JP2009178008A - 電力供給システム、アウトレット及び電気機器 - Google Patents

電力供給システム、アウトレット及び電気機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2009178008A
JP2009178008A JP2008016914A JP2008016914A JP2009178008A JP 2009178008 A JP2009178008 A JP 2009178008A JP 2008016914 A JP2008016914 A JP 2008016914A JP 2008016914 A JP2008016914 A JP 2008016914A JP 2009178008 A JP2009178008 A JP 2009178008A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
power supply
power
ringing
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008016914A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyotaka Takehara
清隆 竹原
Kenji Nakakita
賢二 中北
Tadashi Matsumoto
正 松本
Yoshihiro Tanigawa
嘉浩 谷川
Akihiro Kikuchi
彰洋 菊池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Electric Works Co Ltd filed Critical Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority to JP2008016914A priority Critical patent/JP2009178008A/ja
Publication of JP2009178008A publication Critical patent/JP2009178008A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02B90/20Smart grids as enabling technology in buildings sector

Abstract

【課題】電気機器のオン状態とオフ状態とが切り替わったときに、通信できない期間を短縮することができる。
【解決手段】直流アウトレット(直流コンセント131、引掛シーリング132)及び直流機器102に備えられる分離部は、直流電力供給部101からの電圧を直流電圧と通信信号に分離する。直流アウトレット及び直流機器102に備えられるコンデンサは、直流機器102がオフ状態であるとき、直流電力供給部101からの直流電力によって充電される。直流機器102をオフ状態からオン状態に切り替えるための設定操作が行われると、直流機器102の主機能部への印加電圧が瞬時に高くなるため、印加電圧及び直流供給線路Wdc上の電圧にリンギングが発生するが、コンデンサの充放電によってリンギングを緩和することができるため、実際の主機能部への印加電圧及び直流供給線路Wdc上の電圧は、リンギングの発生期間が短くなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、直流電圧に通信信号を重畳させることによって通信を行う電力供給システム、アウトレット及び電気機器に関するものである。
従来の電力供給システムは、電気機器と、電気機器に直流電力を供給する電力供給部とを備え、直流電力の給電路において直流電圧に通信信号を重畳させることによって機器間の通信を行うことができる(例えば特許文献1)。
特開2007−215258号公報
しかしながら、従来の電力供給システムは、電気機器がオフ状態からオン状態に切り替わるとき、図4に示すように、電気機器に印加される印加電圧Vaが瞬時に増加するため、印加電圧が瞬時に増加してから一定期間(図4のt11〜t12)、印加電圧Va及び給電路上の電圧Vbにオーバーシュートやアンダーシュートが発生することによって、リンギングが発生する。また、電気機器がオン状態からオフ状態に切り替わるときも、印加電圧Vaが瞬時に減少するため、印加電圧Vaが瞬時に減少してから一定期間(図4のt13〜t14)、印加電圧Va及び給電路上の電圧Vbにリンギングが発生する。このため、従来の電力供給システムには、リンギングによって通信信号の波形が歪むため、リンギングの発生期間が経過するまで機器間の通信を正常に行うことができなくなる。このとき、リンギングの発生期間をできるだけ短くすることによって、通信信号の波形が歪まない期間をできるだけ長くすることが望ましい。
