JP2009167745A - 建物開口用建具及び建物施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】建物の開口に配設される建具本体の移送中の損傷を抑制でき、構造上の制約も少なくて済む建物開口部構造と、この建物開口用建具を備えた建物を施工するため建物施工方法を得る。
【解決手段】建物ユニット14の取付開口枠20の内側には、第一アタッチメント24と第二アタッチメント26とが配置される。第一アタッチメント24は取付開口枠20に固定される。第二アタッチメント26には、玄関枠取付片26Bを介して玄関枠32、玄関ドア30及びヒンジ28が取り付けられる。さらに第二アタッチメント26は、玄関枠32、玄関ドア30及びヒンジ28が輸送制限ラインLLよりも屋内側に位置する仮固定位置で仮固定されるが、この仮固定が解除されると第一アタッチメント24に対しスライドし、輸送制限ラインLLから屋内側に突出する本固定位置で本固定される。
【選択図】図3

Description

本発明は、建物開口用建具及び建物施工方法に関する。
建物の開口には建具が配設されることが多い。たとえば、建物の玄関部分には玄関ドアが取り付けられる。特許文献1には、建物ユニットの外壁の開口部に、外壁の上面とほぼ同一平面又は屋内側に位置させて雨戸のレール部を設け、レール部の一端に屋内側に凹んだ雨戸収容部を設けた構造が記載されている。そして、この構造により、運搬中に雨戸のレール部等が傷ついたり、道路交通法上の制約を受けたりしないようになっている。
しかし、このように建具(雨戸収容部)を室内側に凹むように建物に取り付けてしまうと、この建具を建物の屋外側に突出させることができない等、構造上の制約が大きくなる。
特開2004−106772号公報
本発明は上記事実を考慮し、建物構成体の開口に配設される建具本体の移送中の損傷を抑制でき、構造上の制約も少なくて済む建物開口部構造と、この建物開口用建具を備えた建物構成体を施工するため建物施工方法を得ることを課題とする。
請求項1に記載の発明では、建物構成体に設けられた開口に配設される建具本体と、前記建具本体を前記建物構成体の屋外側に少なくとも一部が突出した屋外位置と、この屋外側よりも相対的に屋内側に位置する屋内位置との間で建物構成体に対し位置変更可能に取り付けるための取付手段と、を有することを特徴とする。
この建物開口部構造では、建具本体が、取付手段によって建物構成体に取り付けられるが、取付手段は、建具本体を建物の屋外側に少なくとも一部が突出した屋外位置と、この屋外側よりも相対的に屋内側に位置する屋内位置との間で建物に対し位置変更可能としている。したがって、移送中は建具本体を屋内位置として、建具本体の損傷を抑制することができる。また、移送後は建具本体を屋外位置として、少なくともその一部を建物構成体の屋外側に突出させることができるので、このように屋外側に突出させることができない構成と比較して、構造上の制約が少なくなる。
なお、建物構成体の開口としては、たとえば玄関や窓枠を挙げることができ、これらに対応する建具本体としては、玄関ドアやガラス戸等を挙げることができる。また、建具本体としては、開口を開閉するものであってもよいが、庇等の開口を閉塞しない部材であってもよい。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記取付手段が、前記建物構成体に取り付けられる建物側部材と、前記建具本体に取り付けられると共に前記建物側部材に対し前記屋外位置と前記屋内位置とで位置変更可能とされた建具側部材と、を有することを特徴とする。
このように、取付手段を、建物構成体に取り付けられる建物側部材と、建具本体に取り付けられる建具側部材とに分割することで、建物構成体及び建具本体のそれぞれの構造や形状に対応した取付手段を構成することができる。そして、建具側部材を建物側部材に対し屋外位置と屋内位置とで位置変更することで、建具本体を建物構成体に対して屋外位置と屋内位置とで位置変更できる。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の発明において、前記建物側部材に対して前記建具側部材が前記屋内位置から前記屋外位置へと移動可能とされていることを特徴とする。
したがって、建具側部材を建物側部材に対し屋内位置から屋外位置へと移動させることで、建具本体を建物構成体に対して屋内位置から屋外位置へと移動させることができる。
