JP2009186648A - プロジェクタおよび制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】天井付近の空気をそのまま導入しても、内部を十分に冷却することができる構成のプロジェクタおよびこのプロジェクタの制御方法を提供する。
【解決手段】プロジェクタ1は、プロジェクタ1の内部に設けられ光源部から射出された光束を画像信号に応じて変調し形成した画像光を投射する機構部と、カバー外装2内への収容およびカバー外装2からの引き出しが可能に構成され、プロジェクタ1近傍の空気を攪拌するための外気流ファン30と、プロジェクタ1が天吊り設置され、光源部が点灯し、外気流ファン30がカバー外装2から引き出されている場合に、外気流ファン30の稼働を指示する制御をするための制御部と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷却用の空気を導入する吸気口周辺の温度上昇を防止する機構を備えたプロジェクタおよびこのプロジェクタを制御するための制御方法に関する。
従来、プロジェクタを天吊り状態で使用する場合、天井付近の空気は床付近の空気より暖まっている傾向であるため、この空気をプロジェクタへ導入すると、プロジェクタを床設置した場合に比べて、プロジェクタの冷却を十分に行えなかった。その対策として、プロジェクタの吸気口に対向して外付けの外部ファンを取り付け、この外部ファンとプロジェクタの内蔵ファンとの協働により、プロジェクタへ導入する空気量を大幅に増加させるものがある。これにより、プロジェクタをより効果的に冷却することが可能になるというものである(例えば特許文献1)。
特開2006−259289号公報
しかし、プロジェクタの近傍に滞留する空気は、暖められ易い状態であり、また、天井付近等の高所において滞留している空気は、より高温になっている場合が多いため、前記特許文献1に記載されているように、これらの高温の空気をそのまま大量に導入しても、プロジェクタを十分に冷却することが困難である、という課題がある。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例または形態として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るプロジェクタは、筐体の内部に設けられ、光源部から射出された光束を画像信号に応じて変調し形成した画像光を投射する機構部と、前記筐体の近傍の空気を導入して前記機構部を冷却する冷却部と、前記筐体内への収容および前記筐体からの引き出しが可能に構成され、前記筐体近傍の空気を攪拌するためのファン部と、前記ファン部の稼働を制御するための制御部と、を備えたことを特徴とする。
このプロジェクタによれば、筐体にファン部を備えていて、ファン部は、筐体の内部に収容可能であると共に筐体からの引き出しも可能に構成されている。このファン部は、制御部の指示により稼働を開始すると、筐体の近傍の空気を攪拌する役目を果たす。ファン部が空気を攪拌することにより、空気の流れが生じるため、筐体の近傍の空気は、その場に滞留することなく、常に流動している状態となる。つまり、筐体の近傍に、周辺の空気の温度と異なる空気が滞留することがなくなる。これにより、プロジェクタは、筐体の近傍に滞留し機構部の冷却に不適な高温の空気を、冷却部が導入してしまうような事態を回避することが可能である。このように、プロジェクタは、ファン部を備えることにより、攪拌され機構部の冷却に適した空気を導入することができ、効率的な冷却が行える。
[適用例2]上記適用例に係るプロジェクタにおいて、前記制御部は、前記光源部が点灯し且つ前記ファン部が前記筐体から引き出されている場合に、前記ファン部の稼働を指示することが好ましい。
この構成によれば、ファン部は、発熱の多い光源部が点灯している状態において、筐体の近傍の空気を攪拌することが可能なように筐体から引き出されていれば、制御部の指示により稼動する。従って、光源部が点灯していても、ファン部が筐体に収容されている状態の場合は、ファン部が非稼動でも冷却部により機構部の冷却が可能である場合であって、ファン部は稼動しない。また、ファン部が引き出されていても、光源部が非点灯であれば、ファン部は稼動しない。これにより、制御部は、ファン部の収容または引き出しによる稼動の要否と、光源部の点灯の有無と、を判断し、適切にファン部の稼動を制御して、冷却部が機構部の冷却に適した空気を、効率的に導入することを可能にする。
