JP2009167881A - 内燃機関の潤滑装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オイルパン内の潤滑油をオイルポンプにより汲み上げて内燃機関の上部へ圧送し、該内燃機関内に形成された流路を通じて潤滑油を前記内燃機関内に供給する内燃機関の潤滑装置において、電力を消費するヒータを用いずに潤滑油を加熱して、潤滑油からの燃料や水分の分離を適切に促して、潤滑油の劣化を防止する。
【解決手段】本発明の内燃機関の潤滑装置は、内燃機関10内に形成された流路62から潤滑油を導くと共に該導いた潤滑油が内燃機関10の熱で加熱されてオイルパンに戻るように形成されたバイパス通路72と、該バイパス通路72に導く潤滑油の流量を調節する流量調節弁74と、前記バイパス通路72に設けられ、該バイパス通路72を流れる過程で加熱された潤滑油が所定量分溜まることが可能な溜部78dと該溜部78dの上側に形成された空間部78uとを含むタンク78とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関内を循環される潤滑油の希釈を防止するように構成された内燃機関の潤滑装置に関する。
近年、例えば車載ディーゼル機関等において、後噴射による排気浄化装置の再生制御を実行する内燃機関が実用されている。後噴射は、燃焼に供される主たる燃料噴射(主噴射)の後に実施される副次的な燃料噴射で、NOx吸蔵還元型触媒やパティキュレートフィルタ等の排気浄化装置に未燃燃料を供給するために行われる。後噴射を通じて供給された燃料は、ほとんど燃焼されずに燃焼室から排気される。これにより、NOx吸蔵還元型触媒に吸蔵されたNOxの還元浄化やその硫黄被毒の回復、パティキュレートフィルタに捕捉された微粒子物質(PM)の浄化などに必要な還元雰囲気が形成される。通常、そうした後噴射による排気浄化装置の再生制御は、排気浄化装置の劣化度合等に応じて間欠的に実行されている。
後噴射は、膨張行程後期のように、ピストンが下降してシリンダ壁面の露出面積が大きくなった時期に実施される。そのため、後噴射が行われるとシリンダ壁面への燃料の付着量が増大する。シリンダ壁面には、シリンダとピストンとの焼付防止のために潤滑油が供給されており、シリンダ壁面に付着した燃料は、ピストンの往復動に伴ってピストンリングによってシリンダ下方へシリンダ壁面から掻き落とされて、潤滑油に混入する。そのため、後噴射による再生制御の実行中は、潤滑油の燃料希釈が著しく進行する。
また、内燃機関が低温である例えば機関始動時においては、上記排気浄化装置における触媒暖機を行うべく、噴射される燃料が増量される。このように噴射された燃料は、機関温度が低いので、良好に気化され難く、シリンダ壁面に付着し易い。したがって、上記したのと同様にして、この場合にも、シリンダ壁面に付着した燃料は、シリンダ下方へ掻き落とされて、潤滑油に混入し得る。
他方、内燃機関の燃焼室には上記燃料と共に空気(外気)が導入される。このような空気の一部は、上記の如くシリンダ壁からシリンダ下方へ掻き落とされる燃料と共にシリンダ下方へ導かれる。これらは、ピストンリングと、シリンダブロックのシリンダ壁面との隙間からクランクケース内へ漏れ出るガスであり、一般にこのガスはブローバイガスと称される。このブローバイガスにはかなりの量の水分が含まれるので、このブローバイガスが潤滑油に混入することで、潤滑油に水分が混入される。
このように燃料や水分が潤滑油に混入されて、潤滑油の希釈が進行すると、潤滑油の劣化が促進される。例えば、内燃機関内部で結露等によって生じた水と、ブローバイガス中に含まれるNOxやSOxとの反応によって酸性物質ができると、潤滑油の酸化が促進される。かかる酸性物質の潤滑油への混入は、オイルの劣化を加速する。そこで、このような潤滑油の希釈を防止(あるいは抑制)することが求められている。
例えば、特許文献1には、エンジンオイル(潤滑油)の希釈防止装置が開示されている。この装置は、潤滑油の希釈率に関するパラメータの値を検出して、この値が、潤滑油希釈率が3%以上になったことを意味する値になったとき、バッテリからの電力供給を受けてヒータを作動させ、このヒータにより潤滑油を加熱するように構成されている。このようにして、特許文献1の装置では、潤滑油に混入した燃料を蒸発、気化させることで、潤滑油の希釈を防止しようとする。
他方、特許文献2には、内燃機関の早期暖機を行うことを目的として創案された、内燃機関の潤滑装置が開示されている。この特許文献2に記載の装置では、オイルポンプによりオイルパンから内燃機関上部へ圧送された潤滑油がオイルパンに戻るときに通る通路に、オイル戻り量調整バルブが設けられていて、このバルブはオイル圧送油圧に応じて開閉制御される。具体的には、オイル圧送油圧が小さいときには、そのオイル圧送油圧が大きいときに比べて潤滑油の戻り量が少なくされ、シリンダブロックなどの発熱部分の近くに長く潤滑油を滞留させ、冷間始動時などでは潤滑油を早期に暖めるようにする。
