JP2009168426A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】異音やオゾンを発生することなく静電霧化装置が所望の静電ミストを発生できる運転許可領域を設定し、室内機に吸い込まれた空気の温度と湿度が運転許可領域内の場合にのみ静電霧化装置の運転を許可するようにしたので、静電霧化装置の高寿命化あるいは省エネを達成することができる簡素な構成で安価な空気調和機を提供すること。
【解決手段】室内機に吸い込まれる空気の温度と湿度に基づいて静電霧化装置18,18Aの運転許可領域を設定し、吸込温度手段92により検知された温度と湿度手段94により検知された湿度が運転許可領域内の場合には静電霧化装置18,18Aの運転を許可する一方、吸込温度手段92により検知された温度と湿度手段94により検知された湿度が運転許可領域外の場合には静電霧化装置18,18Aの運転を禁止するようにした。
【選択図】図20

Description

本発明は、室内空気を浄化する空気清浄機能を有する室内機を備えた空気調和機に関する。
従来の空気調和機には脱臭機能を備えたものがあり、例えば室内機の吸込口に設けた空気清浄用プレフィルタにより臭気成分を吸着したり、送風路の途中に設けた酸化分解機能を有する脱臭ユニットにより臭気成分を吸着したりしている。
しかしながら、脱臭機能を有する空気調和機は、吸込口から吸い込まれた空気中に含まれる臭気成分を取り除いて脱臭するため、室内の空気中に含まれる臭気成分や、カーテンや壁等に付着した臭気成分を除去することはできなかった。
そこで、室内機の送風路に静電霧化装置を設け、静電霧化装置により発生した粒子径がナノメートルサイズの静電ミストを空気とともに室内に吹き出すことで、室内空気に含まれる臭気成分や、カーテンや壁等に付着した臭気成分を除去するようにした空気調和機も提案されている(例えば、特許文献1あるいは2参照。)。
また、静電霧化装置をペルチェ素子で構成するとともに、室内機に吸い込まれる空気の温度と湿度を検知する吸込温度検知手段と湿度検知手段を設け、吸込温度検知手段と湿度検知手段の検知結果に基づいてペルチェ素子の駆動電源と高電圧電極に高電圧を印可する高電圧電源を制御することで、給水を行うことなく静電霧化に必要な水を得られるようにしたものも提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
さらに、吸込温度検知手段と湿度検知手段を設けることなく、結露水量と静電霧化時に発生する放電電流量との相関関係を利用して、検知した放電電流に基づいてペルチェ素子駆動電源をフィードバック制御することで、安定した静電霧化制御を行うようにしたものも提案されている(例えば、特許文献4参照。)。
特開2005−282873号公報 特開2006−234245号公報 特開2006−149538号公報 特開2007−21373号公報
しかしながら、特許文献3に記載の空気調和機にあっては、ペルチェ素子の冷却面の温度を測定する冷却面温度測定手段が必要で、制御手段は、この冷却面温度測定手段により測定された冷却面の温度を露点温度に近づけるようにペルチェ素子駆動電源の電圧を制御しており、構成が複雑でコストアップを惹起するという問題がある。
また、特許文献4に記載の空気調和機は、吸込温度検知手段と湿度検知手段を持たない構成で、室内の湿度が高く、高電圧電極に結露した水と対向電極との距離が短くなることに伴い異音が発生したり、所望の粒子径を有する静電ミストが発生しない領域や、逆に室内の湿度が低く、ペルチェ素子が最大能力を発揮しても露点温度まで到達できずオゾンが発生する可能性のある領域や、露点温度が氷点下の領域でも静電霧化装置が不必要に動作し、静電霧化装置の寿命が短くなったり、省エネを達成できないという問題がある。
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、異音やオゾンを発生することなく静電霧化装置が所望の静電ミストを発生できる運転許可領域を設定し、室内機に吸い込まれた空気の温度と湿度が運転許可領域内の場合にのみ静電霧化装置の運転を許可するようにしたので、静電霧化装置の高寿命化あるいは省エネを達成することができる簡素な構成で安価な空気調和機を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、室内空気を浄化する空気清浄機能を有する室内機を備えた空気調和機であって、静電ミストを発生させる静電霧化装置と、前記室内機に吸い込まれる空気の温度を検知する吸込温度検知手段と、前記室内機に吸い込まれる空気の湿度を検知する湿度検知手段とを設け、前記室内機に吸い込まれる空気の温度と湿度に基づいて前記静電霧化装置の運転許可領域を設定し、前記吸込温度検知手段により検知された温度と前記湿度検知手段により検知された湿度が前記運転許可領域内の場合には前記静電霧化装置の運転を許可する一方、前記吸込温度検知手段により検知された温度と前記湿度検知手段により検知された湿度が前記運転許可領域外の場合には前記静電霧化装置の運転を禁止するようにしたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記室内機に吸い込まれる空気の湿度が第1の所定値以上の場合を過剰結露領域に設定し、前記室内機に吸い込まれる空気の湿度が前記第1の所定値より小さい第2の所定値以下の場合を前記静電霧化装置が最大能力を発揮しても露点温度まで到達できない第1の性能外領域に設定するとともに、湿り空気線図から求められる露点温度が氷点下となる領域を氷点下領域に設定し、前記過剰結露領域と前記第1の性能外領域と前記氷点下領域を除く領域を前記運転許可領域に設定したことを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の発明は、前記室内機に吸い込まれる空気の温度が所定値以上の場合を前記静電霧化装置の正常な動作が妨げられる第2の性能外領域に設定し、該第2の性能外領域を除く領域を前記運転許可領域に設定したことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記室内機に設けられた室内ファンの回転数検知手段をさらに設け、該回転数検知手段により検知された前記室内ファンの回転数が所定回転数以上の場合には、前記静電霧化装置の運転を許可する一方、前記回転数検知手段により検知された前記室内ファンの回転数が前記所定回転数未満の場合には前記静電霧化装置の運転を禁止するようにしたことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記静電霧化装置の異常検知手段を設け、該異常検知手段により前記静電霧化装置の異常を検知しない場合には、前記静電霧化装置の運転を許可する一方、前記異常検知手段により前記静電霧化装置の異常を検知した場合には前記静電霧化装置の運転を禁止するようにしたことを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、前記静電霧化装置を除く前記室内機の消費電力を算出する消費電力算出手段を設け、該消費電力算出手段により算出された消費電力の合計値が許容電力値以下の場合に前記静電霧化装置の運転を許可する一方、前記消費電力算出手段により算出された消費電力の合計値が前記許容電力値を超えると前記静電霧化装置の運転を禁止するようにしたことを特徴とする。
本発明の空気調和機によれば、室内機に吸い込まれる空気の温度と湿度に基づいて静電霧化装置の運転許可領域を設定し、吸込温度検知手段により検知された温度と湿度検知手段により検知された湿度が運転許可領域内の場合には静電霧化装置の運転を許可する一方、運転許可領域外の場合には静電霧化装置の運転を禁止するようにしたので、簡素な構成でコストアップを惹起することなく異音やオゾンの発生を未然に防止することができるとともに、静電霧化装置の高寿命化あるいは省エネを達成することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
空気調和機は、通常冷媒配管で互いに接続された室外機と室内機とで構成されており、図1及び図2は、本発明にかかる空気調和機の室内機を示している。
図1及び図2に示されるように、室内機は、本体2に室内空気を吸い込む吸込口として前面吸込口2a及び上面吸込口2bを有し、前面吸込口2aには開閉自在の可動前面パネル(以下、単に前面パネルという)4を有しており、空気調和機停止時は、前面パネル4は本体2に密着して前面吸込口2aを閉じているのに対し、空気調和機運転時は、前面パネル4は本体2から離反する方向に移動して前面吸込口2aを開放する。
