によって
所定の読取位置に搬送される。
【0029】このようなスキャナ12において、フィル
ムFに撮影された画像を読み取る際には、光源22から
射出され、可変絞り24によって光量調整された読取光
が、キャリアによって所定の読取位置に位置されたフィ
ルムFに入射して、透過することにより、フィルムFに
撮影された画像を担持する投影光を得る。
【0030】上述のキャリア30は、図2(A)に模式
的に示されるように、所定の読取位置にフィルムFを位
置させつつ、イメージセンサ34のラインCCDセンサ
の延在方向(主走査方向)と直交する副走査方向に、フ
ィルムFの長手方向を一致させて搬送する、読取位置を
副走査方向に挟んで配置される搬送ローラ対30aおよ
び30bと、フィルムFの投影光を所定のスリット状に
規制する、読取位置に対応して位置する主走査方向に延
在するスリット40aを有するマスク40とを有する。
【0031】フィルムFは、このキャリア30によって
読取位置に位置付けされて副走査方向に搬送されつつ、
読取光を入射される。これにより、結果的にフィルムF
が主走査方向に延在するスリット40aによって2次元
的に走査され、フィルムFに撮影された各コマの画像が
読み取られる。
【0032】なお、図2(A)中の参照符号44は、フ
ィルムFに光学的に記録されるDXコード、拡張DXコ
ード、FNSコード等のバーコードを読み取るためのコ
ードリーダである。また、新写真システムのフィルムに
は、磁気記録媒体が形成されており、新写真システムの
フィルム(カートリッジ)に対応するキャリアには、こ
の磁気記録媒体に記録された情報を読み取り、また、必
要な情報を記録する磁気ヘッドが配置され、フィルムF
の画像読取時に、この磁気ヘッドによって磁気情報が読
み取られ、必要な情報がスキャナ12から画像処理装置
14に送られる。
【0033】前述のように、読取光はキャリア30に保
持されたフィルムFを透過して画像を担持する投影光と
なり、この投影光は、結像レンズユニット32によって
イメージセンサ34の受光面に結像される。
【0034】図2(B)に示されるように、イメージセ
ンサ34は、R画像の読み取りを行うラインCCDセン
サ34R、G画像の読み取りを行うラインCCDセンサ
34G、およびB画像の読み取りを行うラインCCDセ
ンサ34Bを有する、いわゆる3ラインのカラーCCD
センサで、各ラインCCDセンサは、前述のように主走
査方向に延在している。フィルムFの投影光は、このイ
メージセンサ34によって、R、GおよびBの3原色に
分解されて光電的に読み取られる。イメージセンサ34
の出力信号は、アンプ36で増幅され、A/D変換器3
8でデジタル信号とされて、画像処理装置14に送られ
る。
【0035】スキャナ12においては、フィルムFに撮
影された画像の読み取りを、低解像度で読み取るプレス
キャンと、出力画像の画像データを得るための本スキャ
ンとの、2回の画像読み取りで行う。プレスキャンは、
スキャナ12が対象とする全てのフィルムの画像を、イ
メージセンサ34が飽和することなく読み取れるよう
に、あらかじめ設定された、プレスキャンの読取条件で
行われる。一方、本スキャンは、プレスキャンデータか
ら、その画像(コマ)の最低濃度よりも若干低い濃度で
イメージセンサ34が飽和するように、各コマ毎に設定
された本スキャンの読取条件で行われる。プレスキャン
と本スキャンとの出力信号は、解像度と出力レベルが異
なる以外は、基本的に同じデータである。
【0036】なお、本発明の特定被写体抽出方法および
装置を利用するフォトプリンタにおいて、スキャナは、
このようなスリット走査読取によるものに限定されず、
1コマの画像の全面に読取光を照射して一度に読み取
る、面読取を利用するものであってもよい。この場合に
は、例えば、エリアCCDセンサを用い、光源とフィル
ムFとの間に、R、GおよびBの各色フィルタの挿入手
段を設け、色フィルタを挿入してエリアCCDセンサで
画像を読み取ることを、R、GおよびBの各色フィルタ
で順次行い、フィルムに撮影された画像を3原色に分解
して順次行う。
【0037】前述のように、スキャナ12から出力され
たデジタル信号は、画像処理装置14に出力される。図
3に、画像処理装置14のブロック図を示す。画像処理
装置14は、データ処理部48、Log変換器50、プ
レスキャン(フレーム)メモリ52、本スキャン(フレ
ーム)メモリ54、プレスキャン処理部56、本スキャ
ン処理部58および条件設定部60から構成される。
【0038】なお、図3は、主に画像処理関連の部位を
示すものであり、画像処理装置14には、これ以外に
も、画像処理装置14を含むフォトプリンタ10全体の
制御や管理を行うCPU、フォトプリンタ10の作動等
に必要な情報を記憶するメモリ等が配置され、また、操
作系18やディスプレイ20は、このCPU等(CPU
バス)を介して各部位に接続される。
【0039】スキャナ12から出力されたR、Gおよび
Bの各デジタル信号は、データ処理部48において、暗
時補正、欠陥画素補正、シェーディング補正等の所定の
データ処理を施された後、Log変換器50によって変
換されてデジタルの画像データ(濃度データ)とされ、
プレスキャンデータはプレスキャンメモリ52に、本ス
キャンデータは本スキャンメモリ54に、それぞれ記憶
(格納)される。
【0040】プレスキャンメモリ52に記憶されたプレ
スキャンデータは、画像データ処理部62と画像データ
