JP2009173409A - エレベータ用巻上機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ディスクに油脂類が付着された場合においても、駆動時に当該ディスクを確実に制動して綱車を停止させるとともに停止時に当該ディスクを確実に保持して綱車を停止させ続けることができるエレベータ用巻上機を提供する。
【解決手段】本発明によるエレベータ用巻上機10は、エレベータの乗りかご3に連結された主索4を巻き付ける綱車14と、綱車14の一端に、一体形成または剛体締結された第1ディスク15と、綱車14の他端に、一体形成または剛体締結された第2ディスク16とを備えている。また第1ディスク15に対して近接して、駆動時に当該第1ディスク15を制動するとともに停止時に当該第1ディスク15を保持する第1ブレーキ17が設けられている。さらに第2ディスク16に対して近接して、駆動時に当該第2ディスク16を制動するとともに停止時に当該第2ディスク16を保持する第2ブレーキが設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、エレベータの乗りかごに連結された主索を巻き付ける綱車と、綱車に、一体形成または剛体締結されたディスクと、ディスクに対して近接して設けられ、駆動時に当該ディスクを制動するとともに停止時に当該ディスクを保持するブレーキとを備えたエレベータ用巻上機に係り、とりわけ、ディスクに油脂類が付着された場合においても確実に乗りかごを制動あるいは保持することができるエレベータ用巻上機に関する。
一般に、図20(a)、(b)に示すように、エレベータ用巻上機100は、H鋼材などの形鋼材で形成されたベース101と、ベース101上に固定された軸受台102と、エレベータの乗りかごに連結された主索を巻き付け、軸受台102に両端が支持された回転シャフト103を有する綱車104と、綱車104の一端に、一体形成または剛体締結されたディスク105とを備えている。またディスク105に対して近接して、ディスク105に対向して配置される制動子(ブレーキパッド)107を有する一対のブレーキ106が設けられ、駆動時にディスク105を制動するとともに停止時にディスク105を保持するようになっている。
しかしながら、このようなエレベータ用巻上機100において、一対のブレーキ106は一つのディスク105に対して制動または保持するように構成されているため、このディスク105に油脂類が付着した場合、一対のブレーキ106のうち他方の制動子107にも油脂類が付着することが考えられる。この場合、駆動時にディスク105を制動して綱車を停止させることおよび停止時にディスク105を保持して綱車を停止させ続けることが困難になるという問題が生じる。
このような問題に対処するために、回転シャフトの両端に一対の磁性板および電磁石部からなる電磁ブレーキを設けたモータ用ダブルブレーキ構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、綱車に連結された駆動部にダブルブレーキ構造を用いる場合、綱車と駆動部との間の連結部に不具合が生じると、綱車を停止させることが困難になる。
実開平6−36359号公報
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、ディスクに油脂類が付着された場合においても、駆動時に当該ディスクを確実に制動して綱車を停止させるとともに停止時に当該ディスクを確実に保持して綱車を停止させ続けることができるエレベータ用巻上機を提供することを目的とする。
本発明は、エレベータの乗りかごに連結された主索を巻き付ける綱車と、綱車の一端に、一体形成または剛体締結された第1ディスクと、綱車の他端に、一体形成または剛体締結された第2ディスクと、第1ディスクに対して近接して設けられ、駆動時に当該第1ディスクを制動するとともに停止時に当該第1ディスクを保持する第1ブレーキと、第2ディスクに対して近接して設けられ、駆動時に当該第2ディスクを制動するとともに停止時に当該第2ディスクを保持する第2ブレーキと、を備えたことを特徴とするエレベータ用巻上機である。
本発明は、エレベータの乗りかごに連結された主索を巻き付ける綱車と、綱車の一端に一体形成または剛体締結された第1ディスクと、第1ディスクに固定連結され、綱車の周縁外方に配置されるよう綱車が貫通する中空部が設けられた第2ディスクと、第1ディスクに対して近接して設けられ、駆動時に当該第1ディスクを制動するとともに停止時に当該第1ディスクを保持する第1ブレーキと、第2ディスクに対して近接して設けられ、駆動時に当該第2ディスクを制動するとともに停止時に当該第2ディスクを保持する第2ブレーキと、を備えたことを特徴とするエレベータ用巻上機である。
本発明は、第1ディスクの先端に第1切欠部が設けられ、当該第1切欠部に第1プレートが設けられ、当該第1切欠部と当該第1プレートとの間に、油脂類を吸収するとともに、当該第1ディスクの外周および当該第1プレートの外周のいずれよりも突出する第1吸収部材が設けられ、第2ディスクの先端に第2切欠部が設けられ、当該第2切欠部に第2プレートが設けられ、当該第2切欠部と当該第2プレートとの間に、油脂類を吸収するとともに、当該第2ディスクの外周および当該第2プレートの外周のいずれよりも突出する第2吸収部材が設けられることを特徴とするエレベータ用巻上機である。
本発明は、第1ディスクの先端に、当該第1ディスクの先端の回転軸を含む横断面が凹状形状になるよう第1凹状切欠部が設けられ、当該第1凹状切欠部に、油脂類を吸収するとともに当該第1ディスクの外周から突出する第1吸収部材が設けられ、第2ディスクの先端に、当該第2ディスクの先端の回転軸を含む横断面が凹状形状になるよう第2凹状切欠部が設けられ、当該第2凹状切欠部に、油脂類を吸収するとともに当該第2ディスクの外周から突出する第2吸収部材が設けられることを特徴とするエレベータ用巻上機である。
本発明は、第1ディスクの先端に、当該第1ディスクの先端の回転軸を含む横断面が凸状形状になるよう一対の第1切欠部が設けられ、当該一対の第1切欠部に、当該第1ディスクの半径方向に対して傾斜した一対の第1傾斜状プレートが設けられ、第2ディスクの先端に、当該第2ディスクの先端の回転軸を含む横断面が凸状形状になるよう一対の第2切欠部が設けられ、当該一対の第2切欠部に、当該第2ディスクの半径方向に対して傾斜した一対の第2傾斜状プレートが設けられることを特徴とするエレベータ用巻上機である。
本発明は、一対の第1傾斜状プレートの先端に第1プレート切欠部が各々設けられ、当該一対の第1切欠部と当該一対の第1プレート切欠部との間に、油脂類を吸収するとともに、当該第1ディスクの外周および当該第1傾斜状プレートの外周のいずれよりも突出する第1吸収部材が設けられ、一対の第2傾斜状プレートの先端に第2プレート切欠部が各々設けられ、当該一対の第2切欠部と当該一対の第2プレート切欠部との間に、油脂類を吸収するとともに、当該第2ディスクの外周および当該第2傾斜状プレートの外周のいずれよりも突出する第2吸収部材が設けられることを特徴とするエレベータ用巻上機である。
本発明は、エレベータの乗りかごに連結された主索を巻き付ける綱車と、綱車の一端に一体形成または剛体締結され、先端の回転軸を含む横断面が第1突起部と第2突起部とを有する凹状形状からなるディスクと、ディスクの第1突起部に対して近接して設けられ、駆動時に当該第1突起部を制動するとともに停止時に当該第1突起部を保持する第1ブレーキと、ディスクの第2突起部に対して近接して設けられ、駆動時に当該第2突起部を制動するとともに停止時に当該第2突起部を保持する第2ブレーキと、を備えたことを特徴とするエレベータ用巻上機である。
本発明は、第1突起部の先端に第1切欠部が設けられ、当該第1切欠部に第1プレートが設けられ、当該第1切欠部と当該第1プレートとの間に油脂類を吸収するとともに、当該第1突起部の外周および当該第1プレートの外周のいずれよりも突出する第1吸収部材が設けられ、第2突起部の先端に第2切欠部が設けられ、当該第2切欠部に第2プレートが設けられ、当該第2切欠部と当該第2プレートとの間に油脂類を吸収するとともに、当該第2突起部の外周および当該第2プレートの外周のいずれよりも突出する第2吸収部材が設けられることを特徴とするエレベータ用巻上機である。
本発明は、第1突起部の先端に、当該第1突起部の先端の回転軸を含む横断面が凹状形状になるよう第1凹状切欠部が設けられ、当該第1凹状切欠部に油脂類を吸収するとともに当該第1突起部の外周から突出する第1吸収部材が設けられ、第2突起部の先端に、当該第2突起部の先端の回転軸を含む横断面が凹状形状になるよう第2凹状切欠部が設けられ、当該第2凹状切欠部に油脂類を吸収するとともに当該第2突起部の外周から突出する第2吸収部材が設けられることを特徴とするエレベータ用巻上機である。
本発明は、第1突起部の先端に、当該第1突起部の先端の回転軸を含む横断面が凸状形状になるよう一対の第1切欠部が設けられ、当該一対の第1切欠部に、当該第1突起部の半径方向に対して傾斜した一対の第1傾斜状プレートが設けられ、第2突起部の先端に、当該第2突起部の先端の回転軸を含む横断面が凸状形状になるよう一対の第2切欠部が設けられ、当該一対の第2切欠部に、当該第2突起部の半径方向に対して傾斜した一対の第2傾斜状プレートが設けられることを特徴とするエレベータ用巻上機である。
本発明は、一対の第1傾斜状プレートの先端に第1プレート切欠部が各々設けられ、当該一対の第1切欠部と当該一対の第1プレート切欠部との間に、油脂類を吸収するとともに、当該第1突起部の外周および当該第1傾斜状プレートの外周のいずれよりも突出する第1吸収部材が設けられ、一対の第2傾斜状プレートの先端に第2プレート切欠部が各々設けられ、当該一対の第2切欠部と当該一対の第2プレート切欠部との間に、油脂類を吸収するとともに、当該第2突起部の外周および当該第2傾斜状プレートの外周のいずれよりも突出する第2吸収部材が設けられることを特徴とするエレベータ用巻上機である。
