JP2009168484A - バーンイン電源供給方法、バーンインボード及び半導体装置 - Google Patents

バーンイン電源供給方法、バーンインボード及び半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体装置のバーンインテスト工程の効率化に向けたバーンイン電源供給方法、バーンインボード及びそれに好適な半導体装置を提供する。
【解決手段】ソケットに装着された被検査デバイスに対してスイッチング電源回路により第1電圧で最大出力電流が供給される。バーンインボードには、複数の上記ソケット及びスイッチング電源回路が搭載され、各スイッチング電源回路の入力電圧端子が共通化される。電源装置は、上記複数のバーンインボードの上記入力電圧端子が共通化された電圧端子に第2電圧で最大出力電流が第2電流を供給する。上記第2電圧は、上記第1電圧よりも高く設定し、上記第2電流は、上記複数のバーンインテストボードの各スイッチング電源回路から出力される上記第1電流の総合電流よりも小さくする。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置のバーンインテスト工程の効率化に向けたバーンイン電源供給方法、バーンインボード及びそれに好適な半導体装置に適用して有効な技術に関する。
バーンインテストボードとして特開2006−071585号公報がある。同公報のバーンインテストボードは、被検査半導体集積回路にそれぞれ対応して電圧変換部としての3端子レギュレータを搭載して電源電圧を供給することにより、電源装置と被検査半導体集積回路との間の電源線での電圧低下により必要な電圧が印加されないこと、多数の半導体集積回路の動作によるノイズが電源線に重畳して最悪の場合に半導体集積回路を破壊させたり、テスト信号パターンに重畳して適正なバーンインテストができなったりするのを防ぐようにするものである。半導体温度センサとして、特開平05−248962号公報がある。
特開2006−071585号公報 特開平05−248962号公報
特許文献1に記載のバーンインテストボードは、明細書段落(0031)〜(0032)に記載されているように、3端子レギュレータを用いているので1.8Vのようなバーンイン電圧を安定的に得るためには3V〜5.5Vのような入力電圧を供給する。この理由は、3端子レギュレータでの電力損失を考慮したものである。つまり、特許文献1のバーンインテストボードでは、例えば同公報の図2の供給電源から供給される電流は、一部が3端子レギュレータに流れる電流として消費されてしまうので、上記供給電源から供給される電流よりも小さな電流しか被検査半導体集積回路に供給することができない。このことは、バーンイン装置の電源装置は、被検査半導体集積回路に流れる電流の他に、上記個々の被半導体集積回路に設けられた3端子レギュレータに流れる電流も負担することが必要になる。
バーンイン装置の電源装置の最大電流供給能力は、あるいは上記電源装置と上記バーンインテストボードとを接続する電源線の許容電流には限界がある。したがって、特許文献1のバーンインテストボードを用いた場合には、これらバーンイン装置の電源装置や電源線での最大電流供給能力に対して、上記3端子レギュレータに流れる電流が上記のように失われてしまうので、その電流ロス分だけ被検査半導体集積回路の数を減らすことが必要となり、バーンインテスト工程での効率化が失われてしまうという問題を有する。上記特許文献1の明細書段落(0002)〜(0004)においてあるように、一般的に半導体集積回路の初期不良は、0.1%〜5%もあり、その除去を効率的に行うことが重要であることが述べられているものの、上記3端子レギュレータでの電流損失についての上記のような考察がなされていない。
本願発明者においては、バーンイン工程での効率化を阻害する別の問題として、被検査デバイスの熱破壊があることを見出した。ハンダボールやレジン等の樹脂封止体を有する半導体装置は、バーンイン工程時の不良半導体装置の熱暴走によって約200°C以上になるとハンダボールやレジンが溶融してしまう。ハンダボールが溶融するとハンダボールを挟むようして電気接触をしているソケットピンの接触部にハンダが詰まり機能が失われてしまう。また、封止体としてのレジンが溶融するとソケットに半導体装置が接着してしまい、それを取り外しても使用不能となる。
これらの結果、当該ソケットの取り替え作業が必要となり、その取り替え作業時間だけバーンインボートが使用できなくなる。この取り替え作業の間のバーンイン中断を避けるためには、高価なバーンインボートを予備に置くことが必要となり、ソケット自体が比較的高価であることからバーンインに必要な設備費用が割高となる。結局、効率化のために単位時間当たりのバーンインできる被検査半導体装置の数を増加させるためには、前記特許文献1のバーンインテストボードを用いた場合や上記被検査デバイスの熱破壊に対応するためには、バーンイン装置の数(規模)を大きくしたり、予備のバーンインボートを用意したりするなどのために設備費用を高くしてしまうという問題を有する。