変換部64とを有するプレスキャン処理部56に、他
方、本スキャンメモリ54に記憶された本スキャンデー
タは、画像データ処理部66と画像データ変換部68と
を有する本スキャン処理部58に読み出されて、処理さ
れる。プレスキャン処理部56の画像データ処理部62
と、本スキャン処理部58の画像データ処理部66と
は、後述する条件設定部60が設定した処理条件に応じ
て、スキャナ12によって読み取られた画像(画像デー
タ)に、所定の画像処理を施す部位で、両者は、解像度
が異なる以外は、基本的に同じ処理を行う。
【0041】62、66の両画像データ処理部による画
像処理には特に限定はなく、公知の各種の画像処理が例
示されるが、例えば、LUT(ルックアップテーブル)
を用いたグレイバランス調整、階調補正および濃度(明
るさ)調整、マトリクス(MTX)による撮影光源種補
正や画像の彩度調整(色調整)、その他、ローパスフィ
ルタ、加算器、LUT、MTX等を用いた、また、これ
らを適宜組み合わせた平均化処理や補間演算等を用い
た、電子変倍処理、覆い焼き処理(濃度ダイナミックレ
ンジの圧縮/伸長)、シャープネス(鮮鋭化)処理等が
例示される。これらの各画像処理条件は、プレスキャン
データを用いて後述する条件設定部60において設定さ
れる。
【0042】画像データ変換部68は、画像データ処理
部66によって処理された画像データを、例えば、3D
(三次元)−LUT等を用いて変換して、プリンタ16
による画像記録に対応する画像データとしてプリンタ1
6に供給する。画像データ変換部64は、画像データ処
理部62によって処理された画像データを、必要に応じ
て間引いて、同様に、3D−LUT等を用いて変換し
て、ディスプレイ20による表示に対応する画像データ
として、ディスプレイ20に供給する。両者における処
理条件は、プレスキャンデータを用いて、後述する条件
設定部60で設定される。
【0043】条件設定部60は、プレスキャン処理部5
6および本スキャン処理部58における各種の処理条件
や、本スキャンの読取条件を設定する。この条件設定部
60は、セットアップ部72、キー補正部74およびパ
ラメータ統合部76を有する。
【0044】セットアップ部72は、プレスキャンデー
タを用いて画像の主要部(本発明においては、特定被写
体を指す)を抽出する主要部抽出部72Aと、この主要
部抽出部72Aが抽出した特定被写体の情報、プレスキ
ャンデータおよび必要に応じて行われるオペレータの指
示に応じて、本スキャンの読取条件を設定してスキャナ
12に供給し、また、プレスキャン処理部56および本
スキャン処理部58の画像処理条件を作成(演算)して
パラメータ統合部76に供給する、設定部72Bとを有
する。上述の主要部抽出部72Aは、本発明に係る特定
被写体抽出方法を実施する特定被写体抽出装置を構成す
るものである。
【0045】図4に、特定被写体となる主要部として人
物の顔を抽出する、本発明の特定被写体抽出装置を構成
する主要部抽出部72Aの一実施例のブロック図を示す
が、本発明はこれに限定されるわけではない。主要部抽
出部72Aは、第1の抽出処理として顔輪郭の抽出を行
う顔輪郭・円形状抽出部78と、この顔輪郭・円形状抽
出部78の処理結果に基づいて、第2の抽出処理とし
て、その内部の条件変更部80aによって抽出条件を変
更して色空間における肌色定義領域を広げた肌色エリア
の抽出を行う肌色検出処理部80とを有する。
【0046】顔輪郭・円形状抽出部78は、顔輪郭・円
形状抽出アルゴリズムを実行して、エッジ抽出および円
形状抽出を行うことにより、特定被写体としての顔領域
を抽出する。すなわち、人の顔は、一般的に楕円形であ
るので、顔輪郭・円形状抽出部78は、人の顔であると
推定される楕円形状または円形状の部分を抽出して、顔
候補領域とする。なお、この顔輪郭・円形状抽出アルゴ
リズムによる顔領域の抽出に関しては、例えば、本発明
者の出願に係る特開平8−184925号公報に開示さ
れている技術を好適に用いることが可能である。
【0047】この技術は、画像中の人の顔に相当する領
域およびその周辺の領域の色の影響を受けることなく人
の顔に相当する領域のみを抽出するもので、画像データ
を取り込み、2値化やその他の手法により、画像を複数
の領域に分割した後に、複数領域の輪郭から、人の頭部
の輪郭を表わすパターン、人の顔の輪郭を表わすパター
ン、人の顔の内部構造を表わすパターン、人の胴体の輪
郭を表わすパターンをそれぞれ検出し、検出したパター
ンに応じて顔候補領域を設定し、符号が正の重み係数を
付与することを順次行い、また、人でない領域には符号
が負の重み係数を付与し、各処理で設定された顔候補領
域および重み係数から、人の顔に相当する領域である確
率が最も高い領域を抽出するというものである。
【0048】また、肌色検出処理部80は、前段の顔輪
郭・円形状抽出部78の処理結果に適応させて、条件変
更部80aで後段の肌色抽出の抽出条件を変更して、肌
色抽出アルゴリズムによる肌色抽出を行うことにより、
特定被写体としての顔領域を抽出しようとするものであ
る。すなわち、肌色検出処理部80は、条件変更部80
aで変更された肌色抽出条件によって画像データから各
画素の色相および彩度を検出して、人の肌に対応する肌
色と推定できる画素領域(肌色領域)を抽出するもので
ある。従来は、逆光撮影、ストロボ撮影等、撮影条件に
よっては、肌色が通常の色相や濃度から大きくずれるこ
とがあり、このような場合には、肌色領域の検出精度が
