JP6608305B2 - 異物センサ - Google Patents

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Description

本発明は、発光素子から出射される光を異物に反射させて、その反射光を受光素子で受光する異物センサに関する。
従来、光電方式のほこりセンサ装置は、マイコン等によってパルス駆動されたLED(Light Emitting Diode;発光ダイオード)から出射される光を、ほこりやタバコの煙粒子などの異物に反射させて、その反射光を受光素子で捉える。また、ほこりセンサ装置は、受光素子で捉えた反射光を電気信号に代え、この電気信号を増幅してパルス出力する。さらに、ほこりセンサ装置は、上記増幅された電気信号を受けてマイコン等で情報処理することにより、異物の濃度を算出するようになっている。従来のほこりセンサ装置では、定められた周期および定められたパルス幅を有するパルスによってLEDを駆動すると共に、定められたサンプリングタイミングにて受光素子からの出力パルスを読み込んで、異物の濃度を算出するようになっている。
図5は、従来の光電方式のほこりセンサ装置における異物検出領域の周辺図である。このほこりセンサ装置は、LED1と、フォトダイオード2とを備え、略直方体のケース5の内部に内部領域3(異物検出領域)が設けられている。
LED1は、その発光面の法線がケース5の一面12と所定角度(<90°)をなすと共に、その発光面がケース5の略中央部を向くように、ケース5の角部(二つの面が交わる部分)の近傍に配置されている。
また、フォトダイオード2は、その受光面の法線がケース5の一面12と上記所定角度と略同じ所定角度(<90°)をなすと共に、その受光面がケース5の略中央部を向くように、ケース5におけるLED1が配置されている角部に対向する角部に配置されている。
また、紙面に対して垂直方向に対向して並ぶケース5の二つの面のそれぞれの中央部分には、ケース5の内外を連通させるほこり通過穴10が形成されている。そして、異物の汚染源からの異物がこのほこり通過穴10を介して異物検出領域であるケース5の内部領域3に浸入できるようになっている。
このほこりセンサ装置は、LED1から出射されてケース5の中央部付近に浮遊している異物で反射してフォトダイオード2に入射した光の光量に基づいて、ケース5内の異物の濃度を算出するようになっている。
次に、図6は、上記ほこりセンサ装置の回路構成を示す図である。同図に示すように、ほこりセンサ装置は、マイクロコンピュータ(以下、単に「マイコン」という)30、駆動回路31、LED1、フォトダイオード2、第1の増幅回路37、第2の増幅回路39、および第3の増幅回路45などを備える。
マイコン30は、内部にA/D変換部(アナログデジタル変換部)24を備えている。マイコン30は、駆動回路31にパルス信号を出力するようになっている。また、駆動回路31は、マイコン30からのパルス信号を受けて、LED1の駆動や停止の制御を行っている。また、3段の増幅回路構成を形成している第1の増幅回路37、第2の増幅回路39、および第3の増幅回路45は、フォトダイオード2が出力した非常に小さなアナログ信号を、マイコン30が読み取れる迄増幅して、この増幅されたアナログ信号をマイコン30に出力するようになっている。また、マイコン30は、増幅されたアナログ信号を受けると、このアナログ信号を、A/D変換部24でデジタル信号に変換して、このデジタル信号に基づいて異物の濃度を算出するようになっている。
図6において、46は、収納容器を示し、47は、ほこりやタバコの煙粒子などの異物を示している。また、同図において、42は、抵抗を示し、43は、コンデンサを示し、40は、可変抵抗を示している。抵抗42とコンデンサ43とは、マイコン30のグランドGNDと電位Vccとの間に、コンデンサ43がグランドGND側になるように、直列に配置されている。また、コンデンサ43の両端の端子のそれぞれは、駆動回路31に接続されている。抵抗42およびコンデンサ43は、駆動回路31に印加する電圧を調整する役割を担っている。また、可変抵抗40は、第2の増幅回路39とグランドGNDとの間に配置されて、マイコン30に出力する増幅信号の大きさを調整する役割を担っている。
次に、図7は、ほこりセンサ装置の動作タイミングチャートである。より詳しくは、同図は、マイコン30が出力したLED駆動電流パルスと、そのLED駆動電流パルスに対応してフォトダイオード2から増幅器を介してマイコン30に出力された出力パルスと、のタイミングチャートである。同図において横軸は、時間を示し、縦軸は、電流および電圧を示している。