本発明は上記の点に鑑みて為されたものであり、その目的は、電気機器のオン状態とオフ状態とが切り替わったときに、通信できない期間を短縮することができる電力供給システム、アウトレット及び電気機器を提供することにある。
請求項1に係る電力供給システムの発明は、電気機器と、前記電気機器に直流電力を供給する電力供給部とを備え、前記直流電力の給電路において直流電圧に高周波信号の通信信号を重畳させることによって機器間の通信を行う電力供給システムであって、前記電力供給部側からの電圧を直流電圧と通信信号とに分離する分離手段と、前記分離手段で分離された直流電圧の給電路に前記電気機器と並列に接続され、前記直流電圧によって充電され、前記電気機器に放電することによって、前記電気機器のオン状態とオフ状態とが切り替わったときの前記直流電圧のリンギングを緩和するリンギング緩衝手段とを備えることを特徴とする。
請求項2に係るアウトレットの発明は、電気機器と、前記電気機器に直流電力を供給する電力供給部とを備え、前記直流電力の給電路において直流電圧に高周波信号の通信信号を重畳させることによって機器間の通信を行う電力供給システムに用いられるアウトレットであって、前記電気機器のプラグと着脱自在に接続する第1の接続手段と、前記電力供給部側の給電路と接続する第2の接続手段と、前記第2の接続手段を介して供給される前記電力供給部側からの電圧を直流電圧と通信信号とに分離する分離手段と、前記分離手段で分離された直流電圧の給電路のうち前記分離手段と前記第1の接続手段との間に、前記第1の接続手段に接続される前記電気機器と並列に接続され、前記直流電圧によって充電され、前記電気機器に放電することによって、前記電気機器のオン状態とオフ状態とが切り替わったときの前記直流電圧のリンギングを緩和するリンギング緩衝手段とを備えることを特徴とする。
請求項3に係る電気機器の発明は、直流電力が供給されるとともに、前記直流電力の給電路において直流電圧に高周波信号の通信信号を重畳させることによって他の機器との通信を行う電気機器であって、主機能を有し前記直流電力が供給されると作動する負荷部と、前記電力供給部側からの電圧を直流電圧と通信信号とに分離する分離手段と、前記分離手段で分離された直流電圧の給電路に前記負荷部と並列に接続され、前記直流電圧によって充電され、前記負荷部に放電することによって、前記負荷部の作動開始と作動停止とが切り替わったときの前記直流電圧のリンギングを緩和するリンギング緩衝手段とを備えることを特徴とする。
請求項1〜3の発明によれば、電気機器のオン状態とオフ状態とが切り替わったときに、リンギング緩衝手段の充放電によって、直流電圧のリンギング(オーバーシュートやアンダーシュート)を緩和し、整定時間を短くすることができるので、通信できない期間を短縮することができる。
請求項2の発明によれば、アウトレットがリンギング緩衝手段を備えることによって、リンギング緩衝手段の設置スペースをアウトレットとは別に確保する必要がないので、狭い場所であっても使用することができる。また、リンギング緩衝手段を備えていない電気機器にも対応することができる。
請求項3の発明によれば、電気機器がリンギング緩衝手段を備えることによって、リンギング緩衝手段の設置スペースを電気機器とは別に確保する必要がないので、狭い場所であっても使用することができる。
まず、本発明の実施形態に係る配電システム(電力供給システム)の構成について図1〜3を用いて説明する。以下に説明する実施形態は、本発明を適用する建物として戸建て住宅の家屋を想定して説明するが、本発明の技術思想を集合住宅に適用することを妨げるものではない。家屋Hには、図1に示すように、直流電力を出力する直流電力供給部(電力供給部)101と、直流電力により駆動される負荷としての直流機器(電気機器)102とが設けられ、直流電力供給部101の出力端部に接続した直流供給線路Wdcを通して直流機器102に直流電力が供給される。直流電力供給部101と直流機器102との間には、直流供給線路Wdcに流れる電流を監視し、異常を検知したときに直流供給線路Wdc上で直流電力供給部101から直流機器102への給電を制限ないし遮断する直流ブレーカ114が設けられる。
直流供給線路Wdcは、直流電力の給電路であるとともに通信路としても兼用されており、高周波の搬送波を用いてデータを伝送する通信信号を直流電圧に重畳することにより直流供給線路Wdcに接続された機器間での通信を可能にしている。この技術は、交流電力を供給する電力線において交流電圧に通信信号を重畳させる電力線搬送技術と類似した技術である。
上記のように直流電力の給電路と通信路が兼用されていると、機器間の通信を行うために給電路とは別体の通信路を家屋Hに引き回して設ける必要がないため、機器間の通信を容易に実現することができる。
直流供給線路Wdcは、直流電力供給部101を介して宅内サーバ116に接続される。宅内サーバ116は、宅内の通信網(以下「宅内網」という。)を構築する主装置であり、宅内網において直流機器102が構築するサブシステムなどと通信を行う。
