JP2001102941A - 無線機 - Google Patents

無線機

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JP2001102941A
JP2001102941A JP27570999A JP27570999A JP2001102941A JP 2001102941 A JP2001102941 A JP 2001102941A JP 27570999 A JP27570999 A JP 27570999A JP 27570999 A JP27570999 A JP 27570999A JP 2001102941 A JP2001102941 A JP 2001102941A
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Japan
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signal
quadrature
transmission
attenuation
frequency
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JP27570999A
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Katsumi Takahashi
克己 高橋
Hiroyuki Yamamoto
裕之 山本
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Hitachi Denshi KK
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Hitachi Denshi KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】送信起動時のキャリアリークの増加を抑制した
無線機を提供する。 【解決手段】補償した直交信号I”および直交信号Q”
を出力する複数の減算回路と、直交変調信号を出力する
直交変調部と、帯域制限、周波数変換、減衰、増幅の各
処理を行ない、送信信号を出力する送信信号出力処理部
と、送信信号出力の一部を取り出し、減衰、増幅、周波
数変換、帯域制限の各処理を行ない、直交変調信号を出
力する帰還処理部と、直交変調信号を復調し、直交信号
I’および直交信号Q’を出力する直交復調部とにより
構成した線形補償回路を有する送信機を具備する無線機
において、送信信号出力処理部に、減衰量が可変するこ
とができる減衰器を有し、送信時には減衰量Aに設定
し、非送信時には十分に大きな減衰量Bに設定し、非送
信状態から送信状態に切り替える動作では、可変減衰器
の減衰量を変化させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直交変調された送
信信号を送信する送信機を有する無線機、特に、カーテ
シアンループ方式による線形補償を行なう送信機の送信
時の立ち上がりの過渡応答特性の改善をした送信機を有
する無線機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無線機は、伝送したい信号、例えば、音
声信号、あるいは、所要のデータで、所要周波数の搬送
波信号を所要の変調をした送信信号を他の無線機へ送信
する送信機と、他の無線機から送信され大気中を伝送さ
れてきた他の無線機からの送信信号を受信し、受信信号
を復調して音声信号、あるいは、所要のデータを取り出
す受信機とで構成されており、伝送したい信号を他の無
線機へ送信したり、他の無線機からの伝送したい信号を
受信したりすることに使用されている。このように無線
による通信が可能な無線機は、伝送したい信号の種類や
無線通信の目的などにより、多くの方式、多くの機能を
備えた無線機が開発され、実用化されてきているが、近
時は、さらに、デジタル信号処理による無線機の開発が
急速に進展し、新規な機能を備えたデジタル無線機の実
