JP2009185529A - 墓石を構成する耐震性丘カロート構造物 - Google Patents

墓石を構成する耐震性丘カロート構造物 Download PDF

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Abstract


【課題】排水性を良好にして、丘カロート構造物の耐震性を長期間に亘って安定的に持続させる。
【解決手段】基板部材10と、その四隅で立設される支柱部材12と、隣り合う支柱部材間に装着される側板部材15,21,19,20と、各支柱部材と各側板部材の上に載置される天板部材22を有する。基板部材10と支柱部材12と天板部材22は、連結軸120で連結一体化され、連結軸120の周りに縦方向排水路129が形成される。基板部材10に対する支柱部材12の立設部分に排水間隙51が形成され、支柱部材12に対する側板部材の取付け部分に縦の排水路101が形成され、基板部材10に対する側板部材の取付け部分には排水路108が形成され、縦の排水路101と排水間隙51と排水路108が連通される。排水路108には排水孔56が設けられ、縦の排水路101を流下した水や排水間隙51の水は、排水路108に流入して排水孔56で排出される。
【選択図】図20

Description

本発明は、墓石を構成する耐震性丘カロート構造物に関するものである。より詳しくは、排水性に優れて丘カロート構造物の耐震性を長期間に亘って安定的に持続させ得る、墓石を構成する耐震性丘カロート構造物に関するものである。
石材を順次積重して構築された墓石は、石材相互を面接触状態で積み重ねただけでは、地震力が大きい場合に倒壊しやすい問題があった。そのため、かかる墓石の倒壊を防止するための手段として、特開平10−37532号公報(特許文献1)が開示する耐震墓石が提案されている。
該耐震墓石は、図49に示すように、基礎a上に基板部材bを載置すると共に該基板部材b上に左右の側壁部材c,cを立設し、該左右の側壁部材c,c間に後面壁部材dと前面下壁部材を挾むことによって、内部に納骨室fが設けられた壁組み構造部gを形成し、該壁組み構造部gの上に天板部材hを載置する構成を有していた。そして、前記基礎aの四隅に立設された下の連結ボルトjが、前記納骨室fの四隅を通る状態で、前記基板部材bと天板部材hの四隅に上下貫設された挿通孔k,mに挿通せしめられ、該天板部材hの上面に凹設された凹部nで突設されたボルト上端のネジ軸部にナットqが螺合され締め付けられることによって下台(丘カロート構造物)rが構築されており、該下台(丘カロート構造物)rは、前記連結ボルトjによって全体が一体化されることによって下部耐震装置sが構成され、該下台(丘カロート構造物)rの耐震性が確保されていた。そして該下台(丘カロート構造物)r上に中間石材tの複数個が積重されることによって上台uが形成されており、最上段の中間石材t1上に竿石vが載置され、該竿石vと前記各中間石材tと前記天板部材hの全体が上下貫通する貫通孔wに挿通された上の連結ボルトxによってネジ止めにより一体化されることにより上部耐震装置yが構成されていた。かかる下部耐震装置sと上部耐震装置yとによって、墓石の耐震性を向上させんとするものであった。
ところで、丘カロート構造物上に石材を積重することによって構成された墓石の他の態様としては、実用新案登録第3108741号公報(特許文献2)が開示するものが存在する。この丘カロート構造物Aは、図50に示すように、基板部材Bの上面の四隅に支柱部材Cを立設すると共に、隣り合う支柱部材C,C間に形成される開口部Dを覆うように側板部材Eを配設し、該四隅の支柱部材C,C,C,Cと、前後左右の側板部材E,E,E,Eの上に天板部材Fを載置した基本構成を有していた。
本発明者は、このような構成を有する丘カロート構造物Aの耐震性を向上させるために、前記特許文献1が示する前記下部耐震装置sに着眼した。しかしながら、該下部耐震装置sは前記のように、丘カロート構造物の全体を連結一体化する前記下の連結ボルトjが納骨室fの内部においてその四隅を通り、基板部材bと天板部材hとを連結する構成を有しており、該基板部材bと該天板部材hとの間に存する左右の側壁部材(支柱を兼ねる)c,cを貫通する仕組みにはなっていなかった。そのため下の連結ボルトjによる下台(丘カロート構造物)rの連結一体化が不安定化しやすく、従って墓石の耐震性能に改善の余地があった。
そこで本発明者は、前記特許文献2が開示するような丘カロート構造物Aにおいて、前記基板部材Bと前記支柱部材Cと前記天板部材Fの夫々に上下貫通する連結孔を設け、上下方向に連通する連通連結孔に連結軸を挿通し、その上下端に設けられた雄ネジ部にナットを螺合し締め付けることにより丘カロート構造物の全体を連結一体化する手段を想到した。かかる構成を有する耐震性丘カロート構造物は、基板部材と支柱部材と天板部材の全体を連結軸で強固に連結一体化するために、丘カロート構造物の耐震性が特許文献1記載のものに比し優れているといえる。しかしながら、このようにして丘カロート構造物の全体を連結一体化せんとする場合は、該連結軸が、支柱部材と基板部材との間の隙間や支柱部材と天板部材との間の隙間から浸入した雨水に接触しやすく連結軸の腐食を招きやすい問題点のあることが判明した。
特開平10−37532号公報 実用新案登録第3108741号公報
本発明は、前記従来の問題点に鑑みて開発されたものであり、丘カロート構造物の全体を連結軸で連結一体化することを基本として、丘カロート構造物の外観を損なうことなく丘カロート構造物の耐震性向上を期し得ると共に、該連結軸が雨水に接触しても腐食されにくいようにして丘カロート構造物の耐震性能を長期間に亘って安定的に維持させ得る、墓石を構成する耐震性丘カロート構造物の提供を課題とするものである。
前記課題を解決するため本発明は以下の手段を採用する。
即ち本発明に係る墓石を構成する耐震性丘カロート構造物(以下耐震性丘カロート構造物という)は、上面に石材が積重されて墓石を構成するために用いられ、且つ、内部に納骨用空間部が設けられた耐震性丘カロート構造物であって、基板部材の上面の四隅に位置して立設される支柱部材と、隣り合う支柱部材間に形成される開口部を覆うように配設される前後左右の側板部材と、該四隅の支柱部材と該前後左右の側板部材の上に載置される天板部材を具えている。前記基板部材は、その上面の四隅に窪み部が設けられると共に、各窪み部は、該窪み部と左右隣り合う他の窪み部又は該窪み部と前後隣り合う他の窪み部と、上端開放の排水溝を介して連結されており、該窪み部内の水が該排水溝に流入して、該排水溝の溝底面の長さ方向の中間部分に上下貫設された排水孔より排出されるものとなされている。又、前記支柱部材は、その水平な下面に、前記窪み部に嵌め入れられる嵌入突部が突設され、該嵌入突部の外側に存する周縁部分は、該窪み部の上端周縁部分に当接し得るカバー縁面とされており、該当接状態において、該窪み部の上端縁が該カバー縁面で覆い隠されると共に、前記嵌入突部の突部下面と前記窪み部の窪み部底面との間に排水間隙が形成されるものとなされている。又、前記支柱部材の内側に位置して隣り合う二つの内側支柱側面に、上下端が開放し且つ該内側支柱側面で開放された縦嵌入溝が凹設されている。又、前記側板部材の側面には、左右隣り合う立設状態の支柱部材に設けられている対向する前記縦嵌入溝に嵌入し得る側面突状部が突設されており、該側面突状部が該縦嵌入溝に嵌め入れられた状態で、該側面の両側部分としてのカバー側面が、該縦嵌入溝の両側縁部分に当接でき、この状態で、該縦嵌入溝の溝縁が該カバー側面で覆い隠されると共に、該側面突状部の先端面と該縦嵌入溝の溝底面との間に縦の排水路が形成されるものとなされている。又、前記側板部材の下面には、前記排水溝に嵌入し得る下面突状部が設けられており、該下面突状部が前記排水溝に嵌め入れられた状態で、該下面の両側部分としてのカバー下面が、該排水溝の上端の両側部分に当接でき、この状態で、該排水溝の上端の溝縁が該カバー下面で覆い隠されると共に、該下面突状部の下面と該排水溝の溝底面との間に排水路が形成されるものとなされている。そして、前記縦の排水路と前記排水間隙と前記排水路とが連通されている。又、前記基板部材と前記支柱部材と前記天板部材は、夫々に設けられた、上下方向に貫通する連結孔が連通せしめられて形成された連通連結孔に連結軸が挿通され、該連結軸の上下端に設けられた各雄ネジ部に上下のナットが螺合されて締め付けられることより、全体が連結一体化されており、該連通連結孔に前記連結軸が挿通された状態で、該連結軸の周囲部分に、縦方向排水路が形成されており、該縦方向排水路を流下した水を、前記下のナットの締め付け部分に生ずる排出部を通して排出可能とされていることを特徴とするものである。
前記耐震性丘カロート構造物において、前記窪み部の窪み部底面に、前記排水間隙の水を、前記基板部材における前記縦方向排水路に向けて誘導する水誘導溝を放射状に設けるのがよい。
