JP2009178305A - 遊技機用基板ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技機への取付位置等によって開封した痕跡を確認する作業に悪影響が出難いようにすることが出来る。新規な構造の遊技機用基板ケースを提供することを、目的とする。
【解決手段】一方の開操作阻止機構102によってケース本体12に対する蓋部材14の開操作が阻止された状態を解除する場合には、蓋側筒部54を蓋部材14から分離するようにし、他方の開操作阻止機構108によってケース本体12に対する蓋部材14の開操作が阻止された状態を解除する場合には、本体側筒部34をケース本体12から分離するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、ケース本体と蓋部材を組み合わせることによって、制御基板を収容する基板収容空間が内部に形成される遊技機用基板ケースに関するものである。
従来から、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機の作動を制御する制御基板は、遊技機用基板ケースに収容された状態で、遊技機の裏側等の適当な位置に取り付けられている。
そこにおいて、遊技機用基板ケースは、一般に、ケース本体に蓋部材を組み合わせて、ケース本体の開口を蓋部材で覆蓋した中空箱体構造とされている。また、かかる遊技機用基板ケースにおいては、内部に収容されている制御基板への不正行為を防止するために、従来から様々な対策が施されている。
具体的には、例えば、特許文献1に示されているように、ケース本体とそれに組み付けられる蓋部材のそれぞれに筒部を設けて、これらの筒部にロックピンを挿入して固定的に保持せしめることにより、ケース本体と蓋部材の相対変位(基板ケースを開ける方向への変位)を阻止して、収容されている制御基板への不正行為を阻止するようにした遊技機用基板ケースが知られている。
また、このようなロックピンを用いた開操作阻止機構は、ロックピンによる封止状態の安定化を図るために、特許文献1に示されているように、一対設けられることが、一般的である。
ところで、遊技機用基板ケースでは、ロックピンによる封止状態とされた後に、遊技機用基板ケースを開封することが必要になる場合がある。例えば、所定の検査機関による検査がある場合には、遊技機用基板ケースを開封して、内部に収容されている制御基板を取り出す必要がある。
そこにおいて、遊技機用基板ケースの開封は、特許文献1にも記載されているように、一般的には、ケース本体に設けられた筒部と蓋部材に設けられた筒部の何れか一方を遊技機用基板ケースから分離することで行われるようになっている。これにより、遊技機用基板ケースが開封された痕跡を遊技機用基板ケースに残すことが出来るようになっている。
しかしながら、特許文献1に記載の遊技機用基板ケースにおいては、遊技機用基板ケースの封止状態の解除に際して遊技基板ケースから分離される筒部がケース本体と蓋部材の何れか一方にしか設けられていないことから、以下のような不具合が生じる。
すなわち、遊技機が設置されている遊技ホールの従業員等は、遊技機用基板ケースが開封された痕跡を利用して、遊技機用基板ケースに収容されている制御基板の検査の有無やメンテナンス等の管理をするのであるが、遊技機の裏側における遊技機用基板ケースの取付位置等によっては、遊技機用基板ケースが開封された痕跡が見難くなり、管理が難しくなるという問題があった。
なお、遊技機用基板ケースを遊技機から取り外して開封の痕跡を確認することも可能であるが、遊技機用基板ケースの脱着作業が面倒であるという問題がある。加えて、遊技ホールには、多数の遊技機が設置されていることから、全ての遊技機に対して、このような方法で確認作業をすることは、現実的ではない。
特開2007−268062号公報
ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景として為されたものであって、その解決課題とするところは、遊技機への取付位置等によって開封した痕跡を確認する作業に悪影響が出難いようにすることが出来る、新規な構造の遊技機用基板ケースを提供することにある。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。
本発明は、ケース本体に対して蓋部材が組み付けられて基板収容空間を有する箱体構造とされており、かかる基板収容空間に遊技機の制御基板を収容するようになっている遊技機用基板ケースにおいて、ケース本体の外周縁部に本体側筒部が一体的に形成されていると共に、蓋部材の外周縁部にはケース本体の本体側筒部に対応する位置に蓋側筒部が一体的に形成されており、蓋部材がケース本体に対して組み付けられた状態で、本体側筒部と蓋側筒部のそれぞれの内部空間が互いに繋がってそれら本体側筒部と蓋側筒部に跨ってロックピンが軸方向に挿入され且つかかる挿入状態に固定的に保持されて、ロックピンによって本体側筒部と蓋側筒部の相対変位を阻止することによりケース本体に対する蓋部材の開操作を阻止する開操作阻止機構が少なくとも一対設けられており、対を為す開操作阻止機構のうち一方の開操作阻止機構は、蓋側筒部を蓋部材から分離することで、かかる一方の開操作阻止機構によるケース本体に対する蓋部材の開操作阻止状態が解除されるようになっている一方、他方の開操作阻止機構は、本体側筒部をケース本体から分離することで、かかる他方の開操作阻止機構によるケース本体に対する蓋部材の開操作阻止状態が解除されるようになっており、対を為す開操作阻止機構の両方においてケース本体に対する蓋部材の開操作の阻止状態が解除されることによって、ケース本体に対する蓋部材の開操作が可能となることを、特徴とする。
