JP5187058B2 - 電動工具 - Google Patents

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Description

本発明は、ブラシレスDCモータを用いた電動工具に関し、特にブラシレスDCモータの回転軸に取り付けられるモータ用冷却ファンの取付構造を改良した電動工具に関する。
モータを駆動源とする電動工具においては、モータの冷却をするためにモータの回転軸と同軸に冷却用のファンを取り付けることが一般的である。このファンは、軽量化、絶縁性の関係からプラスチック等の一体成型によって製造することが多い。プラスチック製のファンをモータの回転軸に取り付ける場合には、ファンの中心に設けられた貫通穴にモータの回転軸を貫通させるようにするが、単に、貫通させるようにした場合、プラスチックには弾性があるためファンが空転してしまう恐れがあった。そのため、特許文献1においては、樹脂製のファンにタブを設け、このタブを絶縁管を介して、反整流子側のコイルエンド先に突出している溝に嵌め込み、接着固定するようにしている。このファンは、直流モータのモータケースの内部に設けられるファンであるので、一度組み立てたら外すことを想定していない。
近年、ドリルやドライバ等の先端工具をモータによって回転駆動して所要の作業を行う電動工具において、ブラシレスDCモータが使われるようになってきた。ブラシレスDCモータは、ブラシ(整流用刷子)の無いDC(直流)モータであり、コイル(巻線)を固定子側に、永久磁石を回転子側に用い、インバータで駆動された電力を所定のコイルへ順次通電することによりロータを回転させる。ブラシレスDCモータでは、ステータに巻装されたコイルへの通電をオン・オフさせるためのスイッチング素子を、モータの後端側(出力軸と反対側)に取り付けられる円形の回路基板上に配置する。ブラシレスDCモータにおいては、モータのステータ側とロータ側を独立して組み立てて、最後にこれらを対向するようにハウジング内に配置すれば良いので、冷却ファンの取付位置に関して自由度が大きくなった。
特開平7−241060号公報
ブラシレスDCモータの場合は、発熱が大きいコイル部分がアウター側となるため、冷却ファンの大きさはモータの外径とほぼ等しいくらいに大きくし、風量も大きくすると良い。しかし、ファンの大きさを大きくすると回転の慣性力が増えるため、回転軸に対して空転してしまう恐れが高くなる。このために、従来の電動工具においては図6に示す対策が施されている。図6は、従来の装置における、ブラシレスDCモータのロータコア2とロータファン113の取付構造を示す断面図である。ブラシレスDCモータのロータは、主に回転軸12に固定されたロータコア2、回転軸12と平行な方向に延びるようにし、回転角で90度ずつずらしてロータコア2内に配置されるマグネット15によって主に構成される。回転軸12は、その両端付近においてベアリング18及び19によって回転可能なように保持される。回転軸12の前端(図中右側)には、ピニオン17が装着される。
ロータコア2とベアリング19の間には、ロータファン113が取り付けられる。ロータファン113は中心軸付近において後端部まで延び、後端面がロータコア2に接する。ロータファン113の空転を防ぐために、機械加工により形成された鉄製のブッシュ101がロータファン113にインサート成型され、回転軸12に圧入される。このため、ブッシュ101の機械加工、ロータファン113のインサート成形により、これらの製造コストが高かった。また、ロータが完成した後に回転バランスを修正することが困難であった。さらに、インサート成形において接着剤を使用するため、材料費が高くなっていた。
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的はブラシレスDCモータの冷却用のファンの空転を防止することができる電動工具を提供することにある。
本発明の別の目的は、ブラシレスDCモータの回転部分のバランスの修正が容易に行うことができる電動工具を提供することにある。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの特徴を説明すれば、次の通りである。
本発明の一つ特徴によれば、回転軸に取り付けられ永久磁石を収容するロータコアと、ロータコアの外周に位置するステータを有するブラシレスDCモータと、回転軸に取り付けられる冷却用のファンを有する電動工具であって、ロータコアの軸方向ファン側の端面に、ロータコアに形成される永久磁石を収容するためのスロットである複数の凹部を形成し、凹部を用いて冷却用のファンの空転を防止するように構成した。そのため、永久磁石の軸方向の長さは、ロータコアに形成されるスロットの軸方向の長さよりも短くすると好ましい。
