JP2009174707A - 自動変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】製品コストの上昇を抑制しつつ、車両停止後に自動変速機の移動によって発生するショックを低減することができる自動変速機を提供すること。
【解決手段】油圧により変速機構部23を制御して、インプットシャフト21の回転を複数の変速段に変速してアウトプットシャフト24に伝達する自動変速機20において、アウトプットシャフト24の先端部に、プロペラシャフト12との嵌合部分にスプライン30が形成されており、スプライン30の大径部31に対して、2段の面取り加工が施されているとともに、スプライン30の歯先両端部32,32に対して、C面取り加工が施されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両に搭載される自動変速機に関し、より詳細には、出力軸に形成されたスプラインにおける摺動性を改善した自動変速機に関するものである。
車両に搭載される変速機として、自動変速機が広く普及している。この種の自動変速では、クラッチ及びブレーキにより、ギヤ部の動力伝達経路を変更して、入力軸の回転を複数の変速段に変速して出力軸に伝達し、かつミッションケースに収容されている多段変速機構を備えている(特許文献1参照)。
ここで、自動変速機を搭載した車両においては、ブレーキを踏んで車両を停止させているとき、駆動力源(例えばエンジン)がアイドリング回転数でトルクコンバータを引きずりながら回転している。このため、余分に燃料を消費してしまい燃費が悪化してしまう。
そこで、停車中にニュートラル制御が実施される自動変速機が実用化されている。このニュートラル制御は、Dレンジでブレーキが踏まれている場合には、第1変速段を成立する摩擦係合要素の係合状態を適切に制御してニュートラル状態にするようになっている。そして、ドライバーがアクセルペダルを踏むと、クラッチを締結させて車両を発進させるようになっている。これにより、燃費の悪化を防止することができるようになっている。
特開2002−161950号公報
しかしながら、上記した自動変速機のうちFR(エンジン前置・後輪駆動)の自動車に搭載されるものでは、出力軸に形成されたスプラインにおける摺動性が悪いために、車両停止後や発進時にショックが発生するという問題があった。このようなショックが発生するのは、車両停車時に自動変速機の出力軸に形成されたスプラインと車両側に固定されたプロペラシャフトとの嵌合部において、両者に引っ掛かりが生じてしまうからである。
すなわち、ブレーキが踏まれて車両が停止すると、ゴム製のマウントで車両に支持されているエンジン及び自動変速機が、慣性の法則により車両前方へ移動する(図7参照)。このとき、シフト位置はDレンジであるから、自動変速機からプロペラシャフトにトルクが伝達されている。このため、自動変速機の出力軸とプロペラシャフトがこじれてしまって、自動変速機が車両前方へ移動したまま正規位置に戻らなくなる。その後、ニュートラル制御が実施される、あるいは車両が発進すると、自動変速機の出力軸とプロペラシャフトとのこじれが解消されて、自動変速機が正規位置に戻る。このときに、大きなショックが発生するのである(図8参照)。特に、ニュートラル制御が実施される場合には、停車中に自動変速機が正規位置へ戻るため、発進時よりもショックがより大きく感じられてしまう。
ここで、このようなショックを低減するためには、自動変速機の出力軸に形成されたスプラインと車両側に固定された動力伝達軸(プロペラシャフト)との嵌合部における摺動性を良くすればよい。これにより、停車時に自動変速機が車両前方へ移動しても、出力軸と動力伝達軸(プロペラシャフト)とがこじれることなく摺動するため、すぐに自動変速機が正規位置に戻るので、ショックが低減される(ほとんど発生しない)。そして、出力軸のスプラインと動力伝達軸(プロペラシャフト)との摺動性を良くするには、出力軸のスプライン部分に対して表面処理(例えば、リューブライト処理など)を行うことが考えられる。ところが、このような表面処理を行うためには、表面処理用のラインを新設する必要があるため、コスト的に問題があった。つまり、このような表面処理を実施すると、自動変速機が高価なものになってしまう(製品コストの上昇を招く)のである。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、製品コストの上昇を抑制しつつ、車両停止後に自動変速機の移動によって発生するショックを低減することができる自動変速機を提供することを課題とする。