本発明の目的は、半導体装置のバーンインテスト工程の効率化に向けたバーンイン電源供給方法、バーンインボード及びそれに好適な半導体装置を提供することにある。本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される実施例の1つのバーイン電源供給方法は、下記の通りである。ソケットに装着された被検査デバイスに対してスイッチング電源回路により第1電圧で最大出力電流が供給される。バーンインボードには、複数の上記ソケット及びスイッチング電源回路が搭載され、各スイッチング電源回路の入力電圧端子が共通化される。電源装置は、上記複数のバーンインボードの上記入力電圧端子が共通化された電圧端子に第2電圧で最大出力電流が第2電流を供給する。上記第2電圧は、上記第1電圧よりも高く設定し、上記第2電流は、上記複数のバーンインテストボードの各スイッチング電源回路から出力される上記第1電流の総合電流よりも小さくする。
本願において開示される実施例の他の1つのバーンインボードは、下記の通りである。複数のソケットにそれぞれ対応してスイッチング電源回路を設ける。各スイッチング電源回路は、被検査デバイスに対して第1電圧で最大出力電流が第1電流を供給する。上記複数のスイッチング電源回路に対して共通に設けられた共通回路が設けられる。上記複数のスイッチング電源回路の入力電圧端子が共通に接続された電圧入力端子を有する。上記共通回路は、上記電圧入力端子に供給された第3電圧の供給/遮断を検知して、上記複数のスイッチング電源回路に対してオン/オフ動作の制御を行う。上記電圧入力端子には、最大出力電流が第3電流とされた上記第3電圧が供給される。上記第3電圧は、上記第1電圧よりも高く設定され、上記第3電流は、上記複数のスイッチング電源回路から出力される上記第1電流の総合電流よりも小さくされる。
本願において開示される実施例の更に他の1つ半導体装置は、下記の通りである。ハンダボール又は樹脂封止体を有する。破壊に至る熱暴走温度を検知する温度検知手段と、上記温度検知手段の検知信号に対応した出力信号を出力させ温度検知端子とを有して、バーイン時に上記温度検知出力を電源遮断制御に用いる。
電源装置の電源供給能力あるいは電源供給線の許容電流に対して、バーンインされる被検査デバイスに供給される総合電流を大きくできるのでバーンインテスト工程の効率化が可能になる。被検査デバイスの熱破壊防止によりソケット取り替えが不要となり、バーンイン工程の効率化あるいは設備費用低減が可能となる。
図1には、この発明に係るバーンインシステム及び電源供給方法の一実施例のブロック図が示されている。バーンインシステムは、バーンイン(以下BIと略す)装置、バーンイン炉及びBI(バーンイン)ボードから構成される。上記BI装置は、特に制限されないが、電源装置HVDDG、VTTG及び+5VGと制御回路CONTを有する。上記電源装置HVDDGは、被検査デバイスDUTの主電源を発生させる。上記電源装置VTTGは、BI装置が持つ安定した電圧VTTを発生させる電圧回路であり、これを後述するように基準電圧として利用する。上記電源装置+5VGは、BIボードに搭載される共通回路の動作電圧を発生させる。上記制御回路CONTは、被検査デバイスDUTに対する入力信号を発生させ、あるいはBIボードからのモニタ信号MONを受けて、被検査デバイスDUTの不良情報を記憶する。また、特に制限されないが、上記制御回路CONTは、図示しないけれどもバーンイン炉内の温度制御のための制御動作を行う。上記バーンイン炉の温度等の制御は、別個に設けられるものであってもよい。
上記BIボードは、複数の被検査デバイスDUTを搭載する図示しないソケットと、各ソケット(つまりは被検査デバイスDUT)に対応した個別回路として電源回路がそれぞれ設けられる。例えば、1つのBIボード上には、3×5=15個のソケット及び上記電源回路が搭載される。上記電源回路は、DC−DCコンバータとしてのスイッチング電源回路SWREGが用いられる。上記各スイッチング電源回路SWREGは、上記BI装置の主電源装置HVDDGから供給される入力電圧HVDDを被検査デバイスDUTに供給される主電源電圧VDDに変換するDC−DCコンバータとしての動作を行う。上記入力電圧HVDDは、ヒューズFUSを介してスイッチング電源回路SWREGの入力電圧端子に供給される。
上記電源回路は、上記ヒューズFUS、上記スイッチング電源回路SWREGの他に、特に制限されないが、分圧回路DVC、エラー検出回路ERRと保持回路FFが設けられる。上記分圧回路DVCは、上記BI装置の電源回路VTTGから供給される基準電圧VTTを分圧して出力電圧VDDを設定する制御入力電圧VCを形成する。エラー検出回路ERRは、被検査デバイスDUTに流れる電流の異常を検知し、保持回路FFがそれを保持してスイッチング電源回路SWEEGの動作制御を行う。
上記BIボードには、上記複数のスイッチング電源回路SWREGを含む電源回路に共通に用いられる共通回路を有する。この共通回路は、例えば上記電源電圧HVDDの供給開始、あるいは遮断を検知して各スイッチング電源回路SWREGの動作制御を行う。
上記バーンイン炉内には、複数の上記BIボードが設置される。例えば40枚のBIボードがバーンイン炉内に設置され、それぞれのBIボードには、上記15個の被検査デバイスDUTが搭載される。しかがって、この実施例のバーンインシステムでは、1回に15×40=600個もの被検査デバイスDUTのバーンインが可能とされる。
上記バーンインにおいて、1つの被検査デバイスDUTの最大電流を5.5A(アンペア)を確保するとすると、前記特許文献1を含めて従来のバーンインシテスムでは、上記電源装置HVDDGからは、600×5.5=3300A(アンペア)もの大電流を供給する電源装置や許容電流を流すケーブルが必要になり、現実的には不可能となる。
