JP2009169428A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 装置を大型化することなく、感光体とプロセス機器との間の位置決めを簡易かつ安価に達成しつつ、画像品質を適切に維持する。
【解決手段】電子写真感光体と、該電子写真感光体に対して回転力を入力するためのフランジと、複数の画像形成用のプロセス機器と、を備える画像形成装置であって、前記電子写真感光体は、円筒状基体と、前記円筒状基体の外表面上に位置し且つ感光層を含んでなる成膜層と、を有し、前記電子写真感光体には、静電潜像が形成される第1領域と、前記円筒状基体の軸方向において前記第1領域より両端部側に位置する第2領域とが存在し、前記第2領域には、前記軸方向の端に向って外径が小さくなる環状傾斜面と、前記フランジが嵌合される嵌合部が存在し、前記複数のプロセス機器のうちの少なくとも1つのプロセス機器は、前記環状傾斜面で且つ前記嵌合部外に当接する当接部を有していることを特徴とする、画像形成装置を提供する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、円筒状基体の外表面に感光部を含む成膜層が形成された電子写真感光体、およびこれを備えた画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の複写機やプリンタなどの画像形成装置は、電子写真感光体および複数のプロセス機器を備えたものとされている。複数のプロセス機器は、電子写真感光体を利用した画像形成に必要なものであり、たとえば電子写真感光体の帯電、露光、現像、転写、クリーニングおよび除電するため装置を含んでいる。これらのプロセス機器は、電子写真感光体との位置関係が適切に維持されていないと、目的とする画像を適切に形成できなくなる。とくに、帯電装置および現像装置については、電子写真感光体との距離、あるいは電子写真感光体の軸方向における相対位置について、より高い位置精度が要求される。
従来、電子写真感光体とプロセス機器との間の位置関係を規定する方法としては、たとえば図8および図9に示したものを挙げることができる。
図8に示した例は、帯電器などのプロセス機器3′を筐体37′に保持させる一方で、筐体37′の端部に電子写真感光体2′の回転軸28′を回転可能に支持する軸受け38′を設けたものである。プロセス機器3′においては、電子写真感光体2′の外表面に接触して回転可能な回転体39′が設けられている。図8の例では、電子写真感光体2′の外表面において、回転体39′を接触回転可能とすることにより、電子写真感光体2′を回転させたときの電子写真感光体2′とプロセス機器3′との間の距離を適切に維持できるようになされている。
一方、図9に示した例は、電子写真感光体2″の両端部を、端に向って径が大きくなるテーパ状とし、このテーパ状の部分29″においてプロセス機器(現像器)5″の付き当てコロ59″を接触回転させるものである(たとえば特許文献1参照)。図9の例では、テーパ状の部分29″が端に向うほど径が大きくなっているために、付き当てコロ59″の位置が電子写真感光体2″の軸方向に位置ズレすることを抑制することができる。その結果、電子写真感光体2″とプロセス機器(現像器)5″との間における距離ばかりでなく、軸方向の位置ズレをも抑制することができる。
特開平10−63142号公報
しかしながら、図8に示した例では、筐体37′に対して帯電器などのプロセス機器3′および電子写真感光体2′(回転軸28′)を位置決め支持し、プロセス機器3′の回転体39′をプロセス機器3′に対して位置決め支持させる必要があるばかりか、筐体37′自体の位置決め支持も必要となる。そのため、電子写真感光体2′とプロセス機器3′との間の位置関係を適切に維持するのが容易ではなく、位置決め精度を上げるためには位置決めに要するコストが大きくなる。また、位置決めのために筐体37′を使用すれば、筐体37′のためのスペースが必要となるために、装置の大型化を招来してしまう。