図7の(a)に81で示す波形は、LED駆動電流の入力電流波形であり、91で示す波形は、フォトダイオード2から出力されて増幅されてマイコン30に出力された出力電圧波形である。同図に示すように、LED駆動電流波形は、周期が一定のT1で、パルス幅PWが一定のT2で、電流振幅がAのパルスになっている。このほこりセンサ装置は、電流がハイの状態(今の場合A)になっている期間、LEDが駆動されて、LEDが発光するようになっている。一方、電圧がロウの状態になっている期間、LEDが消灯するようになっている。
また、図7の(b)に示すように、上記出力信号の電圧波形は、LED駆動電圧がロウの状態からハイの状態になった瞬間から徐々に上昇してピークに達した後、徐々に降下する丘形状の局所波形を有している。出力信号の電圧波形91において、丘形状の局所波形93は、異物が検出されていない状態を示し、丘形状の局所波形94は、異物が検出された状態の一例を示している。上記局所波形93の存在でもわかるように、タバコの煙やほこり等の異物が無いときにおいても出力レベルが存在するが、これは、LED1から出射されてケースの壁面で反射してフォトダイオード2に到達する不要光に起因するものである。
同図に示すように、異物が検出された場合の丘形状の局所波形94の出力値は、異物が検出されていない場合の丘形状の局所波形93の出力値よりも大きくなっている。異物の検出や、異物の濃度算出は、上記出力信号の電圧波形のピーク値を読み取ることにより行う。異物の有無のみを検出するのであれば、予めピーク値の閾値を決めておき、閾値を超えた場合異物を検出したと判断すれば良い。
このようなセンサ構造を有するほこりセンサ装置において、LEDの発光出力の低下によりホコリの検出感度の低下が問題になっている。LEDの発光出力が低下すれば上記出力信号の電圧波形のピーク値も下がるため、異物の量が同じでも測定結果が異なってしまう。
このため、特許文献1に記載された技術では、無塵時におけるLEDの初期状態での上記出力信号の電圧を記憶しておき、測定時の無塵時におけるLEDの上記出力信号の電圧と比較することにより、LEDの発光出力低下の補正を行っている。
特開平11−94741号公報(1999年4月9日公開)
しかしながら、上記従来の感度補正の方法では、予め無塵時の状態を測定しておく必要があり、ほこりセンサ装置の実使用状態では無塵時の状態を実現することが困難であるという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、予め無塵時の状態を測定しておくことを不要とし、長期使用において異物の検出感度の低下を抑制することができる異物センサを実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る異物センサは、光を出射する発光素子と、点灯および消灯が交互に繰り返されるように上記発光素子を駆動する駆動部と、上記発光素子から出射される光が異物で反射した反射光を受光する受光素子と、を備えた異物センサであって、上記発光素子の各回の点灯時間の累積結果である点灯累積時間を計測する計測部と、上記計測部が計測した上記発光素子の点灯累積時間に応じて、異物の検出感度の低下を抑制する制御を行う制御部と、を備えることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、予め無塵時の状態を測定することを不要とし、長期使用において異物の検出感度の低下を抑制することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係るほこりセンサ装置(異物センサ)の電気的構成を示す回路図である。 (a)は、実使用温度での発光素子の動作試験データの一例を示す図であり、(b)は、発光素子を駆動する駆動パルスの一例を示し、(c)は、発光素子を駆動する駆動パルスの別の例を示す。 本発明の実施形態2に係るほこりセンサ装置(異物センサ)の電気的構成を示す回路図である。 本発明の実施形態4および5に係るほこりセンサ装置(異物センサ)の電気的構成を示す回路図である。 従来の光電方式のほこりセンサ装置における異物検出領域の周辺図である。 上記従来のほこりセンサ装置の電気的構成を示す回路図である。 上記従来のほこりセンサ装置の動作に関するタイミングチャートであり、(a)は、マイコンが出力したLED駆動電流パルスのタイミングチャートであり、(b)は、上記LED駆動電流パルスに対応してフォトダイオードから増幅器を介してマイコンに出力された出力パルスのタイミングチャートである。