用化が目覚ましい。このようなデジタル無線機に使用さ
れる変調方式の一つとして直交変調方式があり多用され
ているが、この直交変調は、良好な直線性を有すること
が要求される。
【0003】従来のカーテシアンループ方式による線形
補償を行なう直交変調方式の無線機を説明する。図2
は、カーテシアンループ方式による線形補償を行なう直
交変調方式の送信機を備えた無線機のブロック図であ
る。なお、図2には、無線機のブロック図のうち、送信
機の説明に必要な部分のみを記載し、他は省略してい
る。図2において、31は、直交信号Iの入力端子、3
2は、直交信号Qの入力端子、27は、直交信号Iと送
信信号から復調された直交信号I’との減算を行ない直
交信号I”を出力する減算回路、28は、直交信号Qと
送信信号から復調された直交信号Q’との減算を行ない
直交信号Q”を出力する減算回路、29は、所要周波数
の中間周波信号を発生する中間周波信号発生器、25
は、直交信号I”および直交信号Q”で所要周波数の中
間周波信号を変調し変調信号を出力する直交変調器、3
0は、中間周波数の直交変調信号を送信周波数の送信信
号に周波数変換するための所要周波数の局部発振信号を
発生する局部発振信号発生器、21は、中間周波数の変
調信号を送信周波数の変調信号に周波数変換し、電力増
幅して送信信号を出力する送信信号出力処理部、34
は、出力される送信信号の一部を検出する送信出力検出
部、33は、送信信号出力端子、22は、帰還させる送
信信号を中間周波数の変調信号に周波数変換する帰還処
理部、26は、帰還処理された変調信号から直交信号
I’および直交信号Q’を復調する直交復調器を示す。
なお、前記送信信号出力処理部21は、帯域制限フィル
タ21−a、中間周波増幅器21−b、ミクサ21−
c、帯域制限フィルタ21−d、高周波増幅器21−
e、可変減衰器21−f、前置増幅器21−g、電力増
幅器21−hで構成されており、前記帰還処理部22
は、減衰器22−a、ミクサ22−b、帯域制限フィル
タ22−c、中間周波増幅器22−dで構成されてい
る。また、23は、前記送信信号出力処理部21を構成
する可変減衰器21−fの減衰量を制御するための減衰
量制御信号入力端子、35は、前記送信信号出力処理部
21を構成する前置増幅器21−gの増幅動作をオン、
オフ制御する送信起動信号入力端子である。
【0004】つぎに、動作を説明する。他の無線機へ伝
送したい信号、例えば、音声信号あるいは所要のデータ
は、図示されていない回路で直交信号Iおよび直交信号
Qとなり、直交信号Iは直交信号I入力端子31を介し
減算回路27の正相入力に、直交信号Qは直交信号Q入
力端子32を介し減算回路28の正相入力に入力され
る。減算回路27および減算回路28は、直交信号I入
力端子31および直交信号Q入力端子32を介し入力さ
れる直交信号Iおよび直交信号Qから、別途、直交復調
器26から入力される送信信号の一部を帰還し復調した
直交信号I’および直交信号Q’をそれぞれ減算し、減
算された直交信号I”および直交信号Q”を直交変調器
25へ出力する。直交変調器25は、減算回路27およ
び減算回路28から入力される減算された直交信号I”
および直交信号Q”で、別途、中間周波信号発生器29
から入力される所要周波数の中間周波信号を直交変調
し、所要の中間周波数の直交変調信号を送信信号出力処
理部21の帯域制限フィルタ21−aへ出力する。
【0005】帯域制限フィルタ21−aは、直交変調器
25から入力される中間周波数の直交変調信号の周波数
帯域を所要帯域に制限し、帯域を制限した中間周波数の
直交変調信号を中間周波増幅器21−bへ出力する。中
間周波増幅器21−bは、帯域制限フィルタ21−aか
ら入力される中間周波数の直交変調信号を所要レベルま
で増幅し、増幅した中間周波数の直交変調信号をミクサ
21−cへ出力する。ミクサ21−cは、中間周波増幅
器21−bから入力される中間周波数の直交変調信号
と、別途、所要周波数の局部発振信号を発生する局部発
振信号発生器30から入力される所要周波数の局部発振
信号とを混合し、送信周波数の直交変調信号に周波数変
