JP2009167801A - 燃料噴射装置 - Google Patents

燃料噴射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009167801A
JP2009167801A JP2008003411A JP2008003411A JP2009167801A JP 2009167801 A JP2009167801 A JP 2009167801A JP 2008003411 A JP2008003411 A JP 2008003411A JP 2008003411 A JP2008003411 A JP 2008003411A JP 2009167801 A JP2009167801 A JP 2009167801A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
voltage
fuel injection
piezoelectric actuator
injection device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008003411A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4475331B2 (ja
Inventor
Koichi Mochizuki
孝一 望月
Masatoshi Kuroyanagi
正利 黒柳
Tatsushi Nakajima
樹志 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2008003411A priority Critical patent/JP4475331B2/ja
Priority to US12/345,700 priority patent/US7828228B2/en
Priority to DE102009000133.6A priority patent/DE102009000133B4/de
Publication of JP2009167801A publication Critical patent/JP2009167801A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4475331B2 publication Critical patent/JP4475331B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/20Output circuits, e.g. for controlling currents in command coils
    • F02D41/2096Output circuits, e.g. for controlling currents in command coils for controlling piezoelectric injectors
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/20Output circuits, e.g. for controlling currents in command coils
    • F02D2041/202Output circuits, e.g. for controlling currents in command coils characterised by the control of the circuit
    • F02D2041/2034Control of the current gradient
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/20Output circuits, e.g. for controlling currents in command coils
    • F02D2041/202Output circuits, e.g. for controlling currents in command coils characterised by the control of the circuit
    • F02D2041/2051Output circuits, e.g. for controlling currents in command coils characterised by the control of the circuit using voltage control
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/20Output circuits, e.g. for controlling currents in command coils
    • F02D2041/202Output circuits, e.g. for controlling currents in command coils characterised by the control of the circuit
    • F02D2041/2055Output circuits, e.g. for controlling currents in command coils characterised by the control of the circuit with means for determining actual opening or closing time
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M51/00Fuel-injection apparatus characterised by being operated electrically
    • F02M51/06Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle
    • F02M51/0603Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle using piezoelectric or magnetostrictive operating means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】圧電アクチュエータを駆動源とする燃料噴射装置において、圧電アクチュエータに作用する圧力の変化に伴う応答性の低下を防ぐとともに、圧電アクチュエータの出力変位を所望の値に調整し、極めて高い精度で噴射制御できる燃料噴射装置を提供することを目的とする。