図示例では、サブシステムとして、パーソナルコンピュータ、無線アクセスポイント、ルータ、IP電話機のような情報系の直流機器102からなる情報機器システムK101、照明器具のような照明系の直流機器102からなる照明システムK102,K105、来客対応や侵入者の監視などを行う直流機器102からなるインターホンシステムK103、火災感知器のような警報系の直流機器102からなる住警器システムK104などがある。各サブシステムは、自立分散システムを構成しており、サブシステム単独でも動作が可能になっている。
上述した直流ブレーカ114は、サブシステムに関連付けて設けられており、図示例では、情報機器システムK101、照明システムK102及びインターホンシステムK103、住警器システムK104、照明システムK105に関連付けて4個の直流ブレーカ114を設けている。1台の直流ブレーカ114に複数個のサブシステムを関連付ける場合には、サブシステムごとに直流供給線路Wdcの系統を分割する接続ボックス121が設けられる。図示例においては、照明システムK102とインターホンシステムK103との間に接続ボックス121が設けられている。
情報機器システムK101としては、壁コンセント又は床コンセントの形態で家屋Hに先行配置(家屋Hの建築時に施工)される直流コンセント131に接続される直流機器102からなる情報機器システムK101が設けられる。
照明システムK102,K105としては、家屋Hに先行配置される照明器具(直流機器102)からなる照明システムK102と、天井に先行配置される引掛シーリング132に接続する照明器具(直流機器102)からなる照明システムK105とが設けられる。引掛シーリング132には、家屋Hの内装施工時に施工業者が照明器具を取り付けるか、又は家人自身が照明器具を取り付ける。
照明システムK102を構成する直流機器102である照明器具に対する制御の指示は、赤外線リモコン装置を用いて与えるほか、直流供給線路Wdcに接続されたスイッチ141から通信信号を用いて与えることができる。すなわち、スイッチ141は直流機器102とともに通信の機能を有している。また、スイッチ141の操作によらず、宅内網の別の直流機器102又は宅内サーバ116から通信信号により制御の指示がなされることもある。照明器具への指示には、点灯、消灯、調光、点滅点灯などがある。
上述した直流コンセント131、引掛シーリング132には、任意の直流機器102を接続することができ、接続された直流機器102に直流電力を出力するから、以下では直流コンセント131、引掛シーリング132を区別する必要がない場合には「直流アウトレット」と呼ぶ。
これらの直流アウトレットは、直流機器102に直接設けた接触子(プラグ)(図示せず)又は接続線を介して設けた接触子(プラグ)(図示せず)が差し込まれる差込式のプラグ挿入孔(接続口)が器体に開口し、プラグ挿入孔に差し込まれた接触子に直接接触する接触子受けが器体に保持された構造を有している。すなわち、直流アウトレットは接触式で給電を行う。直流アウトレットに接続された直流機器102が通信機能を有する場合には、直流供給線路Wdcを通して通信信号を伝送することが可能になる。直流機器102だけではなく直流アウトレットにも通信機能が設けられている。
宅内サーバ116は、宅内網に接続されるだけではなく、インターネットを構築する広域網NTに接続される接続口を有している。宅内サーバ116が広域網NTに接続されている場合には、広域網NTに接続されたコンピュータサーバであるセンタサーバ200によるサービスを享受することができる。
センタサーバ200が提供するサービスには、広域網NTを通して宅内網に接続された機器(主として直流機器102であるが通信機能を有した他の機器も含む)の監視や制御を可能にするサービスがある。このサービスにより、パーソナルコンピュータ、インターネットTV、移動体電話機などのブラウザ機能を備える通信端末(図示せず)を用いて宅内網に接続された機器の監視や制御が可能になる。
宅内サーバ116は、広域網NTに接続されたセンタサーバ200との間の通信と、宅内網に接続された機器との間の通信との両方の機能を備え、宅内網の機器に関する識別情報(ここでは、IPアドレスを用いるものとする)の取得の機能を備える。
宅内サーバ116は、センタサーバ200との通信機能を用いることにより、広域網NTに接続された通信端末からセンタサーバ200を通して宅内の機器の監視や制御を可能にする。センタサーバ200は、宅内の機器と広域網NT上の通信端末とを仲介する。
通信端末から宅内の機器の監視や制御を行う場合は、監視や制御の要求をセンタサーバ200に記憶させ、宅内の機器は定期的に片方向のポーリング通信を行うことにより、通信端末からの監視や制御の要求を受信する。この動作により、通信端末から宅内の機器の監視や制御が可能になる。