このような本発明に従う構造とされた遊技機用基板ケースにおいては、一方の開操作阻止機構によってケース本体に対する蓋部材の開操作が阻止された状態を解除する場合には、蓋側筒部を蓋部材から分離するようになっており、また、他方の開操作阻止機構によってケース本体に対する蓋部材の開操作が阻止された状態を解除する場合には、本体側筒部をケース本体から分離するようになっていることから、一方の開操作阻止機構による開操作阻止状態の解除に際して蓋側筒部が分離された痕跡を蓋部材に残すことが可能になると共に、他方の開操作阻止機構による開操作阻止状態の解除に際して本体側筒部が分離された痕跡をケース本体に残すことが可能となる。
すなわち、本発明に係る遊技機用基板ケースにおいては、遊技機用基板ケースを構成するケース本体と蓋部材の両方に対して、開操作阻止機構による開操作阻止状態が解除された痕跡を残すことが可能となり、しかも、対を為す開操作阻止機構の両方において開操作阻止状態が解除されなければ、ケース本体に対する蓋部材の開操作が出来ないようになっていることから、ケース本体と蓋部材の何れか一方において開操作阻止機構による開操作阻止状態が解除された痕跡を確認すれば良くなり、開操作阻止機構による開操作阻止状態を解除した痕跡が、遊技機用基板ケースの取付位置等によって、確認し難くなることを有利に回避することが可能となる。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
図1には、本発明の一実施形態としての遊技機用基板ケース10が示されている。この遊技機用基板ケース10は、ケース本体12に対して蓋部材14が組み付けられることによって、内部に基板収容空間16が形成される箱体構造とされており、かかる基板収容空間16に制御基板18を収容した状態で、遊技機の裏側の適当な位置に取り付けられるようになっている。なお、遊技機は、パチンコ機やスロットマシン等である。
より詳細には、ケース本体12は、ポリカーボネート(PC)等の透明な硬質の合成樹脂材料によって形成されており、図2乃至4に示されているように、全体として、底板20の外周縁部に沿って全周に亘って延びる周壁22が立設されて、上側に開口する開口部24が形成された構造とされている。
そこにおいて、本実施形態では、ケース本体12の長手方向(図2における左右方向)で対向位置せしめられた一対の長手方向対向壁部26,26のそれぞれに対して、上方に開口して長手方向対向壁部26の長手方向(ケース本体12の幅方向、即ち、図2における上下方向)に延びるガイド溝28が形成されている。
また、ケース本体12の幅方向一方(図2における下方)の側壁部30には、第一の本体側筒部32と第二の本体側筒部34が、それぞれ、複数(本実施形態では、四つ)設けられている。そこにおいて、複数の第一の本体側筒部32は、ケース本体12の長手方向中央よりも長手方向一方の側で側壁部30に沿って一列に並んだ状態で纏めて設けられており、複数の第二の本体側筒部34は、ケース本体12の長手方向中央よりも長手方向他方の側で側壁部30に沿って一列に並んだ状態で纏めて設けられている。
そこにおいて、本実施形態の第一の本体側筒部32は有底円筒形状とされており、その周壁部分が、ケース本体12の幅方向一方の側壁部30に対して、取付片36によって取り付けられている。これにより、各第一の本体側筒部32がケース本体12の外周縁部としての周壁22に対して一体形成されている。
また、本実施形態では、各第一の本体側筒部32の開口方向(中心軸線が延びる方向)は、ケース本体12の開口部24の開口方向(底板20に対して略直交する方向)に対して略平行であって、且つ、ケース本体12と同じ方向に開口している。
さらに、本実施形態では、各第一の本体側筒部32の上方において、U字断面で第一の本体側筒部32の開口方向(軸方向)に延びる下段収容部38が一体形成されている。そして、下段収容部38の底壁に形成された連通孔によって、下段収容部38と第一の本体側筒部32が連通せしめられている。
更にまた、本実施形態では、各下段収容部38の上方において、コ字状断面で第一の本体側筒部32の開口方向(軸方向)に延びる上段収容部40が一体形成されている。そして、上段収容部40の底壁に形成された切欠によって、上段収容部40と下段収容部38が連通せしめられている。なお、本実施形態では、隣り合う二つの上段収容部40は、隣り合う方向に位置する側壁部(ケース本体12の幅方向に延びる側壁部)を共有している。
一方、本実施形態の第二の本体側筒部34は、矩形断面で下方に開口する枠体乃至は筒体形状とされた下側収容部42の上底壁に対して略一定の断面でストレートに延びる円筒形状とされた上側収容部44が同一中心軸線上で軸方向上方に突設された構造とされており、これら下側収容部42と上側収容部44は、下側収容部42の上底壁に形成された連通孔を通じて、相互に連通せしめられている。
