JP2009180978A - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高精細度あるいは大型のプラズマディスプレイパネルを使用しても、走査電極駆動回路が誤動作することなく、安定した画像表示を行う。
【解決手段】プラズマディスプレイ装置の画像信号処理回路31は、1フィールドの画像信号を、放電セルのそれぞれで書込み放電を発生させるか否かをサブフィールド毎に示す第1画像データに変換する第1データ変換回路51と、第1画像データを走査電極駆動回路の消費電力の少ない第2画像データに変換する第2データ変換回路52と、第1画像データおよび第2画像データのサブフィールド毎の消費電力を予測する電力予測回路53と、1フィールド分の消費電力の合計が所定の電力しきい値以下となるように第1画像データと第2画像データとをサブフィールド毎に組合せるための組合せを決定する組合せ決定回路54と、組合せ決定回路54の組合せに従って画像データを構成する画像データ選択回路55とを有する。
【選択図】図11

Description

本発明は、AC型のプラズマディスプレイパネルを用いたプラズマディスプレイ装置に関する。
プラズマディスプレイパネル(以下、「パネル」と略記する)は、行方向に長い走査電極および維持電極からなる表示電極対を複数形成した前面基板と、列方向に長いデータ電極を複数形成した背面基板とを対向配置し、表示電極対とデータ電極とが交差する位置のそれぞれに放電セルが形成されている。
そしてプラズマディスプレイ装置は、上述したパネルを駆動するために、走査電極駆動回路、維持電極駆動回路、データ電極駆動回路を備え、それぞれの電極に必要な駆動電圧波形を印加して、画像を表示する装置である。
近年はパネルの高精細度化、大型化が進み、それに伴ってプラズマディスプレイ装置の消費電力が増加する傾向にある。特にデータ電極駆動回路は、画像信号に対応した書込みパルスをデータ電極それぞれに印加して各放電セルで書込み放電を発生させる駆動回路であるが、データ電極駆動回路の消費電力が許容値を超えると誤動作し画像表示品質を損なうことがあった。これを防止するためには許容損失の大きい回路素子を使用すればよいが、これがコストアップの大きな要因のひとつになっていた。
そこで、表示すべき画像信号にもとづきデータ電極駆動回路の消費電力を予測して、その予測値が設定値以上になると階調を制限する方法(例えば、特許文献1参照)や、データ電極駆動回路の消費電力を実際に検出し、消費電力が大きくなったときに階調を制限する方法(例えば、特許文献2参照)、あるいは画像信号にもとづきデータ電極駆動回路の温度を推定し、推定温度が高い場合には画像信号を変換してデータ電極駆動回路の温度を下げる方法(例えば、特許文献3参照)等が開示されている。
特開2000−66638号公報 特開2003−271094号公報 特開2002−149109号公報
上述した方法は、いずれもデータ電極駆動回路の消費電力を下げることを目的としており、その他の駆動回路の消費電力の削減は考慮されていなかった。
しかしながらパネルの高精細度化、大型化に伴い走査電極駆動回路の消費電力も無視できないほど大きくなってきている。そして、走査電極駆動回路の消費電力が許容値を超えると走査電極駆動回路が誤動作し画像表示品質を損なう恐れが出てきている。
本発明のプラズマディスプレイ装置は、これらの課題に鑑みなされたものであり、高精細度パネルあるいは大型パネルであっても、走査電極駆動回路が誤動作することなく、安定した画像表示の可能なプラズマディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のプラズマディスプレイ装置は、走査電極および維持電極からなる表示電極対とデータ電極とを有する放電セルを複数備えたパネルと、放電セルで選択的に書込み放電を発生させる書込み期間と、輝度重みに応じた輝度で書込み放電を発生させた放電セルを点灯させる維持期間とを有する複数のサブフィールドで1フィールドを構成して、パネルの走査電極、維持電極、データ電極をそれぞれ駆動する走査電極駆動回路、維持電極駆動回路、データ電極駆動回路と、画像信号をデータ電極駆動回路に入力する画像データに変換する画像信号処理回路とを備えたプラズマディスプレイ装置であって、画像信号処理回路は、1フィールドの画像信号を、放電セルのそれぞれで書込み放電を発生させるか否かをサブフィールド毎に示す第1画像データに変換する第1データ変換回路と、第1画像データを走査電極駆動回路の消費電力の少ない第2画像データに変換する第2データ変換回路と、第1画像データおよび第2画像データのサブフィールド毎の消費電力を予測する電力予測回路と、1フィールド分の消費電力の合計が所定の電力しきい値以下となるように第1画像データと第2画像データとをサブフィールド毎に組合せるための組合せを決定する組合せ決定回路と、組合せ決定回路の組合せに従ってサブフィールド毎に第1画像データと第2画像データとのいずれかを選択して1フィールドの画像データを構成する画像データ選択回路とを有することを特徴とする。この構成により、高精細度パネルあるいは大型パネルであっても、走査電極駆動回路が誤動作することなく、安定した画像表示の可能なプラズマディスプレイ装置を提供することができる。
また本発明のプラズマディスプレイ装置の組合せ決定回路は、第1画像データを選択したサブフィールドの輝度重みより大きい輝度重みをもつサブフィールドでは第1画像データを選択し、かつ1フィールド分の消費電力の合計が所定の電力しきい値以下の条件の下で最大となる組合せを決定することが望ましい。この構成により、所定の電力しきい値以下で、しかも画像表示品質の最もよい画像データを得ることができる。
