JP2009170737A - 電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】コイルやインダクタのような複数の回路素子を含んだ電子部品において、該回路素子間のインダクタンスを低減する。
【解決手段】積層体12は、内部電極28a,28bからなるコイルL1,L2を含んでいる。積層体14は、内部電極46,52からなるコンデンサCを含んでいる。積層体14は、側面を介して第1の積層体12に接合されている。内部電極52は、前記側面を介してコイルL1,L2に電気的に接続されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子部品に関し、より特定的には、内部電極からなる複数の回路素子を内蔵した電子部品に関する。
従来の電子部品としては、例えば、特許文献1に記載のT型LCチップフィルタが提案されている。このT型LCチップフィルタでは、インダクタを含んだ磁性体層が、コンデンサを含んだ誘電体層を挟み込んでいる。そして、インダクタとコンデンサとは、積層方向に延びるビア導体により電気的に接続されている。特許文献1に記載のT型LCチップフィルタによれば、2つのインダクタの間にコンデンサが設けられており、インダクタ同士の間に浮遊容量が発生しにくいので、高周波特性が向上する。
ところで、特許文献1に記載のT型LCチップフィルタによれば、インダクタとコンデンサとがビア導体を介して電気的に接続されている。ビア導体は、一般的に、高いインダクタンスを有する。そのため、インダクタとコンデンサとがビア導体により電気的に接続されると、T型LCチップフィルタのESLが大きくなってしまう。すなわち、特許文献1に記載のT型LCチップフィルタでは、電子部品の低ESL化を図ることが困難である。
また、特許文献1に記載のT型LCチップフィルタ以外に、例えば、特許文献2に記載の低域通過型フィルタ又は特許文献3に記載の積層LCフィルタが提案されている。しかしながら、特許文献2に記載の低域通過型フィルタ及び特許文献3に記載の積層LCフィルタでは、以下に説明する通り、電子部品の低ESL化を図ることが困難である。
特許文献2に記載の低域通過型フィルタでは、インダクタ上にコンデンサが搭載されている。インダクタとコンデンサとは、ビア導体及び外部電極を介して電気的に接続されている。そのため、低域通過型フィルタでは、インダクタとコンデンサとが外部電極を経由して電気的に接続されている分だけ、インダクタとコンデンサとの間のインダクタンスが大きくなり易い。更に、インダクタの外部電極とコンデンサの外部電極とが電気的に接続されているので、外部電極同士の接続部分においてもインダクタンスが大きくなり易い。したがって、特許文献2に記載の低域通過型フィルタでは、低ESL化を図ることが困難である。
特許文献3に記載の積層LCフィルタでは、コイルを含んだインダクタ部とコンデンサを含んだコンデンサ部とがダミー層を介して積層されている。コイルとコンデンサとは、外部電極を介して電気的に接続されている。そのため、積層LCフィルタでは、コイルとコンデンサとが外部電極を経由して電気的に接続されている分だけ、コイルとコンデンサとの間のインダクタンスが大きくなり易い。したがって、特許文献3に記載の積層LCフィルタでは、低ESL化を図ることが困難である。
実開平4−110022号公報 特開2000−31772号公報 実開平5−55532号公報
そこで、本発明の目的は、コイルやインダクタのような複数の回路素子を含んだ電子部品において、該回路素子間のインダクタンスを低減することである。
本発明は、電子部品において、第1の回路素子を含んだ第1の積層体と、内部電極により構成された第2の回路素子を含むと共に、所定の側面を介して前記第1の積層体に接合された第2の積層体と、を備え、前記内部電極と前記第1の回路素子とは、前記所定の側面を介して電気的に接続されていること、を特徴とする。
本発明によれば、以下に説明するように、第1の回路素子と第2の回路素子との間のインダクタンスを低減することができる。より詳細には、本発明では、第1の回路素子と第2の回路素子との接続に、内部電極が用いられている。内部電極は、一般的に、ビア導体よりもインダクタンスが小さい。そのため、本発明は、第1の回路素子と第2の回路素子との間の接続が全てビア導体で電気的に接続された場合に比べて、第1の回路素子と第2の回路素子との間のインダクタンスを低減することができる。すなわち、電子部品の低ESL化が図られる。
本発明において、前記第1の積層体の積層方向と前記第2の積層体の積層方向とは、異なる方向を向いていてもよい。
本発明において、前記第1の積層体の積層方向と前記第2の積層体の積層方向とは、90度をなしていてもよい。