又、前記耐震性丘カロート構造物において、前記基板部材に設けられる連結孔を、前記排水溝を前記窪み部内で延長させたと仮定した場合の該排水溝の溝幅の範囲に全体が納まり或いはその一部が納まるように設けるのがよい。
本発明は以下の如き優れた効果を奏する。
本発明によるときは、丘カロート構造物の外観を損なうことなくその耐震性向上を期し得ると共に、丘カロート構造物の耐震性能を長期間に亘って安定的に維持させることができる。以下これを具体的に説明する。
(1) 本発明に係る耐震性丘カロート構造物は、基板部材と支柱部材と天板部材の夫々に設けられた上下方向に貫通する連結孔を連通せしめ、該連通連結孔に連結軸を挿通し該連結軸によって全体を連結一体化する構成を採用しているため、該連結軸が外から目視されない状態で丘カロート構造物の全体を該連結軸によって強固に連結一体化できる。
従って本発明によるときは、丘カロート構造物の外観を損なうことなく、地震時の振動によっても転倒するのを防止できる耐震性丘カロート構造物を簡易に構成できる。
(2) そして本発明に係る耐震性丘カロート構造物は、前記連通連結孔に前記連結軸が挿通された状態で該連結軸の周囲部分に縦方向排水路が形成されており、又、側板部材の側面突状部を支柱部材の縦嵌入溝に嵌入することによって形成される縦の排水路と、支柱部材の嵌入突部を基板部材の窪み部に嵌め入れることによって形成される排水間隙と、側板部材の下面突状部を排水溝に嵌め入れることによって形成される排水路とが連通される如くなされ、該排水路に排水孔が設けられている。
従って本発明によるときは、前記縦方向排水路に流入した雨水や、前記側板部材の嵌め入れ部分の隙間を通して前記縦の排水路に吹き込み該縦の排水路を流下して前記排水間隙に達した雨水、更には、前記基板部材と前記支柱部材との接合部分の隙間を通して該排水間隙に侵入した雨水は、前記基板部材の窪み部に設けられている基板の連結孔(連結軸の周囲部分に形成される縦方向排水路)を通して流下し排出されることになる。又、前記基板部材に形成される縦方向排水路に苔が生える等して水が排出されにくくなって前記排水間隙に水が溜まったり、或いは、該排水間隙に流入する水の量が多くてこれが該排水間隙に溜まった場合は、これらの水は前記排水路に流れ前記排水孔を通して排出されることになる。
これらによって本発明によるときは、連結軸が雨水に接触する時間を短縮できて雨水による連結軸の腐食劣化を抑制でき、従って、丘カロート構造物の前記耐震性能を長期間に亘って安定的に維持させ得ることとなる。
(3) 特に前記窪み部底面に水誘導溝を放射状に設ける場合は、前記排水間隙の水を、前記縦方向排水路に向けてより円滑に誘導でき、排水性向上を期し得る。又、特に、前記基板の連結孔を、前記排水溝を前記窪み部内で延長させたと仮定した場合の排水溝の溝幅の範囲に全体が納まり或いはその一部が納まるように設定するときは、前記支柱部材に設けられている縦の排水路を流下した水が、前記基板部材に設けられている縦方向排水路の上端で溢れた状態となった場合、この水を前記排水路に、より速やかに流すことができる。
これらにより、連結軸が雨水に接触する時間をより短縮でき、雨水による連結軸の腐食劣化をそれだけ抑制できることとなる。
(4) 本発明によるときは、前記支柱部材の下端部分に設けられているカバー縁面が、前記基板部材に設けられている窪み部の上端周縁部分に安定的に当接できると共に、前記側板部材の側面の両側部分としてのカバー側面が前記縦嵌入溝の両側縁部分に当接でき、しかも、該側板部材の下面の両側部分としてのカバー下面が前記排水溝の上端の両側部分に安定的に当接できる。
従って本発明によるときは、丘カロート構造物の構造的な安定性を確保し得ると共に、前記縦の排水路や前記排水間隙、前記排水路を確実に確保できて、排水の円滑化を達成できることになる。
(5) 本発明によるときは、前記支柱部材を前記基板部材に立設した状態で前記窪み部の上端縁が支柱部材の前記カバー縁面で覆い隠される。又、前記側板部材を前記基板部材に載置し且つ前記支柱部材に取り付けた状態において、前記縦嵌入溝の溝縁が前記カバー側面で覆い隠されると共に、前記排水溝の上端の縁が前記カバー下面で覆い隠されることとなる。
従って本発明によるときは、排水のために設けた前記窪み部や排水溝、縦嵌入溝が丘カロート構造物の外観を損なうこともない。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1〜2において、本発明に係る耐震性丘カロート構造物1は、内部に納骨用空間部2が設けられており、その上に、中台3としての石材5が積重され、その上に上台6としての石材5が積重され、更にその上に、上下に長い竿石7としての石材5が積重されることによって耐震性の墓石9を構築するものである。該石材5としては御影石が好適である。
該丘カロート構造物1は、図1〜4に示すように、全体が石製部材を組み合わせて構成されており、正方形板状を呈する基板部材10と、該基板部材10の基板上面11の四隅に位置して立設される同高さの支柱部材12,12,12,12と、隣り合う支柱部材12,12間に形成される開口部13の内、墓石の正面側に存する前の開口部13aを覆う門形の前の側板部材15と、該前の側板部材15の前面16に重なる状態で設置される扉板部材17と、墓石9の左右の側面側に存する左右の開口部13b,13cを覆う左右の側板部材19,20と、墓石の背面側に存する後の開口部13dを覆う後の側板部材21と、前記四隅の支柱部材12,12,12,12と前記前後の側板部材15,21と前記左右の側板部材19,20の上に載置される平板状の天板部材22と、該天板部材22の上に載置される上板部材23とから構成されている。
前記支柱部材12は図4〜7に示すように、横断面が正方形状を呈しており上端から下端に向けて正方形の一辺が大きくなるように拡大しており、支柱上面25と支柱下面26が正方形状の水平面として形成されている。そして、内側に位置して隣り合う二つの内側支柱側面(隣り合う支柱部材12,12の向き合う側面)27,27は垂直面として形成されると共に、外側の2つの側面29,29は、その上下の端部分が上下の垂直面30,31、30,31として形成されており、該上下の垂直面30,31間の部分32,32は、上から下に向けて外側に拡大する湾曲面として形成されている。
そして、垂直面をなす前記内側支柱側面27,27の、例えば内側のコーナ35寄り部分には、上下方向に延長し且つ上下端が開放すると共に内側支柱側面27,27で開放された、断面矩形状を呈する縦嵌入溝33,33が設けられている。又、前記水平な支柱下面26には嵌入突部36が突設されている。該嵌入突部36は、その突部下面37が水平面に形成されると共に、その外周縁39は、該支柱下面26の外周縁40の稍内側に退いた状態で且つ該外周縁40に沿う形態とされている。そして該支柱下面26の、該嵌入突部36の外側に存する周縁部分はカバー縁面41とされている。又、正方形状を呈する前記支柱上面25の中心には、上下端が開放した支柱の連結孔42が上下方向に貫設されている。
かかる構成を有する支柱部材12の主要部の寸法を例示すれば、前記支柱上面25の正方形の一辺は14cmに設定されると共に、前記支柱下面26の正方形の一辺は20cmに設定されている。又、前記縦嵌入溝33,33の溝幅は40mmに設定されると共に、前記嵌入突部36の下方への突出量は10mmに設定されている。そして前記カバー縁面41の幅は5mmに設定されている。又、前記支柱部材12の高さは46cmに設定され、前記支柱の連結孔42の直径は20mmに設定されている。
前記基板部材10は、平面視で正方形状又は長方形状を呈する板体として構成されている。本実施例においては、図4、図8〜9に示すように正方形板状を呈しており、その基板上面43の四隅に位置させて前記支柱部材12,12,12,12が立設される。該支柱部材13,13,13,13は、図4に示すように、その内側に位置する前記二つの内側支柱側面27,27に設けられている前記縦嵌入溝33,33が対向状態となるように立設される。そのために該基板上面43の四隅には、前記嵌入突部36,36,36,36を嵌め入れるための、平面視で正方形状を呈する窪み部45,45,45,45が凹設されている。
該窪み部45の大きさは、図7に示すように、該窪み部45に前記嵌入突部36を嵌め入れたときに前記カバー縁面41が該窪み部45の上端周縁部分46に当接状態となり、これにより該窪み部45の上端縁47が該カバー縁面41で覆い隠されるようになされている。そして該カバー縁面41が該上端周縁部分46に当接した状態で、前記嵌入突部36の突部下面37と該窪み部45の窪み部底面50との間に排水間隙51が形成されるようになされている。
そして前記基板上面43には、図8(A)、図9(A)に示すように、前後隣り合う窪み部45a,45b,45c,45dを夫々連結するように左右の排水溝(上端開放)52,52が設けられると共に、後に位置する左右隣り合う窪み部45b,45dを連結するように後の排水溝(上端開放)52が設けられており、各排水溝52の長さ方向の中間部位(本実施例においては中央部位)において、溝底面55に排水孔56が、前記基板部材10を上下方向に貫通するように設けられている。なお本実施例においては、納骨に際して前記扉板部材17を取り外した際に、前に位置する左右隣り合う窪み部45a,45cの間が目視可能となるために、丘カロート構造物の美観を考慮して、該窪み部45a,45cの間には排水溝を設けていない。