【解決手段】充電又は放電により伸縮する圧電アクチュエータ110の変位を、圧力伝達媒体を介して制御室160内圧力Pの増減を行う駆動源とし、制御室内圧力Pの増減によってニードル15を軸方向に昇降せしめ、ニードル15の先端に設けた弁体154の離着座によってノズル104の先端に設けた噴孔105を開閉し、噴孔105から高圧燃料の噴射と停止とを行う燃料噴射装置1であって、制御室160内圧力Pの変化を検出する偏曲点検出手段201と、圧力変化に応じて圧電アクチュエータ110の充放電条件を変更する充放電条件変更手段202とを具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧電アクチュエータを駆動源とし、高圧燃料を噴射する燃料噴射装置に関するものである。
近年、環境保護の見地から、燃焼排気中のエミッション低減や更なる燃費向上のために、自動車エンジン等の内燃機関に高圧燃料を噴射する燃料噴射装置において、極めて高い精度での噴射量の調整と速やかな応答とが要求されている。このような燃料噴射装置の更なる噴射精度向上、応答性向上の要求に対し、従来の電磁弁を駆動源とする燃料噴射装置に比べ、発生力が大きく、応答性に優れた圧電アクチュエータを駆動源とする燃料噴射装置が種々と提案されている。
特許文献1には、内燃機関に燃料を噴射する燃料噴射弁に係り、インジェクタ基体とノズルホルダと該ノズルホルダ内で摺動可能に保持される噴射弁体とからなり、上記噴射弁体は噴孔を開閉するシート面を具備し、上記噴射弁体を圧電アクチュエータによって駆動する燃料噴射弁において、上記噴射弁体に接続する第2の増幅ピストンを内蔵する第1の増幅ピストンを圧電アクチュエータによって駆動することを特徴とする燃料噴射弁が開示されている。
特許文献2には、ニードルの第1のガイド軸と第2のガイド軸の段差により形成される第1の下向きの受圧面を、電歪アクチュエータの変位に応じて圧力変化される制御圧力室に連通又は露呈させてあり、電歪アクチュエータに印加する電圧を1噴射時間内で任意に、あるいは数段階に変化させることで、ニードルのリフト量により決定される燃料噴射率をその1噴射期間内において、任意に、あるいは数段階に制御することを特徴とする燃料噴射弁及びその駆動方法が開示されている。
WO2005/075822 A1 特開平11−200981号公報
ところが、従来の圧電アクチュエータを駆動源に用いた燃料噴射装置では、ニードルの駆動に伴って、圧電アクチュエータに作用する圧力が変化し、圧電効果によって駆動電圧と逆向きの電圧が発生する。これによって、燃料噴射装置の駆動速度が緩慢になり、応答性の低下や燃料噴射精度の低下を招く虞がある。
本発明は、上記実情に鑑みて、圧電アクチュエータを駆動源とする燃料噴射装置において、圧電アクチュエータに作用する圧力の変化に伴う応答性の低下を防ぐとともに、圧電アクチュエータの出力変位を所望の値に調整し、極めて高い精度で噴射制御できる燃料噴射装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明では、充電又は放電により伸縮する圧電アクチュエータの変位を、圧力伝達媒体を介して制御室内圧力の増減を行う駆動源とし、上記制御室内圧力の増減によってニードルを軸方向に昇降せしめ、該ニードルの先端に設けた弁体の離着座によってノズルの先端に設けた噴孔を開閉し、該噴孔から高圧燃料の噴射と停止とを行う燃料噴射装置であって、上記制御室内圧力の変化過程における偏曲点を検出する偏曲点検出手段と、検出された偏曲点において上記圧電アクチュエータの充電条件又は放電条件を変更する充放電条件変更手段と、を具備する。
請求項1の発明によれば、上記制御室内圧力の変化に伴う上記圧電アクチュエータの圧電効果によって発生する、充電電圧又は放電電圧と逆向きの電圧によるピエゾ電圧の増減を充電条件又は放電条件の変更により修正することができ、所望の出力を極めて精度良く得ることができる。
したがって、圧電アクチュエータに作用する圧力の変化に伴う応答性の低下を防ぐとともに、圧電アクチュエータの出力変位を所望の値に調整し、極めて高い精度で噴射制御可能な燃料噴射装置が実現できる。
さらに、予め設定したタイミングにより、充電又は放電の条件を変更するのではなく、実際の偏曲点を検知して圧電アクチュエータの出力変位が調整されるので、装置の個体差を生ずることなく、極めて高い精度の燃料噴射装置が実現できる。
具体的には、上記偏曲点検出手段は、請求項2の発明のように、上記圧電アクチュエータに発生するピエゾ電圧Vを測定する電圧測定回路を具備し、該電圧測定回路により測定されたピエゾ電圧Vからピエゾ電圧Vの時間微分dV/dtを算出し、その値と目標とするdV/dtとのズレによって偏曲点を検出する構成としても良い。
また、上記偏曲点検出手段は、請求項3の発明のように、上記制御室内圧力Pを検出する圧力センサを具備し、該圧力センサにより検出された制御室内圧力Pから制御室内圧力Pの時間微分dP/dtを算出し、その値と目標とするdP/dtとのズレによって偏曲点を検出する構成としても良い。
さらに、上記偏曲点検出手段は、請求項4の発明のように、上記圧電アクチュエータの一部を、荷重検出センサとして利用し、該荷重検出センサの圧電効果により発生した荷重電圧Vから荷重電圧Vの時間微分dV/dtを算出し、その値と目標とするdV/dtとのズレによって偏曲点を検出する構成としても良い。
請求項2、3、4の発明によれば、上記制御室内圧力の上昇又は下降において、偏曲点が発生した時点で、ピエゾ電圧を速やかに所望の値に修正できるので、極めて精度よく燃料噴射制御可能な燃料噴射装置が実現できる。
請求項5の発明では、上記充放電条件変更手段は、充電パルス周期又は放電パルス周期の増減を行う。
具体敵には、開弁時において、上記充放電条件変更手段は、請求項6の発明のように、上記制御圧室内の圧力減少により低下する上記ピエゾ電圧Vを増加すべく、充電パルス周期を増加させる制御を行う構成としても良い。
また、閉弁時において、上記充放電条件変更手段は、請求項7の発明のように、上記制御室内の圧力増加により上昇する上記ピエゾ電圧Vを減少すべく、放電パルス周期を増加させる制御を行う構成としても良い。
請求項5、6、7の発明によれば、圧力変化に伴う圧電効果により発生するピエゾ電圧Vの目標値からのズレが速やかに修正され、応答性及び噴射精度に優れた燃料噴射装置が実現できる。
さらに、請求項8の発明のように、上記充放電条件変更手段は、閉弁時において、上記弁体の着座直前に、上記放電パルス周期を減少させる制御を行う構成としても良い。
請求項8の発明によれば、上記弁体の駆動速度を着座直前に緩慢にし、ニードルバウンスを抑制することができる。したがって、燃料噴射装置の噴射精度がさらに向上する。
請求項9の発明では、上記充放電条件変更手段は、充電パルス又は放電パルスのデューティ比をパルス幅の変調によって増減する。
具体的には、開弁時において、上記充放電条件変更手段は、請求項10の発明のように、上記制御圧室内の圧力減少により低下する上記駆動電圧を増加すべく、充電パルスのデューティ比を増加させる制御を行う構成としても良い。
また、閉弁時において、上記充放電条件変更手段は、請求項11の発明のように、上記制御室内の圧力増加により上昇する上記駆動電圧を減少すべく、放電パルスのデューティ比を増加させる制御を行う構成としても良い。