上記問題点を解決するためになされた本発明に係る自動変速機は、油圧により変速機構部を制御して、入力軸の回転を複数の変速段に変速して出力軸に伝達する自動変速機において、前記出力軸の先端部に、車両に備わる動力伝達軸と嵌合する範囲でスプラインが形成されており、前記スプラインの大径部に対して、n段(nは整数で2以上)の面取り加工が施されていることを特徴とする。
そして、前記大径部は、前記スプラインの歯の一部であり、前記スプライン歯の先端面に対して、n段の面取り加工が施されているが好ましい。
この自動変速機では、出力軸に、車両に備わる動力伝達軸と嵌合する範囲でスプラインが形成されており、そのスプラインの大径部に対して、n段(nは整数で2以上)、つまり複数段の面取り加工が施されている。これにより、出力軸のスプライン先端部での動力伝達軸に対する歯当たりが改善されて、出力軸のスプラインと動力伝達軸との摺動性が向上する。そのため、自動変速機が車両前方に移動した際に、出力軸先端部が動力伝達軸に噛み込んでこじれることが防止される。その結果、停車時に自動変速機が車両前方へ移動しても、出力軸とプロペラシャフトとがこじれることなく摺動して、すぐに自動変速機が正規位置に戻るため、自動変速機の移動により発生するショックを低減することができる。
また、スプラインの大径部に対して複数段の面取り加工を施すには、カッターを変更するだけで対応することができる。このため、スプライン部に表面処理を施す場合のように新規なラインを設ける必要がない。従って、製品コストの上昇を抑制することができる。従って、この自動変速機によれば、製品コストの上昇を抑制しつつ、車両停止後に自動変速機の移動によって発生するショックを低減することができる。
本発明に係る自動変速機においては、前記スプラインの歯先両端部に対して、面取り加工が施されていることが望ましい。
このように、スプラインの歯先両端部に対しても面取り加工が施されていると、出力軸のスプラインの動力伝達軸に対する歯当たりが改善されて、出力軸のスプラインと動力伝達軸との摺動性をより向上させることができるからである。
なお、スプラインの歯先両端部に対する面取り加工は、出力軸方向に沿ってスプライン全域に施されていることが好ましい。こうすることにより、出力軸のスプライン形成領域の全域において動力伝達軸に対する歯当たりが改善され、出力軸のスプラインと動力伝達軸との摺動性をより一層向上させることができるからである。
また、本発明に係る自動変速機においては、前記スプラインの歯先両端部に対する面取り加工は、面取り深さが0.1〜0.3mmの範囲内におけるC面取りであることが望ましい。
このような面取り加工をスプラインの歯先両端部に対して施すことにより、出力軸のスプラインの動力伝達軸に対する歯当たりを確実に改善することができ、出力軸のスプラインと動力伝達軸との摺動性を確実に向上させることができるからである。そして、面取り深さを上記範囲内に設定しているのは、面取り深さを0.1mm未満にすると、出力軸のスプラインの動力伝達軸に対する歯当たりが改善されなくなる一方、面取り深さを0.3mmより大きくすると、スプラインと動力伝達軸とのがたつきが大きくなってしまうからである。つまり、スプラインの歯先両端部に対するC面取り加工を上記範囲内の面取り深さ行うことにより、スプラインと動力伝達軸とのがたつきが大きくなるのを防止しつつ、スプラインの動力伝達軸に対する歯当たりを確実に改善することができるのである。
また、本発明に係る自動変速機においては、前記スプラインの大径部に施されるn段の面取り加工は、n(nは整数で2以上)段目の面取り角度がn−1段目の面取り角度のほぼ半分とされていることが望ましい。
このよう面取り加工をスプラインの大径部に対して施すことにより、出力軸のスプライン先端部における動力伝達軸に対する歯当たりを確実に改善することができ、出力軸のスプラインと動力伝達軸との摺動性を確実に向上させることができるからである。そして、n段目の面取り角度をn−1段目の面取り角度のほぼ半分とすることにより、出力軸のスプラインと動力伝達軸との摺動性を最も向上させることができる。
