JP2009179286A - 作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】クローラ式走行装置を駆動する静油圧式無段変速装置と、走行変速レバー及びステアリングハンドルと、これら走行変速レバー及びステアリングハンドルと静油圧式無段変速装置とを連結する機械的連係機構とを備えた作業車両において、前記機械的連係機構構を一旦分解して再び組み付ける場合、当該機械的連係機構を構成する揺動リンクのニュートラル調整を容易に行えるようにする。
【解決手段】機械的連係機構L1,L2を構成する揺動リンク19,22,36を、予め設定されたクローラ式走行装置2L,2Rの走行停止状態を現出する中立位置に固定自在となす簡単な構成のニュートラル調整手段Aを設けた。
【選択図】図5

Description

本発明は、クローラトラクタ等の作業車両に関する。
最近のクローラトラクタ等の作業車両は、2ポンプ2モータ方式の走行用静油圧式無段変速装置(走行用HST)を備えており、この走行用静油圧式無段変速装置を構成する2つの可変容量型油圧ポンプの斜板操作レバーと、変速操作具である主変速レバー並びに操向操作具であるステアリングハンドルとを機械的連係機構を介して連結することによって、主変速レバーによる左右の走行装置の変速操作とステアリングハンドルによる左右の走行装置の操向(旋回)操作とを自在に行えるようにしたものが採用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−128013号公報(第2−4頁、図1−図3)
ところが、上述の構成からなる作業車両のメンテナンス作業を行う場合、例えばオペレータが搭乗するキャビンを取り外してトランスミッション等の大掛かりなメンテナンス作業を行う場合には、走行用HSTと主変速レバー及びステアリングハンドルとの連係を一旦外さなければならず、そしてこのメンテナンス作業を終えた後には、これらを再び組み付けなければならない。しかし、その際に、走行用HSTと主変速レバー及びステアリングハンドルとの機械的連係機構との間の走行中立位置関係に狂いが生じる場合があり、その場合には、機械的連係機構のニュートラル位置の調整作業を行なわなければならず、この作業は正確性を要求されることから煩わしい作業であった。
本発明は、上記課題を解決することを目的としたものであって、クローラ式走行装置を駆動する静油圧式無段変速装置と、走行変速レバー及びステアリングハンドルと、これら走行変速レバー及びステアリングハンドルと静油圧式無段変速装置とを連結する機械的連係機構とを備えた作業車両において、前記機械的連係機構を構成するリンクを、予め設定されたクローラ式走行装置の走行停止状態を現出する中立位置に固定自在となすニュートラル調整手段を設けてなることを第1の特徴としている。
そして、前記ニュートラル調整手段は、リンク並びに該リンクを軸支するフレームの相互に設けた位置決め穴と、この相互の位置決め穴に亙って挿通可能な固定体によって構成することを第2の特徴としている。
更に、前記位置決め穴の一方を螺子穴になすと共に、前記固定体をボルトによって構成し、一方の螺子穴にボルトを螺合して、該ボルトの先端を他方の位置決め穴に挿通することによって、リンクを中立位置に固定することを第3の特徴としている。
請求項1の発明によれば、走行変速レバー及びステアリングハンドルと静油圧式無段変速装置とを連結する機械的連係機構を構成するリンクを、予め設定されたクローラ式走行装置の走行停止状態を現出する中立位置に固定自在となすニュートラル調整手段を設けることによって、例えばオペレータが搭乗するキャビンを取り外してトランスミッション等の大掛かりなメンテナンス作業を行う場合には、このメンテナンス作業を終えた後に、静油圧式無段変速装置と走行変速レバー及びステアリングハンドルに至る機械的連係機構を再び組み付けなければならないが、この機械的連係機構を構成するリンクのニュートラル調整作業を、前記ニュートラル調整手段により正確且つ短時間に行えるようになり作業性が向上する。
そして、請求項2の発明によれば、前記ニュートラル調整手段は、リンク並びに該リンクを軸支するフレームの相互に設けた位置決め穴と、この相互の位置決め穴に亙って挿通可能な固定体によって構成することによって、極めて簡単で安価にニュートラル調整手段を構成することができる。
