JP2009179452A - スタッカクレーン - Google Patents

スタッカクレーン Download PDF

Info

Publication number
JP2009179452A
JP2009179452A JP2008020891A JP2008020891A JP2009179452A JP 2009179452 A JP2009179452 A JP 2009179452A JP 2008020891 A JP2008020891 A JP 2008020891A JP 2008020891 A JP2008020891 A JP 2008020891A JP 2009179452 A JP2009179452 A JP 2009179452A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lifting platform
endless
endless suspension
stacker crane
sprocket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008020891A
Other languages
English (en)
Inventor
Akisuke Tanahashi
哲資 棚橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP2008020891A priority Critical patent/JP2009179452A/ja
Publication of JP2009179452A publication Critical patent/JP2009179452A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)

Abstract

【課題】軽量化および製品コストの低減に適した構成のスタッカクレーンを提供する。
【解決手段】スタッカクレーン1において昇降台70は無端懸架材51、52で懸吊され、無端懸架材51は、第1引っ張り強度を有する2列チェーン51aと、前記第1引っ張り強度よりも弱い第2引っ張り強度を有する1列チェーン51bとを継ぎ合わせてなり、1列チェーン51bの長さは、無端懸架材51の、昇降台70から下部スプロケット11、13を経由して駆動装置40に至る区間の最短の長さよりも短い。また、無端懸架材52は、第1引っ張り強度を有する2列チェーン52aと、前記第1引っ張り強度よりも弱い第2引っ張り強度を有する1列チェーン52bとを継ぎ合わせてなり、1列チェーン52bの長さは、無端懸架材52の、昇降台70から下部スプロケット12、13を経由して駆動装置40に至る区間の最短の長さよりも短い。
【選択図】図2