本発明の実施の形態について図1〜図4に基づいて説明すれば、次の通りである。以下、説明の便宜上、特定の実施形態にて説明した構成と同一の機能を有する構成については、同一の符号を付記し、その説明を省略する場合がある。
〔実施形態1〕
図1は、本発明の実施形態1に係るほこりセンサ装置(異物センサ)110の電気的構成を示す回路図である。ほこりセンサ装置110(後述するほこりセンサ装置120、130も同様)は、LED(発光素子)1から出射された光を、ほこりやタバコの煙粒子などの異物47に反射させて、その反射光をフォトダイオード(受光素子)2で受光する光電方式の装置である。また、ほこりセンサ装置110(後述するほこりセンサ装置120、130も同様)は、ほこりやタバコの煙粒子等を検知して自動運転する空気清浄機等に適用することができる。
また、本実施形態のほこりセンサ装置110は、図6に示す従来のほこりセンサ装置と比較して、点灯時間計測部(計測部)22を備え、マイコン30内に駆動時間調整部21を備えている点が異なっている。
(駆動回路31)
駆動回路(駆動部)31は、LED1をパルス駆動する。具体的には、駆動回路31は、点灯および消灯が交互に繰り返されるようにLED1を駆動する。
(点灯時間計測部22)
点灯時間計測部22は、LED1の各回の点灯時間の累積結果である点灯累積時間を計測する。
(マイコン30)
マイコン(制御部)30は、LED1の点灯累積時間とLED1の輝度の低下率との対応関係に基づいて、異物47の検出感度の低下を抑制する制御を行う。本実施形態では、点灯時間計測部22が計測したLED1の点灯累積時間に応じて、異物47の検出感度の低下を抑制する制御を行う。
(駆動時間調整部21)
マイコン30は、駆動時間調整部21を備える。駆動時間調整部21は、マイコン30から出力されるパルス信号の一周期中におけるLED1の駆動時間(パルス幅に相当する)を長くする(LED1の少なくとも1回の点灯時間を長くする)ことで、上記検出感度の低下を抑制する。この駆動時間の調整は以下の方法で行う。
LED1の動作時間は、LED1の輝度の低下率と相関がある。例えば、LED1の光出力(P)は、動作時間(t)に対して指数関数的に減少し、以下の式で表される。
P=Po×exp(−βt)・・・(1)
ここで、Poは、初期の光出力であり、βは、劣化率(または輝度の低下率)であり、tは、LED1の動作時間であり、より厳密には、LED1の各回の点灯時間の累積結果である点灯累積時間である。図2の(a)に、実使用温度(35℃、450mA)でのLEDの動作試験データの一例を示す。
式(1)中の劣化率(β)は、素子の材料、構造および使用条件などで異なるため、想定される環境でのテスト等により予め算出しておく。
動作時間(t)は、点灯時間計測部22にて、マイコン30から駆動回路31へ出力されるLED駆動パルスのパルス数をカウントすることにより算出する。LED駆動パルスのパルス数のカウント結果は、図示しない記憶部などに保持する。
上記の劣化率(β)を設定すれば、式(1)から動作時間(t)に対するLED1の光出力の劣化具合(または、輝度の低下の程度)がわかるので、マイコン30は、この劣化分(低下分)の輝度を上げて調整を行うことで、検出感度の低下を抑制する制御を行う。
輝度の調整は、LED駆動パルスのパルス幅を広げて、LEDの駆動時間(点灯時間)を長くすることにより行う。例えば、図2の(b)に示す初期状態のLED駆動パルスのパルス幅を、図2の(c)に示すように広げる。
(ほこりセンサ装置110の効果)
ほこりセンサ装置110は、上記のように、LED1の点灯累積時間に応じて、異物47の検出感度の低下を抑制する制御を行うことで、長期使用においても異物47の検出感度の低下を抑制することができる。また、ほこりセンサ装置110は、LED1の点灯累積時間とLED1の輝度の低下率との相関関係(LED1の特性)を利用するものであるため、上述した特許文献1に記載された技術のように、予め無塵時の状態を測定しておく必要はない。以上により、予め無塵時の状態を測定しておくことを不要とし、長期使用において異物47の検出感度の低下を抑制することができる。
〔実施形態2〕
図3は、本発明の実施形態2に係るほこりセンサ装置(異物センサ)120の電気的構成を示す回路図である。
(可変抵抗44)
本実施形態のほこりセンサ装置120は、可変抵抗(制御部)44を設けている点で、実施形態1と異なっている。
