JP2009166403A - 連続紙印刷装置 - Google Patents

Abstract

【課題】第１の印刷装置と第２の印刷装置により連続紙の両面に印刷を行なうシステムにおいて、第１と第２の印刷装置の同期を合わせるためのマーク印刷を読み取るセンサが、用紙送行ラインの移動や連続用紙ミシン目のばたつきにより、読み取り不良を起こすことなく安定して読み取りが行なえるようにすることである。
【解決手段】マーク印刷の読み取りセンサを紙送り機構に取り付け、読み取りセンサ上に用紙を押さえつける用紙カバーを設けることで、用紙送行ラインの移動や用紙ミシン目のばたつきによるマーク印刷の読み取り不良を抑える。
【選択図】図１

Description

本発明は、特に連続紙レーザープリンタなどのように両面印刷システムでの表面・裏面のページ対応チェック機能を有する印刷装置に関するものである。

図２に一般的な連続紙印刷装置における両面印刷システムの一例を示す。第１の印刷装置１及び第２の印刷装置２において、ホッパ部３にセットされた用紙４は、第１の紙送り機構５ａ及び第２の紙送り機構６ａにより感光体７ａに送られる。帯電器８ａにより一様に帯電された感光体７ａに光学装置９ａから発せられるレーザー光１０ａが当たることにより感光体７ａの表面に静電潜像が形成され、現像機１１ａによりトナーが感光体７ａに吸着される。感光体７ａ上に現像されたトナーは、転写器１２ａにより用紙４に転写され、定着装置１３ａに送られる。定着装置１３aでトナーは用紙４に定着され、駆動ローラー１４ａと従動ローラー１５ａに挟持されて用紙４が搬送される。

第１の印刷装置１の外側には用紙搬送補助ローラー１６が設置され、用紙反転機構部１７に用紙４が送られる。用紙反転機構１７から送られる用紙４は第２の印刷装置２の外側に設けられた用紙搬送補助ローラー１８、１９により第１の紙送り機構５ｂ及び第２の紙送り機構６ｂに送られ、第１の印刷装置１と同様の印刷プロセスにより、用紙４の裏面に印刷を行ない、用紙排出部２０に用紙４が排出される。

ここで、第１の印刷装置１では用紙４の送り穴近傍に任意のマークを印刷し、第１の印刷装置１と第２の印刷装置２の同期をチェックしている。また、マーク印刷をチェックすることで、表面、裏面のどちらに印刷が行われるかをチェックし、オペレータがページの情報を誤って入力した場合には、表裏がずれていることを防止する役目を果たしている。このため、第２の印刷装置２にはチェック用のマークを読み取るための読み取りセンサ２１が設けられている。

しかし、連続用紙の折り畳みミシン目近傍など、用紙のばたつきが発生する場所の近くにチェックマークがある場合、読み取りセンサ２１でのマークの読み取りが不十分となり、第１の印刷装置１と第２の印刷装置２で上手く同期がとれない、または、読み取りのエラーにより印刷が停止してしまう問題が発生する恐れがある。

特開２００２−２９２９５０号公報 特開２００２−２７３９６１号公報

読み取り用センサの精度を上げることにより、チェックマークの読み取り精度を上げることは可能になるが高価なものになってしまう。また、用紙サイズの違いにより用紙の送行ラインが変わる場合、センサの取付け位置によっては読み取りが困難になる恐れがある。

本発明の目的は、表裏ページチェック用センサが安価なセンサであっても安定した読み取り精度が確保でき、また、用紙サイズの違いにより送行ラインが変化しても安定して読み取りができる連続紙印刷装置を提供することにある。

前記目的を達成するため本発明の第１の手段は、表面に印刷する第１の印刷装置と裏面に印刷する第２の印刷装置で構成されて、連続用紙の両面に印刷を行なう連続紙印刷装置において、前記第１の印刷装置で印刷された表面と裏面のページ対応チェックマークの読み取りセンサを第２の印刷装置の紙送り機構部に設けて、その紙送り機構部と連動することを特徴とするものである。

本発明の第２の手段は前記第１の手段において、前記読み取りセンサ部に用紙の浮き上りを抑制する部材が設けられていることを特徴とするものである。

本発明によれば、電子式連続印刷装置の両面印刷において、表裏ページチェック用マークの読み取りが安価なセンサを使用することができ、安定したチェックマークの読み取りをすることが可能になる。また、用紙サイズの違いによる用紙送行ラインの移動に影響を受けず読み取りを行なうことが可能になる。

チェックマーク読み取りセンサを用紙を押さえつける構造とすることで、用紙のばたつきを押さえ読み取りの精度を向上させることが出来る。また、読み取りセンサを紙送り機構に取付けることで、用紙サイズの違いにより紙送り機構を移動させる場合でも、読み取りセンサが連動して一緒に移動し、読み取りを安定して行うことが出来る。

