JP2008122736A - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高精細度プラズマディスプレイパネルあるいは大型パネルを用いて輝度の高い駆動を行っても、走査電極駆動回路が誤動作することなく、安定した画像表示を行う。
【解決手段】走査電極に走査パルスを印加する複数の走査ICを有し走査電極を駆動する走査電極駆動回路53を備え、1フィールド期間を、書込み期間と、輝度倍率に比例した回数の維持放電を発生させる維持期間とを有する複数のサブフィールドで構成して画像を表示するプラズマディスプレイ装置100であって、画像信号のAPLを算出するAPL算出回路43と、画像信号にもとづきそれぞれの走査ICの消費電力のうちの最大消費電力を予測する最大電力予測回路44と、APL算出回路43の算出したAPLと最大電力予測回路44の予測した最大消費電力とにもとづき輝度倍率を設定する輝度倍率設定回路45とを備えた。
【選択図】図5

Description

本発明は、壁掛けテレビや大型モニターに用いられるプラズマディスプレイパネルを用いたプラズマディスプレイ装置に関する。
プラズマディスプレイパネル(以下、「パネル」と略記する)として代表的な交流面放電型パネルは、対向配置された前面板と背面板との間に多数の放電セルが形成されている。
前面板は、1対の走査電極と維持電極とからなる表示電極対が前面基板上に互いに平行に複数対形成され、それら表示電極対を覆うように誘電体層および保護層が形成されている。背面板は、背面基板上に複数の平行なデータ電極と、それらを覆うように誘電体層と、さらにその上にデータ電極と平行に複数の隔壁とがそれぞれ形成され、誘電体層の表面と隔壁の側面とに蛍光体層が形成されている。
そして、表示電極対とデータ電極とが立体交差するように前面板と背面板とが対向配置されて密封され、内部の放電空間には放電ガスが封入されている。ここで表示電極対とデータ電極との対向する部分に放電セルが形成される。このような構成のパネルにおいて、各放電セル内でガス放電により紫外線を発生させ、この紫外線で赤色、緑色および青色の各色の蛍光体を励起発光させてカラー表示を行っている。
パネルを駆動する方法としてはサブフィールド法、すなわち、1フィールド期間を複数のサブフィールドに分割した上で、発光させるサブフィールドの組み合わせによって階調表示を行う方法が一般的である。
各サブフィールドは、初期化期間、書込み期間および維持期間を有し、初期化期間では初期化放電を発生し、続く書込み動作に必要な壁電荷を各電極上に形成する。書込み期間では、表示を行うべき放電セルにおいて選択的に書込み放電を発生し壁電荷を形成する。そして維持期間では、走査電極と維持電極とからなる表示電極対に交互に維持パルスを印加し、書込み放電を起こした放電セルで維持放電を発生させ、対応する放電セルの蛍光体層を発光させることにより画像表示を行う。
このような駆動方法を用いて画像の表示品質を向上する取り組みの1つとして、入力画像信号の平均輝度レベル(Average Picture Level、以下、「APL」と略記する)を算出し、APLに応じて維持期間における維持パルスのパルス数を制御して、パネルの発光輝度をさらに高める技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。各サブフィールドの維持パルス数は、そのサブフィールドの表示すべき輝度の比率(以下、「輝度重み」と略記する)に比例係数(以下、「輝度倍率」と記する)を乗じて決められるが、この技術では、APLにもとづき輝度倍率を制御して、各サブフィールドの維持パルス数を決めている。そして、画像全体が暗くAPLの低い画像信号に対しては輝度倍率を高く、APLの高い画像信号では輝度倍率を低くするように制御する。このように制御することで、APLが低い場合には表示画像の輝度を上げ、暗い画像を明るく表示して画像を見やすくし、APLが高い場合にはプラズマディスプレイ装置全体の消費電力が大きくなり過ぎないようにしている。
一方で、プラズマディスプレイ装置の個々の駆動回路の消費電力を削減するための取り組みもなされている。特にデータ電極駆動回路はICを用いて構成され、画像信号に対応した書込みパルスをデータ電極のそれぞれに印加して各放電セルで書込み放電を発生させる回路であるが、このICの消費電力が許容値を超えると誤動作し画像表示品質を損なうことがあった。これを防止するためには許容損失の大きいICを使用すればよいが、これがコストアップの大きな要因の1つになっていた。
