JP2009184789A - 給紙カセット及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像の斜め写りや用紙のシワの発生、さらには用紙の損傷を抑える。
【解決手段】この給紙カセットは、画像形成装置の本体に引き出し可能に装着される給紙カセットであって、カセット本体100と、1対の幅カーソル部材101a,101bと、支持部材102と、方向調整機構112と、を備えている。カセット本体100は内部に用紙が収納される。1対の幅カーソル部材101a,101bは、カセット本体100の内部に用紙の送り出し方向に沿って延びるように配置され、用紙の幅方向両端部に当接して用紙のセット位置を規制する。支持部材102は1対の幅カーソル部材101a,101bを用紙幅方向に移動可能に支持する。方向調整機構112は1対の幅カーソル部材101a,101bで規制された用紙の送り出し方向角度を調整するための機構である。
【選択図】図7

Description

本発明は、画像形成装置及びその本体に装着される給紙カセットに関するものである。
複写機等の画像形成装置には、画像形成される用紙を収納するための複数の給紙カセットが設けられている。この複数の給紙カセットは、通常、画像形成装置の下方に上下方向に並べて配置されており、画像形成装置の本体から引き出し可能になっている。各給紙カセットには、1対の幅カーソル部材が用紙幅方向に移動自在に設けられている。そして、給紙カセットに収納される用紙のサイズに応じて1対の幅カーソル部材を移動させ、用紙の両端に当接させて、用紙の幅方向の位置決めを行うとともに、給紙カセットからの用紙の送り出しを案内している。なお、ここで用紙の幅方向(用紙幅方向と称することもある)とは、用紙を給紙カセットから送り出す用紙搬送方向と直交する方向を指している。
以上のような給紙カセットを備えた画像形成装置では、画像形成装置本体側の複数のローラを含む給紙搬送機構の用紙幅方向の中心(以下、本体側搬送中心と記す)と、給紙カセット側の用紙幅方向の中心(以下、カセット側搬送中心と記す)とを一致させることが重要である。
しかし、前述のように、給紙カセットは画像形成装置本体から引き出し可能に構成されているので、両者を精度良く位置決めすることが困難であり、本体側搬送中心とカセット側搬送中心とが一致しないことが多い。
そこで、本体側搬送中心とカセット側搬送中心との不一致の程度が許容値内に納まるように、給紙カセットを画像形成装置本体から引き出し、用紙の積載位置を用紙幅方向に移動させて、カセット側搬送中心を調整できるようにした装置が提供されている。
このような調整機構を備えた従来技術として、特許文献1が挙げられる。この特許文献1の装置では、1対の幅カーソル部材を支持するレール部が設けられており、このレール部を長孔に沿って移動させることにより、レール部及びそれに支持された1対の幅カーソル部材の位置が調整される。これにより、カセット側搬送中心の位置を調整して、カセット側搬送中心を本体側搬送中心と一致させるように、あるいはお互いのずれが許容値内に納まるようにしている。
特開2002-284361号公報
前述の特許文献1に示された装置では、カセット側搬送中心を調整することができる。これにより、画像と用紙とが用紙幅方向に大きくずれるのを防止でき、画像形成が不完全になったり、あるいはフィニッシャのパンチ孔の位置が予定位置からずれたりすることを防止できる。
しかし、前述のような用紙の幅方向の位置だけではなく、画像形成装置の搬送系のローラ対と、給紙カセットに収納された用紙先端との平行度がずれている場合がある。このように、搬送系のローラ対と給紙カセット内の用紙先端の平行度が大きくずれている場合には、レジストローラ対でのレジスト補正の効果が十分に発揮できない。このため、用紙に対して画像が斜めに形成されたり、用紙にシワが発生したり、幅カーソル部材の端面に用紙が強く擦れたりする場合がある。
また、前記特許文献1の装置では、カセット側搬送中心を調整することが可能であるが、調整作業のためには給紙カセットを引き出して調整する必要があり、作業性が悪い。
本発明の課題は、画像の斜め写りや用紙のシワの発生、さらには用紙の損傷を抑えることにある。
本発明の別の課題は、カセット側搬送中心の調整の作業性、あるいは搬送系のローラ対に対する給紙カセット内の用紙先端の平行度の調整の作業性を改善することにある。