また本発明のプラズマディスプレイ装置の組合せ決定回路は、輝度重みが最小のサブフィールドにおいて第1画像データを選択し、それ以外のサブフィールドにおいて、選択した第1画像データのサブフィールドの輝度重みより大きい輝度重みをもつサブフィールドでは第1画像データを選択し、かつ1フィールド分の消費電力の合計が所定の電力しきい値以下の条件の下で最大となる組合せを決定してもよい。この構成により、第1SFの点灯率を高く設定することが望ましい仕様のパネルに対しても適用することができる。
また本発明のプラズマディスプレイ装置の第2データ変換回路は、第1画像データにもとづき、書込み放電を発生させる放電セルの多い表示電極対を高点灯率ラインとして検出する高点灯率ライン検出部と、ある表示電極対が高点灯率ラインであって、かつ前記ある表示電極対で書込み放電を発生させる1つ前または2つ前に書込み放電を発生させる表示電極対が高点灯率ラインでない場合に、前記ある表示電極対をデータ変換ラインとして検出するデータ変換ライン検出部と、ある放電セルがデータ変換ラインの放電セルであって、かつ前記ある放電セルで書込み放電を発生させる1つ前または2つ前に前記ある放電セルとデータ電極を共有する放電セルで書込み放電を発生させない場合には前記ある放電セルに対応する第2画像データは書込み放電を発生させないデータとし、それ以外の場合には前記ある放電セルに対応する第2画像データは第1画像データと等しいデータとするデータ変換部とを備えた構成が望ましい。この構成により、点灯する放電セルが極端に少なくなる、あるいは特定のデータ電極を共有する放電セルが多数連続して非点灯となり、縦筋として認識される等の画質劣化を抑制することができる。
本発明によれば、高精細度パネルあるいは大型パネルであっても、走査電極駆動回路が誤動作することなく、安定した画像表示の可能なプラズマディスプレイ装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置について、図面を用いて説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置に用いるパネル10の構造を示す分解斜視図である。
ガラス製の前面基板11上には、走査電極12と維持電極13とからなる表示電極対14が複数形成されている。そして走査電極12と維持電極13とを覆うように誘電体層15が形成され、その誘電体層15上に保護層16が形成されている。背面基板21上にはデータ電極22が複数形成され、そのデータ電極22を覆うように誘電体層23が形成され、さらにその上に井桁状の隔壁24が形成されている。そして、隔壁24の側面および誘電体層23上には赤色、緑色および青色の各色に発光する蛍光体層25が設けられている。
これら前面基板11と背面基板21とは、微小な放電空間を挟んで表示電極対14とデータ電極22とが交差するように対向配置され、その外周部をガラスフリット等の封着材によって封着されている。そして放電空間には、例えばネオンとキセノンの混合ガスが放電ガスとして封入されている。放電空間は隔壁24によって複数の区画に仕切られており、表示電極対14とデータ電極22とが交差する部分に放電セルが形成されている。そしてこれらの放電セルが放電、点灯することにより画像が表示される。
なお、パネル10の構造は上述したものに限られるわけではなく、例えばストライプ状の隔壁を備えたものであってもよい。
図2は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置に用いるパネル10の電極配列図である。パネル10には、行方向(ライン方向)に長いnライン分の走査電極SC1〜SCn(図1の走査電極12)およびnライン分の維持電極SU1〜SUn(図1の維持電極13)が配列され、列方向に長いm本のデータ電極D1〜Dm(図1のデータ電極22)が配列されている。そして、1対の走査電極SCi(i=1〜n)および維持電極SUiと1つのデータ電極Dj(j=1〜m)とが交差した部分に放電セルが形成され、放電セルは放電空間内にm×n個形成されている。これらの放電セルは画像を表示する際の画素に対応する。
そして、各電極間にはそれぞれ電極間容量が存在する。図3は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置に用いるパネル10の電極間容量を模式的に示した図である。
走査電極とデータ電極とが交差している部分のそれぞれには電極間容量Csが存在する。また、隣接するデータ電極の間のそれぞれには電極間容量Cdが存在する。図3には、5本の走査電極SCi−2〜SCi+2と5本のデータ電極Dj−2〜Dj+2との交差部分の電極間容量Cs、および5本のデータ電極Dj−2〜Dj+2の間の電極間容量Cdを図示している。ただし、以下の説明の都合上、維持電極SUiとデータ電極Djとの間および走査電極SCiと維持電極SUiとの間の電極間容量については省略した。
図4は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30の回路ブロック図である。プラズマディスプレイ装置30は、パネル10、画像信号処理回路31、データ電極駆動回路32、走査電極駆動回路33、維持電極駆動回路34、タイミング発生回路35および各回路ブロックに必要な電源を供給する電源回路(図示せず)を備えている。
画像信号処理回路31は、詳細は後述するが、入力された画像信号をサブフィールド毎の放電セルの点灯・非点灯を示す画像データに変換する。データ電極駆動回路32は、画像信号処理回路31から出力されたサブフィールド毎の画像データを各データ電極D1〜Dmに対応する書込みパルスに変換し、各データ電極D1〜Dmに印加する。
タイミング発生回路35は水平同期信号、垂直同期信号をもとにして各回路ブロックの動作を制御する各種のタイミング信号を発生し、それぞれの回路ブロックへ供給する。走査電極駆動回路33はタイミング信号にもとづいて各走査電極SC1〜SCnをそれぞれ駆動する。維持電極駆動回路34はタイミング信号にもとづいて維持電極SU1〜SUnを駆動する。
