JP2009177944A - モータ装置 - Google Patents

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Katsuyoshi Kawachi
勝義 河内
Shiro Nakamura
司朗 中村
Shigenori Ohira
滋規 大平
Kazunori Yamada
和則 山田
Hiromi Kawarai
広美 川原井
Shigeto Sano
成人 佐野
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Abstract

【課題】複数のチューブ同士の位置ずれの発生を容易に防止し、冷媒タンク等への接続を一括して行うことができる熱交換器を提供すること。
【解決手段】回転軸2に一体的に設けられたロータ3と、ロータ3と同軸に設けられたステータ4と、ロータ3を軸方向に貫通した複数の磁石収容孔32内にそれぞれ収容された複数の永久磁石8と、ロータ3の両端面3a,3bにそれぞれ固定されて永久磁石8の磁石収容孔32からの脱落を防止する第一、第二磁石止板(磁石止部材)71,72とを備えたモータ装置Mであって、第一、第二磁石止板71,72は、縮んだ状態で磁石収容孔32に挿入されると共に、この磁石収容孔32内で開放されて永久磁石8に当接する弾性片75を有している。
【選択図】図4

Description

本発明は、いわゆるIPM(Interior Permanent Magnetic)モータと称される永久磁石がロータに内蔵された形式のモータに適用するのに好適なモータ装置に関するものである。
従来、永久磁石をロータに内蔵したIPMモータと呼ばれるモータ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このモータ装置では、永久磁石を収容するための磁石収容孔が、ロータを軸方向に貫通した状態で複数形成されている。さらに、ロータの両端面には、永久磁石が磁石収容孔から脱落するのを防止するための磁石止部材がそれぞれ取り付けられている。
また、ロータは、磁性体からなる円板状の薄板部材を多数積層して円柱形状をなしており、これら多数の薄板部材を互いにかしめることで一体になっている。
特表2002−540754号公報
ところで、上述のモータ装置では、磁石止部材をロータに固定する際に、ネジ等により固定していたため、部品点数が増加すると共に、固定作業が煩雑になるという問題が生じていた。
また、磁石止部材を接着材等によりロータに固定することも考えられるが、ロータが熱を持つため接着力の低下が懸念され、長期間にわたって安定して固定することが難しかった。
さらに、ロータは、積層した多数の薄板部材を互いにかしめることで一体にして形成されているので、ロータの回転によって多数の薄板部材が個々に振動し、振動音が大きくなりやすいという問題があった。
特に、磁束を向上させるためにロータを軸方向に貫通する複数の磁路用孔を形成した場合では、ロータの強度が低下し、さらに振動音が大きくなることが考えられる。
そこで、この発明は、磁石止部材を容易に取り付けることができるモータ装置を提供することを第一の課題とし、ロータの回転に伴って生じる振動音を低減できるモータ装置を提供することを第二の課題としている。
上記課題を解決するために、この発明に係るモータ装置は、回転軸に一体的に設けられたロータと、該ロータと同軸に設けられたステータと、前記ロータを軸方向に貫通した複数の磁石収容孔内にそれぞれ収容された複数の永久磁石と、前記ロータの両端面にそれぞれ固定されて前記永久磁石の前記磁石収容孔からの脱落を防止する一対の磁石止部材とを備え、前記磁石止部材は、縮んだ状態で前記磁石収容孔に挿入されると共に、前記磁石収容孔内で開放されて前記永久磁石に当接する弾性片を有していることを特徴としている。