請求項9、10、11の発明によれば、パルス幅の変調によって、充電電圧又は放電電圧の増減を行うことができるので、圧力変化に伴う圧電効果により発生するピエゾ電圧Vを速やかに所望の値に修正される。したがって、応答性及び噴射精度に優れた燃料噴射装置が実現できる。
さらに、請求項12の発明のように、上記充放電条件変更手段は、閉弁時において、上記弁体の着座直前に、上記放電パルスのデューティ比を減少させる制御を行う構成としても良い。
請求項12の発明によれば、上記弁体の駆動速度を着座直前に緩慢にし、ニードルバウンスを抑制することができる。したがって、燃料噴射装置の噴射精度がさらに向上する。
図1を参照して、本発明の第1の実施形態における燃料噴射装置1の全体構成について説明する。なお、以下の説明において、図の上側を基端側、下側を先端側としている。
燃料噴射装置1は、図略の内燃機関に設けられ、燃料を高圧に加圧してコモンレール30に蓄圧するサプライポンプ31と、コモンレール30から供給された高圧燃料を該機関内に噴射する燃料噴射弁10と、図略の各種センサからの検出信号に基づいて、機関の運転状況に応じた最適な燃料噴射量、燃料噴射時期、燃料噴射圧力等を算出して、駆動制御装置EDU20に駆動信号を出力するとともに、コモンレール30、サプライポンプ31、燃料噴射弁10の駆動制御を行う電子制御装置ECU21とによって構成されている。
燃料噴射弁10は、略筒状の噴射弁基体100に内蔵された圧電アクチュエータ110を駆動源とし、充放電により伸縮する圧電アクチュエータ110の変位を、加圧ピストン120に伝達し、加圧ピストン120の軸方向移動により、制御室160内の圧力Pを増減させ、この制御室内圧力Pの増減に応じて軸方向に昇降するニードル15の先端に設けた弁体153により噴孔106を開閉して、燃料噴射弁10内に導入された高圧燃料の噴射と停止を制御している。
燃料噴射弁基体100は、内部に燃料流路101を設けた略筒状に形成され、燃料流路101の基端側が封止されている。
燃料噴射弁基体100の基端側には、コモンレール30に蓄圧された高圧燃料を燃料流路101に導入すべく高圧燃料導入孔102が穿設されている。
先端側には、基体径変部103において、燃料流路102の内径が径小に縮径されたノズル部104が形成され、ノズル部104の先端側はさらに径小に縮径されたシート部105が形成され、シート部105には、機関内に開口する噴孔106が穿設されている。
圧電アクチュエータ110は、例えば、PZT等の圧電セラミック材料からなり、厚さ方向に分極した圧電セラミック層が分極方向を交互に替えて数十から数百枚積層された積層型圧電素子111が用いられている。
積層型圧電素子111の各圧電セラミック層の層間に形成された内部電極は一層毎に側面方向に左右交互に引き出されて側面電極112、113と接続され、さらに外部のEDU20に接続されている。
圧電アクチュエータ110は、噴射弁基体100内に収納され、圧電アクチュエータ110の基端側に形成された基端側保護層114の上端面が、噴射弁基体100との電気的絶縁性を確保しつつ噴射弁基体100の内壁に接し、先端側に形成された先端側保護層115の下端面が、圧電アクチュエータ110と同軸に配された加圧ピストン120に接している。
加圧ピストン120は、略柱軸状に形成され、基端側には外周方向に張り出したピストン鍔部121が形成されている。加圧ピストン120は、略筒状に形成されたピストン案内シリンダ122内に摺動可能に保持されている。
ピストン案内シリンダ122の先端側下端には外周方向に張り出したシリンダ鍔部123が形成されている。ピストン鍔部121とシリンダ鍔部123との間には、ピストン戻しバネ124が配設され、ピストン120を圧電アクチュエータ110側方向に付勢している。
ピストン案内シリンダ122の先端側には、隔壁部125が配設され、ピストン120の下端面とピストン案内シリンダ122の内周壁と隔壁部125の上面とによって加圧室126が区画されている。加圧室126内には圧力伝達媒体として、噴射弁基体100内に導入された高圧燃料の一部が導入されている。
ニードル15は、基端側には径大となるニードル大径部150が形成され、先端側には第1の径変部151を介して、径小となるニードル小径部152が形成され、さらに先端側には、さらに径小に縮径された第2の径変部153が形成され、さらにその先端側には弁体154が形成されており、弁体154の先端面はシート部105の内周壁に当接する弁体シート面155が形成されている。
内挿シリンダ130は、略筒状に形成され、隔壁部125の先端側に配設されている。
ニードル大径部150は、内挿シリンダ130の内周に摺動可能に保持され、ニードル小径部152は、ノズル部104の内周に摺動可能に保持されている。内挿シリンダ130の内周壁と、第1の径変部151の底面と、燃料流路101からノズル部104へ縮径する基体径変部103の内壁上面とによって制御室160が区画されている。
第2の径変部153と弁体154の外周面とノズル部104の内周壁とによって、燃料貯留室180が区画されている。
隔壁部125と内挿シリンダ130とには、加圧室126と制御室160とを連通する連通流路127、131が形成されている。加圧室126内の圧力が圧力伝達媒体として導入された高圧燃料を介して連通流路127、131で連通された制御室160に伝達されている。
ニードル15の背面と隔壁部125の先端側底面と内挿シリンダ130の内周壁とによって、背圧室170が区画されている。
隔壁部125には、燃料流路102と背圧室170とを連通する背圧導入流路171が形成され、燃料流路102内の高圧燃料が背圧室170に導入されている。
背圧室170は、ニードル15の背面に配設され、ニードル15を閉弁方向に付勢する背圧バネ172を収納するバネ室を兼ねている。
ニードル15には、背面側室170と燃料貯留室180とを連通するニードル内流路156が形成されている。
制御室160内の圧力は、第1の径変部151の底面に対して開弁方向に作用し、背圧バネ172のバネ圧は、ニードル15の閉弁方向に作用している。
背圧室170内の圧力は、ニードル15の背面に対して閉弁方向に作用し、燃料貯留室180内の圧力は、第2の径変部153の底面に対して開弁方向に作用し、互いにバランスしている。
圧電アクチュエータ110へのEDU20からの充放電によって、圧電アクチュエータ110が伸縮し、圧電アクチュエータ110の伸縮によって加圧ピストン120が軸方向に上下動し、加圧ピストン120の上下動によって、加圧室126内の圧力が増減し、加圧室126内の圧力の増減によって、制御室160内の圧力Pが増減する。
制御室160内の圧力Pが背圧バネ172のバネ圧以上となるとニードル15が上昇し、弁体シート面155がシート部105の内周壁から離座し、噴孔106が開口し、燃料貯留室180内の高圧燃料が、機関内に噴射される。
制御室160内の圧力Pが背圧バネ172のバネ圧以下となるとニードル15が下降し、弁体シート面155がシート部105の内周壁に着座し、噴孔106が閉鎖され、燃料貯留室180内の高圧燃料の噴射が停止される。
