JP2017034841A - ブラシレスモータ及び電動工具 - Google Patents

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勇人 山口
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Abstract

【課題】 ロータコア及び回転軸に対する円環磁石の回転を防止可能なブラシレスモータ及び電動工具を提供する。【解決手段】 シャフト31と、シャフト31の外周に配置され、シャフト31と共に回転する円柱形状のロータコア32と、ロータコア32の外周に配置される円環磁石33と、シャフト31の外周に配置されるファン35と、を備え、インパクトドライバ1に搭載されるモータ3において、シャフト31及びロータコア32に対する円環磁石33の回転を防止するための凹部32c、33cをロータコア32及び円環磁石33に設け、ファン35を介して円環磁石33の回転を防止する。【選択図】図5

Description

本発明は、ロータに円環磁石を用いるブラシレスモータ及び該ブラシレスモータを駆動源とする電動工具に関する
従来、ブラシレスモータを駆動源とするインパクトドライバ等の電動工具が、広く普及している。例えば、下記特許文献1に開示されている電動工具では、ブラシレスモータの回転軸には、板状の永久磁石を収容するロータコアと、冷却用のファンとが取り付けられ、ロータコアの回転に伴い、回転軸及びファンが一体回転する。また、ロータコアとファンとの間には、複数のリブ及び回り止め穴が形成されたスリーブが取り付けられ、ロータコアのスリーブ側端面に設けられたスリットにスリーブのリブを嵌合させるとともに、ファンに設けられたリブをスリーブの回り止め穴に嵌合させることにより、ファンのロータコアに対する空転を防止している。
特開2010−42467号公報
ところで、近年、細径のロータコアの外周に円環形状の磁石を取り付けた小型のブラシレスモータが開発されている。このように円環磁石を使用したブラシレスモータでは、磁石の表面積が増えることにより、磁束の有効活用が可能となる。しかしながら、円環磁石は接着剤でロータコアの外周面に接着固定されるため、高速回転中に大きなトルクがかかることにより、接着剤が剥がれ、円環磁石がロータコア及び回転軸に対して回転してしまうことがある。この場合、ブラシレスモータの回転制御に不具合が生じ、電動工具の作業性が損なわれる等の問題があった。
上記課題に鑑み、本発明は、ロータコア及び回転軸に対する円環磁石の回転を防止可能なブラシレスモータ及び電動工具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るブラシレスモータは、回転軸と、回転軸の外周に配置され、回転軸と共に回転する円柱形状のロータコアと、ロータコアの外周に配置される円環磁石と、を備えるブラシレスモータであって、回転軸及びロータコアに対する円環磁石の回転を防止するための回転防止部をロータコア及び円環磁石に設けることを特徴とする。
かかる構成によれば、ロータコア及び円環磁石に回転防止部が設けられるので、別個の部材を設けずとも回転軸及びロータコアに対する円環磁石の回転を防止可能となる。したがって、ブラシレスモータ本体の小型化が可能となるとともに、安定した駆動制御が可能となり、作業性が向上される。
上記したブラシレスモータにおいて、回転防止部は、ロータコアに設けられる第1回転防止部と、円環磁石に設けられる第2回転防止部とを含み、第1回転防止部及び第2回転防止部は、互いに係合することが好ましい。
かかる構成によれば、ロータコアに設けられた第1回転防止部と円環磁石に設けられた第2回転防止部とが互いに係合することにより、ロータコア及び回転軸に対する円環磁石の回転を防止可能となる。したがって、ブラシレスモータ本体の小型化及びブラシレスモータの安定した駆動制御が可能となる。
上記したブラシレスモータは、回転軸の外周に配置され、回転軸の軸方向においてロータコア及び回転磁石に対向する対向部を有するファンを更に備えても良い。この場合、ロータコアは、対向部に対向し、第1回転防止部が設けられる第1対向面を有し、円環磁石は、対向部に対向し、第2回転防止部が設けられる第2対向面を有し、第1回転防止部及び第2回転防止部は、ファンを介して互いに係合することが好ましい。
かかる構成によれば、ロータコアに設けられた第1回転防止部と円環磁石に設けられた第2回転防止部とがファンを介して互いに係合するので、ロータコア及び回転軸に対する円環磁石の回転を防止可能となる。したがって、ブラシレスモータ本体の小型化及びブラシレスモータの安定した駆動制御が可能となる。
上記したブラシレスモータにおいて、第1回転防止部は、第1対向面に形成される複数の第1凹部であり、第2回転防止部は、第2対向面に形成される複数の第2凹部であり、対向部は、軸方向に突出し、複数の第1凹部及び複数の第2凹部に嵌合する複数の凸部を有することが好ましい。
かかる構成によれば、ロータコア及び円環磁石のファンに対向する面に複数の凹部が形成され、これらの凹部に対応して、ファンのロータコア及び円環磁石に対向する対向部に複数の凸部が設けられるので、凸部が凹部に嵌合することにより、ファンを介してロータコアの外周に円環磁石を固定可能となる。したがって、回転軸の径方向及び軸方向におけるブラシレスモータのサイズを大型化せずとも、ロータコア及び回転軸に対する円環磁石の回転を防止可能となるため、ブラシレスモータ本体の小型化及びブラシレスモータの安定した駆動制御が可能となる。
上記したブラシレスモータにおいて、複数の第1凹部は、第1対向面において回転軸について回転対称に形成され、複数の第2凹部は、第2対向面において回転軸について回転対称に形成されることが好ましい。
かかる構成によれば、ブラシレスモータの安定した回転制御が可能となり、作業性が向上される。
上記したブラシレスモータにおいて、第1回転防止部は、ロータコアの外周面に設けられ、第2回転防止部は、円環磁石の内周面に設けられることが好ましい。
かかる構成によれば、ブラシレスモータの軸方向のサイズを大型化せずとも、ロータコア及び回転軸に対する円環磁石の回転を防止可能となるため、ブラシレスモータ本体の小型化及びブラシレスモータの安定した駆動制御が可能となる。
上記したブラシレスモータは、外周面と内周面との間に配置される係合部材を更に備えても良い。この場合、第1回転防止部及び第2回転防止部は、係合部材を介して互いに係合することが好ましい。
