JP2009046261A - 用紙反転装置およびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、用紙反転時に用紙の斜行を補正することができる用紙反転装置を提供する。
【解決手段】用紙反転部20は、用紙Pを順逆両方向に搬送する反転ローラ対40と、この反転ローラ対40によって順方向に搬送される用紙Pの前端側の辺に当て面部761を接触させて、当該用紙Pを反転位置Sで当て止めるストッパ部材76と、反転位置Sに配される用紙Pに接触して当該用紙Pを保持する摩擦部材75とを備えている。反転ローラ対40は、ストッパ部材76によって当て止められた用紙Pがその前端近傍に撓みを有する状態となるまで、用紙Pを順方向に搬送するように構成され、摩擦部材75は、当該摩擦部材75によって保持される用紙Pがそのこしによって前記撓みを解消する向きに変位可能なように用紙Pに接触する。
【選択図】図8

Description

本発明は、用紙の搬送方向を順方向から逆方向に切り替える用紙反転装置およびそれを備えた画像形成装置に関する。
従来、プリンタや複写機等の画像形成装置で、特に用紙の両面に画像形成処理を施与可能な画像形成装置に具備され、用紙の搬送方向を順方向から逆方向に切り替えて画像形成の被処理面を反転させる用紙反転装置が知られている。
ところで、画像形成装置では、何らかの理由で用紙が斜行状態で搬送されることがあり、こういった斜行状態の用紙に画像形成処理が施された場合、用紙に歪んだ画像が形成されるため好ましくない。
そこで、従来、用紙反転装置における用紙反転時に、上記用紙の斜行状態を補正する技術が提案されている。特許文献1には、順方向に搬送されて反転位置に配される用紙の斜行状態を検知するためのセンサ等の検知手段を備え、用紙が斜行していると検知された場合には、用紙の幅方向両端に設けられた一対の搬送部材の搬送量(駆動量)を斜行度合いに合わせて互いに異ならせるように制御手段によって駆動制御することによって、用紙反転時に用紙の斜行を補正し、逆方向に搬送する技術が開示されている。
特開平6−171165号公報
しかしながら、上記特許文献1のような技術では、検知手段や制御手段を必要とするため、装置構成が複雑になるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、簡単な構成で、用紙反転時に用紙の斜行を補正することができる用紙反転装置およびそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、この発明の請求項1に記載の用紙反転装置は、用紙を搬送するための搬送路上に設けられ、用紙の搬送方向を順方向から逆方向に切り替えるように構成された用紙反転装置であって、用紙に対して接離可能に構成され、用紙に接触した状態で順回転または逆回転して当該用紙を順逆両方向に搬送する搬送手段と、用紙搬送方向に直交するように拡がる当て面部を有し、前記搬送手段によって順方向に搬送される用紙の前端側の辺に前記当て面部を接触させて、当該用紙を所定の反転位置で当て止めるストッパ部材と、前記反転位置に配される用紙に接触して当該用紙を搬送路の壁面とで保持する押え部材とを備え、前記搬送手段は、前記ストッパ部材によって当て止められた用紙がその前端近傍に撓みを有する状態となるまで、前記用紙を順方向に搬送するように構成され、前記押え部材は、当該押え部材によって保持される用紙が、前記搬送手段の用紙からの離間状態で、当該用紙のこしによって前記撓みを解消する向きに変位可能なように前記用紙に接触することを特徴とする。
上記請求項1に記載の用紙反転装置において、好ましくは、前記搬送手段は、搬送路に設けた駆動ローラに対向するように配設され、用紙を前記駆動ローラとで挟み込んで搬送する従動ローラであり、前記押え部材は、前記反転位置に配される用紙を基準に前記従動ローラと同じ側に配設されるとともに、用紙に対して接離可能に構成され、前記従動ローラおよび前記押え部材の間に搬送方向と直交方向に延びる態様で配されるとともに駆動源に連結される支点軸と、搬送方向に沿うように延びて、その延在方向の略中央部位が前記支点軸に支持されるホルダ部材とを備え、前記ホルダ部材の延在方向の一側に前記従動ローラが保持されるとともに、前記ホルダ部材の延在方向の他側に前記押え部材が保持され、前記従動ローラおよび前記押え部材が、前記支点軸の回転駆動によって当該支点軸を中心に互いの相対位置関係を固定しながら回動するように構成されている(請求項2)。