本発明の他の特徴によれば、ロータコアとファンの間に、凸部と凹部が形成されたスリーブを配置し、スリーブの凸部をロータコアの凹部と嵌合させ、スリーブの凹部をファンに形成された凸部に嵌合させるようにした。スリーブは、軸方向に所定の長さを有する外面部が形成され、外面部にバランス修正用の溝が設けられる。この溝は、円周方向の1箇所又は複数箇所に形成されるが、バランス修正が不要の場合は溝を形成する必要はない。
本発明のさらに他の特徴によれば、スリーブは、プラスチックの一体形成により構成され、凸部として外周側に永久磁石の挿入用のスットと嵌合するリブを有し、凹部としてファンの凸部と嵌合する切り欠きを設けた。また、ファンは、プラスチックの一体形成により構成され、中心軸から放射状に延びる複数のブレードを有し、中心軸近傍に切り欠きと対応する形状の回り止めリブを設けた。
請求項1の発明によれば、ロータコアの軸方向ファン側の端面に複数の凹部を形成し、凹部を用いて冷却用のファンの空転を防止するように構成したので、ロータコアとファンの相対回転を制限することができる。
また、ロータコアの凹部は、ロータコアに形成される永久磁石を収容するためのスロットを用いるので、ロータコアに新たな機械加工を施す必要が無く、低コストでファンの空転防止を図ることができる。
請求項の発明によれば、ロータコアに収容される永久磁石の長さは、スロットの軸方向の長さよりも短いので、スロット部に空きスペースが形成され、これによって凹部を形成することができる。
請求項の発明によれば、ロータコアとファンの間に、凸部と凹部の形成されたスリーブを配置し、スリーブの凸部をロータコアの凹部と嵌合させ、スリーブの凹部をファンに形成された凸部に嵌合させるので、ロータコアとファンの相対回転防止をモールドにて成形された安価なスリーブで実現することができる。
請求項の発明によれば、スリーブは、軸方向に所定の長さを有する外面部が形成され、外面部にバランス修正用の溝が設けられるので、これによってロータのバランス修正を容易に行うことができる。
請求項の発明によれば、バランス修正用の溝は、円周方向の1箇所又は複数箇所に形成されるので、高精度のバランス修正が可能となる。
請求項の発明によれば、スリーブは、プラスチックの一体形成により構成され、凸部として外周側に永久磁石の挿入用のスットと嵌合するリブを有し、凹部としてファンの凸部と嵌合する切り欠きを有するので、ファンの空転防止を確実に行うことができる。また、空転しないため、溝の形成によって修正した回転バランスが崩れることがない。
請求項の発明によれば、ファンは、プラスチックの一体形成により構成され、中心軸から放射状に延びる複数のブレードを有し、中心軸近傍に切り欠きと対応する形状の回り止めリブを有するので、ブレードによって起こされる空気流に影響することなく回り止め用の凸部を形成することができる。
本発明の上記及び他の目的ならびに新規な特徴は、以下の明細書の記載及び図面から明らかになるであろう。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の説明において、上下、前後の方向は、図1に示した方向として説明する。図1は本発明に係る電動工具の一実施形態としてのインパクトドライバ1の内部構造を示す図である。インパクトドライバ1は、充電可能なバッテリ9を電源とし、ブラシレスDCモータを駆動源として回転打撃機構21を駆動し、出力軸であるアンビル30に回転と打撃を与えることによってスリーブ31によって保持されるドライバビット等の図示しない先端工具に回転打撃力を間欠的に伝達してネジ締めやボルト締め等の作業を行う。
上記ブラシレスDCモータは、側面視で略T字状の形状を成すハウジング5の筒状の胴体部5a内に収容される。ブラシレスDCモータの回転軸12は、ハウジング5の胴体部5aの後端側のベアリング18と中央部付近に設けられるベアリング19によって回転可能に保持され、ブラシレスDCモータの前方には回転軸と同軸に取り付けられ、ブラシレスDCモータと同期して回転するロータファン13が設けられ、ブラシレスDCモータの後方には、ブラシレスDCモータを駆動するためのインバータ回路基板4が配設される。ロータファン13によって起こされる空気流は、空気取り入れ穴32及びインバータ回路基板4の周囲のハウジング部分に形成された複数のスロット(図示せず)からハウジング5の内部に取り込まれ、主にロータコア2とステータ3の間を通過する用に流れ、ロータファン13の後方から吸引されてロータファン13の半径方向に流れ、ロータファン13の周囲のハウジング部分に形成された複数のスロット(図示せず)からハウジング5の外部に排出される。インバータ回路基板4には、複数の出力トランジスタ34が搭載され、位置検出素子33の出力を用いてインバータ制御を行うことによりブラシレスDCモータを回転させる。