かかる構成によれば、ロータコア及び回転軸に対する円環磁石の回転を防止可能となるため、ブラシレスモータ本体の軸方向のサイズを大型化せずとも、ブラシレスモータの安定した駆動制御が可能となる。
上記したブラシレスモータにおいて、第1回転防止部は、外周面に形成される第1溝部であり、第2回転防止部は、内周面に形成される第2溝部であり、係合部材は、第1溝部及び第2溝部に係合することが好ましい。
かかる構成によれば、ブラシレスモータ本体の径方向のサイズの小型化も可能となる。
上記したブラシレスモータにおいて、第1溝部及び第2溝部は、それぞれキー溝であり、係合部材は、直方体形状を有することが好ましい。
かかる構成によれば、簡易な構成により円環磁石のロータコア及び回転軸に対する回転を防止可能となる。
また、第1回転防止部は、外周面に形成される第1平坦部であり、第2回転防止部は、第1平坦部に対応して内周面に形成される第2平坦部であることが好ましい。
かかる構成によれば、ブラシレスモータ本体の径方向及び軸方向のサイズを大型化せずとも、簡易な構成により円環磁石のロータコア及び回転軸に対する回転を防止可能となるので、低コストで小型のブラシレスモータを提供可能となるとともに、ブラシレスモータの安定した駆動制御が可能となる。
上記したブラシレスモータにおいて、第1平坦部は、外周面において回転軸について回転対称に複数形成され、第2平坦部は、内周面において回転軸について回転対称に複数形成され、ロータコア及び円環磁石は、第1平坦部と該第1平坦部に対応する第2平坦部とが当接するように配置されることが好ましい。
かかる構成によれば、第1平坦部及び第2平坦部が当接することにより、ロータコア及び回転軸に対する円環磁石の回転を防止可能となるため、ブラシレスモータ本体の小型化及びブラシレスモータの安定した駆動制御が可能となる。
上記したブラシレスモータにおいて、外周面は、複数の第1平坦部と複数の第1円弧部とを交互に配置して構成され、内周面は、複数の第2平坦部と複数の第2円弧部とを交互に配置して構成されることが好ましい。
かかる構成によれば、簡易な構成によりロータコア及び回転軸に対する円環磁石の回転を防止可能となるため、ブラシレスモータ本体の小型化及びブラシレスモータの安定した駆動制御が可能となる。
上記したブラシレスモータにおいて、第1平坦部は、互いに平行に形成される一組の二面幅であり、第2平坦部は、第1平坦部に対応して互いに平行に形成される一組の二面幅であることが好ましい。
かかる構成によれば、簡易な構成によりロータコア及び回転軸に対する円環磁石の回転を防止可能となるため、ブラシレスモータ本体の小型化及びブラシレスモータの安定した駆動制御が可能となる。
また、外周面は、複数の第1平坦部を配置して構成され、内周面は、複数の第2平坦部を配置して構成され、外周面及び内周面の軸方向に直交する断面は、それぞれ、多角形状をなすことが好ましい。
かかる構成によれば、簡易な構成によりロータコア及び回転軸に対する円環磁石の回転を防止可能となるため、ブラシレスモータ本体の小型化及びブラシレスモータの安定した駆動制御が可能となる。
また、本発明に係るブラシレスモータは、回転軸と、回転軸の外周に配置され、回転軸と共に回転する円柱形状のロータコアと、ロータコアの外周に配置される円環磁石と、回転軸の外周に配置されるファンと、を備えるブラシレスモータであって、回転軸及びロータコアに対する円環磁石の回転を防止するための回転防止部を、ロータコア及び円環磁石に設け、回転防止部は、ファンを介して円環磁石の回転を防止することを特徴とする。
かかる構成によれば、ロータコア及び円環磁石に回転防止部が設けられ、ファンを介して円環磁石の回転が防止されるので、別個の部材を設けずとも回転軸及びロータコアに対する円環磁石の回転を防止可能となる。したがって、ブラシレスモータの本体の径方向及び軸方向のサイズを大型化せずとも、円環磁石の回転を防止可能となるため、ブラシレスモータ本体の小型化及びブラシレスモータの安定した駆動制御が可能となる。
また、本発明に係るブラシレスモータは、回転軸と、回転軸の外周に配置され、回転軸と共に回転する円柱形状のロータコアと、ロータコアの外周に配置される円環磁石と、ロータコアの外周面と円環磁石の内周面との間に配置される係合部材と、を備えるブラシレスモータであって、回転軸及びロータコアに対する円環磁石の回転を防止するための回転防止部を、外周面及び内周面に設け、係合部材は、回転防止部に係合することを特徴とする。
かかる構成によれば、ロータコアの外周面及び円環磁石の内周面に回転防止部が設けられ、当該回転防止部に係合部材が係合することにより、ロータコア及び回転軸に対する円環磁石の回転を防止可能となる。したがって、ブラシレスモータ本体の小型化及びブラシレスモータの安定した駆動制御が可能となる。
また、本発明の電動工具は、上記した構成のブラシレスモータを備えることを特徴とする。
本発明に係るブラシレスモータ及び電動工具によれば、ロータコア及び回転軸に対する円環磁石の回転を防止可能となる。
第1の実施の形態に係るインパクトドライバの内部構造を示す中央断面図である。 第1の実施の形態におけるファンの形状を示す図である。(a)はファンの背面図であり、(b)はファンの断面図である。 第1の実施の形態におけるロータコアの形状を示す図である。(a)はロータコアの正面図であり、(b)はロータコアの側面図である。 第1の実施の形態における円環磁石の形状を示す図である。(a)は円環磁石の正面図であり、(b)は円環磁石の側面図である。 第1の実施の形態に係るモータの部分断面図である。 第2の実施の形態におけるファンの形状を示す図である。(a)はファンの背面図であり、(b)はファンの断面図である。 第2の実施の形態におけるロータコアの形状を示す図である。(a)はロータコアの正面図であり、(b)はロータコアの側面図である。 第2の実施の形態における円環磁石の形状を示す図である。(a)は円環磁石の正面図であり、(b)は円環磁石の側面図である。 第2の実施の形態に係るモータの部分断面図である。 第3の実施の形態におけるロータコアの形状を示す図である。(a)はロータコアの正面図であり、(b)はロータコアの側面図である。 第3の実施の形態における円環磁石の形状を示す図である。(a)は円環磁石の正面図であり、(b)は円環磁石の側面図である。 第3の実施の形態に係るモータの部分断面図である。 第4の実施の形態におけるロータコアの形状を示す図である。(a)はロータコアの正面図であり、(b)はロータコアの側面図である。 第4の実施の形態における円環磁石の形状を示す図である。(a)は円環磁石の正面図であり、(b)は円環磁石の側面図である。 第4の実施の形態に係るモータの部分断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。ここでは、本発明をブラシレスモータ及びブラシレスモータが搭載されるコードレスのインパクトドライバに適用した場合を例に、説明を行う。
