JP2007041473A - プラズマディスプレイパネルの駆動方法およびプラズマディスプレイ装置 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの駆動方法およびプラズマディスプレイ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】パネルを高いモード倍数で駆動する場合であっても、滑らかに階調を表示する。
【解決手段】1フィールド期間を書込み期間と維持期間とを有する複数のサブフィールドから構成し、書込み期間では走査電極に走査パルスを印加するとともにデータ電極に選択的に書込みパルスを印加して放電セルで選択的に書込み放電を発生させ、維持期間ではサブフィールド毎に設定された輝度重みに定数を乗じた数の維持パルスを走査電極および維持電極に印加して、書込み期間において選択された放電セルを発光させるための維持放電を発生させ、入力画像信号の平均輝度レベルが低いときの定数は入力画像信号の平均輝度レベルが高いときの定数よりも大きく設定し、入力画像信号の平均輝度レベルが低いときの走査パルスのパルス幅は入力画像信号の平均輝度レベルが高いときの走査パルスのパルス幅よりも短く設定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、プラズマディスプレイパネルの駆動方法およびそれを用いたプラズマディスプレイ装置に関する。
近年、プラズマディスプレイパネル(以下、「パネル」と略記する)が急成長を遂げており、大型平面ディスプレイ装置として広く利用されるようになってきた。
パネルは対向配置された前面板と背面板とから構成されている。前面板は、1対の走査電極と維持電極とからなる表示電極対が前面基板上に互いに平行に複数対形成され、それら表示電極対を覆うように前面側誘電体層および保護膜が形成されている。背面板は、背面基板上に複数の平行なデータ電極と、それらを覆うように背面側誘電体層と、さらにその上にデータ電極と平行に複数の隔壁とがそれぞれ形成され、背面側誘電体層の表面と隔壁の側面とに蛍光体層が形成されている。そして、表示電極対とデータ電極とが立体交差するように前面板と背面板とが対向配置されて密封され、内部の空間には放電ガスが封入されている。ここで表示電極対とデータ電極とが対向する部分に放電セルが形成される。このような構成のパネルにおいて、各放電セル内でガス放電により紫外線を発生させ、この紫外線でRGB各色の蛍光体を励起発光させてカラー表示を行っている。
このようなパネルを駆動する方法としてはサブフィールド法が用いられている。これは、1フィールド期間を複数のサブフィールドに分割し、それぞれのサブフィールドで各放電セルを発光させるか、発光させないかを選択制御することにより階調表示を行う方法である。サブフィールドのそれぞれは初期化期間、書込み期間および維持期間を有する。初期化期間では、放電セルで初期化放電を行い、続く書込み動作のために必要な壁電荷を形成する。加えて、放電遅れを小さくして書込み放電を安定して発生させるためのプライミング粒子(励起粒子)を発生させるという働きをもつ。このとき初期化放電による発光があり、これが表示画像のうち黒を表示する領域の輝度(以下、「黒輝度」と略記する)を決める。書込み期間では、走査電極に順次走査パルスを印加するとともにデータ電極には入力画像信号に対応した書込みパルスを印加し、走査電極とデータ電極との間および走査電極と維持電極との間で選択的に書込み放電を発生させ壁電荷形成を行う。続く維持期間では、表示すべき輝度に応じた回数の維持パルスを走査電極と維持電極との間に印加し、書込み放電による壁電荷形成を行った放電セルを選択的に放電させ発光させる。なお、サブフィールド毎の表示すべき輝度の比率を、以下「輝度重み」と呼ぶ。
このようなサブフィールド法の中でも、階調表示に関係しない発光を極力減らし、黒輝度を下げてコントラスト比を向上させるために、緩やかに変化する電圧波形を用いて初期化放電を行う方法や、維持放電を行った放電セルに対して選択的に初期化放電を行う方法等、新規な駆動方法が開示されている(特許文献1参照)。