本願発明のバーンイン電源供給方法では、上記被検査デバイスDUTのバーンイン電圧VDDが、例えば1.5V(通常動作時は1.2V)とすると、上記電源装置HVDDGからは7〜10Vのような高い電圧HVDDを供給する。前記特許文献1のバーンイン電源供給方法では、3端子レギュレータでの電流ロスを考慮すると入力電流よりも小さな出力電流しか得られないので3300A(アンペア)に電流ロス分を加えた大出力電流が必要になるものである。これに対して、本願発明のようなスイッチング電源回路SWREGからなるDC−DCコンバータを用いた場合には、上記入力電圧HVDDと出力電圧VDDに大きな電圧差を設けることにより、その電圧差(HVDD−VDD)分の電力を利用して上記電源装置HVDDGの出力電流を小さくすることができる。
例えば、上記スイッチング電源回路SWREGでのエネルギー変換効率を4/5(80%)としても、入力電力の4/5が出力電力として得られるから、前記のようにVDDが1.5Vであるなら、5倍の7.5Vの入力電圧HVDDを入力することで、電源装置HVDDGから出力される電流を上記被検査デバイスDUTに供給される電流に対して1/4に減らすことができる。つまり、前記の例では、電源装置HVDDGの最大出力電流は、3300÷4=825Aに減らすことができるので実現可能となる。ちなみに、1.5Vの出力電圧で900A程度の出力電流を形成するバーンイン電源装置は現に存在する。逆にいうなら、上記900A程度の電源装置を用いた場合、バーンイン電圧1.5Vを直接供給するような従来技術では、140個程度の被検査デバイスにしかバーンイン用電流を供給できない。これに対して、本願発明の適用によって前記のように600個もの被検査デバイスを同時にバーンインできるのでバーンイン工程での効率を大幅に改善することができる。
図2には、図1のBIボードに搭載される個別回路としての電源回路と共通回路の一実施例のブロック図が示されている。上記電源回路は、前記分圧回路DVCを構成する抵抗R9とR10、前記スイッチング電源回路SWREG、エラー検出回路ERR及び保持(フリップフロップ)回路FFから構成される。分圧回路(R9とR10)は、BI装置側からの精度のよい基準電圧VTTを分圧し、スイッチング電源回路SWREGの制御電圧VCとして入力する。スイッチング電源回路SWREGは、上記制御電圧VCに対応して、出力電圧VDDを前記のように1.5Vに設定する。
エラー検出回路ERRは、過小出力電圧を検出するものであり、被検査デバイスDUTでのショート等の電源電圧VDDの低下を検出する。つまり、電圧比較回路VC3の反転入力端子(−)に抵抗R11とR12により0.944V程度の基準電圧VR3を供給する。そして、この電圧比較回路VC3の非反転入力端子(+)に電源電圧VDDを供給する。電圧比較回路VC3は、電源電圧VDDが上記基準電圧VR3(0.944V)よりも低くなると、出力信号をハイレベルからロウレベルに変化させる。
フリップフロップ回路FFは、2入力のゲート回路G1とG2の一方の入力と出力D,Eが交差接続されてラッチ形態にされる。ゲート回路G1の他方の入力Cは、上記エラー検出回路ERRの出力信号が入力される。ゲート回路G2の他方の入力Bには、後述する制御信号PORが供給される。上記ゲート回路G2の出力Eは、ゲート回路G3を通して出力信号MONとして出力される。上記ゲート回路G3の他方の入力には、後述する制御信号PRが供給される。このフリップフロップ回路FFは、エラーラッチを行うものであり、上記スイッチング電源回路SWREGが、自動復帰機能を持つものであった場合に自動復帰しないように上記ショート等のエラーが発生したことを保持し、スイッチング電源回路SWREGの動作を停止(OFF)とする。
共通回路は、遅延回路DLYと、電圧比較回路VC1,VC2から構成される。遅延回路DLYは、前記+5Vで動作するものであり、ヒューズFUS1を介して入力電圧HVDDが分圧回路R1とR2を介し、上記+5V回路に適合する入力電圧に変換されて入力される。この電源投入に対応した入力電圧は、遅延容量で設定される遅延時間(約100ms)を持つ制御信号PORを形成する。この制御信号PORは、上記フリップフロップ回路FFのリセット入力Bとして伝えられ、誤ったエラー検出のフリップフロップ回路FFへの取り込みを阻止する。つまり、電源投入時等においてスイッチング電源回路SWREGの出力VDDが安定するまでの間に、上記電圧比較回路VC3からエラー検出信号Cが出力されてもそれを抑制する。
電圧比較回路VC1は、非反転入力端子(−)に入力された基準電圧VR1と、ヒューズFUSを介して入力された周辺電圧VTTとを比較して、周辺電圧VTTの立ち上がりを検知する。基準電圧VR1は、+5Vを抵抗R3とR4で分圧して形成される。つまり、上記電圧比較回路VC1は、上記電圧VTTが低電圧時に被検査デバイスDUTに高電圧が印加されるのを防止する。例えば、上記電圧VTTが3.0V以下の低電圧のときには、電圧比較回路VC1により出力(PR)をロウレベルにし、スイッチング電源回路SWREGを動作停止(OFF)にする。特に制限されないが、この実施例のスイッチング電源回路SWREGは、制御電圧VCに逆比例した出力電圧VDDを形成するものであるので、上記VTTが小さいと上記制御電圧VCを小さくなって過大な出力電圧VDDを発生させてしまう。これを検知して上記スイッチング電源回路SWREGの動作を停止させるのが上記電圧比較回路VC2である。