[適用例3]上記適用例に係るプロジェクタにおいて、前記制御部は、さらに前記筐体が天吊り設置されていることを示す天吊りモードである場合にのみ、前記ファン部の稼働を指示することが好ましい。
この構成によれば、筐体の近傍に高温の空気が滞留しやすい設置方法である天吊りの場合にのみ、ファン部が稼動する。制御部によるこのようなファン部の稼動制御により、天吊り設置以外の場合等における、不必要なファン部の稼動を抑制して、省電力化を図ることが可能である。
[適用例4]上記適用例に係るプロジェクタにおいて、前記ファン部は、前記機構部を冷却する空気を導入するために前記筐体に設けられた吸気口の近傍に配置されていることが好ましい。
この構成によれば、ファン部は、吸気口の近傍において空気を攪拌するため、吸気口近傍の空気が滞留することなく、他の筐体近傍位置より流動的な状態となっている。つまり、吸気口の近傍には、高温の空気が滞留し難くなっており、そのため、吸気口から導入される空気は、冷却に適した温度のものであって、冷却部によって機構部を効率的に冷却することが可能である。
[適用例5]上記適用例に係るプロジェクタにおいて、前記制御部は、前記筐体近傍の空気の温度が所定温度以上に上昇した場合には、警告の表示を指示することが好ましい。
この構成によれば、プロジェクタは、稼動中に筐体近傍の空気の温度が上昇すると、その旨の警告を表示して対応処理を促す。これにより、ファン部が稼動中であれば、異常事態として光源部を消灯する等の対応ができ、また、ファン部の稼動は不要と判断してファン部が収容されたままであっても、ファン部を引き出して稼動させる等の対応を促して、プロジェクタに支障が生じる事態を事前に回避することが可能である。
[適用例6]本適用例に係る制御方法は、光源部から射出された光束を画像信号に応じて変調し形成した画像光を投射するプロジェクタの動作を制御するためのものであって、前記光源部の点灯を指示する点灯ステップと、前記プロジェクタが筐体内に引き出し可能に収容され前記筐体近傍の空気を攪拌するためのファン部を備え、天吊り設置されている天吊りモードであることを確認するモード確認ステップと、前記ファン部が引き出されていることを確認するファン部確認ステップと、前記ファン部の稼働を指示するファン部稼働ステップと、を有することを特徴とする。
この制御方法によれば、制御されるプロジェクタは、筐体にファン部を備えていて、ファン部は、筐体の内部に収容可能であると共に筐体からの引き出しも可能に構成されている。このファン部は、制御部の指示により稼働を開始すると、筐体の近傍の空気を攪拌する。ファン部が空気を攪拌することにより、空気の流れが生じるため、筐体の近傍の空気は、その場に滞留することなく、常に流動している状態となる。つまり、筐体の近傍に、周辺の空気の温度と異なる空気が滞留することがなくなる。これにより、プロジェクタは、筐体の近傍に滞留し機構部の冷却に不適な高温の空気を、冷却部が導入してしまうような事態を回避することが可能である。ファン部の稼動を指示するファン部稼動ステップは、点灯ステップ、モード確認ステップおよびファン部確認ステップのそれぞれの状態に基づいて、適切にファン部を制御する。このような制御方法は、ファン部で攪拌され機構部の冷却に適した空気によって、プロジェクタを効率的に冷却することが可能である。
[適用例7]上記適用例に係る制御方法において、前記ファン部稼働ステップは、前記光源部が点灯し且つ前記ファン部が前記筐体から引き出されている場合に、前記ファン部の稼働を指示することが好ましい。
この方法によれば、ファン部稼働ステップにおいて、ファン部は、発熱の多い光源部が点灯している状態で、さらに、筐体の近傍の空気を攪拌することが可能なように筐体から引き出されていれば、制御部の指示により稼動する。従って、光源部が点灯していても、ファン部が筐体に収容されている状態の場合は、ファン部が非稼動でも冷却部により機構部の冷却が可能である場合であって、ファン部は稼動しない。また、ファン部が引き出されていても、光源部が非点灯であれば、ファン部は稼動しない。これにより、ファン部稼働ステップは、ファン部の収容または引き出しによる稼動の要否と、光源部の点灯の有無と、を判断し、適切にファン部の稼動を制御して、冷却部が機構部の冷却に適した空気を導入することを可能にする。
