JP2009181992A - 太陽電池モジュールの修復方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 屋外で長期間に亘り使用される等、内部の太陽電池素子の電極と配線の半田付け部分の抵抗が増大した太陽電池モジュールを簡易に修復すること。
【解決手段】 受光面に形成された第1電極21と、裏面に形成された第2電極23とを有する太陽電池素子3とこの前記第1電極21に半田により接合された第1配線4aと第2電極に半田により接合された第2配線4bとを有する太陽電池モジュールの修復方法であって、太陽電池素子3の第2電極23を加熱し、第1電極21と第1配線4aとの剥離を修復する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、太陽電池モジュールの修復方法に関するものである。
近年、太陽光を光電変換し電力をつくり出す太陽電池モジュールは様々なところで利用されている。この太陽電池モジュールに用いられる太陽電池素子は、1枚では電気出力が小さいため、複数の太陽電池素子を直列又は並列に電気的に接続して使用されている。
この複数の太陽電池素子の電気的接続は、太陽電池素子の電極に金属製の配線の一端部が接続され、配線の他端部が隣接する他の太陽電池素子の電極に接続されて行われている。
一般的に、このような配線の太陽電池素子への接続は、太陽電池素子の電極上に配線を半田付けすることにより行なわれている。(特許文献1参照)
太陽電池モジュールは、このように複数の太陽電池素子が配線により接続されてなるストリングと、透光性基板と裏面材の間にこのストリングの受光面側、裏面側をそれぞれ封止する封止材料とを有する。
特開2000−31518号公報
上述した太陽電池モジュールは、太陽電池素子の受光面側又は裏面側の電極と配線の半田付け部分の抵抗の増大により、電気出力が低下することがある。このような太陽電池モジュールの修復方法としては、透光性基板又は裏面材を太陽電池モジュールから剥離し、さらに太陽電池素子の受光面側、裏面側の封止材料を取り去って、太陽電池素子の受光面側と配線及び裏面側電極と配線の半田付け部分を再度半田付けし、再度太陽電池素子を透光性基板と裏面材の間に封止材料により封止する方法がある。このような修復方法は、多くの工数と材料を必要とする。
本発明は、太陽電池モジュールの欠陥を簡易に修復することを目的とする。
本発明の太陽電池モジュールは、受光面と受光面の裏面とを含み、前記受光面に形成された第1電極と、前記裏面に形成された第2電極とを有する太陽電池素子と、前記太陽電池素子の前記第1電極に半田により接合された第1配線と、前記太陽電池素子の前記第2電極に半田により接合された第2配線と、を有する太陽電池モジュールの修復方法であって、前記太陽電池素子の前記第2電極を加熱し、前記太陽電池素子の前記第1電極と前記第1配線との剥離を修復することを特徴とする。
本発明は、上述のような修復方法により、太陽電池素子の受光面側において配線が電極から剥離した場合、封止材料から太陽電池素子を分離することなく剥離を修復することが可能となり、簡易に太陽電池モジュールを修復することができる。
本発明の太陽電池モジュールの修復方法の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
≪太陽電池モジュール≫
図1は、本実施の形態の太陽電池モジュール1を示す平面図である。図2は、図1に示した太陽電池モジュールの裏面(非受光面)側を示す平面図であり、図3は本実施の形態の太陽電池パネルの構造を示す断面図である。
本実施形態に係る太陽電池モジュール1は、受光面2aと受光面2aの裏面2bとを含み、透光性基板11と裏面シート15との間に、金属製の配線4により電気的に接続された複数の太陽電池素子3を有する。複数の太陽電池素子3は、受光面側封止材12と裏面側封止材13とで封止されて太陽電池パネルを構成する。太陽電池パネルの外周部には、枠体5が取り付けられており、さらにその裏面2bに発電した電力を外部回路に接続するためのケーブル7などが接続された端子箱6を有する。
