JP2009185748A - エンジン - Google Patents

エンジン Download PDF

Info

Publication number
JP2009185748A
JP2009185748A JP2008028309A JP2008028309A JP2009185748A JP 2009185748 A JP2009185748 A JP 2009185748A JP 2008028309 A JP2008028309 A JP 2008028309A JP 2008028309 A JP2008028309 A JP 2008028309A JP 2009185748 A JP2009185748 A JP 2009185748A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
throttle body
engine
crankcase
wall
attached
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008028309A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Tokunaga
隆広 徳永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2008028309A priority Critical patent/JP2009185748A/ja
Publication of JP2009185748A publication Critical patent/JP2009185748A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】部品の取り付けや取り外し作業の能率を高めることができるエンジンを提供する。
【解決手段】シリンダブロック肉壁81に磁性体82を鋳込み、磁性体82の吸着力により、部品83の取り付け時や取り外し時に落下した部品取付具84をシリンダブロック肉壁81の外向き面81aに吸着させるようにするとともに、エンジンオイルに含まれる鉄粉をシリンダブロック肉壁81の内向き面81bに吸着させるようにした。部品83とはスロットルボディ10等をいい、部品取付具84とはスタッドボルト27とナット27aや頭付きボルト28等をいい、シリンダブロック肉壁81とはクランクケース天井壁23等をいう。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンに関し、詳しくは、エンジン部品の取り付けや取り外し作業の能率を高めることができるエンジンに関するものである。
従来のエンジンでは、スロットルボディ等のエンジン部品がエンジン部品取付具で取り付けられているが、エンジン部品の取り付け時や取り外し時に落下したエンジン部品取付具がファンケース等の他のエンジン部品内部に入り込んでしまうのを防止する手段がない(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−90255号公報(図8、図9参照)
上記従来技術では、次の問題がある。
《問題》 エンジン部品の取り付けや取り外し作業の能率が低下する。
エンジン部品の取り付け時や取り外し時に落下したエンジン部品取付具がファンケース等の他のエンジン部品内部に入り込んでしまうのを防止する手段がないため、エンジン部品取付具の取り扱いに慎重を要し、エンジン部品の取り付けや取り外し作業の能率が低下する。
本発明は、上記問題点を解決することができるエンジン、すなわち、エンジン部品の取り付けや取り外し作業の能率を高めることができるエンジンを提供することを課題とする。
請求項1に係る発明の発明特定事項は、次の通りである。
図1または図2(A)に例示するように、シリンダブロック肉壁(81)に磁性体(82)を鋳込み、磁性体(82)の吸着力により、エンジン部品(83)の取り付け時や取り外し時に落下したエンジン部品取付具(84)をシリンダブロック肉壁(81)の外向き面(81a)に吸着させるようにするとともに、エンジンオイルに含まれる鉄粉をシリンダブロック肉壁(81)の内向き面(81b)に吸着させるようにした、ことを特徴とするエンジン。
(請求項1に係る発明)
《効果》 エンジン部品の取り付けや取り外し作業の能率を高めることができる。