図2を参照して本発明の効果について説明する。本図中(a)は、ECU21から発信される燃料噴射弁駆動信号SGINJを示し、(b)は、本実施形態における駆動電流Iの制御例を示し、(c)は、実施例として本実施形態におけるピエゾ電圧Vの変化を実線で示し、比較例として従来のピエゾ電圧Vの変化を点線で示し、(d)は、実施例として本実施形態における圧電アクチュエータの変位Xの変化を実線で示し、比較例として従来の変位XPの変化を点線で示し、(e)は、実施例として本実施形態における制御室内圧力Pの変化を実線で示し、比較例として従来の制御室圧力Pの変化を点線で示し、(f)は、実施例として本実施形態におけるニードルリフトXの変化を実線で示し、比較例として従来のニードルリフトXの変化を点線で示したタイムチャート図である。
図略の各種センサから運転状況を示すデータがECU21に入力され、運転状況に応じた燃料噴射条件がECU21によって判断され、ECU21からの燃料噴射弁駆動信号SGINJを受けて、EDU20から、圧電アクチュエータ110に所定のパルス周期で駆動電流Iが充電又は放電される。
開弁指令を受けると、充電電流Iとして一定の周期tのパルス電流が圧電アクチュエータ110に充電され、逆圧電効果により、圧電アクチュエータ110が伸長し、加圧ピストン120を押圧する。このとき、圧電アクチュエータ110は、加圧ピストン120から圧縮方向の反力を受けて、圧電効果により、ピエゾ電圧Vと同方向の電圧が発生する。
これが繰り返されることによりピエゾ電圧Vが重畳的に上昇し、ピエゾ電圧Vの上昇に伴い圧電アクチュエータ110の変位Xも増加する。圧電アクチュエータ110の伸長に伴い、加圧ピストン120が下降し、制御室160内の圧力Pが上昇する。制御室160内の圧力Pが、背圧バネ172のバネ圧即ち開弁圧POPN以上になるとニードル15が上昇し始める。
ニードル15が上昇を始めると、制御室160内の容積が増加し、制御室160内の圧力Pが瞬間的に低下する。これに伴い、圧電アクチュエータ110に作用する圧力が下がるので、圧電効果によって、充電電圧と逆向きの電圧が発生し、圧電アクチュエータ110の駆動が緩慢になる虞がある。
そこで、本発明の要部である、制御室120内の圧力Pの変化を検出する偏曲点検出手段201によって、制御室120内の圧力変化過程で生じる偏曲点を検知し、充放電条件変更手段202によって、速やかに充電電流Iを増加されば、理想的な充電電圧VIDEAに近い状態に修正することができる。
本実施形態においては、偏曲点検出手段201として、EDU20に圧電アクチュエータ110のピエゾ電圧Vを測定する駆動電圧測定回路を設け、ピエゾ電圧Vの微少時間変化dV/dtを監視する。
偏曲点検出手段201によって、dV/dtの変化に偏曲点が検知された場合、圧電アクチュエータ120の充電条件を、充放電条件変更手段202によって、充電電圧Vが上昇する方向、即ち、充電電流Iのパルス周期を増加する制御がなされる。より具体的な偏曲点検出手段201、及び、充放電条件変更手段202については、図4、5を参照して後述する。
充電電流Iのパルス周期の増加によって、充電電圧が上昇し、制御室160内の圧力Pの低下による充電電圧の低下を早期に挽回でき、ニードル15が離座した後も、ピエゾ電圧Vの上昇が抑制されることがない。
したがって、制御室160内の圧力Pが開弁圧力POPN以上になった後も制御室160内の圧力Pが上昇を続け、ニードル15が速やかに上昇し、噴孔106が速やかに完全解放さるので、高圧燃料の噴射が速やかに開始され、速やかに安定する。
一方、閉弁指令を受けると、放電電流Iとして一定の周期のパルス電流が圧電アクチュエータ110から放電され、逆圧電効果により、圧電アクチュエータ110が収縮し、加圧ピストン120を押圧する圧力が低下し、ピストン戻しバネ124によって加圧ピストン120が上昇し始める。
このとき、圧電アクチュエータ110は、加圧ピストン120からの圧縮力が減少するので、圧電効果により、ピエゾ電圧Vと同方向の電圧が放電される。
これが繰り返されることによりピエゾ電圧Vが重畳的に下降し、ピエゾ電圧Vの下降に伴い圧電アクチュエータ110の変位Xも減少する。圧電アクチュエータ110の収縮に伴い、加圧ピストン120が上昇し、制御室160内の圧力Pが下降する。制御室160内の圧力Pが、開弁圧保持圧PHLD以下になるとニードル15が下降し始める。
この時、制御室160内の容積が減少し、制御室160内の圧力Pが瞬間的に増加する。このため、圧電アクチュエータ110に作用する圧力が上がり、圧電効果によって、放電電圧と逆向きの電圧が発生し、圧電アクチュエータ110の駆動が緩慢になる虞がある。
そこで、本発明の要部である、偏曲点検出手段201によって、制御室120内の圧力Pの変化過程で生じる偏曲点を検知し、充放電条件変更手段202によって、速やかに放電電流Iを増加させれば、所望の放電電圧に修正することができる。
放電電流Iの増加によって、制御室160内の圧力Pの上昇によるピエゾ電圧Vの低下の抑制を早期に挽回し、ニードル15が着座した後も、ピエゾ電圧Vの下降が抑制されることがない。したがって、制御室160内の圧力Pが開弁保持圧力PHLD以下になった後も制御室160内の圧力Pが下降を続け、ニードル15が速やかに下降し、高圧燃料の噴射が速やかに停止される。
本実施形態によれば、図2(f)に示すように開弁開始OPSTR1から開弁完了OPSTP1までの応答時間が比較例として示した従来の燃料噴射装置において開弁開始OPSTRzから開弁完了OPSTPzまでの応答時間に比べて早くなり、また、閉弁開始CLSTR1から閉弁完了CLSTP1までの応答時間が比較例において閉弁開始CLSTRzから閉弁完了CLSTPzまでの応答時間に比べて早くなる。
したがって、極めてニードル15の応答性が極めて良くなり、高圧燃料の噴射精度が高くなり、燃料噴射装置1の信頼性が向上する。
ここで、比較のために示した、従来の燃料噴射装置における問題点について、図3を参照して説明する。
従来の燃料噴射装置においては、圧電アクチュエータの駆動電流Iは、一定周期tで充電と放電とが行われている。
ニードル15が開弁方向に駆動された直後から開弁までの過程において、制御室160の容積がニードル15の上昇に伴って増加し、制御室160内の圧力Pの上昇が抑制される。
このため、圧電アクチュエータ110に作用する圧力は相対的に減圧される。このとき、圧電効果により充電電圧と逆向きの電圧が発生し、ピエゾ電圧Vの上昇に偏曲点VP1が生まれ、理想的なピエゾ電圧VIDEAに比べて、偏曲点VP1以後のピエゾ電圧Vの上昇が緩慢になる。このため圧電アクチュエータ110の変位Xの伸長速度も緩慢になる。
したがって、ニードル15の開弁開始OPSTRzから開弁完了OPSTPzまでの時間が長くなる。