まず、本発明の第1の実施の形態に係るインパクトドライバについて、図1に基づき説明する。図1は、第1の実施の形態に係るインパクトドライバの内部構造を示す中央断面図である。インパクトドライバ1は、図1に示されるように、ハウジング2、モータ3、ギヤ機構4、ハンマ5、アンビル部6及びインバータ回路部7を含んで構成される。以下、モータ3に対してギヤ機構4が設けられている方向を前方向と定義し、逆を後方向と定義する。また、後述する胴体部2aからハンドル部2bが取り付けられる方向を下方向と定義し、逆を上方向と定義する。更に、前後方向及び上下方向と直交する方向を左右方向と定義する。
ハウジング2は、樹脂製であってインパクトドライバ1の外郭をなしており、略筒状の胴体部2aと、胴体部2aから延出されるハンドル部2bと、基板収容部2cとから構成される。胴体部2a内には、図1に示されるように、モータ3が、その軸方向が胴体部2aの長手方向に一致するように配置されると共に、ギヤ機構4、ハンマ5及びアンビル部6が、モータ3の軸方向一端側に向かって並んで配置されている。
胴体部2a内の前側位置には、ハンマ5及びアンビル部6が内蔵される金属製のハンマケース9が配置されている。ハンマケース9は、前方に向かうに従って徐々に径が細くなる略漏斗形状をなしており、前端部分には開口9aが形成され、開口9aから後述する先端工具保持部62の先端部分が露出し、その先端に開口部62aが形成される。
ハンドル部2bは、胴体部2aの前後方向略中央位置から下側に向けて延出し、下端が基板収容部2cに接続されている。ハンドル部2bの内部には、スイッチ機構10が内蔵される。ハンドル部2bにおいて、胴体部2aからの根元部分であって前側位置には、作業者の操作箇所となり電子スイッチであるトリガスイッチ11が設けられている。このトリガスイッチ11は、スイッチ機構10と接続しており、モータ3への駆動電力の供給と遮断とを切り替えるために用いられる。また、ハンドル部2bと胴体部2aとの接続部分であって、トリガスイッチ11の直上には、モータ3の回転方向を切り替える正逆切替スイッチ12が設けられている。
基板収容部2cは、上部に制御回路部13を収容し、下部には電池パック装着面が形成されている。基板収容部2cは、前方に突出する形状をなしている。この突出する部分の前端部は、先端工具保持部62よりも前方へ突出しないように、即ち、先端工具保持部62よりもモータ3側に位置している。また、基板収容部2cの左右方向の幅は、胴体部2aの左右方向の幅と略等しくなるように形成されている。電池パック装着面には、リチウムイオン電池等の複数の電池セルが収容された電池パック8が着脱可能に装着される。
モータ3は、ブラシレスモータであり、シャフト31、ロータコア32、円環磁石33、ステータ34及びファン35を含んで構成される。
シャフト31は、円柱形状をなし、軸方向が前後方向と一致するように胴体部2a内に配置される。ロータコア32は、円柱形状をなし、シャフト31を中心軸としてその外周に配置される。シャフト31は、ロータコア32の前後に突出しており、その突出した箇所でベアリングにより胴体部2aに回転可能に支承されている。シャフト31は、本発明の回転軸に相当し、ロータコア32と同軸一体回転を行う。
円環磁石33は、円環形状をなし、ロータコア32の外周に配置される。ステータ34は、ロータコア32の外周に対向する位置に配置され、複数のコイル34aを備えている。ファン35は、例えば樹脂製の遠心ファンであり、冷却用に設けられる。ファン35は、シャフト31の前側に突出している箇所の外周に配置され、シャフト31と同軸一体回転を行う。モータ3の詳細な構成については、後述する。
ギヤ機構4は、モータ3の前方に配置されている。ギヤ機構4は、複数の歯車を備える遊星歯車機構で構成される減速機構であり、シャフト31の回転を減速して、ハンマ5に伝達する。
ハンマ5は、前端に一対の衝突部5aを備えている。また、ハンマ5は、バネ51により前方に付勢され、当該付勢力に抗して後方に移動可能に構成されている。
アンビル部6は、ハンマ5の前方に配置されており、アンビル61と、先端工具保持部62とから主に構成される。
アンビル61は、先端工具保持部62の後方に、当該先端工具保持部62と一体に構成され、先端工具保持部62の回転中心に対して対極に配置された一対の被衝突部61aを有する。また、先端工具保持部62の先端には、上述した開口部62aが形成され、当該開口部62aに先端工具が着脱可能に保持される。
ハンマ5が回転すると、一方の衝突部5aと一方の被衝突部61aとが衝突し、これによりハンマ5の回転力がアンビル61に伝達され、アンビル61に打撃が与えられる。また、衝突部5aと被衝突部61aとの衝突後、ハンマ5はバネ51の付勢力に抗して回転しながら後退する。そして、衝突部5aが被衝突部61aを乗り越えると、バネ51に蓄えられた弾性エネルギーが解放されてハンマ5は前方に移動し、再び、衝突部5aと被衝突部61aとが衝突することとなる。このように、モータ3のシャフト31の回転がギヤ機構4及びハンマ5を介してアンビル部6に伝達され、先端工具保持部62に保持された先端工具が回転することとなる。
モータ3の後方には、シャフト31に直交する方向に延びるインバータ回路部7が設けられる。インバータ回路部7は、円板状の回路基板上に、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等のスイッチング素子(不図示)が設けられて構成される。
次に、本実施の形態に係るモータ3の構成について、図2乃至図5に基づき詳細に説明する。尚、以下の説明において、径方向とは、シャフト31の軸方向に直交する円形断面の径方向を指すものとする。