図1または図2(A)に例示するように、エンジン部品(83)の取り付け時や取り外し時に落下したエンジン部品取付具(84)をシリンダブロック肉壁(81)の外向き面(81a)に吸着させるようにしたので、誤ってエンジン部品取付具(84)を落下させても、エンジン部品取付具(84)はシリンダブロック肉壁(81)の外向き面(81a)に吸着され、ファンケース(5)等の他のエンジン部品内部に進入しない。このため、エンジン部品取付具(84)の取り扱いに従来ほどの慎重さは必要なく、エンジン部品(83)の取り付けや取り外し作業の能率を高めることができる。
《効果》 エンジンオイルを浄化することができる。
図1に例示するように、エンジンオイルに含まれる鉄粉をシリンダブロック肉壁(81)の内向き面(81b)に吸着させるようにしたので、ギヤ等の磨耗で発生した鉄粉がエンジンオイルから分離され、エンジンオイルを浄化することができる。
(請求項2に係る発明)
《効果》 スロットルボディの取り付けや取り外し作業の能率を高めることができる。
図1または図2(A)に例示するように、クランクケース天井壁(23)に磁性体(82)を鋳込み、磁性体(82)の吸着力により、スロットルボディ(10)の取り付け時や取り外し時に落下したスロットルボディ取付具(86)をクランクケース天井壁(23)の上向き面(23a)に吸着させるようにしたので、誤ってスロットルボディ取付具(86)を落下させても、このスロットルボディ取付具(86)はクランクケース天井壁(23)の上向き面(23a)に吸着され、ファンケース(5)内に進入しない。このため、スロットルボディ取付具(86)の取り扱いに従来ほどの慎重さは必要なく、スロットルボディ(10)の取り付けや取り外し作業の能率を高めることができる。
(請求項3に係る発明)
請求項2に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 スロットルボディの取り付けや取り外し作業の能率を高める効果が顕在化する。
図1または図2(A)に例示するように、落下したナット(27a)をクランクケース天井壁(23)の上向き面(23a)に吸着させるようにしたので、特にファンケース(5)内に進入しやすい小さなナット(27a)の取り扱いに従来ほどの慎重さは必要なくなり、スロットルボディ(10)の取り付けや取り外し作業の能率を高める効果が顕在化する。
《効果》 エンジンの清掃にかかる労力を軽減することができる。
図2(A)に例示するように、スロットルボディ(10)とクランクケース(2)との間に切り草等の異物が堆積した場合、頭付きボルト(28)とスタッドボルト(27)のナット(27a)を取り外し、スタッドボルト(27)を中心にスロットルボディ(10)の姿勢を傾けることにより、異物を容易に取り除くことができる。このため、エンジンの清掃にかかる労力を軽減することができる。
《効果》 スロットルボディの取り付けを容易にすることができる。
図2(A)に例示するように、スロットルボディ(10)をその後方から左右の吸気管(21)(21)の入口部(29)に取り付ける場合、スタッドボルト(27)でスロットルボディ(10)の一箇所の位置決めを行うことができ、スロットルボディ(10)の取り付けを容易にすることができる。
(請求項4に係る発明)
請求項3に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 スロットルボディの取り付け作業を容易にすることができる。
図2(A)(B)に例示するように、左右の吸気管(21)(21)の入口部(29)からガスケット支持ピン(31)を突出させ、このガスケット支持ピン(31)をガスケット(30)(30)に挿通させ、頭付きボルト(28)をガスケット(30)(30)に挿通させる前でも、スタッドボルト(27)を挿通させたガスケット(30)(30)がガスケット支持ピン(31)で廻り止めされるようにしたので、スロットルボディ(10)を左右の吸気管(21)(21)の入口部(29)に対して取り付ける場合に、ガスケット(30)(30)を適正な取り付け姿勢に保持したまま頭付きボルト(28)を取り付けることができる。このため、スロットルボディ(10)の取り付け作業を容易にすることができる。
(請求項5に係る発明)
請求項3または請求項4に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 エンジンの全高を低くすることができる。