そこで、表示すべき画像信号にもとづきデータ電極駆動回路の消費電力を予測して、その予測値が設定値以上になると階調を制限する方法(例えば、特許文献2参照)等が開示されている。
特開平11−231825号公報 特開2000−66638号公報
上述したようにデータ電極駆動回路に対しては、ICの消費電力を許容値以内に抑えるための考慮がなされているが、その他の駆動回路に対しては特に考慮されていなかった。しかしながら、走査電極駆動回路の中の走査パルス発生回路もIC(以下、このICを「走査IC」と呼称する)を用いて構成されており、特に、近年のパネルの高精細度化、大型化およびそれらのパネルを用いた高輝度駆動化に伴い、走査パルス発生回路の消費電力も無視できないほど大きくなってきている。そして、走査ICの消費電力が許容値を超えると走査パルス発生回路が誤動作し画像表示品質を損なう恐れが出てきている。
本発明のプラズマディスプレイ装置は、これらの課題に鑑みなされたものであり、高精細度パネルあるいは大型パネルを用いて輝度の高い駆動を行っても、走査電極駆動回路が誤動作することなく、安定した画像表示の可能なプラズマディスプレイ装置を提供することを目的とする。
本発明は、走査電極および維持電極とデータ電極とが交差する部分に放電セルを形成したパネルと、走査電極に走査パルスを印加する複数の走査ICを有し走査電極を駆動する走査電極駆動回路とを備え、1フィールド期間を、放電セルで選択的に書込み放電を発生させる書込み期間と、書込み放電を発生させた放電セルで輝度倍率に比例した回数の維持放電を発生させる維持期間とを有する複数のサブフィールドで構成して画像を表示するプラズマディスプレイ装置であって、画像信号のAPLを算出するAPL算出回路と、画像信号にもとづきそれぞれの走査ICの消費電力のうちの最大消費電力を予測する最大電力予測回路と、APL算出回路の算出したAPLと最大電力予測回路の予測した最大消費電力とにもとづき輝度倍率を設定する輝度倍率設定回路とを備えたことを特徴とする。この構成により、高精細度パネルあるいは大型パネルを用いて輝度の高い駆動を行っても、走査電極駆動回路が誤動作することなく、安定した画像表示の可能なプラズマディスプレイ装置を提供することができる。
また本発明のプラズマディスプレイ装置の最大電力予測回路は、走査ICのそれぞれに対応した画像表示領域の放電セルの点灯率を算出する部分点灯率算出部と、部分点灯率算出部の出力を所定の期間積算する積算部と、積算部の出力のうちの最大の値を選択する最大選択部とを有する構成であってもよい。
本発明によれば、高精細度パネルあるいは大型パネルを用いて輝度の高い駆動を行っても、走査電極駆動回路が誤動作することなく、安定した画像表示の可能なプラズマディスプレイ装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置について、図面を用いて説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に用いるパネル10の構造を示す分解斜視図である。ガラス製の前面基板21上には、走査電極22と維持電極23とからなる表示電極対24が複数形成されている。そして走査電極22と維持電極23とを覆うように誘電体層25が形成され、その誘電体層25上に保護層26が形成されている。背面基板31上にはデータ電極32が複数形成され、データ電極32を覆うように誘電体層33が形成され、さらにその上に井桁状の隔壁34が形成されている。そして、隔壁34の側面および誘電体層33上には赤色、緑色および青色の各色に発光する蛍光体層35が設けられている。
これら前面基板21と背面基板31とは、微小な放電空間を挟んで表示電極対24とデータ電極32とが交差するように対向配置され、その外周部をガラスフリット等の封着材によって封着されている。そして放電空間には、例えばネオンとキセノンの混合ガスが放電ガスとして封入されている。放電空間は隔壁34によって複数の区画に仕切られており、表示電極対24とデータ電極32とが交差する部分に放電セルが形成されている。そしてこれらの放電セルが放電、発光することにより画像が表示される。
なお、パネル10の構造は上述したものに限られるわけではなく、例えばストライプ状の隔壁を備えたものであってもよい。