本発明によれば、第1ブレーキにより制動および保持される第1ディスクと、第2ブレーキにより制動および保持される第2ディスクとが、綱車に各々一体形成または剛体締結されている。このため、第1ディスクおよび第2ディスクのいずれか一方に油脂類が付着された場合においても、他方のディスクに油脂類が付着されることがなく、駆動時に他方のディスクを確実に制動して綱車を停止させるとともに停止時に他方のディスクを確実に保持して綱車を停止させ続けることができる。この結果、エレベータの乗りかごをより一層安全に運転することができる。
本発明によれば、第1ブレーキにより制動および保持される第1突起部と、第2ブレーキにより制動および保持される第2突起部とが、綱車に各々一体形成または剛体締結されている。このため、第1突起部および第2突起部のいずれか一方に油脂類が付着された場合においても、他方の突起部に油脂類が付着されることがなく、駆動時に他方の突起部を確実に制動して綱車を停止させるとともに停止時に他方の突起部を確実に保持して綱車を停止させ続けることができる。この結果、エレベータの乗りかごをより一層安全に運転することができる。
発明を実施するための形態
第1の実施の形態
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。ここで、図1乃至図6は、本発明の第1の実施の形態におけるエレベータ用巻上機を示す図である。このうち図1は、本発明の第1の実施の形態におけるエレベータ用巻上機を含むエレベータシステムの全体構成を示す概略図であり、図2(a)は、本発明の第1の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の全体構成を示す上面図であり、図2(b)は、図2(a)におけるX−X線矢視図であり、図2(c)は、図2(a)におけるY−Y線矢視図である。また図3(a)は、本発明の第1の実施の形態におけるエレベータ用巻上機のブレーキ本体が閉じた状態を示す図であり、図3(b)は、ブレーキ本体が開いた状態を示す図である。また図4(a)は、本発明の第1の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の第1ディスクおよび第2ディスクの先端を部分的に拡大した図であり、図4(b)は、図4(a)におけるA部を拡大した図であり、図5は、本発明の第1の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の第1プレートおよび第2プレートの形状を示す図であり、図6は、本発明の第1の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の第1吸収部材および第2吸収部材の形状を示す図である。
まず、図1によりエレベータシステム1の全体構成について説明する。図1に示すようにエレベータシステム1は、昇降路2内を昇降する乗りかご3と、乗りかご3に一端が連結され、この乗りかご3を吊り上げる主索4と、主索4の他端に連結された釣合重り5と、主索4を巻き付けるとともに主索4を駆動するための本発明によるエレベータ用巻上機10とを備えている。
次に本発明によるエレベータ用巻上機1について、図2(a)、(b)、(c)を用いて説明する。ここでエレベータ用巻上機1は、エレベータの乗りかご3を昇降させるとともに、乗りかご3昇降時に乗りかご3を停止させ、さらに乗りかご3停止時に乗りかご3を保持するためのものである。
図1および図2(a)、(b)、(c)に示すようにエレベータ用巻上機10は、H鋼材などの形鋼材で形成されたベース11と、ベース11上に固定された一対の軸受台12と、エレベータの乗りかご3に連結された主索4を巻き付け、各軸受台2に両端が支持された回転シャフト13を有する綱車14とを有している。この綱車14の一端に、両面に一対の制動面15aが形成された第1ディスク15が一体形成または剛体締結され、この綱車14の他端に、両面に一対の制動面16aが形成された第2ディスク16が一体形成または剛体締結されている。
また、第1ディスク15に対して近接して、駆動時にこの第1ディスク15を制動するとともに停止時に第1ディスク15を保持する第1ブレーキ17が設けられ、この第1ブレーキ17は、近接する軸受台12に取り付けられている。第1ブレーキ17は、ブレーキ枠体19と、このブレーキ枠体19に取り付けられ、第1ディスク15両面に形成された一対の制動面15aに対向して配置される一対のブレーキ本体20とを含んでいる。
同様に、第2ディスク16に対して近接して、駆動時にこの第2ディスク16を制動するとともに停止時に第2ディスク16を保持する第2ブレーキ18が設けられ、この第2ブレーキ18は、近接する軸受台12に取り付けられている。第2ブレーキ18は、ブレーキ枠体19と、このブレーキ枠体19に取り付けられ、第2ディスク16両面に形成された一対の制動面16aに対向して配置される一対のブレーキ本体20とを有している。
なお、本実施の形態においては、上述したように、第1ディスク15に対して1つの第1ブレーキ17を設け、第2ディスク16に対して1つの第2ブレーキ18を設けているが、これに限らず、第1ディスク15に対して複数の第1ブレーキ17を設け、第2ディスク16に対して複数の第2ブレーキ18を設けるようにすることもできる。
次に、図3(a)、(b)によりブレーキ本体20について説明する。ブレーキ本体20は、磁性体となる鋼材からなるマグネット21と、マグネット21を貫通するとともに、両端がマグネット21から突出するように設けられたロッド22と、マグネット21から突出したロッド22の一方を貫通して連結され、鋼材からなるアーマチュア23と、アーマチュア23から突出したロッド22に連結され、アーマチュア23と連動する制動子(ブレーキパッド)24とを含んでいる。また、マグネット21内のロッド22の周囲に、銅からなるコイル25が設けられている。さらにマグネット21内のコイル25の外周側において、マグネット21とアーマチュア23との間にスプリング26が連結され、このスプリング26は、アーマチュア23および制動子24をマグネット21から引き離すように付勢するようになっており、この付勢する力(付勢力)は、コイル25が励磁された場合に生じる電磁力よりも小さくなるようになっている。
図2(a)および図3(a)、(b)に示すように、第1ブレーキ17の一対のブレーキ本体20の各制動子24は、第1ディスク15の両面に形成された一対の制動面15aに各々対向して配置され、各制動子24は、駆動時または停止時に第1ディスク15の制動面15aに各々押し付けられるようになっている。同様に第2ブレーキ18の一対のブレーキ本体20の各制動子24は、第2ディスク16の両面に形成された一対の制動面16aに各々対向して配置され、各制動子24は、駆動時または停止時に第2ディスク16の制動面16aに各々押し付けられるようになっている。
また図3(a)、(b)に示すように、ブレーキ本体20のコイル25に制御装置27が接続され、この制御装置27にコイル25へ電流を供給する電源28が接続されている。このうち制御装置27内にコイル25への電流の供給を切り替える切替器29が設けられている。このように、コイル25へ供給される電流が制御装置27の切替器29によって切り替えられ、第1ブレーキ17および第2ブレーキ18が制御装置27により制御されるようになっている。
次に、第1ディスク15の先端形状および第2ディスク16の先端形状について説明する。図4(a)、(b)に示すように、第1ディスク15の先端に全周に渡って第1切欠部30が設けられ、この第1切欠部30に円周方向に渡って複数の取付穴30aが設けられている。また第1切欠部30に、第1プレート31が設けられている。この第1プレート31は、図5に示すように円周方向に4分割されるとともに、この第1プレート31に、第1切欠部30に設けられた複数の取付穴30aに対応した複数の取付穴31aが設けられている。また第1プレート31は、第1切欠部30に取り付けた場合に第1ディスク15の制動面15aと同一平面となるように形成されている。
これらの第1切欠部30と第1プレート31との間に、油脂類を吸収する第1吸収部材32が設けられ、この第1吸収部材32は第1ディスク15の外周および第1プレート31の外周のいずれよりも突出している。この第1吸収部材32は、図6に示すように円周方向に4分割されるとともに、この第1吸収部材32に、第1切欠部30に設けられた取付穴30aおよび第1プレート31に設けられた取付穴31aに対応した複数の取付用切欠部32aが設けられている。
図4(a)、(b)に示すように、第1ディスク15の先端の第1切欠部30の各取付穴30aと、第1吸収部材32の各取付用切欠部32aと、第1プレート31の各取付穴31aに、締結手段33が挿入されて締結され、第1切欠部30に第1吸収部材32および第1プレート31が各々取り付けられる。なお、第1プレート31および第1吸収部材32は、4分割に限らず、任意の数だけ分割することもできる。
同様に図4(a)、(b)に示すように、第2ディスク16の先端に全周に渡って第2切欠部34が設けられ、この第2切欠部34に円周方向に渡って複数の取付穴34aが設けられている。また第2切欠部34に第2プレート35が設けられている。この第2プレート35は、図5に示すように円周方向に4分割されるとともに、この第2プレート35に、第2切欠部34に設けられた複数の取付穴34aに対応した複数の取付穴35aが設けられている。また第2プレート35は、第2切欠部34に取り付けた場合に第2ディスク16の制動面16aと同一平面となるように形成されている。
これらの第2切欠部34と第2プレート35との間に、油脂類を吸収する第1吸収部材36が設けられ、この第1吸収部材36は第2ディスク16の外周および第2プレート35の外周のいずれよりも突出している。この第2吸収部材36は、図6に示すように円周方向に4分割されるとともに、この第2吸収部材36に、第2切欠部34に設けられた取付穴34aおよび第2プレート35に設けられた取付穴35aに対応した複数の取付用切欠部36aが設けられている。
