JP2018075618A - 閉塞鍛造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上型3と上パンチ1と下型4を上下方向から近づけて密接させることにより閉塞されたキャビティを形成する第一ステップと、前記上型3と上パンチ1と下型4に任意の圧力をかけて鉛直下向き移動させ、キャビティの形状を維持したまま、固定された下パンチ2により素材Wを押圧し、前記キャビティに配置された素材Wの下端部を下型4で成形し、かつ上型3によって上端部Mを成形する第二ステップと、前記上端部Mにかかる圧力が最大となる下死点近傍で上パンチ用油圧シリンダ7によって前記上パンチ1の圧力が除荷されて前記素材Wの成型品Gを得る第三ステップとを順次行なうことで成型品Gを製造する。
【選択図】図4
Description
特許文献4の場合では、上型1、下型2、上カウンタパンチ8、下カウンタパンチ22の各々を油圧制御するため、制御方法も複雑化し、かつ高価で大型な装置が必要となる。また、スライド6は上下動することがなく、かつ、上型1や下型2を何らかの油圧制御手段により同調(シンクロ)させてワーク7を上下方向から均等に押圧して成型する構成ともなっておらず、上型1と下型2の圧力制御を毎回同様に行うには困難性を伴う。その結果製品形状が不安定になりやすく、品質にばらつきが生じやすい。また上カウンタパンチと下カウンタパンチを共に除圧するため、素材上端部や上型にかかる最大荷重を厳密に制御することは難しい。
また本発明の閉塞鍛造方法は、前記第三ステップでは、前記下死点近傍で、前記鉛直下向き移動に追従して前記上パンチ用油圧シリンダによって前記上パンチが鉛直上向き移動することで前記上パンチの圧力が除荷されることを特徴とする。
また本発明の閉塞鍛造方法は、前記上型の位置を制御するスライドと、前記下型の圧力を制御する下型用油圧シリンダとを備え、前記第三ステップでは、前記下死点直前であって前記上端部と下端部の成型完了前に、前記鉛直下向き移動に追従して前記上パンチ用油圧シリンダによって前記上パンチが鉛直上向き移動することで前記上パンチの圧力が除荷されることを特徴とする。
第一ステップでは、下型用油圧シリンダ8の油圧は低圧で下型4を押し上げて保持している(図2,5)。下型4の中心部分に位置する下パンチ2は上下移動しないが、下型4が油圧シリンダ8によって上方に押し上げられているため、下パンチ2は下型4に対して相対的にみて下方に位置している(図2,5)。
以上のようにして第三ステップが完了すると、スライド201が上型3とともに上昇を開始し、スライドノックアウトによりノックピンが押し下げられて、上型3に付着した成型品Gがノックアウトされる。その後さらにスライド201が上昇するのに伴い、プレスのボトムノックアウトにより、ノックアウトピン204が押し上げられて下型4より成型品Gがノックアウトされた後、ワーク搬送装置により成型品Gが搬出される。
また素材内部で均一な荷重分散効果を得られる他、素材表面部でも均一に荷重が分散される(図20)。すなわち、上パンチ1の除圧を行った場合(図20(a))、行わなかった閉塞鍛造方法と比較して(図20(b))、素材上端部Mの側面g4にも圧力がかかり、エネルギが分散されることで、上端部Mにはより全体に均一に荷重がかかる。素材上端部Mの稜線部分g5や頂点部g6、及びそれらを押圧する上型3の当接部は、過剰な圧力負荷に対して脆弱であり割れや欠けが生じやすいが、上パンチ1の除圧を行うことで上型3の欠陥品が生じにくくなる。
上パンチ1の除圧を行うことで、上型3の凹凸形状部のうち上型3の凹部であって、素材上端部Mと当接する部位g7にかかる圧力負荷が軽減される。従って、上型3の素材上端部Mと当接する部位g7、例えば素材上端部Mの稜線部分g5や頂点部g6と当接する部位について割れや欠けが生じにくくなり、金型の寿命も長期化する。ベベルギアGを用いて示したが、その他トリポードGやインナレースGの素材上端部Mの稜線部分g5や頂点部g6、或いは稜線部分g5や頂点部g6と当接する上型3の凹形状部(稜線部分当接部、頂点部当接部)の割れや欠けを防止することができる。
第三ステップにおいて上パンチ用油圧シリンダ7により上パンチ1の除圧を行わなかった場合、ストロークが最大となるスライド201の下死点付近では、素材Wにかかる荷重が異常に高圧になる(図23(a))。この素材Wの上端部Mへの異常な最大荷重によって金型の欠損が生じる。本発明の閉塞鍛造方法では、第三ステップにおいて上パンチ用油圧シリンダ7により上パンチ1の除圧を行うため、この素材Wへの異常な負荷が抑制され(図23(b))、金型が長寿命化する。また設備の小型化も可能となる。