ハウジング5の胴体部5aから略直角に一体に延びるハンドル部5b内の上部にはトリガスイッチ6が配設され、トリガスイッチ6の下方にはスイッチ基板7が設けられる。ハンドル部5b内の下部には、トリガスイッチ6の引き動作によって前記ブラシレスDCモータの速度を制御する機能等を備えた制御回路基板8が収容され、この制御回路基板8は、バッテリ9とトリガスイッチ6に電気的に接続される。制御回路基板8は、フラットケーブル11及びコネクタ11aを介してインバータ回路基板4と制御用の信号線が形成される。ハンドル部5bの下方には、ニカド電池、リチウムイオン電池等のバッテリ9が着脱可能に装着される。
回転打撃機構21は、遊星歯車減速機構22とスピンドル27とハンマ24を備え、後端がベアリング20、前端がメタル29により保持される。トリガスイッチ6が引かれてブラシレスDCモータが起動されると、正逆切替レバー10で設定された方向にブラシレスDCモータが回転を始め、その回転力は遊星歯車減速機構22によって減速されてスピンドル27に伝達され、スピンドル27が所定の速度で回転駆動される。ここで、スピンドル27とハンマ24とはカム機構によって連結され、このカム機構は、スピンドル27の外周面に形成されたV字状のスピンドルカム溝25と、ハンマ24の内周面に形成されたハンマカム溝28と、これらのカム溝25、28に係合するボール26によって構成される。
ハンマ24は、スプリング23によって常に前方に付勢されており、静止時にはボール26とカム溝25、28との係合によってアンビル30の端面とは隙間を隔てた位置にある。そして、ハンマ24とアンビル30の相対向する回転平面上の2箇所には図示しない凸部がそれぞれ対称的に形成されている。
スピンドル27が回転駆動されると、その回転はカム機構を介してハンマ24に伝達され、ハンマ24が半回転しないうちにハンマ24の凸部がアンビル30の凸部に係合してアンビル30を回転させるが、そのときの係合反力によってスピンドル27とハンマ24との間に相対回転が生ずると、ハンマ24はカム機構のスピンドルカム溝25に沿ってスプリング23を圧縮しながらブラシレスDCモータ側へと後退を始める。
そして、ハンマ24の後退動によってハンマ24の凸部がアンビル30の凸部を乗り越えて両者の係合が解除されると、ハンマ24は、スピンドル27の回転力に加え、スプリング23に蓄積されていた弾性エネルギーとカム機構の作用によって回転方向及び前方に急速に加速されつつ、スプリング23の付勢力によって前方へ移動し、その凸部がアンビル30の凸部に再び係合して一体に回転し始める。このとき、強力な回転打撃力がアンビル30に加えられるため、アンビル30の取付穴30aに装着される図示しない先端工具を介してネジに回転打撃力が伝達される。
以後、同様の動作が繰り返されて先端工具からネジに回転打撃力が間欠的に繰り返し伝達され、例えば、ネジが木材等の図示しない被締結材にねじ込まれる。
図2は、本実施例に係るブラシレスDCモータのロータコア2とロータファン13の取付形状を示す斜視図である。ブラシレスDCモータのロータは、主に回転軸12に固定されたロータコア2、ロータコア2内に回転軸12と平行な方向に延びるようにし、回転角で90度ずつずらして配置されるマグネット15によって主に構成される。回転軸12は、その両端付近においてベアリング18及び19によって回転可能なように保持される。回転軸12の前端には、ピニオン17が装着される。ピニオン17は、遊星歯車減速機構22のサンギアの役目を果たすもので、ピニオン17の外周側にギアが形成され、内周側は挿入穴が形成され、例えば圧入などによって回転軸12に固定される。
ロータコア2とベアリング19の間には、スリーブ14とロータファン13が取り付けられる。スリーブ14は、ロータファン13がロータコア2に対して相対的に回転(空転)しないようにする目的と、ベアリング18、19によって保持される回転体の回転バランスを取る目的で用いられる。スリーブ14は、例えばプラスチック又は金属によって構成できるが、金属製にする場合は、ロータコア2の磁路に影響しないように非磁性体であることが好ましい。ロータファン13は、例えばプラスチックの一体成型にて製造できる。
ロータコア2とベアリング18の間には、プラスチック製のスペーサ35が設けられる。スペーサ35の形状は略円筒形で、ベアリング18とロータコア2との間の間隔を設定する。この間隔はインバータ回路基板4(図1)を同軸上に配置するために必要とされるものである。