請求項4に記載の発明では、請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記建物側部材に対して前記建具側部材が前記屋外位置から前記屋内位置へと移動可能とされていることを特徴とする。
したがって、建具側部材を建物側部材に対し屋外位置から屋内位置へと移動させることで、建具本体を建物構成体に対して屋外位置から屋内位置へと移動させることができる。
請求項5に記載の発明では、請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載の発明において、前記建具側部材を前記建物側部材に対し前記屋外位置で固定するための本固定手段と、前記建具側部材を前記建物側部材に対し前記屋内位置で仮固定及び仮固定解除可能な仮固定手段と、を有することを特徴とする。
したがって、仮固定手段により、建具側部材を建物側部材に対し屋内位置で仮固定できるので、屋内位置での建具側部材及び建具本体の不用意な移動や脱落等を抑制できる。この仮固定手段により仮固定を解除して、建具側部材を屋外位置へと位置変更した状態で、本固定手段により建具側部材を建物側部材に対し本固定することで、建具本体を建物構成体に対し屋外位置で固定(本固定)できる。
請求項6に記載の発明では、請求項2〜請求項5のいずれか1項に記載の発明において、前記建物側部材が、前記開口の内面に配置される外枠を有し、前記建具側部材が、前記建具本体の周囲に配置されると共に前記外枠の内側に位置する内枠を有することを特徴とする。
このように、建物側部材が開口の内面に配置される外枠を有することで、開口の形状を外枠によって維持可能となる。同様に、建具側部材が、建具の周囲に配置される内枠を有することで、建具本体の形状を内枠によって維持可能となる。また、たとえば、汎用の部材に内枠及び外枠を適用して建物の内面に配設することで、汎用の部材を本発明の建具本体として用いるこことも可能となる。
そして、外枠の内側に位置する内枠を外枠に対し移動させて、建具本体を建物構成体に対し移動させることが可能になる。
請求項7に記載の発明では、請求項6に記載の発明において、前記内枠が前記屋外位置にあるときに内枠と前記外枠との間の液体の移動を抑制する防水部材、を有することを特徴とする。
この防水部材により、内枠が屋外位置にあるときに内枠と外枠との間の液体の移動(建物構成体内への液体の浸入)を抑制できる。
請求項8に記載の発明では、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の発明において、前記屋内位置が、前記建具本体を前記建物の内側に収容する位置とされていることを特徴とする。
このように、建具本体は屋内位置では建物の内側に収容されるので、移送中の建具本体の損傷をさらに抑制することができる。
請求項9に記載の発明では、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の建物開口用建具を備えた建物構成体を施工するための建物施工方法であって、工場内で前記建具本体を前記屋内位置で仮固定する仮固定工程と、前記仮固定工程によって建具本体が仮固定された建物構成体を前記工場から施工現場に移送する移送工程と、前記移送工程によって前記施工現場に移送された前記建物構成体に対し前記建具本体を前記屋外位置として固定する本固定工程と、を有することを特徴とする。
この建物施工方法では、まず、仮固定工程において、工場内で建具本体を屋内位置で仮固定する。そして、移送工程において、建具本体が仮固定された建物構成体を前記工場から施工現場に移送する。施工現場に移送した後は、本固定工程において、建具本体を屋外位置として固定する。
このように、請求項9の建物施工方法では、工場内で建具本体を建物に仮固定できるので、このように仮固定しない建物施工方法と比較して、施工現場での作業工程が少なくなる。また、移送中は建具本体が屋内位置で仮固定されているので、建具本体の損傷を抑制することができる。また、移送後は建具本体を屋外位置とすれば、少なくともその一部を建物構成体の屋外側に突出させることができ、このように屋外側に突出させることができない構成と比較して、構造上の制約が少なくなる。
本発明は上記構成としたので、建物構成体の開口に配設される建具本体の移送中の損傷を抑制でき、構造上の制約も少なくて済む。