本体2の内部には、前面吸込口2a及び上面吸込口2bの下流側に設けられ空気中に含まれる塵埃を除去するためのプレフィルタ5と、このプレフィルタ5の下流側に設けられ前面吸込口2a及び上面吸込口2bから吸い込まれた室内空気と熱交換するための熱交換器6と、熱交換器6で熱交換した空気を搬送するための室内ファン8と、室内ファン8から送風された空気を室内に吹き出す吹出口10を開閉するとともに空気の吹き出し方向を上下に変更する上下羽根12と、空気の吹き出し方向を左右に変更する左右羽根14とを備えている。また、前面パネル4の上部は、その両端部に設けられた複数のアーム(図示せず)を介して本体2の上部に連結されており、複数のアームの一つに連結された駆動モータ(図示せず)を駆動制御することで、空気調和機運転時、前面パネル4は空気調和機停止時の位置(前面吸込口2aの閉塞位置)から前方に向かって移動する。上下羽根12も同様に、その両端部に設けられた複数のアーム(図示せず)を介して本体2の下部に連結されている。
また、室内機の一方の端部(室内機正面から見て左側端部で、後述する隔壁46cのバイパス流路22側)には、室内空気を換気するための換気ファンユニット16が設けられており、換気ファンユニット16の後方には、静電ミストを発生させて室内空気を浄化する空気清浄機能を有する静電霧化装置18が設けられている。
なお、図1は前面パネル4及び本体2を覆う本体カバー(図示せず)を取り除いた状態を示しており、図2は室内機本体2と静電霧化装置18との接続位置を明確にするために本体2の内部に収容されている静電霧化装置18を本体2とは分離した状態を示している。静電霧化装置18は実際には図3に示される形状を呈し、図1あるいは図4に示されるように、本体2の左側部に取り付けられている。
図2乃至図4に示されるように、静電霧化装置18は、前面吸込口2a及び上面吸込口2bから熱交換器6、室内ファン8等を経由して吹出口10に連通する主流路20において、熱交換器6と室内ファン8とをバイパスするバイパス流路22の途中に設けられており、バイパス流路22の上流側に高電圧電源となる高電圧トランス24とバイパス送風ファン26が設けられ、バイパス流路22の下流側に静電霧化ユニット30の放熱を促進する放熱部28を有する静電霧化ユニット30とサイレンサ32が設けられている。したがって、上流側から順に高電圧トランス24、バイパス送風ファン26、放熱部28、静電霧化ユニット30、及びサイレンサ32が配置された状態で、バイパス流路22の一部を構成するケーシング34に収容されている。このようにケーシング34に収容することにより、組み立て性が向上し、ケーシング34で流路を形成するので、省スペース化を図るとともに、バイパス送風ファン26による空気の流れを、発熱部である高電圧トランス24や放熱部28に確実に当てて冷却することができるとともに、静電霧化ユニット30から発生した静電ミストを確実に空気調和機の吹出口10に導入することができ、発生した静電ミストを被空調室内に放出させることができる。
また、ケーシング34は、ケーシング34の内部を流れる空気流の方向が、主流路20を流れる空気流の方向に対して、室内機本体2の正面から見て平行にとなるように縦方向に配置されており、これにより室内機本体2の正面から見て換気ファンユニット16と重なる位置に隣接配置することができ、さらに省スペース化を達成している。
なお、高電圧トランス24は必ずしもケーシング34内に収容する必要はないが、バイパス流路の通風により冷却されるため、温度上昇の抑制あるいは省スペース化の点で、ケーシング34内に収容するのが好ましい。
ここで、従来公知の静電霧化ユニット30について図5及び図6を参照しながら説明する。
図5に示されるように、静電霧化ユニット30は、放熱面36aと冷却面36bとを有する複数のペルチェ素子36と、放熱面36aに熱的に密着して接続された上述した放熱部(例えば、放熱フィン)28と、冷却面36bに電気絶縁材(図示せず)を介して熱的に密着して立設された放電電極38と、この放電電極38に対し所定距離だけ離隔して配置された対向電極40とで構成されている。
また、図6に示されるように、換気ファンユニット16の近傍に配置された制御部42(図1参照)に、ペルチェ駆動電源44と高電圧トランス24は電気的に接続されており、ペルチェ素子36及び放電電極38はペルチェ駆動電源44及び高電圧トランス24にそれぞれ電気的に接続されている。
なお、静電霧化ユニット30として放電電極38から高電圧放電させて静電ミストを発生させるためには、対向電極40を設けなくても可能である。例えば、放電電極38に高電圧電源の一方の端子を接続し、他方の端子をフレーム接続するようにしておけば、フレーム接続された構造体の放電電極38に近接した部分と放電電極38との間で放電することとなる。そのような構成の場合には、そのフレーム接続された構造体を対向電極40と見なすことができる。
上記構成の静電霧化ユニット30において、制御部42によりペルチェ駆動電源44を制御してペルチェ素子36に電流を流すと、冷却面36bから放熱面36aに向かって熱が移動し、放電電極38の温度が低下することで放電電極38に結露する。さらに、制御部42により高電圧トランス24を制御して、結露水が付着した放電電極38に高電圧を印可すると、結露水に放電現象が発生して粒子径がナノメートルサイズの静電ミストが発生する。なお、本実施の形態においては、高電圧トランス24としてマイナス高電圧電源を用いているので、静電ミストは負に帯電している。
また、本実施の形態においては、図7に示されるように、主流路20は、本体2を構成する台枠46の後部壁46aと、この後部壁46aの両端部より前方に延びる両側壁(図7では左側壁のみ示す)46bと、台枠46の下方に形成されたリヤガイダ(送風ガイド)48の後部壁48aと、この後部壁48aの両端部より前方に延びる両側壁(図7では左側壁のみ示す)48bとで形成されており、台枠46の一方の側壁(左側壁)46bとリヤガイダ48の一方の側壁(左側壁)48bとでバイパス流路22を主流路20から分離する隔壁46cを構成している。さらに、台枠46の一方の側壁46bにバイパス流路22のバイパス吸入口22aが形成される一方、リヤガイダ48の一方の側壁48bにバイパス流路22のバイパス吹出口22bが形成されている。
空気調和機の場合、冷房時においては、室内機の熱交換器6を通過した低温の空気は相対湿度が高く、静電霧化装置18において、水分を補給するためにペルチェ素子36を備えた場合に、ペルチェ素子36のピン状の放電電極38のみならずペルチェ素子36全体に結露が発生しやすくなる。一方、暖房時においては、熱交換器6を通過した高温の空気は相対湿度が低いため、ペルチェ素子36の放電電極38に結露しない可能性が極めて高い。
そこで上記構成のように、主流路20とバイパス流路22を隔壁46cで分離し、静電ミストを発生させる静電霧化装置18をバイパス流路22に設けたことにより、熱交換器6を通過せず温湿度調整がなされていない空気が静電霧化装置18に供給される。これにより、冷房時においては静電霧化ユニット30のペルチェ素子36全体に結露が発生することを有効に防止することで安全性が向上する。また、暖房時においては静電ミストを確実に発生させることができる。
バイパス流路22は、バイパス吸入管22cとケーシング34とバイパス吹出管22dから構成されており、台枠側壁46bに形成されたバイパス吸入口22aに一端が接続されたバイパス吸入管22cは左方(左側壁46bに略直交し、前面パネル4に略平行な方向)に延びて、その他端はケーシング34の一端に接続され、さらにケーシング34の他端に一端が接続されたバイパス吹出管22dは下方に延びて右方に折曲され、その他端はリヤガイダ48の一方の側壁48bのバイパス吹出口22bに接続されている。このようにバイパス流路22の一部をケーシング34で構成することで、省スペース化を達成することができるとともに、これらを一連に構成することでバイパス吹出管22dを介して静電霧化ユニット18から静電ミストを主流路20に向けて確実に誘引することができ、静電ミストを被空調室内に放出させることができる。
バイパス吸入口22aはプレフィルタ5と熱交換器6との間、すなわちプレフィルタ5の下流側で熱交換器6の上流側に位置しており、前面吸込口2a及び上面吸込口2bより吸い込まれた空気に含まれる塵埃はプレフィルタ5により有効に除去されるので、静電霧化装置18に塵埃が侵入することを抑制できる。これにより、静電霧化ユニット30に塵埃が堆積することを有効に防止でき、静電ミストを安定的に放出することができる。
このように本実施の形態においては、プレフィルタ5で静電霧化装置18と主流路20のプレフィルタを兼ねる構成となっているが、これによりメンテナンスはプレフィルタ5のみを清掃すればよく、それぞれ別に手入れをする必要がないので、手入れを簡略化することができる。さらには、後述するようなプレフィルタ自動清掃装置を備えた空気調和機においては、プレフィルタ5に特別の手入れは必要なく、メンテンナンスフリー化を実現することができる。
