JP2009186416A - 光電式ほこりセンサ及び空調機器 - Google Patents

光電式ほこりセンサ及び空調機器 Download PDF

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Abstract

【課題】受光出力の読み取りタイミングのずれによる読み取り誤差を効果的に防止でき、これにより、正確に受光出力を読み取ることが可能な光電式ほこりセンサ及びそれを備えた空調機器を提供する。
【解決手段】発光部4からの光をほこりDに反射させ、その反射光Lrを捉えた受光部5の受光出力よって、ほこりDの有無もしくは濃度を検出する光電式ほこりセンサ1において、受光部5からの受光出力の波形形状に関する情報を予め記憶しておく制御部10を備え、制御部10は、所定のタイミングを基準にした受光出力の読み取りタイミングのずれ時間を求め、得られたずれ時間と予め記憶しておいた情報とに基づき、受光出力の出力レベルの誤差補正を行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、ほこりの有無や濃度を検出する光電式ほこりセンサ及びそれを使用した空調機器に関する。
科学技術の進展に伴い空気の汚れが問題にされるようになってきている。例えば、たばこの煙、煤塵などの微粒子、微粉末に代表される汚れ粒子、あるいはハウスダストなど微粒子(本明細書では検出対象としてのダスト類をまとめて単に「ほこり」という。)を除去する空気の汚染状況を検出する光電式ほこりセンサが提案されている(例えば下記特許文献1乃至3参照)。
このようなほこりセンサは、例えば、動作効率を向上させる等の観点から、空気清浄器や空気清浄機能付きエアーコンディショナ等の空調機器に搭載されることがある。
図4は、従来の光電式ほこりセンサの一例を示す図であって、図4(a)は、その断面図、図4(b)は、その正面図、図4(c)は、その底面図、図4(d)は、その背面図である。
図4に示す従来のほこりセンサ1’は、本体筐体8の表板2及び裏板3にそれぞれのほこり通過孔2a,3aが形成され、ほこりDを裏面側のほこり通過孔3aから導入して、各ほこり通過孔2a,3a間のほこり通過経路に通し、正面側のほこり通過孔2aから排出するようになっている。ほこりセンサ1’は、本体筐体8に保持された発光部4及び受光部5を備えている。発光部4は、発光素子(例えば、発光ダイオード)4a、発光部レンズ41及び発光部スリット42を備えており、発光素子4aから出射した光Leを発光部レンズ41及び発光部スリット42を介してほこり通過経路のほこり検出領域SAへ照射するようになっている。受光部5は、受光素子(例えば、フォトダイオードやフォトトランジスタ)5a、受光部レンズ51及び受光部スリット52を備えており、ほこり検出領域SAからの光Lrを受光部スリット52及び受光部レンズ51を介して受光素子5aで受光するようになっている。発光部4における発光部レンズ41及び発光部スリット42は、発光素子4aからの光(ビーム)を絞ってほこり検出領域SAに効果的に照射するためのものである。受光部5における受光部レンズ51及び受光部スリット52は、ほこり検出領域SAからの反射光Lrを絞って受光素子5aに効果的に照射するためのものである。なお、符号7は、本体筐体8の内壁等にて反射した不要光を遮る遮蔽板である。
ここで、ほこり検出領域SAを通るほこりDが少ない或いは無いとみなせる場合は、発光部4からの光Leの殆どがほこり検出領域SAを通過して遮光エリア6に至るので、受光部5の受光量が極めて低くなる。一方、ほこり検出領域SAを通るほこりDが多い或いは有るとみなせる場合は、発光部4からの光Laの一部がほこり検出領域SAのほこりDにより反射されて受光部5に入射し、受光部5の受光量が上昇する。ほこりセンサ1’は、この受光量の変動に伴う受光部5における受光素子5aの受光出力の変動に基づいて、ほこり検出領域SAを通るほこりDの有無を検出し、或いは、受光素子5aの受光出力レベルに基づいて、ほこり検出領域SAを通るほこりDの濃度を検出するようになっている。
