JP2009165112A - 無線回路装置 - Google Patents

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    • H04B1/525Hybrid arrangements, i.e. arrangements for transition from single-path two-direction transmission to single-direction transmission on each of two paths or vice versa with means for reducing leakage of transmitter signal into the receiver

Abstract

【課題】送信信号リークに起因する受信回路の混変調妨害を低減することができる無線回路装置を提供する。
【解決手段】送信信号を出力する送信ベースバンド回路(12)と、受信信号を差動RF信号で入力する受信回路(14、15)と、送信ベースバンド回路が出力する送信信号(12)から、RF送信信号の包絡線信号を2乗した包絡線信号を生成する包絡線信号生成回路(24)と、包絡線信号の振幅及び遅延時間を制御するための制御信号を出力する包絡線信号制御回路(20)と、包絡線信号制御回路(20)が出力する制御信号に応じて、包絡線信号の振幅及び遅延時間を制御し、その制御した包絡線信号を受信回路(14、15)の差動RF信号に同相でそれぞれ注入する包絡線信号注入回路(23)とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、送信信号リークに起因する受信回路の混変調妨害を低減する無線回路装置に関する。
携帯電話の高速伝送の要望は年々高くなっている。それに応えるため、第3世代の携帯電話では、同時送受信のシステムが用いられるようになっている。
図11に、第3世代の携帯電話の1つであるUMTS無線機及びそのUMTS無線機で発生する妨害の一例を示す。3GPPが定めるスタンダードでのテストシナリオでは、UMTS所望波の近傍にGSM妨害波が受信されるものがある(Narrow Band Blocking、Narrow Band Intermodulation、図11の(a))。一方、同時送受信時には、送信信号の一部がデュプレクサ133を介して低雑音増幅器(LNA)134に入力される。このとき、LNA134の非線形性により、GSM妨害波に送信信号リークの包絡線が混変調するという現象が生じる(図11の(b))。混変調の雑音はUMTS所望波の周波数まで拡がるため、受信感度劣化の要因となる。
一般的には、図11に示すUMTS無線機のように、LNA134とダウンミキサ136との間にフィルタ135が挿入されているため、ダウンミキサ136では上述した妨害は十分に小さい。しかし、端末のさらなる小型化及び低コスト化のためには、将来的にフィルタ135の削減は避けられない。フィルタ135が無いUMTS無線機では、LNA134によって増幅された妨害波がそのまま伝達されるため、上述したようにダウンミキサ136で大きな混変調妨害が発生する。従って、この混変調妨害の低減技術が必要不可欠となっている。
図12に、この混変調妨害を低減する従来の無線回路装置の構成を示す(特許文献1を参照)。図12に示す従来の無線回路装置は、送信回路141及び受信回路142がデュプレクサ143を介してアンテナ140に接続され、送信回路141からの送信信号の送信及び受信回路142への受信信号の受信に、アンテナ140を同時に使用する構成であり、送信回路141からの送信信号と逆相の相殺信号を発生する相殺信号発生部144を備えている。そして、この従来の無線回路装置では、相殺信号発生部144からの相殺信号を電力合成部145において受信回路142への受信信号に合成して、デュプレクサ143を介して受信回路142への受信信号に漏洩する上記送信回路141からの送信信号を相殺することにより、低雑音増幅部146における飽和を回避している。
また、図13に、混変調妨害を低減する他の従来の無線回路装置の構成を示す(特許文献2を参照)。図13に示す従来の無線回路装置(送受信機)150は、ベースバンド信号を出力するベースバンドユニット151と、ベースバンド信号を変調して被変調信号を出力する変調ユニット152と、被変調信号を増幅して送受切換器153へ送信信号を出力する送信増幅器154と、送受切換器153から受信信号を受け取ると共に、送信信号に比例する包絡線信号によって変調される利得を有する受信増幅器155とを備えている。ここで、妨害物156は、無線回路装置150を有する符号分割多重アクセス(CDMA)電話と混信し、あるいは妨害するAMPS型の電話であって、妨害波157の発生源である。図13の無線回路装置150は、ベースバンドユニット151が受信増幅器155の利得を送信信号の包絡線の2乗に比例して変化させることにより、混変調の低減を行っている。