図2は、本発明の実施の形態に用いるパネル10の電極配列図である。パネル10には、行方向に長いn本の走査電極SC1〜SCn(図1の走査電極22)およびn本の維持電極SU1〜SUn(図1の維持電極23)が配列され、列方向に長いm本のデータ電極D1〜Dm(図1のデータ電極32)が配列されている。そして、1対の走査電極SCi(i=1〜n)および維持電極SUiと1つのデータ電極Dj(j=1〜m)とが交差した部分に放電セルが形成され、放電セルは放電空間内にm×n個形成されている。そしてこれらの放電セルは画像を表示する際の画素に対応する。本実施の形態においては、走査電極および維持電極がそれぞれ768本、すなわちn=768であるものとして以下に説明する。
次に、パネル10を駆動するための駆動電圧波形とその動作について説明する。パネル10は、サブフィールド法、すなわち1フィールド期間を複数のサブフィールドに分割し、サブフィールド毎に各放電セルの発光・非発光を制御することによって階調表示を行う。それぞれのサブフィールドは初期化期間、書込み期間および維持期間を有する。初期化期間では初期化放電を発生し、続く書込み放電に必要な壁電荷を各電極上に形成する。書込み期間では、発光させるべき放電セルで選択的に書込み放電を発生し壁電荷を形成する。そして維持期間では、輝度重みに輝度倍率を乗じた数の維持パルスを表示電極対24に交互に印加して、書込み放電を発生した放電セルで輝度倍率に比例した数の維持放電を発生させて発光させる。図3は本発明の実施の形態に用いるパネルの各電極に印加する駆動電圧波形を示す図であり、図3には2つのサブフィールドに対する駆動電圧波形を示している。
サブフィールドの初期化期間では、維持電極SU1〜SUnに0(V)を印加し、走査電極SC1〜SCnに電圧Vi1から電圧Vi2に向かって緩やかに上昇するランプ電圧を印加する。その後、維持電極SU1〜SUnに電圧Ve1を印加するとともに、走査電極SC1〜SCnに電圧Vi3から電圧Vi4に向かって緩やかに下降するランプ電圧を印加する。すると各放電セルで微弱な初期化放電が発生し、続く書込み動作に必要な壁電荷を各電極上に形成する。なお、初期化期間の動作としては、図3の2つめのサブフィールドの初期化期間に示したように、走査電極SC1〜SCnに対して緩やかに下降するランプ電圧を印加するだけでもよい。
続く書込み期間では、維持電極SU1〜SUnに電圧Ve2を印加し、走査電極SC1〜SCnに電圧Vcを印加する。次に、1行目の走査電極SC1に負の走査パルスVaを印加するとともに、1行目の発光すべき放電セルに対応するデータ電極Dkに正の書込みパルスVdを印加する。すると走査パルスVaと書込みパルスVdとが同時に印加された1行目の放電セルでは書込み放電が発生し、走査電極SC1および維持電極SU1に壁電荷を蓄積する書込み動作が行われる。
次に、2行目の走査電極SC2に負の走査パルスVaを印加するとともに、2行目の発光すべき放電セルに対応するデータ電極Dkに書込みパルスVdを印加する。すると走査パルスVaと書込みパルスVdとが同時に印加された2行目の放電セルでは書込み放電が発生し、書込み動作が行われる。以上の書込み動作をn行目の放電セルに至るまで繰り返し、発光すべき放電セルに対して選択的に書込み放電を発生させ壁電荷を形成する。
続く維持期間では、維持電極SU1〜SUnに0(V)を印加し、走査電極SC1〜SCnに維持パルスVsを印加する。すると、書込み放電を起こした放電セルでは維持放電が起こり発光する。次に、走査電極SC1〜SCnに電圧0(V)を印加するとともに、維持電極SU1〜SUnに維持パルスVsを印加する。すると維持放電を起こした放電セルでは再び維持放電が起こり発光する。
以下同様に、輝度重みに輝度倍率を乗じた数の維持パルスを走査電極SC1〜SCnおよび維持電極SU1〜SUnに交互に印加する。その後、走査電極SC1〜SCnに電圧Vsを印加し、維持電極SU1〜SUnに電圧Ve1を印加していわゆる壁電荷消去を行い、維持期間を終了する。
続くサブフィールドにおいても、上述したサブフィールドの動作と同様の動作を繰り返すことにより放電セルを発光させ、画像を表示している。ただし、各サブフィールドの維持期間においては、そのサブフィールドの輝度重みに輝度倍率を乗じた数の維持パルスを走査電極SC1〜SCnおよび維持電極SU1〜SUnに印加して、各サブフィールドの輝度重みに応じた輝度で放電セルを発光させる。
