JP6477294B2 - 回転鍛造用金型、鍛造物の製造方法及び鍛造物 - Google Patents

回転鍛造用金型、鍛造物の製造方法及び鍛造物 Download PDF

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Description

本発明は、回転鍛造用金型及び鍛造物の製造方法並びに鍛造物に係り、特に回転鍛造用金型及びこの回転鍛造用金型を用いた鍛造物の製造方法並びにこの回転鍛造用金型により得られた鍛造物に関する。
熱間鍛造プロセス(所謂回転鍛造)は、円柱状の被成型体を高温に加熱して金型間で加圧した後、被成型体を周方向に逐次回転させて再び加圧する熱間鍛造プロセス(所謂回転鍛造)が行われている。
熱間鍛造プロセスでは、高温状態で加圧することで、被成型体内部にひずみが付与される。ひずみを有する被成型体は、再結晶化により結晶組織が微細化されることで強度が高められる。このため、熱間鍛造プロセスでは、被成型体における未変形領域の発生を防止し、その全体に十分なひずみを付与することが重要である。
一方、熱間鍛造プロセスでは、加圧による被成型体の径の拡大に伴い、被成型体と金型との接触面積が大きくなり、その分、プレス時に要する荷重が大きくなる。このため、被成型体の径の拡大に伴い、加圧力が十分でなくなり、被成型体全体に十分なひずみが与えられないおそれがある。
そこで、例えば特許文献1には、複数の押圧面を有する上金敷を往復直動運動して鍛造物を押圧し、鍛造を行うディスク状鍛造物の製造装置が開示されている。この技術によれば、上金敷によって押圧する一回あたりの面積が少なくて済み、小さい能力の製造装置でも比較的外径の大きい鍛造物を鍛造することが可能となる、としている。
特開2009−012059号公報
特許文献1に記載の鍛造物の製造装置では、上金敷及び下金敷の端部に形成された傾斜面により、被鍛造物の外周部が拘束されるため、加圧後に得られる鍛造物には多くの歪みが与えられる。また、この上金敷及び下金敷の端部に形成された傾斜面により、被鍛造物との離型性が確保されている。
しかしながら、特許文献1に記載されているように、端部に傾斜面を有する上金敷及び下金敷を用いて鍛造を行うと、離型後の鍛造物の外周部には、傾斜面に沿った丸みを帯びた形状が形成される。鍛造物から最終製品の形状に沿った形状を切り出す際、丸みを帯びた外周部は、切り出し領域として利用できない。
このため、特許文献1に記載の金敷を用いて得られた鍛造物は、外周部を除いた領域で最終製品の形状を確保できるように、鍛造物を大きめに用意しなければならず、切り出し効率が低く、歩留り向上には限界がある。また、端部に傾斜面を有する上金敷及び下金敷を用いると、被鍛造物の外周部には加圧力が十分に付与されず、未変形領域が残存し、得られる鍛造物の外周部において、歪が十分に得られない場合がある。
本発明の目的は、鍛造物との離型性に優れ、かつ歩留りの高い鍛造物を提供可能な回転鍛造用金型及び鍛造物の製造方法並びに鍛造物を提供することである。
本発明に係る回転鍛造用金型の好ましい実施形態としては、被鍛造物の回転鍛造に用いられる回転鍛造用金型であって、被鍛造物が搭載される被鍛造物搭載面を有する下型と、前記下型を支持する基部と、被鍛造物を押圧する押圧面が放射状に形成されており、前記被鍛造物搭載面側に移動可能に設けられた上型と、前記上型と前記基部との間において、前記下型に対して接近及び離間可能に設けられた可動部と、を有し、前記可動部は、前記下型及び前記被鍛造物に対向する面を有し、この面が前記被鍛造物搭載面に対して垂直に形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る鍛造物の製造方法の好ましい実施形態としては、回転鍛造用金型を用いて被鍛造物を回転鍛造する鍛造物の製造方法であって、前記回転鍛造用金型の下型の被鍛造物搭載面に被鍛造物を搭載し、前記下型に対向配置された上型を、前記被鍛造物搭載面側に移動させ、前記下型を支持する基部と前記上型との間を移動可能な可動部を、前記被鍛造物搭載面に対して垂直に形成された面を該下型に向けて移動させ、前記上型に形成された放射状の押圧面により、前記被鍛造物を押圧し、前記被鍛造物を押圧した後の前記上型を前記被鍛造物搭載面から離間する方向に移動させ、前記下型に近接している前記可動部を、該下型から離間する方向に移動させることを特徴とする。