図1(A)及び(B)には、本発明の一実施形態の建物開口用建具12が適用された建物ユニット14が示されている。また、図2〜図4には、この建物開口用建具12が部分的に拡大して示されている。
建物ユニット14はユニット建物(全体像は図示省略)を構成するためのユニット(構成単位、本発明に係る「建物構成体」)とされており、単独で又は複数が連結されることで戸建住宅等のユニット建物となる。建物ユニット14が単独で構成するユニット建物としては、いわゆる「離れ」あるいは「離れ家」として設置される小住宅や物置等がある。なお、図3及び図4において、上方が建物の屋外側、下方が建物の屋内側になる。また、建物ユニット14は、図3及び図4に詳細に示すように、屋外側パネル16及び屋内側パネル18を有している。これらのパネルには、戸建住宅の玄関となる位置に開口が形成されており、この開口内には矩形枠状の取付開口枠20が配設されている。
取付開口枠20の内側には、第一アタッチメント24と第二アタッチメント26とで構成された取付部材22が配設されている。さらに、第二アタッチメント26の内側には、ヒンジ28によって玄関ドア30が取り付けられた玄関枠32が配設されている。第一アタッチメント24は、本発明の外枠を構成している。また、第二アタッチメント26が本発明の内枠を構成している。さらに、玄関ドア30及び玄関枠32が、本発明にかかる建具本体となっている。
第一アタッチメント24は、取付開口枠20の内周に沿った矩形枠状の枠板部24Aと、屋外側で枠板部24Aから延出された建物取付片24B及び内枠取付片24Cを有しており、枠板部24Aが取付開口枠20の内側の形状を維持している。建物取付片24Bには防水パッキン34が取り付けられており、第一アタッチメント24は取付開口枠20との間で防水パッキン34を挟んでビス36により固定される。固定状態では、防水パッキン34により、第一アタッチメント24と取付開口枠20との間がシールされる。なお、ビス36は、目板38によって覆われて外側からは見えないようになる。
これに対し、第二アタッチメント26は、第一アタッチメント24の枠板部24Aの内周に沿った矩形枠状の枠板部26Aと、枠板部26Aの屋外側から延出されて内枠取付片24Cと対向する玄関枠取付片26Bと、を有している。玄関枠取付片26Bには、玄関枠32から延出された被取付片32Aがリベット40によって取り付けられており、これによって玄関枠32が第二アタッチメント26に固定されている。枠板部26Aが、玄関枠32の形状を維持している。
さらに第二アタッチメント26には、玄関枠取付片26Bの先端から、枠板部26Aと平行に延出された補強片26Cが形成されている。補強片26Cは、後述するように防水パッキン42が密着しても第二アタッチメント26が不用意に変形しないように補強する作用を有している。
第二アタッチメント26は第一アタッチメント24に対し、図3に示す仮固定位置で、仮固定用ビス48により仮固定される。これにより、玄関枠32、玄関ドア30及びヒンジ28もそれぞれの仮固定位置で仮固定される。
さらに、第二アタッチメント26を仮固定位置から矢印S方向にスライドさせることで、図4に示す本固定位置とし、この本固定位置で、第二アタッチメント26が本固定用ビス46により本固定されるようになっている。これにより、玄関枠32、玄関ドア30及びヒンジ28もそれぞれの本固定位置で本固定される。
すなわち、第一アタッチメント24と第二アタッチメント26とは、第二アタッチメント26を仮固定位置と本固定位置との間でスライドさせることが可能で、且つ仮固定位置での仮固定と本固定位置での本固定の双方が可能となるような寸法関係とされている。特に本実施形態では、汎用の玄関枠32及び玄関ドア30を第一アタッチメント24に対してスライドさせることが可能となるように、第二アタッチメント26の形状や構造が決められている。
仮固定用ビス48による仮固定は、たとえば建物ユニット14の製造途中、移送途中等において不用意に解除されてしまうことはないが、施工現場では仮固定を解除することが可能な固定構造とされている。したがって、仮固定を解除することで、第二アタッチメント26を第一アタッチメント24に対し本固定位置へと移動させることが可能となる。これに対し、本固定用ビス46による本固定は、施工現場で第一アタッチメント24を第一アタッチメント24に対し本固定位置へと移動させた後に行われ、仮固定よりも強い固定強度を維持できる固定構造とされている。ただし、本固定も、たとえば治具等を使用することにより解除可能である。