透光性基板11としては、例えばガラスやポリカーボネート樹脂などからなる基板が用いられる。ガラス板については、白板ガラス、強化ガラス、倍強化ガラス、熱線反射ガラスなどが用いられるが、一般的には厚さ3mm〜5mm程度の白板強化ガラスが使用される。他方、ポリカーボネート樹脂などの合成樹脂からなる基板を用いた場合には、厚みが5mm程度のものが多く使用される。
受光面側封止材12及び裏面側封止材13は、エチレン−酢酸ビニル共重合体(以下EVAと略す)やポリビニルブチラール(PVB)から成り、Tダイと押し出し機により厚さ0.4〜1mm程度のシート状に成形されたものが用いられる。これらはラミネート装置により減圧下にて加熱加圧を行うことで、軟化、融着して他の部材と一体化する。なお、裏面側封止材13に用いるEVAやPVBは透明でも構わないし、太陽電池モジュールの設置される周囲の設置環境に合わせ酸化チタンや顔料等を含有させ白色等に着色させても構わない。
裏面シート9は、水分を透過しないようにアルミ箔を挟み、耐候性を有するフッ素系樹脂シートやアルミナまたはシリカを蒸着したポリエチレンテレフタレ−ト(PET)シートなどが用いられる。
このような太陽電池パネルに枠体5や端子箱6が取り付けられることで、本実施の形態の太陽電池モジュールが構成されている。
≪太陽電池素子≫
図4(a)は、本実施形態に用いられる太陽電池素子3の受光面側平面図であり、図4(b)は、図4(a)に示すx−x´線における断面図である。
太陽電池素子3は、図4(a)に示すような外観を有し、例えば厚み0.2〜0.4mm程度、大きさ150〜160mm角程度の単結晶シリコンや多結晶シリコンを基板20として作られている。この基板20の内部には、ボロンなどのP型不純物を多く含んだP層とリンなどのN型不純物を多く含んだN層が接しているPN接合が形成されている。さらに太陽電池素子3の受光面側には、太陽電池素子の光電変換効率を向上させるために窒化シリコンや二酸化チタンで反射防止膜を形成することがある。
太陽電池素子3の受光面側には第1電極21とフィンガー電極22が形成されている。この第1電極21とフィンガー電極22は、銀ペーストなどの導電ペーストをスクリーンプリントすることなどにより形成される。フィンガー電極22は幅0.1〜0.2mm程度で、光生成キャリヤーを収集するため、太陽電池素子3の辺と平行におよそ2〜4mmの間隔で多数本形成される。また第1電極21は収集された光キャリヤーを集電し、配線を取り付けるために幅1〜3mm程度で、フィンガー電極22とほぼ垂直に交わるように2〜3本程度形成される。なお、第1電極21の表面は、その保護と配線を取り付けやすくするために、そのほぼ全面にわたり半田コートされることもある。さらに図4(b)に示すように、太陽電池素子の裏面側にも同様に第2電極23とそれに繋がるフィンガー電極が形成されている。
≪太陽電池素子の電極と配線の接続≫
図5は、配線により電気的に接続された複数の太陽電池素子からなるストリングの一部を示しており、図5(a)は受光面側の平面図、図5(b)は第1電極部分の長手方向の断面図を示す。
第1の太陽電池素子3aの受光面に形成された第1電極21上には、第1配線4aが半田付けされている。また、第1の太陽電池素子3aの裏面に形成された第2電極23上には、第2配線4bが半田付けされている。この第2配線4bの他端部は、隣接する第2の太陽電池素子3bの受光面に形成された第1電極21上に半田付けされている。さらに第2の太陽電池素子3bの裏面に形成された第2電極23上には、第3配線4cが半田付けされている。
第1〜第3配線4a〜4cは、例えば銅やアルミニウム等からなる。このような複数の太陽電池素子間を接続する第1〜第3配線4a〜4cの表面には、半田が厚み70μm程度、メッキやディピング等によりコートされたものが適当な長さに切断され用いられる。このような半田は、封止材12、13に発泡や劣化などの悪影響を与えることが無い様、溶融温度が低くされていることが望ましい。このような半田は、実質的にスズ60〜63%、残部が鉛の共晶半田であることが望ましい。またこの配線材の幅は、半田付け時に配線材自身により太陽電池素子3aの受光面に影を作らないように、太陽電池素子3a、3bの第1電極21の幅と同じかそれ以下とされる。