特開2004−293394号公報 特開2004−308578号公報 特開2007−71121号公報 特開2006−9597号公報 特開2007−297961号公報 特開2004−142540号公報
上記特許文献1に記載の装置では、潤滑油を加熱するためだけに電力を消費するヒータが用いられるので、省エネルギーの点から問題がある。これに対して、上記特許文献2に記載の装置では、シリンダブロックなどの熱を利用して潤滑油を加熱できるものの、これはそもそも内燃機関の暖機を目的としたものであるので、潤滑油の劣化防止という点では、種々の改善の余地がある。例えば、特許文献2には、加熱した潤滑油からの燃料や水分の分離をどのように促すのか、そのような機構は開示されていない。
そこで、本発明はかかる点に鑑みて創案されたものであり、その目的は、電力を消費するヒータを用いずに潤滑油を加熱して、潤滑油からの燃料や水分の分離を適切に促して、潤滑油の劣化を防止することにある。
上記目的を達成するため、本発明の内燃機関の潤滑装置は、オイルパン内の潤滑油をオイルポンプにより汲み上げて内燃機関の上部へ圧送し、該内燃機関内に形成された流路を通じて潤滑油を前記内燃機関内に供給する内燃機関の潤滑装置において、前記流路から潤滑油を導くと共に該導いた潤滑油が前記内燃機関の熱で加熱されてオイルパンに戻るように形成されたバイパス通路と、該バイパス通路に導く潤滑油の流量を調節する流量調節弁と、前記バイパス通路に設けられ、該バイパス通路を流れる過程で加熱された潤滑油が所定量分溜まることが可能な溜部と該溜部の上側に形成された空間部とを含むタンクとを備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、バイパス通路を流れる過程で潤滑油が内燃機関の熱で加熱される。したがって、潤滑油の加熱に際して電力を消費するヒータの使用が必要とされない。また、バイパス通路に導く潤滑油の流量を調節する流量調節弁と、バイパス通路に設けられ、バイパス通路を流れる過程で加熱された潤滑油が所定量分溜まることが可能な溜部と該溜部の上側に形成された空間部とを含むタンクとを備えて構成されるので、タンクに適切な量の潤滑油を導き、溜部に溜まった加熱された潤滑油から、空間部への、燃料や水分の蒸発を適切に生じさせることができる。このように、潤滑油からの燃料や水分の分離を適切に促すことができるので、潤滑油の劣化を適切に防止することが可能になる。
好ましくは、前記バイパス通路の潤滑油と前記内燃機関の排気ガスとの間で熱交換が可能になるように、前記バイパス通路と前記内燃機関の排気通路とは隣接して配置されているとよい。こうすることで、バイパス通路の潤滑油を排気ガスの熱でもって加熱することが可能になる。さらに好ましくは、熱交換手段が前記バイパス通路と前記排気通路との間に設けられているとよい。こうすることで、バイパス通路の潤滑油の、排気ガスの熱による加熱がより適切に行われ得る。
そして、前記タンクの前記空間部は、吸気通路、排気通路およびクランク室の内の少なくとも1つに連通可能であるとよい。こうすることで、潤滑油から分離された燃料や水分を、タンク内から、吸気通路、排気通路およびクランク室の内の少なくとも1つに放出することが可能になる。
なお、前記タンクは、可変容量機構を備えているとよい。こうすることで、種々の条件に応じてタンク内容量を変えることができる。
さらに好ましくは、前記タンク内の潤滑油を攪拌する攪拌機構が備えられているとよい。こうすることで、潤滑油からの燃料や水分の分離をより適切に促すことができる。
より具体的には、上記種々の内燃機関の潤滑装置は、前記流量調節弁を制御する制御手段を備え、該制御手段は、潤滑油の希釈度合い、機関回転数、潤滑油の温度の内の少なくともいずれか1つに基づいて前記流量調節弁を制御するとよい。制御手段が潤滑油の希釈度合いに基づいて流量調節弁を制御することで、潤滑油の劣化をより適切に防止することが可能になる。また、制御手段が機関回転数に基づいて流量調節弁を制御することで、タンクに適した量の潤滑油を、より適切にタンクに導くことが可能になる。さらに、制御手段が潤滑油の温度に基づいて流量調節弁を制御することで、潤滑油の温度を適切な温度に制御することが可能になる。
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて詳述する。まず、第1実施形態について説明する。
図1に本発明に係る第1実施形態が適用された内燃機関システムが概念的に示されている。また、図2に、図1の内燃機関における潤滑油等の流れを模式的に表す。ただし、本第1実施形態での内燃機関10は、直列4気筒形式の内燃機関であるが、本発明が適用される内燃機関は、その気筒数や気筒配列形式ばかりか、火花点火式機関であるか圧縮点火式機関であるかさえも問わない。
