JP2009179101A - ガス発生器 - Google Patents

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達朗 田中
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Abstract

【課題】ガス発生器の大きさが同じである場合、点火器が発火してからガス発生器の外部にガスが排出されるまでの時間が、従来のものに比べ短縮された、デュアル構造のガス発生器を提供する。
【解決手段】ハウジング6内にて、第1燃焼室9とハウジング6軸方向に対向するように且つ第1ホルダ3に保持されている点火器2を包囲するようにハウジング6内周に沿って設けた筒状の第1フィルター11と、ハウジング6内にて、第2燃焼室10とハウジング6軸方向に対向するように且つ第2ホルダ5に保持されている点火器4を包囲するようにハウジング6内周に沿って設けた筒状の第2フィルター12と、第1フィルター11と第1ホルダ3に保持されている点火器2との間に設けられた第1仕切り部材13と、第2フィルター12と第2ホルダ5に保持されている点火器4との間に設けられた第2仕切り部材14とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、エアバッグ等を膨張させるガス発生器に関するものである。
ガス発生器は、例えば、下記特許文献1に開示されているようなものが公知となっている。この下記特許文献1に開示されているガス発生器は、開放端部を有する有底筒状ハウジング内に、前記開放端部とは異なる端部から前記開放端部に向かう方向に、フィルター材が装着されるフィルター室と、ガス発生剤及びエンハンサ剤が充填される燃焼室と、第一仕切り部材と、点火器とが、この順で配置されるものであって、前記エンハンサ剤が前記第一仕切り部材側に、前記ガス発生剤が前記フィルター室側に配置されると共に、前記ガス発生剤と前記エンハンサ剤との間に分離シートが設けられているものである。
特開2005−313812号公報
上記特許文献1を代表とするガス発生器においては、発生ガス量を増加させたい場合、多くのガス発生剤を充填する必要があるため、ガス発生器のハウジングを大型化して燃焼室を大型化する必要があった。このとき、例えば、上記特許文献1の図1などのガス発生器においては、ガス発生器のハウジングを大型化し、ガス発生剤を多量に充填しすぎると、ガス発生剤が燃焼する際、点火器側から燃焼するので、発生したガスの圧力により、まだ未燃焼のガス発生剤が仕切り部材側に押されて密になり、ガスが仕切り部材における孔を通過しにくくなるということがあった。したがって、点火器が発火してから、ガス発生器の外にガスが排出されるまでの時間(着火時間)が増加し、ガスのエアバッグへの流れ込みが遅れるおそれがあった。
また、点火器と燃焼室とを筒状ハウジング内に軸方向に2組有した、いわゆるデュアル構造のガス発生器であって、上記特許文献1の構造を一部に利用した場合(例えば、前記筒状ハウジング内の中央にフィルターを設けるとともに、該フィルターの周囲の前記筒状ハウジングにガス放出孔を設けて、前記長筒状ハウジングの両端部に点火器が配設されるようなものとした場合)でも、上記特許文献1と同じ理由で、発生したガスのエアバッグへの流れ込みが遅れるおそれがあった。
そこで、本発明は、いわゆるデュアル構造のガス発生器であって、例えば、ガス発生器の大きさが同じである場合、点火器が発火してからガス発生器の外部にガスが排出されるまでの時間(着火時間)が、従来のものに比べ短縮されたガス発生器を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び効果
(1) 本発明は、円筒状部材と、前記円筒状部材の一端を封止するように設けられ、前記円筒状部材の内部において点火器を保持している第1ホルダと、前記円筒状部材の他端を封止するように設けられ、前記円筒状部材の内部において点火器を保持している第2ホルダとを有したハウジングと、前記ハウジングを軸方向に仕切っている第1仕切り板とを備えたガス発生器であって、内部にガス発生剤が装填され、前記ハウジング内部において前記第1仕切り板の前記第1ホルダ側に設けられた第1燃焼室と、内部にガス発生剤が装填され、前記ハウジング内部において前記第1仕切り板の前記第2ホルダ側に設けられた第2燃焼室と、前記ハウジング内部において、前記第1燃焼室と前記ハウジング軸方向に対向するように、且つ、前記第1ホルダに保持されている点火器を包囲するように前記ハウジング内周に沿って設けられた筒状の第1フィルターと、前記ハウジング内部において、前記第2燃焼室と前記ハウジング軸方向に対向するように、且つ、前記第2ホルダに保持されている点火器を包囲するように前記ハウジング内周に沿って設けられた筒状の第2フィルターと、前記第1フィルターと前記第1ホルダに保持されている点火器との間に設けられ、少なくとも筒状部を有した第1仕切り部材と、前記第2フィルターと前記第2ホルダに保持されている点火器との間に設けられ、少なくとも筒状部を有した第2仕切り部材とをさらに備えており、前記円筒状部材が、前記第1フィルター及び前記第2フィルターの周囲に沿って設けられたガス放出孔を有し、前記第1フィルターと前記第1仕切り部材との間に第1ガス流路が設けられているとともに、前記第2フィルターと前記第2仕切り部材との間に第2ガス流路が設けられているものである。なお、前記第1仕切り部材及び前記第2仕切り部材のうち少なくとも1つが、前記筒状部の前記燃焼室側の端部を封止し、前記点火器の発火によって開口する底部を有しているカップ状部材であってもよい。