各排水溝52は、図10〜11に示すように、前記窪み部45に前記嵌入突部36を嵌め入れて立設状態とされた隣り合う支柱部材12,12の前記対向する縦嵌入溝33,33の下端部分57,57を繋ぐように設けられており、該排水溝52の溝底面55は前記窪み部45の窪み部底面50と面一に形成されている。該溝底面55は水平に形成されてもよいのであるが、本実施例においては図10に示すように、該排水孔56の両側の溝底面部分55a,55aは、該排水孔56に向けて下方に傾斜する水勾配が設けられている。これにより、前に位置する左右隣り合う窪み部45a,45cの間に排水溝を設けていなくても、各窪み部45a,45b,45c,45dに形成される全ての排水間隙51,51,51,51の水を、何れかの排水溝52に流して(より具体的には後述の排水路108に流して)、前記排水孔56で排出させ得る。
そして前記窪み部底面50には、図8〜9、図11に示すように、前記支柱部材12に貫設されている前記支柱の連結孔42と連通状態で、基板の連結孔59が前記基板部材10を上下方向に貫通するように設けられている。該基板の連結孔59の下側部分は、後述のナット125を納めるための拡大孔58とされている。そして、前記窪み部底面50における該基板の連結孔59の配設状態は、本実施例においては図9(B)(C)に示すように、前記排水溝52を前記窪み部45内で延長させたと仮定した場合(延長部分を一点鎖線又は二点鎖線で示している)の排水溝の溝幅の範囲に全体が納まり或いはその一部が納まるように設定されている。又本実施例においては、前記排水間隙51内の水を該基板の連結孔59に向けて円滑に誘導できるようにするために、図8(A)、図9に示すように、窪み部底面50の各コーナ60,60,60,60と該基板の連結孔59とを結ぶように水誘導溝61が設けられている。
又本実施例においては、該基板部材10の中央部分に、例えば正方形状を呈して上端が開口した納骨用空間部62が凹設されると共に、該納骨用空間部62の底部の中央部分に、例えば円形状を呈する納骨開口部63が設けられている。
かかる構成を有する基板部材10の各部の寸法を例示すれば、その正方形の一辺の長さは165cmに設定されると共に、前記窪み部45の深さは30mmに設定され、前記排水溝52の溝幅は、前記縦嵌入溝33の溝幅に等しい40mmに設定されている。又、前記基板の連結孔59の孔径は、前記支柱の連結孔42の直径に等しい20mmに設定されると共に、前記水誘導溝61の溝幅は5mmに設定され、その溝深さは5mmに設定されている。
又、前記天板部材22は図12に示すように、正方形板状を呈しており、その中央部分に、下の通気孔(本実施例においては円形状通気孔)65が設けられている。そして該天板部材22の四隅には、立設状態にある前記支柱部材12,12,12,12に設けられている前記支柱の連結孔42,42,42,42と連通状態に外側の天板の連結孔66,66,66,66が設けられており、該外側の天板の連結孔66の上側部分は、後述のナット127を納めるための拡大孔67とされている。又、前記下の通気孔65の周縁部分の四隅には内側の天板の連結孔69,69,69,69が設けられており、該内側の天板の連結孔69の下側部分は、後述のナット180を納めるための拡大孔70とされている。各部の寸法を例示すれば、天板部材22の正方形の一辺の長さは89cmに設定されると共に、その厚さは7cmに設定されている。又、前記下の通気孔65の直径は6cmに設定されると共に、前記外側の天板の連結孔66の孔径は、前記支柱の連結孔42の直径に等しい20mmに設定されている。そして、前記拡大孔67,70の孔径は40mmに設定される。
又、前記上板部材23は図13に示すように、前記天板部材22上に載置されるもので、上面71が水平である正方形板状を呈しており、その外周縁部分72は前記天板部材22の外周縁73(図2)から外方に稍突出状態となる。そして該載置された状態で、前記下の通気孔65と連通し得る上の通気孔(直径は6cm)75が設けられている。本実施例においては、該上の通気孔75の上端76には、図14に示すように、多数の通気用の孔77が設けられた例えば円板状を呈する通気蓋78が被せられ、バネ性固定片79の付勢作用によって該上の通気孔75の上端部分に固定される。該通気蓋78は、前記中台3に設けられる後述の通気空間146を、墓参り用の掃除道具入れとして利用する際において、該上の通気孔75に物が落ちるのを防止する。
又、該上の通気孔75の周縁部分の四隅には、前記内側の天板の連結孔69,69,69,69の夫々に上下連通し得る上板の連結孔80,80,80,80が設けられている。なお本実施例においては、各上板の連結孔80と前記上の通気孔75とを連結するように、排水用案内溝81が設けられている。又、前記外周縁部分72の下面82の幅方向の中央部分には、図13(B)(C)に示すように、周方向に連続する状態で水切り溝83が設けられている。該水切り溝83は、構築された墓石9の表面を伝って流下して該上板部材23の下面82に回った水が、支柱部材12や側板部材15,19,20,21側に移動しないように水切りするものである。
かかる構成を有する上板部材23の各部の寸法を例示すれば、その正方形の一辺の長さは110cmに設定されると共に、その厚さは7cmに設定されている。又前記天板の連結孔69の直径は、前記支柱連結孔42の直径に等しい20mmに設定されている。又、前記排水用案内溝81の溝幅は10mmに、その溝深さは、外端で10mmで内端で20mmに設定されている。又前記水切り溝83は、上板部材23の縁85から内側に5cm退いて設けられており、その溝幅は10mmに、その溝深さ20mmに設定されている。
又、前記上板部材23の水平な上面71の、墓石の正面側部分をなす前側の設置面86には、図1に示すように、その中央部分に水鉢87が載置されると共に、その両側に花立て89,89が載置される。そして、その後に位置する中央の設置面90には、前記中台3が設置される。
前記前の側板部材15は、図15に示すように、下端が開放した矩形状の納骨用開口91が中央部分に設けられた横長の矩形板状の門形を呈しており、その左右の側面92,92の幅方向中心線に沿って、左右隣り合う支柱部材12,12に設けられている左右対向する前記縦嵌入溝33,33に嵌入し得る側面突状部93,93が突設されている。そして図16(A)(B)に示すように、該側面突状部93が該縦嵌入溝33に嵌め入れられた状態で、該側面92の両側部分としてのカバー側面95,95が、前記内側支柱側面27の、該縦嵌入溝33の両側縁部分96,96に当接し得る。この状態で、該カバー側面95,95が該縦嵌入溝33の溝縁97,97を覆い隠す。そしてこの状態で、該側面突状部93の先端面99と該縦嵌入溝33の溝底面100との間に縦の排水路101が形成される。
又、前記左右の側板部材19,20と前記後の側板部材21は、共に同一の構成を有しており、図17(A)(B)に示すように、横長の矩形板状を呈する。そして、その側面92,92の幅方向中央線に沿って、前後隣り合う、又は左右隣り合う立設状態の支柱部材12,12に設けられている対向する縦嵌入溝33,33に嵌入し得る側面突状部93,93が突設されている。図16(A)(C)(D)に示すように、該側面突状部93が該縦嵌入溝33に嵌め入れられた状態で、該側面92の両側部分としてのカバー側面95,95が、前記内側支柱側面27の、該縦嵌入溝33の両側縁部分96,96に当接し得る。この状態で、該カバー側面95,95が該縦嵌入溝33の溝縁97,97を覆い隠す。そしてこの状態で、該側面突状部93の先端面99と該縦嵌入溝33の溝底面100との間に縦の排水路101が形成される。
又その下面102には、前記排水溝52に嵌入し得る下面突状部103が設けられており、該下面突状部103が該排水溝52に嵌め入れられた状態において、図17(C)に示すように、該下面102の両側部分をなすカバー下面105,105が、該排水溝52の上端の両側部分106,106に当接し得る。この状態で、カバー下面105,105が該排水溝52の上端の溝縁107,107を覆い隠す。そしてこの状態で、該下面突状部103の下面109と前記排水溝52の溝底面55との間に排水路108が形成される。なお該下面突状部103は、前記排水溝52に嵌め入れられる部分にだけ設けられており、従って下面突状部103の外端面110は、図17(B)に示すように、前記側面92の縁92aから内方に稍退いている。
又前記扉板部材17は、図1〜4に示すように、前記納骨用開口91に嵌まり合う嵌め入れ突部111を具えて該納骨用開口91を外側から覆うように、墓石の正面側に存する左右の支柱部材12,12間で前記基板上面43に載置される。