図4(a)、(b)に示すように、第2ディスク16の先端の第2切欠部34の各取付穴34aと、第2吸収部材36の各取付用切欠部36aと、第2プレート35の取付穴35aに、締結手段33が挿入されて締結され、第2切欠部34に第2吸収部材36および第2プレート35が各々取り付けられる。なお、第2プレート35および第2吸収部材36は、4分割に限らず、任意の数だけ分割することもできる。
また、第1吸収部材32および第2吸収部材36は、フェルトなどの繊維素材からなっている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず、乗りかご3(図1参照)が停止している場合、図2(a)に示すように、綱車14に一体形成または剛体締結された第1ディスク15は第1ブレーキ17により保持されるとともに、綱車14に一体形成または剛体締結された第2ディスク16は第2ブレーキ18により保持されている。この場合図3(a)、(b)に示すように、制御装置27によりブレーキ本体20のコイル25へ電流が供給されることがなく、コイル25が無励磁状態となっている。このため、スプリング26の付勢力により、アーマチュア23および制動子24がマグネット21から引き離されて、制動子24が第1ディスク15の制動面15aおよび第2ディスク16の制動面16aに押圧されている。このことにより、第1ブレーキ17によって第1ディスク15が保持されるとともに、第2ブレーキ18によって第2ディスク16が保持されて、乗りかご3が停止している。
この間、第1ディスク15および第2ディスク16のいずれか一方のディスク、例えば第1ディスク15の一方の制動面15aに油脂類が付着した場合、まず自重により油脂類は第1ディスク15の下方へ向けて移動する。次に、下方へ向けて移動している油脂類は、図4(a)に示すように、第1ディスク15の外周および第1プレート31の外周のいずれよりも突出している第1吸収部材32に達する。その後、油脂類が第1吸収部材32に吸収される。同様に、第2ディスク16の制動面16aに油脂類が付着した場合、油脂類は第2吸収部材36に吸収される。
次に、乗りかご3を昇降させる。この場合まず、制御装置27の切替器28を切り替えることによりブレーキ本体20のコイル25へ電流が供給され、コイル25が励磁状態となる。次に、ブレーキ本体20のスプリング26の付勢力によりマグネット21から引き離されていたアーマチュア23が、コイル25から生じる電磁力によって吸引される。次にアーマチュア23に連結されたロッド22が、マグネット21内を摺動することによって案内されながら、アーマチュア23がマグネット21に当接される。同時にロッド22に連結された制動子24が第1ディスク15の制動面15aおよび第2ディスク16の制動面16aから引き離される。このことにより、第1ディスク15は第1ブレーキ17により保持されることがなく、かつ第2ディスク16は第2ブレーキ18により保持されることがなく、乗りかご3が昇降する。
この間、第1ディスク15および第2ディスク16のいずれか一方のディスク、例えば第1ディスク15の一方の制動面15aに油脂類が付着した場合、まず第1ディスク15が回転することにより生じる遠心力により油脂類は第1ディスク15の外周側へ向けて移動する。次に、外周側へ向けて移動している油脂類は、第1ディスク15の外周および第1プレート31の外周のいずれよりも突出している第1吸収部材32に達する。その後、油脂類が第1吸収部材32に吸収される。同様に、第2ディスク16の制動面16aに油脂類が付着した場合、油脂類は第2吸収部材36に吸収される。
次に、昇降している乗りかご3を第1ブレーキ17および第2ブレーキにより停止させる。この場合まず、ブレーキ本体20のコイル25へ供給されていた電流が、制御装置27の切替器28を切り替えることによって遮断され、コイル25が無励磁状態になる。次に、スプリング26の付勢力により、アーマチュア23および制動子24に連結されたロッド22が、マグネット21内を摺動することによって案内されながら、アーマチュア23および制動子24がマグネット21から引き離される。次に、スプリング26の付勢力により制動子24が第1ディスク15の制動面15aおよび第2ディスク16の制動面16aに押圧される。このことにより、乗りかご3が第1ブレーキ17および第2ブレーキ18により減速される。その後、第1ブレーキ17によって第1ディスク15が保持されるとともに、第2ブレーキ18によって第2ディスク16が保持されて、乗りかご3が停止する。
このように本実施の形態によれば、第1ブレーキ17により制動および保持される第1ディスク15と、第2ブレーキ18により制動および保持される第2ディスク16とが、綱車14に各々一体形成または剛体締結されている。このため、第1ディスク15の一対の制動面15aおよび第2ディスク16の一対の制動面16aのうちいずれか1つの制動面に油脂類が付着された場合においても、他の制動面に油脂類が付着されることがなく、駆動時に他の制動面においてディスクを確実に制動して綱車を停止させるとともに、停止時に他の制動面においてディスクを確実に保持して綱車を停止させ続けることができる。この結果、エレベータの乗りかご3をより一層安全に運転することができる。
また本実施の形態によれば、第1ディスク15の一対の制動面15aおよび第2ディスク16の一対の制動面16aのうちいずれか1つの制動面に付着された油脂類は、第1ディスク15の先端に設けられた第1吸収部材32または第2ディスク16の先端に設けられた第2吸収部材36に吸収される。このため、ディスクの制動面に付着された油脂類が、この制動面に残ることを確実に防止することができる。
第2の実施の形態
次に、図7(a)、(b)により、本発明の第2の実施の形態におけるエレベータ用巻上機について説明する。ここで図7(a)は、本発明の第2の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の第1ディスクおよび第2ディスクの先端を部分的に拡大した図であり、図7(b)は、図7(a)におけるA部を拡大した図である。
図7(a)、(b)に示す第2の実施の形態において、エレベータ用巻上機は、第1ディスクの第1凹状切欠部および第2ディスクの先端の第2凹状切欠部に第1吸収部材および第2吸収部材が各々設けられている点が異なるのみであり、他の構成は、図1乃至図6に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図7(a)、(b)において、図1乃至図6に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図7(a)、(b)に示すように、第1ディスク15の先端に、この第1ディスク15の先端の回転軸を含む横断面が凹状形状になるよう第1凹状切欠部37が設けられ、この第1凹状切欠部37に円周方向に渡って複数の取付穴37aが設けられている。
また第1凹状切欠部37に、油脂類を吸収するとともに第1ディスク15の外周から突出する第1吸収部材32が設けられている。この第1吸収部材32は、図6に示すように円周方向に4分割されるとともに、この第1吸収部材32に、第1凹状切欠部37に設けられた取付穴37aに対応した複数の取付用切欠部32aが設けられている。
図7(a)に示すように、第1ディスク15の先端の第1凹状切欠部37の各取付穴37aと、第1吸収部材32の各取付用切欠部32aに締結手段33が挿入されて締結され、第1凹状切欠部37に第1吸収部材32が各々取り付けられる。なお、第1吸収部材32は4分割に限らず、任意の数だけ分割することもできる。
同様に、図7(a)、(b)に示すように、第2ディスク16の先端に、この第2ディスク16の先端の回転軸を含む横断面が凹状形状になるよう第2凹状切欠部38が設けられ、この第2凹状切欠部38に円周方向に渡って複数の取付穴38aが設けられている。
また第2凹状切欠部38に、油脂類を吸収するとともに第2ディスク16の外周から突出する第2吸収部材36が設けられている。この第2吸収部材36は、図6に示すように円周方向に4分割されるとともに、この第2吸収部材36に、第2凹状切欠部38に設けられた取付穴38aに対応した複数の取付用切欠部36aが設けられている。
図7(a)に示すように、第2ディスク16の先端の第2凹状切欠部38の各取付穴38aと、第2吸収部材36の各取付用切欠部36aに締結手段33が挿入されて締結され、第2凹状切欠部38に第2吸収部材36が各々取り付けられる。なお、第2吸収部材36は4分割に限らず、任意の数だけ分割することもできる。
本実施の形態において、停止時、第1ディスク15および第2ディスク16のいずれか一方のディスク、例えば第1ディスク15の一方の制動面15aに油脂類が付着した場合、まず自重により油脂類は第1ディスク15の下方へ向けて移動する。次に、下方へ向けて移動している油脂類は、第1ディスク15の外周よりも突出している第1吸収部材32に達する。その後、油脂類が第1吸収部材32に吸収される。同様に、第2ディスク16の一方の制動面16aに油脂類が付着した場合、油脂類は第2吸収部材36に吸収される。
また、駆動時、第1ディスク15および第2ディスク16のいずれか一方のディスク、例えば第1ディスク15の一方の制動面15aに油脂類が付着した場合、まず第1ディスク15が回転することにより生じる遠心力により油脂類は第1ディスク15の外周側へ向けて移動する。次に、外周側へ向けて移動している油脂類は、第1ディスク15の外周よりも突出している第1吸収部材32に達する。その後、油脂類が第1吸収部材32に吸収される。同様に、第2ディスク16の一方の制動面16aに油脂類が付着した場合、油脂類は第2吸収部材36に吸収される。
このように本実施の形態によれば、ディスクの制動面に付着された油脂類が、この制動面に残ることを確実に防止することができる。
第3の実施の形態
次に、図8(a)、(b)および図9(a)、(b)により、本発明の第3の実施の形態におけるエレベータ用巻上機について説明する。ここで図8(a)は、本発明の第3の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の第1ディスクおよび第2ディスクの先端を部分的に拡大した図であり、図8(b)は、図8(a)におけるA部を拡大した図であり、図9(a)は、本発明の第3の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の第1傾斜状プレートおよび第2傾斜状プレートを示す図であり、図9(b)は、図9(a)におけるX−X線断面を示す図である。