上記(1)の構成によれば、ガス発生器が作動した際、フィルターと仕切り部材との間の空間からも、ガス発生剤の燃焼により発生したガスが、迅速にフィルターを介してガス放出孔から外部へと排出されるので、例えば、ガス発生器の大きさが同じである場合、点火器が発火してからガス発生器の外部にガスが排出されるまでの時間(着火時間)が、従来のものに比べ短縮される。したがって、例えば、作動したガス発生器のガスがエアバッグに送られる場合には、エアバッグの展開を速くすることができる。特に、本発明は、長尺円筒状のガス発生器において、サイドエアバッグやカーテンエアバッグ等の小径で比較的少容量のガス発生器にも使用できるが、ガス発生量が大きく大径である運転席や助手席用のガス発生器に特に好適に使用できる。また、区画された燃焼室を有しているため、燃焼室ごとに設けられた各点火器の点火タイミングをずらすことにより、エアバッグへのガスの供給に時間差を生み出すことができるので、乗員の着座姿勢、衝突時の車速(加速度)に応じてエアバッグを展開する状況適応型のガス発生器とすることもできる。
(2) 上記(1)のガス発生器においては、前記第1フィルター及び前記第2フィルターがそれぞれ、前記円筒状部材における前記ガス放出孔が設けられている内壁部分に、ガスを一時的に溜めるガス溜まり部を介して対向している第1筒状部と、前記第1筒状部から前記燃焼室側に延設され、前記円筒状部材の内壁に環状に内接している第2筒状部とを有しているものであることが好ましい。
(3) 別の観点として、上記(1)のガス発生器においては、前記第1フィルター及び前記第2フィルターがそれぞれ、前記円筒状部材における前記ガス放出孔が設けられている内壁部分に、ガスを一時的に溜めるガス溜まり部を介して対向している第1筒状部と、前記第1筒状部から前記燃焼室側に延設され、前記第1筒状部よりも厚肉に形成されている第2筒状部とを有しており、前記第1フィルター及び前記第2フィルターをそれぞれ前記第2筒状部側から前記ハウジング内に圧入することによって、前記第2筒状部を前記円筒状部材の内壁に環状に内接させているものであってもよい。
上記(2)又は(3)の構成によれば、前記フィルターにおける第1筒状部と、前記円筒状部材における前記ガス放出孔が設けられている内壁部分との間のガス溜まり部に、ガス発生剤の燃焼により発生したガスを一時的に溜めることができる。このガス溜まり部により、ガス発生剤の燃焼により発生したガスを均圧化させることができ、ガスが最低圧力のガス放出孔に向かってフィルター内を局部的に流通する偏流現象を防止し、ガスをフィルター全体において略均一に通過させることができる。これにより、フィルターの利用効率が高くなり、ガス発生器の小型化および軽量化の要請に十分に対応することができる。
(4) 他の観点として、上記(1)のガス発生器においては、前記第1フィルター及び前記第2フィルターそれぞれの前記仕切り板側の端部が、外径側から内径側にかけて凹む部分を有しており、前記第1仕切り部材及び前記第2仕切り部材それぞれの前記仕切り板側の端部が、前記第1フィルター及び前記第2フィルターそれぞれの前記仕切り板側の端部よりも前記仕切り板側に配置されているものであってもよい。
上記(4)の構成によれば、点火器が点火された際の火炎が、フィルターに直接接することを防止できる。その結果として、フィルターの溶融変形を防止し、フィルターの性能を保持することができる。
(5) さらに、他の観点として、上記(1)のガス発生器においては、前記第2燃焼室を軸方向に仕切っている第2仕切り板を前記ハウジング内に備えており、前記第2仕切り板が、前記ガス放出孔の径より小さい径のオリフィスを有していることが好ましい。
上記(5)の構成によれば、第2燃焼室において、時間が遅れることなく発生したガスを噴出(1次噴出)し、かつ、意図的に長時間のガスの噴出(2次噴出)を行うことができるガス発生器を提供できる。
(6) また、上記(1)又は(5)のガス発生器においては、オリフィスを有し、前記第2燃焼室と前記第2フィルターとの間を仕切っている第3仕切り板を備え、前記第2仕切り部材の前記第2燃焼室側の端部が、前記第3仕切り板に設けられた孔を貫通して前記第2燃焼室内に突出しているものであってもよい。
上記(6)の構成によれば、ガスの噴出の調整をさらに容易に行うことができるガス発生器を提供できる。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係るガス発生器について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るガス発生器の断面図である。