図1に示すように、この内燃機関10の機関本体12は、ピストン14が内部を往復動するシリンダ16を区画形成するシリンダブロック18と、シリンダブロック18の下側に設けられるクランクケース20と、クランクケース20の下側に取り付けられるオイルパン22と、シリンダブロック18の上側に取り付けられてシリンダブロック18およびピストン14と共に燃焼室24を区画形成するシリンダヘッド26と、シリンダヘッド26の上側に取り付けられるシリンダヘッドカバー27とを含んで構成される。この内燃機関10の吸気通路28は、互いに接続されたエアクリーナ30、吸気管32、サージタンク34、吸気マニホールド36、シリンダヘッド26に形成された吸気ポート38によって区画形成される。吸気ポート38の下流側端部である出口は吸気弁40によって開閉される。吸気通路28の内、エアクリーナ30とサージタンク34との間には電子制御式のスロットル弁42が設けられる。他方、内燃機関10の排気通路44は、互いに接続された、シリンダヘッド26に形成された排気ポート46、排気マニホールド47、触媒装置および排気管によって区画形成される。ただし、図1には、それらの内の一部のみが描かれている。排気ポート46の上流側端部である入口は排気弁48によって開閉される。
スロットル弁42にて内燃機関10へ供給される空気(吸気)の量が調整される。その量が調整された吸気は、吸気通路28を通って吸気弁40から燃焼室24に供給される。こうした吸気と燃料噴射弁(不図示)から供給された燃料とが混合することで形成される混合ガス(混合気)は燃焼室24で燃焼される。その燃焼ガスは排気弁48を介して排気通路44に排出される。
排気通路44に排出された排気ガスを浄化するために、図示しないが、上記触媒装置は、NOx吸蔵還元型触媒とDPNR触媒とを備えている。NOx吸蔵還元型触媒は、排気ガス中に多量の酸素が存在している状態においてはNOxを吸蔵し、排気中の酸素濃度が低く、かつ還元成分(例えば燃料の未燃成分(HC))が多量に存在している状態においてはNOxをNO2もしくはNOに還元して放出する。NO2やNOとして放出されたNOxは、排気中のHCやCOと速やかに反応することによってさらに還元されてN2となる。また、HCやCOは、NO2やNOを還元することで、自身は酸化されてH2OやCO2となる。
DPNR触媒は、例えば多孔質セラミック構造体にNOx吸蔵還元型触媒を担持させたものであり、排気ガス中のPMは多孔質の壁を通過する際に捕集される。また、排気ガスの空燃比がリーンの場合、排気ガス中のNOxはNOx吸蔵還元型触媒に吸蔵され、空燃比がリッチになると吸蔵したNOxは還元・放出される。さらに、DPNR触媒には、捕集したPMを酸化・燃焼する触媒(例えば白金等の貴金属を主成分とする酸化触媒)が担持されている。
この内燃機関10には、さらに、ブローバイガス還元(PCV:Positive Clankcase Ventilation)装置50が実装されている。PCV装置50は、吸気通路28の内、スロットル弁42よりも下流側とシリンダヘッド26内とを連通するように第1連通管によって区画形成された第1PCV通路52と、吸気通路28の内、スロットル弁42よりも上流側とシリンダヘッド26内とを連通するように第2連通管によって区画形成された第2PCV通路54と、第1PCV通路52の連通状態を調節するPCV弁56とを備える。
ここで、ブローバイガスとは、ピストンリングとシリンダ16との隙間からクランク室58へ漏れる混合ガスのことである。このブローバイガスは多量の炭化水素や水分を含み、かつ窒素酸化物や硫化物を含むため、それがあまり多いと潤滑油の劣化や機関内部の錆の原因になる。また、ブローバイガスには炭化水素が含まれているため、ブローバイガスをこのまま大気に解放することは環境によくない。そこで、ブローバイガスは、軽負荷運転時には第1PCV通路52を通して吸気マニホールド36の負圧を利用して強制的に吸気通路28へ戻される。他方、高負荷運転時には、ブローバイガスは、第1PCV通路52および第2PCV通路54を通して、同様に吸気マニホールド36の負圧を利用して強制的に吸気通路28へ戻される。軽負荷運転時におけるブローバイガスおよび空気の流れの一例が、図1中に矢印で示されている。なお、図1中、黒矢印はブローバイガスの流れを、白抜き矢印は空気(水分を含む)の流れを、そして斜線からなるハッチングの施された矢印は潤滑油の流れを表し、他のハッチングを施された矢印は燃料(気化した燃料を含む。)の流れを表している。