また、請求項3に記載の画像形成装置は、請求項1または2に記載の用紙反転装置が適用されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、搬送手段により順方向に過剰に搬送されてストッパ部材に当て止められることによって搬送方向前端側に撓みが形成された用紙に、当該用紙がそのこしによって撓みを解消する向きに変位可能なように押え部材を接触させる構成としたので、撓みを有する状態まで過搬送された用紙の前端側の辺を、例え当該用紙が斜行状態にあったとしても、ストッパ部材の当て面部に全幅に亘って接触させることができる。これにより、上記状態から用紙がその撓みを解消する向きに変位すると、用紙の後端側の辺が、前端側の辺に倣って、搬送方向と直交方向に延在するように姿勢変更することになるので、撓み解消時には、用紙を非斜行状態の正常な姿勢にすることができる。これにより、従来のように、検知手段や制御手段を用いることなく簡単な構成で、用紙反転時に用紙の斜行を補正することができる。
また、押え部材で用紙を保持しているため、用紙が撓み解消動作の反動でストッパ部材から離れて再び斜行状態となるのを防止することができる。
請求項2の発明によれば、駆動源に連結した支点軸を回転させることによって、従動ローラおよび押え部材の両方を、支点軸を中心にシーソのように回動させることができるので、従動ローラを用紙に接触させて当該用紙を搬送する際には、押え部材を用紙から離間した位置に配することができるとともに、押え部材を用紙に接触させて当該用紙を自発的に変位させる際には、従動ローラを用紙から離間した位置に配することができる。これにより、搬送手段による用紙搬送動作が押え部材によって妨げられるのを防ぐことができるとともに、用紙の自発的な用紙変位動作が従動ローラによって妨げられるのを防ぐことができるので、用紙反転動作を円滑に行うことができる。
しかも、駆動源を容易に単一化することが可能であり、この場合、従動ローラと押え部材とを個別の駆動源からの駆動力で駆動させる場合と異なり、両者の用紙に対する接離動作の同期をとる必要がなく、また、部品点数を減らすことができるため、装置構成をさらに簡略化させることができる。
図1は、本発明の一実施形態による画像形成装置10の内部構成を説明するための正面断面図である。図1においては、画像形成装置10として複写機を例に挙げて示している。画像形成装置10は、コピー動作を行うに際し、装置本体19内の画像形成部11において、帯電ユニット111により図中の矢印方向(時計方向)に回転する感光体ドラム112が一様に帯電され、原稿読取部12で読み取られた原稿画像データに基づく露光ユニット13からのレーザビームにより感光体ドラム112上に静電潜像が形成され、現像装置113により静電潜像に現像剤(以下、トナーという)が付着されてトナー像が形成される。この現像装置113へのトナーの供給はトナーコンテナ114から行われる。
そして、トナー像が形成された感光体ドラム112に向けて、用紙Pが用紙給送部17から複数の搬送ローラ対141を備えた用紙搬送路14を経由して画像形成部11に搬送され、この画像形成部11において転写ベルト15により感光体ドラム112の表面におけるトナー像が用紙Pに転写される。そして、トナー像が転写された用紙Pは感光体ドラム112から分離され、内部にハロゲンランプ等の加熱源が設けられた定着ローラ161および周面が当該定着ローラ161の周面に押圧当接される加圧ローラ162を備えた定着装置16に搬送され、ここで加熱によるトナー像の定着処理が施される。
感光体ドラム112の周面における帯電ユニット111の上流側にはクリーニング装置115が設けられ、転写処理後の感光体ドラム112の周面に残留しているトナーがこのクリーニング装置115によって掻き落される。また、感光体ドラム112の周面におけるクリーニング装置115の下流側と前記帯電ユニット111との間には除電装置116が設けられ、この除電装置116によって感光体ドラム112周面の残留電荷が除電される。
定着装置16を通過した用紙Pは、複数方向に分岐した用紙搬送路に送られて、排紙側の用紙搬送路の分岐点に設けられた複数の経路切換ガイドを有する経路切換機構によって搬送方向が振り分けられ、そのまま、あるいは本発明に係る用紙反転部(用紙反転装置)20に送られて表裏が反転され、再度画像形成部11に戻されて両面コピーされ、定着装置16で定着処理が施された後に排紙トレイ18へ排出される。
