JP3990401B2 - 送信装置 - Google Patents
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Description
図6は従来の無線機における送信装置の一例を示すブロック図であり、送信信号発生装置1はシリアルのディジタルデータ列を送出し、シリアル/パラレル変換器(S/P変換器)2はディジタルデータ列を1ビットづつ交互に振り分けて同相成分信号(I信号:In−phase component)と直交成分信号(Q信号:Quadrature component)の2系列に変換する。DA変換器3はI信号、Q信号のそれぞれをアナログのベースバンド信号に変換して直交変調器4に入力する。直交変調器4は入力されたI信号、Q信号(送信ベースバンド信号)にそれぞれ基準搬送波とこれを90°移相した信号をミキシングし、ミキシング結果を加算することにより直交変調を行って出力する。周波数変換器5は直交変調信号と局部発振信号をミキシングして周波数変換し、送信電力増幅器6は周波数変換器5から出力された搬送波を電力増幅して空中線(アンテナ)7より空中に放射する。
W−CDMA等の移動通信において、送信装置の送信電力は10W〜数10Wと大きく、送信電力増幅器6の入出力特性(歪関数f(p))は図7(a)の点線で示すように非直線性になる。この非直線特性により非線形歪が発生し、送信周波数f0周辺の周波数スペクトラムは図7(b)の実線に示すようにサイドローブが持ち上がり、隣接チャネルに漏洩し、隣接妨害を生じる。すなわち、非線形歪により図7(b)に示すように送信波が隣接周波数チャネルに漏洩する電力が大きくなってしまう。このような漏洩電力は、他チャネルに対して雑音となり、そのチャネルの通信品質を劣化させてしまう。よって、厳しく規定されている。
漏洩電力は、例えば電力増幅器の線型領域(図7(a)参照)で小さく、非線形領域で大きくなる。そこで、高出力の送信電力増幅器とするためには、線形領域を広くする必要がある。しかし、このためには実際に必要な能力以上の増幅器が必要となり、コスト及び装置サイズにおいて不利となる問題がある。そこで、電力増幅器の非直線性に起因する歪を補償する歪補償機能つきの送信装置が採用されている。
図8はDSP(Digital Signal Processor)を用いたディジタル非線形歪補償機能を備えた送信装置のブロック図である。送信信号発生装置1から送出されるディジタルデータ群(送信信号)は、S/P変換器2においてI信号、Q信号の2系列に変換されてDSPで構成される歪補償部8に入力される。歪補償部8は、送信信号x(t)のパワーレベルpi(i=0〜1023)に応じた歪補償係数h(pi)を記憶する歪補償係数記憶部8a、送信信号のパワーレベルに応じた歪補償係数h(pi)を用いて該送信信号に歪補償処理(プリディストーション)を施すプリディストーション部8b、送信信号x(t)と後述する直交検波器で復調された復調信号(フィードバック信号)y(t)を比較し、その差が零となるように歪補償係数h(pi)を演算、更新する歪補償係数演算部8cを備えている。歪補償部8の原理は、電力増幅器6における歪を補償するために、該電力増幅器の前段で該歪と逆の歪補償成分を加え、電力増幅器の歪で該歪補償成分を相殺して出力信号から歪を除去することである。
歪補償部8でプリディストーション処理を施されたベースバンドの送信信号はディジタル直交変調器4に入力する。直交変調器4は入力されたI信号、Q信号に直交変調処理を施し、DA変換器3は直交変調器から出力するディジタルの変調信号をアナログに変換する。周波数変換器5は直交変調信号(送信IF信号)と局部発振信号をミキシングして無線信号周波数に周波数変換し、電力増幅器6は周波数変換器5から出力された無線信号を電力増幅して空中線(アンテナ)7より空中に放射する。