特に、本実施形態では、各第二の本体側筒部34の開口方向(中心軸線が延びる方向)、即ち、下側収容部42と上側収容部44の開口方向(中心軸線が延びる方向)が、ケース本体12の開口部24の開口方向(底板20に対して略直交する方向)に対して略平行であって、且つ、ケース本体12の開口方向とは逆方向に開口している。
このような構造とされた第二の本体側筒部34は、下側収容部42が一対の取付片46,46によってケース本体12における幅方向一方の側壁部30に取り付けられている。これにより、各第二の本体側筒部34がケース本体12の外周縁部としての周壁22に対して一体形成されている。
一方、蓋部材14は、ケース本体12と同様に、ポリカーボネート(PC)等の透明な硬質の合成樹脂材料によって形成されており、図5乃至7に示されているように、全体として、天板48の外周縁部に沿って延びる周壁50が立設されて、下側に開口する開口部が形成された構造とされている。なお、本実施形態の天板48は、その幅方向(図5中の上下方向)中間部分において傾斜部分が設けられており、それによって、幅方向の両端において天板48から開口端までの距離が異ならされている。
また、蓋部材14の幅方向一方の側壁部52には、第一の蓋側筒部54と第二の蓋側筒部56が、それぞれ、複数(本実施形態では、四つ)設けられている。そこにおいて、複数の第一の蓋側筒部54は、蓋部材14の長手方向中央よりも長手方向一方の側で側壁部52に沿って一列に並んだ状態で纏めて設けられており、複数の第二の蓋側筒部56は、蓋部材14の長手方向中央よりも長手方向他方の側で側壁部52に沿って一列に並んだ状態で纏めて設けられている。
そこにおいて、本実施形態の第一の蓋側筒部54は、矩形断面で開口する枠体乃至は筒体形状とされた上側収容部58の底壁に対して略一定の断面でストレートに延びる円筒形状とされた下側収容部60が同一中心軸線上で軸方向下方に突設された構造とされており、これら上側収容部58と下側収容部60は、上側収容部58の底壁に形成された連通孔を通じて、相互に連通せしめられている。
特に、本実施形態では、各第一の蓋側筒部54の開口方向(中心軸線が延びる方向)、即ち、上側収容部58と下側収容部60の開口方向(中心軸線が延びる方向)が、蓋部材14の開口方向(天板48に略直交する方向)に対して略平行であって、且つ、蓋部材14の開口方向と反対の方向に開口している。
このような構造とされた第一の蓋側筒部54は、上側収容部58が一対の取付片62,62によって蓋部材14における幅方向一方の側壁部52に取り付けられている。これにより、各第一の蓋側筒部54が蓋部材14の外周縁部としての周壁50に対して一体形成されているのである。
一方、本実施形態の第二の蓋側筒部56は、逆向きの有底円筒形状とされており、その周壁部分が、蓋部材14の幅方向一方の側壁部52に対して、取付片64によって取り付けられている。これにより、各第二の蓋側筒部56が蓋部材14の外周縁部としての周壁50に対して一体形成されている。
また、本実施形態では、各第二の蓋側筒部56の開口方向(中心軸線が延びる方向)は、蓋部材14の開口部の開口方向(天板48に対して略直交する方向)に対して略平行であって、且つ、蓋部材14の開口方向と同じ方向に開口している。
さらに、本実施形態では,各第二の蓋側筒部56の下方において、U字断面で第二の蓋側筒部56の開口方向(軸方向)に延びる上段収容部66が一体形成されている。そして、上段収容部66の上底壁に形成された連通孔によって、上段収容部66と第二の蓋側筒部56が連通せしめられている。
更にまた、本実施形態では、各上段収容部66の下方において、コ字状断面で第二の蓋側筒部56の開口方向(軸方向)に延びる下段収容部68が一体形成されている。そして、下段収容部68の上底壁に形成された切欠によって、下段収容部68と上段収容部66が連通せしめられている。なお、本実施形態では、隣り合う二つの下段収容部68は、隣り合う方向に位置する側壁部(蓋部材14の幅方向に延びる側壁部)を共有している。
続いて、上述の如き構造とされた蓋部材14を、ケース本体12に対して組み付ける方法について、説明する。先ず、蓋部材14の長手方向(図5における左右方向)で対向位置せしめられる一対の長手方向対向壁部70,70を、ケース本体12の長手方向両端に形成された一対のガイド溝28,28に嵌め入れる。その際、ケース本体12における各ガイド溝28内に設けられた係止片72,72は、蓋部材14における各長手方向対向壁部70に形成された係止用切欠74,74内に収容位置せしめられるようになっている。なお、本実施形態の係止片72は、それぞれ、各ガイド溝28の側壁部分に対して一体的に設けられている。
そこにおいて、本実施形態では、上述の如く、蓋部材14における一対の長手方向対向壁部70,70がケース本体12における一対のガイド溝28,28に嵌め入れられた状態で、ケース本体12の底板20と蓋部材14における天板48は、天板48における傾斜部分を除いて略平行とされている。
