JP2008209683A - プラズマディスプレイ装置の駆動方法 - Google Patents

プラズマディスプレイ装置の駆動方法 Download PDF

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健二 西村
Takashi Maeda
貴史 前田
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Abstract

【課題】高精細パネル、大画面パネルであっても表示輝度が高く、またプラズマディスプレイパネルが低温であっても安定した書込み放電を発生させる。
【解決手段】1フィールド期間を、データ電極に書込みパルスを印加して書込み放電を発生させる書込み期間と、輝度重みに比例係数を乗じた数の維持パルスを表示電極対に印加して維持放電を発生させる維持期間とを有する複数のサブフィールドで構成し、温度センサ59の検出した温度が予め定められた温度しきい値以上のときは比例係数を画像信号のAPLに依存して変化させるとともに書込みパルスのパルス幅をサブフィールド毎に予め決められた標準パルス幅に設定し、温度センサ59の検出した温度が予め定められた温度しきい値未満のときは比例係数を一定とするとともに少なくとも1つのサブフィールドの書込みパルスのパルス幅を標準パルス幅よりも長く設定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、壁掛けテレビや大型モニターに用いられるプラズマディスプレイ装置の駆動方法に関する。
プラズマディスプレイパネル(以下、「パネル」と略記する)として代表的な交流面放電型パネルは、対向配置された前面板と背面板との間に多数の放電セルが形成されている。
前面板には走査電極と維持電極とからなる表示電極対が前面ガラス基板上に互いに平行に複数対形成され、背面板にはデータ電極が背面ガラス基板上に平行に複数形成されている。そして、表示電極対とデータ電極とが立体交差するように前面板と背面板とが対向配置されて密封され、内部の放電空間には放電ガスが封入されている。ここで表示電極対とデータ電極との対向する部分に放電セルが形成される。
パネルを駆動する方法としては、サブフィールド法、すなわち、1フィールド期間を複数のサブフィールドに分割した上で、発光させるサブフィールドの組み合わせによって階調表示を行う方法が一般に用いられている。各サブフィールドは、初期化期間、書込み期間および維持期間を有し、初期化期間では初期化放電を発生し、続く書込み動作に必要な壁電荷を各電極上に形成する。書込み期間では、表示を行うべき放電セルに選択的に書込みパルスを印加して書込み放電を発生させ壁電荷を形成する。そして維持期間では、サブフィールド毎に定められた輝度重みに比例する維持パルスを表示電極対に交互に印加し、書込み放電を起こした放電セルで維持放電を発生させ発光させることにより画像表示を行う。
サブフィールド法を用いて画像表示輝度を向上させる技術の一つとして、維持期間に表示電極に印加する維持パルスのパルス数を制御する技術が、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1には、画像信号のAPLにもとづき、各サブフィールドの維持パルス数をそれぞれ2倍、3倍と増加させて画像表示輝度を向上させる方法が記載されている。
一方、パネルの放電特性、特に書込み放電の放電特性はパネルの温度に依存して変化する。パネルが低温になると、書込みパルスを印加してから書込み放電が発生するまでの時間(以下、「放電遅れ時間」と記す)が長くなり、そのばらつきも大きくなる。そのため、書込みパルスを印加している期間内に書込み放電が発生しない等、書込み動作が不安定になりやすい。
このような書込み動作の不安定を改善する方法として、走査パルスおよび書込みパルスのパルス幅をパネルの温度にもとづいて設定する方法が開示されている(例えば特許文献2)。
特開平8−286636号公報 特開2005−17345号公報
近年、パネルの高精細化、大画面化が進められているが、このようなパネルでは画像表示の輝度が低下する傾向があるため、維持パルス数を増加して輝度を向上させる技術はますます重要となってきている。一方で、高精細パネル、大画面パネルではパネル内に形成される電極の数が増えるが、書込み動作に用いることができる時間は限られているため、走査パルスや書込みパルスのパルス幅を短縮しなければならなかった。このように高精細パネル、大画面パネルでは、高輝度化と書込み時間の確保との両立が求められている。