図2(A)に示すように、中央冷却風路(8)の後部に調時伝動装置(58)の上部を収容する突部(32)を設け、この突部(32)をクランクケース(2)の天井壁(23)から上向きに突出させ、この突部(32)の前方で、スロットルボディ(10)の下部に液体燃料チャンバ(33)を取り付け、この液体燃料チャンバ(33)を突部(32)の最上部よりも低い位置まで垂設するので、スロットルボディ(10)を低く配置することができ、エンジンの全高を低くすることができる。
《効果》 スロットルボディの取り外しに支障は生じない。
図2(A)に例示するように、スタッドボルト(27)を突部(32)の最上部よりも高い位置に配置し、スタッドボルト(27)を中心としてスロットルボディ(10)を回転させることにより、液体燃料チャンバ(33)が突部(32)と干渉しない姿勢にして、スタッドボルト(27)からスロットルボディ(10)を後方に抜き取ることができるようにしたので、突部(32)の最上部よりも低い位置まで液体燃料チャンバ(33)を垂設しているにも拘わらず、スロットルボディ(10)の取り外しに支障は生じない。
(請求項6に係る発明)
請求項2から請求項5のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 エンジンオイルの浄化性能を高めることができる。
図1に例示するように、クランクケース天井壁(23)の下方に動弁カム軸(74)を配置し、この動弁カム軸(74)のカム面(74a)でクランクケース(2)内のオイルミストをクランクケース天井壁(23)の下向き面(23b)に向けて跳ね上げるようにしたので、オイルミストに含まれる鉄粉がクランクケース天井壁(23)の下向き面(23b)に吸着されやすく、エンジンオイルの浄化性能を高めることができる。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1から図4は本発明の実施形態に係るエンジンを説明する図で、この実施形態では、V型空冷ガソリンエンジンについて説明する。
本発明の実施形態の概要は、次の通りである。
図1に示すように、シリンダブロック肉壁(81)に磁性体(82)を鋳込み、磁性体(82)の吸着力により、エンジン部品(83)の取り付け時や取り外し時に落下したエンジン部品取付具(84)をシリンダブロック肉壁(81)の外向き面(81a)に吸着させるようにするとともに、エンジンオイルに含まれる鉄粉をシリンダブロック肉壁(81)の内向き面(81b)に吸着させるようにしている。
図3に示すように、クランク軸中心軸線(1)と平行な向きに見て、クランクケース(2)から左右斜め上にそれぞれシリンダ(3)を突設させてシリンダブロック(85)を構成し、各シリンダ(3)の突出端にシリンダヘッド(4)を取り付け、クランクケース天井壁(23)の上方で両シリンダ(3)(3)の間に中央冷却風路(8)を形成している。
図4に示すように、このシリンダブロック(85)の前方にファンケース(5)を取り付け、このファンケース(5)内にクランク軸(6)に取り付けた送風ファン(7)を収容し、ファンケース(5)と中央冷却風路(8)とを連通させている。
図3に示すように、中央冷却風路(8)にスロットルボディ(10)を配置し、スロットルボディ(10)の前面と左右のシリンダヘッド(4)の前面との間に左右の吸気管(21)(21)を横向きに架設し、図2(A)に示すように、スロットルボディ(10)を左右の吸気管(21)(21)の入口部(29)に複数のスロットルボディ取付具(86)(86)で取り付けている。
具体的構造は、次の通りである。
図1または図2(A)に示すように、クランクケース天井壁(23)に磁性体(82)を鋳込み、磁性体(82)の吸着力により、スロットルボディ(10)の取り付け時や取り外し時に落下したスロットルボディ取付具(86)をクランクケース天井壁(23)の上向き面(23a)に吸着させるとともに、クランクケース(2)内のエンジンオイルに含まれる鉄粉をクランクケース天井壁(23)の下向き面(23b)に吸着させるようにしている。磁性体(82)は平板状の永久磁石である。
図2(A)に示すように、スロットルボディ(10)をその後方から左右の吸気管(21)(21)の入口部(29)に取り付ける複数(4個)のスロットルボディ取付具(86)(86)のうち、1個をスタッドボルト(27)とナット(27a)で、残りを頭付きボルト(28)で構成し、スタッドボルト(27)から落下したナット(27a)をクランクケース天井壁(23)の上向き面(23a)に吸着させるようにしている。