図8(a)、(b)および図9(a)、(b)に示す第3の実施の形態において、エレベータ用巻上機は、第1ディスクおよび第2ディスクの先端に第1傾斜状プレートおよび第2傾斜状プレートが各々設けられている点が異なるのみであり、他の構成は、図1乃至図6に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図8(a)、(b)および図9(a)、(b)において、図1乃至図6に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図8(a)、(b)に示すように、第1ディスク15の先端に、この第1ディスク15の先端の回転軸を含む横断面が凸状形状になるよう一対の第1切欠部39が設けられ、各第1切欠部39に円周方向に渡って複数の取付穴39aが設けられている。この場合一方の第1切欠部39の取付穴39aの位置は、他方の第1切欠部39の取付穴39aの位置に対して円周方向にずらして配置され、一対の第1切欠部39に設けられた各取付穴39aが貫通しないようになっている。
また一対の第1切欠部39に、第1ディスク15の半径方向に対して傾斜するとともに、この第1ディスク15の外周よりも突出した一対の第1傾斜状プレート40が設けられている。各第1傾斜状プレート40は図9(a)に示すように、円周方向に4分割されるとともに、各第1傾斜状プレート40に、各第1切欠部39に設けられた複数の取付穴39aに対応した複数の座ぐり取付穴40aが各々設けられている。また図9(b)に示すように、各第1傾斜状プレート40の外周側先端部40bは、第1傾斜状プレート40の先端の回転軸を含む横断面が鋭角になるよう形成されている。また各第1傾斜状プレート40の内周側面40cは、各第1切欠部39に取り付けた場合に第1ディスク15の制動面15aと同一平面となるように形成され、制動面15aの一部を構成している。
図8(a)に示すように、第1ディスク15の先端の一対の第1切欠部39の各取付穴39aと、一対の第1傾斜状プレート40の各座ぐり取付穴40aに締結手段33が挿入されて締結され、一対の第1切欠部39に一対の第1傾斜状プレー40が各々取り付けられる。なお、各第1傾斜状プレート40は、4分割に限らず、任意の数だけ分割することもできる。
同様に図8(a)、(b)に示すように、第2ディスク16の先端に、この第2ディスク16の先端の回転軸を含む横断面が凸状形状になるよう一対の第2切欠部41が設けられ、各第2切欠部41に円周方向に渡って複数の取付穴41aが設けられている。この場合一方の第2切欠部41の取付穴41aの位置は、他方の第2切欠部41の取付穴41aの位置に対して円周方向にずらして配置され、一対の第2切欠部41に設けられた各取付穴41aが貫通しないようになっている。
また一対の第2切欠部41に、第2ディスク16の半径方向に対して傾斜するとともに、この第2ディスク16の外周よりも突出した一対の第2傾斜状プレート42が設けられている。各第2傾斜状プレート42は図9(a)に示すように、円周方向に4分割されるとともに、各第2傾斜状プレート42に、各第2切欠部41に設けられた複数の取付穴41aに対応した複数の座ぐり取付穴42aが各々設けられている。また図9(b)に示すように、各第2傾斜状プレート42の外周側先端部42bは、第2傾斜状プレート42の先端の回転軸を含む横断面が鋭角になるよう形成されている。また各第2傾斜状プレート42の中心側面42cは、各第2切欠部41に取り付けた場合に第2ディスク16の制動面16aと同一平面となるように形成され、制動面16aの一部を構成している。
図8(a)に示すように、第2ディスク16の先端の一対の第2切欠部41の各取付穴41aと、一対の第2傾斜状プレート42の各座ぐり取付穴42aに締結手段33が挿入されて締結され、一対の第2切欠部41に一対の第2傾斜状プレート42が各々取り付けられる。なお、各第2傾斜状プレート42は、4分割に限らず、任意の数だけ分割することもできる。
本実施の形態においては、停止時、第1ディスク15および第2ディスク16のいずれか一方のディスク、例えば第1ディスク15の一方の制動面15aに油脂類が付着した場合、まず自重により油脂類は、第1ディスク15の第1切欠部39に設けられた第1傾斜状プレート40の下方へ向けて移動する。次に、下方へ向けて移動している油脂類は、第1傾斜状プレート40の下方の外周側先端部40bに達する。第1傾斜状プレート40の下方の外周側先端部40bに達した油脂類は、この外周側先端部40bから自重により切れる。この場合、第1傾斜状プレート40の外周側先端部40bは、回転軸を含む横断面が鋭角になるよう形成されているため、油脂類が第1傾斜状プレート40の下方の外周側先端部40bから切れやすくなっている。同様に、第2ディスク16の一方の制動面16aに油脂類が付着した場合、油脂類は第2傾斜状プレート42の下方の外周側先端部42bから自重により切れる。
また、駆動時、第1ディスク15および第2ディスク16のいずれか一方のディスク、例えば第1ディスク15の一方の制動面15aに油脂類が付着した場合、まず第1ディスク15が回転することにより生じる遠心力により油脂類は第1ディスク15の外周側へ向けて移動する。次に、外周側へ向けて移動している油脂類は、第1ディスク15の第1切欠部39に設けられた第1傾斜状プレート40の外周側先端部40bに達する。その後、油脂類が、この外周側先端部40bから遠心力により切れる。この場合、第1傾斜状プレート40の外周側先端部40bは、回転軸を含む横断面が鋭角になるよう形成されているため、油脂類が第1傾斜状プレート40の下方の外周側先端部40bから切れやすくなっている。同様に、第2ディスク16の一方の制動面16aに油脂類が付着した場合、油脂類は第2傾斜状プレート42の外周側先端部42bから遠心力により切れる。
このように本実施の形態によれば、ディスクの制動面に付着された油脂類が、この制動面に残ることを確実に防止することができる。
第4の実施の形態
次に、図10(a)、(b)および図11(a)、(b)により、本発明の第4の実施の形態におけるエレベータ用巻上機について説明する。ここで図10(a)は、本発明の第4の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の第1ディスクおよび第2ディスクの先端の回転軸を含む横断面形状を部分的に拡大した図であり、図10(b)は、図10(a)におけるA部を拡大した図であり、図11(a)は、本発明の第4の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の第1傾斜状プレートおよび第2傾斜状プレートを示す図であり、図11(b)は、図11(a)におけるX−X線断面を示す図である。
図10(a)、(b)および図11(a)、(b)に示す第4の実施の形態において、エレベータ用巻上機は、第1ディスクの先端と第1傾斜状プレートとの間、および第2ディスクの先端と第2傾斜状プレートとの間に溜まり部が各々設けられている点が異なるのみであり、他の構成は、図8および図9に示す第3の実施の形態と略同一である。なお、図10(a)、(b)および図11(a)、(b)において、図8および図9に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図10(a)、(b)に示すように、一対の第1切欠部39に設けられた一対の第1傾斜状プレート43は、第1ディスク15の半径方向に対して傾斜するとともに、この第1ディスク15の外周よりも突出している。各第1傾斜状プレート43は図11(a)に示すように、円周方向に4分割されるとともに、各第1傾斜状プレート43に、各第1切欠部39に設けられた複数の取付穴39aに対応した複数の座ぐり取付穴43aが各々設けられている。また図11(b)に示すように、各第1傾斜状プレート43の外周側先端部43bは、第1傾斜状プレート43の先端の回転軸を含む横断面が鋭角になるよう形成されるとともに、各第1傾斜状プレート43の内周側面43cは、各第1切欠部39に取り付けた場合に第1ディスク15の制動面15aと同一平面となるように形成され、制動面15aの一部を構成している。さらに図10(b)に示すように、第1切欠部39と各第1傾斜状プレート43との間に、油脂類を溜めることができる溜まり部57が設けられている。
同様に図10(a)、(b)に示すように、一対の第2切欠部41に設けられた一対の第2傾斜状プレート44は、第2ディスク16の半径方向に対して傾斜するとともに、この第2ディスク16の外周よりも突出している。各第2傾斜状プレート44は図11(a)に示すように、円周方向に4分割されるとともに、各第2傾斜状プレート44に、各第2切欠部41に設けられた複数の取付穴41aに対応した複数の座ぐり取付穴44aが各々設けられている。また図11(b)に示すように、各第2傾斜状プレート44の外周側先端部44bは、第2傾斜状プレート44の先端の回転軸を含む横断面が鋭角になるよう形成されるとともに、各第2傾斜状プレート44の内周側面44cは、各第2切欠部41に取り付けた場合に第2ディスク16の制動面16aと同一平面となるように形成され、制動面16aの一部を構成している。さらに図10(b)に示すように、第2切欠部41と各第2傾斜状プレート44との間に、油脂類を溜めることができる溜まり部57が設けられている。
このように本実施の形態によれば、停止時、第1ディスク15および第2ディスク16のいずれか一方のディスク、例えば第1ディスク15の一方の制動面15aに付着した油脂類が、自重により第1ディスク15の第1切欠部39に設けられた第1傾斜状プレート43の下方へ向けて移動し、油脂類が第1傾斜状プレート43から切れることなく第1傾斜状プレート43を回り込んだ場合においても、第1ディスク15と第1傾斜状プレート43との間に設けられた溜まり部57に油脂類を溜めておくことができる。このため、第1ディスク15の一方の制動面15aに付着した油脂類が他方の制動面15aに移動することを確実に防止することができる。同様に、第2ディスク16の一方の制動面16aに付着した油脂類が他方の制動面16aに移動すること確実に防止することができる。