この場合、本発明に係る自動変速機においては、前記n−1段目の面取り角度が、15〜45度の範囲に設定されていることが望ましい。
n−1段目の面取り角度を15度未満にすると、n段目の面取り角度が小さくなりすぎてn段目の面取り効果がなくなりn段(複数段)面取りの効果を得られなくなる。一方、n−1段目の面取り角度を45度より大きくすると、n−1段目の面取り効果がなくなりn段(複数段)面取りの効果を得られなくなる。つまり、n−1段目の面取り角度を、15〜45度の範囲に設定することにより、n段目及びn−1段目(さらにはn−3段目、n−4段目・・・)における各面取り加工ごとに、出力軸のスプライン先端部における動力伝達軸に対する歯当たりが改善されるという効果をそれぞれ得ることができ、n段(複数段)面取りによる相乗的な効果を確実に得ることができる。
そして、本発明は、車両停止時にニュートラル制御が実施される自動変速機に適用するのが好適である。
上記したように、ニュートラル制御が実施される自動変速機では、停車中に自動変速機が正規位置へ戻るため、発進時よりもショックがより大きく感じられてしまう。そこで、ニュートラル制御が実施される自動変速機に対して本発明を適用することにより、そのようなショックを効果的に低減することができるからである。
本発明に係る自動変速機によれば、上記した通り、製品コストの上昇を抑制しながら出力軸のスプラインと動力伝達軸との摺動性を向上させて、車両停止後に自動変速機の移動によって発生するショックを低減することができる。
以下、本発明の自動変速機を具体化した最も好適な実施の形態について、図面に基づき詳細に説明する。本実施の形態は、フロントエンジン・リヤドライブ(FR)の自動車に搭載される縦置式であって、いわゆるニュートラル制御が実施される自動変速機である。そこで、実施の形態に係る自動変速機について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、実施の形態に係る自動変速機の車両搭載状態を模式的に示す図である。図2は、実施の形態に係る自動変速機の構成を模式的に示す図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る自動変速機20は、自動車10のエンジン11の後方に搭載されている。すなわち、自動変速機20は、自動車10に形成されたフロアトンネル内に配置され、ゴム製のマウントを介して自動車10に搭載されている。なお、エンジン11もゴム製のマウントを介して自動車10に搭載されている。そして、自動変速機20の前方側は、エンジン11の後方端に固定されている。一方、自動変速機20の後方側は、動力伝達軸であるプロペラシャフト12に接続されている。このように、自動変速機20は、エンジン11とプロペラシャフト12との間に設置されている。
プロペラシャフト12の他端は、自動車10に設置(固定)されたデファレンシャル装置13に接続されている。デファレンシャル装置13は、公知のように、複数のピニオンギヤと、複数のピニオンギヤに噛合されたサイドギヤと、複数のピニオンギヤに結合されたファイナルリングギヤとを有している。そして、デファレンシャル装置13のサイドギヤに、後輪15,15につながるドライブシャフト14,14が連結されている。
ここで、自動変速機20には、図2に示すように、インプットシャフト21と、トルクコンバータ22と、変速機構部23と、アウトプットシャフト24とが備わっている。そして、これら構成部品がトランスアクスルケース25に収容されている。また、この自動変速機20には、自動車10が停止した際に、Dレンジでブレーキが踏まれているときには、前進のためのクラッチを切り放してニュートラルにし、ドライバーがアクセルペダルを踏むと、クラッチを締結させて自動車10を発進させるニュートラル制御機構が備わっている。これにより、停車のたびに、ドライバーがシフト位置をDレンジからNレンジに入れ替えなくても、停車中におけるトルクコンバータ22の引きずりを発生させないようになっており、燃費の向上が図られている。