[適用例8]上記適用例に係る制御方法において、前記ファン部稼働ステップは、さらに前記プロジェクタが天吊りモードである場合にのみ、前記ファン部の稼働を指示することが好ましい。
この方法によれば、ファン部稼働ステップでは、筐体の近傍に高温の空気が滞留しやすい設置方法である天吊りの場合にのみ、ファン部が稼動する。ファン部稼働ステップにおけるこのようなファン部の稼動制御により、天吊り設置以外の場合等における、不必要なファン部の稼動を抑制して、省電力化を図ることが可能である。
[適用例9]上記適用例に係る制御方法において、前記筐体近傍の空気の温度が所定温度以上に上昇した場合には、警告の表示をする警告ステップをさらに有することが好ましい。
この方法によれば、警告ステップでは、プロジェクタの稼動中に筐体近傍の空気の温度が上昇すると、その旨の警告を表示して対応処理を促す。これにより、ファン部が稼動中であれば、異常事態として光源部を消灯する等の対応ができ、また、ファン部の稼動は不要と判断してファン部が収容されたままであっても、ファン部を引き出して稼動させる等の対応を促して、プロジェクタに支障が生じる事態を事前に回避することが可能である。
以下、プロジェクタおよびプロジェクタの制御方法の具体的な実施形態について図面に従って説明する。本実施形態のプロジェクタは、筐体の近傍の空気を撹拌する機構を備えていることを特徴とする。
(実施形態)
図1は、本実施形態にかかるプロジェクタを天吊り設置した状態を示す斜視図であり、天吊り設置されたプロジェクタ1を床側から見た図である。また、図2(a)は、天吊り設置され外気流ファンを収容した状態のプロジェクタを天井側から見た斜視図、図2(b)は、外気流ファンを引き出した状態のプロジェクタを示す斜視図である。図1に示すように、プロジェクタ1は、略直方体形状の外観をなしていて、プロジェクタ1の機構部を収容するための筐体であるカバー外装2と、基部外装3と、を有している。
カバー外装2は、天吊り設置されたプロジェクタ1の床と対向する側に位置し、床対向面、正面、背面、右側面および左側面を形成している。カバー外装2の床対向面には、背面側右方に位置し、光源部の光源ランプを交換するために開閉可能な光源蓋2aと、略中央部に位置しプロジェクタ1を操作するための操作ボタン類を有する操作部2bと、が設けられている。また、カバー外装2の正面側左方には、投射部45からの光束が通過して投射されるための投射開口7と、投射開口7を開閉するために左右方向へスライド移動する開閉扉8と、が設けられている。
そして、基部外装3は、天吊り設置されたプロジェクタ1の天井側に位置し、プロジェクタ1の正面、右側面、左側面、背面および天吊り面3a(図2)を形成している。基部外装3は、右側面に位置し機構部を冷却した冷却空気を排気するための排気口6と、正面に位置しプロジェクタ1を無線制御するためのリモコン(不図示)に対応する受信部14と、を有し、天吊り面3aには、プロジェクタ1を天吊り設置するための天吊り機構部9が設けられている。このようなプロジェクタ1は、画像が投射されるスクリーン等を見る側と同じ側に設置されるいわゆるフロントタイプに属するものである。
次に、図2(a)に示すように、基部外装3の天吊り面3aには、天吊り機構部9と、投射部45の直近にあって機構部を冷却する冷却空気(空気)を筐体の内部へ取り入れるための吸気口5と、吸気口5から取り入れる冷却空気の温度を測定するための吸気温度検出部12と、吸気口5の背面側に引き出し可能な構成で収容され、引き出されると筐体近傍の空気を攪拌することが可能な外気流ファン(ファン部)30と、外気流ファン30の背面側にあって外気流ファン30の収容または引き出し状態を検出する外気流ファン検出部36と、が設けられている。