さらに、図14に、混変調妨害を低減する他の従来の無線回路装置の構成を示す(特許文献3を参照)。図14に示す従来の無線回路装置(無線トランシーバ)は、送信信号経路160と受信信号経路161とを有し、経路160及び161はデュプレクサ162を介してアンテナ163に接続されている。ここで、受信信号経路161に含まれる増幅器164は、受信経路内の振幅変調された送信又は他のブリードオーバー信号を使用して、受信経路上で振幅変調されていない妨害信号を変調(又はすでに振幅変調された妨害信号を更に変調)する。この混変調妨害を低減するには、増幅器164の非線形性を考慮しなければならない。
そこで、図14に示す従来の無線回路装置では、受信信号165を線形化回路166にリダイレクトし、調整信号167を増幅器164に出力する。線形化回路166は、送信信号168の一部を検波して包絡線信号を抽出し、この包絡線信号から送受信信号とは異なる周波数のダミー変調信号を作り出す。具体的には、包絡線信号の2乗とダミー信号の包絡線の2乗との和が一定になるようにし、このダミー信号と受信信号165とを合成し、妨害波に対して線形方法で増幅させるよう増幅器164に強制する。また、増幅器164の出力は、フィルタ169によりダミー信号、ブリードオーバー信号、妨害信号、及びダミー信号を取り込むことによって生成される任意の相互変調積の帯域幅を持つ信号を除去し、混変調妨害を低減している。
特開平11−308143号公報 特開2000−349678号公報 特表2005−531991号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の従来の無線回路装置では、送信信号と逆相の相殺信号が受信回路142の入力に注入される。このとき、注入される相殺信号のみならず、電力合成部145で発生する受信帯域周波数の雑音も入力される。よって、この雑音で受信感度が劣化する。なお、相殺信号の周波数と受信信号の周波数とが近いため、高Q値の外付けフィルタを用いずにこの雑音を低減することは困難となる。
また、上記特許文献2に記載の従来の無線回路装置150では、送信信号の包絡線を用いて混変調を低減できるとしている。しかし、受信信号と送信信号とは、同じ帯域幅を持つ。受信増幅器155の利得を送信信号の包絡線で変調すると、受信信号の変調波に送信信号の包絡線が重畳されてしまう。また、受信増幅器155の3次の非線形係数も、利得の変化に合わせて変化する。その結果、新たな妨害が発生し、受信感度が劣化する。
さらに、上記特許文献3に記載の従来の無線回路装置では、受信信号経路161の入力に送信信号168の包絡線と逆相の包絡線を持ったダミー信号を注入することにより、混変調妨害が低減できるとしている。しかしながら、注入したダミー信号を抑圧するためのフィルタ169が新たに必要となる。これはフィルタレスという本来の目的と矛盾する。また、受信信号経路161の入力に線形化回路166があり、この線形化回路166で発生する雑音で受信感度が劣化してしまう。
それ故に、本発明の目的は、上記従来の問題を克服しつつ、送信信号リークに起因する受信回路の混変調妨害を低減することができる無線回路装置を提供することである。
本発明は、デュプレクサで送受信間を分離する無線回路装置に向けられている。そして、上記目的を達成するために、本発明の無線回路装置は、送信信号を出力する送信ベースバンド回路と、受信信号を差動信号で入力する受信回路と、送信ベースバンド回路が出力する送信信号から、送信信号の包絡線の2乗成分からなる包絡線信号を生成する包絡線信号生成回路と、包絡線信号の振幅及び送信信号に対する包絡線信号の遅延時間を制御するための制御信号を出力する包絡線信号制御回路と、包絡線信号制御回路が出力する制御信号に応じて、包絡線信号の振幅及び遅延時間を補正し、当該補正包絡線信号を受信回路の差動信号のそれぞれに対して同相で注入し、デュプレクサを介して受信回路にリークしたリーク送信信号を抑圧する包絡線信号注入回路とを備える。
包絡線信号制御回路は、デュプレクサを介して受信回路にリークしたリーク送信信号と補正包絡線信号との加算信号の振幅が実質的にゼロとなるように、包絡線信号の振幅及び遅延時間の少なくとも一方を制御することが望ましい。
この無線回路装置は、包絡線信号の振幅と遅延時間との関連を示した情報を格納するルックアップテーブルをさらに備え、包絡線信号制御回路は、ルックアップテーブルの情報に応じて制御信号を出力してもよい。また、包絡線信号生成回路の前段に、デジタルフィルタ回路を通過した包絡線信号の周波数特性が、リーク送信信号の振幅の周波数特性と実質的に等しくなるように制御するデジタルフィルタ回路をさらに備えてもよい。さらには、包絡線制御回路と前記受信回路との間に、包絡線信号注入回路が出力する包絡線信号を歪ませる前置歪み回路、又は複数の遅延素子の組み合わせを切り換えて任意の遅延時間を調整できる遅延時間切換回路を、さらに設けてもよい。