また、本発明に係る鍛造物の好ましい実施形態としては、実施形態に係る鍛造物の製造方法により形成される鍛造物であって、前記鍛造物の鍛造面又は該鍛造面と対向する面に対して垂直に形成された側面を有していることを特徴とする。
本発明によれば、鍛造物との離型性に優れ、かつ歩留りの高い鍛造物を提供可能な回転鍛造用金型及び鍛造物の製造方法並びに歩留りの高い鍛造物を実現することができる。
従来の回転鍛造用金型の押圧前の状態を示す縦断面図である。 従来の回転鍛造用金型の押圧時の状態を示す縦断面図である。 実施例1に係る回転鍛造用金型の一例を示す上面図である。 図3に示す回転鍛造用金型の押圧前の状態を示す縦断面図である。 図3に示す回転鍛造用金型の押圧時の状態を示す縦断面図である。 実施例2に係る回転鍛造用金型の一例を示す縦断面図である。 回転鍛造により得られた鍛造物の縦断面図である。 従来の金型を使用して得られた鍛造物及び実施例1の金型を使用して得られた鍛造物についての、真ひずみの予測値の解析結果を示すグラフである。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施の形態を説明する前に、まず従来の回転鍛造用金型の構成について説明する。
図1は、従来の回転鍛造用金型の押圧前の状態を示す縦断面図であり、図2は、従来の回転鍛造用金型の押圧時の状態を示す縦断面図である。
図1に示すように、上型2及び下型3の先端部には、それぞれ、互いの対向面側に向けて突出する突出部2a、3aが設けられている。下型2上に搭載された被鍛造物1は、突出部2a、3aにより外周部が拘束された状態で、上型2により押圧される(図2参照。)。
このように、被鍛造物1の外周部を突出部2a、3aにより拘束した状態で押圧することで、被鍛造物1の径方向への変形が抑制され、周方向への変形が助長される。被鍛造物1が、押圧により周方向に変形すると、被鍛造物1を回転させて再度押圧するときに、押圧領域には既にひずみが導入された状態となっている。このため、押圧と回転を繰り返し行うことで、外周部にひずみが累積され、回転鍛造終了時には、被鍛造物1に多くのひずみが導入される。このため、押圧回数を増加させることなく、所望のひずみを有する鍛造物1を得ることができ、鍛造時間を短縮することが可能となる。
しかし、突出部2a、3aを設けた場合には、回転鍛造終了後、鍛造物1Aを取り出す際に、突出部2a、3aが鍛造物1Aの端部に当たり、鍛造物1Aを円滑に離型できないことがある。鍛造物1Aが上型2や下型3から外れない場合には、鍛造物1Aを再度加熱する必要があり、製造時間が長時間化する。
図1及び図2に記載の回転鍛造用金型では、突出部2aの被鍛造物1との接触面S、及び突出部3aの被鍛造物1との接触面Sに、それぞれ抜き勾配が形成されている。抜き勾配の角度を大きくするほど、鍛造物1Aとの離型性が良くなり、効率的な製造が可能となる。
一方、得られる鍛造物1Aの外周部は、上型2及び下型3の内壁形状に沿った形状に形成される。このため、図2に示すように、突出部2a、3aの抜き勾配の角度を大きく設定するほど、鍛造物1Aの側面5は、鍛造面6やこれに対向する底面7に対する垂直面から離れた形状となる。
以下に、本発明の実施例1に係る回転鍛造用金型及びこれを用いた鍛造物の製造方法について説明する。
図3は、実施例1に係る回転鍛造用金型の一例を示す上面図である。
図4及び図5は、図3に示す回転鍛造用金型のA−A線断面の一部を示す図であり、図4は、図3に示す回転鍛造用金型の押圧前の状態を示す縦断面図であり、図5は、図3に示す回転鍛造用金型の押圧時の状態を示す縦断面図である。
回転鍛造用金型は、図3に示すように、中心から径方向に放射状に形成された押圧面を有する上型12を備えている。上型12の押圧面は、複数の分割面により構成されており、これらの各分割面により、被鍛造物が押圧される。なお、図1に示す例では、上型12の押圧面は4枚の分割面により構成されているが、分割面の数は特に限定されず、例えば、4枚より少ない数でもよく、4枚より多い数であってもよい。
回転鍛造用金型には、図4に示すように、上型12の中心軸と一致するように下型13が設けられている。下型13は、金型全体を支持する基部14上に設置されている。下型13の形状は特に限定されず、円盤状であってもよく、上型12と同じ形状であってもよい。図3及び図4では、下型13の被鍛造物搭載面13a上に、据え込み工程で成形された被鍛造物11が搭載されている。