かかる構成を有する基板部材10と支柱部材12,12,12,12と、前後の側板部材15,21と左右の側板部材19,20と、天板部材22と、上板部材23とを用いて前記丘カロート構造物1を組み立てるに際しては、図18に示すように、4本の支柱部材12,12,12,12の前記嵌入突部36,36,36,36を、夫々対応する前記窪み部45,45,45,45に嵌め入れる。この状態で、図7に示すように、前記カバー縁面41が該窪み部45の上端周縁部分46に当接状態となり、これにより、該支柱部材12が前記基板部材10の基板上面43に安定的に立設された状態となる。そして、該窪み部45の上端縁47が該カバー縁面41で覆い隠される。又、該カバー縁面41が該上端周縁部分46に当接した状態で、前記嵌入突部36の突部下面37と該窪み部45の窪み部底面50との間に排水間隙51が形成される。なおこの状態で、前記支柱の連結孔42と前記基板の連結孔59とは略連通状態となり得るが、その後、両者を正確に位置決めする。
その後、図19に示すように、前記前後の側板部材15,21と左右の側板部材19,20の、前記側面突状部93,93の下端部分を、対向する縦嵌入溝33,33の上端部分に挿入して後、該側板部材を隣り合う支柱部材12,12間に落とし込むと、図17(C)に示すように、前記下面突状部103が前記排水溝52内に嵌め入れられた状態となり、前記カバー下面105,105が前記排水溝52の上端の両側縁部分106,106に当接状態となる。これにより、該側板部材15,21,19,20は、前記基板部材10の基板上面43に安定的に立設された状態となる。そしてこの状態で、図17(C)に示すように、前記カバー下面105,105が該排水溝52の上端の溝縁107,107を覆い隠し、該下面突状部103の下面109と前記排水溝52の溝底面55との間に排水路108が形成される。
又、前記側面突状部93が前記縦嵌入溝33に嵌め入れられた状態で、図16に示すように、前記側面92の両側部分としてのカバー側面95,95が、前記内側支柱側面27の、該縦嵌入溝33の両側縁部分96,96に当接し、該支柱部材12に対する側板部材15,21,19,20の安定取り付け状態が得られる。この状態で、カバー側面95,95が縦嵌入溝33の溝縁97,97を覆い隠す(図16(A)(B)(C)(D))。そしてこの状態で、該側面突状部93の先端面99と該縦嵌入溝33の溝底面100との間に前記縦の排水路101が形成される。そして図10に示すように、該排水間隙51は前記排水路108に連通状態となり、前記溝底面55と前記窪み部底面50は一連状態となる。これにより、該縦の排水路101と該排水間隙51と該排水路108とが一連に連なった連通排水路117が形成されることとなる。
その後、図20に示すように、前記天板部材22を、その四隅に設けられている前記天板の連結孔66,66,66,66の夫々を対応の前記支柱の連結孔42に正確に上下連通状態として該天板部材22を、支柱部材12,12,12,12の支柱上面25,25,25,25(図18)と前後左右の側板部材15,21,19,20の上面119,119,119,119(図18)に載置する。
その後、全体を下の連結軸120で連結一体化する。該下の連結軸120は、上下に長い例えばステンレス製のものであり、図20(A)に示すように上下端に雄ネジ部121、122が設けられている。該下の連結軸120の直径は16mmに設定されており、前記基板の連結孔59と前記支柱の連結孔42と前記外側の天板の連結孔69とが上下連通状態に連なった下の連通連結孔124の4つに夫々挿通せしめられる。然る後、前記基板の連結孔59の前記拡大孔58内において、各下の連結軸120の下の雄ネジ部122に座金123を介して下のナット125を螺合して後、前記天板の連結孔66の前記拡大孔67において、上の雌ネジ部121に座金を介して上のナット127を螺合し締め付ける。その後、前記内側の天板の連結孔69と前記上板の連結孔80とを位置合わせして、前記天板部材22上に前記上板部材23を積重する。これによって、前記上の雌ネジ部121と上のナット127が該上板部材23で覆い隠された状態となり、図21に示すような、前記納骨用空間部2を内部に有する前記丘カロート構造物1が構築されることとなる。
このように構成された丘カロート構造物1にあっては、前記支柱部材2の下端部分に設けられているカバー縁面41が、前記基板部材10に設けられている窪み部45の上端周縁部分46に安定的に当接できると共に、前記側板部材15,21,19,20の側面92の両側部分としてのカバー側面95,95が前記縦嵌入溝33の両側縁部分96,96に当接でき、しかも、該側板部材15,21,19,20の下面102の両側部分としてのカバー下面105,105が前記排水溝52の上端の両側部分106,106に安定的に当接できるため、これらによって、丘カロート構造物1の構造的な安定性を確保し得ると共に、前記縦の排水路101や前記排水間隙51、前記排水路108を確実に確保できて、排水の円滑化を達成できることになる。
又、支柱部材2を基板部材10に立設した状態で前記窪み部45の上端縁47が該支柱部材12のカバー縁面41で覆い隠され、前記縦嵌入溝33の溝縁97が前記カバー側面95で覆い隠されると共に、前記排水溝52の上端の溝縁107が前記カバー下面105で覆い隠される。
従って本発明によるときは、排水のために設けた前記窪み部45や縦嵌入溝33、排水溝52が丘カロート構造物1の外観を損なうこともない。
又、このように構成された丘カロート構造物1にあっては、前記のように、下の連結軸120の直径が16mmに設定されると共に前記下の連通連結孔124の孔径が20mmに設定されているため、図20(B)に示すように、該下の連結軸120の周囲部分に、下の縦方向排水路129が形成される。そして、該下の連結軸120の下の雄ネジ部122には前記のように、座金123を介して下のナット125が螺合され該下のナット125が締め付けられた状態となっている。かかることから、該下の縦方向排水路129を流下した水は該下のナット125の締め付け部分に生ずる基板の排出部(隙間)130を通して徐々に排出される。
なお図22(A)(B)に示すように、前記拡大孔58の頂面(上面)131に、前記下の連通連結孔124の孔下端132に連通する頂面排出溝133を設け、該頂面排出溝133が、該頂面131に対しての当接固定部分(座金123やナット125)148の外方に延長状態とすることにより、該下の縦方向排水路129を流下した水を該頂面排出溝133の先端部分135としての排出部130から円滑に排出させ得ることとなる。図23(A)は、前記頂面排出溝133を設ける代わりに、図23(B)に示す、排出溝114が設けられた排出用座金118を用い、該排出用座金118を、その排出溝114を上向きにして前記頂面131に当接させて後、前記座金123を介して前記下のナット125を下の雄ネジ部122に螺合し締め付けた状態を示すものである。この場合は、前記下の縦方向排水路129を流下した水を該排出溝114の先端114aとしての排出部130から円滑に排出させ得ることとなる。
なお本実施例においては、図20に示すように、L字状に屈曲したアンカーボルト137を介して前記基板部材10を現場打ちコンクリート139の打設(前記納骨開口部63を塞がないように打設する)によって地面に固定することとしているため、前記下のナット125を長ナット125aとしている。図20においては、該長ナット125aの下半分140が前記基板部材10の下面141で下方に突出状態とし、該下半分140に前記アンカーボルト137の垂直軸部142の上端ネジ部143を螺合し締め付けて、該アンカーボルト137を該基板部材10の下面141で突出状態としている。
次に、かかる構成の丘カロート構造物1と共に用いられて図1〜2に示す墓石9を構成する前記中台3と、前記上台6と、前記竿石7等の説明を行ない、これらを1本の連結棒144で連結一体化してなる耐震性の墓石9の全体構成を説明する。
前記中台3は、図24に示すように、前記後側の設置面90に設置されるもので、平面視で正方形状を呈する角柱状に構成されており、その内部に通気空間146を有している。該通気空間146は、該中台3の前面147の中央部で例えば矩形状に開口されることによって形成された前面開口部149で前方に開放されると共に、該中台3の下面150の中央部前側部分で矩形状に開口されることによって形成された下面開口部151で開放されている。該中台3の正方形の一辺は例えば60cmに設定されると共にその高さは例えば32cmに設定されている。そして該前面開口部149と該下面開口部151の境界部分には、該境界部分の左右端を連結するように、例えば一辺が30mmの正方形断面を呈して左右方向に延長する棒状遮水壁152が設けられており、該棒状遮水壁152の前面153と下面154は、夫々、中台3の前面147、下面150と面一である。