図3は、ブラシレスDCモータの回転部分、特にロータコア2の形状を示す斜視図である。ロータコア2は、マグネット15によって形成される磁路を形成するもので、例えば積層された薄い金属板により構成される。ロータコア2には、回転軸に対して平行な方向に4つの平板状のスロット2aが形成され、そのスロット2aの内部には、極のマグネット15aと極のマグネット15bが挿入される。マグネット15の軸方向の長さは、図2から理解できるように、ロータコア2の軸方向の長さより若干短く、スリーブ14が接する側においては、マグネット15はロータコア2の端部まで到達しない。従って、スット2aの部分は溝が形成されたような状態になる。
図4はスリーブ14の形状を示す図であり、(1)は後方側から見た斜視図、(2)は背面図、(3)は側面図である。スリーブ14のロータコア2に接する面(後面)には、ロータコア2に形成されたスット2aに対応する形状、即ち軸方向と鉛直面の断面が長方形である4つの回り止めリブ14a(凸部)が形成される。また、回り止めリブ14aの内周側には、十字状に切り抜きされた回り止め穴14c(凹部)が形成される。回り止めリブ14aの十字状の中心部には回転軸12が貫通する。回り止めリブ14a及び回り止め穴14cは、スリーブ14をモールドによって一体成型される。
スリーブ14の軸方向中央部には、その断面が円形であって所定の面積(所定の軸方向長さ)の外面が露出した外面部14dが形成され、この外周の任意の位置にドリルなどによって、例えば、深さ2、3mm以下のバランス修正用溝14bを形成する。バランス修正用溝14bは、ドリルなどによって形成でき、バランス修正用溝14bの位置、数、深さ、直径などはブラシレスDCモータの回転部分のバランスがとれるように設定される。従って、バランス修正用溝14bは、スリーブ14の組み込み前に形成されるのではなく、図3に示すブラシレスDCモータの回転部分を組み立てた後に、回転バランスの状態を確認しながら形成するものである。外面部14dの前方(ロータファン13側)には、ロータファン13を安定して保持するためのフランジ14eが形成され、フランジ14eは外面部14dに対して直径が大きくなっている。
図5は ロータファン13の形状を示す図であり、(1)は後方側(スリーブ14側)から見た斜視図であり、(2)は背面図、(3)は側面図である。ロータファン13は、例えばプラスチックのモールドにより一体成型されるもので、後方側中心付近に、略十字状の配置になるように、後方に突出する4つの回り止めリブ13aが形成される。このリブ13aは、図4で説明した回り止め穴14cに嵌挿される。ロータファン13は、後方の内周側(円環プレート13bの内部)から空気を吸引し、前方側の半径方向外側に排出する、いわば遠心ファンであり、回転軸12が貫通する貫通穴13fの周囲から放射状に延びる複数のブレード13cを有し、ブレード13cの後方側に円環プレート13bが形成され、前方側に、円環プレート13bの内周側よりもその径が小さい円環プレート13dが形成される。また、図5(3)で示すように、円環プレート13dの前方側は軸方向に延びる円筒リブ13eが突出する。
以上のように、本実施形態においては、ブラシレスDCモータにおいて、ロータコア2には、スリーブ14を介してロータファン13が取り付けられる。スリーブ14とロータコア2は、回り止め用のリブ14aがロータコア2のスロット2aに嵌挿されるので、スリーブ14がロータコア2に対して空転することが無い。さらに、スリーブ14とロータファン13は、回り止め用のリブ13aがスリーブ14の回り止め穴14cに嵌挿されるので、ロータファン1がスリーブ14に対して空転することが無い。従って、ロータファン1の空転を確実に防止することができる。
また、スリーブ14は、プラスチックの一体成型により成型されるので軽量であり、安価に製造できる。さらに、スリーブ14を用いることによって、ブラシレスDCモータの回転部分のバランス修正を容易に行うことができる。
以上、本実施形態のおいては、電動工具の例としてインパクトドライバを用いて説明したが、本発明の電動工具はこれに限られず、ブラシレスDCモータを駆動源にする電動工具であれば、他の工具にも同様に適用できる。
尚、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、本実施形態では、スリーブ14にバランス修正用の機能を持たせたが、ブラシレスDCモータの他の回転部分でバランス修正が可能であるならば、スリーブ14にバランス修正用の溝を形成しなくても良い。さらに、本実施形態では、スリーブ14とロータファン13を別々に構成したが、これらをプラスチック等の一体成型にて形成するようにしても良い。