上型12は、被鍛造物搭載面に対して接近及び離間可能に設けられており、不図示のプレス機による、上型12の被鍛造物搭載面13a側への降下による押圧と、上型12の中心軸を回転中心とした被鍛造物11の回転とを繰り返すことにより、被鍛造物11は、その全周にわたって鍛造される。
図4に示すように、基部14上には、下型13と対向するように、可動部16が設けられている。可動部16の、下型13と対向する面S(被鍛造物11との接触面)は、被鍛造物搭載面13aに対して垂直に形成されている。
上型12の端部には、その押圧面側に突出するように突出部12aが形成されており、可動部16は、突出部12aと嵌合可能に設けられている。すなわち、可動部16の側面は、上型12の突起部12aの内壁面と接合可能に形成されている。これにより、突起部12aが可動部16と嵌合した状態で、上型12が被鍛造物搭載面13a側に降下することで、可動部16は、上型12に押されて下型13側(すなわち上型12及び下型13の中心軸側であり、図4中破線矢印で示す方向。)に移動可能に設けられている。
可動部16には、その底部にばね材17の一端部17aが固定されている。図4、5に示す例では、ばね材17は、基部14内に設けられた空間に設置されており、その他端部17bは、基部14の端部に固定されている。なお、ばね材17の他端部17bの固定位置は、必ずしても基部14の端部でなくてもよく、一端部17aよりも、下型13から離れた位置に固定されていればよい。
次に、図4、5に示した回転鍛造用金型を用いた鍛造物の製造方法について説明する。 なお、以下に示す工程は、円柱状のビレットの高さを低くする据え込み工程を経た後の成形体を、さらに厚さを低減しかつ径を拡げるための回転鍛造工程に係るものである。
まず、下型13の被鍛造物搭載面13aに、被鍛造物11を搭載する。次いで、上型12を不図示のプレス機により押圧し、被鍛造物搭載面13a側に降下させて、突起部12aを可動部16に嵌合させる(図4参照)。
次いで、突起部12aを可動部16に嵌合させた状態で、上型12をさらに鍛造物搭載面13a側に降下させる。これにより、可動部16は上型12に押されて、下型13側(図4中破線矢印で示す方向。)に移動する。
その後、上型12をさらに被鍛造物搭載面13a側に降下させて、押圧面により被鍛造物11を押圧する。このとき、可動部16は、下型13との対向面Sが被鍛造物11の端面と接触し、被鍛造物11の径方向の移動を抑制する(図5参照。)。
被鍛造物11の押圧後、上型12を上昇させて、被鍛造物搭載面13aから離間させる。これにより、突起部12aと可動部16との嵌合状態を解除する。突起部12aとの嵌合状態が解除された可動部16は、ばね材17の付勢力により、下型13から離間する方向に移動する。
次いで、上型12を周方向に回転させた後、再び上型12を被鍛造物搭載面13a側に降下させ、上記と同様の工程を経て、押圧面により被鍛造物11を押圧する。この工程を複数回繰り返す。
上型12による最後の押圧が終了した後、上型12を上昇させ、被鍛造物搭載面13aから離間させる。これにより、突起部12aと可動部16との嵌合状態を解除し、上型12と下型13との間から鍛造物11Aを取り出す。図5に示すように、鍛造物11Aの側面113は、鍛造物11Aの鍛造面111及びこれと対向する底面112に対して垂直に形成されている。また、被鍛造物11は、外周部が可動部16に拘束された状態で押圧されるため、この外周領域に多くのひずみが付与された鍛造物11Aを得られる。
次に、実施例1により得られた鍛造物11Aについて、二次元の軸対称モデルによる変形解析を行った。
加工対象である被鍛造物には、高さ1000mm、半径300mmの円柱状の金属成形体を用い、この金属成形体を、平坦な据え込み用金型を用いて高さ400mmまで低くした後、回転鍛造工程により、高さ205mmまで薄くする例について検討した。
すなわち、回転鍛造工程について、従来の回転鍛造用金型を用いた場合と、実施例1の回転鍛造用金型を用いた場合の双方について解析を行った。なお、据え込み工程の条件はいずれについても共通とし、据え込み工程後の被鍛造物の形状を計算機に読み込んで、回転鍛造工程の解析を行った。
従来の回転鍛造用金型としては、上型2及び下型3と被鍛造物との接触面S及びSに、10度の抜き勾配を設けたものを使用した(図1〜2参照。)。一方、実施例1の回転鍛造用金型としては、下型13との対向面(被鍛造物との接触面)Sが、被鍛造物搭載面13aに対して垂直に設けられた可動部16を有するものを使用し、上型2の降下に伴い、0.5mm/sの速度で可動部16が内径側に水平移動する条件下で、解析を行った。