図2(A)(B)に示すように、左右の吸気管(21)(21)の入口部(29)とスロットルボディ(10)との間にガスケット(30)(30)を介在させ、このガスケット(30)(30)に上記複数のスロットルボディ取付具(86)(86)を貫通させ、この複数のスロットルボディ取付具(86)(86)でガスケット(30)(30)をスロットルボディ(10)とともに左右の吸気管(21)(21)の入口部(29)に共締めしている。
左右の吸気管(21)(21)の入口部(29)からガスケット支持ピン(31)を突出させ、このガスケット支持ピン(31)をガスケット(30)(30)に挿通させ、頭付きボルト(28)をガスケット(30)(30)に挿通させる前でも、スタッドボルト(27)を挿通させたガスケット(30)(30)がガスケット支持ピン(31)で廻り止めされるようにしている。図2(B)中の符号(72)はインシュレータである。
図4に示すように、中央冷却風路(8)の後部に調時伝動装置(58)の上部を収容する突部(32)を設け、この突部(32)をクランクケース天井壁(23)から上向きに突出させ、この突部(32)の前方で、スロットルボディ(10)の下部に液体燃料チャンバ(33)を取り付け、この液体燃料チャンバ(33)を突部(32)の最上部よりも低い位置まで垂設している。
図2(A)に示すように、スタッドボルト(27)を突部(32)の最上部よりも高い位置に配置し、スタッドボルト(27)を中心としてスロットルボディ(10)を回転させることにより、液体燃料チャンバ(33)が突部(32)と干渉しない姿勢にして、スタッドボルト(27)からスロットルボディ(10)を後方に抜き取ることができるようにしている。
空冷装置の構造は、次の通りである。
図4に示すように、中央冷却風路(8)の前方にスロットルボディ(10)と分流板(9)とを配置し、スロットルボディ(10)よりも前寄りの位置で、分流板(9)をファンケース(5)に設け、この分流板(9)の底板部分(14)をスロットルボディ(10)よりも低い位置に配置し、送風ファン(7)で起こした冷却風を分流板(9)で中央冷却風路(8)の左右寄りに分流させるようにしている。
図3に示すように、分流板(9)は分流機能とともに、ファンケース(5)の第1の締め切り点を形成する第1締め切り板としても機能する。ファンケース(5)の内部には第2の締め切り点を形成する第2締め切り板(63)を設けている。
ファンケース上部の工夫は、次の通りである。
図3に示すように、ファンケース(5)の天井壁の中央部分(11)を分流板(9)の底板部分(14)の真上に配置し、この分流板(9)の天井壁の中央部分(11)と、この中央部分(11)から左右に導出される天井壁の中央寄り部分(12)(12)とを、スロットルボディ(10)よりも高い位置に設けている。図3に示すように、クランク軸中心軸線(1)と平行な向きに見た投影図上、スロットルボディ(10)よりも高い位置に設けられている天井壁の中央部分(11)と中央寄り部分(12)(12)の全横幅は、シリンダヘッド(4)(4)の上部間全域にわたっている。この天井壁の中央部分(11)と中央寄り部分(12)(12)の全横幅は、中央寄り部分(12)(12)の下方に、ファンケース(5)上部から中央冷却風路(8)への送風出口(61)(61)を広く形成する観点から、シリンダヘッド(3)(3)の上部間全域の横幅を100%として、その70%以上とするのが望ましく、80%以上とするのがより望ましく、90%以上とするのが最も望ましい。
分流板の工夫は、次の通りである。
図3に示すように、分流板(9)を底板部分(14)と左右の側板部分(15)(15)とで構成し、左右の側板部分(15)(15)を底板部分(14)の両端部から上方に導出し、図1に示すように、分流板(9)の底板部分(14)を後方に導出し、この底板部分(14)でスロットルボディ(10)をその下方から覆い、左右の側板部分(15)(15)を後方に導出し、この側板部分(15)(15)でスロットルボディ(10)をその左右両側から覆っている。図3に示すように、左右の側板部分(15)(15)は底板部分(14)の左右両端部から仰角90°、すなわち垂直に上方に導出している。ファンケース(5)上部から中央冷却風路(8)への送風出口(61)(61)を広く形成する観点から、左右の側板部分(15)(15)はシリンダ(3)(3)よりも大きな仰角で上方に導出し、クランク軸中心軸線(1)と平行な向きに前面から見て、左右の側板部分(15)(15)とシリンダ(3)(3)との間に上広がりの楔型の送風出口(61)(61)が形成されるようにしている。
