JP2009167828A - ロータリ圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮部の吐出孔における冷媒の流れ抵抗による過圧縮損失を低減させるとともに、製造コストが低いロータリ圧縮機を得ること。
【解決低段】円筒状のシリンダと、前記シリンダの両端部を閉塞する二つの端板と、モータにより回転駆動される回転軸の偏芯部に保持され前記シリンダのシリンダ内壁に沿って該シリンダ内を公転し前記シリンダ内壁との間に作動室を形成するピストンと、前記シリンダのベーン溝内から前記作動室内に突出して前記ピストンに当接し該作動室を吸入室と圧縮室とに区画するベーンと、を備えて成る圧縮部と、前記圧縮部を収容する密閉された圧縮機筐体と、前記シリンダに設けられ前記吸入室と冷凍サイクルの低圧側とを連通させる吸入孔と、一方の前記端板に設けられ前記圧縮室と冷凍サイクルの高圧側とを連通させる吐出孔と、を備えるロータリ圧縮機において、前記一方の端板に、前記吐出孔とは別の補助吐出孔を設けた。
【選択図】 図3

Description

本発明は、空気調和機の冷凍サイクルに使用されるロータリ圧縮機に関するものである。
従来、筒状密閉容器に回転圧縮要素と該圧縮要素を駆動する電動要素を圧入保持して容器内を高圧とする回転式圧縮機において、シリンダの筒状圧縮室の上開口部を閉塞し、かつ電動要素の回転軸の軸受部を形成する上部軸受(端板)と、前記圧縮室の下開口部を閉塞し、かつ回転軸のもう一方の軸受部を形成する下部軸受(端板)との双方に、吐出ポート(吐出孔)及び吐出圧力の大小に応じて開閉する吐出弁を設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、従来、ロータリ式圧縮部が2段に積層され、低段側の圧縮部と高段側の圧縮部とによって被圧縮流体を2段に圧縮する2段ロータリ圧縮機において、低段側の圧縮部の圧縮室の内径寸法を高段側の圧縮部の圧縮室の内径寸法よりも大径に形成すとともに、前記低段側の圧縮部と前記高段側の圧縮部との間を仕切る仕切板における前記高段側の圧縮部の圧縮室の外側部分と対応する位置に、主軸受(端板)に設けた第1の吐出弁室とは別の、前記低段側の圧縮部の第2の吐出弁室(吐出孔)を配設したものがある(例えば、特許文献2参照)。
また、密閉容器内に電動要素と、この電動要素により駆動され潤滑油を含む冷媒を圧縮する圧縮室を備える圧縮要素と、を含む圧縮機において、前記圧縮室は、該圧縮室に潤滑油を含む冷媒を導入するための導入口と、圧縮された冷媒が吐出される第1の吐出口及び潤滑油が吐出される第2の吐出口と、を備え、前記第1の吐出口には前記圧縮室内で圧縮された冷媒が第1の圧力に到達した場合に開放される第1の吐出弁が設けられ、前記第2の吐出口には前記第1の圧力よりも高い第2の圧力で開放される第2の吐出弁が設けられたものがある(例えば、特許文献3参照)。
実開昭56−175594号公報 特開昭63−272988号公報 特開2006−275035号公報
インバータ型のロータリ圧縮機では、特に、高速回転時において、吐出孔における冷媒の流れ抵抗による過圧縮損失が大きく、ロータリ圧縮機の効率低下の原因となっている。流れ抵抗を減らすために、吐出孔の孔径を大きくすると、吐出弁の強度上、弁の厚さを厚くする必要があり、弁の厚さを厚くすると開弁に遅れが生じ、これが過圧縮損失の原因となる、という問題があった。
また、特許文献1に記載された従来の技術によれば、上部軸受と下部軸受との双方に吐出ポート(吐出孔)を設けているので、圧縮部の構造が複雑となり、ロータリ圧縮機の製造コストが高くなる、という問題があった。また、特許文献2に記載された従来の技術によれば、主軸受と仕切板との双方に吐出弁室(吐出孔)設けているので、特許文献1に記載された従来の技術と同様に、圧縮部の構造が複雑となり、ロータリ圧縮機の製造コストが高くなる、という問題があった。
また、特許文献3に記載された従来の技術によれば、冷凍冷蔵兼用のサイクルにおいて冷蔵のみの運転をする場合、2段圧縮機の前段側(低段側)の冷媒ガス吸入経路を完全に遮断して後段側(高段側)からのみ冷媒ガスを吸入する。このとき前段側(低段側)の圧縮室は真空に近くなってしまい、圧縮室を構成する部品の微小隙間からオイルが浸入し圧縮室が液圧縮状態となり圧縮機効率が大幅に低下するという問題が生じ、第2の吐出口は、これを防止するため潤滑油を圧縮室から排出するための吐出口である。したがって、この第2の吐出口は、圧縮機の高速回転時において、吐出口における冷媒の流れ抵抗による過圧縮損失を低減させることができない、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、圧縮部の吐出孔における冷媒の流れ抵抗による過圧縮損失を低減させるとともに、製造コストが低いロータリ圧縮機を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、円筒状のシリンダと、前記シリンダの両端部を閉塞する二つの端板と、モータにより回転駆動される回転軸の偏芯部に保持され前記シリンダのシリンダ内壁に沿って該シリンダ内を公転し前記シリンダ内壁との間に作動室を形成するピストンと、前記シリンダのベーン溝内から前記作動室内に突出して前記ピストンに当接し該作動室を吸入室と圧縮室とに区画するベーンと、を備えて成る圧縮部と、前記圧縮部を収容する密閉された圧縮機筐体と、前記シリンダに設けられ前記吸入室と冷凍サイクルの低圧側とを連通させる吸入孔と、一方の前記端板に設けられ前記圧縮室と冷凍サイクルの高圧側とを連通させる吐出孔と、を備えるロータリ圧縮機において、前記一方の端板に、前記吐出孔とは別の補助吐出孔を設けたことを特徴とする。
本発明にかかるロータリ圧縮機は、吐出孔が設けられた一方の端板に、吐出孔とは別の補助吐出孔を設け、吐出孔の全面積を大きくしたので、吐出孔、吐出孔周りの弁座部及び吐出弁を収納する凹部を両方の端板に加工する必要がなくなり、加工コストを低減することができる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかるロータリ圧縮機の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明にかかるロータリ圧縮機の実施例1を示す縦断面図であり、図2は、圧縮部の上面図であり、図3は、一方の端板で閉塞した圧縮部の上面透視図であり、図4は、ピストンの公転角度と圧縮室の圧力との関係を示す図であり、図5は、ピストンの公転角度と圧縮室の容積との関係を示す図であり、図6は、ピストンの公転角度と圧縮室の容積変化率との関係を示す図である。