また、この発明に係るモータ装置は、回転軸に一体的に設けられたロータと、該ロータと同軸に設けられたステータと、前記ロータを軸方向に貫通した複数の磁石収容孔内にそれぞれ収容された複数の永久磁石と、前記ロータを軸方向に貫通すると共に前記複数の磁石収容孔と交互に形成された複数の磁路用孔と、前記ロータの両端面にそれぞれ固定されて前記永久磁石の前記磁石収容孔からの脱落を防止する一対の磁石止部材とを備え、前記磁石止部材は、縮んだ状態で前記磁路用孔に挿入されると共に、前記磁路用孔内で開放されてこの磁路用孔の内周面に当接する弾性片を有していることを特徴としている。
また、前記磁石止部材は、前記回転軸の外径よりも小さい内径の軸貫通孔を有し、該軸貫通孔の周縁部には、径方向に延びる複数の切込部と、前記ロータの軸方向外側に向かって折れ曲がった段差部とが形成され、前記回転軸の周面には、前記軸貫通孔の周縁部が嵌入する環状溝が形成されたことを特徴としている。
また、この発明に係るモータ装置は、多数の薄板部材を積層して形成されると共に回転軸に一体的に設けられたロータと、該ロータと同軸に設けられたステータと、前記ロータを軸方向に貫通した複数の磁石収容孔内にそれぞれ収容された複数の永久磁石と、前記ロータを軸方向に貫通すると共に前記複数の磁石収容孔と交互に形成された複数の磁路用孔と、前記ロータの両端面にそれぞれ固定されて前記永久磁石の前記磁石収容孔からの脱落を防止する一対の磁石止部材とを備え、前記磁石収容孔及び前記磁路用孔には、これらを閉塞する弾性部材が注入されたことを特徴としている。
この発明によれば、磁石止部材が磁石収容孔内で開放されて永久磁石に当接する弾性片を有しているので、この弾性片の弾性力により、永久磁石と弾性片との間に反発力が生じ、弾性片が磁石収容孔内に固定される。これにより、磁石止部材をロータに容易に取り付けることが可能となる。
また、この発明によれば、磁石止部材が磁路用孔内で開放されてこの磁路用孔の内周面に当接する弾性片を有しているので、この弾性片の弾性力により、磁路用孔の内周面と弾性片との間に反発力が生じ、弾性片が磁路用孔内に固定される。これにより、磁石止部材をロータに容易に取り付けることが可能となる。
また、磁石止部材が有する軸貫通孔の周縁部に切込部及び段差部が形成され、回転軸の周面に軸貫通孔の周縁部が嵌入する環状溝が形成されたので、回転軸が磁石止部材を貫通すると、軸貫通孔の周縁部と環状溝とが噛み合い、磁石止部材の軸方向移動が阻止される。これにより、磁石止部材のロータへの固定をさらに強力にすることが可能となる。
さらに、磁石収容孔及び磁路用孔に、これらを閉塞する弾性部材が注入されたことにより、ロータを形成する多数の薄板部材が弾性部材により抑えられ、相互に移動したり振動したりすることが防止される。これにより、ロータの回転に伴って生じる振動音を低減することが可能となる。
本発明に係るモータ装置の最良の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1に示す本発明に係るモータ装置Mは、いわゆるブラシレスモータであって、図外の自動車のラジエータやコンデンサ等の冷却を行う電動ファン装置Aに用いられている。
この電動ファン装置Aは、図1に示すように、ファン1と、ファン1と一体に回転する回転軸2と、回転軸2を回転させるモータ装置Mとを備えている。
また、モータ装置Mは、回転軸2の外周に固定されたロータ3と、ロータ3の外周に配置されたステータ4と、これらを収容するモータハウジング5とを備えている。
ファン1は、回転軸2の車両前方(図1において矢印FR方向)の先端に取り付けられ、回転軸2に固定された内周筒部11と、この内周筒部11から周方向に一体に延びる複数の羽根部12,…と、これらの羽根部12,…の外周を一体に連結する外周筒部13とを備えている。