また、ニードル15が閉弁方向に駆動された直後から閉弁までの過程において、制御室160の容積がニードル15の下降に伴って減少し、制御室160内の圧力Pの減少が抑制される。この時、圧電アクチュエータ110には、圧電効果により放電電圧と逆向きの電圧が発生し、ピエゾ電圧Vの下降に偏曲点V2が生まれ、理想的なピエゾ電圧VIDEAに比べて、偏曲点VP2以後のピエゾ電圧Vの下降が緩慢になる。このため圧電アクチュエータ110の変位Xの収縮速度が緩慢になる。
したがって、ニードル15の閉弁開始CLSTRzから閉弁完了CLSTPzまでの時間が長くなる。
以上により、従来の一定パルス周期で、充放電を行う燃料噴射装置においては、開弁及び閉弁に伴う制御室内の圧力の変化によって、ピエゾ電圧Vの増減が理想状態VIDEAから外れ、燃料噴射精度の低下を招く虞がある。
図4、5を参照して、上述した偏曲点検出手段201及び充放電条件変更手段202について詳述する。
図4は、燃料噴射弁10の開弁時、即ち、圧電アクチュエータ110の充電時におけるタイムチャートの一例を示し、本図中(a)は、機関の運転状況に応じてECU21から発信される燃料噴射弁10を駆動する駆動信号SGINJを示し、(b)は、ECU21から駆動信号SGINJを受けたEDU20から圧電アクチュエータ110への充電を制御すべく発信されるスイッチング信号SGSWを示し、(c)は、スイッチング信号SGSWに従って流れる駆動電流Iを示し、(d)は、駆動電流Iによって圧電アクチュエータ110に充電されるピエゾ電圧Vを示す。
図4に示すように、ECU21からの燃料噴射弁駆動信号SGINJがONとなると、EDU20から一定周期tで、圧電アクチュエータ110への充電が開始される。パルス電流Iが重畳的に充電されることにより、ピエゾ電圧Vが上昇する。制御室160内の圧力Pが、開弁圧POPN以上になり、ニードル15が開弁を開始し、制御室160内の圧力Pが瞬間的に下がり始めると、ピエゾ電圧Vに偏曲点が生じる。このとき、充電電流Iの周期がtからtに切り換えられ、充電電流Iが増加する。速やかにピエゾ電流Vが上昇し、目標電圧VTRGに到達する。本実施形態によれば、比較例として示した従来の一定パルス周期で充電電流を印加する場合に比べ、理想的なピエゾ電圧VIDEAの上昇に極めて近いピエゾ電圧Vの変化を示す。
図5に、本実施形態における偏曲点検出手段201及び充放電条件変更手段202の開弁時における制御方法を示す制御フローチャートの具体例を示す。
S100では、ECU21から燃料噴射弁10の駆動信号がEDU20に入力され、燃料噴射弁10が駆動準備状態となる。
S110では、スイッチング信号がONとなり、EDU20によって駆動電流Iが出力制御される。このとき、充電条件として、充電電流Iのパルス周期は初期パルス周期tに設定され、圧電アクチュエータ110の充電が開始される。
S120では、圧電アクチュエータ110に充電されたピエゾ電圧Vの微少時間変化dV/dtがモニタされる。
S130では、目標とするdV/dtと実際の読み取り値とのズレによって、ピエゾ電圧の偏曲点の有無を判断する。
読み取り値と目標値とのズレが大きく、ピエゾ電圧Vの上昇に偏曲点が検知された場合には、S140に進む。
S140では、dV/dtについて読み取り値と目標値とのズレを補正するように、充電条件変更手段202によって、スイッチング信号を例えば第2のパルス周期tに変更し、充電電流Iを増加する制御がなされる。
次いでS120に戻りdV/dtを読み取り、再度S130で偏曲点の有無が判定される。
読み取り値と目標値とのズレが小さくなり、ピエゾ電圧Vの上昇に偏曲点が検知されなくなった場合には、S150に進む。
S150では、dV/dtを積算し、圧電アクチュエータ110のピエゾ電圧Vが算出される。
S160では、得られたピエゾ電圧Vが目標電圧VTRGに到達しているか否かが判定される。
ピエゾ電圧Vが目標電圧VTRGに到達していない場合には、S120へ戻り、充電を継続する。
S120からS160を繰り返し、ピエゾ電圧Vが目標電圧VTRGに到達した場合には、S170に進み、スイッチング信号がOFFとなり、充電が終了する。
燃料噴射弁10の閉弁時即ち圧電アクチュエータ110の放電時には、類似のフローチャートに従って、dV/dtをモニタしつつ、ピエゾ電圧Vの下降に偏曲点が検知された場合には、放電電流Iを増加すべく、放電周期Tの変更がなされ、放電を完了するまでの放電条件が制御される。具体的には、制御室内の圧力Pの増加により上昇するピエゾ電圧Vを減少すべく、放電パルス周期Tを増加させる制御を行う。
図6を参照して本発明の第2の実施形態における燃料噴射装置1aについて説明する。なお、上記実施形態と同一の構成については同じ符号を付したので説明を省略し、本実施形態における特徴的な部分についてのみ説明する。(以下の実施形態についても同様である。)
上記実施形態においては、偏曲点検出手段201として、ピエゾ電圧Vを測定する電圧測定回路をEDU20に設けたが、本実施形態においては、図6に示すように、偏曲点検出手段201aとして、圧電アクチュエータ110の一部を圧電アクチュエータ110に作用する圧力を検出するための圧力センサ190として用いている構成としても良い。圧力センサ190に圧力が作用すると圧電効果により電圧V(a)が発生する。加圧センサ190は、圧電素子191に発生した電圧を側面電極192、193から取り出し、これを変換回路203aで荷重変換し、これを制御室160内の圧力Pの変化を間接的に示す情報としてEDU20でモニタし、圧電アクチュエータ110aに作用する制御室内圧力Pの変化の影響を充放電条件変更手段202aによって補正する。
図7を参照して、本発明の第3の実施形態における燃料噴射装置1bについて説明する。本実施形態においては、偏曲点検出手段201bとして、圧力センサ180を加圧室設けて、直接的に制御室160内の圧力Psを検出する。
図8は、開弁時におけるタイムチャートの一例を示し、本図中(a)は、機関の運転状況に応じてECU21bから発信される燃料噴射弁10bを駆動する駆動信号SGINJを示し、(b)は、ECU21bから駆動信号SGINJを受けたEDU20bから圧電アクチュエータ110への充電を制御すべく発信されるスイッチング信号SGSWを示し、(c)は、スイッチング信号SGSWに従って流れる駆動電流Iを示し、(d)は、制御室160内の圧力Pの変化を示す。
図8に示すように、ECU21bからの燃料噴射弁駆動信号SGINJがONとなると、EDU20bから一定周期tで、圧電アクチュエータ110への充電が開始される。制御室160内の圧力Pが、開弁圧POPN以上になり、ニードル15が開弁を開始し、制御室160内の圧力Pが瞬間的に下がり始めると、制御室160内の圧力Pに偏曲点が生じる。このとき、充電電流Iの周期がtからtに切り換えられ、充電電流Iが増加し、圧電アクチュエータ110の伸長速度の低下が挽回される。したがって、速やかに制御室160内の圧力Pが上昇し目標圧力PTRGに到達する。
図9に、本発明の第3の実施形態における開弁時の制御フローチャートの具体例を示す。
S200では、ECU21bから燃料噴射弁10bの駆動信号がEDU20bに入力され、燃料噴射弁10bが駆動準備状態となる。
