JP2009166513A - 電源装置およびその放電制御方法 - Google Patents

電源装置およびその放電制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電源の過放電を確実に抑制することが可能な電源装置および放電制御方法を提供する。
【解決手段】HV制御部150は、各種センサ出力17に基づく要求駆動力に応じてHV走行モードとEV走行モードとを切り換える。EV走行モードの実行中にHV走行モードへの切換え要求を受けると、HV制御部150は、バッテリからの電力を受けてモータジェネレータを駆動してエンジンをクランキングして始動する。放電許容電力演算部154は、バッテリの直流電圧Vbが下限電圧Vb_limを下回らないように放電許容電力Woutを導出する。HV制御部150は、モータ消費パワーが放電許容電力Woutを超えないようにトルク指令値Trefを調整する。電池下限電圧設定部152は、HV走行モードへの切換え要求後の所定時間内に、アクセル開度が所定の基準値に達した場合には、下限電圧VB_limを一時的に嵩上げする。
【選択図】図3

Description

この発明は、電源装置に関し、特に、内燃機関および電動機を駆動力源とするハイブリッド車両に搭載される電源装置およびその電源装置に対する放電制御方法に関する。
最近、環境に配慮した自動車として、電動機(モータ)を駆動装置に組み込んだハイブリッド自動車(Hybrid Vehicle)が大きな注目を集めており、一部実用化されている。このハイブリッド自動車には、駆動減であるモータに電力を供給したり、回生制動時に運動エネルギーを電気エネルギーに変換して蓄電するために、二次電池や電気二重層キャパシタなどからなる電源が搭載されている。電源からの放電または電源への充電は、たとえば電源の残存容量(SOC:State of Charge1)を考慮して行なわれる。SOCを適正な範囲に維持することで、電源の過充電や過放電などを抑制することができる。
このようなモータを駆動力源とする車両において、加速性能や走行持続距離などの走行性能を高めるために、電源の充放電能力を十分に活用することが望ましい。たとえば特開2003−153402号公報(特許文献1)には、二次電池の電圧モデルを用いて現在の状態量(SOCや温度等)に基づき、ある電力における二次電池の入出力可能な継続時間を演算する演算手段を有する二次電池制御装置が開示される。
これによれば、二次電池を搭載した車両において、二次電池の状態に応じてモータ駆動からエンジン駆動に切り替える場合、二次電池がエンジンのクランキングに必要な電力および継続時間を満たすか否かを判定することにより、二次電池の出力が低下して限界状態となった時点でエンジンを始動することができる。そのため、二次電池を限界まで使用することが可能となる。
特開2003−153402号公報 特開2007−74765号公報
しかしながら、特開2003−153402号公報に開示される二次電池制御装置においては、二次電池を限界まで使用することで二次電池の使用効率を高めることができる一方で、二次電池が低SOC状態に晒されることとなるとため、過放電が発生して電池性能が劣化するという問題があった。
さらに、エンジンを始動させた直後に運転者がアクセルを全開するなどによって高負荷走行が求められた場合には、さらに二次電池からの電力を継続的にモータに供給してトルクアシストを行なう必要が生じるが、二次電池のSOCが既に低下しているため、過放電が発生する可能性がより一層高くなるものと判断される。
電源の充放電能力を十分に発揮させるためには、電源に対して過放電および過充電を伴なう使用を回避する必要がある。しかしながら、上述した特開2003−153402号公報は、このような課題に対する解決手段を開示していない。
それゆえ、この発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、電源の過放電を確実に抑制することが可能な電源装置およびその放電制御方法を提供することである。
この発明のある局面に従う電源装置は、エンジンおよび車両駆動用のモータを動力源とした第1の走行モードと、エンジンを停止状態とし、モータのみを動力源とした第2の走行モードとを有する車両に搭載される。電源装置は、電源と、電源から電力の供給を受けて、駆動力指令値に従ってモータを駆動制御する電力に変換するモータ駆動制御部と、駆動軸に要求される要求駆動力に基づく駆動力が駆動軸に出力されるように、駆動力指令値を生成する制御装置とを備える。制御装置は、要求駆動力に応じて第1走行モードと第2走行モードとを切り換える走行モード設定部と、第2の走行モードの実行中に第1の走行モードへの切換え要求を受けると、電源から電力の供給を受けて、エンジンを始動する始動制御部と、電源に許容される下限電圧として第1の電圧を設定し、電源の電圧が第1の電圧を下回らないように電源の放電許容電力を導出する放電許容電力演算部と、駆動力指令値に対応するモータの消費電力が、放電許容電力を超えないように、駆動力指令値を調整する駆動制御部とを含む。放電許容電力演算部は、第1の走行モードへの切換え要求が与えられた後の所定時間内に、要求駆動力が所定の基準値に達した場合には、下限電圧として第1の電圧よりも高い第2の電圧を設定する。