本発明において、前記第1の積層体は、前記第1の回路素子に電気的に接続されたビア導体を含み、前記ビア導体と前記内部電極とは、前記所定の側面を介して電気的に接続されていてもよい。
本発明において、前記所定の側面は、前記第2の積層体の表面の内、積層方向の両端に位置する面以外の面であってもよい。
本発明において、前記所定の側面と対向している側面に形成されている外部電極を、更に備え、前記第1の回路素子は、コイルであり、前記第2の回路素子は、コンデンサであり、前記内部電極は、前記外部電極と電気的に接続されていてもよい。
本発明において、前記第1の積層体と前記第2の積層体とは異なる材料からなっていてもよい。
本発明において、前記第1の回路素子及び前記第2の回路素子は、コイル又はコンデンサであってもよい。
本発明において、前記第1の回路素子は、2つのコイルであり、前記第2の回路素子は、コンデンサであり、前記2つのコイルは、電気的に直列接続され、前記コンデンサの一端は、前記2つのコイルの間に電気的に接続されていてもよい。
本発明において、前記第1の積層体と前記第2の積層体とが接合された第3の積層体は、直方体状の形状を有し、前記第1の回路素子及び前記第2の回路素子からなる回路と電気的に接続された外部電極を、更に備えていてもよい。
本発明によれば、第1の回路素子と第2の回路素子との接続に、内部電極が用いられているので、第1の回路素子と第2の回路素子との間のインダクタンスを低減することができる。
(第1の実施形態)
以下に、本発明の第1の実施形態に係る電子部品について図面を参照しながら説明する。図1は、第1の実施形態に係る電子部品10の外観斜視図である。図2(a)及び図2(b)はそれぞれ、電子部品10を構成する積層体12,14の分解斜視図である。図3は、電子部品10の透視図である。図1ないし図3において、電子部品10の横方向をx軸方向と定義し、電子部品10の縦軸方向をy軸方向と定義し、電子部品10の高さ方向をz軸方向と定義する。
電子部品10は、所謂、積層型LCフィルタであり、図1に示すように、積層体11及び外部電極16a,16b,18を備えている。積層体11は、直方体状を有し、積層体12と積層体14とが接合されて構成されている。積層体12,14はそれぞれ、直方体状を有し、回路素子としてのコイル又はコンデンサを内蔵している。積層体12は、積層体14のz軸方向上側に重ねて配置されている。また、外部電極16a,16bはそれぞれ、積層体11のx軸方向の両端の面において互いに対向するように形成されている。外部電極18は、積層体14のz軸方向の下側の面に形成されている。外部電極16a,16b,18は、例えば、銀電極にNiめっき及びSnめっきが施されたものが上げられる。
次に、積層体12の構成について、図2(a)を用いてより詳細に説明する。積層体12は、磁性体層20,22,24,26、内部電極28a,28b,38及びビア導体32a,32b,36a,36b,40a,40bを含む。磁性体層20,22,24,26は、フェライトにより構成され、長方形状の絶縁体層である。
内部電極28a,28bはそれぞれ、磁性体層22上に形成され、L字型を有する電極であり、コイルL1,L2を構成する。より詳細には、内部電極28a,28bはそれぞれ、配線部30a,30b及び引き出し部34a,34bを含んでいる。引き出し部34a,34bはそれぞれ、x軸方向の左端側の辺及び右端側の辺に沿ってy軸方向に延びるように形成されている。また、配線部30a,30bは、x軸方向に延びるように形成されている。該配線部30a,30bの一端はそれぞれ、引き出し部34a,34bに対して電気的に接続され、配線部30a,30bの他端はそれぞれ、ビア導体32a,32bに電気的に接続されている。本実施形態では、内部電極28a,28bは、磁性体層22の中心(対角線の交点)に対して点対称に配置されている。ビア導体32a,32bは、磁性体層22をz軸方向に貫通するように形成されている。
ビア導体36a,36bは、磁性体層24をz軸方向に貫通するように形成されている。ビア導体36a,36bは、磁性体層22,24が重ねられたときに、ビア導体32a,32bと一致する位置に設けられている。
内部電極38は、磁性体層26の中央においてy軸方向に延びるように形成された導体層である。より詳細には、内部電極38は、磁性体層24,26が重ねられたときに、ビア導体36a,36bと一致する位置に設けられている。これにより、内部電極28a及びビア導体32a,36aにより構成されているコイルL1と、内部電極28b及びビア導体32b,36bにより構成されているコイルL2とは、内部電極38を介して電気的に直列接続されている。また、ビア導体40a,40bは、磁性体層26をz軸方向に貫通するように形成されている。これにより、ビア導体40a,40bの一端は、積層体12から露出している。