また、図面上では明示されていないが、本実施形態では、上述の如く、ケース本体12に設けられたガイド溝28,28に対して蓋部材14における長手方向対向壁部70,70を嵌め入れる前において、制御基板18は、そこに実装されているコネクタ76が蓋部材14に形成された窓78から外部に突出した状態で、蓋部材14に対してネジ止めされるようになっている。なお、制御基板18は、所定の検査機関による検査の対象となる制御基板(具体的には、例えば、遊技機の作動を全体的に制御する主制御基板や、かかる主制御基板からの制御信号に基づいて賞媒体の払い出しを制御する払出制御基板)等である。
このような状態から係止片72が係止用切欠74に係止される方向(ケース本体12の開口部24を蓋部材14で覆蓋する方向、即ち、蓋を閉める方向))へと蓋部材14をケース本体12に対してスライド変位(本実施形態では、底板20に対して天板48を平行移動させるようなスライド変位)せしめることにより、係止片72が係止用切欠74に係止されるようになっている。これにより、ケース本体12に対して蓋部材14が組み付けられた状態となって、図1に示されているように、ケース本体12の開口部24が蓋部材14で覆蓋されて、内部に基板収容空間16が形成された箱体構造の遊技機用基板ケース10が形成されることとなる。このことから明らかなように、本実施形態では、制御基板18は、蓋部材14にネジ止めされた状態で、ケース本体12に入れられることとなる。
なお、本実施形態では、上述の如く、ケース本体12の開口部24が蓋部材14で覆蓋された状態で、図1に示されているように、ケース本体12の幅方向他方の側壁部に形成された突起80が、蓋部材14における幅方向他方の側壁部に形成された挿通孔82に嵌め入れられるようになっている。
また、上述の如く、蓋部材14をケース本体12に対してスライド変位せしめることにより、図8に示されているように、第一の蓋側筒部54における下側収容部60が第一の本体側筒部32の上方に設けられた下段収容部38内に位置せしめられると共に、第一の蓋側筒部54における上側収容部58が第一の蓋側筒部54の上段収容部40内に位置せしめられるようになっている。これにより、第一の蓋側筒部54と第一の本体側筒部32が、ケース本体12に対して蓋部材14が組み付けられた状態で、同一中心軸線上に位置せしめられるようになっている。即ち、蓋部材14において第一の本体側筒部32に対応する位置に第一の蓋側筒部54が設けられているのである。そして、上述の如く、第一の蓋側筒部54と第一の本体側筒部32が同一中心軸線上に位置せしめられることにより、第一の蓋側筒部54の内部空間84と第一の本体側筒部32の内部空間86が後述するスプリングピン92の挿入を許容する位置にあることとなる。このことから明らかなように、本実施形態では、ケース本体12に対して蓋部材14が組み付けられた状態で、第一の蓋側筒部54と第一の本体側筒部32が同一中心軸線上に位置せしめられることにより、第一の蓋側筒部54の内部空間84と第一の本体側筒部32の内部空間86が繋がった状態とされているのである。なお、本実施形態では、上述の如く、第一の蓋側筒部54と第一の本体側筒部32が同一中心軸線上に位置せしめられた状態で、第一の蓋側筒部54における下側収容部60の下端面と第一の本体側筒部32に一体形成された下段収容部38の底面との間には、隙間が形成されている。
更にまた、上述の如く、蓋部材14をケース本体12に対してスライド変位せしめると、図9に示されているように、第二の本体側筒部34における上側収容部44が第二の蓋側筒部56の下方に設けられた上段収容部66内に位置せしめられると共に、第二の本体側筒部34における下側収容部42が第二の蓋側筒部56の下段収容部68内に位置せしめられるようになっている。これにより、第二の本体側筒部34と第二の蓋側筒部56が、ケース本体12に対して蓋部材14が組み付けられた状態で、同一中心軸線上に位置せしめられるようになっている。即ち、蓋部材14において第二の蓋側筒部56に対応する位置に第二の本体側筒部34が設けられているのである。そして、上述の如く、第二の本体側筒部34と第二の蓋側筒部56が同一中心軸線上に位置せしめられることにより、第二の本体側筒部34の内部空間88と第二の蓋側筒部56の内部空間90が後述するスプリングピン92の挿入を許容する位置にあることとなる。このことから明らかなように、本実施形態では、ケース本体12に対して蓋部材14が組み付けられた状態で、第二の本体側筒部34と第二の蓋側筒部56が同一中心軸線上に位置せしめられることにより、第二の本体側筒部34の内部空間88と第二の蓋側筒部56の内部空間90が繋がった状態とされているのである。なお、本実施形態では、上述の如く、第二の本体側筒部34と第二の蓋側筒部56が同一中心軸線上に位置せしめられた状態で、第二の本体側筒部34における上側収容部44の上端面と第二の蓋側筒部56に一体形成された上段収容部66の上底面との間には、隙間が形成されている。
また、本実施形態では、底板20に対して天板48が平行移動するようにして、蓋部材14がケース本体12に対してスライド変位せしめられることにより、蓋部材14がケース本体12に対して脱着されるようになっていることから、蓋部材14がケース本体12に対して組み付けられた状態で、第一の蓋側筒部54と第一の本体側筒部32の並ぶ方向(これら第一の蓋側筒部54と第一の本体側筒部32に共通の中心軸線が延びる方向)や、第二の蓋側筒部56と第二の本体側筒部34の並ぶ方向(これら第二の蓋側筒部56と第二の本体側筒部34に共通の中心軸線が延びる方向)が、蓋部材14のケース本体12に対するスライド方向に略直交しているのである。