請求項1に係る給紙カセットは、画像形成装置の本体に引き出し可能に装着される給紙カセットであって、カセット本体と、1対の幅カーソル部材と、支持部材と、方向調整機構と、を備えている。カセット本体は内部に用紙が収納される。1対の幅カーソル部材は、カセット本体の内部に用紙の送り出し方向に沿って延びるように配置され、用紙の幅方向両端部に当接して用紙のセット位置を規制する。支持部材は1対の幅カーソル部材を用紙幅方向に移動可能に支持する。方向調整機構は1対の幅カーソル部材で規制された用紙の送り出し方向角度を調整するための機構である。
この給紙カセットでは、カセット本体内に用紙が収納される。そして、支持部材に支持された1対の幅カーソル部材を用紙幅方向に移動させ、それぞれを用紙の両端に当接させることにより、用紙のセット位置が規制される。また、方向調整機構により、用紙の送り出し方向角度が調整される。
ここでは、方向調整機構により、カセット本体から用紙を送り出す方向(角度)を調整することができる。したがって、画像形成装置本体側の搬送系ローラ対に対する給紙カセット内の用紙先端の平行度を容易に調整することができ、画像の斜め写りやシワの発生を抑えることができるとともに、用紙が幅カーソル部材に強く押し当てられることによる損傷を抑えることができる。
請求項2に係る給紙カセットは、請求項1の給紙カセットであって、支持部材は用紙幅方向の一端部を支点として所定の角度範囲で揺動自在にカセット本体に支持されており、方向調整機構は支持部材のカセット本体に対する角度を調整するものである。
この給紙カセットでは、支持部材の一端部を支点として揺動させ、所定の角度位置で固定することにより、用紙の送り出し方向角度を容易に調整することができる。
請求項3に係る給紙カセットは、請求項2の給紙カセットであって、支持部材は用紙幅方向の他端部が用紙の送り出し方向に沿って移動可能であり、方向調整機構は、支持部材の用紙幅方向他端部の用紙送り出し方向の位置をカセット本体に対して固定するための固定具である。
この給紙カセットでは、支持部材を、その一端部を支点として揺動させることにより、他端部は用紙の送り出し方向に沿って移動することになる。ここで、厳密には、支持部材の他端部は一端部を支点として円弧を描くように移動する。しかし、通常、送り出し方向を調整するために揺動させる角度は微小であり、他端部が描く円弧状の軌跡を直線とみなしても問題のない範囲である。
そこで、この請求項の給紙カセットでは、支持部材の他端部を用紙送り出し方向に沿って移動可能とし、所定の角度分だけ揺動された、すなわち用紙送り出し方向に移動した支持部材の他端部を、方向調整機構としての固定具によりカセット本体に固定するようにしている。ここでは、簡単な構成で、用紙の送り出し方向角度を調整することができる。
請求項4に係る給紙カセットは、請求項1から3のいずれかの給紙カセットにおいて、カセット本体は、引き出し方向の手前側に取り外し可能に装着された前カバーを有しており、前カバーを取り外すことにより方向調整機構による調整が可能である。
ここでは、カセット本体の前カバーを取り外すだけで、すなわち給紙カセットを画像形成装置から引き出すことなく用紙の送り出し方向角度を調整することができる。
請求項5に係る給紙カセットは、請求項1から4のいずれかに記載の給紙カセットであって、1対の幅カーソル部材の両方を、用紙幅方向の同方向に移動させて、用紙幅方向における用紙の送り出し位置を調整するための位置調整機構をさらに備えている。
ここでは、用紙の送り出し方向だけでなく、用紙幅方向における送り出し位置をも調整することができるので、画像形成の品質がさらに向上するとともに、フィニッシャにおける処理の位置ズレ等も解消することができる。
請求項6に係る給紙カセットは、請求項5の給紙カセットであって、支持部材は用紙幅方向に移動自在にカセット本体に支持されており、位置調整機構は支持部材のカセット本体に対する用紙幅方向の位置を調整するものである。
ここでは、支持部材を用紙幅方向に移動させることにより、用紙幅方向の位置を調整することができる。
請求項7に係る給紙カセットは、請求項6の給紙カセットであって、支持部材は、用紙幅方向の一端部に、用紙幅方向に沿って延びる長孔が形成されており、カセット本体に固定され、支持部材の長孔に挿入された支持ピンをさらに備えている。
ここでは、支持部材を用紙幅方向に沿って移動させることができ、この支持部材の移動によって1対の幅カーソル部材が移動し、これにより用紙の幅方向の位置を調整することができる。
請求項8に係る給紙カセットは、請求項5から7のいずれかの給紙カセットであって、カセット本体は、引き出し方向の手前側に取り外し可能に装着された前カバーを有しており、前カバーを取り外すことにより位置調整機構による調整が可能である。