トルクコンバータ22は、公知のように、タービンランナ、ポンプインペラ、ステータの3つの羽根車を有しており、ポンプインペラがエンジン11のクランクシャフトに連結されている。トルクコンバータ22では、エンジン11のクランクシャフトの回転によりポンプインペラが回転させられると、トルクコンバータ22内の油がかき回されて、動力がタービンランナに伝達されてタービンランナが回転するようになっている。そして、このタービンランナの回転により、インプットシャフト21に動力が伝達されて変速機構部23に入力されるようになっている。
変速機構部23には、公知のように、複数のギヤ、複数のクラッチ及びブレーキなどが設けられている。そして、変速機後部23では、油圧制御により複数のクラッチ及びブレーキの締結・開放の組み合わせパターンを変更することにより、所定段に変速するようになっている。これにより、インプットシャフト21の回転が変速されて、アウトプットシャフト24に伝達されるようになっている。
このアウトプットシャフト24は、プロペラシャフト12に嵌合して接続されている。そして、アウトプットシャフト24には、図2、図3に示すように、プロペラシャフト12との嵌合部分にスプライン30が形成されている。なお、図3は、スプライン形成部分の概略構成を示す斜視図である。このスプライン30に対して、プロペラシャフト12のヨーク(不図示)が嵌合して、アウトプットシャフト24とプロペラシャフト12とが連結されるようになっている。
ここで、スプライン30には、複数のスプライン歯35が形成されている。そして、図4に示すように、スプライン歯35の歯先に大径面36が形成され、スプライン歯35の歯元に小径面(スプライン溝の底面)37が形成されており、大径面36と小径面37との間に歯面38が形成されている。このようなスプライン30の大径部31及び歯先端部32,32には、面取り加工が施されている。ここで、大径部31とは、スプライン30(アウトプットシャフト24)におけるスプライン歯35のうちの先端面39の部分である。なお、図4は、スプライン先端部分の一部を拡大して示した斜視図である。そこで、これらの面取り加工について、図5、図6を参照しながら詳しく説明する。図5は、スプラインの大径部を示す図である。図6は、スプラインの歯先を示す拡大図である。
スプライン30の大径部31は、図5に示すように、2段面取りが施されている(請求項においてn=2の場合に相当する)。つまり、スプライン30の先端側から順に、1段目の面取り、2段目の面取りが施されている。これにより、スプライン30の大径部31には、先端側から1段目面取り部31a、2断目面取り部31bがこの順で形成されている。そして、1段目面取り部31aにおける面取り角度θ1は、θ1=15°〜45°の範囲内に設定されている。このような設定により、1段目及び2段目における各面取り加工ごとに、スプライン30の先端部におけるプロペラシャフト12のヨークに対する歯当たり改善効果を得ることができる。つまり、1段目の面取り角度θ1を15°未満にすると、2段目の面取り角度θ2が小さくなりすぎて2段目の面取り効果がなくなる。一方、1段目の面取り角度θ1を45°より大きくすると、1段目の面取り効果がなくなるのである。従って、1段目面取り部31aにおける面取り角度θ1を、θ1=15°〜45°の範囲内に設定することにより、2段面取りによって1段目面取り部31aと2段目面取り部31bとを形成することにより、スプライン30の先端部における歯当たりを確実に改善することができる。その結果、スプライン30の先端部とプロペラシャフト12のヨークとの摺動性を向上させることができる。
また、2段目面取り部31bにおける面取り角度θ2は、1段目面取り部31aにおける面取り角度θ1のほぼ半分に設定されている。ここで、2段目の面取り角度θ2は、1段目の面取り角度θ1よりも小さくしか設定することができない。そこで、発明者らは2段目の面取り角度θ2を変化させて実験を行ったところ、面取り角度θ2を1段目の面取り角度θ1の約1/2に設定した場合が、スプライン30の先端部とプロペラシャフト12のヨークとの歯当たりが最も改善されることがわかった。なお、本実施の形態では、1段目の面取り角度θ1はθ1=30°、2段目の面取り角度θ2はθ2=15°に設定されている。