又該中台3の上面155の四隅には、前記通気空間146の外側に位置させて、前記上板の連結孔80,80,80,80に夫々連通するように中台の連結孔156,156,156,156が垂直状態に貫設されている。該中台の連結孔156の孔径は20mmに設定されると共に、その上端部分は孔径が40mmに拡大されて、ナット157を納めるための拡大孔158とされている。
又、該中台3の上面155の中央部分は、正方形状を呈する水平な設置面159として形成されており、周辺よりも稍高く形成されている。該水平な載置面(中台3の上面155)159の中央部位には、図25(A)に示すように、前記通気空間146の上側の頂部分160を垂直状態に貫通するように中台の連結排水孔161が設けられている。該中台の連結排水孔161の孔径は例えば20mmに設定されている。なお本実施例においては、該中台3の連結排水孔161の上端周辺は、後述の縦排水路239への水の流入を円滑化すると共に、孔上端162への前記連結棒144の挿入を容易化するために面取りされて円錐状凹面163が形成されている。そして該中台3の前記頂部分160の下面150には、図25に示すように、該中台の連結排水孔161の孔下端165に連通する状態で、例えば十字状形態で排出溝167aが設けられている。
そして図24(A)、図25に示すように、該中台3の上面155の、前記中台の連結排水孔161の孔上端162の対向側で、該孔上端162に連通する集排水溝169が設けられている。該集排水溝169は本実施例においては、該孔上端162に連通する状態で放射状に4本設けられており、前記水平な設置面159のコーナ170と該孔上端162の中心とを結ぶ直線に沿って設けられている。該集排水溝169の外端は、該中台3の外面を破らないように設けられている。もしも破ると、墓石の外観を損なうばかりでなく、そこから集排水溝169内に雨水が侵入するからである。本実施例においては、該集排水溝169の外端171を前記コーナ170から稍内側に例えば30mm程度退いた状態で設けている。該集排水溝169の溝幅は10mm程度で、その溝深さは、図25に示すように、外端171から内端172に向けて水勾配を有する如く形成されており、外端171で例えば10mm深さで、内端172で例えば20mm深さに設定されている。
かかる構成を有する中台3は、図26に示すように、前記上板部材23の上面71の中央の設置面145に該中台3の下面150を当接させて載置されるもので、これにより、前記丘カロート構造物1上に該中台3が設置された状態となる。
これを具体的に説明すれば、該中台3を、図26に示すように、前記中台の連結排水孔161,161,161,161の夫々を前記上板の連結孔80,80,80,80の対応のものに位置合わせし、前記上板部材23の中央の設置面90に該中台3の下面150を当接させて載置する。この状態で図26に示すように、例えばステンレス製のもので上下端に雄ネジ部173,175が設けられてなる上の連結軸176,176,176,176の夫々を、前記中台の連結孔161と前記上板の連結孔156と前記天板の連結孔66が連通した上の連通連結孔177に挿通し、前記拡大孔70内で、該上の連結軸176の下の雄ネジ部175に座金179を介して下のナット180を螺合すると共に、前記拡大孔158内で、上の雄ネジ部173に座金180を介してナット157を螺合し締め付ける。この状態で、上の連結軸176の上の雄ネジ部173と上のナット157が前記拡大孔158に納まり、上方に突出しない。これにより、中台3が丘カロート構造物1に固定状態に設置されることとなる。
そしてこのように連結された状態で、前記のように、上の連結軸176の直径が16mmに設定されると共に前記上の連通連結孔177の孔径が20mmに設定されているため、該上の連結軸176の周囲部分に、上の縦方向排水路181が形成される。そして、前記拡大孔70に納まる、該上の連結軸176の下の雄ネジ部175には、前記のように、座金179を介して下のナット180が螺合され該下のナット180が締め付けられた状態となされるが、該上の縦方向排水路181を流下した水は該下のナット180の締め付け部分に生ずる排出部(隙間)184を通して徐々に排出される。
なお図27に示すように、前記拡大孔70の頂面(上面)182に、前記上の連通連結孔177の孔下端183に連通する頂面排出溝185を設け、該頂面排出溝185が、該頂面182に対しての当接固定部分(座金179やナット180)198の外方に延長状態とすることにより、前記上の縦方向排水路181を流下した水を、前記納骨用空間部2内で、該頂面排出溝185の先端部分としての排出部184から円滑に排出させ得ることとなる。又図28に示すように、図23で示した、排出溝114が設けられた排出用座金118を用いて、上の縦方向排水路181を流下した水を該排出溝114の先端114aとしての排出部184から円滑に排出させることもできる。
そして、該中台3がこのように設置された状態で、図1〜2に示すように、前記前側の載置面86の中央に前記水鉢87が載置されると共にその両側に花立て89,89が載置される。該水鉢87を取り除くことによって前記前面開口部149を開口させることができ、これにより、該前面開口部149を通して、前記通気空間146に対し墓参り用の掃除道具を出し入れできる。
該水鉢87は図29に示すように、その内部に通気空間187を有している。該通気空間187は、該水鉢87の上面189の中央部で開口されることによって形成された、例えば円形の取り付け孔190で上方に開放されると共に、該水鉢87の後面191で開口されることによって形成された後面開口部192で開放されている。そして該後面開口部192は前記通気空間146の前記前面開口部149に連なるようになされている。そして該取り付け孔190には図30に示すように、線香立て兼用通気具193が着脱可能に取り付けられる。
該線香立て兼用通気具193は図29〜30に示すように、内部に、下端が開放した通気空間188を有しており、通気筒部194の上端に、上端が開放した細い筒状を呈する筒状線香立て195が設けられ、該通気筒部194の下端には固定筒部196が設けられている。該固定筒部196は上下端が開放した筒状を呈しており、その上端に、前記取り付け孔190の上端周縁部分に載置される環状鍔部197が屈曲形成されている。そして該固定筒部196の外側面に取り付けられたバネ部材199の付勢作用によって、該固定筒部196は該取り付け孔190に挿入された状態で前記水鉢87に、着脱可能の固定状態とされる。該通気筒部194は、図30に示すように、周方向に多数の通気開口200が設けられており、該通気開口200は、前記通気空間188に連通している。該通気開口200は、本実施例においては筒状防虫金網201を以って形成されており、該筒状防虫金網201は、前記通気開口200を通して内部に蜂等が進入して巣を作るのを防止する。そして前記通気筒部194の上端には、前記通気開口200内に雨水が進入するのを極力防止する目的で傘状鍔部202が周設されている。
図2、図30は、線香立て兼用通気具193が水鉢87の上端に固定された状態を示すものであり、前記丘カロート構造物1の納骨用空間部2が、前記天板部材22に設けられている下の通気孔65と、前記上板部材23に設けられている上の通気孔75と、前記中台3の通気空間146と、前記水鉢の通気空間187と、前記線香立て兼用通気具193の内部に設けられている通気空間188からなる通気路203に連通され、前記通気開口200を介して外気に連通状態とされ、これにより、該納骨用空間部2の換気が可能となされている。なお該水鉢87の上面の両側には蝋燭立て205,205が設けられている。
前記上台6は、図31〜32に示すように、平面視で正方形状を呈する角柱状に形成されており、その上面206の中央部分は、正方形状を呈する水平な設置面207として形成され、周辺よりも稍高く形成されている。そして該上台6は、図34に示すように、前記中台3の水平な載置面(中台の上面)159に下面209を当接させて該中台3に積重される。本実施例においては、その正方形の一辺が例えば44cmに設定されると共にその高さが30cmに設定されている。
そして該上台6の前記水平な載置面(上台の上面)207の中央部位には、前記中台の連結排水孔161と連通し得る、直径が20mmの、上台の連結排水孔211が垂直状態に貫設されている。該上台の連結排水口211の上端周辺は、後述の縦排水路239への水の流入を円滑化すると共に、孔上端212への前記連結棒144の挿入を容易化するために面取りされて円錐状凹面213が形成されている。
そして図31(A)に示すように、該上台の連結排水孔211の孔上端212の対向側で、該孔上端212に連通する集排水溝169が設けられている。該集排水溝169は本実施例においては、該孔上端212に連通する状態で放射状に4本設けられており、前記水平な設置面207のコーナ213と該孔上端212の中心とを結ぶ直線に沿って設けられている。該集排水溝169の外端171は、該上台6の外面を破らないように設けられている。もしも破ると、墓石の外観を損なうばかりでなく、そこから集排水溝169内に雨水が侵入するからである。本実施例においては、該集排水溝169の外端171を前記コーナ213から稍内側に例えば30mm程度退いた状態で設けている。該集排水溝169の溝幅は10mm程度で、その溝深さは、外端171から内端172に向けて水勾配を有する如く形成されており、外端171で例えば10mmで、内端172で例えば20mm深さに設定されている。