図1に示すように、実施例1のロータリ圧縮機1は、密閉された円筒状の圧縮機筐体10の内部に、圧縮部12と、圧縮部12を駆動するモータ11と、を備えている。
モータ11のステータ111は、圧縮機筐体10の内周面に焼きばめされて固定されている。モータ11のロータ112は、ステータ111の中央部に配置され、モータ11と圧縮部12とを機械的に接続する回転軸15に焼きばめされて固定されている。
図1及び図2に示すように、圧縮部12は、短円筒状のシリンダ121を備えている。シリンダ121には、モータ11と同心に、円筒形のシリンダ内壁123が形成されている。シリンダ内壁123内には、シリンダ内壁123の径よりも小さい外径の円筒状のピストン125が配置され、シリンダ内壁123と、ピストン125との間に、冷媒を吸入し圧縮して吐出する作動室130(圧縮空間)が形成される。
シリンダ121には、シリンダ内壁123から径方向に、シリンダ高さ全域に亘るベーン溝128が形成され、ベーン溝128内に、平板状のベーン127が嵌合されている。図示しないが、ベーン溝128の奥部には、スプリングが配置されている。常時は、このスプリングの反撥力により、ベーン127が、ベーン溝128内から作動室130内に突出し、その先端が、ピストン125の外周面に当接し、ベーン127により、作動室130(圧縮空間)が、吸入室131と、圧縮室133とに区画される。
また、シリンダ121には、ベーン溝128の奥部と圧縮機筐体10内とを連通してベーン127に背圧をかける背圧導入路129が形成されている。シリンダ121には、吸入室131に冷媒を吸入するために、吸入室131に連通する吸入孔135が設けられている。
また、図1に示すように、シリンダ121の上端部には、一方の端板160Aが設置され、シリンダ121の作動室130の上部を閉塞している。また、シリンダ121の下端部には、他方の端板160Bが設置され、作動室130の下部を閉塞している。
他方の端板160Bには、副軸受部161Bが形成され、副軸受部161Bに、回転軸15の副軸受支持部151が回転自在に支持されている。また、一方の端板160Aには、主軸受部161Aが形成され、主軸受部161Aに、回転軸15の主軸受支持部153が回転自在に支持されている。
回転軸15は、偏芯させた偏芯部152を備え、偏芯部152は、圧縮部12のピストン125を回転自在に保持している。回転軸15が回転すると、ピストン125が、シリンダ内壁123に沿ってシリンダ121内を図2及び図3において時計回りに公転し、これに追随してベーン127が往復運動する。このピストン125及びベーン127の運動により、吸入室131及び圧縮室133の容積が連続的に変化し、圧縮部12は、連続的に冷媒を吸入し圧縮して吐出する。
図1に示すように、一方の端板160Aの上側には、マフラーカバー170が設置され、一方の端板160Aとの間にマフラー室180を形成している。そして、圧縮部12の吐出部は、マフラー室180を介して圧縮機筐体10内に連通している。すなわち、一方の端板160Aのベーン127近傍には、シリンダ121の圧縮室133とマフラー室180とを連通する吐出孔190が設けられ、吐出孔190には、圧縮された冷媒の逆流を防止する吐出弁200が設置されている。
また、一方の端板160Aには、吐出弁200の撓み開弁量を制限するために、吐出弁押さえ201が、吐出弁200とともにリベットにより固定されている。マフラー室180は、吐出冷媒の圧力脈動を低減させる。
他方の端板160B、シリンダ121、一方の端板160A及びマフラーカバー170は、図示しないボルトにより一体に締結されている。ボルトにより一体に締結された圧縮部12のうち、一方の端板160Aの外周部が、圧縮機筐体10にスポット溶接により固着され、圧縮部12を圧縮機筐体10に固定している。
図1に示すように、円筒状の圧縮機筐体10の外周壁には、貫通孔101が設けられている。また、圧縮機筐体10の外側部には、独立した円筒状の密閉容器からなるアキュムレータ25が、アキュムホルダー251及びアキュムバンド253により保持されている。
アキュムレータ25の天部中心には、冷凍サイクルの低圧側と接続するシステム接続管255が接続され、アキュムレータ25の底部に設けられた底部貫通孔257には、一端がアキュムレータ25の内部上方まで延設され、他端が吸入管104の他端に接続される低圧連絡管31が接続されている。
冷凍サイクルの低圧冷媒をアキュムレータ25を介して圧縮部12に導く低圧連絡管31は、貫通孔101及び吸入管104を介してシリンダ121の吸入孔135(図2参照)に接続されている。すなわち、吸入孔135は、冷凍サイクルの低圧側に連通している。
圧縮機筐体10の天部には、冷凍サイクルの高圧側と接続し高圧冷媒を冷凍サイクルの高圧側に吐出する吐出管107が接続されている。すなわち、吐出孔190は、冷凍サイクルの高圧側に連通している。
圧縮機筐体10内には、およそシリンダ121の高さまで潤滑油が封入されており、潤滑油は、回転軸15の下部に取付けられた図示しない羽根ポンプにより圧縮部12を循環し、摺動部品の潤滑及び微小隙間によって圧縮冷媒の圧縮空間を区画している箇所をシールしている。
図3に示すように、実施例1のロータリ圧縮機1の特徴的な構成として、吐出孔190が設けられた一方の端板160Aに、圧縮室133を冷凍サイクルの高圧側に連通させる補助吐出孔190Aを設けている。補助吐出孔190Aにも吐出弁200及び吐出弁押さえ201を設置する。
また、図2及び図3に示すように、一方の端板160Aに設けられた吐出孔190の位置に対応するシリンダ内壁123の部位には、吐出孔190と連通する吐出溝124を設け、補助吐出孔190Aの位置に対応するシリンダ内壁123の部位には、補助吐出孔190Aと連通する吐出溝124Aを設けている。吐出溝124、124Aは、圧縮室133から吐出孔190及び補助吐出孔190Aに吐出される冷媒の流れ抵抗を低減させる。
ここで、補助吐出孔190Aは、ベーン溝128からシリンダ内壁123に沿ってピストン125の公転方向に230°〜300°離れた位置に設けている。この理由として、図3に示すように、吐出孔190及び補助吐出孔190Aの逆流を防止する吐出弁200及び吐出弁押さえ201(図1参照)を収納するために端板160Aに別々に設けた凹部190K、190AK同士が干渉し、リブ部190Rが消滅して端板160Aの強度が低下しないように、補助吐出孔190Aは、ベーン溝128からシリンダ内壁123に沿ってピストン125の公転方向に300°以内の位置に設ける。