なお、羽根部12,…は、回転時には図1において矢印RR方向で示す車両後方への送風を形成するようになっている。
回転軸2は、一端がファン1の内周筒部11に固定され、他端が後述するリアモータハウジング52に回動可能に保持され、中間部に後述する第一、第二磁石止板71,72の軸貫通孔71a,72aの周縁部がそれぞれ嵌入する一対の環状溝2a,2a(図3参照)が形成されている。
各環状溝2aは、回転軸2の外周面に周方向に沿って形成されており、ロータ3は、一対の環状溝2a,2aの間に配置される。
ロータ3は、金属磁性体からなる円板状の薄板部材(図示せず)を軸方向に多数積層し、互いにかしめることで図4に示すように円柱状に形成されている。
一方、ステータ4は、ロータ3の外周に設けられ、周状に複数の電磁石4a,…を備え、これら電磁石4a,…があらかじめ設定された位相の交流通電を行うことで、ロータ3、回転軸2、ファン1が一体に回転される。
また、モータハウジング5はアルミ等の熱伝導性に優れた金属鋳造製のもので、ファン1側のフロントモータハウジング51と、ファン1から遠い側のリアモータハウジング52とにより、ほぼ円筒状の収容室53を形成している。この収容室53内にモータ装置M及び回転軸2が収容される。
なお、リアモータハウジング52の底壁52aには、電磁石4aへの通電を行う電源回路(図示せず)が設けられたインナーケース6や、電磁石4a,…への通電状態を切り替える制御を行う制御回路(図示せず)を備えた基板7が設けられている。
そして、ロータ3には、図2及び図5に示すように、回転軸2を挿通させる軸心孔31が軸方向に貫通して形成され、且つ、この軸心孔31を中心として、放射状に延びる複数の磁石収容孔32,…が円周方向に間隔を空けて軸方向に貫通して形成され、さらに、複数の磁石収容孔32,…と周方向に交互に位置するように断面円形の複数の通気孔33,…及び複数の固定用孔34,…が軸方向に貫通して形成され、さらに、軸心孔31の近傍に位置すると共に複数の磁石収容孔32,…と周方向に交互に位置する複数の磁路用孔35,…が軸方向に貫通して形成されている。
なお、通気孔33、固定用孔34、磁路用孔35は、同一の径方向に沿って並んでいる。
そして、軸心孔31は、挿通された回転軸2の外周に一体的に固定されるものであり、ロータ3の軸心位置に形成されている。
磁石収容孔32は、ほぼ直方体の薄板部材状に形成された永久磁石8を収容するものであり、永久磁石8の形状に応じてほぼ長方形の断面に形成されると共に、軸心孔31に向かって延びるスリット部32aが形成されている。このスリット部32aは、磁路用孔35とほぼ同一の周方向に沿って並んでいる。また、ここでは、各磁石収容孔32は、ロータ3の外周面に連通し、外周面側が開放している。
そして、固定用孔34、磁路用孔35、及び磁石収容孔32のスリット部32aには、これらを閉塞するゴム部材(弾性部材)Gが注入されている。なお、ゴム部材Gは、絶縁性と所定の弾性力とを備えた材質、例えばエポキシ樹脂等の合成樹脂により構成されるものであり、さらにここでは熱硬化性を有している。
また、「所定の弾性力」とは、固定用孔34、磁路用孔35、及び磁石収容孔32のスリット部32aに注入された際に、薄板部材が僅かに食い込み、薄板部材の移動を阻止する程度の弾性力である。
そして、ロータ3の軸方向で車両後方側の後端面3aには、第一磁石止板(磁石止部材)71が装着され、ロータ3の軸方向で車両前方側の前端面3bには、第二磁石止板(磁石止部材)72が装着されている。
第一、第二磁石止板71,72は、永久磁石8が磁石収容孔32から脱落するのを防止すべく、複数の磁石収容孔32,…をそれぞれ覆うことのできる外径の円板状板材で形成されている。なお、この第一、第二磁石止板71,72は、回転軸2よりも硬度の低い非磁性体により形成されている。