ここで、ルックアップテーブルに、各送信周波数に対して包絡線信号の振幅と遅延時間との関連を示した情報を格納していれば、包絡線信号制御回路は、送信信号の周波数に応じて制御信号を出力すればよいし、ルックアップテーブルに、各受信周波数に対して包絡線信号の振幅と遅延時間との関連を示した情報を格納していれば、包絡線信号制御回路は、受信信号の周波数に応じて制御信号を出力すればよい。また、ルックアップテーブルに、無線回路装置に供給される電源電圧に対して包絡線信号の振幅と遅延時間との関連を示した情報を格納していれば、包絡線信号制御回路は、電源電圧に応じて制御信号を出力すればよいし、ルックアップテーブルに、無線回路装置内の温度に対して包絡線信号の振幅と遅延時間との関連を示した情報を格納していれば、包絡線信号制御回路は、温度に応じて制御信号を出力すればよい。
なお、受信回路が、差動信号を増幅する増幅器と、増幅器で増幅された差動信号を局部発振信号を用いてベースバンド信号に変換するダウンミキサとを含む場合、包絡線信号注入回路は、制御した包絡線信号を、受信回路のダウンミキサの入力に注入するか、受信回路の増幅器の入力に注入することが好ましい。
また、送信ベースバンド回路がポーラ変調方式のベースバンド信号を出力する場合、包絡線信号生成回路は、ベースバンド信号のうち振幅変調信号を2乗して包絡線信号を生成することが望ましく、送信ベースバンド回路が直交変調方式のベースバンド信号を出力する場合、包絡線信号生成回路は、ベースバンド信号のI成分信号とQ成分信号との2乗和によって包絡線信号を生成することが望ましい。
本発明の無線回路装置は、差動の受信回路に同相で送信信号の包絡線信号を注入するという構成により、信号注入回路で発生する雑音の影響が小さく、またLNA等で新たな妨害を発生させることなく、送信信号リークによる混変調妨害を低減することができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る無線回路装置の構成を示す図である。第1の実施形態に係る無線回路装置では、送信ベースバンド回路12及び送信RF回路13が、デュプレクサ14を介してアンテナ11と接続されている。送信ベースバンド回路12で生成された送信信号は、送信RF回路13で送信周波数(RF)を持った信号に変換されてアンテナ11から送信される。アンテナ11、デュプレクサ14、送信ベースバンド回路12、及び送信RF回路13によって、送信回路が構成される。
アンテナ11から受信された受信信号は、デュプレクサ14で差動信号に変換され、LNA15で増幅される。LNA15で増幅された差動信号は、発振器25で生成された局部発振信号を用いてダウンミキサ17でベースバンド信号に変換されて、受信ベースバンド回路18に入力される。アンテナ11、デュプレクサ14、LNA15、加算器16、発振器25、ダウンミキサ17、及び受信ベースバンド回路18によって、受信回路が構成される。
なお、本発明の各実施形態では、アンテナ11で受信した受信信号をデュプレクサ14で差動変換する構成を説明するが、デュプレクサ14とLNA15との間をシングルエンド接続し、LNA15で受信信号を差動変換する構成であってもよい。
また、周波数制御回路19は、図1に示されていないPLL回路のチャネル情報から送信信号の周波数及び受信信号の周波数の情報を入手し、送信RF回路13及び発振器25の制御を行う。詳細は後で説明するが、周波数制御回路19は、包絡線信号制御回路20に制御信号を出力し、包絡線信号注入回路23は、LNA15が出力する差動信号に注入する包絡線信号の振幅及び包絡線信号の送信信号に対する遅延時間(位相)を制御する。
次に、本第1の実施形態に係る無線回路装置の混変調抑圧のメカニズムを説明する。
アンテナ11及びデュプレクサ14を介して受信される所望波、GSM妨害波、及びリーク送信信号は、LNA15で増幅され、ダウンミキサ17でベースバンド信号に変換される。包絡線信号注入回路23は、包絡線信号制御回路20の制御信号に応じて、包絡線信号生成回路24から出力される包絡線信号の振幅及び遅延時間の少なくとも一方を補正し、補正した包絡線信号をダウンミキサ17の入力にそれぞれに注入する。この注入は、加算器16を用いて、LNA15から出力される差動信号のそれぞれに、包絡線信号注入回路23が出力する同相の補正包絡線信号を加算することで行われる。なお、デュプレクサ14から出力される差動信号のそれぞれに、包絡線信号注入回路23が出力する同相の補正包絡線信号を加算してもよい。