また本実施の形態によれば、駆動時、第1ディスク15および第2ディスク16のいずれか一方のディスク、例えば第1ディスク15の一方の制動面15aに付着した油脂類が、第1ディスク15が回転することにより生じる遠心力によって第1ディスク15の第1切欠部39に設けられた第1傾斜状プレート43の外周側へ向けて移動し、油脂類が第1傾斜状プレート43から切れることなく第1傾斜状プレート43を回り込んだ場合においても、第1ディスク15と第1傾斜状プレート43との間に設けられた溜まり部57に油脂類を溜めておくことができる。このため、第1ディスク15の一方の制動面15aに付着した油脂類が他方の制動面15aに移動することを確実に防止することができる。同様に、第2ディスク16の一方の制動面16aに付着した油脂類が他方の制動面16aに移動すること確実に防止することができる。
第5の実施の形態
次に、図12(a)、(b)および図13(a)、(b)により、本発明の第5の実施の形態におけるエレベータ用巻上機について説明する。ここで図12(a)は、本発明の第5の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の第1ディスクおよび第2ディスクの先端を部分的に拡大した図であり、図12(b)は、図12(a)におけるA部を拡大した図であり、図13(a)は、本発明の第5の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の第1プレートおよび第2プレートを示す図であり、図13(b)は、図13(a)におけるX−X線断面を示す図である。
図12(a)、(b)および図13(a)、(b)に示す第5の実施の形態において、エレベータ用巻上機は、第1ディスクの先端に凸状形状からなる第1切欠部が設けられ、第1切欠部に第1プレートおよび第1吸収部材が設けられるとともに、第2ディスクの先端に凸状形状からなる第2切欠部が設けられ、第2切欠部に第2プレートおよび第2吸収部材が設けられている点が異なるのみであり、他の構成は、図1乃至図6に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図12(a)、(b)および図13(a)、(b)において、図1乃至図6に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図12(a)、(b)に示すように、第1ディスク15の先端に、この第1ディスク15の先端の回転軸を含む横断面が凸状形状になるよう一対の第1切欠部45が設けられている。各第1切欠部45に円周方向に渡って、各第1プレート46(後述)を取り付けるための複数のプレート用取付穴45aおよび各第1吸収部材32(後述)を取り付けるための複数の吸収部材用取付穴45bが各々設けられている。すなわち、各第1切欠部45に設けられた各第1プレート用取付穴45aおよび各第1吸収部材用取付穴45bは各々貫通しないように設けられている。この場合一方の第1切欠部45のプレート用取付穴45aの位置は、他方の第1切欠部45のプレート用取付穴45aの位置に対して円周方向にずらして配置され、一対の第1切欠部45に設けられた各プレート用取付穴45aが貫通しないようになっている。同様に、一方の第1切欠部45の吸収部材用取付穴45bの位置は、他方の第1切欠部45の吸収部材用取付穴45bの位置に対して円周方向にずらして配置され、一対の第1切欠部45に設けられた各吸収部材用取付穴45bが貫通しないようになっている。
また一対の第1切欠部45に、一対の第1プレート46が設けられ、この一対の第1プレート46は、図13(a)に示すように円周方向に4分割される。また、この一対の第1プレート46に、第1切欠部45に設けられた複数のプレート用取付穴45aに対応した複数のプレート用座ぐり取付穴46a、および第1切欠部45に設けられた複数の吸収部材用取付穴45bに対応した複数の吸収部材用座ぐり取付穴46bが各々設けられている。また第1プレート46は、第1切欠部45に取り付けた場合に第1ディスク15の制動面15aと同一平面となるように形成され、制動面15aの一部を構成している。
また図12(b)および図13(b)に示すように、一対の第1プレート46の先端に、第1プレート切欠部47が各々設けられ、この一対の第1切欠部45と一対の第1プレート切欠部47との間に、油脂類を吸収する第1吸収部材32が設けられている。この第1吸収部材32は、第1ディスク15の外周および第1プレート46の外周のいずれよりも突出している。この第1吸収部材32は、図6に示すように円周方向に4分割されるとともに、この第1吸収部材32に、第1切欠部45に設けられた複数の吸収部材用取付穴45bおよび第1プレート46に設けられた複数の吸収部材用座ぐり取付穴46bに対応した複数の取付用切欠部32aが設けられている。
図12(a)に示すように、第1ディスク15の先端の第1切欠部45の各プレート用取付穴45aと、第1プレート46の各プレート用座ぐり取付穴46aに、プレート用締結手段48が挿入されて締結される。また、第1切欠部45の各吸収部材用取付穴45bと、第1吸収部材32の各取付用切欠部32aと、第1プレート46の各吸収部材用座ぐり取付穴46bに、吸収部材用締結手段49が挿入されて締結され、第1切欠部45に第1吸収部材32および第1プレート46が各々取り付けられる。なお、第1プレート46および第1吸収部材32は、4分割に限らず、任意の数だけ分割することもできる。
同様に図12(a)、(b)に示すように、第2ディスク16の先端に、この第2ディスク16の先端の回転軸を含む横断面が凸状形状になるよう一対の第2切欠部50が設けられている。各第2切欠部50に円周方向に渡って、各第2プレート51(後述)を取り付けるための複数のプレート用取付穴50aおよび各第2吸収部材36(後述)を取り付けるための複数の吸収部材用取付穴50bが各々設けられている。この場合一方の第2切欠部50のプレート用取付穴50aの位置は、他方の第2切欠部50のプレート用取付穴50aの位置に対して円周方向にずらして配置され、一対の第2切欠部50に設けられた各プレート用取付穴50aが貫通しないようになっている。同様に、一方の第2切欠部50の吸収部材用取付穴50bの位置は、他方の第2切欠部50の吸収部材用取付穴50bの位置に対して円周方向にずらして配置され、一対の第2切欠部50に設けられた各吸収部材用取付穴50bが貫通しないようになっている。
また一対の第2切欠部50に、一対の第2プレート51が設けられ、この一対の第2プレート51は、図13(a)に示すように円周方向に4分割される。この一対の第2プレート51に、第2切欠部50に設けられた複数のプレート用取付穴50aに対応した複数のプレート用座ぐり取付穴51a、および第2切欠部50に設けられた複数の吸収部材用取付穴50bに対応した複数の吸収部材用座ぐり取付穴51bが各々設けられている。また第2プレート51は、第2切欠部50に取り付けた場合に第2ディスク16の制動面16aと同一平面となるように形成され、制動面16aの一部を構成している。
また図12(b)および図13(b)に示すように、一対の第2プレート51の先端に、第2プレート切欠部52が各々設けられ、この一対の第2切欠部50と一対の第2プレート切欠部52との間に、油脂類を吸収する第2吸収部材36が設けられている。この第2吸収部材36は、第2ディスク16の外周および第2プレート51の外周のいずれよりも突出している。この第2吸収部材36は、図6に示すように円周方向に4分割されるとともに、この第2吸収部材36に、第2切欠部50に設けられた吸収部材用取付穴50bおよび第2プレート51に設けられた吸収部材用座ぐり取付穴51bに対応した複数の取付用切欠部36aが設けられている。
図12(a)に示すように、第2ディスク16の先端の第2切欠部50の各プレート用取付穴50aと、第2プレート51の各プレート用座ぐり取付穴51aに、プレート用締結手段48が挿入されて締結される。また、第2切欠部50の各吸収部材用取付穴50bと、第2吸収部材36の各取付用切欠部36aと、第2プレート51の各吸収部材用取付穴座ぐり51bに、吸収部材用締結手段49が挿入されて締結され、第2切欠部50に第2吸収部材36および第2プレート51が各々取り付けられる。なお、第2プレート51および第2吸収部材36は、4分割に限らず、任意の数だけ分割することもできる。
このように本実施の形態によれば、停止時、第1ディスク15および第2ディスク16のいずれか一方のディスク、例えば第1ディスク15の一方の制動面15aに油脂類が付着した場合、まず自重により油脂類は第1ディスク15の第1切欠部45に設けられた第1プレート46の下方へ向けて移動する。次に、下方へ向けて移動している油脂類は、第1プレート46の外周よりも突出している第1吸収部材32に達する。その後、油脂類が第1吸収部材32に吸収される。同様に、第2ディスク16の一方の制動面16aに油脂類が付着した場合、油脂類は第2吸収部材36に吸収される。
また本実施の形態によれば、駆動時、第1ディスク15および第2ディスク16のいずれか一方のディスク、例えば第1ディスク15の一方の制動面15aに油脂類が付着した場合、まず第1ディスク15が回転することにより生じる遠心力により油脂類は第1ディスク15の第1切欠部45に設けられた第1プレート46の外周側へ向けて移動する。次に、外周側へ向けて移動している油脂類は、第1プレート46の外周よりも突出している第1吸収部材32に達する。その後、油脂類が第1吸収部材32に吸収される。同様に、第2ディスク16の一方の制動面16aに油脂類が付着した場合、油脂類は第2吸収部材36に吸収される。
このように本実施の形態によれば、ディスクの制動面に付着された油脂類が、この制動面に残ることを確実に防止することができる。