次に、従来のほこりセンサ1’の検出動作について説明する。図5は、従来のほこりセンサ1’の検出部10’及び制御部20’の回路構成の一例を概略的に示す回路ブロック図である。図5に示すように、ほこりセンサ1’は、検出部10’ 及び制御部20’を備えている。検出部10’は、発光部4と、受光部5とで構成されている。
発光部4は、前記の構成に加えて、駆動回路4bを備えている。受光部5は、前記の構成に加えて、増幅回路を備えている。この増幅回路は、例えば、受光素子5aと制御部20’との間で直列接続された複数の増幅回路G1,G2〜Gn(nは2以上の整数)とされ得る。
検出部10’では、駆動回路4bからの駆動信号にて駆動した発光素子4aからの光(例えば、パルス光)Leをほこり検出領域SAにおけるほこりDに反射させて、ほこりDからの反射光Lrを受光素子5aで捉え、該受光素子5aからの受光出力を増幅回路G1,G2〜Gnにて増幅した後、制御部20’へ送信する。
図6は、従来のほこりセンサ1’によって、ほこり検出領域SAにほこりが少ない或いは無いとみなせるときと、ほこり検出領域SAにほこりが多い或いは有るとみなせるときとの該センサ1’の検出状態の時間的変化の一例を説明するための図であって、図6(a)は、制御部20’から発光部4への駆動入力波形の時間変化を示す図であり、図6(b)は、受光部5から制御部20’への受光出力波形の時間変化を示す図である。なお、図6において、符号Tは駆動入力波形の周期を示し、符号Pwは駆動入力波形の値がゼロでない(即ち、発光素子4aが発光している)期間の幅(例えばパルス幅)を示す。後述する図7及び図3についても同様である。
図6に示すように、ほこりセンサ1’では、ほこり検出領域SAにほこりが少ない或いは無いとみなせるときは(図6(b)のα1領域参照)、受光部5の受光出力の出力レベルは低くなる。一方、ほこり検出領域SAにほこりが多い或いは有るとみなせるときは(図6(b)のα2領域参照)、出力レベルは大きくなる。そして、ほこりが多くなればそれに伴い受光出力の出力レベルは大きくなっていく。
特開平8−62136号公報 特開平11−94741号公報 特開2000−356583号公報
ところで、ほこりを検出する際の受光出力の読み取りは、通常、制御部(例えば、マイクロコンピュータを含む制御部)20’で読み取ることが多い。しかしながら、この場合、次のような問題がある。
図7は、従来のほこりセンサ1’における制御部20’の読み取りタイミングを説明するための図であって、図7(a)は、発光部4への駆動入力波形の時間変化の一例を示す図であり、図7(b)は、受光部5からの受光出力波形の時間変化の一例を示す図である。
制御部20’(例えば、マイコンプログラムで動作するマイクロコンピュータ)は、受光出力波形において常に決まった(即ち発光部4への駆動入力波形に同期した一定の)タイミングで読み取ることができれば問題ないが(図7(b)のβ1参照)、ほこりセンサを備える空気清浄器やエアーコンディショナ等の空調機器の価格を低く抑えるという観点から、高機能のものが使用されることは少なく、読み取り処理だけを行うだけでなく、読み取り処理とは別の他の処理を同時に行うというように処理の繁閑によって、読み取りタイミングにずれが生じることがあり、これにより、受光出力波形を常に決まったタイミングで読み取ることができないことが多い(図7(b)のβ2参照)。そうすると、読み取りタイミングにずれが生じ(図7(b)のγ1参照)、このように、常に決まったタイミングで読み取ることができないと、読み取った受光出力の値に誤差が生じる(図7(b)のγ2参照)。
特に、受光出力波形における不要なノイズを除去するために、複数の増幅回路G1,G2〜Gnのうち少なくとも一つ(図5の例では全て)の増幅回路の前段に周波数フィルターF1,F2〜Fnを挿入する場合には、受光出力波形が該周波数フィルターF1,F2〜Fnを通過することで、立ち上がり、立下りが曲線的に(例えば、山形に)鈍ってしまうため、前記した問題が顕著となる。なお、図7の例では、制御部20’は、受光出力波形のピーク時に読み取ると、該読み取った受光出力の値に誤差が生じないようになっている。