包絡線信号生成回路24は、送信ベースバンド回路12から出力される送信信号から、送信信号の包絡線の2乗成分からなる包絡線信号を生成する。ここで、包絡線信号制御回路20は、包絡線信号の振幅と遅延時間との関連を示した情報を格納するルックアップテーブル21と、周波数制御回路19から与えられる送信信号の周波数及び受信信号の周波数と、温度/電圧検出回路22で検出された半導体(ICチップ)の温度及び供給電圧とに応じて、注入する包絡線信号の振幅及び遅延時間を制御するための制御信号を出力する。
具体的には、温度/電圧検出回路22は、半導体(ICチップ)の温度及び供給電圧を検出し、ルックアップテーブル21から包絡線信号の振幅と遅延時間との関連を示した情報を読み出す。これにより、無線回路装置の温度変化に依らずに混変調妨害の抑制を行うことができる。このルックアップテーブル21には、例えば図10に示すように、無線回路装置内の温度、送信又は受信周波数、及び無線回路装置に供給される電源電圧について、包絡線信号の振幅と遅延時間との関連が記述されている。
なお、温度情報については、温度/電圧検出回路22は、混変調妨害の温度変化の主原因となるLNA15又はダウンミキサ17の温度を検出することが望ましいが、LNA15及びダウンミキサ17以外のICチップ内の他のブロックで検知しても構わない。また、温度及び供給電圧については、検出温度及び検出供給電圧に対して適時閾値を設定し、「高温/常温/低温」や「高出力/通常出力/低出力」のように段階制御を行っても良い。また、温度検出は、熱電対やトランジスタ等の温度センサを温度測定箇所に装着して行うことができる。
上述したように、LNA15及びダウンミキサ17は、共に差動回路であって差動信号を入出力する。一方、ダウンミキサ17に注入される2つの包絡線信号は、同相信号となる。3GPPが定めるスタンダードでは、送信信号の包絡線成分が混変調によりGSM妨害波近傍に重畳される場合が想定されている。本実施形態に係る無線回路装置は、注入される包絡線信号の振幅及び遅延時間を制御することにより、混変調雑音とアップコンバートされた信号とを互いに打ち消すことができる。なお、注入される2つの包絡線信号は、同相信号のため、コモンモードフィードバック等の同相除去回路によって容易に除去できる。
以下、混変調抑圧のメカニズムについて、数式を用いてさらに詳しく説明する。
図2に、入力される信号の周波数スペクトラムを示す。送信信号として簡単のためAM変調波を想定する。アンテナ11で受信される信号は、所望波(desire)とCW妨害波(jammer)と受信回路にリークする送信信号(TX leakage)とする。このとき、LNA15及びダウンミキサ17の非線形性により、ダウンミキサ17の出力ではCW妨害波に送信信号の包絡線の2乗成分が重畳される。ここで、ダウンミキサ17の入力にこの送信信号の包絡線の2乗成分を同相信号で入力したとき、この妨害成分がどの程度抑圧されるかを計算する。
まず、LNA15について説明する。
図3に、LNA15の等価回路モデルの一例を示す。LNA15は、差動アンプとする。デュプレクサ14から入力されるCW妨害波電圧νja及び送信信号リーク電圧νtx(片側)は、[数1]で表される。ここで、送信信号周波数をftx、CW妨害波周波数をfja、変調波周波数をfmとすると、fm<<ftx<fjaである。また、Aja及びAtxは定数である。
Figure 2009165112
また、LNA15の出力電圧ν'LNA(出力電圧の同相電圧をν'LNA+と、逆相電圧をν'LNA-とする)は、出力信号の周波数fLNA、LNA15の出力インピーダンスRo_LNA、ミキサ17の入力インピーダンスRi_MIX、及び出力インピーダンスRo_MIXを用いて、[数2]で表される。なお、fLNA(bias+x)=a1_LNAx+a2_LNA2+a3_LNA3(a1_LNA、a2_LNA及び、a3_LNAは定数)である。また、ALNA及びBLNAは定数である。また、biasはLNA15のバイアス電圧である。
Figure 2009165112
ここで、ダウンミキサ17へ入力する前に、LNA15の出力電圧ν'LNAのDCをカットする必要がある。簡単のため、これを同相キャンセルで代用した。ダウンミキサ17に入力される電圧νLNAは、[数3]で表される。
Figure 2009165112
[数3]において、LNA15が出力するCW妨害波成分νja_LNA(CW妨害波成分の同相成分をνja_LNA+と、逆相成分をνja_LNA-とする)は、(Ro_LNA//Ri_MIX)ALNA・a1_LNA・BLNA・νja によって計算され、[数4]で表される。
Figure 2009165112
同様に、[数3]において、送信信号リーク成分νtx_LNA(送信信号リーク成分の同相成分をνtx_LNA+と、逆相成分をνtx_LNA-とする)は、(Ro_LNA//Ri_MIX)ALNA・a1_LNA・BLNA・νtx によって計算され、[数5]で表される。