次に、サブフィールド構成について説明する。本実施の形態においては1フィールド期間は10のサブフィールド(第1SF、第2SF、・・・、第10SF)を有し、各サブフィールドはそれぞれ(1、2、3、6、12、22、37、45、57、71)の輝度重みを持つものとする。そして、画像信号のAPLが高いときは輝度倍率を小さく設定し、APLが低くなるにつれて輝度倍率を大きく設定するように制御している。図4は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置のAPLと輝度倍率との関係の一例を示す図である。ただし図4は、後述する輝度倍率の制限が働かない場合のAPLと輝度倍率との関係を示している。このように、APLの高い画像信号に対しては輝度倍率は低く、APLの低い画像信号に対しては輝度倍率は高くなるように設定される。
本実施の形態においては、このようにAPLにもとづき輝度倍率を制御することにより、APLが低く画面全体が暗いときは、画面全体に同じ割合で発光回数を増やして画面全体を明るくし、暗い雰囲気は保ちつつコントラストの高いしっかりとした画像を表示する。また、APLが高く発光する放電セルが増加するときは発光回数を減らしてプラズマディスプレイ装置の消費電力を削減している。
図5は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置100の回路ブロック図である。プラズマディスプレイ装置100は、パネル10、走査線数変換回路41、画像データ変換回路42、APL算出回路43、最大電力予測回路44、輝度倍率設定回路45、データ電極駆動回路52、走査電極駆動回路53、維持電極駆動回路54、タイミング発生回路55および各回路ブロックに必要な電源を供給する電源回路(図示せず)を備えている。
走査線数変換回路41は、画像信号をパネル10で表示できる画素数および階調数の信号に変換する。すなわち規格で決められている数の走査線で構成された画像信号を、パネル10の走査電極数nの走査線で構成された画像信号となるように走査線数の変換を行う。画像データ変換回路42は、走査線数を変換した画像信号のサブフィールドのそれぞれにおける発光・非発光をデジタル信号のそれぞれのビットの「1」、「0」に対応させた画像データに変換する。データ電極駆動回路52は、画像データ変換回路42から出力された画像データを各データ電極D1〜Dmに対応する書込みパルスに変換し、各データ電極D1〜Dmに印加する。
APL算出回路43は画像信号のAPLを算出し輝度倍率設定回路45に出力する。APLの算出は、例えば画像信号の輝度値を1フィールド期間または1フレーム期間にわたって累積する等の一般に知られた手法を用いることができる。または、赤、青、緑の画像信号のそれぞれを1フィールド期間にわたって累積し、それらの平均値を求めることによりAPLを算出する方法を用いてもよい。
最大電力予測回路44は、走査線数の変換を行った画像信号にもとづきそれぞれの走査ICの消費電力のうちの最大消費電力を予測する。輝度倍率設定回路45は、APL算出回路43から出力されたAPL、および最大電力予測回路44の予測した最大消費電力にもとづき輝度倍率を設定する。
タイミング発生回路55は水平同期信号、垂直同期信号、輝度倍率をもとにして各回路ブロックの動作を制御する各種のタイミング信号を発生し、それぞれの回路ブロックへ供給する。特に維持期間において、輝度倍率設定回路45から出力される輝度倍率に応じた維持パルス数を発生させるためのタイミング信号を作成し、走査電極駆動回路53および維持電極駆動回路54のそれぞれに出力する。走査電極駆動回路53、維持電極駆動回路54は、それぞれのタイミング信号にもとづき上述した維持パルス数を持つ駆動電圧波形を作成し、走査電極SC1〜SCn、維持電極SU1〜SUnのそれぞれを駆動する。
図6は本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置100の走査電極駆動回路53の構成を示す回路図である。走査電極駆動回路53は、初期化電圧発生回路61と、走査電極側の維持パルス発生回路64と、走査パルス発生回路70とを備え、走査パルス発生回路70のそれぞれの出力はパネル10の走査電極SC1〜SCnのそれぞれに接続されている。