そして、上述の如く、同一中心軸線上に位置せしめられた第一の本体側筒部32と第一の蓋側筒部54に対して、ロックピンとしてのスプリングピン92が嵌め入れられるようになっている。また、上述の如く同一中心軸線上に位置せしめられた第二の本体側筒部34と第二の蓋側筒部56に対しても、ロックピンとしてのスプリングピン92が嵌め入れられるようになっている。なお、本実施形態では、第一の本体側筒部32と第一の蓋側筒部54に嵌め入れられるスプリングピン92と、第二の本体側筒部34と第二の蓋側筒部56に嵌め入れられるスプリングピン92は、同じであることから、一方のスプリングピン92のみをついて説明し、他方のスプリングピン92については、その詳細な説明は省略する。
本実施形態のスプリングピン92は、鉄鋼やばね鋼,ばね用ステンレス鋼等で形成されており、図10及び図11に示されているように、周方向の一部において軸方向に蛇行しながら延びる切り込み94が形成された筒形状とされている。なお、このようなスプリングピン92は、例えば、長手方向両端が鋸歯状に形成された板材を適当な機械や工具を用いて丸めること等によって、有利に形成される。また、本実施形態のスプリングピン92は、その軸方向両端の外側角部に対して、全周に亘って角取りが施されており、それによって、軸方向両端の何れの側からであっても、スプリングピン92の第一の本体側筒部32と第一の蓋側筒部54への挿し込みや第二の本体側筒部34と第二の蓋側筒部56への挿し込みが有利に行われるようになっている。
また、本実施形態では、このようなスプリングピン92に対して組付ピン96が取り付けられている。この組付ピン96は、ABS等の合成樹脂材によって形成されており、図12に示されているように、全体として矩形平板形状とされた板状片98の中央部分から厚さ方向一方の側に突出する挿入突起としての挿入軸100が一体形成された構造とされている。なお、本実施形態では、板状片98の長手方向両端の下側角部に対して板状片98の幅方向全長に亘って角取りが施されている。これにより、後述の如く、板状片98が第一の蓋側筒部54の上側収容部58内における上側開口から底壁へ移動することを有利に実現することが可能となり、また、板状片98が第二の本体側筒部34の下側収容部42内における下側開口から上底壁へ移動することを有利に実現することが可能となる。
このような構造とされた組付ピン96は、図13に示されているように、スプリングピン92の軸方向一方の端から挿入軸100が挿し込まれて固定されることにより、スプリングピン92に対して組み付けられている。そこにおいて、図面上では明示されていないが、本実施形態では、このようにして、スプリングピン92に組付ピン96が組み付けられた状態で、スプリングピン92を組付ピン96が組み付けられた側から見ると、組付ピン96における板状片98によって、スプリングピン92が覆い隠されるようになっている。
そして、上述の如く、組付ピン96が組み付けられたスプリングピン92は、図14に示されているように、組付ピン96が取り付けられていない軸方向他方の端部側から第一の蓋側筒部54に挿入されるようになっている。
これにより、スプリングピン92において第一の蓋側筒部54の下側収容部60に嵌め入れられている部分に対して、スプリングピン92を締める力が作用することとなる。その結果、スプリングピン92が元の形状に戻ろうとする力(復元力)が第一の蓋側筒部54の下側収容部60に作用することとなる。
そして、上述の如きスプリングピン92による復元力が第一の蓋側筒部54の下側収容部60に作用することによって、スプリングピン92の外周面が第一の蓋側筒部54の下側収容部60の内周面に押し当てられることとなる。その結果、スプリングピン92の外周面と第一の蓋側筒部54の下側収容部60の内周面との間にスプリングピン92の変位を阻止する方向に摩擦力が発生することとなる。
そして、上述の如く、スプリングピン92が第一の蓋側筒部54の下側収容部60に挿入された状態からスプリングピン92を摩擦力に抗して更に挿入することにより、図15に示されているように、スプリングピン92が第一の蓋側筒部54と第一の本体側筒部32とに跨って挿入された状態となる。
そこにおいて、本実施形態では、上述の如く、スプリングピン92が第一の蓋側筒部54と第一の本体側筒部32とに跨って挿入された状態で、スプリングピン92において第一の蓋側筒部54の下側収容部60に嵌め入れられている部分だけに対して、スプリングピン92を締める力が作用するようになっている。即ち、本実施形態では、スプリングピン92の軸方向変位を阻止する摩擦力が、スプリングピン92における第一の蓋側筒部54の下側収容部60に嵌め入れられている部分のみに及ぼされるようになっているのであり、その結果、本実施形態では、スプリングピン92は第一の蓋側筒部54(下側収容部60)のみに嵌められて圧入固定されているのである。