前記用紙給送部17は、少量の用紙Pを貯留する複数の用紙カートリッジ171と、大量の用紙Pをストックするストッカー172と、用紙カートリッジ171およびストッカー172に貯留された用紙束から最上位の用紙Pを繰り出し、用紙搬送路14を介して画像形成部11へ送り込むためのピックアップローラ173とを備えている。用紙カートリッジ171およびストッカー172は、装置本体19に対して着脱自在とされ、用紙Pが消費されて空になると装置本体19から引き出されて新たに用紙Pが補給され、装置本体19に押し込まれる。
そして、本実施形態においては、定着装置16から排紙トレイ18へ到る排紙搬送路142の途中に下方の用紙反転部20へ向かう分岐搬送路21が設けられている。この分岐搬送路21の最上流位置には、所定の水平軸回りに回動可能な切換ガイド144が設けられている。この切換ガイド144は、片面印刷のみを行うときには水平姿勢に姿勢設定され、定着装置16から送り出された用紙Pは、この切換ガイド144を介し排紙搬送路142を通って排紙トレイ18へ排紙される。一方、用紙Pが両面印刷されるものであるときは、切換ガイド144は傾斜姿勢に設定され、これによって片面印刷が行われて定着装置16から排出された当該用紙Pは、切換ガイド144の下面に誘導されて分岐搬送路21へ案内され、用紙反転部20へ送り込まれる。
図2は、用紙反転部20の一実施形態を示す正面断面図であり、図3は、用紙反転部20の位置補正手段70の平面視の説明図である。なお、図中においてX−X方向を左右方向、Y−Y方向を前後方向といい、特に−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を前方、+Y方向を後方という。
用紙反転部20は、図1および図2に示すように、前記定着装置16の直下流側に設けられた分岐ローラ対30と、この分岐ローラ対30の右方下部に設けられた反転ローラ対40と、この反転ローラ対40の左方位置であって分岐ローラ対30の略直下に設けられた再給紙ローラ対50と、再給紙ローラ対50のニップ部近傍から反転ローラ対40のニップ部を介して右方に延びる用紙反転トレイ60と、この用紙反転トレイ60の右方位置に設けられた用紙Pの搬送姿勢を補正する位置補正手段70とを備えて構成されている。
前記分岐ローラ対30は、前後方向に延びる一対の単位分岐ローラ31が左右に並設されることによって形成されている。かかる各単位分岐ローラ31は、図2に示すように、それぞれ同心で前後方向に貫通された分岐ローラ軸32回りに一体回転可能に軸支されている。そして、一対の単位分岐ローラ31が互いに反対方向に向けて回転することで、先端がこれら一対の単位分岐ローラ31のニップ部に到達した用紙Pは、これら一対の単位分岐ローラ31の回転により下方へ向けて搬送される。
前記反転ローラ対40は、前記分岐ローラ対30により送り込まれた用紙Pを、反転搬送路22に沿って用紙反転トレイ60の反転ローラ対40より右側の反転位置Sへ向けて順方向に搬送し、あるいは、上記反転位置Sの用紙Pを反転搬送路22に沿って再給紙ローラ対50のニップ部へ向けて逆方向に搬送するものである。この反転ローラ対40は、前後方向に延びた従動ローラ(搬送手段)41と、下部でこの従動ローラ41に対向配置された前後方向に延びた駆動ローラ42とからなっている。
従動ローラ41は、同心で前後方向に貫通されたローラ軸411回りに一体回転可能に軸支されており、用紙Pに対して接離する方向に移動可能なように構成されている。ローラ軸411は、後述するホルダ部材74に回転可能に保持されている。
駆動ローラ42は、同心で前後方向に貫通されたローラ軸421回りに一体回転可能に軸支されている。また、駆動ローラ42は、順逆両方向に回転駆動するように構成されており、当該駆動ローラ42の両方向の回転に伴って、従動ローラ41も順逆両方向に回転して用紙Pを順方向(右方向)あるいは逆方向(左方向)に搬送するようになっている。
また、本実施形態の反転ローラ対40は、後記に具体的に述べるが、用紙Pを順方向に過搬送するように構成されている。
前記再給紙ローラ対50は、反転ローラ対40によって反転位置Sから引き出された用紙Pを、用紙反転トレイ60の下部に形成された再給紙搬送路23へ向かわせるためのものである。なお、分岐搬送路21、反転搬送路22および再給紙搬送路23によって本発明の「搬送路」が構成されている。