大きく低下することは前述の通りである。
【0049】これに対して、本実施例に係る特定被写体
抽出方法および装置は、第1ステップとして、顔輪郭・
円形状抽出部78による顔候補領域を抽出した後、さら
に、第2ステップとして、上記顔候補領域について、そ
の抽出結果に適応させて条件変更部80aで変更された
肌色抽出条件に基づいて肌色検出処理部80で、当該領
域が肌色領域であるか否かの判定を行うようにして、上
述の問題を解決したものである。以下、本実施例に係る
特定被写体抽出方法およびこれを実施する特定被写体抽
出装置の作用の要点を、図5に示す動作フロー図に基づ
いて詳細に説明する。
【0050】まず、顔輪郭・円形状抽出部78は、プレ
スキャン画像データ(必要に応じて間引いてもよい)
に、微分フィルタ処理によるエッジ検出および所定の閾
値による2値化を行い、検出されたエッジに基づいてト
レースを行う。ここで得られた輪郭のラインから抽出さ
れる図形を、予め用意してある人の顔の形状に見たてた
楕円形状の図形と照合して、所定の類似度を有するもの
を、人の顔に相当する領域である確率が高い候補領域と
して抽出する(ステップ501)。
【0051】次に、肌色検出処理部80は、上記顔輪郭
・円形状抽出部78により抽出された人の顔に相当する
領域である確率が高い候補領域内の画像データから、条
件変更部80aで変更された肌色抽出条件に基づいて、
各画素の色相および彩度を検出して、人の肌に対応する
肌色と推定できる画素領域(肌色領域)を抽出する(ス
テップ502〜505)。この場合、条件変更部80a
は、検出した色相および彩度が肌色の範疇に入るか否か
の判定条件(肌色抽出条件)を、通常の肌色判定の条件
より緩和することが好ましい。
【0052】すなわち、前述のように、従来は、人の肌
色は撮影条件によって大きく変化するので、通常は、判
定条件を厳しくして人の顔でない領域を人の顔であると
判定することがないようにしているが、本発明では、判
定対象は人の顔に相当する領域である確率が高い候補領
域であるので、むしろ肌色判定にはその確認の意味を持
たせて、条件変更部80aで肌色判定の条件を通常より
緩和することにより、通常の判定条件では人の顔でない
と判定される、ストロボ撮影画像、逆光撮影画像中の人
物を確実に検出(救済)しようとするものである。
【0053】そのため、ここでは、前段の顔輪郭・円形
状抽出部78により抽出された人の顔に相当する領域で
ある確率が高い候補領域については、例えば、色空間に
おけるグレーに近い領域に肌色定義領域を広げるとか、
肌色定義領域をグレーに近い領域に移動させるという方
法で、肌色検出処理部80の条件変更部80aで肌色ア
ルゴリズムの抽出条件となる肌色判定の条件を緩和す
る。これにより、従来の通常の判定条件では人の顔でな
いと判定される、ストロボ撮影画像、逆光撮影画像中の
人物を確実に検出することが可能になるという効果が得
られる。
【0054】なお、上記第1ステップの抽出結果におけ
る顔らしさの確度が大であるほど肌色判定条件を緩和す
る度合を大とするよう、連続的な制御としてもよい。ま
た、上記第1ステップの抽出結果における顔らしさの確
度が大であり、かつ抽出エリア濃度(ポジ画像におけ
る)が第1の所定値よりも大である場合は、逆光シーン
の可能性が大であるとみなして、肌色判定の条件を緩和
してもよい。さらに、上記ステップ501の抽出結果に
おける顔らしさの確度が大であり、かつ抽出エリア濃度
(ポジ画像における)が第2の所定値より小の場合は、
ストロボシーンの可能性が大であるとみなして、肌色判
定の条件を緩和してもよい。
【0055】ここで、上記抽出結果における確度の決め
方については、例えば、本発明者の出願に係る特開平9
−138471号公報中の図5に示されている、検出方
向成分数が大であるほど確度を大とする方法、または、
縦横比が所定値に近いほど確度を大とする方法が、好適
に利用し得る。さらに、抽出エリアが、他の抽出エリア
と重複する度合が大であるほど確度を大とするようにし
てもよい。
【0056】次に、本発明の他の実施例に係る特定被写
体抽出装置およびその作用ならびに特定被写体抽出方法
を、図6に示すブロック図および図7に示す動作フロー
図に基づいて詳細に説明する。図6に示す実施例の特定
被写体抽出装置は、図4に示す実施例の肌色検出処理部
80の代わりに、眼/鼻/口などの顔構成要素の検出処
理部82を用いて主要部抽出部72Aを構成するもので
ある。図7の動作フロー図に示すように、本実施例に係
る特定被写体抽出方法および装置においては、第1ステ
ップとして、同様に、顔輪郭・円形状抽出部78による
顔候補領域を抽出した後、さらに、第2ステップとし
て、上記顔候補領域について、その抽出結果に適応させ
て条件変更部82aで変更された顔構成要素抽出条件に
基づいて検出処理部82で、当該領域内に、眼/鼻/口
などの顔構成要素が存在するか否かの判定を行うように
したものである。
【0057】ここでは、検出処理部82での第2ステッ
プにおける眼/鼻/口などの顔構成要素の検出処理にお
いて、条件変更部82aでエッジ検出用閾値を低めに設
定するようにしており、これにより、通常の判定では眼
/鼻/口などの顔構成要素とは判定されず無視される可
能性がある、ストロボ撮影画像、逆光撮影画像中の人物
についても、その眼/鼻/口などの顔構成要素を確実に
検出して、ストロボ撮影画像、逆光撮影画像中の人物を