混合ガスがピストンリングとシリンダ16との隙間からクランク室58へ漏れることで生じるこのようなブローバイガスをクランク室58からシリンダヘッド26内へ還流させる等のために用いられる換気通路60が、シリンダブロック18に形成されている。この換気通路60に加えて、オイル戻し通路(オイル落し通路(孔))62が、シリンダブロック18を上下方向に貫通して、シリンダヘッド26内とクランク室58とを連通するように形成される。ここでは、シリンダブロック18において、各換気通路60と対向する位置に各オイル戻し通路62が形成される。オイル戻し通路62によって、シリンダヘッド26内に至った潤滑油がクランク室58へ至ることが可能になり、オイルパン22に集められるようになる。ただし、オイル戻し通路62をブローバイガスや空気なども流れ得、また換気通路60を潤滑油が流れ得る。なお、換気通路60やオイル戻し通路62は、図1では概念的に表されているに過ぎず、図1におけるそれらの設置位置、形状等は正確ではなく、種々の構成を有し得る。
さらに、潤滑油に混入した燃料や水分を、潤滑油から分離して取り除いて、潤滑油の希釈を防止(あるいは抑制)する潤滑油希釈防止装置70が備えられている。本第1実施形態での潤滑油希釈防止装置70は、バイパス通路72と、流量調節弁74と、フィン76と、タンク78と、ガス放出路80とを備える。潤滑油希釈防止装置70を備えた内燃機関10の潤滑装置について以下、説明する。
図2から分かるように、オイルパン22内の潤滑油は、ストレーナ82を通じてオイルポンプ84によって汲み上げられる(吸引される)。こうして、汲み上げた潤滑油はオイルフィルタ86を介して内燃機関10の上部に設けられたメインオイルホール88に圧送される。メインホール88から、内燃機関10内に形成された流路(各供給部位に対応した複数の油路を含む。)を通じて、潤滑油は、内燃機関10内の各部に供給される。例えば、潤滑油は、メインホール88から、シリンダヘッド26、クランクジャーナル、コンロッド等の各々に供給される。そして、こうして各部に供給された潤滑油は自らの自重により最終的にはオイルパン22に戻る。メインホール88からオイルパン22までの潤滑油の流路には、上記オイル戻し通路62が含まれる。
バイパス通路72は、内燃機関10に形成された上記流路から潤滑油を導くと共に、導いた潤滑油がオイルパン22に戻るように形成されている。バイパス通路72への潤滑油の導入およびそこでの潤滑油の流れは、概ね、潤滑油の自重により達成されるように、バイパス通路72は設計される。バイパス通路72への潤滑油の導入量は、電子制御式の流量調節弁74によって調節される。さらには、バイパス通路72を流れる潤滑油が、内燃機関10の熱すなわち燃焼室24での混合気の燃焼熱を利用して加熱されるように、バイパス通路72を流通する潤滑油と、内燃機関10、特にその排気ガスとの間で熱交換可能に、バイパス通路72はバイパス通路画成部材により形成されている。図1に概念的に示すように、バイパス通路72(の一部)が排気通路(の一部)と隣接するように、排気通路画成部材の1つである排気マニホールド47が、バイパス通路72の一部を区画形成するバイパス通路画成部材に接している。ただし、ここでは、このバイパス通路画成部材は、排気マニホールド47と一体に作製されているので、排気マニホールド47に含まれる。この結果、バイパス通路72を流れる潤滑油と排気通路44を流れる排気ガスとは熱交換をすることができ、これによりその潤滑油は加熱される(暖められる)。特に、本実施形態では、熱交換手段としてのフィン76がそれらの間での熱交換を促すようにそれらの間に設けられている。なお、図1では、フィン76は2枚設けられているように描かれているが、その枚数は1枚あるいは複数枚など任意である。ただし、その設置箇所および形状、構成は、排気通路44を流れる排気ガスの良好な流通およびバイパス通路72を流れる潤滑油の適切な流れが阻害されないように設計されている。なお、バイパス通路72は、排気マニホールド47と、そこから延出された上流側管部47aと、タンク78と、タンク78からオイルパン22にまで延びる下流側管部78aとによって区画形成され、これらの部材がバイパス通路画成部材を構成する。
バイパス通路72の途中には、タンク78が設けられている。タンク78は、バイパス通路72を流れる過程で加熱された潤滑油が所定量分溜まることが可能な溜部78dと溜部78dの上側に形成された空間部78uとを備えるように設計されている。タンク78の設置位置は、ここではフィン76の設置位置よりも下流側である。したがって、排気ガスの熱により加熱された潤滑油がタンク78内に導入される。なお、ここでは、タンク78は、相対的に小さな容量を有するタンクであり、シリンダブロック18に当接して設置されるが、シリンダブロック18といった内燃機関10の外殻画成構造体から離されても、あるいは内燃機関10内部に配置されてもよい。このように設けられるタンク78の上部すなわち空間部78u上部には上流側管部47aが接続され、その中部には下流側管部78aが接続されている。したがって、上流側管部47aによって定められた上流側通路72uを流通した潤滑油はタンク78に全て流れ込み、タンク78内に入った潤滑油は所定量を超えるまでその中の溜部78dに溜まり続け、タンク78内の潤滑油はその所定量を超えたときにタンク78から下流側管部78aによって定められた下流側通路72dに流れて、最終的にオイルパン22に流れ着く。