Description

本発明は、スタッカクレーンに関し、特に、スタッカクレーンの軽量化およびコスト低減を図る技術に関する。
昨今、自動倉庫が、物品の効率的な保管、物流に寄与している。自動倉庫は、一般に、複数の収納部を縦横に連ねてなるラックと、物品をラックに出し入れするスタッカクレーンとを備えてなる。
スタッカクレーンは、物品を載置して昇降可能な昇降台を備えており、制御装置による制御下で、ラックに沿って敷設されたレールを走行し昇降台を昇降させる。それにより、ラックに複数設けられる収納棚のうち所望の1つへ昇降台を位置付け、その収納棚に対して物品の移載を行う。
昇降台は、チェーンまたはワイヤといった懸架材によって懸吊され、駆動手段が懸架材を駆動するにつれて昇降するようになっている。
懸架材の荷重バランスは、昇降台が安定して昇降するための重要な要因であるため、従来、懸架材の良好な荷重バランスを得るための技術が開発されている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1は、スタッカクレーンの昇降台の左側を吊るチェーンを、左側マストの上部、右側マストの上部、右側マストの下部にそれぞれ設けられたホイールに順に掛けた後、昇降台の右側下部に接続するとともに、昇降台の右側を吊るチェーンを、右側マストの上部、右側マストの下部、左側マストの下部にそれぞれ設けられたホイールに順に掛けた後、昇降台の左側下部に接続する技術を開示している。
特許文献1のスタッカクレーンによれば、前述のようにチェーンを取り回すことで左右の荷重をバランスさせるので、特に昇降台の停止直後において慣性質量の偏りのために生じていた揺動が解消され、昇降台の円滑な昇降動作が実現される。
特開平6−9015号公報
ところで、スタッカクレーンには、円滑な昇降動作に加えて、軽量化や低コスト化など様々な要請がある。自動倉庫の高層化が進み、スタッカクレーンが背高化し続けている現状において、スタッカクレーンには、背高化による重量の増大や製品コストの増大を緩和するために適した構成が、強く求められている。
とりわけ、昇降台をスタッカクレーンの上部および下部に掛け渡された無端懸架材で吊る構成では、懸架材の全長が長くなることによるスタッカクレーンの重量やコストの増加は不可避であり、なんらかの対策の必要に迫られている。
また、スタッカクレーンを背高化しない場合でも、軽量化すれば必要な剛性が減り、部材の薄肉化などによる材料コストの低減に役立つ。
しかしながら、前述した背景技術によれば、スタッカクレーンの重量バランスを取って円滑な昇降動作を実現することはできるが、軽量化や製品コストの低減の要求に応えるための構成は開示されていない。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、軽量化および製品コストの低減に適した構成のスタッカクレーンを提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明のスタッカクレーンは、昇降台と、前記昇降台を昇降させるための駆動手段と、前記昇降台の昇降範囲の上部および下部に設けられた上部アイドラおよび下部アイドラと、両端を前記昇降台に接続されるとともに、前記上部アイドラ、前記駆動手段、および前記下部アイドラの順に掛け渡され、前記駆動手段から駆動されることによって前記昇降台を昇降させる無端懸架材とを備え、前記無端懸架材は、第1引っ張り強度を有し前記昇降台を懸吊する第1部分と、前記第1引っ張り強度よりも弱い第2引っ張り強度を有し前記昇降台から垂下する第2部分とを継ぎ合わせてなり、前記第2部分の長さは、前記無端懸架材の、前記昇降台から前記下部アイドラを経由して前記駆動手段に至る区間の最短の長さよりも短い。
この構成によれば、前記昇降台の位置によらず、前記第2部分は前記駆動手段に達しないから、前記第2部分には積荷を含む前記昇降台を懸吊するための張力がかからない。そこで、前記第2部分を引っ張り強度が弱い部材とする。引っ張り強度が弱い部材は一般に安価に手に入るため、この構成は、前記無端懸架材の全体に引っ張り強度が強い部材を用いる場合と比べて、前記スタッカクレーンのコスト低減を図る上で適している。
また、例えば、1列チェーンと2列チェーン、細いワイヤと太いワイヤといった例で示されるように、引っ張り強度が弱い部材は、同じ構造または材質で引っ張り強度が強い部材と比べて軽い。したがって、この構成は、前記無端懸架材の全体に引っ張り強度が強い部材を用いる場合と比べて、前記スタッカクレーンの軽量化を図る上でも適している。
また、前記第1部分は、第1の列数のチェーンであり、前記第2部分は、前記第1の列数よりも少ない第2の列数のチェーンであるとしてもよい。
この構成によれば、前記第1部分と前記第2部分とを同じピッチのチェーンとすることによって、前記第1部分と前記第2部分との継ぎ目が前記下部アイドラを通過する場合であっても、前記下部アイドラを前記第1部分および前記第2部分のいずれともかみ合う1つのスプロケットで実現できるから、前記スタッカクレーンの構造を簡略化する上で役立つ。
また、前記第1部分は、外径が第1の径以上のアイドラで案内可能であり、前記第2部分は、外径が前記第1の径よりも小さい第2の径のアイドラで案内可能であり、前記駆動手段は、前記昇降台が昇降範囲の下端から上端まで移動する間に、前記無端懸架材の前記第1部分および前記第2部分の継ぎ目が前記下部アイドラを通過しない位置に設けられるとしてもよい。
この構成によれば、前記下部アイドラは前記無端懸架材の前記第2部分のみを案内すればよいから、前記無端懸架材の前記第1部分を案内する前記上部アイドラと比べて、小型のアイドラで実現できる。したがって、この構成は、前記無端懸架材の全体に引っ張り強度が強い部材を用いる場合と比べて、前記下部アイドラを小型化し、前記スタッカクレーンの下部のデッドスペースの削減および軽量化を図る上で適している。