又該上台6の水平な下面209には図31(B)、図32に示すように、前記中台3の上面155に設けられている前記集排水溝169,169,169,169と対応させて、凍結逃がし溝216,216,216,216が上下向き合う状態(図32(C))で、前記上台の連結排水孔211の孔下端217に連通状態となるように放射状に設けられている。本実施例においては上台6が平面視で正方形状を呈するため、該凍結逃がし溝216は、前記正方形状の下面209のコーナ219と前記孔下端217の中心とを結んだ直線に沿って設けられており、その溝深さは例えば10mmに設定されている。そして、該凍結逃がし溝216の外端220は、該コーナ219から稍内側に例えば30mm程度退いた状態で設けられている。
そして、該上台6が、前記中台3の水平な載置面(中台の上面)159に下面209を当接させて該中台3に積重された状態で、前記中台3の上面155に設けられている前記集排水溝169の外端171は、図34に示すように、該上台6の下面209の外縁222の内側に退いている。
又前記竿石7は、図33に示すように、平面視で正方形状を呈して上下に長い角柱状に形成されており、図34に示すように、水平な下面223が前記上台6の水平な設置面(上台の上面)207に当接した状態で該上台6に積重される。そして該下面223の中央部位には、図33(B)(C)に示すように雌ネジ部(例えば、上端部分が打ち込みによって拡開する打ち込み式のインサート)225が埋設されている。
そして、該竿石7の下面223には、前記上台6の上面206に設けられている前記集排水溝169,169,169,169と対応させて、凍結逃がし溝216,216,216,216が、図33(D)に示すように上下向き合う状態で放射状に設けられている。本実施例においては上台6が平面視で正方形状を呈するため、該凍結逃がし溝216は、前記正方形状の下面223のコーナ226と前記雌ネジ部225の中心とを結んだ直線に沿って設けられており、その溝深さは例えば10mmに設定されている。そして、該凍結逃がし溝216の外端227は該コーナ226から稍内側に例えば30mm程度退いた状態で設けられており、その内端229は前記雌ネジ部225から外方に稍退いている。
そして、該竿石7が、前記上台6の水平な載置面(上台の上面)207に下面223を当接させて該上台6に積重された状態で、該上台6の上面206に設けられている前記集排水溝169の外端171は、図34に示すように、該竿石7の下面223の外縁230の内側に退いている。
次に、かかる構成を有する竿石7と上台6と前記中台3の全体を前記連結棒144で連結一体化する施工要領を説明する。
先ず、図34〜35に示すように、前記上台の連結排水孔211を前記中台の連結排水孔161に位置合わせし、且つ該上台6を、その前面を墓石正面にして、前記中台3の水平な設置面(中台の上面)159に、該上台の下面209を当接させて載置する。これにより、前記上台6の下面209に設けられている前記凍結逃がし溝216,216,216,216が、前記中台3の上面155に設けられている前記集排水溝169,169,169,169の夫々に対応して、上下向き合う状態となる。この状態で図34〜35に示すように、例えばステンレス製のもので上下端に雄ネジ部231,232が設けられてなる前記連結棒144を、前記上台の連結排水孔211と前記中台の連結排水孔161が連通した連通孔233に挿通し、前記竿石7が吊下状態で、該連結棒144を持ち上げてその上端の雄ネジ部231を前記雌ネジ部225に螺合せしめる。
その後、図34〜35に示すように、該竿石7の前面を墓石正面にして、前記上台6の水平な設置面(上台の上面)207に該竿石7の下面223を当接させて、該竿石7を該上台6上に載置する。これにより、前記竿石7の下面223に設けられている前記凍結逃がし溝216,216,216,216が、前記上台6の上面206に設けられている前記集排水溝169,169,169,169の夫々に対応して、上下向き合う状態となる。
その後、図34〜35、図36〜37に示すように、前記中台の連結排水孔161の孔下端235(図35)で下方に突出した下端の雄ネジ部232に座金236を介して下のナット237を螺合し締め付ける。これにより、積重状態にある上台6と竿石7と中台3の全体が1本の連結棒144で連結一体化されることとなる。そしてこの状態で、該連結棒144の周囲部分に、下方向に水を排水する縦排水路239が形成される。そして、前記排出溝167aが、前記中台の下面150に対しての当接固定部分(座金236やナット237)238の外方に延長しており、該排出溝167aの先側部分としての排水部167が、前記縦排水路239に連通している。これにより、該縦排水路239を流下した水を該排水部167から円滑に排出させ得ることとなる。
なお、上下の石材5,5間の間隙240に雨水が侵入するのを抑制するために上下の石材間の縁部分241には通常、図38に示すように、コーキング材が充填されてコーキング止水部242が形成される。該コーキング材を充填する際、図38に示すように、該縁部分241の外端側を切欠し、該切欠により形成した隙間243を通してコーキング材を充填し、内側に向けて例えば10〜20mm幅でコーキング止水部242を形成する。これによって所要の墓石9が構築されることになる。
然して、かかる構成を有する耐震性の墓石9によるときは、図20に示すように、基板部材10と支柱部材12と天板部材22とが前記下の連結軸120によって強固に連結一体化されると共に、図26に示すように、前記中台3と前記上板部材23と前記天板部材22とが前記上の連結軸176によって強固に連結一体化され、且つ、図34に示すように、前記中台3と前記上台6と前記竿石7とが前記連結棒144によって強固に連結一体化されている。かかることから、該墓石9は、全体として耐震性に優れており、地震時の振動によっても転倒するのが確実に防止される。そして該下の連結軸120、該上の連結軸176、該連結棒144が、共に、墓石の内部に隠れた状態となって外から目視されないため、これらが墓石の外観を損なうこともない。
そして前記通気空間146の上側の頂部分160の下面150に、図37に示すように、前記中台の連結排水孔161の孔下端165(図25)に連通する状態で排出溝167aが設けられており、該排出溝167aは前記座金236の外方に延長し、その先側部分としての排水部167で、前記縦排水路239を流下した水を排出させるようになされている。又前記のように、前記下の連結軸120の周囲部分に下の縦方向排水路129(図20)が形成されると共に、前記上の連結軸176の周囲部分に上の縦方向排水路181(図26)が形成されている。
それ故、上下の石材5,5間の前記間隙240(図2、図34、図38)に雨水が侵入したり、石材5が吸収した水が該石材間の間隙240に侵入する等して該間隙240に介在した水の一部分を、前記縦排水路239(図35)を通して流下させ、前記通気空間146において、前記排水部167(図37)で排出させ得る。そして、前記上台6と前記中台3との間及び、前記竿石7と前記上台6との間で、前記集排水溝169と前記凍結逃がし溝216とが、上下向き合う状態で前記連結排水孔の孔上端や孔下端に連通状態となるように設けられている。本実施例においては、4本の集排水溝169と4本の凍結逃がし溝216が、上下向き合う状態で放射状に設けられている。
従って、前記上下の石材間の間隙240に介在した水を前記集排水溝169に効率的に流入させて集めた後、これを前記縦排水路239に円滑に流入させることができる。前記集排水溝169と前記凍結逃がし溝216とが上下向き合う状態とはなっても、上下の石材5,5間には間隙240が存するため(上下の石材5,5の当接する面は平滑でないために間隙240が存する)、該間隙240に介在した水を該集排水溝169に流入させることができる。
かかることから該間隙240に介在した水の多くの部分を、より速やかに排出できることになる。それ故、該間隙240に介在した水が前記連結棒144に長時間に亘って接触することにより該連結棒144の腐食を促進し、墓石9の耐震性を劣化させるといった恐れがない。
又、前記縦排水路239を流下する水の量が、円滑に流下する程度であれば問題はないが、流下しきれない水量であるときは、前記間隙240に水が溜まることになる。本発明においては、前記集排水溝169と前記凍結逃がし溝216とが上下向き合う状態となるため、前記間隙240における介在水の量が多くなったときには、先ず、該集排水溝169に貯留されるが、更に水量が多い場合は、上下向き合う状態の該集排水溝169と前記凍結逃がし溝216とが水の貯留部として機能し、図39に示すように、前記間隙240に介在する水の多くを該貯留部で一時的に貯留できることとなる。