図1において、ガス発生器1000は、円筒状部材1と、円筒状部材1の一端を封止するように設けられ、円筒状部材1の内部において点火器2を保持している金属製の第1ホルダ3と、円筒状部材1の他端を封止するように設けられ、円筒状部材1の内部において点火器4を保持している金属製のホルダ5とを有したハウジング6と、ハウジング6を軸方向に仕切っている仕切り板7と、内部にガス発生剤8が装填され、ハウジング6内部において第1仕切り板7の第1ホルダ3側に設けられた第1燃焼室9と、内部にガス発生剤8が装填され、ハウジング6内部において第1仕切り板7の第2ホルダ5側に設けられた第2燃焼室10とを備えている。さらに、ガス発生器1000は、ハウジング6内部において、第1燃焼室9とハウジング6軸方向に対向するように、且つ、第1ホルダ3に保持されている点火器2を包囲するようにハウジング6内周に沿って設けられた筒状の第1フィルター11と、ハウジング6内部において、第2燃焼室10とハウジング6軸方向に対向するように、且つ、第2ホルダ5に保持されている点火器4を包囲するようにハウジング6内周に沿って設けられた筒状の第2フィルター12と、第1フィルター11と第1ホルダ3に保持されている点火器2との間に設けられた第1仕切り部材13と、第2フィルター12と第2ホルダ5に保持されている点火器4との間に設けられた第2仕切り部材14とを備えている。そして、円筒状部材1は、フィルター11、12それぞれの周囲に沿って設けられたガス放出孔15、16を有している。
ハウジング6は、円筒状部材1の両端を封止するように、第1ホルダ3と第2ホルダ5とがそれぞれ溶接などにより溶接部17、18で固定されることによって形成されている。また、円筒状部材1は、外周から内部に向かって押圧して形成した環状凹部1a、1b、1c、1dを有しており、環状凹部1a、1bによって仕切り板7をかしめ固定している。
第1仕切り部材13は、ホルダ3側においてフィルター11と接する筒状部13aと、筒状部13aから延設され、筒状部13aよりも縮径した筒状部13bと、ホルダ3側に形成されたフランジ部13cとを有している。そして、筒状部13bは、第1燃焼室9側に開口部を有しており、フランジ部13cは、ホルダ3に設けられた突起部3aによってホルダ3にかしめ固定されている。また、円筒状の空間であるガス流路19が、筒状部13bとフィルター11との間に形成されている。同様に、第2仕切り部材14は、ホルダ5側においてフィルター12と接する筒状部14aと、筒状部14aから延設され、筒状部14aよりも縮径した筒状部14bと、ホルダ5側に形成されたフランジ部14cとを有している。そして、筒状部14bは、第2燃焼室10側に開口部を有しており、フランジ部14cは、ホルダ5に設けられた突起部5aによってホルダ5にかしめ固定されている。また、円筒状の空間であるガス流路20が、筒状部14bとフィルター12との間に形成されている。なお、ガス流路19の厚み(筒状部13bとフィルター11との間の距離)及びガス流路20の厚み(筒状部14bとフィルター12との間の距離)は、1mm〜5mmの範囲に調整されている。
ガス放出孔15、16それぞれの内側には、シール部材21、22が貼付されている。
点火器2、4はそれぞれ、ゴム等の材料で構成されるOリング23、24を介して、ホルダ3、5それぞれにカシメ等の方法により固定される。この時、点火器2とホルダ3との界面及び点火器4とホルダ5との界面は、Oリング23、24それぞれによりシール性を有する構造となる。ここで、点火器2、4は、その内部にセンサからの通電による電気エネルギーを、内部に含まれる火薬の燃焼エネルギーに変換する役割を持つものであるが、その外部の大半はモールドにより熱可塑性樹脂等で覆われ、電気的に絶縁されている。
フィルター11は、円筒状部材1におけるガス放出孔15が設けられている内壁部分に、略円筒状のガス溜まり部25を介して対向している第1筒状部11aと、第1筒状部11aから燃焼室9側に延設され、円筒状部材1の内壁に環状に内接している第2筒状部11bとを有しており、第2筒状部11bは、第1筒状部11aよりも厚肉に形成されている。また、フィルター11は、第2筒状部11b側から円筒状部材1の環状凹部1cまで圧入されており、第2筒状部11bの外径側部分が、円筒状部材1の内周及び環状凹部1cに環状に密接している。また、フィルター11の燃焼室9側の端部は、外径側から内径側にかけて凹む部分を有しており、第1仕切り部材13の燃焼室9側の端部(筒状部13bの開口部)が、フィルター11の燃焼室9側の端部よりも燃焼室9側に配置されている。
フィルター12は、円筒状部材1におけるガス放出孔16が設けられている内壁部分に、略円筒状のガス溜まり部26を介して対向している第1筒状部12aと、第1筒状部12aから燃焼室10側に延設され、円筒状部材1の内壁に環状に内接している第2筒状部12bとを有しており、第2筒状部12bは、第1筒状部12aよりも厚肉に形成されている。また、フィルター12は、第2筒状部12b側から円筒状部材1の環状凹部1dまで圧入されており、第2筒状部12bの外径側部分が、円筒状部材1の内周及び環状凹部1dに環状に密接している。また、フィルター12の燃焼室10側の端部は、外径側から内径側にかけて凹む部分を有しており、第2仕切り部材14の燃焼室10側の端部(筒状部14bの開口部)が、フィルター12の燃焼室10側の端部よりも燃焼室10側に配置されている。