図5は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30の走査電極駆動回路33および維持電極駆動回路34の構成を示す回路図である。走査電極駆動回路33は、初期化電圧発生回路41と、走査電極側の維持パルス発生回路42と、走査パルス発生回路43とを備え、走査パルス発生回路43のそれぞれの出力はパネル10の走査電極SC1〜SCnのそれぞれに接続されている。また、維持電極駆動回路34は、維持電極側の維持パルス発生回路48およびVe電圧印加回路49を備え、パネル10の維持電極SU1〜SUnのそれぞれに共通に接続されている。
走査電極駆動回路33の初期化電圧発生回路41は走査パルス発生回路43の基準電位Aをランプ状に上昇または降下させることができる。維持パルス発生回路42は走査パルス発生回路43の基準電位Aを維持パルス電圧Vsまたは接地電位にすることができる。
走査パルス発生回路43は基準電位Aを負の走査パルス電圧Vaに接続するためのスイッチ44と、基準電位Aに対して電圧Vcを重畳させる電源VCと、n本の走査電極SC1〜SCnのそれぞれに走査パルスを印加するためのn個のスイッチング回路451〜45nを備えている。そして、それぞれのスイッチング回路45iは、直列に接続されたスイッチ46Hiおよびスイッチ46Liを備えている。そしてスイッチング回路451〜45nは複数ブロック毎にまとめられIC化されている。以下、このICを「走査IC」と呼ぶ。
このように多数のスイッチング回路451〜45nをIC化することにより回路をコンパクトにまとめることができ実装面積も小さくなる。そして走査ICがモノリシックICであれば実装面積もさらに小さくなり、コストも下げることができるので、より望ましい。しかし、走査ICの許容消費電力損失には制限があるので、走査ICの消費電力は所定の値を超えないように抑える必要がある。
維持電極駆動回路34のVe電圧印加回路49は維持電極SU1〜SUnに電圧Ve1または電圧Ve2を供給することができる。また維持パルス発生回路48は維持電極SU1〜SUnに維持パルス電圧Vsまたは接地電位に接続することができる。
次に、パネル10を駆動する方法について説明する。本実施の形態においては、画像信号に応じた階調を表示する方法としていわゆるサブフィールド法を用いている。サブフィールド法は1フィールド期間を複数のサブフィールドに分割し、サブフィールド毎に各放電セルの点灯・非点灯を制御することによって階調表示を行う方法である。
本実施の形態においては、1フィールドを、例えば「10」のサブフィールドに分割し、各サブフィールドはそれぞれ(「1」、「2」、「3」、「6」、「11」、「18」、「30」、「44」、「60」、「81」)の輝度重みをもつものとして設定されている。しかし、以下では、説明の簡略化のために、1フィールドを4つのサブフィールド(第1SF、第2SF、第3SF、第4SF)に分割し、各サブフィールドはそれぞれ、(「1」、「2」、「4」、「8」)の輝度重みをもつものとして説明する。
各サブフィールドは初期化期間、書込み期間、維持期間を有する。図6は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30のパネル10の各電極に印加する駆動電圧波形を示す図である。図6には2つのサブフィールドに対する駆動電圧波形を示しているが、他のサブフィールドにおける駆動電圧波形もほぼ同様である。
サブフィールドの初期化期間では、維持電極SU1〜SUnに0(V)を印加するとともに、初期化電圧発生回路41を用いて走査電極SC1〜SCnに電圧Vi1から電圧Vi2に向かって緩やかに上昇するランプ電圧を印加する。その後、維持電極SU1〜SUnに電圧Ve1を印加するとともに、初期化電圧発生回路41を用いて走査電極SC1〜SCnに電圧Vi3から電圧Vi4に向かって緩やかに下降するランプ電圧を印加する。
すると各放電セルで微弱な初期化放電が発生し、続く書込み動作に必要な壁電荷を各電極上に形成する。なお、初期化期間の動作としては、図6の第2SFの初期化期間に示したように、走査電極SC1〜SCnに対して緩やかに下降するランプ電圧を印加するだけでもよい。
続く書込み期間では、まず、走査パルス発生回路43のスイッチ44をオンにして走査パルス発生回路43の基準電位Aを電圧Vaにするとともに、スイッチング回路451〜45nのスイッチ46H1〜46Hnをオン、スイッチ46L1〜46Lnをオフにして走査電極SC1〜SCnに電圧(Vc+Va)を印加する。
次に、1ライン目の走査電極SC1に対応するスイッチング回路451のスイッチ46H1をオフ、スイッチ46L1をオンにして1ライン目の走査電極SC1に負の走査パルスVaを印加する。このとき、点灯すべき放電セルに対応するデータ電極Dkにデータ電極駆動回路32を用いて正の書込みパルスVdを印加する。すると走査パルスVaと書込みパルスVdとが同時に印加された1ライン目の放電セルでは書込み放電が発生し、走査電極SC1および維持電極SU1に壁電荷を蓄積する書込み動作が行われる。
次に、スイッチング回路451のスイッチ46H1をオン、スイッチ46L1をオフに戻し、2ライン目の走査電極SC2に対応するスイッチング回路452のスイッチ46H2をオフ、スイッチ46L2をオンにして2ライン目の走査電極SC2に負の走査パルスVaを印加する。このとき、点灯すべき放電セルに対応するデータ電極Dkに書込みパルスVdを印加する。すると走査パルスVaと書込みパルスVdとが同時に印加された2ライン目の放電セルでは書込み放電が発生し、書込み動作が行われる。
以上の書込み動作をnライン目の放電セルに至るまで繰り返し、点灯すべき放電セルに対して選択的に書込み放電を発生させ壁電荷を形成する。
