JP2009185006A - 点鼻・点眼剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】炎症(特に鼻炎)の諸症状に高い効果があり、使用感がよく、さらに有効成分の安定性が高い点鼻・点眼剤を提供する。
【解決手段】クロモグリク酸ナトリウムと、マレイン酸クロルフェニラミンと、ナファゾリン塩酸塩と、等張化剤とからなり、前記等張化剤が、塩化ナトリウムとグリセリンであることを特徴とする。
【選択図】なし
【解決手段】クロモグリク酸ナトリウムと、マレイン酸クロルフェニラミンと、ナファゾリン塩酸塩と、等張化剤とからなり、前記等張化剤が、塩化ナトリウムとグリセリンであることを特徴とする。
【選択図】なし
Description
本発明は、点鼻・点眼剤に関する。さらに詳しくは、クロモグリク酸ナトリウムと、マレイン酸クロルフェニラミンと、ナファゾリン塩酸塩と、等張化剤とからなる点鼻・点眼剤に関する。
鼻炎や結膜炎などの炎症性疾患の原因は多岐に亘っている。近年はアレルギーとの関連が主な病因と考えられるが、アレルギーの原因物質(アレルゲン)は、種類がたいへん多く、花粉,ハウスダスト,排気ガス中の微粒子,食物成分等々が存在する。一般に、アレルギーはアレルゲンを除去することにより原因療法がなされると考えられるが、それらを日常生活の中で行うことは困難であるため、対症療法が中心となっている。したがって、鼻炎の諸症状を如何に早く除去あるいは軽減するかが、治療上かつ日常生活の上からも非常に重要である。特に、鼻粘膜の腫脹をはじめとする炎症症状(鼻閉症状)は、QOLの観点から、また風邪等の予防の観点からも重要であり、従来から種々の点鼻・点眼剤が開発されている。
その中で、クロモグリク酸ナトリウムは、アレルギー反応に伴って起こるマスト細胞の脱顆粒現象を抑制し、ヒスタミン、SRS−A等の化学伝達物質の遊離抑制作用を示し、臨床的には気管支喘息およびアレルギー性鼻炎の誘発試験において誘発反応の抑制を示すものとして知られており、抗アレルギー剤として点鼻・点眼剤の形態で汎用されている。
たとえば特許文献1には、血管収縮薬およびクロモグリク酸ナトリウムを配合した鼻炎用点鼻・点眼剤の技術が開示されている。
しかし、上記特許文献1の技術では、クロモグリク酸に由来する抗アレルギー効果は得られるものの、添加直後の患部への刺激が強く、使用者は、使用直後に異物感や疼痛を感じることがあり、結果としてコンプライアンスの低下、QOLが改善されないという問題がある。また、開封後の薬剤安定性が不充分で、経時的に薬効が低下しやすいという問題がある。
そこで本発明は、炎症(特に鼻炎)の諸症状に高い効果があり、使用感がよく、さらに有効成分の安定性が高い点鼻・点眼剤を提供することを目的とする。
本発明の点鼻・点眼剤は、クロモグリク酸ナトリウムと、マレイン酸クロルフェニラミンと、ナファゾリン塩酸塩と、等張化剤とからなる。
本発明の点鼻・点眼剤により、炎症(特に鼻炎)の諸症状に高い効果があり、使用感がよく、さらに有効成分の安定性が高い点鼻・点眼剤が得られる。
以下、本発明の点鼻・点眼剤についてさらに詳しく述べる。
本発明の点鼻・点眼剤は、抗アレルギー薬としてクロモグリク酸、抗ヒスタミン薬としてマレイン酸クロルフェニラミン、血管収縮剤として塩酸ナファゾリン、等張化剤を用いることができる。なお、等張化剤としては、塩化ナトリウム,グリセリン,亜硫酸水素ナトリウム,塩化ベンザルコニウム,果糖,クエン酸,クエン酸ナトリウム、結晶リン酸二水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、D−ソルビトール液,ニコチン酸アミド,濃グリセリン,プロピレングリコール,ベンジルアルコール,ホウ酸,ホウ砂,マクロゴール4000,リン酸水酸化ナトリウム,リン酸二水素カリウム,リン酸二水素ナトリウムを好適なものとして用いることができる。
また、上記成分の他、必要に応じて局所麻酔薬、抗コリン薬、消炎酵素薬・消炎薬、殺菌薬、ビタミン類、生薬などを配合することができる。局所麻酔薬としては、リドカインまたはその塩類,ジブカインまたはその塩類,テトラカインまたはその塩類,プロカインまたはその塩類,オキシブプロカインまたはその塩類,パラブチルアミノ安息香酸ジエチルアミノエチルまたはその塩類,ブピバカインまたはその塩類,メピバカインまたはその塩類,プロピトカインまたはその塩類等などが挙げられ、これらは単独または2種以上を併せて用いることができる。
抗コリン薬としては、ベラドンナ(総)アルカロイド,臭化イプラトロピウム,臭化フルトロピウム,臭化オキシトロピウムなどが挙げられ、これらは単独または2種以上を併せて用いることができる。消炎酵素薬・消炎薬としては、塩化リゾチーム,ブロメライン,セラペプターゼ,セミアルカリプロティナーゼ,プロナーゼ,トラネキサム酸,グリチルリチン酸またはその類縁物質などが挙げられ、これらは単独または2種以上を併せて用いることができる。殺菌薬としては、アクリノール,塩化セチルピリジニウム,塩化ベンゼトニウム,塩化ベンザルコニウム,ヨウ素,ポビドンヨードなどが挙げられ、これらは単独または2種以上を併せて用いることができる。
ビタミン類としては、ビタミンB1またはその誘導体またはそれらの塩類,ビタミンB2またはその誘導体またはそれらの塩類,ビタミンC等が挙げられ、これらは単独または2種以上併せて用いることができる。生薬としては、半夏,細辛,けい芥,生姜,甘草,柴胡,桂皮(枝),蘇葉,麻黄,芍薬,五味子,黄ごん,川きゅう,地黄,黄連,桔梗,連翹等の生薬末およびそのエキスなどが挙げられ、これらは単独または2種以上を併せて用いることができる。