送信信号の一部は方向性結合器9を介して周波数変換器10に入力され、ここで中間周波数に周波数変換され、ついで、アンプ11で増幅される。AD変換器12は増幅された信号をディジタルに変換してディジタル直交検波器13に入力し、ディジタル直交検波器13は入力信号に直交検波処理を施して送信側におけるベースバンドのI、Q信号を再現して歪補償部8に入力する。歪補償部8はLMS(Least Mean Square)アルゴリズムを用いた適応信号処理により歪補償前の送信信号とディジタル直交検波器13で復調されたフィードバック信号を比較し、その差が零となるように歪補償係数h(pi)を演算して更新する。以後、上記動作を繰り返すことにより、送信電力増幅器6の非線形歪を抑えて隣接チャネル漏洩電力を低減する。
図9は周波数変換部5,10の詳細構成を含む送信装置の構成図であり、図8と同一部分には同一符号を付し、送信信号処理部21に図8の歪補償部8、直交変復調部4,13、DA/AD変換器3,12、アンプ11を含めている。周波数変換器5はミキサ5a,5bを2段縦続接続した構成を備え、周波数変換器10はミキサ10aのみの1段構成になっている。
周波数変換器5を2段縦続接続した理由は次の通りである。
送信If信号と局部発振信号との周波数間隔を広くすることにより、局部発振信号除去用のフィルタの小形化、低コスト化が容易となる。このため、送信IF信号の周波数f0を高くしたいが、DAコンバータ3の性能により制限されて現状ではf0=60MHz帯が限界である。一方、無線信号の周波数は2GHz帯である。周波数変換を1段のミキサで行うとなると、図10(A)に示すように局部発振器の発振周波数は2GHz帯の近傍となり、無線周波数2GHz帯との差周波数f0となる。このため、差周波数f0と無線周波数2GHz帯の比(比帯域)が小さくなり、局部発振信号を除去するためのバンドパスフィルタの設計が容易でなくなり、フィルタの大型化、コストアップとなる。
以上の理由により、周波数変換器5はミキサ5a,5bを2段縦続接続している。第1段目のミキサ5aに局部発振信号を入力する局部発振器5eの発振周波数は図10(B)に示すように400MHz帯であり、ミキサ5aはこの局部発振信号と60MHz帯のIF信号とをミキシングし、バンドパスフィルタ5cはフィルタリングにより中心周波数300MHz帯のIF信号を出力する。第2段目の局部発振器5fの発振周波数は図10(C)に示すように1800MHz帯であり、ミキサ5bはこの局部発振信号と300MHz帯のIF信号とをミキシングし、バンドパスフィルタ5dはフィルタリングにより中心周波数2GHz帯の無線信号を通過して電力増幅器6に入力する。
フィードバック側の周波数変換器10においてミキサを1段とした理由は次の通りである。送信側では国際規格を満足するために不要波(局部発振信号)を厳密に除去する必要があり、このため、2段接続構成により不要波を除去する。しかし、フィードバック側では、国際規格上の制約はなく、歪補償演算に支障を生じなければ良い。このため、フィードバック側の周波数変換器10ではミキサ10aの1段構成としている。
送信信号処理部21に入力するフィードバック信号の周波数f1は100MHz帯である。フィードバック信号の周波数が低いとフィードバック信号帯用アンプ11(図8参照)の位相周波数特性に偏差が生じ、特に低周波側の偏差が大きくなる。この位相周波数偏差は歪補償部8の演算確度低下の原因となる。従って、フィードバック信号の周波数は、フィードバック信号帯用アンプ11での位相周波数偏差が生じない程度の高い周波数にする必要があるが、現状のADコンバータ12の性能では100MHz帯が限界である。
このため、局部発振器10bの発振周波数は図10(D)に示すように2GHz帯近傍となり、ミキサ10aはこの局部発振信号と2GHz帯の無線信号とをミキシングし、バンドパスフィルタ10cは中心周波数100MHz帯のフィードバックIF信号を通過して送信信号処理部21に入力する。