そして、各磁石止板71,72は、軸心位置に、回転軸2を挿通させる円形の軸貫通孔71a,72aが形成され、且つ、この軸貫通孔71a,72aを中心として、放射状に延びる複数の通風用開口孔71b,72b,…及び複数の固定用開口孔71c,72c,…が円周方向に間隔を空けて形成されている。
軸貫通孔71a,72aは、内径が回転軸2の外径よりも小さく且つ環状溝2a内に嵌入可能な大きさに形成されており、それぞれの周縁部には、径方向に延びる複数の切込部73,…と、ロータ3の軸方向外側に向かって折れ曲がった段差部74とが形成されている(図4参照)。
また、通風用開口孔71b,72bは、それぞれロータ3への装着状態で通気孔33と軸方向に重なる位置に、ほぼ長方形状を呈するように形成されている。
そして、この通風用開口孔71b,72bを形成するために周方向に沿って外側に切り起こされた金属片により、第一磁石止板71に第一送風フィン71dが形成され、第二磁石止板72に第二送風フィン72dが形成されている。
さらに、固定用開口孔71c,72cは、それぞれ通風用開口孔71b,72bと連続しており、ロータ3への装着状態で磁石収容孔32と軸方向に重なる位置に形成されている。なお、固定用開口孔71c,72cは、永久磁石8が脱落しない大きさの長方形状となっている。
そして、この固定用開口孔71c,72cを形成するために径方向に沿って内側に切り曲げられた金属片により、磁石収容孔32に挿入されて永久磁石8に当接する弾性片75がそれぞれ形成されている。
各弾性片75は、先端部が回転軸2側に向かうように、中間部がさらに折り曲げ加工され、断面く字形状を呈している。そして、折り曲げ加工されて形成された屈曲部75aが永久磁石8に当接している。
ここで、弾性片75は、縮んだ状態、すなわち先端部が回転軸2側に向かうように圧縮された状態で磁石収容孔32内に挿入され、挿入された磁石収容孔32内で開放されることで屈曲部75aが永久磁石8に当接することとなる。
次に、本発明に係るモータ装置Mの作用について説明する。
このモータ装置Mを形成するには、まず、あらかじめロータ3を形成する。
このロータ3は、薄板部材に形成された図示しないかしめ用凹凸部を互いに噛み合わせた状態で、軸方向に多数の薄板部材を積層してから圧縮する。これにより、多数の薄板部材が相互にかしめられて一体化し、ロータ3が形成される。
なお、軸心孔31、複数の磁石収容孔32,…、複数の通気孔33,…、複数の固定用孔34,…、複数の磁路用孔35,…は、あらかじめ各薄板部材に加工されており、各孔31〜35の位置を揃えて薄板部材を積層することで、各孔31〜35がロータ3を軸方向に貫通することとなる。
次に、このロータ3の後端面3aに第一磁石止板71を取り付ける。
このとき、まず、ロータ3の複数の磁石収容孔32,…内に、それぞれ永久磁石8を挿入しておく。
そして、軸心孔31と第一磁石止板71の軸貫通孔71aの中心位置を一致させると共に、通風用開口孔71bがロータ3の通気孔33と軸方向に重なるように位置決めし、第一磁石止板71の複数の弾性片75,…を縮め、この状態で各弾性片75を磁石収容孔32内にそれぞれ挿入する。
ここで、各弾性片75は、縮められた状態で磁石収容孔32内に挿入されると共に、磁石収容孔32内で開放されて、屈曲部75aが永久磁石8に当接する。
このとき、各弾性片75の弾性力により、永久磁石8と弾性片75との間に反発力が生じ、弾性片75が磁石収容孔32内に固定される。
これにより、ネジ等を用いなくとも第一磁石止板71をロータ3に容易に取り付けることが可能となる。
なお、ここで、第一磁石止板71の固定用開口孔71cは、永久磁石8が脱落しない大きさの長方形状となっているので、永久磁石8はロータ3の後端面3a側から脱落することが阻止される。