第6の実施の形態
次に、図14(a)、(b)および図15(a)、(b)により、本発明の第6の実施の形態におけるエレベータ用巻上機について説明する。ここで図14(a)は、本発明の第6の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の第1ディスクおよび第2ディスクの先端を部分的に拡大した図であり、図14(b)は、図14(a)におけるA部を拡大した図であり、図15(a)は、本発明の第6の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の第1傾斜状プレートおよび第2傾斜状プレートを示す図であり、図15(b)は、図15(a)におけるX−X線断面を示す図である。
図14(a)、(b)および図15(a)、(b)に示す第6の実施の形態において、エレベータ用巻上機は、第1ディスク先端の第1切欠部に第1傾斜状プレートが設けられるとともに、第2ディスクの先端の第2切欠部に第2傾斜状プレートが設けられている点が異なるのみであり、他の構成は、図12乃至図13に示す第5の実施の形態と略同一である。なお、図14(a)、(b)および図15(a)、(b)において、図12(a)、(b)および図13(a)、(b)に示す第5の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図14(a)、(b)に示すように、第1ディスク15の先端に設けられた一対の第1切欠部45に、第1ディスク15の半径方向に対して傾斜する一対の第1傾斜状プレート53が設けられ、この一対の第1傾斜状プレート53は、図15(a)に示すように円周方向に4分割される。また、この一対の第1傾斜状プレート53に、第1切欠部45に設けられた複数のプレート用取付穴45aに対応した複数のプレート用座ぐり取付穴53a、および第1切欠部45に設けられた複数の吸収部材用取付穴45bに対応した複数の吸収部材用座ぐり取付穴53bが各々設けられている。また図15(b)に示すように、各第1傾斜状プレート53の外周側先端部53cは、第1傾斜状プレート53の先端の回転軸を含む横断面が鋭角になるよう形成されるとともに、各第1傾斜状プレート53の内周側面53dは、各第1切欠部45に取り付けた場合に第1ディスク15の制動面15aと同一平面となるように形成され、制動面15aの一部を構成している。
また図14(b)および図15(b)に示すように、一対の第1傾斜状プレート53の先端に、第1傾斜状プレート切欠部54が各々設けられ、この一対の第1切欠部45と一対の第1傾斜状プレート切欠部54との間に、油脂類を吸収する第1吸収部材32が設けられている。この第1吸収部材32は、第1ディスク15の外周および第1傾斜状プレート53の外周のいずれよりも突出している。この第1吸収部材32は、図6に示すように円周方向に4分割されるとともに、この第1吸収部材32に、第1切欠部45に設けられた吸収部材用取付穴45bおよび第1傾斜状プレート53に設けられた吸収部材用座ぐり取付穴53bに対応した複数の取付用切欠部32aが設けられている。
図14(a)に示すように、第1ディスク15の先端の第1切欠部45のプレート用取付穴45aと、第1傾斜状プレート53の各プレート用座ぐり取付穴53aに、プレート用締結手段48が挿入されて締結される。また、第1切欠部45の各吸収部材用取付穴45bと、第1吸収部材32の各取付用切欠部32aと、第1傾斜状プレート53の各吸収部材用座ぐり取付穴53bに、吸収部材用締結手段49が挿入されて締結され、第1切欠部45に第1吸収部材32および第1傾斜状プレート53が各々取り付けられる。なお、第1傾斜状プレート53および第1吸収部材32は、4分割に限らず、任意の数だけ分割することもできる。
同様に図14(a)、(b)に示すように、一対の第2切欠部50に、第2ディスク16の半径方向に対して傾斜する一対の第2傾斜状プレート55が設けられ、この一対の第2傾斜状プレート55は、図15(a)に示すように円周方向に4分割される。また、この一対の第2傾斜状プレート55に、第2切欠部50に設けられた複数のプレート用取付穴50aに対応した複数のプレート用座ぐり取付穴55a、および第2切欠部50に設けられた複数の吸収部材用取付穴50bに対応した複数の吸収部材用座ぐり取付穴55bが各々設けられている。また図15(b)に示すように、各第2傾斜状プレート55の外周側先端部55cは、第2傾斜状プレート55の先端の回転軸を含む横断面が鋭角になるよう形成されている。各第2傾斜状プレート55の内周側面55dは、各第2切欠部50に取り付けた場合に第2ディスク16の制動面16aと同一平面となるように形成され、制動面16aの一部を構成している。
また図14(b)および図15(b)に示すように、一対の第2傾斜状プレート53の先端に、第2傾斜状プレート切欠部56が各々設けられ、この一対の第2切欠部50と一対の第2傾斜状プレート切欠部56との間に、油脂類を吸収する第2吸収部材36が設けられている。この第2吸収部材36は、第2ディスク16の外周および第2傾斜状プレート55の外周のいずれよりも突出している。この第2吸収部材36は、図6に示すように円周方向に4分割されている。この第2吸収部材36に、第2切欠部50に設けられた吸収部材用取付穴50bおよび第2傾斜状プレート55に設けられた吸収部材用座ぐり取付穴55bに対応した複数の取付用切欠部36aが設けられている。
図14(a)に示すように、第2ディスク16の先端の第2切欠部50のプレート用取付穴50aと、第2傾斜状プレート55のプレート用座ぐり取付穴55aとに、プレート用締結手段48が挿入されて締結される。また、第2切欠部50の各吸収部材用取付穴50bと、第2吸収部材36の各取付用切欠部36aと、第2傾斜状プレート55の各吸収部材用座ぐり取付穴55bに、吸収部材用締結手段49が挿入されて締結され、第2切欠部50に第2吸収部材36および第2傾斜状プレート55が各々取り付けられる。なお、第2傾斜状プレート55および第2吸収部材36は、4分割に限らず、任意の数だけ分割することもできる。
このように本実施の形態によれば、停止時、第1ディスク15および第2ディスク16のいずれか一方のディスク、例えば第1ディスク15の一方の制動面15aに油脂類が付着した場合、まず自重により油脂類は第1ディスク15の第1切欠部45に設けられた第1傾斜状プレート53の下方へ向けて移動する。次に、下方へ向けて移動している油脂類は、第1傾斜状プレート53の外周側先端部53cに達する。その後油脂類が外周側先端部53cから自重により切れる。さらに、油脂類が、外周側先端部53cから切れることなく第1傾斜状プレート53を回り込んだ場合においても、油脂類は、第1傾斜状プレート53の外周よりも突出している第1吸収部材32に達する。その後、油脂類が第1吸収部材32に吸収される。このため、第1ディスク15の一方の制動面15aに付着した油脂類が他方の制動面15aに移動すること確実に防止することができる。同様に、第2ディスク16の一方の制動面16aに付着した油脂類が他方の制動面16aに移動すること確実に防止することができる。
また本実施の形態によれば、駆動時、第1ディスク15および第2ディスク16のいずれか一方のディスク、例えば第1ディスク15の一方の制動面15aに油脂類が付着した場合、まず第1ディスク15が回転することにより生じる遠心力により油脂類は第1ディスク15の第1切欠部45に設けられた第1傾斜状プレート53の外周側へ向けて移動する。次に、外周側へ向けて移動している油脂類は、第1傾斜状プレートの外周側先端部53cに達する。その後油脂類が遠心力により切れる。油脂類が、外周側先端部53cから切れることなく第1傾斜状プレート53を回り込んだ場合においても、油脂類は、第1傾斜状プレート53の外周よりも突出している第1吸収部材32に達する。その後、油脂類が第1吸収部材32に吸収される。このため、第1ディスク15の一方の制動面15aに付着した油脂類が他方の制動面15aに移動すること確実に防止することができる。同様に、第2ディスク16の一方の制動面16aに付着した油脂類が他方の制動面16aに移動すること確実に防止することができる。
このように本実施の形態によれば、ディスクの制動面に付着された油脂類が、この制動面に残ることを確実に防止することができる。
第7の実施の形態
次に、図16乃至図18により、本発明の第7の実施の形態におけるエレベータ用巻上機について説明する。ここで図16(a)は、本発明の第7の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の全体構成を示す上面図であり、図16(b)は、図16(a)におけるX−X線矢視図であり、図17は、本発明の第7の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の第2ディスクの形状を示す図であり、図18は、本発明の第7の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の棒材の形状を示す図である。
図16乃至図18に示す第7の実施の形態において、エレベータ用巻上機は、中空部を有する第2ディスクが、第1ディスクに固定連結されている点が異なるのみであり、他の構成は、図1乃至図6に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図16乃至図18において、図1乃至図6に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図16(a)、(b)に示すように、第7の実施の形態におけるエレベータ用巻上機10は、H鋼材などの形鋼材で形成されたベース11と、ベース11上に固定された一対の軸受台12と、エレベータの乗りかご3に連結された主索4を巻き付け、各軸受台2に両端が支持された回転シャフト13を有する綱車14とを有している。この綱車14の一端に、両面に一対の制動面15aが形成された第1ディスク15が一体形成または剛体締結されている。また第1ディスク15に、棒材61を介して、綱車14の周縁外方に配置されるよう綱車14が貫通する中空部60cを含み(図17参照)、両面に一対の制動面60aが形成された第2ディスク60が固定連結されている。この棒材61の一端側にねじ部61aが設けられ(図18参照)、この棒材61が、第1ディスク15の制動面15aの内周側に、第2ディスク60側にねじ部61aが向くように、円周方向に渡って複数溶着されている。また、第2ディスク60に、第1ディスク15に溶着された複数の棒材61に対応する位置に複数の取付穴60b(図17参照)が設けられ、この取付穴60bに棒材61を挿入して締結手段62を用いて締結し、第2ディスク60が第1ディスク15に固定連結されるようになっている。