走査パルス発生回路70は、書込み期間において基準電位Aを負の走査パルス電圧Vaに接続するためのスイッチ72と、電圧Vcを与えるための電源VCと、n本の走査電極SC1〜SCnのそれぞれに走査パルスを印加するためのスイッチング素子QH1〜QHnおよびスイッチング素子QL1〜QLnを備えている。そしてスイッチング素子QH1〜QHn、QL1〜QLnは複数の出力毎にまとめられIC化されている。このICが走査ICである。
本実施の形態においては、64出力分のスイッチング素子が1つのモノシリックICとして集積されているものとして説明する。そして12個の走査ICを用いて走査パルス発生回路70を構成し、n=768本の走査電極SC1〜SCnを駆動している。このように多数のスイッチング素子QH1〜QHn、QL1〜QLnをIC化することにより回路をコンパクトにまとめることができ実装面積も小さくなり、コストも下げることができる。しかし走査ICの許容電力損失には制限があるので、個々の走査ICの消費電力がこの制限を超えない範囲で使用しなければならない。
初期化電圧発生回路61は、初期化期間において走査パルス発生回路70の基準電位Aをランプ状に上昇または降下させ、初期化期間における駆動電圧波形を発生させる。このとき走査パルス発生回路70のスイッチング素子QH1〜QHnをオフ、スイッチング素子QL1〜QLnをオンにすることにより、スイッチング素子QL1〜QLnを経由して各走査電極SC1〜SCnに初期化波形電圧が印加される。
維持パルス発生回路64は、走査パルス発生回路70の基準電位Aを維持パルス電圧Vsまたは接地電位にすることで維持パルスを発生させる。このとき走査パルス発生回路70のスイッチング素子QH1〜QHnをオフ、スイッチング素子QL1〜QLnをオンにすることにより、スイッチング素子QL1〜QLnを経由して各走査電極SC1〜SCnに維持パルスが印加される。
このように、走査電極SC1〜SCnには、常に走査ICを経由して駆動波形電圧が印加されている。特に維持期間においては、輝度重みに輝度倍率を乗じた数の維持パルスがそれぞれの走査ICを介して走査電極SC1〜SCnに印加されるが、このとき走査ICのそれぞれには、対応する放電セルの維持放電に伴う維持放電電流が流れることになる。そしてスイッチング素子QL1〜QLnの出力インピーダンスは小さいものの有限の値を持つので、大きな維持放電電流が流れる場合にはこの出力インピーダンスによる走査ICの消費電力が無視できなくなる。そして個々の走査ICの消費電力は、その走査ICに接続された走査電極に対応する放電セルの維持放電の回数の総和に比例する。そして仮にいずれかの走査ICの消費電力が許容値を超えると、その走査ICの温度が上昇し、あるいはその走査ICの保護回路が働き、その走査ICが正常に動作しなくなることがある。
しかしながら本実施の形態においては、走査ICのそれぞれの消費電力を個別に予測し、消費電力の予測値が許容値を超える走査ICが存在する場合には、輝度倍率を強制的に低下させ、1フィールド期間内の維持パルス数を減少させて、走査ICの消費電力を抑制するので、走査ICが誤動作する恐れがない。
図7は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置100の最大電力予測回路44および輝度倍率設定回路45の回路ブロック図である。
最大電力予測回路44は、部分点灯率算出部201〜212、積算部221〜232、最大選択部241を備えている。
部分点灯率算出部201〜212は走査ICのそれぞれに1対1に対応して設けられ、走査ICのそれぞれに対応した画像表示領域の放電セルの点灯率を算出する。部分点灯率算出部201は、走査電極SC1〜SC64を駆動する走査IC(図6に示すIC1)に対応する画像表示領域の放電セル、すなわち走査電極SC1〜SC64のいずれかの走査電極を有する放電セルの点灯率を算出し、以下同様に、部分点灯率算出部202は走査電極SC65〜SC128に対応する画像信号の点灯率を算出し、部分点灯率算出部212は走査電極SC705〜SC768に対応する画像信号の点灯率を算出する。ここで点灯率としては、各サブフィールドの点灯率に輝度重みを乗じて1フィールド分積算したものを用いると、消費電力の予測の精度を高める上で望ましい。しかし簡易的には、各サブフィールドの点灯率の和、または輝度重みの大きいサブフィールドの点灯率の和を用いてもよい。
