JP2009220765A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

ハイブリッド車両の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009220765A
JP2009220765A JP2008069560A JP2008069560A JP2009220765A JP 2009220765 A JP2009220765 A JP 2009220765A JP 2008069560 A JP2008069560 A JP 2008069560A JP 2008069560 A JP2008069560 A JP 2008069560A JP 2009220765 A JP2009220765 A JP 2009220765A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
control center
center value
value
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008069560A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Abe
哲也 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2008069560A priority Critical patent/JP2009220765A/ja
Publication of JP2009220765A publication Critical patent/JP2009220765A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Abstract

【課題】走行環境に適正に対処することより、ハイブリッド車両の商品性を損なうことを防止可能なハイブリッド車両の制御装置を提供する。
【解決手段】バッテリの充放電制御に用いるSOC制御中心値は、通常(低地)走行時には所定の基準値S1に設定される。バッテリの充放電要求パワーは、基準値S1を含む所定のSOC管理範囲と推定SOCとに基づいて設定される。このSOC制御中心値は、高地走行時には嵩上げされ、基準値S1よりも高い所定値S2に設定される。そのため、高地走行時においてエンジンの不足出力分を賄うためにモータジェネレータの出力割合を大きくしたことに起因してSOCが著しく低下した場合においても、低下後のSOCは未だ所定の閾値SOCthを上回っているため、エンジンの始動を必要とすることがない。これにより、エンジンの始動頻度を抑えてEV走行モードの実行頻度を確保できる。
【選択図】図4

Description

この発明は、ハイブリッド車両の制御装置に関し、より特定的には、エンジンおよびモータを動力源とした走行モードと、モータのみを動力源とした走行モードとを有するハイブリッド車両の制御装置に関する。
最近、環境に配慮した自動車として、電動機(モータ)を駆動装置に組み込んだハイブリッド車両(Hybrid Vehicle)が大きな注目を集めており、一部実用化されている。ハイブリッド車両は、従来のエンジンに加え、インバータを介して直流電源により駆動されるモータとを動力源とする自動車である。つまり、エンジンを駆動することにより動力源を得るとともに、直流電源からの直流電圧をインバータによって交流電圧に変換し、その変換した交流電圧とによりモータを回転することによって動力源を得るものである。
このようなハイブリッド車両においては、モータの駆動力でエンジンをアシストして車両を走行させる(以下、「HV走行」とも称する)機能に加えて、停車中やエンジン効率の低い低速走行時には、エンジンの運転を停止してモータの駆動力のみにより車両を走行させる(以下、「EV走行」とも称する)機能を装備したものがある。このように、環境性能ばかりでなく燃費性能の向上をも実現することによって、ハイブリッド車両の商品性を高めている。
ここで、エンジンにおいては、その運転状態が走行環境に左右されることから、予期しない小さなパワーしかエンジンから出力されない場合がある。たとえば、高地走行時には、大気圧が低いことから空気密度が小さくなるため、通常(低地)走行時における大気圧(1気圧)のときと同様に運転ポイントを設定してエンジンを制御すると、エンジンからは目標パワーを下回るパワーしか出力されないことになる。
このようなエンジンの出力パワー不足への対策として、たとえば特開2006−183523号公報(特許文献1)には、高地走行時には、通常(低地)走行時よりも、車両要求駆動力におけるモータの出力割合を大きくし、かつ、エンジンの出力割合を小さくすることによって、不足出力分をモータで賄うように構成されたハイブリッド車両の駆動力制御装置が開示される。
特開2006−183523号公報 特開2007−216841号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示される駆動力制御装置においては、モータの出力割合を大きくすることによって、モータへの電力供給のために直流電源から持ち出される電力が増大することから、直流電源の残存容量(SOC:State of Charge)が低下し、過放電となる可能性が生じてしまう。
このような直流電源の過放電を防止する手段としては、SOC低下に応じてエンジンを始動させることによって、エンジンの駆動力によって回転される発電機が発電した電力を直流電源に充電することが可能となる。
ところが、上記の手段によれば、エンジンを始動させる頻度が増すことになるため、ハイブリッド車両としては、実質的にEV走行モードの実行頻度が低下してしまう。その結果、環境性能および燃費性能でのハイブリッド車両の商品性を損なうこととなる。
それゆえ、この発明の目的は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、走行環境に適正に対処することより、ハイブリッド車両の商品性を損なうことを防止可能なハイブリッド車両の制御装置を提供することである。
この発明のある局面に従うハイブリッド車両の制御装置は、エンジンとモータとを動力源として駆動軸に動力を出力するハイブリッド車両の制御装置である。ハイブリッド車両は、電源と、電源から電力の供給を受けて、駆動力指令値に従ってモータを駆動制御する駆動回路と、エンジンからの動力を電力に変換して電源に供給可能に構成された電力動力変換機構とを含む。制御装置は、エンジンに吸入される空気の密度の指標となる大気圧を取得する大気圧取得手段と、取得された大気圧が上昇するに従って、駆動軸に要求される要求駆動力におけるモータの発生する駆動力の割合が増加するように、駆動力指令値を設定する駆動制御手段と、電源の状態に基づいて、電源の残存容量を推定する残存容量推定手段と、残存容量の制御中心値と残存容量の推定値との偏差に基づいて、電源の充放電を制御する充放電制御手段と、残存容量の推定値が制御中心値よりも低い所定の閾値を下回った場合に、エンジンを始動するエンジン始動制御手段とを備える。充放電制御手段は、エンジンが運転されているときには、大気圧が低下するに従って制御中心値が高くなるように、制御中心値を設定する制御中心値設定手段を含む。
