JP2009175354A - プロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プロジェクタのレンズ着脱装置6は、移動部材52に支持され投射方向に直交する面内で投射レンズ3に係合する係合位置および非係合位置の間を移動する係合部材と、移動部材52に支持され係合部材を係合位置に向けて付勢する付勢部材と、外装筐体から露出して設けられる操作部材65と、移動部材52に支持され投射方向に沿って進退移動するロッド62とを備える。ロッド62は、操作部材65が押圧操作された際に操作部材65の押圧力を投射方向に直交する面内方向の力に変換して係合部材に伝達し付勢部材の付勢力に抗して係合部材を非係合位置に移動させる。ロッド当接面6522Aは、移動部材52の移動方向に沿う長さ寸法が移動部材52の各移動終端位置間の離間寸法以上に設定されている。
【選択図】図3
Description
また、このようなプロジェクタにおいて、投射光学装置(投射レンズ)を交換可能とする種々の技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の技術では、投射レンズと装置筐体部(外装筐体)とをバヨネット式の接続構造で接続し、装置筐体部に対して投射レンズを交換可能な構成としている。
特許文献1に記載の技術では、装置筐体部に対して投射レンズが接続されているため、投射レンズを投射方向と直交する方向に移動させて投射位置を調整することができない、という問題がある。
先ず、利用者により操作部材が押圧操作されていない状態(通常状態)では、係合部材は、付勢部材の付勢力により、係合位置に位置付けられる。投射光学装置が投射位置調整装置の移動部材に設置されている状態では、投射光学装置の係合用凹部に係合部材が係合するため、投射光学装置を取り外すことが不可能な状態(取り付けられた状態)となる。
一方、利用者により操作部材が押圧操作されると、操作伝達部材は、操作部材にて投射方向と反対方向に押圧され、操作部材の押圧力を投射方向に直交する面内方向の力に変換して係合部材に伝達し、付勢部材の付勢力に抗して係合部材を非係合位置に移動させる。すなわち、係合用凹部と係合部材との係合が解除されたロック解除状態となる。このため、投射光学装置を取り外すことが可能となる。
なお、投射光学装置を投射位置調整装置に取り付ける際には、例えば、上述したように操作部材を押圧操作することでロック解除状態とし、投射光学装置を移動部材に設置する。そして、操作部材の押圧操作を止めることで、付勢部材の付勢力により、上述した通常状態となり、係合用凹部に係合部材が係合して投射光学装置が取り付けられた状態となる。
この際、操作伝達部材は、移動部材に支持されているため、移動部材とともに投射方向に直交する面内で移動することとなる。また、操作部材は、外装筐体に設けられているため、移動部材の移動に応じて移動することはない。ここで、操作部材および操作伝達部材の各当接面の少なくともいずれか一方は、移動部材の移動方向に沿う長さ寸法が移動部材の各移動終端位置間の離間寸法(移動可能距離)以上に設定されている。このことにより、移動部材を移動させた場合であっても、常時、操作部材と操作伝達部材とが当接する構成を実現できる。すなわち、投射光学装置がいずれの位置に移動した場合であっても、操作部材の押圧操作によって、投射位置調整装置に対して投射光学装置を着脱できる。
したがって、投射位置を調整でき、かつ投射光学装置を交換でき、利便性の向上が図れ、本発明の目的を達成できる。
したがって、操作部材の押圧力を投射方向に直交する面内方向の力に変換して係合部材に伝達する構成を簡素な構成であるロッドで構成でき、ロッドにより係合部材を係合位置および非係合位置に容易に移動させることができる。
