JP2009166058A - ベルト式無段変速機用軸部付き円錐板及びその製造方法 - Google Patents

ベルト式無段変速機用軸部付き円錐板及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】軸部付き円錐板の成形荷重を低減するとともに、成形後のシーブ面の表面硬度を向上させる。
【解決手段】軸部付き円錐板の製造方法において、軸部付き円錐板に対応する形状のキャビティ11を有する金型10に、軸部2に対応する形状の素材1’をセットし、素材1’をシーブ面3aと反対の側のみから押圧し、素材1’の一部をキャビティ11の円錐部3に対応する部分(空隙14)に充填する。
【選択図】図3

Description

本発明はベルト式無段変速機に関し、特に、プーリを構成する軸部付き円錐板及びその製造方法に関する。
ベルト式無段変速機は、一対のプーリの間にベルトを巻き掛けることで構成され、プーリの溝幅を変更することで変速機の変速比を無段階に変更する。プーリは、軸部と軸部から径方向外側に延出する円錐部からなる軸部付き円錐板(固定円錐板及び可動円錐板)を対向配置することで構成される。
従来、これら軸部付き円錐板は丸棒状の素材から据込み成形によって製造しており、例えば、特許文献1では、押出し成形により丸棒状の素材の軸方向途中を予め拡径しておき、この拡径部を金型で軸方向両側から圧縮してさらに拡径することで円錐部を成形している。
特開2004−167532公報
しかしながら、従来の据込み成形による方法では、ベルトに接触する円錐部のシーブ面、その反対側のシーブ背面ともメタルフローが略均等になるため加工硬化が少なく、成形後の表面硬度が低いという問題があった。このため、浸炭処理、窒化処理等の表面処理が必須であった。
さらに、成形時における金型と素材との接触面積が大きく、成形荷重が大きいという問題があった。このため、軸部付き円錐板の成形は一般には素材を加熱した状態で行う必要があった。
本発明は、このような従来技術の技術的課題を鑑みてなされたもので、成形後のシーブ面の表面硬度を向上させることを目的とする。また、本発明のさらなる目的は、軸部付き円錐板の成形荷重を低減することである。
第1の発明では、軸部と前記軸部から径方向外側に延出する円錐部からなり、前記円錐部の傾斜面をベルトと接触するシーブ面とするベルト式無段変速機用の軸部付き円錐板の製造方法において、前記軸部付き円錐板に対応する形状のキャビティを有する金型に、前記軸部に対応する形状の素材をセットする工程と、前記素材を前記シーブ面と反対の側のみから押圧し、前記素材の一部を前記キャビティの前記円錐部に対応する部分に充填する工程と、を含む。
また、第2の発明では、軸部と前記軸部から径方向外側に延出する円錐部からなり、前記円錐部の傾斜面をベルトと接触するシーブ面とするベルト式無段変速機用軸部付き円錐板において、前記円錐部のメタルフローを前記シーブ面と反対の側よりも前記シーブ面側の方が密となるように構成した。
第1、第2の発明によれば、円錐部のシーブ面のメタルフローが密になり、シーブ面の表面硬度が向上する。
また、第1の発明によれば、素材を前記シーブ面と反対の側のみから押圧し、素材の一部をキャビティの円錐部に対応する部分に充填する、すなわち、側方押出し成形により円錐部を成形するようにしたことにより、据込み成形により円錐部を成形する従来の成形工程に比べ、成形荷重を大幅に減らすことができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明によるベルト式無段変速機用の軸部付き円錐板の成形工程を示している。成形工程は、軸押出し成形により丸棒状の素材1から段部2aを有する軸部2を成形する一次成形と、一次成形後の素材1’から側方押出し成形により軸部2から径方向外側に延出し傾斜面をベルトと接触するシーブ面3aとする円錐部3を成形する二次成形からなる。図1に示す軸部付き円錐板は固定円錐板であるが、固定円錐板の軸部に外嵌する中空の軸部を有する可動円錐板の成形工程も同様である。
図2は一次成形を行う装置の概略構成を示しており、中心線を挟んで右側が成形前の状態、左側が成形後の状態である。
一次成形用の金型5は、軸部付き円錐板の軸部2の形状に対応するキャビティ6を有する。
これを参照しながら一次成形の工程について説明すると、まず、金型5に素材1をセットする。この状態では、金型5、素材1及びノックアウトピン7の間に軸部2の段部2aに対応する空隙6aが形成される。
次に、図示しない駆動源によりパンチ8を下降させ、パンチ8により素材1を下方に押圧する。素材1の下部は塑性変形して空隙6a内へと押し込められ、軸部2に対応する形状に成形される(軸押出し成形)。
空隙6aが素材1で充填されるとパンチ8を上昇させる。そして、ノックアウトピン7を上昇させることにより、一次成形後の素材1’を金型5から取り出す。
また、図3は二次成形を行う装置の概略構成を示しており、中心線を挟んで右側が成形前の状態、左側が成形後の状態である。