好ましくは、制御中心値設定手段は、エンジンが運転されているときには、大気圧が低下するに従って制御中心値が高くなるように制御中心値を設定し、エンジンが停止されているときには、制御中心値を所定の基準値に設定する。
好ましくは、制御中心値設定手段は、車速が所定の閾値を超えるときには、大気圧が低下するに従って制御中心値が高くなるように制御中心値を設定する。所定の閾値は、ハイブリッド車両が、モータのみを動力源とした走行からエンジンおよびモータを動力源とした走行に切り換えられるときの車速である。
好ましくは、制御中心値設定手段は、エンジンが運転されているときには、制御中心値を所定の基準値から嵩上げする。制御中心値の嵩上げ量は、大気圧が低下するに従って大きくなるように設定される。
この発明によれば、走行環境に適正に対処することより、ハイブリッド車両の商品性を損なうことを防止することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
(車両の概略構成)
図1は、この発明の実施の形態に従うハイブリッド車両の構成を説明するブロック図である。
図1を参照して、本発明によるハイブリッド車両100は、バッテリ10と、ハイブリッドECU(Electronic Control Unit)15と、PCU(Power Control Unit)20と、動力出力装置30と、ディファレンシャルギヤ(Differential Gear)40と、前輪50L,50Rと、後輪60L,60Rと、フロントシート70L,70Rと、リアシート80とを備える。
バッテリ10は、たとえばニッケル水素またはリチウムイオン等の二次電池からなり、直流電圧をPCU20へ供給するとともに、PCU20からの直流電圧によって充電される。バッテリ10は、たとえばリアシート80の後方部に配置されて、PCU20と電気的に接続される。PCU20は、ハイブリッド車両100内で必要となる電力変換器を統括的に示すものである。
ハイブリッドECU15へは、運転状況・車両状況を示す各種センサからの各種センサ出力17が入力される。各種センサ出力17には、アクセルペダル35に配置されたアクセルペダルポジションセンサによって検出されるアクセル踏込み量に応じたアクセル開度、車速センサ出力および大気圧センサ出力等が含まれる。ハイブリッドECU15は、入力されたこれらのセンサ出力に基づき、ハイブリッド車両100に関する種々の制御を統括的に行なう。
動力出力装置30は、車輪駆動力源として設けられ、エンジンおよび/またはモータジェネレータMG1,MG2を含む。これらは動力分割機構(図示せず)を介して機械的に連結される。そして、ハイブリッド車両100の走行状況に応じて、動力分割機構を介して上記3者の間で駆動力の配分および結合が行なわれ、その結果として前輪50L,50Rが駆動される。DG40は、動力出力装置30からの動力を前輪50L,50Rに伝達するとともに、前輪50L,50Rの回転力を動力出力装置30に伝達する。
これにより、動力出力装置30は、エンジンおよび/またはモータジェネレータMG1,MG2による動力を、DG40を介して前輪50L,50Rに伝達して前輪50L,50Rを駆動する。また、動力出力装置30は、前輪50L,50RによるモータジェネレータMG1,MG2の回転力によって発電し、その発電した電力をPCU20へ供給する。
なお、モータジェネレータMG1,MG2は、発電機としても電動機としても機能し得るが、モータジェネレータMG1が、主として発電機として動作し、モータジェネレータMG2が、主として電動機として動作する。
詳細には、モータジェネレータMG1は、加速時において、エンジンを始動する始動機として用いられる。このとき、モータジェネレータMG1は、バッテリ10からの電力の供給を受けて電動機として駆動し、エンジンをクランキングして始動する。
さらに、エンジンの始動後において、モータジェネレータMG1は、動力分割機構を介して伝達されたエンジンの駆動力によって回転されて発電する。
モータジェネレータMG2は、バッテリ10に蓄えられた電力およびモータジェネレータMG1の発電した電力の少なくともいずれか一方によって駆動される。モータジェネレータMG2の駆動力は、DG40を介して前輪50L,50Rの駆動軸に伝達される。これにより、モータジェネレータMG2は、エンジンをアシストして車両を走行させたり、自己の駆動力のみによって車両を走行させたりする。
また、車両の回生制動時には、モータジェネレータMG2は、前輪50L,50Rにより駆動されて発電機として動作する。このとき、モータジェネレータMG2により発電された回生電力は、PCU20を介してバッテリ10に充電される。
PCU20は、モータジェネレータMG1,MG2の力行動作時には、ハイブリッドECU15からの制御指示に従って、バッテリ10からの直流電圧を昇圧するとともに、その昇圧した直流電圧を交流電圧に変換して、動力出力装置30に含まれるモータジェネレータMG1,MG2を駆動制御する。
また、PCU20は、モータジェネレータMG1,MG2の回生制動時には、ハイブリッドECU15からの制御指示に従って、モータジェネレータMG1,MG2の発電した交流電圧を直流電圧に変換してバッテリ10を充電する。
このように、ハイブリッド車両100では、バッテリ10と、PCU20と、ハイブリッドECU15のうちのPCU20を制御する部分とによって、モータジェネレータMG1,MG2を駆動制御する「モータ駆動装置」が構成される。
次に、この発明によるモータ駆動装置の構成について説明する。
図2は、この発明によるモータ駆動装置の構成を示すブロック図である。
図2を参照して、この発明によるモータ駆動装置は、「電源」に相当するバッテリ10と、PCU20のうちのモータジェネレータMG1,MG2の駆動制御に関する部分(以下、当該部分についても単に「PCU20」と称する)と、ハイブリッドECU15のうちのPCU20を制御する部分とを備える。
PCU20は、システムメインリレーSMR1,SMR2と、コンバータ110と、平滑コンデンサC2と、モータジェネレータMG1,MG2にそれぞれ対応するインバータ114,112と、MGECU140とを含む。
システムメインリレーSMR1,SMR2は、バッテリ10からインバータ112,114に対する電力供給経路を導通/遮断する。具体的には、システムメインリレーSMR1は、バッテリ10の正極と電源ライン101との間に接続される。システムメインリレーSMR2は、バッテリ10の負極とアースライン102との間に接続される。システムメインリレーSMR1,SMR2は、それぞれ、MGECU140からの信号SEにより導通/非導通(オン/オフ)される。
コンバータ110は、一例として、昇降圧チョッパ回路により構成され、リアクトルL1と、電力用半導体スイッチング素子(以下、単にスイッチング素子とも称する)Q1,Q2と、ダイオードD1,D2とを含む。
スイッチング素子Q1およびQ2は、電源ライン103とアースライン102との間に直列接続される。リアクトルL1は、電源ライン101とスイッチング素子Q1およびQ2の接続ノードとの間に接続される。各スイッチング素子Q1,Q2のエミッタ/コレクタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すように、逆並列ダイオードD1,D2がそれぞれ接続されている。