確実に検出することが可能になるという効果が得られ
る。
【0058】なお、上述のような第1ステップ、第2ス
テップの組み合わせは、上記実施例に示したものに限定
されるものではなく、N種類(N≧2)の特定被写体の
抽出アルゴリズムを各々N種類の特定被写体抽出処理部
で逐次的に実行する際に、抽出条件変更制御部で、後段
の抽出アルゴリズムの抽出条件を前段の抽出アルゴリズ
ムによる抽出結果に適応させて変更することが、その要
点であることは前述の通りである。
【0059】以下、本発明のさらに他の実施例を説明す
る。本実施例に係る特定被写体抽出方法および装置は、
ある特定形状の輪郭により画像領域を分断し、次段の抽
出処理へ移行するというもので、この実施例において
は、第1ステップとして、ある特定形状の輪郭抽出処理
の結果に基づいて、エリア分割を行った後、さらに、第
2ステップとして、上記エリア内において、色または濃
度によるクラスタリングを行って、さらなる領域分割を
行うようにしている。そして、上記の各分割エリアの画
像特徴量を求めて、その画像特徴量に基づいて特定被写
体の判定を行う。
【0060】上記実施例によれば、第1ステップで意味
のある大まかなエリア切り出しを行うことで、第2ステ
ップ以降の判定(抽出)処理の精度が大幅に向上すると
いう効果が得られる。なお、ここでは、第1ステップと
して、顔輪郭抽出アルゴリズムを応用して、特定形状の
輪郭抽出処理を行う例を示したが、モフォロジ処理など
の円形状抽出処理を利用してもよい。
【0061】以下、本発明のさらに他の実施例を説明す
る。本実施例に係る特定被写体抽出装置のブロック図を
概念的に図8に示す。図8に示す特定被写体抽出装置9
0は、並列に実行される3つの特定被写体抽出アルゴリ
ズムをそれぞれ実行する抽出サブユニット(以下、サブ
ユニットという)92A,92Bおよび92Cを含む抽
出並列処理ユニット(以下、単に抽出ユニットという)
92と、サブユニット94A,94Bおよび94Cを含
む抽出ユニット94と、サブユニット96A,96Bお
よび96Cを含む抽出ユニット96と、カスケード接続
された抽出ユニット92、94および96の抽出状況を
管理し、前段の抽出ユニット92および94の抽出状況
によってそれぞれ後段の抽出ユニット94および96の
抽出処理条件、例えば、被写体抽出処理対象エリアや実
行する特定被写体抽出アルゴリズムの種類や実行する特
定被写体抽出アルゴリズム内部の制御パラメータなどを
限定する抽出処理条件限定制御ユニット(以下、単に、
制御ユニットという)98とを有する。
【0062】図8に示す特定被写体抽出装置において
は、複数の被写体抽出アルゴリズムを1つの抽出ユニッ
トの複数のサブユニット、例えば抽出ユニット92のサ
ブユニット92A,92Bおよび92C(抽出ユニット
94および96でも同様)でそれぞれ並列に(前述のよ
うに、時分割による実質的な並列処理を含む)実行し、
カスケード接続された複数個、例えば3個の抽出ユニッ
ト92、94および96トの各々並列処理される複数の
被写体抽出アルゴリズムのそれぞれを複数個の抽出ユニ
ット毎に複数段階(ステップ)に分けて制御ユニット9
8が管理する。そして、制御ユニットが、各抽出ユニッ
ト92、94および96毎に、各抽出ユニットの各サブ
ユニットの被写体抽出アルゴリズムについて、所定の抽
出ユニットのステップが終了した段階で複数(3つ)の
サブユニットの被写体抽出アルゴリズム間の整合性をチ
ェックする。
【0063】上述の複数のサブユニットで並列に実行さ
れる被写体抽出アルゴリズムとしては、肌色抽出、顔輪
郭抽出、頭髪抽出、眼/鼻/口/眉抽出、胴体抽出、非
背景エリア抽出などの各処理(これを、サブユニット処
理と呼ぶ)が好適に例示される。また、上記被写体抽出
アルゴリズムにおける抽出処理を複数の段階の抽出ユニ
ットに分ける際には、例えば、画像の解像度、エッジ検
出の閾値、2値化処理の閾値などのパラメータを、段階
分けする方法などが好適に例示される。
【0064】具体的には、上述の各サブユニットが、全
画面を対象として、あるサブユニット処理を用いて抽出
処理を実行した結果、ある抽出ユニットの段階(ステッ
プ)で、ある領域において複数のサブユニット処理によ
る抽出結果が重複したとするとき(重複度が所定値を越
えたときでもよい)、次の抽出ユニットのステップで
は、制御ユニット98により、被写体抽出処理対象エリ
アを、上述の複数のサブユニット処理による抽出結果が
重複した領域付近に限定して、未検出の関連情報の抽出
を行うサブユニット処理を実行する。
【0065】例えば、図9(A)に示すように、第N
(抽出ユニットの)ステップで頭髪部と口が検出された
とすると(これらは、異なるサブユニットによる抽出結
果である)、これらは人の構成要素の一部であることか
ら、次の第N+1(抽出ユニットの)ステップでは、制
御ユニット98により、サブユニットで実行するサブユ
ニット処理を限定し、まだ検出されていない顔全体の輪
郭や、眼部(図9(B)参照)の検出を行うための被写
体抽出アルゴリズムを実行する。
【0066】本実施例によれば、同一コマ内で、適用さ
れる抽出サブユニット処理が、前段の抽出結果を反映し
た形で制御されるので、抽出処理が効率的に行われるよ
うになるという効果が得られる。なお、上述の各サブユ
ニットで実行するサブユニット処理の種類または各サブ
ユニット処理の各抽出ユニットの段階への分け方は、上
記実施例に示したものに限定されるものではない。