図1に示すように、底板部分(14)と右の側板部分(15)はスロットルボディ(10)と液体燃料チャンバ(33)の前半部の下方と右側を覆い、左の側板部分(15)はスロットルボディ(10)の液体燃料チャンバ(33)の略全域を覆っている。
図4に示すように、エアクリーナ(17)から吸気ホース(18)を導出し、左右のシリンダヘッド(4)(4)の間で、スロットルボディ(10)の後部に吸気ホース(18)を接続する吸気継手管(19)を取り付け、この吸気継手管(19)の下部に遮熱板(20)を取り付け、図1に示すように、この遮熱板(20)を前方に導出し、スロットルボディ(10)をその下方から覆っている。
この遮熱板(20)は、スロットルボディ(10)の後半部の下方を覆っている。すなわち、図5に示すように、分流板(9)の底板部分(14)と遮熱板(20)とでスロットルボディ(10)の前半部と後半部をその下方から覆っている。
ファンケースの工夫は、次の通りである。
図1に示すように、ファンケース(5)を上下分割構造とし、エンジン本体にケース下部分(5b)を残して、ケース上部分(5a)を取り外すことができるようにしている。
図3に示すように、スロットルボディ(10)の前面と左右のシリンダヘッド(4)(4)の前面との間に左右の吸気管(21)(21)を横向きに架設するに当たり、クランク軸中心軸線(1)と平行な向きに前から見て、ケース上下部分(5a)(5b)の境界(5c)が左右の吸気管(21)(21)の前方を横向きに横断するように、ファンケース(5)を分割している。
図3に示すように、クランク軸中心軸線(1)と平行な向きに前から見て、左右の吸気管(21)(21)はスロットルボディ(10)の前面から左右に20°の俯角で下り傾斜させ、境界(5c)は水平横向きにしてある。ケース上部分(5a)を取り外しても、異物をケース下部分(5b)と吸気管(21)との間に噛み込んだまま保持させる観点からは、左右の吸気管(21)(21)は水平または30°以内の俯角とするのが望ましい。
図5に示すように、分流板(9)を底板部分(14)と左右の側板部分(15)(15)とで構成し、左右の側板部分(15)(15)に左右の吸気管(21)(21)を挿通させるに当たり、次のようにしている。
すなわち、図1に示すように、左右の側板部分(15)(15)も上下に分割して、側板上部分(15a)(15a)をケース上部分(5a)に設けるとともに、側板下部分(15b)(15b)をケース下部分(5b)に設け、側板上部分(15a)(15a)と側板下部分(15b)(15b)のうち、少なくとも一方に左右の嵌合凹部(16)(16)を設け、各嵌合凹部(16)に各吸気管(21)を嵌合させ、各吸気管(21)にフランジ(22)を設け、各フランジ(22)で嵌合凹部(16)と吸気管(21)の各嵌合隙間(16a)をその横側方から覆っている。
ファンケースの取り付け構造とシールの工夫は、次の通りである。
図1に示すように、ケース下部分(5b)をクランクケース(2)に固定し、ケース上部分(5a)をシリンダヘッド(4)に固定し、境界(5c)に臨むケース下部分(5b)とケース上部分(5a)の各突合せ面間に境界弾性シール(24)を挟み付けている。
図3に示すように、ケース下半部(5b)はクランクケース(2)に取り付けた左右の背板(65)(65)にケース下取付ボルト(66)(66)で着脱自在に取り付けられている。背板(65)(65)はケース下半部(5b)の背面を覆う板である。ケース上半部(5a)はシリンダヘッド(4)(4)と吸気管(21)(21)の入口部(29)にケース上取付ボルト(67)(67)で着脱自在に取り付けられている。ケース上部分(5a)は、シリンダヘッド(4)に直接に取り付けることにより、シリンダヘッド(4)に直接固定しているが、ヘッドカバー(68)に取り付けることにより、シリンダヘッド(4)に間接的に固定してもよい。
中央冷却風路の工夫は、次の通りである。
図5に示すように、左右のシリンダヘッド(4)(4)の上部(59)(59)間に風路天井板(41)を架設し、この風路天井板(41)で中央冷却風路(8)をその上方から覆い、この風路天井板(41)の左右の側縁部(60)(60)をシリンダヘッド(4)(4)の上部(59)(59)に着脱自在に取り付けている。
また、左右のシリンダヘッド(4)(4)の上部(59)(59)に風路天井板(41)の左右の側縁部(60)(60)を沿わせている。