また、宅内の機器において火災検知など通信端末に通知すべきイベントが生じたときには、宅内の機器からセンタサーバ200に通知し、センタサーバ200から通信端末に対して電子メールによる通知を行う。
宅内サーバ116における宅内網との通信機能のうち重要な機能は、宅内網を構成する機器の検出と管理である。宅内サーバ116では、UPnP(Universal Plug and Play)を応用して宅内網に接続された機器を自動的に検出する。宅内サーバ116はブラウザ機能を有する表示器117を備え、検出した機器の一覧を表示器117に表示する。この表示器117はタッチパネル式又は操作部が付設された構成を有し、表示器117の画面に表示された選択肢から所望の内容を選択する操作が可能になっている。したがって、宅内サーバ116の利用者(施工業者又は家人)は、表示器117の画面上で機器の監視ないし制御が可能になる。表示器117は宅内サーバ116とは分離して設けてもよい。
宅内サーバ116では、機器の接続に関する情報を管理しており、宅内網に接続された機器の種類や機能とアドレスとを把握する。したがって、宅内網の機器を連動動作させることができる。機器の接続に関する情報は上述のように自動的に検出されるが、機器を連動動作させるには、機器自身が保有する属性により自動的に関係付けを行うほか、宅内サーバ116にパーソナルコンピュータのような情報端末を接続し、情報端末のブラウザ機能を利用して機器の関係付けを行うこともできる。
機器の連動動作の関係は各機器がそれぞれ保持する。したがって、機器は宅内サーバ116を通すことなく連動動作することができる。各機器について、連動動作の関係付けを行うことにより、例えば、機器であるスイッチの操作により、機器である照明器具の点灯又は消灯の動作を行うことが可能になる。また、連動動作の関係付けはサブシステム内で行うことが多いが、サブシステムを超える関係付けも可能である。
ところで、直流電力供給部101は、基本的には、商用電源のように宅外から供給される交流電源ACの電力変換により直流電力を生成する。図示する構成では、交流電源ACは、分電盤110に内器として取り付けられた主幹ブレーカ111を通して、スイッチング電源を含むAC/DCコンバータ112に入力される。AC/DCコンバータ112から出力される直流電力は、協調制御部113を通して各直流ブレーカ114に接続される。
直流電力供給部101には、交流電源ACから電力が供給されない期間(例えば、商用電源ACの停電期間)に備えて二次電池162が設けられている。また、直流電力を生成する太陽電池161や燃料電池163を併用することも可能になっている。交流電源ACから直流電力を生成するAC/DCコンバータ112を備える主電源に対して、太陽電池161や二次電池162や燃料電池163は分散電源になる。なお、図示例において、太陽電池161、二次電池162、燃料電池163は出力電圧を制御する回路部を含み、二次電池162は放電だけではなく充電を制御する回路部も含んでいる。
分散電源のうち太陽電池161や燃料電池163は必ずしも設けなくてもよいが、二次電池162は設けるのが望ましい。二次電池162は主電源や他の分散電源により適時充電され、二次電池162の放電は、交流電源ACから電力が供給されない期間だけではなく必要に応じて適時に行われる。二次電池162の充放電や主電源と分散電源との協調は、協調制御部113により行われる。すなわち、協調制御部113は、直流電力供給部101を構成する主電源及び分散電源から直流機器102への電力の配分を制御する直流電力制御部として機能する。なお、太陽電池161、二次電池162、燃料電池163の出力を交流電力に変換し、AC/DCコンバータ112の入力電力として用いる構成を採用してもよい。
直流機器102の駆動電圧は機器に応じた複数種類の電圧から選択されるから、協調制御部113にDC/DCコンバータを設け、主電源及び分散電源から得られる直流電圧を必要な電圧に変換するのが望ましい。通常は、1系統のサブシステム(又は1台の直流ブレーカ114に接続された直流機器102)に対して1種類の電圧が供給されるが、1系統のサブシステムに対して3線以上を用いて複数種類の電圧を供給するように構成してもよい。また、直流供給線路Wdcを2線式とし、線間に印加する電圧を時間経過に伴って変化させる構成を採用することも可能である。DC/DCコンバータは、直流ブレーカと同様に複数に分散して設けてもよい。
上述の構成例では、AC/DCコンバータ112を1個だけ図示しているが、複数個のAC/DCコンバータ112を並設することが可能であり、複数個のAC/DCコンバータ112を設けるときには、負荷の大きさに応じて運転するAC/DCコンバータ112の台数を増減させるのが望ましい。
上述したAC/DCコンバータ112、協調制御部113、直流ブレーカ114、太陽電池161、二次電池162、燃料電池163には通信機能が設けられており、主電源及び分散電源や直流機器102を含む負荷の状態に対処する連携動作を行うことを可能にしている。この通信に用いる通信信号は、直流機器102に用いる通信信号と同様に直流電圧に重畳する形式で伝送する。