好ましくは、走行モード設定部は、アクセル開度に応じて第1の走行モードと第2の走行モードとを切り換え、放電許容電力演算部は、第1の走行モードへの切換え要求が与えられた後の所定時間内に、アクセル開度が所定の基準開度に達した場合には、下限電圧として第2の電圧を設定する。
好ましくは、放電許容電力演算部は、所定の基準開度を、アクセル開度の全開状態を含むように設定する。
好ましくは、放電許容電力演算部は、所定期間を、エンジンのクランキング時間よりも短い時間に設定する。
この発明の別の局面に従う放電制御方法は、エンジンおよび車両駆動用のモータを動力源とした第1の走行モードと、エンジンを停止状態とし、モータのみを動力源とした第2の走行モードとを有する車両に搭載される電源装置の放電制御方法である。電源装置は、電源と、電源から電力の供給を受けて、駆動力指令値に従ってモータを駆動制御する電力に変換するモータ駆動制御部とを備える。放電制御方法は、駆動軸に要求される要求駆動力に応じて第1走行モードと第2走行モードとを切り換えるステップと、第2の走行モードの実行中に第1の走行モードへの切換え要求を受けると、電源から電力の供給を受けて、エンジンを始動するステップと、要求駆動力に基づく駆動力が駆動軸に出力されるように、駆動力指令値を生成するステップと、電源に許容される下限電圧として第1の電圧を設定し、電源の電圧が第1の電圧を下回らないように電源の放電許容電力を導出するステップと、駆動力指令値に対応するモータの消費電力が、放電許容電力を超えないように、駆動力指令値を調整するステップとを備える。放電許容電力を導出するステップは、第1の走行モードへの切換え要求が与えられた後の所定時間内に、要求駆動力が所定の基準値に達した場合には、下限電圧として第1の電圧よりも高い第2の電圧を設定する。
この発明によれば、ハイブリッド車両において、電源を過放電から確実に保護することができる。その結果、電源の充放電能力を十分に発揮させて、車両の走行性能および燃費性能を向上させることが可能となる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
図1は、この発明の実施の形態に従う電源装置が搭載された車両の構成を説明するブロック図である。
図1を参照して、本発明によるハイブリッド車両100は、バッテリ10と、ECU(Electronic Control Unit)15と、PCU(Power Control Unit)20と、動力出力装置30と、ディファレンシャルギヤ(Differential Gear)40と、前輪50L,50Rと、後輪60L,60Rと、フロントシート70L,70Rと、リアシート80とを備える。
バッテリ10は、たとえばニッケル水素またはリチウムイオン等の二次電池からなり、直流電圧をPCU20へ供給するとともに、PCU20からの直流電圧によって充電される。バッテリ10は、たとえばリアシート80の後方部に配置されて、PCU20と電気的に接続される。PCU20は、ハイブリッド車両100内で必要となる電力変換器を統括的に示すものである。
ECU15へは、運転状況・車両状況を示す各種センサからの各種センサ出力17が入力される。各種センサ出力17には、アクセルペダル35に配置された位置センサによって検出されるアクセル踏込み量に応じたアクセル開度や車輪速度センサ出力等が含まれる。ECU15は、入力されたこれらのセンサ出力に基づき、ハイブリッド車両100に関する種々の制御を統括的に行なう。
動力出力装置30は、車輪駆動力源として設けられ、エンジンおよび/またはモータジェネレータMG1,MG2を含む。これらは動力分割機構(図示せず)を介して機械的に連結される。そして、ハイブリッド車両100の走行状況に応じて、動力分割機構を介して上記3者の間で駆動力の配分および結合が行なわれ、その結果として前輪50L,50Rが駆動される。DG40は、動力出力装置30からの動力を前輪50L,50Rに伝達するとともに、前輪50L,50Rの回転力を動力出力装置30に伝達する。
これにより、動力出力装置30は、エンジンおよび/またはモータジェネレータMG1,MG2による動力を、DG40を介して前輪50L,50Rに伝達して前輪50L,50Rを駆動する。また、動力出力装置30は、前輪50L,50RによるモータジェネレータMG1,MG2の回転力によって発電し、その発電した電力をPCU20へ供給する。
なお、モータジェネレータMG1,MG2は、発電機としても電動機としても機能し得るが、モータジェネレータMG1が、主として発電機として動作し、モータジェネレータMG2が、主として電動機として動作する。