一方、図4に示すように、ピストン125がベーン溝128の位置から時計回りに略210°公転したときに、圧縮室133の圧力が冷房定格条件における吐出圧力に到達し、吐出孔190及び補助吐出孔190Aを閉塞していた吐出弁200が開く。また、図6に示すように、ロータリ圧縮機においては、ピストン125がベーン溝128の位置から135°〜225°公転したときの圧縮室容積変化率が大きい、すなわち吐出流速が大きい。
従って、吐出弁200が開いた210°直後で、吐出冷媒の流速が最も大きく、圧力損失が大きくなる。それ故、補助吐出孔190Aは、吐出弁200が開いた210°直後に圧縮室133とピストン125の端面によって遮断されることなく連通していれば有効に作用するので、少なくともベーン溝128からシリンダ内壁123に沿ってピストン125の公転方向に230°以上離れた位置に設ける。ただし、本発明において補助吐出孔190Aの位置は、上記に限定されるものではなく、端板160Aの強度が充分な条件で使用されるものにおいては、前記リブ部190Rを省略し、補助吐出孔1990Aを300°以上離れた位置に設けてもよい。
次に、以上説明したロータリ圧縮機1の作用について説明する。ロータリ圧縮機1を作動させると、冷凍サイクルの低圧側からシステム接続管255を通ってアキュムレータ25内に流入した冷媒は、液冷媒がアキュムレータ25の下部に、ガス冷媒がアキュムレータ25の上部に分離される。
ピストン125が、シリンダ121内を公転運動して吸入室131の容積が拡大すると、アキュムレータ25内のガス冷媒は、低圧連絡管31、吸入管104及び吸入孔135を通って圧縮部12の吸入室131内に吸入される。ピストン125が1回公転すると、吸入室131は、吸入孔135と遮断され、圧縮室133に切替わり、冷媒は圧縮される。
圧縮された圧縮室133内の冷媒の圧力が、吐出孔190及び補助吐出孔190Aに設けられた吐出弁200、200の下流側のマフラー室180の圧力、すなわち、吐出圧力に達すると、吐出弁200、200が開弁し、冷媒が、吐出孔190及び補助吐出孔190Aを通って、少ない流れ抵抗でマフラー室180に吐出され、マフラー室180で騒音の原因となる圧力脈動を低減させた後、高圧冷媒となって圧縮機筐体10内に吐出される。その後、高圧冷媒は、モータ11のステータ111の図示しないコア切欠きや、コアと巻線の隙間を通ってモータ11の上部に送られ、吐出管107を通って冷凍サイクルの高圧側に吐出される。
実施例1のロータリ圧縮機1によれば、冷媒が、吐出孔190及び補助吐出孔190Aを通って少ない流れ抵抗でマフラー室180に吐出されるので、過圧縮損失を低減することができる。また、吐出孔190、吐出孔周りの弁座部及び吐出弁200を収納する凹部190Kを両方の端板160L、160Hに加工する必要がなくなり、加工コストを低減することができる。
図7は、本発明にかかるロータリ圧縮機の実施例2を示す縦断面図であり、図8は、低段側の圧縮部の下面図であり、図9は、高段側の圧縮部の横断面図であり、図10は、低段側端板で閉塞した低段側の圧縮部の下面透視図であり、図11は、ピストンの公転角度と低段側圧縮室の圧力との関係を示す図であり、図12は、実施例2の他の形態を示す低段側の圧縮部の下面図であり、図13は、実施例2の他の形態を示す低段側端板で閉塞した低段側の圧縮部の下面透視図である。
図7に示すように、実施例2のロータリ圧縮機2は、密閉された円筒状の圧縮機筐体10の内部に、圧縮部12と、圧縮部12を駆動するモータ11と、を備えている。
モータ11のステータ111は、圧縮機筐体10の内周面に焼きばめされて固定されている。モータ11のロータ112は、ステータ111の中央部に配置され、モータ11と圧縮部12とを機械的に接続する回転軸15に焼きばめされて固定されている。
圧縮部12は、低段側の圧縮部12Lと、低段側の圧縮部12Lに直列に接続され、低段側の圧縮部12Lの上側に積層されて設置された高段側の圧縮部12Hと、を備えて成る。図7及び図8に示すように、低段側の圧縮部12Lは、短円筒状の低段側シリンダ121Lを備え、図7及び図9に示すように、高段側の圧縮部12Hは、短円筒状の高段側シリンダ121Hを備えている。
低段側シリンダ121L及び高段側シリンダ121Hには、夫々モータ11と同心に、円筒形の低段側、高段側シリンダ内壁123L、123Hが形成されている。低段側、高段側シリンダ内壁123L、123H内には、低段側、高段側シリンダ内壁123L、123Hの径よりも小さい外径の円筒状の低段側、高段側ピストン125L、125Hが夫々配置され、低段側、高段側シリンダ内壁123L、123Hと、低段側、高段側ピストン125L、125Hとの間に、冷媒を吸入し圧縮して吐出する低段側、高段側作動室130L、130H(圧縮空間)が形成される。
低段側、高段側シリンダ121L、121Hには、低段側、高段側シリンダ内壁123L、123Hから径方向に、シリンダ高さ全域に亘る低段側、高段側ベーン溝128L、128Hが形成され、低段側、高段側ベーン溝128L、128H内に、夫々平板状の低段側、高段側ベーン127L、127Hが嵌合されている。
高段側の圧縮部12Hの高段側作動室130Hの容積を低段側の圧縮部12Lの低段側作動室130Lの容積より小さくするために、高段側シリンダ121H、高段側ピストン125H及び高段側ベーン127Hは、夫々、軸方向の高さを、低段側シリンダ121L、低段側ピストン125L及び低段側ベーン127Lよりも低くしている。
図示しないが、低段側、高段側ベーン溝128L、128Hの奥部には、低段側、高段側スプリングが配置されている。常時は、この低段側、高段側スプリングの反撥力により、低段側、高段側ベーン127L、127Hが、低段側、高段側ベーン溝128L、128H内から低段側、高段側作動室130L、130H内に突出し、その先端が、低段側、高段側ピストン125L、125Hの外周面に当接し、低段側、高段側ベーン127L、127Hにより、低段側、高段側作動室130L、130H(圧縮空間)が、低段側、高段側吸入室131L、131Hと、低段側、高段側圧縮室133L、133Hとに区画される。
また、低段側、高段側シリンダ121L、121Hには、低段側、高段側ベーン溝128L、128Hの奥部と圧縮機筐体10内とを連通して低段側、高段側ベーン127L、127Hに背圧をかける低段側、高段側背圧導入路129L、129Hが形成されている。
低段側、高段側シリンダ121L、121Hには、低段側、高段側吸入室131L、131Hに冷媒を吸入するために、低段側、高段側吸入室131L、131Hに連通する低段側、高段側吸入孔135L、135Hが設けられている。