Figure 2009165112
混変調成分νcm_LNA(混変調成分の同相成分をνcm_LNA+と、逆相成分をνcm_LNA-とする)は、3(Ro_LNA//Ri_MIX)ALNA・a3_LNA・BLNA 3・νja・νtx 2 によって計算され、[数6]で表される。
Figure 2009165112
次に、ダウンミキサ17について説明する。
図4に、ダウンミキサ17の等価回路モデルの一例を示す。ダウンミキサ17は、ダブルバランスドミキサとする。ローカル信号νLO(片側)は、[数7]で表される。ここで、ローカル信号周波数をfLOとすると、fja<fLOである。
Figure 2009165112
また、注入する包絡線信号νenは、[数8]で表される。
Figure 2009165112
また、ダウンミキサ17の入力電圧に対する出力電流iMIXは、[数9]で表される。なお、fMIX(x)=a0_MIX+a1_MIXx+a2_MIX2+a3_MIX3+a4_MIX4(a0_MIX、a1_MIX、a2_MIX、a3_MIX、及びa4_MIXは定数)である。
Figure 2009165112
混変調成分icm_MIXは、2AMIX・a2_MIX・BMIX・νcm_LNA +12AMIX・a4_MIX・BMIX 4・νLO・νja_LNA・νtx_LNA 2 によって計算され、[数10]で表される。
Figure 2009165112
包絡線信号νenの変換成分ien_MIXは、6AMIX・a3_MIX・BMIX 3・νLO・νja_LNA・νen によって計算され、[数11]で表される。ただし、ダウンミキサ17の4次非線形の項の包絡線信号の変換成分は、無視できるものとした。
Figure 2009165112
[数10]の混変調成分icm_MIXを[数11]の包絡線信号νenの変換成分ien_MIXで打ち消す条件は、[数12]で表される様になる。
Figure 2009165112
混変調抑圧後の出力信号は、[数10]のicm_MIX と[数11]のien_MIX との和で求めることができる。入力信号の条件は、図5Aに示すとおりである。LNA15のパラメータは、図5Bに示すとおりである。ダウンミキサ17のパラメータは、図5Cに示すとおりである。注入する包絡線信号は、[数8]の代わりに[数13]を用いた。なお、ηは、規格化注入電圧振幅である。
Figure 2009165112
図5Dに、混変調成分icm_MIX と変換成分ien_MIX との和の計算結果を示す。横軸はη、縦軸は出力電力(負荷50Ω換算の値)である。fLO−fja−2fm(0.4MHz)、fLO−fja−fm(0.7MHz)、及びfLO−fja(1MHz)の電力をそれぞれ示す。これより、fm離調の成分はη=0.8のとき最大約31dB抑圧され、2fm離調の成分はη≒1.1のときに極小値となり、最大約54dB抑圧されることがわかる。
η=1とならない理由としては、次の2つが考えられる。1)LNAの4次以上の成分及びダウンミキサの5次以上の成分による送信信号リークの混変調妨害が存在するために極小となるηの値が1からずれる。2)LNAの3次以上の成分及びダウンミキサの4次以上の成分による注入包絡線信号の高次成分の影響で極小となるηの値が1からずれる。
今回の場合、η=0.9とすることにより、fm離調の成分は23dBを、2fm離調の成分は25dBを低減できる。図5Dでは、例として注入信号の電圧振幅のみを制御した場合を示したが、実際には送信信号が送信RF回路13、デュプレクサ14、及びLNA15を経由する時間を考慮して、注入信号の遅延時間を制御する必要がある。
以上のように、本発明の第1の実施形態に係る無線回路装置によれば、ダウンミキサ17の入力に同相で送信信号リーク成分の包絡線信号を注入することにより、LNA15及びダウンミキサ17で発生した混変調妨害を同時に低減できる。
なお、上記第1の実施形態では、送信信号としてAM変調波を用いたが、HPSKやOFDM等の包絡線変動を持ついかなる変調波を用いてもよい。
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態に係る無線回路装置の構成を示す図である。第2の実施形態に係る無線回路装置では、送信RF回路13のアーキテクチャーとしてポーラ変調方式が用いられている。ポーラ変調では、ベースバンド信号は送信信号の位相変調信号と包絡線の絶対値信号とで構成される。包絡線信号生成回路24は、送信ベースバンド回路12で生成された包絡線の絶対値信号を2乗するだけでよいため、回路の小型化が可能となる。