また、天吊り面3aには、正面側中央、背面側右方および背面側左方に位置し、プロジェクタ1の床設置時において、投射部45から投射される画像の上下方向の煽りと水平方向の傾きとを調整するための3本の脚部10が取り付けられている。なお、このプロジェクタ1では、吸気温度検出部12として温度に応じて抵抗値が変化するサーミスタを用いている。
ここで天吊り機構部9の構成について説明する。天吊り機構部9は、天井に固定された支柱部91と、プロジェクタ1の天吊り面3aに固定ボルト96で固定され、さらに支柱部91に連結された連結部92と、を有している。これら支柱部91と連結部92とは、連結ピン93によって回動可能に連結されている。また、連結部92には、連結ピン93の位置を中心とする円弧状の調整長孔94が設けられていて、支柱部91を貫通する調整ボルト95を調整長孔94の任意位置へ固定することにより、支柱部91と連結部92との回動を調整することができる。これにより、プロジェクタ1の上下方向の煽りが調整できる。
そして、外気流ファン30は、図2(a)に示すように、通気口31aが天吊り面3aとほぼ同一面になるように筐体の収容部13(図2(b))へ収容されていて、通気口31aの面側に外気流ファン30を引き出すための取っ手部32が設けられている。この取っ手部32を引くことにより、外気流ファン30は、図2(b)に示すように、筐体から引き出されて天吊り面3aに対して直立した状態となる。この場合、外気流ファン30は、略直方体をなしており、直立した外気流ファン30は、通気口31aと対向して設けられた通気口31bを吸気口5の方向へ向けている。即ち、外気流ファン30は、通気口31aを空気の吸入側とすると共に、通気口31bを排出側として、吸気口5へ向けた空気の外気流40を形成する。これにより、外気流ファン30は、筐体近傍の空気を攪拌する。外気流ファン30の詳細構成については、図5を参照して後述する。
次に、プロジェクタ1の内部に収容されている機構部について説明する。図3は、プロジェクタの機構部を示す斜視図である。図3は、図1および図2と異なり、プロジェクタ1を床設置した状態で、分かり易いように表している。この図3に示すように、プロジェクタ1は、内部に、吸気口5(図2)から冷却空気を吸引して取り入れるための2つの吸気ファン15(15a,15b)と、一方の吸気ファン15aが取り込んだ冷却空気を機構部へ導くためのダクト17と、他方の吸気ファン15bが取り込んだ冷却空気を機構部へ導くためのダクト(不図示)と、を有している。
また。プロジェクタ1は、2つの吸気ファン15a,15bの間に位置し光束を投射する投射部45と、基部外装3を正面から見て正面左方にあって一端が排気口6(6b)と対向して位置する電源部18と、電源部18の背面側に排気口6(6a)に対して斜めに対向して位置する排気ファン16と、排気ファン16から投射部45にかけて、図3における上面側から見て略L字状に配置された光学ユニット4(41,42,43,44,45)と、光学ユニット4の背面側に設けられたスピーカ19と、光学ユニット4の上方に設けられた制御基板20と、制御基板20の背面側に設けられ、外部機器とプロジェクタ1とを接続するための数種の端子類を有するコネクタ部21と、を有している。なお、プロジェクタ1において、吸気ファン15、排気ファン16および2つのダクトは、冷却部として機能する。
さらに、プロジェクタ1の機構部の主要部である光学ユニット4は、排気ファン16の近傍にあり光源部を有するインテグレータ照明部41と、色分離部42と、リレー光学部43と、3枚の液晶パネル(不図示)を光学変調素子として有する光学変調部44と、光学変調部44に接続されている投射部45と、で構成されている。このような構成の光学ユニット4は、略L字状の支持体に収容されて、基部外装3の内底面に載置されている。
この光学ユニット4の機能について説明すると、インテグレータ照明部41は、光源部の光源ランプから光束を射出し、光学変調部44において、赤、緑、青の色光にそれぞれ対応して設けられている3枚の液晶パネルの画像形成領域を、光束がほぼ均一に照明するための光学系である。また、色分離部42は、インテグレータ照明部41から射出された光束を赤、緑、青の3色の色光に分離するための光学系である。次のリレー光学部43は、色分離部42で分離された色光の内、液晶パネルまでの経路の長い色光を導く機能を有する光学系であり、この場合赤色光がリレー光学部43へ導かれている。そして、光学変調部44は、3枚の液晶パネルによって、それぞれの色光を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、さらに、クロスダイクロイックプリズムによって、色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成するための光学系である。このようにして形成されたカラー画像は、投射部45によって拡大して投射され、スクリーンに映像として映し出される。