まず、ファン35の形状について、説明する。図2は、第1の実施の形態に係るモータ3におけるファン35の形状を示す図である。図2(a)は、ファン35を後方から見た背面図であり、図2(b)は、ファン35の断面図である。
ファン35は、円柱形の胴体部35aを有し、胴体部35aの中心には、胴体部35aを前後方向に貫通する貫通穴35bが形成される。貫通穴35bの径は、シャフト31の径に略一致し、貫通穴35bには、シャフト31が嵌挿(圧入)される。
胴体部35aの外周面には、放射状に延伸する14本の羽根35cが、図2(a)に示されるように、周方向に等間隔に配置される。各羽根35cの後端部は、胴体部35aの径より大きな内径及び外径を有する円環部35dにより、中央付近で相互に接続される。
胴体部35aの後端面35eには、4つの凸部35fが貫通穴35bの周囲に設けられる。各凸部35fは、それぞれが略同一の略直方体形状をなし、後方に突出する。各凸部35fの後端面35eに平行な断面は、それぞれ矩形状であり、4つの凸部35fのうち2つの凸部35fは、貫通穴35bを挟んでそれぞれの矩形断面の長手方向が平行となるように配置される。また、これらの凸部35fの長手方向と直交する方向には、他の2つの凸部35fが、貫通穴35bを挟んでそれぞれの長手方向が平行となるように配置される。例えば、2つの凸部35fの長手方向が左右方向に一致するとき、他の2つの凸部35fの長手方向は上下方向に一致する(図2(a))。このように配置することにより、4つの凸部35fは、シャフト31について回転対称に配置されることとなる。
胴体部35aの後端面35eには、更に4つの凸部35gが、後端面35eの外縁に沿って等間隔に設けられる。これらの凸部35gは、図2(a)に示されるように、各凸部35fの径方向外側に1つずつ配置される。各凸部35gは、それぞれが略同一の略立方体形状をなし、径方向外側の面が後端面35eの外縁及び胴体部35aの外周面に一致するように配置され、後方に突出する。このように配置することにより、4つの凸部35gは、シャフト31について回転対称に配置されることとなる。
ファン35の胴体部35aの後端面35eは、ロータコア32及び円環磁石33に対向する部分であり、本発明の対向部に相当する。また、後端面35eに設けられる8つの凸部35f、35gは、本発明の凸部に相当する。
次に、ロータコア32の形状について、説明する。図3は、第1の実施の形態に係るモータ3におけるロータコア32の形状を示す図である。図3(a)は、ロータコア32を前方から見た正面図であり、図3(b)は、ロータコア32の側面図である。
ロータコア32は、図3(a)に示されるように、中央に貫通穴32aが形成される円柱形状をなす。ロータコア32の径は、シャフト31の径より大きく、前後方向の長さは、シャフト31よりも短い。貫通穴32aは前後方向に形成され、その径はシャフト31の径に略一致する。ロータコア32は、図3(b)に示されるように、貫通穴32aにシャフト31が嵌挿(圧入)された状態で、シャフト31に対して固定される。このとき、シャフト31は、ロータコア32の前方及び後方に突出する。ロータコア32及びシャフト31は、シャフト31を回転軸として、同軸一体回転を行う。ロータコア32及びシャフト31を一体成型する構成でも良い。
ロータコア32の前端面32bには、4つの凹部32cが貫通穴32aの周囲にシャフト31について回転対称に形成される。これらの凹部32cは、ファン35の後端面35eに設けられた4つの凸部35fを嵌合させるために形成される。すなわち、各凹部32cは断面が矩形であり、それぞれが略同一の形状をなす。4つの凹部32cのうち2つの凹部32cは、貫通穴32aを挟んでそれぞれの矩形断面の長手方向を平行に配置される。また、これらの凹部32cと直交する方向には、他の2つの凹部32cが、貫通穴32aを挟んでそれぞれの長手方向を平行に配置される。例えば、2つの凹部32cの長手方向が左右方向に一致するとき、他の2つの凹部32cの長手方向は上下方向に一致する(図3(a))。このように、ファン35の凸部35fに対応する位置に4つの凹部32cを配置することにより、ロータコア32は、シャフト31について回転対称な形状をなす。
ロータコア32の前端面32bは、ファン35の後端面35eに対向する面であり、本発明の第1対向面に相当する。また、前端面32bに設けられる4つの凹部32cは、本発明の第1回転防止部及び第1凹部に相当する。
続いて、円環磁石33の形状について、説明する。図4は、第1の実施の形態に係るモータ3における円環磁石33の形状を示す図である。図4(a)は、円環磁石33を前方から見た正面図であり、図4(b)は、円環磁石33の側面図である。
円環磁石33は、図4(a)に示されるように、円環形状をなす。円環磁石33の内径は、ロータコア32の外径に略一致し、円環磁石33の外径は、ファン35の後端面35eの外径に略一致する。また、円環磁石33の前後方向の長さは、ロータコア32の前後方向の長さに略一致する。
円環磁石33の前端面33bには、4つの凹部33cが形成される。これらの凹部33cは、ファン35の後端面35eに設けられた4つの凸部35gを嵌合させるために形成される。すなわち、各凹部33cは、前端面33bに平行な断面が略正方形であり、それぞれが略同一の形状をなす。また、各凹部33cは、円環磁石33の周方向に等間隔に配置される。このように、ファン35の凸部35gに対応する位置に4つの凹部33cを配置することにより、円環磁石33は、シャフト31について回転対称な形状をなす。
円環磁石33の前端面33bは、ファン35の後端面35eに対向する面であり、本発明の第2対向面に相当する。また、前端面33bに設けられる4つの凹部33cは、本発明の第2回転防止部及び第2凹部に相当する。
上記のように、ファン35の後端面35eに複数の凸部35fが回転対称に設けられ、ロータコア32の前端面32bに当該凸部35fに対応する複数の凹部32cが形成される。また、ファン35の後端面35eに複数の凸部35gが設けられ、円環磁石33の前端面33bに当該凸部35gに対応する複数の凹部33cが形成される。
次に、ロータコア32、円環磁石33及びファン35を取り付けた状態について、説明する。図5は、第1の実施の形態に係るモータ3の部分断面図である。
まず、ロータコア32及びファン35の取り付けについて、説明する。尚、ロータコア32、円環磁石33及びファン35の取り付け方法については、以下の順に限定されない。