ここで、「仮固定位置」及び「本固定位置」について説明する。図5に示すように、建物ユニット14をトラック50等の輸送手段で輸送する場合には、道路交通法上の輸送制限幅LWが存在しているため、建物ユニット14にも、図3及び図4に示すように、輸送制限ラインLLが設定される。したがって、輸送時には、建物ユニット14のすべての部分が輸送制限ラインLLよりも屋外側に位置しないようにする必要がある。しかし、建物ユニット14の実際の設置状況では、施工後において玄関枠32、玄関ドア30及びヒンジ28の全部又は一部が、輸送制限ラインLLよりも屋外側に突出する位置が本来的な位置(正規の位置)とされることが多い。
これらの点を考慮し、本実施形態では、施工後に玄関枠32、玄関ドア30及びヒンジ28の全部又は一部が、輸送制限ラインLLよりも屋外側に突出する位置が本固定位置として設定されている。この本固定位置が、本発明に係る「屋外位置」となる。
これに対し、仮固定位置は、玄関枠32、玄関ドア30及びヒンジ28が輸送制限ラインLLよりも屋外側に突出することのない位置とされている。この仮固定位置が、本発明に係る「屋内位置」となる。特に本実施形態では、図3から分かるように、仮固定位置において、玄関枠32、玄関ドア30及びヒンジ28が建物ユニット14の外面14Aよりも屋内側(図3では下側)に収容されるように仮固定位置が設定されている。
第一アタッチメント24の内枠取付片24Cには、玄関枠32から延出された被取付片32Aに対向するように、防水パッキン42が取り付けられている。第二アタッチメント26(玄関枠32)が仮固定位置にあるときには防水パッキン42は被取付片32A(又はリベット40の頭部)には接触しないが、第二アタッチメント26(玄関枠32)が本固定位置にあるときには防水パッキン42は被取付片32A(又はリベット40の頭部)に密着して、これらの間をシールする。ここで、補強片26Cは、防水パッキン42が密着しても第二アタッチメント26が不用意に変形しないように補強しているので、玄関枠取付片26Bに取り付けられた被取付片32Aの変形も抑制される。
次に、本実施形態の建物開口用建具12の作用、及び建物ユニット14の施工方法を説明する。
本実施形態の建物ユニット14は、工場内において組み立てられるが、このとき、第二アタッチメント26は、図3に示すように、仮固定位置において仮固定用ビス48で仮固定される(仮固定工程)。玄関枠32、玄関ドア30及びヒンジ28は、仮固定位置では輸送制限ラインLLよりも屋内側に位置しており、屋外側には突出していない。また、玄関枠32、玄関ドア30及びヒンジ28が仮固定位置から不用意に移動したり脱落したりしない。したがって、図5に示すように、トラック50による輸送時(移送工程)において、道路交通法上の輸送制限幅LWから屋外側に突出することもない。もちろん、トラック等による輸送に限らす、広く建物ユニット14を移送する場合に、玄関枠32、玄関ドア30及びヒンジ28が屋外側に突出していないので、移送の作業性が高くなると共に、玄関枠32、玄関ドア30及びヒンジ28が他部材と干渉することによる損傷を防止できる。
また、建物ユニット14を施工現場に設置した後において、建物ユニット14の周囲には足場等の部材が存在していることがある。本実施形態では、玄関枠32、玄関ドア30及びヒンジ28が仮固定位置で仮固定されているので、これらの部材と干渉することも抑制でき、施工の作業性を向上させることが可能となる。また、この段階においても、玄関枠32、玄関ドア30及びヒンジ28が他部材(上記した足場等)と干渉することによる損傷を防止できる。
施工現場では、仮固定用ビス48による仮固定を解除し、第二アタッチメント26を本固定位置まで引き出す(スライドさせる)。これにより、玄関枠32、玄関ドア30及びヒンジ28も本固定位置まで移動する。そして、本固定用ビス46により、第二アタッチメント26を第一アタッチメント24に本固定する(本固定工程)。本固定位置は、玄関枠32及び玄関ドア30の本来的な位置(正規の位置)であるので、建物ユニット14は、少なくとも玄関回りにおいて本来的な形状及び構造となる。また、本固定位置では、防水パッキン42が被取付片32A(又はリベット40の頭部)に接触してこれらの間をシールするので、屋外側から屋内側への不用意な雨水等の液体の浸入が抑制される。そして、必要に応じて開口の内側(玄関枠32よりも屋内側の部位)に内額縁44を取り付ける。