ここで、係合部材は、斜面が形成されているとともに、移動部材の収納支持部に収納支持された状態でその一部が突起係合部に突没可能に構成されている。このことにより、上述した通常状態で、突起挿通部に取付用突起部を合わせて投射光学装置を挿通孔に挿通し、投射光学装置を回転させて取付用突起部を突起係合部に挿通させて移動部材に取り付ける際、斜面が取付用突起部に押圧され、係合部材が付勢部材の付勢力に抗して非係合位置に向けて移動することとなる。そして、投射光学装置をさらに回転させて取付用突起部の係合用凹部が係合部材の先端位置に位置付けられると、取付用突起部の押圧が解除されて、付勢部材の付勢力により係合部材が係合位置に移動し係合用凹部に係合する。そして、係合用凹部と係合部材との係合により、投射光学装置を回転できない状態となり、すなわち、移動部材に対して投射光学装置が取り付けられた状態となる。
したがって、操作部材を押圧操作して係合部材を非係合位置に移動させなくても、投射光学装置を回転させることで、投射光学装置を移動部材に取り付けることができ、利便性の向上がさらに図れる。
また、突起係合部内で取付用突起部と係合部材とが当接するため、利用者は、投射光学装置を挿通孔に挿通する際には手に負荷を感じることがなく、投射光学装置を回転させて取付用突起部を突起係合部に挿通する際に取付用突起部と係合用突部との当接により手に負荷を感じることとなる。このため、例えば、投射光学装置を挿通孔に挿通する際に手に負荷が感じられる構成と比較して、誤った取付状態で投射光学装置が放置されることなく、より確実に投射光学装置を移動部材に取り付けることができる。
〔外観構成〕
図1は、本実施形態におけるプロジェクタ1の外観を示す斜視図である。具体的に、図1は、プロジェクタ1が机上等に設置された状態を前方上側から見た斜視図である。
なお、以下で記載する「上」、「下」、「左」、「右」は、図1における図面視において、上下左右に相当するものである。また、以下で記載する「前面」、「背面」も、図1における図面視における前面、背面に相当するものである。
プロジェクタ1は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して画像光を形成し、形成した画像光をスクリーン(図示略)上に拡大投射する。このプロジェクタ1は、図1に示すように、外装を構成する外装筐体2を備える。
この外装筐体2において、天面には、図1に示すように、後述する投射位置調整装置5を構成する第1のダイアル541および第2のダイアル551が露出している。
そして、利用者により各ダイアル541、551が回転操作されることで、後述する投射レンズ3が上下方向および左右方向に動き、スクリーン上の投影画像の位置(投射位置)が調整されることとなる。
また、外装筐体2において、前面の左右方向略中央部分には、投射レンズ3の先端を露出させる露出用開口部2Aが形成されている。
さらに、外装筐体2において、露出用開口部2Aの右下部分には、図1に示すように、後述するレンズ着脱装置6を構成する操作ボタン65が露出している。
そして、利用者により操作ボタン65が押圧操作されることで、投射レンズ3の交換が可能となる。
図2は、外装筐体2の内部に収容される装置本体を模式的に示す図である。
外装筐体2の内部には、図2に示す装置本体が収納されている。そして、この装置本体は、投射光学装置としての投射レンズ3と、光学ユニット4と、投射位置調整装置5と、レンズ着脱装置6(図3参照)等を備える。
なお、具体的な図示は省略したが、外装筐体2内において、各部材3〜6以外の空間には、プロジェクタ1内部を冷却する冷却ファン等を備えた冷却ユニット、プロジェクタ1の各構成部材に電力を供給する電源ユニット、プロジェクタ1の各構成部材の動作を制御する制御装置等が配置されるものとする。
投射レンズ3は、光学ユニット4にて形成された画像光をスクリーン上に拡大投射する。
この投射レンズ3は、具体的な図示は省略したが、鏡筒31(図4参照)内に複数のレンズが収納された組レンズとして構成されている。
鏡筒31の先端側には、投射レンズ3を交換する際の目印となる円形状の凹部311(図4参照)が形成されている。
また、鏡筒31の基端側には、レンズ軸を中心とする同一の周上に、レンズ軸を中心とする回転方向に延出する3つの取付用突起部312(図4参照)が形成されている。これら3つの取付用突起部312は、レンズ軸を中心とする略120°の回転対称位置に形成されている。
これら3つの取付用突起部312において、延出方向の一方の端部(前面側から見て時計回りの終端)は、レンズ軸に向うにしたがって取付用突起部312の延出方向の長さ寸法が次第に大きくなるように斜面3121が形成されている。