電圧検出回路VC2は、反転入力端子(−)に入力された基準電圧VR2と、抵抗R5とR6で分圧された上記入力電圧HVDDとを比較して入力電圧HVDDの電圧を検出する。上記基準電圧VR2は、+5Vを抵抗R7とR8で分圧して形成される。電圧比較回路VC2は、上記入力電圧HVDDが低電圧異常を検知し、必要なバーンイン電流が得られなくなるのを防止する。例えば、上記入力電圧HVDDが6.2V以下の低電圧のときには、電圧比較回路VC2により出力(PR)をロウレベルにし、スイッチング電源回路SWREGを動作停止(OFF)にする。上記2つの電圧検出回路VC1とVC2の出力は、共通化されてプルアップ抵抗R13が設けられて、いわばワイヤードオア論理が採られた検出信号PRが形成される。この検出信号PRは、上記フリップフロップ回路FFの出力部に設けられたゲート回路G3を制御してスイッチング電源回路SWREGの動作を停止(OFF)させる。
図3には、上記電源回路及び共通回路の動作を説明するタイミング図が示されている。BI装置では、+5V、VTT及びHVDDの順に電源投入がなされる。+5Vの立ち上がりにより、フリップフロップ回路FFの信号DとEがハイレベルにされ、信号BとCはロウレベルにされる。VTTが立ち上がっており、入力電圧HVDDが5.5V程度まで上昇すると、遅延回路DLYが動作を開始して、100msの遅延動作に入る。
入力電圧HVDDが6.2Vを超えると、制御信号PRがロウレベルからハイレベルに変化し、フリップフロップ回路FFの信号Eがハイレベルであることからゲート回路G3の出力信号MONがハイレベルからロウレベルに変化し、スイッチング電源回路SWREGが動作状態(ON)状態になる。これにより、スイッチング電源回路SWREGがVDDを出力し、電圧比較回路VC3の出力がハイレベルとなり、フリップフロップ回路FFの入力Cがハイレベルになり、これに応じて信号Dがロウレベルになる。上記遅延回路DLYの遅延時間後に制御信号PORがハイレベルとなり、フリップフロップ回路FFのリセット信号Bをハイレベルにする。
逆に、電源遮断時には前記とは逆にHVDD、VTT及び+5Vの順に電源遮断が行われる。入力電圧HVDDが6.2V以下になると、制御信号PRがハイレベルからロウレベルに変化し、スイッチング電源回路SWREGの動作停止(OFF)とし、VDD出力を停止させる。入力電圧HVDDが5.5V以下になると、遅延回路DLYでは制御信号PORを直ちにロウレベルにし、信号B,Cをロウレベルにする。
上記スイッチング電源回路SWREGの動作中に、前記のように被検査デバイスDUTでショート等が発生して過大電流が流れて電源電圧VDDの低下が発生すると、電圧比較回路VC3がこれを検知し、フリップフロップ回路FFがそれに対応したモニタ信号MONを保持し、以後当該被検査デバイスDUTに電圧/電流を供給しているスイッチング電源回路SWREGの動作を停止させるとともに、BI装置に当該異常発生被検査デバイスの情報を伝える。この間、同じBIボード及び他のBIボード上の他の被検査デバイスは、バーンイン動作が継続して実行されている。
図4には、この発明に係るバーンイン電源供給方法を説明するための概念図が示されている。電源装置は、HVDD×HIDDの電力を出力する。スイッチング電源回路SWREGは、上記電力(HVDD×HIDD)を受けて、VDD×IDDの電力を被検査デバイスDUTに出力する。もしも、上記スイッチング電源回路SWREGに電力の損失がないと、HVDD×HIDD=VDD×IDDの関係となる。電源装置から出力される電圧HVDDを例えば8.5Vにし、スイッチング電源回路SWREGから被検査デバイスDUTに供給される電圧VDDを1.5Vにすると、上記電源装置から出力される電流HIDDは、上記電圧の逆比VDD/HVDDに対応して上記被検査デバイスDUTに供給される電流IDDの1.5/8.5のように小さくすることができる。
実際のスイッチング電源回路SWREGには自身の動作による電力損失が生じるので、上記のようにDC−DC電圧変換比率の逆比とはならない。一般的にスイッチング電源回路SWREGの効率は、少なく見積もっても前記のように80%以上になるので上記電圧比の設定により、前記説明したように簡単に上記電源装置から出力される電流HIDDを上記被検査デバイスDUTに供給される電流IDDよりも小さくすることはできる。例えば、同図のように900Aの電流供給能力を持つ電源装置を用い、電圧HVDDを8.5Vとし、前記のようにスイッチング電源回路SWREGの出力電圧VDDを1.5Vとして、600個の被検査デバイスDUTのそれぞれに供給される電流IDDの最大電流が5.5Aを確保することは余裕を持って可能となる。
図5には、図1のBIボードに搭載される個別回路としての電源回路と共通回路の他の一実施例のブロック図が示されている。この実施例では、図2の分圧回路DVCがデジタル/アナログ変換回路DACに置き換えられる。つまり、BI装置から供給されるデジタル信号VDをデジタル/アナログ変換回路DACでアナログ電圧VCに変換して、被検査デバイスDUTに供給される主電源電圧VDDの電圧値を設定するものである。他の構成は、前記図2と同様である。上記デジタル/アナログ変換回路DACは、上記+5Vの電源電圧で動作するものとされる。この場合には、前記電源回路VTTG及び前記電圧比較回路VC1は省略される。上記電圧比較回路VC1に代えて、電圧VDDが異常に高くなることを検出する回路を設けて、前記同様にスイッチング電源回路SWREGの動作を停止させる安全回路を設けることが望ましい。