本発明はこれらの課題に鑑みなされたものであり、高精細パネル、大画面パネルであっても表示輝度が高く、またパネルが低温であっても安定した書込み放電を発生させることができるプラズマディスプレイ装置の駆動方法を提供することを目的とする。
本発明は、表示電極対とデータ電極とを有する放電セルを複数備えたパネルと、温度センサとを備えたプラズマディスプレイ装置の駆動方法であって、1フィールド期間を、データ電極に書込みパルスを印加して放電セルで書込み放電を発生させる書込み期間と、輝度重みに比例係数を乗じた数の維持パルスを表示電極対に印加して書込み放電を発生させた放電セルで維持放電を発生させる維持期間とを有する複数のサブフィールドで構成し、温度センサの検出した温度が予め定められた温度しきい値以上のときは比例係数を画像信号のAPLに依存して変化させるとともに書込みパルスのパルス幅をサブフィールド毎に予め決められた標準パルス幅に設定し、温度センサの検出した温度が予め定められた温度しきい値未満のときは比例係数を一定とするとともに少なくとも1つのサブフィールドでの書込みパルスのパルス幅を標準パルス幅よりも長く設定することを特徴とする。この方法により、高精細パネル、大画面パネルであっても表示輝度が高く、またパネルが低温であっても安定した書込み放電を発生させることができるプラズマディスプレイ装置の駆動方法を提供することができる。
また本発明のプラズマディスプレイ装置の駆動方法は、温度センサの検出した温度が予め定められた温度しきい値未満のときのサブフィールド数を、温度センサの検出した温度が予め定められた温度しきい値以上のときのサブフィールド数よりも少なく設定してもよい。
本発明によれば、高精細パネル、大画面パネルであっても表示輝度が高く、またパネルが低温であっても安定した書込み放電を発生させることができるプラズマディスプレイ装置の駆動方法を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置について、図面を用いて説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態におけるパネル10の構造を示す分解斜視図である。ガラス製の前面基板21上には、走査電極22と維持電極23とからなる表示電極対24が複数形成されている。そして表示電極対24を覆うように誘電体層25が形成され、その誘電体層25上に保護層26が形成されている。背面基板31上にはデータ電極32が複数形成され、データ電極32を覆うように誘電体層33が形成され、さらにその上に井桁状の隔壁34が形成されている。そして、隔壁34の側面および誘電体層33上には赤色、緑色および青色の各色に発光する蛍光体層35が設けられている。
これら前面基板21と背面基板31とは、微小な放電空間をはさんで表示電極対24とデータ電極32とが交差するように対向配置され、その外周部をガラスフリット等の封着材によって封着されている。そして放電空間には、例えばネオンとキセノンの混合ガスが放電ガスとして封入されている。放電空間は隔壁34によって複数の区画に仕切られており、表示電極対24とデータ電極32とが交差する部分に放電セルが形成されている。そしてこれらの放電セルが放電、発光することにより画像が表示される。
なお、パネル10の構造は上述したものに限られるわけではなく、例えばストライプ状の隔壁を備えたものであってもよい。
図2は、本発明の実施の形態におけるパネル10の電極配列図である。パネル10には、行方向に長いn本の走査電極SC1〜SCn(図1の走査電極22)およびn本の維持電極SU1〜SUn(図1の維持電極23)が配列され、列方向に長いm本のデータ電極D1〜Dm(図1のデータ電極32)が配列されている。そして、1対の走査電極SCi(i=1〜n)および維持電極SUiと1つのデータ電極Dj(j=1〜m)とが交差した部分に放電セルが形成され、放電セルは放電空間内にm×n個形成されている。
次に、パネル10を駆動するための駆動電圧波形とその動作について説明する。プラズマディスプレイ装置は、1フィールド期間を複数のサブフィールドに分割し、サブフィールド毎に各放電セルの発光・非発光を制御することによって階調表示を行うサブフィールド法を用いて画像を表示する。そして、それぞれのサブフィールドは、初期化期間、書込み期間および維持期間を有する。