本実施形態では、マイコン30および可変抵抗44は、点灯時間計測部22が計測したLED1の点灯累積時間に応じて、駆動回路31が駆動するLED1の駆動電流を大きくすることで、検出感度の低下を抑制する制御を行う。
点灯時間計測部22で算出した点灯累積時間に応じたLED1の光出力の劣化具合(輝度の低下の程度)を補正するように、LED1の駆動電流を大きくする。具体的には、可変抵抗44の抵抗値をマイコン30から制御可能にしておき、上記補正を行うようにLED駆動電流を変更する。
(ほこりセンサ装置120の効果)
ほこりセンサ装置120は、上述したように可変抵抗44の抵抗値を変化させて、駆動回路31が駆動するLED1の駆動電流を大きくすることで、LED1の輝度を向上させる。このため、LED1の輝度の低下分を補うことができるため、異物47の検出感度の低下を抑制することができる。
〔実施形態3〕
本実施形態のほこりセンサ装置(異物センサ)は、図1に示すほこりセンサ装置110の機能ブロックを適用することができる。
本実施形態では、マイコン30が、点灯時間計測部22が計測したLED1の点灯累積時間に応じて、フォトダイオード2の出力電圧のピーク値が所定の電圧閾値を超えるか否か判定する場合の上記電圧閾値を小さくすることで、異物47の検出感度の低下を抑制する制御を行う。例えば、フォトダイオード2の出力電圧の判定レベル(所定の電圧閾値)をマイコン30において、補正する。より具体的には、点灯時間計測部22が計測したLED1の点灯累積時間から算出されるLED1の光出力の劣化具合(輝度の低下率)に対応して、フォトダイオード2の出力電圧のピーク値が下がることを予めプログラムしておけば、点灯累積時間を計測することにより自動的に補正を行うことができる。
〔実施形態4〕
図4は、本発明の実施形態4に係るほこりセンサ装置(異物センサ)130の電気的構成を示す回路図である。
本実施形態のほこりセンサ装置130は、温度センサ26を備えている点で、上述した実施形態と異なっている。
(温度センサ26、マイコン30)
温度センサ26は、LED1の周辺温度を検出するようになっており、マイコン30は、温度センサ26によって検出された周辺温度に応じて、LED1の輝度の低下率を補正することで、異物47の検出感度の低下を抑制する制御を行う。
LED1の劣化(輝度の低下)は点灯累積時間に比例するが、LED1の周囲温度により劣化のスピードが異なる。一般に温度が高くなると劣化スピードが速くなる。このため、温度を測定して温度累積を記録し、一定の累積値に達した時点で上記式(1)の劣化率βを調整する。
例えば、上記式(1)の劣化率βの算出を環境温度75℃、80℃、85℃、90℃、95℃で行っておき、それぞれの劣化率をβ75、β80、β85、β90、β95としておく。
マイコン30は、点灯時間100h毎での累積温度から平均温度を求め、平均温度が75℃以上、80℃未満であればβ75を使用し、平均温度が80℃以上、85℃未満であればβ80を使用し劣化率の見直し(補正)を行う。なお、平均温度は、測定温度の累積を測定時間で割って求める。
また、平均温度が85℃以上、90℃未満であればβ85を使用し、平均温度が90℃以上、95℃未満であればβ90を使用し、平均温度が95℃以上、100℃未満であればβ95を使用し、劣化率の見直し(補正)を行う。これにより、実際に使用される環境にあった補正(検出感度の抑制処理)が可能になり、補正精度(検出感度の抑制処理の精度)が向上する。
〔実施形態5〕
図4は、本発明の実施形態5に係るほこりセンサ装置(異物センサ)130の電気的構成を示す回路図である。
本実施形態のほこりセンサ装置130は、サージ電流検知回路(サージ電流検知部)25を備えている点で、上述した実施形態と異なっている。
(サージ電流検知回路25、駆動時間調整部21)
サージ電流検知回路25は、駆動回路31に侵入する所定の電流閾値を超える強いサージ電流を検知し、マイコン30の駆動時間調整部21は、検知された上記強いサージ電流が流れた時間に応じて、LED1の点灯時間の累積結果である点灯累積時間を長くすることで、異物47の検出感度の低下を抑制する制御を行う。
LED1の劣化(輝度の低下)は、点灯累積時間に比例するが、駆動回路31に侵入するサージ電流により、劣化が進む。このため、サージ電流を検知し、一定以上の強度のサージ電流を検知した場合、LED1の点灯累積時間を調整する。