換し、周波数変換した送信周波数の直交変調信号を帯域
制限フィルタ21−dへ出力する。帯域制限フィルタ2
1−dは、ミクサ21−cから入力される送信周波数の
直交変調信号の周波数帯域を所要帯域に制限し、帯域を
制限した送信周波数の直交変調信号を高周波増幅器21
−eへ出力する。
【0006】高周波増幅器21−eは、帯域制限フィル
タ21−dから入力される帯域を制限した送信周波数の
直交変調信号を所要レベルまで高周波増幅し、高周波増
幅した送信周波数の直交変調信号を可変減衰器21−f
へ出力する。可変減衰器21−fは、高周波増幅器21
−eから入力される高周波増幅した送信周波数の直交変
調信号を、別途、減衰量制御信号入力端子23から入力
される減衰量制御信号により所要のレベルに制御し、所
要のレベルに制御した送信周波数の直交変調信号を前置
増幅器21−gへ出力する。前置増幅器21−gは、可
変減衰器21−fから入力される所要のレベルに制御し
た送信周波数の直交変調信号を、別途、送信起動信号入
力端子35から入力される送信起動信号により送信オン
あるいは送信オフの制御を受け、送信オンのときに、所
要のレベルに増幅した送信周波数の直交変調信号を電力
増幅器21−hへ出力する。電力増幅器21−hは、前
置増幅器21−gから入力される所要のレベルに増幅し
た送信周波数の直交変調信号を所要電力まで電力増幅
し、電力増幅した送信周波数の直交変調信号を、送信信
号として送信出力端子33を介し図示していないアンテ
ナへ出力する。
【0007】送信出力検出部34は、送信信号出力処理
部21から送信信号として出力される送信周波数の直交
変調信号の一部を検出するように、電力増幅器21−h
と送信信号出力端子33との間に結合されており、検出
した直交変調信号を帰還処理部22の減衰器22−aへ
出力する。減衰器22−aは、送信出力検出部34から
入力される送信周波数の直交変調信号を所要レベルまで
減衰し、所要レベルまで減衰した直交変調信号をミクサ
22−bへ出力する。ミクサ22−bは、減衰器22−
aから入力される所要レベルまで減衰した送信周波数の
直交変調信号と、別途、所要周波数の局部発振信号を発
生する局部発振信号発生器30から入力される所要周波
数の局部発振信号とを混合して、送信周波数の直交変調
信号を中間周波数の直交変調信号に周波数変換し、周波
数変換した中間周波数の直交変調信号を帯域制限フィル
タ22−cへ出力する。帯域制限フィルタ22−cは、
ミクサ22−bから入力される中間周波数の直交変調信
号の周波数帯域を所要帯域に制限し、帯域を制限した中
間周波数の直交変調信号を、中間周波増幅器22−dへ
出力する。
【0008】中間周波増幅器22−dは、帯域制限フィ
ルタ22−cから入力される中間周波数の直交変調信号
を所要レベルまで中間周波増幅し、増幅した中間周波数
の直交変調信号を直交復調器26へ出力する。直交復調
器26は、中間周波増幅器22−dから入力される直交
変調信号を、別途、中間周波信号発生器29から入力さ
れる所要周波数の中間周波信号により直交復調し、復調
された直交信号I’を差動回路27の逆相入力へ、復調
された直交信号Q’を差動回路28の逆相入力へ出力す
る。
【0009】上述のように、無線機は、送信信号の一部
を帰還させ、直交復調して、復調された直交信号I’お
よび復調された直交信号Q’とし、原信号の直交信号I
および直交信号Qに帰還させることにより、原信号の直
交信号Iおよび直交信号Qを送信信号とするまでの、主
として送信信号出力処理部21で発生する振幅および位
相のひずみを検出し、検出したひずみを改善するように
制御し、発生したひずみを補償するカーテシアンループ
方式の線形補償を行なう送信機を有している。ここで、
送信機の制御を説明すると、送信信号出力処理部21の
可変減衰器21−fは、減衰量制御信号入力端子23か
ら入力される制御電圧により減衰量が制御されるもの
で、減衰量制御信号入力端子23には、送信時に所定の
減衰量Aとなるような制御電圧V1が入力され、非送信
時には減衰量が最大になるような制御電圧V2が入力さ
れる。また、前置増幅器21−gは、送信起動信号入力