前記説明したように、本発明のスタッカクレーンによれば、昇降台を吊る無端懸架材のうち前記昇降台を懸吊するための張力がかからない第2部分を、前記張力がかかり得る第1部分と比べて、引っ張り強度が弱い部材で構成する。つまり、前記第1部分と前記第2部分とで異なる2種類の部材を継ぎ合わせて、前記無端懸架材を構成する。
この構成は、前記無端懸架材の全体を、前記昇降台を吊るために必要な引っ張り強度の部材で構成する場合と比べて、スタッカクレーンの軽量化およびコスト低減を図る上で適している。
本発明のスタッカクレーンは、昇降台を懸吊する無端懸架材を、積荷を含む昇降台の荷重がかかり得る部分とかからない部分とで、引っ張り強度が異なる2種類の部材を継ぎ合わせて構成したことを特徴とする。
以下、本発明のスタッカクレーンのいくつかの特徴的な構成について説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態におけるスタッカクレーンについて、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、第1の実施の形態におけるスタッカクレーンを備えた自動倉庫の構成の一例を示す斜視図である。図1に示される自動倉庫は、スタッカクレーン1、スタッカクレーン1の通路に沿って物品を収納する複数の収納部が縦横に設けてなるラック2、入出庫の際に物品が置かれるステーション3から構成される。
スタッカクレーン1は、下部台車10と上部台車20とをマスト31およびマスト32で連結して構成される。
下部台車10には、スタッカクレーン1がレールを走行するための、車輪および走行モータ、減速機などからなる走行装置(図示せず)が設けられる。
昇降台70は、マスト31およびマスト32に昇降可能に取り付けられ、後述する無端懸架材で懸吊されている。
マスト32には、昇降台70を昇降させるための駆動装置40が取り付けられる。駆動装置40が無端懸架材を駆動することによって、昇降台70はマスト31およびマスト32の間を昇降する。
スタッカクレーン1は、昇降台70に物品を載置し、制御装置90による制御下で、ラックに沿って床面に敷設されたレールを走行し、昇降台70を昇降させることによって、所望の収納部へ物品の出し入れを行う。
図2(A)および図2(B)は、スタッカクレーン1における無端懸架材の経路を模式的に示す正面図である。図2(A)は昇降台70が昇降範囲の下端にある場合を示し、図2(B)は昇降台70が昇降範囲の上端にある場合を示している。図2(A)および図2(B)において、図1と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
昇降台70は無端懸架材51および無端懸架材52にて懸吊されている。
無端懸架材51は、昇降台70の左側を懸吊する2列チェーン51a(太線で示す)と、昇降台70の左側から垂下する1列チェーン51b(細線で示す)とを、継ぎ目51c(黒丸で示す)で継いで構成される。
ここでは、2列チェーン51aの材質と1列チェーン51bの材質とは同じであるとして、1列チェーン51bの引っ張り強度は2列チェーン51aの引っ張り強度よりも弱いとする。
無端懸架材51は、昇降台70の左側から、上部スプロケット21、上部スプロケット23、駆動装置40、下部スプロケット13、および下部スプロケット11の順に掛け渡され、再び昇降台70の左側に接続される。
無端懸架材52も同様に、昇降台70の右側を懸吊する2列チェーン52aと、2列チェーン52aよりも弱い引っ張り強度を有し昇降台70の右側から垂下する1列チェーン52bとを、継ぎ目52cで継いで構成される。
無端懸架材52は、昇降台70の右側から、上部スプロケット22、上部スプロケット23、駆動装置40、下部スプロケット13、および下部スプロケット12の順に掛け渡され、再び昇降台70の右側に接続される。
この構成において、上部スプロケット21、上部スプロケット22、および上部スプロケット23が、上部アイドラの一例であり、下部スプロケット11、下部スプロケット12、および下部スプロケット13が、下部アイドラの一例である。
図3は、図2(A)に示される無端懸架材51の継ぎ目51c付近の拡大図である。2列チェーン51aと1列チェーン51bとが、継ぎ目51cで継ぎ合わされている構成が示されている。無端懸架材52も、同様に構成される。
図2(A)および図2(B)において、無端懸架材51および無端懸架材52は、紙面の前後方向に異なる位置に配置されており、無端懸架材51および無端懸架材52が重なって描かれる部分は、両者が並行して存在することを示している。
駆動装置40は、図示しないモータにて回動されることにより無端懸架材51および無端懸架材52を駆動する駆動スプロケット41、ならびに、無端懸架材51および無端懸架材52を駆動スプロケット41に案内する従動スプロケット42および従動スプロケット43から構成される。
下部スプロケット13、上部スプロケット23、駆動スプロケット41、従動スプロケット42、および従動スプロケット43は、いずれも無端懸架材51とかみ合うスプロケットと無端懸架材52とかみ合うスプロケットとを同軸に配して構成される。
無端懸架材51および無端懸架材52の、昇降台70から、上部スプロケット21、上部スプロケット22、および上部スプロケット23を経由して駆動スプロケット41に至る第1の区間には、積荷を含む昇降台70を懸吊するための張力(言い換えれば、荷重)がかかる。
これに対し、無端懸架材51および無端懸架材52の、昇降台70から、下部スプロケット11、下部スプロケット12、および下部スプロケット13を経由して駆動スプロケット41に至る第2の区間には、荷重がかからない。
つまり、無端懸架材51および無端懸架材52の第1の区間に要求される引っ張り強度と比べて、第2の区間に要求される引っ張り強度は小さい。