次に、ガス発生器1000の作動を説明する。衝突センサが自動車の衝突を検出すると、ガス発生器1000の点火器2、4に信号を送り、点火器2、4内で点火薬(図示せず)を発火させることによって、ガス及び火炎を発生させる。点火器2、4それぞれのガス及び火炎は、第1仕切り部材13内、第2仕切り部材14内にそれぞれ噴出し、ガス発生剤8を着火燃焼させ、高温高圧のガスを発生させる。ここで、点火器2、4の発火タイミングは、ずれていてもよい。
その後、第1燃焼室9で発生した高温高圧のガスは、ガス流路19及びフィルター11の燃焼室9側の端部からフィルター11内に流入し、第2燃焼室10で発生した高温高圧のガスは、ガス流路20及びフィルター12の燃焼室10側の端部からフィルター12内に流入して、スラグ捕集及びガス冷却がなされる。そして、ガス発生剤8の燃焼が進み、ハウジング6内の第1燃焼室9側の内部及び第2燃焼室10側の内部がそれぞれ所定圧力に達すると、各ガス放出孔15、16を封止しているシール部材21、22が破裂し、各ガス放出孔15、16からエアバッグ(図示しない)に放出され、エアバッグを急速に膨張展開させる。また、ガスたまり部25によって、ガスが均圧化され、該ガスが最低圧力のガス放出孔15、16に向かってフィルター11、12内を局部的に流通する偏流現象が起こりにくくなり、該ガスはフィルター11、12全体において略均一に通過する。これにより、フィルター11、12の利用効率が高くなる。なお、点火器2、4の発火タイミングがずれている場合には、ガス放出孔15、16から放出されるガスの放出タイミングをずらすことも可能である。
本実施形態によれば、ガス発生器1000が作動した際、フィルター11と仕切り部材13との間のガス流路19、及び、フィルター11と仕切り部材13との間のガス流路20からも、ガス発生剤8の燃焼により発生したガスが、迅速にフィルター11、12を介してガス放出孔15、16から外部へと排出されるので、例えば、ガス発生器の大きさが同じである場合、点火器2、4が発火してからガス発生器1000の外部にガスが排出されるまでの時間(着火時間)が、従来のものに比べ短縮される。したがって、例えば、作動したガス発生器1000のガスがエアバッグに送られる場合には、エアバッグの展開を速くすることができる。特に、本発明は、長尺円筒状のガス発生器において、サイドエアバッグやカーテンエアバッグ等の小径で比較的少容量のガス発生器にも使用できるが、ガス発生量が大きく大径である運転席や助手席用のガス発生器に特に好適に使用できる。
また、区画された2つの燃焼室9、10を有しているため、燃焼室ごとに設けられた各点火器2、4の点火タイミングをずらすことにより、エアバッグへのガスの供給に時間差を生み出すことができるので、乗員の着座姿勢、衝突時の車速(加速度)に応じてエアバッグを展開する状況適応型のガス発生器1000とすることもできる。
また、ガス溜まり部25、26に、ガス発生剤8の燃焼により発生したガスを一時的に溜めることができる。このガス溜まり部25、26により、ガス発生剤8の燃焼により発生したガスを均圧化させることができ、ガスが最低圧力のガス放出孔15、16に向かってフィルター11、12内を局部的に流通する偏流現象を防止し、ガスをフィルター11、12全体において略均一に通過させることができる。これにより、フィルター11、12の利用効率が高くなり、ガス発生器1000の小型化および軽量化の要請に十分に対応することができる。
さらに、フィルター11の燃焼室9側の端部が、外径側から内径側にかけて凹む部分を有しており、仕切り部材13の燃焼室9側の端部(筒状部13bの開口部)が、フィルター11の燃焼室9側の端部よりも燃焼室9側に配置されているので、点火器2が点火された際の火炎が、フィルター11に直接接することを防止できる。その結果として、フィルター11の溶融変形を防止し、フィルター11の性能を保持することができる。同様に、フィルター12の燃焼室10側の端部が、外径側から内径側にかけて凹む部分を有しており、仕切り部材14の燃焼室10側の端部(筒状部14bの開口部)が、フィルター12の燃焼室10側の端部よりも燃焼室10側に配置されているので、点火器4が点火された際の火炎が、フィルター12に直接接することを防止できる。その結果として、フィルター12の溶融変形を防止し、フィルター12の性能を保持することができる。
また、ガス流路19、20を、ガス発生剤8の燃焼により発生したガスのガス溜まりとすることができる。このガス溜まりにより、ガス発生剤8の燃焼により発生したガスを均圧化させることができ、ガスが最低圧力のガス放出孔に向かってフィルター内を局部的に流通する偏流現象を防止し、ガスをフィルター全体において略均一に通過させることができる。これにより、フィルターの利用効率が高くなり、ガス発生器の小型化および軽量化の要請に十分に対応することができる。
<第1実施形態の変形例>
次に、本発明の第1実施形態の変形例に係るガス発生器について説明する。図2は、本発明の第1実施形態の変形例に係るガス発生器の断面図である。なお、第1実施形態の符号1〜12、15〜26と同様の部分には、符号31〜42、45〜56を順にふり、これらの部分の説明を省略することがある。