端子35から入力される制御信号により、送信時には増
幅動作オン、非送信時にはオフとなるように制御され
る。
【0010】送信時および非送信時の各信号の動作波形
を図4に示す。図4において、(a)は送信起動信号1
41の波形、(b)は減衰量制御信号142の波形、
(c)は直交変調入力信号143の波形、(d)は送信
信号144の出力波形を示している。送信時には、入力
端子35にオンの送信起動信号141が入力され、前置
増幅器21−gが増幅動作オンとなり、同時に、入力端
子23に制御電圧V1の減衰量制御信号142が入力さ
れ、可変減衰器21−fが所定の減衰量Aとなり、直交
信号Iおよび直交信号Qの直交変調入力信号143は直
交変調器25で変調されたのち、送信信号出力処理部2
1を経由して、出力端子33から送信信号144となり
出力される。なお、直交変調入力信号143は、送信動
作オンになってから、送信出力が安定するまでの一定期
間のガードタイムTが経過したのち出力され、当該期間
Tにおける送信出力は、直交変調器25の出力に発生す
る無信号入力時のリーク信号が出力されている。非送信
時には、入力端子35に入力された送信起動信号141
がオフとされ、前置増幅器21−gが増幅動作オフとな
り、同時に、入力端子23に制御電圧V2の減衰量制御
信号142が入力され、可変減衰器21−fが最大減衰
量となり、可変減衰器21−fから出力される直交変調
出力信号はほぼ無信号となり、送信信号144は発生し
ない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来技術による無線機
は、非送信状態から送信状態に切り替わるとき、前置増
幅器が送信起動信号により増幅動作オフから増幅動作オ
ンにステップ的に切り替わると同時に、可変減衰器の減
衰量も最大減衰量から所定の減衰量にステップ的に切り
替わるため、送信状態に切り替わったときに、無信号区
間の直交変調器出力リーク信号による送信信号の出力が
過渡的に瞬時に増大し、無信号入力状態におけるキャリ
アリークの増大が過渡的に発生する。本発明は、前記問
題を解決し、送信起動時の送信信号出力立ち上がり応答
において、無信号入力状態におけるキャリアリークの過
渡的な瞬時の増加を抑制するようにした無線機を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明による無線機は、直交信号Iおよび直交信号
Qから、送信信号の一部を帰還し復調した直交信号I’
および直交信号Q’をそれぞれ減算し、補償した直交信
号I”および直交信号Q”を出力する複数の減算回路
と、直交信号I”および直交信号Q”でキャリア信号を
変調し、所要周波数の直交変調信号を出力する直交変調
部と、該直交変調部から出力される直交変調信号を、帯
域制限、周波数変換、減衰、増幅の各処理を行ない、送
信信号を出力する送信信号出力処理部と、前記送信信号
出力の一部を取り出し、減衰、増幅、周波数変換、帯域
制限の各処理を行ない、直交変調信号を出力する帰還処
理部と、該帰還処理部から出力される前記直交変調信号
を復調し、前記直交信号I’および直交信号Q’を出力
する直交復調部とにより構成した線形補償回路を有する
送信機を具備する無線機において、前記送信信号出力処
理部に、外部よりの電圧あるいは電流により減衰量が可
変することができる減衰器を有し、送信時には前記可変
減衰器の減衰量を所定の送信出力を得る減衰量Aに設定
し、非送信時には前記可変減衰器の減衰量を十分に大き
な減衰量Bに設定し、非送信状態から送信状態に切り替
える動作では、前記可変減衰器の減衰量を前記減衰量B
から前記減衰量Aへの変化を任意の時定数により変化さ
せるようにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明による無線機の実施例を説
明する。図1は、カーテシアンループ方式による線形補
償を行なう直交変調方式の送信機を備えた本発明による
無線機のブロック図である。なお、図1には、無線機の
うち、送信機の説明に必要な部分のみを記載し、他は省