また、永久磁石8は、弾性片75が当接することで磁石収容孔32の内面に押し付けられることとなる。そのため、永久磁石8が安定し、この永久磁石8の磁石収容孔32内でのガタツキが抑制される。
次に、ロータ3の複数の固定用孔34,…、複数の磁路用穴35,…、及び複数の磁石収容孔32,…のスリット部32aのそれぞれに、ゴム部材Gを注入する。なお、ゴム部材Gは注入時に十分に軟化しており、注入後所定の処理を行うことで硬化するようになっている。
そして、このとき、ゴム部材Gは、各固定用孔34及び各磁路用孔35においては、軸方向の全長にわたって充填される。一方、スリット部32aにおいては、弾性片75が挿入される開口部近傍部分には注入されず、中間部にのみ充填される(図4参照)。
このように、固定用孔34、磁路用孔35、スリット部32aのそれぞれにゴム部材Gが注入されることにより、ロータ3を成形する多数の薄板部材がそれぞれゴム部材Gに食い込み、各薄板部材がゴム部材Gにより押えられ、相互に移動したり振動したりすることが防止される。これにより、ロータ3の回転に伴って生じる振動音を低減することが可能となる。
その後、ロータ3の前端面3bに第二磁石止板72を取り付ける。
このとき、ロータ3の軸心孔31と第二磁石止板72の軸貫通孔72aの中心位置を一致させると共に、通風用開口孔72bがロータ3の通気孔33と軸方向に重なるように位置決めし、第一磁石止板72の複数の弾性片75,…を縮め、この状態で各弾性片75を磁石収容孔32内にそれぞれ挿入する。
ここで、各弾性片75は、縮められた状態で磁石収容孔32内に挿入されると共に、磁石収容孔32内で開放されて、屈曲部75aが永久磁石8に当接する。
このとき、各弾性片75の弾性力により、永久磁石8と弾性片75との間に反発力が生じ、弾性片75が磁石収容孔32内に固定される。
これにより、ネジ等を用いなくとも第二磁石止板72をロータ3に容易に取り付けることが可能となる。
なお、ここで、第二磁石止板72の固定用開口孔72cは、永久磁石8が脱落しない大きさの長方形状となっているので、永久磁石8はロータ3の前端面3b側から脱落することが阻止される。
また、上述の実施の形態では、第一、第二磁石止板71,72は、それぞれ回転軸2の外径よりも小さい内径の軸貫通孔71a,72aを有している。そして、各軸貫通孔71a,72aの周縁部には、径方向に延びる複数の切込部73,…と、回転軸2の挿入方向に折れ曲がった段差部74とが形成され、回転軸2の周面には、軸貫通孔71a,72aの周縁部がそれぞれ嵌入する一対の環状溝2a,2aが形成されている。
これにより、回転軸2が第一、第二磁石止板71,72を貫通すると、軸貫通孔71a,72aの周縁部と環状溝2a,2aとがそれぞれ噛み合い、第一、第二磁石止板71,72の軸方向移動が阻止される。これにより、第一、第二磁石止板71,72のロータ3への固定力をさらに強力にすることが可能となる。
以上、この発明にかかる実施の形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成は上述の実施の形態に限らない。この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等はこの発明に含まれる。
例えば、上述の実施の形態では、第一、第二磁石止板71,72のそれぞれの弾性片75は、ロータ3の磁石収容孔32のスリット部32a内に挿入され、永久磁石8に当接するようになっているが、これに限らない。
各弾性片75は、磁路用孔35に挿入されると共に、磁路用孔35内で開放されてこの磁路用孔35の内周面に当接にしてもよい。
この場合であっても、弾性片75と磁路用孔35の内周面との間に反発力が生じ、弾性片75が磁路用孔35内に固定される。これにより、ネジ等を用いなくとも第一、第二磁石止板71,72をロータ3に取り付けることが可能となる。