再給紙ローラ対50は、小径の上部単位再給紙ローラ51と、周面がこの上部単位再給紙ローラ51の周面と当接するように上部単位再給紙ローラ51の下部に配設された前後方向に延びる大径の下部単位再給紙ローラ52とからなっている。上部単位再給紙ローラ51は、前後方向に延びる中心位置に一体回転可能に貫通された再給紙ローラ軸511を有している。また、下部単位再給紙ローラ52は、前後方向に延びる中心位置に一体回転可能に貫通された再給紙ローラ軸521を有している。
以上より、図2に示すように、分岐ローラ対30によって分岐搬送路21を矢印a方向に搬送されてきた用紙は、反転ローラ対40の駆動によって反転位置Sへ一旦送り込まれる。そして、反転位置Sの用紙は、その後の反転ローラ対40の逆転駆動で反転位置Sから矢印b方向に引き出されて、再給紙ローラ対50のニップ部を介して再給紙搬送路23へ向けて送り出され、画像形成部11へ戻されることになる。
前記位置補正手段70は、当該用紙Pの斜行(斜め搬送)を補正するためのものであり、用紙Pが反転位置Sに送り込まれ、その後に反転位置Sから引き出される一連の動作に伴って斜行の補正(横位置補正)を行うように構成されている。
この位置補正手段70は、図2および図3に示すように、左右方向に駆動する駆動ピン711を有するソレノイド(駆動源)71と、連結部材72と、支点軸73と、ホルダ部材74と、摩擦部材(押え部材)75と、ストッパ部材76と、ボールねじ軸77とを備えて構成されている。
連結部材72は、その一端が駆動ピン711に接続されるとともに、その他端が支点軸73の軸方向の一端に固定的に取り付けられている。これにより、ソレノイド71の駆動ピン711の直線駆動が、連結部材72を介して支点軸73の軸回りの回転駆動に変換されるようになっている。
支点軸73は、従動ローラ41および摩擦部材75の間に前後方向に延びる態様で配されており、その両端が図示しないハウジングに支持されている。この支点軸73は、ソレノイド71の駆動力によりその軸回りに回転するように構成されている。
ホルダ部材74は、左右方向に延びる板状を呈しており、左右方向の略中央部位が前記支点軸73に固定されている。このホルダ部材74の左方には、左右方向に延びる前後一対の腕部741が形成されており、これら腕部741の間には切欠き742が設けられている。この腕部741は、従動ローラ41のローラ軸411を支持するためのものであり、従動ローラ41は、切欠き742内に入り込む態様で当該ホルダ部材74の左側に保持されている。
摩擦部材75は、ホルダ部材74の右側下面に取り付けられており、反転位置Sに配される用紙Pに接触して当該用紙Pを用紙反転トレイ60の上面(搬送路の壁面)とで保持するものである。
従って、支点軸73が回転することによって、従動ローラ41および摩擦部材75が互いの相対位置関係を固定しつつ支点軸73を中心にシーソのように回動し、従動ローラ41が用紙Pに接しているときには摩擦部材75が用紙Pから離間しており、また、従動ローラ41が用紙Pから離間しているときには摩擦部材75が用紙Pに接するようになっている。
ストッパ部材76は、左右方向に直交するように拡がる当て面部761を有しており、反転ローラ対40によって順方向に搬送される用紙Pの前端側の辺に前記当て面部761を接触させて、当該用紙Pを反転位置Sで停止させるためのものである。このストッパ部材76は、用紙反転トレイ60の前後方向の中央部に左右方向に延びるように開口された開口部61から上方へ向かって突設されている。
ボールねじ軸77は、ストッパ部材76の係合部762に係合してストッパ部材76を左右方向に移動させるものである。これにより、当該位置補正手段70を複数の異なるサイズの用紙Pに対応させることが可能となっている。
本実施形態では、上記したように、反転ローラ対40が用紙Pを順方向に過搬送するように構成されている。より具体的には、反転ローラ対40は、ストッパ部材76によって反転位置Sで停止された用紙Pがその前端近傍に撓みを有する状態となるまで、用紙Pを順方向に過剰に搬送するように構成されている。また、摩擦部材75は、従動ローラ41が用紙Pから離間した状態で、当該摩擦部材75によって保持される用紙Pがそのこしによって上記撓みを解消する向きに変位可能なように用紙Pに接触している。このような摩擦部材75として、例えばスポンジ材等を挙げることができる。