本変形例に係るガス発生器1001は、第1仕切り部材13及び第2仕切り部材14の代わりに、内部に伝火剤57が装填されたカップ状部材43、及び、内部に伝火剤58が装填されたカップ状部材44を用いている点が、主に第1実施形態と異なっている。カップ状部材43は、第1ホルダ33側においてフィルター41と接する筒状部43aと、筒状部43aから延設され、筒状部43aよりも縮径した筒状部43bと、ホルダ33側に形成されたフランジ部43cと、筒状部43bの燃焼室39側の端部を封止しているとともに孔43dを有した蓋部材43eとを備えており、孔43dはシール部材59で封止されている。同様に、カップ状部材44は、第2ホルダ35側においてフィルター42と接する筒状部44aと、筒状部44aから延設され、筒状部44aよりも縮径した筒状部44bと、第2ホルダ35側に形成されたフランジ部44cと、筒状部44bの燃焼室40側の端部を封止しているとともに孔44dを有した蓋部材44eとを備えており、孔44dはシール部材60で封止されている。
次に、ガス発生器1001の作動を説明する。衝突センサが自動車の衝突を検出すると、ガス発生器1001の点火器32、34に信号を送り、点火器32、34内で点火薬(図示せず)を発火させることによって、ガス及び火炎を発生させる。点火器32、34のガス及び火炎はカップ状部材43、44内にそれぞれ噴出し、伝火剤57、58を効率よく着火燃焼させる。そして、着火した伝火剤57、58から発生する火炎が、カップ状部材43、44に貼付されたシール部材59、60をそれぞれ破裂させるとともに、ガス発生剤38を着火燃焼させ、高温高圧のガスを発生させる。ここで、点火器32、34の発火タイミングは、ずれていてもよい。
その後、第1燃焼室39で発生した高温高圧のガスは、ガス流路49及びフィルター41の燃焼室39側の端部からフィルター41内に流入し、第2燃焼室40で発生した高温高圧のガスは、ガス流路50及びフィルター42の燃焼室40側の端部からフィルター42内に流入して、スラグ捕集及びガス冷却がなされる。そして、ガス発生剤38の燃焼が進み、ハウジング36内の第1燃焼室39側の内部及び第2燃焼室40側の内部がそれぞれ所定圧力に達すると、各ガス放出孔45、46を封止しているシール部材51、52が破裂し、各ガス放出孔45、46からエアバッグ(図示しない)に放出され、エアバッグを急速に膨張展開させる。また、ガスたまり部55によって、ガスが均圧化され、該ガスが最低圧力のガス放出孔45、46に向かってフィルター41、42内を局部的に流通する偏流現象が起こりにくくなり、該ガスはフィルター41、42全体において略均一に通過する。これにより、フィルター41、42の利用効率が高くなる。なお、点火器32、34の発火タイミングがずれている場合には、ガス放出孔45、46から放出されるガスの放出タイミングをずらすことも可能である。
本変形例のガス発生器1001によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るガス発生器について説明する。図3は、本発明の第2実施形態に係るガス発生器の断面図である。なお、第1実施形態の符号2〜11、15〜26と同様の部分には、符号62〜71、75〜86を順にふり、これらの部分の説明を省略することがある。
本実施形態に係るガス発生器1002は、第1実施形態に対し、(1)ガス放出孔76の径より小さい径のオリフィス91aを有しており、第2燃焼室70を軸方向に仕切って、燃焼室70a、70bを形成するための(第2の)仕切り板91が設けられている点、(2)第1仕切り部材13及び第2仕切り部材14の代わりに、内部に伝火剤87が装填されたカップ状部材73、及び、内部に伝火剤88が装填され、深さを深くしたカップ状部材74を用いている点、(3)フィルター12の代わりに、フィルター12に比べて第2筒状部72aの長さが軸方向に長くなったフィルター72を用いている点、(4)筒状部材61のホルダ65側の端部付近において、シール部材82が内側からそれぞれ貼付され且つ周方向に並んでいるガス放出孔76の列を、軸方向に2列形成した点で、主に異なっている。
なお、カップ状部材73は、第1ホルダ63側においてフィルター71と接する筒状部73aと、筒状部73aから延設され、筒状部73aよりも縮径した筒状部73bと、ホルダ63側に形成されたフランジ部73cと、筒状部73bの燃焼室69側の端部を封止しているとともに孔73dを有した蓋部材73eとを備えており、孔73dはシール部材89で封止されている。同様に、カップ状部材74は、第2ホルダ65側においてフィルター72と接する筒状部74aと、筒状部74aから延設され、筒状部74aよりも縮径した筒状部74bと、第2ホルダ65側に形成されたフランジ部74cと、筒状部74bの燃焼室70側の端部を封止しているとともに孔74dを有した蓋部材74eとを備えており、孔74dはシール部材90で封止されている。
仕切り板91は、筒状部材61を外周から内部に向かって押圧して形成した環状凹部61e、61fによってかしめ固定されている。
次に、ガス発生器1002の作動を説明する。衝突センサが自動車の衝突を検出すると、ガス発生器1002の点火器62、64に信号を送り、点火器62、64内で点火薬(図示せず)を発火させることによって、ガス及び火炎を発生させる。点火器62、64のガス及び火炎はカップ状部材73、74内にそれぞれ噴出し、伝火剤87、88を効率よく着火燃焼させる。そして、着火した伝火剤87、88から発生する火炎が、カップ状部材73、74に貼付されたシール部材89、90をそれぞれ破裂させるとともに、ガス発生剤68を着火燃焼させ、高温高圧のガスを発生させる。ここで、点火器62、64の発火タイミングは、ずれていてもよい。