また、固定用孔34、磁路用孔35、スリット部32aのそれぞれに注入されるゴム部材Gは、あらかじめ注入される孔形状に合わせて成形されていてもよい。
この場合では、あらかじめ所定形状に成形されたゴム部材Gを、固定用孔34、磁路用孔35、スリット部32aのそれぞれに圧入する。
この場合であっても、ゴム部材Gに多数の薄板部材が食い込むことができ、薄板部材の相互移動や振動を抑制して騒音の発生を抑えることが可能となる。
さらに、上述の実施の形態では、モータ装置Mが自動車のラジエータ等の冷却用の電動ファンAに用いたものを示したが、本発明に係るモータ装置Mは、電動ファン装置A以外にも適用することができるものであり、且つ自動車用のものに限定されるものではなく、電車等の他の車両や、車両以外の産業機器等に用いることも可能である。
本発明に係るモータ装置を適用した電動ファン装置を示す縦断面図である。 本発明に係るモータ装置の要部を示す分解斜視図である。 本発明に係るモータ装置の要部を示す縦断面図である。 本発明に係るモータ装置の要部を示す一部を破断した斜視図である。 本発明に係るモータ装置のロータの端面を示す正面図である。
符号の説明
2 回転軸
3 ロータ
3a 後端面
3b 前端面
32 磁石収容孔
4 ステータ
8 永久磁石
71 第一磁石止板(磁石止部材)
72 第二磁石止板(磁石止部材)
75 弾性片
M モータ装置

Claims (4)

  1. 回転軸に一体的に設けられたロータと、該ロータと同軸に設けられたステータと、前記ロータを軸方向に貫通した複数の磁石収容孔内にそれぞれ収容された複数の永久磁石と、前記ロータの両端面にそれぞれ固定されて前記永久磁石の前記磁石収容孔からの脱落を防止する一対の磁石止部材とを備えたモータ装置であって、
    前記磁石止部材は、縮んだ状態で前記磁石収容孔に挿入されると共に、前記磁石収容孔内で開放されて前記永久磁石に当接する弾性片を有していることを特徴とするモータ装置。
  2. 回転軸に一体的に設けられたロータと、該ロータと同軸に設けられたステータと、前記ロータを軸方向に貫通した複数の磁石収容孔内にそれぞれ収容された複数の永久磁石と、前記ロータを軸方向に貫通すると共に前記複数の磁石収容孔と交互に形成された複数の磁路用孔と、前記ロータの両端面にそれぞれ固定されて前記永久磁石の前記磁石収容孔からの脱落を防止する一対の磁石止部材とを備えたモータ装置であって、
    前記磁石止部材は、縮んだ状態で前記磁路用孔に挿入されると共に、前記磁路用孔内で開放されてこの磁路用孔の内周面に当接する弾性片を有していることを特徴とするモータ装置。
  3. 前記磁石止部材は、前記回転軸の外径よりも小さい内径の軸貫通孔を有し、該軸貫通孔の周縁部には、径方向に延びる複数の切込部と、前記ロータの軸方向外側に向かって折れ曲がった段差部とが形成され、
    前記回転軸の周面には、前記軸貫通孔の周縁部が嵌入する環状溝が形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のモータ装置。
  4. 多数の薄板部材を積層して形成されると共に回転軸に一体的に設けられたロータと、該ロータと同軸に設けられたステータと、前記ロータを軸方向に貫通した複数の磁石収容孔内にそれぞれ収容された複数の永久磁石と、前記ロータを軸方向に貫通すると共に前記複数の磁石収容孔と交互に形成された複数の磁路用孔と、前記ロータの両端面にそれぞれ固定されて前記永久磁石の前記磁石収容孔からの脱落を防止する一対の磁石止部材とを備えたモータ装置であって、
    前記磁石収容孔及び前記磁路用孔には、これらを閉塞する弾性部材が注入されたことを特徴とするモータ装置。


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