このように、本実施形態では、建具本体である玄関枠32、玄関ドア30及びヒンジ28を本固定位置に移動させて本固定できるので、これらの部材(建具本体)を本固定位置に移動させることができない構造と比較して、構造上の制約が少なくなる。
なお、本実施形態の建物開口用建具12では、本固定用ビス46による本固定を、治具等を用いることで解除可能である。したがって、一旦施工現場に設置した建物ユニット14を他の場所に移設する場合等には、本固定を解除して第二アタッチメント26、玄関枠32及び玄関ドア30を仮固定位置へと押し込んで(スライドさせて)、仮固定用ビス48により仮固定することも可能である。
また、上記では、仮固定位置として、玄関枠32、玄関ドア30及びヒンジ28が建物ユニット14の外面14Aよりも屋内側に位置するように設定したが、少なくとも、トラック等による輸送を考慮するならば、輸送制限ラインLLよりも屋内側に位置していれば問題はない。たとえば図6に示す変形例のように、玄関枠32、玄関ドア30及びヒンジ28が仮固定位置において部分的に、建物ユニット14の外面14Aよりも屋外側に位置していても、輸送制限ラインLLよりも屋内側に位置していれば、道路交通法上の問題はない。ただし、第二アタッチメント26、玄関枠32及び玄関ドア30が屋外側の他の部材を干渉することを抑制する観点からは、上記実施形態のように、建物ユニット14の外面14Aよりも屋内側に位置するように仮固定位置を設定することが好ましい。また、トラック等による輸送を考慮しない場合には、玄関枠32、玄関ドア30及びヒンジ28が仮固定位置において厳密に輸送制限ラインLLよりも屋内側に位置している必要はない。すなわち、本固定位置よりも屋内側であれば、第二アタッチメント26、玄関枠32及び玄関ドア30が建物ユニット14の屋外側の部材と干渉することを抑制できる。
また、上記では、本発明の取付手段を構成する建物側部材として第一アタッチメント24(外枠)を、建具側部材として第二アタッチメント26(内枠)を備えた例を挙げたが、建物側部材や建具側部材の具体的構成は、実施形態のものに限定されない。例えば、建物側部材及び建具側部材のいずれも枠状に形成されている必要はない。
さらに、本発明の取付手段を、建物側部材(第一アタッチメント24)と建具側部材(第二アタッチメント26)とに分割する必要もなく、たとえば、建具側部材が予め建物側部材にスライド可能に取り付けられている構成でもよい。ただし、上記実施形態のように、取付手段を建物側部材(第一アタッチメント24)と建具側部材(第二アタッチメント26)とに分割して構成すると、建物ユニット14及び玄関枠32のそれぞれの構造や形状に対応した取付手段を構成できる。特に、建具側部材に関しては、汎用の玄関枠32(玄関ドア30)に対応した形状とすることが容易となる。
建具側部材(第二アタッチメント26)を建物側部材(第一アタッチメント24)に対し、仮固定位置と本固定位置との間で位置変更させる動作も、上記ではスライドする構成を挙げたが、要するに、仮固定位置での仮固定と本固定位置での本固定が成されるようになっていれば、建具側部材は建物側部材に対しスライドする必要はない。たとえば、仮固定位置で仮固定された第二アタッチメント26、玄関枠32及び玄関ドア30を建物ユニット14から一旦取り外し、本固定位置に配置して本固定するようにしてもよい。もちろん、上記実施形態のようにスライドさせる構成のほうが作業性が向上するので好ましい。
本発明の本固定手段及び仮固定手段としても、上記の本固定ビス46及び仮固定ビス48に限定されない。たとえば、釘、リベット、クリップ等を用いることができる。特に、本固定手段としては、釘やリベットは高い固定強度が得られるので好ましい。また、仮固定手段としては、クリップとして仮固定の解除を容易に行うことが可能なものを適用すれば、容易に仮固定を解除することができるので、好ましい。
本発明に係る「開口」としても、上記実施形態で挙げた玄関に限定されず、たとえば、窓や通気孔であってもよい。同様に、本発明に係る建具本体としては、開口を開閉あるいは閉鎖するための部材を挙げることができる。さらに、必ずしも開口を開閉(閉鎖)する部材である必要はなく、このような例としては、開口に対応して取り付けられる庇等を挙げることができる。