また、タンク78内には、プロペラ90が配置されている。プロペラ90は、モータ92により回転される。プロペラ90は、タンク78内の潤滑油を攪拌するように設けられている。なお、プロペラ90と、モータ92とを含んで攪拌機構すなわち攪拌手段は構成されている。
さらに、タンク78の下流側通路72d接続部よりも鉛直方向上側の位置に、ガス放出路80を区画形成する放出路画成部材80aが接続される。したがって、タンク78の空間部78uにガス放出路80は連通する。ガス放出路80はそのような位置に設けられるので、ガス放出路80に、潤滑油そのものが流れ込むことは抑制される。ガス放出路80は、吸気通路28に連通する。より具体的には、スロットル弁42よりも下流側の吸気通路28dに、ガス放出路80は連通する。そして、ガス放出路80の連通状態を調節するための放出弁94がガス放出路80に設けられている。放出弁94は制御弁であり、その全閉時にはガス放出路80を閉塞し、その開弁時にはガス放出路80を開放する。
流量調節弁74、モータ92および放出弁94の各制御を含む内燃機関10における各種制御は、ECU100により行われる。ECU100は、CPU、ROM、RAM、A/D変換器、入力インタフェース、出力インタフェース等を含むマイクロコンピュータで構成されている。入力インタフェースには、機関回転数(機関回転速度)を検出可能にする回転数センサ102、機関負荷を検出可能にする負荷センサ104、機関冷却水温を検出可能にする水温センサ106等を含む各種センサ類が電気的に接続されている。これら各種センサ類からの出力信号(検出信号)に基づき、予め設定されたプログラムにしたがって円滑な内燃機関10の運転ないし作動がなされるように、ECU100は出力インタフェースから電気的に燃料噴射弁、スロットル弁42のアクチュエータ等に作動信号(駆動信号)を出力すると共に、流量調節弁74のアクチュエータ、モータ92および放出弁94のアクチュエータに作動信号を出力する。
ここで、ポスト噴射制御に関して説明する。まず、ECU100は、DPNR触媒へのPMの堆積量を推定している。PM堆積量を推定する方法としては、例えば、内燃機関10の運転状態(例えば、排気ガス温度、燃料噴射量、機関回転数等)に応じたPM付着量を予め実験等により求めてマップ化しておき、このマップにより求められるPM付着量を積算してPMの堆積量とする方法が挙げられる。この場合には、運転状態を判断可能にするべく各種センサが設けられる。また、車両走行距離もしくは走行時間に応じてPMの堆積量を推定する方法、あるいは、触媒装置にDPNR触媒の上流側圧力と下流側圧力との差圧を検出する差圧センサを設け、そのセンサ出力に基づいてDPNR触媒に捕集されたPMの堆積量を推定する方法などが挙げられる。
そして、ECU100は、PM推定量が所定の基準値(限界堆積量)以上となったときにDPNR触媒の再生時期であると判定して、内燃機関10への燃料の主噴射の後にポスト噴射制御(PM再生制御)を行う。このポスト噴射により、DPNR触媒の触媒床温が上昇し、DPNR触媒に堆積しているPMが酸化され、H2OやCO2となって排出される。
ここで、ポスト噴射制御としては、例えば、DPNR触媒を再生可能な目標排気温まで昇温するための目標ポスト噴射量および噴射時期を定めたPM再生用制御マップを、予め実験や計算によって作成してECU100のROM内に記憶しておき、そのPM再生用制御マップを用いて燃料噴射弁を制御するという方法を採用する。
このポスト噴射等により、内燃機関10の潤滑油は、従来技術の記載の通り、希釈される。そこで、この希釈を防止するべく、潤滑油希釈防止装置70が機能するように流量調節弁74等の制御が行われる。まず、潤滑油の希釈度合いの判定に関して説明し、それに続けて潤滑油の希釈防止制御について説明する。ただし、ここでは、潤滑油の希釈度合いを求める潤滑油希釈度合い導出装置は、ECU100の一部、回転数センサ102、負荷センサ104、水温センサ106を含む。