図6には、この発明に係るバーンインシステムの他の一実施例のブロック図が示されている。この実施例では、被検査デバイスが複数の動作電圧VDD,VCC,VPPを持つようにされる。例えば、VDDは内部回路用の電源電圧であり、通常動作時は1.2Vであるがバーンイン動作時には1.5Vにされる。VCCは、入出力回路用の電源電圧であり、通常動作時は3.3Vであるがバーンイン動作時には4.5Vにされる。VPPは周辺回路用の電源電圧であり、通常動作時は1.8Vであるがバーンイン動作時には2.5Vにされる。
上記3つの動作電圧のうち主電源であるVDDがスイッチング電源回路SWREGにより形成される。他の電圧VCC,VPPは、電流が小さいのでバーンイン装置に電源回路VCCG,VPPGにより直接に上記のような各バーンイン動作時の電圧VCC,VPPが形成され、スイッチSW1,SW2を通して被検査デバイスDUTに供給される。これらのスイッチSW1,SW2は、上記スイッチング電源回路SWREGと同様に各ソケット、つまりは被検査デバイスDUTに対応してそれぞれ設けられる電源回路を構成する。電源回路には、前記同様にエラー検出回路ERR及びフリップフロップ回路FFが設けられる。
この実施例の被検査デバイスDUTは、温度センサTSを搭載している。例えば、マイクロプロセッサ等において、チップ温度が高くなることによる誤動作を防止する等の目的で温度センサを設けて一定温度になると冷却用ファンを動作させたり、動作周波数を低くしたりするのに利用するものがある。この実施例では、このような温度センサTSと出力端子を有する被検査デバイスDUTにおいては、上記温度センサTSの出力信号VTをバーンイン工程の効率化のために利用する。また、半導体装置に対して、バーンイン工程の効率化に向けて上記温度センサと出力信号VTを出力する出力端子を設け、上記被検査デバイスDUTとする。
上記出力信号VTは、温度監視回路TWCを構成する電圧比較回路VC4の非反転入力端子(+)に供給される。電圧比較回路VC4は、基準電圧VR4と上記出力信号VTを比較し、例えば被検査デバイスDUTが熱暴走による熱破壊に至る温度(例えば130°C〜160°C)の高温度の検知信号ER2を発生させる。この信号ER2は、被検査デバイスDUTの温度上昇により上記出力電圧VTが基準電圧VR4以下に低下すると、出力信号をロウレベル(論理0)にする。
前記エラー検出回路及びフリップフロップ回路ERR(FF)の出力信号ER1は、前記図3のタイミング図と異なり、ロウレベル(論理0)によりスイッチング電源回路SWREGをオフ(OFF)にする。上記2つの信号ER1とRE2は、アンドゲート回路G11を介して前記MON信号としてバーンイン装置に伝えられる。この信号MONと電源装置HVDDGの出力電圧HVDDに対応したハイレベル/ロウレベルがアンドゲート回路G10に伝えられ、上記スイッチング電源回路SWREGのオン/オフの制御端子ON/OFFに伝えられる。同様に上記アンドゲート回路G10の出力信号がスイッチSW1とSW2の制御端子ON/OFFに伝えられて、被検査デバイスDUTに対する電圧VDD,VCC及びVPPの遮断が行われる。この実施例では、スイッチング電源回路SWREGは、前記図3のタイミング図とは異なり、制御端子ON/OFFがハイレベルのときに動作状態にされ、ロウレベルのときに停止状態にされる。上記ゲート回路G10,G10は、前記+5Vで動作させられるので、上記ゲート回路G10に伝えられるHVDDは、前記のような分圧抵抗により分圧されたものが入力される。
この実施例では、前記エラー検出回路ERRの出力の他に、温度監視回路TWCの検出信号ER2によってもスイッチング電源回路SWREGの動作が停止される。この実施例では、上記温度監視回路TWCは、被検査デバイスの熱暴走による破壊を防止しているが、その目的はバーンインボードに搭載されたソケット交換を回避するためのものである。被検査デバイスDUTの不良等によって熱破壊が発生すると、前記のようにハンダボールを有するものはハンダボール溶融によってソケットピンを、ハンダボールを有さないものでもパッケージとしてレジンを用いたものは被検査デバイスDUTとソケットとが溶融したレジンにより接着してしまい、ソケット交換作業が必要になるものである。このようにハンダボールあるいはレジンが溶融する高温度200°C以上になる前に、前記温度監視回路TWCにより検知し、スイッチング電源回路SWREGの動作を停止して、前記ハンダボール又はレジン溶融によるソケット交換を未然に防止する。被検査デバイスDUTに不良が存在することを信号MONによりバーンイン装置に伝えて記憶し、当該バーンインボード上の特定の被検査デバイスを不良品として廃棄し、あるいは不良検証を行う。
この実施例では、被検査デバイスDUTの出力信号DOUTをバーンイン装置に出力させるようにし、内部回路が正常に動作しているかの判定も合わせて行う。これにより、上記のように高温度にならないものでも、内部回路が正常に動作しないという被検査デバイスDUTの不良を検知するものである。