本発明の点鼻・点眼剤は、たとえば点鼻・点眼剤の場合、常法により固形状噴霧薬または液状噴霧薬に調製することができる。製剤の調製に使用する添加剤としては、固形状噴霧薬の場合結晶セルロースなどの賦形剤,ヒドロキシプロピルセルロース,ヒドロキシプロピルメチルセルロース,ゼラチン,PVPなどの結合剤,ステアリン酸マグネシウム,硬化ヒマシ油,タルクなどの滑沢剤,防腐剤等があり、また液状噴霧薬の場合界面活性剤,溶解補助剤,緩衝剤等、さらに保存剤,香料(メントール,カンフル等),色素,防腐剤等を使用することができる。本発明の鼻炎用点鼻・点眼剤は通常、成人に対して1回当たり適量を1回ないし数回両鼻腔内に噴霧し投与する。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明は、これら実施例になんら限定されるものではない。また、本発明では液状噴霧型の点鼻・点眼剤を例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
表1は、本発明の点鼻・点眼剤の配合一覧である。表1に示す配合で各成分を秤量し、均一に混合し、実施例1〜5、比較例1に使用する点鼻を調製した。表2〜4、表5は、本発明の実施例、比較例で調製した点鼻・点眼剤の安定性試験の結果である。
評価方法を以下に示す。
(安定性評価1)
下記の表1に示す処方のうち、実施例1〜4、比較例1の処方で調製した点鼻・点眼剤について、50℃における保存試験を実施し、各有効成分の安定性を評価した。調製直後の各有効成分の含量を100重量%とし、相対値%を示した。
下記の表1に示す処方のうち、実施例1〜4、比較例1の処方で調製した点鼻・点眼剤について、50℃における保存試験を実施し、各有効成分の安定性を評価した。調製直後の各有効成分の含量を100重量%とし、相対値%を示した。
(安定性評価2)
下記の表1に示す処方のうち、実施例5の処方で調製した点鼻・点眼剤について、40℃、湿度75%における保存試験を実施し、各有効成分の安定性を評価した。調製直後の各有効成分の含量を100重量%とし、相対値%を示した。
下記の表1に示す処方のうち、実施例5の処方で調製した点鼻・点眼剤について、40℃、湿度75%における保存試験を実施し、各有効成分の安定性を評価した。調製直後の各有効成分の含量を100重量%とし、相対値%を示した。
表2〜4に示されるように、比較例1の点鼻・点眼剤は、4週間後におけるマレイン酸クロルフェニラミンの含有量が低下したが、実施例1〜4については、いずれの有効成分についても4週間後の含有量に変化はなく、保存安定性が良好であった。
表5に示されるように、実施例5の点鼻・点眼剤は、6ヵ月後においてもいずれの有効成分の含量は変化せず、保存安定性が良好であった。
以上のように、本発明の点鼻・点眼剤により、炎症(特に鼻炎)の諸症状に高い効果があり、使用感がよく、さらに有効成分の安定性が高い点鼻・点眼剤が得られる。これにより、患者は抵抗なく本発明の実施品を使用することが可能であり、コンプライアンスの向上、QOLが改善される。また、長期安定性に優れているため、管理面などの利便性も向上する。
Claims (1)
- クロモグリク酸ナトリウムと、
マレイン酸クロルフェニラミンと、
ナファゾリン塩酸塩と、
等張化剤とからなる点鼻・点眼剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008029524A JP2009185006A (ja) | 2008-02-08 | 2008-02-08 | 点鼻・点眼剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008029524A JP2009185006A (ja) | 2008-02-08 | 2008-02-08 | 点鼻・点眼剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009185006A true JP2009185006A (ja) | 2009-08-20 |
Family
ID=41068622
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008029524A Pending JP2009185006A (ja) | 2008-02-08 | 2008-02-08 | 点鼻・点眼剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009185006A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06336429A (ja) * | 1993-04-01 | 1994-12-06 | Fujisawa Pharmaceut Co Ltd | 局所投与製剤 |
-
2008
- 2008-02-08 JP JP2008029524A patent/JP2009185006A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH06336429A (ja) * | 1993-04-01 | 1994-12-06 | Fujisawa Pharmaceut Co Ltd | 局所投与製剤 |
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