風路天井板(41)は鋼板製で、風路天井板(41)の左右の側縁部(60)(60)は、シリンダヘッド(4)(4)の上部周縁部に密着させている。左右の側縁部(60)(60)は、シリンダヘッド(4)(4)に取り付けたヘッドカバー(68)(68)に取り付けてもよい。また、風路天井板(41)の素材は、シリンダヘッド(4)(4)の熱を放熱する観点からは、金属その他の熱伝導性が比較的高い素材を用いることが望ましいが、風路天井板(41)の過熱を避ける観点からは、合成樹脂その他の熱伝導性が比較的低い素材を用いてもよい。また、風路天井板(41)の取り付けは、シリンダヘッド(4)(4)の熱を放熱する観点からは、シリンダヘッド(4)(4)の上部(59)(59)に密着させることが望ましいが、風路天井板(41)の過熱を避ける観点からは、シリンダヘッド(4)(4)の上部(59)(59)との間にインシュレータを介在させ、熱伝導をある程度抑制してもよい。
排気マフラの冷却構造は、次の通りである。
図4に示すように、風路天井板(41)の後端部下方に中央冷却風路(8)の冷却風出口(40)を形成し、中央冷却風路(8)の後方に排気マフラ(37)を配置し、排気マフラ(37)をマフラカバー(38)で覆い、マフラカバー(38)の前部の冷却風入口(39)を中央冷却風路(8)の冷却風出口(40)に臨ませ、中央冷却風路(8)を通過した冷却風をマフラカバー(38)内に導入するようにしている。
図4に示すように、中央冷却風路(8)の風路天井板(41)から後方に延長板(42)を導出し、この延長板(42)でマフラカバー(38)のマフラカバー天井板(43)をその上方から覆い、延長板(42)とマフラカバー天井板(43)との間に放風隙間(50)を保持し、中央冷却風路(8)の冷却風出口(40)から放出される冷却風(44)(45)を、マフラカバー(38)のマフラカバー天井板(43)の上下面に沿わせ、放風隙間(50)を通過した冷却風(44)をマフラカバー(43)の上面に沿って後方に放出させるようにしている。
図5に示すように、延長板(42)は風路天井板(41)と同様、鋼板製で、平板の左右の両側縁部を斜め下に折り曲げて形成され、前部に前部切り欠き(73)を形成している。この延長板(42)は風路天井板(41)の後部に着脱自在に取り付けて使用する。図5に示すように、この延長板(42)はマフラカバー天井板(43)に着脱自在に取り付けている。延長板(42)の前部切り欠き(73)は、風路天井板(41)の後部切り欠き(70)と連通させて、エアクリーナ(17)の吸気ホース(18)を挿通させる。
マフラカバー(38)と延長板(42)とは排気マフラ(37)の熱を放熱する観点からは、金属その他の熱伝導性が比較的高い素材を用いるのが望ましいが、マフラカバー(38)と延長板(42)の過熱を避ける観点からは、合成樹脂その他の熱伝導性が比較的低い素材を用いてもよい。
吸気効率を高める工夫は、次の通りである。
図3に示すように、中央冷却風路(8)の風路天井板(41)の上面に沿ってエアクリーナ(17)を配置している。図1に示すように、中央冷却風路(8)にエアクリーナ(17)の吸気取入口(46)を臨ませている。このエアクリーナ(17)は風路天井板(41)に着脱自在に取り付けている。
本発明の実施形態に係るV型空冷エンジンのスロットルボディとその周辺部分を拡大した縦断側面図である。 図1のスロットルボディの取り付けを説明する図で、図2(A)はスロットルボディとその周辺部分の背面図、図2(B)は図2(A)のB−B線断面図である。 図1のエンジンを説明する図で、ファンケースを縦断したエンジンの正面図である。 図1のエンジンの縦断側面図である。 図1のエンジンの平面図である。
符号の説明
(1) クランク軸中心軸線
(2) クランクケース
(3) シリンダ
(4) シリンダヘッド
(5) ファンケース
(7) 送風ファン
(8) 中央冷却風路
(10) スロットルボディ
(21) 吸気管
(23) クランクケース天井壁
(23a) 上向き面
(23b) 下向き面
(27) スタッドボルト
(27a) ナット
(28) 頭付きボルト
(29) 入口部
(30) ガスケット
(31) ガスケット支持ピン
(32)突部
(33) 液体燃料チャンバ
(58) 調時伝動装置
(74) 動弁カム軸
(74a)カム面
(81)シリンダブロック肉壁
(81a)外向き面
(81b)内向き面
(82)磁性体
(83)エンジン部品
(84)エンジン部品取付具
(85)シリンダブロック
(86)スロットルボディ取付具

Claims (6)