ファン35は、ロータコア32の前方に突出したシャフト31を、胴体部35aの貫通穴35bに後端面35e側から嵌挿(圧入)するとともに、後端面35eに設けられた凸部35fを、ロータコア32の前端面32bに形成された凹部32cに嵌合させることにより、ロータコア32に係合する。このとき、ファン35の後端面35eはロータコア32の前端面32bに当接し、ファン35がロータコア32に対して固定される。尚、ファン35の貫通穴35bとシャフト31の貫通穴35bへの嵌挿部分とに、接着剤を塗布しても良い。
円環磁石33は、ロータコア32に外嵌され、ファン35の後端面35eに設けられた凸部35gを、前端面33bに形成された凹部33cに嵌合させることにより、ファン35に係合する。このとき、ファン35の後端面35eが円環磁石33の前端面33bに当接し、円環磁石33がファン35に対して固定される。
このように、ロータコア32に対して固定されたファン35に、円環磁石33を固定することにより、円環磁石33は、ロータコア32に外嵌された状態で、ファン35を介してロータコア32に対して固定される。このとき、ロータコア32の外周面と円環磁石33の内周面とに、接着剤を塗布しても良い。
上記のように、ロータコア32のファン35と当接する前端面32bに複数の凹部32cを形成するとともに、ファン35のロータコア32に当接する後端面35eに各凹部32cに対応する複数の凸部35fを設け、これらを嵌合させることにより、ファン35がロータコア32に対して固定される。更に、円環磁石33のファン35と当接する前端面33bに複数の凹部33cを形成するとともに、ファン35の円環磁石33に当接する後端面35eに各凹部33cに対応する複数の凸部35gを設け、これらを嵌合させることにより、円環磁石33がファン35に対して固定される。したがって、円環磁石33がファン35を介してロータコア32に対して固定される。
以上のように、第1の実施の形態に係るモータ3及びインパクトドライバ1によれば、シャフト31及びロータコア32に対する円環磁石33の回転を防止可能となるので、モータ3の安定した駆動制御が可能となる。したがって、作業性が向上される。また、モータ3の軸方向や径方向に別個の部材を設けずとも、ファン35を介して円環磁石33をロータコア32の外周に固定可能となるので、モータ3の大型化を回避可能となる。したがって、小型で作業性の良いモータ3及びインパクトドライバ1が実現される。
次に、第2の実施の形態に係るインパクトドライバについて、図6乃至図9に基づき説明する。第2の実施の形態に係るインパクトドライバは、モータにおいて、ファンを介さずに円環磁石をロータコアの外周に固定する点が、第1の実施の形態とは異なる。尚、第1の実施の形態と同一又は同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、重複した説明は適宜省略する。
第2の実施の形態に係るモータは、ブラシレスモータであり、シャフト31、ロータコア132、円環磁石133、ステータ34及びファン135を含んで構成される。
まず、ファン135の形状について、説明する。図6は、第2の実施の形態に係るモータにおけるファン135の形状を示す図である。図6(a)は、ファン135の背面図であり、図6(b)は、ファン135の断面図である。
ファン135は、中心に貫通穴35bが形成される円柱形の胴体部35aと、胴体部35aの外周面に設けられる14本の羽根35cと、各羽根35cを接続する円環部35dとを含んで構成される。
胴体部35aの後端面135eは、第1の実施の形態とは異なり、凸部等の構成を有さず、図6(a)に示されるように、貫通穴35bのみが形成されている。
次に、ロータコア132の形状について、説明する。図7は、第2の実施の形態に係るモータにおけるロータコア132の形状を示す図である。図7(a)は、ロータコア132の正面図であり、図7(b)は、ロータコア132の側面図である。
ロータコア132は、中央に貫通穴32aが形成される円柱形状をなし、当該貫通穴32aにシャフト31が嵌挿(圧入)された状態で、シャフト31に対して固定され、シャフト31を回転軸として、同軸一体回転を行う。
ロータコア132の外周面132bには、キー溝132cが形成される。キー溝132cは、外周面132bから径方向内側に向けて形成された略直方体形状の溝であり、外周面132bにおいて前後方向の長さ全体に亘って形成される。キー溝132cは、本発明の第1回転防止部及び第1溝部に相当する。
続いて、円環磁石133の形状について、説明する。図8は、第2の実施の形態に係るモータにおける円環磁石133の形状を示す図である。図8(a)は、円環磁石133の正面図であり、図8(b)は、円環磁石133の側面図である。
円環磁石133は、円環形状をなし、その内径はロータコア132の外径に略一致し、外径はファン135の後端面135eの外径に略一致する。
円環磁石133の内周面133bには、キー溝133cが形成される。キー溝133cは、内周面133bから径方向外側に向けて形成された略直方体形状の溝であり、内周面133bにおいて前後方向の長さ全体に亘って形成される。また、キー溝133cの周方向の幅は、ロータコア132の外周面132bに形成されるキー溝132cの周方向の幅と略一致する。円環磁石133の内周面133bに形成されるキー溝133cは、本発明の第2回転防止部及び第2溝部に相当する。
また、本実施の形態に係るモータは、更に略直方体形状のキー136を備えている。キー136は、本発明の係合部材に相当する。
次に、ロータコア132、円環磁石133及びファン135を取り付けた状態について、説明する。図9は、第2の実施の形態に係るモータの部分断面図である。
円環磁石133は、ロータコア132に外嵌される。このとき、円環磁石133のキー溝133cが、ロータコア132のキー溝132cと径方向に重なるように、円環磁石133及びロータコア132を配置する。ロータコア132の外周面132bと円環磁石133の内周面133bとに、接着剤を塗布しても良い。
ロータコア132及び円環磁石133を上記のように配置することにより、キー溝132c及びキー溝133cは、略直方体形状の空隙を形成する。キー136は、この空隙と略同一の形状を有する。そして、キー溝132c、133cにより形成された空隙にキー136が挿入されることにより、円環磁石133及びロータコア132は互いに係合する。尚、キー溝132c或いはキー溝133cにキー136を係合した状態で、ロータコア132に円環磁石133を外嵌しても良い。