詳細には、モータジェネレータMG1は、加速時において、エンジンを始動する始動気として用いられる。このとき、モータジェネレータMG1は、バッテリ10からの電力の供給を受けて電動機として駆動し、エンジンをクランキングして始動する。
さらに、エンジンの始動後において、モータジェネレータMG1は、動力分割機構を介して伝達されたエンジンの駆動力によって回転されて発電する。
モータジェネレータMG2は、バッテリ10に蓄えられた電力およびモータジェネレータMG1の発電した電力の少なくともいずれか一方によって駆動される。モータジェネレータMG2の駆動力は、DG40を介して前輪50L,50Rの駆動軸に伝達される。これにより、モータジェネレータMG2は、エンジンをアシストして車両を走行させたり、自己の駆動力のみによって車両を走行させたりする。
また、車両の回生制動時には、モータジェネレータMG2は、前輪50L,50Rにより駆動されて発電機として動作する。このとき、モータジェネレータMG2により発電された回生電力は、PCU20を介してバッテリ10に充電される。
PCU20は、モータジェネレータMG1,MG2の力行動作時には、ECU15からの制御指示に従って、バッテリ10からの直流電圧を昇圧するとともに、その昇圧した直流電圧を交流電圧に変換して、動力出力装置30に含まれるモータジェネレータMG1,MG2を駆動制御する。
また、PCU20は、モータジェネレータMG1,MG2の回生制動時には、ECU15からの制御指示に従って、モータジェネレータMG1,MG2の発電した交流電圧を直流電圧に変換してバッテリ10を充電する。
このように、ハイブリッド車両100では、バッテリ10と、PCU20と、ECU15のうちのPCU20を制御する部分とによって、モータジェネレータMG1,MG2を駆動制御する「電源装置」が構成される。
次に、この発明による電源装置の構成について説明する。
図2は、この発明による電源装置の構成を示すブロック図である。
図2を参照して、この発明による電源装置は、「電源」に相当するバッテリ10と、バッテリ10からの直流電圧Vbを検出する電圧センサ12と、PCU20のうちのモータジェネレータMG1,MG2の駆動制御に関する部分(以下、当該部分についても単に「PCU20」と称する)と、ECU15のうちのPCU20を制御する部分(以下、「制御装置15」と称する)とを備える。
PCU20は、コンバータ110と、平滑コンデンサ120と、モータジェネレータMG1,MG2にそれぞれ対応するモータ駆動制御器131,132と、コンバータ/インバータ制御部140とを含む。この実施の形態では、交流モータであるモータジェネレータMG1,MG2が駆動制御されるので、モータ駆動制御器131,132はインバータで構成される。以下では、モータ駆動制御器131,132をインバータ131,132と称する。
制御装置15は、各種センサ出力17に基づき、エンジンENGとの出力配分等を考慮したモータジェネレータMG1,MG2への要求トルクTrqを決定する。さらに、制御装置15は、モータジェネレータMG1,MG2の動作状態に応じて、最適なモータ動作電圧Vm#を算出する。
制御装置15は、さらに、要求トルクTrqおよび最適モータ動作電圧Vm#と、電圧センサ12からの直流電圧Vbとに基づいて、後述する方法によって、モータ動作電圧Vmの電圧指令値VmrおよびモータジェネレータMG1,MG2でのトルク指令値Trefを生成する。電圧指令値Vmrおよびトルク指令値Trefは、コンバータ/インバータ制御部140へ与えられる。
コンバータ/インバータ制御部140は、制御装置15からの電圧指令値Vmrに従って、コンバータ110の動作を制御するコンバータ制御信号Scnvを生成する。また、コンバータ/インバータ制御部140は、制御装置15からのトルク指令値Trefに従って、インバータ131,132の動作をそれぞれ制御するインバータ制御信号Spwm1,Spwm2を生成する。
次に、図3を参照して、この発明による制御装置15の制御構造を説明する。
図3は、この発明の実施の形態に従う制御装置15における制御構造を示すブロック図である。図3に示す制御ブロックは、代表的に制御装置15が予め格納されたプログラムを実行することで実現されるが、その構成の一部または全部を専用のハードウェアとして実現してもよい。
図3を参照して、制御装置15は、HV制御部150と、電池下限電圧設定部152と、放電許容電力演算部154とを含む。
HV制御部150は、ハイブリッド車両100の走行モードDMを設定し、その設定した走行モードDMを電池下限電圧設定部152へ出力する。
具体的には、HV制御部150は、各種センサ出力17に含まれるアクセル開度や車輪速度に応じて、モータジェネレータMG2のみの出力により走行するモード(以下、「EV走行モード」とも称する)およびエンジンENGおよびモータジェネレータMG2の出力により走行するモード(以下、「HV走行モード」とも称する)とを切り換える。