図6において、送信ベースバンド回路12から出力されたベースバンド信号は、ポーラ変調回路31により位相信号と振幅信号とに分離される。位相信号は、位相変調器32で位相変調信号に変換され、増幅器33に入力される。また、振幅信号は、デジタル−アナログコンバータ(DAC)34を介して包絡線信号変調回路35に入力され、包絡線信号変調回路35で増幅器33の電源信号に変換される。すなわち、位相変調器32が生成した位相変調信号は、包絡線信号変調回路35が生成する電源信号により振幅変調され、増幅器33から送信信号がデュプレクサ14を介してアンテナ11より出力される。
アンテナ11から受信された所望波、GSM妨害波、及びリーク送信信号は、デュプレクサ14で差動信号に変換され、LNA15で増幅された後、発振器25で生成された局部発振信号を用いてダウンミキサ17でベースバンド信号に変換されて、受信ベースバンド回路18に入力される。周波数制御回路19は、図6に示されていないPLL回路のチャネル情報から送信信号の周波数及び受信信号の周波数の情報を入手し、位相変調回路32及び発振器25の制御を行う。周波数制御回路19は、包絡線信号制御回路20に制御信号を出力する。また、包絡線信号生成回路24は、ポーラ変調回路31が出力する振幅信号から、振幅信号の包絡線の2乗成分からなる包絡線信号を生成する。包絡線信号注入回路23は、移相器36、可変利得増幅器37、及びDAC38で構成される。この包絡線信号注入回路23は、包絡線信号制御回路20が出力する制御信号に応じて包絡線信号生成回路24から出力される包絡線信号の振幅及び遅延時間を補正し、補正した同相の包絡線信号をダウンミキサ17が入力する差動信号にそれぞれ注入する。なお、図6に示す包絡線信号制御回路20、ルックアップテーブル21、及び温度/電圧検出回路22は、図1に示す構成と同じであり、それぞれの機能は第1の実施形態で説明したとおりである。
以上のように、本発明の第2の実施形態に係る無線回路装置によれば、ダウンミキサ17の入力に同相で送信信号リーク成分の包絡線信号を注入することにより、LNA15及びダウンミキサ17で発生した混変調妨害を同時に低減できる。
なお、実際のポーラ変調送信回路では、包絡線の絶対値信号をさらに歪み補償ができるように加工する。このため、送信ベースバンド回路12に入力される信号としては、歪み補償の加工を行う前の信号であることが望ましい。
(第3の実施形態)
図7は、本発明の第3の実施形態に係る無線回路装置の構成を示す図である。第3の実施形態に係る無線回路装置では、送信RF回路13のアーキテクチャーとして直交変調方式が用いられている。
図7において、送信ベースバンド回路12から出力されたベースバンド信号は、I/Q変調回路41により直交関係にあるI成分とQ成分とに分離される。I成分信号はDAC42に送られ、Q成分信号はDAC46に送られる。DAC42及び46の出力は、発振器43が生成する搬送波により掛算器45及び47でRF送信信号に変調される。このとき、掛算器45及び47のどちらか一方には、90°移相器44を介して発振器43の搬送波が入力される。RF送信信号は、増幅器48により増幅され、デュプレクサ14を介してアンテナ11から出力される。
アンテナ11から受信された所望波、GSM妨害波、及びリーク送信信号は、デュプレクサ14で差動信号に変換され、LNA15で増幅された後、発振器25で生成された局部発振信号を用いてダウンミキサ17でベースバンド信号に変換されて受信ベースバンド回路18に入力される。周波数制御回路19は、図7に示されていないPLL回路のチャネル情報から送信信号の周波数及び受信信号の周波数の情報を入手し、発振器43及び25の制御を行う。周波数制御回路19は、包絡線信号制御回路20に制御信号を出力する。また、包絡線信号生成回路24は、I/Q変調回路41が出力するI成分及びQ成分の信号から、信号の包絡線の2乗成分からなる包絡線信号を生成する。包絡線信号注入回路23は、移相器36、可変利得増幅器37、及びDAC38で構成される。この包絡線信号注入回路23は、包絡線信号制御回路20が出力する制御信号に応じて包絡線信号生成回路24から出力される包絡線信号の振幅及び遅延時間を補正し、補正した同相の包絡線信号をダウンミキサ17が入力する差動信号にそれぞれ注入する。なお、図7に示す包絡線信号制御回路20、ルックアップテーブル21、及び温度/電圧検出回路22は、図1に示す構成と同じであり、それぞれの機能は第1の実施形態で説明したとおりである。
以上のように、本発明の第3の実施形態に係る無線回路装置によれば、ダウンミキサ17の入力に同相で送信信号リーク成分の包絡線信号を注入することにより、LNA15及びダウンミキサ17で発生した混変調妨害を同時に低減できる。
(第4の実施形態)