そこで、1列チェーン51bの長さを、無端懸架材51の第2の区間の最短の長さよりも短くする。また、1列チェーン52bの長さを、無端懸架材52の第2の区間の最短の長さよりも短くする。これらの第2の区間の最短の長さは、図2(A)に示されるように、昇降台70が昇降範囲の下端にある場合に得られる長さである。
この構成によれば、昇降台70の位置によらず、1列チェーン51bおよび1列チェーン52bは、いずれも駆動スプロケット41に達することがないので、1列チェーン51bおよび1列チェーン52bには積荷を含む昇降台70の荷重がかからない。
したがって、この構成は、無端懸架材51および無端懸架材52を、全長にわたって2列チェーンで構成する場合と比べて、スタッカクレーン1のコスト低減および軽量化を図る上で適している。
なお、図2(A)および図2(B)の対比から分かるように、昇降台70の位置に応じて、下部スプロケット13は、無端懸架材のチェーンの1列部分および2列部分のいずれともかみ合う必要があるため、チェーンのピッチを1列部分と2列部分とで同じにする。
そうすれば、下部スプロケット13を、チェーンの1列部分および2列部分のいずれともかみ合い、かつ継ぎ目を送ることもできる1つのスプロケットで実現することができる。下部スプロケット11および下部スプロケット12についても同じことが言える。
したがって、この構成は、スタッカクレーン1の構造を簡略化する上で役立つ。
なお、本発明のスタッカクレーンに、従来の技術である懸架材の荷重バランスを取るための構成を組み合わせてもよい。
すなわち、無端懸架材51および無端懸架材52を、それぞれ引っ張り強度が異なる2種類の部材を継ぎ合わせて構成するとともに、無端懸架材51および無端懸架材52のうち昇降台70の左側を吊る一方を上部スプロケット21、上部スプロケット23、駆動装置40、下部スプロケット13、下部スプロケット12を経由して昇降台70の右側に接続し、昇降台70の右側を吊る他方を上部スプロケット22、上部スプロケット23、駆動装置40、下部スプロケット13、下部スプロケット11を経由して昇降台70の左側に接続してもよい。
この構成は、スタッカクレーンのコスト低減および軽量化に適することに加えて、昇降台の円滑な昇降動作にも寄与する。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態における自動倉庫について、図面を参照しながら詳細に説明する。
第2の実施の形態における自動倉庫は、第1の実施の形態で説明した自動倉庫と比べて、スタッカクレーンの無端懸架材がチェーンからワイヤに変更される点で異なる。自動倉庫の全体的な構成(図1を参照)は、第2の実施の形態と第1の実施の形態とで同一であるため説明を省略し、以下では、第2の実施の形態におけるスタッカクレーン101の構成について、詳細に説明する。
図4(A)および図4(B)は、スタッカクレーン101における無端懸架材の経路を模式的に示す正面図である。図4(A)は昇降台70が昇降範囲の下端にある場合を示し、図4(B)は昇降台70が昇降範囲の上端にある場合を示している。
図4(A)および図4(B)において、図2(A)および図2(B)と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
スタッカクレーン101では、無端懸架材がチェーンからワイヤに変更されるのに対応して、図2(A)および図2(B)に示されるスタッカクレーン1と比べて、上部スプロケット21、上部スプロケット22、および上部スプロケット23がそれぞれ上部シーブ121、上部シーブ122、および上部シーブ123に変更される。
また、下部スプロケット11、下部スプロケット12、および下部スプロケット13がそれぞれ下部シーブ111、下部シーブ122、および下部シーブ113に変更される。
さらにまた、駆動装置40の駆動スプロケット41、従動スプロケット42、および従動スプロケット43を、駆動シーブ141、従動シーブ142、および従動シーブ143に変更してなる駆動装置140が設けられる。駆動装置140は、駆動装置40と比べて高所に設置される。この設置位置の変更の技術的な意義については、後述する。
昇降台70は無端懸架材151および無端懸架材152にて懸吊されている。
無端懸架材151は、昇降台70の左側を懸吊する太いワイヤ151a(太線で示す)と、昇降台70の左側から垂下する細いワイヤ151b(細線で示す)とを、継ぎ目151c(黒丸で示す)で継いで構成される。
ここでは、太いワイヤ151aの材質と細いワイヤ151bの材質とは同じであるとして、細いワイヤ151bは太いワイヤ151aと比べて弱い引っ張り強度を有しており、かつ細いワイヤ151bは太いワイヤ151aと比べて径が小さなシーブで案内可能であるとする。
無端懸架材151は、昇降台70の左側から、上部シーブ121、上部シーブ123、駆動装置140、下部シーブ113、および下部シーブ111の順に掛け渡され、再び昇降台70の左側に接続される。
無端懸架材152も同様に、昇降台70の右側を懸吊する太いワイヤ152aと、太いワイヤ152aよりも弱い引っ張り強度を有し昇降台70の右側から垂下する細いワイヤ152bとを、継ぎ目152cで継いで構成される。
無端懸架材152は、昇降台70の右側から、上部シーブ122、上部シーブ123、駆動装置140、下部シーブ113、および下部シーブ112の順に掛け渡され、再び昇降台70の右側に接続される。
この構成において、上部シーブ121、上部シーブ122、および上部シーブ123が、上部アイドラの一例であり、下部シーブ111、下部シーブ112、および下部シーブ113が、下部アイドラの一例である。
図5は、図4(A)に示される無端懸架材151の継ぎ目51c付近の拡大図である。太いワイヤ151aと細いワイヤ151bとが、継ぎ目151cで継ぎ合わされている構成が示されている。無端懸架材152も、同様に構成される。
図4(A)および図4(B)において、無端懸架材151および無端懸架材152が重複して描かれる部分は、両者が並行して存在することを示している。