また、これら3つの取付用突起部312のうち、1つの取付用突起部312Aの先端部分には、レンズ着脱装置6を構成する後述するロックスライダ63と係合するための係合用凹部3122が形成されている。
光学ユニット4は、前記制御装置による制御の下、光源から射出された光束を光学的に処理して画像情報に対応した画像光を形成する。この光学ユニット4は、図2に示すように、光源装置41と、照明光学装置42と、色分離光学装置43と、リレー光学装置44と、光学装置45と、これら各光学部品41〜45を収納する光学部品用筐体46とを備える。
リレー光学装置44は、図2に示すように、入射側レンズ441、リレーレンズ443、および反射ミラー442,444を備え、色分離光学装置43で分離された色光、例えば、赤色光を光学装置45の後述する赤色光側の液晶パネル451Rまで導く機能を有する。
3つの液晶パネル451は、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶が密閉封入された構成を有し、前記制御装置からの駆動信号に応じて、前記液晶の配向状態が制御され、入射側偏光板452から射出された偏光光の偏光方向を変調する。
3つの射出側偏光板453は、入射側偏光板452と略同様の機能を有し、液晶パネル451を介して射出された光束のうち、一定方向の偏光光を透過し、その他の光束を吸収する。
図3は、投射位置調整装置5およびレンズ着脱装置6の構造を示す斜視図である。具体的に、図3は、アッパーケース21を取り外した状態で、露出用開口部2A近傍を前面側から見た斜視図である。
投射位置調整装置5は、投射レンズ3を支持し、投射レンズ3を上下方向および左右方向に移動させることで投射レンズ3の投射位置を調整する。この投射位置調整装置5は、図3に示すように、プロジェクタ1内部に固定される固定部材51と、投射レンズ3を支持し上下方向および左右方向に移動する移動部材52と、固定部材51および移動部材52間に介装され、移動部材52に係合して移動部材52とともに左右方向に移動する第2の移動板53と、第1のダイアル541を有し移動部材52を上下方向に移動させる第1の調整駆動部54と、第2のダイアル551を有し第2の移動板53を左右方向に移動させる第2の調整駆動部55と、固定部材51の背面側から固定部材51に対して移動部材52を移動可能に連結する連結部材(図示略)とを備える。
また、利用者により第2のダイアル551が回転操作されることで、第2の調整駆動部55を構成するウォーム等の伝達変換機構により第2のダイアル551の回転力が直線移動力に変換されて第2の移動板53に伝達され、固定部材51に対して第2の移動板53が左右方向に移動する。第2の移動板53が左右方向に移動することで、第2の移動板53に係合した移動部材52が連動し、移動部材52に接続した投射レンズ3の投射位置が左右方向に変更される。
図4は、移動部材52およびレンズ着脱装置6の一部を前面側から見た分解斜視図である。
移動部材52は、図3または図4に示すように、第1の移動板56と、取付部材57とを備える。
第1の移動板56は、図4に示すように、平面視略矩形状の板体で構成されている。
この第1の移動板56において、略中央部分には、鏡筒31の外径寸法と略同一の寸法を有し、鏡筒31の基端部分を挿通可能とする開口部561が形成されている。
第1支持部562は、付勢部材収納部563と、一対のレール部564とを備える。
付勢部材収納部563は、第1の移動板56における前面側の端面から突出する略矩形枠形状を有する。そして、この付勢部材収納部563は、第1の付勢部材61が収納されるとともに、ロッド62の一端側を挿通可能とする。
取付部材57は、第1の移動板56に対して投射レンズ3を取り付ける。この取付部材57は、図4に示すように、略中央部分にレンズ挿通孔571を有する板状部57Aと、レンズ挿通孔571の周縁部分から板状部57Aの背面側に延出する円形枠状の張出部57Bとを備える。
レンズ挿通孔571は、前面側に位置し鏡筒31の外径寸法よりも大きい寸法を有する第1レンズ挿通孔572と、背面側に位置し鏡筒31の外径寸法と略同一の寸法を有する第2レンズ挿通孔573とで構成され、前面側から背面側にかけて段付き状に形成されている。