さらに、本実施形態ではスリーブ14をプラスチックで形成したが、アルミニウムなどの非磁性金属によって形成しても良い。スリーブ14を金属とすれば、プラスチックに比べて重量が重くなるのでバランス修正が容易になり、軸方向前後長又は半径方向厚みを薄くすることができる。さらに、本実施形態ではロータコアの凹部として、磁石挿入用のスロット2aを利用する例で説明したが、この形状に限られずスロット2aとは別に凹部としての溝等をロータコアの軸方向の端面に形成するようにしても良い。さらに、ロータコア、スリーブ、ファンに形成された凹部、凸部はこの関係が逆になるように形成しても良い。
本発明の実施形態に係るインパクトドライバの内部構造を示す断面図である。 図1のブラシレスDCモータのロータコア2とロータファン13を示す断面図である。 図1のブラシレスDCモータのロータコア2の形状を示す斜視図である。 図1のスリーブ14の形状を示す図であり、(1)は後方側から見た斜視図、(2)は背面図、(3)は側面図である。 図1のロータファン13の形状を示す図であり、(1)は後方側から見た斜視図、(2)は背面図、(3)は側面図である。 従来の装置における、ブラシレスDCモータのロータコア2とロータファン113の取付構造を示す断面図である。
1 インパクトドライバ 2 ロータコア 2a (ロータコアの)スロット
3 ステータ 4 インバータ回路基板 5 ハウジング
5a (ハウジングの)胴体部 5b (ハウジングの)ハンドル部
6 トリガスイッチ 7 スイッチ基板 8 制御回路基板
9 バッテリ 10 正逆切替レバー 11a コネクタ
11b フラットケーブル 12 回転軸 13 ロータファン
13a 回り止めリブ 13b 円環プレート 13c ブレード
13d 円環プレート 13e 円筒リブ 13f 貫通穴
14 スリーブ 14a (スリーブの)回り止めリブ
14b (スリーブの)バランス修正用溝 14c (スリーブの)回り止めリブ
14d (スリーブの)外面部 14e (スリーブの)フランジ
15 マグネット 15a S極のマグネット 15b N極のマグネット
17 ピニオン 18、19、20 ベアリング
21 回転打撃機構 22 遊星歯車減速機構 23 スプリング
24 ハンマ 25 スピンドルカム溝 26 ボール
27 スピンドル 28 ハンマカム溝 29 メタル
30 アンビル 30a(先端工具用の)取付穴
31 スリーブ 32 空気取入穴 33 位置検出素子
34 出力トランジスタ 35 スペーサ
101 鉄ブッシュ 113 ロータファン

Claims (7)

  1. 回転軸に取り付けられ永久磁石を収容するロータコアと、該ロータコアの外周に位置するステータを有するブラシレスDCモータと、前記回転軸に取り付けられる冷却用のファンを有する電動工具であって、
    前記ロータコアの軸方向前記ファン側の端面に、前記ロータコアに形成される前記永久磁石を収容するためのスロットである複数の凹部を形成し、
    前記凹部を用いて前記ファンの空転を防止するように構成したことを特徴とする電動工具。
  2. 前記永久磁石の軸方向の長さは、前記ロータコアに形成されるスロットの軸方向の長さよりも短いことを特徴とする請求項に記載の電動工具。
  3. 前記ロータコアと前記ファンの間に、凸部と凹部が形成されたスリーブを配置し、
    前記スリーブの凸部を前記ロータコアの凹部と嵌合させ、前記スリーブの凹部を前記ファンに形成された凸部に嵌合させることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動工具。
  4. 前記スリーブは、軸方向に所定の長さを有する外面部が形成され、該外面部にバランス修正用の溝が設けられることを特徴とする請求項に記載の電動工具。
  5. 前記溝は、円周方向の1箇所又は複数箇所に形成されることを特徴とする請求項に記載の電動工具。
  6. 前記スリーブは、プラスチックの一体形成により構成され、前記凸部として外周側に前記永久磁石の挿入用のスットと嵌合するリブを有し、前記凹部として前記ファンの凸部と嵌合する切り欠きを有することを特徴とする請求項に記載の電動工具。
  7. 前記ファンは、プラスチックの一体形成により構成され、中心軸から放射状に延びる複数のブレードを有し、中心軸近傍に前記切り欠きと対応する形状の回り止めリブを有することを特徴とする請求項に記載の電動工具。
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