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、受光出力の読み取りタイミングのずれによる読み取り誤差を効果的に防止でき、これにより、精度の高いほこり検出を行うことが可能な光電式ほこりセンサ及びそれを備えた空調機器を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために、次の光電式ほこりセンサ及び空調機器を提供する。
(1)光電式ほこりセンサ
発光部からの光をほこりに反射させ、その反射光を捉えた受光部の受光出力よって、前記ほこりの有無もしくは濃度を検出する光電式ほこりセンサにおいて、前記受光部からの受光出力の波形形状に関する情報を予め記憶しておく制御部を備え、前記制御部は、所定のタイミングを基準にした前記受光出力の読み取りタイミングのずれ時間を求め、得られたずれ時間と前記予め記憶しておいた情報とに基づき、前記受光出力の出力レベルの誤差補正を行うことを特徴とする光電式ほこりセンサ。
(2)空調機器
前記本発明に係る光電式ほこりセンサを備えていることを特徴とする空調機器。
本発明にいう「ほこり」とは、たばこの煙粒子、煤塵などの微粒子、微粉末に代表される汚れ粒子、あるいはハウスダストなど微粒子等を含む概念である。また、本発明に係る空調機器としては、代表的には、空気清浄器や空気清浄機能付きエアーコンディショナ等を例示できる。また、本発明にいう「受光出力の波形形状に関する情報」としては、所定のサンプリング時間毎での所定の基準受光出力波形の出力値に対する正規に読み取るべき時間での出力値(例えば、ピーク出力値)の割合(変化率)や、所定のサンプリング時間毎での所定の基準受光出力レベルの絶対値を例示できる。
本発明に係る光電式ほこりセンサ及び空調機器によれば、前記制御部は、前記所定タイミングを基準にした前記受光出力の読み取りタイミングのずれ時間を求め、得られたずれ時間と前記予め記憶しておいた前記受光部からの受光出力の波形形状に関する情報とに基づき、前記受光出力の出力レベルの誤差補正を行うので、たとえ前記受光出力の波形を決まったタイミングで読み取ることができなくても、受光出力の読み取りタイミングのずれによる読み取り誤差を効果的に防止でき、それだけ正確にほこりを検出することが可能となる。
本発明に係る光電式ほこりセンサとして、つぎの具体的態様を例示できる。即ち、
(a)前記制御部は、前記受光出力の読み取りタイミングのずれ時間を計測するタイマーを備えている態様、
(b)前記制御部は、前記受光出力の波形形状に関する情報を記憶する不揮発性メモリを備えている態様、
(c)前記受光部は、直列接続された複数の増幅回路を備え、前記複数の増幅回路のうち少なくとも一つの増幅回路の前段に周波数フィルターが挿入されている態様、
(d)前記(a)から(c)のうち少なくとも二つを組み合わせた態様、
である。
以上説明したように、本発明によると、受光出力の読み取りタイミングのずれによる読み取り誤差を効果的に防止でき、これにより、正確にほこり検出を行うことが可能な高精度の光電式ほこりセンサ及びそれを備えた空調機器を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1は、本発明の実施の形態に係るほこりセンサ1の概略構造を示す説明図であって、該ほこりセンサ1の内部構造を透視的に示す正面図である。なお、図1において、既述した従来のほこりセンサ1’と実質的に同一の機能構成を示す要素には同じ参照符号を付している。後述する図2及び図3についても同様である。
ほこりセンサ1は、周囲の枠体を構成する本体筐体8と、筐体8の内側で固定された発光部4及び受光部5とを備えている。筐体8には、それぞれ、表面側及び裏面側を保護する表板及び裏板が設けられている。この表板及び裏板には、それぞれ、第1及び第2通過穴2a,3aが形成されている。そして、体筐体8は、外部からの気流を表板における第1通過穴2aから導入すると共に裏板における第2通過穴3aから排出して、ほこり通過経路を形成するようになっている。