表1に、これらの二種の金型を用いて回転鍛造を行って得られた鍛造物の、形状予測解析の結果を示す。なお、以下の説明における、鍛造物の上端面の直径φ1、最外径φ2、厚さ(高さ)Hを、図7に示している。
Figure 0006477294
従来の金型を用いた場合には、鍛造物の最外径φ2が1347mmであるのに対し、上端面の直径φ1が1239mmであり、最外径φ2と上端面の直径φ1との差が100mm以上形成されていた。
一方、実施例1の金型を用いた場合には、鍛造物の最外径φ2と上端面の直径φ1との差が30mm程度であり、底面に対して略垂直な側面を有することが確認された。
次に、従来の金型を使用して得られた鍛造物と、実施例1の金型を使用して得られた鍛造物について、真ひずみの予測値を解析した結果を図8に示す。
図8は、横軸に、鍛造物11Aの高さH/2の位置における中心からの距離を示し、縦軸に、横軸の各位置における真ひずみの解析結果の値を示している。従来の金型を使用した場合(図8中黒点。)には、側面側に向かうに従い真ひずみ量が低下しており、側面(中心からの距離が650mm)における真ひずみ量は、側面から150mm離れた位置(中心からの距離が500mm)における真ひずみ量の約半分の値となっている。
一方、実施例1の金型を用いた場合(図8中白抜き点。)には、側面からの距離が50mm以下の領域(中心からの距離が600mm以上の領域)における真ひずみ量の解析値が、従来技術を上回っており、最大で0.25程度の差が得られることが確認された。
以上の検討の結果、実施例1の金型を用いて回転鍛造を行うことで、底面に対して略垂直に形成された側面を有する鍛造物を得ることができる。また、側面付近には、多くのひずみが与えられているため、より側面に近い位置から製品を切り出すことが可能となる。このため、従来の金型を用いて製造した鍛造物と比較して、同じサイズ、形状、品質の製品を、より小さいサイズの鍛造物から切り出すことが可能となり、歩留向上の効果を得ることができる。また、実施例1の金型は、可動部16により、鍛造物11Aとの離型性が確保されている。このため、鍛造工程終了後、鍛造物11Aを金型から速やかに取り出すことができ、鍛造工程に要する時間を短縮することができる。
なお、本明細書において、図7に示す鍛造物11Aの側面の角度θ、即ち、鍛造物の底面又は鍛造面に対して垂直な面と、鍛造物11Aの側面とがなす角度θが0度以上で5度以下である場合には、鍛造物の側面は、その底面に対して垂直であるとみなす。
以下に、本発明の実施例2に係る回転鍛造用金型及びこれを用いた鍛造物の製造方法について説明する。
図6は、実施例2に係る回転鍛造用金型の一例を示す縦断面図である。
実施例2は、突出部12aを有する上型12に代えて、突出部を有しない上型22を用いる点、及び可動部16に代えて、シリンダ28により移動する可動部26を用いる点以外は、実施例1と同じである。
すなわち、実施例2の回転鍛造用金型は、実施例1と同様、中心から径方向に放射状に形成された押圧面を有する上型22を備えている。上型22は、上記したように突出部を有しておらず、各分割面は、一律な厚さを有する板状体として設けられている。
金型全体を支持する基部24上には、下型23が設けられており、この下型23と対向するように、可動部26が設けられている。可動部26の、下型23との対向面S(被鍛造物11との接触面)は、下型23の被鍛造物搭載面23aに対して垂直に形成されている。
図6に示す回転鍛造用金型では、可動部26にシリンダ28が設けられている。可動部26は、シリンダ28の直動運動により、下型23に対して接近及び離間が可能に設けられている。なお、シリンダ28としては、油圧シリンダを用いてもよく、電導シリンダを用いてもよい。
次に、図6に示した回転鍛造用金型を用いた鍛造物の製造方法について説明する。
まず、下型23の被鍛造物搭載面23aに、被鍛造物11を搭載する。次いで、シリンダ28により、可動部26を下型23側(図6中破線矢印方向)に向けて移動させる。次いで、上型22を、被鍛造物搭載面23a側に向けて降下させ、押圧面により被鍛造物11を押圧する。
上型22による被鍛造物11の押圧後、上型22を上昇させ、被鍛造物搭載面23aから離間させるとともに、シリンダ28の直動運動により、可動部26を、下型23から離間させる。