駆動装置140は、図示しないモータにて回動されることにより無端懸架材151および無端懸架材152を駆動する駆動シーブ141、ならびに、無端懸架材151および無端懸架材152を駆動シーブ141に案内する従動シーブ142および従動シーブ143から構成される。
下部シーブ113、上部シーブ123、駆動シーブ141、従動シーブ142、および従動シーブ143は、いずれも無端懸架材151が巻回されるシーブと無端懸架材152が巻回されるシーブとを同軸に配して構成される。
この構成においても、第1の実施の形態のスタッカクレーンと同様に、無端懸架材151および無端懸架材152の、昇降台70から、上部シーブ121、上部シーブ122、および上部シーブ123を経由して駆動シーブ141に至る第1の区間には、積荷を含む昇降台70の荷重がかかるのに対し、無端懸架材51および無端懸架材52の、昇降台70から、下部シーブ111、下部シーブ112、および下部シーブ113を経由して駆動シーブ141に至る第2の区間には、荷重がかからない。
そこで、細いワイヤ151bの長さを、無端懸架材151の第2の区間の最短の長さよりも短くする。また、細いワイヤ152bの長さを、無端懸架材152の第2の区間の最短の長さよりも短くする。これらの第2の区間の最短の長さは、図4(A)に示されるように、昇降台70が昇降範囲の下端にある場合に得られる長さである。
また、駆動装置140が、スタッカクレーン1の駆動装置40(図2(A)および図2(B)を参照)と比べて高所に設置されることで、第2の区間の最短の長さが増大する。つまり、この構成では、無端懸架材の、細いワイヤを用いることができる部分が増えるため、スタッカクレーン101のコスト低減および軽量化を図る上で、より適している。
また、図4(A)および図4(B)の対比から分かるように、駆動装置140は、昇降台70が昇降範囲の下端から上端まで移動する間に、継ぎ目151cおよび継ぎ目152cが下部シーブ113を通過しない位置に設置される。
この構成によれば、下部シーブ113は、細いワイヤ151bおよび細いワイヤ152bのみを案内すればよいから、太いワイヤ151aおよび太いワイヤ152aを案内する上部シーブ123と比べて、小径のシーブで実現できる。下部シーブ111および下部シーブ112についても同じことが言える。
したがって、この構成は、下部シーブ111、下部シーブ112、および下部シーブ113の小型化により、スタッカクレーン101の下部のデッドスペースの削減および軽量化を図る上で適している。
なお、上述した細いワイヤおよび太いワイヤに代えて、短ピッチのチェーンおよび長ピッチのチェーンを継ぎ合わせて無端懸架材を構成してもよい。
短ピッチのチェーンは、長ピッチのチェーンと比べてより小径のスプロケットで案内でき、また、同じ材質であれば長ピッチのチェーンよりも軽いから、細いワイヤおよび太いワイヤを継ぎ合わせて無端懸架材を構成した場合の効果と同様の効果が得られる。
すなわち、短ピッチのチェーンおよび長ピッチのチェーンを継ぎ合わせて構成される無端懸架材を用いたスタッカクレーンも、本発明に含まれる。
以上、本発明のスタッカクレーンについて、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものも本発明の範囲内に含まれる。
実施の形態では、列数またはピッチが異なる2種類のチェーンを継ぎ合わせて構成される無端懸架材、および太さが異なる2種類のワイヤを継ぎ合わせて構成される無端懸架材を用いたスタッカクレーンについて説明したが、例えば、チェーンとワイヤといった異種の懸架材を継ぎ合わせて構成される無端懸架材や、ガラス繊維で強化されたベルトと強化されていないベルトとを継ぎ合わせて構成される無端懸架材を用いることもできる。
図6は、第1の実施の形態の2列チェーン51aと第2の実施の形態の細いワイヤ151bとを継ぎ合わせて構成される無端懸架材の一例を示す図である。図6に示されるように、2列チェーン51aの最終駒のブッシュに細いワイヤ151bが係止される。最終駒のブッシュは、必要に応じて補強される。
このように構成される無端懸架材を用いるスタッカクレーンでは、上部アイドラおよび駆動装置にはスプロケットが用いられ、下部アイドラにはシーブが用いられる。
第2の実施の形態で説明したように、昇降台70が昇降範囲の下端から上端まで移動する間に、2列チェーン51aと細いワイヤ151bとの継ぎ目が下部シーブ113を通過しない位置に駆動装置を設置すれば、スプロケットである上部アイドラは2列チェーン51aのみを案内し、シーブである下部アイドラは細いワイヤ151bのみを案内するから、無端懸架材に異種の懸架材が継ぎ合わされていても差し支えない。
本発明に係るスタッカクレーンは、例えば自動倉庫に利用できる。
第1の実施の形態におけるスタッカクレーンを備えた自動倉庫の構成の一例を示す斜視図 (A)および(B)スタッカクレーンにおける無端懸架材の経路を模式的に示す正面図 無端懸架材の継ぎ目付近の拡大図 (A)および(B)スタッカクレーンにおける無端懸架材の経路を模式的に示す正面図 無端懸架材の継ぎ目付近の拡大図 無端懸架材の他の構成例を示す図
符号の説明
1 スタッカクレーン
2 ラック
3 ステーション
10 下部台車
11〜13 下部スプロケット
20 上部台車
21〜23 上部スプロケット
31、32 マスト
40 駆動装置
41 駆動スプロケット
42、43 従動スプロケット
51、52 無端懸架材
51a、52a 2列チェーン
51b、52b 1列チェーン
51c、52c 継ぎ目
70 昇降台
90 制御装置
101 スタッカクレーン
111〜113 下部シーブ
121〜123 上部シーブ
140 駆動装置
141 駆動シーブ
142、143 従動シーブ
151、152 無端懸架材
151a、152a 太いワイヤ
151b、152b 細いワイヤ
151c、152c 継ぎ目