【0067】また、複数の段階の抽出ユニットにおいて
各段階の抽出ユニットの複数のサブユニットで実行され
るサブユニット処理(被写体抽出アルゴリズム)の構成
は、各抽出ユニットとも同一の組み合わせであっても良
いし、互いに異なる組み合わせであっても良い。また、
各抽出ユニットにおいて組み合わせるサブユニット処理
の数、すなわちサブユニットの数は、同じであっても異
なっていても良く、また、1つであっても良い。例え
ば、図8に示す特定被写体抽出装置90において、サブ
ユニット92A、94Aおよび96Aは同一のサブユニ
ット処理とし、同様に、サブユニット92B、94Bお
よび96Bも、サブユニット92C、94Cおよび96
Cも、それぞれ同一のサブユニット処理とするように組
み合わせても良い。すなわち、各抽出ユニット92、9
4および96で同じでアルゴリズム構成とし、例えば各
抽出ユニット92、94および96で解像度をそれぞれ
低、中、高と変化させても良い。なお、この時には、サ
ブユニット92A、92Bおよび92Cのサブユニット
処理は、同じであっても、互いに異なっていても良い
が、同じ場合には、処理対象を変えるとか、処理強度を
変えるなど、抽出条件などの処理条件を変えておくのが
良い。
【0068】一方、各々の抽出ユニット92、94およ
び96では、サブユニット92A、92Bおよび92C
のサブユニット処理の構成と、サブユニット94A、9
4Bおよび94Cのサブユニット処理の構成と、サブユ
ニット96A、96Bおよび96Cのサブユニット処理
の構成とは、それぞれ互いに異なる組み合わせとなるよ
うにしても良い。例えば、第1段の抽出ユニット92の
サブユニット92A、92Bおよび92Cでは、1〜N
種の内の3種の背景抽出アルゴリズムを組み合わせ、第
2段の抽出ユニット94のサブユニット94A、94B
および94Cでは、顔輪郭抽出、肌色抽出、モフォロジ
関数による円形抽出などの中から3種の抽出アルゴリズ
ムを組み合わせ、第3段の抽出ユニット96のサブユニ
ット96A、96Bおよび96Cでは、頭髪郭抽出、胴
体抽出、眼部抽出、鼻/口/眉毛抽出等の顔構成要素抽
出などの中から3種の抽出アルゴリズムを組み合わせて
も良い。
【0069】また、制御ユニット98で、複数のサブユ
ニットの出力の整合性をチェックする方法としては、上
述のような候補エリア間の重複度合の他、構成要素を所
定割合だけ抽出した段階をもって契機とする方法なども
用いることができる。この後、未実施または未検出であ
る、残りの構成要素の抽出処理を適用するように制御を
行うが、ここで、サブユニット処理内部の設定パラメー
タを限定して抽出処理を適用するようにしてもよい。
【0070】サブユニット処理内部の設定パラメータを
限定する例としては、前述の画像の解像度、エッジ検出
の閾値、2値化処理の閾値などのパラメータを、その対
象エリアの面積や画像データの分布から限定する方法が
示される。このような条件が何等かの形で限定された抽
出処理の結果、好ましい方向になった場合(例えば、追
加の構成要素が抽出された場合など)には、その候補エ
リアを目的とする被写体と判定する。
【0071】一方、抽出処理の結果が好ましい方向にな
らなかった場合には、整合性をチェックした途中段階の
抽出ユニットまで戻って、各サブユニットの処理を再ス
タートする。それ以後の動作は、先に説明した動作の繰
り返しとなる。上記実施例によれば、抽出シーケンスが
固定でなく、処理の進展に応じて好ましい方向に制御さ
れるので、対象物(画像)を効率的に抽出できる。
【0072】なお、上述の各判定基準の調整は、画像
(データ)の解析結果に応じて主要部抽出部72Aが行
ってもよく、また、オペレータが判断して指示を入力し
てもよく、さらには、新写真システムのフィルムであれ
ば、磁気情報からストロボ撮影シーン等を検知して調整
することも可能である。
【0073】前述のように、多数の被写体抽出方法を組
み合わせることにより、顔抽出の精度は向上することが
可能であるが、多くの被写体抽出方法を行うと、演算や
画像処理に時間がかかり、効率が低下する。これに対
し、本発明の特定被写体抽出方法は、通常の画像の際に
は、これで十分な精度を確保して効率の良い特定被写体
抽出を行い、画像状態等に応じて十分な精度が確保でき
ない場合のみ、さらに、他の被写体抽出を併用して、よ
り高精度な特定被写体抽出を行う。
【0074】従って、本発明によれば、良好な効率で、
十分な精度を確保して特定被写体の抽出を行うことがで
きる。特に、前述の肌色抽出や顔輪郭・円形状抽出を利
用する顔抽出は、低い解像度や比較的簡単な画像解析
で、高精度な顔抽出を行うことができ、通常の画像であ
れば、両抽出方法を組み合わせれば、十分な精度の顔抽
出ができるので好適である。
【0075】また、本発明においては、これ以外にも、
公知の各種の被写体抽出方法が利用可能であり、例え
ば、特開平4−346332号、同4−346333
号、同4−346334号、同5−100328号、同
5−158164号、同5−165119号、同5−1
65120号、同6−67320号、同6−16099
2号、同6−160993号、同6−160994号、
同6−160995号、同8−122944号、同9−
80652号、同9−101579号、同9−1384
70号の各公報等に開示される、各種の被写体抽出方法
が例示される。
【0076】図3に戻って、説明を続ける。主要部抽出
部72Aで抽出された画像の主要部(主要部領域)また