たとえば、発進時および低速走行時、あるいは緩やかな坂を下るとき等の軽負荷時には、エンジン効率の低い領域を避けるために、エンジンENGの出力を用いることなく、モータジェネレータMG2のみによる出力で走行するEV走行モードに設定される。すなわち、アクセル開度の小さい領域では、ハイブリッド車両100は、モータジェネレータMG2のみの出力により走行する。この場合には、後述するエンジン始動要求条件が成立した場合を除いてエンジンENGの運転が停止される。
なお、運転者によるEV走行選択スイッチ(図示せず)の操作に応じて、EV走行モードに設定するようにしてもよい。
一方、アクセル開度が所定値α%より大きい通常走行時には、エンジンENGが始動され、HV走行モードに設定される。これにより、エンジンENGからの出力は動力分割機構によって前輪50L,50Rの駆動力と、モータジェネレータMG1での発電用駆動力とに分割される。モータジェネレータMG2による発電電力は、モータジェネレータMG2の駆動に用いられる。したがって、通常走行時には、エンジンENGによる出力をモータジェネレータMG2からの出力でアシストして、前輪50L,50Rが駆動される。このとき制御装置15は、動力分割機構による動力分割比率を、全体の効率が最大となるように制御する。
さらに、高加速時には、バッテリ10から供給される電力がモータジェネレータMG2の駆動にさらに用いられて、前輪50L,50Rの駆動力がさらに増加する。
回生制動時には、モータジェネレータMG2は、前輪50L,50Rによって回転駆動されて発電する。モータジェネレータMG2の回生発電によって回収された電力は、PCU20によって直流電圧に変換されてバッテリ10の充電に用いられる。さらに、車両停止時には、エンジンENGは自動的に停止される。
このように、ハイブリッド車両100では、エンジンENGからの出力と電気エネルギーを源としたモータジェネレータMG2からの出力との組合せによって、すなわち車両状況に応じてエンジンENGおよびモータジェネレータMG2の運転を制御することにより燃費を向上させた車両運転を行なう。
このとき、アクセル開度の小さい領域では、エンジンENGの始動が必要とされるエンジン始動要求条件が成立したときに、エンジンENGの始動制御が行なわれる。エンジン始動要求条件には、運転者から高加速などの駆動力要求が与えられた場合が含まれる。その一例として、アクセル開度が所定値α%を超えたことが含まれる。さらに、バッテリ10の充電が必要なバッテリ出力低下時、あるいはエンジンENGの暖機運転時などの駆動力要求とは無関係な要求が与えられた場合を含むようにしてもよい。
HV制御部150は、エンジン始動要求条件の成立時には、エンジン始動制御として、モータジェネレータMG1を、バッテリ10からの電力の供給を受けて電動機として駆動することにより、エンジンENGをクランキングして始動する。さらに、HV制御部150は、H(論理ハイ)レベルのエンジン始動要求信号を生成して電池下限電圧設定部152へ出力する。
電池下限電圧設定部152は、HV制御部150からの走行モードDMおよびエンジン始動要求信号と各種センサ出力17とを受けると、これらの入力信号に応じてバッテリ10に許容される最低許容電圧(下限電圧)Vb_limを可変に設定する。
具体的には、電池下限電圧設定部152は、通常、下限電圧Vb_limを所定の電圧V1に設定する。この所定の電圧V1は、バッテリ10のSOCが適正な範囲から外れて過放電となるおそれがないように、バッテリ10の充放電特性などに基づいて予め設定されたものである。
その一方で、バッテリ10から過大な電力が持ち出されることが予想される所定の走行条件が成立した場合には、電池下限電圧設定部152は、下限電圧Vb_limを、電圧V1よりも高い電圧V2(>V1)に設定する。
具体的には、所定の走行条件としては、EV走行モードでの走行中において、上述したエンジン始動要求条件が成立したことによりエンジン始動制御が開始されたこと、および、該エンジン始動制御を開始した時点から所定期間Δt1内に運転者による急加速操作が行なわれたことが設定される。なお、急加速操作には、アクセルペダル35におけるアクセル踏込み量に応じたアクセル開度が所定の基準開度X%に達したことが含まれる。あるいは、各種センサ出力17に基づいて算出した要求駆動力が所定の基準値に達した場合を含むようにしてもよい。
この所定の基準開度値X%は、たとえばアクセル開度の全開点(100%)に設定される。なお、所定の基準開度X%は、アクセル開度が大きい領域にあればよく、必ずしも全開点に限定されるものではない。
また、上記走行条件において、所定期間Δt1は、エンジンENGのクランキングを行なうモータジェネレータMG1の駆動時間(クランキング時間)よりも短い時間に設定される。