ここでは、カセット本体の前カバーを取り外すだけで、すなわち給紙カセットを画像形成装置から引き出すことなく用紙の幅方向の位置を調整することができる。
請求項9に係る画像形成装置は、用紙に画像を形成する画像形成部と、画像形成部に用紙を供給する給紙部と、給紙部を介して画像形成部に供給する用紙を収納する請求項1から8のいずれかに記載の給紙カセットと、画像形成部で画像が形成された用紙を排出する排紙部と、を備えている。
以上のような本発明では、画像の斜め写りや用紙のシワの発生、さらには用紙の損傷を抑えることができる。
[全体構成]
図1に本発明の一実施形態による給紙カセットを備えた画像形成装置としての複写機1を示す。なお、図1は、複写機1の全体概略図であって、詳細は省略している。この複写機1は、原稿読み取り部2と、画像形成部3と、定着ユニット4と、排出部5と、用紙収納部6と、用紙裁断部7と、用紙搬送部8と、用紙搬送選択部9と、を有している。
原稿読み取り部2は、原稿の画像データを読み取るための部分であって、コンタクトガラス21と、図示しないカバーとを有している。この原稿読み取り部2では、コンタクトガラス21上に原稿を載置した後にカバーを閉じ、複写命令のためのキーを押すことで、コンタクトガラス21上の原稿の画像データを読み取ることが可能である。
画像形成部3は、原稿読み取り部2で読み取られた原稿の画像データに基づいて用紙に画像を形成するための部分であって、主に、感光体ドラム31と、レーザユニット32と、現像器33とを有している。感光体ドラム31は、画像データに基づいて静電潜像が表面に形成される部材であって、円筒状の部材である。レーザユニット32は感光体ドラム31上にレーザ光を照射するための部材である。現像器33は、感光体ドラム31の表面にトナーを供給するものであり、感光体ドラム31に近接して配置されている。現像器33の内部にはトナーが収納されており、感光体ドラム31と対向して現像ローラが配置されている。この現像ローラによって感光体ドラム31の表面にトナーが供給される。
定着ユニット4は、画像形成部3の上方に配置されており、用紙に形成されたトナー像を定着させるための部分であって、互いに対向して配置された加熱ローラ及び加圧ローラを有している。
用紙収納部6は、画像形成部3に供給する用紙が収納されており、給紙カセット61,62と、バイパス給紙部63とを有する。各給紙カセット61,62は装置の手前側(図1の紙面手前側)に引き出すことが可能である。
排出部5は、画像が形成された用紙を排出するための部分であって、複写機1の上部で、原稿読み取り部2の下方に配置されている。
用紙裁断部7は、不要な用紙を裁断するための部分であって、シュレッダー71と、回収部72とを備えている。用紙裁断部7は、2つの給紙カセット61,62に隣接して配置されている。シュレッダー71は、2つの給紙カセット61,62又はバイパス給紙部63に収納される用紙のうち所定の用紙を裁断するための部分である。回収部72は、シュレッダー71によって裁断された用紙を回収するための部分であって、シュレッダー71の下方に配置されている。
用紙搬送部8は、用紙収納部6の用紙を用紙裁断部7又は画像形成部3に向けて搬送するものであり、用紙収納部6から用紙裁断部7及び排出部5まで延びている。用紙搬送部8には、レジストローラや搬送ローラが配置されており、通常は、用紙収納部6の用紙を画像形成部3、定着ユニット4、排出部5の順に搬送する。
用紙搬送選択部9は、用紙搬送部8に配置されており、用紙収納部6の用紙を、用紙裁断部7及び画像形成部3のいずれに搬送するかを選択する部分である。用紙搬送選択部9は、切り替え爪やソレノイド(図示せず)等を有している。
[給紙カセット]
次に給紙カセット61,62の詳細について、図面を参照しながら説明する。なお、2つの給紙カセット61,62の構成は同じであるので、ここでは、給紙カセット61についてのみ説明する。
前述のように、給紙カセット61は複写機本体から引き出し可能であり、図2は複写機本体から引き出した給紙カセット61を示している。また、図3に、給紙カセット61の一部を取り出して示している。この給紙カセット61は、内部に用紙が収納されるカセット本体100と、1対の幅カーソル部材101a,101bと、支持部材102(主に図3参照)と、を有している。
カセット本体100は、上部が開口する箱状に形成されており、左右両端には引き出し用のガイドコロ105が設けられている。また、カセット本体100の前部(手前側端部)には前カバー106が設けられており、前カバー106は、図4に模式的に示すように、図示しない係止構造あるいはビス等により、カセット本体100のフレーム100aから容易に取り外すことが可能である。この前カバー106の手前側の面には、引き出し操作用の凹部106aが形成されている。