Claims (3)

  1. 昇降台と、
    前記昇降台を昇降させるための駆動手段と、
    前記昇降台の昇降範囲の上部および下部に設けられた上部アイドラおよび下部アイドラと、
    両端を前記昇降台に接続されるとともに、前記上部アイドラ、前記駆動手段、および前記下部アイドラの順に掛け渡され、前記駆動手段から駆動されることによって前記昇降台を昇降させる無端懸架材と
    を備え、
    前記無端懸架材は、第1引っ張り強度を有し前記昇降台を懸吊する第1部分と、前記第1引っ張り強度よりも弱い第2引っ張り強度を有し前記昇降台から垂下する第2部分とを継ぎ合わせてなり、
    前記第2部分の長さは、前記無端懸架材の、前記昇降台から前記下部アイドラを経由して前記駆動手段に至る区間の最短の長さよりも短い
    ことを特徴とするスタッカクレーン。
  2. 前記第1部分は、第1の列数のチェーンであり、
    前記第2部分は、前記第1の列数よりも少ない第2の列数のチェーンである
    ことを特徴とする請求項1に記載のスタッカクレーン。
  3. 前記第1部分は、外径が第1の径以上のアイドラで案内可能であり、
    前記第2部分は、外径が前記第1の径よりも小さい第2の径のアイドラで案内可能であり、
    前記駆動手段は、前記昇降台が昇降範囲の下端から上端まで移動する間に、前記無端懸架材の前記第1部分および前記第2部分の継ぎ目が前記下部アイドラを通過しない位置に設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載のスタッカクレーン。
JP2008020891A 2008-01-31 2008-01-31 スタッカクレーン Pending JP2009179452A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008020891A JP2009179452A (ja) 2008-01-31 2008-01-31 スタッカクレーン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008020891A JP2009179452A (ja) 2008-01-31 2008-01-31 スタッカクレーン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009179452A true JP2009179452A (ja) 2009-08-13