以上のように構成された各磁性体層20,22,24,26が上からこの順にz軸方向に並べて積層されることにより、積層体12が形成される。この際、磁性体層22と磁性体層24とはそれぞれ、交互に複数層積層されていてもよい。これにより、コイルL1,L2のインダクタンスを大きくすることができる。
次に、積層体14の構成について、図2(b)を用いてより詳細に説明する。積層体14は、誘電体層41,42,44及び内部電極46,52を含む。誘電体層41,42,44は、長方形状の絶縁体層である。
内部電極46,52はそれぞれ、誘電体層42,44上に形成され、長方形状を有する電極であり、コンデンサCを構成する。より詳細には、内部電極46,52はそれぞれ、容量部48,54及び引き出し部50,56を含んでいる。容量部48,54はそれぞれ、誘電体層42,44の中央に設けられた長方形状のコンデンサ電極であり、誘電体層42,44を挟んで対向することにより、容量を形成している。引き出し部50,56の一端はそれぞれ、容量部48,54に電気的に接続され、引き出し部50,56の他端はそれぞれ、z軸方向の下方側の辺又は上側の辺まで引き出されている。
以上のように構成された誘電体層41,42,44,41がy軸方向にこの順に積層されることにより、積層体14が形成される。この際、誘電体層42と誘電体層44とはそれぞれ、交互に複数層積層されていてもよい。これにより、コンデンサCの容量を大きくすることができる。また、積層体12では、表面の内、積層方向(y軸方向)の両端面を上面及び下面とし、それ以外の面を側面とした場合に、z軸方向の上側に位置する側面において、内部電極52は、積層体12から露出している。
図2(a)及び図2(b)に示す積層体12は、図3に示すように、積層体14のz軸方向の上側に位置するように重ねて接合される。これにより、積層体12の積層方向(z軸方向)と積層体14の積層方向(y軸方向)とは、異なる方向を向くようになる。より詳細には、積層体12の積層方向と積層体14の積層方向とは、90度をなすようになる。
更に、前記の通り、積層体12が、積層体14のz軸方向の上側に位置するように重ねて接合されることにより、積層体14は、図3に示すように、積層体14の内部電極52の引き出し部56が露出している側面を介して積層体12に接合されるようになる。この際、積層体12のビア導体40a,40bが露出している面と、積層体14の内部電極52が露出している側面とが、導電性樹脂ペーストにより接着される。これにより、コンデンサCを構成している内部電極52は、前記側面を介して、コイルL1,L2に電気的に接続されたビア導体40a,40bと電気的に接続される。その結果、コンデンサCの一端は、コイルL1とコイルL2との間に電気的に接続され、コンデンサC及びコイルL1,L2は、T型LCフィルタを構成している。
更に、図3に示すように、外部電極16a,16b,18は、コイルL1,L2及びコンデンサCからなる回路と電気的に接続されている。より詳細には、外部電極16a,16bはそれぞれ、積層体11のx軸方向の左側と右側の側面に形成され、信号電極として機能する。該外部電極16a,16bはそれぞれ、図2(a)及び図3に示すように、内部電極28a,28bの引き出し部34a,34bと電気的に接続されている。また、外部電極18は、引き出し電極56が露出している側面と対向している側面(積層体14のz軸方向の下側の面)に形成され、接地電極として機能する。該外部電極18は、内部電極46の引き出し部50と電気的に接続されている。
以上のように構成された電子部品10によれば、以下に説明するように、コイルL1,L2とコンデンサCとの間のインダクタンスを低減することができる。より詳細には、従来の電子部品では、コイルとコンデンサとは、例えば、ビア導体や外部電極、又は、これらの組み合わせにより電気的に接続されていた。しかしながら、コイルとコンデンサとの接続にビア導体のみが用いられると、ビア導体のインダクタンスが比較的高いので、コイルとコンデンサとの間のインダクタンスが増加してしまう。同様に、コイルとコンデンサとの接続に外部電極が用いられると、積層体の外部に配線を引き回す必要があり、配線が長くなる分だけコイルとコンデンサとの間のインダクタンスが増加してしまう。
そこで、電子部品10では、図2及び図3に示すように、コイルL1,L2とコンデンサCとの接続の一部に、コンデンサCを構成する内部電極52が用いられている。内部電極は、一般的に、ビア導体よりもインダクタンスが小さい。そのため、電子部品10は、コイルとコンデンサとの間の接続が全てビア導体で電気的に接続された場合に比べて、コイルL1,L2とコンデンサCとの間のインダクタンスを低減することができる。すなわち、電子部品10の低ESL化が図られる。