このような構成のプロジェクタ1は、制御部によって制御されており、以下にその詳細について説明する。図4は、制御部の構成を示すブロック図である。プロジェクタ1の制御部50は、制御基板20(図3)に実装されていて、プロジェクタ1を総合的に制御するCPU(Central Processing Unit)51と、CPU51が参照して各種処理を実行するためのプログラム等を格納しているROM(Read Only Memory)52と、光学ユニット4および電源部18の稼働を制御するユニット制御部53と、操作部2b、コネクタ部21および受信部14の入出力を制御する入出力制御部54と、を有している。
また、制御部50は、外気流ファン30、吸気ファン15および排気ファン16の駆動状態を制御するファン制御部55と、外気流ファン検出部36および吸気温度検出部12による検出を制御する検出制御部56と、を有している。ファン制御部55は、機構部を冷却するための吸気ファン15および排気ファン16の駆動を制御して、冷却空気を効率的に筐体内へ導入する。さらに、ファン制御部55は、入出力制御部54が操作部2bまたは受信部14からプロジェクタ1の天吊り設置を示す天吊りモードの信号を受信し、且つ、検出制御部56が外気流ファン30の筐体からの引き出しを検出していれば、筐体近傍の空気を攪拌するために外気流ファン30を駆動させる。
このように、ファン制御部55は、外気流ファン30を駆動させて、筐体近傍の天井付近に滞留している高温の空気が、冷却空気としてそのまま吸気口5から吸気されることを防止する制御を行う。なお、外気流ファン30が筐体から引き出されて稼働している際に、外気流ファン検出部36によって収容部13への収容が検出された時には、ファン制御部55が外気流ファン30の稼働を停止させる。
次に、外気流ファン30の構成について、詳細に説明する。図5(a)は、プロジェクタに収容された外気流ファンを示す断面図である。また、図5(b)は、プロジェクタから引き出された外気流ファンを示す断面図である。筐体の収容部13に収容された状態の外気流ファン30は、図5(a)に示すように、基部外装3に設けられたファン支持部33に、ファン支持部33の軸支部33aを中心に回動可能な構成で取り付けられている。軸支部33aは、外気流ファン30を収容状態および引き出し状態のそれぞれの位置で、固定状態に保持できる構成となっている。従って、外気流ファン30は、収容状態または引き出し状態のいずれの状態においても、固定状態を維持できると共に、取っ手部32を介していずれの状態へも回動移動することができる。
また、外気流ファン30を支持するファン支持部33は、外気流ファン30が収容状態であるか、または引き出し状態であるかを検出するための外気流ファン検出部36を有している。この場合、外気流ファン検出部36は、図示を省略してあるが、外気流ファン30の回動した位置をマイクロスイッチによって電気的に検出する方式のものである。また、収容部13のファン支持部33と対極側には、収容部13へ収容された外気流ファン30を受け、安定した位置に保持するための突起部13aが設けられている。
そして、外気流ファン30は、内部に回転翼35を有し、通気口31aの側に回転翼35を回転させるモータ34を有している。外気流ファン30は、図5(a)に示す収容部13に収容された状態から、取っ手部32を介して引き出されると、図5(b)に示すように、天吊り面3aに対して直立した状態になる。この状態において、回転翼35は、通気口31aから通気口31bの方向へ空気を流動させるように回転可能であって、回転すると外気流40を形成する。形成された外気流40により、筐体の近傍の空気は、常に流動しており、滞留している場合のように高温になることがほとんどなくなる。