潤滑油の希釈度合い、ここではその希釈量について、ECU100は、主噴射およびポスト噴射の各噴射時における機関回転数に応じた燃料噴射量・噴射タイミング等に基づいて不図示のマップを検索して潤滑油の燃料による希釈量を推定する。そして、ECU100は、その燃料噴射毎の推定希釈量を積算して現在の希釈量を求める。希釈量を推定するマップは、機関回転数、燃料噴射量、噴射タイミング等をパラメータとして、予め実験や計算等に基づいて経験的に取得した値をマップ化して、ECU100のROM内に記憶したものである。また、潤滑油に含まれる水分を考慮して、このように求めた希釈量は内燃機関の運転時間等に基づいて補正され得る。
なお、潤滑油の希釈量は燃料や水分の蒸発によって変化するため、その蒸発分を補正することが好ましい。その補正量あるいは補正係数は、例えば機関冷却水温をパラメータとして、予め実験や計算等に基づいて経験的に取得した値をマップ化して、ECU100のROM内に記憶しておき、水温センサ106の出力から読み込んだ現在の冷却水温に基づいてマップを検索して算出するようにすればよい。
潤滑油の希釈度合い、ここではその希釈量が予め実験により求めてROMに記憶しておいた閾値を越えたとECU100が判断した場合、ECU100は、潤滑油希釈防止装置70が機能するように流量調節弁74等を制御する。まず、それまで、オイル戻し通路62に潤滑油を流すと共にバイパス通路72を閉塞するように制御されていた、ここでは三方弁である流量調節弁74を制御して、バイパス通路72を開通させる。これにより、内燃機関10を循環する一部の潤滑油がバイパス通路72に流れ込み、排気ガスとの間で熱交換が促されて、加熱される。加熱された潤滑油はタンク78内に至り、ある程度の時間、貯留される。このとき、潤滑油の希釈度合いに応じて設定された分だけ、バイパス通路72を開通させるように、流量調節弁74は制御される。これにより、適量の潤滑油がタンク78内に至って、所定量分以下の潤滑油がタンク78内に溜まる。そして溜まった潤滑油からの、潤滑油よりも沸点の低い水分や燃料の分離・蒸発が生じ、それら燃料や水分はタンク78内の上部空間領域である空間部78uに移動する。しかも、プロペラ90が回転されるので、溜部78dにおける潤滑油からの燃料や水分の分離はより適切に促される。なお、流量調節弁74は、潤滑油の希釈量が上記閾値以下になると、バイパス通路72が閉塞されるように制御される。
他方、ECU100は、所定のタイミングで、通常は閉じられている放出弁94を開弁する。放出弁94が開弁されると、タンク78の空間部78uの水分や燃料は、下流側吸気通路28dに形成される負圧によって吸気通路28に吸引される。この結果、潤滑油から分離された燃料や水分は燃焼室24に吸入されて、最終的には、内燃機関10から排出されることになる。
ただし、放出弁94を介しての燃料等の吸気通路28への放出は燃焼室24に取り込まれる燃料量を変化させるので、この燃料量を考慮して燃料噴射弁からの燃料噴射量が補正されるとよい。そして、放出弁94を介して取り込まれた燃料等が適切に燃焼室24に吸引されるように、所定のタイミングで放出弁94は開弁および閉弁制御される。なお、放出弁94を介して吸気通路28に導かれた燃料の量は、流量調節弁74の開閉時期、放出弁94の開閉時期等に基づいて予め定めておいたデータを検索あるいは演算することで、導出され得る。
以上、説明したように、上記実施形態では、潤滑油の希釈度合いがある程度に達したときに、バイパス通路72に潤滑油が導かれ、導かれた潤滑油が加熱されて、タンク78内で加熱された潤滑油からの燃料や水分の分離が促される。そして、分離された燃料等は吸気通路28に導かれて処理され、他方、それらが除去された潤滑油はオイルパン22に戻される。したがって、時間の経過と共に、内燃機関10内の潤滑油の希釈度合いは低減され、その希釈が抑制される。このようにして潤滑油の希釈が適切に抑制されるので、潤滑油の劣化が防止される。なお、潤滑油は内燃機関10の熱、特にその排気ガスの熱によって加熱可能であるので、機関始動時など機関温度が低いときでも、潤滑油の温度が未だ低いときでさえも、迅速に潤滑油から燃料等を分離して、潤滑油の劣化を防止することが可能になる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、タンクが可変容量機構を備え、その制御がECUにより行われる点で、上記第1実施形態と相違する。他の点では概ね第1実施形態と第2実施形態とは同じであるので、共通点の説明を省略して、それら相違点のみを以下では説明する。なお、以下の第2実施形態の説明では、上記第1実施形態で説明した構成要素と同じあるいは概ね同じ構成要素には同じ符号を付す。
本第2実施形態のタンク178に設けられた可変容量機構は、その内容量を変えることを可能にするべく、移動式の隔壁180を備えている。隔壁180は、ECU100によって駆動されるアクチュエータ182によって移動される。図3(a)は隔壁180がタンク178の中ほどにまで移動されていて、タンク178の内容量が相対的に少なくされている状態でのタンク178周囲を表している。図3(b)は隔壁180がタンク178の端部にまで移動されていて、タンク178の内容量が最大限に多くされている状態でのタンク178周囲を表している。なお、以下、図3(a)の状態のタンク178を小タンクと、図3(b)の状態のタンク178を大タンクと称する。