Family

ID=41033724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008020891A Pending JP2009179452A (ja) 2008-01-31 2008-01-31 スタッカクレーン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009179452A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010032889A1 (de) 2009-07-31 2011-03-10 Sumitomo Chemical Company, Limited Verfahren zur Gewinnung von Molybdän und Kobalt

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010032889A1 (de) 2009-07-31 2011-03-10 Sumitomo Chemical Company, Limited Verfahren zur Gewinnung von Molybdän und Kobalt

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4844824B2 (ja) 物品保管設備
JP2004284704A (ja) 物品搬送装置
JP2004284702A (ja) 物品搬送装置
JP2016166078A (ja) 昇降搬送装置
JP5459558B2 (ja) スタッカークレーン
JP2018118855A (ja) 昇降装置及び昇降装置を備えた収納装置
JP2007204254A (ja) スタッカクレーン
JP2009179452A (ja) スタッカクレーン
JP2013010639A (ja) 荷物を動かすシステム
JP2008074545A (ja) ユニット化した移載装置
TWI410364B (zh) 設有昇降機構之軌道行走台車
JP2018070295A (ja) 懸垂式スタッカクレーン
JP5343740B2 (ja) 昇降機構付き軌道走行台車
JP5321872B2 (ja) スタッカークレーン
JP6435704B2 (ja) 搬送保管システム
CN210047943U (zh) 一种立体夹具库
JP2003002410A (ja) 自動倉庫
JP2016199850A (ja) フォーク式駐車装置とその運転方法
JP6662472B2 (ja) スタッカクレーン
JP7293723B2 (ja) スタッカクレーン
JP4666224B2 (ja) 物品搬送設備
JP2002364203A (ja) エレベータ式立体駐車設備
JP6772851B2 (ja) スタッカクレーン
EP3889075A1 (en) A load crane for use in an automated warehouse
JP2005008390A (ja) 自動倉庫用搬送装置