一方、スプライン30の歯先端部32,32には、図6に示すように、面取り深さDでC面取りが施され、C面取り部32a,32aが形成されている。これにより、スプライン30の歯先とプロペラシャフト12のヨークとの歯当たりが改善されている。その結果、スプライン30とプロペラシャフト12のヨークとの摺動性を向上させることができる。ここで、スプライン30の歯先端部32,32に対する面取り加工は、軸方向に沿ってスプライン30全域に施されていることが好ましい。こうすることにより、アウトプットシャフト24のスプライン30が形成された領域全体において、スプライン30の歯先とプロペラシャフト12のヨークとの歯当たりが改善され、スプライン30とプロペラシャフト12のヨークとの摺動性をより一層向上させることができるからである。
ここで、C面取りの面取り深さDは、D=0.1〜0.3mmの範囲内に設定されている。これは、面取り深さDを0.1mm未満にすると、スプライン30の歯先とプロペラシャフト12のヨークとの歯当たりが改善されなくなる一方、面取り深さDを0.3mmより大きくすると、スプライン30とプロペラシャフト12のヨークとのがたつきが大きくなってしまうからである。そして、このような面取り深さでC面取りを行って、スプライン30の歯先端部32,32にC面取り部32a,32aを形成することにより、スプライン30の歯先とプロペラシャフト12のヨークとの歯当たりを確実に改善することができる。なお、本実施の形態では、面取り深さDは、D=0.15mmに設定されている。
なお、スプライン30の大径部31に対する2段面取り、及び歯先端部32,32に対するC面取り、言い換えると大径部31に1段面取り部31aと2段面取り部32bとを形成すること、及び歯先端部32,32にC面取り部32a,32aを形成することは、スプライン30を形成する際のカッター変更のみにより対応することができる。従って、新規なラインを設ける必要がないので、スプライン30に対して表面処理を実施する場合に比べ製品コストの上昇を大幅に抑えることができる。
続いて、上記のように構成された自動変速機20の作用について説明する。自動車10においては、エンジン11で発生する駆動力がトルクコンバータ22を介して自動変速機20に入力される。これにより、自動変速機20では、インプットシャフト21が回転させられる。そして、自動変速機20では、変速機構部23において、油圧制御により複数のクラッチ及びブレーキの締結・開放の組み合わせパターンが変更され、所定段に変速する。これにより、インプットシャフト21の回転が変速されて、アウトプットシャフト24に伝達される。そうすると、アウトプットシャフト24に連結されたプロペラシャフト12に駆動力が伝達され、その駆動力がデファレンシャル装置13によりドライブシャフト14,14に分配されて後輪15,15を回転させる。
ここで、自動車10が停車した場合には、条件を満たすと自動変速機20においてニュートラル制御が実施される。すなわち、Dレンジでブレーキが踏まれた状態で、自動変速機20において前進のためのクラッチが切り放される。このときにおける自動変速機20の挙動について、図7〜図9を参照しながら説明する。図7は、停車したときの自動変速機及びプロペラシャフトの状態を説明するための説明図である。図8は、ニュートラル制御が実施された場合における従来の自動変速機(表面処理も面取り加工も未実施)及びプロペラシャフトの状態を説明するための説明図である。図9は、ニュートラル制御が実施された場合における本実施の形態に係る自動変速機及びプロペラシャフトの状態を説明するための説明図である。
まず、ブレーキが踏まれて自動車10が停止すると、ゴム製のマウントで車両に支持されているエンジン11及び自動変速機20が、慣性の法則により車両前方へ移動する。このとき、シフト位置はDレンジであるから、自動変速機20のアウトプットシャフト24からプロペラシャフト12にトルクが伝達されている。なお、プロペラシャフト12は、車両側に固定されたデファレンシャル装置13に一端が連結されているため移動しない。