スイッチング素子Q1およびQ2のゲートには、スイッチング制御信号PWMCに相当するゲート制御信号がそれぞれ与えられ、当該ゲート制御信号に応答して、スイッチング素子Q1およびQ2にオン・オフが制御される。この実施の形態におけるスイッチング素子としては、たとえばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)が適用される。
コンバータ110は、電源ライン101およびアースライン102の間にバッテリ10からの入力電圧Vbを受けて、スイッチング素子Q1,Q2のスイッチング制御によって、入力電圧Vbを昇圧してモータ駆動のための印加電圧(以下、「モータ動作電圧」とも称する)を生成し、電源ライン103およびアースライン102間に出力する。コンバータ110での昇圧比(Vm/Vb)は、スイッチング素子Q1,Q2のオン期間比(デューティ比)に応じて決まる。
したがって、MGECU140は、ハイブリッドECU15からのモータジェネレータMG1,MG2のトルク指令値Tm1*,Tm2*に基づいてモータ動作電圧Vmの電圧指令値Vm*を生成し、その生成した電圧指令値Vm*に基づいてコンバータ110での昇圧比を決定する。そして、MGECU140は、この昇圧比が実現されるように、スイッチング制御信号PWMCを生成する。
平滑コンデンサC2は、電源ライン103およびアースライン102の間に接続され、コンバータ110から出力されたモータ動作電圧Vmを平滑化してインバータ112,114へ供給する。電圧センサ122は、平滑コンデンサC2の両端の電圧(モータ動作電圧)Vmを検出し、その検出した電圧VmをMGECU140へ出力する。
インバータ112は、車輪を駆動するモータジェネレータMG2に対してコンバータ110の出力するモータ動作電圧Vmを三相交流に変換して出力する。またインバータ112は、回生制動に伴い、モータジェネレータMG2において発電された電力をコンバータ110に戻す。このときコンバータ110は降圧回路として動作するようにMGECU140によって制御される。
インバータ112は、電源ライン103およびアースライン102の間に並列に接続される、U相アーム115、V相アーム116およびW相アーム117を構成するスイッチング素子Q3〜Q8からなる三相インバータである。各スイッチング素子Q3〜Q8のコレクタ/エミッタ間には、逆並列ダイオードD3〜D8がそれぞれ接続されている。
インバータ112の各相アームの中間点は、三相の永久磁石モータであるモータジェネレータMG2の各相コイルの各相端に接続されている。各相コイルの一端は、中性点に共通接続されている。なお、図示は省略するが、三相のうちの少なくとも二相において、電流センサが設けられ、各相電流が検出可能である。
インバータ114は、コンバータ110に対してインバータ112と並列的に接続される。インバータ114は、モータジェネレータMG1に対してコンバータ110の出力するモータ動作電圧Vmを三相交流に変換して出力する。インバータ114は、コンバータ110から昇圧されたモータ動作電圧Vmを受けてたとえばエンジンを始動させるためにモータジェネレータMG1を駆動する。
また、インバータ114は、エンジンのクランクシャフトから伝達される回転トルクによってモータジェネレータMG1で発電された電力をコンバータ110に戻す。このときコンバータ110は降圧回路として動作するようにMGECU140によって制御される。インバータ114の内部の構成は、図示しないがインバータ112と同様であり、詳細な説明は繰返さない。
ハイブリッドECU15は、各種センサ出力17に基づき、所望の駆動力発生や発電が行なわれるように、各モータジェネレータMG1,MG2の運転指令を生成して、MGECU140へ出力する。この運転指令には、各モータジェネレータMG1,MG2の運転許可/禁止指示や、トルク指令値Tm1*,Tm2*、回転数指令等が含まれる。
MGECU140は、モータジェネレータMG1に配置された電流センサおよび位置センサ(ともに図示せず)からの各相のモータ電流および回転子の回転角の検出値に基づくフィードバック制御により、ハイブリッドECU15からの運転指令に従ってモータジェネレータMG1が動作するように、スイッチング素子Q3〜Q8のスイッチング動作を制御するスイッチング制御信号PWMI1を発生する。
また、MGECU140は、モータジェネレータMG2に配置された電流センサおよび位置センサ(ともに図示せず)からの各相のモータ電流および回転子の回転角の検出値に基づくフィードバック制御により、ハイブリッドECU15からの運転指令に従ってモータジェネレータMG2が動作するように、スイッチング素子Q3〜Q8のスイッチング動作を制御するスイッチング制御信号PWMI2を発生する。
さらに、MGECU140は、ハイブリッドECU15からの運転指令に基づいて、モータジェネレータMG1,MG2の高効率化のためのモータ動作電圧Vmの電圧指令値Vm*を算出する。そして、MGECU140は、その算出した電圧指令値Vm*に基づいてコンバータ110での昇圧比を決定し、この昇圧比が実現されるように、スイッチング制御信号PWMCを発生する。
また、MGECU140は、ハイブリッド車両100の回生制動時には、インバータ112,114から供給された直流電圧(モータ動作電圧Vm)を降圧するように、スイッチング制御信号PWMCを発生する。すなわち回生制動時には、コンバータ110は、スイッチング素子Q1,Q2がスイッチング制御信号PWMCに応答してオン・オフすることにより、モータ動作電圧Vmを降圧して直流電圧を電源ライン101およびアースライン102の間に出力する。バッテリ10は、コンバータ110からの直流電圧によって充電される。このように、コンバータ110は、モータ動作電圧Vmを直流電圧へ降圧することもできるので、双方向コンバータの機能を有している。
(制御構造)
次に、図3を参照して、この発明によるハイブリッドECU15の制御構造について説明する。
図3は、この発明の実施の形態に従うハイブリッドECU15における制御構造を示すブロック図である。図3に示す制御ブロックは、代表的にハイブリッドECU15が予め格納されたプログラムを実行することで実現されるが、その構成の一部または全部を専用のハードウェアとして実現してもよい。
図3を参照して、ハイブリッドECU15には、各種センサ出力17(図1)として、アクセルペダルポジションセンサ170からのアクセル開度Acc、車速センサ172からの車速Vおよび大気圧センサ174からの大気圧Paが図示しない入力ポートを介して入力されている。
なお、図示は省略するが、ハイブリッドECU15にはさらに、シフトレバーの操作位置を検出するシフトポジションセンサからのシフトポジションおよびブレーキペダルの踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサからのブレーキペダルポジションなどが入力されている。
さらに、ハイブリッドECU15は、MGECU140、バッテリ10を管理するバッテリECU160およびエンジンを運転制御するエンジンECU150と、図示しない通信ポートを介して接続されており、MGECU140、バッテリECU160およびエンジンECU150と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