また、暗い画像を表示する際にある程度輝度を上げて画像を見やすくする方法として、入力画像信号の平均輝度レベル(以下、「APL」と略記する)に応じて定数(以下、「モード倍数」と呼称する)を設定し、輝度重みにこの定数を乗じて維持パルス数を設定する方法が知られている(特許文献2参照)。この方法を用いると、APLが高い場合にはモード倍数を1倍モードとして画像表示を行うが、画像全体が暗くなりAPLが低下すると、1.5倍モード、2倍モード、3倍モードとモード倍数を増加する。すると、モード倍数の増加に伴って維持パルス数が増加し、表示画像の輝度が上がるので画像を見やすくすることができる。
特開2000−242224号公報 特開平11−231833号公報
ところが、モード倍数を増加させて画像の表示輝度を上げても、初期化放電による発光のみで決まる黒輝度は変化しない。したがって、黒輝度とその次に暗い階調の輝度との差(以下、これを「黒輝度差」と略記する)が大きくなり、その境界が擬似輪郭として確認されるようになり、APLの低い画像を表示したとき滑らかな階調の表示ができないという課題があった。
本発明は、パネルを高いモード倍数で駆動する場合であっても、滑らかに階調を表示することができるパネルの駆動方法およびプラズマディスプレイ装置を提供することを目的とする。
本発明は、走査電極および維持電極とデータ電極との交差部に放電セルを形成したパネルの駆動方法であって、1フィールド期間を書込み期間と維持期間とを有する複数のサブフィールドから構成し、書込み期間では走査電極に走査パルスを印加するとともにデータ電極に選択的に書込みパルスを印加して放電セルで選択的に書込み放電を発生させ、維持期間ではサブフィールド毎に設定された輝度重みに定数を乗じた数の維持パルスを走査電極および維持電極に印加して、書込み期間において選択された放電セルを発光させるための維持放電を発生させ、入力画像信号の平均輝度レベルが低いときの定数は入力画像信号の平均輝度レベルが高いときの定数よりも大きく設定し、入力画像信号の平均輝度レベルが低いときにおける輝度重みの最も小さいサブフィールドの走査パルスのパルス幅は入力画像信号の平均輝度レベルが高いときにおける輝度重みの最も小さいサブフィールドの走査パルスのパルス幅よりも短く設定することを特徴とする。これにより、パネルを高いモード倍数で駆動する場合であっても、滑らかに階調を表示することができるという効果を奏する。
また本発明は、走査電極と維持電極とデータ電極との交差部に放電セルを形成したパネルを用いたプラズマディスプレイ装置であって、1フィールド期間を書込み期間と維持期間とを有する複数のサブフィールドから構成し、書込み期間では走査電極に走査パルスを印加するとともにデータ電極に選択的に書込みパルスを印加して放電セルで選択的に書込み放電を発生させ、維持期間ではサブフィールド毎に設定された輝度重みに定数を乗じた数の維持パルスを走査電極および維持電極に印加して、書込み期間において選択された放電セルを発光させるための維持放電を発生させ、入力画像信号の平均輝度レベルが低いときの定数を入力画像信号の平均輝度レベルが高いときの定数よりも大きく設定する定数設定手段と、入力画像信号の平均輝度レベルが低いときの走査パルスのパルス幅を入力画像信号の平均輝度レベルが高いときの走査パルスのパルス幅よりも短く設定するパルス幅設定手段と、定数決定手段で決定された定数およびパルス幅決定手段で決定されたパルス幅信号に依存して各電極を駆動するタイミング信号を発生するタイミング発生手段と、タイミング信号によって、走査電極を駆動する走査ドライバ、維持電極を駆動する維持ドライバ、およびデータ電極を駆動するデータドライバとを具備したことを特徴とする。これにより、パネルを高いモード倍数で駆動する場合であっても、滑らかに階調を表示することができるプラズマディスプレイ装置を提供することができる。
本発明は、パネルを高モード倍数で駆動する場合であっても、滑らかな階調表示を実現することができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態におけるパネルについて図面を参照しながら説明する。
(実施の形態)