図7には、この発明に用いられるスイッチング電源回路の一実施例のブロック図が示されている。上記入力電圧HVDDは、高電位側スイッチMOSFETQ10を介してインダクタ(コイル)Lの入力側から電流の供給を行う。インダクタLの出力側と回路の接地電位VSSとの間にはキャパシタCOが設けられ、かかるキャパシタCOにより平滑された出力電圧VDDが形成される。この出力電圧VDDは、前記被検査デバイスDUTの主電源VDDとして供給される。上記インダクタLの入力側と回路の接地電位VSSとの間には、スイッチMOSFETQ12が設けられる。このMOSFETQ12は、上記スイッチMOSFETQ10がオフ状態のときにオン状態となって上記インダクタLの入力側を回路の接地電位にして上記インダクタLの他端を接地電位にする。上記スイッチMOSFETQ10とQ12は、Nチャネル型のパワーMOSFETにより構成される。上記のようにスイッチMOSFETQ10とQ12の接続点(中点)は、上記インダクタL1の入力側に接続される。
上記出力電圧VDDは、帰還信号VFとしてPWM生成回路PWMCに帰還される。PWM生成回路PWMCは、上記帰還信号VFを受けて、制御入力電圧VCに対応して出力電圧VDDを約1.5Vのような電圧に制御するPWM信号を生成する。制御回路LOGは、上記PWM信号に対応した高電側信号と低電側信号を形成する。上記両信号には上記MOSFETQ10とQ12が同時にオンしないようなデッドタイムが設定されている。上記高電側信号は、レベルシフト(レベル変換)機能持つドライバDV1を通して上記高電位側スイッチMOSFETQ10のゲートに駆動信号として伝えられる。上記低電側信号は、ドライバDV2を通して上記低電位側スイッチMOSFETQ12のゲートに駆動信号として伝えられる。また、制御回路LOGCには、動作制御信号ONN/OFFを受けて、動作停止(OFF)のときには上記両MOSFETQ10とQ12を共にオフ状態にする。あるいは、MOSFETQ10をオフ状態にし、MOSFETQ12をオン状態にする。
図8には、図7のスイッチング電源回路の動作タイミング図が示されている。図7において、PWM信号(パルス幅制御信号)により高電位側スイッチMOSFETQ10を通してインダクタLの入力側に電流I1を供給し、インダクタLの出力側と回路の接地電位との間に出力キャパシタCOを設けて出力電圧VDDを得る。上記インダクタLと接地電位との間には、低電位側スイッチMOSFETQ12が設けられて上記MOSFETQ10がオフ状態にされたときのインダクタLの入力側を回路の接地電位VSSに電圧クランプさせ、上記インダクタLを通して負荷に供給される電流ILに対応した電流I2を流す。上記MOSFETQ10とQ12は交互にオンしており、その中点電圧VSWHは0V(VSS)と入力電圧HVDDとを往復する波形となる。出力電圧VDDの安定化はPWMのデューティ(Duty)を調整することによって達成される。図8において、インダクタLに流れる電流ILの平均電流が負荷電流IDDと等しくなる。
バーンイン装置の電源装置HVDDGから供給される電流は、上記電流I1に対応している。この電流I1は、上記のようにMOSFETQ10がオン状態のときにしか流れない。他の期間の負荷電流ILは、インダクタ(コイル)Lに蓄積された起電力(蓄積エネルギー)により形成される電流I2が負担するので、電源装置HVDDGからの供給される電流は、上記電流I1のみとなって大幅に低減させることができる。上記PWM信号のデューティ、言い換えるとMOSFETQ10がオンしている期間とMOSFETQ12がオンしている期間の比率に対応して、前記のような600個のスイッチング電源回路がランダムに動作するので上記電源装置HVDDGからはそれらの合成平均電流となって被検査デバイスDUTに供給される全電流よりも大幅に減らすことができる。
この実施例のスイッチング電源回路は、前記図2に示したスイッチング電源回路SWREGと異なり、上記制御信号VCと期間電圧VFが一致するようにPWM信号を形成するものである。つまり、電圧VTTが低いときには、制御信号VCも小さくなり、出力電圧VDDも小さくなるので過電流状態と同じく電圧比較回路VC3で検出される。したがって、この実施例のようなスイッチング電源回路を用いた場合には、何らかの理由で出力電圧VDDが不所望に高くなり、被検査デバイスDUTの耐圧破壊を防止する保護回路を設けることが望ましい。
図9には、この発明に係る半導体装置の一実施例の外観図が示されている。この実施例の半導体装置は、BGA(Ball Grid Array)バッケージに向けられている。このようにハンダボールを持つ半導体装置では、前記のようなバーンイン動作中での熱暴走による熱破壊によってハンダボールが溶け出してソケットピンを使用不能にするので、それを防止するための温度センサTS及びそのセンス信号を出力させる外部信号又は外部端子VTが設けられる。このような温度センサTS及びその信号を出力させる外部信号又は外部端子VTを用いて、かかる半導体装置に対するバーンイン工程では、前記図6に示したようなバーンインシステムにより熱破壊温度を検知して、バーンイン用電圧VDDを遮断することにより、上記ソケットの交換が不要となり、バーンイン工程の高効率化を実現することができる。
図10には、この発明に係る半導体装置の他の一実施例の外観図が示されている。この実施例の半導体装置は、QFP(Quad Flat Package)に向けられている。このようにQFPでは、封止体としてレジンを用いており、前記のようなバーンイン動作中での熱暴走による熱破壊によってレジンが溶け出してソケットと接着してしまうので、それを防止するための温度センサTS及びそのセンス信号を出力させる外部信号又は外部端子VTが設けられる。このような温度センサTS及びその信号を出力させる外部信号又は外部端子VTを用いて、かかる半導体装置に対するバーンイン工程では、前記図6に示したようなバーンインシステムにより熱破壊温度を検知して、バーンイン用電圧VDDを遮断することにより、上記ソケットの交換が不要となり、バーンイン工程の高効率化を実現することができる。