バッテリECU160は、バッテリ10に設けられた電圧センサ、電流センサおよび温度センサからバッテリ電圧Vb、バッテリ電流Ibおよびバッテリ温度Tbの検出値をそれぞれ受けると、これらの入力信号に基づいてバッテリ10の残存容量(SOC:State of Charge)を推定する。一例として、バッテリ10のSOCは、バッテリ電流Ibの積算値に基づいて推定される。なお、SOCの推定方法は、バッテリ電流Ibの積算値に基づいた方法以外に、公知の種々の方法を採用することができる。バッテリECU10は、推定したバッテリ10のSOCを、バッテリ10の状態を示す信号(バッテリ電圧Vb、バッテリ電流Ib、バッテリ温度Tb)とともにハイブリッドECU15へ送出する。
エンジンECU150は、ハイブリッドECU15からの制御信号によりエンジンを運転制御するとともに、必要に応じてエンジンの運転状態に関するデータを出力する。
ハイブリッドECU15は、アクセル開度Accおよび車速Vに基づいて駆動軸に出力すべき要求トルクTr*を算出する。また、バッテリECU160からのバッテリ10の推定SOCに基づいて、バッテリ10が要求する充放電要求パワーPb*を設定する。そして、ハイブリッドECU15は、要求トルクTr*に駆動軸の回転数を乗じたものと充放電要求パワーPb*との和として、車両に要求される要求パワーP*を演算すると、その演算した要求パワーP*が駆動軸に出力されるように、エンジンおよびモータジェネレータMG1,MG2を運転制御する。
具体的には、ハイブリッドECU15は、エンジンECU150に対しては、目標パワーPe*と目標回転数Ne*とを設定して出力する。この設定は、エンジンを効率良く動作させる動作ラインと目標パワーPe*とに基づいて行なわれる。これにより、エンジンECU150は、目標回転数Ne*と実回転数Neとを一致させるように、エンジンの出力する動力(回転数×トルク)を制御する。
また、ハイブリッドECU15は、MGECU140に対しては、モータジェネレータMG1,MG2の要求出力(回転数×トルク)から決定したトルク指令Tm1*,Tm2*を出力する。MGECU140は、トルク指令Tm1,Tm2*から変換したモータ駆動電流の電流指令に基づいて、実際のモータ駆動電流を電流指令に一致させるための電流制御を行なう。
このようにして、ハイブリッドECU15は、バッテリ10の推定SOCがSOC管理範囲の下限値を下回り、充電が必要な場合には、要求トルクTr*よりも大きい動力をエンジンに出力させて、その一部をモータジェネレータMG1によるバッテリ10の充電動作に配分する。
詳細には、ハイブリッドECU15は、バッテリ10の過充電および過放電を防止する観点から、SOC制御中心値SOCmidを含むSOC管理範囲を予め有している。そして、推定SOCがSOC管理範囲の下限値を下回るときには、推定SOCが小さくなるほど大きな電力でバッテリ10が充電されるように充放電要求パワーPb*を設定する。また、推定SOCがSOC管理範囲の上限値を上回るときには、推定SOCが大きくなるほど大きな電力がバッテリ10から放電されるように充放電要求パワーPb*を設定する。
そして、ハイブリッドECU15は、バッテリECU160からのバッテリ電圧Vbとバッテリ電流Ibとの積により、バッテリ10を充放電する充放電電力Pbを演算すると、充放電要求パワーPb*と充放電電力Pbとの偏差が打ち消されるように充放電要求パワーPb*を次式(1)のフィードバックの関係式により調整する。
Pb*←Pb*+kb1・(Pb*−Pb)+kb2∫(Pb*Pb)dt (1)
このように、充放電要求パワーPb*を調整することにより、バッテリ10を充放電する充放電電力Pbを充放電要求パワーPb*に近づけることができる。
さらに、エンジンおよびモータジェネレータMG1,MG2の運転制御においては、ハイブリッドECU15は、アクセル開度Accおよび車速Vに応じて、モータジェネレータMG2のみの出力により走行するモード(以下、「EV走行モード」とも称する)およびエンジンENGおよびモータジェネレータMG2の出力により走行するモード(以下、「HV走行モード」とも称する)とを切り換える。
たとえば、発進時および低速走行時、あるいは緩やかな坂を下るとき等の軽負荷時には、エンジン効率の低い領域を避けるために、エンジンの出力を用いることなく、モータジェネレータMG2のみによる出力で走行するEV走行モードに設定される。すなわち、ハイブリッド車両100は、モータジェネレータMG2のみの出力により走行する。この場合には、後述するエンジン始動要求条件が成立した場合を除いてエンジンENGの運転が停止されている。なお、運転者によるEV走行選択スイッチ(図示せず)の操作に応じて、EV走行モードに設定するようにしてもよい。
一方、通常走行時には、エンジンが始動され、HV走行モードに設定される。これにより、エンジンからの出力は動力分割機構PSDによって前輪50L,50Rの駆動力と、モータジェネレータMG1での発電用駆動力とに分割される。モータジェネレータMG2による発電電力は、モータジェネレータMG2の駆動に用いられる。したがって、通常走行時には、エンジンENGによる出力をモータジェネレータMG2からの出力でアシストして、前輪50L,50Rが駆動される。このときハイブリッドECU15は、動力分割機構による動力分割比率を、全体の効率が最大となるように制御する。
さらに、高加速時には、バッテリ10から供給される電力がモータジェネレータMG2の駆動にさらに用いられて、前輪50L,50Rの駆動力がさらに増加する。
また、回生制動時には、モータジェネレータMG2は、前輪50L,50Rによって回転駆動されて発電する。モータジェネレータMG2の回生発電によって回収された電力は、PCU20によって直流電圧に変換されてバッテリ10の充電に用いられる。さらに、車両停止時には、エンジンENGは自動的に停止される。
このように、ハイブリッド車両100では、エンジンからの出力と電気エネルギーを源としたモータジェネレータMG2からの出力との組合せによって、すなわち車両状況に応じてエンジンおよびモータジェネレータMG2の運転を制御することにより燃費を向上させた車両運転が行なわれる。これにより、環境性能と燃費性能とを兼ね備えたハイブリッド車両100の商品性が高められている。
しかしながら、ハイブリッド車両100においては、エンジンの運転状態が走行環境に左右されることから、目標パワーPe*を下回るパワーしかエンジンから出力されない場合が生じる。たとえば、高地走行時には、大気圧が低いことから空気密度が小さくなるため、通常(低地)走行時における大気圧(1気圧)のときと同様に運転ポイントを設定してエンジンを制御すると、エンジンからは予期しない小さなパワーしか出力されないことになる。
そこで、このようなエンジンの出力パワー不足に対しては、ハイブリッドECU15は、高地走行時には、通常(低地)走行時よりも、車両要求駆動力におけるモータジェネレータMG2の出力割合を大きくし、かつ、エンジンの出力割合を小さくする。これによって、不足出力分をモータジェネレータMG2で賄うことができる。