ほこり通過経路の一部の空間には、受光部5からの光Leを照射するほこり検出領域SAが形成されている。また、受光部5は、ほこり検出領域SAに導入された気流に含まれるほこりDからの反射光Lrを受光し、ほこり検出領域SAを通過する気流中のほこりDを検出する。
即ち、ほこりセンサ1は、ほこりDが含まれる検出対象としての気流を筐体8内に通過させる第1及び第2通過穴2a,3aと、導入した気流を通過させる通過経路と、通過経路に形成されたほこり検出領域SAと、ほこり検出領域SAに照射光Leを照射する発光部4と、ほこり検出領域SAに導入された気流に含まれるほこりDからの反射光Lrを受光する受光部5と、発光部4及び受光部5を保持する筐体8とを備え、ほこり検出領域SAを通過する気流中のほこりDを検出するようになっている。筐体8の内側の内壁8wは、通過経路の発光部4側の発光側内壁8w’と、通過経路の受光部5側の受光側内壁8w”とを有している。
発光部4は発光素子4a(例えば、発光ダイオード(LED))を有しており、受光部5は受光素子5a(例えば、フォトトランジスタ)を有している。詳しくは、発光部4は、発光素子4aに加えて、発光部レンズ41及び発光部スリット42を備え、発光素子4aからの光ビーム径を発光部レンズ41及び発光部スリット42にて絞って集光することで最適化した照射光Leをほこり検出領域SAへ照射する構成とされている。また、受光部5は、受光素子5aに加えて、受光部レンズ51及び受光部スリット52を備え、ほこり検出領域SAからの反射光Lrを受光部スリット52及び受光部レンズ51にて絞って集光することで最適化して受光素子5aに受光する構成とされている。これにより、ほこりDの検出精度を向上させることができる。
発光部4及び受光部5の間には、内壁8wから反射する不要光や、発光部4と受光部5との間での直接光の影響を排除し得る位置に遮蔽板7が配設されている。内壁8wは、不要な反射光を吸収しやすいように黒色としている。
図2は、本発明の実施の形態に係るほこりセンサ1の回路構成の一例を概略的に示す回路ブロック図である。
図2に示すように、ほこりセンサ1は、検出部10及び制御部20を備えている。検出部10は、発光部4及び受光部5を備えている。発光部4は、発光素子(ここでは発光ダイオード、以下、LEDという)4a及びLED4aを駆動する駆動回路4bで構成されている。発光部4は、制御部20の信号処理部(ここではマイクロコンピュータ(CPU))21から駆動回路4bを介して供給されるLED駆動用入力信号(ここではパルス入力)に応じて照射光Leを発光するようになっている。駆動回路4bは、LED回路電源、LED回路GND(接地線)に接続されている。
また、受光部5は、受光素子(ここではフォトトランジスタ)5aと、複数の(ここでは三つの)増幅回路G1,G2,G3とを備えている。受光素子5aは、受光出力(検出したほこり量に対応するほこり信号)として信号処理部21のアナログ/デジタル変換器(以下、A/Dコンバーターという)22へ出力するようになっている。増幅回路G1,G2,G3は、受光素子5aの受光出力(出力信号)を増幅するためのものである。増幅回路G1,G2,G3は、受光素子5aと、制御部20(ここでは制御部20のA/Dコンバーター22)との間で直列に接続されている。増幅回路G1,G2,G3は、電源Vcc、GND(接地線)に接続されている。かかる構成を備えた受光部5は、反射光Lrを受光した受光素子5aの受光出力を増幅回路G1,G2,G3で増幅できるようになっている。
即ち、受光素子5aで検出する反射光Lrの信号は極めて小さいことから、複数の増幅回路G1,G2,G3を用いてA/Dコンバーター22での処理が可能なレベルにまで反射光Lrの信号を増幅する。つまり、複数の増幅回G1,G2,G3によって増幅部を構成し、増幅部は、検出したほこり量に対応するほこり信号を出力する構成としている。また、増幅部を構成する複数の増幅回路の少なくとも一つ(ここでは増幅回路G2)には、増幅部(ここでは増幅回路G2)の増幅率を調整する増幅率調整部Rcが設けられている。これにより、信号処理部21による受光出力の検出精度を向上させることができる。