略している。図1において、11は、直交信号Iの入力
端子、12は、直交信号Qの入力端子、7は、直交信号
Iと出力される送信信号から復調された直交信号I’と
の減算を行ない直交信号I”を出力する減算回路、8
は、直交信号Qと出力される送信信号から復調された直
交信号Q’との減算を行ない直交信号Q”を出力する減
算回路、9は、所要周波数の中間周波信号を発生する中
間周波信号発生器、5は、減算により形成された直交信
号I”および直交信号Q”で所要周波数の中間周波信号
を直交変調し直交変調信号を出力する直交変調器、10
は、中間周波数の直交変調信号を送信周波数の送信信号
に周波数変換するための所要周波数の局部発振信号を発
生する局部発振信号発生器、1は、中間周波数の直交変
調信号を送信周波数の変調信号に周波数変換し、電力増
幅して送信信号を出力する送信信号出力処理部、14
は、出力される送信信号の一部を帰還させるために検出
をする送信出力検出部、13は、アンテナへ出力される
送信信号の出力端子、2は、帰還させる送信周波数の送
信信号を中間周波数の変調信号に周波数変換する帰還処
理部、6は、帰還処理された中間周波数の変調信号から
直交信号I’および直交信号Q’を復調する直交復調器
を示す。なお、前記送信信号出力処理部1は、帯域制限
フィルタ1−a、中間周波増幅器1−b、ミクサ1−
c、帯域制限フィルタ1−d、高周波増幅器1−e、可
変減衰器1−f、前置増幅器1−g、電力増幅器1−h
で構成されており、前記帰還処理部2は、減衰器2−
a、ミクサ2−b、帯域制限フィルタ2−c、中間周波
増幅器2−dで構成されている。また、3は、前記送信
信号出力処理部1を構成する可変減衰器1−fの減衰量
を制御するための減衰量制御信号入力端子、4は、減衰
量制御信号入力端子3から入力される減衰量制御信号を
積分する積分回路、15は、前記送信信号出力処理部1
を構成する前置増幅器1−gの増幅動作をオン、オフ制
御する送信起動信号入力端子である。
【0014】つぎに、動作を説明する。他の無線機へ伝
送したい信号、例えば、音声信号あるいは所要のデータ
は、図示されていない回路で直交信号Iおよび直交信号
Qとなり、直交信号Iは直交信号I入力端子11を介し
減算回路7の正相入力に入力され、直交信号Qは直交信
号Q入力端子12を介し減算回路8の正相入力に入力さ
れる。減算回路7および減算回路8は、直交信号I入力
端子11および直交信号Q入力端子12を介し入力され
る直交信号Iおよび直交信号Qから、別途、直交復調器
6から入力される送信信号の一部を帰還し復調した直交
信号I’および直交信号Q’とをそれぞれ減算し、減算
された直交信号I”および直交信号Q”を直交変調器5
へ出力する。直交変調器5は、減算回路7および減算回
路8から入力される減算された直交信号I”および直交
信号Q”で、別途、中間周波信号発生器9から入力され
る所要周波数の中間周波信号を直交変調し、所要の中間
周波数の直交変調信号を送信信号出力処理部1の帯域制
限フィルタ1−aへ出力する。
【0015】帯域制限フィルタ1−aは、直交変調器5
から入力される中間周波数の直交変調信号の周波数帯域
を所要帯域に制限し、帯域を制限した中間周波数の直交
変調信号を中間周波増幅器1−bへ出力する。中間周波
増幅器1−bは、帯域制限フィルタ1−aから入力され
る中間周波数の直交変調信号を所要レベルまで増幅し、
増幅した中間周波数の直交変調信号をミクサ1−cへ出
力する。ミクサ1−cは、中間周波増幅器1−bから入
力される中間周波数の直交変調信号と、別途、所要周波
数の局部発振信号を発生する局部発振信号発生器10か
ら入力される所要周波数の局部発振信号とを混合し、送
信周波数の直交変調信号に周波数変換し、周波数変換し
た送信周波数の直交変調信号を帯域制限フィルタ1−d
へ出力する。帯域制限フィルタ1−dは、ミクサ1−c
から入力される送信周波数の直交変調信号の周波数帯域
を所要帯域に制限し、帯域を制限した送信周波数の直交
変調信号を高周波増幅器1−eへ出力する。
【0016】高周波増幅器1−eは、帯域制限フィルタ