図5(a)(b)において、第1配線4aは、第1の太陽電池素子3aの第1電極21のほぼ全てに重なる長さを有する。また、第1配線4aは、第1の太陽電池素子3aと隙間をあけて隣接する第2の太陽電池素子3bの裏面の第2電極に重なる長さを有する。第2、第3の配線4b、4cの長さも同様である。150mm角程度の多結晶シリコン太陽電池素子に対して第1〜第3配線4a〜4cが接続される場合、第1〜第3配線4a〜4cの幅は、1〜3mm程度、長さは250〜300mm程度である。第1〜第3配線4a〜4cが、第1の太陽電池素子3aの電極21、23のほぼ全てと重なるように配置されることで、光発電時における太陽電池素子3の抵抗成分を低減できる。
この様に1本の連続した配線4bにより複数の太陽電池素子間を接続することにより、必要な配線材を1種類にすることができると共に、半田付けの工数を最小にして2つの太陽電池素子3a、3bを接続することが可能となる。
図6(a)〜(c)は、太陽電池素子と、太陽電池素子の電極に接続された配線との接続形態の他の例を示す断面図である。
図6(a)において、第1の太陽電池素子3aと第2の太陽電池素子3bとは、第4配線4gにより電気的に接続されている。図6(a)において、第1の太陽電池素子3aの裏面側の第2電極23上には、第5配線4fが半田付けされている。このような第5配線4fは、第2電極23のみに半田付けされており、第2の太陽電池素子3bの第1電極21には直接接続されていない。また、図6(a)において、第4配線4gは、第2の太陽電池素子3bの受光面側の第1電極21上に半田付けされており、第4配線4gの一端部4geは、第5配線4fの端部4feと半田付けされている。このような第4配線4fは例えば銅箔からなり、太陽電池素子の抵抗成分を下げる機能を有する。
図6(b)において、第1の太陽電池素子3aと第2の太陽電池素子3bとは、第6配線4kにより電気的に接続されている。図6(b)において、第2の太陽電池素子3bの受光面側の第1電極21上には、第7配線4mが半田付けされている。このような第7配線4mは、第1電極21のみに半田付けされており、第1の太陽電池素子3aの第2電極23には直接接続されていない。また、図6(b)において、第6配線4kは、第1の太陽電池素子3aの裏面側の第2電極23上に半田付けされており、第6配線4kの一端部4keは、第7配線4mの端部4meと半田付けされている。この第7配線4mは例えば銅箔からなり、太陽電池素子の抵抗成分を下げる機能を有する。
図6(c)において、第1の太陽電池素子3aと第2の太陽電池素子3bとは、第8配線4sにより電気的に接続されている。図6(c)において、太陽電池素子3aの裏面側の第2電極23上には、第9配線4rが半田付けされている。この第9配線4rは、第2電極23のみに半田付けされており、第2の太陽電池素子3bの第1電極21には直接接続されていない。また第2の太陽電池素子3bの受光面側の第1電極21上には、第10配線4tが半田付けされている。この第10配線4tは第1電極21のみに半田付けされており、第1の太陽電池素子3aの第2電極23には直接接続されていない。また、第8配線4sの一端部4saは、第10配線4tの一端部4teと半田付けされており、第8配線4sの他端部4sbは、第9配線4rの一端部4reに半田付けされている。この第9配線4r、第10配線4tは、例えば銅箔からなり、太陽電池素子の抵抗成分を下げる機能を有する。
図6(a)〜(c)のように、電極上に配線(第5、7、9、10の配線4f、4m、4r、4t)を設け、さらにその配線に複数の太陽電池素子間を接続する配線(第4、6、8の配線4g、4k、4s)を接続することにより、見かけ上、配線材は、分割された構造を有する。1本の配線材で接続を行なう場合では、予め2つの太陽電池素子3a、3bの位置を、各々の電極が1直線になるように固定し、その後配線材を電極上に載せてハンダ付けする必要があった。しかしながらこのような配線材が分割された構成とすることにより、太陽電池素子3a、3b毎に接続配線をハンダ付けし、その後この2つの太陽電池素子をハンダ付けすればよいことになり、半田付け時の太陽電池素子と配線材の厳格な位置決めが不要になる。