上述の例では主幹ブレーカ111から出力された交流電力をAC/DCコンバータ112により直流電力に変換するために、AC/DCコンバータ112を分電盤110内に配置しているが、主幹ブレーカ111の出力側において分電盤110内に設けた分岐ブレーカ(図示せず)で交流供給線路を複数系統に分岐し、各系統の交流供給線路にAC/DCコンバータを設けて系統ごとに直流電力に変換する構成を採用してもよい。
この場合、家屋Hの各階や各部屋を単位として直流電力供給部101を設けることができるから、直流電力供給部101を系統別に管理することができ、しかも、直流電力を利用する直流機器102との間の直流供給線路Wdcの距離が小さくなるから、直流供給線路Wdcでの電圧降下による電力損失を低減させることができる。また、主幹ブレーカ111及び分岐ブレーカを分電盤110に収納し、AC/DCコンバータ112と協調制御部113と直流ブレーカ114と宅内サーバ116とを分電盤110とは別の盤に収納してもよい。
続いて、直流アウトレット(直流コンセント131、引掛シーリング132)の構成について図2を用いて説明する。直流アウトレットは、直流供給線路Wdcに挿入されて設けられるものであり、直流機器3のプラグ(図示せず)と着脱自在に接続する接続手段である接続部(第1の接続手段)30と、直流供給線路Wdcと接続する接続部(第2の接続手段)31と、接続部31を介して供給される直流供給線路Wdcからの電圧を直流電圧と通信信号とに分離する分離部50と、一端が分離部50に接続する抵抗器51と、抵抗器51と直列に接続するダイオード52と、ダイオード52と接続部30の間に接続するDC/DCコンバータ53と、分離部50で分離された直流電圧の給電路のうちダイオード52とDC/DCコンバータ53の接続点に接続するコンデンサ6とを備えている。また、直流アウトレットには、上記の他にも、スイッチ部32と、制御部34と、DC/DCコンバータ35と、通信部36とが設けられている。
分離部50は、接続部31からの給電路を2本に分岐し、一方にはインダクタ500を接続し、他方にはコンデンサ501を接続したものである。直流供給線路Wdcからの電圧のうち、直流電圧は、インダクタ500、抵抗器51、ダイオード52及びDC/DCコンバータ53を介して接続部30から直流機器3に出力されたり、インダクタ500、抵抗器51及びダイオード52を介してコンデンサ6に充電されたりする。一方、直流供給線路Wdcからの電圧のうち、通信信号は、コンデンサ501を通って、通信部36に出力される。
スイッチ部32は、例えばオンオフスイッチや電界効果トランジスタ(FET)、リレーなどであり、DC/DCコンバータ53と接続部30の間に接続され、制御部34の制御によって、DC/DCコンバータ53と接続部30の間をオンオフする。例えば、スイッチ部32が電界効果トランジスタの場合、ソース電極及びドレイン電極がDC/DCコンバータ53及び接続部30に接続され、ゲート電圧の電圧値に基づいて、ソースとドレインの間に流れる電流つまり直流機器3に供給される供給電流の電流値を変化させる。なお、スイッチ部32は上記に限定されるものではなく、用途に応じて適宜選択される。
制御部34は、通信部36に入力された通信信号に基づいて制御信号を出力する。制御部34は、直流機器3をオン状態にする場合、スイッチ部32をオンにする。一方、直流機器3をオフ状態にする場合、制御部34は、スイッチ部32をオフにする。これにより、制御部34は、スイッチ部32に流れる電流つまり直流機器3への供給電流を制御する。
コンデンサ6は、接続部30に接続される直流機器3と並列に接続され、例えば直流機器3がオフ状態であるときに、直流電力供給部101からの直流電力(直流電圧)によって充電し、直流機器3に放電する。このコンデンサ6は、直流機器3のオン状態とオフ状態とが切り替わったときに直流電圧のリンギングを緩和するリンギング緩衝手段である。このとき、ダイオード52によって、コンデンサ6からの電流が直流供給線路Wdc側に逆流するのを防止している。
続いて、直流機器102の構成について図2を用いて説明する。本実施形態の直流機器102には、コンデンサ(リンギング緩衝手段)6を備えていないもの(図2の直流機器3)と、コンデンサ6を備えているもの(図2の直流機器4)とがある。
直流機器3は、直流アウトレット(直流コンセント131、引掛シーリング132)を介して他の直流機器3と並列に接続され、直流アウトレットを介して直流電力供給部101から直流電力が供給されるとともに、印加電圧に高周波信号の通信信号を重畳させることによって他の機器との通信を行うものであり、直流電力が供給されると作動する負荷部である主機能部(図示せず)を有する。