S210では、スイッチング信号がONとなり、EDU20bによって駆動電流Iが出力制御される。このとき、充電条件として、充電電流Iのパルス周期は初期パルス周期tに設定され、圧電アクチュエータ110bの充電が開始される。
S220では、圧電アクチュエータ110bに充電されたピエゾ電圧Vの微少時間変化dV/dtがモニタされる。
S230では、制御室160内の圧力Psの微少時間変化dP/dtがモニタされる。
S240では、目標とするdP/dtと実際の読み取り値とのズレによって、ピエゾ電圧の偏曲点の有無を判断する。
読み取り値と目標値とのズレが大きく、制御室160内の圧力Psの上昇に偏曲点が検知された場合には、S250に進む。
S250では、dP/dtについて読み取り値と目標値とのズレを補正するように、充電条件変更手段202bによって、スイッチング信号を例えば第2のパルス周期tに変更し、充電電流Iを増加する制御がなされる。
次いでS220、S230に戻りdV/dt及びdP/dtを読み取り、再度S240で偏曲点の有無が判定される。
読み取り値と目標値とのズレが小さくなり、制御室160内の圧力Psの上昇に偏曲点が検知されなくなった場合には、S260に進む。
S260では、dV/dtを積算し、圧電アクチュエータ110のピエゾ電圧Vが算出される。
S270では、得られたピエゾ電圧Vが目標電圧VTRGに到達しているか否かが判定される。
ピエゾ電圧Vが目標電圧VTRGに到達していない場合には、S220へ戻り、充電を継続する。
S220からS270を繰り返し、ピエゾ電圧Vが目標電圧VTRGに到達した場合には、S280に進み、スイッチング信号がOFFとなり、充電が終了する。
燃料噴射弁10bの閉弁時、即ち、圧電アクチュエータ110bの放電時には、類似のフローチャートに従って、dV/dt及びdP/dtをモニタしつつ、制御室160内の圧力Psの下降に偏曲点が検知された場合には、放電電流Iを増加すべく、放電周期の変更がなされ、放電を完了するまでの放電条件が制御される。具体的には、制御室内圧力Pの増加により上昇するピエゾ電圧Vを減少すべく、放電パルス周期Tを増加させる制御を行う。
また、本実施形態において、dV/dtのモニタを廃し、dP/dtのモニタのみとし、dV/dtの積算に換えて、dP/dtの積算を行って、制御室160内圧力Pが目標の圧力PTRGに達した場合にスイッチング信号をOFFとするフローとしても良い。
図10、図11に本発明の第4の実施形態における開弁時のタイムチャート及び、制御フローチャートの具体例を示す。
上記実施形態においては、充放電条件変更手段202、202a、202bでは、偏曲点が検知された場合に、充電電流又は、放電電流のパルス周期を変更し、充電電圧又は、放電電圧の増減を行う制御としたが、本実施形態において、図10及び、図11に示すように、パルス周期は一定のまま、デューティ比を増減して、充電電圧又は、放電電圧の増減を行うPWM(Pulse Width Modulation、パルス幅変調)制御としても良い。
本実施形態においては、上記実施形態における制御フローチャートと略同様のフローチャートが適用できるが、初期設定として、S310において、デューティ比Rの初期値をR=t/Tとし、S350においてスイッチング周期Tの変更に変えて、例えば、開弁時にはデューティ比RをR=t/Tに変更する等のデューティ比Rの変更を行う制御をとした点が相違する。
パルス幅の変調によって、充電電圧又は放電電圧の増減を行うことができるので、圧力変化に伴う圧電効果により発生するピエゾ電圧Vが速やかに所望の値に修正される。
したがって、上記実施形態と同様に、応答性及び噴射精度に優れた燃料噴射装置が実現できる。
また、充放電条件の具体的な変更手段として、上述したスイッチング周期の変更とデューティ比の変更とを組み合わせた制御を行っても良い。
更に、閉弁時におけるニードルバウンスを防ぐために、弁体153のシート面155がシート部105の内周壁に着座する直前に、放電パルス周期Tを減少させる制御を行ったり、放電パルスのデューティ比Rを減少させる制御を行う構成を追加しても良い。ニードル15の駆動速度を着座直前に緩慢にし、ニードルバウンスを抑制することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定するものではなく、制御室の圧力変動により圧電アクチュエータに生じる圧電効果の影響を相殺すべく、制御室の圧力変動を偏曲点の検出により速やかに検知して、圧電アクチュエータの駆動電流をフィードバック制御する本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本発明は、燃料噴射弁として上記実施形態に示したニードル内に設けたニードル内流路を経由して燃料貯留室に高圧燃料を導入する構造のものに限定するものではなく、高圧燃料を直接に燃料貯留室に導入する構造の燃料噴射弁等にも適宜採用し得るものであり、また、上記実施形態に示した単数の噴孔を開閉する燃料噴射弁に限らず、ノズル部の先端を閉じ燃料を貯留するサック室を設け、該サック室に複数の噴孔を穿設した構造でも良い。
は、本発明の第1の実施形態における燃料噴射装置の全体構成図。 (a)から(f)は、本発明の第1の実施形態における効果を比較例と共に示すタイムチャート図。 (a)から(f)は、従来の燃料噴射装置における問題点を示すタイムチャート図。 (a)から(d)は、本発明の第1の実施形態における開弁時のタイムチャート図。 は、本発明の第1の実施形態における開弁時の制御フローチャート図。 は、本発明の第2の実施形態における燃料噴射装置の全体構成図。 は、本発明の第3の実施形態における燃料噴射装置の全体構成図。 (a)から(d)は、本発明の第3の実施形態における開弁時のタイムチャート図。 は、本発明の第3の実施形態における開弁時の制御フローチャート図。 (a)から(d)は、本発明の第4の実施形態における開弁時のタイムチャート図。 は、本発明の第4の実施形態における開弁時の制御フローチャート図。
符号の説明
1 燃料噴射装置
10 燃料噴射弁
100 噴射弁基体
101 燃料流路
102 高圧燃料導入孔
103 基体径変部
104 ノズル部
105 シート部
106 噴孔
110 圧電アクチュエータ
111 積層型圧電素子
112、113 側面電極
114 基端側保護層
115 先端側保護層
120 加圧ピストン
121 ピストン鍔部
122 ピストン案内シリンダ
123 シリンダ鍔部
124 ピストン戻しバネ
125 隔壁部
126 加圧室
127、131 連通流路
130 内挿シリンダ
15 ニードル
150 ニードル大径部
151 第1の径変部
152 ニードル小径部
153 第2の径変部
154 弁体
155 弁体シート面
156 ニードル内流路
160 制御室
制御室内圧力
170 背圧室
171 背圧導入流路
172 背圧バネ
180 燃料貯留室
20 EDU
201 制御室内圧力変化検出手段
201 充放電条件変更手段
21 ECU
30 コモンレール
31 サプライポンプ(高圧ポンプ)