また、太陽電池素子の第1電極、第2電極に最適な幅、長さ、厚みの配線材を半田付けすることで、抵抗を低下させることが可能になる。すなわち、第1、第2の太陽電池素子3a、3bの受光面側に形成される第1電極21とフィンガー電極22との受光面側に占める面積が大きくなると、第1、第2の太陽電池素子3a、3bの受光面積は小さくなり、その光電流も小さくなる。このため第1電極21とフィンガー電極22は、太陽電池素子3a、3bの光電変換効率が最大になるようにできるだけ細く形成する必要がある。第1電極21に接続される配線は、第1電極21に対応するように細く作製されなければならない。これに対し太陽電池素子3a、3bの裏面側に形成される第2電極23は、受光面ではないためこの様な制約が無く、抵抗を下げるためにその幅を太くすることが可能である。このため第2電極23に接続される配線は、第2電極23に対応するように太くすることが可能となり、これにより抵抗成分を下げることが可能となる。
さらに太陽電池素子3a、3bの間隙部分は、太陽電池素子の電極が無いため特に抵抗成分が大きくなるが、図6(c)のようにこの間隙部分を別の第3配線4sとすることにより、この第3配線4sを特に太く、厚く作製することが可能となり、さらに抵抗成分を下げることが可能となる。
≪太陽電池モジュールの修復≫
本発明に係る太陽電池モジュールの修復方法について図7〜9を用いて説明する。
図7は太陽電池モジュールの修復方法の順序を示すものであり、図7(a)(b)(c)(d)はすべて太陽電池モジュールの断面図を示す。
図7(a)は、修復対象である太陽電池モジュールを示す。太陽電池モジュールは、透光性基板11と裏面材15との間に、配線4により接続されており、封止材12、13により封止された複数の太陽電池素子3を有する。図7(a)において、太陽電池モジュールの下側が受光面側である。
このような太陽電池モジュール1を修復する場合、まず、図7(b)に示すように枠体5と端子箱6とを取りはずす。端子箱6の取りはずしは、端子箱6の蓋を、ビスなどを取り去ることにより開け、太陽電池パネル内部から端子箱6内に導出されて端子箱6内のターミナルに半田付けされている配線に対し、半田ごてなどにより半田を溶融することで外す。この時端子箱6の内部が、ポッティング樹脂で埋入されている場合は、平刃の彫刻刃などを使用してポッティング樹脂を除去してからターミナルに半田付けされている配線を外す。その後端子箱6と裏面材15の間にマイナスドライバーなどを差し込み、端子箱6を裏面材15に固定している接着剤を剥がして、端子箱6の取りはずす。もし端子箱6を裏面材15に固定している接着剤が熱軟化性の樹脂であれば、当該太陽電池モジュール全体を加熱オーブンに入れ接着剤の軟化温度以上に昇温して、接着剤を軟化させてから行なうと取り外しやすい。
枠体5の取りはずしは、枠体5の角部を固定しているビスなどを取り外した後、枠の1辺を万力等で固定して、対向する太陽電池モジュールの他端部に力をかけて引っ張ることで行なわれる。また太陽電池パネルの端部と枠体5の間にブチルゴムなどの熱軟化性の接着剤が入っている場合は、当該太陽電池モジュール全体を加熱オーブンに入れ接着剤の軟化温度以上に昇温して、接着剤を軟化させてから行なうと取り外しやすい。
その後図7(c)に示すように、裏面材15を剥離する。太陽電池モジュールの裏面材15の一部分にカッターナイフで切り込みを入れ、ピンセットなどを使用して切込みを入れた部分から裏面材15を剥離していく。この時、上述の裏面側封止材13が、熱軟化性の樹脂であれば、太陽電池モジュール全体をオーブンに入れ裏面側封止材13の軟化温度以上に昇温して、裏面側封止材13を軟化させてから行なうと取り外しやすい。例えば裏面側封止材13としてEVAを使用している場合では、オーブンで太陽電池モジュールの温度を120〜160℃程度に昇温させた後、裏面材15の剥離を行なうことが望ましい。
次に図7(d)に示すように、太陽電池モジュールの裏面側封止材13を剥離する。この裏面側封止材13の剥離は、その剥離部25から少なくとも太陽電池素子3の第2電極23上の第2配線4bが半田付けされている部分が露出するように行なう。裏面材15の剥離は、カッターナイフ又は平刃の彫刻刃などを使用して、太陽電池素子3にクラックや割れが発生しないように、第2電極23上の第2配線4cが半田付けされている部分の裏面側封止材13に切り込みを入れ、ピンセットなどを用いてこれを除去、剥離する。この裏面側封止材13の剥離部25は、太陽電池素子3の裏面全面であってもよい。