更に、請求項3の発明によれば、前記位置決め穴の一方を螺子穴になすと共に、前記固定体をボルトによって構成し、一方の螺子穴にボルトを螺合して、該ボルトの先端を他方の位置決め穴に挿通することによって、ニュートラル調整をガタなく正確に行うことができる。
次に、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。図1及び図2は、作業車両の一例であるクローラトラクタ1の右側面図と、このクローラトラクタ1の走行操作系の連係機構L1を示す概略斜視図であって、クローラトラクタ1は、左右のクローラ式走行装置2L,2Rを備えている。左右のクローラ式走行装置2L,2Rは、2つの走行用油圧モータ3L,3Rと、両走行用油圧モータ3L,3Rに作動油を供給する2つの可変容量型油圧ポンプ4L,4Rとを備えた走行用静油圧式無段変速装置5によって駆動される。尚、2つの可変容量型油圧ポンプ4L,4Rは、トランスミッションケースMの上部に連設してある。
そして、2つの走行用油圧モータ3L,3Rに対応する2つの可変容量型油圧ポンプ4L,4Rは、それぞれ連結する油圧ホース6L,6Rを介して閉回路を構成しており、2つの可変容量型油圧ポンプ4L,4Rに備える斜板操作レバー7の回動操作量に応じて、2つの走行用油圧モータ3L,3Rの出力回転を変化させることができる。
各斜板操作レバー7の先端には、これら斜板操作レバー7を回動操作する操作ワイヤ8の基端側を連結する一方、この操作ワイヤ8の先端側は、詳細は後述する基板(フレーム)9に配設した走行操作系の連係機構(機械的連係機構)L1を介して走行変速レバー11に連係すると共に、前記走行操作系の連係機構L1に連係する旋回操作系の連係機構(機械的連係機構)L2を介してステアリングハンドル12に連係せしめている。
尚、クローラトラクタ1の機体フレーム13上には、図示しないエンジンを内装するボンネット14、及びオペレータが搭乗するキャビン15等を備えており、このキャビン15内には、操縦部16を構成する運転席を始め、変速操作具である走行変速レバー11、操向操作具であるステアリングハンドル12等の各種操作レバーやスイッチ類を配置している。そして、キャビン15の後方下部(機体の後部)には、ロータリ耕耘装置やウィングハロー等の各種農作業を行う作業機を連結することができる三点リンク式の作業機昇降装置17を常装している。
走行操作系の連係機構L1は、図3〜図6に示すように、走行変速レバー11の基部に連結したターンバックル式のロッドR1が連係するリンクレバー18、このリンクレバー18に連結して前方に延出するターンバックル式のロッドR2、このロッドR2に連結して前後に揺動するベルクランク(揺動体)19、このベルクランク19に連結して上方に向くターンバックル式のロッドR3、このロッドR3に連結して上下に揺動する作動アーム(揺動体)22を備えている。
更に詳しく説明すると、作動アーム22は、支点軸23を揺動支点として上下に揺動すると共に基板9を前後から挟むように二叉状に形成してある。そして、その先端部には切欠き部22aが設けてあり、この切欠き部22aにより、基板9に設けた上下方向のガイド溝9aに沿ってスライドローラ24を介しての作動軸25の自在な上下動を許容している。
そして、作動軸25の前後両端には、表裏一対の連動アーム26を連結している。各連動アーム26は、作動軸25から側方上方に向けて傾斜状に延出すると共に、揺動体27の基端部に支点軸28を介して回動自在に連結してあり、作動軸25の上下動に応じて揺動体27が左右に揺動するようになっている。尚、符号29は、揺動体27の揺動支点軸である。
上述した揺動体27には、その長手方向に円弧状のガイド溝27aを形成してあり、このガイド溝27aには、操作ロッド31の基端部がローラ32を介して係合している。そして、操作ロッド31の先端には、ベルクランク33の一端を回動軸34を介して連結すると共に、ベルクランク33の他端には、ターンバックル式のロッドR4を連結してある。
更に、このロッドR4は、垂下した状態でベルクランク33の下方に配置されているリンクレバー(揺動体)36,36´の一端に連結すると共に、リンクレバー36,36´の他端には、走行用静油圧式無段変速装置5を構成する2つの可変容量型油圧ポンプ4L,4Rの斜板操作レバー7に連係する操作ワイヤ8の基端側を連結している。