3つの取付用凹部574は、第1レンズ挿通孔572の内周と略面一となるように前面側から背面側にかけて切り欠かれた突起挿通部575と、突起挿通部575の背面側からレンズ挿通孔571の中心軸を中心として前面側から見て時計回りに切り欠かれた突起係合部576とを備え、略L字形状を有している。
すなわち、凹部311が上方側に位置するように投射レンズ3を持ち、各突起挿通部575に各取付用突起部312を合わせた状態で投射レンズ3をレンズ挿通孔571および開口部561に挿通する。そして、各取付用突起部312が第1の移動板56の前面側の端面に当接した際に、投射レンズ3を前面側から見て時計回りに回転させ、各取付用突起部312を各突起係合部576に移動させる。この状態では、各突起係合部576と第1の移動板56の前面側の端面との間に各取付用突起部312が挟持された状態となり、移動部材52に対して投射レンズ3が取り付けられる。すなわち、投射レンズ3および移動部材52は、いわゆるバヨネット式の構造で接続される。
この第2支持部577は、ロックスライダ63の外形形状に対応した枠状に形成され、第1の移動板56と取付部材57とが固定された状態で、第1支持部562とで第1の付勢部材61、ロッド62、およびロックスライダ63を支持する。すなわち、第1支持部562および第2支持部577は、本発明に係る収納支持部52Aに相当する。
また、この第2支持部577は、上方側の側壁部分が切り欠かれ、3つの取付用凹部574のうち取付用突起部312Aに対応した取付用凹部574の突起係合部576に連通する(図11(B),図13(B)参照)。
さらに、板状部57Aにおいて、前面側の端面には、前面側に向けて突出する筒形状を有し、第2支持部577内部に連通するロッド挿通部578が形成されている。そして、このロッド挿通部578は、収納支持部52Aに支持されたロッド62の他端側を挿通可能とする。
レンズ着脱装置6は、移動部材52に対して投射レンズ3を着脱する。このレンズ着脱装置6は、図3または図4に示すように、第1の付勢部材61(図4)と、操作伝達部材としてのロッド62と、係合部材としてのロックスライダ63(図4)と、第2の付勢部材64(図5参照)と、操作部材としての操作ボタン65(図3)とを備える。
第1の付勢部材61は、図4に示すように、コイルばねで構成され、付勢部材収納部563内に収納される。そして、第1の付勢部材61は、ロッド62の一端に当接し、ロッド62を投射方向に付勢する。
ロッド62は、第1の付勢部材61の付勢力により投射方向に移動してロックスライダ63を係合位置P1(図11参照)に移動させるとともに、利用者による操作ボタン65の押圧操作により操作ボタン65にて投射方向と反対方向に押圧され、操作ボタン65の押圧力を投射方向に直交する面内方向の力に変換してロックスライダ63に伝達し、ロックスライダ63を非係合位置P2(図13参照)に移動させる。
このロッド62は、図4に示すように、略中央部分に屈曲部621を有し、一端側と他端側とが投射方向に沿って略平行に延出するクランク状に形成されている。
屈曲部621は、ロッド62の他端側から一端側に向けて右下から左上に延出する略四角柱形状を有している。そして、屈曲部621の外面には、互いに対向し投射方向に直交する平面に対して傾斜した平坦状の第1押圧面622および第2押圧面623が形成されている。
そして、ロッド62は、一端側が付勢部材収納部563内に遊嵌状態で配設され、他端側がロッド挿通部578に挿通された状態で、投射方向に沿って進退自在に収納支持部52Aに支持される。
なお、ロッド62の他端は、投射方向に直交する面に沿って延出し、操作ボタン65に当接するボタン当接面624として機能する。
ロックスライダ63は、投射方向に直交する面内で、投射レンズ3の係合用凹部3122と係合する左上の係合位置P1、または、係合用凹部3122と係合しない右下の非係合位置P2に移動する。
このロックスライダ63は、図4に示すように、投射方向に直交する平面に沿って延出する板体で構成されている。