このとき、従来の表面処理も面取り加工も未実施である自動変速機120のように、自動変速機120のアウトプットシャフトと車両側のプロペラシャフト12との摺動性が悪い場合には、自動変速機120のアウトプットシャフトとプロペラシャフト12がこじれてしまって、図7に示すように、自動変速機120が車両前方へ移動したまま正規位置に戻らなくなってしまう。そしてその後、ニュートラル制御が実施されると、アウトプットシャフトからプロペラシャフト12へトルクが伝達されなくなる。これにより、自動変速機120のアウトプットシャフトとプロペラシャフト12とのこじれが解消され、図8に示すように、自動変速機120が正規位置に戻る。このとき、大きなショックが発生してしまう。このようなショックは、ニュートラル制御が実施されない自動変速機であっても、発進時に発生する。
これに対して、本実施の形態に係る自動変速機20では、アウトプットシャフト24のスプライン30に対する面取り加工、すなわち、大径部31に対する2段面取り及び歯先端部32,32に対するC面取りがなされている。このため、アウトプットシャフト24のスプライン30とプロペラシャフト12との摺動性が非常によい。従って、自動車10が停車する際に、エンジン11及び自動変速機20が車両前方へ移動しても、自動変速機20のアウトプットシャフト24とプロペラシャフト12がこじれてしまうことがない。これにより、停車時の慣性力がなくなると、図9に示すように、自動変速機20は直ちに正規位置に戻る。従って、自動変速機20の移動によって発生するショックが低減される。
ここで、ショックの低減を確認するために、ショック発生時と同じ位相に自動変速機とプロペラシャフトとを組み付けて実車にて自動変速機の前後Gを調べた。その結果を図10及び図11に示す。図10は、従来の自動変速機(表面処理も面取り加工も未実施)における前後Gを示す図である。図11は、本実施の形態に係る自動変速機における前後Gを示す図である。
従来の自動変速機では、図10からわかるように、測定回数5回に1回程度は目標Gを超えている。なお、目標Gは、自動変速の移動によるショックを体感することができない程度の前後Gである。これに対して、本実施の形態に係る自動変速機20では、図11からわかるように、目標Gを超えることはなかった。また、図10と図11とを比較すると明らかなように、自動変速機20(図11)の方が従来の自動変速機(図10)に比べ、前後Gの発生頻度(発生率)が少なく、しかも前後Gが発生した場合におけるGの大きさが小さくなっている。これらのことから、本実施の形態に係る自動変速機20では、自動車10の停止後に発生する自動変速機20の移動によるショックが低減されていることがわかる。
以上、詳細に説明したように本実施の形態に係る自動変速機20によれば、アウトプットシャフト24のスプライン30の大径部31に対して2段面取り加工が施されて、大径部31に1段面取り部31aと2段面取り部32bとが形成されているとともに、歯先端部32,32に対してC面取り加工が施されて、歯先端部32,32にC面取り部32a,32aが形成されている。これにより、自動変速機20では、アウトプットシャフト20のスプライン30におけるプロペラシャフト12のヨークに対する歯当たりが改善され、アウトプットシャフト24とプロペラシャフト12との摺動性が向上する。そのため、停車時に自動変速機20が車両前方に移動した際に、アウトプットシャフト24のスプライン30がプロペラシャフト12に噛み込んでこじれてしまうことが防止される。その結果、停車時に自動変速機20が車両前方へ移動しても、アウトプットシャフト24とプロペラシャフト12とがこじれることなく摺動して、すぐに自動変速機20が正規位置に戻るため、停車後に自動変速機20の移動によって発生するショックを大幅に低減することができる。そして、アウトプットシャフト34のスプライン30に対する2段面取り及びC面取りは、カッター変更のみで対応することができるため、製品コストの上昇も抑えることができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、上記した実施の形態では、ニュートラル制御が実施される自動変速機20に対して本発明を適用した場合を例示したが、本発明はニュートラル制御が実施されない自動変速機にも適用することができる。この場合には、停車後の再発進時に発生する自動変速機の移動によるショックを低減することができる。