各局部発振器5a,5b,10aは同一の構成を備えている。図11は局部発振器の構成図であり、基準周波数fREFの信号と周波数fDのフィードバック信号の位相差に応じた電圧信号を出力する位相検出部PD、位相検出部から出力する信号を平滑化するローパスフィルタLPF、ローパスフィルタ出力電圧に比例した周波数fRFの信号を出力する電圧制御発振器VCO、周波数fRFの信号を1/Nに分周するデバイダDIVを備えている。この局部発振器の伝達特性|H(s)|は図12に示すようにほぼローパスフィルタの特性となり、また、位相雑音特性は図13に示すようになる。位相雑音は着目周波数における1Hz帯域の雑音電力であり、信号品質を劣化させる要因の一つである。伝達特性|H(s)|が3dB低下するまでのフラットな周波数区間において、位相雑音劣化量PNは
PN=20log[fRF/fREF] (1)
と表現できる。
fREF=fRF/N (2)
であるから、位相雑音劣化量は
PN=20log[N] (3)
となる。
従来の送信装置では、ミキサにおける周波数変換毎に各局部発振信号の位相雑音成分が送信信号に加わる。このため、歪補償演算部8c(図8)に入力されるフィードバック信号y(t)には、全局部発振器5e,5f,10bの局部発振信号の位相雑音が加算される。この位相雑音は信号品質を劣化させる要因の一つである。かかる信号品質劣化は歪補償演算部8cでの歪補償係数計算の確度を低下させ、正常な歪補償成分生成の妨げとなるばかりでなく、不要な成分を発生させる原因となる。なお、(1),(3)式より、位相雑音は発振周波数fRFが高いほどデバイスの性能や逓倍Nによる影響が大きい。従って、信号品質への影響は発振周波数が高い局部発振部5f,10bの位相雑音が支配的である。
図14のAは位相雑音の影響を受けた場合の送信信号スペクトラムであり、位相雑音によりフィードバック信号品質が劣化する事により、歪補償演算部8cの演算確度が低下し歪補償成分以外の不要な成分を発生させ、隣接チャネルの漏洩電力が大きくなっている。
以上から、本発明の目的は、位相雑音による信号劣化を軽減し、歪補償演算部の演算確度を維持して隣接漏洩電力を減少することである。
具体的には、第1の周波数変換部は、歪補償された送信信号に発振周波数が低い第1の局部発振信号をミキシングし、ミキシング結果に発振周波数が高い第2の局部発振信号をミキシングすることにより送信信号周波数を無線周波数までアップコンバート、第2の周波数変換部は増幅器の出力信号に発振周波数が高い第3の局部発振信号をミキシングし、ミキシング結果に発振周波数が低い第4の局部発振信号をミキシングすることにより無線周波数を所定周波数までダウンコンバートし、局部発振信号生成部は第1、第2周波数変換器に入力する第2、第3の局部発振信号の位相を同期させ、且つ、位相雑音成分を同一にする。第2、第3の局部発振信号の位相を同期させ、且つ、位相雑音成分を同一にするには、局部発振信号生成部は、発振周波数が高い局部発振器より発生する局部発振信号を第2、第3の局部発振信号として各周波数変換器に入力する。
以上のように、第1、第2周波数変換器における発振周波数が高い局部発振信号の位相を同期させ、且つ、位相雑音成分を同一にすることにより、該局部発振信号に起因する位相雑音を相殺でき、フィードバック信号品質が向上する。この結果、歪補償により隣接漏洩電力を低減することができる。
図2は送信IF信号、送信RF信号、フィードバックIF信号の位相雑音特性である。
図3は本発明の送信装置の実施例構成図である。
図4は第2実施例の第1の構成図である。
図5は第2実施例の第2の構成図である。
図6は従来の無線機における送信装置の一例を示すブロック図である。
図7は増幅器の入出力特性及び周波数スペクトラム説明図である。
図8はディジタル非線形歪補償機能を備えた送信装置のブロック図である。
図9は周波数変換部の詳細構成を含む従来の送信装置の構成図である。
図10は局部発振周波数説明図である。
図11は局部発振器の構成図である。
図12は局部発振器の伝達特性|H(s)|である。
図13は位相雑音特性である。
図14は従来例及び本発明の送信信号スペクトラムである。
・構成