図1に本発明の一実施の形態に用いるパネルの要部断面を示す。図1において、パネルは、互いに対向配置された前面板1と背面板2とがその端部で、封止フリット(図示せず)により封止され、間隙に放電ガスが封入され、放電空間22が形成されている。前面板1は、ガラスからなる前面基板11上に、走査電極12と、維持電極13とで構成される表示電極対14が、複数互いに平行に形成されている。これらは、透明電極と金属電極との組み合わせで構成されている。そして、それらを覆うように、前面側誘電体層15および保護膜16が形成されている。他方、背面板2は、ガラスからなる背面基板17上に、表示電極対14に直交する方向に伸びるデータ電極18が複数形成され、それらを覆うように背面側誘電体層19が形成されている。さらに背面側誘電体層19上に、データ電極18と平行に隔壁20が複数形成されている。なお、隔壁の形状はこれに限らず、井桁状構成であってもよい。各データ電極18上の背面側誘電体層19と隔壁20との側面には、データ電極に対応してR、G、Bのいずれかの蛍光体層21が形成されている。そして、データ電極18と表示電極対14とが交差する部分の放電空間22には放電セル23が形成されている。
図2は本発明の一実施の形態におけるパネルの電極配列図である。行方向にn本の走査電極SC〜SC(図1の走査電極12)およびn本の維持電極SU〜SU(図1の維持電極13)が配列され、列方向にm本のデータ電極D〜D(図1のデータ電極18)が配列されている。そして、1対の走査電極SCおよび維持電極SU(i=1〜n)と1つのデータ電極D(k=1〜m)とが交差した部分に放電セルが形成され、放電セルは放電空間内にm×n個形成されている。
図3は本発明の一実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置の回路ブロック図である。画像信号処理回路240は入力画像信号sigをパネル100の画素数に応じた画像データに変換し、各画素の画像データを複数のサブフィールドに対応する複数のビットに分割しデータドライバ210に出力する。データドライバ210はサブフィールド毎の画像データを各データ電極D〜Dに対応する信号に変換し各データ電極D〜Dを駆動する。定数設定手段250は、入力画像信号sigのAPLに基づいてモード倍数を設定する。このとき、APLが高い場合は1倍モードに設定し、APLが下がるにつれて大きくなるように設定する。本実施の形態においては最小のモード倍数を1倍、最大のモード倍数を3倍とする。なお、モード倍数は整数に限られるわけではなく、例えば、1.2倍等に設定することも可能である。そして定数設定手段250で設定されたモード倍数はパルス幅設定手段260およびタイミング発生回路270に出力される。パルス幅設定手段260は、モード倍数に従って第1SFのパルス幅信号TCを設定してタイミング発生回路270に出力する。タイミング発生回路270は水平同期信号H、垂直同期信号V、モード倍数信号およびパルス幅信号TCに基づいてタイミング信号を発生し、走査ドライバ、維持ドライバ、データドライバへ供給する。維持ドライバ230はこのタイミング信号に基づいて維持電極SU〜SUに駆動電圧波形を供給する。走査ドライバ220はタイミング信号に基づいて走査電極SC〜SCに駆動電圧波形を供給する。データドライバ210はタイミング信号に基づいてデータ電極D〜Dに駆動電圧波形を供給する。
次に、パネルを駆動するための駆動電圧波形とその動作について説明する。図4は本発明の一実施の形態におけるパネルの各電極に印加する駆動電圧波形を示す図である。本実施の形態においては、画像信号の1フィールドを10のサブフィールド(第1SF、第2SF、・・・、第10SF)に分割し、各サブフィールドはそれぞれ(1、2、3、6、11、18、30、44、60、80)の輝度重みをもっており、第1SFは輝度重みの最も低いサブフィールドである。
図4(a)はAPLが高く1倍モードに設定された場合の駆動電圧波形を示し、図4(b)はAPLが低く3倍モードに設定された場合の駆動電圧波形を示している。まず、1倍モードの駆動電圧波形について説明する。
第1SFの初期化期間の前半部では、データ電極D〜Dおよび維持電極SU〜SUを0Vに保持し、走査電極SC〜SCに対して放電開始電圧以下となる電圧Viから放電開始電圧を超える電圧Viに向かって緩やかに上昇するランプ電圧を印加する。すると、すべての放電セルにおいて1回目の微弱な初期化放電を起こし、走査電極SC〜SC上に負の壁電圧が蓄えられるとともに維持電極SU〜SU上およびデータ電極D〜D上に正の壁電圧が蓄えられる。ここで、電極上の壁電圧とは電極を覆う誘電体層や蛍光体層上等に蓄積した壁電荷により生じる電圧を指す。