また、上記した実施の形態では、アウトプットシャフト24におけるスプライン30の大径部31に対する面取り加工を2段面取りとしているが、3段面取り、あるいはそれ以上の多段面取りを施すようにしてもよい。これにより、停車後に発生する自動変速機の移動によるショックをさらに低減することができる。
また、上記した実施の形態では、フロントエンジン・リヤドライブ(FR)の自動車に本発明を適用した場合を例示したが、本発明はミッドシップエンジン・リヤドライブ(MR)で自動変速機が縦置きされる自動車にも適用することができる。この場合にも、上記した効果を得ることができる。さらに、本発明はフロントエンジン・フロントドライブ(FF)やリヤエンジン・リヤドライブ(RR)の自動車にも適用することができる。この場合には、大きな横Gがかかった状態で停車したようなときに、停車後に自動変速機の移動によるショックを低減することができる。
実施の形態に係る自動変速機の車両搭載状態を模式的に示す図である。 実施の形態に係る自動変速機の構成を模式的に示す図である。 スプライン形成部分の概略構成を示す斜視図である。 スプライン先端部分の一部を拡大して示した斜視図である。 スプラインの大径部を示す図である。 スプラインの歯先を示す拡大図である。 停車したときの自動変速機及びプロペラシャフトの状態を説明するための説明図である。 ニュートラル制御が実施された場合における従来の自動変速機(表面処理も面取り加工も未実施)及びプロペラシャフトの状態を説明するための説明図である。 ニュートラル制御が実施された場合における本実施の形態に係る自動変速機及びプロペラシャフトの状態を説明するための説明図である。 従来の自動変速機(表面処理も面取り加工も未実施)における前後Gを示す図である。 本実施の形態に係る自動変速機における前後Gを示す図である。
符号の説明
10 自動車
11 エンジン
12 プロペラシャフト
20 自動変速機
24 アウトプットシャフト
30 スプライン
31 大径部
31a 1段目面取り部
31b 2断面面取り部
32 歯先端部
32a C面取り部
35 スプライン歯
36 大径面
37 小径面
38 歯面
39 先端面
D 面取り深さ
θ1 1段目の面取り角度
θ2 2段目の面取り角度

Claims (7)

  1. 油圧により変速機構部を制御して、入力軸の回転を複数の変速段に変速して出力軸に伝達する自動変速機において、
    前記出力軸に、車両に備わる動力伝達軸と嵌合する範囲でスプラインが形成されており、
    前記スプラインの大径部に対して、n段(nは整数で2以上)の面取り加工が施されている
    ことを特徴とする自動変速機。
  2. 請求項1に記載する自動変速機において、
    前記大径部は、前記スプラインの歯の一部であり、
    前記スプライン歯の先端面に対して、n段の面取り加工が施されている
    ことを特徴とする自動変速機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する自動変速機において、
    前記スプラインの歯先両端部に対して、面取り加工が施されている
    ことを特徴とする自動変速機。
  4. 請求項3に記載する自動変速機において、
    前記スプラインの歯先両端部に対する面取り加工は、面取り深さが0.1〜0.3mmの範囲内におけるC面取りである
    ことを特徴とする自動変速機。
  5. 請求項1から請求項4に記載するいずれか1つの自動変速機において、
    前記スプラインの大径部に施されるn段の面取り加工は、n(nは整数で2以上)段目の面取り角度がn−1段目の面取り角度のほぼ半分とされている
    ことを特徴とする自動変速機。
  6. 請求項5に記載する自動変速機において、
    前記n−1段目の面取り角度が、15〜45度の範囲に設定されている
    ことを特徴とする自動変速機。
  7. 請求項1から請求項6に記載するいずれか1つの自動変速機において、
    車両停止時にニュートラル制御が実施されることを特徴とする自動変速機。
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