1対の幅カーソル部材101a,101bは、カセット本体100の内部に配置されており、用紙の送り出し方向(図1の右から左に向かう方向)に沿って延びるプレート状の部材である。この1対の幅カーソル部材101a,101bは、後述するように、支持部材102に対して、用紙送り出し方向と直交する用紙幅方向に移動自在に支持されている。そして、1対の幅カーソル部材101a,101bを用紙幅方向に移動させて、カセット本体100内に収納された用紙の両端に接触させることにより、用紙のセット位置を決めることができる。また、この1対の幅カーソル部材101a,101bにより、用紙の送り出し方向をガイドすることができる。
支持部材102は、図3に拡大して示すように、また図7に模式的に示すように、用紙幅方向に延びるプレート状の部材である。この支持部材102は、装置奥側の端部に用紙幅方向に長い長溝102aが形成され、また装置奥側における全長のほぼ半分の長さにわたって用紙幅方向に延びるガイド溝102bが形成され、さらに装置手前側における全長のほぼ半分の長さにわたって用紙幅方向に延びるガイド溝102cが形成されている。そして両ガイド溝102b,102cに1対の幅カーソル部材101a,101bがそれぞれ移動自在に支持されている。また、この支持部材102の装置手前側端部には、鉛直方向の壁であるフランジ102dが形成されており、このフランジ102dにネジ孔102eが形成されている。
長溝102aには、図7に示すように支持ピン110が挿通しており、支持ピン110の先端はカセット本体100にねじ込み等により固定されている。一方、長溝102aが形成された側と逆側の端部、すなわち装置手前側の端部には、図5及び図6に示すような調整機構112が設けられている。
調整機構112は、図5〜図7に示すように、用紙の送り出し方向角度を調整するための方向調整機構と、用紙幅方向における用紙の送り出し位置を調整するための位置調整機構とを含む機構である。以下、方向調整機構及び位置調整機構を併せて説明する。
調整機構112は、カセット本体100のフレーム100aに固定された調整用のフランジ115を有している。調整用のフランジ115は、図5〜図7に示すように、フレームに100aに接触する下フランジ116と、下フランジ116の上部に設けられフレーム100aから装置手前側に離れた上フランジ117とを有している。なお、上フランジ117が設けられた部分のフレーム100aには開口が形成されており、この開口は支持部材102が通過可能な大きさである。なお、下フランジ116と上フランジ117とは1つのプレート部材により一体で形成されている。
下フランジ116は、用紙送り出し方向に延びて形成されており、長手方向の両端には用紙送り出し方向に長い長孔116aが形成されている。そして、この2つの長孔116aをそれぞれ通過する固定ネジ部材(固定具)118が、フレーム100aにねじ込みにより固定されるようになっている。すなわち、調整用フランジ115は長孔116aが形成された範囲で、用紙送り出し方向に移動自在である。
一方、上フランジ117には、ネジの形成されていない比較的大きな孔117aと、ネジ孔117bとが横方向に並べて形成されている。そして、孔117aには位置調整用のネジ部材120が挿通している。ネジ部材120は頭部の直径が孔117aの径より大きく、また先端部は支持部材102のフランジ102dに形成されたネジ孔102eに螺合している。
また、上フランジ117と支持部材102のフランジ102dとの間には、スプリング121が設けられている。さらに、上フランジ117のネジ孔117bにはストッパとしてのネジ部材122が螺合しており、その先端が支持部材102のフランジ102dに当接可能となっている。
以上のような構成により、支持部材102と調整用フランジ115とは、用紙送り出し方向には一体となって移動可能であり、また用紙幅方向には相対移動が可能である。
[複写動作]
まず、原稿を複写する動作について簡単に説明する。
原稿の画像を用紙に複写する場合には、先ず原稿読み取り部2に原稿をセットする。この状態で、複写キーなどの動作開始指示がなされると、原稿読み取り部2で原稿の画像データが読み取られる。読み取られた原稿の画像データは画像形成部3に送信され、この画像データに基づいて画像形成部3で画像が形成される。このとき操作者により選択された種類の用紙が用紙収納部6から用紙搬送選択部9に搬送される。