また、ロータコア132の前方に突出したシャフト31を、ファン135の胴体部35aの貫通穴35bに後端面135e側から嵌挿(圧入)して、ファン35をシャフト31及びロータコア132に対して固定する。このとき、ファン135の貫通穴35bとシャフト31の貫通穴35bへの嵌挿部分とに、接着剤を塗布しても良い。
上記のように、ロータコア132の円環磁石133に当接する外周面132bにキー溝132cを形成するとともに、円環磁石133のロータコア132に当接する内周面133bにキー溝133cを形成し、これら2つのキー溝132c、133cにより形成される空隙にキー136を配置することにより、ロータコア132及び円環磁石133が互いに係合する。
ロータコア132及び円環磁石133がキー136により係合した状態で、ロータコア132に回転方向の力が加わった場合、ロータコア132のキー溝132cの内壁が、キー136を回転方向に押圧することとなる。押圧されたキー136は、円環磁石133のキー溝133cの内壁を回転方向に押圧する。これにより、ロータコア132及び円環磁石133は、回転方向に同軸一体回転を行う。
以上のように、第2の実施の形態に係るモータ及びインパクトドライバによれば、ロータコア132の外周面132bに形成されたキー溝132cと円環磁石133の内周面133bに形成されたキー溝133cとの間にキー136を配置することにより、モータを径方向及び軸方向の何れに対しても大型化せずとも、ロータコア132及びシャフト31に対する円環磁石133の回転を防止可能となる。したがって、小型で作業性の良いモータ及びインパクトドライバが実現される。
尚、本実施の形態では、ロータコア132及び円環磁石133には、キー溝132c、133cがそれぞれ1つずつ形成されたが、本発明はこれに限定されない。ロータコア132及び円環磁石133それぞれに、複数のキー溝を形成しても良い。その場合、例えば直径方向に2箇所キー溝を設ける等、回転対称な位置に設けることにより、モータの回転時における安定性を更に向上させることが可能となる。
また、キー溝132c、133c及びキー136の形状は、直方体形状に限定されない。例えば、半円柱形状の2つのキー溝の間に円柱形状のキーを配置する構成も可能である。
次に、第3の実施の形態に係るインパクトドライバについて、図10乃至図12に基づき説明する。第3の実施の形態に係るインパクトドライバは、モータにおいて、別個の部材を介さずに円環磁石をロータコアの外周に固定する点が、第1の実施の形態及び第2の実施の形態とは異なる。尚、第1の実施の形態或いは第2の実施の形態と同一又は同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、重複した説明は適宜省略する。
第3の実施の形態に係るモータは、ブラシレスモータであり、シャフト31、ロータコア232、円環磁石233、ステータ34及びファン135を含んで構成される。ファン135は、第2の実施の形態と同一の形状を有する(図6(a)及び図6(b))。
ロータコア232の形状について、説明する。図10は、第3の実施の形態に係るモータにおけるロータコア232の形状を示す図である。図10(a)は、ロータコア232の正面図であり、図10(b)は、ロータコア232の側面図である。
ロータコア232は、中央に貫通穴32aが形成される円柱形状をなし、当該貫通穴32aにシャフト31が嵌挿(圧入)された状態で、シャフト31に対して固定され、シャフト31を回転軸として、同軸一体回転を行う。
ロータコア232の外周面には、1対の平坦部232bからなる二面幅が形成され、当該平坦部232bと円弧形状の円弧部232cとが周方向に交互に配置される。
平坦部232bは、外周面において、ロータコア232の中心軸を挟んで対向する2箇所に形成される互いに平行な二平面である。平坦部232bは、ロータコア232の前後方向の長さ全体に亘って形成される。ロータコア232において、平坦部232bが形成された部分は、円弧部232cが設けられた部分に比較して、ロータコア232の外径が細くなっている。ロータコア232の外周面に形成される1対の平坦部232bは、本発明の第1回転防止部及び第1平坦部に相当する。また、各円弧部232cは、本発明の第1円弧部に相当する。
次に、円環磁石233の形状について、説明する。図11は、第3の実施の形態に係るモータにおける円環磁石233の形状を示す図である。図11(a)は、円環磁石233の正面図であり、図11(b)は、円環磁石233の側面図である。
円環磁石233は、略円環形状をなし、その外径はファン135の後端面135eの外径に略一致する。
円環磁石233の内周面は、ロータコア232の外周面と略同一の形状をなす。すなわち、内周面には、1対の平坦部233bからなる二面幅が形成され、当該平坦部233bと円弧形状の円弧部233cとが周方向に交互に配置される。
平坦部233bは、内周面において、円環磁石233の中心軸を挟んで対向する2箇所に形成される互いに平行な二平面である。平坦部233bは、円環磁石233の前後方向の長さ全体に亘って形成される。平坦部233bの周方向の長さは、ロータコア232の外周面に設けられる平坦部232bの周方向の長さに略一致する。また、円環磁石233において、平坦部233bの形成された部分は、円弧部233cが設けられた部分に比較して、円環磁石233の径方向の幅が大きくなっている。円環磁石233の内周面に形成される1対の平坦部233bは、本発明の第2回転防止部及び第2平坦部に相当する。また、各円弧部233cは、本発明の第2円弧部に相当する。
一例として、本実施の形態では、17.6mmの内径を有し且つ二面幅の間隔が14.0mmから17.6mmの円環磁石233が採用される。ここで、二面幅の間隔とは、1対の平坦部233b間の距離を表す。円弧部233c間の距離は内径に等しい17.6mmであり、平坦部233b間の距離は、円弧部233c間の距離、すなわち内径よりも小さくなる。また、二面幅の間隔が内径よりも小さくなるほど、平坦部233bが設けられる部分が大きくなり、各円弧部233cの周方向の長さは短くなる。二面幅の間隔が内径に比較して小さくなりすぎると、円環磁石の径方向の厚みが不均一になりすぎるため、モータの回転制御が不安定になる場合がある。しかし、二面幅の間隔として上記した範囲の値を適用した場合、モータの回転制御に不具合は生じない。