次に、プロジェクタ1の電源が入れられ、稼働を開始する場合に、制御部50が実行するフローについて説明する。図6は、プロジェクタの稼働開始時の手順を示すフローチャートである。まず、ステップS1において、光源ランプを点灯する。具体的には、ユニット制御部53が光学ユニット4のインテグレータ照明部41へ指示して、光源ランプを点灯させる。このステップS1は、点灯ステップに該当する。点灯後、ステップS2へ進む。
ステップS2において、プロジェクタ1が天吊りモードか否かを判断する。この判断は、入出力制御部54が操作部2bまたは受信部14から受信した信号が、天吊りモードを示すものであるか否かを見極めることであり、CPU51が行う。このステップS2は、モード確認ステップに該当する。信号が天吊りモードであれば、ステップS3へ進み、一方、天吊りモードでなければ、フローを終了する。つまり、天吊りモードでない場合には、外気流ファン30を稼動させることなく、プロジェクタ1が稼動開始する。
プロジェクタ1が天吊りモードの場合、ステップS3において、外気流ファン30が引き出されているか否かを判断する。この判断は、CPU51が、検出制御部56の受信した外気流ファン検出部36の検出結果に基づいて行う。このステップS3は、ファン部確認ステップに該当する。外気流ファン30が引き出されていれば、ステップS4へ進み、一方、外気流ファン30が引き出されていなければ、フローを終了する。外気流ファン30が引き出されておらず、フローが終了した場合には、外気流ファン30を稼動させることなく、プロジェクタ1が稼動開始する。
外気流ファン30が引き出されている場合、ステップS4において、外気流ファン30が稼働を開始する。即ち、CPU51が外気流ファン30の稼働開始の条件である天吊りモードおよび引き出しを確認したことにより、ファン制御部55が外気流ファン30へ指示して、外気流ファン30の稼働を開始させる。このステップS4は、ファン部稼働ステップに該当し、外気流ファン30を稼働させた後、フローは終了する。この場合、プロジェクタ1は、外気流ファン30が稼働している状態で、稼働を開始する。
次に、プロジェクタ1が稼働中に、吸気温度検出部12が吸気口5から導入される冷却空気の温度の上昇を検出した場合、制御部50が実行するフローについて説明する。図7は、プロジェクタの吸気温度が上昇した場合の手順を示すフローチャートである。まず、ステップS10において、吸気口5における吸気温度が所定温度より上昇したか否かを判断する。この判断は、CPU51が、検出制御部56の受信した吸気温度検出部12の温度検出結果に基づいて行う。吸気温度が所定温度以下であれば、ステップS10でループし、一方、吸気温度が所定温度以上であれば、ステップS11へ進む。
ステップS11において、プロジェクタ1が天吊りモードであるか否かを判断する。この判断は、入出力制御部54が操作部2bまたは受信部14から受信した信号が、天吊りモードを示すものであるか否かを見極めることであり、CPU51が行う。ステップS11は、プロジェクタ1の稼動時にステップS2における判断に準じるものであり、信号が天吊りモードであれば、ステップS12へ進み、一方、天吊りモードでなければ、ステップS13へ進む。
そして、信号が天吊りモードであれば、ステップS12において、外気流ファン30が引き出されて稼動中か否かを判断する。この判断は、CPU51がファン制御部55による外気流ファン30への稼働指示を確認して行われる。外気流ファン30が稼働していれば、ステップS13へ進み、一方、外気流ファン30が稼働していなければ、ステップS15へ進む。
プロジェクタ1が天吊りモードでない場合、または、天吊りモードであって外気流ファン30が稼働している場合は、ステップS13において、光源ランプを消灯する。つまり、ステップS13におけるプロジェクタ1は、吸気温度の上昇に対して、これ以上対処できない状態であり、発熱の多い光源ランプを消灯させて機構部を保護する処置が取られる。この処置は、ユニット制御部53が光学ユニット4のインテグレータ照明部41へ指示して、光源ランプを消灯させることにより行われる。光源ランプの消灯後、ステップS14へ進む。