1 上パンチ、
1a 上パンチ先端部、
2 下パンチ、
2a 下パンチ先端部、
3 上型、
4 下型、
5、6 ピン、
7 上パンチ用油圧シリンダ、
8 下型用油圧シリンダ、
9 素材上端成形部、
10 素材下端成形部、
11 上部空所、
12 下部空所、
51 上型ホルダ、
52 下型ホルダ、
61 上側、
62 下側、
72 マニホールド、
80 ダイセット、
200 プレス機、
201 スライド、
202 ボルスタ、
204 ノックアウトピン、
W 素材(ワーク)、
M 素材上端部、
G 成型品
Claims (5)
- 上型と上パンチと下型を上下方向から近づけて密接させることにより閉塞されたキャビティを形成する第一ステップと、前記上型と上パンチと下型に任意の圧力をかけて鉛直下向き移動させ、キャビティの形状を維持したまま、固定された下パンチにより素材を押圧し、前記キャビティに配置された素材の下端部を下型で成形し、かつ前記上型によって前記上端部を成形する第二ステップと、前記上端部にかかる圧力が最大となる下死点近傍で上パンチ用油圧シリンダによって前記上パンチの圧力が除荷されて前記素材の成型品を得る第三ステップとを順次行なうことで成型品を製造することを特徴とする閉塞鍛造方法。
- 前記第三ステップでは、前記下死点近傍で、前記鉛直下向き移動に追従して前記上パンチ用油圧シリンダによって前記上パンチが鉛直上向き移動することで前記上パンチの圧力が除荷されることを特徴とする請求項1記載の閉塞鍛造方法。
- 前記上型の中央部に配置された前記上パンチと、前記上型に対向配置された前記下型と、前記上パンチに対向配置された下パンチを備え、前記第二ステップでは、前記下型での前記下端部の成型完了前、かつ前記上型での前記上端部の成型完了前に第三ステップに移行することを特徴とする請求項1記載の閉塞鍛造方法。
- 前記上型の位置を制御するスライドと、前記下型の圧力を制御する下型用油圧シリンダを備え、前記第三ステップでは、前記下死点直前であって前記上端部と下端部の成形完了前に、前記鉛直下向き移動に追従して前記上パンチ用油圧シリンダによって前記上パンチが鉛直上向き移動することで前記上パンチの圧力が除荷されることを特徴とする請求項3記載の閉塞鍛造方法。
- 前記成型品はべべルギア、インナーレース、又は、トリポードであることを特徴とする請求項1記載の閉塞鍛造方法。
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---|---|---|---|
JP2016220334A JP2018075618A (ja) | 2016-11-11 | 2016-11-11 | 閉塞鍛造方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109590695A (zh) * | 2018-12-14 | 2019-04-09 | 哈尔滨工业大学 | 基于金属钨刻蚀模芯的微压印成形模具装置及方法 |
CN110860640A (zh) * | 2019-11-26 | 2020-03-06 | 苏州昆仑重型装备制造有限公司 | 一种风电高轮毂大型齿轮加工方法及其锻造模具 |
CN117382063A (zh) * | 2023-11-29 | 2024-01-12 | 广东扬格新材料科技有限公司 | 一种密胺餐具节能型生产用热压成型设备及其使用方法 |
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2016
- 2016-11-11 JP JP2016220334A patent/JP2018075618A/ja active Pending
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CN117382063B (zh) * | 2023-11-29 | 2024-03-19 | 广东扬格新材料科技有限公司 | 一种密胺餐具节能型生产用热压成型设备及其使用方法 |
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