更に、積層体14は、内部電極52が露出している側面を介して積層体12と接合されている。そのため、内部電極52とビア導体40a,40bとを例えば外部電極を介することなく電気的に接続することが可能となる。その結果、電子部品10は、コイルとコンデンサとの間の接続に外部電極が用いられた場合に比べて、コイルL1,L2とコンデンサCとの間のインダクタンスを低減することができる。すなわち、電子部品10の低ESL化が図られる。
また、電子部品10では、積層体12の積層方向と積層体14の積層方向とが90度をなしているので、積層体14の下面に形成された外部電極18に対して内部電極46を電気的に接続することが可能となる。外部電極18は、一般的には、回路基板上に実装されると下面において基板上の電極と接触するので、電子部品10では、内部電極46と基板上の電極との距離を短くすることができる。その結果、内部電極46と基板との間に発生するインダクタンスや抵抗値を低減することができ、電子部品10により、効果的にノイズを除去できる。
また、電子部品10では、以下に説明するように、コイルL1,L2が安定したインダクタンスを得ることができると共に、コンデンサCが大容量を得ることができる。より詳細には、異なる材料からなる2つの積層体を接合した状態で焼成すると、これらの積層体の焼結特性の違いにより、焼成後において、積層体の境界部分に応力が残留してしまう。このような応力は、コイルのインダクタンスや温度特性に変化を及ぼす。
これに対して、電子部品10では、積層体12の積層方向と積層体14の積層方向とが異なる方向を向いているので、積層体12と積層体14とは別々に積層される。故に、電子部品10では、積層体12と積層体14とを別々に焼成することが容易となる。これにより、積層体12と積層体14との間に応力が残留することが抑制される。すなわち、コイルL1,L2のインダクタンスが安定する。更に、積層体12と積層体14との境界における応力を意識する必要がなくなるので、積層体12及び積層体14の材料選択の幅が広くなる。その結果、大容量化に適した誘電体材料を積層体14に用いることが可能となる。同様に、高インダクタンス化に適した磁性体材料を積層体12に用いることが可能となる。
また、電源ラインでは、信号ラインに比べて流れる電流が比較的大きくなる。したがって、電源ラインは低インピーダンスである場合が多くなる。電源ラインが低インピーダンスである場合、コンデンサを用いてノイズを除去しようとすると、周りのインピーダンスより更に低いインピーダンスを持つコンデンサを用いなければ、ノイズを除去することができない。したがって、大容量のコンデンサが必要となる。しかしながら、コイルを用いた電子部品においては、コイルの巻き数によって容易に反射係数を大きくできるので、コイルを用いた電子部品のほうがコスト、チップサイズの面で有利になる。そのため、低インピーダンス系においては、コイルとコンデンサとを組み合わせた電子部品を用いる場合、コイルにおいてはインダクタンスが高く、コンデンサにおいてはESLが低い部品をそれぞれ用いることが低インピーダンス系ではノイズ対策に有効である。したがって、電子部品10のように組み合わせによって最適な部品を選択することが重要となり、一体焼成された電子部品よりも、ノイズ除去特性が良くなる。
また、電子部品10において、ビア導体40a,40bと内部電極46,52とを同じ材料により形成することにより、これらが異なる材料により形成された場合に比べて、ビア導体40a,40bと内部電極46,52との結合力が大きくなる。これにより、ビア導体40a,40bと内部電極46,52との間の抵抗値を低減することができる。その結果、電子部品10を大電流に対応させることが可能となる。
また、電子部品10において、内部電極28a、28bが複数枚ずつ積層されることにより、コイルL1,L2が構成されている。そのため、コイルL1,L2のRDCが大きくなることを抑制できる。その結果、電子部品10を大電流に対応させることが可能となる。
また、電子部品10では、図2及び図3に示すように、コンデンサCの引き出し電極56に対して導電性樹脂ペーストを介してビア導体40a,40bが並列に接続されている。これにより、引き出し電極56は、積層体14内に存在することになるので、該引き出し電極56において発生する磁束は、磁性体からなる積層体12に入り込みにくくなる。その結果、電子部品10において、低ESL化を図ることが可能となる。
図4は、電子部品10の等価回路図である。図4のコイルL3,L4は、ビア導体40a,40bにより形成されたコイルである。電子部品10によれば、ビア導体40a,40bは、コイルL3,L4を構成している。このコイルL3,L4はそれぞれ、コイルL1,L2と共にコイルを構成している。したがって、電子部品10では、図4の等価回路に示すように、コンデンサCに対してコイルL1,L2,L3,L4からなるコイルが直接に接続されていることになる。その結果、電子部品10において、コンデンサとコイルとの間に余計なインダクタンスや抵抗が発生することを抑制できる。その結果、電子部品10において低ESL化及び低ESR化を図ることが可能となる。