続く維持期間では、維持パルス発生回路48を用いて維持電極SU1〜SUnに0(V)を印加する。そして維持パルス発生回路42を用いて走査電極SC1〜SCnに電圧Vsを印加する。すると、書込み放電を起こした放電セルでは維持放電が起こり放電セルが点灯する。
次に、走査電極SC1〜SCnに0(V)を印加するとともに、維持電極SU1〜SUnに維持パルスVsを印加する。すると維持放電を起こした放電セルでは再び維持放電が起こり放電セルが点灯する。第1SFの輝度重みは「1」であるので、走査電極SC1〜SCnおよび維持電極SU1〜SUnに、例えば1回ずつ維持パルスを印加する。その後、走査電極SC1〜SCnに電圧Vsを印加し維持電極SU1〜SUnに電圧Ve1を印加していわゆる壁電荷消去を行い第1SFの維持期間を終了する。
続くサブフィールドにおいても、上述したサブフィールドの動作と同様の動作を繰り返すことにより放電セルを点灯させ、画像を表示している。ただし、第2SFの維持期間においては走査電極SC1〜SCnおよび維持電極SU1〜SUnには、例えば2回ずつ維持パルスを印加し、第3SFの維持期間においては、例えば4回ずつ維持パルスを印加し、第4SFの維持期間においては、例えば8回ずつ維持パルスを印加して、各サブフィールドの輝度重みに応じた輝度で放電セルを点灯させる。
次に、画像データとデータ電極駆動回路32および走査電極駆動回路33の消費電力との関係について詳しく説明する。
表示される画像によってデータ電極駆動回路32および走査電極駆動回路33の消費電力は大きく異なる。このことを、2つの代表的な画像パターンを例に説明する。なお、ここで説明する消費電力は書込み動作に伴う消費電力であり、走査電極駆動回路33の消費電力は主に走査ICの消費電力である。
図7は、走査電極毎に階調値の変化する横縞パターンを示す図であり、走査電極SCi−2、SCi−1、SCi、SCi+1、SCi+2、およびデータ電極Dj−2、Dj−1、Dj、Dj+1、Dj+2の交差する部分に形成される5×5=25の放電セルに対応する画素について図示している。
図7(a)は横縞パターンの階調値を示しており、階調値「3」と階調値「12」とを交互に繰り返す画像パターンである。また図7(b)は、そのパターンに対応する第1画像データの第1SFにおける書込みパルス印加の有無を示している。ここで、「0」は「書込みパルスを印加しない」、「1」は「書込みパルスを印加する」ことをそれぞれ示している。同様に、図7(c)、図7(d)、図7(e)はそれぞれ第2SF、第3SF、第4SFにおける書込みパルスの有無を示している。
図8は、データ電極駆動回路32および走査電極駆動回路33の消費電力を見積もるための図であり、図7に示した横縞パターンを表示する場合の、第1SFの書込み期間における駆動電圧波形とそのときの電流を示している。図7に対応させるために、図8には、走査電極SCi−2〜SCi+2に印加する走査パルスと、データ電極Dj−2〜Dj+2に印加する書込みパルスと、データ電極Djに流れる電流IDjと走査電極SCiに流れる電流ISiとを示している。
時刻t1から時刻t2までの期間では、走査電極SCi−2に走査パルスが印加されるが、同時にデータ電極Dj−2〜Dj+2に書込みパルスを印加して書込み放電を発生させる。時刻t2から時刻t3までの期間では、走査電極SCi−1に走査パルスが印加されるが、このときにはデータ電極Dj−2〜Dj+2に書込みパルスは印加せず書込み放電を発生させない。以下同様にして、時刻t3から時刻t4までの期間ではデータ電極Dj−2〜Dj+2に書込みパルスを印加して書込み放電を発生させ、時刻t4から時刻t5までの期間ではデータ電極Dj−2〜Dj+2に書込みパルスを印加せず書込み放電を発生させない。このようにして、データ電極D1〜Dmに同相で変化する書込みパルスを印加することで、第1SFにおいて図7(b)に示した横縞パターンを表示することができる。
このときデータ電極Djに流れる電流IDjに注目すると、走査電極SC1〜SCnとの間の電極間容量Csを充放電するための電流は流れるが、隣接するデータ電極Dj−1およびデータ電極Dj+1にはデータ電極Djと同相の書込みパルスが印加されるので隣接するデータ電極間の電極間容量Cdを充放電する必要がない。そのためデータ電極Djに流れる電流IDjは比較的小さく抑えられる。
第2SF〜第4SFの書込み期間においても、図7(c)〜図7(e)に示したように、データ電極D1〜Dmに同相で変化する書込みパルスを印加している。したがって、図7(a)に示した横縞パターンを表示する場合のデータ電極駆動回路32の消費電力は比較的低く抑えられる。
一方、このとき走査電極SCiに流れる電流ISiに注目すると、走査電極SCiはデータ電極D1〜Dmのそれぞれと電極間容量Csで結合しているので、書込み期間においてデータ電極D1〜Dmのそれぞれに印加される書込みパルスが電極間容量Csを介して走査電極SCiにノイズとして重畳される。そして、図7(a)に示した横縞パターンを表示する場合にはすべてのデータ電極D1〜Dmに同相で変化する書込みパルスが印加されるため、走査電極SCiには非常に大きなノイズが重畳されることになる。走査電極駆動回路33はこれらのノイズに逆らって走査電極SCiに走査パルスを印加しなければならず、大きな電流を流さなければならない。第2SF〜第4SFの書込み期間においても同様である。このように、図7の横縞パターンの表示時には走査電極駆動回路33の消費電力が大きくなる。
一方、図9は、走査電極毎およびデータ電極毎に階調値が変化する市松パターンを表示するときの状態を示す図であり、5×5=25の放電セルに対応する画素について図示している。
図9(a)は市松パターンの階調値を示しており、階調値「3」と階調値「12」とを列方向および行方向にともに繰り返す画像パターンである。