隔壁180の移動をより適切に実行可能にするべく、タンク178の端部部分に圧調整孔184があけられている。この圧調整孔184は、図示しないが、クランク室58内にまで延びている。なお、図3では、ガス放出路80、プロペラ90、モータ92が省略されている。
ここでは、通常は、タンク178は大タンクにされていて、潤滑油の希釈度合いが高いときや、潤滑油の温度が低いときに、タンク178は小タンクにされる。なお、潤滑油の温度は、タンク178に設けられた図示しない温度センサを用いて検出されるが、機関運転状態、冷却水温等でデータを検索することで推定されてもよい。
タンク178が小タンクにされると、加熱された潤滑油からの熱の逃げがさらに小さくなるので、より効果的に、潤滑油から燃料や水分を取り除くことが可能になる。なお、小タンクのときのタンク178の容量は、潤滑油からの燃料等の蒸発を促す時間を十分に確保すると共に、潤滑油からの熱の放散を抑制するように、定められる。
なお、機関回転数に応じて、タンク178の容量がかえられてもよい。例えば、オイルポンプが、内燃機関10の駆動力を受けて作動し内燃機関10の駆動と連動して作動する場合、機関回転数が高いときタンク178に至る潤滑油の量が多くなり得るので、タンク178は大タンクにされ得る。他方、機関回転数が低いとき、タンク178に至る潤滑油の量が少なくなり得るので、タンク178は小タンクにされ得る。こうすることで、タンク178に至る潤滑油量が適量にされるので、潤滑油からの燃料等の分離を適切に促すことが可能になる。
以上、本発明を上記第1および第2実施形態に基づいて説明したが、例えば、潤滑油の希釈度合い(希釈量や希釈率)を求める(検出あるいは推定する)方法、制御あるいは機構は、種々の既知の方法等で代替される。例えば、そのような方法等は、特許文献1、特許文献3から特許文献6に開示されていて、これらを用いることができる。具体的には、潤滑油の希釈度合いは、燃料噴射量、燃料噴射タイミングおよび機関回転数に基づいて求められ得る他、潤滑油の粘度、潤滑油の圧力、潤滑油の温度、クランク室内の潤滑油の液面高さ、機関運転時間、および車両走行距離の内の1つあるいはいずれかの組み合わせに基づいて求められ得る。そしてこれら求められた潤滑油の希釈度合いは、機関冷却水の温度等に基づいて補正され得る。なお、潤滑油の希釈度合いは、これらを複合させることで求められてもよい。ただし、このように潤滑油の希釈度合いを求めるため、適宜、必要なセンサが設けられ、必要な演算や制御が行われ得る。
流量調節弁74は、機関回転数や潤滑油の温度に基づいて制御されてもよい。ECU100が機関回転数に基づいて流量調節弁を制御する場合についてまず説明する。上記オイルポンプが、内燃機関10の駆動力を受けて作動し内燃機関10の駆動と連動して作動するものであるとすると、すなわちクランクシャフトから直接駆動力を得て駆動するものであるとすると、機関回転数が高いほど、潤滑油の循環および供給が早くなる。この場合には、単にバイパス通路72を開通させると、タンク78、178に至る潤滑油の量が多くなりすぎて、適切に潤滑油からの燃料等の分離を生じさせることが困難になる場合が生じ得る。そこで、このような場合には、機関回転数に基づいて、バイパス通路72への潤滑油の導入量を制御するように流量調節弁74を制御することで、タンク78、178に導かれる潤滑油量が適切な量にされ、潤滑油からの燃料等の分離を適切に促すことが可能になる。
次に、流量調節弁74が潤滑油の温度に基づいて制御される場合について説明する。ECU100は、潤滑油の温度を温度センサを用いて検出し、あるいは冷却水温などに基づいて推定する。そして、潤滑油の温度が所定温度、例えば70℃よりも低いときには、バイパス通路72に潤滑油を導くことで、潤滑油を早期に暖めて、機関暖機を行うことができる。この結果、潤滑油に混入した燃料等の分離も早期に適切に生じさせることが可能になる。すなわち、ECU100が潤滑油の温度に基づいて流量調節弁74を制御することで、潤滑油の温度を適切な温度に制御することが可能になる。
また、上記では、バイパス通路72はシリンダブロック18から外部に延出されたが、シリンダブロック18やシリンダヘッド26内だけを延びてもよい。この場合、バイパス通路72は排気ポートによって区画形成された排気通路と隣接し、そこを流れる排気ガスの熱や燃焼室24周囲の熱によってバイパス通路72を流れる潤滑油が加熱されてもよい。