また、電子部品10において、コンデンサCを構成する内部電極46,52にバリスタ機能を持たせてもよい。
なお、電子部品10では、積層体11に外部電極16a,16b,18が直接に形成されているが、外部電極の構成はこれに限らない。例えば、図5に示す変形例に係る電子部品10'の分解斜視図に示すように、金属板が折り曲げて作製された外部端子16'a,16'b,18'が積層体11に取り付けられてもよい。
(第2の実施形態)
以下に、本発明の第2の実施形態に係る電子部品10aについて図面を参照しながら説明する。図6(a)及び図6(b)はそれぞれ、電子部品10aを構成する積層体12,14の分解斜視図である。図7は、電子部品10aの透視図である。図6及び図7において、電子部品10aの横方向をx軸方向と定義し、電子部品10aの縦軸方向をy軸方向と定義し、電子部品10aの高さ方向をz軸方向と定義する。また、図6及び図7において、図1ないし図3と同じ構成については、同じ参照符号を付した。
電子部品10と電子部品10aとの相違点は、図2及び図6に示すように、積層体14の積層方向が異なる点である。より詳細には、電子部品10では、積層方向がy軸方向と一致していたのに対して、電子部品10aでは、積層方向がx軸と一致している。以下に、かかる相違点を中心に電子部品10aについて説明する。
積層体14は、図6(b)に示すように、誘電体層141,142,144及び内部電極146,152を含む。誘電体層141,142,144は、長方形状の絶縁体層である。
内部電極146,152はそれぞれ、誘電体層142,144上に形成され、長方形状を有する電極であり、コンデンサCを構成する。より詳細には、内部電極146,152はそれぞれ、容量部148,154及び引き出し部150,156を含んでいる。容量部148,154はそれぞれ、誘電体層142,144の中央に設けられた長方形状のコンデンサ電極であり、誘電体層142,144を挟んで対向することにより、容量を形成している。引き出し部150,156の一端はそれぞれ、容量部148,154に電気的に接続され、引き出し部150,156の他端はそれぞれ、z軸方向の下方側の辺又は上側の辺に引き出されている。電子部品10aのその他の構成については、電子部品10と同じであるので説明を省略する。
電子部品10aにおいても、電子部品10と同様に、低ESL化を図ることができる。
更に、電子部品10aでは、図7に示すように、電子部品10aがx軸方向に長手方向を有しているので、x軸方向の両端に位置する内部電極152と外部電極16a,16bとの距離を大きくすることができる。その結果、内部電極152と外部電極16a,16bとの間におけるショートが防止される。更に、ビア導体40a,40bと電気的に接続された内部電極152がx軸方向の両端に配置されることにより、内部電極16a,16bとの電位差を小さくできる。その結果、電子部品10aでは、外部電極16a,16bと内部電極152との間におけるショートがより確実に防止される。
図8は、電子部品10aの第1の変形例に係る電子部品10bを構成する積層体12,14の分解斜視図である。図8に示すように、内部電極146は、誘電体層142のy軸方向の奥側と手前側の辺において積層体14から露出するように形成されていてもよい。図1に示すように、外部電極18は、積層体14のz軸方向の下側の面に形成されると共に、積層体14のy軸方向の奥側の面及び手前側の面まで延在している。故に、内部電極146が積層体14のy軸方向の奥側の面及び手前側の面に引き出されることにより、積層体14のy軸方向の奥側の面及び手前側の面においても内部電極146と外部電極18とが電気的に接続されるようになる。その結果、内部電極146と外部電極18とをより確実に電気的に接続することが可能となる。
図9は、電子部品10aの第2の変形例に係る電子部品10cを構成する積層体12,14の分解斜視図である。図9に示すように、複数の内部電極152は、ビア導体160,162により互いに電気的に接続されていてもよい。ビア導体160,162はそれぞれ、誘電体層142,144の中央において該誘電体層142,144をx軸方向に貫通するように形成されている。更に、内部電極146は、ビア導体160の周囲には形成されていない。これは、内部電極146と内部電極152とが短絡することを防止するためである。
図9に示す電子部品10cによれば、以下に説明するように、内部電極152とコイルL1,L2との間に接続不良が発生することを抑制できる。より詳細には、図8に示す電子部品10bでは、内部電極152は、積層体14のz軸方向の上側の面を介して、導電性樹脂ペーストにより、ビア導体40a,40bと電気的に接続されている。しかしながら、導電性樹脂ペーストがむらなく塗布されない等の理由により、ビア導体40a,40bと内部電極152の一部のものとの間に接触不良が発生するおそれがある。