また、本実施形態では、上述の如く、スプリングピン92が第一の蓋側筒部54と第一の本体側筒部32とに跨って挿入されていると共に、スプリングピン92が第一の蓋側筒部54に嵌められて圧入固定された状態で、スプリングピン92の軸方向一方の端部は第一の蓋側筒部54内に位置せしめられていると共に、スプリングピン92の軸方向他方の端部は第一の本体側筒部32内に位置せしめられている。これにより、ケース本体12に対する蓋部材14の開操作が、第一の蓋側筒部54と第一の本体側筒部32とに跨って挿入されて、その状態に固定的に保持されているスプリングピン92で阻止されることとなる。即ち、本実施形態では、第一の蓋側筒部54と第一の本体側筒部32とスプリングピン92によって、一方の開操作阻止機構102が構成されているのである。
更にまた、本実施形態では、図14に示されている状態から更にスプリングピン92を嵌め入れる際において、スプリングピン92に固定された組付ピン96における板状片98の長手方向両端が、第一の蓋側筒部54の上側収容部58における長手方向(図14における左右方向)で対向位置せしめられる一対の対向壁部104,104に対して摺動せしめられるようになっている。
そこにおいて、本実施形態では、一対の対向壁部104,104の対向面間距離が、第一の蓋側筒部54の上側収容部58の上側開口から底壁へと行くに従って次第に短くなるようにされている。これにより、スプリングピン92に固定された組付ピン96における板状片98の長手方向両端は、第一の蓋側筒部54の上側収容部58の底壁側に行くに従って次第に第一の蓋側筒部54の上側収容部58の上側開口側への反りが大きくなるようになっている。
そして、板状片98が第一の蓋側筒部54の上側収容部58の底壁に到達すると、板状片98の長手方向両端部のそれぞれが、第一の蓋側筒部54の上側収容部58の上側開口側に反った状態から元の状態に戻ると共に、各対向壁部104の底壁付近に形成された開口穴106に入り込むようになっている。その結果、板状片98の長手方向両端部のそれぞれが、各対向壁部104に形成された開口穴106の内周面(特に、スプリングピン92の嵌め入れ方向とは反対側に位置する上側開口側の面)に係止されることにより、組付ピン96が第一の蓋側筒部54における上側収容部58の上側開口側へ変位すること、延いては、スプリングピン92の軸方向上方への変位(抜け方向への変位)が阻止されることとなる。
なお、本実施形態では、図14に示された状態、即ち、スプリングピン92が第一の蓋側筒部54に嵌め入れられて、板状片98の上面が第一の蓋側筒部54の上端面と同じ高さに位置せしめられた状態で、板状片98における幅方向両端と第一の蓋側筒部54の上側収容部58との間に隙間が形成されている。特に、本実施形態では、板状片98の上面が第一の蓋側筒部54(上側収容部58)の上端面と同じ高さに位置せしめられた状態から板状片98の長手方向両端のそれぞれが開口穴106に入り込むまでの間において、板状片98における幅方向両端と第一の蓋側筒部54の上側収容部58との間には、それぞれ、隙間が形成されるようになっている。これにより、スプリングピン92が第一の蓋側筒部54と第一の本体側筒部32とに跨って挿入された状態に至るまでの間において、板状片98の長手方向両端のみが第一の蓋側筒部54における上側収容部58の上側開口側に反るようになっている。その結果、スプリングピン92が第一の蓋側筒部54に嵌め入れられた状態からスプリングピン92が第一の蓋側筒部54と第一の本体側筒部32とに跨って挿入された状態に至るまでの抵抗を小さくすることが可能となる。
また、上述の如く、組付ピン96が組み付けられたスプリングピン92は、図16に示されているように、組付ピン96が取り付けられていない軸方向他方の端部側から第二の本体側筒部34にも挿入されるようになっている。
これにより、スプリングピン92において第二の本体側筒部34の上側収容部44に嵌め入れられている部分に対して、スプリングピン92を締める力が作用することとなる。その結果、スプリングピン92が元の形状に戻ろうとする力(復元力)が第二の本体側筒部34の上側収容部44に作用することとなる。
そして、上述の如きスプリングピン92による復元力が第二の本体側筒部34の上側収容部44に作用することによって、スプリングピン92の外周面が第二の本体側筒部34における上側収容部44の内周面に押し当てられることとなる。その結果、スプリングピン92の外周面と第二の本体側筒部34における上側収容部44の内周面との間にスプリングピン92の変位を阻止する方向に摩擦力が発生することとなる。
そして、上述の如く、スプリングピン92が第二の本体側筒部34の上側収容部44に挿入された状態からスプリングピン92を摩擦力に抗して更に挿入することにより、図17に示されているように、スプリングピン92が第二の本体側筒部34と第二の蓋側筒部56とに跨って挿入された状態となる。
そこにおいて、本実施形態では、上述の如く、スプリングピン92が第二の本体側筒部34と第二の蓋側筒部56とに跨って挿入された状態で、スプリングピン92において第二の本体側筒部34の上側収容部44に嵌め入れられている部分だけに対して、スプリングピン92を締める力が作用するようになっている。即ち、本実施形態では、スプリングピン92の軸方向変位を阻止する摩擦力が、スプリングピン92における第二の本体側筒部34の上側収容部44に嵌め入れられている部分のみに及ぼされるようになっているのであり、その結果、本実施形態では、スプリングピン92は第二の本体側筒部34(上側収容部44)のみに嵌められて圧入固定されているのである。