初期化期間では初期化放電を発生し、続く書込み放電に必要な壁電荷を各電極上に形成する。加えて、放電遅れを小さくし書込み放電を安定して発生させるためのプライミング(放電のための起爆剤=励起粒子)を発生させるという働きを持つ。このときの初期化動作には、全ての放電セルで初期化放電を発生させる初期化動作(以下、「全セル初期化動作」と略記する)と、1つ前のサブフィールドで維持放電を行った放電セルで初期化放電を発生させる初期化動作(以下、「選択初期化動作」と略記する)とがある。
書込み期間では、後に続く維持期間において発光させるべき放電セルで選択的に書込み放電を発生し壁電荷を形成する。そして維持期間では、輝度重みに比例した数の維持パルスを表示電極対24に交互に印加して、書込み放電を発生した放電セルで維持放電を発生させて発光させる。このときの比例係数を、以下「輝度倍率」と呼ぶ。なお、サブフィールド構成の詳細については後述することとし、ここではサブフィールドにおける駆動電圧波形とその動作について説明する。
図3は、本発明の実施の形態におけるパネル10の各電極に印加する駆動電圧波形図である。図3には、2つのサブフィールド(第1SF、第2SF)に対する駆動電圧波形を示し、第1SFが全セル初期化動作を行うサブフィールド、第2SFが選択初期化動作を行うサブフィールドであるものとして図示している。しかし本発明はこれに限定されるものではない。
第1SFの初期化期間前半部では、データ電極D1〜Dm、維持電極SU1〜SUnにそれぞれ0(V)を印加し、走査電極SC1〜SCnには、維持電極SU1〜SUnに対して放電開始電圧以下の電圧Vi1から、放電開始電圧を超える電圧Vi2に向かって緩やかに上昇する傾斜波形電圧を印加する。
この傾斜波形電圧が上昇する間に、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUn、データ電極D1〜Dmとの間でそれぞれ微弱な初期化放電が起こる。そして、走査電極SC1〜SCn上に負の壁電圧が蓄積されるとともに、データ電極D1〜Dm上および維持電極SU1〜SUn上には正の壁電圧が蓄積される。ここで、電極上の壁電圧とは電極を覆う誘電体層上、保護層上、蛍光体層上等に蓄積された壁電荷により生じる電圧を表す。
初期化期間後半部では、維持電極SU1〜SUnに正の電圧Ve1を印加し、走査電極SC1〜SCnには、維持電極SU1〜SUnに対して放電開始電圧以下となる電圧Vi3から放電開始電圧を超える電圧Vi4に向かって緩やかに下降する傾斜波形電圧を印加する。この間に、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUn、データ電極D1〜Dmとの間でそれぞれ微弱な初期化放電が起こる。そして、走査電極SC1〜SCn上の負の壁電圧および維持電極SU1〜SUn上の正の壁電圧が弱められ、データ電極D1〜Dm上の正の壁電圧は書込み動作に適した値に調整される。以上により、全ての放電セルに対して初期化放電を行う全セル初期化動作が終了する。
続く書込み期間では、まず維持電極SU1〜SUnに電圧Ve2を、走査電極SC1〜SCnに電圧Vcを印加する。次に、1行目の走査電極SC1に負の走査パルスVaを印加するとともに、データ電極D1〜Dmのうち1行目に発光させるべき放電セルのデータ電極Dk(k=1〜m)に正の書込みパルスVdを印加する。このときデータ電極Dk上と走査電極SC1上との交差部の電圧差は、外部印加電圧の差(Vd−Va)にデータ電極Dk上の壁電圧と走査電極SC1上の壁電圧の差とが加算されたものとなり放電開始電圧を超える。そして、データ電極Dkと走査電極SC1との間および維持電極SU1と走査電極SC1との間に書込み放電が起こり、走査電極SC1上に正の壁電圧が蓄積され、維持電極SU1上に負の壁電圧が蓄積され、データ電極Dk上にも負の壁電圧が蓄積される。
このようにして、1行目に発光させるべき放電セルで書込み放電を起こして各電極上に壁電圧を蓄積する書込み動作が行われる。一方、書込みパルスVdを印加しなかったデータ電極D1〜Dmと走査電極SC1との交差部の電圧は放電開始電圧を超えないので、書込み放電は発生しない。以上の書込み動作をn行目の放電セルに至るまで行い、書込み期間が終了する。
なお、走査パルスVaのパルス幅および書込みパルスVdのパルス幅は略等しく、以下、それらのパルス幅を総称して「パルス幅T」と記す。
また、詳細は後述するが、パルス幅Tはサブフィールド毎に設定されており、さらに本実施の形態においては、パルス幅Tを温度センサの検出した温度にもとづいて制御している。
続く維持期間では、まず走査電極SC1〜SCnに維持パルスVsを印加するとともに維持電極SU1〜SUnに0(V)を印加する。すると書込み放電を起こした放電セルでは、走査電極SCi上と維持電極SUi上との電圧差が維持パルス電圧Vsに走査電極SCi上の壁電圧と維持電極SUi上の壁電圧との差が加算されたものとなり放電開始電圧を超える。