その後、図8に示すように、太陽電池素子の第2電極を加熱し、太陽電池素子の第1電極と第1配線との剥離を修復する。すなわち、第2配線4b、第2電極23を加熱し、第2配線4bと第2電極23との間の半田を溶融して半田付けをし直した際、受光面側に位置する第1配線4aと第1電極21との間の半田を溶融し、第1配線4aと第1電極21とを半田付けし直す。
また、修復を必要とする太陽電池モジュールでは、受光面側の第1配線4aの端部のハンダ付け部分の抵抗の増大が特に顕著に観られる。図8において、第2電極23と、第1配線21の端部とは平面視で重なる位置に形成されている。図8に示すように、第1配線4aの端部領域30の半田を溶融するように、第1配線4aの端部領域30の直下に位置する第2配線4bの部分27を加熱することで、熱が伝わりやすく修復しやすい。すなわち図8における修復作業においては、第2配線4bを部分的に(部分27における)半田を溶融させることにより、その直上の第1配線4aの端部領域30の半田を溶融させる。これにより、電極21、23との接着強度の低下を起こさず、さらにハンダ付け時間を短縮でき望ましい。
また同様に図9(a)に示すような、太陽電池素子3の第2電極23上には、第5配線4fが半田付けされて第4配線4gにより隣接する太陽電池素子と電気的に接続されているタイプのものでは、第4配線4gの一端部4geと第5配線4fの端部4feとが半田付けされている部分を加熱部分27として第1電極21上の配線4d端部領域30の半田を溶融させることができ望ましい。
また図9(b)に示すような、太陽電池素子3の第一電極21上に第7配線4mが接続され、さらに第6配線4kにより隣接する太陽電池素子に電気的に接続されているタイプのものでは、第6配線4kの一端部4keは、第7配線4mの端部4meと半田付けされている部分と異なる第7配線4mの他端部の端部領域30となるように、第二電極23上の配線4nの部分27を加熱する。この第6配線4kの一端部4keは、第7配線4mの端部4meと半田付けされている部分の半田を溶融させないのは、この部分の半田が溶融することにより両者が離れてこの部分の抵抗が増大することを低減ためである。
また図9(c)に示すような、太陽電池素子3の第二電極23上に第9配線4rが接続され、さらに第8配線4sにより隣接する太陽電池素子に電気的に接続され、その受光面側の第1電極21上には、第10配線4tが半田付けされているタイプのものでは、第8配線4sの一端部4saと第9配線4rの一端部4reのハンダ付けされている部分を加熱部分27として第1電極21上の第10配線4tの端部領域30の半田を溶融させることが望ましい。
また、第2配線4bを加熱し、第2配線4bと第2電極23の間を再度半田付けし直すときに、修復後の太陽電池モジュールの信頼性を高めるために、この部分に予めフラックスを塗布しても良いし、また新しい半田を追加して供給しておいても良い。
またこの第2配線4bの加熱は、熱風などによる全面的な加熱ではこの加熱部分近傍の封止材12、13に発泡や劣化などの悪影響を与える場合があるため、半田ごてのような局部的な加熱が望ましい。
さらに第2配線4b、第2電極23の加熱の温度は、250℃〜500℃であることが望ましい。250℃未満では、第2配線4bと第2電極23との間の半田、第1配線4aと第1電極21との間の半田を溶融させるために、半田ごてなどを当てている時間が長くなり、封止材12、13に発泡や劣化などの悪影響を与える場合がある。500℃を超えると短時間でも封止材12、13に発泡や劣化などの悪影響を与える場合がある。
このように太陽電池素子3の第2電極23を加熱することにより、封止材料12、13から太陽電池素子3を完全に分離することなく太陽電池素子3の第1電極21と第1配線4aとの剥離を修復することが可能となる。
またさらに上記の太陽電池素子3の第2電極23の加熱前に、予め太陽電池モジュール全体を70℃〜150℃に加熱した場合、半田ごてを当てている時間を短縮でき望ましい。70℃未満であると半田ごてを当てている時間を短縮できる効果を得にくく、170℃を超えると封止材12、13に発泡や劣化などの悪影響を与える場合がある。図10は、太陽電池パネル全体に対し予備加熱が行われる概念図を示している。作業台28は、ステンレスやアルミニウムなどの金属で作製され、その内部には複数のシーズヒーターなどの棒状のヒーター29が配置されている。また作業台28の上面には熱電対などの温度センサーが配置され、温度コントローラーでヒーター29にかかる電圧などを制御し、作業台28の上面が所定の温度(70℃〜150℃)に保たれるようにしてある。