その後、第1燃焼室69で発生した高温高圧のガスは、ガス流路79及びフィルター71の燃焼室69側の端部からフィルター71内に流入し、第2燃焼室70のうち燃焼室70aで発生した高温高圧のガスは、ガス流路80及びフィルター72の燃焼室70側の端部からフィルター72内に流入して、スラグ捕集及びガス冷却がなされる。このとき、燃焼室70aで発生した高温高圧のガスは、仕切り板91におけるオリフィス91aを介して燃焼室70bに火炎とともに流入し、燃焼室70b内のガス発生剤68が燃焼し始める。そして、燃焼室70a内で発生したガスに遅れて、燃焼室70b内でもガスが発生し、オリフィス91aを介して燃焼室70a内に徐々に流入する。このようにガス発生剤68の燃焼が進み、ハウジング66内の第1燃焼室69側の内部及び第2燃焼室70側の内部がそれぞれ所定圧力に達すると、各ガス放出孔75、76を封止しているシール部材81、82が破裂し、各ガス放出孔75、76からエアバッグ(図示しない)に放出され、エアバッグを急速に膨張展開させる。このとき、オリフィス91aの径はガス放出孔76に比べて小さいため、燃焼室70b内で発生したガスのうち、所望する量のガスが徐々に燃焼室70a内に流れ込むので、長時間、ガス放出孔76からガスを放出する。また、ガスたまり部85によって、ガスが均圧化され、該ガスが最低圧力のガス放出孔75、76に向かってフィルター71、72内を局部的に流通する偏流現象が起こりにくくなり、該ガスはフィルター71、72全体において略均一に通過する。これにより、フィルター71、72の利用効率が高くなる。なお、点火器62、64の発火タイミングがずれている場合には、ガス放出孔75、76から放出されるガスの放出タイミングをずらすことも可能である。
本実施形態のガス発生器1002によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第2燃焼室70の燃焼室70aにおいて、時間が遅れることなく発生したガスを噴出(1次噴出)し、第2燃焼室70の燃焼室70bにおいて、意図的に長時間のガスの噴出(2次噴出)を行うことができる。
<第2実施形態の変形例>
次に、本発明の第2実施形態の変形例に係るガス発生器について説明する。図4は、本発明の第2実施形態の変形例に係るガス発生器の断面図である。なお、第1実施形態の符号2〜11、15〜26と同様の部分には、符号102〜111、115〜126を順にふり、第2実施形態の符号72〜74、87〜91と同様の部分には、符号112〜114、127〜131を順にふって、これらの部分の説明を省略することがある。
本変形例に係るガス発生器1003は、(1)オリフィス132aを有しており、第2燃焼室110とフィルター112との間を仕切っている(第3の)仕切り板132が設けられている点、(2)カップ状部材114の底部が、仕切り板132の中央に設けられた孔を貫通して第2燃焼室110における燃焼室110aに突出している点が、第1実施形態と異なっている。
次に、ガス発生器1003の作動を説明する。衝突センサが自動車の衝突を検出すると、ガス発生器1003の点火器102、104に信号を送り、点火器102、104内で点火薬(図示せず)を発火させることによって、ガス及び火炎を発生させる。点火器102、104のガス及び火炎はカップ状部材113、114内にそれぞれ噴出し、伝火剤127、128を効率よく着火燃焼させる。そして、着火した伝火剤127、128から発生する火炎が、カップ状部材113、114に貼付されたシール部材129、130をそれぞれ破裂させるとともに、ガス発生剤108を着火燃焼させ、高温高圧のガスを発生させる。ここで、点火器102、104の発火タイミングは、ずれていてもよい。
その後、第1燃焼室109で発生した高温高圧のガスは、ガス流路119及びフィルター111の燃焼室109側の端部からフィルター111内に流入し、第2燃焼室110のうち燃焼室110aで発生した高温高圧のガスは、仕切り板132のオリフィス132aによってガス流量を調整されながら、ガス流路120及びフィルター112の燃焼室110側の端部からフィルター112内に流入して、スラグ捕集及びガス冷却がなされる。このとき、燃焼室110aで発生した高温高圧のガスは、仕切り板131におけるオリフィス131aを介して燃焼室110bに火炎とともに流入し、燃焼室110b内のガス発生剤108が燃焼し始める。そして、燃焼室110a内で発生したガスに遅れて、燃焼室110b内でもガスが発生し、オリフィス131aを介して燃焼室110a内に徐々に流入する。このようにガス発生剤108の燃焼が進み、ハウジング106内の第1燃焼室109側の内部及び第2燃焼室110側の内部がそれぞれ所定圧力に達すると、各ガス放出孔115、116を封止しているシール部材121、122が破裂し、各ガス放出孔115、116からエアバッグ(図示しない)に放出され、エアバッグを急速に膨張展開させる。このとき、オリフィス131aの径はガス放出孔116に比べて小さいため、燃焼室110b内で発生したガスのうち、所望する量のガスが徐々に燃焼室110a内に流れ込むので、長時間、ガス放出孔116からガスを放出する。また、ガスたまり部125によって、ガスが均圧化され、該ガスが最低圧力のガス放出孔115、116に向かってフィルター111、112内を局部的に流通する偏流現象が起こりにくくなり、該ガスはフィルター111、112全体において略均一に通過する。これにより、フィルター111、112の利用効率が高くなる。なお、点火器102、104の発火タイミングがずれている場合には、ガス放出孔115、116から放出されるガスの放出タイミングをずらすことも可能である。