1−dから入力される帯域を制限した送信周波数の直交
変調信号を所要レベルまで高周波増幅し、高周波増幅し
た送信周波数の直交変調信号を可変減衰器1−fへ出力
する。可変減衰器1−fは、高周波増幅器1−eから入
力される高周波増幅した送信周波数の直交変調信号を、
別途、減衰量制御信号入力端子3から入力され、積分回
路4で積分された減衰量制御信号により所要のレベルに
制御し、所要のレベルに制御した送信周波数の直交変調
信号を前置増幅器1−gへ出力する。前置増幅器1−g
は、可変減衰器1−fから入力される所要のレベルに制
御した送信周波数の直交変調信号を、別途、送信起動信
号入力端子15から入力される送信起動信号により送信
オンあるいは送信オフの制御を受け、送信オンのとき
に、所要のレベルに増幅した送信周波数の直交変調信号
を電力増幅器1−hへ出力する。電力増幅器1−hは、
前置増幅器1−gから入力される所要のレベルに増幅し
た送信周波数の直交変調信号を所要電力まで電力増幅
し、電力増幅した送信周波数の直交変調信号を、送信信
号として送信信号出力端子13を介し図示していないア
ンテナへ出力する。
【0017】送信出力検出部14は、送信信号出力処理
部1から送信信号として出力される電力増幅した送信周
波数の直交変調信号の一部を検出できるように、電力増
幅器1−hと送信信号出力端子13との間に結合されて
おり、検出した直交変調信号を帰還処理部2の減衰器2
−aへ出力する。減衰器2−aは、送信出力検出部14
から入力される送信周波数の直交変調信号を所要レベル
まで減衰し、所要レベルまで減衰した直交変調信号をミ
クサ2−bへ出力する。ミクサ2−bは、減衰器2−a
から入力される所要レベルまで減衰した送信周波数の直
交変調信号と、別途、所要周波数の局部発振信号を発生
する局部発振信号発生器10から入力される所要周波数
の局部発振信号とを混合して、送信周波数の直交変調信
号を中間周波数の直交変調信号に周波数変換し、周波数
変換した中間周波数の直交変調信号を帯域制限フィルタ
2−cへ出力する。帯域制限フィルタ2−cは、ミクサ
2−bから入力される中間周波数の直交変調信号の周波
数帯域を所要帯域に制限し、帯域を制限した中間周波数
の直交変調信号を、中間周波増幅器2−dへ出力する。
【0018】中間周波増幅器2−dは、帯域制限フィル
タ2−cから入力される中間周波数の直交変調信号を所
要レベルまで中間周波増幅し、増幅した中間周波数の直
交変調信号を直交復調器6へ出力する。直交復調器6
は、中間周波増幅器2−dから入力される中間周波数の
直交変調信号を、別途、中間周波信号発生器9から入力
される所要周波数の中間周波信号により直交復調し、復
調された直交信号I’を差動回路7の逆相入力へ、復調
された直交信号Q’を差動回路8の逆相入力へ出力す
る。
【0019】上述のように、無線機は、送信信号の一部
を帰還させ、直交復調して、復調された直交信号I’お
よび復調された直交信号Q’とし、原信号の直交信号I
および直交信号Qに帰還させることにより、原信号の直
交信号Iおよび直交信号Qを送信信号とするまでの、主
として送信信号出力処理部1で発生する振幅および位相
のひずみを検出し、検出したひずみを改善するように制
御し、発生したひずみを補償するカーテシアンループ方
式の線形補償を行なう送信機を有している。ここで、さ
らに送信機の制御を説明すると、送信信号出力処理部1
の可変減衰器1−fは、減衰量制御信号入力端子3から
入力される制御電圧により減衰量が制御されるもので、
減衰量制御信号入力端子3には、送信時に所定の減衰量
Aとなるような制御電圧V1が入力され、非送信時には
減衰量が最大になるような制御電圧V2が入力される。
また、前置増幅器1−gは、送信起動信号入力端子15
から入力される制御信号により、送信時には増幅動作オ
ン、非送信時にはオフとなるように制御される。
【0020】送信時および非送信時の各信号の動作波形
を図3に示す。図3において、(a)は送信起動信号1
31の波形、(b)は減衰量制御信号132−aの波
形、(c)は前記(b)を積分した信号132−bの波