一方、バイパス吹出口22bは熱交換器6及び室内ファン8の下流側で吹出口10の近傍に位置しており、バイパス吹出口22bから吐出された静電ミストが主流路20の空気流に乗って拡散し部屋全体に充満するように構成されている。このようにバイパス吹出口22bを熱交換器6の下流側に配置したのは、熱交換器6の上流側に配置すると、熱交換器6は金属製のため、荷電粒子である静電ミストは熱交換器6にその大部分(約8〜9割以上)が吸収されるからである。また、バイパス吹出口22bを室内ファン8の下流側に配置したのは、室内ファン8の上流側に配置すると、室内ファン8の内部には乱流が存在し、室内ファン8の内部を通過する空気が室内ファン8の様々な部位に衝突する過程で静電ミストの一部(約5割程度)が吸収されるからである。
また、バイパス吹出口22bを設けたリヤガイダ48の一方の側壁48bの主流路20側は、室内ファン8により空気流に所定の速度が付与されることで、側壁48bの主流路20側とバイパス流路22側において圧力差が生じ、バイパス流路22に対し主流路20側が相対的に低圧となる負圧部となっており、バイパス流路22から主流路20に向かって空気が誘引される。したがって、バイパス送風ファン26は小容量のもので済み、場合によってはバイパス送風ファン26を設けなくてもよい。
さらに、バイパス吹出管22dは、主流路20との合流点(バイパス吹出口22b)において主流路20内の空気流に対し略直交する方向に指向するように隔壁46c(リヤガイダ48の側壁48b)に接続されている。これは、静電霧化ユニット30は、上述したように放電現象を利用して静電ミストを発生させていることから、必然的に放電音を伴い、放電音には指向性があるからである。したがって、バイパス流路22と主流路20の合流点(バイパス吹出口22b)において、バイパス流路22を前面パネル4に略平行に接続することで、室内機の前方あるいは斜め前方にいる人に対して、放電音が極力指向しないように構成して騒音を低減することができる。
また、図8に示されるように、バイパス吹出管22dを主流路20との合流点において隔壁46cに対し傾斜させ、主流路20内の空気流に対し上流側に指向するように接続すると、より一層放電音による騒音の低減に効果がある。
なお、バイパス吹出管22dの指向する方向が主流路20内の空気流の下流方向に指向して接続した場合においても、その延長線が吹出口10から外部に出ないようにしておけば、発生する放電音が吹出口10から直接外部に出る量が少なく、直接的に使用者の耳に入射することも少ないため、騒音低減効果を奏することができる。
以上説明したように、主流路20とバイパス流路22を隔壁46cで分離し、静電ミストを発生させる静電霧化装置18を熱交換器6をバイパスして主流路20に連通するバイパス流路22に設けたので、熱交換器6を通過せず温湿度調整がなされていない空気が静電霧化装置18に供給されるので、冷房時においては静電霧化ユニット30のペルチェ素子36全体に結露が発生することを有効に防止することで安全性が向上するとともに、暖房時においては静電ミストを確実に発生させることができ、空気調和機の運転モードに関わらず、すなわち、季節に関係なく静電ミストを安定的に発生させることができる。
次に、プレフィルタ5に付着した塵埃を吸引して除去する吸引装置を有するプレフィルタ自動清掃装置をさらに設けた空気調和機について説明する。図9を参照しながら換気ファンユニット16を説明すると、換気ファンユニット16は換気専用であっても、プレフィルタ自動清掃装置を有する室内機に設けられた吸引装置の給気用を兼ねるものであってもよい。図9に示される換気ファンユニット16は、隔壁46cのバイパス流路22側でプレフィルタ自動清掃装置の吸引装置58に組み込まれているが、プレフィルタ自動清掃装置は既に公知なので、図10を参照しながら簡単に説明する。プレフィルタ自動清掃装置の詳細な構造や運転方法については、特に限定されるものではない。
図10に示されるように、プレフィルタ自動清掃装置50は、プレフィルタ5の表面に沿って摺動自在の吸引ノズル52を備えており、吸引ノズル52はプレフィルタ5の上下端に設置された一対のガイドレール54により、プレフィルタ5と極めて狭い間隙を保って円滑に左右に移動することができ、プレフィルタ5に付着した塵埃は吸引ノズル52より吸引して除去される。また、吸引ノズル52には屈曲自在の吸引ダクト56の一端が連結され、吸引ダクト56の他端は吸引量可変の吸引装置58に連結されている。さらに、吸引装置58には排気ダクト60が連結され、室外へ導出されている。
また、吸引ノズル52の上下方向の周囲には吸引ノズル52に沿って摺動自在のベルト(図示せず)が巻回されており、吸引ノズル52のプレフィルタ5と対向する面には、プレフィルタ5の縦長さに略等しい長さのスリット状のノズル開口部が形成される一方、ベルトには、プレフィルタ5の縦長さの例えば1/4の長さのスリット状の吸引孔が形成されている。
上記構成のプレフィルタ自動清掃装置50は、必要に応じてプレフィルタ5の清掃範囲A,B,C,Dを順次清掃するが、範囲Aを吸引清掃する場合、ベルトを駆動してその吸引孔を範囲Aの位置に固定した状態で、吸引しながら吸引ノズル52をプレフィルタ5の右端から左端まで駆動することでプレフィルタ5の水平方向の範囲Aが吸引清掃される。
次に、ベルトを駆動してその吸引孔を範囲Bの位置に固定し、この状態で吸引しながら吸引ノズル52をプレフィルタ5の左端から右端まで駆動することで今度はプレフィルタ5の水平方向の範囲Bが吸引清掃される。同様に、プレフィルタ5の範囲C、Dも吸引清掃される。
プレフィルタ5に付着し、吸引ノズル52により吸引された塵埃は吸引ダクト56、吸引装置58、排気ダクト60を経由して室外へ排出される。
図9をさらに参照すると、吸引装置58の吸入路には開口部62が形成されるとともに、この開口部62を開閉するためのダンパ64が設けられており、換気ファンユニット16は、ダンパ64が開口部62を開いた時は換気用として、吸引清掃を行う場合はダンパ64により開口部62を閉じてベルトの吸引孔から塵埃を吸引する吸引用として使用される。すなわち、同じ吸引装置58を使用して吸引清掃機能と換気機能を実現させている。
なお、図9には排気ダクト60は図示されていないが、排気ダクト60は吸引装置58の排気口58aに接続されている。
図11はケーシング34を持たない静電霧化装置18Aを示しており、この静電霧化装置18Aは図12に示されるように室内機本体2に組み込まれる。あるいは、図12に示される破線領域18B(図9に示される静電霧化装置18においてバイパス流路22の下流側に設けられた静電霧化ユニット30とサイレンサ32と略同じ位置)に組み込まれる。これらは、静電霧化装置18Aを室内機の正面又は上面から見て換気ファンユニット16と重なる位置に配設するとともに、静電霧化装置18Aを換気ファンユニット16の開口部62及びダンパ64の近傍で、換気ファンユニット16による吸引空気が流れる部分に配置するものである。
さらに詳述すると、図11の静電霧化装置18Aは、放熱部28を有する静電霧化ユニット30とサイレンサ32が一体的に取り付けられ、放熱部28を除く静電霧化ユニット30部分とサイレンサ32はそれぞれのハウジング(ユニットハウジング66とサイレンサハウジング68)に収容され、サイレンサハウジング68にバイパス吹出管22dの一方が接続されて連通し、バイパス吹出管22dの他方が主流路20に接続されて連通している。この場合、隔壁46cにより主流路20から分離され、図示しない本体カバーの左側面との間に形成されて、換気ファンユニット16、静電霧化装置18A等が配設された収容部22eが前述したバイパス吸入管22cとケーシング34との代わりとなるとともに、バイパス吹出管22dまでも収容してバイパス流路22として構成することになる。
なお、バイパス吹出管22dは、主流路20の空気流に対して指向する向きで騒音低減が図れることは上述したとおりであるが、必ずしも必要というものではなく、サイレンサハウジング68を直接的にバイパス吹出口22bに接続してもよい。これにより、静電霧化装置18Aの構成をより簡素化することができる。ただし、騒音低減のために向きの配慮が必要なことはバイパス吹出管22dと同様である。
これにより、プレフィルタ5を介して本体2内に吸い込まれる空気は、プレフィルタ5の下流側のバイパス吸入口22aより収容部22eに吸い込まれ、その空気流の方向は、主流路20を流れる空気流の方向に対して、室内機本体2を正面から見て平行に収容部22e内を流れることになる。このように収容部22e内を流れた空気により放熱部28は冷却されるとともに、ユニットハウジング66に形成された開口部(図示せず)より静電霧化ユニット30に取り込まれる。