次に、ロータコア232及び円環磁石233を取り付けた状態について、説明する。図12は、第3の実施の形態に係るモータの部分断面図である。
円環磁石233は、ロータコア232に外嵌される。このとき、円環磁石233の平坦部233bが、ロータコア232の平坦部232bと径方向に重なるように、円環磁石233及びロータコア232を配置する。ロータコア232の外周面と円環磁石233の内周面とに、接着剤を塗布しても良い。
ロータコア232及び円環磁石233を上記のように配置することにより、ロータコア232の外周面と円環磁石233の内周面とは、それぞれの平坦部232b、233bが当接するとともに、それぞれの円弧部232c、233cが当接する。これにより、円環磁石233は、ロータコア232に対して周方向で位置決めされ、相対回転が規制されることとなる。したがって、円環磁石233はロータコア232の外周に固定され、ロータコア232及び円環磁石233は、回転方向に同軸一体回転を行う。
以上のように、第3の実施の形態に係るモータ及びインパクトドライバによれば、ロータコア232の外周面及び円環磁石233の内周面に、それぞれ、1対の平坦部232b、233bからなる二面幅が設けられ、これらを当接させることにより、円環磁石233のロータコア232に対する相対回転を規制可能となる。したがって、モータの径方向や軸方向に別個の部材を設けずとも、ロータコア232及び円環磁石233の形状のみによって、ロータコア232及びシャフト31に対する円環磁石233の回転を防止可能となり、小型で作業性の良いモータ及びインパクトドライバが実現される。
次に、第4の実施の形態に係るインパクトドライバについて、図13乃至図15に基づき説明する。第4の実施の形態に係るインパクトドライバは、モータにおいて、別個の部材を介さずに円環磁石をロータコアの外周に固定する点は、第3の実施の形態と同様であるが、円環磁石及びロータコアの形状が、第3の実施の形態とは異なる。尚、第1の実施の形態乃至第3の実施の形態と同一又は同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、重複した説明は適宜省略する。
第4の実施の形態に係るモータは、ブラシレスモータであり、シャフト31、ロータコア332、円環磁石333、ステータ34及びファン135を含んで構成される。ファン135は、第2の実施の形態と同一の形状を有する(図6(a)及び図6(b))。
ロータコア332の形状について、説明する。図13は、第4の実施の形態に係るモータにおけるロータコア332の形状を示す図である。図13(a)は、ロータコア332の正面図であり、図13(b)は、ロータコア332の側面図である。
ロータコア332は、中央に貫通穴32aが形成される円柱形状をなし、当該貫通穴32aにシャフト31が嵌挿(圧入)された状態で、シャフト31に対して固定され、シャフト31を回転軸として、同軸一体回転を行う。
ロータコア332の外周面は、6つの平坦部332bからなる。各平坦部332bは、ロータコア332の前後方向の長さ全体に亘って形成される平面である。ロータコア332において、外周面の軸方向に直交する断面は、正六角形状をなす。ロータコア332の外周面に形成される平坦部332bは、本発明の第1回転防止部及び第1平坦部に相当する。
次に、円環磁石333の形状について、説明する。図14は、第4の実施の形態に係るモータにおける円環磁石333の形状を示す図である。図14(a)は、円環磁石333の正面図であり、図14(b)は、円環磁石333の側面図である。
円環磁石333は、略円環形状をなし、その外径はファン135の後端面135eの外径に略一致する。
円環磁石333の内周面は、ロータコア332の外周面と略同一の形状をなす。すなわち、内周面は、6つの平坦部333bからなり、内周面の軸方向に直交する断面は、正六角形状をなす。各平坦部333bは、円環磁石333の前後方向の長さ全体に亘って形成される平面である。円環磁石333の内周面に形成される平坦部333bは、本発明の第2回転防止部及び第2平坦部に相当する。
次に、ロータコア332及び円環磁石333を取り付けた状態について、説明する。図15は、第4の実施の形態に係るモータの部分断面図である。
円環磁石333は、各平坦部333bが、ロータコア332のいずれかの平坦部332bと径方向に重なるように配置される。ロータコア332の外周面と円環磁石333の内周面とに、接着剤を塗布しても良い。
ロータコア332及び円環磁石333を上記のように配置することにより、ロータコア332の外周面と円環磁石333の内周面とは、それぞれの平坦部332b、333bが1対1で当接する。これにより、円環磁石333は、ロータコア332に対して周方向で位置決めされ、相対回転が規制されることとなる。したがって、円環磁石333はロータコア332の外周に固定され、ロータコア332及び円環磁石333は、回転方向に同軸一体回転を行う。
以上のように、第4の実施の形態に係るモータ及びインパクトドライバによれば、ロータコア332の外周面及び円環磁石333の内周面を6つの平坦部332b、333bにより構成することにより、円環磁石333のロータコア332に対する相対回転を規制可能となる。したがって、モータの径方向や軸方向に別個の部材を設けずとも、ロータコア332及びシャフト31に対する円環磁石333の回転を防止可能となる。したがって、小型で作業性の良いモータ及びインパクトドライバが実現される。更に、ロータコア332及び円環磁石33において、各平坦部332b、333bは回転対称に配置されるので、モータの回転時における安定性を更に向上させることが可能となる。
尚、本実施の形態では、ロータコア332及び円環磁石333には、平坦部332b、333bがそれぞれ6つずつ形成されたが、本発明はこれに限定されない。
以上、本発明の実施の形態に基づき説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上述の各実施の形態では、電動工具としてインパクトドライバを例に説明を行ったが、本発明はこれに限定されない。ドライバドリルや電動丸鋸、その他のブラシレスモータを駆動源とした任意の電動工具にも、同様に本発明を適用可能である。