一方、図9に示した例では、電子写真感光体2″のテーパ状の部分においてプロセス機器(現像器)5″の付き当てコロ59″を接触回転させるものであるため、位置決め精度を簡易かつ低コストで向上させることができる。その反面、電子写真感光体2″のテーパ状の部分29″と付き当てコロ59″との間の摩擦・接触回転等によって、電子写真感光体2″や付き当てコロ59″の磨耗粉などの異物が生じ得る。その場合に、テーパ状の部分29″が電子写真感光体2″の中央部(潜像形成領域)に向けて径が小さくなるものとして形成されていれば、磨耗粉などの異物が潜像形成領域に飛散・滞留しやすくなる。
このようにして潜像形成領域に異物が飛散・滞留すれば、異物が潜像形成領域に付着して、画像品質が悪化する原因となる。
本発明は、装置を大型化することなく、電子写真感光体とプロセス機器との間の位置決めを簡易かつ安価に達成しつつ、プロセス機器と電子写真感光体との間の摩擦などにより生じた異物が、電子写真感光体の静電潜像領域に飛散・滞留するのを抑制して画像品質を適切に維持できるようにすることを課題としている。
上記課題を解決するために、電子写真感光体と、該電子写真感光体に対して回転力を入力するためのフランジと、複数の画像形成用のプロセス機器と、を備える画像形成装置であって、前記電子写真感光体は、円筒状基体と、前記円筒状基体の外表面上に位置し且つ感光層を含んでなる成膜層と、を有し、前記電子写真感光体には、静電潜像が形成される第1領域と、前記円筒状基体の軸方向において前記第1領域より両端部側に位置する第2領域とが存在し、前記第2領域には、前記軸方向の端に向って外径が小さくなる環状傾斜面と、前記フランジが嵌合される嵌合部が存在し、前記複数のプロセス機器のうちの少なくとも1つのプロセス機器は、前記環状傾斜面で且つ前記嵌合部外に当接する当接部を有していることを特徴とする、画像形成装置を提供する。
電子写真感光体とプロセス機器との間の位置決め精度を、比較的簡易かつ低コストで向上させることができる。装置内のスペース効率が改善され、装置の大型化を抑制することができる。摩擦粉などの異物に起因する画像品質の悪化を適切に抑制することができる。
本発明に係る画像形成装置の一例を示す模式図である。 図1のII−II線沿う断面図である。 電子写真感光における円筒状基体のテーパ部を形成するための方法の一例を説明するための要部を示す断面図である。 本発明に係る電子写真感光体の他の例を説明するための断面図である。 本発明に係る電子写真感光体のさらに他の例を説明するための要部を示す断面図である。 本発明に係る電子写真感光体のさらに他の例を説明するための要部を示す断面図である。 本発明に係る電子写真感光体のさらに他の例を説明するための要部を示す正面図である。 従来の画像形成装置の一例を説明するための要部を示す断面図である。 従来の画像形成装置の他の例を説明するための要部を示す断面図である。
以下、本発明に係る画像形成装置および電子写真感光体ついて、添付図面を参照しつつ具体的に説明する。
図1に示した画像形成装置1は、画像形成方式としてカールソン法を採用したものであり、電子写真感光体2、帯電装置3、露光装置4、現像装置5、転写装置6、定着装置7、クリーニング装置8、および除電装置9を備えたものである。
電子写真感光体2は、画像信号に基づいた静電潜像およびトナー像が形成されるものであり、図中の矢印A方向に回転可能とされている。この電子写真感光体2は、図2に示したように円筒状基体22の外周面に成膜層23を形成した構成とされており、静電潜像が形成される第1領域24と、この第1領域24に隣接するとともに、軸方向Lの両端部に位置する第2領域25と、を有している。
第1領域24は、略一様な径を有している一方で、第2領域25は、端面20Aに向うほど径が小さくなるテーパ状に形成されている。その結果、第2領域25は、端面20Aに向うほど径が小さくなる環状傾斜面25Aを有するものとなっている。この環状傾斜面25Aは、後述する帯電装置3における回転体30が当接される部分であり、軸方向Lの寸法D1は、たとえば50〜100mmとされ、その高低差D2は、たとえば10〜100μmとされている。
円筒状基体22は、電子写真感光体2の骨格をなすものであり、少なくとも表面に導電性を有するものとされている。すなわち、円筒状基体22は、全体を導電性材料により形成してもよいし、絶縁性材料により形成した円筒体の表面に導電性膜を形成したものであってもよい。ただし、円筒状基体22は、全体をAl合金材料により形成するのが好ましい。そうすれば、電子写真感光体2が軽量かつ低コストに製造可能となり、その上、後述する成膜層23のキャリア注入阻止層23aや光導電層23bをアモルファスシリコン系(a−Si系)材料により形成する場合に、それらの層との密着性が高くなって信頼性が向上する。