信号処理部21は、既述の通り、マイクロコンピュータ(CPU)で構成され、アナログ信号としての受光出力(検出出力)をA/Dコンバーター22でデジタル信号に信号変換して必要な信号処理を行うことにより、煙等のほこり検出を行うようになっている。
即ち、ほこり検出領域SAにほこりが少ない或いは無いとみなせるときは、受光出力レベルは低くなる一方、ほこり検出領域SAにほこりが多い或いは有るとみなせるときは、受光出力レベルは大きくなり、さらに、ほこりが多くなればそれに伴い受光出力レベルは大きくなっていく。信号処理部21は、実行プログラムによって、この受光出力レベルの大小を認識し、予め設定した判定レベルと比較し、ほこりの有無やほこりの量もしくはほこりの大小(種類)を判断できるようになっている。なお、制御部20には電源25が接続してあり、該電源25により信号処理部21の回路動作に必要な電力を供給する構成とされている。
そして、受光出力波形のノイズを除去し、本来の受光出力信号(検出信号)のみを通過させるために、複数の増幅回路G1,G2,G3のうち少なくとも一つ(ここでは全て)の増幅回路の前段に周波数フィルターF1,F2,F3が挿入されている。周波数フィルターF1,F2,F3は、例えば、簡単な周波数フィルター(具体的にはキャパシタ(コンデンサ)と抵抗器とで構成されたもの)を用いることができる。
このように増幅回路を設けることで、受光出力波形の不要なノイズを除去でき、適正な受光出力信号だけをパスし、S/N比の良好なセンサとすることが可能になる一方で、受光出力波形が歪みやすい。例えば、発光部4への駆動用入力信号をパルス入力とした場合に、LED4aからパルス光を照射したとしても、周波数フィルターF1,F2,F3にてS/Nを上げようとする程、立ち上がり、立ち下がりが鈍りやすく、それだけ受光出力波形が山形形状になりやすい。
このような受光出力波形が制御部20(ここではA/Dコンバーター22)に入力される際に、いつも決まったタイミングで読み取られるならば問題無いが、読み取りタイミングにずれが生じると、受光出力波形は時間経過と共に変化しているため、その時間差分γ1だけ誤差γ2を生じる(図7(b)参照)。
かかる観点から、本実施の形態に係るほこりセンサ1において、制御部20は、受光出力波形の形状に関する情報を予め記憶しておく記憶部23を備えている。そして、制御部20は、所定のタイミングを基準にして受光出力の読み取りタイミングのずれ時間を求め、得られたずれ時間と記憶部23に予め記憶しておいた情報とに基づき、受光出力の出力レベルの誤差補正を行うように構成されている。なお、制御部20(ここでは信号処理部21)の受光出力波形を読み取る前記所定タイミングは、発光部4(LED4a)の発光(ON)後の最適な時間を予め設定している。本実施の形態では、受光出力波形のピークの付近(例えば、駆動入力波形のパルス幅Pwの中心)に設定している。
かかる構成により、前記所定タイミングに対する時間差を表し得る所定のサンプリング時間毎の受光出力波形情報を予め記憶部23に記憶しておくことができ、これにより、受光出力の読み取りのタイミングにずれがあっても、そのずれ時間分に対応する受光出力波形情報によって、出力レベルを補正することができる。従って、読み取りタイミングにずれがあっても正確で且つ精度の良い読み取りができるほこりセンサを得ることが可能となる。
また、制御部20の回路構成を複雑化することなく、受光出力の読み取り誤差を補正することができ、従って、低コストでありながら高精度なほこりセンサを実現できる。
さらに説明すると、制御部20における信号処理部21は、A/Dコンバーター22と、実行プログラムを格納するROMや作業用の記憶領域を提供するRAM、及び受光出力波形の形状に関する設定値を記憶する不揮発性メモリ(例えば、ROM(より具体的にはEEPROM、フラッシュメモリなど))を含む記憶部23とで構成することができる。本実施の形態では、信号処理部21は、さらに受光出力の所定タイミングを基準にした読み取りタイミングのずれ時間を計測するタイマー24を備えている。