Claims (12)

  1. 充電又は放電により伸縮する圧電アクチュエータの変位を、圧力伝達媒体を介して制御室内圧力の増減を行う駆動源とし、上記制御室内圧力の増減によってニードルを軸方向に昇降せしめ、該ニードルの先端に設けた弁体の離着座によってノズルの先端に設けた噴孔を開閉し、該噴孔から高圧燃料の噴射と停止とを行う燃料噴射装置であって、
    上記制御室内圧力の変化過程における偏曲点を検出する偏曲点検出手段と、
    検出された偏曲点において上記圧電アクチュエータの充電条件又は放電条件を変更する充放電条件変更手段と、を具備すること特徴とする燃料噴射装置。
  2. 上記偏曲点検出手段は、上記圧電アクチュエータに発生するピエゾ電圧Vを測定する電圧測定回路を具備し、
    該電圧測定回路により測定されたピエゾ電圧Vからピエゾ電圧Vの時間微分dV/dtを算出し、その値と目標とするdV/dtとのズレによって偏曲点を検出することを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射装置。
  3. 上記偏曲点検出手段は、上記制御室内圧力Pを検出する圧力センサを具備し、
    該圧力センサにより検出された制御室内圧力Pから制御室内圧力Pの時間微分dP/dtを算出し、その値と目標とするdP/dtとのズレによって偏曲点を検出することを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射装置。
  4. 上記偏曲点検出手段は、上記圧電アクチュエータの一部を、荷重検出センサとして利用し、該荷重検出センサの圧電効果により発生した荷重電圧Vから荷重電圧Vの時間微分dV/dtを算出し、その値と目標とするdV/dtとのズレによって偏曲点を検出することを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射装置。
  5. 上記充放電条件変更手段は、充電パルス周期又は放電パルス周期の増減を行うことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の燃料噴射装置。
  6. 上記充放電条件変更手段は、開弁時において、上記制御圧室内の圧力減少により低下する上記駆動電圧を増加すべく、充電パルス周期を増加させる制御を行うことを特徴とする請求項5に記載の燃料噴射装置。
  7. 上記充放電条件変更手段は、閉弁時において、上記制御室内の圧力増加により上昇する上記駆動電圧を減少すべく、放電パルス周期を増加させる制御を行うことを特徴とする請求項5に記載の燃料噴射装置。
  8. 上記充放電条件変更手段は、閉弁時において、上記弁体の着座直前に、上記放電パルス周期を減少させる制御を行うことを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1項に記載の燃料噴射装置。
  9. 上記充放電条件変更手段は、充電パルス又は放電パルスのデューティ比をパルス幅の変調によって増減することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の燃料噴射装置。
  10. 上記充放電条件変更手段は、開弁時において、上記制御圧室内の圧力減少により低下する上記駆動電圧を増加すべく、充電パルスのデューティ比を増加させる制御を行うことを特徴とする請求項9に記載の燃料噴射装置。
  11. 上記充放電条件変更手段は、閉弁時において、上記制御室内の圧力増加により上昇する上記駆動電圧を減少すべく、放電パルスのデューティ比を増加させる制御を行うことを特徴とする請求項9に記載の燃料噴射装置。
  12. 上記充放電条件変更手段は、閉弁時において、上記弁体の着座直前に、上記放電パルスのデューティ比を減少させる制御を行うことを特徴とする請求項9ないし11のいずれか1項に記載の燃料噴射装置。