以上説明したように走行操作系の連係機構L1を構成することによって、クローラトラクタ1の変速操作具である走行速レバー11を操作すると、ロッドR1、リンクレバー18、ロッドR2、ベルクランク(揺動体)19、ロッドR3、作動アーム(揺動体)22、連動アーム26、揺動体27、操作ロッド31、ベルクランク33、ロッドR4、及びリンクレバー(揺動体)36,36´を介して、左右の操作ワイヤ8を同方向に押し引き可能であり、それによって左右のクローラ式走行装置2L,2Rを同時に変速することができる。尚、符号37は、ベルクランク33の揺動支点軸であり、また符号38,38´は、リンクレバー36,36´の揺動支点軸である。
次に、上述した走行操作系の連係機構L1に連係する旋回操作系の連係機構L2について説明する。ステアリングハンドル12のハンドル軸41の基部は、ユニバーサルジョイント42、及びベベルギヤ43,44を介して図7に示す如く小ギヤ45に連動せしめると共に、この小ギヤ45に歯合して左右に回動するセクタギヤ46を基板9に枢支している。尚、符号46aは、セクタギヤ46の回動支点軸である。また、符号47は、図示しないハンドルポストを固定するホルダである。
また、基板9の表裏面には、上下回動自在な旋回リンク48が設けてあり、その中途部に設けたローラ軸49が、セクタギヤ46の右上縁凹陥部46bと左上縁凹陥部46cにそれぞれ支承されている。尚、符号9bは、ローラ軸49を基板9の表裏に貫通させてセクタギヤ46側に突出せしめる円弧状の挿通穴、符号51は、旋回リンク48の回動支点である。
そして、旋回リンク48の先端部と、操作ロッド31の基端部、即ち揺動体27に係合するローラ32とが、連結プレート52を介して連結してあり、ステアリングハンドル12が中立位置の時は、旋回リンク48の先端部が、揺動体27の揺動支点軸29の軸心と合致するようになっている。一方、ステアリングハンドル12を操舵すると、これに連動して回動するセクタギヤ46が一方のローラ軸49を押し上げ、且つ上動する旋回リンク48が操作ロッド31を引上げて該操作ロッド31を回動させると共に、揺動体27のガイド溝27aに係合するローラ32(操作ロッド31の基端部)の係合位置をガイド溝27aに沿って変更できるようになっている。
また、走行速レバー11を中立位置とし、且つ作動軸25をガイド溝9aの中央に位置させた時は、揺動体27のガイド溝27aが操作ロッド31の回動軸34を中心とする曲率半径と同一の円弧となるように構成してあり、この時、前記操作ロッド31の回動軸34からローラ32の軸間寸法も同様の曲率半径となる。したがって、走行変速レバー11が中立位置にある時は、ステアリングハンドル12の操舵によって操作ロッド31の基端部(ローラ32)の係合位置をガイド溝27aに沿って変更させても、当該操作ロッド31は、回動軸34を中心として回動するだけである。
一方、走行変速レバー11の変速操作によって揺動体27が回動した時は、ガイド溝27aの曲率中心位置が変わり、ステアリングハンドル12の操舵によって操作ロッド31の基端部(ローラ32)の係合位置も変化するので、当該操作ロッド31は、回動軸34を中心として回動することなく、長手方向に移動してベルクランク33を揺動させることになる。これにより、前記ベルクランク33に連係するロッドR4、リンクレバー36,36´、及び操作ワイヤ8を介して2つ(左右)の走行用油圧モータ3L,3Rのうち、旋回内側の走行用油圧モータに対応する可変容量型油圧ポンプの斜板操作レバー7が回動操作され、前記旋回内側の走行用油圧モータを減速または停止せしめた減速ターンが行われる。更に、ステアリングハンドル12の操舵量が所定量を超えると、2つ(左右)の走行用油圧モータ3L,3Rのうち、旋回内側の走行用油圧モータに対応する可変容量型油圧ポンプが中立位置を経て逆転し、所謂スピンターンが行われるようになっている。尚、符号53は、旋回リンク48を付勢するスプリング機構、符号54は、セクタギヤ46の回動範囲を規制するために設けたストッパである。
以上説明したように、クローラトラクタ1は、2つの走行用油圧モータ3L,3Rに作動油を供給する2つの可変容量型油圧ポンプ4L,4Rを備えた走行用静油圧式無段変速装置5と、この2つの可変容量型油圧ポンプ4L,4Rの斜板操作レバー7に連係する機械的連係機構L1を介して左右の走行装置2L,2Rを変速操作する走行変速レバー11と、前記機械的連係機構L1に連係する機械的連係機構L2を介して左右の走行装置2L,2Rを操向操作するステアリングハンドル12とを備えているが、オペレータが搭乗するキャビン15を取り外してトランスミッション等の大掛かりなメンテナンス作業を行う場合には、2つの可変容量型油圧ポンプ4L,4Rの斜板操作レバー7から走行変速レバー11及びステアリングハンドル12に至る機械的連係機構L1,L2を一旦分解し、このメンテナンス作業を終えた後に機械的連係機構L1,L2を再び組み付けなければならない。