そこで、電子部品10cでは、複数の内部電極152は、ビア導体160,162を介して電気的に接続されている。これにより、複数の内部電極152の内の少なくとも1つだけでもビア導体40a,40bに電気的に接続されていれば、全ての内部電極152がビア導体40a,40bに電気的に接続されるようになる。その結果、電子部品10cでは、内部電極152とコイルL1,L2との間に接続不良が発生しにくい。
第1の実施形態に係る電子部品の外観斜視図である。 図2(a)及び図2(b)はそれぞれ、前記電子部品を構成する積層体の分解斜視図である。 前記電子部品の透視図である。 前記電子部品の等価回路図である。 第1の実施形態に係る電子部品の変形例の分解斜視図である。 図6(a)及び図6(b)はそれぞれ、第2の実施形態に係る電子部品を構成する積層体の分解斜視図である。 前記電子部品の透視図である。 第2の実施形態に係る電子部品の第1の変形例の積層体の分解斜視図である。 第2の実施形態に係る電子部品の第2の変形例の積層体の分解斜視図である。
符号の説明
10,10',10a 電子部品
11,12,14 積層体
16’a,16b',18' 外部端子
16a,16b,18 外部電極
20,22,24,26 磁性体層
28a,28b,38,46,52,146,152 内部電極
30a,30b 配線部
32a,32b,36a,36b,40a,40b,160,162 ビア導体
34a,34b,50,56,150,156 引き出し部
41,42,44,141,142,144 誘電体層
48,54,148,154 容量部
C コンデンサ
L1,L2 コイル

Claims (10)

  1. 第1の回路素子を含んだ第1の積層体と、
    内部電極により構成された第2の回路素子を含むと共に、所定の側面を介して前記第1の積層体に接合された第2の積層体と、
    を備え、
    前記内部電極と前記第1の回路素子とは、前記所定の側面を介して電気的に接続されていること、
    を特徴とする電子部品。
  2. 前記第1の積層体の積層方向と前記第2の積層体の積層方向とは、異なる方向を向いていること、
    を特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記第1の積層体の積層方向と前記第2の積層体の積層方向とは、90度をなしていること、
    を特徴とする請求項2に記載の電子部品。
  4. 前記第1の積層体は、前記第1の回路素子に電気的に接続されたビア導体を含み、
    前記ビア導体と前記内部電極とは、前記所定の側面を介して電気的に接続されていること、
    を特徴とする請求項2又は請求項3のいずれかに記載の電子部品。
  5. 前記所定の側面は、前記第2の積層体の表面の内、積層方向の両端に位置する面以外の面であること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電子部品。
  6. 前記所定の側面と対向している側面に形成されている外部電極を、
    更に備え、
    前記第1の回路素子は、コイルであり、
    前記第2の回路素子は、コンデンサであり、
    前記内部電極は、前記外部電極と電気的に接続されていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の電子部品。
  7. 前記第1の積層体と前記第2の積層体とは異なる材料からなっていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の電子部品。
  8. 前記第1の回路素子及び前記第2の回路素子は、コイル又はコンデンサであること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の電子部品。
  9. 前記第1の回路素子は、2つのコイルであり、
    前記第2の回路素子は、コンデンサであり、
    前記2つのコイルは、電気的に直列接続され、
    前記コンデンサの一端は、前記2つのコイルの間に電気的に接続されていること、
    を特徴とする請求項8に記載の電子部品。
  10. 前記第1の積層体と前記第2の積層体とが接合された第3の積層体は、直方体状の形状を有し、
    前記第1の回路素子及び前記第2の回路素子からなる回路と電気的に接続された外部電極を、
    更に備えること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の電子部品。
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