本実施形態のガス発生器1002によれば、第2実施形態と同様の効果を得ることができるとともに、さらにガスの噴出を調整することができる。
なお、本発明は、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で設計変更できるものであり、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記各実施形態においては、ガス発生剤を粒状のものとしているが、一体成形されたガス発生剤であってもよい。
また、第1実施形態におけるガス流路19は、仕切り部材13の筒状部13bを筒状部13aよりも縮径させて、フィルター11との間に設けたものであるが、例えば、以下のように形成してもよい。すなわち、(1)第1実施形態の仕切り部材13のまま、フィルター11の燃焼室側の端部からホルダ3側の途中までの内径だけを大きくする、(2)筒状部13bの径を筒状部13aよりは小さく、第1実施形態の筒状部13bよりは大きくして、フィルター11の燃焼室側の端部からホルダ3側の途中までの内径を大きくする、(3)筒状部13bを筒状部13aと同じ径のもの(仕切り部材13全体が一定の径を有した筒状部材)として、フィルター11の燃焼室側の端部からホルダ3側の途中までの内径だけを大きくする、などし、適宜、ガス流路19の容積及びフィルター11の性能を考慮しながら形成してもよい。これは、もう一方のフィルター12及び仕切り部材14においても同様である。また、第1実施形態の変形例、第2実施形態及びその変形例においても同様である。
また、図示しないが、第1実施形態及びその変形例のガス発生器においては、仕切り部材が第2燃焼室に突出するように、第2実施形態の変形例における仕切り板132と同様の部材が設けられていてもよい。これにより、第2燃焼室からフィルターに流入するガス量の調整が可能となる。
また、振動を吸収して、ガス発生剤の粉化を防止するためのクッション材を、上記各実施形態又は各変形例における燃焼室の蓋部材側の端部、燃焼室の点火器側の端部、ハウジングの内壁などに適宜設けてもよい。
本発明の第1実施形態に係るガス発生器の断面図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係るガス発生器の断面図である。 本発明の第2実施形態に係るガス発生器の断面図である。 本発明の第2実施形態の変形例に係るガス発生器の断面図である。
符号の説明
1、31、61、101 円筒状部材
1a、1b、1c、1d、31a、31b、31c、31d、61a、61b、61c、61d、61e、61f、101a、101b、101c、101d、101e、101f、101g 環状凹部
2、4、32、34、62、64、102、104 点火器
3、5、33、35、63、65、103、105 ホルダ
3a、5a、33a、35a、63a、65a、103a、105a 突起部
6、36、66、106 ハウジング
7、37、67、107 (第1の)仕切り板
8、38、68、108 ガス発生剤
9、39、69、109 第1燃焼室
10、40、70、110 第2燃焼室
11、12、41、42、71、72、111、112 フィルター
11a、12a、41a、42a、71a、72a、111a、112a 第1筒状部
11b、12b、41b、42b、71b、72b、111b、112b 第2筒状部
13、14 仕切り部材
13a、13b、14a、14b、43a、43b、44a、44b、73a、73b、74a、74b、103a、103b、104a、104b 筒状部
13c、14c、43c、44c、73c、74c フランジ部
15、16、45、46、75、76、115、116 ガス放出孔
17、18、47、48、77、78、117、118 溶接部
19、20、49、50、79、80、119、120 ガス流路
21、22、51、52、59、60、81、82、89、90、121、122、129、130 シール部材
23、53、83、123 Oリング
25、26、55、56、85、86、125、126 ガス溜まり部
43、44、73、74、113、114 カップ状部材
43d、44d、73d、74d、113d、114d 孔
43e、44e、73e、74e、113e、114e 蓋部材
57、58、87、88、127、128 伝火剤
70a、70b、110a、110b 燃焼室
91、131 (第2の)仕切り板
91a、131a、132a オリフィス
132 (第3の)仕切り板
1000、1001、1002、1003 ガス発生器

Claims (7)

  1. 円筒状部材と、前記円筒状部材の一端を封止するように設けられ、前記円筒状部材の内部において点火器を保持している第1ホルダと、前記円筒状部材の他端を封止するように設けられ、前記円筒状部材の内部において点火器を保持している第2ホルダとを有したハウジングと、