続く初期化期間の後半部では、維持電極SU〜SUを正の電圧Veに保ち、走査電極SC〜SCに電圧Viから電圧Viに向かって緩やかに下降するランプ電圧を印加する。すると、すべての放電セルにおいて2回目の微弱な初期化放電を起こし、走査電極SC〜SC上の壁電圧および維持電極SU〜SU上の壁電圧が弱められ、データ電極D〜D上の壁電圧も書込み動作に適した値に調整される。
なお黒輝度は、第1SFの初期化期間における2回の微弱な初期化放電に伴う発光で決まる。
第1SFの書込み期間では、維持電極SU〜SUに電圧Veを印加し、走査電極SC〜SCを一旦Vcに保持する。次に、データ電極D〜Dのうち1行目に発光すべき放電セルのデータ電極D(k=1〜m)に正の書込みパルス電圧Vdを印加するとともに、1行目の走査電極SCに負の走査パルス電圧Vaを印加する。すると、データ電極Dと走査電極SCとの交差部の電圧は、外部印加電圧(Vd−Va)にデータ電極D上の壁電圧および走査電極SC上の壁電圧が加算されたものとなり、放電開始電圧を超える。そして、データ電極Dと走査電極SCとの間および維持電極SUと走査電極SCとの間に書込み放電が起こり、この放電セルの走査電極SC上に正の壁電圧が蓄積され、維持電極SU上に負の壁電圧が蓄積され、データ電極D上にも負の壁電圧が蓄積される。このようにして、1行目に発光すべき放電セルで書込み放電を起こして各電極上に壁電圧を蓄積する書込み動作が行われる。一方、書込みパルス電圧Vdを印加しなかったデータ電極D(h≠k)と走査電極SCとの交差部の電圧は放電開始電圧を超えないので、書込み放電は発生しない。以上の書込み動作をn行目の放電セルに至るまで順次行い、書込み期間が終了する。
ここで1倍モードにおいては、走査電極SC〜SCに印加する走査パルス電圧のパルス幅Twを4μsと設定している。
続く維持期間では、維持電極SU〜SUを0Vに戻し、走査電極SC〜SCに維持パルス電圧Vsを印加する。このとき書込み放電を起こした放電セルにおいては、走査電極SC(i=1〜n)上と維持電極SU上との間の電圧は維持パルス電圧Vsに走査電極SC上および維持電極SU上の壁電圧の大きさが加算されたものとなり放電開始電圧を超える。そして、走査電極SCと維持電極SUとの間に維持放電が起こり発光する。書込み期間において書込み放電が起きなかった放電セルでは維持放電は発生せず、初期化期間の終了時における壁電圧状態が保持される。第1SFの輝度重みは1であるので、1倍モードにおいては第1SFの維持期間の維持パルスの数は(輝度重み)×(モード倍数)=1×1=1であるので、この時点で1倍モードの維持期間が終了する。
第2SFの初期化期間では、維持電極SU〜SUをVeに保持し、データ電極D〜Dを0Vに保持し、走査電極SC〜SCに電圧Vi’から電圧Viに向かって緩やかに下降するランプ電圧を印加する。すると前のサブフィールドの維持期間で維持放電を行った放電セルでは微弱な初期化放電が発生し、走査電極SC上および維持電極SU上の壁電圧が弱められ、データ電極D上の壁電圧も書込み動作に適した値に調整される。一方、前のサブフィールドで書込み放電および維持放電を行わなかった放電セルについては放電することはなく、前のサブフィールドの初期化期間終了時における壁電荷状態がそのまま保たれる。
第2SFの書込み期間では、第1SFと同様の書込み動作を行うが、このときの走査パルスのパルス幅Twはモード倍数に関係なく一定の値である。
続く維持期間についても、維持パルス数が(輝度重み)×(モード倍数)となる以外は第1SFの維持期間と同様の動作を行う。また、続く第3SF〜第10SFにおいても、初期化期間は第1SFまたは第2SFの初期化期間と同様であり、書込み期間も第2SFと同様であり、維持期間も維持パルス数が(輝度重み)×(モード倍数)となる以外は第2SFと同様の維持動作を行う。
次に、3倍モードの駆動電圧波形について説明する。第1SFの初期化期間については1倍モードの場合と同じであるため説明を省略する。