積算部221〜232は部分点灯率算出部201〜212のそれぞれに1対1に対応して設けられており、対応する部分点灯率算出部の出力を所定の期間、本実施の形態においては30フィールド分積算する。すなわち積算部221は、走査電極SC1〜SC64に対応する点灯率を30フィールド分積算し、以下同様に、積算部222は、走査電極SC65〜SC128に対応する画像信号のAPLを30フィールド分積算し、積算部232は走査電極SC705〜SC768に対応する画像信号のAPLを30フィールド分積算する。最大選択部241は、積算部221〜232の出力のうちの最大値を選択し出力する。
輝度倍率設定回路45は、輝度倍率変換部251、制限値設定部252および最小選択部253を備えている。輝度倍率変換部251はAPL算出回路43で算出されたAPLの値にもとづき輝度倍率を出力する。そして図4に示したように、APLの高い画像信号に対しては輝度倍率が低く、APLの低い画像信号に対しては輝度倍率が高くなるように設定される。輝度倍率変換部251は、例えばメモリを用いた変換テーブルで構成することができる。
制限値設定部252は最大電力予測回路44から出力される走査ICの電力予測値の最大値にもとづき輝度倍率の上限値を出力する。図8は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置100の制限値設定部252の、入力と輝度倍率の制限値との関係を示す図である。このように、走査ICの電力予測値の最大値が小さい場合には輝度倍率の制限値を高く設定し、輝度倍率の制限がかからないようにする。一方、走査ICの電力予測値の最大値が大きく、誤動作する走査ICが存在する可能性がある場合には輝度倍率の制限値を低く設定する。制限値設定部252も、メモリを用いた変換テーブルで構成することができる。
最小選択部253は、輝度倍率変換部251の出力および制限値設定部252の出力のうち、小さいほうの値を選択し出力する。これにより輝度倍率の制限値が低く設定された場合には、APLの低い画像信号であっても、輝度倍率は低く抑えることができる。
このように構成された、最大電力予測回路44、APL算出回路43および輝度倍率設定回路45の動作について説明する。まず、APLの大きい画像信号に対しては、輝度倍率変換部251は図4に示したように小さい値の輝度倍率を出力するため、最小選択部253は図4に示した輝度倍率を選択する。そしてタイミング発生回路55は図4に示した輝度倍率にしたがって各種のタイミングパルスを発生する。したがって、APLが高い場合には維持パルスの数を減らしてプラズマディスプレイ装置100全体の消費電力を削減している。
次にAPLの低い画像信号について説明する。図9はAPLの低い画像の一例を示す図であり、図9(a)は暗いステージとその上でスポットライトを浴びた人物の画像、図9(b)は暗い背景の中で輝度の高い帯状の領域がスクロールしている画像、図9(c)は暗い背景の中に輝度の高い帯状の領域が静止している画像をそれぞれ示している。
図9(a)に示すような画像では、画像信号のAPLが低いので輝度倍率変換部251は図4に示したように大きい値の輝度倍率を出力する。しかし部分点灯率算出部201〜212のそれぞれの出力も低くなるため、制限値設定部252の出力は大きくなり、最小選択部253は輝度倍率変換部251の出力を選択し、図4に示した輝度倍率を選択する。
図9(b)に示すような画像の場合にも画像信号のAPLが低く、輝度倍率変換部251は図4に示したように大きい値の輝度倍率を出力する。一方、部分点灯率算出部201〜212のうち、輝度の高い帯状の領域に対応する部分点灯率算出部の出力は高くなる。しかしこの場合には輝度の高い領域は時間的に移動するため、部分点灯率算出部の出力を所定のフィールド分積算した積算部の出力は小さくなり、最大選択部241の出力も小さくなる。そのため制限値設定部252の制限値は大きくなり、最小選択部253は輝度倍率変換部251の出力を選択し、図4に示した輝度倍率を選択する。
図9(c)に示す画像の場合には、輝度の高い帯状の領域が静止しているため、対応する特定の走査ICの消費電力が大きくなり、仮に輝度倍率が大きくなり過ぎるとその走査ICが誤動作する可能性がある。しかし本実施の形態においては、部分点灯率算出部201〜212のうち、輝度の高い帯状の領域に対応する部分点灯率算出部の出力が高くなり、対応する積算部の出力も大きくなって、最大選択部241の出力も大きくなる。そして最大電力予測回路44の出力が大きくなって制限値設定部252の出力は低くなる。そのため、最小選択部253は値の小さい制限値設定部252の出力を選択し出力する。このように図9(c)に示したような画像信号に対しては、輝度倍率設定回路45は、図4に示した輝度倍率よりも低い輝度倍率に制限する。したがって、本実施の形態によれば、走査ICの消費電力が許容電力損失を超えることがなく、走査電極駆動回路53が誤動作する恐れがない。