  1. シリンダブロック肉壁(81)に磁性体(82)を鋳込み、磁性体(82)の吸着力により、エンジン部品(83)の取り付け時や取り外し時に落下したエンジン部品取付具(84)をシリンダブロック肉壁(81)の外向き面(81a)に吸着させるようにするとともに、エンジンオイルに含まれる鉄粉をシリンダブロック肉壁(81)の内向き面(81b)に吸着させるようにした、ことを特徴とするエンジン。
  2. クランク軸中心軸線(1)と平行な向きに見て、クランクケース(2)から左右斜め上にそれぞれシリンダ(3)を突設させてシリンダブロック(85)を構成し、各シリンダ(3)の突出端にシリンダヘッド(4)を取り付け、
    クランクケース天井壁(23)の上方で両シリンダ(3)(3)の間に中央冷却風路(8)を形成し、
    このシリンダブロック(85)の前方にファンケース(5)を取り付け、このファンケース(5)内に送風ファン(7)を収容し、ファンケース(5)と中央冷却風路(8)とを連通させ、
    中央冷却風路(8)にスロットルボディ(10)を配置し、スロットルボディ(10)の前面と左右のシリンダヘッド(4)の前面との間に左右の吸気管(21)(21)を横向きに架設し、スロットルボディ(10)を左右の吸気管(21)(21)の入口部(29)に複数のスロットルボディ取付具(86)(86)で取り付け、
    クランクケース天井壁(23)に磁性体(82)を鋳込み、磁性体(82)の吸着力により、スロットルボディ(10)の取り付け時や取り外し時に落下したスロットルボディ取付具(86)をクランクケース天井壁(23)の上向き面(23a)に吸着させるとともに、クランクケース(2)内のエンジンオイルに含まれる鉄粉をクランクケース天井壁(23)の下向き面(23b)に吸着させるようにした、ことを特徴とするエンジン。
  3. 請求項2に記載したエンジンにおいて、
    スロットルボディ(10)をその後方から左右の吸気管(21)(21)の入口部(29)に取り付ける複数のスロットルボディ取付具(86)(86)のうち、1個をスタッドボルト(27)とナット(27a)で、残りを頭付きボルト(28)で構成し、落下したナット(27a)をクランクケース天井壁(23)の上向き面(23a)に吸着させるようにした、ことを特徴とするエンジン。
  4. 請求項3に記載したエンジンにおいて、
    左右の吸気管(21)(21)の入口部(29)とスロットルボディ(10)との間にガスケット(30)(30)を介在させ、このガスケット(30)(30)に上記複数のスロットルボディ取付具(86)(86)を貫通させ、この複数のスロットルボディ取付具(86)(86)でガスケット(30)(30)をスロットルボディ(10)とともに左右の吸気管(21)(21)の入口部(29)に共締めし、
    左右の吸気管(21)(21)の入口部(29)からガスケット支持ピン(31)を突出させ、このガスケット支持ピン(31)をガスケット(30)(30)に挿通させ、頭付きボルト(28)をガスケット(30)(30)に挿通させる前でも、スタッドボルト(27)を挿通させたガスケット(30)(30)がガスケット支持ピン(31)で廻り止めされるようにした、ことを特徴とするエンジン。
  5. 請求項3または請求項4に記載したエンジンにおいて、
    中央冷却風路(8)の後部に調時伝動装置(58)の上部を収容する突部(32)を設け、この突部(32)をクランクケース天井壁(23)から上向きに突出させ、この突部(32)の前方で、スロットルボディ(10)の下部に液体燃料チャンバ(33)を取り付け、この液体燃料チャンバ(33)を突部(32)の最上部よりも低い位置まで垂設し、
    スタッドボルト(27)を突部(32)の最上部よりも高い位置に配置し、スタッドボルト(27)を中心としてスロットルボディ(10)を回転させることにより、液体燃料チャンバ(33)が突部(32)と干渉しない姿勢にして、スタッドボルト(27)からスロットルボディ(10)を後方に抜き取ることができるようにした、ことを特徴とするエンジン。
  6. 請求項2から請求項5のいずれかに記載したエンジンにおいて、
    クランクケース天井壁(23)の下方に動弁カム軸(74)を配置し、この動弁カム軸(74)のカム面(74a)でクランクケース(2)内のオイルミストをクランクケース天井壁(23)の下向き面(23b)に向けて跳ね上げるようにした、ことを特徴とするエンジン。