このように構成することで、室内機の正面又は上面から見て換気ファンユニット16と重なる換気ファンユニット16の周囲空間がバイパス流路22となり、換気ファンユニット16、静電霧化装置18A等の収容部22eを有効に活用して省スペース化を達成することができる。なお、この構成では、高電圧トランス24は換気ファンユニット16、静電霧化装置18A等の収容部22eにおける任意の部位に配置され、バイパス送風ファン26は設けられない。
また、このようにバイパス流路22を、主流路20を通過する空気流に対して、室内機本体2を正面から見て平行に空気流が流れるように構成することにより、上で詳述したように隔壁46cという簡略な構成で主流路20とバイパス流路22を分岐することができるため、容易にバイパス流路22が形成でき、部品点数を削減することができる。
さらに、本構成とすることで、静電霧化装置18Aのプレフィルタと主流路20のプレフィルタをプレフィルタ5で共有化することができる。共有化の効果については、先述の通りであるので、ここでは詳細は省略する。
なお、換気ファンユニット16の後部にあたる台枠46の下部近傍において、室内機と室外機とを接続する配管(図示せず)を引き出せるように開口46dを形成してもよい。上述したバイパス吸入口22aは、収容部22eに空気を吸い込むために隔壁46c(台枠側壁46b)に形成された収容部22eにおける1つの開口であり、室内機の外部とはプレフィルタ5を通して連通していたが、台枠46の下部に形成された開口46dにおいては、収容部22eが室内機の外部と直接連通して周囲の空気を吸い込む開口となる。このような場合には、収容部22eはプレフィルタ5をもバイパスするバイパス流路となる。したがって、静電霧化装置18Aに吸い込まれる空気は開口46dから流入したものとなってプレフィルタ5を通過しないことになるので、必要に応じて別途静電霧化装置18A用のプレフィルタを設ければよい。また、開口46dを形成した構成でも室内機の正面又は上面から見て換気ファンユニット16と重なる位置に静電霧化装置18Aが配設されていることは変わらず、収容部22eを有効に活用して省スペース化を達成することができるのは同様である。
上述したように、バイパス吹出口22bの主流路20側は、室内ファン8により空気流に所定の速度が付与されることで圧力差が発生して誘引される負圧部となっているので、バイパス送風ファン26は設けなくても、バイパス吹出管22dを介してバイパス流路である収容部22eから主流路20に向かって誘引される空気により放熱部28は冷却され、静電霧化ユニット30により発生した静電ミストが主流路20に誘引され、被空調室内に放出させることができる。また、放熱部28は、破線領域18Bのように開口部62及びダンパ64の近傍で、開口部62に吸い込まれる空気が流れる部分に配置したことから換気ファンユニット16による吸引空気によっても冷却される。
なお、図12に示されるように、静電霧化装置18Aの放熱部28を吸引装置58に設けられた開口部62に近接して配置することで、開口部62に吸い込まれる空気により放熱部28がより冷却され、静電霧化ユニット30からの放熱が促進される。また、換気ファンユニット16として換気専用のファンを使用した場合、ダンパ64は設けられることがないので、換気ファンユニット16の吸込口に放熱部28を近接配置することで、放熱部28は効率よく冷却される。
以上説明したように、上記構成によれば、主流路20とバイパス流路となる収容部22eとを隔壁46cで分離し、静電ミストを発生させる静電霧化装置18Aを収容部22eに設けたので、熱交換器6を通過せず温湿度調整がなされていない空気が静電霧化装置18Aに供給されるので、冷房時においては静電霧化ユニット30のペルチェ素子36全体に結露が発生することを有効に防止することで安全性が向上するとともに、暖房時においては静電ミストを確実に発生させることができ、空気調和機の運転モードに関わらず、すなわち、季節に関係なく静電ミストを安定的に発生させることができる。
(静電霧化装置の運転制御−その1)
次に、上記構成の静電霧化装置18,18Aを汚れ検知手段の出力に応じて制御するための方法について説明する。
空気調和機運転中には被空調室内を脱臭、浄化するため静電霧化装置18,18Aをできるだけ運転するのが好ましいが、室内空気が塵埃などの各種の粒子状物質で汚れていると、帯電した塵埃などの一部が対向電極40に付着することで対向電極40が汚れて静電霧化装置18,18Aの能力が低下し、最悪の場合には、静電霧化装置18,18Aが使用不能になってしまう可能性がある。そのような事態を避け、長期間にわたり脱臭、浄化性能を維持継続するために上記制御は行われる。
汚れ検知手段としては、室内空気の汚れ度を直接検知するガスセンサ、光学式ホコリセンサ等の汚れセンサや、室内空気の汚れ度を間接的に検知する活動量センサ等が使用される。ガスセンサは臭気ガス、CO2、水蒸気などの各種のガス成分を直接検知することができるものである。例えば、被空調室内の在室者が喫煙をおこなった際は臭気ガスと同時にタバコ煙、ヤニなどの粒子状物質が放出され、また在室者が調理をおこなった際は臭気ガス、水蒸気などと同時に調理に伴う油煙など各種の粒子状物質が放出されるため、ガスセンサの出力と被空調室内空気中の粒子状物質濃度の相関は極めて高い。このため、通常の生活環境においては、ガスセンサにより直接的に粒子状物質の有無を精度良く検出することができる。このようなガスセンサは、例えば室内機の電源基板に実装してもよく、あるいは室内機のリモコン(遠隔制御装置)受光部の近傍に取り付けられる。
まず初めに、汚れ検知手段として、室内の汚れを直接検知するガスセンサを使用した場合について、図13のブロック図及び図14のフローチャートを参照しながら説明する。
図13に示されるように、ガスセンサ(以下、汚れセンサという)70は室内機に設けられた制御部72に駆動回路74を介して接続され、制御部72にはさらに表示部76が接続されている。制御部72は記憶部78を有し、記憶部78には汚れ度の第1の閾値及び第2の閾値が設定されている。また、表示部76には空気の汚れ度を表示し、例えばLED表示を用いて空気の汚れ度が大きい方から順に赤(大)、橙(中)、緑(清浄)のような複数色で表示したり、LEDの点灯数によって表示したりされるので、ユーザはこの表示部76を確認して空気の汚れ度の状態を容易に知ることができる。
汚れセンサ70により検知された室内の汚れ度は駆動回路74を介して制御部72に入力され、記憶部78に設定された第1の閾値あるいは第2の閾値と比較され、比較結果に応じて静電霧化装置18,18Aの能力が制御される。
図14のフローチャートを参照しながらさらに詳述すると、ステップS1において空気調和機が運転中の場合には、ステップS2において、汚れセンサ70により室内の汚れ度が検知される。次のステップS3において、検知された室内空気の汚れ度が第1の閾値と比較され、第1の閾値より小さい場合には、室内空気は「清浄」と判定して、ステップS4において、静電霧化装置18,18Aが運転(連続運転)されるとともに、表示部76に「緑」が点灯する。
一方、ステップS3において、検知された室内空気の汚れ度が第1の閾値以上と判定されると、ステップS5に移行し、検知された室内空気の汚れ度が第1の閾値より大きい第2の閾値と比較される。第2の閾値より小さい場合には、室内空気の汚れ度は「中(普通)」と判定して、ステップS6において、静電霧化装置18,18Aが間欠運転されるとともに、表示部76に「橙」が点灯する。この場合、静電霧化装置18,18Aの能力は、例えば運転率50%に設定され、約1秒間の運転と約1秒間の停止を繰り返すことになり、静電霧化装置18,18Aが発生した静電ミストの効果(室内脱臭浄化)と静電霧化装置18,18Aの汚れ防止効果を両立させている。
一方、ステップS5において、検知された室内空気の汚れ度が第2の閾値以上と判定されると、ステップS7において静電霧化装置18,18Aの運転を停止し、空気がかなり汚れている場合には静電霧化装置18,18Aを保護するようにしている。
そして、ステップS4,ステップS6あるいはステップS7において、静電霧化装置18,18Aの連続運転、間欠運転あるいは停止を所定時間継続して能力を制御した後、ステップS2に戻り、汚れセンサ70により室内空気の汚れ度が再度検知される。
このように、2つの閾値を用いてきめ細かく静電霧化装置18,18Aの能力を制御することにより、静電霧化装置18,18Aが発生した静電ミストの効果(室内脱臭浄化)と静電霧化装置18,18Aの汚れ防止効果を両立させながら、帯電した各種の粒子状物質が対向電極40に付着することが防止でき、長期間にわたり安定的に静電霧化装置18,18Aを動作させることができる。