そして、走査電極SCiと維持電極SUiとの間に維持放電が起こり、このとき発生した紫外線により蛍光体層35が発光する。そして走査電極SCi上に負の壁電圧が蓄積され、維持電極SUi上に正の壁電圧が蓄積される。さらにデータ電極Dk上にも正の壁電圧が蓄積される。書込み期間において書込み放電が起きなかった放電セルでは維持放電は発生せず、初期化期間の終了時における壁電圧が保たれる。
続いて、走査電極SC1〜SCnには0(V)を、維持電極SU1〜SUnには維持パルスVsをそれぞれ印加する。すると、維持放電を起こした放電セルでは、維持電極SUi上と走査電極SCi上との電圧差が放電開始電圧を超えるので再び維持電極SUiと走査電極SCiとの間に維持放電が起こり、維持電極SUi上に負の壁電圧が蓄積され走査電極SCi上に正の壁電圧が蓄積される。以降同様に、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUnとに交互に輝度重みに輝度倍率を乗じた数の維持パルスを印加し、書込み期間において書込み放電を起こした放電セルで維持放電が継続して行われる。
なお、詳細は後述するが、パネルの温度が低いときを除き、輝度倍率は画像信号のAPLにもとづいて制御されている。そして画像信号のAPLが高い場合には輝度倍率を小さくして消費電力を抑え、APLが低い場合には輝度倍率を増加させて輝度の高い画像を表示している。
そして、維持期間の最後には走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUnとの間にいわゆる細幅パルス状の電圧差を与えて、データ電極Dk上の正の壁電圧を残したまま、走査電極SCi上および維持電極SUi上の壁電圧を消去している。こうして維持期間における維持動作が終了する。
第2SFの初期化期間では、維持電極SU1〜SUnに電圧Ve1を、データ電極D1〜Dmに0(V)をそれぞれ印加したまま、走査電極SC1〜SCnに電圧Vi3’から電圧Vi4に向かって緩やかに下降する傾斜波形電圧を印加する。
すると前のサブフィールドの維持期間で維持放電を起こした放電セルでは微弱な初期化放電が発生し、走査電極SCi上および維持電極SUi上の壁電圧が弱められる。またデータ電極Dkに対しては、直前の維持放電によってデータ電極Dk上に十分な正の壁電圧が蓄積されているので、この壁電圧の過剰な部分が放電され、書込み動作に適した壁電圧に調整される。
一方、前のサブフィールドで維持放電を起こさなかった放電セルについては放電することはなく、前のサブフィールドの初期化期間終了時における壁電荷がそのまま保たれる。このように選択初期化動作は、直前のサブフィールドの維持期間で維持動作を行った放電セルに対して選択的に初期化放電を行う動作である。
続く書込み期間の動作は全セル初期化動作を行うサブフィールドの書込み期間の動作と同様であるため説明を省略する。続く維持期間の動作も維持パルスの数を除いて同様である。
次に、サブフィールド構成について説明する。図4は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置のサブフィールド構成を示す図であり、図4(a)は、温度センサの検出した温度が予め定められた温度しきい値以上の場合におけるサブフィールド数、輝度重み、輝度倍率、維持パルス数および書込みパルス幅を示し、図4(b)は、温度センサの検出した温度が温度しきい値未満の場合におけるサブフィールド数、輝度重み、輝度倍率、維持パルス数および書込みパルス幅を示している。本実施の形態においては、温度しきい値を10℃として説明する。しかし、本発明はこの数値に限定されるものではなく、この値は、パネルの放電特性、プラズマディスプレイ装置の仕様等により最適な値に設定することが望ましい。
図4(a)に示したように、温度センサの検出した温度が温度しきい値10℃以上の場合には、1フィールドを10のサブフィールド(第1SF、第2SF、・・・、第10SF)で構成し、それぞれの輝度重みは(1、2、3、6、12、22、37、45、57、71)である。また、輝度倍率は画像信号のAPLにより制御されており、APLが10%以下の画像信号に対しては、輝度倍率は「3.5」倍であり、APLが増加するに従い輝度倍率を小さくなるように設定し、APLが90以上の画像信号に対しては輝度倍率を「1」に設定している。このように、APLにもとづき輝度倍率を設定することにより、明るい画像信号に対しては維持パルス数を制限してプラズマディスプレイ装置の消費電力を抑制している。また、APLの低い暗い画像に対しては輝度倍率を大きく設定することにより表示輝度を向上させている。