図8は、本発明の第4の実施形態に係る無線回路装置の構成を示す図である。第5の実施形態に係る無線回路装置は、上記第1の実施形態に係る無線回路装置と比べ、第2ルックアップテーブル51及び可変フィルタ回路52の構成が異なる。可変フィルタ回路52は、例えばデジタルフィルタ回路である。
受信回路にリークする送信信号は、デュプレクサ14を介している。そして、デュプレクサ14の送信帯域の減衰量には、周波数依存性がある。そのため、受信回路にリークする送信信号の包絡線のスペクトラムは、元の送信信号にデュプレクサ14の周波数応答が重畳したものとなる。よって、ダウンミキサ17が入力する差動信号に注入する包絡線信号もデュプレクサ14の周波数応答を重畳する必要がある。
図8において、可変フィルタ回路52は、包絡線信号生成回路24の前段に挿入されている。また、第2ルックアップテーブル51には、例えば図10に例示するように、各送信周波数のデュプレクサ14の周波数応答情報が予め記憶れている。可変フィルタ回路52は、第2ルックアップテーブル51に記憶されている周波数応答情報を参照して、フィルタ特性(フィルタ係数)を可変する。具体的には、可変フィルタ回路52を通過した後の包絡線信号の振幅周波数特性が、受信回路に漏れてくる送信信号の振幅周波数特性と実質的に等しくなるように制御される。これにより、デュプレクサ14の送信帯域の減衰量に周波数依存性がある場合でも、混変調雑音を低減することが可能となる。
(第5の実施形態)
図9は、本発明の第5の実施形態に係る無線回路装置の構成を示す図である。第5の実施形態に係る無線回路装置は、上記第1の実施形態に係る無線回路装置と比べ、前置歪み回路61の構成が異なる。この前置歪み回路61は、包絡線信号注入回路23が出力する包絡線信号を歪ませて加算器16に付与する構成である。
上記図2に記載しているように、AM変調の包絡線信号の場合、fm成分と2fm成分との位相は一致する。従って、例えばfm=1MHzとした場合、本来1MHz成分と2MHz成分とはほぼ同じ遅延量で最も抑圧量が大きくなるはずである。しかし、発明者が行ったシミュレーションでは、1MHz成分と2MHzとで抑圧量が最も大きい遅延量が異なると言う結果を得た。このような相違は、送信信号の混変調の要因となる非線形係数の位相と、包絡線信号を用いた混変調低減を可能とする非線形係数の位相とが異なる、ことが要因であると考えられる。
従って、入力する包絡線信号のfm成分及び2fm成分の両者がほぼ同じ遅延時間で混変調の雑音レベルが最も低減できるようにするためには、入力する包絡線信号のfm成分と2fm成分とに位相差を付与してやればよい。前置歪み回路61は、このfm成分と2fm成分とに位相差を付与する機能を持つ構成である。この前置歪み回路61は、複数の遅延素子の組み合わせを切り換えて任意の遅延時間を調整できる遅延時間切換回路に代えることも可能である。
本発明の無線回路装置は、IS−95、UMTS(W−CDMA)、3G_LTEといった送信信号に振幅変動があり、かつ、同時送受信を行う無線通信機器の無線回路部等への利用に適しており、送信信号リークに起因する受信回路の混変調妨害を低減させたい場合等に有用である。
本発明の第1の実施形態に係る無線回路装置の構成を示す図 本発明の第1の実施形態に係る無線回路装置に入力される信号の周波数スペクトラム LNA15の等価回路モデルの一例を示す図 ダウンミキサ17の等価回路モデルの一例を示す図 無線回路装置の動作を説明する混変調雑音低減の理論計算例 無線回路装置の動作を説明する混変調雑音低減の理論計算例 無線回路装置の動作を説明する混変調雑音低減の理論計算例 無線回路装置の動作を説明する混変調雑音低減の理論計算例 本発明の第2の実施形態に係る無線回路装置の構成を示す図 本発明の第3の実施形態に係る無線回路装置の構成を示す図 本発明の第4の実施形態に係る無線回路装置の構成を示す図 本発明の第5の実施形態に係る無線回路装置の構成を示す図 ルックアップテーブル21及び51の一例を示す図 従来の携帯電話で発生する妨害の一例を説明する図 従来の無線回路装置の構成を示す図 従来の無線回路装置の構成を示す図 従来の無線回路装置の構成を示す図
符号の説明
11、131、140、163 アンテナ
12 送信ベースバンド回路
13 送信RF回路
14、133、143、153、162 デュプレクサ
15、33、37、48、134、146、154、155、164 増幅器
16、145 加算器
17、136 ダウンミキサ
18 受信ベースバンド回路
19 周波数制御回路
20 包絡線信号制御回路
21、51 ルックアップテーブル
22 温度/電圧検出回路
23 包絡線信号注入回路
24 包絡線信号生成回路
25、32、43 発振器
31 ポーラ変調回路
34、38、42、46 DAC
35 包絡線信号変調回路
36、44 移相器
41 I/Q変調回路
45、47 乗算器
52 可変フィルタ回路
61 前置歪み回路
135、169 フィルタ