図9(b)はそのパターンに対応する第1画像データの第1SFにおける書込みパルスの有無を示し、図9(c)、図9(d)、図9(e)はそれぞれ第2SF、第3SF、第4SFにおける書込みパルスの有無を示している。
図10は、このような市松パターンを表示するときのデータ電極駆動回路32および走査電極駆動回路33の消費電力を見積もるための図であり、図9に示した市松パターンを表示する場合の、第1SFの書込み期間における駆動電圧波形とそのときの電流を示している。
図10には、走査電極SCi−2〜SCi+2に印加する走査パルスと、データ電極Dj−2〜Dj+2に印加する書込みパルスと、データ電極Djおよび走査電極SCiに流れる電流波形IDj、ISiとを示している。
時刻t1から時刻t2までの期間では、走査電極SCi−2に走査パルスを印加するとともにデータ電極Dj−2、Dj、Dj+2に書込みパルスを印加して書込み放電を発生させる。このときデータ電極Dj−1、Dj+1には書込みパルスを印加せず書込み放電を発生させない。
時刻t2から時刻t3までの期間では、走査電極SCi−1に走査パルスを印加するとともにデータ電極Dj−1、Dj+1に書込みパルスを印加して書込み放電を発生させる。データ電極Dj−2、Dj、Dj+2には書込みパルスを印加せず書込み放電を発生させない。
以下、同様にして、図10に示した書込みパルスを印加することで、第1SFにおいて図9(b)に示したパターンを表示することができる。
このときデータ電極Djに流れる電流IDjに注目すると、走査電極SC1〜SCnとの間の電極間容量Csを充放電する電流に加えて、隣接するデータ電極Dj−1およびデータ電極Dj+1に逆位相で印加される書込みパルスに逆らって電極間容量Cdを充放電する電流IDjが流れる。そのために市松パターンを表示する場合のデータ電極駆動回路32の消費電力は非常に大きな値となる。
一方、走査電極SCiに流れる電流に注目すると、走査電極SCiはデータ電極D1〜Dmのそれぞれと電極間容量Csで結合しているので、データ電極D1〜Dmのそれぞれに印加される書込みパルスが電極間容量Csを介して走査電極SCiに重畳される。
しかし、市松パターンを表示する場合には、図10に示したように隣り合うデータ電極に印加される書込みパルスが逆位相となるため、互いに打ち消しあって走査電極SCiにはその影響がほとんど現れない。図9(c)〜図9(e)に示したように、第2SF〜第4SFについても同じであるため、市松パターンを表示する場合に走査電極SC1〜SCnに流れる電流ISiは小さく、走査電極駆動回路33の消費電力は比較的小さい。
このように、走査電極駆動回路33の消費電力とデータ電極駆動回路32の消費電力とは、一般に相関がない。このことは、データ電極駆動回路32の消費電力を予測する従来の方法では走査電極駆動回路33の消費電力を予測できないことを示している。そこで本実施の形態においては、以下に説明するように、データ電極D1〜Dmに印加される書込みパルスが同相で変化する度合いにもとづいて走査電極駆動回路33の消費電力を予測している。
図11は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30の画像信号処理回路31の回路ブロック図である。画像信号処理回路31は、第1データ変換回路51と、第2データ変換回路52と、電力予測回路53と、組合せ決定回路54と、画像データ選択回路55とを備えている。
第1データ変換回路51は、1フィールドの画像信号を、放電セルのそれぞれで書込み放電を発生させるか否かをサブフィールド毎に示す第1画像データに変換する。ここで、第1画像データのそれぞれのビットはそれぞれのサブフィールドに対応し、そのデータ「1」は、対応する放電セルで書込み放電を発生させて放電セルを点灯させ、「0」は、対応する放電セルで書込み放電を発生させず放電セルを非点灯とすることに対応している。第2データ変換回路52は、第1画像データを、表示画質をあまり損なうことなく、走査電極駆動回路33の消費電力の少ない第2画像データに変換する。電力予測回路53は、第1画像データおよび第2画像データを用いてパネル10で画像表示した場合のサブフィールド毎の走査電極駆動回路33の消費電力をそれぞれ予測する。
組合せ決定回路54は、電力予測回路53で予測した電力にもとづき、1フィールド分の消費電力の合計が所定の電力しきい値以下となる条件の下で最良の表示画質が得られるように、第1画像データと第2画像データとをサブフィールド毎に組合せるための組合せを決定する。画像データ選択回路55は、組合せ決定回路54の組合せに従ってサブフィールド毎に第1画像データと第2画像データとのいずれかを選択して1フィールドの画像データを構成し、データ電極駆動回路32に画像データとして供給する。
次に、第2データ変換回路52の詳細について説明する。図12は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30の第2データ変換回路52の回路ブロック図である。第2データ変換回路52は、高点灯率ライン検出部61と、データ変換ライン検出部62と、データ変換部63とを備えている。
高点灯率ライン検出部61は、第1画像データにもとづき、書込み放電を発生させる放電セルの多い表示電極対(ライン)を高点灯率ラインとして検出する。データ変換ライン検出部62は、ある表示電極対(ライン)が高点灯率ラインであって、かつそのラインで書込み放電を発生させる1つ前または2つ前に書込み放電を発生させるラインが高点灯率ラインでない場合に、そのラインをデータ変換ラインとして検出する。
データ変換部63は、ある放電セルがデータ変換ラインの放電セルであって、かつその放電セルで書込み放電を発生させる1つ前または2つ前にその放電セルとデータ電極を共有する放電セルで書込み放電を発生させない場合にはその放電セルに対応する第2画像データは書込み放電を発生させないデータ「0」とし、それ以外の場合にはその放電セルに対応する第2画像データは第1画像データと等しいデータとする。