以下、用紙反転部20の作用について説明する。図4〜図9は、用紙反転部20の作用を説明するための説明図であり、図4は、用紙Pが分岐ローラ対30および反転ローラ対40を介してその前端が反転位置Sに送り込まれ始めた状態、図5〜図7は、用紙Pがストッパ部材76に当て止められてその前端側に撓みが形成された状態、図8は、従動ローラ41が用紙Pから離間するとともに摩擦部材75が用紙Pに接触した状態、図9は、用紙Pの撓みが当該用紙Pのこしによって自発的に解消された状態を示している。
まず、図4に示す状態では、そのジョブにおける1枚面の表面側に印刷処理が施された用紙Pが反転ローラ対40の駆動回転によって反転位置Sに送り込まれつつある。そして、用紙Pは、図5に示すように、反転ローラ対40によって順方向に過搬送されてストッパ部材76によって反転位置Sで停止される。この時、用紙Pは、その右端近傍に撓みを有する状態となっている。ここで、図6および図7に示すように、例えば用紙Pが搬送方向に対して右回り方向に斜行している場合、反転位置Sの用紙Pは、前側よりも後側の方がより大きく撓んでいる。
そして、用紙Pが反転位置Sで停止された状態で、ソレノイド71が駆動され、図8に示すように、従動ローラ41を用紙Pから離間させるとともに、摩擦部材75を用紙Pに接触させる。これによって、用紙Pがそのこしによって撓みを解消する向きに変位し始める。すなわち、用紙Pは、図6に示すように、用紙Pの後端側(図6では−X方向)の辺が、前端側(図6では+X方向)の辺に倣って、搬送方向と直交方向に延在するように姿勢変更し始め、図9に示す撓み解消時には、用紙Pの斜行(スキュー)が補正されている。
ついで、ソレノイド71が駆動され、摩擦部材75を用紙Pから離間させるとともに、従動ローラ41を用紙Pに接触させる。そして、従動ローラ41が、ローラ軸411回りに逆転駆動(時計方向に向けて回転)される(当然にこのとき駆動ローラ42はローラ軸421回りに反時計方向に回転される)と同時に、再給紙ローラ対50も駆動回転させられる。これによって用紙Pは逆送されて反転位置Sから引き出され、真っ直ぐに再給紙ローラ対50のニップ部に向かい、当該ニップ部を介して再給紙搬送路23へ向けて送り出されることになる。
本実施形態では、上記のように、反転ローラ対40により順方向に過剰に搬送されてストッパ部材76に当て止められることによって搬送方向前端側に撓みが形成された用紙Pに、当該用紙Pがそのこしによって撓みを解消する向きに変位可能なように摩擦部材75を接触させる構成としたので、撓みを有する状態まで過搬送された用紙Pの前端側の辺を、例え当該用紙Pが斜行状態にあったとしても、ストッパ部材76の当て面部761に全幅に亘って接触させることができる。これにより、上記状態から用紙Pがその撓みを解消する向きに変位すると、用紙Pの後端側の辺が、前端側の辺に倣って、搬送方向と直交方向に延在するように姿勢変更することになるので、撓み解消時には、用紙Pを非斜行状態の正常な姿勢にすることができる。これにより、従来のように、検知手段や制御手段を用いることなく簡単な構成で、用紙反転時に用紙Pの斜行を補正することができる。
また、摩擦部材75で用紙Pを保持しているため、用紙Pが撓み解消動作の反動でストッパ部材76から離れて再び斜行状態となるのを防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ソレノイド71に連結した支点軸73を回転させることによって、従動ローラ41および摩擦部材75の両方を、支点軸73を中心にシーソのように回動させることができるので、従動ローラ41を用紙Pに接触させて当該用紙Pを搬送する際には、摩擦部材75を用紙Pから離間した位置に配することができるとともに、摩擦部材75を用紙Pに接触させて当該用紙Pを自発的に変位させる際には、従動ローラ41を用紙Pから離間した位置に配することができる。これにより、反転ローラ対40による用紙搬送動作が摩擦部材75によって妨げられるのを防ぐことができるとともに、用紙Pの自発的な用紙変位動作が従動ローラ41によって妨げられるのを防ぐことができるので、用紙反転動作を円滑に行うことができる。
しかも、従動ローラ41および摩擦部材75を駆動させる駆動源として単一のソレノイド71を用いているため、従動ローラ41と摩擦部材75とを個別の駆動源からの駆動力で駆動させる場合と異なり、両者の用紙Pに対する接離動作の同期をとる必要がなく、また、部品点数を減らすことができるため、装置構成をさらに簡略化させることができる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