なお、ステップS7において静電霧化装置18,18Aの運転を停止した場合には、室内空気が汚れている状態が放置されることになる。そのままでは、自然換気などによる汚れの低下を待つことになり時間が掛かる可能性があるので、図1に示すような換気ファンユニット16などの換気機能を室内機本体2に設けたり、家屋に備え付けの換気扇が連動するような機能を備えたりして動作させることが望ましい。これにより、静電霧化装置18,18Aが運転される汚れ度まで室内空気の浄化を迅速に行なうことができる。同様に、ステップS6において静電霧化装置18,18Aの能力を制御して運転率を低下させたときも、換気ファンユニット16などによる換気が行われれば室内空気の浄化を促進することができる。
また、静電霧化装置18,18Aの能力を制御する方法として、上記説明では運転と停止の運転率の変更により行ったが、これに限るものではなく、静電霧化装置18,18Aの放電電圧の変更などによって行っても良い。
次に、汚れ検知手段として、室内空気の汚れを間接的に検知する活動量センサを使用し、例えば人体検知センサを活動量センサとして使用した場合について説明する。室内空気の汚れ度を間接的に検知する方法は直接的に検知する方法と比較して精度は低下するが、人体検知センサを人がいる位置を検知して冷暖房の温度と風向の制御に用いている場合には、そのまま活動量センサとして兼用することは極めて容易であり、コストの上昇を抑制して静電霧化装置18,18Aを長期間にわたり安定的に動作させるために使用することができる。
図15は、前面パネル4の上部に取り付けられた複数(例えば、五つ)のセンサユニット80,82,84,86,88を有する室内機を示しており、図15(a)はセンサカバー90を取り外した状態を、図15(b)はセンサカバー90を取り付けた状態をそれぞれ示している。
センサユニット80は、回路基板と、回路基板に取り付けられたレンズと、レンズの内部に実装された人体検知センサとで構成されており、この構成は、他のセンサユニット82,84,86,88についても同様である。さらに、人体検知センサは、例えば人体から放射される赤外線を検知することにより人の在否を検知する赤外線センサにより構成されており、赤外線センサが検知する赤外線量の変化に応じて出力されるパルス信号に基づいて回路基板により人の在否が判定される。
図16は、センサユニット80,82,84,86,88で検知される人体位置判別領域を示しており、センサユニット80,82,84,86,88は、それぞれ次の領域に人がいるかどうかを検知することができる。
センサユニット80:領域A+C+D
センサユニット82:領域B+E+F
センサユニット84:領域C+G
センサユニット86:領域D+E+H
センサユニット88:領域F+I
すなわち、センサユニット80,82で検知できる領域と、センサユニット84,86,88で検知できる領域が一部重なっており、領域A〜Iの数よりも少ない数のセンサユニット80,82,84,86,88を使用して各領域A〜Iにおける人の在否を検知するようにしている。なお、各領域A〜Iにおける人の在否推定については、本願出願人が既に提案しているので(例えば、特許第3963935号公報参照)、その説明は割愛する。
ここで、上述した「活動量」について説明する。
人の活動量とは人の動きの大きさの度合いを示す概念で、複数の活動量に分類され、例えば「安静」、「活動量大」、「活動量中」、「活動量小」に分類される。
「安静」とは、ソファで寛いでいる、テレビを視聴している、パソコンを操作している等、同じ場所に人が継続している状態が持続している場合のことで、安静状態が持続した場合、塵埃発生量は極めて少ない。活動量「大」とは、室内の清掃等広域で活動している場合のことで、塵埃発生量は極めて多い。活動量「中」とは、炊事等狭域で活動している場合のことで、塵埃はある程度発生するが、極めて多いとは言えない。活動量「小」とは、食事等同じ場所で多少活動している場合のことで、塵埃発生量は少ない。
本実施の形態では、人の活動量レベルを複数の領域を含むブロック毎に判定しているので、このブロックについてまず説明する。
各領域A〜Iは、室内機から見て左側、中央、右側にそれぞれ位置する次の三つのブロックに区分される。
第1ブロック:領域A,C,G
第2ブロック:領域D,E,H
第3ブロック:領域B,F,I
次に、人の活動量の分類方法について図17のフローチャートを参照しながら詳述する。
まずステップS11において、所定時間T1毎に各センサユニット80,82,84,86,88の反応頻度(出力パルス有り)を計測し、ステップS12において、計測回数が所定回数に達したかどうかを判定する。なお、所定時間T1は、上述した人の在否判定における所定の周期と同じであるが、ここでは、例えば2秒に設定され、計測回数の所定回数は、例えば15回に設定されるものと仮定し、15回の計測を総称して1ユニット計測(30秒間の計測)という。また、ここでいう「計測回数」とは、領域A〜Iのいずれかの領域における計測回数のことで、全ての領域A〜Iに対し同様の計測が行われる。
ステップS12において、計測回数が所定回数に達していないと判定されるとステップS11に戻り、計測回数が所定回数に達し1ユニット計測が終了したと判定されると、ステップS13において、4ユニット計測(2分間の計測)が終了したかどうかを判定する。ステップS13において、4ユニット計測が終了していない場合にはステップS11に戻り、4ユニット計測が終了している場合にはステップS14に移行する。
ステップS14においては、4ユニット計測(現在の1ユニット計測を含め過去4回のユニット計測)のセンサユニット80,82,84,86,88の合計反応頻度が所定数(例えば、5回)に達したかどうかを判定し、所定数に達していれば、ステップS15において、「活動量小」と判定された後の合計ユニット計測数(p、詳しくは後述)がクリアされた後、ステップS16に移行する。
ステップS16においては、全領域A〜Iにおけるセンサユニット80,82,84,86,88の合計反応頻度が所定数(例えば、40回)に達したかどうかを判定し、所定数に達している場合には、ステップS17において、「安静」と判定されたブロックを除き在判定された全てのブロックが「活動量大」と判定される一方、所定数に達していない場合には、ステップS18において、4ユニット計測のセンサユニット80,82,84,86,88の合計反応頻度が所定数に達した領域の属するブロックが「活動量中」と判定される。ステップS17あるいはステップS18における活動量判定後、ステップS19において、ユニット計測数(q)から1を減算してステップS11に戻る。すなわち、連続する4ユニット計測で各センサユニット80,82,84,86,88の合計反応頻度が所定数を超え「活動量大」あるいは「活動量中」と判定された領域の属するブロックは、さらに次回の1ユニット計測後、その時点における4ユニット計測の合計反応頻度が所定数を超えた場合には、引き続き「活動量大」あるいは「活動量中」と判定される。
また、ステップS14において、4ユニット計測でセンサユニット80,82,84,86,88の合計反応頻度が所定数未満と判定されると、ステップS20において、その領域の属するブロックが「安静」かどうかが判定され、「安静」でなければ、ステップ21において「活動量小」と判定される。次のステップS22において、「活動量小」と判定された後の合計ユニット計測数(p)がカウントされ、ステップS23において、「活動量小」と判定された後60ユニット計測(30分間の計測)が終了したかどうかを判定する。
ステップS23において、60ユニット計測が終了していないと判定されると、ステップS19に移行する一方、60ユニット計測が終了したと判定されると、その領域だけが当該領域の属するブロックにある場合に限り、ステップS24において「安静」と判定された後、ステップS19に移行する。すなわち、ステップS19に移行することで、次の1ユニット計測を含む過去4回のユニット計測で各センサユニット80,82,84,86,88の合計反応頻度に応じて、各ブロックは「活動量大」、「活動量中」、「活動量小」あるいは「安静」と新たに判定されることになる。
空気調和機の電源をONした後の活動量計測当初は、どの領域の活動量も不明であるが、このフローチャートによれば、計測開始から4ユニット計測が終了して初めて、各領域A〜Iの属するブロックにおいて「活動量大」、「活動量中」あるいは「活動量小」の判定が行われ、60ユニット計測が終了して初めて、「安静」の判定が行われることになる。したがって、計測開始後しばらくは「安静」のブロックは存在しないので、ステップS20においてNOと判定され、ステップS21において「活動量小」と判定される。その後、「活動量小」と継続して判定されたブロックは、60ユニット計測終了後、ステップS24において「安静」と判定され、その後4ユニット計測のセンサユニット80,82,84,86,88の合計反応頻度が所定数未満であれば、引き続き「安静」と判定される。