以上説明した、実施例2の金型を用いて回転鍛造を行うことで、実施例1と同様、底面又は鍛造面に対して略垂直に形成された側面を有する鍛造物を得ることができる。また、側面付近には、多くのひずみが与えられているため、より側面に近い位置から製品を切り出すことが可能となる。このため、歩留向上の効果を得ることができる。
また、実施例2の金型は、可動部26により、鍛造物との離型性が確保されている。このため、鍛造工程終了後、鍛造物を金型から速やかに取り出すことができ、鍛造工程に要する時間を短縮することができる。
1、11…被鍛造物、1A、11A…鍛造物、111…鍛造物11Aの鍛造面、112…鍛造物11Aの底面、113…鍛造物11Aの側面、2、12、22…上型、3、13、23…下型、2a、3a、12a…突出部、5…鍛造物1Aの側面、6…鍛造物1Aの鍛造面、7…鍛造物1Aの底面、13a、23a…被鍛造物搭載面、13b、23b…下型13の端面、14、24…基部、16…可動部、17…ばね材、17a…ばね材17の一端部、17b…ばね材17の他端部、28…シリンダ28、S…突出部2aの被鍛造物1との接触面、S…突出部3aの被鍛造物1との接触面、S…可動部16の下型13との対向面、S…可動部26の下型23との対向面

Claims (6)

  1. 被鍛造物の回転鍛造に用いられる回転鍛造用金型であって、
    被鍛造物が搭載される被鍛造物搭載面を有する下型と、
    前記下型を支持する基部と、
    被鍛造物を押圧する押圧面が放射状に形成されており、前記被鍛造物搭載面側に移動可能に設けられた上型と、
    前記上型と前記基部との間において、前記下型に対して接近及び離間可能に設けられた可動部と、を有し、
    前記可動部は、前記下型及び前記被鍛造物に対向する面を有し、この面が前記被鍛造物搭載面に対して垂直に形成されていることを特徴とする回転鍛造用金型。
  2. 前記上型は、前記押圧面側に突出する突起部を有しており、
    前記可動部は、前記突起部と嵌合可能に設けられており、
    かつ前記突起部が前記可動部と嵌合した前記上型の前記被鍛造物搭載面側への移動に伴い、前記可動部が前記下型側に移動可能に設けられており、
    前記可動部にはばね材の一端部が固定されており、前記ばね材の他端部は、前記一端部の固定位置よりも前記下型から離れた位置に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の回転鍛造用金型。
  3. 前記可動部を、前記下型に対して接近及び離間するように移動させるシリンダを有することを特徴とする請求項1に記載の回転鍛造用金型。
  4. 回転鍛造用金型を用いて被鍛造物を回転鍛造する鍛造物の製造方法であって、
    前記回転鍛造用金型の下型の被鍛造物搭載面に被鍛造物を搭載し、
    前記下型に対向配置された上型を、前記被鍛造物搭載面側に移動させ、
    前記下型を支持する基部と前記上型との間を移動可能な可動部を、前記被鍛造物搭載面に対して垂直に形成された面を該下型に向けて移動させ、
    前記上型に形成された放射状の押圧面により、前記被鍛造物を押圧し、
    前記被鍛造物を押圧した後の前記上型を前記被鍛造物搭載面から離間する方向に移動させ、
    前記下型に近接している前記可動部を、該下型から離間する方向に移動させる、ことを特徴とする鍛造物の製造方法。
  5. 前記押圧面側に突出する突起部を有する前記上型を、前記被鍛造物搭載面側に移動させ、ばね材が固定された前記可動部と前記突起部とを嵌合させ、
    前記突起部を前記可動部に嵌合させた状態で前記上型を前記被鍛造物搭載面側に移動させて、前記可動部を前記下型側に移動させ、
    前記押圧面により前記被鍛造物を押圧した後の前記上型を被鍛造物搭載面から離間する方向に移動させて前記突起部と前記可動部との嵌合状態を解除し、
    前記ばね材の付勢力により前記可動部を前記下型から離間する方向に移動させる
    ことを特徴とする請求項4に記載の鍛造物の製造方法。
  6. 前記可動部を、シリンダにより前記下型に向けて移動させ、
    前記上型の押圧面による被鍛造物の押圧後、前記下型に近接する前記可動部を、前記シリンダにより該下型から離間させる
    ことを特徴とする請求項4に記載の鍛造物の製造方法。
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