このロックスライダ63において、外周端部には、収納支持部52Aに支持された状態で、一対のレール部564に当接する一対のレール当接面631が形成されている。
また、ロックスライダ63において、左上側端部には、係合用凹部3122と係合する係合用突部632が形成されている。
この係合用突部632は、先端に向うにしたがって断面積が小さくなり、外周端部に斜面6321を有している。
また、ロックスライダ63において、前面側の板面には、貫通孔633の周縁から前面側に向けて突出する矩形枠状のロッド案内部634が形成されている。
ロッド案内部634の対向する一対の側壁には、ロッド62における屈曲部621の第1押圧面622および第2押圧面623にそれぞれ当接する第1押圧受け面635および第2押圧受け面636が形成されている。
図5は、第2の付勢部材64および操作ボタン65を前面側から見た斜視図である。
第2の付勢部材64は、図5に示すように、コイルばねで構成され、ロアーケース22の底面部に形成されたU字状の凹部221内に収納される。そして、第2の付勢部材64は、一端が凹部221におけるU字状の基端部分に当接し、他端が操作ボタン65に当接して、操作ボタン65を投射方向に付勢する。
操作ボタン本体651は、ロアーケース22の前面から露出し、前面の面形状に倣う板状に形成されたボタン部6511と、ボタン部6511の背面側の端面に一体的に形成された略直方体状の接続部6512とを備える。
より具体的に、利用者は、操作ボタン65を押圧操作できない状態、すなわち、投射レンズ3の交換を禁止する状態とする際には、図5に示すように、操作ロック用ねじ6512Bをロアーケース22に形成されたねじ孔222に螺合する。この状態では、操作ロック用ねじ6512Bの先端部分は、ロアーケース22の底面部から上方側に突出し、操作ロック部6512Aの背面側に位置付けられる。そして、操作ボタン65が押圧操作される際に、操作ロック部6512Aの先端が操作ロック用ねじ6512Bに当接し、操作ボタン65が投射方向と反対方向に移動できない、すなわち、押圧操作できない状態に設定される。
基部6521は、図5に示すように、水平面に沿って延出する略矩形状の板体で構成され、凹部221内において固定ねじ65Aにより取り付けられる部分である。この基部6521の略中央部分には、投射方向に沿って延びるトラック孔6521Aが形成され、トラック孔6521Aを介して固定ねじ65Aが凹部221に螺合される。すなわち、基部6521(操作ボタン65)は、投射方向に沿って移動自在に取付けられている。
ロッド当接部6522は、図5に示すように、基部6521の背面側の端縁から上方側に突出する略矩形状の板体で構成されている。そして、背面側の板面は、投射方向に直交する面に沿って延出し、ロッド62のボタン当接面624に当接するロッド当接面6522Aとして機能する。
そして、操作ボタン65は、図3に示すように、各ダイアル541,551が回転され移動部材52が上下方向移動範囲の中心位置で、かつ、左右方向の移動範囲の中心位置に位置付けられた際(図3の状態)に、ロッド当接面6522Aの略中心位置にボタン当接面624の略中心位置が位置するように配設されている。
以上のことから、図6ないし図9に示すように、各ダイアル541,551が回転されて移動部材52がいずれの位置に位置付けられた状態でも、ロッド当接面6522Aとボタン当接面624とが当接することとなる。
付勢部材当接部6524は、基部6521の底面部分から下方側に突出する板体で構成され、背面側の板面にて第2の付勢部材64の他端に当接する(図10,図12参照)。
次に、上述したレンズ着脱装置6による投射レンズ3の着脱動作を説明する。
図10ないし図13は、レンズ着脱装置6による投射レンズ3の着脱動作を説明するための図である。具体的に、図10および図11は利用者により操作ボタン65が押圧操作されていない通常状態を示す図であり、図12および図13は利用者により操作ボタン65が押圧操作されたロック解除状態を示す図である。また、図10および図12は、右側から見てレンズ着脱装置6の一部を切断した主要断面図である。さらに、図11(A)および図13(A)は前面側から見た図であり、図11(B)および図13(B)はそれぞれ図11(A)のXI-XI線、図13(A)のXIII-XIII線の断面図である。