図1は本発明の原理説明図であり、送信信号処理部51は、図8に示した送信信号処理部と同一の構成を備え、歪補償部8、ディジタル変調部4、DA変換器3、アンプ11、AD変換器12、ディジタル復調部13を含んでいる。第1の周波数変換部(送信周波数変換部)52は歪補償された周波数60MHz帯の送信IF信号に局部発振信号をミキシングすることにより送信IF信号の周波数を無線周波数までアップコンバートして送信電力増幅器53に入力する。送信電力増幅器53は無線信号を増幅してアンテナ54より空間に放射する。方向結合器55は送信電力増幅器53の出力信号の一部を検出して第2の周波数変換部56に入力する。第2の周波数変換部(フィードバック周波数変換部)56は、検出された送信電力増幅器の出力信号に局部発振信号をミキシングすることにより無線周波数を周波数100MHz帯までダウンコンバートして送信信号処理部51に入力する。局部発振信号生成部57は、各種周波数の局部発振信号を発生すると共に、第1、第2の周波数変換部52,56で使用する周波数が高い局部発振信号の位相を同期させ、且つ、位相雑音成分を同一にする。周波数が高い局部発振信号のみ、位相を同期させ、且つ、位相雑音成分を同一にする理由は、図11〜図13で説明したように周波数が高い程位相雑音が大きくなり、この位相雑音を除去するためである。
・動作
局部発振信号生成部57は、位相が同期し、かつ、位相雑音成分が同一の局部発振信号を第1の周波数変換部52と第2の周波数変換部56に入力する。第1の周波数変換部52は、歪補償部からの歪補償成分を含んだ送信IF信号を送信RF信号に周波数変換する。この時、送信RF信号には歪補償成分の他に局部発振信号からの位相雑音成分が含まれる。送信RF信号は電力増幅部53で増幅されると共に電力増幅部53で生じる歪を歪補償成分にて補償し、位相雑音成分だけを含んだ送信RF信号が方向結合部55に入力される。方向結合部55は入力された送信RF信号を送信信号としてアンテナ54に入力すると共に、送信信号の一部をフィードバックRF信号として取り出し第2の周波数変換部56に入力する。第2の周波数変換部56は、局部発振信号生成部57からの局部発振信号によりフィードバックRF信号をフィードバックIF信号に周波数変換する。このとき、フィードバックRF信号に含まれていた位相雑音成分は局部発振信号に含まれる位相雑音により相殺され、送信信号処理部51にフィードバック信号として入力される。
図2に送信IF信号、送信RF信号、フィードバックIF信号の位相雑音特性を示す。送信RF信号の位相雑音は10dB程度悪化するが、フィードバックIF信号の位相雑音は、局部発振信号の位相雑音が相殺されて送信IF信号相当の位相雑音特性となっていることが理解される。また、図14のBで本発明による送信信号スペクトラムを示す。このスペクトラム特性より明らかなようにフィードバック信号の品質が向上し、これにより不要な成分の発生が抑えられ、隣接チャネルの漏洩電力が減少している。
(B)送信装置の実施例
図3は本発明の送信装置の実施例であり、図1と同一部分には同一符号を付している。
送信周波数変換部52は、ミキサ61,62を2段縦続接続している。第1段目のミキサ61は、図10(B)に示すように400MHz帯の局部発振信号L1を送信信号処理部51より出力する周波数60MHz帯の第1の送信IF信号にミキシングし、バンドパスフィルタ63は中心周波数300MHz帯の第2の送信IF信号を通過する。第2段目のミキサ62は、図10(C)に示すように1800MHz帯の局部発振信号L2をバンドパスフィルタ63から出力する第2の送信IF信号にミキシングし、バンドパスフィルタ64は中心周波数2GHz帯の無線信号を通過して電力増幅器53に入力する。
フィードバック周波数変換部56は、ミキサ71、72を2段縦続接続している。第1段目のミキサ71は、1800MHz帯の局部発振信号L2を方向結合器55により検出した送信電力増幅器53の出力信号にミキシングし、バンドパスフィルタ73は中心周波数300MHz帯の第1のフィードバックIF信号を通過する。第2段目のミキサ72は、400MHz帯の局部発振信号L2を、バンドパスフィルタ73から出力する第1のフィードバックIF信号にミキシングし、バンドパスフィルタ74は中心周波数100MHz帯の第2のフィードバックIF信号を通過して送信信号処理部51に入力する。