ステップS14において、操作部2bに異常の表示を行う。これは、入出力制御部54が操作部2bへ指示して行われ、この場合、警告ランプの点灯で表示される。表示後、フローは終了する。
また、ステップS12において、外気流ファン30が稼働していなければ、警告メッセージ(警告の表示)を表示する。具体的には、ユニット制御部53の指示により、光学ユニット4を介して警告メッセージがスクリーンへ表示される。警告メッセージは、例えば、「温度が上昇しています。外気流ファンを稼働させてください」と表示される。このステップS15は、警告ステップに該当する。この場合、警告メッセージは、外気流ファン30を稼動させれば、筐体近傍の空気が攪拌され、吸気口5から導入する冷却空気の温度を下げられる可能性が高いことを意味する。以上で、フローは終了する。
以下、実施形態の主な効果をまとめて記載する。
(1)プロジェクタ1は、筐体に収容可能であると共に筐体からの引き出しも可能に構成された外気流ファン30を備えていて、この外気流ファン30は、引き出されて稼働を開始すると、筐体の近傍の空気を攪拌する。これにより、筐体の近傍の空気は、その場に滞留することなく常に流動する。従って、プロジェクタ1が天吊り設置の場合には、天井付近の高温の空気を吹き飛ばすことができ、プロジェクタ1は、攪拌され機構部の冷却に適した空気によって効率的に冷却される。
(2)外気流ファン30は、プロジェクタ1が天吊り設置され、光源ランプが点灯している状態において、筐体から引き出されていれば稼働する構成である。これにより、プロジェクタ1は、不要時における外気流ファン30の稼動を抑制して、省電力化を図ることができる。
(3)プロジェクタ1は、吸気口5から導入する冷却空気の温度が上昇すると、その旨の警告メッセージを表示して、対応処理を促す。これにより、外気流ファン30が稼動中であれば、異常事態として光源ランプを消灯して異常表示をし、また、外気流ファン30が筐体内に収容されたままであっても、外気流ファン30を引き出して稼働させるように促す対応ができる。このような対応により、プロジェクタ1に支障が生じる事態を事前に回避することができる。
また、プロジェクタおよびプロジェクタの制御方法は上記の実施形態に限定されるものではなく、次に挙げる変形例のような形態であっても、上記の実施形態と同様な効果が得られる。
(変形例1)外気流ファン30は、天吊り面3aにおいて吸気口5の背面側に設けられているが、この配置に限定されることなく、筐体近傍の空気を攪拌できる他の位置に設けられても良い。これにより、機構部の配置に対応して内部の空きスペースへ収容部13を設けて、柔軟な配置設定が行える。
(変形例2)外気流ファン30は、回動して引き出される構成であるが、天吊り面3aに対し直立状態のまま筐体へ収容され、また引き出される構成であっても良い。
(変形例3)外気流ファン30の形状は、略直方体に限定されるものではなく、回転翼35を内蔵できるならば多角形状や円形状等であっても良い。
(変形例4)外気流ファン30において、吸入側の通気口31aは、収容部13へ収容された時に閉じ、収容部13から引き出された時に開くシャッタであっても良い。通気口31aがこのようなシャッタ形式であれば、収容時に外気流ファン30の内部へ塵埃等が侵入することを防止できる。
(変形例5)外気流ファン30の収容および引き出しは、リモートコントロール等によりファン支持部33が自動的に行う構成であっても良く、さらに、ステップS15の警告ステップにおいて、警告メッセージに加え、外気流ファン30を自動的に引き出して稼働を開始させても良い。
(変形例6)外気流ファン30は、プロジェクタ1が天吊り設置されている場合に稼働する構成であるが、プロジェクタ1の設置方法によらず、いつでも稼働させることができる構成であっても良い。
(変形例7)プロジェクタ1は、光学変調部44として液晶パネルを用いているが、液晶パネル以外のマイクロミラーアレイデバイス等を用いても良い。これにより、種々の光学変調部を有するプロジェクタに外気流ファン30を搭載することができる。