なお、バイパス通路72の潤滑油と排気通路の排気ガスとの間で熱交換が可能になるように、バイパス通路72と排気通路44とが隣接して配置された領域の下流側端部に、さらに別の弁を設けてもよい。この弁は、潤滑油と排気ガスとの間での熱交換をさらに促すように、そこに、十分な期間、潤滑油を保つために設けられて、例えばECU100により開弁制御される。この弁は、例えば、潤滑油が所定温度以上になったときに自動的に開弁し、その所定温度未満になったときに自動的に閉弁する温度感応性の部材から構成された弁であってもよい。
なお、上記ではガス放出路80は吸気通路に連通可能にされたが、排気通路44、特に触媒よりも上流側の排気通路や、クランク室58に連通可能にされてもよい。このようにしても、潤滑油から分離された燃料等を適切に処理することができる。
また、上記PCV弁56や放出弁94は、吸気通路28の負圧を用いて開閉される負圧作動式の弁であっても、電子制御式の弁であってもよい。また、放出弁94や流量調節弁74は、それぞれポペット弁であってもよい。このような形式の弁とすることで、流体の流れをより適切に制御することが可能になる。また、この場合、流量調節弁74はバイパス通路72への潤滑油の導入量を制御するためだけに用いられてもよい。
なお、上記では本発明をある程度の具体性をもって説明したが、本発明については、特許請求の範囲に記載された発明の精神や範囲から離れることなしに、さまざまな改変や変更が可能であることは理解されなければならない。すなわち、本発明は特許請求の範囲およびその等価物の範囲および趣旨に含まれる修正および変更を包含するものである。
本発明に係る第1実施形態が適用された内燃機関システムの概念図である。 図1の内燃機関における潤滑油等の流れを表した模式図である。 第2実施形態におけるタンク周りの模式図であり、(a)はタンク容量が相対的に少ない場合を、(b)はタンク容量が相対的に多い場合を表す。
符号の説明
10 内燃機関
18 シリンダブロック
20 クランクケース
22 オイルパン
24 燃焼室
26 シリンダヘッド
28 吸気通路
40 吸気弁
44 排気通路
46 排気ポート
47 排気マニホールド
48 排気弁
50 PCV装置
56 PCV弁
58 クランク室
60 換気通路
62 オイル戻し通路
70 潤滑油希釈防止装置
72 バイパス通路
74 流量調節弁
76 フィン
78、178 タンク
80 ガス放出路
84 オイルポンプ
94 放出弁

Claims (7)

  1. オイルパン内の潤滑油をオイルポンプにより汲み上げて内燃機関の上部へ圧送し、該内燃機関内に形成された流路を通じて潤滑油を前記内燃機関内に供給する内燃機関の潤滑装置において、
    前記流路から潤滑油を導くと共に該導いた潤滑油が前記内燃機関の熱で加熱されてオイルパンに戻るように形成されたバイパス通路と、
    該バイパス通路に導く潤滑油の流量を調節する流量調節弁と、
    前記バイパス通路に設けられ、該バイパス通路を流れる過程で加熱された潤滑油が所定量分溜まることが可能な溜部と該溜部の上側に形成された空間部とを含むタンクと
    を備えることを特徴とする内燃機関の潤滑装置。
  2. 前記バイパス通路の潤滑油と前記内燃機関の排気ガスとの間で熱交換が可能になるように、前記バイパス通路と前記内燃機関の排気通路とは隣接して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の潤滑装置。
  3. 熱交換手段が前記バイパス通路と前記排気通路との間に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の潤滑装置。
  4. 前記タンクの前記空間部は、吸気通路、排気通路およびクランク室の内の少なくとも1つに連通可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の内燃機関の潤滑装置。
  5. 前記タンクは、可変容量機構を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の内燃機関の潤滑装置。
  6. 前記タンク内の潤滑油を攪拌する攪拌機構が備えられていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の内燃機関の潤滑装置。
  7. 前記流量調節弁を制御する制御手段を備え、
    該制御手段は、潤滑油の希釈度合い、機関回転数、潤滑油の温度の内の少なくともいずれか1つに基づいて前記流量調節弁を制御することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の内燃機関の潤滑装置。
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