サージ電流検知回路25は、LED1の回路電源より電圧の高い設定電圧以上の電圧による電流(または所定の電流閾値を超える強いサージ電流)が流れたときに起動する回路である。駆動時間調整部21は、サージ電流がA秒流れる毎に点灯累積時間にB秒追加する補正を行う。サージ電流と追加の補正時間の関係は、加速度試験等により予め算出しておく。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る異物センサは、光を出射する発光素子(LED1)と、点灯および消灯が交互に繰り返されるように上記発光素子を駆動する駆動部(駆動回路31)と、上記発光素子から出射される光が異物で反射した反射光を受光する受光素子(フォトダイオード2)と、を備えた異物センサ(ほこりセンサ装置110〜130)であって、上記発光素子の各回の点灯時間の累積結果である点灯累積時間を計測する計測部(点灯時間計測部22)と、上記計測部が計測した上記発光素子の点灯累積時間に応じて、異物の検出感度の低下を抑制する制御を行う制御部(マイコン30、可変抵抗44)と、を備える構成である。
発光素子の点灯累積時間は、発光素子の輝度の低下率と相関がある。このため、上記構成のように、発光素子の点灯累積時間に応じて、異物の検出感度の低下を抑制する制御を行うことで、長期使用においても異物の検出感度の低下を抑制することができる。また、上記構成は、発光素子の点灯累積時間と発光素子の輝度の低下率との相関関係(発光素子の特性)を利用するものであるため、特許文献1に記載された技術のように、予め無塵時の状態を測定しておく必要はない。以上により、予め無塵時の状態を測定しておくことを不要とし、長期使用において異物の検出感度の低下を抑制することができる。
本発明の態様2に係る異物センサは、上記態様1において、上記制御部は、上記発光素子の点灯累積時間と上記発光素子の輝度の低下率との対応関係に基づいて、上記異物センサの検出感度の低下を抑制する制御を行うことが好ましい。上記構成によれば、予め無塵時の状態を測定しておくことを不要とし、長期使用において異物の検出感度の低下を抑制することができる。
本発明の態様3に係る異物センサは、上記態様1または2において、上記制御部は、上記計測部が計測した上記発光素子の点灯累積時間に応じて、上記駆動部による上記発光素子の少なくとも1回の点灯時間を長くすることで、上記検出感度の低下を抑制する制御を行っても良い。
上記構成によれば、駆動部による上記発光素子の少なくとも1回の点灯時間を長くすることで、発光素子の輝度を向上させることができる。このため、発光素子の輝度の低下分を補うことができるため、異物の検出感度の低下を抑制することができる。
本発明の態様4に係る異物センサは、上記態様1または2において、上記制御部は、上記計測部が計測した上記発光素子の点灯累積時間に応じて、上記駆動部が駆動する上記発光素子の駆動電流を大きくすることで、上記検出感度の低下を抑制する制御を行っても良い。
上記構成によれば、駆動部が駆動する上記発光素子の駆動電流を大きくすることで、発光素子の輝度を向上させることができる。このため、発光素子の輝度の低下分を補うことができるため、異物の検出感度の低下を抑制することができる。
本発明の態様5に係る異物センサは、上記態様1または2において、上記制御部は、上記計測部が計測した上記発光素子の点灯累積時間に応じて、上記受光素子の出力電圧のピーク値が所定の電圧閾値を超えるか否か判定する場合の上記電圧閾値を小さくすることで、上記検出感度の低下を抑制する制御を行っても良い。
上記構成によれば、受光素子の出力電圧のピーク値が所定の電圧閾値を超えるか否か判定する場合の電圧閾値を小さくすることで、受光素子の検出感度の低下を抑制することができる。
本発明の態様6に係る異物センサは、上記態様2において、上記発光素子の周辺温度を検出する温度センサを備え、上記制御部は、上記温度センサによって検出された周辺温度に応じて、上記発光素子の輝度の低下率を補正することで、上記検出感度の低下を抑制する制御を行っても良い。
上記構成によれば、実際に使用される環境にあった検出感度の抑制処理が可能になり、検出感度の抑制処理の精度を向上させることができる。
本発明の態様7に係る異物センサは、上記態様1〜6の何れかにおいて、上記駆動部に侵入する所定の電流閾値を超える強いサージ電流を検知するサージ電流検知部を備え、上記制御部は、検知された上記強いサージ電流が流れた時間に応じて、上記点灯累積時間を長くすることで、上記検出感度の低下を抑制する制御を行っても良い。
発光素子の輝度の低下は累積点灯時間に比例するが、駆動部へ侵入するサージ電流により、輝度の低下が進む。そこで、上記構成では、検知された強いサージ電流が流れた時間に応じて、発光素子の累積点灯時間を長くすることで、異物の検出感度の低下を抑制することができる。