直流機器4は、直流供給線路Wdc上に他の直流機器4と並列に接続され、直流電力供給部101から直流電力が供給されるとともに、印加電圧に高周波信号の通信信号を重畳させることによって他の機器との通信を行うものであり、主機能部37と、スイッチ部32と、操作部33と、制御部34と、通信部36と、分離部50と、抵抗器51と、ダイオード52と、DC/DCコンバータ53と、コンデンサ6とを備えている。
直流機器4に備えられている分離部50、抵抗器51、ダイオード52、DC/DCコンバータ53及びコンデンサ6の基本的な構成や機能は、直流アウトレットに備えられているものと同様である。つまり、コンデンサ6は、主機能部37と並列に接続され、主機能部37の作動停止時に直流電力供給部101からの直流電力によって充電し、主機能部37の作動開始と作動停止とが切り替わったときに主機能部37に印加される印加電圧を平滑にするリンギング緩衝手段である。
また、分離部50で分離された直流電圧は、抵抗器51、ダイオード52、DC/DCコンバータ53及びスイッチ部32を介して主機能部37に出力されたり、抵抗器51及びダイオード52を介してコンデンサ6に充電されたりする。一方、分離部50で分離された通信信号は、通信部36に出力される。
次に、本実施形態の配電システムの動作について図3を用いて説明する。直流機器3,4がオフ状態であるとき(図3の時間t1まで)、コンデンサ6は、直流電力供給部101からの直流電力によって充電される。
その後、操作部33でユーザにより直流機器3,4をオフ状態からオン状態に切り替えるための設定操作又は通信信号による制御が行われると(図3の時間t1)、制御部34は、スイッチ部32をオフからオンにする。このとき、主機能部37への印加電圧Vaが瞬時に高くなるためにリンギングが発生し、直流供給線路Wdc上の電圧Vbにもリンギングが発生するが、コンデンサ6の充放電によってリンギングを緩和することができるため、実際の印加電圧Va及び直流供給線路Wdc上の電圧Vbは、図3の実線に示すように、コンデンサ6がない場合(図3の破線)に比べて、リンギングによる電圧変動分が小さく、その結果、リンギングの発生期間(整定時間)が短くなる。なお、直流供給線路Wdc上の電圧Vbの電圧降下は、直流供給線路Wdcが抵抗成分を持つため、直流機器3,4をオフ状態からオン状態にしたときに発生するものである。
直流機器3,4がオン状態である間(時間t3〜t4)では、スイッチ部32がオンのままであり、電圧値V2の印加電圧Vaが主機能部37に印加される。
その後、操作部33でユーザにより直流機器3,4をオン状態からオフ状態に切り替えるための設定操作又は通信信号による制御が行われると(図3の時間t4)、制御部34は、スイッチ部32をオンからオフにする。このとき、主機能部37への印加電圧Vaが瞬時に低くなるためにリンギングが発生し、直流供給線路Wdc上の電圧Vbにもリンギングが発生するが、コンデンサ6の充放電によってリンギングを緩和することができるため、実際の印加電圧Va及び直流供給線路Wdc上の電圧Vbは、図3の実線に示すように、コンデンサ6がない場合(図3の破線)に比べて、リンギングによる電圧変動分が小さく、その結果、リンギングの発生期間(整定時間)が短くなる。
直流機器3,4がオフ状態である間(時間t6〜)では、スイッチ部32がオフのままであり、電圧値V1の印加電圧Vaが主機能部37に印加される。
以上、本実施形態によれば、直流機器102(3,4)のオン状態とオフ状態とが切り替わったときに、コンデンサ6の充放電によって、直流電圧のリンギング(オーバーシュートやアンダーシュート)を緩和し、整定時間を短くすることができるので、通信できない期間を短縮することができる(図3の時間t1〜t3を時間t1〜t2に短縮し、時間t4〜t6を時間t4〜t5に短縮する)。これにより、図3の時間t2〜t3及び時間t5〜t6においても、通信を行うことができる。
特に、直流機器102(3,4)が、電気錠のモータや照明器具など、オンオフを繰り返す頻度が高いものである場合、顕著な効果となる。また、緊急時にユーザに知らせるための緊急報知灯などの場合も、顕著な効果となる。
また、直流アウトレット(直流コンセント131、引掛シーリング132)がコンデンサ6を備えることによって、コンデンサ6の設置スペースを直流アウトレットとは別に確保する必要がないので、狭い場所であっても使用することができる。また、コンデンサ6を備えていない直流機器3(例えば従来の直流機器など)にも対応することができる。
さらに、直流機器4がコンデンサ6を備えることによって、コンデンサ6の設置スペースを直流機器4とは別に確保する必要がないので、狭い場所であっても使用することができる。
なお、本実施形態では、分離部(分離手段)5及びコンデンサ(リンギング緩衝手段)6を直流アウトレットや直流機器4に内蔵された構成について説明したが、分離部5及びコンデンサ6が直流アウトレットや直流機器4とは別に設けられる構成であってもよい。