形、(d)は直交信号Iおよび直交信号Qの直交変調入
力信号133の波形、(e)は送信信号134の出力波
形を示している。送信時には、入力端子15にオンの送
信起動信号131が入力され、前置増幅器1−gが増幅
動作オンとなり、同時に、入力端子3に制御電圧V1の
減衰量制御信号132−aが入力され、可変減衰器1−
fが所定の減衰量Aとなり、直交信号Iおよび直交信号
Qの直交変調入力信号133は直交変調器5で変調され
たのち、送信信号出力処理部1を経由して、出力端子1
3から送信信号134となり出力される。なお、直交変
調入力信号133は、送信動作オンになってから、送信
出力が安定するまでの一定期間のガードタイムTが経過
したのち出力され、当該期間Tにおける送信出力は、直
交変調器5の出力に発生する無信号入力時のリーク信号
が出力されている。非送信時には、入力端子15に入力
された送信起動信号131がオフとされ、前置増幅器1
−gが増幅動作オフとなり、同時に、入力端子3に制御
電圧V2の減衰量制御信号132−aが入力され、可変
減衰器1−fが最大減衰量となり、可変減衰器1−fか
ら出力される直交変調出力信号はほぼ無信号となり、送
信信号34は発生しない。
【0021】本発明の無線機では、入力端子3から入力
される制御電圧V1あるいは制御電圧V2の減衰量制御
信号が、積分回路4により積分されるため、可変減衰器
1−fに入力される減衰量制御信号132−bは、図3
(c)に示すように、積分回路4の時定数によりゆるや
かな電圧変化となっている。この積分回路4の時定数
は、送信起動時から送信信号出力が規定出力レベルに達
するまでの規定時間T以内に、可変減衰器1−fの減衰
量が所定の減衰量Aとなるように選択するようにしたも
のである。その結果、送信起動時の可変減衰器1−fの
減衰量は急激に減少しないため、送信信号出力に発生す
る過渡的な出力振幅変動は、図3(e)に示すようにゆ
るやかなものとなるため、カーテシアンループの制御に
よる出力変動が抑制され、無信号入力状態におけるキャ
リアリークの増大を制御することができる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、送信起動時の送信信号
出力立ち上がり応答において、無信号入力状態における
キャリアリークの過渡的な瞬時の増加を抑制するように
した無線機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による無線機の送信機部分のブロック
図。
【図2】従来技術による無線機の送信機部分のブロック
図。
【図3】本発明による無線機の送信機をオン、オフ制御
したときの動作波形。
【図4】従来技術による無線機の送信機をオン、オフ制
御したときの動作波形。
【符号の説明】
1、21…送信信号出力処理部、1−a、1−d、2−
c、21−a、21−d、22−c…帯域制限フィル
タ、1−b、2−c、21−b、21−d、22−d…
中間周波増幅器、1−c、2−b、21−c、22−b
…ミクサ、1−e、21−e…高周波増幅器、1−f、
21−f…可変減衰器、1−g、21−g…前置増幅
器、1−h、21−h…電力増幅器、2、22…帰還処
理部、2−a、22−a…減衰器、3、23…減衰量制
御信号入力端子、4…積分回路、5、25…直交変調
器、6、26…直交復調器、7、8、27、28…減算
回路、9、29…中間周波信号発生器、10、30…局
部発振信号発生器、11、31…直交信号I入力端子、
12、32…直交信号Q入力端子、13、33…送信信
号出力端子、14、34…送信出力検出部、15、35
…送信起動信号入力端子。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交信号Iおよび直交信号Qから、送信
    信号の一部を帰還し復調した直交信号I’および直交信
    号Q’をそれぞれ減算し、補償した直交信号I”および
    直交信号Q”を出力する複数の減算回路と、 直交信号I”および直交信号Q”でキャリア信号を変調
    し、所要周波数の直交変調信号を出力する直交変調部