しかしながら、モータジェネレータMG2の出力割合を大きくすると、モータジェネレータMG2への電力供給のためにバッテリ10から持ち出される電力が増大する。これにより、バッテリ10のSOCがSOC管理範囲から大きく外れて低下し、過放電となる可能性が生じる。
そのため、ハイブリッドECU15は、上述したバッテリ10の充放電制御に加えて、バッテリECU160からの推定SOCが所定の閾値SOCthを下回った場合には、エンジンの始動が必要と判断してエンジンの始動制御を実行する。なお、所定の閾値SOCthは、SOC管理範囲の下限値よりも低い値に設定されている。エンジン始動制御は、推定SOCが所定の閾値SOCthを下回ったときにエンジン始動条件が成立したと判定し、モータジェネレータMG1を、バッテリ10からの電力供給を受けて電動機として駆動することによってエンジンをクランキングして始動することにより行なわれる。そして、エンジンの始動後において、モータジェネレータMG1の発電した電力がPCU20を介してバッテリ10に充電される。
このように、高地走行時においては、SOCの低下に応じてエンジンを始動することでバッテリ10が過放電となるのを回避することができる。その反面、ハイブリッド車両100としては、エンジンを始動させる頻度が増すことになり、実質的にEV走行モードの実行頻度が低下してしまうこととなる。これは、環境性能および燃費性能でのハイブリッド車両の商品性を損なう結果となる。
そこで、本実施の形態に従うハイブリッド車両の制御装置では、高地走行時のSOC低下を抑制するために、バッテリ10の充放電制御におけるSOC制御中心値SOCmidを大気圧に応じて可変に設定する構成とする。
図4は、この発明の実施の形態に従うバッテリの充放電制御を説明するための図である。なお、図4では、SOCは、バッテリ10の充電容量に対する充電比率(0から100%)として表わされている。
図4を参照して、通常(低地)走行時には、SOC制御中心値SOCmidは、所定の基準値S1に設定されている。そして、この所定の基準値S1を含む所定範囲がSOC管理範囲に設定されている。したがって、ハイブリッドECU15は、バッテリECU160から推定SOCを受けると、SOC管理範囲と推定SOCとに基づいて充放電要求パワーPb*を設定する。
これに対して、高地走行時には、SOC制御中心値SOCmidは、所定の基準値S1よりも高い所定値S2に設定される。すなわち、SOC制御中心値SOCmidは、通常走行時のSOC制御中心値SOCmidに対して嵩上げされている。
このようにSOC制御中心値SOCmidを嵩上げしたことにより、高地走行時においては、SOC管理範囲は、嵩上げ後の所定値S2を含む所定範囲に変更される。したがって、ハイブリッドECU15は、バッテリECU160から推定SOCを受けると、変更されたSOC管理範囲と推定SOCとに基づいて充放電要求パワーPb*を設定する。
したがって、上述したように、エンジンの出力パワー不足を賄うためにモータジェネレータMG2の出力割合を大きくしたことに起因して、バッテリ10のSOCが著しく低下した場合においても(図中のΔSOCに相当)、低下後のSOC(図中の点P2に相当)は、未だ所定の閾値SOCthを上回っているため、エンジンの始動を必要とすることがない。
これに対して、高地走行時においても、通常走行時と同じSOC制御中心値SOCmid(=S1)に固定した場合には、図4から明らかなように、バッテリ10のSOCがΔSOCだけ低下すると、低下後のSOC(図中の点P1に相当)は所定の閾値SOCthを下回ってしまうため、エンジンの始動制御が実行されることになる。
このように、本実施の形態に従うバッテリの充放電制御によれば、大気圧に応じてSOC制御中心値SOCmidを可変に設定することにより、高地走行時におけるバッテリ10のSOC低下を防止することができる。これにより、エンジンの始動頻度を抑えることができるため、ハイブリッド車両におけるEV走行モードの実行頻度の低下を抑制することができる。その結果、ハイブリッド車両の商品性が確保される。
ここで、SOC制御中心値SOCmidの嵩上げ量SOC_upについては、図5に示す大気圧Paと嵩上げ量SOC_upとの関係に基づいて、大気圧Paが低下するに従って大きくなるように設定される。大気圧Paが低下するほど、エンジンの不足出力分が増加するため、バッテリ10のSOC低下が顕著となるためである。
ハイブリッドECU15は、実際には、図5に示す関係を嵩上げ量SOC_up設定用マップとして予め所有しておき、大気圧センサ174(図3)から入力される大気圧Paに基づいて嵩上げ量SOC_upを決定する。そして、通常走行時のSOCmid(=S1)に、決定した嵩上げ量SOC_upを加算することにより、SOC制御中心値SOCmidを設定する。
さらに、ハイブリッドECU15は、上述したSOC制御中心値SOCmidの嵩上げ処理を、エンジンが運転されているときに行なう構成とする。エンジンが停止されているとき、すなわち、EV走行モードの実行中においてSOC制御中心値SOCmidの嵩上げを行なうと、充放電要求パワーPb*の大きさによっては、エンジンが始動される可能性が生じるためである。
図6は、ハイブリッドECU15により実行されるバッテリ10の充放電制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎に繰り返し実行される。
図6を参照して、充放電制御ルーチンが実行されると、ハイブリッドECU15は、まず、車速センサ172からの車速V、大気圧センサ174からの大気圧PaおよびバッテリCU160からのバッテリ10の推定SOCなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS01)。
こうしてデータを入力すると、ハイブリッドECU15は、車速Vに基づいてエンジンが運転中であるか否かを判定する。具体的には、ハイブリッドECU15は、車速Vが所定速度Vevを越えるか否かを判定する(ステップS02)。この所定速度Vevは、上述したEV走行モードとHV走行モードとを切り換えに用いられる車速であり、一例としてEV走行モードを実行可能な車速の最大値に設定される。
車速Vが所定速度Vev以下である場合には、ハイブリッドECU15は、エンジンが停止中であると判定し、SOC制御中心値SOCmidの嵩上げ量SOC_upを零に設定する(ステップS03)。
これに対して、車速Vが所定速度Vevを超える場合には、ハイブリッドECU15は、エンジンが運転中であると判定し、図5の嵩上げ量設定用マップを参照して、大気圧Paに応じた嵩上げ量SOC_upを設定する(ステップS04)。そして、ハイブリッドECU15は、通常走行時のSOC制御中心値SOCmidに、設定した嵩上げ量SOC_upを加算し、その加算結果をSOC制御中心値SOCmidに設定する(ステップS05)。
次に、ハイブリッドECU15は、SOC制御中心値SOCmidを含むSOC管理範囲を設定し、推定SOCとSOC管理範囲とに基づいて充放電要求パワーPb*を設定する(ステップS06)。そして、ハイブリッドECU15は、バッテリECU160からのバッテリ電圧Vbとバッテリ電流Ibとの積により、バッテリ10を充放電する充放電電力Pbを演算すると、充放電要求パワーPb*と充放電電力Pbとの偏差が打ち消されるように充放電要求パワーPb*をフィードバック制御により調整する(ステップS07)。