は特定被写体(特定被写体領域)の情報は、セットアッ
プ部の設定部72Bに供給される。設定部72Bは、プ
レスキャンメモリ52からプレスキャンデータを読み出
し、プレスキャンデータから、濃度ヒストグラムの作成
や、平均濃度、ハイライト(最低濃度)、シャドー(最
高濃度)等の画像特徴量の算出を行い、本スキャンの読
取条件を決定し、また、濃度ヒストグラムや画像特徴量
に加え、主要部抽出部72Aが抽出した画像の特定被写
体、さらには、必要に応じて行われるオペレータによる
指示等に応じて、グレイバランス調整、階調補正および
濃度調整を行うLUTの作成、MTX演算式の作成、鮮
鋭度補正係数の算出等、プレスキャン処理部56および
本スキャン処理部58における各種の画像処理条件を設
定する。
【0077】キー補正部74は、キーボード18aに設
定された濃度(明るさ)、色、コントラスト、シャープ
ネス、彩度調等を調整するキーやマウス18bで入力さ
れた各種の指示等に応じて、画像処理条件の調整量を算
出し、パラメータ統合部76に供給するものである。ま
た、パラメータ統合部76は、設定部72Bが設定した
画像処理条件を受け取り、プレスキャン処理部56およ
び本スキャン処理部58に設定し、さらに、キー補正部
74で算出された調整量に応じて、各部位に設定した画
像処理条件を補正(調整)し、あるいは画像処理条件を
再設定する。
【0078】以下、スキャナ12および画像処理装置1
4の作用を説明する。このフィルムFのプリント作成を
依頼されたオペレータは、フィルムFに対応するキャリ
ア30をスキャナ12に装填し、キャリア30の所定位
置にフィルムF(カートリッジ)をセットし、作成する
プリントサイズ等の必要な指示を入力した後に、プリン
ト作成開始を指示する。
【0079】これにより、スキャナ12の可変絞り24
の絞り値やイメージセンサ(ラインCCDセンサ)34
の蓄積時間がプレスキャンの読取条件に応じて設定さ
れ、その後、キャリア30がフィルムFをカートリッジ
から引き出して、プレスキャンに応じた速度で副走査方
向に搬送して、プレスキャンが開始され、前述のように
所定の読取位置において、フィルムFがスリット走査さ
れて投影光がイメージセンサ34に結像して、フィルム
Fに撮影された画像がR、GおよびBに分解されて光電
的に読み取られる。また、このフィルムFの搬送の際
に、磁気情報が読み出され、また、コードリーダ44に
よってDXコード等のバーコードが読まれ、必要な情報
が所定の部位に送られる。
【0080】なお、プレスキャンおよび本スキャンは、
1コマずつ行ってもよく、全コマあるいは所定の複数コ
マずつ、連続的にプレスキャンおよび本スキャンを行っ
てもよい。以下の例では、説明を簡潔にするために、1
コマの画像読取を例に説明を行う。
【0081】プレスキャンによるイメージセンサ34の
出力信号は、アンプ36で増幅されて、A/D変換器3
8に送られ、デジタル信号とされる。デジタル信号は、
画像処理装置14に送られ、データ処理部48で所定の
データ処理を施され、Log変換器50でデジタルの画
像データであるプレスキャンデータとされ、プレスキャ
ンメモリ52に記憶される。
【0082】プレスキャンメモリ52にプレスキャンデ
ータが記憶されると、条件設定部60のセットアップ部
72がこれを読み出し、主要部抽出部72Aおよび設定
部72Bに供給する。主要部抽出部72Aにおいては、
前述のように、顔輪郭・円形状抽出部78において顔候
補領域が抽出され、肌色検出処理部80において顔輪郭
・円形状抽出部78により抽出された顔候補領域につい
て、当該領域が肌色領域であるか否かの判定を行い、肌
色領域であると判定された場合には、上記抽出領域の情
報が設定部72Bに送られる。
【0083】設定部72Bは、プレスキャンデータか
ら、画像の濃度ヒストグラムの作成、ハイライトやシャ
ドー等の画像特徴量の算出等を行い、本スキャンの読取
条件を設定してスキャナ12に供給し、さらに、濃度ヒ
ストグラムや算出した画像特徴量に加え、さらに、主要
部抽出部72Aが抽出した特定被写体、必要に応じて行
われるオペレータの指示を加味して、画像データ処理部
66における画像処理条件を設定し、パラメータ統合部
76に供給する。パラメータ統合部76は、受け取った
画像処理条件をプレスキャン処理部56および本スキャ
ン処理部58の所定部位(ハードウエア)に設定する。
【0084】検定を行う場合には、プレスキャンデータ
が画像データ処理部62によってプレスキャンメモリ5
2から読み出され、画像データ処理部62で処理され、
画像データ変換部64で変換されて、シュミレーション
画像としてディスプレイ20に表示される。オペレータ
は、ディスプレイ20の表示を見て、画像すなわち処理
結果の確認(検定)を行い、必要に応じて、キーボード
18aに設定された調整キー等を用いて色、濃度、階調
等を調整する。
【0085】この調整の入力は、キー補正部74に送ら
れ、キー補正部74は調整入力に応じた画像処理条件の
補正量を算出し、これをパラメータ統合部76に送る。
パラメータ統合部76は、送られた補正量に応じて、前
述のように、画像データ処理部62および66のLUT
やMTX等を補正する。従って、この補正すなわちオペ
レータによる調整入力に応じて、ディスプレイ20に表
示される画像も変化する。
【0086】オペレータは、このコマの画像が適正(検
定OK)であると判定すると、キーボード18a等を用