なお、ステップS15において、「活動量小」と判定された後の合計ユニット計測数(p)をクリアするのは、「安静」との判定は、「活動量小」の判定が起点となるからである。
要約すると、各センサユニット80,82,84,86,88は、人体検知手段としての機能に加え、活動量検知手段としても機能し、図17のフローチャートにより、各領域A〜Iの属するブロックは、例えば次のように判定される。
(1)安静
センサ反応頻度が5回未満/2分が30分以上継続した領域のみあるブロック
(2)活動量大
全領域A〜Iのセンサ反応頻度の総和が40回以上/2分で、少なくとも一つの領域でセンサ反応頻度が2分間で5回以上継続した場合において、「安静」と判定されたブロックを除く全てのブロック
(3)活動量中
全領域A〜Iのセンサ反応頻度の総和が40回未満/2分の場合に、センサ反応頻度が2分間で5回以上継続した領域の属するブロック
(4)活動量小
安静、活動量大、活動量中と判定されなかった領域の属するブロック
以上、複数の人体検知センサを使用して、各領域A〜Iにおける人の活動量の分類方法について説明したが、各領域A〜Iをこのように分類して、図14のフローチャートと略同様に静電霧化装置18,18Aを制御することもできる。
すなわち、図14のフローチャートにおけるステップS3において、領域A〜Iのいずれかの領域に活動量「大」及び「中」の領域があるかどうかを判定し、活動量「大」及び「中」の領域がない場合に、ステップS4に移行する一方、領域A〜Iのいずれかの領域に活動量「大」あるいは「中」の領域がある場合に、ステップS5において、領域A〜Iのいずれかの領域に活動量「大」の領域があるかどうかを判定し、活動量「大」の領域がない場合に、ステップS6に移行し、活動量「大」の領域がある場合に、ステップS7に移行すればよい。
また、本発明においては、室内機が設置された部屋を一つのブロックとして、一つの人体検知センサを使用して当該ブロックにいる人の活動量を分類し、図14のフローチャートと略同様に、静電霧化装置18,18Aを制御することもできる。
さらに詳述すると、一つの人体検知センサの反応頻度に第1及び第2の閾値を設定し、反応頻度に応じて室内機が設置された部屋の活動量を「大」「中」「安静(活動量小を含む)」に分類することができる。人体検知センサの反応頻度としては、所定時間内のセンサ反応頻度の総和であってもよく、所定時間内のセンサ反応頻度の継続時間であってもよい。
さらに、汚れセンサ及び活動量センサにそれぞれ汚れ指数Ng,Naを設定して、この汚れ指数Ng,Naに応じて静電霧化装置18,18Aを制御することもでき、汚れ指数Ng,Naは、例えば次のように設定される。
(i)汚れセンサの場合
汚れ度「大」: 汚れ指数Ng=2
汚れ度「中」: 汚れ指数Ng=1
汚れ度「清浄」:汚れ指数Ng=0
(ii)活動量センサの場合
活動量「大」: 汚れ指数Na=2
活動量「中」: 汚れ指数Na=1
活動量「小」あるいは「安静」:汚れ指数Na=0
次に、汚れ指数Ng,Naに応じた静電霧化装置18,18Aの制御方法につき、図18のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、ステップS31において空気調和機が運転中の場合には、ステップS32において、汚れセンサ70により室内空気の汚れ度が検知され、検知された汚れ度に応じて汚れ指数Ngが設定される。次のステップS33において、活動量センサにより室内の活動量が検知され、検知された活動量に応じて汚れ指数Naが設定される。
ステップS34において、設定された二つの汚れ指数Ng,Naが合算されて汚れ指数N(N=Ng+Na)が求められ、ステップS35において、N=0かどうかを判定する。N=0と判定されると、汚れセンサにより検知された汚れ度は「清浄」で、かつ活動量センサにより検知された活動量は「小」あるいは「安静」なので、ステップS36において、静電霧化装置18,18Aが運転(連続運転)されるとともに、表示部76に「緑」が点灯する。
一方、ステップS35において、N=0ではないと判定されると、ステップS37に移行し、N=1かどうかを判定する。N=1と判定されると、汚れセンサにより検知された汚れ度は「清浄」でも、活動量センサにより検知された活動量は「中」か、あるいは、活動量センサにより検知された活動量は「小」あるいは「安静」でも、汚れセンサにより検知された汚れ度は「中」なので、室内空気は多少なりとも汚れていると判定し、ステップS38において、静電霧化装置18,18Aが間欠運転されるとともに、表示部76に「橙」が点灯する。この場合、静電霧化装置18,18Aの能力は、例えば運転率50%に設定され、約1秒間の運転と約1秒間の停止を繰り返すことになり、静電霧化装置18,18Aが発生した静電ミストの効果(室内脱臭浄化)と静電霧化装置18,18Aの汚れ防止効果を両立させている。
一方、ステップS37において、N=1ではないと判定されると、N≧2となるので、汚れセンサにより検知された汚れ度は「大」か、活動量センサにより検知された活動量は「大」か、あるいは、汚れセンサにより検知された汚れ度は「中」で、かつ活動量センサにより検知された活動量は「中」なので、室内空気はかなり汚れていると判定し、ステップS39において静電霧化装置18,18Aの運転を停止し、静電霧化装置18,18Aを保護するようにしている。
このように、汚れセンサ及び活動量センサにより静電霧化装置18,18Aの能力をきめ細かく制御することにより、静電霧化装置18,18Aが発生した静電ミストの効果(室内脱臭浄化)と静電霧化装置18,18Aの汚れ防止効果を両立させながら、帯電した各種の粒子状物質が対向電極40に付着することが防止でき、長期間にわたり安定的に静電霧化装置18,18Aを動作させることができる。
なお、ステップS36,ステップS38あるいはステップS39において、静電霧化装置18,18Aの連続運転、間欠運転あるいは停止を所定時間継続して能力制御した後、ステップS32に戻り、汚れセンサ70により室内空気の汚れ度が再度検知されるとともに、ステップS33において、活動量センサにより室内にいる人の活動量が再度検知される。
また、汚れセンサ70は煙草の煙等の汚れ、調理による油煙の汚れを直接検知するため精度が高いのに対し、活動量センサは人の活動量を検知して活動量が大きいほど室内の汚れ度は大きいと推定することで室内の汚れ度を間接的に検知しており、比較的精度が低い。また、日常生活でも、一時的な活動量の変化が散見されることがあることから、活動量センサの出力は参考にするが、制御にすぐ反映しない方が好ましい。
そこで、汚れセンサ70を主検知手段とし、活動量センサを汚れ検知のアシスト検知手段として、次のようにセンサに重み付けを行い、活動量センサが検知した活動量に比べ汚れセンサが検知した汚れ度をより静電霧化装置18,18Aの制御に反映することもできる。
(i)汚れセンサの場合
汚れ度「大」: 汚れ指数Ng=4
汚れ度「中」: 汚れ指数Ng=2
汚れ度「清浄」:汚れ指数Ng=0
(ii)活動量センサの場合
活動量「大」: 汚れ指数Na=2
活動量「中」: 汚れ指数Na=1
活動量「小」あるいは「安静」:汚れ指数Na=0
このようにセンサに重み付けした場合、図18のフローチャートのステップS35においてN=0あるいは1と判定されると、ステップS36に移行し、ステップS37においてN=2と判定されると、ステップS38に移行し、ステップS37においてN=2ではない(N≧3)と判定されると、ステップS39に移行して、汚れ指数Nに応じた静電霧化装置18,18Aの制御が行われる。
このように、精度の高い汚れセンサ70を主検知手段とし、活動量センサを汚れ検知のアシスト検知手段として重み付けを行った制御とすることで誤検知の可能性をより低減することが可能となり、静電霧化装置18,18Aが発生した静電ミストの効果(室内脱臭浄化)と静電霧化装置18,18Aの汚れ防止効果とをさらに両立させている。
なお、汚れセンサ70として、ガスセンサに代えて光学式ホコリセンサを用いると、室内の塵埃を直接検知できるので、活動量センサを設ける必要はない。
上記実施の形態において、室内空気の汚れ度に二つの閾値を設け、室内空気の汚れ度に応じて静電霧化装置18,18Aが連続運転、間欠運転あるいは停止を繰り返すように制御したが、室内空気の汚れ度に一つの閾値を設け、室内空気の汚れ度に応じて静電霧化装置18,18AをON/OFF制御することもできる。この場合、表示部76には室内空気の汚れ度が2色で表示される。また、三つ以上の閾値を設け、静電霧化装置18,18Aの間欠運転(運転率)をさらに細かく制御するようにしてもよく、この場合、表示部76には室内空気の汚れ度が4色以上で表示される。
このように閾値の数は任意に設定できるが、数が少ないほど静電霧化装置18,18Aによる空気清浄のきめ細かい制御は低下するが簡易な構成でコストの上昇を抑制することが可能となり、数が多いほど構成が複雑になるが静電霧化装置18,18Aによる空気清浄のきめ細かい制御が可能となる。