また図16(b)に示すように、第1ディスク15に対して近接して、駆動時にこの第1ディスク15を制動するとともに停止時に第1ディスク15を保持する第1ブレーキ17が設けられ、この第1ブレーキ17は、座63を介してベース11に固定されている。同様に、第2ディスク60に対して近接して、駆動時にこの第2ディスク60を制動するとともに停止時に第2ディスク60を保持する第2ブレーキ18が設けられ、この第2ブレーキ18は、座63を介してベース11に固定されている。
なお、本実施の形態においては、上述したように、第1ディスク15に対して1つの第1ブレーキ17を設け、第2ディスク60に対して1つの第2ブレーキ18を設けているが、これに限らず、第1ディスク15に対して複数の第1ブレーキ17を設け、第2ディスク60に対して複数の第2ブレーキ18を設けるようにすることもできる。
このように本実施の形態によれば、第1ブレーキ17により制動および保持される第1ディスク15が綱車14に一体形成または剛体締結され、第2ブレーキ18により制動および保持される第2ディスク20が、第1ディスク15に棒材61を介して固定連結されている。このため、第1ディスク15の一対の制動面15aおよび第2ディスク60の一対の制動面60aのうちいずれか1つの制動面に油脂類が付着された場合においても、他の制動面に油脂類が付着されることがなく、駆動時に他の制動面においてディスクを確実に制動して綱車を停止させるとともに、停止時に他の制動面においてディスクを確実に保持して綱車を停止させ続けることができる。この結果、エレベータの乗りかご3をより一層安全に運転することができる。
第8の実施の形態
次に、図19(a)、(b)により、本発明の第8の実施の形態におけるエレベータ用巻上機について説明する。ここで図19(a)は、本発明の第8の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の全体構成を示す上面図であり、図19(b)は、図19(a)におけるX−X線矢視図である。
図19(a)、(b)に示す第8の実施の形態において、エレベータ用巻上機は、綱車に第1突起部と第2突起部とを有する凹状形状からなるディスクが一体形成または剛体連結されている点が異なるのみであり、他の構成は、図1乃至図6に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図19において、図1乃至図6に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図19(a)、(b)に示すように、第8の実施の形態におけるエレベータ用巻上機10は、H鋼材などの形鋼材で形成されたベース11と、ベース11上に固定された一対の軸受台12と、エレベータの乗りかご3に連結された主索4を巻き付け、各軸受台2に両端が支持された回転シャフト13を有する綱車14とを有している。この綱車14の一端に、先端の回転軸を含む横断面が第1突起部64と第2突起部65とを含む凹状形状からなるディスク66が一体形成または剛体締結されている。このうち第1突起部64の両面に一対の制動面64aが形成されるとともに、第2突起部65の両面に一対の制動面65aが形成されている。
また、第1突起部64に対して近接して、駆動時にこの第1突起部64を制動するとともに停止時に第1突起部64を保持する第1ブレーキ17が設けられ、この第1ブレーキ17は、座63を介してベース11に固定されている。同様に、第2突起部65に対して近接して、駆動時にこの第2突起部65を制動するとともに停止時に第2突起部65を保持する第2ブレーキ18が設けられ、この第2ブレーキ18は、座63を介してベース11に固定されている。
なお、本実施の形態においては、上述したように、第1突起部64に対して1つの第1ブレーキ17を設け、第2突起部65に対して1つの第2ブレーキ18を設けているが、これに限らず、第1突起部64に対して複数の第1ブレーキ17を設け、第2突起部65に対して複数の第2ブレーキ18を設けるようにすることもできる。
このように本実施の形態によれば、第1ブレーキ17により制動および保持される第1突起部64と、第2ブレーキ18により制動および保持される第2突起部65とを含むディスク66が綱車14に一体形成または剛体締結されている。このため、第1突起部64の一対の制動面64aおよび第2突起部65の一対の制動面65aのうちいずれか1つの制動面に油脂類が付着された場合においても、他の制動面に油脂類が付着されることがなく、駆動時に他の制動面において突起部を確実に制動して綱車を停止させるとともに、停止時に他の制動面において突起部を確実に保持して綱車を停止させ続けることができる。この結果、エレベータの乗りかご3をより一層安全に運転することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるエレベータ用巻上機を含むエレベータシステムの全体構成を示す概略図である。 図2(a)は、本発明の第1の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の全体構成を示す上面図であり、図2(b)は、図2(a)におけるX−X線矢視図であり、図2(c)は、図2(a)におけるY−Y線矢視図である。 図3(a)は、本発明の第1の実施の形態におけるエレベータ用巻上機のブレーキ本体が閉じた状態を示す図であり、図3(b)は、ブレーキ本体が開いた状態を示す図である。 図4(a)は、本発明の第1の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の第1ディスクおよび第2ディスクの先端を部分的に拡大した図であり、図4(b)は、図4(a)におけるA部を拡大した図である。 図5は、本発明の第1の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の第1プレートおよび第2プレートの形状を示す図である。 図6は、本発明の第1の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の第1吸収部材および第2吸収部材の形状を示す図である。 図7(a)は、本発明の第2の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の第1ディスクおよび第2ディスクの先端を部分的に拡大した図であり、図7(b)は、図7(a)におけるA部を拡大した図である。 図8(a)は、本発明の第3の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の第1ディスクおよび第2ディスクの先端を部分的に拡大した図であり、図8(b)は、図8(a)におけるA部を拡大した図である。 図9(a)は、本発明の第3の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の第1傾斜状プレートおよび第2傾斜状プレートを示す図であり、図9(b)は、図9(a)におけるX−X線断面を示す図である。 図10(a)は、本発明の第4の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の第1ディスクおよび第2ディスクの先端を部分的に拡大した図であり、図10(b)は、図10(a)におけるA部を拡大した図である。 図11(a)は、本発明の第4の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の第1傾斜状プレートおよび第2傾斜状プレートを示す図であり、図11(b)は、図11(a)におけるX−X線断面を示す図である。 図12(a)は、本発明の第5の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の第1ディスクおよび第2ディスクの先端を部分的に拡大した図であり、図12(b)は、図12(a)におけるA部を拡大した図である。 図13(a)は、本発明の第5の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の第1プレートおよび第2プレートを示す図であり、図13(b)は、図13(a)におけるX−X線断面を示す図である。 図14(a)は、本発明の第6の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の第1ディスクおよび第2ディスクの先端を部分的に拡大した図であり、図14(b)は、図14(a)におけるA部を拡大した図である。 図15(a)は、本発明の第6の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の第1傾斜状プレートおよび第2傾斜状プレートを示す図であり、図15(b)は、図15(a)におけるX−X線断面を示す図である。 図16(a)は、本発明の第7の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の全体構成を示す上面図であり、図16(b)は、図16(a)におけるX−X線矢視図である。 図17は、本発明の第7の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の第2ディスクの形状を示す図である。 図18は、本発明の第7の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の棒材の形状を示す図である。 図19(a)は、本発明の第8の実施の形態におけるエレベータ用巻上機の全体構成を示す上面図であり、図19(b)は、図19(a)におけるX−X線矢視図である。 図20(a)は、従来のエレベータ用巻上機の正面を示す図であり、図20(b)は、図20(a)におけるX−X線矢視図である。