なお、図6に示すルーチンが終了すると、ハイブリッドECU15は、充放電要求パワーPb*と、アクセル開度Accおよび車速Vに基づいて算出した要求トルクTr*に駆動軸の回転数を乗じたものとの和として、要求パワーP*を演算する。そして、その演算した要求パワーP*が駆動軸に出力されるように、エンジンおよびモータジェネレータMG1,MG2を運転制御する。
なお、図6のステップS02に示す処理では、車速センサ172からの車速Vに基づいてエンジンが運転中であるか否かを判定する構成としたが、エンジンECU150から入力されるエンジンの運転状態に関するデータに基づいて判定する構成としてもよい。
また、ハイブリッドECU15によるバッテリ10の充放電制御は、実際には、CPU(Central Processing Unit)によって実行され、CPUは、図6に示す各ステップを備えるプログラムをROMから読出し、図6に示す各ステップを実行してバッテリ10を充放電制御する。したがって、ROMは、バッテリ10の充放電制御をコンピュータCPUに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ(CPU)読取り可能な記録媒体に相当する。
この発明の実施の形態と本願発明との対応関係については、バッテリ10は「電源」を構成し、PCU20は「駆動回路」および「電力動力変換機構」を構成し、ハイブリッドECU15は「制御装置」を構成する。また、図3に示す制御構造において、ハイブリッドECU15は「大気圧取得手段」、「駆動制御手段」、「充放電制御手段」および「エンジン始動制御手段」を実現する。
なお、これらの手段のうち、「大気圧取得手段」については、本実施の形態では、大気圧センサ174の出力を取得する構成としたが、これ以外に、エンジンECU150がエンジンに配設された吸気圧センサの出力に基づいて推定した大気圧を取得する構成としてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態に従うハイブリッド車両の構成を説明するブロック図である。 この発明によるモータ駆動装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態に従うハイブリッドECUにおける制御構造を示すブロック図である。 この発明の実施の形態に従うバッテリの充放電制御を説明するための図である。 SOC制御中心値の嵩上げ量と大気圧との関係を示す図である。 ハイブリッドECUにより実行されるバッテリの充放電制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
符号の説明
10 バッテリ、15 ハイブリッドECU、17 各種センサ出力、30 動力出力装置、35 アクセルペダル、50L,50R 前輪、60L,60R 後輪、70L,70R フロントシート、80 リアシート、100 ハイブリッド車両、101,103 電源ライン、102 アースライン、110 コンバータ、112,114 インバータ、115 U相アーム、116 V相アーム、117 W相アーム、122 電圧センサ、140 MGECU、150 エンジンECU、160 バッテリECU、170 アクセルペダルポジションセンサ、172 車速センサ、174 大気圧センサ、C2 平滑コンデンサ、D1〜D8 逆並列ダイオード、L1 リアクトル、MG1,MG2 モータジェネレータ、PSD 動力分割機構、Q1〜Q8 スイッチング素子、SMR1,SMR2 システムメインリレー。

Claims (4)

  1. エンジンとモータとを動力源として駆動軸に動力を出力するハイブリッド車両の制御装置であって、
    前記ハイブリッド車両は、
    電源と、
    前記電源から電力の供給を受けて、駆動力指令値に従って前記モータを駆動制御する駆動回路と、
    前記エンジンからの動力を電力に変換して前記電源に供給可能に構成された電力動力変換機構とを含み、
    前記制御装置は、
    前記エンジンに吸入される空気の密度の指標となる大気圧を取得する大気圧取得手段と、
    取得された前記大気圧が上昇するに従って、前記駆動軸に要求される要求駆動力における前記モータの発生する駆動力の割合が増加するように、前記駆動力指令値を設定する駆動制御手段と、
    前記電源の状態に基づいて、前記電源の残存容量を推定する残存容量推定手段と、
    前記残存容量の制御中心値と前記残存容量の推定値との偏差に基づいて、前記電源の充放電を制御する充放電制御手段と、
    前記残存容量の推定値が前記制御中心値よりも低い所定の閾値を下回った場合に、前記エンジンを始動するエンジン始動制御手段とを備え、
    前記充放電制御手段は、前記エンジンが運転されているときには、前記大気圧が低下するに従って前記制御中心値が高くなるように、前記制御中心値を設定する制御中心値設定手段を含む、ハイブリッド車両の制御装置。
  2. 前記制御中心値設定手段は、前記エンジンが運転されているときには、前記大気圧が低下するに従って前記制御中心値が高くなるように前記制御中心値を設定し、前記エンジンが停止されているときには、前記制御中心値を所定の基準値に設定する、請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  3. 前記制御中心値設定手段は、車速が所定の閾値を超えるときには、前記大気圧が低下するに従って前記制御中心値が高くなるように前記制御中心値を設定し、
    前記所定の閾値は、前記ハイブリッド車両が、前記モータのみを動力源とした走行から前記エンジンおよび前記モータを動力源とした走行に切り換えられるときの車速である、請求項2に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  4. 前記制御中心値設定手段は、前記エンジンが運転されているときには、前記制御中心値を前記所定の基準値から嵩上げし、
    前記制御中心値の嵩上げ量は、前記大気圧が低下するに従って大きくなるように設定される、請求項2に記載のハイブリッド車両の制御装置。
JP2008069560A 2008-03-18 2008-03-18 ハイブリッド車両の制御装置 Pending JP2009220765A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008069560A JP2009220765A (ja) 2008-03-18 2008-03-18 ハイブリッド車両の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008069560A JP2009220765A (ja) 2008-03-18 2008-03-18 ハイブリッド車両の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009220765A true JP2009220765A (ja) 2009-10-01

Family

ID=41238019