ロッド62も同様に、図10または図11(B)に示すように、操作ボタン65のロッド当接面6522Aにて投射方向と反対方向に押圧されていないため、第1の付勢部材61により投射方向に付勢され、初期位置に位置付けられる。
この際、ロックスライダ63は、図11に示すように、第1押圧受け面635がロッド62の第1押圧面622により押圧され、一対のレール部564に案内されながら左上の係合位置P1に移動し、係合用突部632が投射レンズ3の係合用凹部3122と係合する。
そして、係合用凹部3122と係合用突部632との係合により、投射レンズ3を前面側から見て反時計回りに回転させることができない状態となり、すなわち、投射レンズ3を移動部材52から取り外し不可能な状態(取り付けられた状態)となる。
ロッド62も同様に、図12または図13(B)に示すように、第1の付勢部材61の付勢力に抗して、投射方向と反対方向に移動する。
この際、ロックスライダ63は、図13に示すように、第2押圧受け面636がロッド62の第2押圧面623により押圧され、一対のレール部564に案内されながら右下の非係合位置P2に移動し、係合用凹部3122に対する係合用突部632の係合が解除される(ロック解除状態)。
そして、ロック解除状態では、投射レンズ3を前面側から見て反時計回りに回転させることが可能となり、すなわち、投射レンズ3を移動部材52から取り外し可能となる。
すなわち、レンズ着脱装置6が上述した通常状態に位置付けられている際、各突起挿通部575に各取付用突起部312を挿通し、投射レンズ3を前面側から見て時計回りに回転させて各取付用突起部312を各突起係合部576に移動させると、取付用突起部312Aの斜面3121がロックスライダ63の斜面6321を押圧する。
そして、ロックスライダ63は、係合用突部632が取付用突起部312Aの外周端部に摺接しつつ、一対のレール部564に案内されながら右下に移動する。投射レンズ3をさらに回転させて、係合用突部632の先端位置に係合用凹部3122が位置すると、取付用突起部312Aからロックスライダ63への押圧が解除され、ロックスライダ63は、第1の付勢部材61の付勢力により一対のレール部564に案内されながら左上の係合位置P1に移動し、係合用突部632が係合用凹部3122と係合する(図10および図11に示す状態)。
本実施形態では、プロジェクタ1は、第1の付勢部材61、ロッド62、ロックスライダ63、および操作ボタン65を有するレンズ着脱装置6を備えているので、露出用開口部2Aを介して外装筐体2外部から投射位置調整装置5に対して投射レンズ3を容易に着脱できる。
また、投射レンズ3は、投射位置調整装置5の移動部材52に取り付けられる。このことにより、各ダイアル541,551を回転操作して移動部材52を移動させることで、投射位置を調整できる。
ここで、操作ボタン65におけるロッド当接面6522Aは、上下方向の長さ寸法が移動部材52の上下方向の各移動終端位置間の離間寸法と略同一、若しくは若干大きくなるように設定され、左右方向の長さ寸法が移動部材52の左右方向の各移動終端位置間の離間寸法と略同一、若しくは若干大きくなるように設定されている。このことにより、移動部材52を移動させた場合であっても、常時、操作ボタン65とロッド62とが当接する構成を実現できる。すなわち、投射レンズ3がいずれの位置に移動した場合であっても、操作ボタン65の押圧操作によって、投射位置調整装置5に対して投射レンズ3を取り外すことができる。
前記実施形態では、操作ボタン65のロッド当接面6522Aを移動部材52の移動可能範囲に応じた寸法に設定していたが、これに限らず、ロッド62のボタン当接面624をロッド当接面6522Aと同様のサイズで構成してもよい。この際、操作ボタン65のロッド当接面6522Aを前記実施形態で説明した寸法よりも小さい例えばボタン当接面624と同様のサイズで構成してもよい。
例えば、操作ボタンを、外装筐体2の底面、天面、あるいは側面に露出して設け、投射方向と反対方向に押圧操作される構成としてもよい。