円筒状基体20はまた、両端部にフランジ21を嵌合するためのインロー部20Bが設けられたものであるとともに、両端部(電子写真感光体2の第2領域25に対応する部分)がテーパ状に形成されている。フランジ21は、電子写真感光体2に対して回転力を入力するのに利用されるものである。また、円筒状基体22の両端部がテーパ状とされることにより、このテーパ状の部分の形状に倣って成膜層23が形成されることにより、電子写真感光体2の両端部(第2領域25)がテーパ状とされる結果、電子写真感光体2が環状傾斜面25Aを有するものとされている。
このような円筒状基体22は、図3(a)および図3(b)を参照して以下に説明するように、円筒状基体22の外表面に、切削あるいは研削などの表面加工を施す際に形成することが可能である。
まず、図3(a)に示したように、円筒状基体22のインロー部20Bに回転治具26を挿入し、円筒状基体22を装置にセットする。この回転治具26は、インロー部20Bの内径よりも大きな外径寸法を有するものである。そのため、インロー部20Bに回転治具26を挿入した場合には、インロー部20Bに対応する部分(両端部)の外表面は、外方に向けて押し広げられ、他の部分に比べて突出した状態となる。この状態において、欠削工具27などを用いて円筒状基体22の欠削あるいは研削を行なえば、円筒状基体22の両端部は、回転治具26によって押し広げられた状態では、他の部分と面一となる。
その一方で、円筒状基体22から回転治具26を取り外した場合には、図3(b)に示したように、円筒状基体22の両端部は、弾性復帰する。
その結果、円筒状基体22の両端部は、他の部分に比べて径が小さくされたテーパ状となる。
なお、回転治具26を取り外した後に円筒状基体22の両端部を適切に弾性復帰させるためには、たとえば円筒状基体22をアルミニウムにより形成する場合、インロー部20Bに対応する部分の肉厚は、たとえば1〜5mmとされ、回転治具26により円筒状基体22の両端部を押し広げる寸法D3は、たとえば10〜500μmとされる。
このような円筒状基体22の切削あるいは研削は、表面粗さを整えるためなどの理由から、通常に行なわれる工程である。そのため、円筒状基体22の切削あるいは研削の際に円筒状基体22の両端部をテーパ状に形成するようにすれば、後は従前と同様に円筒状基体22に成膜層23を形成することにより、電子写真感光体2の両端部に環状傾斜面25Aを形成することができる。このように、図3(a)および図3(b)を参照して説明した方法では、円筒状基体22の形成するために必要な表面加工工程を工夫するだけで環状傾斜面25Aを形成することができるため、環状傾斜面25Aを形成するに当たっての作業性の悪化や製造コストの上昇を抑制することができる。
もちろん、円筒状基体22は、電子写真感光体2を構成するときに、両端部がテーパ状とされていればよく、先に説明した方法以外の方法で両端部をテーパ状に形成してもよい。
たとえば、電子写真感光体2の両端部は、インロー部20Bを押し広げることなく、欠削工具27を円筒状基体23の外周面に対して斜めに押し当てて欠削することにより、テーパ状に形成してもよい。
図2に示したように、成膜層23は、キャリア注入阻止層23a、光導電層23b、および表面層23cを、この順序で積層した構成とされている。
キャリア注入阻止層23aは、円筒状基体22からの電子や正孔が光導電層23bに注入されるのを抑制するためのものであり、光導電層23bの材料に応じて種々のものを用いることができる。キャリア注入阻止層23aとしては、光導電層23bにa−Si系材料を用いた場合であれば、a−Si系の材料のものを使用するのが好ましい。そうすることにより、円筒状基体22と光導電層23bとの密着性に優れた電子写真特性を得ることができる。
a−Si系のキャリア注入阻止層23aを設ける場合は、a−Si系光導電層23bと比べて、より多くの第13族元素や第15族元素を含有させて導電型を調整し、また多くのC、N、Oなどの元素を含有させて高抵抗化するとよい。