また、本実施形態では、上述の如く、スプリングピン92が第二の本体側筒部34と第二の蓋側筒部56とに跨って挿入されていると共に、スプリングピン92が第二の本体側筒部34に嵌められて固定された状態で、スプリングピン92の軸方向一方の端部は第二の本体側筒部34内に位置せしめられていると共に、スプリングピン92の軸方向他方の端部は第二の蓋側筒部56内に位置せしめられている。これにより、ケース本体12に対する蓋部材14の開操作が、第二の本体側筒部34と第二の蓋側筒部56とに跨って挿入されて、その状態に固定的に保持されているスプリングピン92で阻止されることとなる。即ち、本実施形態では、第二の本体側筒部34と第二の蓋側筒部56とスプリングピン92によって、他方の開操作阻止機構108が構成されているのである。
更にまた、本実施形態では、図16に示されている状態から更にスプリングピン92を嵌め入れる際において、スプリングピン92に固定された組付ピン96における板状片98の長手方向両端が、第二の本体側筒部34の下側収容部42における長手方向(図16における左右方向)で対向位置せしめられる一対の対向壁部110,110に対して摺動せしめられるようになっている。
そこにおいて、本実施形態では、一対の対向壁部110,110の対向面間距離が、第二の本体側筒部34の下側収容部42の下側開口から上底壁へと行くに従って次第に短くなるようにされている。これにより、スプリングピン92に固定された組付ピン96における板状片98の長手方向両端は、第二の本体側筒部34における下側収容部42の上底壁側に行くに従って次第に第二の本体側筒部34における下側収容部42の下側開口側への反りが大きくなるようになっている。
そして、板状片98が第二の本体側筒部34における下側収容部42の上底壁に到達すると、板状片98の長手方向両端部のそれぞれが、第二の本体側筒部34における下側収容部42の下側開口側に反った状態から元の状態に戻ると共に、各対向壁部110において上底壁付近に形成された開口穴112に入り込むようになっている。その結果、板状片98の長手方向両端部のそれぞれが、各対向壁部110に形成された開口穴112の内周面(特に、スプリングピン92の嵌め入れ方向とは反対側に位置する下側開口側の面)に係止されることにより、組付ピン96が第二の本体側筒部34における下側収容部42の下側開口側へ変位すること、延いては、スプリングピン92の軸方向上方への変位(抜け方向への変位)が阻止されることとなる。
なお、本実施形態では、図16に示された状態、即ち、スプリングピン92が第二の本体側筒部34に嵌め入れられて、板状片98の下面が第二の本体側筒部34の下端面と同じ高さに位置せしめられた状態で、板状片98における幅方向両端と第二の本体側筒部34の下側収容部42との間に隙間が形成されている。特に、本実施形態では、板状片98の下面が第二の本体側筒部34(下側収容部42)の下端面と同じ高さに位置せしめられた状態から板状片98の長手方向両端のそれぞれが開口穴112に入り込むまでの間において、板状片98における幅方向両端と第二の本体側筒部34の下側収容部42との間には、それぞれ、隙間が形成されるようになっている。これにより、スプリングピン92が第二の本体側筒部34と第二の蓋側筒部56とに跨って挿入された状態に至るまでの間において、板状片98の長手方向両端のみが第二の本体側筒部34における下側収容部42の下側開口側に反るようになっている。その結果、スプリングピン92が第二の本体側筒部34に嵌め入れられた状態からスプリングピン92が第二の本体側筒部34と第二の蓋側筒部56とに跨って挿入された状態に至るまでの抵抗を小さくすることが可能となる。
このような構造とされた遊技機用基板ケース10においては、ケース本体12に対して蓋部材14が組み付けられた状態で、ケース本体12に対する蓋部材14のスライド変位方向に交差する方向に延びる中心軸線上に位置せしめられた第一の蓋側筒部54と第一の本体側筒部32とに跨って挿入されるスプリングピン92が、第一の蓋側筒部54における下側収容部60に嵌められて圧入固定されていると共に、ケース本体12に対する蓋部材14のスライド変位方向に交差する方向に延びる中心軸線上に位置せしめられた第二の本体側筒部34と第二の蓋側筒部56とに跨って挿入されるスプリングピン92が、第二の本体側筒部34における上側収容部44に嵌められて圧入固定されていることから、ケース本体12に対する蓋部材14の開蓋方向へのスライド変位が、一方の開操作阻止機構102を構成するスプリングピン92と、他方の開操作阻止機構108を構成するスプリングピン92とによって、即ち、一対の開操作阻止機構102,108によって阻止されることとなり、その結果、遊技機用基板ケース10の封止状態が実現されるようになっている。因みに、本実施形態では、一方の開操作阻止機構102と他方の開操作阻止機構108が、それぞれ、四つずつ設けられていることから、対を為す開操作阻止機構102,108が合計で四つ設けられていることになり、遊技機用基板ケース10の封止状態を4回実現することが可能となる。