さらにこのときの各サブフィールドにおけるパルス幅Tをサブフィールド毎に予め決められた標準パルス幅に設定している。本実施の形態における標準パルス幅は、第1SF〜第7SFでは1.6μs、第8SF〜第10SFでは1.1μsである。パネルの温度が低くないときは書込み放電における放電遅れ時間も比較的短くなるため、標準パルス幅も短めに設定することができる。また本実施の形態においては、第8SF〜第10SFにおける標準パルス幅を特に短く設定している。本実施の形態においては、第8SF〜第10SFで書込みを行う放電セルでは、それ以前の少なくとも1つのサブフィールドで必ず維持放電を発生するように制御されている。そのため第8SF〜第10SFの書込み期間で書込み放電を行う放電セル内部には、それ以前の維持放電で発生したプライミングが十分に残留しており放電遅れ時間が大きくなることはないので、標準パルス幅を特に短く設定することができる。
温度センサの検出した温度が温度しきい値10℃未満の場合には、1フィールドを9のサブフィールド(第1SF、第2SF、・・・、第9SF)で構成し、それぞれの輝度重みは(1、2、4、8、16、31、52、63、80)である。また輝度倍率は、APLの値にかかわらず一定の小さな値、本実施の形態においては「1」に設定している。
このように、サブフィールドの数を1つ減らし、さらに輝度倍率をAPLに依存しない一定の小さな値に設定することにより、必要な書込み時間を確保している。そして本実施の形態においては、第1SF〜第7SFにおけるパルス幅Tを予め決められた標準パルス幅1.6μsよりも長い2.0μsに設定している。パネルの温度が低いときは書込み放電における放電遅れ時間が大きくなるが、本実施の形態においてはパルス幅Tも長く設定しているため、低温時においても書込み不良が発生しにくく、品質の高い画像を表示することができる。
なお、第8SF〜第9SFにおけるパルス幅Tを標準パルス幅に設定している理由は、温度センサの検出した温度が温度しきい値10℃以上の場合と同様である。すなわち、第8SF〜第9SFの書込み期間で書込み放電を行う放電セルは、それ以前のサブフィールドの維持期間に必ず維持放電を発生するように制御されており、そのとき発生したプライミングが残留しており放電遅れ時間が大きくなることはないためである。
図5は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置の回路ブロック図である。プラズマディスプレイ装置100は、パネル10、画像信号処理回路51、データ電極駆動回路52、走査電極駆動回路53、維持電極駆動回路54、タイミング発生回路55、APL算出回路57、温度検出回路58および各回路ブロックに必要な電源を供給する電源回路(図示せず)を備えている。
画像信号処理回路51は、入力された画像信号をサブフィールド毎の発光・非発光を示す画像データに変換する。データ電極駆動回路52はサブフィールド毎の画像データを各データ電極D1〜Dmに対応する信号に変換し各データ電極D1〜Dmを駆動する。
APL算出回路57は、画像信号のAPL(平均輝度レベル)を算出する。具体的には、例えば画像信号の輝度値を1フィールド期間または1フレーム期間にわたって累積する等の一般に知られた手法を用いることによってAPLを算出する。なお、輝度値を用いる以外にも、赤、青、緑の原色信号のそれぞれを1フィールド期間にわたって累積し、それらの平均値を求めることでAPLを算出する方法を用いてもよい。
温度検出回路58は、プラズマディスプレイ装置内部に設けられかつ温度を検出するために用いられるサーミスタ、熱電対等の一般に知られた素子からなる温度センサ59を有し、パネル10周辺の温度を検出する。そして検出した温度を温度しきい値と比較してその結果をタイミング発生回路55に出力する。
タイミング発生回路55は水平同期信号、垂直同期信号、APL算出回路57からの出力および温度検出回路58からの出力にもとづき各回路ブロックの動作を制御する各種のタイミング信号を発生し、それぞれの回路ブロックへ供給する。そして、上述したように、本実施の形態においては、サブフィールドの数、走査パルスおよび書込みパルスのパルス幅、および輝度倍率をパネル温度およびAPLにもとづいて制御しており、それに応じたタイミング信号をそれぞれの回路ブロックに出力する。