また、図7に示すように、低段側シリンダ121Lと高段側シリンダ121Hの間には、中間仕切板140が設置され、低段側シリンダ121Lの低段側作動室130Lと高段側シリンダ121Hの高段側作動室130Hとを区画している。低段側シリンダ121Lの下端部には、低段側端板160Lが設置され、低段側シリンダ121Lの低段側作動室130Lを閉塞している。また、高段側シリンダ121Hの上端部には、高段側端板160Hが設置され、高段側シリンダ121Hの高段側作動室130Hを閉塞している。
低段側端板160Lには、副軸受部161Lが形成され、副軸受部161Lに、回転軸15の副軸受支持部151が回転自在に支持されている。また、高段側端板160Hには、主軸受部161Hが形成され、主軸受部161Hに、回転軸15の主軸受支持部153が回転自在に支持されている。
回転軸15は、互いに180°位相をずらして偏芯させた低段側偏芯部152Lと高段側偏芯部152Hとを備え、低段側偏芯部152Lは、低段側の圧縮部12Lの低段側ピストン125Lを回転自在に保持し、高段側偏芯部152Hは、高段側の圧縮部12Hの高段側ピストン125Hを回転自在に保持している。
回転軸15が回転すると、低段側、高段側ピストン125L、125Hが、低段側、高段側シリンダ内壁123L、123Hに沿って低段側、高段側シリンダ121L、121H内を図8で時計回りに公転し(図9では反時計回りに公転する。)、これに追随して低段側、高段側ベーン127L、127Hが往復運動する。この低段側、高段側ピストン125L、125H及び低段側、高段側ベーン127L、127Hの運動により、低段側、高段側吸入室131L、131H及び低段側、高段側圧縮室133L、133Hの容積が連続的に変化し、圧縮部12は、連続的に冷媒を吸入し圧縮して吐出する。
図7に示すように、低段側端板160Lの下側には、低段側マフラーカバー170Lが設置され、低段側端板160Lとの間に低段側マフラー室180Lを形成している。そして、低段側の圧縮部12Lの吐出部は、低段側マフラー室180Lに開口している。すなわち、低段側端板160Lの低段側ベーン127L近傍には、低段側シリンダ121Lの低段側圧縮室133Lと低段側マフラー室180Lとを連通する低段側吐出孔190Lが設けられ、低段側吐出孔190Lには、圧縮された冷媒の逆流を防止する低段側吐出弁200Lが設置されている。
図10に示すように、低段側マフラー室180Lは、環状に連通された1つの室であり、低段側の圧縮部12Lの吐出側と高段側の圧縮部12Hの吸入側とを連通する中間連通路の一部である。低段側マフラー室180Lは、吐出冷媒の圧力脈動を低減させる。
また、低段側端板160Lには、低段側吐出弁200Lの撓み開弁量を制限するための低段側吐出弁押さえ201Lが、低段側吐出弁200Lとともにリベットにより固定されている。また、低段側端板160Lの外周壁部には、低段側マフラー室180L内の冷媒を外部へ吐出する低段側マフラー吐出孔210Lが設けられている。低段側マフラー吐出孔210Lは、圧縮部12の低段側、高段側吸入孔135L、135Hと圧縮機筐体10の周方向の異なる位相位置に、径方向に設けられている。
図7に示すように、高段側端板160Hの上側には、高段側マフラーカバー170Hが設置され、高段側端板160Hとの間に高段側マフラー室180Hを形成している。高段側端板160Hの高段側ベーン127H近傍には、高段側シリンダ121Hの高段側圧縮室133Hと高段側マフラー室180Hとを連通する高段側吐出孔190Hが設けられ、高段側吐出孔190Hには、圧縮された冷媒の逆流を防止する高段側吐出弁200Hが設置されている。また、高段側端板160Hには、高段側吐出弁200Hの撓み開弁量を制限するために、高段側吐出弁押さえ201Hが、高段側吐出弁200Hとともにリベットにより固定されている。高段側マフラー室180Hは、吐出冷媒の圧力脈動を低減させる。
低段側シリンダ121L、低段側端板160L、低段側マフラーカバー170L、高段側シリンダ121H、高段側端板160H、高段側マフラーカバー170H及び中間仕切板140は、図示しないボルトにより一体に締結されている。ボルトにより一体に締結された圧縮部12のうち、高段側端板160Hの外周部が、圧縮機筐体10にスポット溶接により固着され、圧縮部12を圧縮機筐体10に固定している。
図7に示すように、円筒状の圧縮機筐体10の外周壁には、軸方向に離間して下部から順に、第1、第2、第3貫通孔101、102、103が設けられている。また、圧縮機筐体10の外側部には、独立した円筒状の密閉容器からなるアキュムレータ25が、アキュムホルダー251及びアキュムバンド253により保持されている。
アキュムレータ25の天部中心には、冷凍サイクルの低圧側と接続するシステム接続管255が接続され、アキュムレータ25の底部に設けられた底部貫通孔257には、一端がアキュムレータ25の内部上方まで延設され、他端が低段側吸入管104の他端に接続される低圧連絡管31が接続されている。
冷凍サイクルの低圧冷媒をアキュムレータ25を介して低段側の圧縮部12Lに導く低圧連絡管31は、第2貫通孔102及び低段側吸入管104を介して低段側シリンダ121Lの低段側吸入孔135Lに接続されている。すなわち、低段側吸入孔135Lは、冷凍サイクルの低圧側に連通している。
低段側マフラー室180Lの低段側マフラー吐出孔210Lには、第1貫通孔101を通して低段側吐出管105の一端が接続され、高段側シリンダ121Hの高段側吸入孔135Hには、第3貫通孔103を通して高段側吸入管106の一端が接続され、低段側吐出管105の他端と高段側吸入管106の他端とは、中間連絡管23により接続されている。低圧連絡管31と中間連絡管23とは、互いに干渉しないように曲げ形成されている。
高段側の圧縮部12Hの吐出部は、高段側マフラー室180Hを介して圧縮機筐体10内に連通している。すなわち、高段側端板160Hには、高段側シリンダ121Hの高段側圧縮室133Hと高段側マフラー室180Hとを連通する高段側吐出孔190Hが設けられ、高段側吐出孔190Hには、圧縮された冷媒の逆流を防止する高段側吐出弁200Hが設置されている。
圧縮機筐体10の天部には、冷凍サイクルの高圧側と接続し高圧冷媒を冷凍サイクルの高圧側に吐出する吐出管107が接続されている。すなわち、高段側吐出孔190Hは、冷凍サイクルの高圧側に連通している。
圧縮機筐体10内には、およそ高段側シリンダ121Hの高さまで潤滑油が封入されており、潤滑油は、回転軸15の下部に取付けられた図示しない羽根ポンプにより圧縮部12を循環し、摺動部品の潤滑及び微小隙間によって圧縮冷媒の圧縮空間を区画している箇所をシールしている。
図10に示すように、実施例2のロータリ圧縮機2の特徴的な構成として、低段側吐出孔190Lが設けられた低段側端板160Lに、低段側圧縮室133Lを高段側の圧縮部12Hに連通させる低段側補助吐出孔190LLを設けている。低段側補助吐出孔190LLにも低段側吐出弁200Lを設置する。