図13は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30の第2データ変換回路52の動作を説明するための図である。ここでも、走査電極SCi−2、SCi−1、SCi、SCi+1、SCi+2、およびデータ電極Dj−2、Dj−1、Dj、Dj+1、Dj+2の交差する部分に形成される5×5=25の放電セルに対応する画素について図示している。そして、第1画像データの1つのサブフィールドにおけるデータの一例を示しており、「0」は「書込みパルスを印加しない」、すなわち点灯させない放電セルを、「1」は「書込みパルスを印加する」、すなわち点灯させる放電セルをそれぞれ示している。
図13(a)に示すデータが高点灯率ライン検出部61に入力されたとすると、高点灯率ライン検出部61は、まず、図13(b)に示すように、1ライン毎に点灯する放電セルの数をカウントする。この数値が大きいラインほど点灯する放電セルが多いことになる。次に、この数値を所定の点灯率しきい値と比較して、点灯率しきい値以上であれば、そのラインを高点灯率ラインとして検出する。図13(c)には、点灯率しきい値を「2.5」としたときの高点灯率ライン(走査電極SCi、SCi+1、SCi+2)を「H」で示した。
次に、データ変換ライン検出部62は、高点灯率ラインであって、かつそのラインで書込み放電を発生させる1つ前または2つ前に書込み放電を発生させるラインが高点灯率ラインでない場合に、そのラインをデータ変換ラインとして検出する。走査電極SCiは、1つ前の走査電極SCi−1が高点灯率ラインでないためデータ変換ラインとなる。走査電極SCi+1は、2つ前の走査電極SCi−1が高点灯率ラインでないためデータ変換ラインとなる。しかし走査電極SCi+2は、1つ前の走査電極SCi+1が高点灯率ラインであり、2つ前の走査電極SCiが高点灯率ラインであるため、データ変換ラインとはならない。図13(d)に、データ変換ラインを「●」で示した。
次に、データ変換部63は、データ変換ラインの第1画像データを、走査電極駆動回路33の消費電力の少ない第2画像データに以下のようにして変換する。まずデータ変換ラインである走査電極SCiとデータ電極Dj−2との交差部に形成された放電セルについて注目する。この放電セルのデータは「1」であるが、この放電セルとデータ電極Dj−2を共有する1つ前のラインの放電セルのデータは「0」であるので、この放電セルに対応するデータを「0」に変換する。走査電極SCiとデータ電極Dj−1、Dj、Dj+1との交差部に形成された放電セルについても同様に、これらの放電セルのそれぞれとデータ電極を共有する1つ前のラインの放電セルのそれぞれのデータはすべて「0」であるので、これらの放電セルに対応するデータをすべて「0」に変換する。しかし、走査電極SCiとデータ電極Dj+2との交差部に形成された放電セルについては、この放電セルとデータ電極Dj+2を共有する1つ前および2つ前のラインの放電セルのデータはともに「1」であるので、この放電セルに対応するデータは第1画像データ「1」に等しくする。
データ変換ラインである走査電極SCi+1についても同様に、データ電極Dj−2、Dj−1、Dj、Dj+1との交差部に形成された放電セルのそれぞれとデータ電極を共有する2つ前のラインの放電セルのそれぞれのデータはすべて「0」であるので、これらの放電セルに対応するデータをすべて「0」に変換する。しかし、走査電極SCi+1とデータ電極Dj+2との交差部に形成された放電セルについては、この放電セルとデータ電極Dj+2を共有する1つ前および2つ前のラインの放電セルのデータはともに「1」であるので、この放電セルに対応するデータは第1画像データ「1」に等しい。これらの変換を行った第2画像データを図13(e)に示す。
このようにデータ変換部63は、ある放電セルがデータ変換ラインの放電セルであって、かつその放電セルで書込み放電を発生させる1つ前または2つ前にその放電セルとデータ電極を共有する放電セルで書込み放電を発生させない場合にはその放電セルに対応する第2画像データは書込み放電を発生させないデータ「0」とし、それ以外の場合にはその放電セルに対応する第2画像データは第1画像データと等しいデータとする。
ここで、データ変換ラインを、1つ前または2つ前のラインが高点灯率ラインでない場合に限定したのは、以下の理由による。仮に、高点灯率ラインをすべてデータ変換ラインとしてデータ変換部63でデータを変換したと仮定すると、点灯する放電セルが極端に少なくなる、あるいは特定のデータ電極を共有する放電セルが多数連続して非点灯となり、縦筋として認識され画質を劣化させることがある。しかしながら本実施の形態においては、データ変換ラインを、1つ前または2つ前のラインが高点灯率ラインでない場合に限定しているため、これらの画質劣化を抑制することができる。
このようにして、表示画質をあまり低下させることなく、走査電極駆動回路33の消費電力の少ない画像データを得る。
次に、電力予測回路53の詳細について説明する。図14は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30の電力予測回路53の回路ブロック図であり、図15は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30の電力予測回路53の動作を説明するための図である。電力予測回路53は、各表示電極対(ライン)の書込み放電を行う放電セルの数が変化した場合、すなわち各ラインの点灯率が変化した場合に走査電極の消費電力が増加するものとして走査電極駆動回路33の消費電力を予測している。そのために電力予測回路53は、ライン毎点灯率算出部71と、差分絶対値算出部72と、加算部73とを備えている。