いてプリント開始を指示する。これにより、画像処理条
件が確定し、スキャナ12において可変絞り24の絞り
値等が設定された本スキャンの読取条件に応じて設定さ
れると共に、キャリア30が本スキャンに対応する速度
でフィルムFを搬送し、本スキャンが開始される。な
お、検定を行わない場合には、パラメータ統合部76に
よる本スキャン処理部58への画像処理条件の設定を終
了した時点で画像処理条件が確定し、本スキャンが開始
される。
【0087】本スキャンは、可変絞り24の絞り値等の
読取条件が設定された本スキャンの読取条件となる以外
はプレスキャンと同様に行われ、イメージセンサ34か
らの出力信号はアンプ36で増幅されて、A/D変換器
38でデジタル信号とされ、画像処理装置14のデータ
処理部48で処理されて、Log変換器50で本スキャ
ンデータとされ、本スキャンメモリ54に送られる。本
スキャンデータが本スキャンメモリ54に送られると、
本スキャン処理部58によって読み出され、画像データ
処理部66において確定した画像処理条件で画像処理さ
れ、次いで、画像データ変換部68で変換されて出力用
の画像データとされ、プリンタ16に出力される。
【0088】プリンタ16は、供給された画像データに
応じて感光材料(印画紙)を露光して潜像を記録するプ
リンタ(焼付装置)と、露光済の感光材料に所定の処理
を施してプリントとして出力するプロセサ(現像装置)
とを有する。プリンタでは、例えば、感光材料をプリン
トに応じた所定長に切断した後に、バックプリントを記
録し、次いで、感光材料の分光感度特性に応じたR露
光、G露光およびB露光の3種の光ビームを画像処理装
置14から出力された画像データに応じて変調して主走
査方向に偏向すると共に、主走査方向と直交する副走査
方向に感光材料を搬送することにより、前記光ビームで
感光材料を2次元的に走査露光して潜像を記録し、プロ
セサに供給する。感光材料を受け取ったプロセサは、発
色現像、漂白定着、水洗等の所定の湿式現像処理を行
い、乾燥してプリントとし、フィルム1本分等の所定単
位に仕分して集積する。
【0089】ところで、上述の実施例では、特定被写体
として人物の顔を抽出する場合について説明したが、本
発明はこれに限定されず、特定被写体として人物の顔以
外のもの、例えば、ペットなどの動物、自動車、山、湖
などを抽出してもよい。なお、この場合には、選択され
た特定被写体に適した色や形状を用いた抽出アルゴリズ
ムを選択すればよい。また、上述の実施例では、1コマ
に画像内の特定被写体を抽出する場合について説明した
が、本発明はこれに限定されず、抽出ユニットの条件判
定部における各被写体の抽出領域(エリア)への重み付
けにおいて、同一件内の他のコマの被写体の抽出領域と
の類似性を用いてもよい。
【0090】すなわち、先のコマの画像における特定被
写体の抽出領域と現在抽出対象としているコマの画像の
特定被写体の抽出領域との類似性を用いて、現在抽出対
象のコマの画像の特定被写体の抽出領域への重み付けを
行ってもよい。例えば、抽出領域の大きさを正規化した
後に、テンプレートマッチング的な類似性を見ることが
できる。あるいは、抽出領域のヒストグラムを取って、
濃度分布の類似性を見ることもできる。この他、色など
の画像特徴量によって画像の類似性を見ることもでき
る。このように、同一件内の他のコマとの類似性を用い
ることにより、さらに、特定被写体の抽出に要する演算
時間を短縮することができる。
【0091】以上、本発明の特定被写体抽出方法および
この方法を用いる特定被写体抽出装置について詳細に説
明したが、本発明は上記実施例に限定るものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良お
よび変更を行ってよいことはいうまでもない。
【0092】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、デジタルフォトプリンタ等のフォトプリンタに
おいて、高精度な特定被写体の抽出を、良好な効率で、
様々な状態の画像に対応して安定して行うことができ、
高画質な画像が再生された高品位なプリントを、良好な
効率で作製することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の特定被写体抽出方法および装置の一
例を利用するデジタルフォトプリンタのブロック図であ
る。
【図2】 (A)は、図1に示されるデジタルフォトプ
リンタに装着されるキャリアを説明するための概略斜視
図、(B)は図1に示されるデジタルフォトプリンタの
イメージセンサの概念図である。
【図3】 図1に示されるデジタルフォトプリンタの画
像処理装置のブロック図である。
【図4】 図3に示される画像処理装置の主要部抽出部
の一実施例のブロック構成図である。
【図5】 図4に示す主要部抽出部を構成する本発明の
一実施例に係る特定被写体抽出装置の作用の要点を説明
する動作フロー図である。
【図6】 図3に示される画像処理装置の主要部抽出部
の他の実施例のブロック構成図である。
【図7】 図6に示す主要部抽出部を構成する本発明の
他の実施例に係る特定被写体抽出装置の作用の要点を説
明する動作フロー図である。
【図8】 本発明に係る特定被写体抽出装置のさらに他
の実施例のブロック構成図である。
【図9】 さらに他の実施例に係る特定被写体抽出装置
の作用を説明するための図である。
【符号の説明】