上記熱破壊検出温度は、半導体装置の動作保証最高温度が120°C程度のものでは、約160°Cに設定される。動作保証温度が100°C程度に低いものでは、上記熱破壊検出温度を約130°Cのように低く設定してもよい。前記のように本願発明に係る半導体装置は、バーンイン工程での高効率化ができるという特徴を有するものである。
図11には、この発明に係る半導体装置に内蔵される温度センサの一実施例の回路図が示されている。同図の温度センサは、例えば、前記特許文献2により提案されているものであり、PNPトランジスタT1〜T3をダーリントン接続し、定電流Ioを電流ミラー形態にされたPチャネルMOSFETMP1〜MP4を通してトランジスタT1〜T3に流すようにして、端子VTから上記トランジスタT1〜T3の加算されたベース,エミッタ間電圧VTを取り出すものである。このVTは、温度が高くなるに対応して低くなる負の温度係数を持っている。上記PNPトランジスタT1〜T3は、CMOSプロセスで形成されるPチャネルMOSFETのソース,ドレイン領域をエミットとし、N型ウェルをベースとし、P型基板をコレクタとして構成することができる。本願発明に係る半導体装置に内蔵される温度センサは、前記図11に示したもの他、前記のような高温度を検知することができるものであれば何であってもよい。
図12には、この発明に係るバーンインシステムの更に他の一実施例のブロック図が示されている。この実施例でも、被検査デバイスが複数の動作電圧VDD,VCC,VPPを持つようにされる。例えば、VDDは内部回路用の電源電圧であり、通常動作時は1.2Vであるがバーンイン動作時には1.5Vにされる。VCCは、入出力回路用の電源電圧であり、通常動作時は3.3Vであるがバーンイン動作時には4.5Vにされる。VPPは周辺回路用の電源電圧であり、通常動作時は1.8Vであるがバーンイン動作時には2.5Vにされる。
この実施例では、ソケットに温度センサTSが設けられる。このソケットに設けられた温度センサTSの出力信号VTを前記図6のような温度監視回路TWCに供給して、前記被検査デバイスDUTの熱暴走による熱破壊、つまりは前記半導体装置に温度センサTSを設けた場合と同様に、ハンダボールを持つ被検査デバイスではハンダボールの溶融を回避し、レジンを持つ被検査デバイスではレジンの溶融を回避してエージング工程での効率化、あるいは予備のバーンインボードを不要にすることができる。
図13には、この発明に係るソケットの一実施例の表面図が示されている。この実施例では、チップ中央部に設けられたピン群と、チップ周辺部に設けられたピン群との間にピンが存在しないスペースを有するので、この部分にサーミスタのような温度センサが印刷等により設けられる。
図14には、この発明に係るソケットの一実施例の裏面図が示されている。ソケット裏面では、チップ中央部に設けられたピン群と、チップ周辺部に設けられたピン群との間にピンが存在しないスペースや、ソケット外周部分には電源安定化のためのコンデンサ等や抵抗等の電子部品が実装される。上記サーミスタ端子は、スルーホールを介して表面側に形成された上記サーミスタの両端に接続される。バーンインボードの配線より上記サーミスタ端子に接続され、上記サーミスタに電流が供給されて、温度変化に対応して変化する温度検出信号が形成される。
前記実施例において、バーンイン炉内の温度は、正常な半導体装置自身での発熱を含めた温度が約125°C程度になるように設定される。例えば、消費電流が大きくて発熱の多い半導体装置では、それ自身での発熱により高温度になるからバーンイン炉内の温度は約60°Cのように設定される。例えば消費電流が少ないこと等により前記半導体装置よりも発熱量の少ない半導体装置では、それ自身での発熱による温度上昇分が小さいから上記バーンイン炉内の温度は上記約60°Cよりも高い温度に設定される。このように、特に制限されないが、バーンインされる半導体装置の温度が約125°C程度になるようにバーンイン炉内の温度設定が適宜に設定される。
以上、本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。スイッチング電源回路SWREGは、前記図7に示したのもの他、種々の実施形態を採ることができる。例えば、効率は低くなるがMOSFETQ12は、ダイオードに置き換えて回路の簡素化を図ることができる。MOSFETQ10やQ12のようなスイッチとしては、バイポーラトランジスタを用いるものであってもよい。バーンイン装置に設けられる電源装置及びスイッチング電源回路における各電圧は、被検査デバイスに必要なバーンイン用の電圧に対応して設定される。バーンインボードに搭載されるソケットの数や共通回路の構成は、種々の実施形態を採ることができる。半導体装置は、温度センサTSと温度監視回路TWCとを内蔵させて、前記図6に示したような信号ER2を外部端子を通して出力させるものであってもよい。
この発明は、バーンイン電源供給方法、バーンインボード及び半導体装置に広く利用できる。