本発明の実施形態に係る配電システムの構成図である。 同上に係る配電システムの要部を示すブロック図である。 同上に係る配電システムの印加電圧を示すタイムチャートである。 従来の配電システムの印加電圧を示すタイムチャートである。
符号の説明
101 直流電力供給部
102(3,4) 直流機器
131 直流コンセント
132 引掛シーリング
30 接続部
37 主機能部
50 分離部
6 コンデンサ

Claims (3)

  1. 電気機器と、前記電気機器に直流電力を供給する電力供給部とを備え、前記直流電力の給電路において直流電圧に高周波信号の通信信号を重畳させることによって機器間の通信を行う電力供給システムであって、
    前記電力供給部側からの電圧を直流電圧と通信信号とに分離する分離手段と、
    前記分離手段で分離された直流電圧の給電路に前記電気機器と並列に接続され、前記直流電圧によって充電され、前記電気機器に放電することによって、前記電気機器のオン状態とオフ状態とが切り替わったときの前記直流電圧のリンギングを緩和するリンギング緩衝手段と
    を備えることを特徴とする電力供給システム。
  2. 電気機器と、前記電気機器に直流電力を供給する電力供給部とを備え、前記直流電力の給電路において直流電圧に高周波信号の通信信号を重畳させることによって機器間の通信を行う電力供給システムに用いられるアウトレットであって、
    前記電気機器のプラグと着脱自在に接続する第1の接続手段と、
    前記電力供給部側の給電路と接続する第2の接続手段と、
    前記第2の接続手段を介して供給される前記電力供給部側からの電圧を直流電圧と通信信号とに分離する分離手段と、
    前記分離手段で分離された直流電圧の給電路のうち前記分離手段と前記第1の接続手段との間に、前記第1の接続手段に接続される前記電気機器と並列に接続され、前記直流電圧によって充電され、前記電気機器に放電することによって、前記電気機器のオン状態とオフ状態とが切り替わったときの前記直流電圧のリンギングを緩和するリンギング緩衝手段と
    を備えることを特徴とするアウトレット。
  3. 直流電力が供給されるとともに、前記直流電力の給電路において直流電圧に高周波信号の通信信号を重畳させることによって他の機器との通信を行う電気機器であって、
    主機能を有し前記直流電力が供給されると作動する負荷部と、
    前記電力供給部側からの電圧を直流電圧と通信信号とに分離する分離手段と、
    前記分離手段で分離された直流電圧の給電路に前記負荷部と並列に接続され、前記直流電圧によって充電され、前記負荷部に放電することによって、前記負荷部の作動開始と作動停止とが切り替わったときの前記直流電圧のリンギングを緩和するリンギング緩衝手段と
    を備えることを特徴とする電気機器。
JP2008016914A 2008-01-28 2008-01-28 電力供給システム、アウトレット及び電気機器 Pending JP2009178008A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008016914A JP2009178008A (ja) 2008-01-28 2008-01-28 電力供給システム、アウトレット及び電気機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008016914A JP2009178008A (ja) 2008-01-28 2008-01-28 電力供給システム、アウトレット及び電気機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009178008A true JP2009178008A (ja) 2009-08-06

Family

ID=41032499

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008016914A Pending JP2009178008A (ja) 2008-01-28 2008-01-28 電力供給システム、アウトレット及び電気機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009178008A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102830317A (zh) * 2012-09-18 2012-12-19 山东电力集团公司济宁供电公司 一种分布式发电分散状态监测装置
JP2017062169A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 株式会社リコー 回路装置、光検出器、物体検出装置、センシング装置、移動体装置、光検出方法、及び物体検出方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06113457A (ja) * 1992-09-30 1994-04-22 Suzuki Motor Corp ノイズ低減回路