例えば、バイパス給紙部63から用紙が搬送される場合は、バイパス給紙部63からの用紙は、センサ等によって用紙の複写する側の面にすでに画像が形成されているか否かが検出される。印字されていない場合は、用紙搬送選択部9の搬送切換制御によって、用紙は画像形成部3側に搬送される。画像形成部3では用紙に画像が形成される。その後、定着ユニット4で画像が定着させられ、排出部5から排出される。
一方、用紙の複写する側の面にすでに画像が形成されている場合には、用紙搬送選択部9の搬送切換制御によって用紙はシュレッダー71側に搬送される。ここでは、用紙はシュレッダー71によって細かく裁断され、その後に回収部72に回収される。なお、用紙搬送の切換制御や、用紙に画像が既に形成されているか否かの検出動作等については、本発明にとっては特に重要ではないので、ここでは詳細の説明を省略する。
[調整動作]
以上のような複写動作において、給紙カセット61,62から画像形成部3に供給される用紙の用紙送り出し方向がずれていたり、あるいは給紙カセット61,62における用紙幅方向の用紙の位置が給紙搬送系の位置とずれていたりする場合がある。このような場合は、以下のような操作によって、送り出し方向(角度)あるいは用紙幅方向の位置を調整することができる。以上の調整は、前カバー106を給紙カセット61,62から取り外すことによって、給紙カセット61,62を複写機本体から引き出すことなく行うことができる。
まず、用紙送り出し方向を調整する場合について説明する。支持部材102は、前述のように、装置奥側の端部が支持ピン110を中心に旋回自在であるので、支持ピン110の回りに支持部材102を旋回させることが可能である。すなわち、2本の固定ネジ部材118を緩めることにより、調整用フランジ115を用紙送り出し方向に移動させることができる。この調整用フランジ115と支持部材102とは、位置調整用のネジ部材120を介して用紙送り出し方向の移動については一体的になっている。したがって、調整用フランジ115を用紙送り出し方向に移動させることは、支持部材102を支持ピン110を中心に旋回することを意味し、この支持部材102の旋回によって、支持部材102に支持されている1対の幅カーソル部材101a,101bの用紙送り出し方向の角度が調整されることになる。
なお、支持部材102は装置奥側の端部を中心に旋回するので、支持部材102の装置手前側端部の移動軌跡は円弧になり、一方で調整用フランジ115の移動軌跡は直線であり、両者の軌跡は厳密には一致しない。しかし、調整用フランジ115の移動範囲は長孔116aの形成された範囲であって、長さは短いので、支持部材102の移動軌跡はほぼ直線とみなすことができる。したがって、支持部材102ひいては1対の幅カーソル部材101a,101bの角度を無理なく調整することができる。
次に、用紙幅方向の位置調整について説明する。支持部材102は、前述のように、装置奥側の端部に長孔102aが形成されているので、この長孔102aの形成された範囲で、支持部材102を用紙幅方向に移動させることが可能である。
調整を行う場合は、まず、ストッパ用のネジ部材122を緩めて、支持部材102が用紙幅方向の両方向に移動可能な状態にしておく。そして、給紙カセット61,62内の用紙の幅方向位置を装置奥側に移動させたい場合は、調整用のネジ部材120を緩める。すると、上フランジ117と支持部材102のフランジ102dとの相対距離が長くなる。上フランジ117はカセット本体100のフレーム100aに固定されているので、支持部材102の方が装置奥側に移動することになる。逆に、給紙カセット61,62内の用紙の幅方向位置を装置手前側に移動させたい場合は、調整用のネジ部材120を締める。すると、上フランジ117と支持部材102のフランジ102dとの相対距離が短くなる。上フランジ117はカセット本体100のフレーム100aに固定されているので、支持部材102の方が装置手前側に移動することになる。
以上のようにして、支持部材102の角度及び位置を調整することによって、この支持部材102に支持された1対の幅カーソル部材101a,101bの角度及び位置を調整することができる。すなわち、給紙カセット61,62における用紙送り出し方向の角度調整及び用紙幅方向の位置調整を行うことができる。
[実施形態の効果]
以上のような本実施形態では、カセット本体100から用紙を送り出す方向(角度)を調整することができる。したがって、画像形成装置本体側の搬送系ローラ対に対する給紙カセット内の用紙先端の平行度を容易に調整することができる。このため、画像の斜め写りやシワの発生を抑えることができ、かつ用紙が幅カーソル部材101a,101bに強く押し当てられることによる損傷を抑えることができる。