一方、遊技機用基板ケース10の封止状態を解除するには、一方の開操作阻止機構102を構成する第一の蓋側筒部54を蓋部材14に連結している一対の取付片62,62をニッパー等で切断して、第一の本体側筒部32に挿入されているスプリングピン92を第一の蓋側筒部54ごと抜き取り、一方の開操作阻止機構102による開操作阻止状態を解除すると共に、他方の開操作阻止機構108を構成する第二の本体側筒部34をケース本体12に連結している一対の取付片46,46をニッパー等で切断して、第二の蓋側筒部56に挿入されているスプリングピン92を第二の本体側筒部34ごと抜き取り、他方の開操作阻止機構108による開操作阻止状態を解除することによって、実現される。
従って、上述の如き構造とされた遊技機用基板ケース10においては、封止状態を解除すると、その痕跡がケース本体12と蓋部材14の両方に残ることとなり、遊技機用基板ケース10の取付位置等によって、遊技機用基板ケース10の封止状態を解除した痕跡が確認し難くなることを有利に回避することが可能となる。
そこにおいて、本実施形態では、ロックピンとして軸直角方向にばね作用を生ぜしめるスプリングピン92が採用されていることから、第一の蓋側筒部54における下側収容部60や第二の本体側筒部34における上側収容部44に成形時の寸法誤差があったり、遊技機用基板ケース10の周辺温度の変化があった場合でも、スプリングピン92の軸方向変位が有利に阻止されることとなる。その結果、遊技機用基板ケース10の安定した封止状態を有利に実現することが可能となる。
以上、本発明の一実施形態について詳述してきたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
例えば、前記実施形態において、ロックピンとして中実ピンを採用することも可能である。また、前記実施形態において、組付ピン96は、必ずしも必要なものではない。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
本発明の一実施形態としての遊技機用基板ケースの平面図。 同遊技機用基板ケースを構成するケース本体の平面図。 図2におけるIII−III方向の断面図。 図2におけるIV−IV方向の断面図。 図1の遊技機用基板ケースを構成する蓋部材の平面図。 図5におけるVI−VI方向の断面図。 図5におけるVII−VII方向の断面図。 ケース本体に蓋部材が組み付けられた状態での第一の本体側筒部と第一の蓋側筒部の位置関係を説明するための要部拡大断面図。 ケース本体に蓋部材が組み付けられた状態での第二の本体側筒部と第二の蓋側筒部の位置関係を説明するための要部拡大断面図。 図1の遊技機用基板ケースに採用されているスプリングピンの正面図。 図1の遊技機用基板ケースに採用されているスプリングピンの平面図。 図10に示されたスプリングピンに固定される組付ピンの正面図。 図10のスプリングピンに組付ピンが固定された状態を示す正面図。 図13のスプリングピンが第一の蓋側筒部の下側収容部に挿し込まれた状態を示す断面図。 図13のスプリングピンが第一の蓋側筒部の下側収容部と第一の本体側筒部に挿し込まれた状態を示す断面図。 図13のスプリングピンが第二の本体側筒部の上側収容部に挿し込まれた状態を示す断面図。 図13のスプリングピンが第二の本体側筒部の上側収容部と第二の蓋側筒部に挿し込まれた状態を示す断面図。
符号の説明
10:遊技機用基板ケース,12:ケース本体,14:蓋部材,16:基板収容空間,18:制御基板,32:第一の本体側筒部,34:第二の本体側筒部,54:第一の蓋側筒部,56:第二の蓋側筒部,92:スプリングピン,102:一方の開操作阻止機構,108:他方の開操作阻止機構

Claims (1)

  1. ケース本体に対して蓋部材が組み付けられて基板収容空間を有する箱体構造とされており、該基板収容空間に遊技機の制御基板を収容するようになっている遊技機用基板ケースにおいて、
    前記ケース本体の外周縁部に本体側筒部が一体的に形成されていると共に、前記蓋部材の外周縁部には該ケース本体の該本体側筒部に対応する位置に蓋側筒部が一体的に形成されており、該蓋部材が該ケース本体に対して組み付けられた状態で、該本体側筒部と該蓋側筒部のそれぞれの内部空間が互いに繋がってそれら本体側筒部と蓋側筒部に跨ってロックピンが軸方向に挿入され且つかかる挿入状態に固定的に保持されて、該ロックピンによって該本体側筒部と該蓋側筒部の相対変位が阻止されることにより該ケース本体に対する該蓋部材の開操作が阻止される開操作阻止機構が少なくとも一対設けられており、対を為す該開操作阻止機構のうち一方の開操作阻止機構は該蓋側筒部を該蓋部材から分離することで該一方の開操作阻止機構による該ケース本体に対する該蓋部材の開操作の阻止状態が解除されるようになっている一方、他方の該開操作阻止機構は該本体側筒部を該ケース本体から分離することで該他方の開操作阻止機構による該ケース本体に対する該蓋部材の開操作の阻止状態が解除されるようになっており、対を為す該開操作阻止機構の両方において該ケース本体に対する該蓋部材の開操作の阻止状態が解除されることによって、該ケース本体に対する該蓋部材の開操作が可能となることを特徴とする遊技機用基板ケース。
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