また、室内空気の汚れ度に応じて換気ファンユニット16に設けられた換気ファンの回転数制御を行い、汚れ度が大きい場合は換気ファンの回転数を増大すると、室内空気をより迅速に浄化することができるとともに、静電霧化装置18,18Aの運転率が増大し、静電ミストによる室内浄化作用も増大する。
以上、いくつかの構成を説明したように、汚れ検知手段が検知した室内空気の粒子状物質の多寡、すなわち汚れ度に応じて静電霧化装置18,18Aの能力を制御し、例えば汚れ度が小さい場合は静電霧化装置18,18Aを通常通り運転する一方、汚れ度が大きい場合は静電霧化装置18,18Aの能力を制限して運転するようにしたので、長期に渡り静電霧化装置18,18Aを正常運転することができ、静電ミストによる脱臭などの空気浄化機能を維持継続することができる。
(静電霧化装置の運転制御−その2)
この制御は、静電霧化装置18,18Aの運転許可条件として複数のパラメータを設定し、全てのパラメータが静電霧化装置18,18Aの運転許可を示している場合にのみ静電霧化装置18,18Aの運転を許可する一方、少なくとも一つのパラメータが運転許可を示していない場合には静電霧化装置18,18Aの運転を禁止することで、省エネあるいはペルチェ素子36の寿命の観点から静電霧化装置18,18Aの不要な運転を防止するとともに異常な運転を防止するためのものである。
また、この制御は、上述した静電霧化装置の運転制御−その1と組み合わせて行うこともできる。
本実施の形態では、運転許可条件として次のようなパラメータが設定されている。
(i)室内空気の温度及び湿度が静電霧化装置18,18Aの運転許可領域内の場合
(ii)室内ファン8の回転数が所定回転数以上の場合
(iii)静電霧化装置18,18Aが異常でない場合
上記(i)の静電霧化装置18,18Aの運転許可領域についてまず説明する。
室内機には、吸い込まれる空気の温度を検知する吸込温度センサ92(図20参照)が吸込口(前面吸込口2aあるいは上面吸込口2b)の近傍に設けられ、吸い込まれる空気の湿度を検知する湿度センサ94(図20参照)が、例えば室内機の電源基板に設けられており、室内機に吸い込まれる空気の温度と湿度に基づいて静電霧化装置18,18Aの運転許可領域を設定して、吸込温度センサ92が検知した温度と湿度センサ94が検知した湿度がこの運転許可領域内の場合には静電霧化装置18,18Aの運転を許可する一方、検知された温度及び湿度が運転許可領域外の場合には静電霧化装置18,18Aの運転を禁止している。
上記構成によれば、冷却面温度測定手段が不要で簡素な構成でコストアップを惹起することなく、検知された温度及び湿度が運転許可領域外の場合には静電霧化装置18,18Aの運転を禁止することで異音やオゾンの発生を未然に防止することができるとともに、静電霧化装置の高寿命化あるいは省エネを達成することができる。
図19のグラフを参照しながら、静電霧化装置18,18Aの運転許可領域を説明する。図19に示されるように、室内機に吸い込まれる空気の温度と湿度に基づいて、過剰結露領域と第1の性能外領域と氷点下領域が設定され、これらの領域を除く領域が運転許可領域として設定されている。過剰結露領域とは、湿度が高く(第1の所定値以上)、放電電極38に結露した水と対向電極40との距離が短くなることで短絡に近い状態となり、短絡電流により異音が発生したり、所望の粒子径を有する静電ミストが発生しなくなったりする領域である。また、第1の性能外領域とは、湿度が低く(前記第1の所定値より小さい第2の所定値以下)、ペルチェ素子36が最大能力を発揮しても露点温度まで到達できない領域のことであり、結露水と対向電極40との間の放電ではなく、放電電極38と対向電極40との間の放電となるためオゾンが発生する虞がある。さらに、氷点下領域とは、湿り空気線図から求められる露点温度が氷点下となる領域のことである。
すなわち、過剰結露領域を設定して静電霧化装置18,18Aの運転を禁止することによって、室内の湿度が高く、高電圧電極に過剰に結露した水と対向電極との距離が短くなることに伴って異音が発生してしまうことや、所望の粒子径を有する静電ミストが発生しなくなってしまうことを防止することができる。
また、第1の性能外領域を設定して静電霧化装置18,18Aの運転を禁止することによって、室内の湿度が低く、ペルチェ素子が最大能力を発揮しても露点温度まで到達できずにオゾンが発生してしまうことを防止することができる。
また、氷点下領域を設定して静電霧化装置18,18Aの運転を禁止することによって、露点温度が氷点下の領域でも不必要に動作し、静電霧化装置18,18Aの寿命が短くなったり、省エネを達成できなくなったりしてしまうことを防止することができる。
なお、図19のグラフにおいて、上限温度が設定されているが、この上限温度以上の領域は放熱部28のサイズに依存するので、この領域は第2の性能外領域ということができる。すなわち、上述したように、ペルチェ素子36に電流を流すと、冷却面36bから放熱面36aに向かって熱が移動し、放電電極38の温度が低下することで放電電極38に結露し、放熱面36aに移動した熱は放熱部28から放熱するが、静電霧化ユニット30の収納性の点から放熱部28のサイズには制約がある。放熱部28のサイズは、少なくとも暖房運転時の最高設定温度(例えば、30℃)では確実に正常動作することを考慮して設定され、この最高設定温度以上の温度(例えば、32〜35℃)でも静電霧化ユニット30がおおむね正常に動作するようには設定されている。しかしながら、この最高設定温度以上になると温度が高くなるにつれて正常な動作が妨げられる可能性も高くなってくる。したがって、検知温度が上限温度としての暖房運転時の最高設定温度を超えると、静電霧化ユニット30の正常な動作が妨げられる第2の性能外領域と見なしている。なお、冷房運転においても放熱部28のサイズに制約されるのは同様であり、例えばここでの上限温度である30℃以下にまで室内温度が低下してから静電霧化装置18,18Aが動作することになる。
すなわち、第2の性能外領域を設定することによって、上限温度を超えてペルチェ素子36の動作が不安定な状態で静電霧化装置18,18Aを運転してしまうことを防止することができる。
次に、上記(ii)の室内ファン8の回転数について説明する。
ペルチェ素子36の冷却面36bから放熱面36aに向かって移動した熱は放熱部28で放熱するが、回転数検知手段96(図20参照)により検知された室内ファン8の回転数が所定回転数(例えば、約400rpm)に満たない場合、放熱部28における放熱が不十分となり、ペルチェ素子36により所望の冷却性能を発揮できない。そこで、室内ファン8の回転数が所定回転数以上の場合には、静電霧化装置18,18Aの運転を許可する一方、所定回転数未満の場合には静電霧化装置18,18Aの運転を禁止している。
これにより、放熱不足でペルチェ素子36の動作が不安定になることを防止したり、ペルチェ素子36の冷却性能が発揮できずに放電電極38に所定の結露水が得られずにオゾンが発生することを防止したりすることができる。なお、室内ファン8の回転数が低いときには静電霧化装置18,18Aの放電音が目立つようになることもあり、所定回転数未満の場合には静電霧化装置18,18Aの運転を停止することで、そのような騒音の発生を回避することができる。
さらに、上記(iii)の静電霧化装置18,18Aの異常として、高電圧トランス24の故障(出力電圧の異常)及びペルチェ駆動電源44の故障(出力電圧の異常)を設定し、静電霧化装置18,18Aの異常検知手段を含んだ制御部42(図20参照)により高電圧トランス24あるいはペルチェ駆動電源44の故障が検知されない場合には、静電霧化装置18,18Aの運転を許可する一方、いずれかの故障により異常が検知されると静電霧化装置18,18Aの運転を禁止している。これにより、静電霧化装置18,18Aが異常をかかえたまま運転してしまうことを防止することができる。
図20は室内機の制御部72と静電霧化装置18,18Aの制御部42の信号の授受を示すブロック図である。
図20に示されるように、吸込温度センサ92の出力、湿度センサ94の出力及び回転数検知手段96の出力は室内機の制御部72に入力されるとともに、静電霧化装置18,18Aの制御部42は高電圧トランス24の出力値及びペルチェ駆動電源44の出力値を監視している。ここで、吸込温度センサ92及び湿度センサ94は、冷暖房や除湿の空調運転における冷凍サイクルの制御に用いられているものを使用している。