このように所定の走行条件を、EV走行モードでの走行中に、エンジン始動制御と急加速操作とが連続的に行なわれたこととしたのは、EV走行時、エンジン始動制御時および急加速時は、いずれも、バッテリ10からモータジェネレータMG1またはモータジェネレータMG2に対して電力が出力されるため、これら3つが短期間内に連続して行なわれた場合にはバッテリ10から過大な電力が持ち出されることが予想されるためである。その結果、バッテリ10に過放電が発生して、電池性能が劣化する可能性が生じる。
したがって、本実施の形態では、このような所定の走行条件が成立した場合には、電池下限電圧設定部152は、バッテリ10の下限電圧Vb_limを、通常時の電圧V1よりも高い電圧V2に予め嵩上げする構成とする。これにより、以下に述べるように、バッテリ10から出力される電力に対する制限が強化されるため、バッテリ10が過放電となるのを抑制することができる。
具体的には、放電許容電力演算部154は、電池下限電圧設定部152から下限電圧Vb_limを受け、電圧センサ12から直流電圧Vbを受けると、直流電圧Vbが下限電圧Vb_limを下回らないように放電許容電力Woutを導出する。なお、放電許容電力Woutは、その化学反応的な限界で規定される、各時点における放電電力の制限値である。
具体的には、放電許容電力演算部154は、電圧センサ12からの直流電圧Vbと下限電圧Vb_limとの大小関係を比較し、直流電圧Vbが下限電圧Vb_limよりも高い場合には、直流電圧Vbに基づいて放電許容電力Woutを導出する。このとき、放電許容電力演算部154は、直流電圧Vbから周知の技術を用いて算出されたSOCに基づいて放電許容電力Woutを導出する。
一方、直流電圧Vbが下限電圧Vb_lim以下となった場合には、放電許容電力演算部154は、放電許容電力Woutを予め設定された所定の最低許容電力(下限電力)に固定する。このようにして、直流電圧Vbが下限電圧Vb_limを下回らないようにバッテリ10の電力制限が行なわれる。
そして、このようなバッテリ10の電力制限において、上記所定の走行条件が成立した場合には、下限電圧Vb_limが通常時よりも嵩上げされるため、バッテリ10から持ち出される電力がより厳しく制限されることとなる。その結果、バッテリ10に過放電が発生するのが抑制される。
なお、バッテリ10の電力制限を強化することによって、バッテリ10からPCU20に供給される電力は、モータジェネレータMG2の要求出力を常に満たすことが困難となるが、走行状況がエンジンENGからの出力をメインとした高負荷走行に移行しているため、車両の走行特性(あるいは運転者の運転フィーリング)を損なうことがないと判断される。
放電許容電力演算部154は、実際には、予め直流電圧Vbをパラメータとして規定された放電許容電力マップを格納しておき、直流電圧Vbに基づいて各時点の放電許容電力Woutを導出する。なお、この放電許容電力マップには、通常時(すなわち、所定の走行条件非成立時)に用いられるマップと、所定の走行条件成立時に用いられるマップとの2種類が含まれている。そして、放電許容電力演算部154は、導出した放電許容電力WoutをHV制御部150へ出力する。
HV制御部150は、上述したように、各種センサ出力17に応じたハイブリッド車両100の走行モードDMを設定するとともに、各種センサ出力17に基づき、エンジンとの出力配分等を考慮したモータジェネレータMG1,MG2の要求トルクTrqを決定する。さらに、HV制御部150は、決定された要求トルクTrqとモータ回転数とに応じて、最適なモータ動作電圧Vm#を算出する。
そして、HV制御部150は、要求トルクTrqおよび最適モータ動作電圧Vm#と、放電許容電力Woutとに基づいて、モータ動作電圧Vmの電圧指令値VmrおよびモータジェネレータMG1,MG2でのトルク指令値Trefを生成する。
具体的には、HV制御部150は、要求トルクTrqに相当するモータ消費パワーを算出し、その算出したモータ消費パワーが放電許容電力Woutを超えるか否かを判定する。このとき、モータ消費パワーが放電許容電力Wout以下である場合には、要求トルクTrqどおりにモータジェネレータMG1,MG2で電力を消費しても、放電許容電力Woutを超えることがないので、HV制御部150は、トルク指令値Trefを要求トルクTrqと同等に設定する。また、HV制御部150は、電圧指令値Vmrを最適モータ動作電圧Vm#と同等に設定する。
これに対して、モータ消費パワーが放電許容電力Woutを超える場合には、要求トルクTrqどおりにモータジェネレータMG1,MG2で電力を消費すると、モータ消費パワーが放電許容電力Woutを超えてしまう。したがって、この場合には、放電許容電力Woutを超えないように、モータ消費パワーが制限される。