光導電層23bは、露光装置4によるレーザ光の照射によって、電子が励起され、自由電子あるいは正孔などのキャリアを発生させるためのものであり、たとえばa−Si系材料により形成されている。a−Si系材料としては、a−Si、a−SiC、a−SiN、a−SiO、a−SiGe、a−SiCN、a−SiNO、a−SiCOおよびa−SiCNOなどを使用することができる。光導電層23bをa−Si系材料により形成した場合には、高い光感度特性、高速応答性、繰り返し安定性、耐熱性、および耐久性などの優れた電子写真特性が安定して得られ、さらに表面層23cをa−SiC:Hにより形成する場合には、表面層23cとの整合性が優れたものとなる。光導電層23bはまた、a−Si系材料にC、N、Oなどの元素を加えたa−Si系の合金材料、あるいはa−Se、Se−Te、およびAs2Se3などのa−Se系材料により形成してもよい。
ここで、光導電層23bの厚みは、使用する光導電性材料および所望の電子写真特性により適宜設定すればよいが、a−Si系材料を用いる場合には、通常5〜100μm、好ましくは15〜80μmとされる。
表面層23cは、光導電層23bの摩擦・磨耗を抑制するためのものであり、光導電層23bの表面に積層形成されている。この表面層23cは、たとえばa−SiCなどのa−Si系材料により、その膜厚が0.2〜1.5μmに形成されている。
電子写真感光体2としては、キャリア注入阻止層23aに代えて、長波長光吸収層を設けた構成のものを使用してもよい。この長波長吸収層は、長波長光である露光光が円筒状基体22の表面で反射して記録画像に干渉縞が発生するのを防止するためのものである。
また、電子写真感光体2は、光導電層23bと表面層23cとの間に光感度を高めるためのキャリア励起層をさらに設けた構成のものであってもよい。
図1および図2に示した帯電装置3は、電子写真感光体2の表面を、電子写真感光体2の光導電層の種類に応じて正極性または負極性に一様に、200〜1000V程度に帯電させるためのものである。この帯電装置3は、たとえばコロナ放電を発生させるためのコントロンとして構成されている。この場合の帯電装置3は、電子写真感光体2の軸方向Lに延びるように張設された放電ワイヤを備えたものとされる。帯電装置3はまた、一対の回転体30を有している。これらの回転体30は、電子写真感光体2における第2領域25の環状傾斜面25Aに当接される部分であり、環状傾斜面25Aに接触した状態で回転可能とされている。回転体30は、少なくとも表面に絶縁性を有するものとされている。
図1に示した露光装置4は、電子写真感光体2に静電潜像を形成するためのものであり、レーザ光を出射可能とされている。この露光装置4では、画像信号に応じてレーザ光を電子写真感光体2の表面に照射することにより、光照射部分の電位を減衰させて静電潜像が形成される。
現像装置5は、電子写真感光体2の静電潜像を現像してトナー像を形成するためのものである。この現像装置5は、現像剤を保持しているとともに、現像スリーブ50を備えている。
現像剤は、電子写真感光体2の表面に形成されるトナー像を構成するためのものであり、現像装置5において摩擦帯電させられるものである。現像剤としては、磁性キャリアと絶縁性トナーとから成る二成分系現像剤、あるいは磁性トナーから成る一成分系現像剤を使用することができる。
現像スリーブ50は、電子写真感光体2と現像スリーブ50との間の現像領域に現像剤を搬送する役割を果すものである。
現像装置5においては、現像スリーブ50により摩擦帯電したトナーが一定の穂長に調整された磁気ブラシの形で搬送され、電子写真感光2と現像スリーブ50との間の現像域において、このトナーによって静電潜像が現像されてトナー像が形成される。
トナー像の帯電極性は、正規現像により画像形成が行われる場合には、電子写真感光体2の表面の帯電極性と逆極性とされ、反転現像により画像形成が行われる場合には、電子写真感光体2の表面の帯電極性と同極性とされる。
転写装置6は、電子写真感光体2と転写装置6との間の転写領域に給紙された記録紙Pにトナー像を転写するためのものであり、転写用チャージャ60および分離用チャージヤ61を備えている。この転写装置6では、転写用チャージャ60において記録紙Pの背面(非記録面)がトナー像とは逆極性に帯電され、この帯電電荷とトナー像との静電引力によって、記録紙P上にトナー像が転写される。転写装置6ではさらに、トナー像の転写と同時的に、分離用チャージャ61において記録紙Pの背面が交流帯電させられ、記録紙Pが電子写真感光体2の表面から速やかに分離させられる。