室内機の制御部72は、吸込温度センサ92が検知した温度と湿度センサ94が検知した湿度が静電霧化装置18,18Aの運転許可領域内にあり、回転数検知手段96が検知した室内ファン8の回転数が所定回転数以上で、かつ、静電霧化装置18,18Aの制御部42からの異常信号が制御部72に入力されていない場合にのみ、静電霧化装置18,18Aの制御部42に運転許可信号を出力し、運転許可信号を受けて静電霧化装置18,18Aの制御部42は、高電圧トランス24及びペルチェ駆動電源44を制御する。
一方、吸込温度センサ92が検知した温度と湿度センサ94が検知した湿度が静電霧化装置18,18Aの運転許可領域外か、回転数検知手段96が検知した室内ファン8の回転数が所定回転数未満か、あるいは、静電霧化装置18,18Aの制御部42からの異常信号が室内機の制御部72に入力された場合には、制御部72から静電霧化装置18,18Aの制御部42に運転許可信号は出力されず、静電霧化装置18,18Aの運転は禁止される。
なお、図20のブロック図において、室内機の制御部72から静電霧化装置18,18Aの制御部42に運転許可信号を出力するようにしたが、運転許可信号に代えて電源ONの信号を出力するようにしてもよい。
以上のような構成とすれば、ペルチェ素子の冷却面の温度を測定する冷却面温度測定手段等を必要としない簡素な構成で、吸込温度センサ92及び湿度センサ94は静電霧化装置18,18Aの運転以外の空調運転でも使用する検知手段を兼用することができてコストアップになることを防止することができる。
また、静電霧化装置18,18Aの運転許可条件として上述した(i)〜(iii)のパラメータを設定したが、これらのパラメータに加え、静電霧化装置18,18Aを除く室内機の消費電力を制御部72で算出し、算出された消費電力が許容電力値以下の場合に静電霧化装置18,18Aの運転を許可する一方、許容電力値を超えると静電霧化装置18,18Aの運転を禁止するようにしてもよい。
以下、このパラメータについて表1を参照しながらさらに詳述する。
Figure 2009168426
表1は室内機の消費電力の1例を示しており、室内機の許容消費電力を18Wと仮定し、マイコン(制御部72)等の定常的に消費される電力を10Wとすると、残りの8Wを用いて、静電霧化装置18,18Aや、上下羽根12及び左右羽根13あるいはその他の駆動部を並列運転させる必要がある。したがって、静電霧化装置18,18Aを除いて算出した消費電力の合計値が許容電力値(例えば、14W)以下の場合に静電霧化装置18,18Aの運転を許可する一方、許容電力値を超えると静電霧化装置18,18Aの運転を禁止するように設定される。上記構成により、室内機の許容電力を超えることを防止することができる。
本発明に係る空気調和機は、室内機に吸い込まれた空気の温度と湿度が静電霧化装置の運転許可領域内の場合にのみ静電霧化装置の運転を許可するようにしたので、異音やオゾンを発生することなく静電霧化装置の高寿命化あるいは省エネを達成することができるので、一般家庭用の空気調和機を含む様々な空気調和機として極めて有用である。
一部を取り除いた状態を示す本発明に係る空気調和機の室内機の斜視図 図1の室内機の概略縦断面図 図1の室内機に設けられた静電霧化装置の斜視図 図1の室内機の枠体の一部と静電霧化装置を示す正面図 静電霧化装置の概略構成図 静電霧化装置のブロック図 室内機本体に対する静電霧化装置の取付状態を示す斜視図 室内機本体に対する静電霧化装置の取付状態を示す変形例の斜視図 静電霧化装置と換気ファンユニットとの位置関係を示す図1の室内機の側面図 図1の室内機に設けられたプレフィルタ自動清掃装置の斜視図 静電霧化装置の変形例を示す斜視図 図11の静電霧化装置と換気ファンユニットとの位置関係を示す図1の室内機の側面図 静電霧化装置の制御回路を示すブロック図 静電霧化装置の制御方法を示すフローチャート 人体検知センサを備え、前面パネルが前面開口部を開放した状態の室内機を示しており、(a)はその斜視図、(b)はその側面図 図15に示される人体検知センサで検知される人体位置判別領域を示す概略図 人の活動量の分類方法を示すフローチャート 静電霧化装置の別の制御方法を示すフローチャート 静電霧化装置の運転許可領域を示すグラフ 室内機の制御部と静電霧化装置の制御部の信号の授受を示すブロック図
符号の説明
2 室内機本体、 2a 前面吸込口、2b 上面吸込口、 4 前面パネル、
5 プレフィルタ、 6 熱交換器、 8 室内ファン、 10 吹出口、
12 上下羽根、 14 左右羽根、 16 換気ファンユニット、
18,18A 静電霧化装置、 20 主流路、 22 バイパス流路、
22a バイパス吸入口、 22b バイパス吹出口、 22c バイパス吸入管、
22d バイパス吹出管、 22e 収容部、 24 高電圧トランス、
26 バイパス送風ファン、 28 放熱部、 30 静電霧化ユニット、
32 サイレンサ、 34 ケーシング、 36 ペルチェ素子、 36a 放熱面、
36b 冷却面、 38 放電電極、 40 対向電極、 42 制御部、
44 ペルチェ駆動電源、 46 台枠、 46a 後部壁、 46b 側壁、
46c 隔壁、 46d 開口、 48 リヤガイダ、 48a 後部壁、
48b 側壁、 50 プレフィルタ自動清掃装置、 52 吸引ノズル、
54 ガイドレール、 56 吸引ダクト、 58 吸引装置、 58a 排気口、
60 排気ダクト、 62 開口部、 64 ダンパ、 66 ユニットハウジング、
68 サイレンサハウジング、 70 汚れセンサ、 72 制御部、
74 駆動回路、 76 表示部、 78 記憶部、
80,82,84,86,88 センサユニット、 90 センサカバー、
92 吸込温度センサ、 94 湿度センサ、 96 回転数検知手段。

Claims (6)

  1. 室内空気を浄化する空気清浄機能を有する室内機を備えた空気調和機であって、
    静電ミストを発生させる静電霧化装置と、前記室内機に吸い込まれる空気の温度を検知する吸込温度検知手段と、前記室内機に吸い込まれる空気の湿度を検知する湿度検知手段とを設け、前記室内機に吸い込まれる空気の温度と湿度に基づいて前記静電霧化装置の運転許可領域を設定し、前記吸込温度検知手段により検知された温度と前記湿度検知手段により検知された湿度が前記運転許可領域内の場合には前記静電霧化装置の運転を許可する一方、前記吸込温度検知手段により検知された温度と前記湿度検知手段により検知された湿度が前記運転許可領域外の場合には前記静電霧化装置の運転を禁止するようにしたことを特徴とする空気調和機。
  2. 前記室内機に吸い込まれる空気の湿度が第1の所定値以上の場合を過剰結露領域に設定し、前記室内機に吸い込まれる空気の湿度が前記第1の所定値より小さい第2の所定値以下の場合を前記静電霧化装置が最大能力を発揮しても露点温度まで到達できない第1の性能外領域に設定するとともに、湿り空気線図から求められる露点温度が氷点下となる領域を氷点下領域に設定し、前記過剰結露領域と前記第1の性能外領域と前記氷点下領域を除く領域を前記運転許可領域に設定したことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記室内機に吸い込まれる空気の温度が所定値以上の場合を前記静電霧化装置の正常な動作が妨げられる第2の性能外領域に設定し、該第2の性能外領域を除く領域を前記運転許可領域に設定したことを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記室内機に設けられた室内ファンの回転数検知手段をさらに設け、該回転数検知手段により検知された前記室内ファンの回転数が所定回転数以上の場合には、前記静電霧化装置の運転を許可する一方、前記回転数検知手段により検知された前記室内ファンの回転数が前記所定回転数未満の場合には前記静電霧化装置の運転を禁止するようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の空気調和機。
  5. 前記静電霧化装置の異常検知手段を設け、該異常検知手段により前記静電霧化装置の異常を検知しない場合には、前記静電霧化装置の運転を許可する一方、前記異常検知手段により前記静電霧化装置の異常を検知した場合には前記静電霧化装置の運転を禁止するようにしたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の空気調和機。
  6. 前記静電霧化装置を除く前記室内機の消費電力を算出する消費電力算出手段を設け、該消費電力算出手段により算出された消費電力の合計値が許容電力値以下の場合に前記静電霧化装置の運転を許可する一方、前記消費電力算出手段により算出された消費電力の合計値が前記許容電力値を超えると前記静電霧化装置の運転を禁止するようにしたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の空気調和機。
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