1 インパクトドライバ
3 モータ
31 シャフト
32、132、232、332 ロータコア
32b 前端面
32c 凹部
33、133、233、333 円環磁石
33b 前端面
33c 凹部
35、135 ファン
35e 後端面
35f、35g 凸部
132b 外周面
132c キー溝
133b 内周面
133c キー溝
136 キー
232b、332b 平坦部
232c 円弧部
233b、333b 平坦部
233c 円弧部

Claims (17)

  1. 回転軸と、
    前記回転軸の外周に配置され、前記回転軸と共に回転する円柱形状のロータコアと、
    前記ロータコアの外周に配置される円環磁石と、
    を備えるブラシレスモータであって、
    前記回転軸及び前記ロータコアに対する前記円環磁石の回転を防止するための回転防止部を前記ロータコア及び前記円環磁石に設けることを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 前記回転防止部は、前記ロータコアに設けられる第1回転防止部と、前記円環磁石に設けられる第2回転防止部とを含み、
    前記第1回転防止部及び前記第2回転防止部は、互いに係合することを特徴とする請求項1記載のブラシレスモータ。
  3. 前記回転軸の外周に配置され、前記回転軸の軸方向において前記ロータコア及び前記円環磁石に対向する対向部を有するファンを更に備え、
    前記ロータコアは、前記対向部に対向し、前記第1回転防止部が設けられる第1対向面を有し、
    前記円環磁石は、前記対向部に対向し、前記第2回転防止部が設けられる第2対向面を有し、
    前記第1回転防止部及び前記第2回転防止部は、前記ファンを介して互いに係合することを特徴とする請求項2記載のブラシレスモータ。
  4. 前記第1回転防止部は、前記第1対向面に形成される複数の第1凹部であり、
    前記第2回転防止部は、前記第2対向面に形成される複数の第2凹部であり、
    前記対向部は、前記軸方向に突出し、前記複数の第1凹部及び前記複数の第2凹部に嵌合する複数の凸部を有することを特徴とする請求項3記載のブラシレスモータ。
  5. 前記複数の第1凹部は、前記第1対向面において前記回転軸について回転対称に形成され、
    前記複数の第2凹部は、前記第2対向面において前記回転軸について回転対称に形成されることを特徴とする請求項4記載のブラシレスモータ。
  6. 前記第1回転防止部は、前記ロータコアの外周面に設けられ、
    前記第2回転防止部は、前記円環磁石の内周面に設けられることを特徴とする請求項2記載のブラシレスモータ。
  7. 前記外周面と前記内周面との間に配置される係合部材を更に備え、
    前記第1回転防止部及び前記第2回転防止部は、前記係合部材を介して互いに係合することを特徴とする請求項6記載のブラシレスモータ。
  8. 前記第1回転防止部は、前記外周面に形成される第1溝部であり、
    前記第2回転防止部は、前記内周面に形成される第2溝部であり、
    前記係合部材は、前記第1溝部及び前記第2溝部に係合することを特徴とする請求項7記載のブラシレスモータ。
  9. 前記第1溝部及び前記第2溝部は、それぞれキー溝であり、
    前記係合部材は、直方体形状を有することを特徴とする請求項8記載のブラシレスモータ。
  10. 前記第1回転防止部は、前記外周面に形成される第1平坦部であり、
    前記第2回転防止部は、前記第1平坦部に対応して前記内周面に形成される第2平坦部であることを特徴とする請求項6記載のブラシレスモータ。
  11. 前記第1平坦部は、前記外周面において前記回転軸について回転対称に複数形成され、
    前記第2平坦部は、前記内周面において前記回転軸について回転対称に複数形成され、
    前記ロータコア及び前記円環磁石は、前記第1平坦部と該第1平坦部に対応する前記第2平坦部とが当接するように配置されることを特徴とする請求項10記載のブラシレスモータ。
  12. 前記外周面は、複数の前記第1平坦部と複数の第1円弧部とを交互に配置して構成され、
    前記内周面は、複数の前記第2平坦部と複数の第2円弧部とを交互に配置して構成されることを特徴とする請求項11記載のブラシレスモータ。
  13. 前記第1平坦部は、互いに平行に形成される一組の二面幅であり、
    前記第2平坦部は、前記第1平坦部に対応して互いに平行に形成される一組の二面幅であることを特徴とする請求項11又は12に記載のブラシレスモータ。
  14. 前記外周面は、複数の前記第1平坦部を配置して構成され、
    前記内周面は、複数の前記第2平坦部を配置して構成され、
    前記外周面及び前記内周面の前記回転軸の軸方向に直交する断面は、それぞれ、多角形状をなすことを特徴とする請求項11記載のブラシレスモータ。
  15. 回転軸と、
    前記回転軸の外周に配置され、前記回転軸と共に回転する円柱形状のロータコアと、
    前記ロータコアの外周に配置される円環磁石と、
    前記回転軸の外周に配置されるファンと、を備えるブラシレスモータであって、
    前記回転軸及び前記ロータコアに対する前記円環磁石の回転を防止するための回転防止部を、前記ロータコア及び前記円環磁石に設け、
    前記回転防止部は、前記ファンを介して前記円環磁石の回転を防止することを特徴とするブラシレスモータ。
  16. 回転軸と、
    前記回転軸の外周に配置され、前記回転軸と共に回転する円柱形状のロータコアと、
    前記ロータコアの外周に配置される円環磁石と、
    前記ロータコアの外周面と前記円環磁石の内周面との間に配置される係合部材と、を備えるブラシレスモータであって、
    前記回転軸及び前記ロータコアに対する前記円環磁石の回転を防止するための回転防止部を、前記外周面及び前記内周面に設け、
    前記係合部材は、前記回転防止部に係合することを特徴とするブラシレスモータ。
  17. 請求項1乃至16の何れか1項に記載のブラシレスモータを備える電動工具。
JP2015152403A 2015-07-31 2015-07-31 ブラシレスモータ及び電動工具 Pending JP2017034841A (ja)

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