なお、転写装置6としては、電子写真感光体2の回転に従動し、かつ電子写真感光体2とは微小間隙(通常、0.5mm以下)を介して配置された転写ローラを用いることも可能である。この場合の転写ローラは、たとえば直流電源により、電子写真感光体2上のトナー像を記録紙P上に引きつけるような転写電圧を印加するように構成される。このような転写ローラを用いる場合には、分離用チャージャ61のような転写材分離装置は省略される。
定着装置7は、記録紙Pに転写されたトナー像を定着させるためのものであり、一対の定着ローラ70,71を備えている。この定着装置7では、一対の定着ローラ70,71の間に記録紙Pを通過させることにより、熱、圧力等によって記録紙Pにトナー像を定着させることができる。
クリーニング装置8は、電子写真感光体2の表面に残存するトナーを除去するためのものであり、クリーニングブレード80を備えている。このクリーニング装置8では、クリーニングブレード80によって、電子写真感光体2の表面に残存するトナーが掻き取られて回収される。クリーニング装置8において回収されたトナーは、必要により、現像装置5内にリサイクルされて再使用に供される。
除電装置9は、電子写真感光体2の表面電荷を除去するためのものである。
この除電装置9は、たとえば光照射により、電子写真感光体2の表面電荷を除去するように構成される。
このような画像形成装置1では、電子写真感光体2の環状傾斜面25Aにおいてプロセス機器の1つである帯電装置3の回転体30が接触させられ、電子写真感光体2と帯電装置3との間の位置決めが図られている。加えて、画像形成装置1では、環状傾斜面25Aに回転体30を接触回転させるように構成されているため、回転体30は、軸方向Lへの移動が適切に制限される。そのため、画像形成装置1では、電子写真感光体2と帯電装置3との間の位置決め精度を、簡易かつ低コストで向上させることができるとともに、従来の筐体(図8の符号37′参照)のような大きな位置決め用部材を必要としない分だけ、装置の大型化を抑制することができる。
また、電子写真感光体2の環状傾斜面25Aは、端面20Aに向うほど径が小さくなっているため、帯電装置3の回転体30と電子写真感光体2の成膜層23(表面層23c)との間の摩擦などにより摩擦粉などの異物が生じた場合であっても、その異物が電子写真感光体2のフランジ21側に飛散しやすく、電子写真感光2における静電潜像が形成される領域である第1領域24には飛散・滞留しにくい。
そのため、画像形成装置1では、摩擦粉などの異物が第1領域24に付着することに起因する画像品質の悪化を適切に抑制することができる。
さらに、成膜層23をa−Si系の材料により形成した場合には、成膜層23の表面を硬質なものとすることができる。そのため、帯電装置3の回転体30を電子写真感光体2に接触させた状態で電子写真感光体2を回転させたとしても、摩擦などに起因する成膜層23での異物の発生を抑制することができる。その結果、異物が電子写真感光体2の第1領域24に飛散・滞留することをより適切に抑制できるため、異物の付着による画像品質の悪化をより確実に抑制できるようになる。
次に、本発明に係る電子写真感光体の他の例を、図4ないし図6を参照して説明する。
図4(a)ないし図4(c)に示した電子写真感光体2A,2B,2Cは、先に説明した電子写真感光体2(図2参照)と同様に、両端部に環状傾斜面25Aが形成されたものであるが、以下の点において先に説明した電子写真感光体2(図2参照)とは異なっている。
図4(a)に示した電子写真感光体2Aは、円筒状基体22Aにおいてインロー部(図2の符号20B参照)が省略されたものであり、インロー部を介することなくフランジ21が嵌め込まれたものである。
図4(b)に示した電子写真感光体2Bは、円筒状基体22Bにおけるインロー部20Bの一方にフランジ21が嵌め込まれ、他方のインロー部20Bに円形プレート21Bが嵌め込まれたものである。図4(c)に示した電子写真感光体2Cは、円筒状基体22Cにおける双方にインロー部20Bに円形プレート21Cが嵌め込まれたものである。