    と、 該直交変調部から出力される直交変調信号を、帯域制
    限、周波数変換、減衰、増幅の各処理を行ない、送信信
    号を出力する送信信号出力処理部と、 前記送信信号出力の一部を取り出し、減衰、増幅、周波
    数変換、帯域制限の各処理を行ない、直交変調信号を出
    力する帰還処理部と、 該帰還処理部から出力される前記直交変調信号を復調
    し、前記直交信号I’および直交信号Q’を出力する直
    交復調部とにより構成した線形補償回路を有する送信機
    を具備する無線機において、 前記送信信号出力処理部に、外部よりの電圧あるいは電
    流により減衰量が可変することができる減衰器を有し、 送信時には前記可変減衰器の減衰量を所定の送信出力を
    得る減衰量Aに設定し、非送信時には前記可変減衰器の
    減衰量を十分に大きな減衰量Bに設定し、非送信状態か
    ら送信状態に切り替える動作では、前記可変減衰器の減
    衰量を前記減衰量Bから前記減衰量Aへの変化を任意の
    時定数により変化させるようにしたことを特徴とする無
    線機。
  2. 【請求項2】 伝送したい信号から形成した直交信号I
    および直交信号Qから、送信信号の一部を帰還し復調し
    た直交信号I’および直交信号Q’をそれぞれ減算し、
    補償した直交信号I”および直交信号Q”を出力する複
    数の減算回路と、 該複数の減算回路のそれぞれから入力される直交信号
    I”および直交信号Q”で所要周波数の中間周波信号を
    直交変調し、所要中間周波数の直交変調信号を出力する
    直交変調部と、 該直交変調部から入力される所要中間周波数の直交変調
    信号を、帯域制限フィルタによる帯域制限、ミクサによ
    る周波数変換、可変減衰器による減衰、前置増幅器によ
    る増幅、電力増幅器による電力増幅の各処理を行ない、
    所要送信周波数の送信信号を出力する送信信号出力処理
    部と、 前記所要送信周波数の送信信号出力の一部を取り出し、
    減衰器による減衰、ミクサによる周波数変換、帯域制限
    フィルタによる帯域制限の各処理を行ない、所要周波数
    の中間周波信号の直交変調信号を出力する帰還処理部
    と、 該帰還処理部から入力される前記中間周波信号の直交変
    調信号を前記所要周波数の中間周波信号で復調し、前記
    直交信号I’および直交信号Q’を出力する直交復調部
    と、 入力される減衰量制御信号を積分し、前記送信信号出力
    処理部へ積分した減衰量制御信号を出力する積分回路
    と、 所要周波数の中間周波信号を発生し、前記直交変調部と
    前記直交復調部とへ出力する中間周波信号発生器と、 所要周波数の局部発振信号を発生し、前記送信信号出力
    処理部と前記帰還処理部とへ出力する局部発振信号発生
    器とにより構成したループ方式による線形補償回路を有
    する送信機を具備し、 前記積分回路を介し前記送信信号出力処理部の前記可変
    減衰器に電圧あるいは電流の減衰量制御信号を入力し、
    送信時には前記可変減衰器の減衰量を所定の送信出力を
    得る減衰量Aに設定し、非送信時には前記可変減衰器の
    減衰量を十分に大きな減衰量Bに設定し、非送信状態か
    ら送信状態に切り替える動作では、前記可変減衰器の減
    衰量を前記減衰量Bから前記減衰量Aへの変化を任意の
    時定数により変化させるようにしたことを特徴とする無
    線機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004001989A1 (ja) * 2002-06-19 2003-12-31 Fujitsu Limited 送信装置
CN112787675A (zh) * 2019-11-11 2021-05-11 海能达通信股份有限公司 一种提高发射机性能的方法、存储介质及通信设备

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