    前記ハウジングを軸方向に仕切っている第1仕切り板とを備えたガス発生器であって、
    内部にガス発生剤が装填され、前記ハウジング内部において前記第1仕切り板の前記第1ホルダ側に設けられた第1燃焼室と、
    内部にガス発生剤が装填され、前記ハウジング内部において前記第1仕切り板の前記第2ホルダ側に設けられた第2燃焼室と、
    前記ハウジング内部において、前記第1燃焼室と前記ハウジング軸方向に対向するように、且つ、前記第1ホルダに保持されている点火器を包囲するように前記ハウジング内周に沿って設けられた筒状の第1フィルターと、
    前記ハウジング内部において、前記第2燃焼室と前記ハウジング軸方向に対向するように、且つ、前記第2ホルダに保持されている点火器を包囲するように前記ハウジング内周に沿って設けられた筒状の第2フィルターと、
    前記第1フィルターと前記第1ホルダに保持されている点火器との間に設けられ、少なくとも筒状部を有した第1仕切り部材と、
    前記第2フィルターと前記第2ホルダに保持されている点火器との間に設けられ、少なくとも筒状部を有した第2仕切り部材とをさらに備えており、
    前記円筒状部材が、前記第1フィルター及び前記第2フィルターの周囲に沿って設けられたガス放出孔を有し、
    前記第1フィルターと前記第1仕切り部材との間に第1ガス流路が設けられているとともに、前記第2フィルターと前記第2仕切り部材との間に第2ガス流路が設けられているものであることを特徴とするガス発生器。
  2. 前記第1仕切り部材及び前記第2仕切り部材のうち少なくとも1つが、
    前記筒状部の前記燃焼室側の端部を封止し、前記点火器の発火によって開口する底部を有しているカップ状部材であることを特徴とする請求項1に記載のガス発生器。
  3. 前記第1フィルター及び前記第2フィルターがそれぞれ、
    前記円筒状部材における前記ガス放出孔が設けられている内壁部分に、ガスを一時的に溜めるガス溜まり部を介して対向している第1筒状部と、
    前記第1筒状部から前記燃焼室側に延設され、前記円筒状部材の内壁に環状に内接している第2筒状部とを有しているものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のガス発生器。
  4. 前記第1フィルター及び前記第2フィルターがそれぞれ、前記円筒状部材における前記ガス放出孔が設けられている内壁部分に、ガスを一時的に溜めるガス溜まり部を介して対向している第1筒状部と、前記第1筒状部から前記燃焼室側に延設され、前記第1筒状部よりも厚肉に形成されている第2筒状部とを有しており、
    前記第1フィルター及び前記第2フィルターをそれぞれ前記第2筒状部側から前記ハウジング内に圧入することによって、前記第2筒状部を前記円筒状部材の内壁に環状に内接させているものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のガス発生器。
  5. 前記第1フィルター及び前記第2フィルターそれぞれの前記仕切り板側の端部が、外径側から内径側にかけて凹む部分を有しており、
    前記第1仕切り部材及び前記第2仕切り部材それぞれの前記仕切り板側の端部が、前記第1フィルター及び前記第2フィルターそれぞれの前記仕切り板側の端部よりも前記仕切り板側に配置されているものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のガス発生器。
  6. 前記第2燃焼室を軸方向に仕切っている第2仕切り板を前記ハウジング内に備えており、
    前記第2仕切り板が、前記ガス放出孔の径より小さい径のオリフィスを有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のガス発生器。
  7. オリフィスを有し、前記第2燃焼室と前記第2フィルターとの間を仕切っている第3仕切り板を備え、
    前記第2仕切り部材の前記第2燃焼室側の端部が、前記第3仕切り板に設けられた孔を貫通して前記第2燃焼室内に突出していることを特徴とする請求項1、2又は6に記載のガス発生器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020083773A1 (de) * 2018-10-23 2020-04-30 Trw Airbag Systems Gmbh Gasgenerator, gassackmodul, fahrzeugsicherheitssystem und verfahren zum betreiben eines gasgenerators

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WO2020083773A1 (de) * 2018-10-23 2020-04-30 Trw Airbag Systems Gmbh Gasgenerator, gassackmodul, fahrzeugsicherheitssystem und verfahren zum betreiben eines gasgenerators

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