本実施形態にかかるプロジェクタを天吊り設置した状態を示す斜視図。 (a)天吊り設置され外気流ファンを収容した状態のプロジェクタを天井側から見た斜視図、(b)外気流ファンを引き出した状態のプロジェクタを示す斜視図。 プロジェクタの機構部を示す斜視図。 制御部の構成を示すブロック図。 (a)プロジェクタに収容された外気流ファンを示す断面図、(b)プロジェクタから引き出された外気流ファンを示す断面図。 プロジェクタの稼働開始時の手順を示すフローチャート。 プロジェクタの吸気温度が上昇した場合の手順を示すフローチャート。
符号の説明
1…プロジェクタ、2…筐体としてのカバー外装、3…筐体としての基部外装、4…光学ユニット、5…吸気口、6…排気口、9…天吊り機構部、12…吸気温度検出部、13…収容部、15…吸気ファン、16…排気ファン、20…制御基板、30…ファン部としての外気流ファン、31a,31b…通気口、33…ファン支持部、34…モータ、35…回転翼、36…外気流ファン検出部、40…外気流、41…インテグレータ照明部、42…色分離部、43…リレー光学部、44…光学変調部、45…投射部、50…制御部、53…ユニット制御部、55…ファン制御部、56…検出制御部、91…支柱部、92…連結部。

Claims (9)

  1. 筐体の内部に設けられ、光源部から射出された光束を画像信号に応じて変調し形成した画像光を投射する機構部と、
    前記筐体の近傍の空気を導入して前記機構部を冷却する冷却部と、
    前記筐体内への収容および前記筐体からの引き出しが可能に構成され、前記筐体近傍の空気を攪拌するためのファン部と、
    前記ファン部の稼働を制御するための制御部と、を備えたことを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
    前記制御部は、前記光源部が点灯し且つ前記ファン部が前記筐体から引き出されている場合に、前記ファン部の稼働を指示することを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
    前記制御部は、さらに前記筐体が天吊り設置されていることを示す天吊りモードである場合にのみ、前記ファン部の稼働を指示することを特徴とするプロジェクタ。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のプロジェクタにおいて、
    前記ファン部は、前記機構部を冷却する空気を導入するために前記筐体に設けられた吸気口の近傍に配置されていることを特徴とするプロジェクタ。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のプロジェクタにおいて、
    前記制御部は、前記筐体近傍の空気の温度が所定温度以上に上昇した場合には、警告の表示を指示することを特徴とするプロジェクタ。
  6. 光源部から射出された光束を画像信号に応じて変調し形成した画像光を投射するプロジェクタの動作を制御するための制御方法であって、
    前記光源部の点灯を指示する点灯ステップと、
    前記プロジェクタが筐体内に引き出し可能に収容され前記筐体近傍の空気を攪拌するためのファン部を備え、天吊り設置されている天吊りモードであることを確認するモード確認ステップと、
    前記ファン部が引き出されていることを確認するファン部確認ステップと、
    前記ファン部の稼働を指示するファン部稼働ステップと、を有することを特徴とする制御方法。
  7. 請求項6に記載の制御方法において、
    前記ファン部稼働ステップは、前記光源部が点灯し且つ前記ファン部が前記筐体から引き出されている場合に、前記ファン部の稼働を指示することを特徴とする制御方法。
  8. 請求項7に記載の制御方法において、
    前記ファン部稼働ステップは、さらに前記プロジェクタが天吊りモードである場合にのみ、前記ファン部の稼働を指示することを特徴とする制御方法。
  9. 請求項6から8のいずれか一項に記載の制御方法において、
    前記筐体近傍の空気の温度が所定温度以上に上昇した場合には、警告の表示をする警告ステップをさらに有することを特徴とする制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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