具体的には、モータ消費パワー=放電許容電力Woutが成立する限界のモータ消費パワーを算出し、その算出したモータ消費パワーに対応させて、トルク指令値Trefが算出される。すなわち、トルク指令値Trefは、当初の要求トルクTrqよりも小さくなるように制限される。同様に、電圧指令値Vmrは、この制限された要求トルクTrqに応じて、当初の最適モータ動作電圧Vm#よりも小さくなるように制限される。
このようにして生成されたトルク指令値Trefおよび電圧指令値Vmrは、コンバータ/インバータ制御部140へ与えられる。コンバータ/インバータ制御部140は、電圧指令値Vmrに基づいてコンバータ110(図2)での昇圧比を決定し、この昇圧比が実現されるように、コンバータ制御信号Scnvを発生する。
さらに、コンバータ/インバータ制御部140は、モータジェネレータMG1,MG2に、トルク指令値Trefに従ったトルクを生じさせるモータ電流が各相に流れるように、各種センサからの出力値に応じてインバータ制御信号Spwm1,Spwm2を生成する。たとえば、インバータ制御信号Spwm1,Spwm2は、一般的な制御方式に従って生成されたPWM信号波である。また、各種センサからの出力値には、たとえば、モータジェネレータMG1,MG2の位置センサ・速度センサからの出力値、各相電流を検出する電流センサからの出力値およびモータ動作電圧Vmを検出する電圧センサからの出力値が含まれる。
図4は、バッテリ10の直流電圧Vbの時間的変化を示す図である。
図4を参照して、時刻t0においてハイブリッド車両100の走行が開始されたとする。この時刻t0においては、各種センサ出力17に含まれるアクセル開度が所定値α%よりも小さくなっている。そのため、ハイブリッド車両100は、EV走行モードで走行を開始する。
このEV走行モードでの走行時において、アクセル開度が所定値α%を超えると(時刻t=t1)、エンジン始動要求条件が成立したと判断されてエンジン始動制御が行なわれる。すなわち、時刻t1以降において、モータジェネレータMG1が、バッテリ10からの電力の供給を受けて電動機として駆動することにより、エンジンENGをクランキングして始動する。すると、モータジェネレータMG1が出力するトルク(MG1トルク)は、時刻t1以降において増加する。そして、これに追従するようにエンジン回転数が上昇する。なお、エンジン回転数が所定回転数に達すると、エンジン始動制御が終了されるため、MG1トルクは減少に転じる。
そして、エンジン始動制御を開始された後に運転者による急加速操作が行なわれ、時刻t1から時間Δt(≦Δt1)だけ経過した時刻t2においてアクセル開度が所定の基準開度X%に到達すると、バッテリ10から供給される電力がモータジェネレータMG2の駆動にさらに用いられる。これにより、モータジェネレータMG2が出力するトルク(MG2トルク)が増加する。そして、エンジン回転数がさらに上昇する。
これらの一連の動作において、モータジェネレータMG1,MG2の駆動には、バッテリ10に蓄えられた電力が用いられる。したがって、バッテリ10では、直流電圧Vbが、図中のラインLN1またはLN2で示されるように、時刻t1以降において急激に低下する。そのため、バッテリ10では、直流電圧Vbに応じて出力制限が行なわれる。
このバッテリ10の出力制限において、下限電圧Vb_limを電圧V1に固定した場合には、図中のラインLN3で示されるように、直流電圧Vbが電圧V1を下回ったことに応じて放電許容電力Woutが制限される。その結果、直流電圧Vbは、図中のラインLN1で示されるように、略電圧V1に維持される。このとき、バッテリ10は、低SOC状態に晒されるため、過放電が発生し、電池性能が劣化するおそれが生じる。
これに対して、本実施の形態では、エンジン始動制御が開始された時刻t1から所定期間Δt1内の時刻t2においてアクセル開度が所定の基準開度X%に達したことにより、下限電圧Vb_limを電圧V1よりも高い電圧V2に嵩上げする。これにより、時刻t2以降においては、図中のラインLN4で示されるように、直流電圧Vbが電圧V2を下回ったことに応じて放電許容電力Woutが制限される。その結果、直流電圧Vbは、図中のラインLN2で示されるように、略電圧V2に維持されるため、バッテリ10が過放電となるのが抑制される。
なお、このような下限電圧Vb_limの嵩上げは、バッテリ10から持ち出される電力が低下したことに応じて解除される。たとえば、図4に示すように、アクセル開度が所定の基準値を下回ったとき(時刻t=t3)には、下限電圧Vb_limは、電圧V1に戻される。
図5は、制御装置15によるモータジェネレータの駆動制御を説明するフローチャートである。なお、図5に示す各ステップの処理が、制御装置15(図2)が図3に示す各制御ブロックとして機能することで実現される。