JP2008003411A 2008-01-10 2008-01-10 燃料噴射装置 Active JP4475331B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008003411A JP4475331B2 (ja) 2008-01-10 2008-01-10 燃料噴射装置
US12/345,700 US7828228B2 (en) 2008-01-10 2008-12-30 Fuel injection apparatus
DE102009000133.6A DE102009000133B4 (de) 2008-01-10 2009-01-09 Kraftstoffeinspritzgerät

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008003411A JP4475331B2 (ja) 2008-01-10 2008-01-10 燃料噴射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009167801A true JP2009167801A (ja) 2009-07-30
JP4475331B2 JP4475331B2 (ja) 2010-06-09

Family

ID=40758647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008003411A Active JP4475331B2 (ja) 2008-01-10 2008-01-10 燃料噴射装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7828228B2 (ja)
JP (1) JP4475331B2 (ja)
DE (1) DE102009000133B4 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140017628A (ko) * 2011-03-23 2014-02-11 콘티넨탈 오토모티브 게엠베하 직접 구동식 피에조 분사기의 노즐 니들에서의 힘 조건들의 결정 방법

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120166067A1 (en) * 2010-12-27 2012-06-28 GM Global Technology Operations LLC Method for controlling a fuel injector
US9284930B2 (en) * 2011-06-03 2016-03-15 Michael R. Harwood High pressure piezoelectric fuel injector
DE102012204252B3 (de) * 2012-03-19 2013-08-29 Continental Automotive Gmbh Verfahren zum Betreiben eines Kraftstoffeinspritzsystems mit Druckabbau und Kraftstoffeinspritzsystem mit Einspritzventil mit Servoventil
FR2990998B1 (fr) 2012-05-23 2016-02-26 Continental Automotive France Procede de pilotage d'au moins un actionneur piezoelectrique d'injecteur de carburant d'un moteur a combustion interne
WO2015122996A1 (en) * 2014-01-17 2015-08-20 Mcalister Technologies, Llc Adaptively controlled piezoelectric actuator
DE102014211334B3 (de) * 2014-06-13 2015-08-27 Continental Automotive Gmbh Verfahren zur Charakterisierung eines hydraulischen Koppelelementes eines Piezo-Injektors
DE102015217955A1 (de) * 2014-10-21 2016-04-21 Robert Bosch Gmbh Vorrichtung zur Steuerung von wenigstens einem schaltbaren Ventil
JP2019039323A (ja) 2017-08-23 2019-03-14 株式会社デンソー 燃料噴射制御装置
WO2019102882A1 (ja) * 2017-11-24 2019-05-31 株式会社フジキン バルブ装置およびその制御装置を用いた制御方法、流体制御装置および半導体製造装置
US10907567B2 (en) * 2018-01-03 2021-02-02 Ford Global Technologies, Llc System and method for operating a fuel injector
KR102258821B1 (ko) * 2018-04-30 2021-05-31 주식회사 엘지에너지솔루션 이차 전지 테스트 장치 및 방법

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5779149A (en) * 1996-07-02 1998-07-14 Siemens Automotive Corporation Piezoelectric controlled common rail injector with hydraulic amplification of piezoelectric stroke
JP3444120B2 (ja) 1996-12-18 2003-09-08 日産自動車株式会社 燃料噴射装置
JP3885283B2 (ja) 1997-05-09 2007-02-21 日産自動車株式会社 燃料噴射弁の駆動装置
US5979803A (en) * 1997-05-09 1999-11-09 Cummins Engine Company Fuel injector with pressure balanced needle valve
JP3922780B2 (ja) 1998-01-08 2007-05-30 株式会社日本自動車部品総合研究所 燃料噴射弁及びその駆動方法
US6079641A (en) * 1998-10-13 2000-06-27 Caterpillar Inc. Fuel injector with rate shaping control through piezoelectric nozzle lift
DE19951004A1 (de) * 1999-10-22 2001-04-26 Bosch Gmbh Robert Hydraulische Steuervorrichtung, insbesondere für einen Injektor
DE10143501C1 (de) 2001-09-05 2003-05-28 Siemens Ag Verfahren zum Ansteuern eines piezobetriebenen Kraftstoff-Einspritzventils
US6739575B2 (en) * 2002-06-06 2004-05-25 Caterpillar Inc Piezoelectric valve system
DE10244092A1 (de) 2002-09-23 2004-04-01 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Steuerung wenigstens zweier Piezoaktoren
DE102004005456A1 (de) 2004-02-04 2005-08-25 Robert Bosch Gmbh Kraftstoffinjektor mit direktgesteuertem Einspritzventilglied
JP4386928B2 (ja) * 2007-04-04 2009-12-16 株式会社デンソー インジェクタ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140017628A (ko) * 2011-03-23 2014-02-11 콘티넨탈 오토모티브 게엠베하 직접 구동식 피에조 분사기의 노즐 니들에서의 힘 조건들의 결정 방법
KR101871294B1 (ko) 2011-03-23 2018-06-27 콘티넨탈 오토모티브 게엠베하 직접 구동식 피에조 분사기의 노즐 니들에서의 힘 조건들의 결정 방법

Also Published As

Publication number Publication date
DE102009000133B4 (de) 2019-01-31
DE102009000133A1 (de) 2009-07-16
US7828228B2 (en) 2010-11-09
JP4475331B2 (ja) 2010-06-09
US20090179088A1 (en) 2009-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4475331B2 (ja) 燃料噴射装置
US8714140B2 (en) Method for controlling an injection valve, fuel injection system, and internal combustion engine
JP2004282988A (ja) ピエゾアクチュエータ駆動回路
JP4911197B2 (ja) 直動式燃料噴射弁の制御装置
CN104105861B (zh) 用于在内燃机的高压区域中进行压力调节的方法
US7815128B2 (en) Method and injection system for injecting a fluid
US8544764B2 (en) Fuel injector and operating method therefor
JP2002136156A (ja) ピエゾアクチュエータ駆動回路および燃料噴射装置
JP4743138B2 (ja) 燃料噴射装置
JP4168564B2 (ja) 燃料噴射装置
JP2002161788A (ja) 内燃機関の燃料噴射装置
US20110068189A1 (en) Method for activating a piezoactuator in a fuel injector
JP4780127B2 (ja) 燃料噴射装置
JP2010190178A (ja) 燃料噴射装置
US20050034708A1 (en) Control valve for fuel injector and method of use
JP2010112203A (ja) 燃料噴射装置
JP2007154700A (ja) インジェクタ、インジェクタを備える燃料噴射装置、インジェクタを用いた噴射方法
JP2005083237A (ja) 内燃機関用インジェクタ
JP4389411B2 (ja) 内燃機関の噴射制御装置
JP2002221117A (ja) 燃料噴射弁
JP3903875B2 (ja) インジェクタ
CN107923334B (zh) 用于喷射器阀的检测方法、致动方法以及喷射器单元
JP4154857B2 (ja) 燃料噴射装置
JP2007138852A (ja) 可変噴孔インジェクタ
KR102001333B1 (ko) 내연 엔진의 연료 분사 시스템의 분사 밸브의 압전 액추에이터를 작동시키는 방법 및 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090626

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091020

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100216

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100301

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4475331

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140319

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250