記憶部23における不揮発性メモリには、前記所定タイミングとの時間差を表し得る所定のサンプリング時間毎の受光出力波形情報を予め不揮発性メモリに記憶しておく。こうすることで、その時間ずれ分に相当する出力レベルを補正すれば、読み取りタイミングにずれが生じることがあっても、正確な読み取りが可能となる。
図3は、記憶部23に受光出力波形の形状に関する情報を予め記憶しておく一例を説明するための図であって、図3(a)は、発光部4への駆動入力波形(駆動入力パルス)の時間変化を示す図であり、図3(b)は、受光部5からの受光出力波形の時間変化を示す図であり、図3(c)は、記憶部23における不揮発性メモリのメモリテーブルに予め記憶されている情報を示す図である。
不揮発性メモリに予め記憶する手法は種々あるが、発光部4(LED4a)の発光(ON)後から消灯(OFF)までの間において、所定のサンプリング時間t1,t2〜tn毎に受光出力レベルの変化率R1,R2〜Rnをメモリテーブルに予め記憶しておき、LED4aの発光(ON)後の各サンプリング時間に対して、それに対応する受光出力レベルの変化率を参照することができる。なお、変化率R1,R2〜Rnは、サンプリング時間t1,t2〜tn毎での所定の基準受光出力波形の出力電圧V1,V2〜Vnのそれぞれに対する正規に読み取るべき時間での出力電圧(ここではピーク電圧)Vmaxの割合(Vmax/V1),(Vmax/V2)〜(Vmax/Vn)とすることができる。
この場合、読み取りタイミングにずれが生じた時に、そのメモリテーブルを参照して、ずれた時間ti(iは1〜n)に対応する変化率Riを取得し、ずれた時間ti分の変化率Riにて、検出受光出力v1,v2〜vnのうちのずれた時間tiでの検出受光出力viの補正を行えば良い。この補正は、前記実行プログラムにて行うことができる。
例えば、ずれた時間tiでの検出受光出力viの補正値は、ずれた時間tiでの検出受光出力viとその変化率Riとを掛け合わせた演算(vi×Ri)を行うことで得ることができる。
また、不揮発性メモリに予め記憶する他の手法として、発光部4(LED4a)の発光(ON)後から消灯(OFF)までの間において、所定のサンプリング時間t1,t2〜tn毎に所定の基準受光出力レベルの絶対値V1,V2〜Vnを予め記憶しておき、LED4aの発光(ON)後の各サンプリング時間t1,t2〜tnに対して、それに対応する基準受光出力レベルの大きさを参照してもよい。
この場合、読み取りタイミングにずれが生じた時に、そのメモリテーブルを参照して、ずれた時間tiに対応する基準受光出力レベルの絶対値Viを取得し、ずれた時間ti分の絶対値Viと、検出受光出力v1,v2〜vnのうちのずれた時間tiでの検出受光出力viとに基づき得られた補正係数Kiにて、ずれた時間tiでの検出受光出力viの補正を行っても良い。なお、補正係数Kiとしては、ずれた時間tiでの基準受光出力レベルの絶対値Viに対する検出受光出力viの割合(vi/Vi)を算出した値を例示できる。この補正係数K1,K2〜Knは、受光出力を検出する際に予め設定しておくことができる。この補正も、前記実行プログラムにて行うことができる。
例えば、ずれた時間tiでの検出受光出力viの補正値は、前記基準受光出力波形の出力電圧V1,V2〜Vnのうち正規に読み取るべき時間での出力電圧(ここではピーク電圧)Vmaxとずれた時間tiでの補正係数Kiとを掛け合わせた演算(Vmax×Ki)を行うことで得ることができる。
ここで、どれだけの時間ずれているかは、信号処理部21に備えた検出受光出力の前記所定タイミング(例えば、正規に読み取るべきタイミング)を基準にした読み取りタイミングのずれ時間を計測するタイマー24(具体的にはマイクロコンピュータ内蔵のタイマー機能)により認識することができる。タイマー24により計測された読み取りタイミングは、メモリテーブルのサンプリング時間t1,t2〜tnのうちの最も近い値とすることができる。