JP2005294080A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Shindengen Electric Mfg Co Ltd 直流コンセント
JP2007215258A (ja) * 2006-02-07 2007-08-23 Nagasaki Univ 直流配電システムおよびそれに用いる電気装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06113457A (ja) * 1992-09-30 1994-04-22 Suzuki Motor Corp ノイズ低減回路
JP2005294080A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Shindengen Electric Mfg Co Ltd 直流コンセント
JP2007215258A (ja) * 2006-02-07 2007-08-23 Nagasaki Univ 直流配電システムおよびそれに用いる電気装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102830317A (zh) * 2012-09-18 2012-12-19 山东电力集团公司济宁供电公司 一种分布式发电分散状态监测装置
WO2014043839A1 (zh) * 2012-09-18 2014-03-27 山东电力集团公司济宁供电公司 一种分布式发电分散状态监测装置
US9575102B2 (en) 2012-09-18 2017-02-21 Jining Power Supply Company Of State Grid Shandong Electric Power Company Dispersed state monitoring device for distributed generation
JP2017062169A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 株式会社リコー 回路装置、光検出器、物体検出装置、センシング装置、移動体装置、光検出方法、及び物体検出方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5308025B2 (ja) 電力供給システム
WO2009081912A1 (ja) Dc配電システム
WO2009081908A1 (ja) 直流配電システム
JP4974868B2 (ja) 直流接続装置
JP2009159734A (ja) 直流配電システム
JP2009153339A (ja) 直流配電システム
JP2009159655A (ja) 直流配電システム
JP2009146777A (ja) 直流接続装置
JP5221946B2 (ja) 停電補償システム、アウトレット
JP2009159651A (ja) 直流配電システム
JP2009146783A (ja) 直流接続装置
JP2009178006A (ja) 電力供給システム、アウトレット
JP2009146779A (ja) 直流接続装置
JP2009165250A (ja) 直流配電システム
JP2009178008A (ja) 電力供給システム、アウトレット及び電気機器
JP2009153301A (ja) 直流配電システム
JP2009158112A (ja) スイッチ装置
JP2009159653A (ja) 直流配電システム
JP4966180B2 (ja) 配電システム
JP2009159728A (ja) 直流配電システム
JP2009153338A (ja) 直流配電システム
JP2009177924A (ja) 電力供給システム及びそれに用いられるアウトレット
JP5192833B2 (ja) 電力供給システム、直流電力供給装置
JP2009178007A (ja) 電力供給システム、アウトレット及び電気機器
JP4977002B2 (ja) 回路遮断器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100723

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100811

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20120112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120702

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120710

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121106