従って、該間隙240に介在する水が、上下の石材間の縁部分241(図38)で流出するのを抑制でき、汚れた水による墓石9の汚損を防止できる。又、石材間の間隙240に雨水が侵入するのを抑制するために、図38に示すように、上下の石材間の縁部分241にコーキング材を充填してコーキング止水部242を形成する場合は、このコーキング止水部242が、内側で長時間に亘って水に接触することに伴い劣化等するのを抑制できることとなる。即ち、該間隙240に介在した水が該コーキング止水部242に長時間に亘って接触した状態になると、該コーキング止水部242が劣化したり、コーキング止水部にひび割れが生じたり、これが剥がれたりして、止水効果が有効に発揮されなくなるという問題が生じやすいのであるが、これを防止できることになるのである。
そして寒冷地域にあっては、上下の石材間の間隙240に残存している水が凍結することがあるが、このように、間隙240に残存する水の量を少なくできるため、これが凍結したとしても上段の石材が浮き上がる現象が生じにくい。そして、該集排水溝169に残存している水が比較的多くてこれが凍結して体積膨張した際に該集排水溝169の上端245を越えたとしても、図40に示すように、この越えた膨張部分を前記凍結逃がし溝216に逃がすことができる。これらによって、集排水溝169での凍結に伴う上段の石材の浮き上がり現象を抑制乃至防止できることになる。
このように、上段の石材の浮き上がり現象を抑制乃至防止できるため、前記竿石7の下面部に埋設されている前記雌ネジ部225に対する前記連結棒144の上端の雄ネジ部231の螺合状態が緩んだり、埋設状態にある雌ネジ部225が抜け方向に移動する現象を防止できることになる。かかることから本発明によるときは、連結棒144による墓石の耐震性能を長期間に亘って安定的に維持させ得ることとなる。
又本実施例においては図2に示すように、前記丘カロート構造物1の納骨用空間部2が、前記下の通気孔65と、前記上の通気孔75と、前記通気空間146,187,188(図30)からなる通気路203の外端部をなす前記通気開口200(図30)を介して外気に連通状態とされているため、例えば図2に矢印で示すように、該納骨用空間部2の換気が良好に行われる。かかることから、前記連結棒144の下端の雄ネジ部232やナット237(図34〜35)等が腐食しにくく、これにより、前記墓石の耐震性能の劣化を抑制でき、墓石の耐震性能を、より長期間に亘って維持させ得ることとなる。
又本実施例においては、図30に示すように、通気空間146の前面開口部149と下面開口部151との境界部分に棒状遮水壁152が左右方向に延長する状態で設けられており、該棒状遮水壁152の下面154が前記上板部材23の上面246(図30)に当接状態となるため、該前面開口部149の下縁247(図30)は該上面246から浮き上がっている。本実施例においては30mm浮き上がっている。かかることから、該上板部材23の上面246に降った雨水が該棒状遮水壁152によって効果的に遮水され、該前面開口部149を通して前記通気空間146に侵入しにくい。これにより、雨水が通気空間146や納骨用空間部2に流入するのを極力防止できることになり、該納骨用空間部2の換気効率の向上に寄与できる。
そして前記丘カロート構造物1においては、図41〜43に矢印で示すように、下の連結軸120の周囲部分に形成された下の縦方向排水路129に流入した雨水や、前記支柱部材12に設けられている前記縦嵌入溝33への前記側板部材15,19,20,21の嵌め入れ部分249(図18)の隙間を通して前記縦の排水路101(図20)に吹き込み、該縦の排水路101を流下し前記排水間隙51に達した雨水、更には、前記基板部材10と前記支柱部材12との接合部分の隙間を通して前記排水間隙51に侵入した雨水は、前記基板の連結孔59で形成されている下の縦方向排水路129を通して流下し排出される。その際、本実施例においては、図9に示すように、窪み部底面50に4本の水誘導溝61が放射状に設けられているため、前記排水間隙51の水が基板の連結孔59で形成されている該縦方向排水路129に向けてより円滑に誘導される。
もしも、基板部材10に形成される該縦方向排水路129に苔が生える等して水が排出しにくくなって前記排水間隙51に溜まったり、或いは、前記排水間隙51に流入する水の量が多くてこれが該排水間隙51に溜まった場合は、この水は図41、図43に示すように、前記排水路108に流れ、前記排水孔56を通して排出される。これにより、前記下の連結軸120が長時間に亘って水に接触することに伴う丘カロート構造物1の耐震性の劣化を抑制でき、墓石の耐震性をより長期間に亘って維持させ得ることとなる。又、該排水間隙51内の汚れた水が漏れ出て墓石を汚すのを防止できる。
本実施例においては前記のように、該基板の連結孔59が、図9に示すように、前記排水溝52を前記窪み部45内で延長させたと仮定した場合の該排水溝52の溝幅の範囲に全体が納まり或いはその一部が納まるように設定されているため、前記下の縦方向排水路129を流下した水が前記基板部材10に設けられている下の縦方向排水路129の上端250(図42)で溢れた状態となった場合、この水が速やかに前記排水路108に流れることになり、排水間隙51における排水をより効率的に行い得ることとなる。
そして、前後隣り合う窪み部45a,45b、45c,45dを夫々連結するように左右の排水溝52,52が設けられると共に、後に位置する左右隣り合う窪み部45b,45dを連結するように後の排水溝52が設けられているため、何れの排水間隙51内の水も、何れかの排水路108に流れることができ、前記排水孔56を通して排出されることになる。なお本実施例においては、該排水路108には水勾配が設けられているため、該排水路108に流入した水を前記排水孔56を通して速やかに排出させ得ることとなる。
そして図34〜37に示すように、前記縦排水路239が前記排水部167を介して前記通気空間146に連通しているため、上下の石材間の間隙240(図2、図34)が該通気空間146に連通状態となっている。かかることから、該間隙240に介在した水の蒸発促進も期待できる。
なお本実施例においては、前記のように、上板の連結孔80と上の通気孔75とを連結するように排水用案内溝81を設けているため、前記上の縦方向排水路181を流下した水は、該排水用案内溝81を介して上の通気孔75にも排出される。
本発明は、前記実施例で示したものに限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内で種々の設計変更が可能であることはいうまでもない。その一例を挙げれば次のようである。
(1) 図44は、前に位置する窪み部45a,45c相互も排水溝52で連結した状態を示すものであり、該排水溝52の溝底面の長さ方向の中間部分(例えば中央部位)に排水孔56が上下方向に貫通する如く設けられている。
このように構成する場合は、図45に示すように、前記前の側板部材15の下面102の幅方向中心線に沿って、該排水溝52に嵌入される下面突状部103を突設し、該下面突状部103が該排水溝52に嵌め入れられた状態において、下面102の両側部分をなすカバー下面105,105が、該排水溝の上端の両側縁部分106,106に載置されるようになすのがよい。これにより、排水溝52の上端の溝縁107,107が該カバー下面105,105で覆い隠された状態となる。そしてこの状態で、該下面突状部103の下面109と前記排水溝52の溝底面55との間に排水路108が形成されることになる。
(2) 本発明における各窪み部45は、該窪み部と左右隣り合う他の窪み部又は該窪み部と前後隣り合う他の窪み部に、排水溝52を介して連結されるものであるが、この構成は、全ての窪み部45が、少なくとも一つの排水溝52に連続するものであればよいことを意味する。
図46は、前後隣り合う窪み部45a,45b、45c,45d相互が排水溝52で連結されており、左右隣り合う窪み部相互は排水溝で連結されていない状態を示すものである。又図47は、左右隣り合う窪み部45a,45c、45b,45d相互が排水溝52で連結されており、前後隣り合う窪み部相互は排水溝で連結されていない状態を示すものである。
(3) 前記支柱部材12の形態は、墓石を構成するに際して石材を支持する天板部材22を安定的に支持できるものでありさえすれば、その形態は問わない。例えば、その横断面形状が前記した正方形状の他、円形状や六角形状等各種の柱状形態に構成され得る。又、該支柱部材12は、上下全長に亘って略同一断面で同一寸法の形状に構成されることもある。図48は上下全長に亘って、同一の正方形状断面に形成された場合を示すものであり、その軸線に沿って連結孔42が設けられている。そしてこれに合わせて前記窪み部45に、連結孔59が設けられている。