この発明に係るバーンインシステム及び電源供給方法を説明するための一実施例のブロック図である。 図1のBIボードに搭載される個別回路としての電源回路と共通回路の一実施例のブロック図である。 図2の電源回路及び共通回路の動作を説明するタイミング図である。 この発明に係るバーンイン電源供給方法を説明するための概念図である。 図1のBIボードに搭載される個別回路としての電源回路と共通回路の他の一実施例のブロック図である。 この発明に係るバーンインシステムの他の一実施例のブロック図である。 この発明に用いられるスイッチング電源回路の一実施例のブロック図である。 図7のスイッチング電源回路を説明するための動作タイミング図である。 この発明に係る半導体装置の一実施例の外観図である。 この発明に係る半導体装置の他の一実施例の外観図である。 この発明に係る半導体装置に内蔵される温度センサの一実施例の回路図である。 この発明に係るバーンインシステムの更に他の一実施例のブロック図である。 図12のバーンインシステムに用いられるソケットの一実施例の表面図である。 図13のソケットの一実施例の裏面図である。
符号の説明
HVDDG,VTTG,+5VG…電源装置、SWREG…スイッチング電源回路、DVC…分圧回路、ERR…エラー検出回路、FF…フリップフロップ回路、DUT…被検査デバイス、DLY…遅延回路、VC1〜VC4…電圧比較回路、G1〜G3,G10,G11…ゲート回路、R1〜R14…抵抗、FUS,FUS1〜FUS3…ヒューズ、
SW1,SW2…スイッチ、TS…温度センサ、TWC…温度監視回路、
PWMC…PWM生成回路、LOGC…制御回路、DV1,DV2…駆動回路、Q10,Q12…スイッチMOSFET、L…インダクタ(コイル)、CO…容量、

Claims (10)

  1. ソケットに装着された被検査デバイスに対して第1電圧で最大出力電流が第1電流とされたスイッチング電源回路と、
    複数の上記ソケット及びスイッチング電源回路とを有し、各スイッチング電源回路の入力電圧端子が共通化されたバーンインボードと、
    上記複数のバーンインボードの上記入力電圧端子が共通化された電圧端子に第2電圧で最大出力電流が第2電流とされた電源装置とを有し、
    上記第2電圧は、上記第1電圧よりも高く設定し、
    上記第2電流は、上記複数のバーンインテストボードの各スイッチング電源回路から出力される上記第1電流の総合電流よりも小さくしたバーンイン電源供給方法。
  2. 請求項1において、
    上記バーンインボードには、上記第2電圧の供給/遮断を検知して、上記複数のスイッチング電源回路に対してオン/オフ動作の制御を行う共通回路を有するバーンイン電源供給方法。
  3. 請求項2において、
    上記第1電流を超える電流出力を検知する検知回路を更に有し、
    上記検知回路の出力信号により対応するスイッチング電源回路の動作を停止させるとともに、検知信号を出力させるバーンイン電源供給方法。
  4. 請求項3において、
    上記被検査デバイスが破壊に至る熱暴走温度を検知する温度検知手段を更に有し、
    上記温度検知手段の検知信号により対応するスイッチング電源回路の動作を停止させるとともに、検知信号を出力させるバーンイン電源供給方法。
  5. 複数のソケットと、
    上記ソケットに対応して設けられ、装着された被検査デバイスに対して第1電圧で最大出力電流が第1電流とされたスイッチング電源回路と、
    上記複数のスイッチング電源回路に対して共通に設けられた共通回路と、
    上記複数のスイッチング電源回路の入力電圧端子が共通に接続された電圧入力端子とを有し、
    上記共通回路は、上記電圧入力端子に供給された第3電圧の供給/遮断を検知して、上記複数のスイッチング電源回路に対してオン/オフ動作の制御を行い、
    上記電圧入力端子には、最大出力電流が第3電流とされた上記第3電圧が供給され、
    上記第3電圧は、上記第1電圧よりも高く設定され、
    上記第3電流は、上記複数のスイッチング電源回路から出力される上記第1電流の総合電流よりも小さくされるバーンインボード。
  6. 請求項5において、
    上記第1電流を超える電流出力を検知する検知回路を更に有し、
    上記検知回路の第1検知信号により対応するスイッチング電源回路の動作を停止させるとともに、上記第1検知信号を出力させる出力端子を有するバーンインボード。
  7. 請求項6において、
    上記ソケットには、上記被検査デバイスが破壊に至る熱暴走温度を検知する温度検知手段を更に有し、
    上記温度検知手段の第2検知信号により対応するスイッチング電源回路の動作を停止させるとともに上記出力端子から出力させるバーンインボード。
  8. 請求項7において、
    上記被検査デバイスに対してスイッチを介して第4電圧を供給する電源端子を更に有し、
    上記第1又は第2検知信号により上記スイッチをオフにするバーンインボード。
  9. ハンダボール又は樹脂封止体と、
    破壊に至る熱暴走温度を検知する温度検知手段と、
    上記温度検知手段の検知信号に対応した出力信号を出力させる温度検知端子とを有する半導体装置。
  10. 請求項9において、
    上記温度検知端子から出力される信号は、バーンインテスト時に自身に供給される電源を遮断させるために用いられる半導体装置。
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