符号の説明
1 エレベータシステム
2 昇降路
3 乗りかご
4 主索
5 釣合重り
10 エレベータ用巻上機
11 ベース
12 軸受台
13 回転シャフト
14 綱車
15 第1ディスク
15a 制動面
16 第2ディスク
16a 制動面
17 第1ブレーキ
18 第2ブレーキ
19 ブレーキ枠体
20 ブレーキ本体
21 マグネット
22 ロッド
23 アーマチュア
24 制動子
25 コイル
26 スプリング
27 制御装置
28 電源
29 切替器
30 第1切欠部
30a 取付穴
31 第1プレート
31a 取付穴
32 第1吸収部材
32a 取付用切欠部
33 締結手段
34 第2切欠部
34a 取付穴
35 第2プレート
35a 取付穴
36 第2吸収部材
36a 取付用切欠部
37 第1凹状切欠部
37a 取付穴
38 第2凹状切欠部
38a 取付穴
39 第1切欠部
39a 取付穴
40 第1傾斜状プレート
40a 座ぐり取付穴
40b 外周側先端部
40c 内周側面
41 第2切欠部
41a 取付穴
42 第2傾斜状プレート
42a 座ぐり取付穴
42b 外周側先端部
42c 内周側面
43 第1傾斜状プレート
43a 座ぐり取付穴
43b 外周側先端部
43c 内周側面
44 第2傾斜状プレート
44a 座ぐり取付穴
44b 外周側先端部
44c 内周側面
45 第1切欠部
45a プレート用取付穴
45b 吸収部材用取付穴
46 第1プレート
46a プレート用座ぐり取付穴
46b 吸収部材用座ぐり取付穴
47 第1プレート切欠部
48 プレート用締結手段
49 吸収部材用締結手段
50 第2切欠部
50a プレート用取付穴
50b 吸収部材用取付穴
51 第2プレート
51a プレート用座ぐり取付穴
51b 吸収部材用座ぐり取付穴
52 第2プレート切欠部
53 第1傾斜状プレート
53a プレート用座ぐり取付穴
53b 吸収部材用座ぐり取付穴
53c 外周側先端部
53d 内周側面
54 第1傾斜状プレート切欠部
55 第2傾斜状プレート
55a プレート用座ぐり取付穴
55b 吸収部材用座ぐり取付穴
55c 外周側先端部
55d 内周側面
56 第2傾斜状プレート切欠部
57 溜まり部
60 第2ディスク
60a 制動面
60b 取付穴
60c 中空部
61 棒材
61a ねじ部
62 締結手段
63 座
64 第1突起部
64a 制動面
65 第2突起部
65a 制動面
66 ディスク
100 エレベータ用巻上機
101 ベース
102 軸受台
103 回転シャフト
104 綱車
105 ディスク
106 ブレーキ
107 制動子

Claims (11)

  1. エレベータの乗りかごに連結された主索を巻き付ける綱車と、
    綱車の一端に、一体形成または剛体締結された第1ディスクと、
    綱車の他端に、一体形成または剛体締結された第2ディスクと、
    第1ディスクに対して近接して設けられ、駆動時に当該第1ディスクを制動するとともに停止時に当該第1ディスクを保持する第1ブレーキと、
    第2ディスクに対して近接して設けられ、駆動時に当該第2ディスクを制動するとともに停止時に当該第2ディスクを保持する第2ブレーキと、を備えたことを特徴とするエレベータ用巻上機。
  2. エレベータの乗りかごに連結された主索を巻き付ける綱車と、
    綱車の一端に一体形成または剛体締結された第1ディスクと、
    第1ディスクに固定連結され、綱車の周縁外方に配置されるよう綱車が貫通する中空部が設けられた第2ディスクと、
    第1ディスクに対して近接して設けられ、駆動時に当該第1ディスクを制動するとともに停止時に当該第1ディスクを保持する第1ブレーキと、
    第2ディスクに対して近接して設けられ、駆動時に当該第2ディスクを制動するとともに停止時に当該第2ディスクを保持する第2ブレーキと、を備えたことを特徴とするエレベータ用巻上機。
  3. 第1ディスクの先端に第1切欠部が設けられ、当該第1切欠部に第1プレートが設けられ、当該第1切欠部と当該第1プレートとの間に、油脂類を吸収するとともに、当該第1ディスクの外周および当該第1プレートの外周のいずれよりも突出する第1吸収部材が設けられ、
    第2ディスクの先端に第2切欠部が設けられ、当該第2切欠部に第2プレートが設けられ、当該第2切欠部と当該第2プレートとの間に、油脂類を吸収するとともに、当該第2ディスクの外周および当該第2プレートの外周のいずれよりも突出する第2吸収部材が設けられることを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータ用巻上機。
  4. 第1ディスクの先端に、当該第1ディスクの先端の回転軸を含む横断面が凹状形状になるよう第1凹状切欠部が設けられ、当該第1凹状切欠部に、油脂類を吸収するとともに当該第1ディスクの外周から突出する第1吸収部材が設けられ、
    第2ディスクの先端に、当該第2ディスクの先端の回転軸を含む横断面が凹状形状になるよう第2凹状切欠部が設けられ、当該第2凹状切欠部に、油脂類を吸収するとともに当該第2ディスクの外周から突出する第2吸収部材が設けられることを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータ用巻上機。
  5. 第1ディスクの先端に、当該第1ディスクの先端の回転軸を含む横断面が凸状形状になるよう一対の第1切欠部が設けられ、当該一対の第1切欠部に、当該第1ディスクの半径方向に対して傾斜した一対の第1傾斜状プレートが設けられ、
    第2ディスクの先端に、当該第2ディスクの先端の回転軸を含む横断面が凸状形状になるよう一対の第2切欠部が設けられ、当該一対の第2切欠部に、当該第2ディスクの半径方向に対して傾斜した一対の第2傾斜状プレートが設けられることを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータ用巻上機。
  6. 一対の第1傾斜状プレートの先端に第1プレート切欠部が各々設けられ、当該一対の第1切欠部と当該一対の第1プレート切欠部との間に、油脂類を吸収するとともに、当該第1ディスクの外周および当該第1傾斜状プレートの外周のいずれよりも突出する第1吸収部材が設けられ、
    一対の第2傾斜状プレートの先端に第2プレート切欠部が各々設けられ、当該一対の第2切欠部と当該一対の第2プレート切欠部との間に、油脂類を吸収するとともに、当該第2ディスクの外周および当該第2傾斜状プレートの外周のいずれよりも突出する第2吸収部材が設けられることを特徴とする請求項5に記載のエレベータ用巻上機。
  7. エレベータの乗りかごに連結された主索を巻き付ける綱車と、
    綱車の一端に一体形成または剛体締結され、先端の回転軸を含む横断面が第1突起部と第2突起部とを有する凹状形状からなるディスクと、
    ディスクの第1突起部に対して近接して設けられ、駆動時に当該第1突起部を制動するとともに停止時に当該第1突起部を保持する第1ブレーキと、
    ディスクの第2突起部に対して近接して設けられ、駆動時に当該第2突起部を制動するとともに停止時に当該第2突起部を保持する第2ブレーキと、を備えたことを特徴とするエレベータ用巻上機。
  8. 第1突起部の先端に第1切欠部が設けられ、当該第1切欠部に第1プレートが設けられ、当該第1切欠部と当該第1プレートとの間に油脂類を吸収するとともに、当該第1突起部の外周および当該第1プレートの外周のいずれよりも突出する第1吸収部材が設けられ、
    第2突起部の先端に第2切欠部が設けられ、当該第2切欠部に第2プレートが設けられ、当該第2切欠部と当該第2プレートとの間に油脂類を吸収するとともに、当該第2突起部の外周および当該第2プレートの外周のいずれよりも突出する第2吸収部材が設けられることを特徴とする請求項7に記載のエレベータ用巻上機。
  9. 第1突起部の先端に、当該第1突起部の先端の回転軸を含む横断面が凹状形状になるよう第1凹状切欠部が設けられ、当該第1凹状切欠部に油脂類を吸収するとともに当該第1突起部の外周から突出する第1吸収部材が設けられ、
    第2突起部の先端に、当該第2突起部の先端の回転軸を含む横断面が凹状形状になるよう第2凹状切欠部が設けられ、当該第2凹状切欠部に油脂類を吸収するとともに当該第2突起部の外周から突出する第2吸収部材が設けられることを特徴とする請求項7に記載のエレベータ用巻上機。
  10. 第1突起部の先端に、当該第1突起部の先端の回転軸を含む横断面が凸状形状になるよう一対の第1切欠部が設けられ、当該一対の第1切欠部に、当該第1突起部の半径方向に対して傾斜した一対の第1傾斜状プレートが設けられ、
    第2突起部の先端に、当該第2突起部の先端の回転軸を含む横断面が凸状形状になるよう一対の第2切欠部が設けられ、当該一対の第2切欠部に、当該第2突起部の半径方向に対して傾斜した一対の第2傾斜状プレートが設けられることを特徴とする請求項7に記載のエレベータ用巻上機。
  11. 一対の第1傾斜状プレートの先端に第1プレート切欠部が各々設けられ、当該一対の第1切欠部と当該一対の第1プレート切欠部との間に、油脂類を吸収するとともに、当該第1突起部の外周および当該第1傾斜状プレートの外周のいずれよりも突出する第1吸収部材が設けられ、
    一対の第2傾斜状プレートの先端に第2プレート切欠部が各々設けられ、当該一対の第2切欠部と当該一対の第2プレート切欠部との間に、油脂類を吸収するとともに、当該第2突起部の外周および当該第2傾斜状プレートの外周のいずれよりも突出する第2吸収部材が設けられることを特徴とする請求項10に記載のエレベータ用巻上機。
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