図4(a)ないし図4(c)に示した電子写真感光体2A〜2Cにおいても、先に説明した電子写真感光体2(図2参照)と同様に、環状傾斜面25Aが設けられている。
そのため、電子写真感光体2A〜2Cにおいても、簡易かつ安価に、電子写真感光体と帯電装置3(図2参照)との間の位置決めを、装置を大型化することなく達成できるとともに、画像品質の悪化を抑制することができる。
図5(a)に示した電子写真感光体2Dは、両端部(第2領域25)が環状傾斜面25Dおよび円筒面25D′を有するものとされたものであり、図5(b)に示した電子写真感光体2Eは、両端部(第2領域25)が環状起立面25Eを有するものとされたものである。環状傾斜面25Dあるいは環状起立面25Eは、帯電装置3の回転体30を接触させ、電子写真感光体2D,2Eと帯電装置3との位置決めを図るためのものである。
このような環状傾斜面25Dあるいは環状起立面25Eは、円筒状基体の両端部を、切削、研削あるいは研磨などにより表面加工することにより円筒状基体22D,22Eに環状の傾斜面25dまたは起立面25eを設けた後に、円筒状基体22D,22Eに成膜層23を形成することにより形成することができる。
図5(a)および図5(b)に示した電子写真感光体2D,2Eにおいても、先に説明した電子写真感光体2の環状傾斜面25A(図2参照)と同様な機能を奏する環状傾斜面25Dあるいは起立面25Eが設けられている。そのため、電子写真感光体2D,2Eでは、簡易かつ安価に、電子写真感光体と帯電装置3(図2参照)との間の位置決めを、装置を大型化することなく達成できるとともに、画像品質の悪化を抑制することができる。
図6(a)ないし図6(c)に示した電子写真感光体2F,2G,2Hは、環状傾斜面25F,25G,25Hが湾曲状に形成されたものである。より具体的には、図6(a)および図6(b)に示した電子写真感光体2F,2Gは、環状の膨らみを持たせることにより、湾曲状の環状傾斜面25F,25Gが形成されたものであり、図6(c)に示した電子写真感光体2Hは、両端部における径の変化率を端面20A(フランジ21)側に向うほど大きくして、環状傾斜面25Hを湾曲状としたものである。
図6(a)ないし図6(c)に示した電子写真感光体2F〜2Hは、環状傾斜面25F〜25Hが湾曲状とされているものの、環状傾斜面25F〜25Hに帯電装置3の回転体30を当接させることにより、帯電装置3と電子写真感光体2F〜2Hとの間の位置決めを行なうことができる。すなわち、簡易な構成により位置決めを行なうことができるとともに、位置決め用部材なども必要としないため、装置の大型化を抑制することができる。
これらの環状傾斜面25F〜25Hは、たとえば円筒状基体22F〜22Hの外表面に成膜層23を形成した後に、円筒状基体22F〜22Hに負荷を作用させることにより形成することができる。円筒状基体22F〜22Hに対する負荷は、たとえば円筒状基体22F〜22Hに対して成膜層23を高温で形成した後に冷却することにより、円筒状基体22F〜22Hと成膜層23との間における熱収縮量の相違を利用して作用させることができる。成膜後の冷却は、通常に行なわれる工程であるため、電子写真感光体2F〜2Hにおける環状傾斜面25F〜25Hを形成するために特別な工程を必要とせず、製造コストの上昇を抑制することができる。
もちろん、円筒状基体22F〜22Hの端部の変形は、円筒状基体22F〜22Hおよび成膜層23を冷却する方法以外の方法、たとえば円筒状基体22F〜22Hの端部に対して、図中の矢印方向に機械的負荷Fを外部から作用させることにより行なうこともできる。また、円筒状基体22F〜22Hに対して切削あるいは研削などの表面加工を施して円筒状基体22F〜22Hの両端部を湾曲状に形成しておいた上で、円筒状基体22F〜22Hの表面に成膜層23を形成することにより、両端部に湾曲状の環状傾斜面25F〜25Hが形成された電子写真感光体2F〜2Hを形成することもできる。
図7(a)ないし図7(c)に示した電子写真感光体2I,2J,2Kは、成膜層23の表面にリング状部材28I,28J,28Kを固定することにより、環状起立面25Iまたは環状傾斜面25J,25Kを設けたものである。より具体的には、図7(a)に示した電子写真感光体2Iは、厚みが一様なリング状部材28Iを固定したものであり、このリング状部材28Iによって環状起立面25Iが設けられたものである。図7(b)および図7(c)に示した電子写真感光体2J,2Kは、リング状部材28J,28Kとして、厚みが一様ではなく、中心から周縁に向うほど厚みの小さくなるものを用いたものであり、図7(b)に示した電子写真感光体2Jは環状傾斜面25Jがテーパ状に、図7(c)に示した電子写真感光体2Kは環状傾斜面25Kが湾曲状に形成されている。