上記の実施形態においては、画像形成装置10として複写機を例に挙げて説明したが、本発明は、画像形成装置10が複写機であることに限定されるものではなく、プリンタやファクシミリ装置であってもよい。
また、上記実施形態では、単一のソレノイド71で発生した駆動力を支点軸73を介して従動ローラ41および摩擦部材75に伝達して両者を駆動する構成について示したが、これに限らず、従動ローラ41を駆動するための駆動機構と、摩擦部材75を駆動するための駆動機構とが別々に設けられる構成であってもよい。
本発明の一実施形態による画像形成装置の内部構成を説明するための正面断面図である。 用紙反転部の要部構成を説明するための正面断面図である。 用紙反転部の位置補正手段の平面図である。 用紙反転時のスキュー補正動作を説明するための正面断面図である。 用紙反転時のスキュー補正動作を説明するための正面断面図である。 図5に示した用紙状態を概略的に示した斜視図である。 図5に示した用紙状態を概略的に示した右側面図である。 用紙反転時のスキュー補正動作を説明するための正面断面図である。 用紙反転時のスキュー補正動作を説明するための正面断面図である。
符号の説明
10 画像形成装置
20 用紙反転部(用紙反転装置)
22 反転搬送路
41 従動ローラ(搬送手段)
42 駆動ローラ
71 ソレノイド(駆動源)
73 支点軸
74 ホルダ部材
75 摩擦部材(押え部材)
76 ストッパ部材
761 当て面部
P 用紙
S 反転位置

Claims (3)

  1. 用紙を搬送するための搬送路上に設けられ、用紙の搬送方向を順方向から逆方向に切り替えるように構成された用紙反転装置であって、
    用紙に対して接離可能に構成され、用紙に接触した状態で順回転または逆回転して当該用紙を順逆両方向に搬送する搬送手段と、
    用紙搬送方向に直交するように拡がる当て面部を有し、前記搬送手段によって順方向に搬送される用紙の前端側の辺に前記当て面部を接触させて、当該用紙を所定の反転位置で当て止めるストッパ部材と、
    前記反転位置に配される用紙に接触して当該用紙を搬送路の壁面とで保持する押え部材とを備え、
    前記搬送手段は、前記ストッパ部材によって当て止められた用紙がその前端近傍に撓みを有する状態となるまで、前記用紙を順方向に搬送するように構成され、
    前記押え部材は、当該押え部材によって保持される用紙が、前記搬送手段の用紙からの離間状態で、当該用紙のこしによって前記撓みを解消する向きに変位可能なように前記用紙に接触することを特徴とする用紙反転装置。
  2. 前記搬送手段は、搬送路に設けた駆動ローラに対向するように配設され、用紙を前記駆動ローラとで挟み込んで搬送する従動ローラであり、
    前記押え部材は、前記反転位置に配される用紙を基準に前記従動ローラと同じ側に配設されるとともに、用紙に対して接離可能に構成され、
    前記従動ローラおよび前記押え部材の間に搬送方向と直交方向に延びる態様で配されるとともに駆動源に連結される支点軸と、搬送方向に沿うように延びて、その延在方向の略中央部位が前記支点軸に支持されるホルダ部材とを備え、
    前記ホルダ部材の延在方向の一側に前記従動ローラが保持されるとともに、前記ホルダ部材の延在方向の他側に前記押え部材が保持され、
    前記従動ローラおよび前記押え部材が、前記支点軸の回転駆動によって当該支点軸を中心に互いの相対位置関係を固定しながら回動することを特徴とする請求項1に記載の用紙反転装置。
  3. 請求項1または2に記載の用紙反転装置が適用されていることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011046537A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Xerox Corp 用紙バッファシステム
JP2012197132A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Konica Minolta Business Technologies Inc 用紙搬送装置、画像形成装置、用紙搬送装置の制御方法、および用紙搬送装置の制御プログラム

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