第1SFの書込み期間においても、1倍モードの場合と同様に、維持電極SU〜SUに電圧Veを印加し、走査電極SC〜SCに順次走査パルス電圧Vaを印加しながら、データ電極D〜Dのうち発光すべき放電セルのデータ電極D(k=1〜m)に正の書込みパルス電圧Vdを印加して書込み動作を行う。ここで3倍モードにおいては、走査電極SC〜SCに印加する走査パルス電圧のパルス幅Twを1.8μsと設定している。これは1倍モードにおける走査パルス電圧のパルス幅Tw4.0μsと比較すると1/2以下に短く設定していることになる。
続く維持期間では、維持電極SU〜SUを0Vに戻し、走査電極SC〜SCに維持パルス電圧Vsを印加し、書込み期間に書込み放電を発生した放電セルにおいて維持放電を発生させる。その後、走査電極SC〜SCを0Vに戻し、維持電極SU〜SUに維持パルス電圧Vsを印加して再び維持放電を発生させる。そしてその後、維持電極SU〜SUを0Vに戻し、走査電極SC〜SCに維持パルス電圧Vsを印加して3回目の維持放電を発生させる。こうして3倍モードの場合の維持期間においては維持パルスの数は(輝度重み)×(モード倍数)=1×3=3であり、1倍モードの3倍の維持放電が発生する。
第2SF以降の動作については、それぞれのサブフィールドにおける維持期間の維持パルス数が1倍モードの場合の3倍になっている以外は1倍モードにおける動作と同様であるため説明を省略する。
このように本実施の形態においては、輝度重みの最も小さい第1SFの書込み期間において、モード倍数が1のときは、走査電極SC〜SCの走査パルスのパルス幅Twを4μsと長く設定し、3倍モードのときには、パルス幅Twを1.8μsと短く設定している。なおこれ以外のモード倍数のときには、そのモード倍数に応じてモード倍数が小さいときには長く、モード倍数が大きくなるにつれて短くなるように、第1SFの書込み期間における走査パルスのパルス幅を1.8μs〜4μsの間の値に適宜設定する。
次に、第1SFの書込み期間における走査パルスのパルス幅をモード倍数に応じて設定する理由について説明する。上述したように、書込み期間において走査電極SCに走査パルス電圧Vaを印加し、データ電極Dに書込みパルス電圧Vdを印加すると、走査電極SCとデータ電極Dとの交差部の放電セルにおいて書込み放電が発生する。このとき1倍モードにおけるパルス幅Tw=4μsのように走査パルスのパルス幅が十分長い場合には、この書込み放電によって走査電極SC、維持電極SU、データ電極Dのそれぞれの電極上には十分な壁電圧が蓄積される。
しかしながら、3倍モードにおけるパルス幅Tw=1.8μsのように走査パルスのパルス幅が短い場合には、書込み放電の継続する時間が短く、それぞれの電極上に壁電圧を蓄積するための時間も不足するため、それぞれの電極上に蓄積される壁電圧もパルス幅が長い場合に比べ少なくなる。すると、続く維持期間における最初の維持放電では、放電セルの放電空間に印加される電圧値がこの壁電圧の少なくなる分だけ低くなり維持放電が弱くなって、輝度が1倍モードの場合よりも低下する。続く維持放電ではこの輝度低下は次第に回復していくものの、この影響を受けて2回目、3回目の維持放電も弱くなる。特に最も輝度重みの小さい第1SFは維持パルス数も少ないので、走査パルスのパルス幅が大きく輝度に影響することになる。
このように、走査パルスのパルス幅を4μsから1.8μsと短くすることにより、書込み放電で蓄積される壁電圧を少なくし、最も輝度重みの小さいサブフィールドの維持放電に伴う輝度を下げることができる。このため、黒輝度差を小さくすることができ暗い画像を表示する場合であっても滑らかに階調を表示することができるという効果を奏する。
図5は、第1SFの書込み期間における走査パルスのパルス幅を変化させたときの維持放電に伴う輝度を測定した結果を示す図である。図5で、横軸は走査パルスのパルス幅を示し、縦軸は第1SFのみを発光させたときの維持発光強度を示す。もちろんこのときの維持パルス数は一定である。そしてこのときの黒輝度は0.29cd/mであった。走査パルスのパルス幅を4.0μsから1.8μsまで短くすると、輝度は2.52cd/mから2.19cd/mへと減少し、黒輝度差は、2.23cd/mから1.90cd/mとなり、黒輝度差を約15%抑制することができた。このように、最も輝度重みの小さいサブフィールドの書込み期間における走査パルスのパルス幅を短くすることにより表示輝度を低下させ、黒輝度差を抑制するという効果を確認することができた。