JP2008028309A 2008-02-08 2008-02-08 エンジン Pending JP2009185748A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008028309A JP2009185748A (ja) 2008-02-08 2008-02-08 エンジン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008028309A JP2009185748A (ja) 2008-02-08 2008-02-08 エンジン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009185748A true JP2009185748A (ja) 2009-08-20

Family

ID=41069231

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008028309A Pending JP2009185748A (ja) 2008-02-08 2008-02-08 エンジン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009185748A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017120049A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 株式会社クボタ シリンダヘッド冷却構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017120049A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 株式会社クボタ シリンダヘッド冷却構造
US10598122B2 (en) 2015-12-28 2020-03-24 Kubota Corporation Cylinder head cooling structure

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9617951B2 (en) Air flow guide for an internal combustion engine
JP2009236018A (ja) インテークマニホールド
JP2005264846A (ja) 縦型多気筒ディーゼルエンジン
JP5665701B2 (ja) 掃除空気の水滴分離器汚染防止構造およびこれを備えた船舶
JP4764813B2 (ja) エンジン
JP5345405B2 (ja) シリンダヘッドの冷却構造
JP6859818B2 (ja) 二次空気導入装置
JP2006022700A (ja) ブローバイガス還元装置
JP4682124B2 (ja) 空冷v型エンジン
JP2009185748A (ja) エンジン
JP5478436B2 (ja) エンジンのブローバイガス還流装置
WO2018043635A1 (ja) ブローバイガス昇温装置
JP4597101B2 (ja) エンジンのブリーザ装置
JP4682123B2 (ja) 空冷v型エンジン
JP4378390B2 (ja) 空冷エンジン
JP5894023B2 (ja) 過給機付きエンジン
TW513517B (en) Shroud for a forced cooling system type internal combustion engine mounted on a vehicle
JP2006090255A (ja) 強制空冷エンジン
JP6292265B2 (ja) 車両用エンジンの上部構造
JP6234854B2 (ja) エンジンの空冷装置
JP2006233927A (ja) エンジンの吸気系構造
JP7120031B2 (ja) エンジンの排気装置
JP6423507B2 (ja) エンジンの空冷装置
JP4649372B2 (ja) 空冷傾斜エンジン
JP2005105884A (ja) エンジンの吸気装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20100316

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20110708

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110719

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111115