図5を参照して、電池下限電圧設定部152は、HV制御部150から与えられる走行モードDMに基づいて、ハイブリッド車両100がEV走行中であるか否かを判断する(ステップS01)。この判断は、EV走行モードが予め設定された一定期間を超えて継続しているか否かに応じて行なわれる。すなわち、EV走行モードが当該一定時間を超えて継続している場合には、電池下限電圧設定部152は、ハイブリッド車両100がEV走行中であると判断する。
ハイブリッド車両100がEV走行中である場合(ステップS01においてYESの場合)には、電池下限電圧設定部152は、さらに、エンジン始動要求が発生しているか否かを判断する(ステップS02)。具体的には、電池下限電圧設定部152は、HV制御部150からのエンジン始動要求信号がHレベルであるか否かを判断する。
エンジン始動要求信号がHレベルの場合、すなわち、エンジン始動要求が発生している場合(ステップS02においてYESの場合)には、電池下限電圧設定部152は、続いて、エンジン始動要求の発生後の所定期間Δt1内にアクセル開度が所定の基準開度X%に到達したか否かを判断する(ステップS03)。
そして、当該所定期間Δt1内にアクセル開度が所定の基準開度X%に到達した場合(ステップS03においてYESの場合)には、電池下限電圧設定部152は、バッテリ10の下限電圧Vb_limを電圧V2(>V1)に設定する(ステップS04)。
これに対して、ハイブリッド車両100がEV走行中でない場合(ステップS01においてNOの場合)、エンジン始動要求が発生していない場合(ステップS02においてNOの場合)およびエンジン始動要求発生後の所定期間Δt1内にアクセル開度が所定の基準開度X%に到達していない場合(ステップS03においてNOの場合)のいずれかにおいては、電池下限電圧設定部152は、下限電圧Vb_limを電圧V1に設定する(ステップS05)。ステップS04またはS05において設定された下限電圧Vb_limは、放電許容電力演算部154へ出力される。
放電許容電力演算部154は、電池下限電圧設定部152から下限電圧Vb_limを受け、電圧センサ12(図2)から直流電圧Vbを受けると、直流電圧Vbが下限電圧Vb_limを下回るか否かを判断する(ステップS06)。
直流電圧Vbが下限電圧Vb_lim以上である場合(ステップS06においてNOの場合)には、放電許容電力演算部154は、放電許容電力マップを参照して、直流電圧Vbに応じた放電許容電力Woutを算出する。
これに対して、直流電圧Vbが下限電圧Vb_limを下回る場合(ステップS06においてYESの場合)には、放電許容電力演算部154は、放電許容電力Woutを予め設定された下限電力に固定することにより、バッテリ10からの出力電力を制限する(ステップS07)。
HV制御部150は、ステップS06またはS07において算出され設定された放電許容電力Wout、および各種センサ出力に応じて算出した要求トルクTrqに基づいて、要求トルクTrqに相当するモータ消費パワーが放電許容電力Woutを超えないように、トルク指令値Trefを算出する(ステップS09)。
このように、ステップS09によって算出されたトルク指令値Trefに従って、インバータ131,132のスイッチング制御が行なわれ、モータジェネレータMG1,MG2のトルク(すなわちモータ電流)が制御される(ステップS10)。
このようにこの発明の実施の形態によれば、バッテリから過大な電力が持ち出されることが予想される走行条件が成立した場合には、予めバッテリの下限電圧を嵩上げしてバッテリの出力制限を行なうことにより、バッテリに過放電が発生するのを抑制することができる。その結果、電池性能の劣化を抑制して、バッテリの充放電能力を十分に発揮させることができるため、車両の走行性能および燃費性能の向上が可能となる。
なお、この発明の実施の形態と本願発明との対応関係については、HV走行モードが「第1の走行モード」に相当し、EV走行モードが「第2の走行モード」に相当する。また、図3に示す制御装置15の制御構造において、HV制御部150は「走行モード設定部」、「始動制御部」および「駆動制御部」を実現し、電池下限電圧設定部152および放電許容電力演算部154は「放電許容電力演算部」を実現する。これらの手段を構成する各機能ブロックは、いずれも制御装置15であるCPU(Central Processing Unit)が記憶部に記憶されたプログラムを実行することにより実現される、ソフトウェアとして機能するものとして説明したが、ハードウェアにより実現されるようにしてもよい。なお、このようなプログラムは記録媒体に記録されて車両に搭載される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、ハイブリッド車両に搭載された電源装置に適用することができる。
この発明の実施の形態に従う電源装置が搭載された車両の構成を説明するブロック図である。 この発明による電源装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態に従う制御装置における制御構造を示すブロック図である。 バッテリの直流電圧Vbの時間的変化を示す図である。 制御装置によるモータジェネレータの駆動制御を説明するフローチャートである。