なお、1フィールドを構成するサブフィールドの数および各サブフィールドの輝度重みは本実施の形態に限定されるものではなく、各サブフィールドの輝度重みの組み合わせによって階調を表示できれば、他のサブフィールド構成であっても同様の効果を得ることができる。また本実施の形態においてはモード倍数の最大値を3倍としたが本発明はこれに限定するものではなく、どのようなモード倍数であっても同様の効果を得ることができる。
本発明のパネルの駆動方法およびプラズマディスプレイ装置は、パネルを高モード倍数で駆動する場合であっても、滑らかな階調表示を実現することができるという効果を有し、映像表示用の大型ディスプレイ装置等として有用である。
本発明の一実施の形態に用いるパネルの要部断面を示す斜視図 同パネルの電極配列図 本発明の一実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置の回路ブロック図 本発明の一実施の形態におけるパネルの各電極に印加する駆動電圧波形を示す図 本発明の実施の形態における書込み走査パルスのパルス幅と表示輝度の関係を示す特性図
符号の説明
1 前面板
2 背面板
12 走査電極
13 維持電極
18 データ電極
19 背面側誘電体層
210 データドライバ
220 走査ドライバ
230 維持ドライバ
250 定数設定手段
260 パルス幅設定手段
270 タイミング発生回路

Claims (2)

  1. 走査電極および維持電極とデータ電極との交差部に放電セルを形成したプラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、
    1フィールド期間を、書込み期間と維持期間とを有する複数のサブフィールドから構成し、
    前記書込み期間では、前記走査電極に走査パルスを印加するとともにデータ電極に選択的に書込みパルスを印加して前記放電セルで選択的に書込み放電を発生させ、
    前記維持期間では、サブフィールド毎に設定された輝度重みに定数を乗じた数の維持パルスを前記走査電極および前記維持電極に印加して、前記書込み期間において選択された放電セルを発光させるための維持放電を発生させ、
    入力画像信号の平均輝度レベルが低いときの前記定数は、入力画像信号の平均輝度レベルが高いときの前記定数よりも大きく設定し、
    入力画像信号の平均輝度レベルが低いときにおける前記輝度重みの最も小さいサブフィールドの走査パルスのパルス幅は、入力画像信号の平均輝度レベルが高いときにおける前記輝度重みの最も小さいサブフィールドの走査パルスのパルス幅よりも短く設定することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  2. 走査電極と維持電極とデータ電極との交差部に放電セルを形成したプラズマディスプレイパネルを用いたプラズマディスプレイ装置であって、
    1フィールド期間を、書込み期間と維持期間とを有する複数のサブフィールドから構成し、
    前記書込み期間では、前記走査電極に走査パルスを印加するとともにデータ電極に選択的に書込みパルスを印加して前記放電セルで選択的に書込み放電を発生させ、
    前記維持期間では、サブフィールド毎に設定された輝度重みに定数を乗じた数の維持パルスを前記走査電極および前記維持電極に印加して、前記書込み期間において選択された放電セルを発光させるための維持放電を発生させ、
    入力画像信号の平均輝度レベルが低いときの前記定数を、入力画像信号の平均輝度レベルが高いときの前記定数よりも大きく設定する定数設定手段と、
    入力画像信号の平均輝度レベルが低いときの前記走査パルスのパルス幅を、入力画像信号の平均輝度レベルが高いときの前記走査パルスのパルス幅よりも短く設定するパルス幅設定手段と、
    前記定数決定手段で決定された定数および前記パルス幅決定手段で決定されたパルス幅信号に依存して各電極を駆動するタイミング信号を発生するタイミング発生手段と、
    前記タイミング信号によって、前記走査電極を駆動する走査ドライバ、前記維持電極を駆動する維持ドライバ、および前記データ電極を駆動するデータドライバとを具備したことを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
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