図１にチェックマーク読み取りセンサを実装した紙送り機構の一例を示す。紙送り機構３０に取付けられたプーリ３１は図示しないモータにより駆動するタイミングベルト３２により駆動し、スプラインシャフト３３を回転させる。スプラインシャフト３３の回転により、用紙の送り穴に嵌合する左右の紙送り用ピン３４ａ、３４ｂが駆動し、用紙は所定の位置に送り込まれる。また、用紙が紙送り用ピン３４ａ、３４ｂから外れないよう、用紙ガイド３５ａ、３５ｂと用紙を押さえつけるための用紙カバー３６ａ、３６ｂが配置されており、用紙は用紙ガイド３５ａと用紙カバー３６ａ、及び、用紙ガイド３５ｂと用紙カバー３６ｂの間を常に通る形になっている。

紙送り用ピン３４ａ、３４ｂ、用紙ガイド３５ａ、３５ｂ及び用紙カバー３６ａ、３６ｂは用紙サイズ（幅方向）に合わせてスプラインシャフト３３及びトラクタシャフト３７の軸方向に移動可能となっており、所定の位置で止まり固定することができる。用紙ガイド３５ａの一部にはチェックマーク読み取りセンサ３８が備え付けられており、用紙ガイド３５ａと連動して用紙幅方向に動くことが可能になっている。このため中央基準で用紙搬送を行なう場合でも、用紙幅に合わせて紙送り機構３０の左右トラクタ部３９ａ、３９ｂが連動して動くため、常にチェックマーク読み取りセンサ３８は連続用紙に対して所定の位置に固定される。

また、チェックマーク読み取りセンサ３８は用紙ガイド３５ａ側に実装され、チェックマークセンサ３８に用紙カバー３６ａの一部が覆い被さる構造になっている。第１の印刷装置で所定の位置にマーク印刷をされた連続用紙は、第２の印刷装置内にある紙送り機構３０に送られ、チェックマーク読み取りセンサ３８にて第１の印刷装置で印刷されたチェックマークが読み取られる。

ここで、印刷される連続用紙には折り畳み用のミシン目がつけられており、連続用紙の折り目は山折り、谷折りが交互に紙送り機構に送られてくる。用紙ミシン目がチェックマーク読み取りセンサ上を通る場合の状態を図３、図４に示す。

図３に連続用紙５０のミシン目５１が谷折り状態の場合を示す。チェックマーク読み取りセンサ５２は用紙ガイド５３に取り付けられており、用紙ガイド５３にはチェックマーク読み取りセンサ５２の保護用ガラス５４が取り付けられている。連続用紙５０はチェックマーク読み取りセンサ５２に近づく方向にミシン目折り癖がついており、チェックマークが読み取り易い状態となる。しかし、図４に示すように連続用紙５０のミシン目５１が山折り状態の場合、連続用紙５０はチェックマーク読み取りセンサ５２から遠ざかる方向にミシン目折り癖がついており、チェックマークの読み取りが困難になる場合がある。そこで、図５に示すように用紙カバー５５の一部をチェックマーク読み取りセンサ５２に覆い被せる構成とすることにより、常に連続用紙５０とチェックマーク読み取りセンサ５２の距離はあるバンドを保ち一定となり、安定してチェックマークの読み取りを行なうことが可能となる。

本発明の実施例に係るチェックマーク読み取りセンサを実装した紙送り機構の一例を示す図である。 連続紙印刷装置による両面印刷の印刷システムの説明図である。 チェックマーク読み取りセンサ付近の用紙状態を示す説明図である。 チェックマーク読み取りセンサ付近の用紙状態を示す説明図である。 本発明の実施例に係るチェックマーク読み取りセンサ付近の用紙状態を示す説明図である。

符号の説明

３０は紙送り機構、３１はプーリ、３２はタイミングベルト、３３はスプラインシャフト、３４ａ，３４ｂは紙送り用ピン、３５ａ，３５ｂは用紙ガイド、３６ａ，３６ｂ，５５は用紙カバー、３７はトラクタシャフト、３８はチェックマーク読み取りセンサ、３９ａ，３９ｂはトラクタ部、５０は連続用紙、５１はミシン目、５２はチェックマーク読み取りセンサ、５３は用紙ガイド、５４は保護用ガラスである。

Claims (2)

1. 表面に印刷する第１の印刷装置と裏面に印刷する第２の印刷装置で構成されて、連続用紙の両面に印刷を行なう連続紙印刷装置において、前記第１の印刷装置で印刷された表面と裏面のページ対応チェックマークの読み取りセンサを第２の印刷装置の紙送り機構部に設けて、その紙送り機構部と連動することを特徴とする連続紙印刷装置。
2. 前記読み取りセンサ部に用紙の浮き上りを抑制する部材が設けられていることを特徴とする請求項１記載の連続紙印刷装置。

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