ライン毎点灯率算出部71は、第1画像データおよび第2画像データに対してサブフィールド毎に、1ライン毎に点灯する放電セルの数をカウントする。例えば図15(a)に示すデータがライン毎点灯率算出部71に入力されたとすると、1ライン毎に点灯する放電セルの数は図15(b)に示す値となる。この数値が大きいラインほど点灯する放電セルが多いことになる。
差分絶対値算出部72は、図15(c)に示すように、1ライン毎に点灯する放電セルの数の差分を算出し、さらにそれらの絶対値を算出する。例えば走査電極SCi−2と走査電極SCi−1との書込み放電を行う放電セルの数の差は1であり、このときの走査電極駆動回路33の消費電力は比較的少ないが、走査電極SCi−1と走査電極SCiとの書込み放電を行う放電セルの数の差は4であり、このときの走査電極駆動回路33の消費電力は多くなる。そして加算部73は、図15(d)に示すようにそれらの総和を計算し、1サブフィールド当たりの走査電極駆動回路33の消費電力を予測する。
次に、組合せ決定回路54と画像データ選択回路55との動作について説明する。なお、ここでは、1フィールドを、「10」のサブフィールドに分割し、各サブフィールドはそれぞれ、例えば(「1」、「2」、「3」、「6」、「11」、「18」、「30」、「44」、「60」、「81」)の輝度重みをもつものとして説明する。
図16は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30の組合せ決定回路54と画像データ選択回路55との動作を説明するための図であり、図16(a)は、電力予測回路53の予測した第1画像データおよび第2画像データのサブフィールド毎の電力を示し、図16(b)は、第1画像データおよび第2画像データをサブフィールド毎に組合せる場合の、いくつかの組合せに対する画像信号の電力を示している。
組合せ決定回路54は、まず図16(b)に示したように、すべてのサブフィールドで第1画像データを選択した組合せ、最も輝度重みの小さいサブフィールドでは第2画像データを選択しそれ以外のサブフィールドでは第1画像データを選択した組合せ、最も輝度重みの小さいサブフィールドと次に輝度重みの小さいサブフィールドとでは第2画像データを選択しそれ以外のサブフィールドでは第1画像データを選択した組合せ、・・・、すべてのサブフィールドで第2画像データを選択した組合せ、のそれぞれの組合せについての1フィールドの消費電力を計算する。そしてそれらの組合せの中で、消費電力が所定の電力しきい値以下であってかつ最も大きい組合せを、画像データ選択回路が選択すべき組合せとして決定する。すなわち、第1画像データを選択したサブフィールドの輝度重みより大きい輝度重みをもつサブフィールドでは第1画像データを選択し、かつ1フィールド分の消費電力の合計が所定の電力しきい値以下の条件の下で最大となる組合せを決定する。例えば所定の電力しきい値が「220」であったとすると、図16(b)に示した組合せの中で、1フィールドの消費電力が「220」以下の条件の下で最も大きい「216」になる組合せ、すなわち第1SF〜第3SFでは第2画像データを選択し、第4SF〜第10SFでは第1画像データを選択する組合せに決定する。
一般に第1画像データは第2画像データよりも画像表示品質は高いが、図16(a)に示したように、消費電力は第2画像データよりも大きくなる。また輝度重みの大きいサブフィールドの画像データほど画像表示品質に与える影響も大きい。そこで、上述したように組合せ決定回路54が組合せを決定することで、所定の電力しきい値以下で、しかも、画像表示品質の最もよい画像データを得ることができる。
なお、本実施の形態においては、組合せ決定回路54は、第1画像データを選択したサブフィールドの輝度重みより大きい輝度重みをもつサブフィールドでは第1画像データを選択し、かつ1フィールド分の消費電力の合計が所定の電力しきい値以下の条件の下で最大となる組合せを決定したが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、パネルの仕様によっては、放電安定性の観点から最初のサブフィールドである第1SFの点灯率を高く設定することが望ましい場合がある。この場合には、組合せ決定回路54は、輝度重みが最小のサブフィールドでは第1画像データを選択し、それ以外のサブフィールドでは、選択した第1画像データのサブフィールドの輝度重みより大きい輝度重みをもつサブフィールドでは第1画像データを選択し、かつ1フィールド分の消費電力の合計が所定の電力しきい値以下の条件の下で最大となる組合せを決定してもよい。
また、本実施の形態においては、書込み期間において、走査電極SC1、SC2、SC3、SC4、・・・、SCnの順に走査パルスを印加する、いわゆる順次書込み方式であるものとして説明した。しかし本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、走査電極SC1、SC3、SC5、・・・、SCn−1、SC2、SC4、SC6、・・・、SCnの順に走査パルスを印加する、いわゆる飛越書込み方式であっても適用することができる。この場合には、例えば、走査電極SCiの表示電極対で書込み放電を発生させる1つ前に書込み放電を発生させる表示電極対の走査電極は走査電極SCi−2となり、2つ前に書込み放電を発生させる表示電極対の走査電極は走査電極SCi−4となる。
なお、本実施の形態において用いた具体的な各数値は、単に一例を挙げたに過ぎず、パネルの特性やプラズマディスプレイ装置の仕様等に合わせて、適宜最適な値に設定することが望ましい。
本発明は、高精細度パネルあるいは大型パネルであっても、消費電力を所定の電力しきい値以内にすることができて駆動回路が誤動作することなく、安定した画像表示が可能となるのでパネルを用いた画像表示装置として有用である。