本発明の一実施形態に係る建物開口用建具が用いられた建物ユニットを示し、(A)は建具本体が本固定位置にある状態、(B)は建具本体が仮固定位置にある状態をそれぞれ示す。 本発明の一実施形態に係る建物開口用建具を分解して示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る建物開口用建具を建具本体の仮固定位置で示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る建物開口用建具を建具本体の本固定位置で示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る建物開口用建具が用いられた建物ユニットを輸送する状態を示す説明図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る建物開口用建具を建具本体の仮固定位置で示す断面図である。
符号の説明
12 建物開口用建具
14 建物ユニット(建物構成体)
16 屋外側パネル
18 屋内側パネル
20 取付開口枠
22 取付部材
24 第一アタッチメント(外枠、建物側部材、取付手段)
26 第二アタッチメント(内枠、建具側部材、取付手段)
28 ヒンジ(建具本体)
30 玄関ドア(建具本体)
32 玄関枠(建具本体)
34 防水パッキン
36 ビス
40 リベット
42 防水パッキン(防水部材)
46 本固定用ビス(本固定手段)
48 仮固定用ビス(仮固定手段)

Claims (9)

  1. 建物構成体に設けられた開口に配設される建具本体と、
    前記建具本体を前記建物構成体の屋外側に少なくとも一部が突出した屋外位置と、この屋外側よりも相対的に屋内側に位置する屋内位置との間で建物構成体に対し位置変更可能に取り付けるための取付手段と、
    を有することを特徴とする建物開口用建具。
  2. 前記取付手段が、
    前記建物構成体に取り付けられる建物側部材と、
    前記建具本体に取り付けられると共に前記建物側部材に対し前記屋外位置と前記屋内位置とで位置変更可能とされた建具側部材と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の建物開口用建具。
  3. 前記建物側部材に対して前記建具側部材が前記屋内位置から前記屋外位置へと移動可能とされていることを特徴とする請求項2に記載の建物開口用建具。
  4. 前記建物側部材に対して前記建具側部材が前記屋外位置から前記屋内位置へと移動可能とされていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の建物開口用建具。
  5. 前記建具側部材を前記建物側部材に対し前記屋外位置で固定するための本固定手段と、
    前記建具側部材を前記建物側部材に対し前記屋内位置で仮固定及び仮固定解除可能な仮固定手段と、
    を有することを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載の建物開口用建具。
  6. 前記建物側部材が、前記開口の内面に配置される外枠を有し、
    前記建具側部材が、前記建具本体の周囲に配置されると共に前記外枠の内側に位置する内枠を有することを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれか1項に記載の建物開口用建具。
  7. 前記内枠が前記屋外位置にあるときに内枠と前記外枠との間の液体の移動を抑制する防水部材、
    を有することを特徴とする請求項6に記載の建物開口用建具。
  8. 前記屋内位置が、前記建具本体を前記建物構成体の内側に収容する位置とされていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の建物開口用建具。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の建物開口用建具を備えた建物構成体を施工するための建物施工方法であって、
    工場内で前記建具本体を前記屋内位置で仮固定する仮固定工程と、
    前記仮固定工程によって建具本体が仮固定された建物構成体を前記工場から施工現場に移送する移送工程と、
    前記移送工程によって前記施工現場に移送された前記建物構成体に対し前記建具本体を前記屋外位置として固定する本固定工程と、
    を有することを特徴とする建物施工方法。
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