走査電極駆動回路53はタイミング信号にもとづいて各走査電極SC1〜SCnをそれぞれ駆動し、維持電極駆動回路54はタイミング信号にもとづいて維持電極SU1〜SUnを駆動する。
このような構成により、温度センサ59を用いてパネル10のおよその温度を検出し、温度センサの検出した温度が予め定められた温度しきい値以上のときは、比例係数を画像信号のAPLに依存して変化させるとともに書込みパルスのパルス幅Tをサブフィールド毎に予め決められた標準パルス幅に設定し、温度センサの検出した温度が予め定められた温度しきい値未満のときは輝度倍率を画像信号のAPLに依存せず一定とするとともに、1つ以上のサブフィールドの書込みパルスのパルス幅Tを予め決められた標準パルス幅よりも長く設定することにより、高精細パネル、大画面パネルであっても表示輝度が高く、またパネルが低温であっても安定した書込み放電を発生させることができる。
なお本発明は、サブフィールド数や各サブフィールドの輝度重み、APLと輝度倍率との関係、パルス幅Tの時間が上記の値に限定されるものではなく、また上述した本実施の形態において用いた具体的な数値等は、単に一例を挙げたに過ぎず、パネルの特性やプラズマディスプレイ装置の仕様等に合わせて、適宜最適な値に設定することが望ましい。
本発明によれば、高精細パネル、大画面パネルであっても表示輝度が高く、またパネルが低温であっても安定した書込み放電を発生させることができるので、プラズマディスプレイ装置の駆動方法として有用である。
本発明の実施の形態におけるパネルの構造を示す分解斜視図 同パネルの電極配列図 同パネルの各電極に印加する駆動電圧波形図 本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置のサブフィールド構成を示す図 同プラズマディスプレイ装置の回路ブロック図
符号の説明
10 パネル
22 走査電極
23 維持電極
24 表示電極対
32 データ電極
51 画像信号処理回路
52 データ電極駆動回路
53 走査電極駆動回路
54 維持電極駆動回路
55 タイミング発生回路
57 APL算出回路
58 温度検出回路
59 温度センサ

Claims (2)

  1. 表示電極対とデータ電極とを有する放電セルを複数備えたプラズマディスプレイパネルと、温度センサとを備えたプラズマディスプレイ装置の駆動方法であって、
    1フィールド期間を、前記データ電極に書込みパルスを印加して前記放電セルで書込み放電を発生させる書込み期間と、輝度重みに比例係数を乗じた数の維持パルスを前記表示電極対に印加して書込み放電を発生させた放電セルで維持放電を発生させる維持期間とを有する複数のサブフィールドで構成し、
    前記温度センサの検出した温度が予め定められた温度しきい値以上のときは、前記比例係数を画像信号のAPLに依存して変化させるとともに、前記書込みパルスのパルス幅をサブフィールド毎に予め決められた標準パルス幅に設定し、
    前記温度センサの検出した温度が予め定められた前記温度しきい値未満のときは、前記比例係数を一定とするとともに、少なくとも1つのサブフィールドでの書込みパルスのパルス幅を前記標準パルス幅よりも長く設定することを特徴とするプラズマディスプレイ装置の駆動方法。
  2. 前記温度センサの検出した温度が予め定められた前記温度しきい値未満のときのサブフィールド数を、前記温度センサの検出した温度が予め定められた前記温度しきい値以上のときのサブフィールド数よりも少なく設定することを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置の駆動方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011052219A1 (ja) * 2009-11-02 2011-05-05 パナソニック株式会社 プラズマディスプレイパネルの駆動方法およびプラズマディスプレイ装置

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WO2011052219A1 (ja) * 2009-11-02 2011-05-05 パナソニック株式会社 プラズマディスプレイパネルの駆動方法およびプラズマディスプレイ装置
JPWO2011052219A1 (ja) * 2009-11-02 2013-03-14 パナソニック株式会社 プラズマディスプレイパネルの駆動方法およびプラズマディスプレイ装置

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