本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置に用いるパネルの構造を示す分解斜視図 同パネルの電極配列図 同パネルの電極間容量を模式的に示した図 本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置の回路ブロック図 同プラズマディスプレイ装置の走査電極駆動回路および維持電極駆動回路の構成を示す回路図 同プラズマディスプレイ装置のパネルの各電極に印加する駆動電圧波形を示す図 走査電極毎に階調値の変化する横縞パターンを示す図 データ電極駆動回路および走査電極駆動回路の消費電力を見積もるための図 走査電極毎およびデータ電極毎に階調値が変化する市松パターンを示す図 データ電極駆動回路および走査電極駆動回路の消費電力を見積もるための図 同プラズマディスプレイ装置の画像信号処理回路の回路ブロック図 同プラズマディスプレイ装置の第2データ変換回路の回路ブロック図 同プラズマディスプレイ装置の第2データ変換回路の動作を説明するための図 同プラズマディスプレイ装置の電力予測回路の回路ブロック図 同プラズマディスプレイ装置の電力予測回路の動作を説明するための図 同プラズマディスプレイ装置の組合せ決定回路と画像データ選択回路との動作を説明するための図
符号の説明
10 パネル
12 走査電極
13 維持電極
14 表示電極対
22 データ電極
30 プラズマディスプレイ装置
31 画像信号処理回路
32 データ電極駆動回路
33 走査電極駆動回路
34 維持電極駆動回路
35 タイミング発生回路
43 走査パルス発生回路
44 スイッチ
451〜45n スイッチング回路
46H1〜46Hn,46L1〜46Ln スイッチ
51 第1データ変換回路
52 第2データ変換回路
53 電力予測回路
54 組合せ決定回路
55 画像データ選択回路
61 高点灯率ライン検出部
62 データ変換ライン検出部
63 データ変換部
71 ライン毎点灯率算出部
72 差分絶対値算出部
73 加算部

Claims (4)

  1. 走査電極および維持電極からなる表示電極対とデータ電極とを有する放電セルを複数備えたプラズマディスプレイパネルと、
    前記放電セルで選択的に書込み放電を発生させる書込み期間と、輝度重みに応じた輝度で書込み放電を発生させた放電セルを点灯させる維持期間とを有する複数のサブフィールドで1フィールドを構成して、前記プラズマディスプレイパネルの前記走査電極、前記維持電極、前記データ電極をそれぞれ駆動する走査電極駆動回路、維持電極駆動回路、データ電極駆動回路と、
    画像信号を、前記データ電極駆動回路に入力する画像データに変換する画像信号処理回路とを備えたプラズマディスプレイ装置であって、
    前記画像信号処理回路は、
    1フィールドの画像信号を、前記放電セルのそれぞれで書込み放電を発生させるか否かをサブフィールド毎に示す第1画像データに変換する第1データ変換回路と、
    前記第1画像データを前記走査電極駆動回路の消費電力の少ない第2画像データに変換する第2データ変換回路と、
    前記第1画像データおよび前記第2画像データのサブフィールド毎の前記消費電力を予測する電力予測回路と、
    1フィールド分の前記消費電力の合計が所定の電力しきい値以下となるように前記第1画像データと前記第2画像データとをサブフィールド毎に組合せるための組合せを決定する組合せ決定回路と、
    前記組合せ決定回路の組合せに従ってサブフィールド毎に前記第1画像データと前記第2画像データとのいずれかを選択して1フィールドの画像データを構成する画像データ選択回路とを有することを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  2. 前記組合せ決定回路は、前記第1画像データを選択したサブフィールドの輝度重みより大きい輝度重みをもつサブフィールドでは前記第1画像データを選択し、かつ1フィールド分の前記消費電力の合計が所定の電力しきい値以下の条件の下で最大となる組合せを決定することを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。
  3. 前記組合せ決定回路は、輝度重みが最小のサブフィールドにおいて前記第1画像データを選択し、それ以外のサブフィールドにおいて、選択した前記第1画像データのサブフィールドの輝度重みより大きい輝度重みをもつサブフィールドでは前記第1画像データを選択し、かつ1フィールド分の前記消費電力の合計が所定の電力しきい値以下の条件の下で最大となる組合せを決定することを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。
  4. 前記第2データ変換回路は、前記第1画像データにもとづき、
    書込み放電を発生させる放電セルの多い表示電極対を高点灯率ラインとして検出する高点灯率ライン検出部と、
    ある表示電極対が高点灯率ラインであって、かつ前記ある表示電極対で書込み放電を発生させる1つ前または2つ前に書込み放電を発生させる表示電極対が高点灯率ラインでない場合に、前記ある表示電極対をデータ変換ラインとして検出するデータ変換ライン検出部と、
    ある放電セルが前記データ変換ラインの放電セルであって、かつ前記ある放電セルで書込み放電を発生させる1つ前または2つ前に前記ある放電セルとデータ電極を共有する放電セルで書込み放電を発生させない場合には前記ある放電セルに対応する前記第2画像データは書込み放電を発生させないデータとし、それ以外の場合には前記ある放電セルに対応する前記第2画像データは前記第1画像データと等しいデータとするデータ変換部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。
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