また、方向調整のための機構は、支持部材102の一端部を支点として揺動させ、所定の角度位置で固定するだけでよく、構成が簡単である。
さらに、方向及び位置の調整を、前カバー106を取り外すだけで、すなわち給紙カセット61,62を複写機本体から引き出すことなく行うことができるので、作業性が良好である。
また、方向調整のための機構と位置調整のための機構とを、1つの調整用フランジ115を用いて構成しているので、構成が簡単になる。
[他の実施形態]
用紙の送り出し方向を調整するための機構は、前記実施形態の構成に限定されるものではない。
また、方向調整のための機構と位置調整のための機構とを1つの調整用フランジとネジ部材により構成したが、これらの機構をそれぞれ別の部材を用いて構成してもよい。
本発明の一実施形態による給紙カセットが採用された複写機の断面構成図。 前記給紙カセットの斜視図。 給紙カセットの一部である1対の幅カーソル部材及び支持部材を示す図。 給紙カセットの側面概略断面図。 給紙カセットの調整機構部分を示す平面断面図。 前記調整機構の正面図。 給紙カセットの平面模式図。
符号の説明
61,62 給紙カセット
100 カセット本体
101a,101b 幅カーソル部材
102 支持部材
106 前カバー
110 支持ピン
112 調整機構
115 調整用フランジ
118 固定ネジ部材

Claims (9)

  1. 画像形成装置の本体に引き出し可能に装着される給紙カセットであって、
    内部に用紙が収納されるカセット本体と、
    前記カセット本体の内部に用紙の送り出し方向に沿って延びるように配置され、用紙の幅方向両端部に当接して用紙のセット位置を規制する1対の幅カーソル部材と、
    前記1対の幅カーソル部材を用紙幅方向に移動可能に支持する支持部材と、
    前記1対の幅カーソル部材で規制された用紙の送り出し方向角度を調整するための方向調整機構と、
    を備えた給紙カセット。
  2. 前記支持部材は用紙幅方向の一端部を支点として所定の角度範囲で揺動自在に前記カセット本体に支持されており、
    前記方向調整機構は前記支持部材の前記カセット本体に対する角度を調整するものである、
    請求項1に記載の給紙カセット。
  3. 前記支持部材は用紙幅方向の他端部が用紙の送り出し方向に沿って移動可能であり、
    前記方向調整機構は、前記支持部材の用紙幅方向他端部の用紙送り出し方向の位置を前記カセット本体に対して固定するための固定具である、
    請求項2に記載の給紙カセット。
  4. 前記カセット本体は、引き出し方向の手前側に取り外し可能に装着された前カバーを有しており、
    前記前カバーを取り外すことにより前記方向調整機構による調整が可能である、
    請求項1から3のいずれかに記載の給紙カセット。
  5. 前記1対の幅カーソル部材の両方を、用紙幅方向の同方向に移動させて、用紙幅方向における用紙の送り出し位置を調整するための位置調整機構をさらに備えている、請求項1から4のいずれかに記載の給紙カセット。
  6. 前記支持部材は用紙幅方向に移動自在に前記カセット本体に支持されており、
    前記位置調整機構は前記支持部材の前記カセット本体に対する用紙幅方向の位置を調整するものである、
    請求項5に記載の給紙カセット。
  7. 前記支持部材は、用紙幅方向の一端部に、用紙幅方向に沿って延びる長孔が形成されており、
    前記カセット本体に固定され、前記支持部材の長孔に挿入された支持ピンをさらに備えている、
    請求項6に記載の給紙カセット。
  8. 前記カセット本体は、引き出し方向の手前側に取り外し可能に装着された前カバーを有しており、
    前記前カバーを取り外すことにより前記位置調整機構による調整が可能である、
    請求項5から7のいずれかに記載の給紙カセット。
  9. 用紙に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部に用紙を供給する給紙部と、
    前記給紙部を介して前記画像形成部に供給する用紙を収納する請求項1から8のいずれかに記載の給紙カセットと、
    前記画像形成部で画像が形成された用紙を排出する排紙部と、
    を備えた画像形成装置。
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