141、160 送信回路
142、161 受信回路
144 相殺信号発生部
151 ベースバンドユニット
152 変調ユニット
156 妨害物
166 線形化回路

Claims (14)

  1. デュプレクサで送受信間を分離する無線回路装置であって、
    送信信号を出力する送信ベースバンド回路と、
    受信信号を差動信号で入力する受信回路と、
    前記送信ベースバンド回路が出力する送信信号から、送信信号の包絡線の2乗成分からなる包絡線信号を生成する包絡線信号生成回路と、
    前記包絡線信号の振幅及び前記送信信号に対する前記包絡線信号の遅延時間の少なくとも一方を制御するための制御信号を出力する包絡線信号制御回路と、
    前記包絡線信号制御回路が出力する前記制御信号に応じて、前記包絡線信号の振幅及び遅延時間を補正し、当該補正包絡線信号を前記受信回路の差動信号のそれぞれに対して同相で注入し、前記デュプレクサを介して前記受信回路にリークしたリーク送信信号を抑圧する包絡線信号注入回路とを備える、無線回路装置。
  2. 前記包絡線信号制御回路は、前記デュプレクサを介して前記受信回路にリークしたリーク送信信号と前記補正包絡線信号との加算信号の振幅が実質的にゼロとなるように、前記包絡線信号の振幅及び遅延時間の少なくとも一方を制御する、請求項1に記載の無線回路装置。
  3. 前記包絡線信号の振幅と遅延時間との関連を示した情報を格納するルックアップテーブルをさらに備え、
    前記包絡線信号制御回路は、前記ルックアップテーブルの情報に応じて前記制御信号を出力する、請求項1に記載の無線回路装置。
  4. 前記ルックアップテーブルは、各送信周波数に対して前記包絡線信号の振幅と遅延時間との関連を示した情報を格納し、
    前記包絡線信号制御回路は、送信信号の周波数に応じて前記制御信号を出力する、請求項3に記載の無線回路装置。
  5. 前記ルックアップテーブルは、各受信周波数に対して前記包絡線信号の振幅と遅延時間との関連を示した情報を格納し、
    前記包絡線信号制御回路は、受信信号の周波数に応じて前記制御信号を出力する、請求項3に記載の無線回路装置。
  6. 前記ルックアップテーブルは、前記無線回路装置に供給される電源電圧に対して前記包絡線信号の振幅と遅延時間との関連を示した情報を格納し、
    前記包絡線信号制御回路は、電源電圧に応じて前記制御信号を出力する、請求項3に記載の無線回路装置。
  7. 前記ルックアップテーブルは、前記無線回路装置内の温度に対して前記包絡線信号の振幅と遅延時間との関連を示した情報を格納し、
    前記包絡線信号制御回路は、前記温度に応じて前記制御信号を出力する、請求項3に記載の無線回路装置。
  8. 前記受信回路は、前記差動信号を増幅する増幅器と、当該増幅器で増幅された差動信号を局部発振信号を用いてベースバンド信号に変換するダウンミキサとを含み、
    前記包絡線信号注入回路は、前記制御した包絡線信号を前記受信回路のダウンミキサの入力に注入する、請求項1に記載の無線回路装置。
  9. 前記受信回路は、前記差動信号を増幅する増幅器と、当該増幅器で増幅された差動信号を局部発振信号を用いてベースバンド信号に変換するダウンミキサとを含み、
    前記包絡線信号注入回路は、前記制御した包絡線信号を前記受信回路の増幅器の入力に注入する、請求項1に記載の無線回路装置。
  10. 前記送信ベースバンド回路は、ポーラ変調方式のベースバンド信号を出力し、
    前記包絡線信号生成回路は、前記ベースバンド信号のうち振幅変調信号を2乗して前記包絡線信号を生成する、請求項1に記載の無線回路装置。
  11. 前記送信ベースバンド回路は、直交変調方式のベースバンド信号を出力し、
    前記包絡線信号生成回路は、前記ベースバンド信号のI成分信号とQ成分信号との2乗和によって前記包絡線信号を生成する、請求項1に記載の無線回路装置。
  12. 前記包絡線信号生成回路の前段にデジタルフィルタ回路をさらに備え、
    前記デジタルフィルタ回路のフィルタ係数は、前記デジタルフィルタ回路を通過した前記包絡線信号の周波数特性が、前記リーク送信信号の振幅の周波数特性と実質的に等しくなるように制御される、請求項1に記載の無線回路装置。
  13. 前記包絡線制御回路と前記受信回路との間に、前記包絡線信号注入回路が出力する包絡線信号を歪ませる前置歪み回路をさらに設けたことを特徴とする、請求項1に記載の無線回路装置。
  14. 前記包絡線制御回路と前記受信回路との間に、複数の遅延素子の組み合わせを切り換えて任意の遅延時間を調整できる遅延時間切換回路をさらに設けたことを特徴とする、請求項1に記載の無線回路装置。
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