局部発振信号生成部57は3つの局部発振器81〜83を備え、第1の局部発振器81は発振周波数400MHz帯の局部発振信号L1を発生して送信周波数変換部52の第1ミキサ61に入力し、第2の局部発振器81は発振周波数1800MHz帯の局部発振信号L2を発生して送信周波数変換部52の第2ミキサ62に入力すると共に、フィードバック周波数変換部56の第1ミキサ71に入力する。1つの局部発振器より発生する局部発振信号を各周波数変換部52,56に入力ことにより、位相同期や位相雑音成分の同一化を実現することができる。又、第3の局部発振器83は発振周波数400MHz帯の局部発振信号L3を発生してフィードバック周波数変換部56の第2ミキサ74に入力する。
発振周波数の関係より、第2局部発振器82の位相雑音が最も信号品質劣化への影響が大きいが、相殺動作によりフィードバック信号への影響は無くなり、図2に示すようにフィードバックIF信号の位相雑音は送信IF信号の位相雑音とほぼ同じになる。第2局部発振器82の位相雑音が相殺される理由は以下の通りである。ミキサ62に入力する送信IF信号をsinω1t、局部発振信号L2をcos(ω2t+φ)とすれば、送信周波数変換器52の第2ミキサ62の出力は
[sin{(ω1+ω2)t+φ}+sin{(ω1−ω2)t−φ}]/2
となり、フィルタ64で周波数成分(ω1+ω2)を通過することにより、送信周波数変換器52からsin{(ω1+ω2)t+φ}が増幅器53に入力する。
フィードバック周波数変換器56の第1ミキサ71の出力は
[sin{(ω1+2ω2)t+2φ}+sinω1t]/2
となり、フィルタ73で周波数成分ω1のみを通過することにより、第2ミキサ72へはsinω1tのみが入力し、第2局部発振器82の局部発振信号成分cos(ω2t+φ)が除去される。すなわち、発振周波数が高い局部発振器82より発生する局部発振信号cos(ω2t+φ)を送信周波数変換部52とフィードバック周波数変換部56で共通に使用することにより、該局部発振器82の位相雑音が相殺され、フィードバック信号への影響をなくすことができる。
(C)第2実施例
第1実施例では送信周波数変換部52とフィードバック周波数変換部56においてミキサを2段縦続接続したが一方の周波数変換部でミキサを2段縦続接続し、他方の周波数変換部ではミキサを1段とすることもできる。
図4は、送信周波数変換器52においてミキサ61,62を2段縦続接続し、フィードバック周波数変換器56においてミキサ71を1段構成とした例である。フィードバックIF信号の周波数f1が大きく、しかも、周波数f1が送信IF信号の周波数f0よりかなり大きい場合に有効な方式であり、第1局部発振器81の発振周波数を(f1−f0)とし、第2局部発振器82の発振周波数を(F0−f1)とする。但し、F0=2GHz帯である。
図5は送信周波数変換器52においてミキサ62を1段とし、フィードバック周波数変換器56においてミキサ71、72を2段縦続接続構成とした例である。送信IF信号の周波数f0が大きく、しかも、フィードバックIF信号の周波数f1がf0よりかなり小さい場合に有効な方式であり、第3局部発振器83の発振周波数を(f0−f1)とし、第2の局部発振器82の発振周波数を(F0−f0)とする。但し、F0=2GHz帯である。
以上本発明によれば、送信周波数変換部、フィードバック周波数変換部において使用する周波数が高い局部発振信号の位相を同期させ、且つ、位相雑音成分を同一にしたから、該局部発振信号の位相雑音を相殺することができ、位相雑音による信号劣化を軽減し、歪補償演算部の演算確度を維持して隣接漏洩電力を減少することができる。
Claims (5)
- 送信信号とフィードバック信号の差が零となるように歪補償係数を更新し、該歪補償係数を用いて送信信号に歪補償処理を施して増幅器の歪を補償する歪補償部、歪補償を施された後、直交変調、周波数アップコンバート処理を施された前記送信信号を増幅する増幅器、該増幅器の出力信号に周波数ダウンコンバート、直交復調処理を施して前記歪補償部にフィードバックするフィードバック部を備えた送信装置において、