また、検出受光出力波形のレベル(アナログ信号)は、信号処理部21におけるA/Dコンバーター22にてデジタル化(デジタル信号に変換)して信号処理部21にて認識し、該信号処理部21にて補正処理を行うようになっている。
本実施の形態に係る空調機器(不図示)は、本実施の形態に係るほこりセンサ1を備えている。本実施の形態に係るほこりセンサ1を備えていることにより、受光出力の読み取りタイミングのずれによる読み取り誤差を効果的に防止でき、これにより、正確に受光出力を読み取ることができる空調機器とすることが可能となる。
なお、本実施の形態に係る空調機器には、空気調和機、空気清浄器や空気清浄機能付きエアーコンディショナなどを含むことができる。その際、ほこりセンサ1の制御部20(図2参照)を空調機器の制御部(不図示)と共通にすることができる。
本発明の実施の形態に係るほこりセンサの概略構造を示す説明図であって、該ほこりセンサの内部構造を透視的に示す正面図である。 本発明の実施の形態に係るほこりセンサの回路構成の一例を概略的に示す回路ブロック図である。 記憶部に受光出力波形の形状に関する情報を予め記憶しておく一例を説明するための図であって、図(a)は、発光部への駆動入力波形の時間変化を示す図であり、図(b)は、受光部からの受光出力波形の時間変化を示す図であり、図(c)は、記憶部における不揮発性メモリのメモリテーブルに予め記憶されている情報を示す図である。 従来の光電式ほこりセンサの一例を示す図であって、図(a)は、その断面図、図(b)は、その正面図、図(c)は、その底面図、図(d)は、その背面図である。 従来のほこりセンサの検出部及び制御部の回路構成の一例を概略的に示す回路ブロック図である。 従来のほこりセンサによって、ほこり検出領域にほこりが少ない或いは無いとみなせるときと、ほこり検出領域にほこりが多い或いは有るとみなせるときとの該センサの検出状態の時間的変化の一例を説明するための図であって、図(a)は、制御部から発光部への駆動入力波形の時間変化を示す図であり、図(b)は、受光部から制御部への受光出力波形の時間変化を示す図である。 従来のほこりセンサにおける制御部の読み取りタイミングを説明するための図であって、図(a)は、発光部への駆動入力波形の時間変化の一例を示す図であり、図(b)は、受光部からの受光出力波形の時間変化の一例を示す図である。
符号の説明
1 光電式ほこりセンサ
4 発光部
5 受光部
10 制御部
24 タイマー
D ほこり
F1〜Fn 周波数フィルター
G1〜Gn 複数の増幅回路
Lr 反射光

Claims (5)

  1. 発光部からの光をほこりに反射させ、その反射光を捉えた受光部の受光出力よって、前記ほこりの有無もしくは濃度を検出する光電式ほこりセンサにおいて、
    前記受光部からの受光出力の波形形状に関する情報を予め記憶しておく制御部を備え、
    前記制御部は、所定のタイミングを基準にした前記受光出力の読み取りタイミングのずれ時間を求め、得られたずれ時間と前記予め記憶しておいた情報とに基づき、前記受光出力の出力レベルの誤差補正を行うことを特徴とする光電式ほこりセンサ。
  2. 請求項1に記載の光電式ほこりセンサにおいて、
    前記制御部は、前記受光出力の読み取りタイミングのずれ時間を計測するタイマーを備えていることを特徴とする光電式ほこりセンサ。
  3. 請求項1又は2に記載の光電式ほこりセンサにおいて、
    前記制御部は、前記受光出力の波形形状に関する情報を記憶する不揮発性メモリを備えていることを特徴とする光電式ほこりセンサ。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載の光電式ほこりセンサにおいて、
    前記受光部は、直列接続された複数の増幅回路を備え、前記複数の増幅回路のうち少なくとも一つの増幅回路の前段に周波数フィルターが挿入されていることを特徴とする光電式ほこりセンサ。
  5. 請求項1から4のいずれか一つに記載の光電式ほこりセンサを備えていることを特徴とする空調機器。
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