これにおいて上記のように第2配線4bが露出した太陽電池パネルを透光性基板11を下向きにして作業台28の上に載置する。これによって太陽電池パネルの温度は、上昇し所定の温度に保たれる。
次に太陽電池パネルの裏面側封止材13を剥離した部分に、新しい裏面側封止材を配置する。すなわち、裏面側封止材13を剥離した部分の形状に新しい裏面側封止材をカッターナイフやハサミで切り出し、裏面側封止材13を剥離した部分にはめ込むように配置する。
更にその上に当該太陽電池パネルの裏面全面に新しい裏面側封止材および新しい裏面材を配置する。
その後上記のように重畳した当該太陽電池パネルをラミネーターにセットし、減圧下にて加圧しながら100〜200℃で例えば15分〜1時間加熱することにより、新規に供給した部材を一体化する。
その後この太陽電池パネルに新しい又は修復前についていたモジュール枠と端子箱を取り付け、太陽電池モジュールの修復が完了する。
リペア対象である太陽電池モジュールの一実施形態を示す平面図である。 図1の太陽電池モジュールの裏面側を示す平面図である。 図1の太陽電池モジュールに用いられた太陽電池パネルの断面図である。 (a)は、図1の太陽電池モジュールに用いられた太陽電池素子の受光面側の平面図であり、(b)は、(a)のx−x´線における太陽電池素子の断面図である。 (a)は、複数の図4の太陽電池素子が配線により接続された状態の一例を示す受光面側の平面図、(b)は(a)の断面図である。 (a)〜(c)は、太陽電池素子の電極とこれに接続された配線の状態の他の例の断面図である。 (a)〜(d)は、太陽電池モジュールの修復工程を示す。 第2配線、第2電極の加熱部分を示す図である。 (a)〜(c)は、太陽電池素子の電極とこれに接続された配線の状態の他の例の加熱部分を示す断面図である。 太陽電池パネルに対し予備加熱を行う概念図である。
符号の説明
1;太陽電池モジュール
2a;受光面
2b;裏面
3、3a、3b;太陽電池素子
4;配線
21;第1電極
23;第2電極

Claims (8)

  1. 受光面と前記受光面の裏面とを含み、前記受光面に形成された第1電極と、前記裏面に形成された第2電極とを有する太陽電池素子と、前記第1電極に半田により接合された第1配線と、前記第2電極に半田により接合された第2配線と、を有する太陽電池モジュールの修復方法であって、
    前記第2電極を加熱し、前記第1電極と前記第1配線との剥離を修復することを特徴とする太陽電池モジュールの修復方法。
  2. 前記第2電極と、前記第1配線の端部とは平面視で重なる位置に形成されており、
    前記第2電極の加熱は、前記第2電極のうち前記第1配線の端部直下に位置する部分を加熱することにより行われることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュールの修復方法。
  3. 前記第2電極のうち前記第1配線の端部直下に位置する部分は、前記第2配線と接合されていないことを特徴とする請求項2に記載の太陽電池モジュールの修復方法。
  4. 前記太陽電池素子の前記第2電極の加熱は、半田ごてにより行われることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の太陽電池モジュールの修復方法。
  5. 前記太陽電池素子の前記第2電極は、250℃〜500℃に加熱されることを特徴とする請求項4に記載の太陽電池モジュールの修復方法。
  6. 前記太陽電池素子の前記第2電極を加熱する前に、前記太陽電池モジュールを加熱する工程を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の太陽電池モジュールの修復方法。
  7. 前記太陽電池モジュールは、70℃〜150℃に加熱されることを特徴とする請求項6に記載の太陽電池モジュールの修復方法。
  8. 前記太陽電池素子の前記第1電極と前記第1配線とを接合する前記半田は、有鉛半田からなることを特徴とする請求項6に記載の太陽電池モジュールの修復方法。
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