また、例えば、操作ボタンを、外装筐体2の天面、底面、あるいは側面に露出して設け、上下方向や、左右方向に押圧操作される構成としてもよい。この際、操作部材として、操作ボタンの他、操作ボタンとロッド62との間に上下方向や左右方向の押圧力を投射方向に沿った力に変換してロッド62に伝達する部材を設ける。なお、前記部材としては、例えば、前記実施形態で説明したロッド62とロックスライダ63との接続構造でロッド62と接続する構成を採用できる。
前記実施形態では、投射位置調整装置5は、上下方向および左右方向の2方向に投射レンズ3を移動させる構成としていたが、これに限らず、上下方向または左右方向の1方向のみに投射レンズ3を移動させる構成としてもよい。
前記各実施形態では、フロント投射型のプロジェクタの例のみを挙げたが、本発明は、スクリーンを備え、該スクリーンの裏面側から投射を行うリアタイプのプロジェクタにも適用可能である。
Claims (3)
- 画像光を拡大投射する投射光学装置と、前記投射光学装置を支持して投射方向に直交する面内で移動する移動部材を有し前記投射光学装置の投射位置を調整する投射位置調整装置と、前記投射光学装置および前記投射位置調整装置を収納する外装筐体とを備えたプロジェクタであって、
前記投射光学装置の外面には、内部に向けて窪む係合用凹部が形成され、
前記移動部材に対して前記投射光学装置を着脱する着脱装置を備え、
前記着脱装置は、
前記移動部材に支持され前記投射方向に直交する面内で前記係合用凹部に係合する係合位置、および前記係合用凹部に係合しない非係合位置の間を移動する係合部材と、前記移動部材に支持され前記係合部材を前記係合位置に向けて付勢する付勢部材と、前記外装筐体から露出して設けられ押圧操作される操作部材と、前記移動部材に支持され前記投射方向に沿って進退移動する操作伝達部材とを備え、
前記操作伝達部材は、前記操作部材が押圧操作された際に、前記操作部材にて前記投射方向と反対方向に押圧され、前記操作部材の押圧力を前記投射方向に直交する面内方向の力に変換して前記係合部材に伝達し、前記付勢部材の付勢力に抗して前記係合部材を前記非係合位置に移動させ、
前記操作部材および前記操作伝達部材は、前記投射方向に直交する面に沿って延出し、互いに当接する当接面をそれぞれ有し、
前記各当接面の少なくともいずれか一方は、前記移動部材の移動方向に沿う長さ寸法が前記移動部材の各移動終端位置間の離間寸法以上に設定されている
ことを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
前記操作伝達部材は、前記投射方向に沿って延出するロッドで構成され、
前記ロッドは、屈曲部を有するクランク状に形成され、
前記屈曲部の外面には、前記投射方向に直交する面に対して傾斜し、互いに対向する一対の押圧面が形成され、
前記係合部材には、前記投射方向に貫通して前記ロッドを挿通可能とし、周縁が前記一対の押圧面に当接する貫通孔が形成されている
ことを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1または請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
前記投射光学装置は、複数のレンズを内部に収納する円筒状の鏡筒を備え、
前記鏡筒の外周には、先端に前記係合用凹部を有する取付用突起部が形成され、
前記移動部材には、前記鏡筒を挿通可能とする円形状の挿通孔が形成され、
前記挿通孔の内周には、前記投射方向に沿って切り欠かれ前記取付用突起部を挿通可能とする突起挿通部と、前記突起挿通部に連設され前記鏡筒の筒状軸を中心とする回転方向に切り欠かれ前記取付用突起部を挿通可能とする突起係合部とが形成され、
前記移動部材は、前記突起係合部に連通し、前記係合部材の一部が前記突起係合部に突没可能に前記係合部材を収納支持する収納支持部を有し、
前記係合部材には、前記回転方向に沿って次第に前記突起挿通部に近接するように傾斜し、前記投射光学装置が前記回転方向に回転され前記取付用突起部が前記突起係合部に挿通される際に前記取付用突起部に当接する斜面が形成されている
ことを特徴とするプロジェクタ。
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