また、図8及び図10に示すように、低段側端板160Lに設けられた吐出孔190Lの位置に対応するシリンダ内壁123Lの部位には、吐出孔190Lと連通する吐出溝124Lを設け、補助吐出孔190LLの位置に対応するシリンダ内壁123Lの部位には、補助吐出孔190LLと連通する吐出溝124LAを設けている。吐出溝124L、124LAは、圧縮室133Lから吐出孔190L及び補助吐出孔190LLに吐出される冷媒の流れ抵抗を低減させる。
ここで、低段側補助吐出孔190LLは、低段側ベーン溝128Lから低段側シリンダ内壁123Lに沿って低段側ピストン125Lの公転方向に190°〜300°の位置に設けている。この理由として、300°以内の位置に設けるのは、実施例1と同じである。
一方、図11に示すように、低段側ピストン125Lが、低段側ベーン溝128Lの位置から時計回りに略170°公転したときに、低段側圧縮室133Lの圧力が、低段側吐出圧力(中間圧力)に到達し、低段側吐出孔190L及び低段側補助吐出孔190LLを閉塞していた低段側吐出弁200Lが開く。すなわち、実施例1よりも圧力比が小さいので、略40°早く開く。
また、実施例1と同様に、図6に示すように、低段側ピストン125Lが低段側ベーン溝128Lの位置から135°〜225°公転したときの圧縮室容積変化率が大きい、すなわち、吐出流速が大きい。したがって、低段側吐出弁200Lが開いた170°直後で、吐出冷媒の流速が最も大きく、圧力損失が大きくなる。よって、低段側補助吐出孔190LLは、吐出弁200が開いた170°直後に、低段側圧縮室133Lと低段側ピストン125Lの端面によって遮断されることなく連通していれば有効に作用するので、少なくとも低段側ベーン溝128Lの位置から低段側シリンダ内壁123Lに沿って低段側ピストン125Lの回転方向に190°以上離れた位置に設ける。
次に、以上説明したロータリ圧縮機2の作用について説明する。ロータリ圧縮機2を作動させると、冷凍サイクルの低圧側からシステム接続管255を通ってアキュムレータ25内に流入した冷媒は、液冷媒がアキュムレータ25の下部に、ガス冷媒がアキュムレータ25の上部に分離される。
低段側ピストン125Lが、低段側シリンダ121L内を公転運動して低段側吸入室131Lの容積が拡大すると、アキュムレータ25内のガス冷媒は、低圧連絡管31、低段側吸入管104及び低段側吸入孔135Lを通って低段側の圧縮部12Lの低段側吸入室131L内に吸入される。低段側ピストン125Lが1回公転すると、低段側吸入室131Lは、低段側吸入孔135Lと遮断され、低段側圧縮室133Lに切替わり、冷媒は圧縮される。
圧縮された低段側圧縮室133L内の冷媒の圧力が、低段側吐出孔190L及び低段側補助吐出孔190LLに設けられた低段側吐出弁200L、200Lの下流側の低段側マフラー室180Lの圧力、すなわち、中間圧力(低段側吐出圧力)に達すると、低段側吐出弁200L、200Lが開弁し、冷媒が、低段側吐出孔190L及び低段側補助吐出孔190LLを通って、少ない流れ抵抗で低段側マフラー室180Lに吐出され、低段側マフラー室180Lで騒音の原因となる圧力脈動を低減させた後、低段側吐出管105、中間連絡管23及び高段側吸入孔135Hを通って高段側の圧縮部12Hの高段側吸入室131Hに送られる。
高段側の圧縮部12Hの高段側吸入室131Hに送られた冷媒は、低段側の圧縮部12Lと同様の作用により圧縮・吐出され、高段側マフラー室180Hで圧力脈動を低減させた後、高圧冷媒となって圧縮機筐体10内に吐出される。その後、高圧冷媒は、モータ11のステータ111の図示しないコア切欠きや、コアと巻線の隙間を通ってモータ11の上部に送られ、吐出管107を通って冷凍サイクルの高圧側に吐出される。
実施例2のロータリ圧縮機2によれば、冷媒が、低段側吐出孔190L及び低段側補助吐出孔190LLを通って少ない流れ抵抗で低段側マフラー室180Lに吐出されるので、過圧縮損失を低減することができる。また、低段側補助吐出孔を中間仕切板140に設けるよりも製造コストを低減することができる。
また、2段圧縮型では、2つの圧縮室で圧力比を分担するため、低段側の圧力比は、一般に1.5〜2.0と小さくなる。すなわち、体積が大きい状態で冷媒が圧縮室から吐出されるので、補助吐出孔を設けることが過圧縮損失(流れの抵抗)低減に特に有効である。
図12は、実施例2の他の形態を示す低段側の圧縮部の下面図であり、図13は、実施例2の他の形態を示す低段側端板で閉塞した低段側の圧縮部の下面透視図である。図12及び図13に示す実施例2の他の形態では、低段側吐出孔190L及び低段側補助吐出口190LLの逆流を防止する一体化したL字形の低段側吐出弁及び低段側吐出弁押さえ(図示せず)を収納するために、低段側端板160Lに設けた凹部190K、190AK同士を干渉させ、リブ部190Rを消滅させ、一体化したL字形の低段側吐出弁及び低段側吐出弁押さえの固定部190Sを共通化させたL字形の凹部を設けている。
実施例2の他の形態によれば、低段側吐出孔190L及び低段側補助吐出口190LLの近傍は凹部を別々にすることにより低段側端板160Lの強度を確保し、低段側吐出弁及び低段側吐出弁押さえの固定部190Sのみを共通化することにより、低段側吐出弁及び低段側吐出弁押さえを一体化することができ、コストを低減することができる。
図14は、本発明にかかるロータリ圧縮機の実施例3を示す縦断面図であり、図15は、第1、第2の圧縮部の横断面図である。
図14に示すように、実施例3のロータリ圧縮機3は、密閉された円筒状の圧縮機筐体10の内部に、圧縮部12と、圧縮部12を駆動するモータ11と、を備えている。
モータ11のステータ111は、圧縮機筐体10の内周面に焼きばめされて固定されている。モータ11のロータ112は、ステータ111の中央部に配置され、モータ11と圧縮部12とを機械的に接続する回転軸15に焼きばめされて固定されている。
圧縮部12は、第1の圧縮部12Sと、第1の圧縮部12Sと並列に設置され、第1の圧縮部12Sの上側に積層されて設置された第2の圧縮部12Tと、を備えて成る。第1、第2の圧縮部12S、12Tは、短円筒状の第1、第2シリンダ121S、121Tを備えている。
図15に示すように、第1、第2シリンダ121S、121Tには、モータ11と同心に、円形の第1、第2シリンダ内壁123S、123Tが形成されている。第1、第2シリンダ内壁123S、123T内には、シリンダ内径よりも小さい外径の円筒状の第1、第2ピストン125S、125Tが夫々配置され、第1、第2シリンダ内壁123S、123Tと、第1、第2ピストン125S、125Tとの間に、冷媒を吸入し圧縮して吐出する第1、第2作動室130S、130T(圧縮空間)が形成される。