(4) 前記排水間隙51に流入した水を、前記基板部材10に形成される縦方向排水路129に向けて円滑に流入させ得る限り、前記水誘導溝61は省略されることもある。
本発明に係る耐震性丘カロート構造物を用いて構築された墓石を示す斜視図である。 その断面図である。 その分解斜視図である。 耐震性丘カロート構造物を示す横断面図である。 支柱部材を示す斜視図である。 支柱部材の底面図である。 支柱部材の嵌入突部を基板部材の窪み部に嵌め入れた状態を示す断面図である。 基板部材を示す斜視図である。 基板部材を示す平面図である。 排水間隙と排水路の連通状態を示す断面図である。 嵌入突部を窪み部に嵌め入れて支柱部材を基板部材に立設した状態を示す部分断面図である。 天板部材を示す斜視図である。 上板部材を示す斜視図と断面図である。 上板部材の上の通気孔を通気蓋で塞いだ状態を示す断面図である。 前の側板部材を示す斜視図である。 前後左右の側板部材を前後左右の支柱部材に取り付けた状態を説明する断面図である。 左右の側板部材と後の側板部材を、下面突状部を排水溝に嵌め入れた状態と共に示す斜視図と断面図である。 基板部材の四隅に支柱部材を立設すると共に支柱部材間に側板部材を装着し且つ前の側板部材を扉板部材で塞いだ状態を示す斜視図である。 隣り合う支柱部材間に側板部材を取り付ける作業工程を説明する斜視図である。 耐震性丘カロート構造物を示す断面図である。 耐震性丘カロート構造物を示す斜視図である。 天板部材と支柱部材と基板部材とを連結一体化する下の連結軸の下の雄ネジ部に下のナットを螺合して締め付けた状態を示す断面図と、該下のナットを収容する拡大孔の頂面に設けられた頂面排出溝を示す平面図である。 前記下の連結軸の下の雄ネジ部に、排出用座金を介してナットを締め付けた状態を示す断面図と、該排出用座金を示す斜視図である。 中台を示す斜視図と、その上面中央部分を示す拡大斜視図である。 中台の部分断面図と、中台の通気空間の頂部分の構成を説明する一部欠切斜視図である。 中台を、上の連結軸を用いて、耐震性丘カロート構造物と連結一体化した状態を示す断面図である。 上の連結軸の下の雄ネジ部にナットを螺合し締め付けた他の態様を示す断面図である。 下の連結軸の下の雄ネジ部に、排出用座金を介してナットを螺合し締め付けた状態を示す断面図である。 水鉢を線香立て兼用通気具と共に示す斜視図である。 線香立て兼用通気具を水鉢の取り付け孔に取り付けた状態を、納骨用空間部の通気状態と共に示す断面図である。 上台を示す斜視図である。 上台を示す断面図と、上下向き合う状態にある集排水溝と凍結逃がし溝を示す断面図である。 竿石を示す斜視図とその下端部分の断面図と、上下向き合う状態にある集排水溝と凍結逃がし溝を示す断面図である。 中台と上台と竿石とを連結棒を用いて連結一体化した状態を示す断面図である。 その連結部分を、水の移動状態と共に示す断面図である。 上の連結軸の下の雄ネジ部にナットを螺合し締め付けた状態を示す斜視図である。 その断面図である。 上下の石材間の縁部分にコーキング材を充填した状態を示す断面図である。 上下向き合う状態の集排水溝と凍結逃がし溝とが、水の貯留部として機能している状態を示す断面図である。 集排水溝に残存している水が凍結し、その一部が凍結逃がし溝に逃がされた状態を示す断面図である。 下の縦方向排水路を流下した雨水、縦の排水路を流下した雨水、排水間隙の雨水、排水間隙に侵入した雨水が排水路に流入する状態を示す説明図である。 縦方向排水路を流下した水の排出状態と、縦方向排水路と縦の排水路を流下した水が排水路に流入する状態を示す説明図である。 排水間隙の水と縦の排水路を流下した水が排水路に流入して後、排水孔で排出される状態を示す説明図である。 排水溝による窪み部相互の連結状態の他の態様を説明する平面図である。 前の側板部材の他の態様を説明する斜視図である。 排水溝による窪み部相互のその他の連結状態を示す平面図である。 排水溝による窪み部相互のその他の態様を説明する平面図である。 支柱部材の他の態様を、窪み部と共に示す斜視図である。 従来の耐震墓石の構造を説明する断面図である。 従来の丘カロート構造物を示す斜視図である。
符号の説明
1 丘カロート構造物
2 納骨用空間部
3 中台
5 石材
6 上台
7 竿石
9 墓石
10 基板部材
12 支柱部材
15 前の側板部材
19 左の側板部材
20 右の側板部材
21 後の側板部材
22 天板部材
23 上板部材
27 内側支柱側面
33 縦嵌入溝
36 嵌入突部
41 カバー縁面
42 支柱の連結孔
45 窪み部
51 排水間隙
52 排水溝
56 排水孔
59 基板の連結孔
65 下の通気孔
66 外側の天板の連結孔
69 内側の天板の連結孔
75 上の通気孔
78 通気蓋
80 上板の連結孔
81 排水用案内溝
83 水切り溝
87 水鉢
93 側面突状部
95 カバー側面
96 縦嵌入溝の側縁部分
97 縦嵌入溝の溝縁
101 縦の排水路
103 下面突状部
105 カバー下面
106 排水溝の上端の側部分
107 排水溝の上端の溝縁
108 排水路
120 下の連結軸
121 雄ネジ部
122 雄ネジ部
125 下のナット
127 上のナット
129 下の縦方向排水路
130 基板の排出部
133 頂面排出溝
144 連結棒
146 通気空間
152 棒状遮水壁
169 集排水溝
176 上の連結軸
193 線香立て兼用通気具
203 通気路
216 凍結逃がし溝
239 縦排水路
240 上下の石材間の間隙

Claims (3)

  1. 上面に石材が積重されて墓石を構成するために用いられ、且つ、内部に納骨用空間部が設けられた耐震性丘カロート構造物であって、
    基板部材の上面の四隅に位置して立設される支柱部材と、隣り合う支柱部材間に形成される開口部を覆うように配設される前後左右の側板部材と、該四隅の支柱部材と該前後左右の側板部材の上に載置される天板部材を具えており、
    前記基板部材は、その上面の四隅に窪み部が設けられると共に、各窪み部は、該窪み部と左右隣り合う他の窪み部又は該窪み部と前後隣り合う他の窪み部に、上端開放の排水溝を介して連結されており、該窪み部内の水が該排水溝に流入して、該排水溝の溝底面の長さ方向の中間部分に上下貫設された排水孔より排出されるものとなされており、
    前記支柱部材は、その水平な下面に、前記窪み部に嵌め入れられる嵌入突部が突設され、該嵌入突部の外側に存する周縁部分は、該窪み部の上端周縁部分に当接し得るカバー縁面とされており、該当接状態において、該窪み部の上端縁が該カバー縁面で覆い隠されると共に、前記嵌入突部の突部下面と前記窪み部の窪み部底面との間に排水間隙が形成されるものとなされており、
    又、前記支柱部材の内側に位置して隣り合う二つの内側支柱側面に、上下端が開放し且つ該内側支柱側面で開放された縦嵌入溝が凹設されており、
    又、前記側板部材の側面には、左右隣り合う立設状態の支柱部材に設けられている対向する前記縦嵌入溝に嵌入し得る側面突状部が突設されており、該側面突状部が該縦嵌入溝に嵌め入れられた状態で、該側面の両側部分としてのカバー側面が、該縦嵌入溝の両側縁部分に当接でき、この状態で、該縦嵌入溝の溝縁が該カバー側面で覆い隠されると共に、該側面突状部の先端面と該縦嵌入溝の溝底面との間に縦の排水路が形成されるものとなされており、
    又、前記側板部材の下面には、前記排水溝に嵌入し得る下面突状部が設けられており、該下面突状部が前記排水溝に嵌め入れられた状態で、該下面の両側部分としてのカバー下面が、該排水溝の上端の両側部分に当接でき、この状態で、該排水溝の上端の溝縁が該カバー下面で覆い隠されると共に、該下面突状部の下面と該排水溝の溝底面との間に排水路が形成されるものとなされており、
    前記縦の排水路と前記排水間隙と前記排水路とが連通されており、
    又、前記基板部材と前記支柱部材と前記天板部材は、夫々に設けられた、上下方向に貫通する連結孔が連通せしめられて形成された連通連結孔に連結軸が挿通され、該連結軸の上下端に設けられた各雄ネジ部に上下のナットが螺合されて締め付けられることより、全体が連結一体化されており、該連通連結孔に前記連結軸が挿通された状態で、該連結軸の周囲部分に、縦方向排水路が形成されており、該縦方向排水路を流下した水を、前記下のナットの締め付け部分に生ずる排出部を通して排出可能とされていることを特徴とする墓石を構成する耐震性丘カロート構造物。
  2. 前記窪み部の窪み部底面に、前記排水間隙の水を、前記基板部材における前記縦方向排水路に向けて誘導する水誘導溝を放射状に設けたことを特徴とする請求項1記載の墓石を構成する耐震性丘カロート構造物。
  3. 前記基板部材に設ける連結孔を、前記排水溝を前記窪み部内で延長させたと仮定した場合の該排水溝の溝幅の範囲に全体が納まり或いはその一部が納まるように設けたことを特徴とする請求項1記載の墓石を構成する耐震性丘カロート構造物。
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