歪補償された後、直交変調された送信信号に第1の局部発振信号をミキシングし、ミキシング結果に該第 1 の局部発振信号の周波数より高い周波数を有する第2の局部発振信号をミキシングすることにより送信信号周波数を無線周波数までアップコンバートして前記増幅器に入力する第1の周波数変換部、
前記増幅器の出力信号に第3の局部発振信号をミキシングし、ミキシング結果に該第3の局部発振信号の周波数より低い周波数を有する第4の局部発振信号をミキシングすることにより無線周波数を所定周波数までダウンコンバートし、直交復調部を介して前記歪補償部に入力する第2の周波数変換部、
前記各種局部発振信号を発生すると共に、第1の周波数変換部で使用する第1、第2の局部発振信号のうち周波数が高い第2の局部発振信号の位相と第2の周波数変換部で使用する第3、第4の局部発振信号のうち周波数が高い第3の局部発振信号の位相を同期させ、且つ、位相雑音成分を同一にする局部発振信号生成部、
を備えたことを特徴とする送信装置。 - 送信信号とフィードバック信号の差が零となるように歪補償係数を更新し、該歪補償係数を用いて送信信号に歪補償処理を施して増幅器の歪を補償する歪補償部、歪補償を施された後、直交変調、周波数アップコンバート処理を施された前記送信信号を増幅する増幅器、該増幅器の出力信号に周波数ダウンコンバート、直交復調処理を施して前記歪補償部にフィードバックするフィードバック部を備えた送信装置において、
歪補償された後、直交変調された送信信号に第1の局部発振信号をミキシングし、ミキシング結果に該第 1 の局部発振信号の周波数より高い周波数を有する第2の局部発振信号をミキシングすることにより送信信号周波数を無線周波数までアップコンバートして前記増幅器に入力する第1の周波数変換部、
前記増幅器の出力信号に第3の局部発振信号をミキシングすることにより無線周波数を所定周波数までダウンコンバートし、直交復調部を介して前記歪補償部に入力する第2の周波数変換部、
前記各種局部発振信号を発生すると共に、第1の周波数変換部で使用する第1、第2の局部発振信号のうち周波数が高い第2の局部発振信号の位相と第2の周波数変換部で使用する第3の局部発振信号の位相を同期させ、且つ、位相雑音成分を同一にする局部発振信号生成部、
を備えたことを特徴とする送信装置。 - 前記局部発振信号生成部は、前記第2の局部発振信号を発生する局部発振器を備え、該局部発振器より発生する局部発振信号を前記第3の局部発振信号として使用する、ことを特徴とする請求項1または2記載の送信装置。
- 送信信号とフィードバック信号の差が零となるように歪補償係数を更新し、該歪補償係数を用いて送信信号に歪補償処理を施して増幅器の歪を補償する歪補償部、歪補償を施された後、直交変調、周波数アップコンバート処理を施された前記送信信号を増幅する増幅器、該増幅器の出力信号に周波数ダウンコンバート、直交復調処理を施して前記歪補償部にフィードバックするフィードバック部を備えた送信装置において、
歪補償された後、直交変調された送信信号に第1の局部発振信号をミキシングすることにより送信信号周波数を無線周波数までアップコンバートして前記増幅器に入力する第1の周波数変換部、
前記増幅器の出力信号に第2の局部発振信号をミキシングし、ミキシング結果に該第2の局部発振信号の周波数より低い周波数を有する第3の局部発振信号をミキシングすることにより無線周波数を所定周波数までダウンコンバートし、直交復調部を介して前記歪補償部に入力する第2の周波数変換部、
前記各種局部発振信号を発生すると共に、第1の周波数変換部で使用する第1の局部発振信号の位相と第2の周波数変換部で使用する第2、第3の局部発振信号のうち周波数が高い第2の局部発振信号の位相を同期させ、且つ、位相雑音成分を同一にする局部発振信号生成部、
を備えたことを特徴とする送信装置。 - 前記局部発振信号生成部は、前記第1の局部発振信号を発生する局部発振器を備え、該局部発振器より発生する局部発振信号を前記第2の局部発振信号として使用する、ことを特徴とする請求項4記載の送信装置。
Applications Claiming Priority (1)
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