第1、第2シリンダ121S、121Tには、第1、第2シリンダ内壁123S、123Tから径方向に、シリンダ高さ全域に亘る第1、第2ベーン溝128S、128Tが形成され、第1、第2ベーン溝128S、128T内に、夫々平板状の第1、第2ベーン127S、127Tが嵌合されている。
第2の圧縮部12Tの第2作動室130Tの容積を第1の圧縮部12Sの第1作動室130Sの容積より小さくするために、第2シリンダ121T、第2ピストン125T及び第2ベーン127Tは、夫々、軸方向の高さを、第1シリンダ121S、第1ピストン125S及び第1ベーン127Sよりも低くしている。
図示しないが、第1、第2ベーン溝128S、128Tの奥部には、第1、第2スプリングが配置されている。常時は、この第1、第2スプリングの反撥力により、第1、第2ベーン127S、127Tが、第1、第2ベーン溝128S、128T内から第1、第2作動室130S、130T内に突出し、その先端が、第1、第2ピストン125S、125Tの外周面に当接し、第1、第2ベーン127S、127Tにより、第1、第2作動室130S、130T(圧縮空間)が、第1、第2吸入室131S、131Tと、第1、第2圧縮室133S、133Tとに区画される。
また、第1、第2シリンダ121S、121Tには、第1、第2ベーン溝128S、128Tの奥部と圧縮機筐体10内とを連通して第1、第2ベーン127S、127Tに背圧をかける背圧導入路129S、129Tが形成されている。
第1、第2シリンダ121S、121Tには、第1、第2吸入室131S、131Tに冷媒を吸入するために、第1、第2吸入室131S、131Tに連通する第1、第2吸入孔135S、135Tが設けられている。
また、図14に示すように、第1シリンダ121Sと第2シリンダ121Tの間には、中間仕切板140が設置され、第1シリンダ121Sの第1作動室130Sと第2シリンダ121Tの第2作動室130Tとを区画している。第1シリンダ121Sの下端部には、第1端板160Sが設置され、第1シリンダ121Sの第1作動室130Sを閉塞している。また、第2シリンダ121Tの上端部には、第2端板160Tが設置され、第2シリンダ121Tの第2作動室130Tを閉塞している。
第1端板160Sには、副軸受部161Sが形成され、副軸受部161Sに、回転軸15の副軸受支持部151が回転自在に支持されている。また、第2端板160Tには、主軸受部161Tが形成され、主軸受部161Tに、回転軸15の主軸受部153が回転自在に支持されている。
回転軸15は、互いに180°位相をずらして偏心させた第1偏芯部152Sと第2偏芯部152Tとを備え、第1偏芯部152Sは、第1の圧縮部12Sの第1ピストン125Sを回転自在に保持し、第2偏芯部152Tは、第2の圧縮部12Tの第2ピストン125Tを回転自在に保持している。
回転軸15が回転すると、第1、第2ピストン125S、125Tが、第1、第2シリンダ内壁123S、123Tに沿って第1、第2シリンダ121S、121T内を図15の時計回りに公転し、これに追随して第1、第2ベーン127S、127Tが往復運動する。この第1、第2ピストン125S、125T及び第1、第2ベーン127S、127Tの運動により、第1、第2吸入室131S、131T及び第1、第2圧縮室133S、133Tの容積が連続的に変化し、圧縮部12は、連続的に冷媒を吸入し圧縮して吐出する。
図14に示すように、第1端板160Sの下側には、第1マフラーカバー170Sが設置され、第1端板160Sとの間に第1マフラー室180Sを形成している。そして、第1の圧縮部12Sの吐出部は、第1マフラー室180Sに開口している。すなわち、第1端板160Sの第1ベーン127S近傍には、第1シリンダ121Sの第1圧縮室133Sと第1マフラー室180Sとを連通する第1吐出孔190Sが設けられ、第1吐出孔190Sには、圧縮された冷媒の逆流を防止する第1吐出弁200Sが設置されている。
第1マフラー室180Sは、環状に連通された1つの室であり、第1の圧縮部12Sの吐出側を圧縮機筐体10内に連通させる連通路の一部である。第1マフラー室180Sは、吐出冷媒の圧力脈動を低減させる。
また、第1吐出弁200Sの上には、第1吐出弁200Sの撓み開弁量を制限するための第1吐出弁押さえ201Sが、第1吐出弁200Sとともにリベットにより固定されている。
図14に示すように、第2端板160Tの上側には、第2マフラーカバー170Tが設置され、第2端板160Tとの間に第2マフラー室180Tを形成している。第2端板160Tの第2ベーン127T近傍には、第2シリンダ121Tの第2圧縮室133Tと第2マフラー室180Tとを連通する第2吐出孔190Tが設けられ、第2吐出孔190Tには、圧縮された冷媒の逆流を防止する第2吐出弁200Tが設置されている。
また、第2吐出弁200Tの上には、第2吐出弁200Tの撓み開弁量を制限するために、第2吐出弁押さえ201Tが、第2吐出弁200Tとともにリベットにより固定されている。第2マフラー室180Tは、吐出冷媒の圧力脈動を低減させる。
第1シリンダ121S、第1端板160S、第1マフラーカバー170S、第2シリンダ121T、第2端板160T、第2マフラーカバー170T及び中間仕切板140は、図示しないボルトにより一体に締結されている。ボルトにより一体に締結された圧縮部12のうち、第2端板160Tの外周部が、圧縮機筐体10にスポット溶接により固着され、圧縮部12を圧縮機筐体10に固定している。
図14に示すように、円筒状の圧縮機筐体10の外周壁には、軸方向に離間して下部から順に、第1、第2貫通孔101、102が、略同一周方向位置に設けられている。また、圧縮機筐体10の外側部には、独立した円筒状の密閉容器からなるアキュムレータ25Tが、アキュムホルダー251及びアキュムバンド253により保持されている。
アキュムレータ25Tの天部中心には、冷凍サイクルの低圧側と接続するシステム接続管255が接続され、アキュムレータ25の底部に設けられた底部貫通孔257、257には、一端がアキュムレータ25Tの内部上方まで延設され、他端が第1、第2吸入管104、105の他端に接続される第1、第2接続管31S、31Tが接続されている。
冷凍サイクルの低圧冷媒をアキュムレータ25を介して第1、第2の圧縮部12S、12Tに導く第1、第2接続管31S、31Tは、第1、第2貫通孔101、102及び第1、第2吸入管104、104を介して第1、第2シリンダ121S、121Tの第1、第2吸入孔135S、135Tに接続されている。すなわち、第1、第2吸入孔135S、135Tは、冷凍サイクルの低圧側に並列に連通している。