これらの電子写真感光体2I〜2Kでは、リング状部材28I〜28Kを別途形成しておき、これを成膜層23の表面に固定する必要がある反面、従来の電子写真感光体の製造に必要な工程については変更を加える必要はないといった利点がある。また、リング状部材28I〜28Kは、円筒状基体22I〜22Kや成膜層23とは別工程において製造されるため、これらの製造工程に制約を受けることなく、リング状部材28I〜28Kの形状や材質を選択することができる。そのため、起立面25Iや環状傾斜面25Kの傾斜性状や硬度の選択の幅が広がるため、様々な装置に採用されている電子写真感光体について、本発明を適切に対応することができるようになる。
本発明は、上述の実施の形態には限定されず、種々に変更可能である。先の例では、電子写真感光体2とプロセス機器としての帯電装置3との関係において、本発明に係る画像形成装置を説明したが、本発明は電子写真感光体2と現像装置5(現像スリーブ50)をはじめとする他のプロセス機器との関係に対しても適用可能である。
1 画像形成装置
2,2A〜2K 電子写真感光体
22,22A〜22K 円筒状基体(導電性基体)
23 成膜層
23b 光導電層
24 第1領域
25 第2領域
25A〜25D,25F〜25H,25J,25K(電子写真感光体の)環状傾斜面
25E,25I(電子写真感光体の)環状起立面
28I,28J,28K リング状部材
3 帯電装置
30 (帯電装置の)回転体(当接部)
5 現像装置

Claims (8)

  1. 電子写真感光体と、該電子写真感光体に対して回転力を入力するためのフランジと、複数の画像形成用のプロセス機器と、を備える画像形成装置であって、
    前記電子写真感光体は、円筒状基体と、前記円筒状基体の外表面上に位置し且つ感光層を含んでなる成膜層と、を有し、
    前記電子写真感光体には、静電潜像が形成される第1領域と、前記円筒状基体の軸方向において前記第1領域より両端部側に位置する第2領域とが存在し、
    前記第2領域には、前記軸方向の端に向って外径が小さくなる環状傾斜面と、前記フランジが嵌合される嵌合部が存在し、
    前記複数のプロセス機器のうちの少なくとも1つのプロセス機器は、前記環状傾斜面で且つ前記嵌合部外に当接する当接部を有していることを特徴とする、画像形成装置。
  2. 前記環状傾斜面は、テーパ状に形成されている、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記環状傾斜面は、湾曲状に形成されている、請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記円筒状基体は、前記軸方向における両端部がテーパ状あるいは湾曲状に形成されている、請求項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 前記環状傾斜面は、前記第2領域に環状の凸部を設けることにより形成されている、請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記環状の凸部は、前記成膜層の外表面に、リング状部材を嵌め込むことにより形成されたものである、請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記成膜層は、アモルファスシリコンにより形成されている、請求項1から6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記当接部を有するプロセス機器は、前記電子写真感光体の外表面を帯電させるための帯電機構、または、前記電子写真感光体の静電潜像を現像するための現像機構を含んでいる、請求項1から7のいずれかに記載の画像形成装置。
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