10 (デジタル)フォトプリンタ 12 スキャナ 14 画像処理装置 16 プリンタ 18 操作系 20 ディスプレイ 30 キャリア 34 イメージセンサ 40 マスク 48 データ処理部 52 プレスキャン(フレーム)メモリ 54 本スキャン(フレーム)メモリ 56 プレスキャン処理部 58 本スキャン処理部 60 条件設定部 62、66 画像データ処理部 64、68 画像データ変換部 72 セットアップ部 72A 主要部抽出部 72B 設定部 74 キー補正部 76 パラメータ統合部 78 顔輪郭・円形状抽出部 80 肌色検出処理部 80a、82a 条件変更部 82 検出処理部 92,94,96 抽出並列処理ユニット 92A,92B、92C、94A,94B、94C、 96A,96B、96C 抽出サブユニット 98 抽出処理条件限定制御ユニット

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の特定被写体抽出アルゴリズムを逐次
    的に実行するに際し、後段の抽出アルゴリズムの抽出条
    件を、前段の抽出アルゴリズムによる抽出結果に適応さ
    せて変更することを特徴とする特定被写体抽出方法。
  2. 【請求項2】複数の特定被写体抽出アルゴリズムを並列
    処理で実行することを複数の段階において実行するに際
    し、各段階の抽出状況を管理し、前段階の抽出状況によ
    り、後続の段階の抽出処理条件を限定して前記後続の段
    階の前記複数の特定被写体抽出アルゴリズムを並列処理
    で実行することを特徴とする特定被写体抽出方法。
  3. 【請求項3】前記抽出処理条件は、前記後続の段階の前
    記複数の特定被写体抽出アルゴリズムを実行する時の抽
    出処理対象エリアであることを特徴とする請求項2に記
    載の特定被写体抽出方法。
  4. 【請求項4】前記抽出処理条件は、前記後続の段階で実
    行する抽出アルゴリズムの種類であることを特徴とする
    請求項2または3に記載の特定被写体抽出方法。
  5. 【請求項5】前記抽出処理条件は、前記後続の段階で実
    行する抽出アルゴリズム内部の制御パラメータであるこ
    とを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の特定被
    写体抽出方法。
  6. 【請求項6】前記各段階において並列処理で実行する前
    記複数の特定被写体抽出アルゴリズムは、前記複数の段
    階において同一の組み合わせであることを特徴とする請
    求項2〜5のいずれかに記載の特定被写体抽出方法。
  7. 【請求項7】前記各段階において並列処理で実行する前
    記複数の特定被写体抽出アルゴリズムは、前記複数の段
    階において互いに異なる組み合わせであることを特徴と
    する請求項2〜5のいずれかに記載の特定被写体抽出方
    法。
  8. 【請求項8】複数の特定被写体抽出アルゴリズムを逐次
    的に実行する複数段の被写体抽出処理手段と、前段の被
    写体抽出処理手段による被写体抽出結果に応じて後段の
    被写体抽出処理手段における抽出条件を適応的に変更す
    る抽出条件変更制御手段とを有することを特徴とする特
    定被写体抽出装置。
  9. 【請求項9】複数段階において各々複数の特定被写体抽
    出アルゴリズムを並列処理で実行する複数段の被写体抽
    出並列処理手段と、この複数段の被写体抽出並列処理手
    段による各段階の抽出状況を管理し、前段階の被写体抽
    出並列処理手段による被写体抽出状況により、後続の段
    階の被写体抽出並列処理手段の抽出処理条件を限定する
    制御手段とを有することを特徴とする特定被写体抽出装
    置。
  10. 【請求項10】前記制御手段は、前記抽出処理条件とし
    て前記後続の段階の被写体抽出並列処理手段の抽出処理
    対象エリアを限定することを特徴とする請求項9に記載
    の特定被写体抽出装置。
  11. 【請求項11】前記制御手段は、前記抽出処理条件とし
    て前記後続の段階の被写体抽出並列処理手段で実行する
    抽出アルゴリズムの種類を限定することを特徴とする請
    求項9または10に記載の特定被写体抽出装置。
  12. 【請求項12】前記制御手段は、前記抽出処理条件とし
    て前記後続の段階の被写体抽出並列処理手段で実行する
    抽出アルゴリズム内部の制御パラメータを限定すること
    を特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の特定被
    写体抽出装置。
  13. 【請求項13】前記被写体抽出並列処理手段は、前記複
    数の段階の各段階において同一の組み合わせの前記複数
    の特定被写体抽出アルゴリズムを並列処理で実行するこ
    とを特徴とする請求項9〜12のいずれかに記載の特定
    被写体抽出装置。
  14. 【請求項14】前記被写体抽出並列処理手段は、前記複
    数の段階の各段階において互いに異なる組み合わせの前
    記複数の特定被写体抽出アルゴリズムを並列処理で実行
    することを特徴とする請求項9〜12のいずれかに記載
    の特定被写体抽出装置。
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