〔本発明の別の表現〕
本発明は、以下のように表現することもできる。すなわち、本発明の一態様に係るほこりセンサは、発光ダイオードからの光をほこりや煙粒子に反射させ、その反射光を受光素子で受光する光電方式のほこりセンサにおいて、上記発光ダイオードの点灯累積時間に対する発光ダイオードの輝度低下に対する検出誤差を補正する手段を備えていても良い。
また、本発明の一態様に係るほこりセンサは、上記構成に加えて、上記発光ダイオードはパルス駆動にて点灯され、上記点灯累積時間は上記パルスのカウントにて行われ、上記補正は、上記発光ダイオードの点灯時間を調整することにより行われても良い。
また、本発明の一態様に係るほこりセンサは、上記構成に加えて、上記発光ダイオードはパルス駆動にて点灯され、上記点灯累積時間は上記パルスのカウントにて行われ、上記補正は、上記発光ダイオードの駆動電流を調整することにより行われても良い。
また、本発明の一態様に係るほこりセンサは、上記構成に加えて、上記発光ダイオードはパルス駆動にて点灯され、上記点灯累積時間は上記パルスのカウントにて行われ、上記補正は、上記受光素子の出力電圧を調整することにより行われても良い。
また、本発明の一態様に係るほこりセンサは、上記構成に加えて、上記発光ダイオードの周辺温度を測定するセンサと温度の累積記録装置を備え、上記補正は、上記温度の累積記録により調整されても良い。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 LED(発光素子)
2 フォトダイオード(受光素子)
22 点灯時間計測部(計測部)
25 サージ電流検知回路(サージ電流検知部)
26 温度センサ
30 マイコン(制御部)
31 駆動回路(駆動部)
44 可変抵抗(制御部)
110〜130 ほこりセンサ装置(異物センサ)

Claims (6)

  1. 光を出射する発光素子と、
    点灯および消灯が交互に繰り返されるように上記発光素子を駆動する駆動部と、
    上記発光素子から出射される光が異物で反射した反射光を受光する受光素子と、を備えた異物センサであって、
    上記発光素子の各回の点灯時間の累積結果である点灯累積時間を計測する計測部と、
    上記計測部が計測した上記発光素子の点灯累積時間に応じて、異物の検出感度の低下を抑制する制御を行う制御部と、
    上記駆動部に侵入する所定の電流閾値を超える強いサージ電流を検知するサージ電流検知部と、を備え、
    上記制御部は、検知された上記強いサージ電流が流れた時間に応じて、上記点灯累積時間を長くすることで、上記検出感度の低下を抑制する制御を行うことを特徴とする異物センサ。
  2. 上記制御部は、上記発光素子の点灯累積時間と上記発光素子の輝度の低下率との対応関係に基づいて、上記異物センサの検出感度の低下を抑制する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の異物センサ。
  3. 上記制御部は、上記計測部が計測した上記発光素子の点灯累積時間に応じて、上記駆動部による上記発光素子の少なくとも1回の点灯時間を長くすることで、上記検出感度の低下を抑制する制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の異物センサ。
  4. 上記制御部は、上記計測部が計測した上記発光素子の点灯累積時間に応じて、上記駆動部が駆動する上記発光素子の駆動電流を大きくすることで、上記検出感度の低下を抑制する制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の異物センサ。
  5. 上記制御部は、上記計測部が計測した上記発光素子の点灯累積時間に応じて、上記受光素子の出力電圧のピーク値が所定の電圧閾値を超えるか否か判定する場合の上記電圧閾値を小さくすることで、上記検出感度の低下を抑制する制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の異物センサ。
  6. 上記発光素子の周辺温度を検出する温度センサを備え、
    上記制御部は、上記温度センサによって検出された周辺温度に応じて、上記発光素子の輝度の低下率を補正することで、上記検出感度の低下を抑制する制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の異物センサ。
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