二次成形用の金型10は上金型10aと下金型10bとで構成され、上金型10aと下金型10bの間にはシーブ面3aを下にした軸部付き円錐板に対応する形状のキャビティ11が画成される。
これを参照しながら二次成形の工程について説明すると、まず、上金型10aを下金型10bから離間させて一次成形後の素材1’を下金型10bにセットする。そして、上金型10aを下降させるとスプリング12により上金型10aが下金型10bと密着し、上金型10aと下金型10bの間に形成されるキャビティ11内に素材1’が収装される。この状態では、金型10と素材1’の間に円錐部3に対応する空隙14が画成される。なお、上金型10aは油圧によって下金型10bに密着させ、保持するようにしてもよい。
次に、図示しない駆動源によりパンチ15を下降させ、パンチ15により素材1’を下方に押圧する。すなわち、シーブ面3aと反対の側からのみ素材1’を押圧する。素材1’の下端がノックアウトピン16によって支持されているので、素材1’の軸方向途中が塑性変形し、素材1’の一部が円錐部3に対応する空隙14内へと流動する(側方押出し成形)。空隙14の下側がシーブ面3aに対応して傾斜しているので、素材1’の空隙14内への流動は滞りなく行われる。
空隙14内が素材1’で充填されるとパンチ15を上昇させ、さらに、上金型10aを下金型10bから離間させる。そして、ノックアウトピン16を上昇させることにより、二次成形後の素材、すなわち軸部付き円錐板を金型10から取り出す。
次に、上記成形工程による利点について説明する。
まず、上記成形工程では、側方押出し成形により円錐部3を成形するようにしたことにより、据込み成形により円錐部3を成形する従来の成形工程に比べ、成形荷重を大幅に減らすことができる。
これは、据込み成形の場合は成形荷重が円錐部3となる部分全体に作用するのに対し、側方押出し成形によれば、成形荷重は軸部2の上端にのみ作用し、円錐部3に対応する空隙14内を流動する部分には作用しないからである。
したがって、上記成形工程によれば、成形荷重を大幅に減らすことができ、常温のままでも成形が可能となる。もちろん、成形時に軸部2の全体ないし一部を加熱し、成形荷重をさらに低減するようにしてもよい。
また、上記成形工程によれば、素材1’をシーブ面3aと反対の側のみから押圧し、素材1’の一部を円錐部3に対応する空隙14に充填することで円錐部3を成形するので、円錐部3のシーブ面3aのメタルフローが密になる。
図4の(a)、(b)は、それぞれ据込み成形、側方押出し成形により円錐部3を成形したときのメタルフローのシミュレーション結果である。据込み成形による場合はメタルフローがシーブ面3a、シーブ面3aと反対側のシーブ背面でほぼ均等になっているのに対し、側方押出し成形による場合はメタルフローがシーブ面3aに近いほど密になっていることがわかる。
また、図5の(a)、(b)は、それぞれ実際に据込み成形、側方押出し成形により円錐部3を成形したときのシーブ面3aの顕微鏡写真(倍率400倍)である。側方押出し成形によれば据込み成形による場合に比べ、金属の結晶粒が微細化していることがわかる。
したがって、上記成形工程によれば、成形後のシーブ面3aの表面硬度が大幅に向上し、従来必須とされていた浸炭処理、窒化処理といった表面処理が必ずしも必要でなくなり、変速機の伝達トルクが小さくシーブ面3aに要求される表面硬度が低い場合は、表面処理を廃止することも可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例を示したものであり、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
本発明によるベルト式無段変速機用の軸部付き円錐板の成形工程を示す。 一次成形を行う装置の概略構成を示している。 二次成形を行う装置の概略構成を示している。 メタルフローのシミュレーション結果を示す図である。 シーブ面の顕微鏡写真である。
符号の説明
2 軸部
3 円錐部
3a シーブ面
11 キャビティ

Claims (2)

  1. 軸部と前記軸部から径方向外側に延出する円錐部からなり、前記円錐部の傾斜面をベルトと接触するシーブ面とするベルト式無段変速機用軸部付き円錐板の製造方法において、
    前記軸部付き円錐板に対応する形状のキャビティを有する金型に、前記軸部に対応する形状の素材をセットする工程と、
    前記素材を前記シーブ面と反対の側のみから押圧し、前記素材の一部を前記キャビティの前記円錐部に対応する部分に充填する工程と、
    を含むことを特徴とするベルト式無段変速機用軸部付き円錐板の製造方法。
  2. 軸部と前記軸部から径方向外側に延出する円錐部からなり、前記円錐部の傾斜面をベルトと接触するシーブ面とするベルト式無段変速機用軸部付き円錐板において、
    前記円錐部のメタルフローを前記シーブ面と反対の側よりも前記シーブ面側の方が密となるように構成したことを特徴とするベルト式無段変速機用軸部付き円錐板。
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