第1、第2の圧縮部12S、12Tの吐出部は、第1、第2マフラー室180S、180Tを介して圧縮機筐体10内に連通している。すなわち、第1、第2端板160S、160Tには、第1、第2シリンダ121S、121Tの第1、第2圧縮室133S、133Tと第1、第2マフラー室180S、180Tとを連通する第1、第2吐出孔190S、190Tが設けられ、第1、第2吐出孔190S、190Tには、圧縮された冷媒の逆流を防止する第1、第2吐出弁200S、200Tが設置されている。
圧縮機筐体10の天部には、冷凍サイクルの高圧側と接続し高圧冷媒を冷凍サイクルの高圧側に吐出する吐出管107が接続されている。すなわち、第1、第2吐出孔190S、190Tは、冷凍サイクルの高圧側に連通している。
圧縮機筐体10内には、およそ第2シリンダ121Tの高さまで潤滑油が封入されており、潤滑油は、回転軸15の下部に取付けられた図示しない羽根ポンプにより圧縮部12を循環し、摺動部品の潤滑及び微小隙間によって圧縮冷媒の圧縮空間を区画している箇所をシールしている。
ここで、第1、第2補助吐出孔190SS、190TTは、第1、第2ベーン溝128S、128Tから第1、第2シリンダ内壁123S、123Tに沿って第1、第2ピストン125S、125Tの公転方向に230°〜300°の位置に設けている。これは、2つのシリンダ121S、121Tが並列であり、各シリンダが負担する圧力比が同じとなるため、実施例1と同じとなっている。
実施例3のロータリ圧縮機3では、第1、第2の圧縮部12S、12Tの第1、第2端板160S、160Tに第1、第2補助吐出孔190SS、190TTを設けたが、いずれか一方の端板にのみ補助吐出孔を設けるようにしてもよい。
次に、以上説明したロータリ圧縮機3の作用について説明する。ロータリ圧縮機3を作動させると、冷凍サイクルの低圧側からシステム接続管255を通ってアキュムレータ25T内に流入した冷媒は、液冷媒がアキュムレータ25Tの下部に、ガス冷媒がアキュムレータ25Tの上部に分離される。
第1、第2ピストン125S、125Tが、第1、第2シリンダ121S、121T内を時計回りに公転運動して第1、第2吸入室131S、131Tの容積が拡大すると、アキュムレータ25T内のガス冷媒は、第1、第2接続管31S、31T、第1、第2吸入管104、104及び第1、第2吸入孔135S、135Tを通って第1、第2の圧縮部12S、12Tの第1、第2吸入室131S、131T内に吸入される。第1、第2ピストン125S、125Tが1回公転すると、第1、第2吸入室131S、131Tは、第1、第2吸入孔135S、135Tと遮断され、第1、第2圧縮室133S、133Tに切替わり、冷媒は圧縮される。
圧縮された第1、第2圧縮室133S、133T内の冷媒の圧力が、第1、第2吐出孔190S、190T及び第1、第2補助吐出孔190SS、190TTに設けられた第1、第2吐出弁200S、200Tの下流側の第1、第2マフラー室180S、180Tの圧力に達すると、第1、第2吐出弁200S、200Tが開弁し、冷媒が、第1、第2吐出孔190S、190T及び第1、第2補助吐出孔190SS、190TTを通って少ない流れ抵抗で第1、第2マフラー室180S、180Tに吐出され、第1、第2マフラー室180S、180Tで騒音の原因となる圧力脈動を低減させた後、高圧冷媒となって圧縮機筐体10内に吐出される。その後、高圧冷媒は、モータ11のステータ111の図示しないコア切欠きや、コアと巻線の隙間を通ってモータ11の上部に送られ、吐出管107を通って冷凍サイクルの高圧側に吐出される。
冷媒が、第1、第2吐出孔190S、190T及び第1、第2補助吐出孔190SS、190TTを通って少ない流れ抵抗で圧縮機筐体10内に吐出されるので、過圧縮損失を低減することができる。
図16は、本発明にかかるロータリ圧縮機の実施例4を示す圧縮部の上面図であり、図17は、参考として示す実施例1のロータリ圧縮機の圧縮部の上面図である。図16に示すように、実施例4のロータリ圧縮機では、一方の端板160Aに設けられた吐出孔190の位置に対応するシリンダ内壁123の部位には、吐出孔190と連通する吐出溝124を設けているが、補助吐出孔190Aの位置に対応するシリンダ内壁123の部位には、吐出溝を設けていない。
図17に示す実施例1のロータリ圧縮機のように、補助吐出孔190Aの位置に対応するシリンダ内壁123の部位に、吐出溝124Aを設けると、ピストン125の偏芯部が吐出溝124Aの位置を通過するときに、圧縮された圧縮室133の冷媒が、吐出溝124Aの角部とピストン125との間の微小隙間を通って、吸入室131に漏れる。
実施例4のロータリ圧縮機のように、補助吐出孔190Aの中心をシリンダ内壁123より内側に位置させ、補助吐出孔190Aの位置に対応するシリンダ内壁123の部位に吐出溝を設けなければ、圧縮室133から吸入室131に漏れる冷媒を減らすことができ、吐出溝124Aを設けた場合より効率を向上することができる。
以上のように、本発明にかかるロータリ圧縮機は、高効率で長期間の使用に有用である。
本発明にかかるロータリ圧縮機の実施例1を示す縦断面図である。 圧縮部の上面図である。 一方の端板で閉塞した圧縮部の上面透視図である。 ピストンの公転角度と吐出圧力との関係を示す図である。 ピストンの公転角度と圧縮室の容積との関係を示す図である。 ピストンの公転角度と圧縮室の容積変化率との関係を示す図である。 本発明にかかるロータリ圧縮機の実施例2を示す縦断面図である。 低段側の圧縮部の下面図である。 高段側の圧縮部の横断面図である。 低段側端板で閉塞した低段側の圧縮部の下面透視図である。 ピストンの公転角度と低段側吐出圧力との関係を示す図である。 実施例2の他の形態を示す低段側の圧縮部の下面図である。 実施例2の他の形態を示す低段側端板で閉塞した低段側の圧縮部の下面透視図である。 本発明にかかるロータリ圧縮機の実施例3を示す縦断面図である。 第1、第2の圧縮部の横断面図である。 本発明にかかるロータリ圧縮機の実施例4を示す圧縮部の上面図である。 参考として示す実施例1のロータリ圧縮機の圧縮部の上面図である。
符号の説明
1,2,3 ロータリ圧縮機
10 圧縮機筐体
11 モータ
12 圧縮部
15 回転軸
23 中間連絡管
25,25T アキュムレータ
31,31S,31T 低圧連絡管
101 第1貫通孔
102 第2貫通孔
103 第3貫通孔
104 吸入管
105 低段側吐出管
106 高段側吸入管
107 吐出管
111 ステータ
112 ロータ