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008069560A Pending JP2009220765A (ja) 2008-03-18 2008-03-18 ハイブリッド車両の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009220765A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0525554A (ja) * 1991-07-16 1993-02-02 Saamaru:Kk 金属体の連続熱処理装置
WO2011128986A1 (ja) * 2010-04-14 2011-10-20 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車両
WO2011124954A3 (en) * 2010-04-09 2012-03-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel cell system, and control method for fuel cell system
US8269457B2 (en) 2009-09-16 2012-09-18 Polaris Industries Inc. System and method for charging an on-board battery of an electric vehicle
WO2013021446A1 (ja) * 2011-08-08 2013-02-14 トヨタ自動車株式会社 車両、車両の制御方法および車両の制御装置
JP2013107511A (ja) * 2011-11-21 2013-06-06 Toyota Motor Corp ハイブリッド自動車
JPWO2013128807A1 (ja) * 2012-02-29 2015-07-30 Necエナジーデバイス株式会社 電池制御システム、電池パック、電子機器および充電機器
US9187083B2 (en) 2009-09-16 2015-11-17 Polaris Industries Inc. System and method for charging an on-board battery of an electric vehicle
US10744868B2 (en) 2016-06-14 2020-08-18 Polaris Industries Inc. Hybrid utility vehicle
US10780770B2 (en) 2018-10-05 2020-09-22 Polaris Industries Inc. Hybrid utility vehicle
WO2022024228A1 (ja) * 2020-07-28 2022-02-03 日産自動車株式会社 車両の制御方法及び車両の制御システム
US11370266B2 (en) 2019-05-16 2022-06-28 Polaris Industries Inc. Hybrid utility vehicle
WO2022202025A1 (ja) * 2021-03-24 2022-09-29 三菱自動車工業株式会社 車両の走行制御装置
US11884148B2 (en) 2014-12-19 2024-01-30 Polaris Industries Inc. Utility vehicle

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09193675A (ja) * 1996-01-23 1997-07-29 Aqueous Res:Kk ハイブリッド車両
JP2000104576A (ja) * 1998-09-28 2000-04-11 Hitachi Ltd 自動車の動力伝達装置及びその制御方法
JP2001169408A (ja) * 1999-12-03 2001-06-22 Nissan Motor Co Ltd ハイブリッド車両の制御装置
JP2004048819A (ja) * 2002-07-08 2004-02-12 Toyota Motor Corp 車両制御装置
JP2005180255A (ja) * 2003-12-17 2005-07-07 Mazda Motor Corp 電動過給機を備えたパワートレインの制御装置
JP2006183523A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Nissan Motor Co Ltd ハイブリッド車両の駆動力制御装置
JP2007021841A (ja) * 2005-07-14 2007-02-01 Momo Alliance Co Ltd 照射装置及び樹脂硬化装置
JP2007062638A (ja) * 2005-09-01 2007-03-15 Toyota Motor Corp ハイブリッド自動車
JP2007223458A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Toyota Motor Corp ハイブリッド車両

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09193675A (ja) * 1996-01-23 1997-07-29 Aqueous Res:Kk ハイブリッド車両
JP2000104576A (ja) * 1998-09-28 2000-04-11 Hitachi Ltd 自動車の動力伝達装置及びその制御方法
JP2001169408A (ja) * 1999-12-03 2001-06-22 Nissan Motor Co Ltd ハイブリッド車両の制御装置
JP2004048819A (ja) * 2002-07-08 2004-02-12 Toyota Motor Corp 車両制御装置
JP2005180255A (ja) * 2003-12-17 2005-07-07 Mazda Motor Corp 電動過給機を備えたパワートレインの制御装置
JP2006183523A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Nissan Motor Co Ltd ハイブリッド車両の駆動力制御装置
JP2007021841A (ja) * 2005-07-14 2007-02-01 Momo Alliance Co Ltd 照射装置及び樹脂硬化装置
JP2007062638A (ja) * 2005-09-01 2007-03-15 Toyota Motor Corp ハイブリッド自動車
JP2007223458A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Toyota Motor Corp ハイブリッド車両

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0525554A (ja) * 1991-07-16 1993-02-02 Saamaru:Kk 金属体の連続熱処理装置
US9187083B2 (en) 2009-09-16 2015-11-17 Polaris Industries Inc. System and method for charging an on-board battery of an electric vehicle