ところが、上述の如くメンテナンス作業を終えた後に機械的連係機構L1,L2を組み付ける際、この走機械的連係機構L1,L2を構成する複数の揺動体(揺動リンク)であるベルクランク19、作動アーム22、及びリンクレバー36の中立(ニュートラル)位置調整を正確に行わなければならず、従来は、これらベルクランク19、作動アーム22、及びリンクレバー36近傍の機体フレーム13等を基準(証)にした寸法測定によって、前記中立位置調整(ニュートラル調整)を一々行っており手間が掛かっていた。
そこで、本発明では、機械的連係機構L1,L2を構成する複数の揺動体であるベルクランク19、作動アーム22、及びリンクレバー36を中立位置に固定自在となすニュートラル調整手段Aを図5に示すようにそれぞれ設けている。このニュートラル調整手段Aは、例えば、図8に示す要部拡大図のように、ベルクランク19に形成した位置決め穴19aと、該ベルクランク19を基板9の側板55との間で揺動自在に支持するホルダ56に設けたネジ(雌ネジ)穴56aと、このネジ穴56aに螺合すると共に、ベルクランク19の位置決め穴19aに先端が挿通し得るボルト(全ネジボルト)57によって構成している。尚、作動アーム22とリンクレバー36の場合は、上述の如くボルト57が螺合するネジ穴22a,36aを設ける一方、基板9側にボルト57の先端を挿通することができる位置決め穴9c,9dを形成している。
上述したように、走行変速レバー11及びステアリングハンドル12と走行用静油圧式無段変速装置5とを連結する機械的連係機構L1,L2を構成する揺動リンク19,22,36を、予め設定された左右のクローラ式走行装置2L,2Rの走行停止状態を現出する中立位置に固定自在となす極めて簡単な構成のニュートラル調整手段Aを設けることによって、例えばオペレータが搭乗するキャビン15を取り外してトランスミッションM等の大掛かりなメンテナンス作業を行う場合には、このメンテナンス作業を終えた後に、走行用静油圧式無段変速装置5と走行変速レバー11及びステアリングハンドル12に至る機械的連係機構L1,L2を再び組み付けなければならないが、この機械的連係機構L1,L2を構成するリンク19,22,36のニュートラル調整作業を、前記ニュートラル調整手段Aにより正確且つ短時間に行えるようになり作業性が向上する。
つまり、上述の如く一旦分解した機械的連係機構L1,L2を再び組み付ける場合は、先ず機械的連係機構L1,L2を構成する揺動リンク19,22,36をニュートラル調整手段Aによって中立位置で固定する。この時、ニュートラル調整手段Aは、揺動リンク19,22,36並びに該リンク19,22,36を軸支するフレームとしての基板9及びホルダ56の相互に設けた位置決め穴9c,9d,19a,22a,36a,56aと、この相互の位置決め穴9c,9d,19a,22a,36a,56aに亙って挿通可能な固定体57によって構成してあり、前記位置決め穴9c,9d,19a,22a,36a,56aの一方を螺子穴22a,36a,56aになすと共に、前記固定体57としてボルトを採用し、一方の螺子穴22a,36a,56aにボルトを螺合して該ボルトの先端を他方の位置決め穴9c,9d,19aに挿通することによって、各揺動リンク19,22,36を中立位置においてガタなく確実に固定することができるように構成している。
しかる後に、機械的連係機構L1,L2に介装するターンバックル式のロッドR1,R2,R3,R4を、揺動リンク19,22,36(走行変速レバー11とリンクレバー18を含む)に対してガタの生じない状態に張架せしめると共に、リンクレバー36,(36´)から2つの可変容量型油圧ポンプ4L,4Rの斜板操作レバー7に至る左右の操作ワイヤ8を、当該斜板操作レバー7の中立位置を基準として張設すればよく、従来のように各揺動リンク19,22,36近傍の機体フレーム13等を基準にした寸法測定によって、これら揺動リンク19,22,36のニュートラル位置調整を一々行う必要がないので作業性が大幅に向上する。
以上説明したように機械的連係機構L1,L2に介装するターンバックル式のロッドR1,R2,R3,R4の張架、及び2つの可変容量型油圧ポンプ4L,4Rの斜板操作レバー7に連係する左右の操作ワイヤ8の張設を終え、次いで揺動リンク19,22,36を中立位置で固定せしめていたニュートラル調整手段Aの固定体57であるボルトを取り外すことによって、機械的連係機構L1,L2に関連する一連の組付け作業が完了する。