12L 低段側の圧縮部
12S 第1の圧縮部
12H 高段側の圧縮部
12T 第2の圧縮部
121 シリンダ
121L 低段側シリンダ
121S 第1シリンダ
121H 高段側シリンダ
121T 第2シリンダ
123 シリンダ内壁
123L 低段側シリンダ内壁
123S 第1シリンダ内壁
123H 高段側シリンダ内壁
123T 第2シリンダ内壁
124,124A、124L,124LA 吐出溝
125 ピストン
125L 低段側ピストン
125S 第1ピストン
125H 高段側ピストン
125T 第2ピストン
127 ベーン
127L 低段側ベーン
127S 第1ベーン
127H 高段側ベーン
127T 第2ベーン
128 ベーン溝
128L 低段側ベーン溝
128S 第1ベーン溝
128H 高段側ベーン溝
128T 第2ベーン溝
129、129L,129H,129S,129T 背圧導入路
130 作動室
130L 低段側作動室
130S 第1作動室
130H 高段側作動室
130T 第2作動室
131 吸入室
131L 低段側吸入室
131S 第1吸入室
131H 高段側吸入室
131T 第2吸入室
133 圧縮室
133L 低段側圧縮室
133S 第1圧縮室
133H 高段側圧縮室
133T 第2圧縮室
135 吸入孔
135L 低段側吸入孔
135S 第1吸入孔
135H 高段側吸入孔
135T 第2吸入孔
140 中間仕切板
151 副軸受支持部
152 偏芯部
152L 低段側偏芯部
152S 第1偏芯部
152H 高段側偏芯部
152T 第2偏芯部
153 主軸受支持部
160A 一方の端板
160B 他方の端板
160L 低段側端板
160S 第1端板
160H 高段側端板
160T 第2端板
161B,161L,161S 副軸受部
161A,161H,161T 主軸受部
170 マフラーカバー
170L 低段側マフラーカバー
170S 第1マフラーカバー
170H 高段側マフラーカバー
170T 第2マフラーカバー
180 マフラー室
180L 低段側マフラー室
180S 第1マフラー室
180H 高段側マフラー室
180T 第2マフラー室
190 吐出孔
190A 補助吐出孔
190K,190AK 凹部
190R リブ部
190S 固定部
190L 低段側吐出孔
190LL 低段側補助吐出孔
190H 高段側吐出孔
190S 第1吐出孔
190SS 第1補助吐出孔
190T 第2吐出孔
190TT 第2補助吐出孔
200 吐出弁
200L 低段側吐出弁
200S 第1吐出弁
200H 高段側吐出弁
200T 第2吐出弁
201 吐出弁押さえ
201L 低段側吐出弁押さえ
201S 第1吐出弁押さえ
201H 高段側吐出弁押さえ
201T 第2吐出弁押さえ
210L 低段側マフラー吐出孔
251 アキュムホルダー
253 アキュムバンド
255 システム接続管
257 底部貫通孔

Claims (5)

  1. 円筒状のシリンダと、前記シリンダの両端部を閉塞する二つの端板と、モータにより回転駆動される回転軸の偏芯部に保持され前記シリンダのシリンダ内壁に沿って該シリンダ内を公転し前記シリンダ内壁との間に作動室を形成するピストンと、前記シリンダのベーン溝内から前記作動室内に突出して前記ピストンに当接し該作動室を吸入室と圧縮室とに区画するベーンと、を備えて成る圧縮部と、
    前記圧縮部を収容する密閉された圧縮機筐体と、
    前記シリンダに設けられ前記吸入室と冷凍サイクルの低圧側とを連通させる吸入孔と、
    一方の前記端板に設けられ前記圧縮室と冷凍サイクルの高圧側とを連通させる吐出孔と、
    を備えるロータリ圧縮機において、
    前記一方の端板に、前記吐出孔とは別の補助吐出孔を設けたことを特徴とするロータリ圧縮機。
  2. 円筒状の低段側シリンダと、前記低段側シリンダの一端部を閉塞する低段側端板と、モータにより回転駆動される回転軸の低段側偏芯部に保持され前記低段側シリンダの低段側シリンダ内壁に沿って該低段側シリンダ内を公転し前記低段側シリンダ内壁との間に低段側作動室を形成する低段側ピストンと、前記低段側シリンダの低段側ベーン溝内から前記低段側作動室内に突出して前記低段側ピストンに当接し該低段側作動室を低段側吸入室と低段側圧縮室とに区画する低段側ベーンと、を備えて成る低段側の圧縮部と、
    中間仕切板を介して前記低段側圧縮部に積層され、円筒状の高段側シリンダと、前記高段側シリンダの一端部を閉塞する高段側端板と、前記モータにより回転駆動される回転軸の高段側偏芯部に保持され前記高段側シリンダの高段側シリンダ内壁に沿って該高段側シリンダ内を公転し前記高段側シリンダ内壁との間に高段側作動室を形成する高段側ピストンと、前記高段側シリンダの高段側ベーン溝内から前記高段側作動室内に突出して前記高段側ピストンに当接し該高段側作動室を高段側吸入室と高段側圧縮室とに区画する高段側ベーンと、を備えて成る高段側の圧縮部と、
    前記低段側圧縮部及び高段側圧縮部を収容する密閉された圧縮機筐体と、
    前記低段側シリンダに設けられ前記低段側吸入室と冷凍サイクルの低圧側とを連通させる低段側吸入孔と、
    前記低段側端板に設けられ前記低段側圧縮室と前記高段側シリンダに設けられた高段側吸入孔とを連通させる低段側吐出孔と、
    前記高段側端板に設けられ前記高段側圧縮室と冷凍サイクルの高圧側とを連通させる高段側吐出孔と、
    を備えるロータリ圧縮機において、
    前記低段側端板に、前記低段側吐出孔とは別の低段側補助吐出孔を設けたことを特徴とするロータリ圧縮機。
  3. 前記吐出孔及び補助吐出孔に夫々吐出弁を備え、前記端板に、前記夫々の吐出弁を収納する凹部を別々に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のロータリ圧縮機。
  4. 前記吐出孔及び補助吐出孔に、一体化したL字形の吐出弁を備え、前記端板に、前記一体化したL字形の吐出弁を収納するとともに該吐出弁の固定部を共通とした凹部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のロータリ圧縮機。
  5. 前記一方の端板に設けられた前記吐出孔の位置に対応する前記シリンダ内壁の部位には前記吐出孔と連通する吐出溝を設け、前記一方の端板に設けられた前記補助吐出孔の位置に対応する前記シリンダ内壁の部位には、吐出溝を設けないことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のロータリ圧縮機。
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