符号の説明
10 バッテリ、12 電圧センサ、15 制御装置、17 各種センサ出力、30 動力出力装置、35 アクセルペダル、50L,50R 前輪、60L,60R 後輪、70L,70R フロントシート、80 リアシート、100 ハイブリッド車両、110 コンバータ、120 平滑コンデンサ、131,132 モータ駆動制御器、140 コンバータ/インバータ制御部、150 HV制御部、152 電池下限電圧設定部、154 放電許容電力演算部、ENG エンジン、MG1,MG2 モータジェネレータ。

Claims (5)

  1. エンジンおよび車両駆動用のモータを動力源とした第1の走行モードと、前記エンジンを停止状態とし、前記モータのみを動力源とした第2の走行モードとを有する車両に搭載される電源装置であって、
    電源と、
    前記電源から電力の供給を受けて、駆動力指令値に従って前記モータを駆動制御する電力に変換するモータ駆動制御部と、
    駆動軸に要求される要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるように、前記駆動力指令値を生成する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記要求駆動力に応じて前記第1走行モードと前記第2走行モードとを切り換える走行モード設定部と、
    前記第2の走行モードの実行中に前記第1の走行モードへの切換え要求を受けると、前記電源から電力の供給を受けて、前記エンジンを始動する始動制御部と、
    前記電源に許容される下限電圧として第1の電圧を設定し、前記電源の電圧が前記第1の電圧を下回らないように前記電源の放電許容電力を導出する放電許容電力演算部と、
    前記駆動力指令値に対応する前記モータの消費電力が、前記放電許容電力を超えないように、前記駆動力指令値を調整する駆動制御部とを含み、
    前記放電許容電力演算部は、前記第1の走行モードへの切換え要求が与えられた後の所定時間内に、前記要求駆動力が所定の基準値に達した場合には、前記下限電圧として前記第1の電圧よりも高い第2の電圧を設定する、電源装置。
  2. 前記走行モード設定部は、アクセル開度に応じて前記第1の走行モードと前記第2の走行モードとを切り換え、
    前記放電許容電力演算部は、前記第1の走行モードへの切換え要求が与えられた後の所定時間内に、前記アクセル開度が所定の基準開度に達した場合には、前記下限電圧として前記第2の電圧を設定する、請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記放電許容電力演算部は、前記所定の基準開度を、前記アクセル開度の全開状態を含むように設定する、請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記放電許容電力演算部は、前記所定期間を、前記エンジンのクランキング時間よりも短い時間に設定する、請求項1に記載の電源装置。
  5. エンジンおよび車両駆動用のモータを動力源とした第1の走行モードと、前記エンジンを停止状態とし、前記モータのみを動力源とした第2の走行モードとを有する車両に搭載される電源装置の放電制御方法であって、
    前記電源装置は、
    電源と、
    前記電源から電力の供給を受けて、駆動力指令値に従って前記モータを駆動制御する電力に変換するモータ駆動制御部とを備え、
    前記放電制御方法は、
    駆動軸に要求される要求駆動力に応じて前記第1走行モードと前記第2走行モードとを切り換えるステップと、
    前記第2の走行モードの実行中に前記第1の走行モードへの切換え要求を受けると、前記電源から電力の供給を受けて、前記エンジンを始動するステップと、
    前記要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるように、前記駆動力指令値を生成するステップと、
    前記電源に許容される下限電圧として第1の電圧を設定し、前記電源の電圧が前記第1の電圧を下回らないように前記電源の放電許容電力を導出するステップと、
    前記駆動力指令値に対応する前記モータの消費電力が、前記放電許容電力を超えないように、前記駆動力指令値を調整するステップとを備え、
    前記放電許容電力を導出するステップは、前記第1の走行モードへの切換え要求が与えられた後の所定時間内に、前記要求駆動力が所定の基準値に達した場合には、前記下限電圧として前記第1の電圧よりも高い第2の電圧を設定する、放電制御方法。
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