なお、最大電力予測回路44は、部分点灯率算出部201〜212、積算部221〜232、最大選択部241を備えているものとして説明したが、上述した回路構成に限定されるものではない。例えば、部分点灯率算出部201〜212に代えて、走査ICのそれぞれに1対1に対応して設けられ、走査ICのそれぞれに対応した画像表示領域に表示される部分の画像信号のAPLを算出する部分APL算出部を備えていてもよい。
また、最大電力予測回路44、輝度倍率設定回路45は、図7に示した回路構成に限定されるものではなく、上述した機能を満たすものであれば他の回路構成でもよい。例えば画像信号演算回路等とその制御プログラムを用いて構成することも可能である。
また、走査電極の数、走査ICの出力数、サブフィールド数、輝度重み、APLと輝度倍率との関係、積算部の積算期間等、本実施の形態において用いた具体的な各数値は、単に一例を挙げたに過ぎず、パネルの特性やプラズマディスプレイ装置の仕様等に合わせて、適宜最適な値に設定することが望ましい。
本発明は、高精細度パネルあるいは大型パネルを用いて輝度の高い駆動を行っても、走査電極駆動回路が誤動作することなく、安定した画像表示の可能なプラズマディスプレイ装置として有用である。
本発明の実施の形態に用いるパネルの構造を示す分解斜視図 同パネルの電極配列図 同パネルの各電極に印加する駆動電圧波形を示す図 本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置のAPLと輝度倍率との関係の一例を示す図 同プラズマディスプレイ装置の回路ブロック図 同プラズマディスプレイ装置の走査電極駆動回路の構成を示す回路図 同プラズマディスプレイ装置の最大電力予測回路および輝度倍率設定回路の回路ブロック図 同プラズマディスプレイ装置の制限値設定部の入力と輝度倍率の制限値との関係を示す図 APLの低い画像の一例を示す図
符号の説明
10 パネル
22 走査電極
23 維持電極
24 表示電極対
32 データ電極
41 走査線数変換回路
42 画像データ変換回路
43 APL算出回路
44 最大電力予測回路
45 輝度倍率設定回路
52 データ電極駆動回路
53 走査電極駆動回路
54 維持電極駆動回路
55 タイミング発生回路
100 プラズマディスプレイ装置
201〜212 部分点灯率算出部
221〜232 積算部
241 最大選択部
251 輝度倍率変換部
252 制限値設定部
253 最小選択部

Claims (2)

  1. 走査電極および維持電極とデータ電極とが交差する部分に放電セルを形成したプラズマディスプレイパネルと、前記走査電極に走査パルスを印加する複数の走査ICを有し前記走査電極を駆動する走査電極駆動回路とを備え、
    1フィールド期間を、前記放電セルで選択的に書込み放電を発生させる書込み期間と、前記書込み放電を発生させた放電セルで輝度倍率に比例した回数の維持放電を発生させる維持期間とを有する複数のサブフィールドで構成して画像を表示するプラズマディスプレイ装置であって、
    画像信号のAPLを算出するAPL算出回路と、画像信号にもとづきそれぞれの前記走査ICの消費電力のうちの最大消費電力を予測する最大電力予測回路と、前記APL算出回路の算出したAPLと前記最大電力予測回路の予測した最大消費電力とにもとづき前記輝度倍率を設定する輝度倍率設定回路とを備えたことを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  2. 前記最大電力予測回路は、前記走査ICのそれぞれに対応した画像表示領域の放電セルの点灯率を算出する部分点灯率算出部と、前記部分点灯率算出部の出力を所定の期間積算する積算部と、前記積算部の出力のうちの最大の値を選択する最大選択部とを有することを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。
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