尚、前記ニュートラル調整手段Aの固定体57は、ボルトを用いた締付け固定を採用することによって、機械的連係機構L1,L2を構成する揺動リンク19,22,36を、その中立位置において極めて簡単な構成でガタなく確実に固定できるようにしてあるが、前記ボルト換えて位置決めピンを用いることも可能である。しかし、位置決めピンを用いる場合は、ターンバックル式のロッドR1,R2,R3,R4を張架せしめる際のガタつきや当該位置決めピンのタオレが生じる恐れがあり組立精度上の不安がある。
ところで、図5に示すように、リンクレバー36,(36´)に連結する左右の操作ワイヤ8は、その策端金具8aの近傍にインナーワイヤの長さを調節することができるターンバックルTを設けている。そして、このターンバックルTは、キャビン15のフロア面Fに臨ませてあり、フロア面Fに形成した図視しない覗き穴から容易に調節することができるようになっている。
また、左右の操作ワイヤ8は、キャビン15のフロア下方で機体フレーム13(左右)に囲まれた空間において三次元的に複雑に配索されており、それによりインナーワイヤの摺動抵抗が大きくなってステアリングハンドル12の操舵フィーリングに違和感を覚えることがあった。そこで本実施例では、左右の操作ワイヤ8のアウターケーシング8bを図5に示す如く機体中心C側に右下がり傾斜で取り付けることによって、左右の操作ワイヤ8を略同一平面状、即ち二次元的に配索できるように構成し、アウターケーシング8bに対するインナーワイヤの摺動抵抗の軽減を図っている。
クローラトラクタの右側面図。 クローラトラクタの走行操作系の連係機構を示す概略斜視図。 走行操作系の連係機構の構成を示す一部省略側面図。 走行操作系の連係機構の構成を示す一部省略平面図。 走行操作系及び旋回操作系の連係機構の構成を示す背面図。 旋回操作系の連係機構の構成を示す正面図。 旋回操作系の連係機構の構成を示す要部側面図。 ニュートラル調整手段の構成を示す要部拡大図(正面図)。
符号の説明
2L クローラ走行装置(左側)
2R クローラ走行装置(右側)
5 静油圧式無段変速装置
9 フレーム(基板)
9c 位置決め穴
9d 位置決め穴
11 走行変速レバー
12 ステアリングハンドル
19 リンク(ベルクランク)
19a 位置決め穴
22 リンク(作動アーム)
22a 位置決め穴(螺子穴)
36 リンク(リンクレバー)
36a 位置決め穴(螺子穴)
56 フレーム(ホルダ)
56a 位置決め穴(螺子穴)
57 固定体(ボルト)
A ニュートラル調整手段
L1 機械的連係機構(走行操作系)
L2 機械的連係機構(旋回操作系)

Claims (3)

  1. クローラ式走行装置(2L,2R)を駆動する静油圧式無段変速装置(5)と、走行変速レバー(11)及びステアリングハンドル(12)と、これら走行変速レバー(11)及びステアリングハンドル(12)と静油圧式無段変速装置(5)とを連結する機械的連係機構(L1,L2)とを備えた作業車両において、前記機械的連係機構(L1,L2)を構成するリンク(19,22,36)を、予め設定されたクローラ式走行装置(2L,2R)の走行停止状態を現出する中立位置に固定自在となすニュートラル調整手段(A)を設けてなることを特徴とする作業車両。
  2. 前記ニュートラル調整手段(A)は、リンク(19,22,36)並びに該リンク(19,22,36)を軸支するフレーム(9,56)の相互に設けた位置決め穴(9c,9d,19a,22a,36a,56a)と、この相互の位置決め穴(9c,9d,19a,22a,36a,56a)に亙って挿通可能な固定体(57)によって構成することを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記位置決め穴(9c,9d,19a,22a,36a,56a)の一方を螺子穴(22a,36a,56a)になすと共に、前記固定体(57)をボルトによって構成し、一方の螺子穴22a,36a,56a)にボルトを螺合して、該ボルトの先端を他方の位置決め穴(9c,9d,19a)に挿通することによって、リンク(19,22,36)を中立位置に固定することを特徴とする請求項2に記載の作業車両。
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