US8269457B2 (en) 2009-09-16 2012-09-18 Polaris Industries Inc. System and method for charging an on-board battery of an electric vehicle
US8323147B2 (en) 2009-09-16 2012-12-04 Swissauto Powersport Llc Electric vehicle and on-board battery charging apparatus therefor
US8567541B2 (en) 2009-09-16 2013-10-29 Swissauto Powersport Llc Electric vehicle and on-board battery charging apparatus therefor
WO2011124954A3 (en) * 2010-04-09 2012-03-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel cell system, and control method for fuel cell system
CN102834959A (zh) * 2010-04-09 2012-12-19 丰田自动车株式会社 燃料电池系统和用于燃料电池系统的控制方法
US9099705B2 (en) 2010-04-09 2015-08-04 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel cell system, and control method for fuel cell system
WO2011128986A1 (ja) * 2010-04-14 2011-10-20 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車両
US8892286B2 (en) 2010-04-14 2014-11-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Hybrid vehicle
WO2013021446A1 (ja) * 2011-08-08 2013-02-14 トヨタ自動車株式会社 車両、車両の制御方法および車両の制御装置
JP2013107511A (ja) * 2011-11-21 2013-06-06 Toyota Motor Corp ハイブリッド自動車
JPWO2013128807A1 (ja) * 2012-02-29 2015-07-30 Necエナジーデバイス株式会社 電池制御システム、電池パック、電子機器および充電機器
US11884148B2 (en) 2014-12-19 2024-01-30 Polaris Industries Inc. Utility vehicle
US10744868B2 (en) 2016-06-14 2020-08-18 Polaris Industries Inc. Hybrid utility vehicle
US10780770B2 (en) 2018-10-05 2020-09-22 Polaris Industries Inc. Hybrid utility vehicle
US11370266B2 (en) 2019-05-16 2022-06-28 Polaris Industries Inc. Hybrid utility vehicle
WO2022024228A1 (ja) * 2020-07-28 2022-02-03 日産自動車株式会社 車両の制御方法及び車両の制御システム
JP7323073B2 (ja) 2020-07-28 2023-08-08 日産自動車株式会社 車両の制御方法及び車両の制御システム
WO2022202025A1 (ja) * 2021-03-24 2022-09-29 三菱自動車工業株式会社 車両の走行制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009220765A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP5316703B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置およびそれを備えるハイブリッド車両
JP4992728B2 (ja) 電源装置およびその放電制御方法
JP4211806B2 (ja) 車両駆動システムおよびそれを備える車両
JP5429366B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置およびそれを備えるハイブリッド車両
JP4513907B2 (ja) ハイブリッド車両
EP2669131B1 (en) Hybrid vehicle
JP4618158B2 (ja) ハイブリッド車両
EP2743150B1 (en) Vehicle, vehicle control method and vehicle control device
US20120013184A1 (en) Power supply system for electrically powered vehicle, electrically powered vehicle, and method for controlling power supply system of electrically powered vehicle
JP2007089262A (ja) 車両用電源装置
JP5015858B2 (ja) 電動車両の電源システムおよびその制御方法
JP5729475B2 (ja) 車両および車両の制御方法
JP5320988B2 (ja) 電源システムおよびその電力収支制御方法
EP2749467B1 (en) Vehicle, and control method and control device for vehicle
JP2018098857A (ja) 駆動装置および自動車
JP5598556B2 (ja) ハイブリッド車両およびその制御方法
JP4134988B2 (ja) モータ制御装置およびそれを備える車両
JP2009196415A (ja) ハイブリッド車両の制御装置および制御方法
JP4274092B2 (ja) 車両の制御装置、その制御装置を搭載した車両および制御方法
JP2017171159A (ja) ハイブリッド車両
JP2013063692A (ja) ハイブリッド車
JP2012100419A (ja) 駆動装置および自動車
JP2012170300A (ja) 電動車両およびその電圧制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120605

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120802

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120918